説明

マーク信号処理装置及びマーク信号同期方法

【課題】マーク信号の良否判定を行ってその結果を出力する場合に、その結果を出力するタイミングのバラツキを抑える。
【解決手段】マーク信号処理装置5は、低速タスクのソフトウェアAを実行するマーク良否判定部52及びマーク同期計算部53、並びに、高速タスクのソフトウェアBを実行するマーク出力部54を備える。マーク良否判定部52及びマーク同期計算部53は、マーク信号の良否判定を行うと共に、スキャンの開始時点からマーク信号のON位置時点までの間の時間幅からスキャンカウントT3a,T3bを算出し、スキャンカウント開始タイミング信号及びスキャンカウント信号(T3a,T3b)を出力する。マーク出力部54は、スキャンカウント開始タイミング信号の入力時点からスキャンカウントT3a,T3b経過後に、マーク良信号を出力する。このとき、マーク良信号はマーク信号に同期する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マーク信号処理装置及びマーク信号同期方法に関し、特に、走行する材料に対して切断処理等を行う際に、マーク信号に基づいて、検出したマーク信号の良否判定を行い、そのマーク信号に同期する信号を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、連続的に高速に送られる鋼板、アルミニウム板、紙、段ボール等のシート状の材料を所定の切断長に切断するための装置として、ロータリカッタが知られている。ロータリカッタは、上下のシリンダに取り付けられた上刃及び下刃の回転により、走行する材料を切断する装置である。このようなロータリカッタ制御システムには、材料に付されたマークを検出するマーク検出用センサ、及び、検出したマーク信号を入力し、マーク信号の良否を判定するマーク信号処理装置が用いられる。
【0003】
図1は、ロータリカッタ制御システムの全体構成を示すブロック図である。このロータリカッタ制御システム1は、シート状の材料2を挟み込むように配置された上下の回転刃6を有するロータリカッタ3と、ロータリカッタ3を回転制御するロータリカッタ制御装置4と、材料2に付されたマークの検出をマーク信号として入力するマーク信号処理装置5と、ロータリカッタ3を駆動するモータ7と、モータ7に連結され、モータ7の回転速度を検出するパルスジェネレータ8と、材料2に所定間隔で付されたマークを検出するマーク検出用センサ9と、ロータリカッタ3に向けて走行する材料2の位置を検出するメジャーロール10と、メジャーロール10に連結されたパルスジェネレータ11と、マークが等間隔であるか否かを検査する等間隔検査装置12と、マークが等間隔でない場合にロータリカッタ3により切断された材料を排除する排除装置13とを備えて構成される。
【0004】
マーク信号処理装置5は、マーク検出用センサ9からのマーク信号、及びパルスジェネレータ11からの材料位置信号をそれぞれ入力し、マーク信号の良否を判定し、マーク信号が良であると判定した場合、マーク良信号を等間隔検査装置12に出力する。
【0005】
等間隔検査装置12は、マーク信号処理装置5からのマーク良信号、及びパルスジェネレータ11からの材料位置信号をそれぞれ入力し、マーク良信号が等間隔に入力されているか否かを検査し、等間隔でない場合、マークが等間隔にないことを示す間隔否信号を排除装置13に出力する。排除装置13は、等間隔検査装置12から間隔否信号を入力し、ロータリカッタ3により切断された材料2を排除する。排除装置13は、間隔否信号を入力しないときは、切断された材料2の排除を行わない。
【0006】
例えば、マークが1m間隔で材料2に付されている場合、等間隔検査装置12は、パルスジェネレータ11から入力した材料位置信号、及びマーク信号処理装置5から入力したマーク良信号に基づいてマーク間隔を演算し、その演算結果が1m±閾値の範囲内にあるときに、マーク間隔が正常であると判定する。そして、ロータリカッタ3により切断された材料2は正常品として扱われる。これに対し、等間隔検査装置12は、演算結果が1m±閾値の範囲内にないときに、マーク間隔が異常であると判定し、間隔否信号を出力する。そして、ロータリカッタ3により切断された材料2は、排除装置13により排除され、異常品として扱われる。
【0007】
ロータリカッタ制御装置4は、パルスジェネレータ8からのモータ回転速度信号、マーク検出用センサ9からのマーク信号、パルスジェネレータ11からの材料位置信号をそれぞれ入力し、予め設定された切断長で材料2を切断するために、ロータリカッタ3を回転駆動するための駆動信号をモータ7へ供給する。
【0008】
図9は、図1に示したロータリカッタ制御システム1において、従来のマーク信号処理装置5の構成を示すブロック図である。この従来のマーク信号処理装置5は、ラッチ機能付カウンタ部51及びマーク良否判定部52を備えている。
【0009】
ラッチ機能付カウンタ部51は、ハードウェアにより構成され、マーク検出用センサ9からのマーク信号、及びパルスジェネレータ11からの材料位置信号をそれぞれ入力し、材料位置信号のパルスを入力する毎に材料位置のカウントを行い、そのカウント値を現在位置信号として出力する。また、入力したマーク信号がOFFからONに変化するタイミングを検出し、そのONタイミングでカウント値をラッチし、ON位置信号として出力する。また、同様に、入力したマーク信号がONからOFFに変化するタイミングを検出し、そのOFFタイミングでカウント値をラッチし、OFF位置信号として出力する。
