説明

マルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる方法および装置

【課題】単純な拡散系列割当て技法を用いて、考慮中の伝送ネットワークのパフォーマンスに対する干渉の影響を低減することを可能にする拡散系列の割り当て方法を提供する。
【解決手段】マルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる方法であって、拡散系列の各要素は、上記ネットワークの送信機において、送信されるべきデータ項目が乗算された後、対応するサブキャリア上に送信される、拡散系列を割り当てる方法において、上記マルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザについて、空間情報を取得するステップと、その空間情報に従って上記ユーザを順に並べるステップと、各ユーザに、その順序に従って、順序付けられた拡散系列のグループのうちから少なくとも1つの拡散系列を割り当てるステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[発明の詳細な説明]
本発明は、マルチキャリア符号分割多元接続伝送ネットワーク(MC−CDMAネットワークという名称のほうでよく知られている)または直交周波数符号分割多重化伝送ネットワーク(OFCDMという名称のほうでよく知られている)のようなマルチキャリア伝送ネットワークのユーザに、ひとつ以上の拡散系列を割り当てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
MC−CDMAは、ワイヤレス・ブロードバンド・マルチメディア・アプリケーションに対する広範な関心を集めている。マルチキャリア符号分割多元接続(MC−CDMA)は、OFDM(直交周波数分割多重)変調とCDMA多元接続技法を組み合わせたものである。この多元接続技法が最初に提案されたのは、N. Yee等による論文「Multicarrier CDMA in indoor wireless radio networks」(Proceedings of PIMRC'93, Vol.1, pp.109-113, 1993)である。この技法の発展の総説は、S. Hara等による論文「Overview of Multicarrier CDMA」(IEEE Communication Magazine, pp.126-133, December 1997)にある。
【0003】
各移動端末すなわちユーザの信号がその周波数スペクトルを拡散させるために時間領域で乗算されるDS−CDMA(直接拡散符号分割多元接続)とは異なり、この場合のシグネチャは周波数領域で信号に乗算され、シグネチャの各要素は異なるサブキャリアの信号に乗算される。
【0004】
一般的に、MC−CDMAは、CDMAとOFDMの有利な特徴、すなわち、高いスペクトル効率、多元接続能力、周波数選択性チャネルの存在下でのロバスト性、高いフレキシビリティ、狭帯域干渉阻止、単純な1タップ等化、等を併せ持つ。
【0005】
MC−CDMA基地局送信機は、複数(K)のユーザ、より正確にはユーザの移動端末へ、複数のシンボルを送信する。例えば、MC−CDMA伝送システムの基地局に配置されるMC−CDMA送信機は、複数のダウンリンク伝送チャネルを通じて複数のユーザへシンボルを送信する。
【0006】
基地局からユーザkへ送信されるべき複素シンボルには、まず、ckで表される拡散系列が乗算される。拡散系列は、L個の「チップ」からなり、各チップは継続時間がTcであり、拡散系列の全継続時間はシンボル期間Tに対応する。セル内干渉を軽減するため、拡散系列は直交するように選択される。
【0007】
複素シンボルにユーザkの拡散系列の要素を乗算した結果、L個の複素値が得られる。これを他のユーザk’≠kへ送信されるべき同種の値に加算する。その後、これらの値は、OFDM多重のL個の周波数のサブセット上で分離化(demultiplex)されてから、逆高速フーリエ変換(IFFT)を受ける。シンボル間干渉を防ぐため、一般に伝送チャネルのインパルス応答の継続時間より長い保護間隔を、IFFTモジュールによって出力されるシンボルの前に挿入する。これは、実際には、上記シンボルの末尾と同一のプレフィックス(Δで表す)を付加することによって達成される。そして、結果として得られるシンボルがフィルタリングされ、基地局によって複数のユーザへ送信される。
【0008】
MC−CDMA法は、本質的には、スペクトル領域(IFFTの前)で拡散をした後にOFDM変調を行うこととみなすことができる。
【0009】
知られているように、伝搬チャネルは送信機と受信機の間に位置する家屋等の障害物によって妨害されることがある。その場合、送信信号は複数のパス上を伝搬し、各パスは異なる遅延および減衰を受ける。そして、伝搬チャネルは、伝達関数が時間とともに変動するフィルタとして作用することを理解すべきである。
【0010】
MC−CDMA伝送ネットワークがネットワーク内の相異なるユーザの信号間に直交性を提供する(したがってこれらの信号間の干渉を防ぐ)能力は、ネットワークのユーザに割り当てられる拡散系列の相互相関特性に左右される。
【0011】
一般に、基地局から移動局(以下、ユーザまたはアクティブユーザという)のセットへの移動無線チャネル上の伝送の場合、各ユーザ宛の信号は同期的に送信される。このような条件下で、チャネルが周波数選択性でない場合には、ウォルシュ−アダマール(Walsh-Hadamard)拡散系列を用いてユーザ間の直交性を保証することができる。
【0012】
特許文献1には、MC−CDMA伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる方法であって、拡散系列の所定のセットを考慮に入れて拡散系列がユーザに割り当てられる方法が開示されている。より正確には、拡散系列の所定のセットは、当該拡散系列と、当該所定すなわち所与のセットに属する拡散系列との間の干渉を表す関数を最小にする拡散系列からなる。
【0013】
【特許文献1】欧州特許第1085689号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
考慮中の伝送ネットワークのパフォーマンスに対する干渉の影響を低減することを可能にするこのような方法は、拡散系列の所定のセットを画定するために長時間の計算を必要とする。また、このような方法は、インテリジェントアンテナまたはスマートアンテナとも呼ばれる適応アンテナアレイのような新しい技法を考慮に入れていない。
【0015】
移動無線の受信を困難にする2つの主要な要因は、マルチパスフェージングおよび同一チャネル干渉(co-channel interference)の存在である。スマートアンテナの使用により、これらの劣悪な環境においてパフォーマンスを向上させることができる。スマートアンテナは、フェーズドアレイおよびダイバーシティアレイという2つのカテゴリに大別することができる。
【0016】
フェーズドアレイは、共通の固定点を基準として既知の位置に空間的に分布するアンテナ要素のセットからなる。各アンテナ要素の励振電流の位相および振幅を変えることにより、任意の方向にゲインおよびヌルを生成することができる。これらの要素で受信される信号は通常、複素重みを用いてベースバンドで結合される。適応アルゴリズムを用いて、出力信号対ノイズ比の最大化のような何らかの最適化基準に基づいて重みを適応させることができる。このようなシステムでは、アンテナ応答は、所望のユーザの方向において最大化され、干渉の方向において最小化される。アレイの放射パターンは、個々の要素の放射パターン、それらの空間的配向ならびに給電電流の振幅および位相によって決まる。
【0017】
ビーム形成は、所望のユーザの方向へ向けてビームを形成すると同時に他の方向から来る信号を抑圧するプロセスである。
【0018】
