マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化およびルートプロトコル
【課題】マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化、ルートプロトコル、およびスケジューリングのための方法を提供する。
【解決手段】アクセス端末は、異なる周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を、それぞれが複数のパラメータ(例えば、PN offsetおよびグループID)によって識別される1または複数のパイロットグループにグループ化しうる。パイロットグループはそれぞれ、実質的に同じ有効範囲領域を有するパイロット信号を含みうる。アクセス端末は更に、パイロット強度レポートのために、各パイロットグループから代表パイロット信号を選択する。アクセス端末はまた、効果的な設定管理のためにパイロットグループ化を用いる。
【解決手段】アクセス端末は、異なる周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を、それぞれが複数のパラメータ(例えば、PN offsetおよびグループID)によって識別される1または複数のパイロットグループにグループ化しうる。パイロットグループはそれぞれ、実質的に同じ有効範囲領域を有するパイロット信号を含みうる。アクセス端末は更に、パイロット強度レポートのために、各パイロットグループから代表パイロット信号を選択する。アクセス端末はまた、効果的な設定管理のためにパイロットグループ化を用いる。
【発明の詳細な説明】
【米国特許法第119条に基づく優先権の主張】
【0001】
本願は、本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書で参照によって明確に組み込まれている2005年9月22日出願の「Pilot Grouping and Route Protocols in Multi-carrier Communication Systems」と題された米国仮出願60/719,760号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般に、無線通信に関する。更に詳しくは、本明細書で開示の実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化とレポーティング、ルートプロトコル、およびスケジューリングに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、多くのユーザに、様々なタイプの通信(例えば音声、データなど)を提供するために広く展開している。そのようなシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)あるいはその他の多元接続技術に基づきうる。通信システムは、例えばIS−95規格、cdma2000規格、IS−856規格、W−CDMA規格、TD−SCDMA規格、およびその他の規格のような1または複数の規格を実施するように設計されうる。
【0004】
マルチメディアおよび高レートデータサービスの需要が急速に増大すると、マルチキャリア変調は、無線通信システムにおいて注目が高まってきた。そこには、効率的かつロバストなマルチキャリア通信システムを提供するチャレンジが存在する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、マルチキャリア通信システムの実施形態を例示する。
【図2】図2は、マルチキャリア通信システムにおいて多数のセクタを有するセルの実施形態を例示する。
【図3】図3は、マルチキャリア通信システムにおける幾つかのセクタおよび関連するパイロット信号の実施形態を例示する。
【図4】図4は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化の実施形態を例示する。
【図5】図5は、図4の実施形態のセクションを例示する。
【図6A】図6Aは、マルチキャリア通信システムにおける設定管理の実施形態を例示する。
【図6B】図6Bは、マルチキャリア通信システムにおける設定管理の実施形態を例示する。
【図6C】図6Cは、マルチキャリア通信システムにおける設定管理の実施形態を例示する。
【図7】図7は、マルチキャリア通信システムにおけるトラフィックチャネル割当の実施形態を例示する。
【図8】図8は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューリングの実施形態を例示する。
【図9】図9は、マルチキャリア通信システムにおいて、パイロットグループ化およびレポーティングを実施するために実施形態において使用される処理のフローチャートを例示する。
【図10】図10は、マルチキャリア通信システムにおいて、トラフィックチャネル割当と関連して使用される処理のフローチャートを例示する。
【図11】図11は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューリングと関連して使用される処理のフローチャートを例示する。
【図12】図12は、幾つかの開示された実施形態が実施される装置のブロック図を例示する。
【図13】図13は、幾つかの開示された実施形態が実施される装置のブロック図を例示する。
【図14】図14は、幾つかの開示された実施形態が実施される装置のブロック図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書で開示された実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化とレポーティング、ルートプロトコル、およびスケジューリングのための方法およびシステムに関する。
【0007】
図1は、マルチキャリア通信システム100の実施形態を例示する。一例として、AT110a〜110cを含む様々なアクセス端末(AT)110が、システムの全体にわたって分散している。両側矢印130によって示されているように、AT110はそれぞれ、与えられた瞬間において、順方向リンクおよび/または逆方向リンクで、異なる周波数において、1または複数のチャネルを経由して、アクセスネットワーク(AN)120と通信しうる。例示および明確化のため、2つの両側矢印130が各AT110について示される。通信システムにおける順方向リンクまたは逆方向リンクにおいて、任意の数のチャネル(または周波数)が存在しうる。更に、順方向リンク上の周波数(すなわち、「順方向リンク周波数)の数は、逆方向リンク上の周波数(すなわち、「逆方向リンク周波数」)の数と同じになる必要はない。
【0008】
AN120は更に、例えばパケットデータサービス提供ノード(PDSN)140を経由して、パケットデータネットワークのようなコアネットワークと通信しうる。実施形態では、システム100は、例えばIS−95規格、cdma2000規格、IS−856規格、W−CDMA規格、TD−SCDMA規格、その他のマルチキャリア規格、またはこれらの組み合わせのような1または複数の規格をサポートするように構成されうる。
【0009】
本明細書で記述されたANは、コアネットワーク(例えば、図1におけるPDSN140を経由したパケットデータネットワーク)とインタフェースして、ATとコアネットワークとの間にデータをルーティングし、様々なラジオアクセス機能およびリンクメンテナンス機能を実行し、ラジオ送信機および受信機を制御する等を行うように構成された通信システムの一部を称する。ANは、(例えば、第2、第3、第4世代無線ネットワークで見られるような)基地局コントローラ(BSC)、基地局トランシーバシステム(BTS)、アクセスポイント(AP)、モデムプールトランシーバ(MPT)、(例えばW−CDMAタイプシステムにおける)ノードB等の機能を含んでいるかおよび/または実装しうる。
【0010】
本明細書で記述されたATは、(限定される訳ではないが)無線電話、セルラ電話、ラップトップコンピュータ、無線通信パーソナルコンピュータ(PC)カード、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、外部または内部モデム等を含む様々なタイプのデバイスを称する。ATは、無線チャネルを介して、および/または、(例えば、光ファイバや同軸ケーブルによる)有線チャネルを介して通信する任意のデータデバイスでありうる。ATは、例えば、アクセスユニット、加入者ユニット、移動局、モバイルデバイス、モバイルユニット、モバイル電話、モバイル、遠隔局、遠隔端末、遠隔ユニット、ユーザデバイス、ユーザ機器、ハンドヘルドデバイス等のような様々な名称を有しうる。システムには、異なるATが組み入れられうる。ATは、移動式かもしれないし固定式かもしれない。また、通信システムの全体にわたって分散しうる。ATは、与えられた瞬間において、順方向リンクおよび/または逆方向リンク上で、1または複数のANと通信しうる。順方向リンク(または、ダウンリンク)は、ANからATまでの送信を指す。逆方向リンク(または、アップリンク)は、ATからANまでの送信を指す。
【0011】
本明細書で記述されたマルチキャリア通信システムは、周波数分割多重化システム、直交周波数分割多重化システム、あるいは、各キャリアが周波数範囲に対応するその他のマルチキャリア変調システムを含みうる。
【0012】
セルは、ANによってサービス提供される有効範囲領域を称しうる。セルは、1または複数のセクタに分割されうる。1または複数の周波数は、セルをカバーするように割り当てられうる。図2は、マルチキャリア通信システムにおけるセル200の実施形態を例示する。一例として、セル200は、3つのセクタ210、220、230に分割されるように示されている。3つの周波数f1,f2,f3は、セル200をカバーするように割り当てられる。例示および明確化のために、セル200は円柱として示されており、その断面積領域は、セル200の有効範囲領域と一致し、その軸240に沿った高さは、セル200の周波数ディメンションに一致する。このように、円柱の(全周波数を横切った)各ウェッジが、セクタを構成する。他の実施形態では、セルは、異なる形状を有するかもしれないし、任意の数のセクタを有するかもしれない。また、任意の数の周波数が、セルに割り当てられうる。例えば、幾つかの状況では、図2に示すように、大きな有効範囲領域をカバーするセルに、多数の周波数が割り当てられる。他の状況では、(例えば「ホットスポット」)のような高密度狭領域をカバーするセルに、1つの周波数が割り当てられうる。
【0013】
本明細書に記載されたパイロット信号(または、「パイロット」)は、例えば<PN offset,channel>(または<channel,PN offset>)のように示されるパラメータのセットによって特徴付けられる(または指定される)。ここで、「チャネル」は、パイロット信号の周波数を称する。用語「チャネル」は、本明細書において、用語「周波数」と置換可能に使用することができる。更に、パイロット信号の「有効範囲領域」は、パイロット信号の「強度対距離」プロファイルを指すことができる。
【0014】
単一キャリア通信システムでは、パイロット信号の強度が強くも弱くもなるので、ATは、受信した全てのパイロット信号の強度をレポートすることが要求される。マルチキャリア通信システムでは、図2に示すように、セクタに関連付けられた多くのパイロット信号が存在しうる。(単一キャリアシステムにおけるように)受信したパイロット信号それぞれの強度をATがレポートすることになっているのであれば、そのようなことは、(例えば、IS−856タイプのシステムにおけるルート更新メッセージのような)パイロット強度レポートに対して、極めて多くのトリガを引き起こすだろう。なぜなら、もっと多くのパイロット信号が存在するし、それらの各々が、短期間のフェージングによって、レポーティングしきい値を独立して超えることができるからである。更に、レポートすべきパイロット信号がより多く存在するので、各レポートもより大きくなるだろう。更に、これらパイロット信号の多くは、比較可能な有効範囲領域を有し、それらのうちの1つをレポートすることによって、ATが受信しているパイロット信号のセットに関して、ANに十分な情報を提供することができる。したがって、マルチキャリア通信システムにおいて、パイロット信号の効率的な管理に関するニーズが存在する。