【0010】
マーク良否判定部59は、所定のソフトウェアを実行するCPU及びRAM等により構成され、ラッチ機能付カウンタ部51からON位置信号、OFF位置信号及び現在位置信号をそれぞれ入力し、マーク信号の良否を判定し、マーク信号が良であると判定した場合、マーク良信号を等間隔検査装置12に出力する。具体的には、マーク良否判定部59は、入力したON位置信号のカウント値であるON位置C1と、入力したOFF位置信号のカウント値であるOFF位置C2とを用いて、C2−C1の減算を行い、その減算結果が、予め設定された基準値よりも小さい場合に、マーク信号が良であると判定し、マーク良信号を出力する。これに対し、マーク良否判定部59は、C2−C1の減算結果が、予め設定された基準値よりも小さくない場合に、マーク信号が否であると判定する。ここで、C2−C1は、マーク信号がONしている時間幅(マークを検出している時間幅)に相当するカウント値である。
【0011】
ところで、図9に示したマーク信号処理装置5に関連する装置として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の装置は、第1のセンサを用いて材料の明度に応じた信号を検出し、第2のセンサを用いてマークの明度に応じた信号を検出し、これらのセンサにより検出した信号を比較することにより、マークの有無を正しく判別するものである。
【0012】
【特許文献1】特開2003−170392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
図9に示した従来のマーク信号処理装置5は、所定のソフトウェアにて、マーク信号がONしている時間幅と、予め設定された基準値とを比較することにより、マーク信号が正しい信号であるか否かの整合性をチェックし、マーク信号の良否を判定する。この他、マーク信号がOFFしている時間幅またはマーク信号の個数と、予め設定された基準値とを比較することにより、マーク信号の良否を判定することもあり得る。
【0014】
しかしながら、従来のマーク信号処理装置5にて実行されるソフトウェアは、一定のスキャンで繰り返し処理を行っているため、マーク信号の入力タイミングとマーク良信号の出力タイミングとは、そのスキャン時間において、マーク信号の入力タイミングに対して、マーク良信号の出力タイミングが一定でないという問題があった。すなわち、マーク信号の入力タイミングがスキャン時間内でマチマチであるから、マーク信号を入力してから、良否判定を行ってマーク良信号を出力するまでの間の時間に、スキャン時間分のバラツキが生じてしまうという問題があった。
【0015】
等間隔検査装置12は、このようなバラツキのあるマーク良信号を入力すると、マークが等間隔であるか否かを正しく検査することができず、結果として、切断された材料2の排除を正しく行うことができなくなってしまう。
【0016】
この場合、マーク信号処理装置5にて実行される良否判定のソフトウェアのスキャン時間を高速化できれば、バラツキを抑えたマーク良信号の出力が可能となる。しかしながら、マーク信号処理装置5による良否判定は、多種多様なマーク信号のパターンに対応する必要があり、ソフトウェア量が大きくなってしまうことから、高速化の実現には限界があった。
【0017】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、マーク信号の良否判定を行ってその結果を出力する場合に、その結果を出力するタイミングのバラツキを抑えることが可能なマーク信号処理装置及びマーク信号同期方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明によるマーク信号処理装置は、材料に付されたマークの存在をマーク信号として入力し、前記マーク信号に基づいてマークの良否を判定し、その判定結果を出力するマーク信号処理装置において、所定のスキャン時間で繰り返して処理を実行するマーク良否判定及び同期計算部と、前記所定のスキャン時間よりも短い時間で繰り返して処理を実行するマーク出力部と、を備え、前記マーク良否判定及び同期計算部は、前記マーク信号の入力を契機として、前記マークの良否を判定すると共に、自らの処理のスキャン開始時点から、前記マーク信号がOFFからONに変化する材料上のON位置の時点までの間の時間幅であるON位置時間を算出し、前記マーク出力部は、自らの処理のスキャンをカウントすると共に、前記ON位置時間に基づいたスキャン設定回数経過後に、前記判定結果を出力する、ことを特徴とする。
【0019】
また、本発明によるマーク信号処理装置は、前記マーク良否判定及び同期計算部が、前記ON位置と前記マーク信号がONからOFFに変化する材料上のOFF位置との間の差と、予め設定された値とを比較することによって、前記マークの良否を判定し、自らの処理のスキャン開始時点、前記ON位置、自らの処理のスキャン時間、及び前記マーク出力部の処理のスキャン時間を用いて、前記ON位置時間に基づいた、前記マーク出力部の処理のスキャン設定回数を算出し、前記マーク出力部が、自らの処理のスキャンをカウントすると共に、前記マーク良否判定及び同期計算部により算出されたスキャン設定回数経過後に、前記判定結果を出力する、ことを特徴とする。