したがって、本発明の目的は、単純な拡散系列割当て技法を用いて、考慮中の伝送ネットワークのパフォーマンスに対する干渉の影響を低減することを可能にする方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
その目的のために、本発明は、マルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる方法であって、拡散系列の各要素は、ネットワークの送信機において、送信されるべきデータ項目が乗算された後、対応するサブキャリア上に送信される、拡散系列を割り当てる方法において、マルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザについて、空間情報(spatial information)を取得するステップと、空間情報に従ってユーザを順に並べるステップと、各ユーザに、その順序に従って、順序付けられた拡散系列のグループのうちから少なくとも1つの拡散系列を割り当てるステップと、を含むことを特徴とする拡散系列を割り当てる方法に関する。
【0020】
さらにもう1つの態様によれば、本発明は、マルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる装置であって、拡散系列の各要素は、ネットワークの送信機において、送信されるべきデータ項目が乗算された後、対応するサブキャリア上に送信され、マルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザについて、空間情報を取得する手段と、その空間情報に従ってユーザを順に並べる手段と、各ユーザに、その順序に従って、順序付けられた拡散系列のグループのうちから少なくとも1つの拡散系列を割り当てる手段と、を備えることを特徴とする拡散系列を割り当てる装置に関する。
【0021】
このようにして、本発明によれば、ユーザ空間情報により、伝送ネットワーク上で干渉が起きている可能性があるかどうかに関する何らかの知識を得ることができる。ユーザをその空間情報に従った順序に並べることは、それらの信号の空間的近接性を示す順序に従ってユーザを分類するための効率的で簡単な方法である。最後に、順序付けられた拡散系列のグループに属する拡散系列を各ユーザにその順序に従って割り当てることにより、伝送チャネルで起こる干渉を大幅に低減する拡散系列をユーザに割り当てることができる。
【0022】
1つの具体的特徴によれば、空間情報は、複数のアンテナを用いて各ユーザへ送信される信号またはその複数のアンテナを用いて各ユーザから受信される信号の空間情報である。
【0023】
このようにして、複数のアンテナのおかげで、マルチキャリア伝送ネットワークの他のユーザへ送信される信号と干渉することなく、マルチキャリア伝送ネットワークのユーザのうちのユーザのグループへ信号を送信することができる。
【0024】
1つの具体的特徴によれば、ユーザは異なる長さの拡散系列を要求し、同じ長さの拡散系列を要求するユーザがグループ化され、それらの空間情報に従った順序に並べられる。
【0025】
また、各ユーザへの拡散系列の割当ては、そのユーザが属する同じ長さの拡散系列を要求するユーザのグループに従って、拡散系列の長さに従って、およびそのユーザが属するユーザのグループ内でのその順序に従って、行われる。
【0026】
このようにして、同じ長さの拡散系列を要求するユーザをグループ化することにより、後続の拡散系列の割当てを管理することがはるかに容易になる。実際、短い拡散系列が、順序付けられた拡散系列のグループに属する、より長い拡散系列の先頭に含まれることがあるが、これらのより長い系列は、干渉を低減するために、他のユーザに割り当てられてはならない。
【0027】
このようにユーザをグループ化することにより、短い拡散系列で始まる、より長い系列のこのような取扱いが単純化される。
【0028】
1つの具体的特徴によれば、少なくとも1つの共通系列が複数のユーザに割り当てられ、割り当てられるその1つの共通系列または各共通系列は、同じ長さの順序付けられた拡散系列のうちの最初の拡散系列である。
【0029】
この特徴により、ユーザへの情報のブロードキャストのために共通系列を使用することが可能となる。本発明者は、順序付けられた拡散系列のうちの最初の拡散系列が共通系列として割り当てられる場合、これらの共通系列によって送信される情報は、干渉に対して、より強力に保護されることを発見した。これが特に興味深い理由は、これらの共通系列は全ユーザまたは全ユーザの少なくとも一部を宛先とするため、および、これらの共通系列を用いて送信されるデータ項目は一般に制御情報を表すためである。
【0030】
1つの具体的特徴によれば、空間情報は、各ユーザへ送信される信号の平均放射方向(direction of departure)、または、各ユーザへ送信される信号の最大放射方向、または、各ユーザに対して使用されるアンテナローブダイヤグラムから得られる情報、または、全地球測位システム(Global Positioning System)から得られる情報である。
【0031】
このようにして、送信チャネルと受信チャネルの間に何らかのチャネル差が存在する場合、ユーザの順序付けに対して考慮される空間情報により、このような差によって発生し得るエラーが避けられる。このような場合、各ユーザへ送信される信号の放射方向は、各ユーザによって送信される信号の到着方向とは異なる。
【0032】
また、全地球測位システムから得られる空間情報により、各ユーザへ送信される信号の放射方向のいかなる推定も避けられる。空間情報はシステムによって直接提供されるので、計算は不要である。
【0033】
1つの具体的特徴によれば、拡散系列はウォルシュ−アダマール系列であり、順序付けられた拡散系列のグループは、行または列が固有の(natural)順序のウォルシュ−アダマール行列である。
【0034】
このようにして、ユーザへの拡散系列の割当ては簡単となり、特別な計算は不要となる。したがって、本発明を実施する方法または装置の複雑さが大幅に低減される。さらに、このような順序付けられた拡散系列のグループは、干渉を大幅に低減する。
【0035】
1つの具体的特徴によれば、所定の共通拡散系列を複数のユーザに割り当て、ウォルシュ−アダマール行列の行または列に上記所定の共通拡散系列を要素ごとに乗算することにより、順序付けられた拡散系列のグループを形成する。
【0036】
このようにして、所定の拡散系列を共通信号に割り当てなければならないにもかかわらず、順序付けられた拡散系列のグループ内のうちから少なくとも1つの拡散系列を、各ユーザに、その順序に従って、簡単に割り当てることが依然として可能である。
【0037】
1つの具体的特徴によれば、順序付けられた拡散系列のグループは、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列の組 (tuple)に属する拡散系列と、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列の組に属する系列との間の干渉を表す費用関数を最小化することによって形成される。
【0038】
このようにして、伝送チャネルに生じる干渉が低減される。
【0039】
もう1つの具体的特徴によれば、拡散系列の組は、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列のサブセットから画定され、さらに組はユーザ空間情報に従って画定される。
【0040】
拡散系列の組を画定するためにユーザ空間情報を使用することにより、拡散系列のサブセットに含まれる拡散系列が減少する。このような減少により、ユーザの信号が異なる空間情報を有するようなユーザに拡散系列が割り当てられる場合に、実際には相互に干渉しない拡散系列間の干渉を考慮に入れることが避けられる。
【0041】