【0015】
本明細書で開示する実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化とレポーティング、ルートプロトコル、およびスケジューリングのための方法およびシステムに関する。
【0016】
図3は、マルチキャリア通信システム300における幾つかのセクタおよび関連するパイロット信号の実施形態を例示する。システム300は、一般に、それぞれが個別の周波数を有する1または複数のパイロット信号に関連付けられた任意の数のセクタを含みうる。例示および明確化のために、3つのセクタ310,320,330が明示的に示されている。一例として、セクタ310に関連付けられたパイロット信号311,312、セクタ320に関連付けられたパイロット信号321〜324、セクタ330に関連付けられたパイロット信号331,332が示される。これらのパイロット信号は、周波数軸340に関連して示されており、与えられたセクタに関連付けられたパイロット信号が、異なる周波数を有することを示している。
【0017】
図3は、パイロット信号321または322の有効範囲領域を示す強度対距離プロファイル350と、パイロット信号323または324の有効範囲領域を示す強度対距離プロファイル355とを更に例示している。
【0018】
実施形態では、AN(明示的に示していない)サービス提供セクタ320は、実質的に同じ有効範囲領域を持つパイロット信号が、共通のグループIDを共有することができるように、それらの有効範囲領域に基づいて、パイロット信号321〜324の各々に、グループ識別子(すなわちID)を割り当てる。1つの実施形態では、グループIDとして、PNオフセットが使用されうる。例えば、パイロット信号321,322は、共通のグループID(またはPNオフセット)を共有し、パイロット信号323,324も、共通のグループID(またはPNオフセット)を共有しうる。そして、ANは、対応するグループIDを有するパイロット信号321〜324を送信しうる。パイロット信号321〜324を受信すると、AT360は、それらのグループIDにしたがって、パイロット信号321,322を第1のパイロットグループへグループ化し、パイロット323,324を第2のパイロットグループへグループ化する。AT360は、グループの代表パイロット信号として、各パイロットグループから、1つのパイロット信号を選択する。例えば、第1のパイロット信号の代表パイロット信号としてパイロット信号321が選択され、第2のパイロット信号の代表パイロット信号としてパイロット信号324が選択される。AT360は、受信した各パイロット信号、または、各パイロットグループからの少なくとも1つのパイロット信号(例えば、代表パイロット信号)の強度を測定する。AT360は、以下に更に示すように、パイロット強度レポートに、(パイロットグループ全体ではなく)代表パイロット信号のみを含める。
【0019】
図3では、2つのパイロット強度しきい値である"pilot-add"と"pilot-drop"とが、プロファイル350,355上にマークされている。これらしきい値は、受信した各パイロット信号が属するAT360の候補セットおよび近隣セットのうちの一方を判定するために使用される。例えば、AT360によって受信されたパイロット信号の強度が、pilot-addしきい値を超えるのであれば、このパイロット信号は、以下に更に述べるように、AT360の候補セットに追加される。AT360によって受信されたパイロット信号の強度が、pilot-dropしきい値を下回るのであれば、このパイロット信号は、AT360のアクティブセットまたは候補セットから削除される。
【0020】
1つの実施形態では、AT360がセクタ360から離れると、第2のパイロットグループにおけるパイロット信号323,324の強度が、pilot-dropしきい値よりも下がり、その後、第1のパイロットグループにおけるパイロット信号321,322の強度もそうなることを検知するであろう(これは、パイロット信号321,322が近隣セクタ310,330内に対応物(counterparts)を持たず、もって、少ない干渉しか受けないことによる。)。その結果、AT360は先ず、これら2つのイベントに関連して、第2のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートを、その後、第1のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートをANに送る。パイロット強度レポートは、例えば、対応する代表パイロット信号の周波数、PNオフセット、および強度を含みうる。他の実施形態では、AT360がセクタ320に接近すると(これら2つのグループにおけるパイロット信号の強度の連続的な立ち上がりに関連して)、先ず、第1のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートを、その後、第2のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートをANへ送る。
【0021】
さらに、セクタ310,330におけるパイロット信号も、同様の方法でグループ化されうる。例えば、セクタ310におけるパイロット信号311,312は、パイロットグループを形成しうる。セクタ330におけるパイロット信号331,332もまたパイロットグループを形成しうる。実施形態では、セクタ320(またはそれにサービス提供するAN)が、例えばパイロット信号311およびパイロット信号332のような近隣セクタ310,330における各パイロットグループから1つのパイロット信号を選択し、近隣セクタから選択されたパイロット信号のみを宣伝する。
【0022】
したがって、記載したパイロットグループ化およびレポーティングによって、ATは、ネットワークリソースの過度な使用を回避しながら、マルチキャリア通信システムにおいて、ANと効率的に通信できるようになる。また、更に、後述するように、ATは、設定管理を効率的に実施できるようになる。
【0023】
幾つかの実施形態では、パイロットグループは、例えば、<PN offset,GroupID>のようなパラメータのセットによって識別される。ここで、GroupIDはグループIDを示し、実質的に同じ有効範囲領域を有するパイロット信号は、同じパイロットグループ内に存在する。ATは更に、各パイロットグループから、グループの代表パイロットとして単一のパイロットを選択し、この代表パイロットについてのみパイロット強度レポート(例えば、ルート更新メッセージ)を送る。このようにしてパイロットをグループ化することによって、ATは、実質的に同じ有効範囲領域を持つパイロットのために多数のレポートを送る必要はない。
【0024】
図4は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化の実施形態を図示する。例示および明確化のために、各パイロットは、<frequency,PN offset>とラベルされたボックスによって表される。更に、各ボックスの領域は、関連するパイロットの有効範囲領域と関係する(例えば、比例する)ことが示される。例えば、パイロット<f2,PN=b>は、隣接チャネル干渉が無いことによって、同じセクタに関連付けられたパイロット<f1,PN=b>よりも大きな有効範囲領域を持つものとして示される。
【0025】
一例として、GroupID=xおよびGroupID=yが、図4に例示されるパイロットと関連付けられて示される。パイロット<f1,PN=a>に関連付けられたセクタは、パイロット<f1,PN=b,GroupID=x>とパイロット<f2,PN=b,GroupID=y>とを、近隣として宣伝しうる。このように、同一場所に位置するパイロットの有効範囲領域が異なる場合、記載したパイロットグループ化によって、ANは、ATから個別のパイロット強度レポートを取得し、オーバレイした周波数において同一のパイロットPN計画を使用することが可能となる。
【0026】
実施形態では、パイロット<f2,PN=b>の追加の有効範囲を利用するために、ATは、例えば図5に例示するDSC_f1およびDSC_f2のような異なる周波数における(例えば、そのアクティブセット内の)異なるセルに、データソース制御(DSC)チャネルを示すことが許可される。例えば、ATが、PN=aであるセルに対してのみそのDSCを示すことが許可されているのであれば、周波数f2には有効範囲が存在しないので、単一キャリアの有効範囲のみを得ることができる。一方、ATが、周波数f1においてPN=bであるセクタのみにそのDSCを示すことが許可されているのであれば、それはパイロット<f1,PN=a>に近いので、パイロット<f1,PN=b>に関連付けられた劣悪な有効範囲を得るであろう。
【0027】
図6A乃至図6Cは、マルチキャリアシステムにおける設定管理の実施形態を例示する。明確化と例示のために、各パイロット信号は、<“PN offset|GroupID”,frequency>によって指定される。例として、図6Aは、AT(明示されていない)が最初に、第1のパイロットグループおよび第2のパイロットグループを含むアクティブセット610を有することを示している。第1のパイロットグループは、<x,f1>および<x,f2>によって指定された2つのパイロット信号を含み、第2のパイロットグループは、<y,f1>および<y,f2>によって指定された2つのパイロット信号を含む。ATは更に、候補セット620を有する。これは、最初に、<z,f2>によって指定された1つのパイロットを有する第3のパイロットグループを含む。
【0028】
図6Bは、<z,f1>によって指定されたパイロットがアクティブセット610に追加される例を示す。その結果、<z,f2>によって指定されたパイロットが、候補セット620から削除される。なぜなら、両方とも同じパイロットグループに属することになるからである。
【0029】
図6Cは、<x,f2>によって指定されたパイロットがアクティブセット610から削除され、候補セット620に追加されない別の例を示す。なぜなら、アクティブセット610内の第1のパイロットグループに属する<x,f1>によって指定された別のパイロットが残っているからである。
【0030】
本明細書で記載されたパイロットグループ化によって、マルチキャリアシステムにおける効率的な設定管理が可能となる。設定管理のその他の実施形態が存在しうる。
【0031】
図7は、マルチキャリア通信システムにおけるトラフィックチャネル割当において、情報がどのようにして伝送されるかを示す実施形態を例示する。ANからATへのトラフィックチャネル割当(TCA)メッセージは、(限定される訳ではないが)以下を含む様々なタイプの情報を伝送しうる。
・ATのアクティブセット内のパイロット。
・ATが送信する周波数。
・<FeedbackMultiplexingIndex,RL fuequencies>。ここで、“FeedbackMultiplexingIndex”は、多数の順方向リンク(FL)に関連する、例えばセル選択、ハイブリッド自動反復要求(ARQ)アクノレッジメント(ACK)、信号対雑音干渉比率(C/I)フィードバック等のような
情報が、どのようにして単一の逆方向リンク(RL)チャネルに多重化されるかを示す。