【0020】
また、本発明によるマーク信号処理装置は、前記マーク良否判定及び同期計算部が、前記マーク信号が前記マーク良否判定及び同期計算部の処理のスキャン時間内に存在する場合、前記マーク良否判定及び同期計算部の処理のスキャン時間と前記ON位置時間との加算結果を、前記マーク出力部の処理のスキャン時間で除算し、スキャン設定回数を求め、前記マーク信号が前記マーク良否判定及び同期計算部の処理のスキャン開始時点の前後に渡って存在する場合、前記ON位置時間を、前記マーク出力部の処理のスキャン時間で除算し、スキャン設定回数を求める、ことを特徴とする。
【0021】
また、本発明によるマーク信号処理装置は、前記マークが付された材料の走行中に、ロータリカッタにより前記材料を切断するロータリカッタ制御システムに用いることを特徴とする。
【0022】
また、本発明によるマーク信号同期方法は、材料に付されたマークの存在をマーク信号として入力し、前記マーク信号に基づいてマークの良否を判定し、その判定結果を出力するマーク信号処理装置によるマーク信号同期方法であって、前記マーク信号処理装置が、所定のスキャン時間で繰り返して処理を実行するマーク良否判定及び同期計算部と、前記所定のスキャン時間よりも短い時間で繰り返して処理を実行するマーク出力部と、を備え、前記マーク信号の入力を契機として、前記マーク良否判定及び同期計算部により、前記マークの良否を判定すると共に、自らの処理のスキャン開始時点から前記マーク信号がOFFからONに変化する材料上のON位置の時点までの間の時間幅であるON位置時間を算出するステップと、前記マーク出力部により、自らの処理のスキャンをカウントすると共に、前記ON位置時間に基づいたスキャン設定回数経過後に、前記判定結果を出力するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、所定のスキャン時間で処理を実行するマーク良否判定及び同期計算部と、前記所定のスキャン時間よりも短い時間で処理を実行するマーク出力部とを備え、マーク良否判定及び同期計算部によって、マークの良否を判定すると共に、自らの処理のスキャン開始時点からマーク信号のON位置の時点までの間の時間幅であるON位置時間を算出し、マーク出力部によって、ON位置時間に基づいたスキャン設定回数経過後に、判定結果を出力するようにした。これにより、判定結果の出力タイミングは、マーク信号の入力タイミングに対して、マーク良否判定及び同期計算部による複数スキャン時間とすることができるから、マーク信号の入力と判定結果の出力とは同期するようになる。したがって、マーク信号の良否判定を行ってその結果を出力する場合に、その結果を出力するタイミングのバラツキを抑えることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
〔ロータリカッタ制御システム〕
本発明の実施形態によるマーク信号処理装置が用いられるロータリカッタ制御システムは、図1に示したとおりである。ロータリカッタ制御システム1の各構成要素については、前述のとおりであるから、ここでは説明を省略する。また、図1のマーク信号処理装置5を従来の装置として説明したが、以下、図1のマーク信号処理装置5を、本発明の実施形態によるマーク信号処理装置として説明する。
【0025】
〔マーク信号処理装置〕
図2は、本発明の実施形態によるマーク信号処理装置5の構成を示すブロック図である。このマーク信号処理装置5は、マーク検出用センサ9からのマーク信号、及びパルスジェネレータ11からの材料位置信号をそれぞれ入力し、マーク信号の良否を判定し、マーク信号が良であると判定した場合、入力したマーク信号に同期したマーク良信号を等間隔検査装置12に出力する。従来のマーク信号処理装置5により出力されるマーク良信号と、本発明の実施形態によるマーク信号処理装置5により出力されるマーク良信号とを比較すると、従来のマーク良信号には、マーク信号の入力タイミングに対してバラツキがあるが、本発明の実施形態によるマーク良信号には、そのバラツキが抑えられている点で相違する。
【0026】
図2を参照して、マーク信号処理装置5は、ラッチ機能付カウンタ部51、マーク良否判定部52、マーク同期計算部53及びマーク出力部54を備えている。ラッチ機能付カウンタ部51は、ハードウェアにより構成され、マーク良否判定部52、マーク同期計算部53及びマーク出力部54は、所定のソフトウェアを実行するCPU及びRAM等により構成される。マーク良否判定部52及びマーク同期計算部53は、CPU及びRAM等によって、従来と同様のスキャン時間で低速タスクのソフトウェアAを実行し、マーク信号の良否判定を行う。また、マーク出力部54は、CPU及びRAM等によって、ソフトウェアAよりも短いスキャン時間で高速タスクのソフトウェアBを実行し、マーク良信号を出力する。尚、マーク良否判定部52及びマーク同期計算部53におけるスキャン時間は、予め設定された固定値とし、マーク出力部54におけるスキャン時間も、予め設定された固定値とする。
【0027】
