説明

マルチモード基地局を用いる無線通信システムにおいて使用するための無線端末の方法と装置

【課題】送信スタンドバイモードとアクティブモードをサポートするマルチモード基地局を実現する。
【解決手段】送信スタンドバイモードでは、たとえばパイロットトーンシグナリングのような同期シグナリングのうちの少なくとも何れかが、アクティブモードに関して、電力レベル及び/又はレートにおいて低減される。アクティブから送信スタンドバイへのモードの遷移は、検出されたアクティブでない期間、スケジューリング情報、基地局モード変化信号、及び/又は検出された無線端末状況遷移により行われる。送信スタンドバイからアクティブへのモードの遷移は、スケジューリング情報、アクセス信号、無線端末からのウエイクアップ信号、ハンドオフ信号等により行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置が、たとえば、複数動作モードをサポートする基地局、および/または、複数動作モードをサポートする基地局と相互作用する無線端末を含むことが可能である、無線通信システムを実施するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、無線通信システムでは、基地局は、アクティブ動作モードでパワーオンされ、連続的に動作される。このアクティブ動作モードでは、基地局は、繰返しタイミングおよび周波数構造など、ダウンリンクのタイミングおよび周波数構造に従って動作される。ビーコン信号およびパイロット信号などの同期信号が、関連付けられた所定の電力レベルにおいてスケジュールに基づいて送信される。これらの同期信号の電力レベルおよび送信レートは、基地局によって現在サービスされているユーザの数および/または状態に関係なく、通常は変化しない。高人口密度セルラカバレージエリアでは、これは重大な考慮事項ではない。その理由は、任意の所与の時間において、基地局をネットワーク接続点として使用し、かつユーザデータを通信する少なくとも1つまたは複数のアクティブユーザが通常は存在するからである。それらのアクティブ無線端末は、正確なタイミング同期を維持し、および正確な現在チャネル推定を維持するためなど、フルレベルの同期信号を必要とする。
【0003】
しかし、低人口密度を有する遠隔農村エリアおよび/または時間もしくはスケジュールの関数として大きく変化する負荷要件を有する領域など、いくつかのセルラカバレージエリアでは、例えば送信電力を低減するため、および/または基地局によって生成された干渉を低減するためなど、ある時間においておよび/またはある条件下において、基地局が動作されることが可能である方法および装置が開発される場合、有利であろう。たとえば、農村エリアの列車の線路に沿った基地局などの基地局は、基地局が、ユーザデータを受信および/または送信するなど、ユーザデータを通信することを必要とする登録無線端末を有さない膨大な時間間隔を有することが可能であることを考慮する。そのような状況下では、そのような期間中、基地局の電力は、正規の電力レベルにおいてフルセットの同期信号を送信することによって浪費される。さらに、高い人口密度を有し、かつ通常は多くのアクティブユーザを有することが可能である近傍セルが、不必要な同期ブロードキャストシグナリングから生成された干渉によって悪影響を受ける。隣接セルにおいて経験される干渉レベルを低減することによって、その隣接セルのデータスループットは、たとえば所与の送信電力レベルおよび変調スキームについて符号化レートを増大させることができることによって、増大させることができる。
【0004】
変化するシステムの条件に応答してブロードキャスト同期信号を低減することを可能にする方法および装置が開発されることが望ましい。そのような方法および装置が、必要なときにフルレベルの同期信号に再び迅速に遷移すること、容易に検出可能な再アクティベーションシグナリング、シームレスなハンドオフ動作、およびスケジュール情報の関数として同期シグナリングの異なるレベル間を遷移する能力のうちの少なくともいくつかをサポートする場合、有益である。また、複数レベルの同期シグナリングをサポートするように開発された方法および装置が、同期シグナリングのレベルに関係なく、無線端末スリープ状態において登録無線端末をサポートすることができる場合、有利である。さらに、低レベルの同期シグナリングが、基地局の存在を検出することができる能力、および/または基地局が受信した信号強度をネットワーク接続点として潜在的に使用することができる他の隣接基地局と比較することができる能力を有する無線端末を依然として提供する場合、有益である。
【発明の概要】
【0005】
上記を考慮すると、マルチモード基地局動作を実施およびサポートする新規な方法および装置が必要である。
【0006】
本発明は、装置が、たとえば、複数動作モードをサポートする基地局、および/または複数動作モードをサポートする基地局と相互作用するための無線端末を含むことが可能である、無線通信システムを実施するための方法および装置に関する。
【0007】
本発明の様々な方法および装置は、フルオンモードなどの第1のモードおよびスリープモードなどの第2のモードなど、複数モードの動作をサポートする基地局とともに使用することが意図された無線端末に関する。3つ以上の動作モードが、基地局によってサポートされる。各モードは、たとえば、パイロットトーンもしくはビーコン信号のグループなどのいくつかの特定の周期信号を送信するために使用される少なくとも1つの周期信号の異なるシグナリングレートおよび/または異なる電力レベルに対応する。
【0008】
複数動作モードをサポートすることによって、制御信号の基地局送信は、アクティブな無線端末がセルに存在しないときなど、より高いレベルのシグナリングが必要とされないとき、低減することができる。周波数および/または電力レベルに関して基地局送信を低減することによって、近傍セルの通信との干渉を低減することができる。これにより、隣接する基地局による送信が互いに干渉することがあるマルチ基地局システムにおいて、スループットを向上させることが可能になる。特定の動作モードに応じて、基地局は、データのブロードキャスト送信などのダウンリンクシグナリンクをサポートすることが可能であるが、より高レベルの制御シグナリングを必要とする可能性があるデータのアップリンク送信をサポートしない可能性がある。テキストデータ、画像データ、音声データ、および/またはユーザアプリケーションデータなど、無線端末と基地局との間のユーザデータのダウンリンク通信およびアップリンク通信の両方をサポートするモードは、通常、1つまたは複数のフルオンなどのより高い基地局動作モードに対応する。
【0009】
異なる基地局動作モード中、異なるレベルおよび/またはレートのシグナリングおよび/または送信出力電力が、動作モードに応じてサポートされる。たとえば、いくつかの実施形態では、フルオン状態において第1の周期レートで通常は送信されるパイロット信号および/または様々な制御信号が、基地局フルオン動作モードと比較して、基地局スリープ動作モード中に低減されたレートで送信される。いくつかの実施形態では、スリープモード中に送信されるパイロット信号の数は、フルオン動作モードと比較して、スリープ動作モード中の個々の記号送信期間中、低減される。いくつかの実施形態では、パイロット信号がスリープ動作モード中に送信される間の個々の記号送信期間の数は、反復ダウンリンクタイミング構造におけるグルーピングを表す同じ数の連続OFDM記号送信期間など、同じ数のOFDM記号送信期間と比較して、パイロット信号がフルオン動作モードで送信される間の個々の記号送信期間の数から低減される。いくつかの実施形態では、部分オンモードまたはスリープモードの動作中、特定の信号が送信される電力レベルは、フルオン動作モード中に使用される電力レベルと比較して低減される。
【0010】
動作モード間の基地局の遷移は、複数の方式でトリガすることができる。基地局は、例えば、列車スケジュール、コミュータースケジュール、または他のタイプのスケジュールなど、所定のスケジュールに従って異なるモードで動作することが可能である。そのようなスケジュールは、基地局が、無線端末データ通信アクティビティの期間に通常は対応することが知られている特定の時間点においてフルオン状態で動作するように設計されることが可能である。代替として、またはスケジュールされた基地局動作モードに加えて、いくつかの実施形態では、基地局は、データ通信アクティビティの検出レベルに対応するように基地局が動作モードを提供および調節するセルにおける無線端末アクティビティを監視する。たとえば、基地局は、所定の期間、あるいはセルがいかなるアクティブな無線端末または登録済無線端末をも含まないと決定されるとき、テキスト、音声、または他のタイプのユーザアプリケーションデータなどのユーザデータが送信されていない期間を検出することに応答して、フルオン状態から、より少ない制御シグナリングを有するより低いアクティブ動作モードに遷移することが可能である。
【0011】
基地局スリープ動作モードからフルオン動作モードへの遷移は、いくつかの実施形態では、移動ノードからウエイクアップ信号を受信することによってトリガされる。移動ノードスリープ動作モードから、移動ノードがアップリンクにおいてユーザデータを送信することができる移動ノードアクティブ動作モードに遷移するという無線端末登録信号および/または移動ノード要求は、さほどアクティブではない基地局動作モードからよりアクティブな基地局動作モードへの基地局の動作の変化をトリガするために使用されるウエイクアップ信号および/または制御信号として役立つことができる。
【0012】
本発明の方法および装置は、異なるアクティビティモードを有する基地局をサポートする。送信電力の節約は、複数基地局動作モードをサポートする1つの利点であるが、低減された基地局アクティビティ動作モードをサポートすることによって達成される低減レベルの信号干渉は、スリープ状態または他の低減された基地局アクティビティ動作モードで動作するとき、近傍セルの干渉を減少させることによって、全体的なシステムスループットを増大させることができる。
【0013】
本発明の多くの追加の特徴、利点、および実施形態が、以下の詳細な記述において議論される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用する典型的な通信システムの図。
【図2】本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用する典型的な基地局の図。
【図3】本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用する典型的な無線端末の図。
【図4】本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつアクティブモードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図。
【図5】典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図。
【図6】他の典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図。
【図7】さらに他の典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図。
【図8】本発明により実施され、送信アクティブ動作モードに現在あり、基地局のセルがアクティブ無線端末を含む、典型的な基地局を示す図。
【図9】本発明により実施され、送信待機動作モードで現在動作し、基地局のセルが、ターンオフされるいかなる無線端末も含むが、スリープ状態またはアクティブ状態のいかなる無線端末も含まない、典型的な基地局を示す図。
【図10】本発明により実施され、送信待機動作モードで現在動作し、基地局のセルが、ターンオフされる無線端末、およびスリープ状態にある無線端末を含むが、アクティブ状態のいかなる無線端末も含まない、典型的な基地局を示す図。
【図11】本発明による典型的な実施形態について、送信アクティブ動作モードおよび基地局送信待機動作モードの特性を示す表の図。
【図12】基地局動作モード切換において使用される無線セルおよびスケジュール情報により経路指定された列車を含み、通信システムが、本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用して実施される、典型的な通信システムを示す図。
【図13】
【図13A】本発明による基地局を動作させる典型的な方法の流れ図。
【図13B】本発明による基地局を動作させる典型的な方法の流れ図。
【図13C】本発明による基地局を動作させる典型的な方法の流れ図。
【図14】本発明により実施される典型的な基地局の状態ブロック図の図。
【図15】さらに他の典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図。
【図16】本発明の典型的な実施形態における一連の時間順次動作を示し、動作が、無線リンク上で通信された基地局ウエイクアップシグナリングを含む、図。
【図17】本発明の様々な実施形態による典型的な基地局ウエイクアップシグナリングを説明するための典型的なOFDMアップリンクタイミングおよび周波数構造の一部を示す図。
【図18】本発明のいくつかの実施形態による、基地局アクティブ動作モードおよび基地局送信待機動作モードに対応する典型的なアクセス間隔アップリンクエアリンクリソース、典型的なセグメント、および典型的なシグナリングを示す図。
【図19】本発明による無線端末を動作させる典型的な方法の流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用する典型的な通信システム100の図である。典型的な通信システム100は、たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)多元接続無線通信システムとすることが可能である。典型的なシステム100は、複数の基地局(BS 1 106,BS M 108)を含み、各BS(106,108)は、対応するセルラカバレージエリア(セル 1 102,セル M 104)を有する。BS(106,108)は、本発明により実施され、(i)アクティブ動作モードおよび(ii)送信待機動作モードをサポートする。BSは、バックホールネットワークを介して共に結合される。システム100はまた、ルータなどのネットワークノード110をも含む。ネットワークノード110は、ネットワークリンク(120,122)を介してそれぞれ(BS 1 106,BS M 108)に結合される。ネットワークリンク124は、他のBS、ルータ、認証−許可アカウンティング(AAA)ノード、ホームエージェントノード、その他、および/またはインターネットなど、他のネットワークノードにネットワークノード110を結合する。ネットワークリンク(120,122,124)は、たとえば、光ファイバリンク、ケーブルリンク、および/または指向性マイクロ波リンクなどの高容量無線リンクとすることが可能である。
【0016】
システム100はまた、複数の無線端末(WT 1 112,WT N 114;WT 1’ 116,WT N’ 118)をも含む。WT(112,114,116,118)の少なくともいくつかは、通信システムにわたって移動し、かつ現在位置するセル内の基地局を介してネットワーク接続点を確立することが可能である移動ノードである。WT(112,114,116,118)は、たとえば、セルフォン、移動データ端末、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ、ならびに/あるいは音声、ビデオ、テキスト、メッセージ、および/またはファイルの通信をサポートする他の無線通信デバイスとすることが可能である。WT(112,114,116,118)は、マルチモード基地局(106,108)での無線通信シグナリングをサポートするために、本発明に従って実施される。
