マルチタスク処理端末装置
【課題】端末使用者が容易に優先度にその意思を反映させることが可能なマルチタスク処理端末技術を提供する。
【解決手段】マルチタスク処理部13は、主制御部15において実行されたプログラムを優先度設定部14において設定された優先度に従ってマルチタスク処理を行う。表示設定部18は、操作部12より受け付けた端末利用者からの操作に応じて表示設定を設定する。表示設定とは、例えばユーザインタフェースの表示順序、表示サイズ、表示状態(表示/非表示)である。優先度設定部14は、表示設定部18において設定された表示設定の内容に応じて優先度を設定する。例えば、表示順序が先であるほど優先度を高くするように設定する。画像処理部17は、表示設定内容と優先度設定内容とを解析し、これらの解析結果に応じて画像を処理し、表示部20は画像処理部17において処理された画像を表示する。
【解決手段】マルチタスク処理部13は、主制御部15において実行されたプログラムを優先度設定部14において設定された優先度に従ってマルチタスク処理を行う。表示設定部18は、操作部12より受け付けた端末利用者からの操作に応じて表示設定を設定する。表示設定とは、例えばユーザインタフェースの表示順序、表示サイズ、表示状態(表示/非表示)である。優先度設定部14は、表示設定部18において設定された表示設定の内容に応じて優先度を設定する。例えば、表示順序が先であるほど優先度を高くするように設定する。画像処理部17は、表示設定内容と優先度設定内容とを解析し、これらの解析結果に応じて画像を処理し、表示部20は画像処理部17において処理された画像を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチタスク処理端末装置に関し、特に、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)などのマルチタスク処理端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末装置(携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)などを含む。)においても、複数のタスクを並列処理するマルチタスク処理技術が用いられている。一般的に、マルチタスク処理は、CPU(中央処理装置)の処理時間を極小時間に分割し繰り返し各タスクに割り当てることで実現される。処理の順番、割り当てる時間の割合は優先度により決められる。優先度が設定されていない場合、または優先度が等しい場合は、一般に、実行された順番で処理が行われ、処理時間も均等に分割される。
【0003】
一般的に、優先度はデフォルトでは一定であり、特にユーザもしくはプログラム自身から指定があった場合に変化する(特許文献1参照)。
【0004】
尚、同じ優先度の場合には、基本的にはプログラムの実行順に処理が行われ、同じ割合の時間CPUが処理を行なう。
【特許文献1】特開2002−49497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
端末使用者が優先度を設定する方法は、端末使用者が各タスクの優先度を把握しながら設定する必要があるため、端末使用者の意思を適切に反映させることは容易ではなかった。また上記特許文献1に記載されたデータ処理技術では、入出力系統の状況に応じて自動的に優先度が決定されるものであるが、この技術を用いると、端末使用者の意思とは無関係に優先度が決まってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、端末使用者が容易に優先度にその意思を反映させることが可能なマルチタスク処理端末技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の端末装置は、複数のタスク毎にマルチタスクにおける優先度が設定されており、設定されている優先度に応じて各タスクの処理を行うマルチタスク処理手段と、タスク毎に関連付けられたユーザインタフェースに対し表示設定を変更する表示設定変更手段と、表示設定に応じて優先度を変更する優先度変更手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
すなわち、本発明の一観点によれば、複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、表示部と、前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理を優先度の順番に行うマルチタスク処理手段と、を有することを特徴とするマルチタスク処理端末装置が提供される。
【0009】
前記表示設定部は、操作部からの操作に応じて表示設定を行なうこと、ユーザインタフェースの表示順序を含むこと、ユーザインタフェースの表示/非表示を含むことができる。
【0010】
また、前記端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うことが好ましい。また、前記表示設定部に設定される前記表示設定の内容を変更する表示設定内容変更部手段を有していることが好ましい。前記表示設定内容変更手段は、前記表示部における前記ユーザインタフェースの表示のさせ方の変更により表示設定内容を変更することが可能である。
【0011】
本発明の他の観点によれば、複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、表示部と、前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理に対する処理能力を分配することを特徴とするマルチタスク処理端末装置が提供される。
【0012】