・ATのアクティブセット内の各セクタ/セルに対するデータレート制御(DRC)カバーおよびDSC。
【0032】
例えば、FL_frequency_aにおけるFLチャネル710、FL_frequency_bにおけるFLチャネル720、FL_frequency_cにおけるFLチャネル730、およびFL_frequency_dにおけるFLチャネル740を含む複数(または最初のセット)の周波数に関連付けられた1または複数のFLチャネルが、ANからAT(ともに明示的に示されていない)へ送信されることになっている。RL_frequency_xにおけるRLチャネル750、RL_frequency_yにおけるRLチャネル760、およびRL_frequency_zにおけるRLチャネル770を含む第2のセットの周波数に関連付けられた1または複数のRLチャネルがATに割り当てられる。実施形態では、ANが、ATに割り当てられたRLチャネルのおのおののためのRL関連情報(例えば、逆方向電力制御(PRC)ビットストリーム)を伝送するために、FLチャネルのサブセットをおのおの割り当てる。例えば、図7に例示するように、FLチャネル720は、RLチャネル750のためのRPCビットストリームを伝送するために割り当てられ、FLチャネル730は、RLチャネル760のためのRPCビットストリームを伝送するために割り当てられ、FLチャネル740は、RLチャネル770のためのRPCビットストリームを伝送するために割り当てられる。この割り当てでは、FLチャネルおよびRLチャネルの各ペアは、同じ周波数を持つ必要はないことに注目されたい。
【0033】
実施形態では、ANは、“プライマリFLチャネル”として、例えばFLチャネル720のようなFLチャネルのうちの1つを選択し、このプライマリFLチャネルによって伝送される制御チャネルを(例えば、監視またはその他の目的で)モニターするようにATに通知しうる。このように、ATは、制御チャネルをモニターすることに関する限り、ATは、その他のFLチャネルを無視しうる。
【0034】
幾つかの実施形態では、RLチャネルも、1または複数のFLチャネルのためのFL関連情報を伝送しうる。例えば、図7の破線に示すように、RLチャネル750は、FLチャネル710,720,730の各々のための(限定される訳ではないが)セル選択、セクタ選択、ハイブリッドARQ ACK、C/Iフィードバック等を含みうるFL関連情報を伝送しうる。
【0035】
図8は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューラグループの実施形態を図示する。複数のパイロットが同じスケジューラグループに属するのであれば、それらは、例えば、マルチリンクラジオリンクプロトコル(RLP)において同じシーケンス番号(例えば、ARQまたは“QuickNAK”シーケンス番号)を共有する。このシーケンス番号は、単一キャリアを介して受信されたデータパケットにおいて、ギャップを検出することに関連付けられうる。一例として、(影で示す)パイロット810,820,830,840は、同じスケジューラグループに属し、図の左側に示すように、同じスケジューリングにおいてBTSキュー850を共有しうる。
【0036】
幾つかの実施形態では、複数のパイロットが、以下の条件のうちの何れかの下で、同じスケジューラグループに属する。
・(例えば、図8に例示するように)パイロットに関連付けられたスケジューラタグが、同じである。
・パイロットが、(そのDRCカバーを示す潜在的なセクタを含みうる)ATの同じサブアクティブセットにあり、(例えば、TCAメッセージにおいて識別されるように)互いにソフタハンドオフしているセクタ(例えば、セクタBおよびセクタC)に属している。
【0037】
幾つかの事例では、TCAメッセージが、ATのアクティブセット内のパイロットのためスケジューラタグを指定しないのであれば、そのパイロットに関連付けられたスケジューラタグは、メッセージで指定される他のスケジューラタグとは異なる番号であると仮定される。
【0038】
図9は、マルチキャリア通信システムにおいてパイロットグループ化およびレポーティングを実施する実施例で用いられる処理900のフロー図である。ステップ910は、複数のパイロット信号を、1または複数のパイロットグループにグループ化する。各パイロットグループは、(上述したような、例えばPNオフセットおよびGroupIDのような)複数のパラメータによって識別される。ステップ920は、(例えば、上述したような)パイロット強度レポートのために、各パイロットグループから代表パイロット信号を選択する。ステップ930で示されるように、処理900は更に、代表パイロット信号の強度を測定することを含む。
【0039】
図10は、マルチキャリア通信システムにおいて、トラフィックチャネル割当に関連して使用される処理1000のフロー図を例示する。ステップ1010は、それぞれが、アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルのそれぞれのRL関連情報を伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージ(例えば、上述したようなTCAメッセージ)を受信する。ステップ1020は、(例えば上述したような)順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられたFL関連情報を伝送するため、逆方向リンクチャネルの1つを割り当てる。
【0040】
図11は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューリングに関連して使用される処理1100のフロー図を例示する。ステップ1110は、複数のパイロット信号を、パイロット信号のシーケンス番号に従って1または複数のスケジューラグループにグループ化する。ここで、パイロット信号は、複数の周波数によって特徴付けられる。ステップ1120は、(上述したように)各スケジューラグループを、送信キューに関連付ける。
【0041】
図12は、(上述したような)幾つかの開示された実施形態を実施するために使用される装置1200のブロック図を示す。一例として、装置1200は、複数の周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を受信するように構成された受信ユニット(またはモジュール)1210と、それぞれが(例えば上述したPN offsetやGroupIDのような)複数のパラメータによって識別される1または複数のパイロットグループへパイロット信号をグループ化するように構成されたグループ化ユニット1220と、パイロット強度レポーティングのために各パイロットグループから代表パイロット信号を選択するように構成された選択ユニット1230とを含みうる。装置1200は更に、パイロット信号の強度(例えば、各パイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号の強度)を測定するように構成された測定ユニット1240と、各パイロットグループの代表パイロット信号の強度(例えば上述したように、pilot−addしきい値を超えるか、または、pilot−dropしきい値を下回るパイロットグループにおけるパイロット信号の強度)をANへレポートするように構成されたレポーティングユニット1250とを含む。装置1200は更に(上述したように)、ATに関連付けられたDSCを決定し、異なる周波数で複数のセルの各々に示すように構成されたDSCユニット1260を含む。
【0042】
装置1200では、受信ユニット1210、グループ化ユニット1220、選択ユニット1230、測定ユニット1240、レポーティングユニット1250、およびDSC1260が、通信バス1270に接続されている。処理ユニット1280とメモリユニット1290も、通信バス1270に接続されうる。処理ユニット1280は、様々なユニットの動作の制御および/または調整するように構成されうる。メモリユニット1290は、処理ユニット1280によって実行される命令を組み込むことができる。幾つかの実施形態では、メモリユニット1290は更に、(上述したように)ATのアクティブセット、候補セット、および近隣セットを格納することができる。
【0043】
図13は、(上述したような)開示された幾つかの実施形態を実施するために使用される装置1300のブロック図を例示する。一例として、装置1300は、アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルの各々のRL関連情報をそれぞれ伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージ(例えば上述したTCAメッセージ)を受信するように構成された受信ユニット(またはモジュール)1310と、(例えば上述したように)順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられたFL関連情報を伝送するために、逆方向リンクチャネルのうちの1つを割り当てるように構成されたチャネル割当ユニット1320とを含む。装置1300は更に、(例えば上述したプライマリFLチャネルのような)順方向リンクチャネルのうちの1つによって伝送される制御チャネルをモニターするように構成されたモニタリングユニット1330を含む。
【0044】
装置1300では、受信ユニット1310、チャネル割当ユニット1320、およびモニタリングユニット1330が、通信バス1340に接続されうる。処理ユニット1350およびメモリユニット1360も通信バス1340に接続されうる。処理ユニット1350は、様々なユニットの動作の制御および/または調整をするように構成されうる。メモリユニット1360は、処理ユニット1350によって実行される命令を組み込むことができる。装置1300は、例えば、ATまたはその他の通信デバイス内に実装されうる。
【0045】
図14は、(例えば上述したような)開示された幾つかの実施形態を実現するために使用される装置1400のブロック図を例示する。一例として、装置1400は、複数のパイロット信号を(例えばパイロット信号のシーケンス番号に従って)1または複数のスケジューラグループにグループ化するように構成されたグループ化ユニット1410と、(例えば上述したように)各スケジューラグループを送信キューに関連付けるように構成されたスケジューリングユニット1420とを含む。
【0046】
装置1400では、グループ化ユニット1410およびスケジューリングユニット1420が、通信バス1430に接続されうる。処理ユニット1440およびメモリユニット1450も、通信バス1430に接続されうる。処理ユニット1440は、様々なユニットの動作の制御および/または調整を行うように構成されうる。メモリユニット1450は、処理ユニット1440によって実行される命令を組み込むことができる。装置1400は、例えば、ANまたはその他のネットワーク要素内に実装されうる。
【0047】
本明細書で開示された実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロット信号グループ化およびレポーティング、設定管理、ルートプロトコル、およびスケジューリングの幾つかの実施形態を提供する。その他の実施形態および実装も存在する。
【0048】