マーク信号処理装置5は、2分化されたソフトウェアA及びソフトウェアBによって、マーク信号の入力タイミングに対して、ソフトウェアAの3スキャン分遅らせてマーク良信号を出力する。つまり、マーク良否判定部52、マーク同期計算部53及びマーク出力部54は、マーク信号の入力タイミングを基準にして、ソフトウェアAの3スキャン分遅らせたタイミングを生成し、そのタイミングでマーク良信号を出力する。これにより、マーク信号がソフトウェアAのスキャンにおいてどのようなタイミングで入力されたとしても、マーク信号の入力タイミングに同期したマーク良信号を出力することができる。以下、図3〜図8を用いて具体的に説明する。
【0028】
〔ラッチ機能付カウンタ部〕
まず、ラッチ機能付カウンタ部51について説明する。このラッチ機能付カウンタ部51は、前述したとおり、マーク検出用センサ9からのマーク信号、及びパルスジェネレータ11からの材料位置信号をそれぞれ入力し、材料位置信号のパルスを入力する毎に材料位置のカウントを行い、そのカウント値を現在位置信号としてマーク良否判定部52に出力する。また、入力したマーク信号のONタイミングを検出してカウント値をラッチし、ON位置信号(C1)を出力する。また、入力したマーク信号のOFFタイミングを検出してカウント値をラッチし、OFF位置信号(C2)を出力する。
【0029】
図3は、図2に示したラッチ機能付カウンタ部51による処理を示すフローチャートである。ラッチ機能付カウンタ部51は、マーク信号及び材料位置信号を入力し、材料位置信号のパルスを入力する毎に材料位置のカウントを行い(ステップS301)、その材料位置のカウント値を現在位置信号として出力する(ステップS302)。図7及び図8を参照して、ラッチ機能付カウンタ部51により出力される現在位置信号のカウント値は、現在位置カウンタに相当する。
【0030】
そして、ラッチ機能付カウンタ部51は、入力したマーク信号がOFFからONに変化するタイミングを監視し(ステップS303)、OFFからONに変化するタイミングを判定した場合(ステップS303:Y)、材料位置のカウント値をラッチし(ステップS304)、ラッチした材料位置のカウント値をON位置信号(C1)として出力する(ステップS305)。また、ラッチ機能付カウンタ部51は、入力したマーク信号がONからOFFに変化するタイミングを監視し(ステップS306)、ONからOFFに変化するタイミングを判定した場合(ステップS306:Y)、材料位置のカウント値をラッチし(ステップS307)、ラッチした材料位置のカウント値をOFF位置信号(C2)として出力する(ステップS308)。そして、ステップS309へ移行する。
【0031】
一方、ラッチ機能付カウンタ部51は、ステップS303において、マーク信号がOFFからONに変化しないと判定した場合(ステップS303:N)、または、ステップS306において、マーク信号がONからOFFに変化しないと判定した場合(ステップS306:N)、ステップS309へ移行する。
【0032】
ラッチ機能付カウンタ部51は、当該処理が終了しない限り、ステップS301へ移行し、ステップS301からステップS308までの処理を繰り返す(ステップS309)。
【0033】
〔マーク良否判定部〕
次に、マーク良否判定部52について説明する。このマーク良否判定部52は、ラッチ機能付カウンタ部51からON位置信号(C1)、OFF位置信号(C2)及び現在位置信号をそれぞれ入力し、マーク信号の良否を判定し、マーク信号が良であると判定した場合、良判定信号、及び、スキャン開始現在位置C3とそのスキャン開始現在位置C3よりも手前のON位置C1との間の差に相当する検出位置T1の信号(検出位置信号(T1))をマーク同期計算部53に出力する。尚、マーク良否判定部52及びマーク同期計算部53は、CPU及びRAM等により、低速タスクのソフトウェアAを実行する。
【0034】
図4は、図2に示したマーク良否判定部52による処理を示すフローチャートである。マーク良否判定部52は、スキャン開始のタイミングであるか否かを監視し(ステップS401)、スキャン開始のタイミングを判定すると(ステップS401:Y)、入力した現在位置信号から得られる現在位置を、スキャン開始現在位置C3として図示しないメモリに格納する(ステップS402)。
【0035】
そして、マーク良否判定部52は、マーク信号の入力タイミングを判定する(ステップS403)。すなわち、マーク信号の入力タイミングが、図7に示すように、ソフトウェアAのスキャン内にマーク信号を入力した状態となっているか、または、図8に示すように、ソフトウェアAのスキャン開始時点の前後に渡ってマーク信号を入力した状態となっているかを区別する(ステップS403)。具体的には、マーク良否判定部52は、スキャン開始毎にスキャン回数をカウントすると共に、入力するON位置C1及びOFF位置C2の変化を監視する。そして、今回のスキャンの処理を基準にし、前回のスキャンにおいてON位置C1及びOFF位置C2を入力した場合には、マーク信号の入力はタイミングaであると判定する。タイミングaにおけるスキャンのタイミングとマーク信号のON位置C1及びOFF位置C2との関係については、図7を参照されたい。また、前々回のスキャンにおいてON位置C1を入力し、前回のスキャンにおいてそのON位置C1に対応するOFF位置C2を入力した場合には、マーク信号の入力はタイミングbであると判定する。タイミングbにおけるスキャンのタイミングとマーク信号のON位置C1及びOFF位置C2との関係については、図8を参照されたい。