優先度により、メモリやCPUなどのリソースの分配を調整することで、ユーザの意志を反映することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によればタスク毎に関連付けられたユーザインタフェースの表示設定の変更に応じて、優先度の変更をするので、簡単な操作で優先度の変更をすることが可能となる。
【0014】
また、表示設定がユーザインタフェースの表示順序を含むので、容易に端末利用者の意思を反映することが可能になる。
【0015】
また、表示設定がユーザインタフェースの表示/非表示を含むので、容易に端末利用者の意思を反映することが可能になる。
【0016】
また、端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うので、端末利用者が視覚的に優先度設定状態を把握しやすくなるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態によるマルチタスク処理端末技術について図面を参照しながら説明を行なう。まず、本発明の第1の実施の形態によるマルチタスク端末技術について説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置の一例として示すPDAのハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。PDA(端末装置)は、プログラムなどが格納される不揮発性メモリ11と、端末利用者からの操作を受け付ける操作部12と、マルチタスク処理部13と、マルチタスク処理における優先度を設定する優先度設定部14と、端末装置全体の制御を行う主制御部15と、端末利用者からの操作命令などを一時的に記憶する揮発性メモリ16と、画像処理部17と、端末利用者からの表示設定変更操作に応じて表示設定の変更を行う表示設定部18と、表示部20と、表示部20の表示を制御する表示ドライバ19とを含む。主制御部15は、CPU(Central Processing Unit)などによって構成され、不揮発性メモリ11などに格納されたプログラムを実行することによって、端末装置の全体的な制御を行う。
【0019】
マルチタスク処理部13は、主制御部15において実行されたプログラムを優先度設定部14において設定された優先度に従ってマルチタスク処理を行う。表示設定部18は、操作部12より受け付けた端末利用者からの操作に応じて表示設定を設定する。表示設定とは、例えばユーザインタフェースの表示順序、表示サイズ、表示状態(表示/非表示)である。
【0020】
優先度設定部14は、表示設定部18において設定された表示設定の内容に応じて優先度を設定する。例えば、表示順序が先であるほど優先度を高くするように設定する。また別の例では、表示サイズが大きいほど優先度を高くするように設定する。また、さらに別の例では、表示部20に表示しているユーザインタフェースに関するプログラムを非表示状態のユーザインタフェースに関するプログラムより優先度を高くするように設定する。
【0021】
画像処理部17は、優先度が変わったときにそれに合わせて表示設定を変更する(例えば、新たなタスクの追加やプログラム自信による優先度の変更等)。表示部20は画像処理部17において処理された画像を表示する。
【0022】
図2は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置で、プログラムの優先度の変更操作の一例を示す図である。マルチタスク処理端末装置の表示画面21に、プログラムAに対応するユーザインタフェース(ウインドウ)22およびプログラムAとは異なるプログラムBに対応するユーザインタフェース(ウインドウ)23が表示されている。ユーザインタフェース22がユーザインタフェース23より上位に表示されている状態で、端末利用者が表示順序の操作を行うことで、白抜き矢印で示すようにユーザインタフェース23がユーザインタフェース22の上位に表示されるようにすることができる。
【0023】
表示順序の変更操作は、例えばマウスポインタで上位に持ってきたいユーザインタフェース上をクリックすることにより行うことができる。また、別の例として、画面上のインタフェースにペンや指で直接タッチすることで行うことも可能である。また、さらに別の例では、マルチタスク処理端末装置のボタンを操作することで選択中のユーザインタフェースの優先度が切り替わり、優先度の選択操作後に、自動的に、または、選択後にさらにボタンを押すことによりプログラムBに対応するユーザインタフェース23を上位に設定することができる。また、さらに別の例では、表示画面21にプログラムリストを表示し、リスト中からプログラムを選択することによって上位に設定されるようにしても良い。
【0024】
図3は、図2における変更操作による優先度について示す図である。図3においては、優先度はその値が小さいほど優先度が高く、処理が優先的に行われるものと定義する。また、より上位の表示順序のプログラムほど優先度が高くなるものとする。図3に示すように、プログラムAがプログラムBより優先度が高かったものを、図2に示す操作により白抜き矢印で示すようにプログラムBの優先度がプログラムAより高くなる。尚、プログラムAとプログラムBとは、別のマルチタスク処理端末装置で処理されているプログラムでもよく、この場合には、優先度の変更は実際に処理が行われているマルチタスク処理端末装置に対して端末装置が有する通信手段を用いて通知されるのが好ましい。
【0025】
図4は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置の処理手順の流れを示すフローチャート図である。適宜、図1を参照しながら説明を行なう。まず、操作部12による端末利用者から操作に応じて表示設定部18がユーザインタフェースの表示設定を変更する(ステップS11)。次に、優先度設定部14は表示設定部18が設定した表示設定の内容に応じてプログラムの優先度を変更する(ステップS12)。