さらに、干渉が、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列の各サブセットについて得られる。サブセットの干渉は、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列のサブセットの各組について計算される干渉の関数であり、サブセットの干渉のうち最小の干渉を有する拡散系列のサブセットが、順序付けられた拡散系列のグループである。
【0042】
より正確には、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列の各サブセットについて得られる干渉は、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列のサブセットの各組について計算される干渉の最大値である。
【0043】
1つの具体的特徴によれば、割当ては動的割当てであり、マルチキャリア伝送ネットワークは直交周波数符号分割多重化伝送ネットワークである。
【0044】
もう1つの具体的特徴によれば、割当ては動的割当てであり、マルチキャリア伝送ネットワークはマルチキャリア符号分割多元接続伝送ネットワークである。
【0045】
さらにもう1つの態様によれば、本発明は、プログラム可能装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、このコンピュータプログラムがプログラム可能装置上で実行される時に、本発明による方法の各ステップを実施するための命令またはコードの部分を含むコンピュータプログラムに関する。コンピュータプログラムに関連する特徴および利点は本発明による方法および装置に関連する上記の特徴および利点と同様であるので、それらについてはここで繰り返さない。
【0046】
本発明の特性は、以下の例示的実施形態の説明を読むことから、より明らかとなるであろう。その説明は、添付図面に関連してなされる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】マルチキャリア伝送ネットワークの基地局の一例のブロック図である。
【図2】本発明によるマルチキャリア送信モジュールのブロック図である。
【図3】図1の装置において実施される本発明の第1実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【図4】図1の装置において実施される本発明の第2実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つの拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【図5】図1の装置において実施される本発明の第3実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【図6】図1の装置において実施される本発明の第4実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【図7】第2、第3および第4実施形態において用いられるウォルシュ−アダマール行列の一例である。
【図8】図7のウォルシュ−アダマール行列に強制共通拡散系列を乗算することによって形成されるウォルシュ−アダマール行列の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
MC−CDMA伝送ネットワークやOFCDM伝送ネットワークのようなマルチキャリア伝送ネットワークでは、コール(call) の開始時に、または通信中定期的に、1つまたは複数の拡散系列がユーザに割り当てられる。本明細書の導入部で既に説明したように、拡散系列の各要素には、ネットワークの送信機において、対応するサブキャリアに作用する変調器を制御するように、送信されるべきデータ項目が乗算される。
【0049】
本発明は、空間情報に従ってアクティブユーザを順に並べること、および、各ユーザに、ユーザの順序を考慮に入れて、ある順序に並べられた拡散系列のセットのうちから、この拡散系列またはこれらの拡散系列を割り当てることからなる。
【0050】
図1は、マルチキャリア伝送ネットワークの基地局の一例のブロック図である。
【0051】
マルチキャリア伝送ネットワークの基地局10は、バス101によってROMメモリ102、RAMメモリ103、ユーザ空間情報決定ユニット106およびマルチキャリア送信モジュール104に接続されたプロセッサ100を備える。
【0052】
コントローラもしくはプロセッサ100は、電源投入時または基地局が起動された時に、読み出し専用メモリ102に収容されているプログラムをロードし、上記のさまざまな要素の起動を制御する。また、プロセッサ100は、バス101による異なる要素間の情報の転送も制御する。
【0053】
定期的に、または新たなアクティブユーザがマルチキャリア基地局に登録されるごとに、またはアクティブユーザが非アクティブになるごとに、または1以上のユーザが拡散系列に関する新たな要求を必要とする時にはいつでも、プロセッサ100は、図3、図4、図5、または図6に記載されるアルゴリズムに関連する命令を実行し、それにより、ユーザへの拡散系列の動的割当てを可能にする。
【0054】
不揮発性メモリROM102は、基地局の通常のアルゴリズムに加えて、図3、図4、図5、および図6に記載されるアルゴリズムの命令を実施するプログラムの命令を収容する。
【0055】
ROMメモリ102は、1つまたは複数の順序付けられた拡散系列のグループも含む。
【0056】
RAMメモリ103は、装置10の動作に必要な、本発明の実施を可能にする変数または一時データを収容する。
【0057】
ユーザ空間情報決定ユニット106は、チャネルのシグネチャを用いてユーザの空間情報を画定する。ユーザ空間情報決定ユニット106は、異なる方向へ信号を送信し、異なる方向から信号を受信するM個のアンテナ105に接続される。ユーザ空間情報決定ユニット106は、ユーザk、周波数成分、アンテナに関連する複素重み係数を求める。複素重み係数は、ユーザkの周波数成分に対する送信/受信ビームを形成するためにアンテナアレイによって使用される。
【0058】
複素重み係数は、空間領域(与えられたサブキャリアに対して、それらの複素重み係数はユーザkに対するビームを形成するとみなすことができる)および周波数領域(与えられたアンテナに対して、複素重み係数は通常の周波数フィルタの複素重み係数とみなすことができる)の両方で適用される。
【0059】
ユーザ空間情報決定ユニット106はプロセッサ100に空間情報、より正確には、各ユーザへ送信される信号の平均放射方向を送出し、または、それは、各ユーザへ送信される信号の平均放射方向に基づいてアクティブユーザを順に並べる。
【0060】
空間情報は、平均放射方向の代わりに、最大振幅を有するビームの方向、または最大振幅を有する伝搬パスの放射方向であってもよい。
【0061】
なお、ここで、本発明において、他の種類の空間情報を使用してもよいことに留意されたい。
【0062】
空間情報は、全地球測位システムから取得することもできる。
【0063】
空間情報は、ユーザへのアンテナローブ割当てのアルゴリズムから取得することもできる。この場合、空間情報は、それぞれのユーザに割り当てられるアンテナローブの方向である。
【0064】
空間情報は、各アクティブユーザによって送信される信号の到着方向、または各ユーザへ送信される信号の平均もしくは最大到着方向に基づいて決定することもできる。
【0065】
マルチキャリア送信モジュール104は、複数のアンテナ105A〜105Mに接続される。これについて、図2を参照して詳細に説明する。
【0066】
図2は、本発明によるマルチキャリア送信モジュールのブロック図である。
【0067】
より正確には、マルチキャリア送信モジュール104は、MC−CDMA送信モジュールである。
【0068】