【0036】
マーク良否判定部52は、入力したOFF位置信号(C2)から得られるOFF位置C2から、入力したON位置信号(C1)から得られるON位置C1を減算し、すなわち、C2−C1を算出し、その減算結果(マーク信号のON時間に対応する値)と、予め設定された基準値とを比較する(ステップS404)。減算結果が基準値よりも小さい場合(ステップS404:Y)、マーク信号が良であると判定する(ステップS405)。
【0037】
そして、マーク良否判定部52は、スキャン開始現在位置C3を図示しないメモリから読み出し、以下の式に示すように、スキャン開始現在位置C3からON位置C1を減算し、その減算結果を検出位置T1とする(ステップS406)。
検出位置T1=スキャン開始現在位置C3−ON位置C1
そして、良判定信号及び検出位置信号(T1)をマーク同期計算部53に出力し(ステップS407)、ステップS409へ移行する。
検出位置T1=スキャン開始現在位置C3−ON位置C1
【0038】
一方、マーク良否判定部52は、ステップS401において、スキャン開始でないことを判定した場合(ステップS401:N)、ステップS409へ移行する。また、ステップS404において、減算結果が基準値よりも小さくない場合(ステップS404:N)、マーク信号が否であると判定し(ステップS408)、ステップS409へ移行する。
【0039】
マーク良否判定部52は、当該処理が終了しない限り、ステップS401へ移行し、ステップS401からステップS408までの処理を繰り返す(ステップS409)。
【0040】
ここで、図7のタイミングチャート(a)に示すように、ステップS406により算出される検出位置T1は、前回のスキャンにおけるON位置C1の時点と、前回のスキャンにおけるOFF位置C2の時点を介して、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3の時点との間の時間幅に相当する。また、図8のタイミングチャート(b)に示すように、検出位置T1は、前々回のスキャンにおけるON位置C1の時点と、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3’の時点及び前回スキャンにおけるOFF位置C2の時点を介して、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3の時点との間の時間幅に相当する。
【0041】
〔マーク同期計算部〕
次に、マーク同期計算部53について説明する。このマーク同期計算部53は、マーク良否判定部52から良判定信号及び検出位置信号(T1)を入力し、マーク出力部54においてマーク信号に同期したマーク良信号を出力するタイミングを図るために、スキャンカウント開始タイミング信号及びスキャンカウント信号(T3a,T3b)をマーク出力部54に出力する。
【0042】
図5は、図2に示したマーク同期計算部53による処理を示すフローチャートである。マーク同期計算部53は、マーク良否判定部52から良判定信号を入力したか否かを監視し(ステップS501)、良判定信号を入力したことを判定した場合(ステップS501:Y)、マーク信号の入力タイミングを判定する(ステップS502)。マーク信号の入力タイミングは、図4のステップS403により既に判定されているので、その判定結果を受けて、タイミングa(マーク信号の入力タイミングが、図7に示すように、ソフトウェアAのスキャン内にマーク信号を入力したタイミングa)の場合にステップS503へ移行し、タイミングb(マーク信号の入力タイミングが、図8に示すように、ソフトウェアAのスキャン開始時点の前後に渡ってマーク信号を入力するタイミングb)の場合にステップS504へ移行する。
【0043】
マーク同期計算部53は、以下の式に示すように、ON位置C1及びOFF位置C2を認識する前である、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3’と、ON位置C1及びOFF位置C2を認識した後である、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3との間の差から、1スキャンあたりの変化量(C3−C3’)を算出し、ON位置時間T2a及びスキャンカウントT3aを算出し(ステップS503)、ステップS505へ移行する。
T2a=[{(C3−C3’)−T1}/(C3−C3’)]×SA
T3a=(T2a+SA)/SB
ここで、C3は、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、C3’は、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、T1は、前回のスキャンにおける検出位置信号を示し、SAはソフトウェアAのスキャン時間を示し、SBはソフトウェアBのスキャン時間を示す。
【0044】