【0026】
図5は、本実施の形態におけるマルチタスク処理端末装置の処理手順の一例についてより詳細に示すフローチャート図である。図4に示すフローチャートと同じ処理手順に関しては同じステップ番号を付して、詳細な説明は省略する。
【0027】
ステップS11において、端末利用者が行った操作に応じてマルチタスク処理端末装置におけるユーザインタフェースの表示設定が変更される。優先度設定部14は、ステップS11において設定された内容が表示順序の変更かどうかを判断し、表示順序が変更されていた場合は(ステップS21においてYes)優先度の変更を行う(ステップS12)。表示順序の変更で無い場合は(ステップS21においてNo)優先度の変更は行わない。
【0028】
図6は、本第1の実施の形態によるマルチタスク処理端末装置におけるプログラムの優先度の変更操作の別の例を示す図である。マルチタスク処理端末装置の表示画面61に、プログラムAに対応するユーザインタフェース62およびプログラムBに対応するユーザインタフェース63が表示されている。インタフェース62、インタフェース63が両方とも表示されている状態において、端末利用者がユーザインタフェース62の表示/非表示変更操作を行うことでユーザインタフェース62が非表示状態になる。この例では非表示状態であっても画面隅にユーザインタフェース62の存在を示すアイコンが表示されているが、完全に画面から消えるようにしてもよい。
【0029】
表示/非表示の変更方法は、例えばユーザインタフェースのオプションを変更することで行われる。例えば、ユーザインタフェースの上バーを左クリックしたときに出てくるオプションメニューで最小化を選ぶなどの動作が行なわれる。
【0030】
また、別の例では、ユーザインタフェースに付随する非表示ボタンをマウスでクリックしたり、ペンで画面上の非表示ボタンにタッチしたりすることで行われる。
【0031】
図7は、図6における変更操作による優先度の変更の様子を示す図である。上の図のように、プログラムA、プログラムBは対応するユーザインタフェースが両方とも表示されているため同じ優先度であったものが、図6に示す表示/非表示変更操作に基づく操作により、プログラムBの優先度がプログラムAより高くなっている様子が下の図により示されている。
【0032】
図8は、本実施の形態におけるマルチタスク処理端末装置における処理手順の別の例を示すフローチャート図である。図4に示すフローチャート図と同じ処理手順に関しては同じステップ番号を付して詳細な説明は省略する。
【0033】
ステップS11において、端末利用者が行った操作に応じてマルチタスク処理端末装置においてユーザインタフェースの表示設定が変更される。優先度設定部14は、ステップS11において設定された内容が表示/非表示の変更かどうかを判断し、表示/非表示が変更されていた場合は(ステップS31のYes)優先度の変更を行う(ステップS12)。表示/非表示の変更で無い場合は(ステップS31のNo)、優先度の変更は行わない。
【0034】
図9は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置において、プログラムの優先度の変更操作のさらに別の例を説明する図である。マルチタスク処理端末装置の表示画面91にプログラムAに対応するユーザインタフェース92およびプログラムBに対応するユーザインタフェース93が表示されている。上の図ではユーザインタフェース92がユーザインタフェース93より表示サイズが大きい状態であったが、端末利用者がユーザインタフェース92の表示サイズを変更することにより、下の図ではユーザインタフェース92の表示サイズはユーザインタフェース93と同じになる。
【0035】
図10は、図9における変更操作による優先度の変更の様子を説明するための図である。ここで図9における表示サイズの比率としては、ユーザインタフェース92:ユーザインタフェース93=4:1から1:1に変更したものとする。この例は、表示サイズの比率をそのまま優先度に反映し、かつ、表示サイズが大きいほど優先度が高くなる例である。当初、ユーザインタフェース92に対応するプログラムAの優先度が1に対応し、ユーザインタフェース93に対応するプログラムBの優先度が4に対応していたが(上の図)、端末利用者の変更操作により表示サイズが同じになったため優先度はプログラムA、プログラムB共に同一の1になった(下の図)様子が示されている。尚、図10の例では表示サイズの比率を優先度に反映したが、表示サイズの比率に関係なく大小比較のみを考慮して順位付けを行い、その順位を優先度に反映してもよい。この場合には、端末利用者による表示サイズ変更前の優先度はプログラムAが1、プログラムBが2となる。
【0036】
図11は、本実施の形態におけるマルチタスク処理端末装置における処理手順のさらに別の例を示すフローチャート図である。端末利用者が表示設定を変更した場合や、プログラムの追加・削除等優先度の変更があった場合、画像処理部17はユーザインタフェースの表示設定内容の解析し(ステップS41)、さらに、優先度の解析(ステップS42)を行い、解析結果に応じて表示部20が画面表示を行う(ステップS43)。
【0037】