【0017】
WT(112,114)は、セル 1 102に現在配置され、それぞれ無線リンク(126,128)を介してBS1 106に結合することができる。WT(116,118)は、セルM 104に現在配置され、それぞれ無線リンク(130,132)を介してBS M 108に結合することができる。WT(112,114,116,118)は、アクティブ状態またはスリープ状態など、異なる状態で動作することが可能である。いくつかの実施形態では、WTのアクティブ状態は、アクティブオン状態およびアクティブホールド状態をサポートするWTでさらに限定されることが可能である。
【0018】
図2は、本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用する典型的な基地局200の図である。典型的なBS200は、図1のシステム100のBS(106,108)のいずれかとすることが可能である。典型的なBS200は、様々なエレメントがデータおよび情報を交換することが可能であるバス212を介して共に結合された受信器202、送信器204、プロセッサ206、I/Oインターフェース208、およびメモリ210を含む。受信器202は、基地局200がそれを介して複数の無線端末からアップリンク信号を受信することが可能である受信アンテナ203に結合される。受信されたアップリンク信号は、たとえば、アクセス信号、基地局ウエイクアップ信号、ハンドオフ信号、WT状態変更信号、リソースの要求、ユーザデータ、電力制御情報信号、タイミング制御情報信号、肯定応答信号を含むことが可能である。受信器202は、たとえばアップリンクトラフィックチャネルセグメントにおいて通信されたユーザデータの符号化ブロックを復号するように、送信前にWTによって以前に符号化された受信アップリンク信号を復号する復号器214を含む。送信器204は、BSがそれを介してダウンリンク信号をWTに送信することができる送信アンテナ205に結合される。ダウンリンク信号は、たとえば、ビーコン信号、パイロット信号、電力制御信号、タイミング制御信号、登録信号、ページング信号、割当て信号、およびユーザデータ信号を含むことが可能である。送信器204は、たとえばユーザデータのブロックをダウンリンクトラフィックチャネルセグメントに符号化するように、ダウンリンクデータおよび/または情報を符号化する符号器216を含む。異なる基地局動作モードでは、異なるセットのダウンリンク信号が通信されることが可能であり、異なる電力レベルが、同じタイプのダウンリンク信号について使用されることが可能であり、および/または異なる信号の送信周波数は異なることが可能である。I/Oインターフェース208は、BS200を他のネットワークノードおよび/またはインターネットに結合するバックホールネットワークに対するインターフェースをBS200に提供する。I/Oインターフェース208上で通信される信号は、たとえば、BS200の動作モードを交換することに関するスケジューリング情報、BSウエイクアップ信号、コマンド化BSモード変更信号、およびWTハンドオフ信号を含むことが可能である。
【0019】
メモリ210は、ルーチン218およびデータ/情報220を含む。CPUなどのプロセッサ206が、基地局200の動作を制御し、かつ本発明の方法を実施するために、ルーチン218を実行し、メモリ210のデータ/情報220を使用する。ルーチン218は、通信ルーチン222および基地局制御ルーチン224を含む。通信ルーチン222は、BS200によって使用される様々な通信プロトコルを実施する。基地局制御ルーチン224は、スケジューリングモジュール226、基地局モード遷移モジュール228、アクティブモードモジュール230、送信待機モードモジュール232、受信器制御モジュール234、送信器制御モジュール236、およびI/Oインターフェース制御モジュール238を含む。
【0020】
スケジュラなどのスケジューリングモジュール226は、WTに対してアップリンクおよびダウンリンクのセグメントをスケジュールする。スケジューリングは、BS200の動作モードの関数である。いくつかの実施形態では、BSがアクティブ動作モードにあるとき、BSは、WTに対してアップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルセグメントをスケジュールすることができ、一方、BSが送信待機動作モードにあるとき、BSは、WTに対してアップリンクまたはダウンリンクのトラフィックチャネルセグメントをスケジュールしない。
【0021】
基地局モード遷移制御モジュール228は、アクティブ動作モードと送信待機動作モードとの間のBS200の遷移を制御する。基地局モード遷移制御モジュール228は、アクティブモードから送信待機モード、または送信待機モードからアクティブモードなど、基地局動作モード間において遷移するか、およびいつ遷移するかを決定する際に、モード遷移基準270、モード遷移スケジュール情報269、アクティブユーザ数253、非アクティブ時間254、受信アクセス信号255、受信ウエイクアップ信号256、受信ハンドオフ信号257、受信状態変更信号258、受信モード変更信号249、および/または現在モード252を含めて、メモリ220内のデータ/情報220を使用する。モード遷移プロセスの一部として、モード遷移モジュール228は、アクティブモードモジュール230および送信待機モジュール232の一方をアクティブにし、他方を非アクティブにする。
【0022】
アクティブモード制御モジュール230は、基地局アクティブ動作モードのBS動作を制御する。アクティブモードモジュール230は、第1の同期シグナリングモジュール240、トラフィックチャネルシグナリングモジュール242、および第1のページングモジュール244を含む。第1の同期シグナリングモジュール240は、同期信号の電力レベルおよびレートを制御するために、アクティブモード同期信号情報272を含むデータ/情報220を使用する。その同期信号はビーコン信号およびパイロット信号を含む。アクティブ動作モードでは、同期信号のうちの少なくともいくつかは、基地局が送信待機動作モードで動作しているとき、(i)より高い電力レベルおよび(ii)より高いレートのうちの少なくとも一方で送信されるように制御される。アクティブ動作モードでは、基地局200は、アクティブ動作モードで動作し、かつBS割当てWTアクティブユーザ識別子を現在有するBS200に現在登録されているWTなど、BS200によってサービスされているWTをアクティブにするために、アップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルセグメントをスケジュールするスケジューリングモジュール226で、アップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルシグナリングをサポートする。アップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルセグメントは、ユーザデータ/情報を搬送するために使用される。トラフィックチャネルシグナリングモジュール242は、ダウンリンクトラフィックチャネル信号の符号化、変調、および送信に関する動作を制御し、アップリンクトラフィックチャネル信号の復号、復調、および復元に関する動作を制御する。第1のページングモジュール244は、基地局アクティブ動作モードでページング動作を制御する。
【0023】
送信待機モード制御モジュール232は、基地局送信待機動作モードのBS動作を制御する。送信待機モードモジュール232は、第2の同期シグナリングモジュール246および第2のページングモジュール244を含む。第2の同期シグナリングモジュール246は、同期信号の電力レベルおよびレートを制御するために、送信待機モード同期信号情報279を含むデータ/情報220を使用する。この同期信号は、ビーコン信号およびパイロット信号のうちの少なくとも1つを含む。送信待機動作モードでは、同期信号のうちの少なくともいくつかは、基地局がアクティブ動作モードで動作しているとき、(i)より低い電力レベルおよび(ii)より低いレートのうちの少なくとも一方で送信されるように制御される。
【0024】
受信器制御モジュール234は、受信器202の動作を制御し、送信器制御モジュールは、送信器204の動作を制御し、I/Oインターフェース制御モジュールは、I/Oインターフェース208の動作を制御する。いくつかの実施形態では、モジュール234、236、および/または238は、BSの現在動作モード252に応じて、アクティブモードモジュール230または送信待機モジュール232のうちの何れか一方と共に動作する。
【0025】
データ/情報220は、WTデータ情報250システムデータ/情報251、現在モード252、アクティブユーザ数253、非アクティブ時間254、および現在送信電力情報259を含む。ある時には、以下の受信アクセス信号情報255、受信ウエイクアップ信号情報256、受信ハンドオフ信号情報257、受信状態変化信号情報258、および受信モード変化信号情報249のうちの1つまたは複数が、データ情報220に含まれうる。
【0026】
WTデータ情報250は、BS200によって現在サービスされているWTに応じて、異なる時間に異なる情報セットを含む。ある時には、BSは、現在登録され、かつサービスされているスリープ状態またはアクティブ状態のうちの何れか一方のユーザを有さない可能性がある。他の時には、BSは、BS200によってサービスされている1つまたは複数のユーザを有することが可能であり、WTデータ/情報250は、(WT 1データ/情報260、・・・、WT Nデータ/情報261)を含み、各セットのデータ/情報は、現在サービスされているWTユーザに対応する。WT 1データ情報260は、ユーザデータ262、WT識別情報264、デバイス/セッション/リソース情報263、およびWTユーザ状態情報265を含む。ユーザデータ262は、たとえば、WT 1を意図した、および/またはWT 1との通信セッションにおいてWT 1のピアノードに送信されることを意図した音声、ビデオ、テキスト、データファイルデータ、および情報を含む。WT識別情報264は、固有デバイス識別子、基地局割当て登録ユーザ識別子、および/または基地局割当てアクティブユーザ識別子など、WT 1に関連付けられた識別子を含む。デバイス/セッション/リソース情報263は、たとえばモバイルフォン、データ端末、モデル、クラス、ティアなどWTデバイスのタイプを識別する情報、ルーティング情報、ピアノード識別情報、セッション時間情報などを含むセッション情報、ならびに割当てアップリンクおよび/またはダウンリンクトラフィックチャネルセグメント、割当て専用制御チャネルセグメント、WT1を対象としたページのための割当てリソースなどを含むリソース情報を含む。WTユーザ状態情報265は、スリープ状態、アクティブホールドON状態、またはアクティブホールド状態など、WT 1の現在動作状態を識別する情報を含む。
【0027】
現在モード252は、BS200の現在動作モード、アクティブモード、または送信待機モードを識別する情報を含む。アクティブユーザ数253は、アクティブ動作状態においてBS200に現在登録されているWTの数を識別する。非アクティブ時間254は、少なくとも1つのWTがBS200の観点からアクティブになってからの時間量のBS200によって維持された時間カウンタである。非アクティブ時間254がモード遷移基準270のしきい値を超えるとき、モード遷移モジュール228は、BSをアクティブモードから送信待機モードに遷移させる。
【0028】
受信アクセス信号情報255は、登録要求など、検出された、WTによるアクセスに対するた受信要求を表す。いくつかの実施形態では、ある条件下において、受信アクセス信号255は、送信待機モードからアクティブ動作モードの遷移をトリガするために、遷移モジュール228によって使用されることが可能である。たとえば、WTは、BS200のセルに入っている可能性があり、かつユーザデータを通信することを所望し、BSは、送信待機モードにあることが可能であり、WTは、競合に基づくアクセス間隔中にアップリンクアクセス信号を送信することが可能であり、この受信信号は、アクティブモードへのBS200の遷移をアクティブにするために、遷移モジュール228によってトリガに使用されることが可能である。
【0029】
受信ウエイクアップ信号情報255は、基地局を送信待機モードからアクティブモードに遷移させることに対する検出された受信要求を表す。たとえば、無線端末は、ダウンリンクブロードキャスト同期信号の電力レベルおよび/またはレートを監視することによって、BS200が送信待機モードにあると決定するが、アクティブユーザになることを所望すると判断する。したがって、WTは、ウエイクアップ信号をBSに送信する。たとえば、いくつかの実施形態では、タイミング/周波数構造内の所定の時間における1つまたは複数のトーンが、ウエイクアップ信号を受信するために確保されることが可能である。いくつかの実施形態では、アクセス信号について確保された同じエアリンクリソースは、ウエイクアップ信号用に使用されることも可能である。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号は、アクセス信号とは異なる特性を有する。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号は、アクセス信号と同じであり、BS200は、現在モード252に応じて受信信号を異なる様式で取り扱う。
【0030】
受信ハンドオフ信号257は、ハンドオフ動作に関連付けられた情報を含む。いくつかの実施形態では、ある時は、ハンドオフ信号は、無線リンクを介してWTと通信されることが可能である。いくつかの実施形態では、ある時は、ハンドオフ信号は、I/Oインターフェース208を経てバックホールネットワークを介して通信されることが可能であり、たとえばよりシームレスなおよび/またはより迅速なハンドオフ動作を可能にする。受信ハンドオフ信号情報257は、WTデータ/情報およびアクティブユーザ数253を更新するために、BS200によって使用されることが可能である。たとえば、受信ハンドオフ信号情報257が、最後の現在アクティブユーザが隣接基地局にハンドオフされていること示す場合、この情報は、アクティブユーザ数253を更新し、かつ非アクティブタイマ254の開始をトリガするために使用されることが可能である。他の例として、受信ハンドオフ信号情報257が、スリープ状態のユーザなど、BS200における最後の現在登録ユーザが隣接基地局にハンドオフされていることを示す場合、ハンドオフ信号情報257は、非アクティビティ遅延タイマが遷移基準に到達することを待たずに、アクティブモードから送信待機モードの遷移をトリガするために使用されることが可能である。さらに他の例として、受信ハンドオフ情報257が、アクティブなWTが隣接BSからBS200にハンドオフされることになっており、かつBS200が送信待機モードに現在あることを示す場合、この情報は、たとえば、WTがハンドオフを実行するとき、BS200がアクティブモードで動作し、よりシームレスなハンドオフ動作を提供するように、アクティブモードへの基地局200の遷移をトリガするために使用されることが可能である。
【0031】
受信モード変更信号情報249は、たとえば中央管理コマンドノードから、基地局モードの変更が実行されることを指示するコマンド化されたモード変更メッセージにおいて受信された情報を含む。たとえば、中央管理ノードは、スケジュールにより、または全体的な干渉レベル、負荷パターン、優先順位事項、緊急考慮事項などにより、モード変更を指示していることが可能である。他の例として、隣接基地局が、コマンド化されたモード変更メッセージをBS200に送信することが可能である。
