説明

マークシート、マークシート解読プログラム、マークシート解読システム

【課題】マークシート解読装置に、マークシート種類に応じた位置情報、これに応じた特定情報を予め登録することなく、マークシートを読み取るだけで、これらの情報の解読が可能なマークシートを提供する。
【解決手段】2次元コードを付記し、この2次元コードには、シート上におけるマーク欄の位置情報と、それぞれのマーク欄に割り当てている項目情報とを少なくとも含んでいることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品申し込み、アンケートや各種試験などに用いるマークシート、このマークシートの解読に用いるマークシート解読プログラム、マークシート解読システムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、商品申し込み、アンケートや各種試験などにはマークシートが多用されている。このようなマークシートは、シート上に複数のマーク欄を記しており、これらのマーク欄を選択的に塗りつぶして項目情報を書き込むようにしている。
【0003】
このような項目情報を書き込んだマークシートは、所定のマークシート解読プログラムを搭載したマークシート解読装置(下記特許文献1)により、画情報として読み取られ、以下の解読ステップを実行することにより、マーク欄に書き込まれた情報の解読を行うようにしている。
【0004】
つまり、マーキング解読装置は、マークシートを読取走査してマークシートを画情報で読み取る第1のステップ、マーク欄読取モジュールを作動させ、読み取った画情報から、塗りつぶされたマーク欄を抽出する第2のステップ、塗りつぶされたマーク欄の位置情報を画情報の濃度より判定し、判定した位置情報に対応する特定情報を解読する第3のステップを順次実行する。
【0005】
項目情報としては、例えば、商品申し込みの場合には、ユーザの居住地、性別、生年月日といったユーザ属性情報や、申し込み商品の番号などが挙げられる。
【0006】
第3のステップを実行するために、マーキング解読装置では、予め、各マーク欄の位置情報毎に、対応する項目情報をメモリに登録している。
【0007】
つまり、マーク欄の位置情報として、座標(行、列)が規定され、各々の座標に対応する項目情報として、ユーザの性別(男、女)、ユーザの年代(10代、20代)などを登録している。
【特許文献1】特開2001−28032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記したようなシステムでは、使用するマークシートの種類により、対応する項目情報は異なるため、マークシートの種類毎に項目情報を装置に登録しておき、使用するマークシート種類に応じて、対応する項目情報の選択をする必要があり、マークシートの種類が増加すればするだけ、アプリケーション側での登録作業が面倒であり不便であった。
【0009】
上記特許文献1では、マークシートの種類に応じて、マークシートの適所に種類識別コードを付して、解読処理時に、使用マークシートの種類を解読し、対応する特定情報の選択操作を不要にしているが、上記登録作業は必要である。
【0010】
本発明は、このような事情を考慮して提案されるものであって、マークシート解読装置に、マークシート種類に応じた位置情報、これに応じた特定情報を予め登録することなく、マークシートを読み取るだけで、これらの情報の解読が可能なマークシート、マークシート解読プログラム、マークシート解読システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、マークシートに関し、2次元コードを付記し、この2次元コードには、シート上におけるマーク欄の位置情報と、それぞれのマーク欄に割り当てている項目情報とを少なくとも含んでいることを特徴とする。
【0012】
請求項2では、マークシート解読プログラムに関し、マークシートを読取走査して、画情報を生成する第1のステップと、2次元コード解読モジュールを作動して、第1のステップで読み取った画情報から2次元コードを抽出し、その2次元コードからそれぞれのマーク欄の位置情報、割り当てられた項目情報を読み出す第2のステップと、マーク欄読み取りモジュールを作動して、上記第2のステップで読み取った位置情報に基づいて、第1のステップで生成した画情報から、それぞれのマーク欄に対する塗りつぶしの有無を判定する第3のステップと、第2のステップで読み取った項目情報と、上記第3のステップで塗りつぶしの判定されたマーク欄とを関連付ける第4のステップとを備えている。
【0013】
請求項3では、請求項2のマークシート解読プログラムにおいて、塗りつぶされたマーク欄に割り当てられている項目情報を読み取り、解読されたマークシートに基づいて、所定様式の情報シートを生成して、その情報シートの要目を表示画面に表示し、あるいは記録紙に印字させる第5のステップを、さらに備えている。
