メディア情報を提示するユーザ・インターフェース
【課題】ムービーなどの時間ベース・メディアに関する情報の制御および/または提示もしくはその両方のさまざまな態様を提供する。
【解決手段】時間ベース・メディア・データの処理を制御するための表示用のインターフェースを生成する方法が提供される。主ウィンドウとしてグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表すデータの第1の組が生成され、表示される。ドロワ・ウィンドウを表すデータの第2の組が生成される。この第2の組に、「お気に入り」メディアまたは「チャンネル」メディアの表現(たとえばアイコン)などのオブジェクトが含まれる。ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウの一部であるように見え、ドロワ・ウィンドウを閉じる時に主ウィンドウの下にスライドする。
【解決手段】時間ベース・メディア・データの処理を制御するための表示用のインターフェースを生成する方法が提供される。主ウィンドウとしてグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表すデータの第1の組が生成され、表示される。ドロワ・ウィンドウを表すデータの第2の組が生成される。この第2の組に、「お気に入り」メディアまたは「チャンネル」メディアの表現(たとえばアイコン)などのオブジェクトが含まれる。ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウの一部であるように見え、ドロワ・ウィンドウを閉じる時に主ウィンドウの下にスライドする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオおよび/またはオーディオを表す時間ベース・メディア・データなどのメディア情報の処理(たとえば、生成、保管、送受信、再生/表示、編集、参照など)のためのユーザ・インターフェースに関する。具体的には、本発明は、時間ベース・メディア・データおよび静止メディア・データの再生または他の処理のための機能性を提供する、対話型のディジタル処理システムによって制御されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供する。
【背景技術】
【0002】
現在、時間ベース・メディアを保管するのに使用される、AIFFなどのオーディオ・フォーマット、AVIなどのビデオ・フォーマット、およびRealMediaなどのストリーミング・フォーマットなどの多数のファイル構造がある。これらは、焦点と適用可能性が異なるので、少なくとも部分的に異なる。これらのフォーマットの一部は、十分に広く受け入れられ、応用分野が広く、比較的実施しやすいので、コンテンツ配信だけではなく、QuickTime(商標)ファイル・フォーマットなどの交換フォーマットとしても使用される。QuickTimeフォーマットは、現在、時間ベースのデータをサービスする多数のウェブ・サイトによって使用され、プロフェッショナル用のものを含む多くのオーサリング環境で使用され、多数のマルチメディアCD−ROM(たとえばDVDまたはCD−I)タイトルで使用されている。
【0003】
QuickTimeメディア・レイヤは、時間ベースの素材(ビデオ、オーディオ、ビデオおよびオーディオ、モーション・グラフィックス/アニメーションなど)に重きをおいて、一般的なマルチメディア・データの比較的効率的な表示および管理をサポートする。メディア・レイヤでは、メディア情報の保管および交換のフォーマットとしてQuickTimeファイル・フォーマットが使用される。このレイヤのアーキテクチャ的能力は、既存の実装より全般的に広く、このファイル・フォーマットは、既存のQuickTime実装によって現在要求されているものより多くの情報を表現することができる。さらに、QuickTimeファイル・フォーマットは、一般的な時間ベースのストリームの時間的挙動、ネットワーク・パケットの時間ベースの放出を含む概念、ならびにマルチメディア・データの時間ベースのローカル・プレゼンテーションを表現する構造を有する。
【0004】
時間ベース・メディア・フォーマットによって提供される機能性および柔軟性に対して、そのようなフォーマットの時間ベース・メディアの再生および/または他の処理のための適当な機能性および柔軟性を提供するユーザ・インターフェースを提供することが望ましい。
【0005】
時間ベース・メディアのプレゼンテーションを制御する従来のユーザ・インターフェースには、米国ワシントン州シアトルのRealNetworks社のRealPlayerのユーザ・インターフェース、米国カリフォルニア州キューパティーノのApple Computer社のQuickTime MoviePlayerのユーザ・インターフェース、および米国ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporation社のWindows(登録商標) Media Playerのユーザ・インターフェースが含まれる。また、米国カリフォルニア州サンノゼのAdobe Systems社のPremiereなど、メディアの作成および編集を可能にする、多数の時間ベース・メディア・オーサリング・システムがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの従来のユーザ・インターフェースでは、通常は、コントロール(たとえば再生を制御するコントロール)の表示、または、通常は所定の選択されたメディア(たとえばCNNまたはリモート位置にある別の放送ソースまたはローカルに保管されたメディア・ソース)である「お気に入り」または「チャンネル」のリストの表示に、「ポップアップ」メニューまたはプルダウン・メニューが使用される。これらのリストまたはメニューは、この情報を提示する許容可能な形である可能性があるが、リストまたはメニューは、簡単に変更可能ではない場合があり、変更動作は直観的でない。さらに、これらのリストまたはメニューは、メディアを提示するどのウィンドウとも別であり、したがって、そのようなウィンドウの一部であるようには見えない。
【0007】
一部の従来のユーザ・インターフェースでは、さまざまなコントロールが、メディアを提示するものと同一のウィンドウのボーダーに表示される。たとえば、タイム・バーが、あるウィンドウに、同一のウィンドウの再生用のコントロールと共に表示される場合がある。これらのコントロールは、簡単に見ることができ、ユーザが使用することができるが、1つのウィンドウに多数のコントロールがあると、そのウィンドウが複雑に見え、初心者ユーザを威嚇する傾向がある。
【0008】
一部の従来のユーザ・インターフェースには、プレゼンテーションのためにメディアのあるチャプタまたはセクションを選択する機能が含まれる。LaserDiscプレイヤには、通常は、メディアがチャプタまたはセクションに分けられている時に使用することができる、この機能が含まれる。ユーザは、チャプタまたはセクションのリストを提示され、そのリストからチャプタまたはセクションを選択することができる。このリストに、多数のチャプタまたはセクションが含まれる時には、ユーザは、リストをスクロールすることができるが、スクロールの速度は、単一の所定の速度に固定されている。したがって、ユーザがチャプタのリストをスクロールする能力は、これらの従来技術のユーザ・インターフェースでは制限されている。
【0009】
時間ベース・メディアの編集が可能ないくつかの従来のユーザ・インターフェースに、メディアの時間の範囲内で編集するためにその範囲を選択する能力が含まれる場合がある。しかし、これらのインターフェースでは、インジケータの少なくとも1つのドラッグ・アクションによって選択されたメディアの選択された範囲の、単一の再生ボタンを介する再生が可能ではない。
【課題を解決するための手段/発明の効果】
【0010】
本発明は、ムービーなどの時間ベース・メディアに関する情報の制御および/または提示もしくはその両方のさまざまな態様に関する。
【0011】
本発明の一態様では、本発明の例示的方法によって、時間ベース・メディアのプレゼンテーションの選択が可能になる。この方法では、時間ベース・メディアのタイム・ラインのグラフィカル表現が表示され、現在時間のグラフィカル表現も、タイム・ラインのグラフィカル表現に沿って表示される。開始グラフィカル・インジケータおよび停止グラフィカル・インジケータも、タイム・ラインのグラフィカル表現に沿って表示される。開始グラフィカル・インジケータまたは停止グラフィカル・インジケータは、たとえば、インジケータのいずれかをタイム・ラインのグラフィカル表現に沿ってドラッグすることによって位置決めして、プレゼンテーションに関して時間ベース・メディアの部分を選択することができる。この方法の1つの通常の例では、開始グラフィカル・インジケータと停止グラフィカル・インジケータの両方を、タイム・ラインに沿ってドラッグして、プレゼンテーションに関してムービーの部分を選択することができる。
【0012】
本発明のもう1つの態様によれば、時間ベース・メディア・データの処理を制御するための表示用のインターフェースを生成する方法が提供される。主ウィンドウとしてグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表すデータの第1の組が生成され、表示される。ドロワ・ウィンドウを表すデータの第2の組が生成される。この第2の組に、「お気に入り」メディアまたは「チャンネル」メディアの表現(たとえばアイコン)などのオブジェクトが含まれる。第1の表示状態では、ドロワ・ウィンドウに、少なくとも部分的に主ウィンドウが重なり、第2の表示状態では、ドロワ・ウィンドウが、少なくとも部分的に可視である。一実施態様では、ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウの一部であるように見え、ドロワ・ウィンドウを閉じる時に主ウィンドウの下にスライドする。一実施態様では、主ウィンドウが移動される時に、ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウの一部として主ウィンドウと共に移動する。ドロワ・ウィンドウは、一実施態様で、固定された所定の複数の位置を提供する。これらの位置のそれぞれが、時間ベース・メディア・ファイルに関連する時間ベース・メディア・アイコン(たとえばサムネイル・イメージ)の表示用である。一実施態様では、サムネイル・イメージが、お気に入りまたはチャンネルの時間ベース・メディアを表し、ユーザが、ドロワ・ウィンドウの内容を変更するために、アイコンをドロワ・ウィンドウへまたはドロワ・ウィンドウからドラッグすることができる。
【0013】
本発明のもう1つの態様によれば、時間ベース・メディア・データの処理を制御するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを生成する方法が提供される。この態様による例示的な方法では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを表すデータの第1の組が生成され、主ウィンドウとして表示される。補助ドロワ・ウィンドウを表すデータの第2の組が表示のために生成される。第1の表示状態では、補助ドロワ・ウィンドウに、少なくとも部分的に主ウィンドウが重なり、第2の表示状態では、補助ドロワ・ウィンドウが少なくとも部分的に可視である。一実施態様では、補助ドロワ・ウィンドウが主ウィンドウの一部であるように見え、補助ドロワ・ウィンドウを閉じる時に、主ウィンドウの下にスライドする。一実施態様で、主ウィンドウが移動される時に、補助ドロワ・ウィンドウが主ウィンドウの一部として主ウィンドウと共に移動する。一実施態様では、補助ドロワ・ウィンドウが、時間ベース・メディア・ファイルに関する情報または時間ベース・メディア・ファイルの制御のためのコントロールを提供する。
【0014】
本発明のもう1つの態様によれば、時間ベース・メディア情報を処理するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを制御する方法が提供される。この態様の1つの例示的な方法では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースの一部を変更する入力が検出される。この部分は、時間ベース・メディアに関連する時間を示す。入力の入力速度が判定され、その部分を変更する速度も判定され、この変更速度は入力速度に依存する。その部分に表示される情報が入力速度に依存する速度に従って変更される。本発明のこの態様による1つの特定の例では、チャプタ選択機構を用いて、ユーザがチャプタ表示区域にその区域内でチャプタをスクロールさせることによって、ムービー内の異なるチャプタを選択することができる。スクロールの速度は、カーソルの移動または他の入力によって制御される。
【0015】
本発明は、メディア情報を処理する方法および装置を提供する。本発明の一実施形態では、時間ベース・メディア情報(たとえばビデオ、アニメーション付きのグラフィックス、またはオーディオなど)の参照、再生、および/または他の処理のための多数の機能を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を提供する。一実施形態では、メディア・プレイヤとも称するこのGUIが、通常はオーディオ情報およびモーション・ビデオ情報を含むQuickTime「ムービー」などのQuickTimeフォーマットの時間ベース・メディアを処理する機能性を提供する。本発明を、QuickTimeメディア・フォーマットに関して説明するが、本発明を、他のメディア・データ・フォーマットと共に、多数の異なるタイプのアーキテクチャを有するさまざまなタイプのデータ処理システムと共に、さまざまな環境で使用することができることを諒解されたい。したがって、本発明は、本明細書で開示されるシステム、メディア・データ・フォーマット、またはアーキテクチャに制限されてはならず、これらは本発明の理解を提供することだけを意図されており、本発明の範囲は請求項によって定義される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ハードウェアの概要
図1は、本発明の一実施形態による、メディア・データを処理することができるコンピュータ・システムのネットワークの図である。図1からわかるように、ネットワーク100には、インターネット122を介して一緒に結合される複数のクライアント・コンピュータ・システムが含まれる。用語「インターネット」が、ネットワークのネットワークを指すことを諒解されたい。そのようなネットワークでは、TCP/IP、ATM、SNA、SDIなどの、情報の交換のためのさまざまなプロトコルを使用できる。インターネットの物理的接続と、インターネットのプロトコルおよび通信手順は当業者に周知である。
【0017】
インターネット122へのアクセスは、通常は、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)、たとえばISP124およびISP126によって提供される。クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120などのクライアント・システムのユーザは、通常は、ISP124および126などのインターネット・サービス・プロバイダを介してインターネットへアクセスする。インターネットへのアクセスによって、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ・システム128などの複数のディジタル処理システムの間での情報(たとえば電子メール、テキスト・ファイル、メディア・ファイルなど)の転送が容易になる。たとえば、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ128のうちの1つまたは複数が、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ128のうちの別の1つまたは複数にメディア・データ(たとえば、ビデオおよびオーディオ、ビデオ、またはオーディオ)を供給することができる。たとえば、本発明の一実施形態では、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120の1つまたは複数が、ウェブ・サーバ128などのリモート位置に保管されているであろう時間ベース・メディア・データの再生を要求することができる。リモート保管の場合に、データを、ファイルとして転送(たとえばダウンロード)することができ、その後、ファイルの転送の後に再生するか、ストリーミング・メディア・システムが使用可能な場合には、転送が行われている間にクライアント側でデータを再生することができる。もう1つの実施形態では、要求された時間ベース・メディア・データを、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および/または120でローカルに保管することができる。ローカル保管の場合に、クライアント・システムは、ネットワーク接続を必要とせずに、再生システム(たとえばQuickTimeプレイヤ)を使用して、時間ベース・メディアを再生することができる。
【0018】
ウェブ・サーバ128には、通常は、ワールド・ワイド・ウェブのプロトコルなどの1つまたは複数のデータ通信プロトコルを用いて動作する少なくとも1つのコンピュータ・システムが含まれ、したがって、ウェブ・サーバ128は、通常はインターネット122に結合される。任意選択として、ウェブ・サーバ128は、クライアント・コンピュータ・システムにインターネットまたは他のネットワークへのアクセスを提供することができるISPの一部としてもよい。クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120は、それぞれ、適当なウェブ・ブラウジング・ソフトウェアを用いて、ウェブ・サーバ128によって供給することができるHTML文書(たとえばウェブ・ページ)などのデータにアクセスする。そのようなデータによって、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120によって再生/提示することができるQuickTimeムービーなどのメディアを供給することができる。
【0019】
ISP124は、モデム・インターフェース106を介してクライアント・コンピュータ・システム102にインターネット接続性を提供し、このモデム・インターフェース106は、クライアント・コンピュータ・システム102の一部とみることができる。クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120は、Macintoshコンピュータ、「ネットワーク」コンピュータ、ハンドヘルド/ポータブル・コンピュータ、ウェブTVシステム、または他のタイプのディジタル処理システム(たとえば、ディジタル処理機能を有するセル電話)などの通常のデータ処理システムとすることができる。
【0020】
同様に、ISP126は、クライアント・コンピュータ・システム104、118、および120をインターネットに接続させる。しかし、図1に示されているように、そのような接続の仕方は、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120などのさまざまなクライアント・コンピュータ・システムによって変化する。たとえば、図1に示されているように、クライアント・コンピュータ・システム104は、モデム・インターフェース108を介してISP126に結合されるが、クライアント・コンピュータ・システム118および120は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)の一部である。モデム106および108として図示されたインターフェース106および108は、それぞれ、アナログ・モデム、ISDNモデム、ケーブル・モデム、衛星伝送インターフェース(たとえば「Direct PC」)、無線インターフェース、または、クライアント・コンピュータ・システムなどのディジタル処理システムを別のディジタル処理システムに結合するための他のインターフェースを代表している。クライアント・コンピュータ・システム118および120は、それぞれネットワーク・インターフェース114および116を介してLANバス112に結合される。ネットワーク・インターフェース114および116は、イーサネット(登録商標)・タイプ、非同期転送モード(ATM)、または他のタイプのネットワーク・インターフェースとすることができる。LANバスは、ゲートウェイ・ディジタル処理システム110にも結合され、このゲートウェイ・ディジタル処理システム110は、ファイヤウォールおよび他のインターネット関連サービスをLANに提供することができる。ゲートウェイ・ディジタル処理システム110は、ISP126に結合されて、クライアント・コンピュータ・システム118および120をインターネット接続している。ゲートウェイ・ディジタル処理システム110には、たとえば、通常のサーバ・コンピュータ・システムを含めることができる。同様に、ウェブ・サーバ128には、通常のサーバ・コンピュータ・システムを含めることができる。
【0021】
システム100を用いて、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ628のうちの1つまたは複数が、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ128のうちの別の1つまたは複数に時間ベース・メディア・データ(たとえばビデオおよびオーディオ、ビデオ、またはオーディオ)を提供できるようにすることができる。下で説明するように、本発明は、メディア・データの再生および処理のための他の機能性を促進する。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・データを処理するのに使用することができるディジタル処理システムのブロック図である。たとえば、図2に示されたディジタル処理システム150は、クライアント・コンピュータ・システム(たとえばクライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および/または120)、ウェブ・サーバ・システム(たとえばウェブ・サーバ128)、通常のサーバ・システムなどとして使用することができる。さらに、ディジタル処理システム150は、ISP124または126などのインターネット・サービス・プロバイダの1つまたは複数の機能を実行するのに使用することができる。ディジタル処理システム150を、モデムまたはネットワーク・インターフェース168を介して外部システムにインターフェースすることができる。モデムまたはネットワーク・インターフェース168は、ディジタル処理システム150の一部とみることができることを諒解されたい。モデムまたはネットワーク・インターフェース168は、アナログ・モデム、ISDNモデム、ケーブル・モデム、トークン・リング・インターフェース、衛星伝送インターフェース、無線インターフェース、または、複数のディジタル処理システムの間のデータ通信を提供する他のインターフェースとすることができる。