【0032】
受信状態変更信号情報258は、たとえばスリープからアクティブまたはアクティブからユーザなど、状態変化の要求を示すWTから受信された情報を含む。BSの動作モードは、相応して影響を受ける。たとえば、BSが現在送信待機モードにあり、かつ、現在登録されているが、スリープ状態にあるWTの1つがアクティブ状態に遷移されることを要求することを示す信号をBSが受信する場合、遷移モジュール228は、基地局200をアクティブモードに遷移させることが可能である。他の例として、BSが、1つのアクティブなWTのみを有して現在アクティブモードにあり、かつアクティブなWTが、スリープ状態へ遷移することを要求する場合、BSは、アクティブユーザ数253をゼロに設定し、非アクティブカウンタを開始し、これにより、タイムアウト基準に到達する前に他のWTがアクティブ状態にならない場合、基地局は送信待機モードに遷移することができる。
【0033】
現在送信電力情報259は、BSの現在送信に関する情報である。本発明によれば、送信待機動作モード中の非トラフィックチャネル信号の送信に関連付けられたBS平均送信電力は、アクティブ動作モード中の非トラフィックチャネル信号の送信に関連付けられた平均送信電力と比較して低減される。たとえば、送信待機動作モード中に各パイロット信号の電力レベルを低減することによって、平均送信電力は低減される。代替として、OFDM記号送信時間間隔あたりのパイロット信号トーンの数をたとえば4から1に低減することによって、平均送信電力は低減される。代替として、パイロット信号が搬送される最中であるOFDM記号送信時間間隔をスキップすることによって、平均送信電力は低減される。
【0034】
システムデータ/情報251は、アクティブモード情報266、送信待機モード情報267、アップリンク/ダウンリンクタイミングおよび周波数構造情報268、スケジュール情報269、モード遷移基準情報270、ならびに電力情報271を含む。
【0035】
アクティブモード情報266は、アクティブ動作モードにいる間にBSによって生成されて送信される同期信号に関連付けられた特性情報を含む同期信号情報272を含む。同期信号情報272は、ビーコン信号情報273およびパイロット信号情報274を含む。ビーコン情報273は、各ビーコン信号の1つまたは複数のビーコントーンに関連付けられた基準電力レベルなどの電力情報275、およびアクティブモードにある間にビーコン信号の送信レートを識別する情報などのレート情報276を含む。パイロット情報274は、パイロットトーンに関連付けられた基準電力レベルなどの電力情報277、ならびにアクティブモードにある間、どのOFDM送信時間間隔がパイロットトーンを送信するために使用されるか、およびパイロットトーンが通信されるOFDM送信時間間隔のそれぞれにおいてどのくらいの数のパイロットトーンが同時に通信されるかを識別する情報などのレート情報278を含む。
【0036】
送信待機モード情報267は、送信待機モードにいる間にBSによって生成されて送信される同期信号に関連付けられた特性情報を含む同期信号情報279を含む。同期信号情報279は、ビーコン信号情報280およびパイロット信号情報281を含む。ビーコン情報280は、各ビーコン信号の1つまたは複数のビーコントーンに関連付けられた基準電力レベルなどの電力情報282、および送信待機モードにある間にビーコン信号の送信レートを識別する情報などのレート情報283を含む。パイロット情報281は、パイロットトーンに関連付けられた基準電力レベルなどの電力情報284、ならびに送信待機モードにある間、どのOFDM送信時間間隔がパイロットトーンを送信するために使用されるか、およびパイロットトーンが通信されるOFDM送信時間間隔のそれぞれにおいてどのくらいの数のパイロットトーンが同時に通信されるかを識別する情報などのレート情報285を含む。本発明によれば、送信待機動作モードで基地局によって送信された同期信号のうちの少なくともいくつかは、アクティブ動作モードに関して、(i)低減された電力レベルおよび(ii)低減されたレートのうちの少なくとも一方で送信される。これにより、同じ周波数を使用している隣接セルの観点から干渉レベルが低減されることになる送信待機動作モードにある間、基地局によって出力される送信平均電力はより低くなる。
【0037】
アップリンク/ダウンリンクタイミングおよび周波数構造情報268は、たとえば、アップリンクキャリア周波数、アップリンクトーンブロック、ダウンリンクキャリア周波数、ダウンリンクトーンブロック、アップリンクトーンホッピング情報、ダウンリンクトーンホッピング情報、反復タイミングおよび周波数構造のセグメント定義、ビーコン情報、パイロット情報、OFDM記号送信タイミング情報、ならびにたとえばハーフスロット、スロット、スーパースロット、ビーコンスロット、ウルトラスロットなどへのOFDM記号のグルーピングなどを含む。スケジュール情報269は、アクティブモードと送信待機モードとの間で基地局をいつ遷移させるかを識別する格納されたスケジュール情報を含む。様々な実施形態において、スケジュール情報269は、複数の異なる時間についてデータ、時間、および対応するモード情報を含む。スケジュール情報269は、所定のスケジュールおよび/または調整することができるスケジュールを含んでもよい。たとえば、BS200は、遠隔低密度人口領域に配置されることが可能であり、スケジュール情報269は、列車のスケジュール、または基地局のセルに列車が存在することが予期されることに合致して基地局がアクティブモードになるように調整されたスケジュールに基づくことが可能である。調整情報は、遅延、キャンセルされた列車、および/または追加された臨時列車のために通信されることが可能である。
【0038】
モード遷移基準情報270は、モード切換を実施するか、およびいつ実施するかを決定することにおいて、基地局モード遷移制御モジュール228によって使用される非アクティブ時間制限などの情報を含む。電力情報271は、基準BS公称ベースライン電力レベルなどのBS電力情報、ならびに特定電力レベル、または、様々なデータ送信レートにおけるビーコン、パイロット、フラッシュ割当て、正規割当て、ページング、トラフィックチャネルなど、BSによって送信される異なるタイプの信号のそれぞれに関連付けられたベースラインレベルからのオフセットを含む。
【0039】
図3は、本発明により実施され、かつ本発明の方法を使用する典型的な無線端末(WT)300の図である。典型的なWT300は、図1の例示システム100のWT(112,114,116,118)のいずれかとすることが可能である。
【0040】
典型的なWT300は、様々な構成要素がデータおよび情報を交換することが可能であるバス312を介して共に結合された受信器302、送信器304、プロセッサ306、ユーザI/Oデバイス308、およびメモリ310を含む。受信器302は、それを介してWT300がBS200からダウンリンク信号を受信することができる受信アンテナ303と結合されている。
【0041】
基地局200が送信待機動作モードにあるとき、ダウンリンク信号は、低減されたレートおよび/または低減された電力レベルにおいて、ビーコン信号およびパイロット信号などの同期信号を含む。基地局200がアクティブ動作モードにあるとき、ダウンリンク信号は、送信待機モードと比較してより高いレートおよび/またはより高い電力レベルにおけるビーコン信号およびパイロット信号などの同期信号を含む。アクティブBS動作モードでは、アップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルシグナリングがサポートされ、ダウンリンク信号は、通常、割当て信号およびトラフィックチャネル信号をも含む。受信器302は、送信前に基地局によって符号化された受信ダウンリンク信号を復号する復号器314を含む。
【0042】
送信器304は、WT300が介してアップリンク信号をBS200に送信することができる送信アンテナ305に結合される。いくつかの実施形態では、同じアンテナが、受信器および送信器の両方に使用される。アップリンク信号は、アクセス信号、BSウエイクアップ信号、WT状態変化要求信号、アップリンクトラフィックチャネルセグメントリソースに対する要求、ハンドオフ信号、電力およびタイミング制御信号、ならびにユーザデータ信号を含むことができる。送信器304は、送信前にアップリンク信号のうちの少なくともいくつかを符号化する符号器316を含む。
【0043】
ユーザI/Oデバイス308は、たとえば、スイッチ、マイクロフォン、スピーカ、ディスプレイ、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、マウス、カメラなどを含み、ユーザデータ/情報を入力し、かつ受信ユーザデータ/情報を出力するためのインターフェースを提供する。ユーザI/Oデバイス308により、たとえばコールを開始する、モード変更の要求を開始する、記憶情報にアクセスする、電源をオフにする、電源オフなど、WT300のオペレータが、WTの少なくともいくつかの動作を制御することも可能になる。
【0044】
メモリ310は、ルーチン318およびデータ/情報320を含む。CPUなどのプロセッサ306が、ルーチン318を実行し、そして、無線端末の動作を制御し、かつ本発明の方法を実施するために、メモリ310のデータ/情報320を使用する。ルーチン318は、WT300によって使用される通信プロトコルを実施する通信ルーチン322、および無線端末制御ルーチン324を含む。WT制御ルーチン324は、基地局モード判定モジュール326、ウエイクアップ信号モジュール327、アクセス信号モジュール328、ハンドオフシグナリングモジュール330、WT状態遷移モジュール332、タイミング/同期モジュール333、基地局識別モジュール334、受信器制御モジュール336、送信器制御モジュール338、およびユーザI/Oモジュール339を含む。
【0045】
基地局モード判定モジュール326は、ビーコン信号および/またはパイロット信号など、評価されている受信同期信号を送信したBSが、たとえば送信待機モードまたはアクティブモードのような現在動作中の動作モードを判定するために、メモリ310のデータ情報320を使用する。たとえば、いくつかの実施形態では、低減されたレートのパイロットトーンシグナリングが、BSが送信待機モードにあることを示し、受信したパイロットトーンの検出レートが、BSのモードを判定するためにモジュール326によって使用される。他の例として、いくつかの実施形態では、低減された電力レベルのパイロット信号が、基地局が送信待機モードにあることを示し、受信したパイロット信号のレベルは、判定の実施において受信ビーコン信号のレベルと比較されることが可能である。いくつかの実施形態では、受信したパイロットトーンの検出されたレベル・シフトが、基地局のモード変更を表すことが可能である。BSモード判定モジュール326は、相対電力レベル決定モジュール327およびレート分析モジュール329のうちの1つまたは複数を含む。BSモード判定モジュール326は、同期信号電力レベルおよび少なくともいくつかの同期信号のレートのうちの少なくとも1つを評価するために、受信した同期信号を処理する。相対電力レベル決定モジュール327は、パイロットトーン信号およびビーコン信号など、受信した同期信号のうちの少なくとも2つのタイプの間の相対電力レベルを決定する。レート分析モジュール329は、異なる動作モードに対応する受信同期信号レートを区別する。たとえば、いくつかの実施形態では、基地局は、基地局の送信待機動作モードおよびアクティブ動作モードについて異なるパイロットトーン信号レートを使用し、レート分析モジュール329は、受信パイロットトーンレートを測定し、基地局動作モードで受信パイロットトーンレートを識別する。いくつかの実施形態では、パイロットトーンレートの正確な測定は実施されないが、受信信号は、たとえば同期シグナリングのレベルを異なる基地局動作モードの1つに関連付けることができるように、レート分析モジュール329によって処理される。相対電力レベル決定モジュール327および/またはレート分析モジュール329は、入力として受信同期信号情報341を使用し、出力として処理済み同期信号情報347を生成する。
【0046】
基地局モード判定モジュール331は、少なくとも2つの異なる同期信号の相対電力レベルおよび/または少なくとも1つのタイプの同期信号のレートに基づいて、基地局動作モードを判定する。たとえば、相対電力レベル決定モジュール327および/またはレート分析モジュール329から出力された処理済み同期信号情報347は、基地局の現在動作モードを判定するために、BSモード検出情報372と共に、基地局モード判定モジュール331によって使用される。
【0047】
いくつかの他の実施形態では、基地局モード判定モジュール326は、ダウンリンクシグナリングのレベルおよび/または1つまたは複数のあるタイプの信号が無いことに基づいて、動作モードを判定する。たとえば、いくつかのそのような実施形態では、基地局モード判定モジュール326は、アップリンクトラフィックチャネルセグメントに対応する割当て信号の存在または欠如に基づいて、基地局動作モードを判定する。
【0048】
ウエイクアップ信号モジュール327は、ウエイクアップ信号の生成、およびWT300が、たとえば基地局に登録するため、WTがアップリンクトラフィックチャネルデータを送信することが可能であるようにスリープ状態からアクティブ状態に変更するためなど、基地局をウエイクアップすることを所望するとき、判定モジュール326によって送信待機動作モードにあると検出されたBS200などのBS200へのウエイクアップ信号の送信を制御する。
【0049】
アクセス信号モジュール328は、たとえば、アップリンクタイミングおよび周波数構造において所定のトーンを使用して所定のアクセス間隔中、アクセス信号を生成し、アクセス信号をBS200に送信することを制御する。アクセス信号は、正確なタイミング同期を必要とせず、基地局への登録要求を開始するために使用される。ハンドオフシグナリングモジュール330は、ハンドオフ要求信号の生成およびハンドオフ要求信号のBSへの送信の制御を含めて、WT300に関するハンドオフ動作を制御する。状態遷移モジュール332は、WT300の状態遷移動作、ならびにWTスリープ状態からWTアクティブ状態、およびWTアクティブ状態からWTスリープ状態への遷移など、BS300に通信される遷移の要求を制御する。いくつかの実施形態では、WTアクティブ状態は、アクティブホールド状態およびアクティブオン状態を含むとしてさらに限定される。状態遷移に対する要求は、状態変更要求信号、およびいくつかの実施形態では状態変更要求と考慮されることが可能であるエアリンクアップリンクリソースに対する要求を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、WT状態遷移は、BSによって追跡され、BSモード遷移の決定においてBSによって使用される。
【0050】
タイミング/同期モジュール333は、たとえば、BSによって維持され、かつダウンリンクシグナリング同期信号に関して基準とされるアップリンクタイミングおよび周波数構造に従って、他のWT送信と同期して到着するようにWTアップリンク送信を同期するなど、タイミング同期および周波数同期の動作を実施する。いくつかの実施形態では、WTは、受信されたビーコン信号および/またはパイロット信号に基づいて粗レベルの同期を獲得し、高レベルのタイミング同期を必要とせずに、BSウエイクアップ信号および/またはアクセス信号を通信する。タイミング/同期モジュール333は、基地局がアクティブ動作モードにある間に通信されたアップリンクトラフィックチャネル信号を含めて、規則的なアップリンクシグナリングについて、サイクリックプレフィクス期間内になど、高レベルの同期を達成する。基地局識別モジュール334は、ビーコン信号などの同期信号を送信する基地局を識別し、この識別は、基地局、セクタ、および/またはキャリア周波数に関連付けられたネットワーク接続点を決定することを含むことができる。受信器制御モジュール336は、受信器302の動作を制御し、送信器制御モジュール338は、送信器304の動作を制御し、ユーザI/Oモジュール339は、ユーザI/Oデバイス308を制御する。WT制御モジュールのいくつかは、特定の動作を実施することと関連して動作することが可能である。たとえば、送信器制御モジュール338は、ある時間においてウエイクアップ信号モジュール327と共に動作することが可能である。