送信機はk個の同一のブランチ(branch)を有する。各ブランチは、与えられたアクティブユーザに対応する。ユーザk専用のブランチは、乗算器210k、デマルチプレクサ220kおよび並列乗算器230kが直列に接続されてなる。例えば、図2の上部に示すユーザa専用のブランチは、ユーザaへ送信されるべきシンボルを含む複素値に、図3、または図4または図5または図6に記載されるアルゴリズムによって決定される拡散系列Caを乗算するための乗算器210a、拡散複素値の直列−並列変換のためのデマルチプレクサ220a、各拡散複素値を、ユーザ空間情報決定ユニット106によって画定された複素重みベクトルの成分と乗算するための並列乗算器230aを備える。
【0069】
与えられたユーザ、例えばユーザkに対して、複素重みベクトルは、アンテナ105、ユーザkおよびサブキャリアに対する重み係数に対応する。
【0070】
MC−CDMA送信機は、さらに、複数M個の加算器240A,...,240Mを備える。各加算器240は、並列乗算器230a,...,230kによって出力される信号ベクトルを加算し、結果として得られたベクトルをそれぞれモジュール250A,...,250Mに供給する。より正確には、各モジュール250は、合成周波数成分のベクトルに対して逆高速フーリエ変換を実行し、こうして得られるシンボルにプレフィックス(prefix)を付加する。260A,...,260Mにおける並列−直列変換と、周波数アップコンバージョン(図2には図示せず)の後、結果として得られた信号がアンテナ105A,...,105Mによって送信される。
【0071】
このようなアーキテクチャのおかげで、各ユーザに対して、その空間情報に従ってビームが形成される。または、各ユーザが類似の空間情報を有する場合には、ユーザのグループに対してビームを形成することも可能である。
【0072】
図3は、図1の装置において実施される本発明の第1実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【0073】
このフローチャートのコードは、例えば、図1の装置のROMメモリ102に記憶される。この装置が電源投入されると、そのコードがランダムアクセスメモリ103にロードされ、装置10のプロセッサ100によって実行される。
【0074】
定期的に、または新たなアクティブユーザがマルチキャリア基地局に登録されるごとに、またはアクティブユーザが非アクティブになるごとに、または1以上のユーザが拡散系列に関する新たな要求を有する時にはいつでも、プロセッサ100は、図3に記載されるアルゴリズムに関連する命令を実行する。
【0075】
ステップS300で、プロセッサ100は、ユーザ空間情報決定ユニット106から、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向を受け取る。
【0076】
例として、4ユーザu1、u2、u3およびu4がマルチキャリアネットワークにおいてアクティブであり、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向は7度、112度、83度および16度である。
【0077】
次のステップS301で、プロセッサ100は、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向に従って4アクティブユーザを順に並べる。したがって、順序はu1、u4、u3およびu2となる。
【0078】
後続のステップS302で、プロセッサ100は、順序付けられたアクティブユーザを表すベクトルVを形成する。
【0079】
ベクトルVの次元はアクティブユーザの数に等しく、ベクトルVの係数は、それぞれの順序付けられたユーザならびに各アクティブユーザに割り当てられる拡散系列の長さおよび数に関するそれらの要求を表す。
【0080】
ベクトルVが形成された後、プロセッサ100はステップS303に進む。
【0081】
そのステップで、プロセッサ100は、ベクトルVを少なくとも1つのベクトルV’(L)に拡張する。ベクトルV’(L)は、ブロードキャスト信号(以下、共通信号という)に必要な長さLの拡散系列の要求と、それに続いて、すべての順序付けられたユーザに必要とされる長さLの拡散系列の要求のセットとを含む。
【0082】
本発明によるマルチキャリアネットワークでは、アクティブユーザに異なる長さの拡散系列を割り当てること、および/または、要求に従って少なくとも1アクティブユーザに複数の拡散系列を割り当てることが可能である。
【0083】
例として、4アクティブユーザu1、u2、u3およびu4のそれぞれが長さLの1個の拡散系列を要求し、共通信号は要求されていない場合、ベクトルV’(L)は前のベクトルVと同一である。
【0084】
長さLの2個の共通信号が要求されている場合、一意のベクトルV’が形成され、これはV’(L)=(s1,L(c),s2,L(c),s1,L(v1),s1,L(v2),s1,L(v3),s1,L(v4))に等しい。ここで、v1〜v4はベクトルVの係数であり、si,L(c)は共通情報に対する長さLのi番目の系列であり、si,L(vj)は順序付けられたユーザvjによって要求される長さLのi番目の系列である。
【0085】
次のステップS304で、プロセッサ100は、アクティブユーザおよび共通信号の要求を満たすことができる拡散系列のサブセットを形成し、またはROMメモリ102から読み込む。これらの拡散系列は、好ましくは、直交可変拡散係数(Orthogonal Variable Spreading Factors)OVSFを可能にする長さLのウォルシュ−アダマール拡散系列のセットである。OVSFは、長さL/2、L/4等を有することが可能である。
【0086】
拡散系列は、ウォルシュ−アダマール行列の行または列である。
【0087】
例として、次元4のウォルシュ−アダマール行列として次のものがある。
【0088】
【数1】

【0089】
このような行列によれば、最大長さ4の4個の拡散系列の割当てが可能である。
【0090】
これらの拡散係数は、ヨーロッパ特許EP1085689号に開示されている拡散系列のセット、またはQinghua ShiとM. Latva-ahoの論文「simple spreading code allocation scheme for downlink MC-CDMA」(Electronics Letters、2002年7月18日号に発表)に開示されている拡散系列のセットであってもよい。
【0091】
なお、拡散系列の複数のサブセットがユーザ要求を満たすこともあり得ることに留意されたい。
【0092】
次のステップS305で、プロセッサ100は、前のステップで形成された長さLの拡散系列の各サブセットを、ユーザ空間情報決定ユニット106から得られる空間情報を用いて長さLの系列の複数の組に分割する。基本的には、これらの組は、類似の空間情報を有する異なるユーザの同じ長さの系列を集めたものである。例えば、系列のこれらのサブグループは、アンテナパターンの特定のビームで送信される必要のある系列に対応し得る。
【0093】
また、系列によってはいくつかの組に属するものもあり得る。これは特に、すべての空間方向に送信される必要のある共通情報の送信に用いられる系列に当てはまる。
【0094】
次のステップS306で、プロセッサ100は、ステップS304で形成された拡散系列のサブセットのうちの最初の拡散系列のサブセットを取る。このサブセットを現サブセットとする。
【0095】
次のステップS307で、プロセッサ100は、ステップS305で形成された組のうち最初の組を現在の組として取る。
【0096】