図12乃至図14に示す様々なユニット/モジュールや、その他の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで実現されうる。ハードウェアによる実現では、様々なユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、フィールドプログラム可能なゲートアレー(FPGA)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、プログラム可能論理回路(PLD)、他の電子ユニット、あるいはこれらの任意の組合内に実装されうる。ソフトウェアによる実現では、様々なユニットは、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)を用いて実現されうる。ソフトウェアコードが、メモリユニット内に格納され、プロセッサ(または処理ユニット)によって実行されうる。メモリユニットは、プロセッサ内部、またはプロセッサ外部に実装されうる。プロセッサ外部に実装される場合、当該技術で周知の様々な手段を経由してプロセッサと通信可能に接続される。
【0049】
開示された様々な実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるAN、AT、およびその他の要素内で実現されうる。
【0050】
当業者であれば、これら情報および信号が、種々異なった技術や技法を用いて表されることを理解するであろう。例えば、上述した記載の全体で引用されているデータ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学微粒子、あるいはこれら何れかの組み合わせによって表現されうる。
【0051】
当業者であれば、更に、ここで開示された実施形態に関連して記載された様々な説明的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互互換性を明確に説明するために、様々に例示された部品、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に記述された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されているかは、特定のアプリケーション及びシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションに応じて変更した方法で上述した機能を実施しうる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲から逸脱したものと解釈されるべきではない。
【0052】
ここで開示された実施形態に関連して記述された様々の説明的論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、アプリケーションに固有の集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実行されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは状態機器を用いることも可能である。プロセッサは、たとえばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1つ以上のマイクロプロセッサ、またはこのような任意の構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0053】
ここで開示された実施形態に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって、これらの組み合わせによって具現化される。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサがそこから情報を読み取り、またそこに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。または、記憶媒体はプロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体は、ASIC内に存在することができる。ASICは、AT内に存在することもできる。あるいはこのプロセッサと記憶媒体は、AT内のディスクリート部品として存在しうる。
【0054】
開示された実施形態における上述の記載は、当該技術分野におけるいかなる人であっても、本発明の活用または利用を可能とするように提供される。これらの実施形態への様々な変形例もまた、当業者に対しては明らかであって、ここで定義された一般的な原理は、本発明の主旨または範囲を逸脱せずに他の実施形態にも適用されうる。このように、本発明は、ここで示された実施形態に制限されるものではなく、ここで記載された原理と新規の特徴に一致した最も広い範囲に相当するものを意図している。
【米国特許法第119条に基づく優先権の主張】
【0001】
本願は、本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書で参照によって明確に組み込まれている2005年9月22日出願の「Pilot Grouping and Route Protocols in Multi-carrier Communication Systems」と題された米国仮出願60/719,760号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般に、無線通信に関する。更に詳しくは、本明細書で開示の実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化とレポーティング、ルートプロトコル、およびスケジューリングに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、多くのユーザに、様々なタイプの通信(例えば音声、データなど)を提供するために広く展開している。そのようなシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)あるいはその他の多元接続技術に基づきうる。通信システムは、例えばIS−95規格、cdma2000規格、IS−856規格、W−CDMA規格、TD−SCDMA規格、およびその他の規格のような1または複数の規格を実施するように設計されうる。
【0004】
マルチメディアおよび高レートデータサービスの需要が急速に増大すると、マルチキャリア変調は、無線通信システムにおいて注目が高まってきた。そこには、効率的かつロバストなマルチキャリア通信システムを提供するチャレンジが存在する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、マルチキャリア通信システムの実施形態を例示する。
【図2】図2は、マルチキャリア通信システムにおいて多数のセクタを有するセルの実施形態を例示する。
【図3】図3は、マルチキャリア通信システムにおける幾つかのセクタおよび関連するパイロット信号の実施形態を例示する。
【図4】図4は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化の実施形態を例示する。
【図5】図5は、図4の実施形態のセクションを例示する。
【図6A】図6Aは、マルチキャリア通信システムにおける設定管理の実施形態を例示する。
【図6B】図6Bは、マルチキャリア通信システムにおける設定管理の実施形態を例示する。
【図6C】図6Cは、マルチキャリア通信システムにおける設定管理の実施形態を例示する。
【図7】図7は、マルチキャリア通信システムにおけるトラフィックチャネル割当の実施形態を例示する。
【図8】図8は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューリングの実施形態を例示する。
【図9】図9は、マルチキャリア通信システムにおいて、パイロットグループ化およびレポーティングを実施するために実施形態において使用される処理のフローチャートを例示する。
【図10】図10は、マルチキャリア通信システムにおいて、トラフィックチャネル割当と関連して使用される処理のフローチャートを例示する。
【図11】図11は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューリングと関連して使用される処理のフローチャートを例示する。
【図12】図12は、幾つかの開示された実施形態が実施される装置のブロック図を例示する。
【図13】図13は、幾つかの開示された実施形態が実施される装置のブロック図を例示する。
【図14】図14は、幾つかの開示された実施形態が実施される装置のブロック図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書で開示された実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化とレポーティング、ルートプロトコル、およびスケジューリングのための方法およびシステムに関する。
【0007】
図1は、マルチキャリア通信システム100の実施形態を例示する。一例として、AT110a〜110cを含む様々なアクセス端末(AT)110が、システムの全体にわたって分散している。両側矢印130によって示されているように、AT110はそれぞれ、与えられた瞬間において、順方向リンクおよび/または逆方向リンクで、異なる周波数において、1または複数のチャネルを経由して、アクセスネットワーク(AN)120と通信しうる。例示および明確化のため、2つの両側矢印130が各AT110について示される。通信システムにおける順方向リンクまたは逆方向リンクにおいて、任意の数のチャネル(または周波数)が存在しうる。更に、順方向リンク上の周波数(すなわち、「順方向リンク周波数)の数は、逆方向リンク上の周波数(すなわち、「逆方向リンク周波数」)の数と同じになる必要はない。
【0008】
AN120は更に、例えばパケットデータサービス提供ノード(PDSN)140を経由して、パケットデータネットワークのようなコアネットワークと通信しうる。実施形態では、システム100は、例えばIS−95規格、cdma2000規格、IS−856規格、W−CDMA規格、TD−SCDMA規格、その他のマルチキャリア規格、またはこれらの組み合わせのような1または複数の規格をサポートするように構成されうる。
【0009】
本明細書で記述されたANは、コアネットワーク(例えば、図1におけるPDSN140を経由したパケットデータネットワーク)とインタフェースして、ATとコアネットワークとの間にデータをルーティングし、様々なラジオアクセス機能およびリンクメンテナンス機能を実行し、ラジオ送信機および受信機を制御する等を行うように構成された通信システムの一部を称する。ANは、(例えば、第2、第3、第4世代無線ネットワークで見られるような)基地局コントローラ(BSC)、基地局トランシーバシステム(BTS)、アクセスポイント(AP)、モデムプールトランシーバ(MPT)、(例えばW−CDMAタイプシステムにおける)ノードB等の機能を含んでいるかおよび/または実装しうる。
【0010】
本明細書で記述されたATは、(限定される訳ではないが)無線電話、セルラ電話、ラップトップコンピュータ、無線通信パーソナルコンピュータ(PC)カード、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、外部または内部モデム等を含む様々なタイプのデバイスを称する。ATは、無線チャネルを介して、および/または、(例えば、光ファイバや同軸ケーブルによる)有線チャネルを介して通信する任意のデータデバイスでありうる。ATは、例えば、アクセスユニット、加入者ユニット、移動局、モバイルデバイス、モバイルユニット、モバイル電話、モバイル、遠隔局、遠隔端末、遠隔ユニット、ユーザデバイス、ユーザ機器、ハンドヘルドデバイス等のような様々な名称を有しうる。システムには、異なるATが組み入れられうる。ATは、移動式かもしれないし固定式かもしれない。また、通信システムの全体にわたって分散しうる。ATは、与えられた瞬間において、順方向リンクおよび/または逆方向リンク上で、1または複数のANと通信しうる。順方向リンク(または、ダウンリンク)は、ANからATまでの送信を指す。逆方向リンク(または、アップリンク)は、ATからANまでの送信を指す。