【0023】
ディジタル処理システム150には、1つまたは複数のプロセッサを代表しているプロセッサ152が含まれている。このプロセッサ152には、Motorola社のPowerPCプロセッサ、Intel社のPentium(登録商標)(またはx86)プロセッサなどの1つまたは複数の通常のタイプのそのようなプロセッサを含めることができる。メモリ154が、バス156によってプロセッサ152に結合される。メモリ154は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)とすることができ、メモリ154に、スタティックRAM(SRAM)を含めることもできる。プロセッサを、他のタイプの記憶域/メモリ(たとえばキャッシュ、フラッシュ・メモリ、ディスクなど)に結合することもでき、これらは、メモリ154の一部としても、メモリ154とは別としてもよい。
【0024】
バス156は、さらに、プロセッサ152を、ディスプレイ・コントローラ158、大容量メモリ162、モデムまたはネットワーク・インターフェース168、および入出力(I/O)コントローラ164に結合する。大容量メモリ162は、磁気、光学、光磁気、テープ、および/または他のタイプの情報保管用の機械可読媒体/デバイスを代表している。たとえば、大容量メモリ162は、ハード・ディスク、読取専用または書込可能の光学CD(たとえばCD ROM、DVD)を代表している。ディスプレイ・コントローラ158は、通常の形でディスプレイ160を制御し、ディスプレイ160は、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・ディスプレイ、または他のタイプのディスプレイ装置を表すことができる。I/Oコントローラ164は、I/Oデバイス166を制御し、I/Oデバイス166には、1つまたは複数のキーボード、マウス/トラックボールまたは他のポインティング・デバイス、マイクロフォン(音声認識機能用)、磁気および/または光学ディスク・ドライブ、プリンタ、スキャナ、ディジタル・カメラ、マイクロフォンなどを含めることができる。
【0025】
ディジタル処理システム150はシステムの1例を示しているにすぎず、そのシステムは本発明と共に使用できる多数の異なる構成およびアーキテクチャを有することができることを諒解されたい。たとえば、Macintoshおよび他のシステムは、周辺バス、専用キャッシュ・バスなどの複数のバスを有することが多い。その一方で、本発明のディジタル処理システムとして使用することができるネットワーク・コンピュータは、たとえば、ハード・ディスクまたは他の大容量記憶装置を含まない場合があるが、モデムまたはインターフェース168などのネットワーク接続を介して、プロセッサ152によって処理されるルーチンおよび/またはデータを受信することができる。同様に、当技術分野で既知のウェブTVシステムは、本発明のディジタル処理システムとみることができるが、そのようなシステムには、I/Oデバイス166に関して上で説明したものなどの1つまたは複数のI/Oデバイスが含まれない場合がある。さらに、セル電話および/またはポケット・ベル機能を使用することができるポータブル通信データ処理システムは、本発明と共に使用することのできるディジタル処理システムとみることができる。
【0026】
図2のシステム150では、大容量メモリ162(および/またはメモリ154)に、本発明に従って処理することのできる時間ベース・メディア(たとえばビデオ、オーディオ、ムービーなど)を保管することができる。代替案では、メディア・データは、たとえばモデムまたはネットワーク・インターフェース168を介して、ディジタル処理システム150によって受信し、たとえばディスプレイ160および/またはI/Oデバイス166を介して、ディジタル処理システム150によって保管および/または提示することができ、I/Oデバイス166には、オーディオ・スピーカ、ヘッドホン、および/または他のメディア再生出力デバイスを含めることができる。一実施形態では、パケット化されたメディア・データを、本発明によるシステム150による処理のためにQuickTimeフォーマットに従って、LANおよび/またはインターネットなどのデータ通信ネットワークを介して送信することができる。その一方で、ディジタル処理システム150は、大容量メモリ162、メモリ164、および/またはディジタル処理システム150によってアクセス可能な別の機械可読媒体に時間ベース・メディア・データならびに本発明による時間ベース・メディア・データの処理の機能性を提供する実行可能コードをローカルに保管することができる。
【0027】
本発明の一実施形態の概要
図3Aに、本発明の一実施形態による、GUI、具体的には、時間ベース・メディア・データの表示、制御、および/または他の処理のための時間ベース・メディア・プレイヤ表示ウィンドウを示す。
【0028】
図からわかるように、時間ベース・メディア・プレイヤ(メディア・プレイヤ)200は、通常はコンピュータまたは他のディジタル処理システムのディスプレイのウィンドウとして表示されるが、このメディア・プレイヤ200には、QuickTimeムービーなどの時間ベース・メディア・データを処理するための複数の表示機能および制御機能が含まれる。プレイヤ・ウィンドウ200は、クローズ・ボックス222を使用して「閉じる」ことができる(たとえば、ユーザは、カーソルをこのボックスの上に置き、カーソルがクローズ・ボックス上に置かれている間にマウスのボタンなどのボタンを押下げ、離すことによって、このボックスを「クリック」して、ウィンドウを閉じることができる)。
【0029】
メディア・プレイヤ200には、時間ベース・メディアに関連するムービーまたは他のイメージを表示するためのムービー表示ウィンドウ202が含まれる。さらに、メディア・プレイヤ200の時間/チャプタ表示コントロール領域204が、特定の時間ベース・メディア・ファイル(たとえば、プレイヤ200によって処理される特定のムービー)に関連する時間の表示および/または制御のための機能性を提供する。下で説明するように、時間ベース・メディア・ファイルは、「チャプタ」またはセクションにサブインデクシングすることができ、これらの「チャプタ」またはセクションは、時間ベース・メディア・ファイルの時間セグメントに対応し、これらのチャプタにタイトルをつけることもできる。したがって、ユーザは、時間ベース・メディア・ファイルをそこから再生する時間またはその中で再生する時間セグメントを表示または選択することができる。そのような選択は、下で説明するように、特定のチャプタ名および/または時間ベース・メディア・ファイルの時間の長さに関する特定の時間に基づくものとすることができる。
【0030】
メディア・プレイヤ200には、時間ベース・メディアの再生、表示、および/または他の処理を制御する多数の他の機構が含まれる。たとえば、ボリューム・ダイヤル220によって、オーディオ出力レベル(たとえば、スピーカ、ヘッドホン、または他のオーディオ出力デバイスを介する)が制御される。一実施形態では、ポインティング・デバイス(たとえば、マウス、トラックボール、タッチパッド、キーボードの矢印キーなど)または音声認識を介して制御されるカーソルによって、ユーザが、ダイヤル220ならびにメディア・プレイヤ200の他の特徴を制御できるようになっている。たとえば、一実施形態では、ユーザが、ポインティング・デバイスを使用してボリューム・ダイヤル220の上にカーソルを置き、ポインティング・デバイスの「クリック」ボタンを押下げたままにし(ボリューム・ダイヤル・アイコン220を選択または「アクティブにする」ために)、その後、カーソルを上下に移動して、レベル/ボリュームを上げ下げすることによって、オーディオ出力レベル/ボリュームを制御することができる。一実施形態では、ボリューム・レベル表示/コントロール218に、この表示で1つまたは複数のグラフィカル「レベル・ライン」を強調表示することによって現在のボリュームが表示され、ここでは、より多くのラインが強調表示される時に、ボリュームが高い。したがって、ダイヤル220が、オーディオ出力レベルを上げるために「上に回転」される時に、より多くのラインが強調表示され、逆に、ダイヤル220が、ボリュームを下げるために「下に回転」される時に、より少ないラインが、ボリューム・レベル表示コントロール218で強調表示される。図3Aに示された実施形態では、ユーザが、カーソルをボリューム・レベル/表示コントロール218の上に置き、アイコンをアクティブにし(たとえばマウスまたは他のポインティング・デバイスの選択/クリック・ボタンを押し、そのままに保つことによって)、カーソルを右に(ボリュームを上げるために)または左に(ボリュームを下げるために)移動することによって、オーディオ出力レベル/ボリュームを変更することもでき、この場合に、ダイヤル220は、それぞれ上下に回され、ボリューム・レベル/表示コントロール218のレベル・ラインが、それ相応に強調表示される。また、一実施形態では、ユーザが、オーディオ・アイコン217を選択(たとえば、それを「クリック」)して、プレゼンテーションのオーディオ部分をオフにすることができる。図からわかるように、メディア・プレイヤ200には、(現在選択されている)時間ベース・メディア・ファイルの再生および一時停止を可能にする再生ボタン216および一時停止ボタン212も含まれる。
【0031】
下で説明するように、本発明は、主ウィンドウまたはメディア・プレイヤ200ウィンドウから「開かれる」副ウィンドウまたは「ドロワ」ウィンドウまたは「パネル」ウィンドウまたはトレイ・ウィンドウを提供する。したがって、ドロワ・ウィンドウまたはパネル・ウィンドウまたはトレイ・ウィンドウは、ユーザ入力に応答して開閉される時に、たとえば、図4、図5A、図6A、および図6Bに示されているように、メディア・プレイヤ200ウィンドウから開閉されるひきだし(ドロワ)に似る。これらのドロワ・ウィンドウ(たとえば、お気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウ230)は、一実施形態では、主ウィンドウの一部であり、主ウィンドウと共に移動され、主ウィンドウと共に開かれるか閉じられる。すなわち、主ウィンドウがデスクトップ(ディスプレイ画面)上で移動される時に、ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウと共に移動し、主ウィンドウに取り付けられているように見える。主ウィンドウが最初に開かれる時に、ドロワ・ウィンドウのハンドル部分が開かれ、表示され、主ウィンドウに取り付けられているように見える。主ウィンドウを閉じる(たとえばディスプレイ画面から除去する)時に、ドロワ・ウィンドウが閉じられる。ドロワ・ウィンドウには、一実施形態では、通常、ドロワ・コントロール(たとえばドロワ・コントロール214)を含むハンドル部分が含まれ、このドロワ・コントロールは、ドロワ・ウィンドウを開くようにスライドさせる(たとえば、お気に入り/チャンネル・アイコンを表示する)のに使用することができ、ドロワ・ウィンドウが開かれている場合には、ドロワ・ウィンドウを閉じ、その結果、通常は主ウィンドウの縁で主ウィンドウに取り付けられるハンドル部分だけが表示されるようにするのに使用することができる。ドロワ・ウィンドウのハンドル部分には、サイズ変更コントロール208などの他のコントロールも含めることができる。一実施形態では、メディアを表すアイコン(たとえば「お気に入り」または「チャンネル」)などのオブジェクトを、ドロワ・ウィンドウの外の領域から選択することができ(たとえば、デスクトップ上のアイコンを選択することができる)、ドロワ・ウィンドウの内側の所定の(たとえば「タイリングされた」)領域にドラッグすることができる。これによって、一実施形態では、選択されたオブジェクトが、「お気に入り」または「チャンネル」になる。同様に、あるオブジェクト(たとえば、お気に入りメディアまたはチャンネル・メディアを表すアイコン)を、ドロワ・ウィンドウ内で選択し、そのウィンドウの外にドラッグする(たとえば、デスクトップまたはデスクトップ上のフォルダにドラッグするか、ごみ箱またはごみ箱機能を表すアイコンにドラッグする)ことができる。これは、選択されたオブジェクトのエイリアスまたはショート・カットの作成(フォルダにドラッグされた時)、またはドロワ・ウィンドウからのオブジェクトの削除のいずれかの効果を有する。したがって、一実施形態では、ドロワ・ウィンドウが、そこへまたはそこからオブジェクト(たとえばお気に入りまたはチャンネルのアイコン)をドラッグできるデスクトップ・ウィンドウとして働き、メディア・データを提示する(たとえば静止イメージまたはムービーを表示するかオーディオだけを再生するなど)主ウィンドウの一部に見える。
【0032】
メディア・プレイヤ200のドロワまたはトレイは、時間ベース・メディア・ファイルの再生または他の処理に関連する追加の機能性または情報を提供する。たとえば、下で説明するコントロール・ボタン206に関連するトレイに、時間ベース・メディア・ファイルの再生および他の処理を制御する複数の他の機構が含まれ、この機構には、たとえば、オーディオ・バランス、低音、および高音のコントロール、前後スキャン・コントロール、ステップ・バック/フォワード・コントロールなどを含めることができる。したがって、ユーザは、コントロール・ボタン206をアクティブにすることができ(たとえば、カーソルがコントロール・ボタン206の上にある間にポインティング・デバイスでクリック/ダブル・クリックすることによって)、一実施形態では、コントロール・パネルが、メディア・プレイヤ200ウィンドウから「スライド」し、メディア・プレイヤ200の下に隠された/閉じられたドロワであるかのように見える。同様に、お気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214は、ユーザによってアクティブにされる(たとえばポインティング・デバイスを使用して)時に、下でさらに詳細に説明するお気に入り/チャンネル・ドロワを開く。最後に、情報ボタン210は、アクティブにされた時に情報トレイ250を開き、このトレイは、一実施形態では、メディア・プレイヤ200からスライドし、メディア・プレイヤ200の下に隠された/閉じられたドロワであるかのように見える。
【0033】
メディア・プレイヤ200またはモーション・ビデオ表示ウィンドウ202のサイズも、サイズ変更コントロール208をアクティブにすることによって変更することができる。一実施形態では、メディア・プレイヤ200が、デフォルトの最小サイズで表示される。この実施形態では、サイズ変更コントロール208がアクティブにされた時に、2つのアニメーション付きの長方形が表示され、一方のアニメーション付き長方形は、モーション表示ウィンドウ202(その中に表示されるイメージと共に)のサイズを表し、もう一方のアニメーション付き長方形は、メディア・プレイヤ200ウィンドウを表す。アニメーション付き長方形のそれぞれが、これら2つのウィンドウの1つの現在選択されているサイズを表し、したがって、アニメーション付き長方形のそれぞれが、現在選択されているサイズが最終的にユーザによって選択された場合のそのウィンドウのサイズを示す。したがって、サイズ変更コントロール208をカーソルによって「ドラッグ」して、ウィンドウ202のサイズがしきい値サイズまで増やされるまでウィンドウ200のサイズを変更せずに、モーション・ビデオ表示ウィンドウ202(およびそれによって表示されるイメージ)のサイズを変更することができる。このしきい値サイズは、一実施形態では、寸法320×240画素のメディア・プレイヤ200またはウィンドウ202の縁に実質的に対応する。これが発生する時には、それ以上モーション・ビデオ表示ウィンドウ202を拡大しようとする試みによって、メディア・プレイヤ200ウィンドウおよびウィンドウ202が一緒に拡大される。言い換えると、外側のウィンドウ長方形が、最小(デフォルト・サイズ)より大きい場合に、2つの長方形が、一緒に比例して拡大縮小される。しかし、ユーザが、メディア・プレイヤ200ウィンドウのアニメーション付き長方形を最小サイズより小さく縮小しようとする場合に、モーション・ビデオ表示ウィンドウ202(およびそのアニメーション付き長方形)だけが縮小され、メディア・プレイヤ200ウィンドウのサイズは、最小サイズから変更されないままになる。
【0034】
図3Bに、オーディオのみのプレイヤのウィンドウの例を示す。図3Bのプレイヤ・ウィンドウには、図3Bのプレイヤ・ウィンドウを介してオーディオ・メディアだけが再生されることを除いて、図3Aのプレイヤと同一のコントロールおよびドロワを含めることができる。
【0035】
本発明のさまざまなインターフェースを介して提示されるメディアが、オーディオを伴うムービー、またはオーディオなしのムービー、またはオーディオのみの時間ベースのメディア(たとえば会話または音楽)、または静止画像、もしくはこれらのメディアの組合せに制限されないことを諒解されたい。また、ドロワに、メディアまたはメディアのプレゼンテーションの制御に関連する、任意の数の異なるタイプのコントロールまたは、一般に、オブジェクトを含めることができることを諒解されたい。ドロワ内のこれらのコントロールを用いて、ユーザが、メディアのプレゼンテーションの操作および設計または他の形でのその制御を行うことができる。ドロワには、メディアのコントロール(たとえばコントロール・ボタン)と、お気に入りまたはチャンネルの組合せを含めることができるが、図4、図6A、および図6Bに示された実施形態では、コントロールが、お気に入りおよび/またはチャンネルを含むドロワと別の1つのドロワに表示されている。また、1つの例で、お気に入りが、ユーザが(またはユーザの要求時にシステムが、またはシステムが独力で)お気に入りとしてメディアを指定する(Microsoft社のInternet ExplorerまたはNetscape社のNavigatorなどのウェブ・ブラウザでウェブ・サイトをお気に入りとして選択するかブックマークとして選択する形に類似する)ことによって将来の使用のために保存することを決定した、単に事前に選択されたメディア(ローカルに保管されるかリモート・サイトから受信されたかのいずれか)であることを諒解されたい。また、プレイヤ・ウィンドウ(たとえばウィンドウ200)が、お気に入りまたはチャンネルについて複数のドロワを有することができることを諒解されたい。たとえば、お気に入りのために2つの別のドロワと、チャンネルのために2つの別のドロワを設けることができる。コントロールも、別のドロワに配置することができる。
【0036】
お気に入り/チャンネル・ドロワ
ここで図4を参照すると、本発明の一実施形態による、部分的に開かれたお気に入り/チャンネル・ドロワを示す、図3Aの時間ベース・メディア・プレイヤが示されている。具体的に言うと、メディア・プレイヤ200が、お気に入り/チャンネル・ドロワ230と共に示されている。一実施形態では、お気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214の上にカーソルを置き、ポインティング・デバイス(たとえばマウス・ボタン)をクリックし保持することによるお気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214のアクティブ化を伴ってもよいお気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214に関するユーザ入力に応答して、お気に入り/チャンネル・ドロワ230を、メディア・プレイヤ・ウィンドウ200に関する副ドロワ・ウィンドウとして「開く」ことができる。お気に入り/チャンネル・ドロワ230は、少なくとも部分的にメディア・プレイヤ200によって部分的に隠され、それに取り付けられて見えるようになる。副ウィンドウとして開かれる前に、副ウィンドウのハンドルがウィンドウのとなりに表示される。このハンドルは、副ウィンドウが開かれた後に副ウィンドウに取り付けられたままになる。お気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214がアクティブにされている間にカーソルを上下に移動することによって(たとえば、カーソルをコントロール214の上に置き、マウスのボタンを押し下げたままにする)、ユーザは、メディア・プレイヤ200ウィンドウに対してさまざまなプロパティで表示されるお気に入り/チャンネル・ドロワ(ウィンドウ)230を閉じ、開くことができる。表示インターフェース、カーソル制御、およびドロワ・ユーザ・インターフェースに関する機構および用語の例が、参照によって本明細書に組み込まれる、1998年4月28日発行の米国特許第5745096号明細書、表題「Desk Drawer User Interface」に記載されている。お気に入り/チャンネル・ドロワ230を、メディア・ドロワと称する場合もある。
【0037】