また、マーク同期計算部53は、以下の式に示すように、ON位置C1を認識する前である、前々回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3”と、ON位置C1を認識した後である、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3’との間の差、及び、前々回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3”と、OFF位置C2を認識した後である、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3との間の差から、スキャンあたりの変化量(C3−C3”,C3−C3’)を算出し、ON位置時間T2b及びスキャンカウントT3bを算出し(ステップS504)、ステップS505へ移行する。
T2b=[{(C3−C3”)−T1}/(C3’−C3”)]×SA
T3b=T2b/SB
ここで、C3は、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、C3’は、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、C3”は、前々回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、T1は、前回のスキャンにおける検出位置信号を示し、SAはソフトウェアAのスキャン時間を示し、SBはソフトウェアBのスキャン時間を示す。
【0045】
マーク同期計算部53は、今回のスキャンが終了したときに、すなわち、今回のスキャンが終了し次回のスキャンへ移行するタイミングで、スキャンカウント開始タイミング信号をマーク出力部54に出力すると共に、ステップS503にて算出したスキャンカウント信号(T3a)、またはステップS504にて算出したスキャンカウント信号(T3b)をマーク出力部54に出力し(ステップS505)、ステップS506へ移行する。
【0046】
一方、マーク同期計算部53は、ステップS501において、良判定信号を入力していないことを判定した場合(ステップS501:N)、ステップS506へ移行する。マーク同期計算部53は、当該処理が終了しない限り、ステップS501へ移行し、ステップS501からステップS505までの処理を繰り返す(ステップS506)。
【0047】
ここで、図7のタイミングチャート(a)に示すように、ステップS503により算出されるON位置時間T2aは、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3’の時点と、前回のスキャンにおけるON位置C1の時点との間の時間幅に相当する。また、スキャンカウントT3aは、次回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置の時点t1と、次々回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置の時点t2からON位置時間T2a経過した後の時点t3との間の時間幅(SA+T2a)において、その時間幅内に実行するソフトウェアBのスキャン回数に相当する。
【0048】
また、図8のタイミングチャート(b)に示すように、ステップS504により算出されるON位置時間T2bは、前々回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置C3”の時点と、前々回のスキャンにおけるON位置C1の時点との間の時間幅に相当する。また、スキャンカウントT3bは、次回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置の時点t1と、次回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置の時点t1からON位置時間T2b経過した後の時点t3との間の時間幅(T2b)において、その時間幅内に実行するソフトウェアBのスキャン回数に相当する。
【0049】
また、図7及び図8において、スキャンカウント開始タイミング信号は、今回のスキャンが終了し次回のスキャンへ移行するタイミングの時点t1において出力される。
【0050】
〔マーク出力部〕
次に、マーク出力部54について説明する。このマーク出力部54は、マーク同期計算部53からスキャンカウント開始タイミング信号及びスキャンカウント信号(T3aまたはT3b)を入力し、マーク信号に同期したマーク良信号を出力する。尚、マーク出力部54は、CPU及びRAM等により、高速タスクのソフトウェアBを実行する。
【0051】
図6は、図2に示したマーク出力部54による処理を示すフローチャートである。マーク出力部54は、マーク同期計算部53からスキャンカウント開始タイミング信号を入力したか否かを監視し(ステップS601)、スキャンカウント開始タイミング信号を入力したことを判定した場合(ステップS601:Y)、その時点t1からマーク出力部54によるソフトウェアBのスキャンをカウントして、入力したスキャンカウント信号(T3aまたはT3b)により得られるスキャンカウントT3aまたはT3bの回数分のスキャンが経過した後の時点t3で、時間幅TのON時間を有するマーク良信号を、等間隔検査装置12に出力し(ステップS602、ステップS603)、ステップS604へ移行する。