以上に説明したように、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置では、タスク毎に関連付けられたユーザインタフェースの表示設定の変更に応じて、優先度の変更をする構成を有しているため、簡単な操作で優先度の変更をすることが可能となるという利点がある。また、表示設定がユーザインタフェースの表示順序を含むため、端末利用者の意思を簡単に反映することが可能になる。さらに、表示設定がユーザインタフェースの表示/非表示設定を含むため、容易に端末利用者の意思を反映することが可能になる。また、端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うように制御するため、端末利用者が視覚的に優先度設定状態を把握しやすくなり使い勝手が良くなるという利点がある。尚、上記の例においては、タスクが2つの場合について説明したが、3以上のタスクがある場合でも、同様に処理の順番を設定することができる。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態によるマルチタスク処理端末装置について説明を行なう。第1の本実施の形態において、表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理に対する処理能力を分配することを特徴とする。図12は、本実施の形態による端末利用者によるユーザインタフェースの表示順序の変更操作に基づくリソース配分の変更処理の様子を示す図である。図12に示すように、表示画面に101おいて、プログラムA103とプログラムB105とプログラムC107との面積比を55:30:15に設定すると、図12(B)に示すように、その面積比に沿ってリソース配分が行なわれることがわかる。
【0039】
このように構成することで、優先度により、メモリやCPUなどのリソースの分配を調整することで、ユーザの意志を反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施の形態における端末装置の一例であるPDAのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】端末利用者によるユーザインタフェースの表示順序の変更操作を説明するための図である。
【図3】表示順序の変更による優先度の変更について説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順のうち、表示順序による処理手順を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図6】端末利用者によるユーザインタフェースの表示/非表示の変更操作を説明するための図である。
【図7】表示/非表示の変更による優先度の変更について説明するための図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順のうち、表示/非表示による処理手順を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】端末利用者によるユーザインタフェースの表示サイズの変更操作を説明するための図である。
【図10】表示サイズの変更による優先度の変更について説明するための図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順のうち、優先度に応じた画面処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態による端末利用者によるユーザインタフェースの表示順序の変更操作に基づくリソース分配の様子を説明するための図である。
【符号の説明】
【0041】
11 不揮発性メモリ、12 操作部、13 マルチタスク処理部、14 優先度設定部、15 主制御部、16 揮発性メモリ、17 画像処理部、18 表示設定部、19 表示ドライバ、20 表示部、21 表示画面、22,23 ユーザインタフェース、61 表示画面、62,63 ユーザインタフェース、91 表示画面、92,93 ユーザインタフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチタスク処理端末装置に関し、特に、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)などのマルチタスク処理端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末装置(携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)などを含む。)においても、複数のタスクを並列処理するマルチタスク処理技術が用いられている。一般的に、マルチタスク処理は、CPU(中央処理装置)の処理時間を極小時間に分割し繰り返し各タスクに割り当てることで実現される。処理の順番、割り当てる時間の割合は優先度により決められる。優先度が設定されていない場合、または優先度が等しい場合は、一般に、実行された順番で処理が行われ、処理時間も均等に分割される。
【0003】
一般的に、優先度はデフォルトでは一定であり、特にユーザもしくはプログラム自身から指定があった場合に変化する(特許文献1参照)。
【0004】
尚、同じ優先度の場合には、基本的にはプログラムの実行順に処理が行われ、同じ割合の時間CPUが処理を行なう。
【特許文献1】特開2002−49497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