【0014】
請求項4では、マークシート解読システムに関し、請求項1に記載のマークシートと、請求項2,3のいずれかに記載のマークシート解読プログラムを予め格納したマークシート読取解読装置とで構成している。
【0015】
請求項5では、請求項1とは別構成のマークシートに関し、問い毎に、複数個のマーク欄を設け、それらを選択的に塗りつぶすことによって解答を記すようにしたマークシートにおいて、2次元コードを付記し、この2次元コードには、それぞれの問いに対して予め設けられたマーク欄の位置情報と、それぞれの問いに対して正解となるマーク欄を特定した正解情報とを、少なくとも含んでいることを特徴とする。
【0016】
請求項6では、請求項5に記載のマークシートを解読するためのマークシート解読プログラムに関し、マークシートを読取走査して、画情報を生成する第1のステップと、2次元コード解読モジュールを作動して、第1のステップで読み取った画情報から2次元コードを抽出し、その2次元コードからそれぞれのマーク欄の位置情報、正解情報を読み出す第2のステップと、マーク欄読み取りモジュールを作動して、第2のステップで読み取った位置情報に基づいて、第1のステップで生成した画情報から、それぞれのマーク欄に対する塗りつぶしの有無を判定する第3のステップと、第2のステップで読み取られた正解情報と、第3のステップで塗りつぶしが判定されたマーク欄とに基づいて、問いに対する正誤を判別する第4のステップとを備えている。
【0017】
請求項7では、請求項6のマークシート解読プログラムに関し、2次元コードには、各問いに対する配点情報を更に含んでおり、第2のステップで配点情報を更に読み取り、第4のステップでなされた、それぞれの問いに対する正誤の判別結果と、第2のステップで読み取った各問いの配点情報とに基づいて採点する第5のステップを、さらに備えている。
【0018】
請求項8では、請求項5に記載のマークシートと、請求項6,7のいずれかに記載のマークシート解読プログラムを予め格納したマークシート読取解読装置とで構成している。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1によれば、マークシートには2次元コードを付記し、この2次元コードには、シート上におけるマーク欄の位置情報と、それぞれのマーク欄に割り当てている項目情報とを少なくとも含んでおり、請求項2によれば、第1〜4のステップを備えるので、このプログラムをマークシート解読装置に格納させ作動させれば、請求項1のマークシートを読み取るだけで、塗りつぶされたマーク欄と項目情報とを関連づけできるので、従来のように、マークシート解読装置にマークシート毎の位置情報、解読情報を登録しなくてもよい。
【0020】
請求項3によれば、請求項2のプログラムの第4のステップで解読されたマーク欄に基づいて、塗りつぶされたマークシートに対する所定様式の情報シートを生成して、表示画面に表示し、あるいは記録紙に印字させる第5のステップを、さらに備えているので、マークシートに書き込まれた全情報を視覚で確認できる。
【0021】
請求項4によれば、請求項1に記載のマークシートと、請求項2,3のいずれかに記載のマークシート解読プログラムを予め格納したマークシート読取解読装置とで構成した、マークシート解読システムを提案しているので、このシステムを使用すれば、請求項1〜3のいずれかの効果を発揮できる。
【0022】
請求項5によれば、マークシートには2次元コードを付記し、この2次元コードには、それぞれの問いに対して予め設けられたマーク欄の位置情報と、それぞれの問いに対して正解となるマーク欄を特定した正解情報とを、少なくとも含んでおり、請求項6によれば、第1〜4のステップを備えるので、このプログラムをマークシート解読装置に格納させ作動させれば、マークシートを読み取るだけで、問いに対する正誤を判定するので、マークシート解読装置にマークシート毎の位置情報、正解情報を登録しなくてもよい。
【0023】
請求項7によれば、マークシートを読み取るだけで、試験の採点ができ、便利である。
【0024】
請求項8によれば、請求項5に記載のマークシートと、請求項6,7のいずれかに記載のマークシート解読プログラムを予め格納したマークシート読取解読装置とで構成したマークシート解読システムを提案しているので、このシステムを使用すれば、請求項5〜7のいずれかの効果を発揮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は、本発明のマークシートの一例について示す図である。
【0027】
このマークシートM1は、複数の塗りつぶしのためのマーク欄Sを記している。そして、シートM1の適所には、CPコードやQRコードなどの2次元コードMCを付記している。なお、後述する各種情報を含ませるのは2次元コードMCだけではなく、例えば、非接触ICチップに含ませてもよい。
【0028】