通常、メディア・プレイヤ・ウィンドウ200は、たとえばデスクトップ・ウィンドウの、デスクトップ上で移動することができる(たとえば、デスクトップでウィンドウをドラッグすることによって移動される)主ウィンドウとして表示される。メディア・プレイヤ・ウィンドウには、副ウィンドウであるドロワ230の表示を制御するための、ドロワ・コントロール214などのトリガ領域を含めることができる。ドロワ230を、副ウィンドウと称するが、ドロワ230は、一実施形態では、主ウィンドウに取り付けられ、主ウィンドウがデスクトップ上で移動される時に主ウィンドウと共に移動するという点で、効果的に主ウィンドウの一部であることを諒解されたい。カーソル制御デバイス(時々ポインティング・デバイスとも称する)を使用して、ディスプレイのカーソル位置を制御することができる。その代わりに、音声認識を使用して、お気に入り/チャンネル・ドロワを開閉することができる。カーソルが、トリガ領域の画面/表示領域上に置かれ、その領域が、お気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウの、ドロワ・ウィンドウが表示されない(たとえば図3Aのように)第1状態で選択される(たとえば、マウスまたは他のカーソル選択/アクティブ化入力デバイスの押下げによって)時に、ユーザが、カーソルをドラッグ(たとえば下向きに)して、ドロワまたはその一部の内容を表示のために「開く」か見せることができ、この場合、ドロワが第2(または表示された/開かれた)状態になる。ドロワ・ウィンドウのこの第2状態を、図4および図5Aに示す。ドロワは、スライドする(すなわち、ほぼ連続的な)アニメーションを用いてすべりながら開くか、閉じられた状態から「飛ぶように」開くことができる。同様に、ドロワは、スライドするアニメーションを用いてすべりながら閉じるか、スライドするアニメーションなしで飛ぶように閉じることができる。カーソルをさらに制御して、時間ベース・メディア・ソース・アイコンのドロワへの配置(たとえば、デスクトップまたはデスクトップ上のフォルダからドロワへアイコンをドラッグすることによって)、時間ベース・メディア・ソース・アイコンのドロワからの除去、ドロワまたは他のウィンドウ内の位置の間での時間ベース・メディア・ソース・アイコンの再配置、および/またはドロワに表示されたアイコンに関連するメディア・ファイルの再生のための選択(たとえば、カーソルをそのアイコンの上に置き、アイコンをアクティブにすることによって)を行うことができる。下で説明するように、メディア・プレイヤには、同様の形で操作して、本発明のGUIメディア・プレイヤによって処理することのできる時間ベース・メディア・データに関する機能性および/または情報を提供することができる補助ドロワ・ウィンドウも含めることができる。
【0038】
図4では、ドロワ230が、部分的に開かれて、お気に入り/チャンネル行244と行246の一部とが見せられた状態で示されている。お気に入り/チャンネル行244には、お気に入り/チャンネル・ウェル232、234、236、238、および240が含まれる。各お気に入り/チャンネル・ウェルは、一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・ソースへの参照(たとえば表示/カーソル・アクティブ化されたアイコン)を含むことができる、ドロワ230内の固定された所定のタイリングされた表示位置を表し、この特定の時間ベース・メディア・ソースは、一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・ファイルまたは特定の時間ベース・メディア・チャンネルとすることができる。たとえば、図4に示されているように、ウェル234に、メディア・ソース・アイコン248が含まれ、ウェル238に、メディア・ソース・アイコン250が含まれ、これらのそれぞれが、特定の時間ベース・メディア・ファイルまたは時間ベース・メディア・チャンネルを参照するか、非時間ベース・メディア・ファイルを参照することができる。ドロワの各行には、タイリングされたコンパートメントが含まれ、そのそれぞれが、1つのメディア・ソース・アイコンを保持するように設計される。タイリングされたコンパートメントは、固定された所定の位置を有し、これによって、任意の位置へのメディア・ソース・アイコンの配置が防止される(一実施形態で)。任意の位置にアイコンをドロップする試みは、使用可能な(まだアイコンによって占有されていない)ウェルへのアイコンの配置をもたらす。すなわち、配置は、タイリングされた(たとえば重なり合わない)位置に制限される。一実施形態では、メディア・プレイヤ200を、図1に示されたものなどのクライアント・コンピュータ・システム上で生成し、表示することができ、メディア・ソース・アイコン248によって、QuickTimeムービーなどの特定の時間ベース・メディア・ファイルを参照することができ、この時間ベース・メディア・ファイルは、クライアント・コンピュータ・システムによってローカルに保管されるか、要求に応答してメディア・プレイヤ200による再生(または他のプレゼンテーションの形)のためにメディア・ファイルを供給するリモート位置(たとえばウェブ・サーバ・システム)にある。一実施形態では、そのような再生要求が、メディア・ソース・アイコン248をアクティブにすることによって(たとえば、その上をカーソルでポイントし、それをクリックすることによって)実行される。たとえば、時間ベース・メディア・ファイルにモーション・ビデオが含まれる場合に、それが、関連するメディア・ソース・アイコンをアクティブにした後に表示ウィンドウ202内に表示される。一実施形態では、ソース・アイコン(たとえばアイコン248)がアクティブにされる時に、そのアクティブにされるアイコンを含むウェルの縁の回りに強調表示が表示される。
【0039】
さらに、メディア・ソース・アイコン248などのメディア・ソース・アイコンによって、ニュース・プロバイダ(たとえばCNN、Fox Newsなど)、主要なネットワーク(たとえばABC、NBC、CBSなど)、ショッピング・ネットワーク、または別のチャンネルなどの特定のメディア・チャンネルを参照することができる。そのようなチャンネルは、インターネットに結合されたウェブ・サーバなどのメディア・ソースを介して通常は継続的な時間ベース・メディア情報/プログラミングを提供するソースに対応する。そのようなメディア・ソースは、QuickTimeまたは他のメディア・フォーマットに従い、図1に示されたものなどのデータ処理ネットワークを介して転送することができるデータ・パケットにメディア情報をストリーム化することができ、そのようなデータは、ローカルに保管されない場合がある(おそらくはローカル再生に必要な短期的保管を除く)。そのようなメディアのアドレスは、メディア・ソース・アイコンに関連付けられ、ユーザによるすばやいアクセスのために保管される。
【0040】
したがって、ウェルを、ユーザのディジタル処理システムからのファイルに関連するアイコンで満たすことができ(たとえば、ファイルを、デスクトップまたは他のウィンドウ/ディレクトリからドロワ内のウェルにドラッグすることができ、また、ドロワに関連するファイル・メニューを使用してアイコンをドロワ内のウェルに追加することができる)、また、リモート(たとえばウェブ)システムによって供給されたストリーム化された時間ベース・メディアに関連するアイコン(時々「ブックマーク」とも呼ばれる)で満たすことができる。一実施形態では、ユーザが、あるチャンネル、メディア(ウェブ)サーバなどを購読することができ、これらが、購読されたメディア・ソースに関連するアイコンを、ドロワ内のウェルおよび/またはそれに関連する他のディレクトリに供給する。したがって、一実施形態では、ドロワを、ユーザが変更することができ、また、その中の時間ベース・メディア・アイコンの転送、再配置、追加、または削除によって、リモート・サーバまたは他のディジタル処理システムが自動的に変更/更新することができる。一実施形態では、お気に入り/チャンネル・ドロワに、ユーザの「お気に入り」メディアに関連するアイコンを含めることができる。
【0041】
一実施形態では、メディア・ソース・アイコンによって、それに関連するメディア・ソースへのグラフィカル参照が提供される。たとえば、モーション・ビデオの特定のフレームを、「サムネイル」として使用して、それに関連するメディア・ソース(たとえばファイル、チャンネルなど)を表すことができる。したがって、特定のメディア・ファイルまたは他のメディア・ソースからのデータ(たとえばフレーム)を使用して、ドロワ230内のメディア・ソース・アイコンを生成して、その特定のメディア・ファイルを参照することができる。その一方で、メディア・ソース・アイコンに、それに関連するメディア・ファイルまたはチャンネルを識別するためのテキストまたはシンボルまたは他のグラフィックスまたはイメージを含めることができる。たとえば、特定のニュースまたはネットワーク・チャンネルに関連するロゴ/シンボルを、そのチャンネルを参照するメディア・ソース・アイコンとして使用して、そのアイコンがアクティブにされた時にそれによって供給される時間ベース・メディアを再生することができる。
【0042】
一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・アイコンを、選択された時(たとえば、その上にカーソルを置くか、その上でポインティング・デバイスをシングル・クリックすることによって)にグラフィカルに強調表示することができる。そのような強調表示には、一実施形態では、選択された時間ベース・メディア・アイコンの周囲にボーダーを設けることが含まれる。選択には、アイコンのアクティブ化を含めることができるが、必ずしも含まれるわけではなく、後者の場合には、そのアイコンに関連するメディア(たとえばファイルまたはチャンネル)の実行/ロードが行われることを諒解されたい。たとえば、一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・アイコンのアクティブ化が、そのアイコンを選択し、その後、クリックすることによって実行され、これによって、時間ベース・メディア・プレイヤ200が、そのアイコンに関連する時間ベース・メディア・ファイルを再生する。一実施形態では、チャンネルのソース・アイコンがプレゼンテーションのために選択された(たとえば、ビデオの表示と関連オーディオの再生)後に、ドロワ230をスライドして閉じることができる。
【0043】
図5Aは、本発明の一実施形態による、GUIとして生成されたお気に入り/チャンネル・ドロワを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。具体的に言うと、図5Aには、たとえば複数のウェル行を見せるために図4に示されたものより大きく開かれたドロワ230が示されており、これらのウェル行には、ウェル244および246が含まれ、後者は、図4に示されたメディア・プレイヤ200の図では部分的に隠されていた。一実施形態では、可視のドロワ230の量をユーザが制御する。本発明の一実施形態では、ウェル行244および/または246などの選択されたウェルまたはウェル行を、メディア・サーバによって供給されるメディアのあるお気に入りまたはチャンネルなどの、あるメディア・ソースのために予約することができる。その一方で、他のウェルは、メディア・アイコンの保管に自由に使用することができる。一実施形態では、時間ベース・メディア・アイコンを、ディジタル処理システムの他の位置/ディレクトリ(たとえばデスクトップまたは他のウィンドウ)からの時間ベース・メディア・ソースに関連するアイコンおよび/またはファイル名としてドロワのウェルに転送すること、ドロワ内のあるウェルから別のウェルに転送すること、および/またはドロワからディジタル処理システムの別の位置/ディレクトリに転送することが可能である。一実施形態では、既知のカーソル・ドラッグ方法を使用して、そのような転送を容易にすることができる。
【0044】
図5Bに、コンピュータ・システムのディスプレイ画面に表示することができる、本発明によるグラフィカル・ユーザ・インターフェースの例を示す。このインターフェースには、デスクトップ200bと、プル・ダウン・メニュー200hなどのプル・ダウン・メニューを有するメニュー・バー200aとが含まれる。デスクトップ200bには、ハード・ディスクのアイコン200fおよびフォルダのアイコン200g、ならびにメディア文書のアイコン200dおよびごみ箱のアイコン200cが含まれる。カーソル200eも、デスクトップ上でメディア・プレイヤ200の付近に表示されている。メディア・プレイヤ200には、クローズ・ボックス222と、イメージを表示するための表示ウィンドウ202が含まれる。ウィンドウ202の下に、ドロワ230があり、このドロワ230は、行246および244を含む4つのウェルの行を示すように開かれている。4つのソース・メディア・アイコンがドロワ230内に示されている。行の下のハンドルに、ドロワ・コントロール214およびサイズ変更コントロール208が含まれる。これから図5Bを使用して、ドロワ230の内容を変更するさまざまな処理を説明する。メディア・ソース・アイコンは、デスクトップから、フォルダから、またはハード・ディスク・アイコンから、ドロワ230のウェルにアイコンをドラッグすることによって、ドロワ230に追加することができる。たとえば、カーソル200eを使用して、アイコン200dを選択し、ウェル242にドラッグし、これによって、アイコン200dをドロワ230のウェル242に再配置することができる。この形で、アイコン200dがムービーを表す場合に、このアイコンがドロワに追加され、したがって、ユーザが、単にドロワを開き、ウェル242内のこのアイコンを選択することによって、このアイコンによって表されるムービーの再生を選択することができる。この前述の処理を逆転し、これによってウェル230からアイコンを削除することができる。たとえば、カーソル200eを使用して、メディア・ソース・アイコン248などのアイコンを選択し、その後、このアイコンを、ドロワ230のそのウェルからごみ箱200cにドラッグすることができる。これによって、アイコン248がドロワ230から除去され、このアイコンおよびそれに関連するメディアがドロワ230内のアイコンを選択することによって選択できるお気に入りではなくなる。
【0045】
ドロワ230にお気に入りを追加するもう1つの方法が、ムービーなどのメディアを開き、その結果、それがウィンドウ202内に表示される(オーディオ・ファイルの場合には、オーディオ・ファイルの再生の準備ができる)ようにすることである。その後、ユーザは、プル・ダウン・メニュー200hを使用して、オプション「add favorite(お気に入りの追加)」を選択することができ、これによって、そのメディアが、ドロワ230の最初の使用可能なウェルに追加される。
【0046】
ドロワ230内のアイコンは、アイコンをドロワ230からデスクトップ(ごみ箱を除く)にドラッグすることによって、メディアへのショート・カットまたはエイリアスを作成するのに使用することもできる。
【0047】
補助ドロワ/パネル
図6Aは、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された情報パネル(またはドロワ)ウィンドウを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。具体的に言うと、図6Aには、「開かれた」情報ドロワ250を有する、図3Aに示されたメディア・プレイヤ200の最下部が示されている。情報ドロワ250は、メディア・プレイヤ200ウィンドウに対して相対的に見せる(または開く)か隠すことができる「ドロワ」または副ウィンドウも表す。一実施形態では、ドロワ250が、ウィンドウ200に対して、ドロワ230がウィンドウ200に対して振る舞うのと同一の形で振る舞う。たとえば、ドロワ250は、ウィンドウ200がデスクトップで移動される時に、ウィンドウ200に取り付けられて見え、これと共に移動する。情報ドロワ250は、一実施形態では、主に、現在選択されているメディアに関連するさまざまなタイプの情報の1つまたは組合せを表示するのに使用される。そのような情報には、著作権/商標情報、暗号化情報、データ圧縮情報、他のクレジット、警告などを含めることができるが、これらに制限はされない。たとえば、図6Aに示されているように、情報ドロワ250に、メッセージ「Compressed with Media Cleaner(商標)(Media Cleaner(商標)を用いて圧縮)」が表示される。
【0048】
メディア・プレイヤ200ウィンドウが図3Aに示されているように見える(すなわち、情報ドロワ250が閉じている)時に、情報ドロワ250によって表示される情報を見るために、情報ボタン210を選択することができる(たとえば、カーソルをボタン210の上に置き、マウス・ボタンなどの選択ボタンを押し、離すことによって)。情報ボタン210の選択に応答して、情報ドロワ250が、開き(たとえば、ウィンドウ200の下から外へスライドして現れることによって)、たとえば図6Aに示されているように、現在のメディアに関する情報を見せる。
【0049】
図6Bは、本発明の一実施形態による、GUIとして生成されたコントロール・ドロワ・ウィンドウを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。具体的に言うと、図6Bには、「開かれた」コントロール・ドロワ252を有する、図3に示されたメディア・プレイヤ200の最下部が示されている。コントロール・ドロワ252は、メディア・プレイヤ200ウィンドウに対して相対的に見せる(または開く)か隠すことができる「ドロワ」または副ウィンドウも表す。一実施形態では、ドロワ252が、ウィンドウ200に対して、ドロワ230がウィンドウ200に対して振る舞うのと同一の形で振る舞う。たとえば、ドロワ252は、ウィンドウ200がデスクトップで移動される時に、ウィンドウ200に取り付けられて見え、これと共に移動する。本発明の一実施形態では、コントロール・ドロワ252が、メディア・プレイヤ200による時間ベース・メディアの再生または他の処理の追加のコントロール/機能性を表示するために設けられる。図6Bおよびコントロール・ドロワ252に示されているように、そのような情報には、オーディオ低音、高音、およびバランスのコントロール、フォワード/バックワード・スキャン、スキップなどを含めることができるが、これらに制限はされない。
【0050】
メディア・プレイヤ200ウィンドウが図3Aに示されているように見える(すなわち、コントロール・ドロワ252が閉じている)時に、コントロール・ドロワ252によって提供されるされるコントロール/機能を使用するか見るために、コントロール・ボタン206を選択することができる(たとえば、カーソルをボタン206の上に置き、マウス・ボタンなどの選択ボタンを押し、離すことによって)。コントロール・ボタン206の選択に応答して、コントロール・ドロワ252が、開き(たとえば、ウィンドウ200の下から外へスライドして現れることによって)、たとえば図6Bに示されているように、時間ベース・メディアの再生または他の処理を制御するコントロールを見せる。
【0051】
時間/チャプタの選択および表示
図7Aおよび7Bに、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの時間/チャプタ表示コントロール、具体的には、適応チャプタ表示/コントロールを示す。本発明の一実施形態では、時間ベース・メディア・ファイルにインデックスをつけてチャプタにすることができ、各チャプタは、時間ベース・メディア・ファイルの特定の時間セグメントの先頭(および末尾)をマークする。そのようなチャプタは、メディア・ファイルについて事前に定義するか、ユーザが決定することができる。各チャプタに、そのインデックス番号によってタイトルを付ける(たとえば、第2チャプタに「チャプタ2」など)か、説明的なタイトル(たとえば「結婚シーン」)を与えることができる。したがって、チャプタは、通常は、時間ベース・メディア・ファイルの時間または時間範囲を示すかこれに対応する説明(たとえばテキスト)であることを諒解されたい。また、チャプタのシーケンシャル・リストによって、時間ベース・メディア・ファイルの連続的な時間全体を表すことができる。
【0052】
図7Aでは、メディア・プレイヤ200の時間/チャプタ表示/コントロール204が示されており、これには、それぞれ時間ベース・メディア・ファイル/チャンネルの対応するチャプタおよび現在時間を示す適応チャプタ表示/コントロール260および時間表示262が含まれる。図7Aに示されている適応チャプタ表示/コントロール260は、アイドル状態または非選択状態であり、この状態では、現在のチャプタ(「Swim excitedly」というタイトルが付けられている)が、「Swim exci...」によって示されている所定のアイドル状態表示サイズに切り詰められる。
【0053】
その一方で、適応チャプタ表示/コントロール260が、図7Bに示されたアクティブ状態である時には、一実施形態では、そのサイズが、現在のチャプタのタイトル全体を表示するようにされる。一実施形態では、適応チャプタ表示/コントロール260が、チャプタを変更するかブラウズ/スクロールするためのユーザ入力に応答してアクティブになる。このユーザ入力は、たとえば、カーソルが区域260の上にある間にポインティング・デバイス(たとえば、マウス、トラックボールなど)をクリックし、保持することを含めることができる。その代わりに、ユーザ入力に、ディジタル処理システムによって認識される音声コマンドを含めることができる。その後、ユーザは、カーソルを上下に移動して前のチャプタまたは次のチャプタを表示する(たとえばマウスなどのポインティング・デバイスを介して)ことによって、適応チャプタ表示/コントロール260によって表示されるチャプタを変更させることができる。
【0054】
一実施形態では、適応チャプタ表示/コントロール260の中央レベルまたは他の事前に定義された位置の上下に指定された距離だけカーソルを上下に移動するのに要する時間(たとえばカーソル移動の速度)を使用して、適応チャプタ/表示コントロール260に表示されるチャプタのスクロール速度が決定される。したがって、一実施形態では、カーソル移動が早いほど、表示260内でチャプタが早く上下にスクロールし、逆に、カーソル移動が遅いほど、適応チャプタ/表示コントロール260の区域内でチャプタが遅くスクロールする。
【0055】
一実施形態では、ユーザが、適応チャプタ表示/コントロール260の上でカーソルを移動することによってチャプタを上下にスクロールする時に、そのチャプタに対応する時間も、時間表示262内で上下にスクロールする。一実施形態では、この時間を、時間表示262の上にカーソルを置き、ポインティング・デバイスの選択ボタンをクリックし、保持し、ポインティング・デバイスを用いてカーソルを上下に移動することによって、直接に変更することができる。それに応答して、チャプタ表示260も、その時間に対応して変化する。したがって、時間表示262とチャプタ表示260が、リンクされ、特定の時間を選択することによって、チャプタ表示260が対応するチャプタを表示するようになり、その逆も同様になる。さらに、本発明の一実施形態では、ユーザがカーソルを上下に移動する(たとえば、マウスなどのポインティング・デバイスを使用して)速度によって、時間またはチャプタ表示区域262および260の表示のスクロール速度が決定される。これを、下で図12Aおよび図12Bに関してさらに説明する。