次のステップS308で、プロセッサ100は、現在の組に対する費用関数(費用関数1という)を計算する。例として、この費用関数は、MottierとCastelainの論文「A spreading sequence allocation procedure for MC-CDMA transmission systems」(Proc IEEE VTC'2000, September 2000 vol 3, pp 1270-1275)に開示されている費用関数である。これは、ステップS305で形成された組の系列のうちの2個の拡散系列が受ける最大劣化を考慮に入れている。
【0097】
次のステップS309で、プロセッサ100は、費用関数に従って得られた干渉を記憶する。
【0098】
次のステップS310で、プロセッサ100は、ステップS305で形成された他の組があるかどうかをチェックする。
【0099】
ステップS305で形成された少なくとも1つの他の組がある場合、プロセッサ100はステップS311に進み、別の組を取る。
【0100】
プロセッサ100は、ステップS305で形成された分析すべき組がなくなるまで、ステップS308〜S311を実行する。
【0101】
費用関数に従って得られる干渉が現サブセットの各組について記憶された後、プロセッサ100はステップS312に進む。
【0102】
そのステップで、プロセッサ100は、ステップS309で記憶された干渉から、現サブセットに対する費用関数(費用関数2という)を計算する。例として、この費用関数は、ステップS309で記憶された干渉のうちの最大干渉である。
【0103】
次のステップS313で、プロセッサ100は、費用関数に従って求められた干渉を記憶する。
【0104】
後続のステップS314で、プロセッサ100は、ステップS304で形成された他のサブセットがあるかどうかをチェックする。
【0105】
ステップS304で形成された少なくとも1つの他のサブセットがある場合、プロセッサ100はステップS315に進み、別のサブセットを取る。
【0106】
プロセッサ100は、ステップS304で形成された分析すべきサブセットがなくなるまで、ステップS307〜S315を実行する。
【0107】
干渉が各サブセットについて記憶された後、プロセッサ100はステップS316に進む。
【0108】
そのステップで、プロセッサ100は、ステップS313で記憶された干渉のうちの最小干渉を求める。
【0109】
なお、ここで、プロセッサ100は、変形形態として、干渉の最小値の代わりに、サブセットの各組について計算された干渉の平均を求めてもよいことに留意されたい。
【0110】
次のステップS317で、プロセッサ100は、ステップS316で求められた最小干渉を有するサブセットを最適サブセットとする。
【0111】
次のステップS318で、プロセッサ100は、ベクトルV’(L)の各要素に、その順序に従って、最適サブセットの順序付けられた拡散系列のグループのうちから拡散系列を割り当てる。
【0112】
なお、ここで、拡散系列の最適サブセットは、Qinghua ShiとM. Latva-ahoの論文「simple spreading code allocation scheme for downlink MC-CDMA」(Electronics Letters、2002年7月18日号に発表)に開示されている技法に従って求めてもよいことに留意されたい。
【0113】
図4は、図1の装置において実施される本発明の第2実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つの拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【0114】
このフローチャートのコードは、例えば、図1の装置10のROMメモリ102に記憶される。この装置10が電源投入されると、そのコードがランダムアクセスメモリ103にロードされ、装置10のプロセッサ100によって実行される。
【0115】
このアルゴリズムは、図3に記載されているアルゴリズムを単純化した方法を開示している。図4のアルゴリズムは、直交可変拡散係数が不要で、共通信号が不要で、マルチコード(multi-code)が不要であるマルチキャリアネットワークの場合のようなある特定の状況下で、プロセッサ100によって実行される。
【0116】
定期的に、または新たなアクティブユーザがマルチキャリア基地局に登録されるごとに、またはアクティブユーザが非アクティブになるごとに、または1以上のユーザが拡散系列に関する新たな要求を有する時にはいつでも、プロセッサ100は、図4に記載されるアルゴリズムに関連する命令を実行する。
【0117】
ステップS400で、プロセッサ100は、ユーザ空間情報決定ユニット106から、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向を受け取る。
【0118】
例として、4ユーザu1、u2、u3およびu4がマルチキャリアネットワークにおいてアクティブであり、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向は7度、112度、83度および16度である。
【0119】
次のステップS401で、プロセッサ100は、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向に従って4アクティブユーザを順に並べる。したがって、順序はu1、u4、u3およびu2となる。
【0120】
後続のステップS402で、プロセッサ100は変数Nuを1とする。
【0121】
次のステップS403で、プロセッサ100は、Nu番目の順序付けられたアクティブユーザに、ウォルシュ−アダマール行列の第Nu行または第Nu列を割り当てる。ウォルシュ−アダマール行列の第Nu行または第Nu列は、ユーザNuに割り当てられる拡散系列である。
【0122】
本例の場合、アダマール−アダマール行列の第1行が最初の順序付けられたユーザu1に割り当てられる。
【0123】
後続のステップS404で、プロセッサ100は、変数Nuが、マルチキャリアネットワーク内のアクティブユーザの数kより大きいかどうかをチェックする。
【0124】
Nuがkより小さいか等しい場合、プロセッサ100はステップS405に進み、変数Nuをインクリメントして、Nuがkより大きくなるまで、ステップS403〜S405からなるループを実行する。
【0125】
本例によれば、アダマール−アダマール行列の第2行が第2の順序付けられたユーザu4に割り当てられ、アダマール−アダマール行列の第3行が第3の順序付けられたユーザu3に割り当てられ、アダマール−アダマール行列の第4行が第4の順序付けられたユーザu2に割り当てられる。
【0126】
図5は、図1の装置において実施される本発明の第3実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【0127】
このフローチャートのコードは、例えば、図1の装置10のROM102メモリに記憶される。この装置10が電源投入されると、そのコードがランダムアクセスメモリ103にロードされ、装置10のプロセッサ100によって実行される。
【0128】
このアルゴリズムは、直交可変拡散係数、複数の拡散係数は必要であるが、共通信号が不要であるマルチキャリアネットワークの場合のようなある特定の状況下で、プロセッサ100によって実行される。
【0129】
定期的に、または新たなアクティブユーザがマルチキャリア基地局に登録されるごとに、またはアクティブユーザが非アクティブになるごとに、または1以上のユーザが拡散系列に関する新たな要求を有する時にはいつでも、プロセッサ100は、図5に記載されるアルゴリズムに関連する命令を実行する。
【0130】
ステップS500で、プロセッサ100は、ユーザ空間情報決定ユニット106から、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向を受け取る。
【0131】