【0051】
データ/情報320は、無線端末データ/情報336、アクセス信号情報338、基地局ウエイクアップ信号情報340、ハンドオフ信号情報342、状態変化信号情報344、受信同期信号情報341、処理済み同期信号情報、およびシステムデータ/情報350を含む。WTデータ/情報336は、ユーザデータ352、デバイス/セッション/リソース情報354、WT識別情報356、WTユーザ状態情報358、基地局識別情報360、および基地局モード情報362を含む。
【0052】
ユーザデータ352は、たとえば、WT300のピアに通信される、またはWT300のピアから受信される音声、ビデオ、テキスト、ファイルに対応するデータを含む。デバイス/セッション/リソース情報353は、たとえば、WT300が現在接続されているBSがアクティブ動作モードにある間、WT300に割り当てられたダウンリンクおよびアップリンクのトラフィックチャネルセグメントを識別する情報など、WT300との通信セッションにあるWT300のピアの識別情報、経路指定情報、およびWT300に対応するエアリンクリソース情報を含む。WT識別情報356は、基地局割当て登録ユーザ識別子、基地局割当てアクティブユーザ識別子、ページング識別子情報、および/またはグループ識別子情報などを含めて、WT300に関連付けられたおよび/またはWT300に割り当てられた識別子を含む。WTユーザ状態情報358は、WTがスリープ状態またはアクティブ状態であるかを識別する情報を含む。WTユーザ状態情報358はまた、いくつかの実施形態では、WTがアクティブオン状態またはアクティブホールド状態にあるかをさらに識別する情報をも含む。基地局識別情報360は、基地局がWTの現在ネットワーク接続点として使用されていることを識別する情報、および/またはWTが登録してネットワーク接続点として使用することを所望するBSを識別する情報を含む。たとえば、基地局ID情報360は、受信ビーコン信号および/または受信パイロット信号から導出されることが可能である。基地局モード情報360は、たとえば識別された基地局について、基地局の動作モードを識別する情報を含む。たとえば、任意の所与の時間において、基地局は、たとえば、低減する出力信号、より低い出力電力を有し、かつより少ない干渉を生成するスリープ動作モードなど、送信待機動作モードにあることが可能であり、または、基地局は、たとえば、フルアップ動作モードを表し、かつアップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルシグナリングをサポートするなどのアクティブ動作モードにあることが可能である。
【0053】
たとえば、電力レベル情報、変調信号値情報、および拡張部分情報を含む信号特性など、アクセス信号仕様を含むアクセス信号情報338は、WT300を基地局に登録するために使用されるアクセス信号を生成するために、アクセス信号モジュール328によって使用される。たとえば、電力レベル情報、変調信号値情報、および拡張部分情報を含む信号特性など、ウエイクアップ信号仕様を含むBSウエイクアップ信号情報340は、送信待機動作モードにある基地局をウエイクアップするために使用されるウエイクアップ信号を生成するために、ウエイクアップ信号モジュール327によって使用される。ハンドオフ信号情報342は、ハンドオフ信号を生成するために使用される情報、および受信したハンドオフ信号から抽出された情報を含む。状態変更信号情報344は、状態変更要求メッセージの情報、および、WTにアクティブユーザ識別子を割り付けるなど、BSがWT状態変更を許可したことを示す情報など、WT300状態変更に関する情報を含む。
【0054】
受信同期信号情報341は、受信器302によって受信された受信ダウンリンク同期信号に対応する受信ビーコン信号情報343および受信パイロット信号情報345を含む。受信同期信号情報343は、相対電力レベル決定モジュール327および/またはレート分析モジュール329への入力として使用される。処理済み同期信号情報347は、電力レベル情報349およびレート情報351を含む。処理済み同期信号情報347は、基地局モード判定モジュール331によって入力として使用される、相対電力決定モジュールおよび/またはレート分析モジュール329から出力された情報を含む。電力レベル情報349は、たとえば、受信ビーコン信号に関連付けられた決定済み電力レベル、受信パイロットトーン信号に関連付けられた決定済み電力レベル、および2つのタイプの受信信号間の相対電力比を含む。レート情報351は、たとえば、受信信号タイプの決定済みレートを含む。いくつかの実施形態では、パイロットトーン信号の決定済みレートは、たとえば、1つのOFDM記号送信時間間隔において同時に通信されたパイロットトーン信号の識別された数である。パイロットトーン信号の決定済みレートの他の例は、たとえば、パイロットトーン信号を含む第1のOFDM送信時間間隔の数と、パイロットトーン信号が送信されない間における第2のOFDM送信時間間隔の数との比である。
【0055】
処理済み同期信号情報347と組み合わされた受信ビーコン信号情報343は、たとえば、受信信号の電力レベル、受信ビーコンに関連付けられたトーン、受信ビーコン信号に関連付けられたタイミング構造内の時間、受信ビーコンに関連付けられた基地局、セクタ、および/またはキャリアなど、受信ビーコン信号に関する、および/または受信ビーコン信号から導出された情報を含む。処理済み同期信号情報347と組み合わされた受信パイロット信号情報345は、たとえば、受信パイロットの電力レベル、OFDM送信時間間隔あたりのパイロットの数および/またはパイロットを含むOFDM記号送信時間間隔の一部を含む受信パイロットシグナリングのレート、受信ビーコンに対する受信パイロットの相対電力、ならびに/あるいは、たとえばパイロットスロープから導出された基地局識別子であるパイロットから導出された基地局識別情報など、受信パイロット信号に関する、および/または受信パイロット信号から導出された情報を含む。
【0056】
システムデータ/情報350は、複数のセットの基地局情報(BS 1情報364、BS N情報366)を含む。BS 1情報364は、アクティブモード情報368、送信待機モード情報370、基地局モード検出情報372、アップリンク/ダウンリンクタイミングおよび周波数構造情報374、ならびに基地局識別情報376を含む。
【0057】
アップリンク/ダウンリンクタイミングおよび周波数構造情報374は、たとえば、アップリンクキャリア周波数と、アップリンクトーンブロック情報と、アップリンクトーンホッピングシーケンス情報と、アップリンクセグメント情報と、ダウンリンクキャリア周波数と、ダウンリンクトーンブロック情報と、ダウンリンクトーンホッピングシーケンス情報と、OFDM記号送信時間間隔情報と、ハーフスロット、スロット、スーパースロット、ビーコンスロット、ウルトラスロットなどのへのOFDM記号送信時間間隔のグルーピング情報を含む。アクティブモード情報368は、トラフィックチャネルセグメントおよび信号、専用制御チャネルセグメントおよび信号など、アクティブモードに関連するセグメント、信号、および機能に関する情報を含む。送信待機モード情報370は、基地局ウエイクアップシグナリングおよびウエイクアップ動作に関連付けられた信号など、送信待機モードに関連するセグメント、信号、および機能に関する情報を含む。基地局モード検出情報372は、BS動作モードを判定する目的で、受信したビーコンおよび/またはパイロットを評価するために基地局判定モジュール326によって使用される情報を含む。BSモード検出情報372は、たとえば、異なる基地局動作モード間を区別するために使用されることが可能である各BS局動作モードに関連付けられたレート情報および/または電力レベル情報を含む。たとえば、情報372は、各モードにおけるパイロット信号のレート、および/または各モードにおけるビーコン信号に対するパイロット信号の相対電力レベルを含むことが可能である。基地局識別情報376は、BS1に関連付けられたダウンリンクタイミングおよび周波数構造内の所定の周波数および/または時間において生じ、かつシステムの複数の基地局の中からBS1を識別する1セットのビーコントーンなど、受信信号に対応するBSをBS IDモジュール334が判定することを可能にする情報を含む。識別は、使用されるセル、セクタ、および/またはキャリア周波数の識別情報を含むことが可能である。
【0058】
図4は、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつアクティブモードで動作する間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されるタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図400である。垂直軸402は、基地局によってダウンリンクシグナリングに使用されたトーンブロックにおけるトーンインデックス番号(0,1,2,・・・,15)を表す。水平軸404は、時間を表し、各単位は、1つのOFDM記号送信時間間隔を表す。格子の各小さい正方形は、基本送信単位であり、1つのOFDM記号送信時間間隔の持続時間の1つのトーンに対応するOFDMトーン記号を表す。変調記号が、格子の各OFDMトーン記号に対応して搬送されることが可能である。凡例406は、凡例要素408に示されるように、格子正方形の完全シェーディングが、電力レベルPのビーコントーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。凡例406はまた、凡例要素410に示されるように、格子正方形の垂直線シェーディングが、電力レベルPのパイロットトーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。
【0059】
図5は、典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図500である。基地局は、図4の記述に対応する同じ基地局とすることが可能であるが、この場合はアクティブモードではなく、送信待機モードで動作している。垂直軸502は、基地局によってダウンリンクシグナリングについて使用されるトーンブロックにおけるトーンインデックス番号(0,1,2,・・・,15)を表す。水平軸504は、時間を表し、各単位は、1つのOFDM記号送信時間間隔を表す。格子の各小さい正方形は、基本送信単位であり、1つのOFDM記号送信時間間隔の所要時間の1つのトーンに対応する、OFDMトーン記号を表す。変調記号が、格子の各OFDMトーン記号に対応して搬送されることが可能である。凡例506は、凡例要素508に示されるように、格子正方形の全シェーディングが、電力レベルPのビーコントーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。凡例506はまた、凡例要素510に示されるように、格子正方形の水平線シェーディングが、PPR<Pとして、電力レベルPPRのパイロットトーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。この典型的な実施形態では、通信された各パイロット信号の電力レベルを低減することによって、基地局の全体的な平均送信電力は、アクティブ動作モードに対して送信待機動作モードで低減される。
【0060】
図6は、他の典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図600である。基地局は、図4の記述に対応する同じ基地局とすることが可能であるが、この場合はアクティブモードではなく、送信待機モードで動作している。垂直軸602は、基地局によってダウンリンクシグナリングについて使用されたトーンブロックにおけるトーンインデックス番号(0,1,2,・・・,15)を表す。水平軸604は、時間を表し、各単位は、1つのOFDM記号送信時間間隔を表す。格子の各小さい正方形は、基本送信単位であり、1つのOFDM記号送信時間間隔の所要時間の1つのトーンに対応するOFDMトーン記号を表す。変調記号が、格子の各OFDMトーン記号に対応して搬送されることが可能である。凡例606は、凡例要素608に示されるように、格子正方形の全シェーディングが、電力レベルPのビーコントーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。凡例606はまた、凡例要素610に示されるように、格子正方形の垂直線シェーディングが、電力レベルPのパイロットトーン信号を意味することを示す。図4では、28の連続するOFDM記号送信時間間隔が示されている。図4では、OFDM記号送信間間隔のうちの3つが、1つのビーコントーン信号を含み、かつパイロット信号を含まないが、一方他の25のOFDM記号送信時間間隔は、それぞれ、4つのパイロットトーン信号を含む。図6の比較では、3つのビーコン信号OFDM記号送信時間間隔は変更されていない。しかし、パイロットシグナリングは、低減されている。図6では、7つのOFDM記号送信時間間隔が、それぞれ4つのパイロット信号を含み、一方、他の18のOFDM記号送信時間間隔は、ゼロのパイロット信号を含む。この典型的な実施形態では、パイロットシグナリングのレートを低減することによって、基地局の全体的な平均送信電力は、アクティブ動作モードに対して送信待機動作モードでは低減される。
【0061】
図7は、さらに他の典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図700である。基地局は、図4の記述に対応する同じ基地局とすることが可能であるが、この場合はアクティブモードではなく、送信待機モードで動作している。垂直軸702は、基地局によってダウンリンクシグナリングについて使用されたトーンブロックにおけるトーンインデックス番号(0,1,2,・・・,15)を表す。水平軸704は、時間を表し、各単位は、1つのOFDM記号送信時間間隔を表す。格子の各小さい正方形は、基本送信単位であり、1つのOFDM記号送信時間間隔の所要時間の1つのトーンに対応するOFDMトーン記号を表す。変調記号が、格子の各OFDMトーン記号に対応して搬送されることが可能である。凡例706は、凡例要素708に示されるように、格子正方形の全シェーディングが、電力レベルPのビーコントーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。凡例706はまた、凡例要素710に示されるように、格子正方形の垂直線シェーディングが、電力レベルPのパイロットトーン信号を意味することを示す。図4では、28の連続するOFDM記号送信時間間隔が示されている。図4では、OFDM記号送信間間隔のうちの3つが、1つのビーコントーン信号を含み、かつパイロット信号を含まないが、一方他の25のOFDM記号送信時間間隔は、それぞれ、4つのパイロットトーン信号を含む。図7の比較では、3つのビーコン信号OFDM記号送信時間間隔は変更されていない。しかし、パイロットシグナリングは、低減されている。図7では、25のOFDM記号送信時間間隔が、それぞれ唯1つのパイロット信号を含む。この典型的な実施形態では、パイロットシグナリングのレートを低減することによって、基地局の全体的な平均送信電力は、アクティブ動作モードに対して送信待機動作モードでは低減される。