【0056】
図7Cに、チャプタ指定機構260aと上向き矢印260bと下向き矢印260cを含むチャプタ表示/コントロール区域260の例を示す。カーソル260dも、制御区域260の付近に示されているが、一実施形態では、区域260の外部にある。通常、区域260は、図7Cに示されているようにボーダー260eによって定義することができる。カーソル260dが、ボーダー260e内にある時には、このボーダー内でドラッグを開始することによって、本明細書で説明するようにチャプタのスクロールを開始することができる。これを、図7Fないし7Jに関してさらに説明する。
【0057】
図7Dに、一番最初のチャプタまたはセクションが選択され、区域260内に表示された時のチャプタ区域260の外見を示す。チャプタ指定機構260aによって、これが最初のチャプタであることが示され、上向き矢印260bは強調表示されていないが、下向き矢印260cは強調表示されている。この強調表示の相違によって、ユーザが、メディア内で上にも移動できるのではなく、メディアの下だけに進めることが示される。図7Cでチャプタ2が選択されている状態では、ユーザがどちらの方向にも進めることに留意されたい。図7Eに示されているように、チャプタ区域260のチャプタ指定機構260aによって最後のチャプタが示されている時には、上向き矢印260bだけが強調表示され、下向き矢印260cは強調表示されない。
【0058】
図7F、図7G、および図7Hに、スクロール・アップ動作を示し、図7Iおよび図7Jに、スクロール・ダウン処理を示す。スクロールは、図7Fで、カーソル260dをチャプタ区域260内に置き、矢印261aによって示されるようにカーソルを上向きに移動することによって開始される。通常、カーソルが、区域内に置かれ、その後、ユーザが、マウス・ボタンまたは他のボタンを押し、カーソルを移動しながらそのボタンを押し下げたままに保つことによってカーソルのドラッグを示す。ドラッグの開始の後に、上向き矢印260bの強調表示が始まり、下向き矢印260cが強調表示されなくなり、この場合ではチャプタ4から図7Hに示されているチャプタ2への上向きのスクロールの方向が示される。図7Gに、カーソル260dが、チャプタ表示コントロール区域260の中央点付近から上に約2/3の点に移動された、中間段階を示す。この段階では、チャプタ指定機構260aとしてチャプタ3の表示がもたらされ、上向き矢印は、スクロール動作中に強調表示されたままになり、このスクロール動作は、図7Hで、カーソル260dが区域260の上の位置に来た時に終了する。スクロールは、マウス・ボタンまたは他のボタンが押し下げられ、チャプタ表示区域260で開始されたカーソルのアクティブ・ドラッグが示されている限り、継続することができる。
【0059】
図7Iおよび図7Jに、カーソル260dを区域260内に置き、矢印261bによって示されるように下にドラッグすることによる反対方向のスクロールを示す。カーソル260dが下にドラッグされている時に、チャプタ指定機構が、図7Jに示されているようにチャプタ3からチャプタ4に変化し、カーソル260dが、図7Jに示されているように区域260の下側部分に近くなる。
【0060】
図8Aおよび図8Bに、本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・ファイル内の時間の範囲を再生(または他のプレゼンテーション)の際に選択するための、時間ベース・メディア・プレイヤのGUI機構を示す。図8Aおよび図8Bに示されているように、時間表示262および適応チャプタ表示/コントロール260に加えて、時間/チャプタ表示/コントロール204に、タイム・バー271が含まれる。タイム・バー271は、現在の時間ベース・メディア・ファイルのタイム・ラインを表す。タイム・バー271上の現在時間マーカ274の位置によって、現在選択されているメディア・ファイルの現在時間(たとえば、ウィンドウ202内の現在表示されているフレームの時間の近似などの、現在再生されている時間)が示される。ユーザは、タイム・バー271に沿って現在時間マーカ274の位置をドラッグして、時間ベース・メディア・ファイルの現在時間を現在選択されている時間に変更することができる。一実施形態では、現在時間マーカ274が移動された時に、時間表示262および適応チャプタ表示/コントロール260が更新され(それぞれ現在時間および現在のチャプタを表示するように)、現在選択されている時間のフレームも、ウィンドウ202を更新するためにそのウィンドウに表示される。一実施形態では、時間ベース・メディア・ファイルが再生されつつある時に、現在時間マーカ274が、左から右へ移動して、時間ベース・メディア・ファイル(タイム・バー271の全長によって示される)のどれほどが、経過したまたは残っているかが示される。
【0061】
さらに、選択開始マーカ270および選択終了マーカ272を用いて、時間ベース・メディア・ファイル内の時間範囲を選択することができる。この時間範囲を選択した後に、この時間範囲を用いて、時間ベース・メディア・ファイルの一部だけの再生(または他のプレゼンテーション)が可能になる。図8Aでは、選択開始マーカ270が、タイム・バー271の左端に位置決めされており、これは、時間0および現在の時間ベース・メディア・ファイルの先頭に一致する。また、図8Aでは、選択終了マーカ272が、タイム・バー271の右端に位置決めされており、これは、時間ベース・メディア・ファイルの末尾に対応する。したがって、マーカが図8Aに示されているように位置決めされた時間ベース・メディア・ファイルを再生する場合には、時間ベース・メディア・ファイル全体が、先頭から、停止されない限り末尾まで、ウィンドウ202内で再生される。
【0062】
その一方で、図8Bに示されているように、選択開始マーカ270が、図8Aに示された位置より相対的に右に移動される。同様に、選択終了マーカ272は、図8Aに示された位置より相対的に左に移動されて示されている。したがって、タイム・バーのうちで、図8Bに示された選択開始マーカ270と選択終了マーカ272の間の部分に対応する時間範囲だけが、図8Bで選択されている。したがって、ユーザは、実質的にすべての開始時間または終了時間を選択して、時間ベース・メディア・ファイルの再生に関する時間の特定の範囲を決定することができる。選択された範囲は、再生する、編集に使用する(たとえば、時間ベース・メディア・ファイルから切り取るか、時間ベース・メディア・ファイルに追加することができる)、選択された範囲を有する新しい時間ベース・メディア・ファイルの作成および対応するアイコンのお気に入り/チャンネル・ドロワへの追加に使用する、または他の目的に使用することができる。
【0063】
一実施形態では、ユーザが、時間/チャプタ表示/コントロール204に関して説明した3つの機構のいずれかを使用して時間ベース・メディア・ファイルの時間またはチャプタを変更またはスクロールする時に、メディア・プレイヤ200の表示ウィンドウ202にも、ユーザによって「ドラッグ」される対応する時間/チャプタのイメージ・フレームが表示される。
【0064】
図8Cに、図8Aおよび図8Bに示されたインターフェースを実施する1つの特定の方法を表す流れ図を示す。動作275aで、タイム・バー271などのタイム・バーを、時間表示262などの現在時間インジケータと共に表示する。動作275bで、選択開始マーカ270などの開始マーカを、タイム・バー271に沿った位置に置く。これは、カーソルを選択開始マーカ270の上に置き、選択開始マーカ270をタイム・バー271に沿ってドラッグすることによって達成することができる。アイコンをドラッグする動作は、当技術分野で周知であり、これは、カーソルをアイコンに関連して位置決めし、マウス・ボタンを押すことによってアイコンを選択し、マウスボタンを押し下げたままにしてカーソルを移動し、これによってドラッグ動作でアイコンも移動することによって達成することができる。動作275cで、複数の異なる動作を275bのドラッグ動作と並列にまたはドラッグ動作の終了時に行うことができる。好ましい実施形態では、これらの動作を終了時ではなくドラッグ動作中に実行することができる。この形で、選択開始マーカ270がタイム・バー271に沿って移動された時に選択された特定の開始フレームに関するフィードバックがユーザに与えられる。動作275cでの動作の一部またはすべてを、これらのドラッグ動作が発生する際に実行することができる。開始マーカがタイム・バーに沿ってドラッグされる時に、時間表示262などの時間表示を更新することができる(たとえば、00:00:00から00:05:05に更新する)。時間表示は、タイム・バー271に沿った開始マーカ270の現在位置の選択された開始時間を示すように更新される。また、開始フレームとして選択された表示フレームをウィンドウ202内に表示することができる。さらに、タイム・バー自体を更新して、時間ベース・メディアの選択された部分を示すことができる。これは、図8Aおよび図8Bでは、タイム・バー271の中央で行われる強調表示(タイム・バーの両端は強調表示されない)によって示される。左から右へ開始セレクタ270をドラッグすることによって、タイム・バーに沿った強調表示の量が変更され、これによって、再生のために選択されているムービーの量が示される。また、任意選択として、現在時間マーカを開始時間マーカと一致するように移動することができる。さらに、チャプタ表示を更新して、タイム・バーに沿った開始マーカの位置によって選択された時間に対応するチャプタを示すことができる。もちろん、特定の時間ベース・メディア・ファイルがチャプタを有しない場合には、コントロール区域260内でチャプタ表示を更新する必要はない。
【0065】
ユーザは、図8Cの動作275dに示されているように、選択終了マーカ272に対する位置決め動作を実行することができる。具体的に言うと、ユーザは、終了マーカをタイム・バー271に沿った位置にドラッグすることができ、また、位置決め動作に関して終了マーカを前に選択した後に、ドラッグ動作なしで特定の位置にカーソルを置き、その後、クリックしてその位置を示すことができる。同一のタイプの位置決め動作を開始マーカ270について実行することができる。タイム・バー271に沿って終了マーカがドラッグされる時に、ムービーの選択された部分が終わる時をユーザに知らせるために、ムービーの終りを示す時間表示262を更新することができ、表示区域202にも、現在選択されている最終フレームを示すことができる。また、タイム・バーを強調表示するか影を付けて、図8Bに示されているように選択された部分の終りを示すことができ、この強調表示または影付けを、選択終了マーカがタイム・バー271に沿ってドラッグされる際に更新することができる。さらに、チャプタ表示を、終了マーカのドラッグ動作中または位置決め動作中に更新して、終了マーカのタイム・バーに沿った位置によって選択される時間に対応するチャプタを示すことができる。
【0066】
開始マーカおよび/または終了マーカの一方または両方の位置決めの後に、ユーザが、たとえば再生ボタン216を「クリック」することによって、時間ベース・メディアの選択された範囲/部分のプレゼンテーションを引き起こすことができる。
【0067】
図8D、図8E、および図8Fに、一実施形態の、時間表示/コントロール区域204の表示を示す。この区域204には、タイム・バー271ならびに現在時間マーカ274と選択開始マーカ270と選択終了マーカ272が含まれる。表示およびコントロール区域204には、時間表示262も含まれる。図8Aおよび図8Bに示した実施形態と同様に、現在時間マーカによって、タイム・バー271に対する相対的な現在のフレームの現在時間が示される。選択開始マーカ270によって、選択された開始時間が示され、選択終了マーカ272によって、選択された終了時間が示される。マーカ270、272、および274は、上で説明したように現在時間、開始時間、または終了時間を変更するために、図8Aおよび図8Bに示された実施形態と同様にタイム・バー271に沿ってドラッグすることができる。コントロールおよび表示区域204の左部分にある3つのボタンは、3つのマーカ270、272、および274に関係し、これらに対応する。具体的に言うと、ボタン276aは、選択開始マーカ270に対応し、ボタン276bは、現在時間マーカ274に対応し、選択終了マーカ272は、ボタン276cに対応する。これらの3つのボタン276a、276b、および276cのそれぞれを選択することができ(たとえば、ボタンの上にカーソルを置き、マウス・ボタンまたはシステムの別のキーを押し下げ、離すことによって)、特定のボタンが押し下げられている時には、対応するマーカの時間が、表示時間区域262に示され、対応するマーカも、それに対応するボタンと共に強調表示される。たとえば、図8Dに示されているように、ボタン276aを選択すると、開始マーカ270が強調表示され、時間表示262に、選択開始マーカ270の時間が示される。同様に、図8Eには、ボタン276bが選択された時に、それが強調表示され、現在時間マーカ274が強調表示され、現在時間マーカの時間が時間表示262内に表示されることが示されている。同様に、図8Fには、ボタン276cが選択された時に、それが強調表示され、選択終了マーカ272が強調表示され、マーカ272によって選択された終了時間が時間表示262内に表示されることが示されている。
【0068】
また、これらのボタン276a、276b、および276cは、ユーザにフィードバックを提供し、3つのマーカのどれが選択され、ユーザによって操作されているかを示す。たとえば、選択開始マーカ270が選択され、タイム・バー271に沿ってドラッグされている時には、ボタン276aが強調表示され、ボタン276bおよび276cは強調表示されない。これによって、開始マーカが操作されていることがユーザに示され、現在選択されている開始時間を示すためにマーカ270の動きに従って時間表示262が更新される。同様に、現在時間マーカ274が直接操作(たとえばマーカ274のドラッグ)のために選択されている時には、ボタン276bが強調表示され、他のボタン276aおよび276cは強調表示されない。同様に、マーカ272がタイム・バー271に沿ってドラッグされている時には、図8Fに示されているように、ボタン276cが強調表示され、ボタン276aおよび276bは強調表示されない。
【0069】
ストリーミング状況メッセージ表示
図9Aおよび図9Bに、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの適応ストリーミング状況メッセージ表示を示す。この状況メッセージ表示は、非ストリーミング・メディアにも使用することができる。
【0070】
一実施形態では、メディア・プレイヤ200が、ネットワークを介して受信した時間ベース・メディアを再生または他の形で処理する。たとえば、QuickTimeを、通常はサーバであるリモート・ディジタル処理システムによってストリーム化して、ユーザがそのムービーを要求したユーザのローカル・システムに送ることができる(たとえば、ローカル・システムで実行されているメディア・プレイヤのお気に入り/チャンネル・ドロワ内の、ムービーを参照するかムービーを供給するサーバを参照するアイコンをクリックすることによって)。
【0071】
図9Aおよび図9Bに示されているように、時間/チャプタ表示/コントロール204は、ネットワークを介する時間ベース・メディアのストリーミングに関係する状況情報を表示する機構を備える。具体的に言うと、図9Aおよび図9Bに示されているように、適応ストリーミング・メッセージ表示280が、時間/チャプタ表示/コントロール204内に現れる。適応ストリーミング・メッセージ表示280は、時間/チャプタ表示/コントロール204の右端部分からスクロール・インして、「Connecting...(接続中...)」、「Negotiating...(ネゴシエーション中...)」、「Receiving...(受信中...)」、「Buffering...(バッファリング中...)」、および/または他の状況メッセージなどの状況メッセージを表示する。メッセージ表示280内の状況メッセージは、右からスクロールし、メッセージを表示するのに必要なだけ時間/チャプタ表示/コントロール204を覆う。
【0072】
一実施形態では、現在表示されている状況メッセージが、次の状況メッセージに変更される時に(たとえば、「Connecting」から「Negotiating」に)、現在のメッセージが、右にスクロール「アウト」する。たとえば、図9Aに、適応ストリーミング・メッセージ表示280に右から左へスクロール・インするメッセージ「received PLAY response...」の一部が示されており、図9Bに、右から左にスクロール・インした、同一のメッセージのより多くの部分が示されている。しかし、別の状況メッセージが続く場合には、メッセージ「received PLAY response...」が、左から右へ(すなわち、反対の方向に)スクロール・アウトする。したがって、本発明の一実施形態では、各状況メッセージが、ストリーミング/スクロールの形で現れ、消える。
【0073】
図9Cないし9Hに、本発明の一実施形態による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示の代替実施形態を示す。これらの図のそれぞれに、表示コントロール区域204の一部が示されている。この図示の部分は、区域の中央、たとえば図7Aに示された区域の中央とすることができる。この例では、これらのメッセージがこの区域を通ってスクロールする間に、タイム・バーが表示されない場合がある。図9Cに、メディア・プレイヤがストリーミング・メディアを受信している時に発生するメッセージのシーケンスの始めを示す。本発明のこの実施形態は、ライブ・ストリーミングまたは保管されたストリーミングと共に使用することができ、非ストリーミング・メディアと共に使用することができることを諒解されたい。メッセージの内容は、もちろん、メディアのタイプと、接続のタイプと、それがストリーミング・メディアと非ストリーミング・メディアのどちらであるかに応じて適当な情報を提供するように調整される。図9Cに示されているように、最初のメッセージは「Connecting」であり、このメッセージは、図9Cに示された区域内で下にスクロールを始め、前のメッセージ「Connecting」がスクロール・ダウンする際に、次のメッセージが最上部からスクロール・インする。図9Dに、最初のメッセージ「Connecting」が最下部近くまでスクロール・ダウンし、第2のメッセージ「Negotiating」がこの区域にスクロール・インし、スクロール・ダウンしつつある、特定の段階を示す。図9Eに、第2のメッセージ「Negotiating」がさらにスクロール・ダウンし、最初のメッセージ「Connecting」が視野からスクロール・アウトしたところが示されている。この上から下への垂直方向のスクロールは、図9Fに示されているように第3のメッセージ「Buffering」が視野にスクロール・インする際に継続される。次のメッセージは、図9Hに示されたもの(「ストリーミング・ライブ・メディアの場合の「Live Broadcast(生放送)」)か、保管されたストリーミング・メディアまたは他のメディアの場合の、図9Gに示された、関連するマーカを伴うタイム・バー271のいずれかになる可能性がある。
【0074】
したがって、図9Cないし図9Hに示された実施形態によって提供されるインターフェースは、しばらくの間タイム・バーを除去することによって、区域204を通るメッセージの垂直スクロールを提供する。
【0075】
メディア・プレイヤおよび表示ウィンドウのサイズ変更
図10Aないし10Cに、本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤおよび/または表示ウィンドウのサイズ変更を示す。一実施形態では、やはり図10Aないし10Cに示されたメディア・プレイヤ200またはモーション・ビデオ表示ウィンドウ202のサイズを、サイズ変更コントロール208をドラッグすることによって(たとえば、サイズ変更コントロール208の上でマウス・ボタンまたは他のポインティング選択ボタンを押し下げ、保持し、マウスを使用してカーソルを移動することによって)変更することができる。
【0076】
一実施形態では、メディア・プレイヤ200が、図10Aおよび図10Bに示されたデフォルト最小ウィンドウ・サイズで表示され、プレイヤ200内のウィンドウ202は、図10Aおよび図10Bに示されたように、異なるサイズを有してもよい。ビデオ表示ウィンドウ202も、最小サイズを有する場合があり、これは、一実施形態では320×240に等しい。代替実施形態で、さまざまな他の最小サイズまたはデフォルト・サイズを組み込むことができ、最小サイズを組み込まないことも可能であることを諒解されたい。
【0077】
一実施形態では、サイズ変更コントロール208がドラッグされた時に、2つのアニメーション付き長方形が表示される。一方のアニメーション付き長方形は、表示ウィンドウ202(その中に表示されるすべてのイメージ)のサイズを表し、もう一方のアニメーション付き長方形は、メディア・プレイヤ200ウィンドウ(ウィンドウ202を含む)のサイズを表す。サイズ変更コントロール208をカーソルによって「ドラッグ」して、ウィンドウ202のサイズがしきい値サイズになるまでウィンドウ200のサイズを変更せずにモーション・ビデオ表示ウィンドウ202の(およびそれによって表示されるイメージ)のサイズを変更することができ、このしきい値サイズは、一実施形態では、実質的に、図10Bに示されている、メディア・プレイヤ200の縁に対応する。しきい値サイズに達した時には、それ以上モーション・ビデオ表示ウィンドウ202を広げようとする試みによって、図10Cに示されているように、メディア・プレイヤ200ウィンドウも拡大される。しかし、ユーザが、デフォルト最小サイズよりも小さくなるまでメディア・プレイヤ200ウィンドウを縮小しようとする場合には、表示ウィンドウ202(およびそのアニメーション付き長方形)だけが縮小され、メディア・プレイヤ200ウィンドウのサイズは、最小サイズから変更されなくなる。