端末使用者が優先度を設定する方法は、端末使用者が各タスクの優先度を把握しながら設定する必要があるため、端末使用者の意思を適切に反映させることは容易ではなかった。また上記特許文献1に記載されたデータ処理技術では、入出力系統の状況に応じて自動的に優先度が決定されるものであるが、この技術を用いると、端末使用者の意思とは無関係に優先度が決まってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、端末使用者が容易に優先度にその意思を反映させることが可能なマルチタスク処理端末技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の端末装置は、複数のタスク毎にマルチタスクにおける優先度が設定されており、設定されている優先度に応じて各タスクの処理を行うマルチタスク処理手段と、タスク毎に関連付けられたユーザインタフェースに対し表示設定を変更する表示設定変更手段と、表示設定に応じて優先度を変更する優先度変更手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
すなわち、本発明の一観点によれば、複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、表示部と、前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理を優先度の順番に行うマルチタスク処理手段と、を有することを特徴とするマルチタスク処理端末装置が提供される。
【0009】
前記表示設定部は、操作部からの操作に応じて表示設定を行なうこと、ユーザインタフェースの表示順序を含むこと、ユーザインタフェースの表示/非表示を含むことができる。
【0010】
また、前記端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うことが好ましい。また、前記表示設定部に設定される前記表示設定の内容を変更する表示設定内容変更部手段を有していることが好ましい。前記表示設定内容変更手段は、前記表示部における前記ユーザインタフェースの表示のさせ方の変更により表示設定内容を変更することが可能である。
【0011】
本発明の他の観点によれば、複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、表示部と、前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理に対する処理能力を分配することを特徴とするマルチタスク処理端末装置が提供される。
【0012】
優先度により、メモリやCPUなどのリソースの分配を調整することで、ユーザの意志を反映することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によればタスク毎に関連付けられたユーザインタフェースの表示設定の変更に応じて、優先度の変更をするので、簡単な操作で優先度の変更をすることが可能となる。
【0014】
また、表示設定がユーザインタフェースの表示順序を含むので、容易に端末利用者の意思を反映することが可能になる。
【0015】
また、表示設定がユーザインタフェースの表示/非表示を含むので、容易に端末利用者の意思を反映することが可能になる。
【0016】
また、端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うので、端末利用者が視覚的に優先度設定状態を把握しやすくなるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態によるマルチタスク処理端末技術について図面を参照しながら説明を行なう。まず、本発明の第1の実施の形態によるマルチタスク端末技術について説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置の一例として示すPDAのハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。PDA(端末装置)は、プログラムなどが格納される不揮発性メモリ11と、端末利用者からの操作を受け付ける操作部12と、マルチタスク処理部13と、マルチタスク処理における優先度を設定する優先度設定部14と、端末装置全体の制御を行う主制御部15と、端末利用者からの操作命令などを一時的に記憶する揮発性メモリ16と、画像処理部17と、端末利用者からの表示設定変更操作に応じて表示設定の変更を行う表示設定部18と、表示部20と、表示部20の表示を制御する表示ドライバ19とを含む。主制御部15は、CPU(Central Processing Unit)などによって構成され、不揮発性メモリ11などに格納されたプログラムを実行することによって、端末装置の全体的な制御を行う。
【0019】
マルチタスク処理部13は、主制御部15において実行されたプログラムを優先度設定部14において設定された優先度に従ってマルチタスク処理を行う。表示設定部18は、操作部12より受け付けた端末利用者からの操作に応じて表示設定を設定する。表示設定とは、例えばユーザインタフェースの表示順序、表示サイズ、表示状態(表示/非表示)である。
【0020】
優先度設定部14は、表示設定部18において設定された表示設定の内容に応じて優先度を設定する。例えば、表示順序が先であるほど優先度を高くするように設定する。また別の例では、表示サイズが大きいほど優先度を高くするように設定する。また、さらに別の例では、表示部20に表示しているユーザインタフェースに関するプログラムを非表示状態のユーザインタフェースに関するプログラムより優先度を高くするように設定する。
【0021】
画像処理部17は、優先度が変わったときにそれに合わせて表示設定を変更する(例えば、新たなタスクの追加やプログラム自信による優先度の変更等)。表示部20は画像処理部17において処理された画像を表示する。
【0022】