【0062】
図15は、さらに他の典型的な実施形態について、本発明により実施される基地局に利用可能なダウンリンクエアリンクリソースを表し、かつ送信待機モードで動作している間、それらのリソースを使用して基地局によって送信されたタイミング同期信号を示す、典型的な時間周波数格子の図1500である。基地局は、図4の記述に対応する同じ基地局とすることが可能であるが、この場合はアクティブモードではなく、送信待機モードで動作している。垂直軸1502は、基地局によってダウンリンクシグナリングについて使用されたトーンブロックにおけるトーンインデックス番号(0,1,2,・・・,15)を表す。水平軸1504は、時間を表し、各単位は、1つのOFDM記号送信時間間隔を表す。格子の各小さい正方形は、基本送信単位であり、1つのOFDM記号送信時間間隔の所要時間の1つのトーンに対応するOFDMトーン記号を表す。変調記号が、格子の各OFDMトーン記号に対応して搬送されることが可能である。凡例1506は、凡例要素1508に示されるように、格子正方形の全シェーディングが、電力レベルPのビーコントーン信号がトーン記号を占めることを意味することを示す。図4では、28の連続するOFDM記号送信時間間隔が示されている。図4では、OFDM記号送信間間隔のうちの3つが、1つのビーコントーン信号を含み、かつパイロット信号を含まず、一方、他の25のOFDM記号送信時間間隔は、それぞれ、4つのパイロットトーン信号を含む。図15の比較では、3つのビーコン信号OFDM記号送信時間間隔は変更されていない。しかし、パイロットシグナリングは、排除されている。この典型的な実施形態では、パイロットシグナリンのレートをゼロに低減することによって、基地局の全体的な平均送信電力は、アクティブ動作モードに対して送信待機動作モードでは低減される。
【0063】
図4〜7および15は、本発明による同期シグナリング電力および/またはレートの低減の概念を説明するために提供されている。エアリンクリソースの特性、同期シグナリングのタイプ、電力低減量、および/またはレート低減量は、システムのタイプ、およびシステムの仕様に応じて変わる可能性がある。
【0064】
アクティブモードで動作する基地局の1つの典型的なOFDM無線通信システムでは、たとえば、OFDM記号送信時間間隔は、約10マイクロ秒であり、ダウンリンクトーンブロックは、113の連続トーンを備え、ビーコン信号は、2つの連続するOFDM記号送信時間間隔ごとに1つのトーンを占め、ビーコン信号は、912のOFDM記号送信時間間隔のビーコンスロット中に1回出現し、4つのパイロットトーン信号が、ビーコンスロット中の896のOFDM記号送信時間間隔のそれぞれの最中に通信されることが可能であり、パイロット信号は、基地局送信電力の約18%を占める。いくつかのそのような典型的なシステムでは、送信待機で動作する基地局は、アクティブモードで以前にパイロットトーン記号が送信された各8つのOFDM記号送信時間間隔ごとの1つのパイロットトーン信号など、低減されたレベルのパイロットシグナリングを有する。この典型的な基地局送信待機動作モードは、ビーコンスロットにおける112のOFDM記号送信時間間隔ごとに1つのパイロットトーン信号に対応する。いくつかのそのような典型的な実施形態では、ビーコンシグナリングは、2つの基地局動作モード間で変化しない。ビーコン信号は、通常、パイロット信号よりはるかに高い電力レベルで送信されるが、はるかにより小さい周波数で通信され、エネルギーは、1つまたは数個のトーンに集中され、したがって干渉の被害を限定する。しかし、パイロットは、はるかにより頻繁に通信され、アクティブモードにある間、基地局待機電力の著しい部分を消費する。したがって、送信待機モードでパイロットシグナリングを低減または制限することにより、より有益な干渉低減を達成することができる。さらに、いくつかのそのような実施形態では、基地局は、送信待機動作モードで動作している間、ダウンリンクトラフィック信号を送信せず、それにより、基地局の送信電力および干渉レベルをさらに減少させる。
【0065】
CDMAシステムなど、他のタイプの無線通信システムでは、拡散コード同期信号が使用されることが可能であり、拡散コード同期信号の電力レベルおよび数は、アクティブ動作モードと比較して送信待機動作モードで動作しているとき、低減される。
【0066】
図8は、セルラカバレージエリアであるセルK802を有する典型的な基地局BS K804を示す図800である。セルK802は、無線リンク(808,809)を介してBS K804にそれぞれ結合された2つの典型的な無線端末(WT A 806,WT B 807)を含む。BS K804は、図2の典型的なBS200に従うことが可能であり、一方、WT AおよびWT Bは、図3の典型的なWT300に従うことが可能である。BS K804は、現在、基地局アクティブ動作モードにある。WT A806は、WTアクティブオン動作状態にある。WT B807は、WTアクティブホールド動作状態にある。
【0067】
図9は、セルラカバレージエリアであるセルL902を有する典型的な基地局BS L904を示す図900である。セルL902は、2つの典型的な無線端末(WT C 906,WT D 908)を含む。BS L904は、図2の典型的なBS200に従うことが可能であり、一方、WT C906およびWT D908は、図3の典型的なWT300に従うことが可能である。WT C906およびWT D908は、現在、オフ状態にある。WTは、BS L904によって現在サービスされているセルLには存在せず、基地局L904は、送信待機動作モードで現在動作している。
【0068】
図10は、セルラカバレージエリアであるセルP1002を有する典型的な基地局BS P1004を示す図1000である。セルP1002は、2つの典型的な無線端末(WT E1006,WT F1008)を含む。BS P1004は、図2の典型的なBS200に従うことが可能であり、一方、WT E1006およびWT F1008は、図3の典型的なWT300に従うことが可能である。BS P1004は、現在、基地局アクティブ動作モードで動作している。WT E1006は、現在オフであり、BS P1004によってサービスされていない。WT F1008は、現在スリープ動作状態にあり、無線リンク1010を介してBS P1004に結合されている。WTは、アクティブ動作状態にあるBS P1004によってサービスされているセルP1002には存在しない。
【0069】
図11は、本発明による典型的な実施形態について基地局アクティブ動作モードおよび基地局送信待機動作モードの特性を示す表1100の図である。第1情報列1102は、基地局アクティブ動作モードに関する情報を列挙する。第2情報列1104は、基地局送信待機動作モードに関する情報を列挙する。第1行1106は、基地局アクティブモードで、BSが、アクティブモードのWTおよびスリープモードのWTをサービスすることができ、一方、BS送信待機動作モードで、BSが、スリープ動作モードのWTをサービスすることができることを識別する。
【0070】
第2行1108は、この典型的な実施形態では、ビーコン信号がアクティブ動作モードおよび送信待機動作モードの両方において通信されることを示す。この実施形態では、ビーコンシグナリングは、基地局の動作モードに関係なく、同じである。いくつかの実施形態では、ビーコン信号は、たとえば1つまたは2つまたは連続する数個のOFDV記号送信時間間隔について、1つまたは2もしくは3もしくは4などの数個のトーンを占める比較的高電力の信号である。いくつかのそのような実施形態では、ダウンリンクトーンブロックの他のトーンは、ビーコン信号送信中、未使用のままである。いくつかの実施形態では、ビーコンシグナリングは、電力および/またはレートがアクティブモードと比較して送信待機モードで低減されるように、2つのモードで異なることが可能である。いくつかの実施形態では、ビーコン信号は、1つまたは複数の同じOFDM記号送信時間間隔中に通信されている、1つまたは数個の高電力トーン、および113トーンのトーンブロックからの25から75のトーンなど、より多数の低電力トーンを含むことが可能である。いくつかのそのような実施形態では、送信待機動作モードで、高電力トーンは、影響を受けないことが可能であるが、より低い電力のトーンのレートおよび/または電力レベルは、アクティブモードに対して低減されることが可能である。
【0071】
第3行1110は、パイロット信号が、アクティブ動作モードおよび送信待機動作モードの両方において通信されることを示す。しかし、この典型的な実施形態では、パイロット信号の送信レートおよびパイロット信号の電力レベルは、アクティブモードに対して送信待機モードでは低減される。いくつかの実施形態では、(i)パイロット信号電力レベルおよび(ii)パイロットシグナリングのレートのうちの一方が、アクティブモードに対して送信待機モードでは低減される。
【0072】
第4行1112は、この典型的な実施形態では、アップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルデータが、基地局アクティブモードで通信されるが、基地局送信待機動作モードでは通信されないことを示す。
【0073】
第5行1114は、ページング信号が、アクティブモードおよび送信待機動作モードの両方において通信されることを示す。いくつかの実施形態では、ページングシグナリングは、基地局動作モードに応じて、異なるレートで通信されることが可能であり、および/または異なる特性を有することが可能である。たとえば、アクティブモードでは、ページングの機会は、送信待機モードでより頻繁に生じることが可能である。さらに、いくつかの実施形態では、アクティブモードのページング信号は、より多くの情報を搬送することが可能であり、および/またはページングが向けられるWTによるより迅速な応答を可能にするように構築されることが可能である。
【0074】
図12は、本発明に従って実施され、かつ本発明の方法を使用する、典型的な通信システムを示す図1200である。図12は、複数の基地局(BS1 1210,BS2 1212,BS3 1214)を含み、それぞれが、対応するセルラカバレージエリア(セル1 1216,セル2 1218,セル3 1220)をそれぞれ有する。列車の軌道1202が、軌道1202上に配置された典型的な列車1204と共に示されている。一般的には、2つ以上の列車が、通信システムによってカバーされるエリアにおいて同時に運行していることが可能である。典型的な列車1204は、複数の移動ノード(MN 1 1206,MN N 1208)を含む。
【0075】
典型的な通信システムはまた、無線リンク(1226,1228,1230)を介してそれぞれ(BS 1 1210,BS 2 1212,BS 3 1214)に結合されたネットワークノード1222をも含む。ネットワークノード1222は、ネットワークリンク1232を介して他のネットワークノードおよび/またはインターネットに結合される。ネットワークリンク(1226,1228,1230,1232)は、たとえば、光ファイバリンク、ケーブルリンク、および/または指向性マイクロ波リンクなどの高容量無線リンクとすることが可能である。ネットワークノード1222は、スケジュール情報1224を含む。
【0076】
スケジュール情報1224は、たとえば1つまたは複数の列車が各BSのセルラカバレージエリア内にいついるかを識別する、列車スケジュール情報を含む。ネットワークノード1222は、スケジュール情報および/またはスケジュール情報から導出された情報をBSに通信することによって、送信待機からアクティブモードへ、およびアクティブモードから送信待機モードへの基地局の切換に影響を与えることができる。たとえば、ネットワークノード1222は、スケジュール情報を各BSに送信することができ、BSは、相応して切り換わることができる。あるいは、ネットワークノードは、基地局モード切換動作を命令する目的でモード切換コマンド信号を各基地局にいつ発行するかを決定するために、スケジュール情報を使用することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、たとえばすでに適所にあり、かつ衝突を防止するために使用される、軌道センサなどの列車追跡および/または列車位置検出機構から導出された情報が、アクティブモードから送信待機モードし、および送信待機モードからアクティブモードへの基地局の遷移の制御において使用される。いくつかの実施形態では、たとえば列車1204の現在位置、列車1204の方向、および列車1205の速度を考慮に入れてネットワークノード1222によって指示された、軌道1202に沿った基地局の制御された基地局モード遷移が行われる。
【0078】
一例として、セル1216,1218、および1220を通って延びる軌道1202のエリアが、非常に低い人口密度を有するかなり遠隔的な農村エリアであると考慮する。そのような実施形態では、列車1204がセル(1216,1218,1220)にないとき、基地局(1210,1212,1214)を送信待機動作モードに置き、それにより送信電力を低減し、干渉を低減することが有利である可能性がある。しかし、列車がセル(1216,1218,1220)に入ろうとしているとき、またはそのセルにあるとき、アクティブモードで動作している基地局を有することが有利である可能性がある。いくつかの実施形態では、軌道に沿ってリンクが存在することがあり、隣接基地局が、列車MN(1206,1208)が1つの基地局から次にハンドオフされる際、モード間を遷移する。低減された干渉は、他の隣接基地局が通常はアクティブ動作モードで連続的に動作されることが可能であるより高人口の領域と境界を接するセル境界エリアにおいてなど、セル境界エリアにおいて特に有益である可能性がある。
【0079】
いくつかの実施形態では、いくつかの条件下において、基地局は、列車が、たとえば安全性のために、橋またはトンネルなどの特定の位置またはその近傍にあるとき、送信待機モードになるように命令される。
【0080】
図12の列車の実施形態に関して記述された方法はまた、他の輸送網にも適用可能である。たとえば、基地局は、飛行経路に沿って配置されることが可能であり、基地局モード動作遷移は、飛行スケジュール情報に連動させることが可能である。
【0081】
図13A、図13B、および図13Cの組合せを備える図13は、本発明による基地局を動作させる典型的な方法の流れ図1300である。典型的な基地局は、図2の基地局200とすることが可能である。典型的な方法は、基地がパワーオンされて初期化されるステップ1302において開始される。動作は、ステップ1302からステップ1306、ステップ1308に進み、接続ノードA1303を介してステップ1304に進む。
【0082】
ステップ1306において、基地局は、アクティブモードに設定され、次いでステップ1310において、基地局は、アクティブ動作モードで動作される。ステップ1310の動作は、第1の期間中、第1のレートで同期信号を送信することを含む。たとえば、同期信号は、ビーコン信号とパイロット信号の組合せを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、アクティブ動作モードは、1つまたは複数のアクティブユーザをサポートし、かつアップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルシグナリングをサポートすることができる基地局フルアップ動作状態とみなすことができる。同期シグナリングの第1のレートは、基地局によってサービスされているWTについて比較的迅速な同期およびチャネル推定をサポートするようなものとすることが可能である。動作は、ステップ1310からステップ1312に進む。