【0052】
ここで、マーク良信号における時間幅TのON時間は、マーク良否判定部52が図4のステップS404にて算出した、OFF位置C2からON位置C1を減算した減算結果に対応する時間幅であり、以下の式により算出される。
T={(C2−C1)/(C3−C3’)}×SA
ここで、C1はON位置を示し、C2はOFF位置を示し、C3は、今回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、C3’は、前回のスキャンにおけるスキャン開始現在位置を示し、SAはソフトウェアAのスキャン時間を示す。
【0053】
一方、マーク出力部54は、ステップS601において、スキャンカウント開始タイミング信号を入力していないことを判定した場合(ステップS601:N)、ステップS604へ移行する。マーク出力部54は、当該処理が終了しない限り、ステップS601へ移行し、ステップS601からステップS603までの処理を繰り返す(ステップS604)。
【0054】
ここで、図7のタイミングチャート(a)及び図8のタイミングチャート(b)に示すように、ステップS603により出力されるマーク良信号は、今回のスキャンが終了して次回のスキャンが開始してから、スキャンカウントT3aに相当する時間が経過した時点t3で出力される。つまり、マーク信号処理装置5は、物理的に材料2に付されたマークの位置におけるマーク信号を入力してから、ソフトウェアAの3スキャンに相当する時間分遅れて、マーク良信号を出力することになる。
【0055】
以上のように、本発明の実施形態によるマーク信号処理装置5によれば、低速タスクのソフトウェアAを実行するマーク良否判定部52及びマーク同期計算部53が、マーク信号の良否判定を行うと共に、マーク信号に同期したマーク良信号が出力されるように、スキャンカウント開始タイミング信号及びスキャンカウント信号(T3a,T3b)を生成し、マーク出力部54に出力するようにした。また、高速タスクのソフトウェアBを実行するマーク出力部54は、高速タスクのスキャン時間を利用し、スキャンカウント開始タイミング信号の時点からスキャンカウントT3a,T3bの時間調整を行い、マーク信号に同期したマーク良信号を出力するようにした。すなわち、マーク良否判定部52が、スキャン開始現在位置C3’またはC3”からマーク信号のON位置C1までの間の時間幅に相当するON位置時間T2aまたはT2bを算出し、マーク良否判定部52及びマーク同期計算部53のスキャン時間SA、及びマーク出力部54のスキャン時間SBを用いて、スキャンカウントT3aまたはT3bを算出する。マーク出力部54は、スキャンカウント開始タイミング信号の時点から、スキャンカウントT3aまたはT3bのスキャン回数分経過した後に、マーク良信号を出力する。前述した実施形態では、マーク良信号は、マーク信号に対して、ソフトウェアAの3スキャン分遅れて出力されることになる。これにより、マーク信号処理装置5は、マーク信号に同期したマーク良信号を出力するから、ソフトウェアAのスキャン時間による出力タイミングのバラツキを抑えることができる。
【0056】
また、本発明の実施形態によるマーク信号処理装置5によれば、ハードウェアにより構成されたラッチ機能付カウンタ部51が、入力したマーク信号のONタイミング及びOFFタイミングをラッチすると共に、入力した材料位置信号をカウントした現在位置信号、ラッチしたON位置信号(C1)及びOFF位置信号(C2)を出力するようにした。そして、低速タスクのソフトウェアAを実行するマーク良否判定部52が、ラッチ機能付カウンタ部51により出力された現在位置信号等に基づいて、マーク信号の良否を判定するようにした。ラッチ機能付カウンタ部51により出力される現在位置信号等は、マーク良否判定部52のスキャン時間に関係がなくマーク良否判定部52に入力されるから、マーク良否判定部52は、リアルタイムに入力した現在位置信号等に基づいてマーク信号の良否を判定することができる。
【0057】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、マーク信号処理装置5をロータリカッタ制御システム1に用いるようにしたが、本発明は、その用途をロータリカッタ制御システム1に限定するものではない。要するに、マーク信号処理装置5が、マーク信号を入力し、そのマーク信号に同期するマーク良信号を出力する場合に、そのマーク良信号に基づいて所定の処理を行うシステムであればよい。
【0058】
また、前記実施形態では、マーク信号処理装置5は、マーク信号の良否を判定し、マーク信号が良であることを判定した場合に、マーク信号に同期したマーク良信号を出力するようにしたが、マーク信号が否であることを判定した場合に、マーク信号に同期したマーク否信号を出力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】ロータリカッタ制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態によるマーク信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のラッチ機能付カウンタ部による処理を示すフローチャートである。
【図4】図2のマーク良否判定部による処理を示すフローチャートである。