マーク欄Sの各々は、行(1〜5行)と列(A〜E行)とで特定される論理的な位置情報を有しており(特に印字されている必要はない)、各マーク欄Sには、対応する項目情報が付記されている。
【0029】
2次元コードMCには、それぞれのマーク欄Sの位置情報と、それぞれのマーク欄Sに割り当てている項目情報とが少なくとも書き込まれている。すなわち、図2に詳細に示したように、各位置情報、これらに対応する項目情報が書き込まれている。各行と列の位置情報は、2次元コードMCの付記している箇所を基準として、物理的な座標(X、Y)で規定される。
【0030】
このような構成のマークシートM1は、図3に示すように、マークシート解読装置1と組み合わせてマークシート解読システムを構成する。
【0031】
マークシート解読装置1は、この装置1を制御するCPU10、I/F11を介して接続した読取部2、表示部12,操作部13、後述するマークシート解読プログラム14Aを格納した記憶部14、後述する情報シートを記憶又は印字出力をする記録部15を備える。
【0032】
なお、読取部2は、ここでは、I/F11を介して接続した単体のスキャナとして設けているが、本発明ではこの例には限られず、装置1の構成に含まれる構成としてもよい。
【0033】
マークシート解読プログラム14Aは、図示するように、マーク欄読取モジュール14B、2次元コード解読モジュール14Cを備える。
【0034】
このようなプログラム14Aは、以下の処理をなす。すなわち、図4に模式的に示したが、装置1の電源が入力されるとこのプログラム14AがCPU10の制御により作動し、読取部2でマークシートM1を読み取り、画情報に変換する(以上第1のステップ)。
【0035】
ついで、2次元コード解読モジュール14Cを起動させて、2次元コードMCから、書き込まれている位置情報と項目情報とを(図2参照)読み出す(以上第2のステップ)。
【0036】
ついで、マーク欄読取モジュール14Bを起動させて、2次元コードMCから読み出した位置情報に基づき、読み取った画情報から、この位置情報に該当する箇所の塗りつぶしの有無を判定する。つまり、2次元コードMCから読み出した位置情報に該当する箇所はマーク欄Sに他ならないので、これらのマーク欄Sの塗りつぶしの有無判定をする(以上第3のステップ)。
【0037】
ついで、第2のステップで読み取った項目情報と、第3のステップで塗りつぶしの判定されたマーク欄とを関連付ける(以上第4のステップ)。例えば、位置情報1A(X1A,Y1A)のマーク欄Sが塗りつぶされているマーク欄に該当するならば、これに対応する項目情報は図2より「男」となる。
【0038】
なお、2次元コードMCには、マーク欄Sの位置情報、項目情報の他、マークシートの種類(例えばアンケート用紙)といった情報、マークシートM1が複数ページにわたる場合のページ情報などを書き込んでおくこともできる。
【0039】
このようなステップ処理を用いたマーキング解読処理をフローチャートとして図5に示す。すなわち、ステップ100〜103の処理は、図4とともに説明した事項である。塗りつぶされたマーク欄Sの項目情報の関連づけは、塗りつぶされたマーク欄Sに対してすべて行う。
【0040】
塗りつぶされたマーク欄Sの項目情報の関連づけが終わった後、ステップ104においては、関連づけした項目情報を基にした情報シートを作成する。
【0041】
この情報シートによって、マークシートMに塗りつぶされた項目情報は、人の目視によって確認できるデータシートになるので、種種のアプリケーションを利用すれば、コンピュータによるデータ処理も可能となる。
【0042】
情報シートの一例を、図6に示す。図1の態様では、マークシートM1の読み取りにより、塗りつぶされたマーク欄Sの項目情報は、男、30代、会社員、未婚、東京となる。なお、2次元コードMCにマークシート種類、ページ情報、整理番号、マークシート作成者名、その他の情報が書き込まれている場合には、これらの情報を第2のステップで読み取っておき、シート上の適所に付記する。そして、このシートを、ステップ105においては、記録部15において記憶又は印字出力する(以上第5のステップ)。
【0043】
そして、読取部2で読み取るべきマークシートM1の続きが有る場合には、読取部2で読み取るべきマークシートM1がなくなるまで、ステップ100〜105の処理を繰り返す。
【実施例2】
【0044】
次に、本発明のマークシートの別構成を図7に示す。このマークシートM2は、入学試験などの解答用紙として用いられるようにしており、複数の塗りつぶしのためのマーク欄Sを記している。そして、シートM2の適所には、CPコードやQRコードなどの2次元コードMCを付記している。
【0045】
マーク欄Sの各々は、行(1〜5行)と列(A〜E列)とで特定される論理的な位置情報を有しており(特に印字されている必要はない)、各マーク欄Sには、問いに対する選択情報が付記されている。
【0046】