【0083】
ステップ1312において、基地局は、アクティブ状態においてサービスされているWTが存在するかをチェックするように動作される。たとえば、WTは、それがそのネットワーク接続点として使用することを所望する基地局に登録することが可能である。典型的な登録された無線端末は、スリープ状態またはアクティブ状態など、異なる時間に異なる状態にあることが可能である。アクティブ状態は、アクティブホールド状態およびアクティブオン状態を含むようにさらに限定されることが可能である。BSは、WTがアクティブ状態に遷移するのを制御することが可能であり、制御動作は、WTにアクティブユーザ識別子を割り当てることを含むことが可能である。BSは、現在アクティブ状態にあるユーザの数を追跡することが可能である。ステップ1312において、サービスされているBSに現在登録されているWTが現在アクティブ状態にないなど、WTアクティブ状態においてサービスされているWTが存在しないと判定された場合、動作は、ステップ1314に進む。そうでない場合、動作は、ステップ1316に進む。ステップ1316において、アクティブ状態の少なくとも1つの登録WTが存在すると決定した基地局は、非アクティブタイマをリセットする。動作は、ステップ1316から再びステップ1312に進み、そこで、基地局は、アクティブ状態においてサービスされているWTが存在するかを確認するために、再びチェックする。
【0084】
ステップ1314において、非アクティブタイマはインクリメントされる。動作は、ステップ1314からステップ1318に進む。ステップ1318において、基地局は、非アクティブタイマが所定の制限を超えたかをチェックする。タイマが所定の制限を超えた場合、動作は、ステップ1320に進む。そうでない場合、動作は、ステップ1312に戻り、そこで、基地局は、アクティブ状態においてサービスされているWTが存在するか否かに関して、再びチェックする。
【0085】
ステップ1320において、基地局は、基地局を送信待機動作モードに遷移させるように動作される。送信待機動作モードは、基地局がアクティブユーザをサービスしていないが、スリープ状態のユーザをサービスしている可能性があり、また、基地局が、アクティブモードより低い平均出力電力を有するように動作され、それにより、システムにおいてより少ない干渉となる基地局動作状態である。動作は、ステップ1320からステップ1322に進む。ステップ1322において、基地局は、同期信号が送信される間である第2の期間中を含む送信待機動作モードで動作され、同期信号は、(i)アクティブ動作モードより低いレート、および(ii)アクティブモードで送信された同期信号より低い電力レベルのうちの少なくとも一方で送信される。いくつかの実施形態では、ビーコン信号などの同期信号のいくつかは、両方の基地局動作モードで同じとすることが可能であり、一方、パイロット信号などの他の同期信号は、送信待機動作モードにある間、電力レベルおよび/またはレートについて低減されることが可能である。
【0086】
ステップ1304に戻り、ステップ1304において、基地局は、現在時間を追跡するように動作される。動作は、ステップ1304からステップ1324に進む。ステップ1324において、基地局は、基地局がスケジュール情報に従ってモード遷移されるべきであることを現在時間が示すかについてチェックする。たとえば、BSは、遠隔農村エリアに配置されることが可能であり、記憶されているかおよび/または基地局に通信された列車スケジュール情報に基づいて、移動無線端末を含む列車がそのセルラカバレージエリアの周辺内に現在あるか否かに応じて、モード間において遷移されることが可能である。基地局がモード遷移されるべきであると現在時間が示さない場合、動作は、ステップ1324から再びステップ1304に進む。しかし、スケジュール情報に基づいて、モード遷移が実施されるべきであると現在時間が示す場合、動作は、ステップ1324からステップ1326に進む。
【0087】
ステップ1326において、基地局は、動作がステップ1328に進むアクティブモードに遷移するべきであるか、または動作がステップ1330に進む送信待機モードに遷移するべきであるかを判定するために動作される。ステップ1328において、基地局は、この遷移に関してさらなるアクションが必要とされない場合であるアクティブ状態にBSがすでにあるかに関してチェックする。しかし、ステップ1328において、BSがアクティブモードにないと判定される場合、動作は、ステップ1328からステップ1332に進み、そこで、基地局は、アクティブモードに遷移するように動作される。動作は、ステップ1332から接続ノードF1334を介してステップ1310に進み、そこで、基地局は、アクティブモードで動作される。
【0088】
ステップ1330に戻り、ステップ1330において、基地局は、この遷移に関してさらなるアクションが必要とされない場合である送信待機モードにBSがすでにあるかに関してチェックする。しかし、ステップ1330において、BSが送信待機にモードにないと判定される場合、動作は、ステップ1330から接続ノードG1336を介してステップ1320に進み、そこで、基地局は、送信待機にモード遷移するように動作される。
【0089】
ステップ1308に戻り、ステップ1308において、基地局は、進行状況に基づいて、無線リンクおよびバックホールネットワークインターフェース上で信号を受信するように動作される。動作は、それぞれ、ステップ1308から接続ノードに(B1338,C1346,D1352,E1364,J1365)を介してステップ(1340,1348,1354,1366,1367)に進む。
【0090】
ステップ1340において、基地局は、基地局をWTのネットワーク接続点として使用するためにBSに登録することを求めているWTからのアクセス信号を監視する。動作は、ステップ1340にからステップ1342に進み、そこで、基地局は、アクセス信号が受信されたか否かに関してチェックする。アクセス信号が受信されていない場合、動作は、ステップ1340に戻る。そうでない場合、動作は、接続ノードH1344を介してステップ1328に進み、そこで、BSは、BSが現在アクティブモードにあるか否かに関してチェックする。
【0091】
ステップ1348に戻り、ステップ1348において、基地局は、たとえばWTからの無線リンクを介しておよび/またはバックホールネットワークを介して、ウエイクアップ信号を監視する。バックホールネットワークを介したウエイクアップ信号は、WTから、中央コマンドノードから、または隣接基地局などの他のネットワークノードから発信されることが可能である。たとえば、他の隣接BSに現在接続されている無線端末は、無線端末が、ウエイクアップすることを求めている基地局にハンドオフされることになるハンドオフ動作を間もなく実施することを予期して、ウエイクアップ信号を開始し、その現在ネットワーク接続点を介して信号を通信することが可能である。WTは、断続されないユーザデータ通信を得るためにこのウエイクアップ信号を開始することが可能であり、ウエイクアップ信号情報は、バックホールネットワークを介して送信待機モードにあるBSに最終的に通信される。他の例として、中央ネットワーク制御ノードは、バックホールを介してウエイクアップ信号をBSに送信することが可能であり、たとえば、列車スケジュール情報に従って制御を実施する。他の例として、BSの外側セル周囲に近づいているアクティブ移動ユーザを認識している隣接基地局などの他の基地局が、バックホールを介してBSにウエイクアップ信号を送信することが可能であり、それにより、BSは、アクティブモードに遷移し、アクティブ移動ユーザがそのセルに到着するとき、アクティブ移動ユーザについて準備することができる。さらに他の例として、最近パワーオンされたまたはスリープ状態にある基地局セルラカバレージエリアにあるWTが、BSが送信待機モードにあることを検出する場合があり、WTは、ウエイクアップ信号を生成し、無線チャネルを介してウエイクアップ信号をBSに送信する。動作は、ステップ1348からステップ1350に進み、そこで、基地局は、ウエイクアップ信号が受信されたか否かに関してチェックする。ウエイクアップ信号が受信されていない場合、動作は、ステップ1348に戻る。そうでない場合、動作は、接続ノードH1344を介してステップ1328に進み、そこで、BSは、BSが現在アクティブモードにあるか否かに関してチェックする。
【0092】
ステップ1354に戻り、ステップ1354において、基地局は、たとえばWTからの無線リンクを介しておよび/またはバックホールネットワークを介して、ハンドオフ信号をモニタする。動作は、ステップ1354からステップ1356に進み、そこで、基地局は、ハンドオフ信号が受信されたか否かに関してチェックする。ハンドオフ信号が受信されていない場合、動作は、ステップ1354に戻る。そうでない場合、動作は、ステップ1358に進む。ステップ1358において、基地局は、受信ハンドオフ信号の結果として、動作モード変更が実施されるべきであるか否かに関し判定する。たとえば、受信ハンドオフ信号が、基地局によってサービスされている最後の現在登録されている無線端末から無線リンクを介しており、ハンドオフの終了後、基地局が送信待機動作モードに遷移することができることを考慮する。しかし、他の登録WTがセル内において依然としてアクティブ状態にある間にそのような受信ハンドオフ信号が受信された場合、基地局モード変更は適切ではない。他の例として、ハンドオフ信号がバックホールネットワークを介しており、アクティブ無線端末が、基地局にハンドオフされることを追求しており、かつ基地局が、送信待機動作モードに現在あることを示すことを考慮する。そのような条件下では、基地局をアクティブモードに遷移させることが適切である。しかし、そのようなハンドオフ信号がバックホールネットワークを介して受信されたとき、基地局がすでにアクティブモードにある場合、基地局モード遷移は必要ではない。ステップ1358において、基地局が、結果としてモード変更が行われるべきであると判定する場合、動作は、ステップ1360に進む。そうでない場合、この受信ハンドオフ信号に応答してモード変更を開始するために、さらなる動作は実施されない。
【0093】
ステップ1360において、基地局は、モード遷移の方向に応じて進む。モードがアクティブモードに遷移する場合、動作は、ステップ1360から接続ノードI1362を介してステップ1332に進む。モードが送信待機モードに遷移する場合、動作は、ステップ1360から接続ノードG1336を介してステップ1320に進む。
【0094】
ステップ1366に戻り、ステップ1366において、基地局は、たとえば現在登録されているWTからの無線リンクを介して、状態変更信号を監視する。たとえば、登録WTは、ユーザデータを送信および受信することが可能であるように、スリープ状態からアクティブ状態に遷移されるように要求することが可能である。動作は、ステップ1366からステップ1368に進み、そこで、基地局は、状態変更要求信号が受信されたか否かに関してチェックする。いくつかの実施形態では、トラフィックチャネルセグメントに対する要求など、追加のエアリンクリソースに対する要求が、状態変更要求信号と考慮される可能性がある。状態変更信号が受信されていない場合、動作は、ステップ1366に戻る。そうでない場合、動作は、ステップ1370に進む。ステップ1370において、基地局は、受信WT状態変更信号の結果として、動作モード変更が実施されるべきであるか否かを決定する。たとえば、状態変更信号が、アクティブ状態への変更を要求するスリープ状態にある基地局によってサービスされている現在登録されている無線端末からであり、基地局は、送信待機モードに現在ある場合、BSはアクティブモードへの変更を実施するべきであることを考慮する。しかし、基地局がすでにアクティブモードにあった間にそのような受信WT状態変更信号が受信された場合、基地局モード変更は必要ではない。ステップ1370において、基地局が、結果としてモード変更が行われるべきであると判定する場合、動作は、ステップ1360に進む。そうでない場合、この受信WT状態変更要求信号に応答して基地局モード変更を開始するために、さらなる動作は実施されない。
【0095】
ステップ1367に戻り、ステップ1367において、基地局は、BSがその動作モードを変更するべきであることを示すバックホールネットワークを介したコマンドなど、モード変更信号をモニタする。たとえば、ネットワーク制御モードまたは隣接基地局ノードが、干渉試験、負荷条件、スケジュール、セキュリティ考慮事項などのいくつかの条件のうちの何れかにより、BSをアクティブモードから送信待機モードにすることを一時的に命令すると判定している可能性がある。動作は、ステップ1367からステップ1369に進み、そこで、基地局は、モード変更要求信号が受信されたか否かに関してチェックする。モード変更信号が受信されていない場合、動作は、ステップ1367に戻る。そうでない場合、動作は、ステップ1371に進む。ステップ1371において、基地局は、動作モード変更が、受信した基地局状態変更信号の結果として実施されるべきであるか否かを判定する。たとえば、モード変更の異なる基準が、モード変更信号のソースおよびまたは基地局の現在条件に応じて適用されることが可能である。いくつかの受信モード変更信号は、他の考慮事項を有さずに基地局が実施するコマンドと考慮され、一方、他の受信モード変更信号は、基地局がモード変更に関して自由裁量を有する要求と考慮される。たとえば、モード変更コマンドが、中央制御ノードによるものであり、かつセキュリティの理由で発行された場合、モード変更は、他の考慮事項を有さずに実施されることが可能である。代替として、モード変更信号が、列車のスケジュールなどのスケジュールに基づいて、送信待機モードに遷移することを示唆し、かつ追加の登録済アクティブユーザが列車の外部にたまたまいる場合、コマンドは、基地局によって無視されることが可能である。ステップ1371において、基地局が、結果としてモード変更が行われるべきであると判定する場合、動作は、ステップ1360に進む。そうでない場合、この受信BSモード変更信号に応答してモード変更を開始するために、さらなる動作は実施されない。
【0096】
図14は、本発明により実施される典型的な基地局の状態ブロック図の図1400である。典型的な基地局は、図2の基地局200とすることが可能である。典型的な基地局は、基地局アクティブ動作モードとも称される典型的な状態1 1402、および基地局送信待機動作モードとも称される典型的な状態2 1404を含む。矢印は、状態の遷移を生じさせるための条件を示す。基地局アクティブ動作モード1402から基地局送信待機動作モードへ1404の状態遷移は、検出された非アクティブ周期1406、スケジューリング情報1408、受信された基地局モード変更信号1409、アクティブからスリープ状態への少なくとも1つの無線端末の検出された遷移1410に応答することができ、たとえば、遷移により、基地局に現在登録されているすべての無線端末は、スリープ状態になる。基地局送信待機動作モード1404から基地局アクティブ動作モード1402への状態遷移は、スケジューリング情報1412、受信されたアクセス信号1414、受信されたウエイクアップ信号1416、受信されたハンドオフ信号1418、状態変更要求信号などの受信されたWT状態変化信号1420、または受信基地局モード変更信号1422に応答することができる。
【0097】
図16は、本発明の典型的な実施形態における一連の時間順次動作を示す図1600である。ブロック図(1601,1603,1605,1607,1609,および1611)は、それぞれ、典型的なセルA1602の連続時間順次動作を表す。ブロック図1601は、セルA1602が、しばしば基地局スリープ動作モードと称される送信待機動作モードで動作する典型的な基地局A1604を含むことを示す。この典型的なBS1604では、送信待機動作モードで動作する間、BS1604は、ビーコン信号1606を送信するが、パイロット信号を送信しない。