【図5】図2のマーク同期計算部による処理のフローチャートである。
【図6】図2のマーク出力部による処理のフローチャートである。
【図7】ソフトウェアAのスキャン内にマーク信号を入力する場合のタイミングチャート(a)である。
【図8】ソフトウェアAのスキャン開始時点の前後に渡ってマーク信号を入力する場合のタイミングチャート(b)である。
【図9】従来のマーク信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0060】
1 ロータリカッタ制御システム
2 材料
3 ロータリカッタ
4 ロータリカッタ制御装置
5 マーク信号処理装置
6 回転刃
7 モータ
8,11 パルスジェネレータ
9 マーク検出用センサ
10 メジャーロール
12 等間隔検査装置
13 排除装置
51 ラッチ機能付カウンタ部
52,59 マーク良否判定部
53 マーク同期計算部
54 マーク出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料に付されたマークの存在をマーク信号として入力し、前記マーク信号に基づいてマークの良否を判定し、その判定結果を出力するマーク信号処理装置において、
所定のスキャン時間で繰り返して処理を実行するマーク良否判定及び同期計算部と、
前記所定のスキャン時間よりも短い時間で繰り返して処理を実行するマーク出力部と、を備え、
前記マーク良否判定及び同期計算部は、前記マーク信号の入力を契機として、前記マークの良否を判定すると共に、自らの処理のスキャン開始時点から、前記マーク信号がOFFからONに変化する材料上のON位置の時点までの間の時間幅であるON位置時間を算出し、
前記マーク出力部は、自らの処理のスキャンをカウントすると共に、前記ON位置時間に基づいたスキャン設定回数経過後に、前記判定結果を出力する、
ことを特徴とするマーク信号処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のマーク信号処理装置において、
前記マーク良否判定及び同期計算部は、前記ON位置と前記マーク信号がONからOFFに変化する材料上のOFF位置との間の差と、予め設定された値とを比較することによって、前記マークの良否を判定し、自らの処理のスキャン開始時点、前記ON位置、自らの処理のスキャン時間、及び前記マーク出力部の処理のスキャン時間を用いて、前記ON位置時間に基づいた、前記マーク出力部の処理のスキャン設定回数を算出し、
前記マーク出力部は、自らの処理のスキャンをカウントすると共に、前記マーク良否判定及び同期計算部により算出されたスキャン設定回数経過後に、前記判定結果を出力する、
ことを特徴とするマーク信号処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のマーク信号処理装置において、
前記マーク良否判定及び同期計算部は、
前記マーク信号が前記マーク良否判定及び同期計算部の処理のスキャン時間内に存在する場合、前記マーク良否判定及び同期計算部の処理のスキャン時間と前記ON位置時間との加算結果を、前記マーク出力部の処理のスキャン時間で除算し、スキャン設定回数を求め、前記マーク信号が前記マーク良否判定及び同期計算部の処理のスキャン開始時点の前後に渡って存在する場合、前記ON位置時間を、前記マーク出力部の処理のスキャン時間で除算し、スキャン設定回数を求める、
ことを特徴とするマーク信号処理装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載のマーク信号処理装置において、
前記マークが付された材料の走行中に、ロータリカッタにより前記材料を切断するロータリカッタ制御システムに用いることを特徴とするマーク信号処理装置。
【請求項5】
材料に付されたマークの存在をマーク信号として入力し、前記マーク信号に基づいてマークの良否を判定し、その判定結果を出力するマーク信号処理装置によるマーク信号同期方法であって、
前記マーク信号処理装置が、
所定のスキャン時間で繰り返して処理を実行するマーク良否判定及び同期計算部と、
前記所定のスキャン時間よりも短い時間で繰り返して処理を実行するマーク出力部と、を備え、
前記マーク信号の入力を契機として、前記マーク良否判定及び同期計算部により、前記マークの良否を判定すると共に、自らの処理のスキャン開始時点から前記マーク信号がOFFからONに変化する材料上のON位置の時点までの間の時間幅であるON位置時間を算出するステップと、
前記マーク出力部により、自らの処理のスキャンをカウントすると共に、前記ON位置時間に基づいたスキャン設定回数経過後に、前記判定結果を出力するステップと、
を有することを特徴とするマーク信号同期方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−226490(P2009−226490A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−70936(P2008−70936)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(390014384)日本リライアンス株式会社 (58)
【Fターム(参考)】