【0011】
本明細書で記述されたマルチキャリア通信システムは、周波数分割多重化システム、直交周波数分割多重化システム、あるいは、各キャリアが周波数範囲に対応するその他のマルチキャリア変調システムを含みうる。
【0012】
セルは、ANによってサービス提供される有効範囲領域を称しうる。セルは、1または複数のセクタに分割されうる。1または複数の周波数は、セルをカバーするように割り当てられうる。図2は、マルチキャリア通信システムにおけるセル200の実施形態を例示する。一例として、セル200は、3つのセクタ210、220、230に分割されるように示されている。3つの周波数f1,f2,f3は、セル200をカバーするように割り当てられる。例示および明確化のために、セル200は円柱として示されており、その断面積領域は、セル200の有効範囲領域と一致し、その軸240に沿った高さは、セル200の周波数ディメンションに一致する。このように、円柱の(全周波数を横切った)各ウェッジが、セクタを構成する。他の実施形態では、セルは、異なる形状を有するかもしれないし、任意の数のセクタを有するかもしれない。また、任意の数の周波数が、セルに割り当てられうる。例えば、幾つかの状況では、図2に示すように、大きな有効範囲領域をカバーするセルに、多数の周波数が割り当てられる。他の状況では、(例えば「ホットスポット」)のような高密度狭領域をカバーするセルに、1つの周波数が割り当てられうる。
【0013】
本明細書に記載されたパイロット信号(または、「パイロット」)は、例えば<PN offset,channel>(または<channel,PN offset>)のように示されるパラメータのセットによって特徴付けられる(または指定される)。ここで、「チャネル」は、パイロット信号の周波数を称する。用語「チャネル」は、本明細書において、用語「周波数」と置換可能に使用することができる。更に、パイロット信号の「有効範囲領域」は、パイロット信号の「強度対距離」プロファイルを指すことができる。
【0014】
単一キャリア通信システムでは、パイロット信号の強度が強くも弱くもなるので、ATは、受信した全てのパイロット信号の強度をレポートすることが要求される。マルチキャリア通信システムでは、図2に示すように、セクタに関連付けられた多くのパイロット信号が存在しうる。(単一キャリアシステムにおけるように)受信したパイロット信号それぞれの強度をATがレポートすることになっているのであれば、そのようなことは、(例えば、IS−856タイプのシステムにおけるルート更新メッセージのような)パイロット強度レポートに対して、極めて多くのトリガを引き起こすだろう。なぜなら、もっと多くのパイロット信号が存在するし、それらの各々が、短期間のフェージングによって、レポーティングしきい値を独立して超えることができるからである。更に、レポートすべきパイロット信号がより多く存在するので、各レポートもより大きくなるだろう。更に、これらパイロット信号の多くは、比較可能な有効範囲領域を有し、それらのうちの1つをレポートすることによって、ATが受信しているパイロット信号のセットに関して、ANに十分な情報を提供することができる。したがって、マルチキャリア通信システムにおいて、パイロット信号の効率的な管理に関するニーズが存在する。
【0015】
本明細書で開示する実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化とレポーティング、ルートプロトコル、およびスケジューリングのための方法およびシステムに関する。
【0016】
図3は、マルチキャリア通信システム300における幾つかのセクタおよび関連するパイロット信号の実施形態を例示する。システム300は、一般に、それぞれが個別の周波数を有する1または複数のパイロット信号に関連付けられた任意の数のセクタを含みうる。例示および明確化のために、3つのセクタ310,320,330が明示的に示されている。一例として、セクタ310に関連付けられたパイロット信号311,312、セクタ320に関連付けられたパイロット信号321〜324、セクタ330に関連付けられたパイロット信号331,332が示される。これらのパイロット信号は、周波数軸340に関連して示されており、与えられたセクタに関連付けられたパイロット信号が、異なる周波数を有することを示している。
【0017】
図3は、パイロット信号321または322の有効範囲領域を示す強度対距離プロファイル350と、パイロット信号323または324の有効範囲領域を示す強度対距離プロファイル355とを更に例示している。
【0018】
実施形態では、AN(明示的に示していない)サービス提供セクタ320は、実質的に同じ有効範囲領域を持つパイロット信号が、共通のグループIDを共有することができるように、それらの有効範囲領域に基づいて、パイロット信号321〜324の各々に、グループ識別子(すなわちID)を割り当てる。1つの実施形態では、グループIDとして、PNオフセットが使用されうる。例えば、パイロット信号321,322は、共通のグループID(またはPNオフセット)を共有し、パイロット信号323,324も、共通のグループID(またはPNオフセット)を共有しうる。そして、ANは、対応するグループIDを有するパイロット信号321〜324を送信しうる。パイロット信号321〜324を受信すると、AT360は、それらのグループIDにしたがって、パイロット信号321,322を第1のパイロットグループへグループ化し、パイロット323,324を第2のパイロットグループへグループ化する。AT360は、グループの代表パイロット信号として、各パイロットグループから、1つのパイロット信号を選択する。例えば、第1のパイロット信号の代表パイロット信号としてパイロット信号321が選択され、第2のパイロット信号の代表パイロット信号としてパイロット信号324が選択される。AT360は、受信した各パイロット信号、または、各パイロットグループからの少なくとも1つのパイロット信号(例えば、代表パイロット信号)の強度を測定する。AT360は、以下に更に示すように、パイロット強度レポートに、(パイロットグループ全体ではなく)代表パイロット信号のみを含める。
【0019】
図3では、2つのパイロット強度しきい値である"pilot-add"と"pilot-drop"とが、プロファイル350,355上にマークされている。これらしきい値は、受信した各パイロット信号が属するAT360の候補セットおよび近隣セットのうちの一方を判定するために使用される。例えば、AT360によって受信されたパイロット信号の強度が、pilot-addしきい値を超えるのであれば、このパイロット信号は、以下に更に述べるように、AT360の候補セットに追加される。AT360によって受信されたパイロット信号の強度が、pilot-dropしきい値を下回るのであれば、このパイロット信号は、AT360のアクティブセットまたは候補セットから削除される。
【0020】
1つの実施形態では、AT360がセクタ360から離れると、第2のパイロットグループにおけるパイロット信号323,324の強度が、pilot-dropしきい値よりも下がり、その後、第1のパイロットグループにおけるパイロット信号321,322の強度もそうなることを検知するであろう(これは、パイロット信号321,322が近隣セクタ310,330内に対応物(counterparts)を持たず、もって、少ない干渉しか受けないことによる。)。その結果、AT360は先ず、これら2つのイベントに関連して、第2のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートを、その後、第1のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートをANに送る。パイロット強度レポートは、例えば、対応する代表パイロット信号の周波数、PNオフセット、および強度を含みうる。他の実施形態では、AT360がセクタ320に接近すると(これら2つのグループにおけるパイロット信号の強度の連続的な立ち上がりに関連して)、先ず、第1のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートを、その後、第2のパイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号のパイロット強度レポートをANへ送る。
【0021】
さらに、セクタ310,330におけるパイロット信号も、同様の方法でグループ化されうる。例えば、セクタ310におけるパイロット信号311,312は、パイロットグループを形成しうる。セクタ330におけるパイロット信号331,332もまたパイロットグループを形成しうる。実施形態では、セクタ320(またはそれにサービス提供するAN)が、例えばパイロット信号311およびパイロット信号332のような近隣セクタ310,330における各パイロットグループから1つのパイロット信号を選択し、近隣セクタから選択されたパイロット信号のみを宣伝する。
【0022】
したがって、記載したパイロットグループ化およびレポーティングによって、ATは、ネットワークリソースの過度な使用を回避しながら、マルチキャリア通信システムにおいて、ANと効率的に通信できるようになる。また、更に、後述するように、ATは、設定管理を効率的に実施できるようになる。
【0023】
幾つかの実施形態では、パイロットグループは、例えば、<PN offset,GroupID>のようなパラメータのセットによって識別される。ここで、GroupIDはグループIDを示し、実質的に同じ有効範囲領域を有するパイロット信号は、同じパイロットグループ内に存在する。ATは更に、各パイロットグループから、グループの代表パイロットとして単一のパイロットを選択し、この代表パイロットについてのみパイロット強度レポート(例えば、ルート更新メッセージ)を送る。このようにしてパイロットをグループ化することによって、ATは、実質的に同じ有効範囲領域を持つパイロットのために多数のレポートを送る必要はない。
【0024】
図4は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグループ化の実施形態を図示する。例示および明確化のために、各パイロットは、<frequency,PN offset>とラベルされたボックスによって表される。更に、各ボックスの領域は、関連するパイロットの有効範囲領域と関係する(例えば、比例する)ことが示される。例えば、パイロット<f2,PN=b>は、隣接チャネル干渉が無いことによって、同じセクタに関連付けられたパイロット<f1,PN=b>よりも大きな有効範囲領域を持つものとして示される。
【0025】
一例として、GroupID=xおよびGroupID=yが、図4に例示されるパイロットと関連付けられて示される。パイロット<f1,PN=a>に関連付けられたセクタは、パイロット<f1,PN=b,GroupID=x>とパイロット<f2,PN=b,GroupID=y>とを、近隣として宣伝しうる。このように、同一場所に位置するパイロットの有効範囲領域が異なる場合、記載したパイロットグループ化によって、ANは、ATから個別のパイロット強度レポートを取得し、オーバレイした周波数において同一のパイロットPN計画を使用することが可能となる。
【0026】
実施形態では、パイロット<f2,PN=b>の追加の有効範囲を利用するために、ATは、例えば図5に例示するDSC_f1およびDSC_f2のような異なる周波数における(例えば、そのアクティブセット内の)異なるセルに、データソース制御(DSC)チャネルを示すことが許可される。例えば、ATが、PN=aであるセルに対してのみそのDSCを示すことが許可されているのであれば、周波数f2には有効範囲が存在しないので、単一キャリアの有効範囲のみを得ることができる。一方、ATが、周波数f1においてPN=bであるセクタのみにそのDSCを示すことが許可されているのであれば、それはパイロット<f1,PN=a>に近いので、パイロット<f1,PN=b>に関連付けられた劣悪な有効範囲を得るであろう。