【0098】
ブロック図1603は、WT A1608がセルに入った、またはセルにおいてパワーオンされ、ビーコン信号1606を受信したことを示す。WT1608は、復元されたビーコン信号情報からBS A1604を識別し、たとえばパイロット信号の欠如から、BS1604が送信待機モードにあることを認識する。
【0099】
ブロック図1605は、WT1608がウエイクアップ信号1610をBS A1604に送信することを示す。ウエイクアップ信号1610は、アップリンクタイミングにおいて既知の位置にある比較的高電力の信号および2つのOFDM記号送信時間間隔の所要時間を有する周波数構造など、正確なタイミング同期を必要とせずに、容易な検出のために実施される。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号1610は、WT1608とBS1604の間のタイミング同期を必要とせずに、容易に検出するために実施され、たとえば、送信待機モードにあるBSは、ウエイクアップ信号についてある所定のトーンを連続的にモニタする。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号1610は、アクティブ基地局に登録するために通常使用されるアクセス信号と同じ特性を有する。
【0100】
ブロック図1607は、基地局1604が、パイロット信号1612を含む制御およびユーザデータシグナリングに使用される通常のチャネルを再びアクティブにするなど、ウエイクアップ信号1610を認識し、アクティブ動作モードに遷移したことを示す。ブロック図1609は、WT1608が、BS1604がアクティブ動作モードにあることを認識し、WT1608が、たとえば、競合に基づくアクセスセグメントを使用してアップリンクタイミングおよび周波数構造におけるアクセス間隔の1つの最中に、アクセス要求信号1614を送信したことを示す。ブロック図1611は、WT A1608の従来の登録が完了し、WT A1608が、BS A1604によってアクティブユーザとして許可されたことを示す。BS A1604は、ユーザデータ信号1616が通信されているアップリンクおよびダウンリンクのトラフィックチャネルセグメントをWT Aに割り当てている。
【0101】
図17は、典型的なOFDMアップリンクタイミングおよび周波数構造の一部を示す図1700である。基地局において、アップリンクタイミングは、ダウンリンクビーコン信号に対してなど、ダウンリンクタイミングに対して基準とすることができる。垂直軸1702は、アップリンクトーンを示し、たとえば113の連続トーンのアップリンクトーンブロック1701を含む。水平軸1704は、時間を表す。アップリンクタイミング構造は、アクセス間隔1706、1706’および規則的なアップリンクシグナリング間隔1708を含む。アクセス間隔1706などのアクセス間隔は、登録要求信号および基地局ウエイクアップ要求信号など、アクセス信号について使用することができる。いくつかの実施形態では、基地局動作モードに応じて、アクセス間隔のトーン記号の少なくともいくつかは、異なる目的に使用される。アクセス間隔中にWTによって送信された信号の少なくともいくつかは、基地局と正確にタイミング同期される必要はないが、一方規則的なアップリンクシグナリング間隔1708中にWTによって送信された信号は、通常、サイクリックプレフィックス期間内に対してなど、正確なタイミング同期を有する。いくつかの実施形態では、アクセス間隔中のシグナリングは、競合に基づくセグメントを使用し、一方、規則的なアップリンクシグナリング間隔中のシグナリングは、割り付けられたまたは割り当てられたセグメントを使用する。規則的なアップリンクシグナリング間隔は、割り当てられたアップリンクトラフィックチャネルセグメントシグナリングおよびアップリンク専用制御チャネルシグナリングを含めて、様々なシグナリングに使用することができる。
【0102】
図18は、本発明のいくつかの実施形態による、基地局アクティブ動作モードおよび基地局送信待機動作モードに対応する典型的なアクセス間隔アップリンクエアリンクリソース、典型的なセグメント、および典型的なシグナリングを示す図1800である。時間周波数格子1802は、48のトーン記号を含み、各トーン記号は、小さい正方形ブロックによって表され、各トーン記号は、1つのOFDM記号送信時間間隔の1つのトーンのアップリンクエアリンクリソースを表す。時間周波数格子1802は、16の連続トーン(トーン0,トーン1,・・・,トーン15)のアップリンクトーンブロック1804を含み、アクセス間隔が3つの連続するOFDM記号送信時間間隔(1808,1810,1812)を含むアクセス間隔1806の所要時間を有する。いくつかの実施形態では、アクセス間隔は、8つの連続するOFDM記号送信時間間隔など、異なる所要時間を有する。
【0103】
時間周波数格子1814は、2つのアクセスセグメントを含むように、基地局アクティブ動作モード中に分割された時間周波数格子1802を表す。いくつかの実施形態では、アクセス間隔中のアップリンクエアリンクリソースの一部が、アクセスセグメントのために確保される。凡例1816は、第1のアクセスセグメントのメンバであるトーン記号が、クロスハッチシェーディング1820によって示され、一方、第2のアクセスセグメントのメンバであるトーン記号が、垂直および水平線のシェーディング1822によって示されることを示す。基地局アクティブ動作モード中、基地局に登録して、基地局を無線端末のネットワーク接続点として使用することを求める無線端末が、アクセス要求信号を送信するために、アクセスセグメントの1つを使用する。いくつかの実施形態では、WTは、そのアップリンクアクセス登録要求信号を通信するために使用するアクセスセグメントの1つをランダムに選択する。時間周波数格子1814’は、時間周波数格子1814を表すが、対角線シェーディング1824で表される追加のアクセス要求信号をも含む。アクセス要求シグナリングは、トーンあたり電力レベルPACで送信され、WTは、基地局に対して正確に同期される必要はなく、たとえば、タイミング同期誤りは、OFDM記号サイクリックプレフィクス期間より大きくなることが可能であるが、アクセス要求信号を基地局によって認識することができ、かつアクセスセグメントの時間制約内で基地局において受信されるべきであるように十分小さい。
【0104】
時間周波数格子1826は、基地局送信待機動作モード中の時間周波数格子1802を表す。格子1826は、少なくとも1つのトーンウエイクアップセグメントを含む。凡例1828は、ウエイクアップセグメントのメンバであるトーン記号が、点線のシェーディング1830によって表されることを示す。基地局送信待機動作モード中、基地局をウエイクアップし、それにより基地局が送信待機モードからアクティブモードに遷移することを求める無線端末は、ウエイクアップ信号を送信するために、ウエイクアップセグメントを使用する。時間周波数格子1826’は、時間周波数格子1826を表すが、垂直線シェーディング1832で表される追加のウエイクアップ信号をも含む。ウエイクアップシグナリングは、同じWTについて、同じ検出ビーコン信号と同じ位置において、同じ量の残りの電池電力を有して、PWU>PACとして、トーンあたり電力レベルPWUで送信される。WTは、基地局に対して正確にタイミング同期される必要はなく、たとえば、タイミング同期誤りは、OFDM記号サイクリックプリフェイクス期間より大きくなる可能性があるが、ウエイクアップ信号を基地局によって認識されることができ、かつウエイクアップセグメントの時間制約内で基地局において受信されるべきであるように十分小さい。本発明のいくつかの実施形態によれば、ウエイクアップ信号について同時に使用されるトーンの数は、アクセス要求信号について同時に使用されるトーンの数からたとえば1に低減され、それにより、WTは、ウエイクアップ信号のトーンあたり送信電力を著しく増大させ、基地局がウエイクアップ信号の検出を成功する可能性が増大させることが可能になる。
【0105】
いくつかの実施形態では、送信待機動作モードで、基地局は、無線端末は基地局の存在を検出しおよび/または粗レベルの同期を決定するために使用することが可能である最小限のセットのシグナリングを除いて、すべての送信シグナリングをターンオフする。いくつかのそのようなOFDM実施形態では、この最小限のセットのシグナリングは、ビーコンシグナリングであり、ビーコン信号は、アクティブ動作モードに対して同じまたは低減された電力レベルにおいて通信されることが可能である。いくつかのOFDM実施形態では、この低減セットの信号は、ビーコンおよびパイロットとすることができ、パイロットは、アクティブモードのシグナリングに対して低減された電力および/またはレートで送信される。いくつかの実施形態では、たとえば受信ビーコンを介して基地局を検出した後の、基地局をウエイクアップすることを所望する無線端末は、ウエイクアップ信号を基地局に送信する。基地局は、ウエイクアップ信号を検出する際、基地局をアクティブ動作モードに遷移させる通常のチャネルを再びアクティブにする。様々な実施形態において、ウエイクアップ信号は、タイミング同期または正確なタイミング同期を必要とせずに容易に検出するように設計される。たとえば、典型的なOFDM実施形態では、ウエイクアップ信号は、アップリンクタイミングおよび周波数構造において既知の位置のダブル記号トーンとすることができる。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号は、比較的高いアップリンク送信電力レベルにおいて通信された信号とすることができ、信号は、単一OFDMトーン記号を意図した通常の変調記号値より所要時間が長く、信号は、2つ以上の連続OFDM記号送信時間間隔において通信される。いくつかの実施形態では、規則的なアクセス信号は、信号を受信している基地局が送信待機動作モードにある場合、ウエイクアップ信号と考えることができる。いくつかの実施形態では、アクセス信号について確保された同じエアリンクリソースは、ウエイクアップ信号用に確保されて使用されることが可能である。いくつかのそのような実施形態では、アクセス信号は、ウエイクアップ信号とは別個とすることが可能である。
【0106】
図19は、本発明による、移動ノードなどの無線端末を動作させる典型的な方法の流れ図1900である。アップリンクデータ送信のための基地局とユーザデータチャネルを確立することを含む典型的な動作方法は、ステップ1902において開始される。たとえば、無線端末は、ステップ1920においてパワーオンされて初期化されていることが可能であり、無線端末が配置されるセルラカバレージエリアに対応する基地局ネットワーク接続点とアップリンク通信リンクを確立することを望む。他の例として、無線端末は、無線端末がそのセルに配置される基地局に現在登録されていることが可能であるが、WTスリープ状態にあることが可能であり、ステップ1902において、WTアクティブ状態に遷移する動作を開始し始める。他の例として、無線端末は、現在、ユーザデータチャネルを確立することを追及する新しい基地局に隣接して配置された異なる基地局ネットワーク接続点を有するアクティブユーザとすることが可能であり、無線端末は、境界領域に入る。動作は、ステップ1902からステップ1904に進む。
【0107】
ステップ1904において、無線端末は、無線端末がユーザデータチャネルを確立することを求める対象である基地局が、低減されたアクティブ動作状態にあるかを判定する。ステップ1904は、サブステップ1906およびサブステップ1908を含む。サブステップ1906において、無線端末は、基地局から同期信号を受信する。次いでサブステップ1908において、無線端末は、受信した同期信号に基づいて基地局動作モードを判定する。
【0108】
いくつかの実施形態では、サブステップ1908は、サブステップ1910を含み、そこで、無線端末は、基地局動作モードを判定するために信号電力レベルを評価する。いくつかの実施形態では、少なくともいくつかのタイプの同期信号のより高い信号電力レベルは、基地局フルオン動作モードを表し、一方、同じタイプの同期信号のより低い信号電力レベルは、基地局スリープ動作モードなど、低減された同期シグナリング動作モードを表す。様々な実施形態において、同期信号は、少なくとも2つのタイプの信号を含み、2つのタイプの信号の相対電力は、基地局動作モードを表す。いくつかのそのような実施形態では、少なくとも2つのタイプの信号は、OFDMビーコン信号である第1のタイプの信号、およびパイロットトーン信号である第2のタイプの信号を含み、ビーコントーン信号は、パイロットトーン信号のトーン毎信号電力の少なくとも3倍のトーン毎電力を有する。いくつかのそのような実施形態では、OFDMビーコントーン毎送信電力レベルは、基地局スリープモードおよび基地局アクティブモードの両方において同じである。しかし、パイロット信号のトーン毎送信電力は、基地局アクティブ動作モードに対して基地局スリープ動作モードでは低減される。
【0109】
いくつかの実施形態では、サブステップ1908は、無線端末が、第1のタイプの同期信号が受信されるレートを判定し、判定されたレートを対応する基地局動作モードに相関させるサブステップ1912を含む。いくつかのそのような実施形態では、第1のタイプの同期信号は、パイロットトーン信号である。いくつかのそのような実施形態では、基地局は、判定されたレートが所定のしきい値より低いとき、基地局スリープ動作モードなど、低減された同期シグナリング動作モードにあると決定される
動作は、ステップ1904からステップ1914に進む。ステップ1914において、無線端末の動作は、基地局が低減されたアクティブ動作状態にあるか否かに応じて、異なる経路に沿って進む。基地局が、基地局スリープ状態動作など低減されたアクティブ状態にあるとき、動作は、ステップ1914からステップ1916に進む。しかし、基地局が、フルオンアクティブ基地局モードにあるなど、基地局が低減されたアクティブ状態にないとき、動作は、ステップ1914からステップ1926に進む。
【0110】
ステップ1916において、無線端末は、ウエイクアップ信号、アクセス要求信号、ハンドオフ信号、または状態遷移要求信号を送信するなど、よりアクティブな同期シグナリング動作モードに遷移するように基地局をトリガするために使用される信号を送信する。
【0111】
いくつかの実施形態では、よりアクティブな同期シグナリング動作モードに遷移するように基地局をトリガするために使用される信号は、ウエイクアップ信号である。いくつかのそのような実施形態では、ウエイクアップ信号の特性は、スリープモードの基地局による容易な検出を提供するようなものである。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号は、5つ未満のOFDMトーンを含む。いくつかのそのような実施形態では、ウエイクアップ信号は、単一のOFDMトーンを使用する。様々な実施形態において、ウエイクアップ信号は、2つ以上のOFDM記号送信期間中に続く連続期間中に送信される。様々な実施形態では、ウエイクアップ信号は、信号が、2つの連続するOFDM記号送信時間間隔など、単一を超えるOFDM送信時間間隔を占めるように送信され、無線端末は、基地局に対して正確にタイミング同期される必要はなく、たとえば、タイミング同期誤りは、OFDMサイクリックプレフィックスより大きい可能性があるが、ウエイクアップを基地局によって検出することができるように十分小さく、たとえば、無線端末は、OFDM記号送信時間間隔内に基地局と同期される。いくつかの実施形態では、所定のセットのトーンがウエイクアップ信号に使用される。いくつかの実施形態では、所定のセットのトーンは、多くとも1つのトーンを含む。様々な実施形態において、ウエイクアップ信号は、ユーザデータを送信するために無線端末によって使用される平均電力レベルより高いトーン毎電力レベルにおいて無線端末によって送信される。いくつかのそのような実施形態では、ウエイクアップ信号は、無線端末によって使用される最高のトーン毎電力レベルにおいて無線端末によって送信される。いくつかの実施形態では、ウエイクアップ信号は、アクセス要求シグナリングに使用されるトーンの1つを使用して通信される。