【0078】
図10Dは、メディア・プレイヤ200に含まれる2つのウィンドウに関するサイズ変更動作の実行の1つの方法を示す流れ図である。図10Eおよび図10Fに、縮小動作(図10E)または拡大動作(図10F)中のこれらの2つのウィンドウの例を示す。
【0079】
図10Dの動作290aで、時間ベース・メディア・プレイヤ200内のウィンドウのサイズを変更するユーザ入力を検出する。通常、これには、ユーザがサイズ変更コントロール208の上にカーソルを置くことと、そのコントロールを選択しながら、コントロールを選択したままでカーソルを移動することが含まれる。コントロールが選択されている(たとえば、マウスのボタンを押し下げたままに保つ)限り、ユーザは、ウィンドウのサイズを変更することをシステムに示している。システムは、ユーザのカーソルの位置を監視し、対応する形でウィンドウのサイズを制御する。通常、2つのアニメーション付きウィンドウが表示され、一方は、内側のウィンドウの現在選択されているサイズに対応し、もう一方は、外側のウィンドウの現在選択されているサイズに対応する。アニメーション付きウィンドウは、サイズ変更動作が行われる際にサイズが変化するので、アニメーション付きである。好ましい実施形態の場合には、外側のウィンドウは、それが所定のサイズより大きいサイズで選択されるまでは、サイズが変化しない。これが、図10Eに示されており、図10Eでは、長方形291bが、外側ウィンドウの所定のサイズを表し、このサイズは、この場合には、図3Aに示されたプレイヤ200の外側の周囲である。長方形291eは、カーソル291aのドラッグの終りの内側ウィンドウの周囲を表し、長方形291dは、ドラッグの始めの内側ウィンドウの周囲を表す。矢印291hは、ある位置から開始され、長方形291eに向かって内側に向かうドラッグの方向を表す。長方形291cは、2つの長方形を別々に示すために、例示のみのために長方形291b内に示されている。長方形291cが、外側ウィンドウの周囲を表し、この周囲が、長方形291bによって表される所定のサイズより小さくならないことを諒解されたい。アニメーション付き長方形291fおよび291gは、カーソルの開始位置からカーソルの終了位置までのドラッグの処理中に、内側のウィンドウのサイズが減らされる時に現れる。ウィンドウの変化するサイズをアニメーションにする複数の方法があることを諒解されたい。一実施形態では、ユーザが、外側ウィンドウの周囲に近いある位置から内側ウィンドウの周囲に向かってカーソルを移動する時に、縮小する長方形のズームするシーケンスを表示することができる。これらのズームするアニメーション付き長方形は、当技術分野で周知である。
【0080】
図10Fに、ユーザが経路291iに沿ってカーソル291aをドラッグする時の、内側ウィンドウおよび外側ウィンドウの両方の拡張を示す。この場合、外側ウィンドウは、長方形291bによって示される所定のサイズを超えて、長方形291Lによって示される最終サイズまでドラッグされる。同様に、このドラッグ動作では、内側ウィンドウが、長方形291mによって示される開始サイズから、長方形291pによって示される最終サイズまで拡大される。ドラッグ動作中に、複数のアニメーション付き長方形を、内側ウィンドウおよび外側ウィンドウの両方について表示して、ユーザに両方のウィンドウのサイズを示すことができる。このフィードバックによって、ユーザが、ドラッグ動作を行っている間に、外側ウィンドウのサイズを判定でき、内側ウィンドウのサイズも判定できるようになる。したがって、たとえば、ユーザは、外側ウィンドウがデスクトップの背景特徴を隠すか、外側ウィンドウが表示可能区域を超えて拡大され、外側ウィンドウのコントロールが使用可能でなくなるほどに拡大されないようにすると同時に、内側ウィンドウを拡大してより大きい絵が見えるようにすることができる。
【0081】
図10Dに戻って、動作は、ユーザ入力を検出した後に、動作290bに進み、ここで、変更されている外側ウィンドウのサイズを、所定の面積などの所定のサイズと比較する。この外側ウィンドウが、所定のサイズより小さく変更されている場合には、処理は、動作290gに進む。これは、図10Eに示されており、この図では、内側ウィンドウの変化するサイズを示すためにアニメーションされる内側ウィンドウの変化する輪郭があるが、ドラッグ動作は、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さい限り、外側ウィンドウのサイズに影響しない。動作290hでは、ドラッグ中に、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さいかどうかを判定する。そうでない場合には、処理は、ステップ290iに進み、ここで、ドラッグが完了したかどうかを判定する。動作290hで、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより大きいと判定された場合には、処理は動作290cに進む。動作290iで、ドラッグが終了しないと判定される場合には、処理は動作290bに戻り、そうではなく、動作290jでドラッグが終了した場合には、内側ウィンドウのサイズを、内側ウィンドウの最後に選択されたサイズに変更する。通常、これは、内側ウィンドウの周囲が、ドラッグが終了した時に表示されたアニメーションされたウィンドウの周囲と同一のサイズになることを意味する。
【0082】
動作290cが、図10Fに示されており、この図では、ユーザがサイズ変更コントロールをドラッグする間に、内側ウィンドウと外側ウィンドウの両方が、そのウィンドウに関連するアニメーション付きのズームする長方形を有する。アニメーション付き長方形291nおよび291oが、内側ウィンドウのズームするアニメーション付き長方形の例であり、アニメーション付きのズームする長方形291jおよび291kが、外側ウィンドウのアニメーション付き長方形の例である。動作290dで、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さいかどうかを判定する。そうでない場合には、処理はステップ290eに進む。実際に、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さい場合には、処理は動作290gに進む。動作290eで、ドラッグが終了した場合には、処理は動作290fに進み、内側ウィンドウと外側ウィンドウを新しい選択されたサイズにセットする。動作290eの判定で、ドラッグが終了していない場合には、処理は動作290cに戻る。
【0083】
この形で、内側ウィンドウと外側ウィンドウの両方のサイズをアニメーションされる長方形の現在のサイズを調べることによって決定することができる。
【0084】
代替実施形態では、それぞれがメディア・プレイヤ200および表示ウィンドウ202の1つのサイズ変更を制御する2つの別々のサイズ変更機構を設けることができる。
【0085】
お気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを提供する方法
図11は、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤのお気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを提供する方法を示す流れ図である。流れは、ブロック302で開始される。
【0086】
ブロック304で、メディア・プレイヤ・ウィンドウに対して相対的にお気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを開く入力を検出する。たとえば、そのような入力には、図3Aのお気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214などのドロワ・コントロール・アイコンを、お気に入り/チャンネル・ドロワが開かれるのと同一の方向にドラッグし、お気に入り/チャンネル・ドロワの望みの部分が表示されるまでそれを行うことを含めることができる。したがって、一実施形態では、ドロワ・ウィンドウのサイズ(および表示されるウェルの個数)が、ユーザがお気に入り/チャンネル・ドロワを開くか閉じる範囲で増分的に選択可能である。その一方で、代替実施形態では、ドロワ・ウィンドウを、所定のサイズでのみ開く(たとえば表示する)ことができ、ユーザが、アイコンを選択することによってそのようなサイズまでドロワを開くことができ(たとえば、アイコンの上にカーソルを置き、ボタンを押し下げることによるか、音声認識機能を有するシステムでアイコンの名前を言うことによって)、同一のアイコンを「クリック」するかダブルクリックすることによって、ドロワ・ウィンドウを閉じることができる。代替案では、キーボード・コマンド(たとえば「command])を使用して、ドロワ・ウィンドウを開閉することができ、また、プルダウン・メニューからのコマンドの選択によって、ドロワ・ウィンドウを開閉することができる。
【0087】
ブロック306で、ドロワ・ウィンドウを表示する。上で述べたように、ドロワ・ウィンドウが表示される範囲は、たとえばユーザによってドロワ・ウィンドウが「ドラッグして開かれた」範囲によって決定されるものに従って、選択可能とすることができ、また、デフォルト/非選択可能サイズまたはプロポーションで表示することができる。
【0088】
ブロック308で、ドロワ内のアイコンを選択するか、ドロワを変更する(たとえば、アイコンの追加、削除、再配置など)入力が検出された場合に、流れはブロック314に移る。そうでない場合には、流れはブロック310に移る。入力には、ドロワのウェル内のアイコンのクリック、ウェルへまたはウェルからのアイコンのドラッグなどを含めることができる。
【0089】
ブロック310で、ドロワを閉じる入力が検出された(たとえば、ユーザが、ドロワ・コントロール214を上にドラッグしてドロワまでまたはその一部を隠す)場合に、流れは、ブロック312に移り、ドロワ・ウィンドウを(少なくとも部分的に)閉じる。そうでない場合には、流れはブロック306に戻る。
【0090】
ブロック314で、ブロック308で検出された入力が、時間ベース・メディア・データの再生を対象とする(たとえば、ユーザがドロワ内のアイコンをクリックする)場合には、流れはブロック316に進み、時間ベース・メディア・ファイルが、時間ベース・メディア・プレイヤによって再生される。たとえば、ユーザは、ローカルに保管されているかリモート・サーバにあるQuickTimeムービーなどの時間ベース・メディア・ファイルを参照する、ドロワ内の時間ベース・メディア・アイコンをクリックすることができる。このムービーは、ローカル・ストレージから取り出され、再生されるか、ユーザのローカル・システムにストリーミングされ、このローカル・システムで、メディア・プレイヤがムービーを表示し(たとえば表示ウィンドウ202内に)、ムービーのオーディオ・トラックを再生する。
【0091】
そうでない場合には、流れは、ブロック318に移り、ドロワ・ウィンドウを変更する。そのような変更には、ユーザのコンピュータ・システム内の別の場所(たとえばデスクトップまたは他のディレクトリ/位置)からドロワのウェルへのアイコンまたはファイル名のドラッグ、その逆方向のドラッグ、あるウェル位置から別のウェル位置への時間ベース・メディア・アイコンのドラッグ、ドロワからの時間ベース・メディア・アイコンの削除などを含めることができる。
【0092】
適応チャンネル/時間選択
図12Aは、本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理に関する適応チャプタ/時間選択を提供する方法を示す流れ図である。流れは、ブロック330で開始される。
【0093】
ブロック332で、図3Aに示されたメディア・プレイヤ200ウィンドウなどの時間ベース・メディア・プレイヤ・ウィンドウを表示する。
【0094】
ブロック334で、メディア時間および/またはチャプタの制御および/または表示の機構を表示する。たとえば、一実施形態では、そのような機構に、時間表示(たとえば、図8Aおよび図8Bに示された時間表示262)、選択マーカおよび/または現在時間インジケータを伴うタイム・バー(たとえば、図8Aおよび図8Bに示されたものなど)、および/またはチャプタ表示/コントロール(たとえば、図8Aおよび図8Bに示された適応チャプタ表示/コントロール260)を含めることができる。
【0095】
ブロック336で、時間またはチャプタ(この2つが典型的であるが、必ずしもリンクされない)を変更する入力を検出する。たとえば、そのような入力には、ユーザがチャプタ表示/コントロールまたは時間表示内にカーソルを置き、カーソルを上下にドラッグして、チャプタ(または時間)を上下にスクロールすることを含めることができる。
【0096】
ブロック338で、入力の特性に基づいて、時間および/またはチャプタを適応式に変更する。一実施形態では、この特性に、カーソルがチャプタ表示/コントロール(または時間表示)上でドラッグされる速度が含まれる。カーソルが指定された距離をカバーする時間の測定に基づいて、カーソル・ドラッグ速度を判定する。ドラッグ速度を判定した後に、チャプタ表示/コントロールに表示されたチャプタをスクロールする速度をカーソルのドラッグ速度に正比例して変更する。したがって、ユーザは、さまざまなカーソル・ドラッグ速度を使用して、正比例するスクロール速度を得ることによって、チャプタまたは時間のスクロールおよび表示を望む速度を制御することができる。
【0097】
図12Bに、図12Aに示された方法と共に使用することができるグラフィカル・ユーザ・インターフェースの表現を示す。図12Bに示されたインターフェースは、図7Aおよび図7Bに示されたインターフェースの適応チャプタ部分に似ている。図12Bのチャプタ表示区域339aに、図12Bに示されているように数を伴う指定子「chapter」ではなく、チャプタの名前(たとえばswim excitedly)を表示できることを諒解されたい。指定子chapter339bで、その代わりに、セクションまたは他の指定子を示して、時間ベース・メディアの部分を示すことができる。数領域339dに、チャプタ番号を示す数を表示することができ、この区域339dは、チャプタ領域339aの選択に応答して、この区域内での数のスクロールをもたらすことができる。この選択は、チャプタ区域内にカーソル339cを置き、その後、上下方向にカーソルをドラッグすることによって実行することができる。矢印339eおよび339fは、ドラッグの異なる垂直速度を表し、これによって、数区域339d内での異なるスクロール速度が引き起こされる。この形で、ユーザが、チャプタ区域339aでのカーソルのドラッグ中のカーソルの速度を制御することによって、チャプタ指定子(たとえば、チャプタ番号またはタイトル)のスクロール速度を制御することができる。
【0098】
補助ドロワ/トレイ・ウィンドウ
図13は、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの補助ドロワ/トレイを提供する方法を示す流れ図である。流れは、ブロック340で開始される。
【0099】
ブロック342で、図3Aに示されたメディア・プレイヤ200ウィンドウなどの時間ベース・メディア・プレイヤ・ウィンドウを表示する。
【0100】
ブロック344で、図6Aおよび図6Bに関して上で説明した、情報ドロワ250またはコントロール・ドロワ252などの1つまたは複数の補助ドロワ・ウィンドウを開く入力を検出する。この入力には、ウィンドウに表示されるボタンの選択(たとえば、開かれる補助ドロワ・ウィンドウを制御するアイコンの上にカーソルがある状態でのポインティング・デバイス選択ボタン(たとえばマウス・ボタン)のクリック)を含めることができる。
【0101】
ブロック346で、補助ドロワ・ウィンドウを表示のために「開く」。一実施形態では、補助ドロワは所定のサイズである。代替実施形態では、たとえば図4および図5Aに示されたドロワ・ウィンドウによって示されるように、1つまたは複数の補助ドロワをさまざまなサイズで(たとえばユーザ制御の下で)選択的に表示することができる。補助ドロワは、時間ベース・メディアに関する情報を提供するか、時間ベース・メディアの再生または他の処理のための機構を提供することができる。そのような機構には、低音、高音、バランスの表示または制御、グラフィック・イコライザ、フォワード/バックワード・リワインド、スキャン、スキップなど、または、オーディオ、ビデオ、またはその組合せなどの時間ベース・メディア情報の再生または処理のための他のコントロールを含めることができる。補助ドロワが表示された後に、ユーザが、さまざまなコントロールを変更または選択することができる。
【0102】
ソフトウェアの概要
図14は、本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理のための1つの機構または機構の組合せを提供する実行コードおよび/または他のデータを保管する機械可読媒体のブロック図である。機械可読ストレージ媒体350は、機械可読実行可能コードまたはルーチンを含むことができる機械可読データを保管するさまざまな種類の媒体/装置の1つまたは組合せを表す。したがって、機械可読ストレージ媒体350には、磁気保管スペース(たとえばハード・ディスクまたはフロッピ・ディスク)、光磁気ストレージ、テープ、光ストレージ(たとえばCD ROM、DVDなど)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、スタティックDRAM(SRAM)、フラッシュ・メモリなどの1つまたは組合せを含めることができるが、これらに制限はされない。
【0103】
媒体350は、時間ベース・メディア・プレイヤ・ルーチン352を保管するものとして示されており、この時間ベース・メディア・プレイヤ・ルーチン352は、実行された時に、プレイヤ200などのGUIとして時間ベース・メディア・プレイヤを提供する。時間ベース・メディア・プレイヤ・ルーチン352には、時間ベース・メディア・プレイヤによって処理される時間ベース・メディアの再生または他の処理のための複数の機構が含まれる。たとえば、ドロワ・ルーチン354は、表示のために、ドロワ230などのドロワ・ウィンドウを生成する。ドロワには、ファイル/チャンネルなどのメディアへの1つまたは複数の参照(アイコン)を表示するためのウェルを含めることができ、これらのファイル/メディアは、媒体350に結合されたディジタル処理システムによってローカルに保管されたものとするか、時間ベース・メディア・ウェブ・サーバなどのリモート・システムによって保管されたものとすることができる。ドロワ・ルーチン354は、ドロワの、そこに表示されるアイコンの追加、削除、再配置、再生のための選択などのための変更も容易にすることができる。適応時間/チャプタ選択ルーチン356によって、入力特性の検出(たとえば、ユーザ入力が時間またはチャプタの情報の変更を引き起こす時のカーソル・ドラッグ速度)に応答して、時間またはチャプタの情報の表示(たとえば、図12Aおよび図12Bに関して説明したように、そのような情報がスクロールされる際に表示される速度)を適応式に変更できるようになる。タイム・バー選択マーカ・ルーチン358は、たとえば図8Aないし8Cまたは図8Dないし8Fに関して説明したように、表示のためのタイム・バーならびに選択開始/終了マーカ機能性および現在時間マーカ機能性を提供する。ストリーミング状況メッセージ・ルーチン360は、たとえば図9Aおよび図9Bまたは図9Cないし9Hに関して上で説明したように、状況メッセージのストリーミングを提供する。プレイヤ/表示ウィンドウ・サイズ変更ルーチンは、たとえば図10Aないし10Fに関して上で説明した方法の1つまたは複数による、時間ベース・メディア・プレイヤ・ウィンドウまたはモーション・ビデオ表示ウィンドウのサイズ変更を可能にする。最後に、補助ドロワ・ルーチンが、お気に入り/チャンネル・ドロワに追加してまたはその代わりに、ドロワの形の表示区域を提供し、この補助ドロワは、メディアの表示および再生または他の処理に関する情報または追加機構を提供することができる。
【0104】
機械可読ストレージ媒体は、グラフィカル・ウィンドウ/アイコン指向環境を提供することができるオペレーティング・システム(OS)366、ディジタル処理ネットワークを介するメディアおよび/または他の情報の転送を容易にするデータ通信ルーチン370、および/または保管/バッファリングされた時間ベース・メディア368も保管することができる。
【0105】
時間ベース情報を処理するためのGUIの代替実施形態に、本明細書に記載の機能より多数または少数の機能を含めることができることを諒解されたい。さらに、本発明は、ハードウェアまたはソフトウェアのあらゆる組合せで実施することができる。
【0106】
代替実施形態
複数の実施形態および例示的図面に関して本発明を説明してきたが、当業者は、本発明が説明された実施形態または図面に制限されないことを諒解するであろう。具体的に言うと、本発明は、グラフィカル・ユーザ・インターフェースで時間ベース・メディア情報(たとえばQuickTimeムービー)を再生または他の形で処理するための1つの機構または機構の組合せを提供する複数の代替実施形態で実践することができる。さらに、ドロワ内のアイコンは、静止画像またはインタラクティブ・コンテンツまたはウェブ・ページ・リンクなどの、時間ベース・メディア以外のメディアを表すことができる。
【0107】
したがって、本発明の方法および装置を請求項の趣旨および範囲内で修正および変更を加えて実施することができる。したがって、この説明は、本発明の制限ではなく、例示とみなされなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の一実施形態による、メディア・データを処理することができるコンピュータ・システムのネットワークの図である。
【図2】本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・データを処理するのに使用することができるディジタル処理システムのブロック図である。