【0027】
図6A乃至図6Cは、マルチキャリアシステムにおける設定管理の実施形態を例示する。明確化と例示のために、各パイロット信号は、<“PN offset|GroupID”,frequency>によって指定される。例として、図6Aは、AT(明示されていない)が最初に、第1のパイロットグループおよび第2のパイロットグループを含むアクティブセット610を有することを示している。第1のパイロットグループは、<x,f1>および<x,f2>によって指定された2つのパイロット信号を含み、第2のパイロットグループは、<y,f1>および<y,f2>によって指定された2つのパイロット信号を含む。ATは更に、候補セット620を有する。これは、最初に、<z,f2>によって指定された1つのパイロットを有する第3のパイロットグループを含む。
【0028】
図6Bは、<z,f1>によって指定されたパイロットがアクティブセット610に追加される例を示す。その結果、<z,f2>によって指定されたパイロットが、候補セット620から削除される。なぜなら、両方とも同じパイロットグループに属することになるからである。
【0029】
図6Cは、<x,f2>によって指定されたパイロットがアクティブセット610から削除され、候補セット620に追加されない別の例を示す。なぜなら、アクティブセット610内の第1のパイロットグループに属する<x,f1>によって指定された別のパイロットが残っているからである。
【0030】
本明細書で記載されたパイロットグループ化によって、マルチキャリアシステムにおける効率的な設定管理が可能となる。設定管理のその他の実施形態が存在しうる。
【0031】
図7は、マルチキャリア通信システムにおけるトラフィックチャネル割当において、情報がどのようにして伝送されるかを示す実施形態を例示する。ANからATへのトラフィックチャネル割当(TCA)メッセージは、(限定される訳ではないが)以下を含む様々なタイプの情報を伝送しうる。
・ATのアクティブセット内のパイロット。
・ATが送信する周波数。
・<FeedbackMultiplexingIndex,RL fuequencies>。ここで、“FeedbackMultiplexingIndex”は、多数の順方向リンク(FL)に関連する、例えばセル選択、ハイブリッド自動反復要求(ARQ)アクノレッジメント(ACK)、信号対雑音干渉比率(C/I)フィードバック等のような
情報が、どのようにして単一の逆方向リンク(RL)チャネルに多重化されるかを示す。
・ATのアクティブセット内の各セクタ/セルに対するデータレート制御(DRC)カバーおよびDSC。
【0032】
例えば、FL_frequency_aにおけるFLチャネル710、FL_frequency_bにおけるFLチャネル720、FL_frequency_cにおけるFLチャネル730、およびFL_frequency_dにおけるFLチャネル740を含む複数(または最初のセット)の周波数に関連付けられた1または複数のFLチャネルが、ANからAT(ともに明示的に示されていない)へ送信されることになっている。RL_frequency_xにおけるRLチャネル750、RL_frequency_yにおけるRLチャネル760、およびRL_frequency_zにおけるRLチャネル770を含む第2のセットの周波数に関連付けられた1または複数のRLチャネルがATに割り当てられる。実施形態では、ANが、ATに割り当てられたRLチャネルのおのおののためのRL関連情報(例えば、逆方向電力制御(PRC)ビットストリーム)を伝送するために、FLチャネルのサブセットをおのおの割り当てる。例えば、図7に例示するように、FLチャネル720は、RLチャネル750のためのRPCビットストリームを伝送するために割り当てられ、FLチャネル730は、RLチャネル760のためのRPCビットストリームを伝送するために割り当てられ、FLチャネル740は、RLチャネル770のためのRPCビットストリームを伝送するために割り当てられる。この割り当てでは、FLチャネルおよびRLチャネルの各ペアは、同じ周波数を持つ必要はないことに注目されたい。
【0033】
実施形態では、ANは、“プライマリFLチャネル”として、例えばFLチャネル720のようなFLチャネルのうちの1つを選択し、このプライマリFLチャネルによって伝送される制御チャネルを(例えば、監視またはその他の目的で)モニターするようにATに通知しうる。このように、ATは、制御チャネルをモニターすることに関する限り、ATは、その他のFLチャネルを無視しうる。
【0034】
幾つかの実施形態では、RLチャネルも、1または複数のFLチャネルのためのFL関連情報を伝送しうる。例えば、図7の破線に示すように、RLチャネル750は、FLチャネル710,720,730の各々のための(限定される訳ではないが)セル選択、セクタ選択、ハイブリッドARQ ACK、C/Iフィードバック等を含みうるFL関連情報を伝送しうる。
【0035】
図8は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューラグループの実施形態を図示する。複数のパイロットが同じスケジューラグループに属するのであれば、それらは、例えば、マルチリンクラジオリンクプロトコル(RLP)において同じシーケンス番号(例えば、ARQまたは“QuickNAK”シーケンス番号)を共有する。このシーケンス番号は、単一キャリアを介して受信されたデータパケットにおいて、ギャップを検出することに関連付けられうる。一例として、(影で示す)パイロット810,820,830,840は、同じスケジューラグループに属し、図の左側に示すように、同じスケジューリングにおいてBTSキュー850を共有しうる。
【0036】
幾つかの実施形態では、複数のパイロットが、以下の条件のうちの何れかの下で、同じスケジューラグループに属する。
・(例えば、図8に例示するように)パイロットに関連付けられたスケジューラタグが、同じである。
・パイロットが、(そのDRCカバーを示す潜在的なセクタを含みうる)ATの同じサブアクティブセットにあり、(例えば、TCAメッセージにおいて識別されるように)互いにソフタハンドオフしているセクタ(例えば、セクタBおよびセクタC)に属している。
【0037】
幾つかの事例では、TCAメッセージが、ATのアクティブセット内のパイロットのためスケジューラタグを指定しないのであれば、そのパイロットに関連付けられたスケジューラタグは、メッセージで指定される他のスケジューラタグとは異なる番号であると仮定される。
【0038】
図9は、マルチキャリア通信システムにおいてパイロットグループ化およびレポーティングを実施する実施例で用いられる処理900のフロー図である。ステップ910は、複数のパイロット信号を、1または複数のパイロットグループにグループ化する。各パイロットグループは、(上述したような、例えばPNオフセットおよびGroupIDのような)複数のパラメータによって識別される。ステップ920は、(例えば、上述したような)パイロット強度レポートのために、各パイロットグループから代表パイロット信号を選択する。ステップ930で示されるように、処理900は更に、代表パイロット信号の強度を測定することを含む。
【0039】
図10は、マルチキャリア通信システムにおいて、トラフィックチャネル割当に関連して使用される処理1000のフロー図を例示する。ステップ1010は、それぞれが、アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルのそれぞれのRL関連情報を伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージ(例えば、上述したようなTCAメッセージ)を受信する。ステップ1020は、(例えば上述したような)順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられたFL関連情報を伝送するため、逆方向リンクチャネルの1つを割り当てる。
【0040】
図11は、マルチキャリア通信システムにおけるスケジューリングに関連して使用される処理1100のフロー図を例示する。ステップ1110は、複数のパイロット信号を、パイロット信号のシーケンス番号に従って1または複数のスケジューラグループにグループ化する。ここで、パイロット信号は、複数の周波数によって特徴付けられる。ステップ1120は、(上述したように)各スケジューラグループを、送信キューに関連付ける。
【0041】
図12は、(上述したような)幾つかの開示された実施形態を実施するために使用される装置1200のブロック図を示す。一例として、装置1200は、複数の周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を受信するように構成された受信ユニット(またはモジュール)1210と、それぞれが(例えば上述したPN offsetやGroupIDのような)複数のパラメータによって識別される1または複数のパイロットグループへパイロット信号をグループ化するように構成されたグループ化ユニット1220と、パイロット強度レポーティングのために各パイロットグループから代表パイロット信号を選択するように構成された選択ユニット1230とを含みうる。装置1200は更に、パイロット信号の強度(例えば、各パイロットグループに関連付けられた代表パイロット信号の強度)を測定するように構成された測定ユニット1240と、各パイロットグループの代表パイロット信号の強度(例えば上述したように、pilot−addしきい値を超えるか、または、pilot−dropしきい値を下回るパイロットグループにおけるパイロット信号の強度)をANへレポートするように構成されたレポーティングユニット1250とを含む。装置1200は更に(上述したように)、ATに関連付けられたDSCを決定し、異なる周波数で複数のセルの各々に示すように構成されたDSCユニット1260を含む。
【0042】
装置1200では、受信ユニット1210、グループ化ユニット1220、選択ユニット1230、測定ユニット1240、レポーティングユニット1250、およびDSC1260が、通信バス1270に接続されている。処理ユニット1280とメモリユニット1290も、通信バス1270に接続されうる。処理ユニット1280は、様々なユニットの動作の制御および/または調整するように構成されうる。メモリユニット1290は、処理ユニット1280によって実行される命令を組み込むことができる。幾つかの実施形態では、メモリユニット1290は更に、(上述したように)ATのアクティブセット、候補セット、および近隣セットを格納することができる。
【0043】
図13は、(上述したような)開示された幾つかの実施形態を実施するために使用される装置1300のブロック図を例示する。一例として、装置1300は、アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルの各々のRL関連情報をそれぞれ伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージ(例えば上述したTCAメッセージ)を受信するように構成された受信ユニット(またはモジュール)1310と、(例えば上述したように)順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられたFL関連情報を伝送するために、逆方向リンクチャネルのうちの1つを割り当てるように構成されたチャネル割当ユニット1320とを含む。装置1300は更に、(例えば上述したプライマリFLチャネルのような)順方向リンクチャネルのうちの1つによって伝送される制御チャネルをモニターするように構成されたモニタリングユニット1330を含む。