図2は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置で、プログラムの優先度の変更操作の一例を示す図である。マルチタスク処理端末装置の表示画面21に、プログラムAに対応するユーザインタフェース(ウインドウ)22およびプログラムAとは異なるプログラムBに対応するユーザインタフェース(ウインドウ)23が表示されている。ユーザインタフェース22がユーザインタフェース23より上位に表示されている状態で、端末利用者が表示順序の操作を行うことで、白抜き矢印で示すようにユーザインタフェース23がユーザインタフェース22の上位に表示されるようにすることができる。
【0023】
表示順序の変更操作は、例えばマウスポインタで上位に持ってきたいユーザインタフェース上をクリックすることにより行うことができる。また、別の例として、画面上のインタフェースにペンや指で直接タッチすることで行うことも可能である。また、さらに別の例では、マルチタスク処理端末装置のボタンを操作することで選択中のユーザインタフェースの優先度が切り替わり、優先度の選択操作後に、自動的に、または、選択後にさらにボタンを押すことによりプログラムBに対応するユーザインタフェース23を上位に設定することができる。また、さらに別の例では、表示画面21にプログラムリストを表示し、リスト中からプログラムを選択することによって上位に設定されるようにしても良い。
【0024】
図3は、図2における変更操作による優先度について示す図である。図3においては、優先度はその値が小さいほど優先度が高く、処理が優先的に行われるものと定義する。また、より上位の表示順序のプログラムほど優先度が高くなるものとする。図3に示すように、プログラムAがプログラムBより優先度が高かったものを、図2に示す操作により白抜き矢印で示すようにプログラムBの優先度がプログラムAより高くなる。尚、プログラムAとプログラムBとは、別のマルチタスク処理端末装置で処理されているプログラムでもよく、この場合には、優先度の変更は実際に処理が行われているマルチタスク処理端末装置に対して端末装置が有する通信手段を用いて通知されるのが好ましい。
【0025】
図4は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置の処理手順の流れを示すフローチャート図である。適宜、図1を参照しながら説明を行なう。まず、操作部12による端末利用者から操作に応じて表示設定部18がユーザインタフェースの表示設定を変更する(ステップS11)。次に、優先度設定部14は表示設定部18が設定した表示設定の内容に応じてプログラムの優先度を変更する(ステップS12)。
【0026】
図5は、本実施の形態におけるマルチタスク処理端末装置の処理手順の一例についてより詳細に示すフローチャート図である。図4に示すフローチャートと同じ処理手順に関しては同じステップ番号を付して、詳細な説明は省略する。
【0027】
ステップS11において、端末利用者が行った操作に応じてマルチタスク処理端末装置におけるユーザインタフェースの表示設定が変更される。優先度設定部14は、ステップS11において設定された内容が表示順序の変更かどうかを判断し、表示順序が変更されていた場合は(ステップS21においてYes)優先度の変更を行う(ステップS12)。表示順序の変更で無い場合は(ステップS21においてNo)優先度の変更は行わない。
【0028】
図6は、本第1の実施の形態によるマルチタスク処理端末装置におけるプログラムの優先度の変更操作の別の例を示す図である。マルチタスク処理端末装置の表示画面61に、プログラムAに対応するユーザインタフェース62およびプログラムBに対応するユーザインタフェース63が表示されている。インタフェース62、インタフェース63が両方とも表示されている状態において、端末利用者がユーザインタフェース62の表示/非表示変更操作を行うことでユーザインタフェース62が非表示状態になる。この例では非表示状態であっても画面隅にユーザインタフェース62の存在を示すアイコンが表示されているが、完全に画面から消えるようにしてもよい。
【0029】
表示/非表示の変更方法は、例えばユーザインタフェースのオプションを変更することで行われる。例えば、ユーザインタフェースの上バーを左クリックしたときに出てくるオプションメニューで最小化を選ぶなどの動作が行なわれる。
【0030】
また、別の例では、ユーザインタフェースに付随する非表示ボタンをマウスでクリックしたり、ペンで画面上の非表示ボタンにタッチしたりすることで行われる。
【0031】
図7は、図6における変更操作による優先度の変更の様子を示す図である。上の図のように、プログラムA、プログラムBは対応するユーザインタフェースが両方とも表示されているため同じ優先度であったものが、図6に示す表示/非表示変更操作に基づく操作により、プログラムBの優先度がプログラムAより高くなっている様子が下の図により示されている。
【0032】
図8は、本実施の形態におけるマルチタスク処理端末装置における処理手順の別の例を示すフローチャート図である。図4に示すフローチャート図と同じ処理手順に関しては同じステップ番号を付して詳細な説明は省略する。
【0033】
ステップS11において、端末利用者が行った操作に応じてマルチタスク処理端末装置においてユーザインタフェースの表示設定が変更される。優先度設定部14は、ステップS11において設定された内容が表示/非表示の変更かどうかを判断し、表示/非表示が変更されていた場合は(ステップS31のYes)優先度の変更を行う(ステップS12)。表示/非表示の変更で無い場合は(ステップS31のNo)、優先度の変更は行わない。
【0034】