【図3A】本発明の一実施形態による、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)、具体的には、時間ベース・メディア・データの表示、制御、および/または他の処理のための時間ベース・メディア・プレイヤ表示ウィンドウを示す図である。
【図3B】時間ベース・メディア・プレイヤのオーディオのみのウィンドウの例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による、部分的に開かれた(すなわち、部分的に表示された)お気に入り/チャンネル・ドロワを示す、図3Aの時間ベース・メディア・プレイヤを示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態による、GUIとして生成されたお気に入り/チャンネル・ドロワを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。
【図5B】本発明の一実施形態による、プレイヤ・ウィンドウのドロワ内のアイコンを変更するためのユーザ・インターフェースの例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された情報パネル(またはドロワ)ウィンドウを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。
【図7A】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの時間/チャプタ表示コントロール、具体的には、適応チャプタ表示/コントロールを示す図である。
【図7B】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの時間/チャプタ表示コントロール、具体的には、適応チャプタ表示/コントロールを示す図である。
【図7C】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7D】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7E】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7F】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7G】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7H】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7I】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7J】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図8A】本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・ファイル内の時間の範囲を選択するための、時間ベース・メディア・プレイヤのGUI機構を示す図である。
【図8B】本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・ファイル内の時間の範囲を選択するための、時間ベース・メディア・プレイヤのGUI機構を示す図である。
【図8C】時間ベース・メディア・ファイルの再生のために時間の範囲を選択する方法を示す流れ図である。
【図8D】現在時間マーカ、開始マーカ、および終了マーカと共に使用することができる、タイムコード・モード・セレクタ・インターフェースの例を示す図である。
【図8E】現在時間マーカ、開始マーカ、および終了マーカと共に使用することができる、タイムコード・モード・セレクタ・インターフェースの例を示す図である。
【図8F】現在時間マーカ、開始マーカ、および終了マーカと共に使用することができる、タイムコード・モード・セレクタ・インターフェースの例を示す図である。
【図9A】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの適応ストリーミング状況メッセージ表示を示す図である。
【図9B】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの適応ストリーミング状況メッセージ表示を示す図である。
【図9C】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9D】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9E】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9F】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9G】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9H】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図10A】本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤおよび/または表示ウィンドウのサイズ変更を示す図である。
【図10B】本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤまたは表示ウィンドウのサイズ変更を示す図である。
【図10C】本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤまたは表示ウィンドウのサイズ変更を示す図である。
【図10D】サイズ変更動作中の時間ベース・メディア・プレイヤの表示を制御する方法の1つを示す流れ図である。
【図10E】サイズ変更動作の例を示す図である。
【図10F】サイズ変更動作の例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤのお気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを提供する方法を示す流れ図である。
【図12A】本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理に関する適応チャプタ/時間選択を提供する方法を示す流れ図である。
【図12B】ユーザ入力(たとえばカーソル移動の速度)に応答してチャプタ・インジケータ(たとえばチャプタ番号またはチャプタ名)を適応式にスクロールするチャプタ選択インターフェースの例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの補助ドロワ/パネルを提供する方法を示す流れ図である。
【図14】本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理のための1つの機構または機構の組合せを提供する実行可能コードおよび/または他のデータを保管する機械可読媒体のブロック図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオおよび/またはオーディオを表す時間ベース・メディア・データなどのメディア情報の処理(たとえば、生成、保管、送受信、再生/表示、編集、参照など)のためのユーザ・インターフェースに関する。具体的には、本発明は、時間ベース・メディア・データおよび静止メディア・データの再生または他の処理のための機能性を提供する、対話型のディジタル処理システムによって制御されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供する。
【背景技術】
【0002】
現在、時間ベース・メディアを保管するのに使用される、AIFFなどのオーディオ・フォーマット、AVIなどのビデオ・フォーマット、およびRealMediaなどのストリーミング・フォーマットなどの多数のファイル構造がある。これらは、焦点と適用可能性が異なるので、少なくとも部分的に異なる。これらのフォーマットの一部は、十分に広く受け入れられ、応用分野が広く、比較的実施しやすいので、コンテンツ配信だけではなく、QuickTime(商標)ファイル・フォーマットなどの交換フォーマットとしても使用される。QuickTimeフォーマットは、現在、時間ベースのデータをサービスする多数のウェブ・サイトによって使用され、プロフェッショナル用のものを含む多くのオーサリング環境で使用され、多数のマルチメディアCD−ROM(たとえばDVDまたはCD−I)タイトルで使用されている。
【0003】
QuickTimeメディア・レイヤは、時間ベースの素材(ビデオ、オーディオ、ビデオおよびオーディオ、モーション・グラフィックス/アニメーションなど)に重きをおいて、一般的なマルチメディア・データの比較的効率的な表示および管理をサポートする。メディア・レイヤでは、メディア情報の保管および交換のフォーマットとしてQuickTimeファイル・フォーマットが使用される。このレイヤのアーキテクチャ的能力は、既存の実装より全般的に広く、このファイル・フォーマットは、既存のQuickTime実装によって現在要求されているものより多くの情報を表現することができる。さらに、QuickTimeファイル・フォーマットは、一般的な時間ベースのストリームの時間的挙動、ネットワーク・パケットの時間ベースの放出を含む概念、ならびにマルチメディア・データの時間ベースのローカル・プレゼンテーションを表現する構造を有する。
【0004】
時間ベース・メディア・フォーマットによって提供される機能性および柔軟性に対して、そのようなフォーマットの時間ベース・メディアの再生および/または他の処理のための適当な機能性および柔軟性を提供するユーザ・インターフェースを提供することが望ましい。
【0005】
時間ベース・メディアのプレゼンテーションを制御する従来のユーザ・インターフェースには、米国ワシントン州シアトルのRealNetworks社のRealPlayerのユーザ・インターフェース、米国カリフォルニア州キューパティーノのApple Computer社のQuickTime MoviePlayerのユーザ・インターフェース、および米国ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporation社のWindows(登録商標) Media Playerのユーザ・インターフェースが含まれる。また、米国カリフォルニア州サンノゼのAdobe Systems社のPremiereなど、メディアの作成および編集を可能にする、多数の時間ベース・メディア・オーサリング・システムがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの従来のユーザ・インターフェースでは、通常は、コントロール(たとえば再生を制御するコントロール)の表示、または、通常は所定の選択されたメディア(たとえばCNNまたはリモート位置にある別の放送ソースまたはローカルに保管されたメディア・ソース)である「お気に入り」または「チャンネル」のリストの表示に、「ポップアップ」メニューまたはプルダウン・メニューが使用される。これらのリストまたはメニューは、この情報を提示する許容可能な形である可能性があるが、リストまたはメニューは、簡単に変更可能ではない場合があり、変更動作は直観的でない。さらに、これらのリストまたはメニューは、メディアを提示するどのウィンドウとも別であり、したがって、そのようなウィンドウの一部であるようには見えない。
【0007】
一部の従来のユーザ・インターフェースでは、さまざまなコントロールが、メディアを提示するものと同一のウィンドウのボーダーに表示される。たとえば、タイム・バーが、あるウィンドウに、同一のウィンドウの再生用のコントロールと共に表示される場合がある。これらのコントロールは、簡単に見ることができ、ユーザが使用することができるが、1つのウィンドウに多数のコントロールがあると、そのウィンドウが複雑に見え、初心者ユーザを威嚇する傾向がある。
【0008】
一部の従来のユーザ・インターフェースには、プレゼンテーションのためにメディアのあるチャプタまたはセクションを選択する機能が含まれる。LaserDiscプレイヤには、通常は、メディアがチャプタまたはセクションに分けられている時に使用することができる、この機能が含まれる。ユーザは、チャプタまたはセクションのリストを提示され、そのリストからチャプタまたはセクションを選択することができる。このリストに、多数のチャプタまたはセクションが含まれる時には、ユーザは、リストをスクロールすることができるが、スクロールの速度は、単一の所定の速度に固定されている。したがって、ユーザがチャプタのリストをスクロールする能力は、これらの従来技術のユーザ・インターフェースでは制限されている。
【0009】
時間ベース・メディアの編集が可能ないくつかの従来のユーザ・インターフェースに、メディアの時間の範囲内で編集するためにその範囲を選択する能力が含まれる場合がある。しかし、これらのインターフェースでは、インジケータの少なくとも1つのドラッグ・アクションによって選択されたメディアの選択された範囲の、単一の再生ボタンを介する再生が可能ではない。
【課題を解決するための手段/発明の効果】
【0010】
本発明は、ムービーなどの時間ベース・メディアに関する情報の制御および/または提示もしくはその両方のさまざまな態様に関する。
【0011】
本発明の一態様では、本発明の例示的方法によって、時間ベース・メディアのプレゼンテーションの選択が可能になる。この方法では、時間ベース・メディアのタイム・ラインのグラフィカル表現が表示され、現在時間のグラフィカル表現も、タイム・ラインのグラフィカル表現に沿って表示される。開始グラフィカル・インジケータおよび停止グラフィカル・インジケータも、タイム・ラインのグラフィカル表現に沿って表示される。開始グラフィカル・インジケータまたは停止グラフィカル・インジケータは、たとえば、インジケータのいずれかをタイム・ラインのグラフィカル表現に沿ってドラッグすることによって位置決めして、プレゼンテーションに関して時間ベース・メディアの部分を選択することができる。この方法の1つの通常の例では、開始グラフィカル・インジケータと停止グラフィカル・インジケータの両方を、タイム・ラインに沿ってドラッグして、プレゼンテーションに関してムービーの部分を選択することができる。
【0012】
本発明のもう1つの態様によれば、時間ベース・メディア・データの処理を制御するための表示用のインターフェースを生成する方法が提供される。主ウィンドウとしてグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表すデータの第1の組が生成され、表示される。ドロワ・ウィンドウを表すデータの第2の組が生成される。この第2の組に、「お気に入り」メディアまたは「チャンネル」メディアの表現(たとえばアイコン)などのオブジェクトが含まれる。第1の表示状態では、ドロワ・ウィンドウに、少なくとも部分的に主ウィンドウが重なり、第2の表示状態では、ドロワ・ウィンドウが、少なくとも部分的に可視である。一実施態様では、ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウの一部であるように見え、ドロワ・ウィンドウを閉じる時に主ウィンドウの下にスライドする。一実施態様では、主ウィンドウが移動される時に、ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウの一部として主ウィンドウと共に移動する。ドロワ・ウィンドウは、一実施態様で、固定された所定の複数の位置を提供する。これらの位置のそれぞれが、時間ベース・メディア・ファイルに関連する時間ベース・メディア・アイコン(たとえばサムネイル・イメージ)の表示用である。一実施態様では、サムネイル・イメージが、お気に入りまたはチャンネルの時間ベース・メディアを表し、ユーザが、ドロワ・ウィンドウの内容を変更するために、アイコンをドロワ・ウィンドウへまたはドロワ・ウィンドウからドラッグすることができる。
【0013】
本発明のもう1つの態様によれば、時間ベース・メディア・データの処理を制御するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを生成する方法が提供される。この態様による例示的な方法では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを表すデータの第1の組が生成され、主ウィンドウとして表示される。補助ドロワ・ウィンドウを表すデータの第2の組が表示のために生成される。第1の表示状態では、補助ドロワ・ウィンドウに、少なくとも部分的に主ウィンドウが重なり、第2の表示状態では、補助ドロワ・ウィンドウが少なくとも部分的に可視である。一実施態様では、補助ドロワ・ウィンドウが主ウィンドウの一部であるように見え、補助ドロワ・ウィンドウを閉じる時に、主ウィンドウの下にスライドする。一実施態様で、主ウィンドウが移動される時に、補助ドロワ・ウィンドウが主ウィンドウの一部として主ウィンドウと共に移動する。一実施態様では、補助ドロワ・ウィンドウが、時間ベース・メディア・ファイルに関する情報または時間ベース・メディア・ファイルの制御のためのコントロールを提供する。
【0014】
本発明のもう1つの態様によれば、時間ベース・メディア情報を処理するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを制御する方法が提供される。この態様の1つの例示的な方法では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースの一部を変更する入力が検出される。この部分は、時間ベース・メディアに関連する時間を示す。入力の入力速度が判定され、その部分を変更する速度も判定され、この変更速度は入力速度に依存する。その部分に表示される情報が入力速度に依存する速度に従って変更される。本発明のこの態様による1つの特定の例では、チャプタ選択機構を用いて、ユーザがチャプタ表示区域にその区域内でチャプタをスクロールさせることによって、ムービー内の異なるチャプタを選択することができる。スクロールの速度は、カーソルの移動または他の入力によって制御される。
【0015】
本発明は、メディア情報を処理する方法および装置を提供する。本発明の一実施形態では、時間ベース・メディア情報(たとえばビデオ、アニメーション付きのグラフィックス、またはオーディオなど)の参照、再生、および/または他の処理のための多数の機能を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を提供する。一実施形態では、メディア・プレイヤとも称するこのGUIが、通常はオーディオ情報およびモーション・ビデオ情報を含むQuickTime「ムービー」などのQuickTimeフォーマットの時間ベース・メディアを処理する機能性を提供する。本発明を、QuickTimeメディア・フォーマットに関して説明するが、本発明を、他のメディア・データ・フォーマットと共に、多数の異なるタイプのアーキテクチャを有するさまざまなタイプのデータ処理システムと共に、さまざまな環境で使用することができることを諒解されたい。したがって、本発明は、本明細書で開示されるシステム、メディア・データ・フォーマット、またはアーキテクチャに制限されてはならず、これらは本発明の理解を提供することだけを意図されており、本発明の範囲は請求項によって定義される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ハードウェアの概要
図1は、本発明の一実施形態による、メディア・データを処理することができるコンピュータ・システムのネットワークの図である。図1からわかるように、ネットワーク100には、インターネット122を介して一緒に結合される複数のクライアント・コンピュータ・システムが含まれる。用語「インターネット」が、ネットワークのネットワークを指すことを諒解されたい。そのようなネットワークでは、TCP/IP、ATM、SNA、SDIなどの、情報の交換のためのさまざまなプロトコルを使用できる。インターネットの物理的接続と、インターネットのプロトコルおよび通信手順は当業者に周知である。
【0017】
インターネット122へのアクセスは、通常は、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)、たとえばISP124およびISP126によって提供される。クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120などのクライアント・システムのユーザは、通常は、ISP124および126などのインターネット・サービス・プロバイダを介してインターネットへアクセスする。インターネットへのアクセスによって、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ・システム128などの複数のディジタル処理システムの間での情報(たとえば電子メール、テキスト・ファイル、メディア・ファイルなど)の転送が容易になる。たとえば、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ128のうちの1つまたは複数が、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ128のうちの別の1つまたは複数にメディア・データ(たとえば、ビデオおよびオーディオ、ビデオ、またはオーディオ)を供給することができる。たとえば、本発明の一実施形態では、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120の1つまたは複数が、ウェブ・サーバ128などのリモート位置に保管されているであろう時間ベース・メディア・データの再生を要求することができる。リモート保管の場合に、データを、ファイルとして転送(たとえばダウンロード)することができ、その後、ファイルの転送の後に再生するか、ストリーミング・メディア・システムが使用可能な場合には、転送が行われている間にクライアント側でデータを再生することができる。もう1つの実施形態では、要求された時間ベース・メディア・データを、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および/または120でローカルに保管することができる。ローカル保管の場合に、クライアント・システムは、ネットワーク接続を必要とせずに、再生システム(たとえばQuickTimeプレイヤ)を使用して、時間ベース・メディアを再生することができる。