【0044】
装置1300では、受信ユニット1310、チャネル割当ユニット1320、およびモニタリングユニット1330が、通信バス1340に接続されうる。処理ユニット1350およびメモリユニット1360も通信バス1340に接続されうる。処理ユニット1350は、様々なユニットの動作の制御および/または調整をするように構成されうる。メモリユニット1360は、処理ユニット1350によって実行される命令を組み込むことができる。装置1300は、例えば、ATまたはその他の通信デバイス内に実装されうる。
【0045】
図14は、(例えば上述したような)開示された幾つかの実施形態を実現するために使用される装置1400のブロック図を例示する。一例として、装置1400は、複数のパイロット信号を(例えばパイロット信号のシーケンス番号に従って)1または複数のスケジューラグループにグループ化するように構成されたグループ化ユニット1410と、(例えば上述したように)各スケジューラグループを送信キューに関連付けるように構成されたスケジューリングユニット1420とを含む。
【0046】
装置1400では、グループ化ユニット1410およびスケジューリングユニット1420が、通信バス1430に接続されうる。処理ユニット1440およびメモリユニット1450も、通信バス1430に接続されうる。処理ユニット1440は、様々なユニットの動作の制御および/または調整を行うように構成されうる。メモリユニット1450は、処理ユニット1440によって実行される命令を組み込むことができる。装置1400は、例えば、ANまたはその他のネットワーク要素内に実装されうる。
【0047】
本明細書で開示された実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるパイロット信号グループ化およびレポーティング、設定管理、ルートプロトコル、およびスケジューリングの幾つかの実施形態を提供する。その他の実施形態および実装も存在する。
【0048】
図12乃至図14に示す様々なユニット/モジュールや、その他の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで実現されうる。ハードウェアによる実現では、様々なユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、フィールドプログラム可能なゲートアレー(FPGA)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、プログラム可能論理回路(PLD)、他の電子ユニット、あるいはこれらの任意の組合内に実装されうる。ソフトウェアによる実現では、様々なユニットは、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)を用いて実現されうる。ソフトウェアコードが、メモリユニット内に格納され、プロセッサ(または処理ユニット)によって実行されうる。メモリユニットは、プロセッサ内部、またはプロセッサ外部に実装されうる。プロセッサ外部に実装される場合、当該技術で周知の様々な手段を経由してプロセッサと通信可能に接続される。
【0049】
開示された様々な実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるAN、AT、およびその他の要素内で実現されうる。
【0050】
当業者であれば、これら情報および信号が、種々異なった技術や技法を用いて表されることを理解するであろう。例えば、上述した記載の全体で引用されているデータ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学微粒子、あるいはこれら何れかの組み合わせによって表現されうる。
【0051】
当業者であれば、更に、ここで開示された実施形態に関連して記載された様々な説明的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互互換性を明確に説明するために、様々に例示された部品、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に記述された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されているかは、特定のアプリケーション及びシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションに応じて変更した方法で上述した機能を実施しうる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲から逸脱したものと解釈されるべきではない。
【0052】
ここで開示された実施形態に関連して記述された様々の説明的論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、アプリケーションに固有の集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実行されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは状態機器を用いることも可能である。プロセッサは、たとえばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1つ以上のマイクロプロセッサ、またはこのような任意の構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0053】
ここで開示された実施形態に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって、これらの組み合わせによって具現化される。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサがそこから情報を読み取り、またそこに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。または、記憶媒体はプロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体は、ASIC内に存在することができる。ASICは、AT内に存在することもできる。あるいはこのプロセッサと記憶媒体は、AT内のディスクリート部品として存在しうる。
【0054】
開示された実施形態における上述の記載は、当該技術分野におけるいかなる人であっても、本発明の活用または利用を可能とするように提供される。これらの実施形態への様々な変形例もまた、当業者に対しては明らかであって、ここで定義された一般的な原理は、本発明の主旨または範囲を逸脱せずに他の実施形態にも適用されうる。このように、本発明は、ここで示された実施形態に制限されるものではなく、ここで記載された原理と新規の特徴に一致した最も広い範囲に相当するものを意図している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリア通信システムにおける方法であって、
複数のパイロット信号を、それぞれが複数のパラメータによって識別される1または複数のパイロットグループにグループ化することと、
パイロット強度レポートのために各パイロットグループから代表パイロット信号を選択することと
を備える方法。
【請求項2】
前記複数のパラメータは、PNオフセットおよびグループ識別子を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各パイロットグループは、実質的に同じ有効範囲領域を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記パイロット信号は、複数の周波数によって特徴付けられる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記代表パイロット信号の強度を測定することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を超える場合には、前記代表パイロット信号の強度をレポートすることを更に備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を下回るのであれば、前記代表パイロット信号の強度をレポートすることを更に備える請求項5に記載の方法。
【請求項8】
アクセス端末に関連付けられたデータソース制御(DSC)チャネルを、異なる周波数で、複数のセルの各々に示すことを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
マルチキャリア通信のために適応された装置であって、
複数のパイロット信号を、それぞれが複数のパラメータによって識別される1または複数のパイロットグループにグループ化する手段と、
パイロット強度レポートのために各パイロットグループから代表パイロット信号を選択する手段と
を備える装置。
【請求項10】
前記複数のパラメータは、PNオフセットおよびグループ識別子を含む請求項9に記載の装置。
【請求項11】
各パイロットグループは、実質的に同じ有効範囲領域を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記代表パイロット信号の強度を測定する手段を更に備える請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を超える場合には、前記代表パイロット信号の強度をレポートする手段を更に備える請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を下回るのであれば、前記代表パイロット信号の強度をレポートする手段を更に備える請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記パイロット信号は、複数の周波数によって特徴付けられる請求項9に記載の装置。
【請求項16】
アクセス端末に関連付けられたデータソース制御(DSC)チャネルを、異なる周波数で、複数のセルの各々に示す手段を更に備える請求項9に記載の装置。
【請求項17】
通信システムにおける方法であって、
アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルの各々の逆方向リンク関連情報をそれぞれが伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージを受信することと、 前記順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられた順方向リンク関連情報を伝送するために、前記逆方向リンクチャネルのうちの1つを割り当てることと
を備える方法。
【請求項18】
前記順方向リンク関連情報は、セル選択、セクタ選択、自動反復要求(ARQ)アクノレッジメント(ACK)、および信号対雑音及び干渉(C/I)フィードバックのうちの少なくとも1つを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記逆方向リンク関連情報は、逆方向電力制御(RPC)ビットストリームを含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記順方向リンクチャネルのうちの1つを伝送した制御チャネルをモニターすることを更に備える請求項17に記載の方法。
【請求項21】
マルチキャリア通信のために適応された装置であって、
アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルの各々の逆方向リンク関連情報をそれぞれが伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージを受信する手段と、 前記順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられた順方向リンク関連情報を伝送するために、前記逆方向リンクチャネルのうちの1つを割り当てる手段と
を備える装置。
【請求項22】
前記順方向リンク関連情報は、セル選択、セクタ選択、自動反復要求(ARQ)アクノレッジメント(ACK)、および信号対雑音及び干渉(C/I)フィードバックのうちの少なくとも1つを含む請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記逆方向リンク関連情報は、逆方向電力制御(RPC)ビットストリームを含む請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記順方向リンクチャネルのうちの1つを伝送した制御チャネルをモニターする手段を更に備える請求項21に記載の装置。
【請求項25】
マルチキャリア通信システムにおける方法であって、
複数の周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を、前記パイロット信号のシーケンス番号にしたがって1または複数のスケジューラグループへグループ化することと、
各スケジューラグループを送信キューに関連付けることと
を備える方法。
【請求項26】
各スケジューラグループは、同じシーケンス番号を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記シーケンス番号は、受信されたデータパケットにおいてギャップを検出することに関連付けられている請求項26に記載の方法。
【請求項28】
各スケジューラグループは、アクセス端末のサブアクティブセットに関連付けられた1または複数のパイロット信号を含む請求項25に記載の方法。
【請求項29】
各スケジューラグループにおける前記パイロット信号は、ソフタハンドオフにおいて、複数のセクタと関連付けられている請求項28に記載の方法。
【請求項30】
マルチキャリア通信のために適応された装置であって、
複数の周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を、前記パイロット信号のシーケンス番号にしたがって1または複数のスケジューラグループへグループ化する手段と、
各スケジューラグループを送信キューに関連付ける手段と
を備える装置。
【請求項31】
各スケジューラグループは、同じシーケンス番号を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項30に記載の装置。
【請求項32】
各スケジューラグループは、アクセス端末のサブアクティブセットに関連付けられた1または複数のパイロット信号を含む請求項30に記載の装置。
【請求項33】
各スケジューラグループにおける前記パイロット信号は、ソフタハンドオフにおいて、複数のセクタと関連付けられている請求項32に記載の装置。
【請求項1】
マルチキャリア通信システムにおける方法であって、
複数のパイロット信号を、それぞれが複数のパラメータによって識別される1または複数のパイロットグループにグループ化することと、
パイロット強度レポートのために各パイロットグループから代表パイロット信号を選択することと
を備える方法。
【請求項2】
前記複数のパラメータは、PNオフセットおよびグループ識別子を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各パイロットグループは、実質的に同じ有効範囲領域を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記パイロット信号は、複数の周波数によって特徴付けられる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記代表パイロット信号の強度を測定することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を超える場合には、前記代表パイロット信号の強度をレポートすることを更に備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を下回るのであれば、前記代表パイロット信号の強度をレポートすることを更に備える請求項5に記載の方法。
【請求項8】
アクセス端末に関連付けられたデータソース制御(DSC)チャネルを、異なる周波数で、複数のセルの各々に示すことを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
マルチキャリア通信のために適応された装置であって、
複数のパイロット信号を、それぞれが複数のパラメータによって識別される1または複数のパイロットグループにグループ化する手段と、
パイロット強度レポートのために各パイロットグループから代表パイロット信号を選択する手段と
を備える装置。
【請求項10】
前記複数のパラメータは、PNオフセットおよびグループ識別子を含む請求項9に記載の装置。
【請求項11】
各パイロットグループは、実質的に同じ有効範囲領域を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記代表パイロット信号の強度を測定する手段を更に備える請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を超える場合には、前記代表パイロット信号の強度をレポートする手段を更に備える請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記代表パイロット信号の強度が、予め定めたしきい値を下回るのであれば、前記代表パイロット信号の強度をレポートする手段を更に備える請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記パイロット信号は、複数の周波数によって特徴付けられる請求項9に記載の装置。
【請求項16】
アクセス端末に関連付けられたデータソース制御(DSC)チャネルを、異なる周波数で、複数のセルの各々に示す手段を更に備える請求項9に記載の装置。
【請求項17】
通信システムにおける方法であって、
アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルの各々の逆方向リンク関連情報をそれぞれが伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージを受信することと、 前記順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられた順方向リンク関連情報を伝送するために、前記逆方向リンクチャネルのうちの1つを割り当てることと
を備える方法。
【請求項18】
前記順方向リンク関連情報は、セル選択、セクタ選択、自動反復要求(ARQ)アクノレッジメント(ACK)、および信号対雑音及び干渉(C/I)フィードバックのうちの少なくとも1つを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記逆方向リンク関連情報は、逆方向電力制御(RPC)ビットストリームを含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記順方向リンクチャネルのうちの1つを伝送した制御チャネルをモニターすることを更に備える請求項17に記載の方法。
【請求項21】
マルチキャリア通信のために適応された装置であって、
アクセス端末に関連付けられた逆方向リンクチャネルの各々の逆方向リンク関連情報をそれぞれが伝送する複数の順方向リンクチャネルを示すメッセージを受信する手段と、 前記順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つに関連付けられた順方向リンク関連情報を伝送するために、前記逆方向リンクチャネルのうちの1つを割り当てる手段と
を備える装置。
【請求項22】
前記順方向リンク関連情報は、セル選択、セクタ選択、自動反復要求(ARQ)アクノレッジメント(ACK)、および信号対雑音及び干渉(C/I)フィードバックのうちの少なくとも1つを含む請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記逆方向リンク関連情報は、逆方向電力制御(RPC)ビットストリームを含む請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記順方向リンクチャネルのうちの1つを伝送した制御チャネルをモニターする手段を更に備える請求項21に記載の装置。
【請求項25】
マルチキャリア通信システムにおける方法であって、
複数の周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を、前記パイロット信号のシーケンス番号にしたがって1または複数のスケジューラグループへグループ化することと、
各スケジューラグループを送信キューに関連付けることと
を備える方法。
【請求項26】
各スケジューラグループは、同じシーケンス番号を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記シーケンス番号は、受信されたデータパケットにおいてギャップを検出することに関連付けられている請求項26に記載の方法。
【請求項28】
各スケジューラグループは、アクセス端末のサブアクティブセットに関連付けられた1または複数のパイロット信号を含む請求項25に記載の方法。
【請求項29】
各スケジューラグループにおける前記パイロット信号は、ソフタハンドオフにおいて、複数のセクタと関連付けられている請求項28に記載の方法。
【請求項30】
マルチキャリア通信のために適応された装置であって、
複数の周波数によって特徴付けられる複数のパイロット信号を、前記パイロット信号のシーケンス番号にしたがって1または複数のスケジューラグループへグループ化する手段と、
各スケジューラグループを送信キューに関連付ける手段と
を備える装置。
【請求項31】
各スケジューラグループは、同じシーケンス番号を有する1または複数のパイロット信号を含む請求項30に記載の装置。
【請求項32】
各スケジューラグループは、アクセス端末のサブアクティブセットに関連付けられた1または複数のパイロット信号を含む請求項30に記載の装置。
【請求項33】
各スケジューラグループにおける前記パイロット信号は、ソフタハンドオフにおいて、複数のセクタと関連付けられている請求項32に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−70398(P2013−70398A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−246512(P2012−246512)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【分割の表示】特願2008−532453(P2008−532453)の分割
【原出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−246512(P2012−246512)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【分割の表示】特願2008−532453(P2008−532453)の分割
【原出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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