例として、4ユーザu1、u2、u3およびu4がマルチキャリアネットワークにおいてアクティブであり、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向は7度、112度、83度および16度である。ユーザu1およびu4は長さL/2の1個の拡散系列を要求し、ユーザu2は長さLの1個の拡散系列を要求し、ユーザu3は長さLの2個の拡散系列を要求する。
【0132】
次のステップS501で、プロセッサ100は、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向に従って4アクティブユーザを順に並べる。したがって、順序はu1、u4、u3およびu2となる。
【0133】
次のステップS502で、プロセッサ100は、ステップS501で順に並べられたアクティブユーザu1、u2、u3およびu4によって要求される拡散系列の最小長さを取得する。
【0134】
本例によれば、最小長さはユーザu1およびu4によって要求され、L/2に等しい。
【0135】
次のステップS503で、プロセッサ100は、ステップS501で順序付けられたアクティブユーザu1、u2、u3およびu4によって要求される拡散系列の最大長さを取得する。
【0136】
本例によれば、最大長さはユーザu2およびu3によって要求され、Lに等しい。
【0137】
次のステップS504で、プロセッサ100は、アクティブユーザを、最小の要求から最大の要求へと、拡散系列の長さに対するそれらの要求に従って順に並べる。
【0138】
なお、各長さに対する同一の要求を有するユーザは、それらへ送信される信号の平均放射方向に従って順に並べられることに留意されたい。
【0139】
本例によれば、ユーザu1、u2、u3およびu4はu1、u4、u3およびu2という順序に並べられる。
【0140】
後続のステップS505で、プロセッサ100は最初の順序付けられたユーザを考慮し、ステップS506で、拡散系列の数Uおよび拡散系列の長さに関するその要求を取得する。
【0141】
本例では、ユーザu1が最初の順序付けられたユーザであり、L/2の一意の拡散系列が要求されている。
【0142】
プロセッサはステップS507に進み、最初の順序付けられたユーザに要求された拡散系列を割り当てる。
【0143】
本例の場合、プロセッサは、長さL/2の1個の拡散系列を割り当てる。L=8の場合、プロセッサは、図7のウォルシュ−アダマール行列70の700で表される第1行の最初の4個の係数をユーザu1に割り当てる。ウォルシュ−アダマール行列70はROMメモリ102に記憶されている。このウォルシュ−アダマール行列は、本例では、8行8列の行列である。これにより、最大長さが8係数の8個の拡散系列の割当てが可能となる。
【0144】
なお、ここで、ウォルシュ−アダマール行列の最初の行または列が最初の順序付けられたユーザに割り当てられることに留意されたい。
【0145】
次に、ステップS508で、プロセッサ100は、ユーザu1に対して割り当てられた拡散系列で始まるウォルシュ−アダマール行列70の行を利用不能とマークする。
【0146】
したがって、ユーザu1に割り当てられたのと同じ最初の4個の係数で始まるウォルシュ−アダマール行列70の700および701で表される行を利用不能とマークする。
【0147】
後続のステップS509で、プロセッサ100は、拡散系列の現在の要求された長さと同じ要求を有する全アクティブユーザに対して、1つまたは複数の拡散系列が割り当てられたかどうかをチェックする。
【0148】
本例によれば、ユーザu4には拡散系列が割り当てられていないので、プロセッサ100はステップS510に進む。
【0149】
そのステップで、プロセッサ100は、次の順序付けられたユーザを考慮し、ステップS506で、拡散系列の数Uおよび拡散系列の長さに関するその要求を取得する。
【0150】
プロセッサはステップS507に進み、次の順序付けられたユーザに要求された拡散系列を割り当てる。
【0151】
本例の場合、プロセッサは、L/2の1個の拡散系列をユーザu4に割り当てる。L=8の場合、プロセッサ100は、図7のウォルシュ−アダマール行列70の702で表される第2行の最初の4個の係数をユーザu4に割り当てる。
【0152】
なお、ここで、ウォルシュ−アダマール行列の最初の利用可能な行または列が第2の順序付けられたユーザに割り当てられることに留意されたい。
【0153】
次に、ステップS508で、プロセッサ100は、ユーザu4に対して割り当てられた拡散系列で始まるウォルシュ−アダマール行列70の行を利用不能とマークする。本例の場合、ユーザu4に割り当てられたのと同じ最初の4個の成分を有する行列の702および703で表される行を利用不能とマークする。
【0154】
後続のステップS509で、プロセッサ100は、すべての要求された拡散系列が現在の要求された長さと同じ要求を有するアクティブユーザに割り当てられたかどうかをチェックする。
【0155】
本例によれば、拡散系列が、L/2の1個の拡散系列を要求する全ユーザに割り当てられているので、プロセッサ100はステップS511に進む。
【0156】
そのステップで、プロセッサ100は、前に割り当てられた拡散系列の長さがステップS503で得られた拡散系列の最大長さに等しいかどうかをチェックする。
【0157】
本例では、前に割り当てられた拡散系列の長さは拡散系列の最大長さより小さいので、プロセッサはステップS510に進む。
【0158】
そのステップで、プロセッサ100は、次の順序付けられたユーザを考慮し、ステップS506で、拡散系列の数Uおよび長さに関するその要求を取得する。
【0159】
本例では、ユーザu3が次の順序付けられたユーザであり、Lの固有の拡散系列が要求されている。
【0160】
プロセッサはステップS507に進み、順序付けられたユーザu3に要求された拡散系列を割り当てる。本例の場合、L=8であるので、プロセッサ100は、図7のウォルシュ−アダマール行列70の704で表される第3行の8個の係数をユーザu3に割り当てる。
【0161】
なお、ここで、ウォルシュ−アダマール行列の最初の利用可能な行または列が第3の順序付けられたユーザに割り当てられることに留意されたい。
【0162】
次に、ステップS508で、プロセッサ100は、ユーザu3に対して割り当てられた拡散系列で始まるウォルシュ−アダマール行列70の行を利用不能とマークする。
【0163】
本例の場合、ユーザu3に割り当てられたのと同じ係数を有する行列の704で表される行を利用不能とマークする。
【0164】
後続のステップS509で、プロセッサ100は、現在の要求された長さの拡散系列と同じ要求を有する全アクティブユーザに対して、1つまたは複数の拡散系列が割り当てられたかどうかをチェックする。
【0165】
本例によれば、ユーザu2には拡散系列が割り当てられていないので、プロセッサ100はステップS510に進む。
【0166】
そのステップで、プロセッサ100は、次の順序付けられたユーザを考慮し、ステップS506で、拡散系列の数Uおよび拡散系列の長さに関するその要求を取得する。
【0167】
プロセッサはステップS507に進み、次の順序付けられたユーザに要求された拡散系列を割り当てる。
【0168】
本例では、ユーザu2は2個の拡散系列を要求しているので、プロセッサ100は、図7のウォルシュ−アダマール行列70の2個の行をユーザu2に割り当てる。
【0169】
本例の場合、アダマール−アダマール行列の行705および706がユーザu2に割り当てられる。前に利用不能とマークされている行700、701、702、703および704は取らない。
【0170】
なお、ここで、ウォルシュ−アダマール行列の最初の利用可能な行または列が第4の順序付けられたユーザに割り当てられることに留意されたい。
【0171】
次に、ステップS508で、プロセッサ100は、ユーザu2に対して割り当てられた拡散系列で始まるウォルシュ−アダマール行列70の行を利用不能とマークする。
【0172】