【0112】
いくつかの実施形態では、よりアクティブな同期シグナリング動作モードに遷移するように基地局をトリガするために使用される信号は、アクセス要求信号であり、無線端末は、アクセス要求信号が、フルオン同期シグナリング動作モードの基地局に送信される場合より、低減された同期シグナリング動作モードの基地局に送信される場合、アクセス要求信号の送信に続いて異なるように動作する。そのような実施形態では、基地局は、基地局の現在動作モードに応じて受信アクセス要求信号に応答して異なるプロセスを実施する。
【0113】
無線端末がウエイクアップしてユーザデータチャネルを確立することを求める対象である基地局に隣接して配置された現在基地局に無線リンクを介してアクティブユーザとして無線端末が現在接続されているいくつかの実施形態では、よりアクティブ的な同期動作モードに遷移するように基地局をトリガするために使用される信号は、ハンドオフ動作の一部として現在基地局を経て送信される。たとえば、無線端末は、セクタまたはセル境界領域にあり、基地局のネットワーク接続点を切り換えることを予期し、したがって、そのような信号を現在のネットワーク接続点に送信することが可能であり、信号は、たとえばバックホールネットワークを介して、ウエイクアップされることを必要とする基地局に転送される。このようにして、ハンドオフ遅延は、最小限に抑えられることが可能である。
【0114】
無線端末がよりアクティブな同期シグナリングモードに遷移させようと求める基地局に無線端末が既に登録されており、かつ無線端末がユーザデータを送信しない無線端末スリープ動作モードに無線端末があるいくつかの実施形態では、よりアクティブ的な同期動作モードに遷移するように基地局をトリガするために使用される信号は、WTスリープモードからWTアクティブモードに遷移する無線端末による要求などの、状態遷移要求信号である。
【0115】
動作は、ステップ1916からステップ1918に進む。ステップ1918において、無線端末は、基地局がオン状態に遷移する期間の間、待機する。いくつかの実施形態では、無線端末は、たとえば、基地局がアクティブ動作状態に遷移したことを確認するために、基地局シグナリングのレートおよび/または電力レベルについて、基地局シグナリングの変更をモニタする。いくつかの実施形態では、無線端末は、基地局モード遷移が、いくつかのOFDM記号送信時間間隔内など、所定の時間量内において、または、シグナリング送信時間および基地局モード遷移動作を可能にした後のダウンリンクタイミング構造における次のスロットの開始など、タイミング構造内の予測点において、所定の時間量内において観測されていない場合、遷移を意図した信号を繰り返す。
【0116】
次いで、ステップ1920において、無線端末は、基地局に関連付けられたアップリンクタイミングおよび周波数構造における競合に基づくアクセスセグメントを使用して、アクセス要求信号など、登録および/またはアクセス要求信号を基地局に送信する。たとえば、セルにとって新規な無線端末の場合、登録およびアクセス要求シグナリングの完全なシーケンスが生じることが可能である。しかし、現在基地局に登録されているが、WTスリープモードにある無線端末では、WTは、登録されたユーザ識別子を有することが可能であるが、アクティブユーザ識別子を獲得することを求めることが可能であり、かつ閉ループタイミング同期を開始することが可能である。
【0117】
動作は、ステップ1920からステップ1922に進み、そこで、無線端末は、基地局からのフィードバック信号に基づいて、閉ループタイミング制御を実施する。無線端末が、同じ基地局の2つのセクタ接続点、または同じ基地局の同じセクタに対応する2つのキャリア周波数接続点など、同じセルに対応する2つの基地局ネットワーク接続点間においてハンドオフされている、いくつかの実施形態では、タイミング同期動作のいくつかまたはすべては、省略されることが可能である。いくつかの実施形態では、無線端末送信電力レベルに関する閉ループ制御も実施される。
【0118】
次いで、ステップ1924において、無線端末は、基地局へのユーザデータの送信を開始する。たとえば、無線端末は、たとえばステップ1920において、以前に基地局アクティブユーザ識別子を割り当てられていることが可能であり、基地局スケジューラは、1つまたは複数のアップリンクトラフィックチャネルセグメントを無線端末に割り当てていることが可能であり、無線端末は、割り当てられたアップリンクトラフィックチャネルセグメントを使用してユーザデータを送信する。
【0119】
ステップ1926に戻り、ステップ1926において、無線端末は、登録および/またはアクセス動作を開始し、次いで、ステップ1928において、無線端末は、基地局からのフィードバック信号に基づいて、閉ループタイミング制御を実施する。動作は、ステップ1928からステップ1930に進む。ステップ1930において、無線端末は、基地局へのユーザデータの送信を開始する。
【0120】
OFDMシステムに関して記述されたが、本発明の方法および装置の多くは、多くの非OFDMおよび/または非セルラシステムを含めて、広範囲の通信システムに適用可能である。
【0121】
様々な実施形態において、本明細書において記述されたノードは、たとえば、2つの基地局動作モード間において遷移する、アクティブ基地局動作モードで動作する、送信待機基地局動作モードで動作する、基地局動作モードを決定する、モード遷移を生じるようにシグナリングする、モード遷移に関係するシグナリングを処理する、モード遷移を実施するか否かを判定するなど、本発明の1つまたは複数の方法に対応するステップを実施するために1つまたは複数のモジュールを使用して実施される。いくつかの実施形態では、本発明の様々な特徴は、モジュールを使用して実施される。そのようなモジュールは、ソフトウエア、ハードウエア、またはソフトウエアとハードウエアの組合せを使用して実施されることが可能である。上述された方法または方法ステップの多くは、たとえば1つまたは複数のノードにおいて、上述された方法のすべてまたは一部を実施する目的で、追加のハードウエアを有するまたは有さない汎用コンピュータなどの機械を制御するために、たとえばRAM、フロッピディスクなどのメモリデバイスなどの機械可読媒体に含まれたソフトウエアなどの機械実行可能命令を使用して実施することができる。したがって、とりわけ、本発明は、上述された方法のステップの1つまたは複数をプロセッサおよび関連ハードウエアなどの機械に実施させるための機械実行可能命令を含めて機械可読媒体を対象とする。
【0122】
上述された本発明の方法および装置に関する多くの追加の変形形態が、本発明の上記の記述を考慮すると当業者には明らかであろう。そのような変形形態は、本発明の範囲内にあると考慮される。本発明の方法および装置は、CDMA、直交周波数分割多重化(OFDM)、および/またはアクセスノードと移動ノードの間の無線通信リンクを提供するために使用されることが可能である様々な他のタイプの通信技法で使用されることが可能であり、様々な実施形態で使用される。いくつかの実施形態では、アクセスノードは、OFDMおよび/またはCDMAを使用して移動ノードと通信リンクを確立する基地局として実施される。様々な実施形態では、移動ノードは、本発明を実施するために、ノートブックコンピュータ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、または受信器/送信器回路および論理および/またはルーチンを含めて他の携帯デバイスとして実施される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末を動作させる方法であって、
無線端末がユーザデータチャネルを確立しようとしている基地局が、低減された同期シグナリング動作モードであるかを判定することと、
前記無線端末が、前記基地局が低減された同期シグナリング動作モードであると判定したとき、前記基地局を、よりアクティブな同期シグナリング動作モードへ遷移するようにトリガするために用いられる信号を送信することと
を備える方法。
【請求項2】
前記判定することは、
前記基地局から同期信号を受信することと、
前記受信した同期信号に基づいて前記判定をすることと
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信した同期信号に基づいて前記判定をすることは、信号電力レベルを評価して基地局動作モードを判定することを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
低減された同期シグナリング動作モードを示す低信号電力レベルより高い高信号電力レベルが、基地局フルオン動作モードを示す請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記同期信号は、少なくとも2つのタイプの信号を含み、前記2つのタイプの信号の相対電力が、前記基地局動作モードを示す請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも2つのタイプの信号は、OFDMビーコン信号である第1のタイプの信号と、パイロットトーン信号である第2のタイプの信号とを含み、
前記ビーコン信号は、前記パイロットトーン信号のトーン毎信号電力の少なくとも3倍であるトーン毎電力を有する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記受信した同期信号に基づいて前記判定をすることは、
第1のタイプの同期信号が受信されるレートを判定することを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のタイプの同期信号は、パイロットトーン信号である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記基地局は、前記判定されたレートが予め定めた閾値を下回る場合、低減された同期シグナリング動作モードにあると判定される請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記基地局を、よりアクティブな同期シグナリング動作モードへ遷移するようにトリガするために用いられる前記信号は、ウエイクアップ信号である請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記ウエイクアップ信号は、5つより少ないOFDMトーンを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ウエイクアップ信号は、1つのOFDM信号送信期間よりも長く続く継続期間送信される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
予め定めたトーンのセットが、前記ウエイクアップ信号に用いられる請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記予め定めたトーンのセットは、多くとも1つのトーンを含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記基地局を、よりアクティブな同期シグナリング動作モードへ遷移するようにトリガするために用いられる前記信号は、前記無線端末によってユーザデータを送信するために用いられるトーン毎平均電力レベルより高いトーン毎電力レベルで、前記無線端末によって送信されるウエイクアップ信号である請求項2に記載の方法。
【請求項16】
前記ウエイクアップ信号は、最も高いトーン毎電力レベルで、前記無線端末によって送信される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記基地局を、よりアクティブな同期シグナリング動作モードへ遷移するようにトリガするために用いられる前記信号は、アクセス要求信号であり、
前記無線端末は、送信が、低減された同期シグナリング動作モードの基地局へなされる場合、前記信号が、フルオン同期シグナリング動作モードの基地局へなされる場合とは異なるように、前記アクセス要求信号の送信をさせる請求項2に記載の方法。
【請求項18】
前記無線端末は、前記基地局に隣接した位置にある現在の基地局と無線リンクによって接続され、
前記基地局を、よりアクティブな同期シグナリング動作モードへ遷移するようにトリガするために用いられる信号を送信することは、ハンドオフ動作の一部として、前記現在の基地局を通して送信される請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記無線端末が既に前記基地局に登録されており、前記無線端末はユーザデータを送信しないスリープ動作モードであり、
よりアクティブな同期シグナリング動作モードへの遷移のため前記基地局をトリガすることに用いられる前記信号は、状態遷移要求信号である請求項2に記載の方法。
【請求項20】
低減された同期シグナリング動作モードと、同期フルオン動作モードとをサポートする基地局と通信する無線端末であって、
送信機と、
前記基地局が前記低減された同期シグナリング動作モードで動作しているかを判定する基地局モード判定モジュールと、
前記基地局判定モジュールに応答し、前記基地局を、よりアクティブな同期シグナリング動作モードへ遷移するようにトリガするために用いられる信号を送信するように前記送信機を制御するウエイクアップ信号モジュールと
を備える無線端末。
【請求項21】
前記基地局から同期信号を受信する受信機を更に備え、
前記基地局モード判定モジュールは、(i)同期信号電力レベルと、(ii)少なくともいくつかの同期信号のレートとのうち少なくとも1つを評価するために、受信された同期信号を処理する請求項20に記載の無線端末。
【請求項22】
前記基地局モード判定モジュールは、受信した少なくとも2つの異なるタイプの同期信号の相対電力レベルを判定する相対電力レベル判定モジュールを含む請求項21に記載の無線端末。
【請求項23】
前記受信した少なくとも2つの異なるタイプの同期信号は、パイロットトーン信号とOFDMビーコン信号とである請求項21に記載の無線端末。
【請求項24】
前記基地局モード判定モジュールは、前記少なくとも2つの異なる同期信号の相対電力レベルに基づいて前記基地局動作モードを判定する基地局モード判定モジュールを更に含む請求項21に記載の無線端末。
【請求項25】
前記基地局モード判定モジュールは、少なくとも1つのタイプの同期信号のレートに基づいて、前記基地局動作モードを判定し、
前記基地局モード判定モジュールは、異なる基地局動作モードに対応する前記受信した同期信号間のレートを区別するレート分析モジュールを含む請求項21に記載の無線端末。
【請求項26】
前記同期信号はパイロットトーン信号である請求項25に記載の無線端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−39635(P2012−39635A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−198167(P2011−198167)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【分割の表示】特願2008−532288(P2008−532288)の分割
【原出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】