【0018】
ウェブ・サーバ128には、通常は、ワールド・ワイド・ウェブのプロトコルなどの1つまたは複数のデータ通信プロトコルを用いて動作する少なくとも1つのコンピュータ・システムが含まれ、したがって、ウェブ・サーバ128は、通常はインターネット122に結合される。任意選択として、ウェブ・サーバ128は、クライアント・コンピュータ・システムにインターネットまたは他のネットワークへのアクセスを提供することができるISPの一部としてもよい。クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120は、それぞれ、適当なウェブ・ブラウジング・ソフトウェアを用いて、ウェブ・サーバ128によって供給することができるHTML文書(たとえばウェブ・ページ)などのデータにアクセスする。そのようなデータによって、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120によって再生/提示することができるQuickTimeムービーなどのメディアを供給することができる。
【0019】
ISP124は、モデム・インターフェース106を介してクライアント・コンピュータ・システム102にインターネット接続性を提供し、このモデム・インターフェース106は、クライアント・コンピュータ・システム102の一部とみることができる。クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120は、Macintoshコンピュータ、「ネットワーク」コンピュータ、ハンドヘルド/ポータブル・コンピュータ、ウェブTVシステム、または他のタイプのディジタル処理システム(たとえば、ディジタル処理機能を有するセル電話)などの通常のデータ処理システムとすることができる。
【0020】
同様に、ISP126は、クライアント・コンピュータ・システム104、118、および120をインターネットに接続させる。しかし、図1に示されているように、そのような接続の仕方は、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120などのさまざまなクライアント・コンピュータ・システムによって変化する。たとえば、図1に示されているように、クライアント・コンピュータ・システム104は、モデム・インターフェース108を介してISP126に結合されるが、クライアント・コンピュータ・システム118および120は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)の一部である。モデム106および108として図示されたインターフェース106および108は、それぞれ、アナログ・モデム、ISDNモデム、ケーブル・モデム、衛星伝送インターフェース(たとえば「Direct PC」)、無線インターフェース、または、クライアント・コンピュータ・システムなどのディジタル処理システムを別のディジタル処理システムに結合するための他のインターフェースを代表している。クライアント・コンピュータ・システム118および120は、それぞれネットワーク・インターフェース114および116を介してLANバス112に結合される。ネットワーク・インターフェース114および116は、イーサネット(登録商標)・タイプ、非同期転送モード(ATM)、または他のタイプのネットワーク・インターフェースとすることができる。LANバスは、ゲートウェイ・ディジタル処理システム110にも結合され、このゲートウェイ・ディジタル処理システム110は、ファイヤウォールおよび他のインターネット関連サービスをLANに提供することができる。ゲートウェイ・ディジタル処理システム110は、ISP126に結合されて、クライアント・コンピュータ・システム118および120をインターネット接続している。ゲートウェイ・ディジタル処理システム110には、たとえば、通常のサーバ・コンピュータ・システムを含めることができる。同様に、ウェブ・サーバ128には、通常のサーバ・コンピュータ・システムを含めることができる。
【0021】
システム100を用いて、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ628のうちの1つまたは複数が、クライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および120および/またはウェブ・サーバ128のうちの別の1つまたは複数に時間ベース・メディア・データ(たとえばビデオおよびオーディオ、ビデオ、またはオーディオ)を提供できるようにすることができる。下で説明するように、本発明は、メディア・データの再生および処理のための他の機能性を促進する。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・データを処理するのに使用することができるディジタル処理システムのブロック図である。たとえば、図2に示されたディジタル処理システム150は、クライアント・コンピュータ・システム(たとえばクライアント・コンピュータ・システム102、104、118、および/または120)、ウェブ・サーバ・システム(たとえばウェブ・サーバ128)、通常のサーバ・システムなどとして使用することができる。さらに、ディジタル処理システム150は、ISP124または126などのインターネット・サービス・プロバイダの1つまたは複数の機能を実行するのに使用することができる。ディジタル処理システム150を、モデムまたはネットワーク・インターフェース168を介して外部システムにインターフェースすることができる。モデムまたはネットワーク・インターフェース168は、ディジタル処理システム150の一部とみることができることを諒解されたい。モデムまたはネットワーク・インターフェース168は、アナログ・モデム、ISDNモデム、ケーブル・モデム、トークン・リング・インターフェース、衛星伝送インターフェース、無線インターフェース、または、複数のディジタル処理システムの間のデータ通信を提供する他のインターフェースとすることができる。
【0023】
ディジタル処理システム150には、1つまたは複数のプロセッサを代表しているプロセッサ152が含まれている。このプロセッサ152には、Motorola社のPowerPCプロセッサ、Intel社のPentium(登録商標)(またはx86)プロセッサなどの1つまたは複数の通常のタイプのそのようなプロセッサを含めることができる。メモリ154が、バス156によってプロセッサ152に結合される。メモリ154は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)とすることができ、メモリ154に、スタティックRAM(SRAM)を含めることもできる。プロセッサを、他のタイプの記憶域/メモリ(たとえばキャッシュ、フラッシュ・メモリ、ディスクなど)に結合することもでき、これらは、メモリ154の一部としても、メモリ154とは別としてもよい。
【0024】
バス156は、さらに、プロセッサ152を、ディスプレイ・コントローラ158、大容量メモリ162、モデムまたはネットワーク・インターフェース168、および入出力(I/O)コントローラ164に結合する。大容量メモリ162は、磁気、光学、光磁気、テープ、および/または他のタイプの情報保管用の機械可読媒体/デバイスを代表している。たとえば、大容量メモリ162は、ハード・ディスク、読取専用または書込可能の光学CD(たとえばCD ROM、DVD)を代表している。ディスプレイ・コントローラ158は、通常の形でディスプレイ160を制御し、ディスプレイ160は、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・ディスプレイ、または他のタイプのディスプレイ装置を表すことができる。I/Oコントローラ164は、I/Oデバイス166を制御し、I/Oデバイス166には、1つまたは複数のキーボード、マウス/トラックボールまたは他のポインティング・デバイス、マイクロフォン(音声認識機能用)、磁気および/または光学ディスク・ドライブ、プリンタ、スキャナ、ディジタル・カメラ、マイクロフォンなどを含めることができる。
【0025】
ディジタル処理システム150はシステムの1例を示しているにすぎず、そのシステムは本発明と共に使用できる多数の異なる構成およびアーキテクチャを有することができることを諒解されたい。たとえば、Macintoshおよび他のシステムは、周辺バス、専用キャッシュ・バスなどの複数のバスを有することが多い。その一方で、本発明のディジタル処理システムとして使用することができるネットワーク・コンピュータは、たとえば、ハード・ディスクまたは他の大容量記憶装置を含まない場合があるが、モデムまたはインターフェース168などのネットワーク接続を介して、プロセッサ152によって処理されるルーチンおよび/またはデータを受信することができる。同様に、当技術分野で既知のウェブTVシステムは、本発明のディジタル処理システムとみることができるが、そのようなシステムには、I/Oデバイス166に関して上で説明したものなどの1つまたは複数のI/Oデバイスが含まれない場合がある。さらに、セル電話および/またはポケット・ベル機能を使用することができるポータブル通信データ処理システムは、本発明と共に使用することのできるディジタル処理システムとみることができる。
【0026】
図2のシステム150では、大容量メモリ162(および/またはメモリ154)に、本発明に従って処理することのできる時間ベース・メディア(たとえばビデオ、オーディオ、ムービーなど)を保管することができる。代替案では、メディア・データは、たとえばモデムまたはネットワーク・インターフェース168を介して、ディジタル処理システム150によって受信し、たとえばディスプレイ160および/またはI/Oデバイス166を介して、ディジタル処理システム150によって保管および/または提示することができ、I/Oデバイス166には、オーディオ・スピーカ、ヘッドホン、および/または他のメディア再生出力デバイスを含めることができる。一実施形態では、パケット化されたメディア・データを、本発明によるシステム150による処理のためにQuickTimeフォーマットに従って、LANおよび/またはインターネットなどのデータ通信ネットワークを介して送信することができる。その一方で、ディジタル処理システム150は、大容量メモリ162、メモリ164、および/またはディジタル処理システム150によってアクセス可能な別の機械可読媒体に時間ベース・メディア・データならびに本発明による時間ベース・メディア・データの処理の機能性を提供する実行可能コードをローカルに保管することができる。
【0027】
本発明の一実施形態の概要
図3Aに、本発明の一実施形態による、GUI、具体的には、時間ベース・メディア・データの表示、制御、および/または他の処理のための時間ベース・メディア・プレイヤ表示ウィンドウを示す。
【0028】
図からわかるように、時間ベース・メディア・プレイヤ(メディア・プレイヤ)200は、通常はコンピュータまたは他のディジタル処理システムのディスプレイのウィンドウとして表示されるが、このメディア・プレイヤ200には、QuickTimeムービーなどの時間ベース・メディア・データを処理するための複数の表示機能および制御機能が含まれる。プレイヤ・ウィンドウ200は、クローズ・ボックス222を使用して「閉じる」ことができる(たとえば、ユーザは、カーソルをこのボックスの上に置き、カーソルがクローズ・ボックス上に置かれている間にマウスのボタンなどのボタンを押下げ、離すことによって、このボックスを「クリック」して、ウィンドウを閉じることができる)。
【0029】
メディア・プレイヤ200には、時間ベース・メディアに関連するムービーまたは他のイメージを表示するためのムービー表示ウィンドウ202が含まれる。さらに、メディア・プレイヤ200の時間/チャプタ表示コントロール領域204が、特定の時間ベース・メディア・ファイル(たとえば、プレイヤ200によって処理される特定のムービー)に関連する時間の表示および/または制御のための機能性を提供する。下で説明するように、時間ベース・メディア・ファイルは、「チャプタ」またはセクションにサブインデクシングすることができ、これらの「チャプタ」またはセクションは、時間ベース・メディア・ファイルの時間セグメントに対応し、これらのチャプタにタイトルをつけることもできる。したがって、ユーザは、時間ベース・メディア・ファイルをそこから再生する時間またはその中で再生する時間セグメントを表示または選択することができる。そのような選択は、下で説明するように、特定のチャプタ名および/または時間ベース・メディア・ファイルの時間の長さに関する特定の時間に基づくものとすることができる。
【0030】
メディア・プレイヤ200には、時間ベース・メディアの再生、表示、および/または他の処理を制御する多数の他の機構が含まれる。たとえば、ボリューム・ダイヤル220によって、オーディオ出力レベル(たとえば、スピーカ、ヘッドホン、または他のオーディオ出力デバイスを介する)が制御される。一実施形態では、ポインティング・デバイス(たとえば、マウス、トラックボール、タッチパッド、キーボードの矢印キーなど)または音声認識を介して制御されるカーソルによって、ユーザが、ダイヤル220ならびにメディア・プレイヤ200の他の特徴を制御できるようになっている。たとえば、一実施形態では、ユーザが、ポインティング・デバイスを使用してボリューム・ダイヤル220の上にカーソルを置き、ポインティング・デバイスの「クリック」ボタンを押下げたままにし(ボリューム・ダイヤル・アイコン220を選択または「アクティブにする」ために)、その後、カーソルを上下に移動して、レベル/ボリュームを上げ下げすることによって、オーディオ出力レベル/ボリュームを制御することができる。一実施形態では、ボリューム・レベル表示/コントロール218に、この表示で1つまたは複数のグラフィカル「レベル・ライン」を強調表示することによって現在のボリュームが表示され、ここでは、より多くのラインが強調表示される時に、ボリュームが高い。したがって、ダイヤル220が、オーディオ出力レベルを上げるために「上に回転」される時に、より多くのラインが強調表示され、逆に、ダイヤル220が、ボリュームを下げるために「下に回転」される時に、より少ないラインが、ボリューム・レベル表示コントロール218で強調表示される。図3Aに示された実施形態では、ユーザが、カーソルをボリューム・レベル/表示コントロール218の上に置き、アイコンをアクティブにし(たとえばマウスまたは他のポインティング・デバイスの選択/クリック・ボタンを押し、そのままに保つことによって)、カーソルを右に(ボリュームを上げるために)または左に(ボリュームを下げるために)移動することによって、オーディオ出力レベル/ボリュームを変更することもでき、この場合に、ダイヤル220は、それぞれ上下に回され、ボリューム・レベル/表示コントロール218のレベル・ラインが、それ相応に強調表示される。また、一実施形態では、ユーザが、オーディオ・アイコン217を選択(たとえば、それを「クリック」)して、プレゼンテーションのオーディオ部分をオフにすることができる。図からわかるように、メディア・プレイヤ200には、(現在選択されている)時間ベース・メディア・ファイルの再生および一時停止を可能にする再生ボタン216および一時停止ボタン212も含まれる。
【0031】
下で説明するように、本発明は、主ウィンドウまたはメディア・プレイヤ200ウィンドウから「開かれる」副ウィンドウまたは「ドロワ」ウィンドウまたは「パネル」ウィンドウまたはトレイ・ウィンドウを提供する。したがって、ドロワ・ウィンドウまたはパネル・ウィンドウまたはトレイ・ウィンドウは、ユーザ入力に応答して開閉される時に、たとえば、図4、図5A、図6A、および図6Bに示されているように、メディア・プレイヤ200ウィンドウから開閉されるひきだし(ドロワ)に似る。これらのドロワ・ウィンドウ(たとえば、お気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウ230)は、一実施形態では、主ウィンドウの一部であり、主ウィンドウと共に移動され、主ウィンドウと共に開かれるか閉じられる。すなわち、主ウィンドウがデスクトップ(ディスプレイ画面)上で移動される時に、ドロワ・ウィンドウが、主ウィンドウと共に移動し、主ウィンドウに取り付けられているように見える。主ウィンドウが最初に開かれる時に、ドロワ・ウィンドウのハンドル部分が開かれ、表示され、主ウィンドウに取り付けられているように見える。主ウィンドウを閉じる(たとえばディスプレイ画面から除去する)時に、ドロワ・ウィンドウが閉じられる。ドロワ・ウィンドウには、一実施形態では、通常、ドロワ・コントロール(たとえばドロワ・コントロール214)を含むハンドル部分が含まれ、このドロワ・コントロールは、ドロワ・ウィンドウを開くようにスライドさせる(たとえば、お気に入り/チャンネル・アイコンを表示する)のに使用することができ、ドロワ・ウィンドウが開かれている場合には、ドロワ・ウィンドウを閉じ、その結果、通常は主ウィンドウの縁で主ウィンドウに取り付けられるハンドル部分だけが表示されるようにするのに使用することができる。ドロワ・ウィンドウのハンドル部分には、サイズ変更コントロール208などの他のコントロールも含めることができる。一実施形態では、メディアを表すアイコン(たとえば「お気に入り」または「チャンネル」)などのオブジェクトを、ドロワ・ウィンドウの外の領域から選択することができ(たとえば、デスクトップ上のアイコンを選択することができる)、ドロワ・ウィンドウの内側の所定の(たとえば「タイリングされた」)領域にドラッグすることができる。これによって、一実施形態では、選択されたオブジェクトが、「お気に入り」または「チャンネル」になる。同様に、あるオブジェクト(たとえば、お気に入りメディアまたはチャンネル・メディアを表すアイコン)を、ドロワ・ウィンドウ内で選択し、そのウィンドウの外にドラッグする(たとえば、デスクトップまたはデスクトップ上のフォルダにドラッグするか、ごみ箱またはごみ箱機能を表すアイコンにドラッグする)ことができる。これは、選択されたオブジェクトのエイリアスまたはショート・カットの作成(フォルダにドラッグされた時)、またはドロワ・ウィンドウからのオブジェクトの削除のいずれかの効果を有する。したがって、一実施形態では、ドロワ・ウィンドウが、そこへまたはそこからオブジェクト(たとえばお気に入りまたはチャンネルのアイコン)をドラッグできるデスクトップ・ウィンドウとして働き、メディア・データを提示する(たとえば静止イメージまたはムービーを表示するかオーディオだけを再生するなど)主ウィンドウの一部に見える。
【0032】
メディア・プレイヤ200のドロワまたはトレイは、時間ベース・メディア・ファイルの再生または他の処理に関連する追加の機能性または情報を提供する。たとえば、下で説明するコントロール・ボタン206に関連するトレイに、時間ベース・メディア・ファイルの再生および他の処理を制御する複数の他の機構が含まれ、この機構には、たとえば、オーディオ・バランス、低音、および高音のコントロール、前後スキャン・コントロール、ステップ・バック/フォワード・コントロールなどを含めることができる。したがって、ユーザは、コントロール・ボタン206をアクティブにすることができ(たとえば、カーソルがコントロール・ボタン206の上にある間にポインティング・デバイスでクリック/ダブル・クリックすることによって)、一実施形態では、コントロール・パネルが、メディア・プレイヤ200ウィンドウから「スライド」し、メディア・プレイヤ200の下に隠された/閉じられたドロワであるかのように見える。同様に、お気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214は、ユーザによってアクティブにされる(たとえばポインティング・デバイスを使用して)時に、下でさらに詳細に説明するお気に入り/チャンネル・ドロワを開く。最後に、情報ボタン210は、アクティブにされた時に情報トレイ250を開き、このトレイは、一実施形態では、メディア・プレイヤ200からスライドし、メディア・プレイヤ200の下に隠された/閉じられたドロワであるかのように見える。
【0033】
メディア・プレイヤ200またはモーション・ビデオ表示ウィンドウ202のサイズも、サイズ変更コントロール208をアクティブにすることによって変更することができる。一実施形態では、メディア・プレイヤ200が、デフォルトの最小サイズで表示される。この実施形態では、サイズ変更コントロール208がアクティブにされた時に、2つのアニメーション付きの長方形が表示され、一方のアニメーション付き長方形は、モーション表示ウィンドウ202(その中に表示されるイメージと共に)のサイズを表し、もう一方のアニメーション付き長方形は、メディア・プレイヤ200ウィンドウを表す。アニメーション付き長方形のそれぞれが、これら2つのウィンドウの1つの現在選択されているサイズを表し、したがって、アニメーション付き長方形のそれぞれが、現在選択されているサイズが最終的にユーザによって選択された場合のそのウィンドウのサイズを示す。したがって、サイズ変更コントロール208をカーソルによって「ドラッグ」して、ウィンドウ202のサイズがしきい値サイズまで増やされるまでウィンドウ200のサイズを変更せずに、モーション・ビデオ表示ウィンドウ202(およびそれによって表示されるイメージ)のサイズを変更することができる。このしきい値サイズは、一実施形態では、寸法320×240画素のメディア・プレイヤ200またはウィンドウ202の縁に実質的に対応する。これが発生する時には、それ以上モーション・ビデオ表示ウィンドウ202を拡大しようとする試みによって、メディア・プレイヤ200ウィンドウおよびウィンドウ202が一緒に拡大される。言い換えると、外側のウィンドウ長方形が、最小(デフォルト・サイズ)より大きい場合に、2つの長方形が、一緒に比例して拡大縮小される。しかし、ユーザが、メディア・プレイヤ200ウィンドウのアニメーション付き長方形を最小サイズより小さく縮小しようとする場合に、モーション・ビデオ表示ウィンドウ202(およびそのアニメーション付き長方形)だけが縮小され、メディア・プレイヤ200ウィンドウのサイズは、最小サイズから変更されないままになる。