本例の場合、ユーザu2に割り当てられたのと同じ係数を有する行列の705および706で表される行を利用不能とマークする。
【0173】
後続のステップS509で、プロセッサ100は、現在の要求された長さの拡散系列と同じ要求を有する全アクティブユーザに対して、1つまたは複数の拡散系列が割り当てられたかどうかをチェックする。
【0174】
本例によれば、すべての要求された拡散系列が、現在の要求されている長さと同じ要求を有するアクティブユーザに割り当てられたので、プロセッサはステップS511に進む。
【0175】
そのステップで、プロセッサ100は、前に割り当てられた拡散系列の長さがステップS503で得られた拡散系列の最大長さに等しいかどうかをチェックする。
【0176】
本例によれば、前に割り当てられた拡散系列の長さは拡散系列の最大長さに等しいので、プロセッサ100はアルゴリズムを終了する。
【0177】
なお、ここで、図3に関連して説明したアルゴリズムにおいて、最小の長さを要求するユーザに拡散系列を割り当ててから、より大きい長さを要求するユーザに拡散系列を割り当ててもよいことに留意されたい。
【0178】
図6は、図1の装置において実施される本発明の第4実施形態によるマルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てるアルゴリズムである。
【0179】
このフローチャートのコードは、例えば、図1の装置10のROMメモリ102に記憶される。この装置10が電源投入されると、そのコードがランダムアクセスメモリ103にロードされ、装置10のプロセッサ100によって実行される。
【0180】
図6のアルゴリズムは、その時のマルチキャリアネットワークにおいて、直交可変拡散係数、複数の拡散係数を1ユーザに割り当てることができず、共通系列が要求されるようなマルチキャリアネットワークの特定の状況下で、プロセッサ100によって実行される。
【0181】
定期的に、または新たなアクティブユーザがマルチキャリア基地局に登録されるごとに、またはアクティブユーザが非アクティブになるごとに、または1以上のユーザが拡散系列に関する新たな要求を有する時にはいつでも、プロセッサ100は、図6に記載されるアルゴリズムに関連する命令を実行する。
【0182】
ステップS600で、プロセッサ100は、ユーザ空間情報決定ユニット106から、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向を受け取る。
【0183】
次のステップS601で、プロセッサ100は、各ユーザへ送信される信号のそれぞれの平均放射方向に従ってアクティブユーザを順に並べる。
【0184】
後続のステップS602で、プロセッサ100は、マルチキャリアネットワークに対して要求される共通信号の数Cおよびこれらの信号に対して要求される拡散系列の長さを取得する。
【0185】
次に、ステップS603で、プロセッサ100は、共通拡散系列を共通信号に割り当てなければならないかどうかをチェックする。
【0186】
強制(imposed)共通拡散系列が要求されていない場合、プロセッサ100はステップS605に進む。
【0187】
強制共通拡散系列が要求されている場合、プロセッサ100はステップS604に進み、ウォルシュ−アダマール行列(以下、もとのウォルシュ−アダマール行列という)の各行に、強制共通拡散系列を要素ごとに乗算し、新たなウォルシュ−アダマール行列(以下、得られたウォルシュ−アダマール行列という)を形成する。
【0188】
サイズLのもとのウォルシュ−アダマール行列WLは、次の反復的規則によって定義される。
【0189】
【数2】

【0190】
なお、ここで、この反復的規則によって形成されるもとのウォルシュ−アダマール行列WLの行または列は、ウォルシュ−アダマール行列の固有の順序と呼ばれる順序に並べられていることに留意されたい。
【0191】
得られたウォルシュ−アダマール行列は、もとのウォルシュ−アダマール行列のそれぞれの行または列に、強制共通拡散系列を要素ごとに乗算することによって得られる行列である。このような場合に、もとの行列の行に強制共通拡散系列を乗算すると、拡散系列は得られたウォルシュ−アダマール行列の行に含まれる。もとのウォルシュ−アダマール行列の列に強制共通拡散系列を乗算すると、拡散系列は得られたウォルシュ−アダマール行列の列に含まれる。
【0192】
得られたウォルシュ−アダマール行列は、上記のようなもとのウォルシュ−アダマール行列または得られたウォルシュ−アダマール行列の少なくとも1つの行または1つの列に、定数のような少なくとも1つの所定値を乗算することによって得られる行列でもよい。このような場合に、もとの行列の行に定数を乗算すると、拡散系列は得られたウォルシュ−アダマール行列の行に含まれる。上記のようなもとの行列または得られた行列の列に定数を乗算すると、拡散系列は得られたウォルシュ−アダマール行列の列に含まれる。
【0193】
なお、ここで、得られたウォルシュ−アダマール行列WLの行または列は、ウォルシュ−アダマール行列の固有の順序と呼ばれる順序に並べられていることに留意されたい。
【0194】
ステップS604で、例として最大長さLが8に等しい場合、プロセッサ100は、ROMメモリ102に記憶されている図7のウォルシュ−アダマール行列70の各行に強制共通拡散系列を要素ごとに乗算し、図8の新たなウォルシュ−アダマール行列80を形成する。
【0195】
例として、ウォルシュ−アダマール行列70に、ウォルシュ−アダマール行列70の行704に含まれる強制共通拡散系列を乗算して、図8の得られたウォルシュ−アダマール行列80を形成する。
【0196】
次に、プロセッサ100はステップS605に進む。
【0197】
ステップS605で、プロセッサ100は、強制拡散が要求されていない場合、ウォルシュ−アダマール行列70の最初のC個の行に含まれる拡散系列を共通信号に割り当て、強制拡散が要求されている場合、ウォルシュ−アダマール行列80の最初のC個の行に含まれる拡散系列を共通信号に割り当てる。
【0198】
後続のステップS606で、プロセッサ100は最初の順序付けられたユーザを考慮し、ステップS607で、拡散系列の数Uに関するその要求を取得する。
【0199】
プロセッサはステップS608に進み、最初の順序付けられたユーザにウォルシュ−アダマール行列の次の拡散系列を割り当てる。
【0200】
後続のステップS609で、プロセッサ100は、全アクティブユーザに対して、1つまたは複数の拡散系列が割り当てられたかどうかをチェックする。
【0201】
拡散系列がアクティブユーザに割り当てられていないことがある場合、プロセッサ100はステップS610に進み、次のアクティブユーザを考慮する。
【0202】
拡散系列が全アクティブユーザに割り当てられるまで、ステップS607〜S610からなるループがプロセッサ100によって実行される。
【0203】
なお、ここで、ユーザへの強制共通拡散系列の割当ては、前に図3に関連して説明したアルゴリズムで行うことも可能であることに留意されたい。
【0204】
なお、図4、図5および図6のアルゴリズムの説明は、ウォルシュ−アダマール行列の行を用いてなされているが、明らかに、本発明において、ウォルシュ−アダマール行列の列を用いてもよいことに留意されたい。
【0205】
また、ここで、ウォルシュ−アダマール拡散系列を用いる代わりに、本発明において、他の種類の拡散系列を用いてもよいことに留意されたい。例として、直交相補ゴレイ系列(orthogonal complementary Golay sequences)を用いてもよい。
【0206】
言うまでもないが、本発明の範囲から逸脱することなく上記の本発明の実施形態に多くの変更を加えることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる方法であって、
拡散系列の各要素は、前記ネットワークの送信機において、送信されるべきデータ項目が乗算された後、対応するサブキャリア上に送信され、