図9は、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置において、プログラムの優先度の変更操作のさらに別の例を説明する図である。マルチタスク処理端末装置の表示画面91にプログラムAに対応するユーザインタフェース92およびプログラムBに対応するユーザインタフェース93が表示されている。上の図ではユーザインタフェース92がユーザインタフェース93より表示サイズが大きい状態であったが、端末利用者がユーザインタフェース92の表示サイズを変更することにより、下の図ではユーザインタフェース92の表示サイズはユーザインタフェース93と同じになる。
【0035】
図10は、図9における変更操作による優先度の変更の様子を説明するための図である。ここで図9における表示サイズの比率としては、ユーザインタフェース92:ユーザインタフェース93=4:1から1:1に変更したものとする。この例は、表示サイズの比率をそのまま優先度に反映し、かつ、表示サイズが大きいほど優先度が高くなる例である。当初、ユーザインタフェース92に対応するプログラムAの優先度が1に対応し、ユーザインタフェース93に対応するプログラムBの優先度が4に対応していたが(上の図)、端末利用者の変更操作により表示サイズが同じになったため優先度はプログラムA、プログラムB共に同一の1になった(下の図)様子が示されている。尚、図10の例では表示サイズの比率を優先度に反映したが、表示サイズの比率に関係なく大小比較のみを考慮して順位付けを行い、その順位を優先度に反映してもよい。この場合には、端末利用者による表示サイズ変更前の優先度はプログラムAが1、プログラムBが2となる。
【0036】
図11は、本実施の形態におけるマルチタスク処理端末装置における処理手順のさらに別の例を示すフローチャート図である。端末利用者が表示設定を変更した場合や、プログラムの追加・削除等優先度の変更があった場合、画像処理部17はユーザインタフェースの表示設定内容の解析し(ステップS41)、さらに、優先度の解析(ステップS42)を行い、解析結果に応じて表示部20が画面表示を行う(ステップS43)。
【0037】
以上に説明したように、本実施の形態によるマルチタスク処理端末装置では、タスク毎に関連付けられたユーザインタフェースの表示設定の変更に応じて、優先度の変更をする構成を有しているため、簡単な操作で優先度の変更をすることが可能となるという利点がある。また、表示設定がユーザインタフェースの表示順序を含むため、端末利用者の意思を簡単に反映することが可能になる。さらに、表示設定がユーザインタフェースの表示/非表示設定を含むため、容易に端末利用者の意思を反映することが可能になる。また、端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うように制御するため、端末利用者が視覚的に優先度設定状態を把握しやすくなり使い勝手が良くなるという利点がある。尚、上記の例においては、タスクが2つの場合について説明したが、3以上のタスクがある場合でも、同様に処理の順番を設定することができる。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態によるマルチタスク処理端末装置について説明を行なう。第1の本実施の形態において、表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理に対する処理能力を分配することを特徴とする。図12は、本実施の形態による端末利用者によるユーザインタフェースの表示順序の変更操作に基づくリソース配分の変更処理の様子を示す図である。図12に示すように、表示画面に101おいて、プログラムA103とプログラムB105とプログラムC107との面積比を55:30:15に設定すると、図12(B)に示すように、その面積比に沿ってリソース配分が行なわれることがわかる。
【0039】
このように構成することで、優先度により、メモリやCPUなどのリソースの分配を調整することで、ユーザの意志を反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施の形態における端末装置の一例であるPDAのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】端末利用者によるユーザインタフェースの表示順序の変更操作を説明するための図である。
【図3】表示順序の変更による優先度の変更について説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順のうち、表示順序による処理手順を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図6】端末利用者によるユーザインタフェースの表示/非表示の変更操作を説明するための図である。
【図7】表示/非表示の変更による優先度の変更について説明するための図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順のうち、表示/非表示による処理手順を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】端末利用者によるユーザインタフェースの表示サイズの変更操作を説明するための図である。
【図10】表示サイズの変更による優先度の変更について説明するための図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における端末装置の処理手順のうち、優先度に応じた画面処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態による端末利用者によるユーザインタフェースの表示順序の変更操作に基づくリソース分配の様子を説明するための図である。
【符号の説明】
【0041】