2次元コードMCには、それぞれの問いに対して予め設けられたマーク欄Sの位置情報と、それぞれの問いに対して正解となるマーク欄を特定した正解情報、各問い毎の配点情報とを含んでいる。
【0047】
すなわち、図8に詳細に示したように、各問いに対するマーク欄Sの位置情報が複数あり、これらの位置情報に対応して正誤が書き込まれており、後述する処理において、各問いの正誤を判定する際には、各問いに対するマーク欄Sについて、「○」に対応するマーク欄Sのみが塗りつぶされる一方、「×」に対応するマーク欄Sのみが空白の際、その問いについては「正解」と判定する。一方、各問いに対し、配点情報がそれぞれ含まれている。
【0048】
なお、先述したように、各行と列の位置情報は、2次元コードMCの付記している箇所を基準として、物理的な座標(X、Y)で規定される。
【0049】
ここでは、問1に関しては、塗りつぶしたマーク欄Sが「1A」のみなら正解、「1B」なら不正解、問2に関しては、「2B」、「2C」双方塗りつぶしたときのみに正解としている。
【0050】
ここで、2次元コードMCには、少なくとも、上記した正解情報を所定の暗号化方式に従って暗号化して含ませておけば、入学試験などにおいて、受験生が携帯電話機のカメラで2次元コードMCを撮影し、その携帯電話機の持つ2次元コード読み取り機能によって、試験中などに正解が漏れてしまうことを防止できる。
【0051】
このような構成のマークシートM2も、図3と同様なマークシート解読システムを構成する。なお、マークシートM2以外、構成は同じなので、説明を省略する。
【0052】
マークシート解読プログラム14Aは、実施例1とは異なり、図9のフローチャートに示す処理をなす。すなわち、読取部2でマークシートM2を読み取り、画情報に変換する(200)(以上第1のステップ)。
【0053】
ついで、2次元コード解読モジュール14Cを起動させて、2次元コードMCから、各問い毎に書き込まれている位置情報と、正解を特定した正解情報、各問い毎の配点情報(図8参照)を読み出す(以上第2のステップ)。
【0054】
ついで、マーク欄読取モジュール14Bを起動させて、2次元コードMCから読み出した位置情報に基づき、読み取った画情報から、この位置情報に該当する箇所の塗りつぶしの有無を判定する。つまり、2次元コードMCから読み出した位置情報に該当する箇所はマーク欄Sに他ならないので、これらのマーク欄Sの塗りつぶしの有無判定をする(以上第3のステップ)。
【0055】
このとき、2次元コードMCに含まれる情報のうち、少なくとも、正解情報が暗号化されていれば、この第3のステップと、後述する第4のステップとの間に、所定の復号方式に従って情報を復号化するステップを実行する。
【0056】
ついで、第2のステップで読み取られた正解情報と、第3のステップで塗りつぶしが判定されたマーク欄とに基づいて、問いに対する正誤を判別する(以上第4のステップ)。
【0057】
ここでは、先述したように、各問いに対するマーク欄Sについて、「○」に対応するマーク欄Sのみが塗りつぶされる一方、「×」に対応するマーク欄Sのみが空白の際、その問いについては「正解」と判定する。
【0058】
なお、2次元コードMCには、マーク欄Sの位置情報、項目情報の他、マークシートの種類(例えば○○大学一次試験用紙)といった情報、マークシートM2が複数ページにわたる場合のページ情報などを書き込んでおくこともできる。
【0059】
そして、各問いに対するマーク欄Sすべての正誤を集計し、試験の合否を判定する(204,205)(以上第5のステップ)。
【0060】
この第5のステップは、各問い毎の正誤を集計し、予め問い毎に設定しておいた配点を集計し、合計点を計算する。
【0061】
なお、合格基準点を予め2次元コードMCに書き込んでおくか、装置1に登録することで、合否の判定を行うようにしてもよい。
【0062】
ここで、従来は、マーク欄Sの読み取り領域として、タイミングマークを使用していたが、図10に示すように、少なくとも3つの2次元コードMC1〜C3を付記し、これらで囲まれる領域をマーク欄Sの読み取り領域としてもよい。
【0063】
なお、上記した実施例1,2では、マーク欄Sの塗りつぶしを判定した後、塗りつぶされたマーク欄Sに対応する項目情報を判定するようにしているが、マークシートに対して、性別、年齢、各問いなどの大項目毎に、数字や記号などを手書きさせ、手書きされたマークシートの画情報を読み取り、手書きされた数字や記号などをテキストデータにOCR変換し、ついで、2次元コードから、手書きされた数字や記号などに対応する項目情報を読み出し、テキスト変換された数字や記号などに、対応する項目情報を関連づけするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明のマークシートの構成の一例を示す図
【図2】2次元コードに書き込まれる情報の一例を示す図
【図3】本発明のマークシート解読システムの一例を示す図