前記拡散系列は、もとのウォルシュ−アダマール行列または得られたウォルシュ−アダマール行列の、順序付けられた拡散系列のグループに含まれる拡散系列であり、
サイズLの前記もとのウォルシュ−アダマール行列WLは、次の反復規則によって定義され、
【数1】

前記得られたウォルシュ−アダマール行列は、もとのウォルシュ−アダマール行列の各行または各列に、強制共通拡散行列を要素ごとに乗算することによって定義されるか、または、もとのウォルシュ−アダマール行列の少なくとも1行または少なくとも1列に、少なくとも1つの所定の値を乗算することによって定義される
拡散系列を割り当てる方法において、
前記マルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザについて、空間情報を取得するステップと、
前記空間情報に従って前記ユーザを順に並べるステップと、
各ユーザに、その順序に従って、順序付けられた拡散系列のグループのうちから少なくとも1つの拡散系列を割り当てるステップと、
を含むことを特徴とする拡散系列を割り当てる方法。
【請求項2】
前記空間情報は、複数のアンテナを用いて各ユーザへ送信される信号または前記複数のアンテナを用いて各ユーザから受信される信号の空間情報であることを特徴とする請求項1に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項3】
ユーザは異なる長さの拡散系列を要求し、
同じ長さの拡散系列を要求するユーザはグループ化され、それらの空間情報に従った順序に並べられることを特徴とする請求項1または2に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項4】
各ユーザへの拡散系列の割当ては、
前記ユーザが属する前記同じ長さの拡散系列を要求するユーザのグループに従って、
拡散系列の長さに従って、および
前記ユーザが属する前記ユーザのグループ内での前記ユーザの順序に従って
行われることを特徴とする請求項3に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項5】
少なくとも1つの共通系列が複数のユーザに割り当てられ、
割り当てられる前記1つの共通系列または各共通系列は、同じ長さの前記順序付けられた拡散系列のうちの最初の拡散系列であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項6】
空間情報は、
各ユーザへ送信される信号の平均放射方向、
各ユーザへ送信される信号の最大放射方向、
各ユーザに対して使用されるアンテナローブダイヤグラムから得られる情報、または
全地球測位システムから得られる情報
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項7】
前記拡散系列はウォルシュ−アダマール系列であり、
前記順序付けられた拡散系列のグループは、行または列が固有の順序のウォルシュ−アダマール行列であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項8】
所定の共通拡散系列を前記複数のユーザに割り当て、
ウォルシュ−アダマール行列の行または列に前記所定の共通拡散系列を要素ごとに乗算することにより、前記順序付けられた拡散系列のグループを形成することを特徴とする請求項7に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項9】
前記順序付けられた拡散系列のグループは、拡散系列と、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列の組との間の干渉を表す費用関数を最小化することによって形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項10】
拡散系列の組は、ユーザの要求を満たすことができる長さの拡散系列のサブセットから画定され、
さらに組はユーザ空間情報に従って画定されることを特徴とする請求項9に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項11】
干渉が、拡散系列の各サブセットについて得られ、
サブセットの前記干渉は、拡散系列のサブセットの各組について計算される干渉から画定され、
前記サブセットの干渉のうち最小の干渉を有する拡散系列のサブセットが、前記順序付けられた拡散系列のグループであることを特徴とする請求項10に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項12】
拡散系列の各サブセットについて得られる干渉は、前記拡散系列のサブセットの各組について計算される干渉の最大値であることを特徴とする請求項10に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項13】
前記割当ては動的割当てであり、
前記マルチキャリア伝送ネットワークは直交周波数符号分割多重化伝送ネットワークであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項14】
前記割当ては動的割当てであり、
前記マルチキャリア伝送ネットワークはマルチキャリア符号分割多元接続伝送ネットワークであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の拡散系列を割り当てる方法。
【請求項15】
マルチキャリア伝送ネットワークのユーザに1つまたは複数の拡散系列を割り当てる装置であって、
前記拡散系列の各要素は、前記ネットワークの送信機において、送信されるべきデータ項目が乗算された後、対応するサブキャリア上に送信され、
前記拡散系列は、もとのウォルシュ−アダマール行列または得られたウォルシュ−アダマール行列の、順序付けられた拡散系列のグループに含まれる拡散系列であり、
サイズLの前記もとのウォルシュ−アダマール行列WLは、次の反復規則によって定義され、
【数2】

前記得られたウォルシュ−アダマール行列は、もとのウォルシュ−アダマール行列の各行または各列に、強制共通拡散行列を要素ごとに乗算することによって定義されるか、または、もとのウォルシュ−アダマール行列の少なくとも1行または少なくとも1列に、少なくとも1つの所定の値を乗算することによって定義される
拡散系列を割り当てる装置において、
前記マルチキャリア伝送ネットワークの各ユーザについて、空間情報を取得する手段と、
前記空間情報に従って前記ユーザを順に並べる手段と、
各ユーザに、その順序に従って、順序付けられた拡散系列のグループのうちから少なくとも1つの拡散系列を割り当てる手段と、
を備えることを特徴とする拡散系列を割り当てる装置。
【請求項16】
プログラム可能装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがプログラム可能装置上で実行される時に、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するための命令またはコードの部分を含むコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−171998(P2010−171998A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−61252(P2010−61252)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【分割の表示】特願2004−254862(P2004−254862)の分割
【原出願日】平成16年9月1日(2004.9.1)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】