11 不揮発性メモリ、12 操作部、13 マルチタスク処理部、14 優先度設定部、15 主制御部、16 揮発性メモリ、17 画像処理部、18 表示設定部、19 表示ドライバ、20 表示部、21 表示画面、22,23 ユーザインタフェース、61 表示画面、62,63 ユーザインタフェース、91 表示画面、92,93 ユーザインタフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、
表示部と、
前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、
該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、
該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理を優先度の順番に行うマルチタスク処理手段と
を有することを特徴とするマルチタスク処理端末装置。
【請求項2】
前記表示設定部は、操作部からの操作に応じて表示設定を行なうことを特徴とする請求項1に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項3】
前記表示設定は、ユーザインタフェースの表示順序を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項4】
前記表示設定は、ユーザインタフェースの表示/非表示を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項5】
前記端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項6】
前記表示設定部に設定される前記表示設定の内容を変更する表示設定内容変更部手段を有していることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項7】
前記表示設定内容変更手段は、前記表示部における前記ユーザインタフェースの表示のさせ方の変更により表示設定内容を変更することを特徴とする請求項6に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項8】
複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、
表示部と、
前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、
該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、
該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理に対する処理能力を分配することを特徴とするマルチタスク処理端末装置。
【請求項1】
複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、
表示部と、
前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、
該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、
該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理を優先度の順番に行うマルチタスク処理手段と
を有することを特徴とするマルチタスク処理端末装置。
【請求項2】
前記表示設定部は、操作部からの操作に応じて表示設定を行なうことを特徴とする請求項1に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項3】
前記表示設定は、ユーザインタフェースの表示順序を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項4】
前記表示設定は、ユーザインタフェースの表示/非表示を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項5】
前記端末装置は、優先度に応じたユーザインタフェースの表示を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項6】
前記表示設定部に設定される前記表示設定の内容を変更する表示設定内容変更部手段を有していることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項7】
前記表示設定内容変更手段は、前記表示部における前記ユーザインタフェースの表示のさせ方の変更により表示設定内容を変更することを特徴とする請求項6に記載のマルチタスク処理端末装置。
【請求項8】
複数のタスクを実行可能なマルチタスク処理端末装置であって、
表示部と、
前記表示部に表示させる前記各タスクに対応するユーザインタフェースの表示のさせ方に関する表示設定を設定する表示設定部と、
該表示設定部に設定された表示設定の内容と関連付けて、前記複数のタスクに関する対応する処理の優先度をタスク毎に設定する優先度設定部と、
該表示設定の内容と前記設定された優先度設定の内容とに基づいて求められる優先度に従って、前記複数のタスクのうちのそれぞれのタスクの処理に対する処理能力を分配することを特徴とするマルチタスク処理端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−188289(P2007−188289A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−5840(P2006−5840)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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