【図4】本発明のマークシート解読プログラムの動作の一例を模式的に示す図
【図5】本発明のマークシート解読プログラムの動作の一例を説明するためのフローチャート
【図6】情報シートの一例を示す図
【図7】本発明のマークシートの構成の他例を示す図
【図8】2次元コードに書き込まれる情報の他例を示す図
【図9】本発明のマークシート解読プログラムの動作の他例を説明するためのフローチャート
【図10】本発明のマークシートの更に他例を示す図
【符号の説明】
【0065】
M1,M2 マークシート
MC 2次元コード
S マーク欄
1 マークシート解読装置
14A マークシート解読プログラム
14B マーク欄読取モジュール
14C 2次元コード解読モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート上に記された複数のマーク欄を選択して塗りつぶすようにしたマークシートにおいて、
2次元コードを付記し、この2次元コードには、上記シート上におけるマーク欄の位置情報と、それぞれのマーク欄に割り当てている項目情報とを少なくとも含んでいることを特徴とするマークシート。
【請求項2】
請求項1に記載のマークシートを解読するためのマークシート解読プログラムであって、
マークシートを読取走査して、画情報を生成する第1のステップと、
2次元コード解読モジュールを作動して、上記第1のステップで読み取った画情報から上記2次元コードを抽出し、その2次元コードからそれぞれのマーク欄の位置情報、割り当てられた項目情報を読み出す第2のステップと、
マーク欄読み取りモジュールを作動して、上記第2のステップで読み取った位置情報に基づいて、上記第1のステップで生成した画情報から、それぞれのマーク欄に対する塗りつぶしの有無を判定する第3のステップと、
上記第2のステップで読み取った項目情報と、上記第3のステップで塗りつぶしの判定されたマーク欄とを関連付ける第4のステップとを備えている、マークシート解読プログラム。
【請求項3】
請求項2において、
上記第4のステップによる、上記項目情報と塗りつぶし判定されたマーク欄との関連づけに基づいて、所定様式の情報シートを生成して、その情報シートの要目を表示画面に表示させ、あるいは記録紙に印字させる第5のステップを、さらに備えている、マークシート解読プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載のマークシートと、
請求項2,3のいずれかに記載のマークシート解読プログラムを予め格納したマークシート読取解読装置とで構成した、マークシート解読システム。
【請求項5】
問い毎に、複数個のマーク欄を選択して塗りつぶすようにしたマークシートにおいて、
2次元コードを付記し、この2次元コードには、それぞれの問いに対して予め設けられたマーク欄の位置情報と、それぞれの問いに対して正解となるマーク欄を特定した正解情報とを、少なくとも含んでいることを特徴とするマークシート。
【請求項6】
請求項5に記載のマークシートを解読するためのマークシート解読プログラムであって、
マークシートを読取走査して、画情報を生成する第1のステップと、
2次元コード解読モジュールを作動して、上記第1のステップで読み取った画情報から上記2次元コードを抽出し、その2次元コードからそれぞれのマーク欄の位置情報、正解情報を読み出す第2のステップと、
マーク欄読み取りモジュールを作動して、上記第2のステップで読み取った位置情報に基づいて、上記第1のステップで生成した画情報から、それぞれのマーク欄に対する塗りつぶしの有無を判定する第3のステップと、
上記第2のステップで読み取られた正解情報と、上記第3のステップで塗りつぶしが判定されたマーク欄とに基づいて、問いに対する正誤を判別する第4のステップとを備えている、マークシート解読プログラム。
【請求項7】
請求項6において、
上記2次元コードには、各問いに対する配点情報を更に含んでおり、上記第2のステップで配点情報を更に読み取り、
上記第4のステップでなされた、それぞれの問いに対する正誤の判別結果と、上記第2のステップで読み取った各問いの配点情報とに基づいて採点する第5のステップを、さらに備えている、マークシート解読プログラム。
【請求項8】
請求項5に記載のマークシートと、
請求項6,7のいずれかに記載のマークシート解読プログラムを予め格納したマークシート読取解読装置とで構成した、マークシート解読システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−155077(P2006−155077A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−342781(P2004−342781)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(502367915)株式会社ハイパーギア (6)
【Fターム(参考)】