【0034】
図3Bに、オーディオのみのプレイヤのウィンドウの例を示す。図3Bのプレイヤ・ウィンドウには、図3Bのプレイヤ・ウィンドウを介してオーディオ・メディアだけが再生されることを除いて、図3Aのプレイヤと同一のコントロールおよびドロワを含めることができる。
【0035】
本発明のさまざまなインターフェースを介して提示されるメディアが、オーディオを伴うムービー、またはオーディオなしのムービー、またはオーディオのみの時間ベースのメディア(たとえば会話または音楽)、または静止画像、もしくはこれらのメディアの組合せに制限されないことを諒解されたい。また、ドロワに、メディアまたはメディアのプレゼンテーションの制御に関連する、任意の数の異なるタイプのコントロールまたは、一般に、オブジェクトを含めることができることを諒解されたい。ドロワ内のこれらのコントロールを用いて、ユーザが、メディアのプレゼンテーションの操作および設計または他の形でのその制御を行うことができる。ドロワには、メディアのコントロール(たとえばコントロール・ボタン)と、お気に入りまたはチャンネルの組合せを含めることができるが、図4、図6A、および図6Bに示された実施形態では、コントロールが、お気に入りおよび/またはチャンネルを含むドロワと別の1つのドロワに表示されている。また、1つの例で、お気に入りが、ユーザが(またはユーザの要求時にシステムが、またはシステムが独力で)お気に入りとしてメディアを指定する(Microsoft社のInternet ExplorerまたはNetscape社のNavigatorなどのウェブ・ブラウザでウェブ・サイトをお気に入りとして選択するかブックマークとして選択する形に類似する)ことによって将来の使用のために保存することを決定した、単に事前に選択されたメディア(ローカルに保管されるかリモート・サイトから受信されたかのいずれか)であることを諒解されたい。また、プレイヤ・ウィンドウ(たとえばウィンドウ200)が、お気に入りまたはチャンネルについて複数のドロワを有することができることを諒解されたい。たとえば、お気に入りのために2つの別のドロワと、チャンネルのために2つの別のドロワを設けることができる。コントロールも、別のドロワに配置することができる。
【0036】
お気に入り/チャンネル・ドロワ
ここで図4を参照すると、本発明の一実施形態による、部分的に開かれたお気に入り/チャンネル・ドロワを示す、図3Aの時間ベース・メディア・プレイヤが示されている。具体的に言うと、メディア・プレイヤ200が、お気に入り/チャンネル・ドロワ230と共に示されている。一実施形態では、お気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214の上にカーソルを置き、ポインティング・デバイス(たとえばマウス・ボタン)をクリックし保持することによるお気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214のアクティブ化を伴ってもよいお気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214に関するユーザ入力に応答して、お気に入り/チャンネル・ドロワ230を、メディア・プレイヤ・ウィンドウ200に関する副ドロワ・ウィンドウとして「開く」ことができる。お気に入り/チャンネル・ドロワ230は、少なくとも部分的にメディア・プレイヤ200によって部分的に隠され、それに取り付けられて見えるようになる。副ウィンドウとして開かれる前に、副ウィンドウのハンドルがウィンドウのとなりに表示される。このハンドルは、副ウィンドウが開かれた後に副ウィンドウに取り付けられたままになる。お気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214がアクティブにされている間にカーソルを上下に移動することによって(たとえば、カーソルをコントロール214の上に置き、マウスのボタンを押し下げたままにする)、ユーザは、メディア・プレイヤ200ウィンドウに対してさまざまなプロパティで表示されるお気に入り/チャンネル・ドロワ(ウィンドウ)230を閉じ、開くことができる。表示インターフェース、カーソル制御、およびドロワ・ユーザ・インターフェースに関する機構および用語の例が、参照によって本明細書に組み込まれる、1998年4月28日発行の米国特許第5745096号明細書、表題「Desk Drawer User Interface」に記載されている。お気に入り/チャンネル・ドロワ230を、メディア・ドロワと称する場合もある。
【0037】
通常、メディア・プレイヤ・ウィンドウ200は、たとえばデスクトップ・ウィンドウの、デスクトップ上で移動することができる(たとえば、デスクトップでウィンドウをドラッグすることによって移動される)主ウィンドウとして表示される。メディア・プレイヤ・ウィンドウには、副ウィンドウであるドロワ230の表示を制御するための、ドロワ・コントロール214などのトリガ領域を含めることができる。ドロワ230を、副ウィンドウと称するが、ドロワ230は、一実施形態では、主ウィンドウに取り付けられ、主ウィンドウがデスクトップ上で移動される時に主ウィンドウと共に移動するという点で、効果的に主ウィンドウの一部であることを諒解されたい。カーソル制御デバイス(時々ポインティング・デバイスとも称する)を使用して、ディスプレイのカーソル位置を制御することができる。その代わりに、音声認識を使用して、お気に入り/チャンネル・ドロワを開閉することができる。カーソルが、トリガ領域の画面/表示領域上に置かれ、その領域が、お気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウの、ドロワ・ウィンドウが表示されない(たとえば図3Aのように)第1状態で選択される(たとえば、マウスまたは他のカーソル選択/アクティブ化入力デバイスの押下げによって)時に、ユーザが、カーソルをドラッグ(たとえば下向きに)して、ドロワまたはその一部の内容を表示のために「開く」か見せることができ、この場合、ドロワが第2(または表示された/開かれた)状態になる。ドロワ・ウィンドウのこの第2状態を、図4および図5Aに示す。ドロワは、スライドする(すなわち、ほぼ連続的な)アニメーションを用いてすべりながら開くか、閉じられた状態から「飛ぶように」開くことができる。同様に、ドロワは、スライドするアニメーションを用いてすべりながら閉じるか、スライドするアニメーションなしで飛ぶように閉じることができる。カーソルをさらに制御して、時間ベース・メディア・ソース・アイコンのドロワへの配置(たとえば、デスクトップまたはデスクトップ上のフォルダからドロワへアイコンをドラッグすることによって)、時間ベース・メディア・ソース・アイコンのドロワからの除去、ドロワまたは他のウィンドウ内の位置の間での時間ベース・メディア・ソース・アイコンの再配置、および/またはドロワに表示されたアイコンに関連するメディア・ファイルの再生のための選択(たとえば、カーソルをそのアイコンの上に置き、アイコンをアクティブにすることによって)を行うことができる。下で説明するように、メディア・プレイヤには、同様の形で操作して、本発明のGUIメディア・プレイヤによって処理することのできる時間ベース・メディア・データに関する機能性および/または情報を提供することができる補助ドロワ・ウィンドウも含めることができる。
【0038】
図4では、ドロワ230が、部分的に開かれて、お気に入り/チャンネル行244と行246の一部とが見せられた状態で示されている。お気に入り/チャンネル行244には、お気に入り/チャンネル・ウェル232、234、236、238、および240が含まれる。各お気に入り/チャンネル・ウェルは、一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・ソースへの参照(たとえば表示/カーソル・アクティブ化されたアイコン)を含むことができる、ドロワ230内の固定された所定のタイリングされた表示位置を表し、この特定の時間ベース・メディア・ソースは、一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・ファイルまたは特定の時間ベース・メディア・チャンネルとすることができる。たとえば、図4に示されているように、ウェル234に、メディア・ソース・アイコン248が含まれ、ウェル238に、メディア・ソース・アイコン250が含まれ、これらのそれぞれが、特定の時間ベース・メディア・ファイルまたは時間ベース・メディア・チャンネルを参照するか、非時間ベース・メディア・ファイルを参照することができる。ドロワの各行には、タイリングされたコンパートメントが含まれ、そのそれぞれが、1つのメディア・ソース・アイコンを保持するように設計される。タイリングされたコンパートメントは、固定された所定の位置を有し、これによって、任意の位置へのメディア・ソース・アイコンの配置が防止される(一実施形態で)。任意の位置にアイコンをドロップする試みは、使用可能な(まだアイコンによって占有されていない)ウェルへのアイコンの配置をもたらす。すなわち、配置は、タイリングされた(たとえば重なり合わない)位置に制限される。一実施形態では、メディア・プレイヤ200を、図1に示されたものなどのクライアント・コンピュータ・システム上で生成し、表示することができ、メディア・ソース・アイコン248によって、QuickTimeムービーなどの特定の時間ベース・メディア・ファイルを参照することができ、この時間ベース・メディア・ファイルは、クライアント・コンピュータ・システムによってローカルに保管されるか、要求に応答してメディア・プレイヤ200による再生(または他のプレゼンテーションの形)のためにメディア・ファイルを供給するリモート位置(たとえばウェブ・サーバ・システム)にある。一実施形態では、そのような再生要求が、メディア・ソース・アイコン248をアクティブにすることによって(たとえば、その上をカーソルでポイントし、それをクリックすることによって)実行される。たとえば、時間ベース・メディア・ファイルにモーション・ビデオが含まれる場合に、それが、関連するメディア・ソース・アイコンをアクティブにした後に表示ウィンドウ202内に表示される。一実施形態では、ソース・アイコン(たとえばアイコン248)がアクティブにされる時に、そのアクティブにされるアイコンを含むウェルの縁の回りに強調表示が表示される。
【0039】
さらに、メディア・ソース・アイコン248などのメディア・ソース・アイコンによって、ニュース・プロバイダ(たとえばCNN、Fox Newsなど)、主要なネットワーク(たとえばABC、NBC、CBSなど)、ショッピング・ネットワーク、または別のチャンネルなどの特定のメディア・チャンネルを参照することができる。そのようなチャンネルは、インターネットに結合されたウェブ・サーバなどのメディア・ソースを介して通常は継続的な時間ベース・メディア情報/プログラミングを提供するソースに対応する。そのようなメディア・ソースは、QuickTimeまたは他のメディア・フォーマットに従い、図1に示されたものなどのデータ処理ネットワークを介して転送することができるデータ・パケットにメディア情報をストリーム化することができ、そのようなデータは、ローカルに保管されない場合がある(おそらくはローカル再生に必要な短期的保管を除く)。そのようなメディアのアドレスは、メディア・ソース・アイコンに関連付けられ、ユーザによるすばやいアクセスのために保管される。
【0040】
したがって、ウェルを、ユーザのディジタル処理システムからのファイルに関連するアイコンで満たすことができ(たとえば、ファイルを、デスクトップまたは他のウィンドウ/ディレクトリからドロワ内のウェルにドラッグすることができ、また、ドロワに関連するファイル・メニューを使用してアイコンをドロワ内のウェルに追加することができる)、また、リモート(たとえばウェブ)システムによって供給されたストリーム化された時間ベース・メディアに関連するアイコン(時々「ブックマーク」とも呼ばれる)で満たすことができる。一実施形態では、ユーザが、あるチャンネル、メディア(ウェブ)サーバなどを購読することができ、これらが、購読されたメディア・ソースに関連するアイコンを、ドロワ内のウェルおよび/またはそれに関連する他のディレクトリに供給する。したがって、一実施形態では、ドロワを、ユーザが変更することができ、また、その中の時間ベース・メディア・アイコンの転送、再配置、追加、または削除によって、リモート・サーバまたは他のディジタル処理システムが自動的に変更/更新することができる。一実施形態では、お気に入り/チャンネル・ドロワに、ユーザの「お気に入り」メディアに関連するアイコンを含めることができる。
【0041】
一実施形態では、メディア・ソース・アイコンによって、それに関連するメディア・ソースへのグラフィカル参照が提供される。たとえば、モーション・ビデオの特定のフレームを、「サムネイル」として使用して、それに関連するメディア・ソース(たとえばファイル、チャンネルなど)を表すことができる。したがって、特定のメディア・ファイルまたは他のメディア・ソースからのデータ(たとえばフレーム)を使用して、ドロワ230内のメディア・ソース・アイコンを生成して、その特定のメディア・ファイルを参照することができる。その一方で、メディア・ソース・アイコンに、それに関連するメディア・ファイルまたはチャンネルを識別するためのテキストまたはシンボルまたは他のグラフィックスまたはイメージを含めることができる。たとえば、特定のニュースまたはネットワーク・チャンネルに関連するロゴ/シンボルを、そのチャンネルを参照するメディア・ソース・アイコンとして使用して、そのアイコンがアクティブにされた時にそれによって供給される時間ベース・メディアを再生することができる。
【0042】
一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・アイコンを、選択された時(たとえば、その上にカーソルを置くか、その上でポインティング・デバイスをシングル・クリックすることによって)にグラフィカルに強調表示することができる。そのような強調表示には、一実施形態では、選択された時間ベース・メディア・アイコンの周囲にボーダーを設けることが含まれる。選択には、アイコンのアクティブ化を含めることができるが、必ずしも含まれるわけではなく、後者の場合には、そのアイコンに関連するメディア(たとえばファイルまたはチャンネル)の実行/ロードが行われることを諒解されたい。たとえば、一実施形態では、特定の時間ベース・メディア・アイコンのアクティブ化が、そのアイコンを選択し、その後、クリックすることによって実行され、これによって、時間ベース・メディア・プレイヤ200が、そのアイコンに関連する時間ベース・メディア・ファイルを再生する。一実施形態では、チャンネルのソース・アイコンがプレゼンテーションのために選択された(たとえば、ビデオの表示と関連オーディオの再生)後に、ドロワ230をスライドして閉じることができる。
【0043】
図5Aは、本発明の一実施形態による、GUIとして生成されたお気に入り/チャンネル・ドロワを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。具体的に言うと、図5Aには、たとえば複数のウェル行を見せるために図4に示されたものより大きく開かれたドロワ230が示されており、これらのウェル行には、ウェル244および246が含まれ、後者は、図4に示されたメディア・プレイヤ200の図では部分的に隠されていた。一実施形態では、可視のドロワ230の量をユーザが制御する。本発明の一実施形態では、ウェル行244および/または246などの選択されたウェルまたはウェル行を、メディア・サーバによって供給されるメディアのあるお気に入りまたはチャンネルなどの、あるメディア・ソースのために予約することができる。その一方で、他のウェルは、メディア・アイコンの保管に自由に使用することができる。一実施形態では、時間ベース・メディア・アイコンを、ディジタル処理システムの他の位置/ディレクトリ(たとえばデスクトップまたは他のウィンドウ)からの時間ベース・メディア・ソースに関連するアイコンおよび/またはファイル名としてドロワのウェルに転送すること、ドロワ内のあるウェルから別のウェルに転送すること、および/またはドロワからディジタル処理システムの別の位置/ディレクトリに転送することが可能である。一実施形態では、既知のカーソル・ドラッグ方法を使用して、そのような転送を容易にすることができる。
【0044】
図5Bに、コンピュータ・システムのディスプレイ画面に表示することができる、本発明によるグラフィカル・ユーザ・インターフェースの例を示す。このインターフェースには、デスクトップ200bと、プル・ダウン・メニュー200hなどのプル・ダウン・メニューを有するメニュー・バー200aとが含まれる。デスクトップ200bには、ハード・ディスクのアイコン200fおよびフォルダのアイコン200g、ならびにメディア文書のアイコン200dおよびごみ箱のアイコン200cが含まれる。カーソル200eも、デスクトップ上でメディア・プレイヤ200の付近に表示されている。メディア・プレイヤ200には、クローズ・ボックス222と、イメージを表示するための表示ウィンドウ202が含まれる。ウィンドウ202の下に、ドロワ230があり、このドロワ230は、行246および244を含む4つのウェルの行を示すように開かれている。4つのソース・メディア・アイコンがドロワ230内に示されている。行の下のハンドルに、ドロワ・コントロール214およびサイズ変更コントロール208が含まれる。これから図5Bを使用して、ドロワ230の内容を変更するさまざまな処理を説明する。メディア・ソース・アイコンは、デスクトップから、フォルダから、またはハード・ディスク・アイコンから、ドロワ230のウェルにアイコンをドラッグすることによって、ドロワ230に追加することができる。たとえば、カーソル200eを使用して、アイコン200dを選択し、ウェル242にドラッグし、これによって、アイコン200dをドロワ230のウェル242に再配置することができる。この形で、アイコン200dがムービーを表す場合に、このアイコンがドロワに追加され、したがって、ユーザが、単にドロワを開き、ウェル242内のこのアイコンを選択することによって、このアイコンによって表されるムービーの再生を選択することができる。この前述の処理を逆転し、これによってウェル230からアイコンを削除することができる。たとえば、カーソル200eを使用して、メディア・ソース・アイコン248などのアイコンを選択し、その後、このアイコンを、ドロワ230のそのウェルからごみ箱200cにドラッグすることができる。これによって、アイコン248がドロワ230から除去され、このアイコンおよびそれに関連するメディアがドロワ230内のアイコンを選択することによって選択できるお気に入りではなくなる。
【0045】
ドロワ230にお気に入りを追加するもう1つの方法が、ムービーなどのメディアを開き、その結果、それがウィンドウ202内に表示される(オーディオ・ファイルの場合には、オーディオ・ファイルの再生の準備ができる)ようにすることである。その後、ユーザは、プル・ダウン・メニュー200hを使用して、オプション「add favorite(お気に入りの追加)」を選択することができ、これによって、そのメディアが、ドロワ230の最初の使用可能なウェルに追加される。
【0046】
ドロワ230内のアイコンは、アイコンをドロワ230からデスクトップ(ごみ箱を除く)にドラッグすることによって、メディアへのショート・カットまたはエイリアスを作成するのに使用することもできる。
【0047】
補助ドロワ/パネル
図6Aは、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された情報パネル(またはドロワ)ウィンドウを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。具体的に言うと、図6Aには、「開かれた」情報ドロワ250を有する、図3Aに示されたメディア・プレイヤ200の最下部が示されている。情報ドロワ250は、メディア・プレイヤ200ウィンドウに対して相対的に見せる(または開く)か隠すことができる「ドロワ」または副ウィンドウも表す。一実施形態では、ドロワ250が、ウィンドウ200に対して、ドロワ230がウィンドウ200に対して振る舞うのと同一の形で振る舞う。たとえば、ドロワ250は、ウィンドウ200がデスクトップで移動される時に、ウィンドウ200に取り付けられて見え、これと共に移動する。情報ドロワ250は、一実施形態では、主に、現在選択されているメディアに関連するさまざまなタイプの情報の1つまたは組合せを表示するのに使用される。そのような情報には、著作権/商標情報、暗号化情報、データ圧縮情報、他のクレジット、警告などを含めることができるが、これらに制限はされない。たとえば、図6Aに示されているように、情報ドロワ250に、メッセージ「Compressed with Media Cleaner(商標)(Media Cleaner(商標)を用いて圧縮)」が表示される。
【0048】
メディア・プレイヤ200ウィンドウが図3Aに示されているように見える(すなわち、情報ドロワ250が閉じている)時に、情報ドロワ250によって表示される情報を見るために、情報ボタン210を選択することができる(たとえば、カーソルをボタン210の上に置き、マウス・ボタンなどの選択ボタンを押し、離すことによって)。情報ボタン210の選択に応答して、情報ドロワ250が、開き(たとえば、ウィンドウ200の下から外へスライドして現れることによって)、たとえば図6Aに示されているように、現在のメディアに関する情報を見せる。
【0049】
図6Bは、本発明の一実施形態による、GUIとして生成されたコントロール・ドロワ・ウィンドウを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。具体的に言うと、図6Bには、「開かれた」コントロール・ドロワ252を有する、図3に示されたメディア・プレイヤ200の最下部が示されている。コントロール・ドロワ252は、メディア・プレイヤ200ウィンドウに対して相対的に見せる(または開く)か隠すことができる「ドロワ」または副ウィンドウも表す。一実施形態では、ドロワ252が、ウィンドウ200に対して、ドロワ230がウィンドウ200に対して振る舞うのと同一の形で振る舞う。たとえば、ドロワ252は、ウィンドウ200がデスクトップで移動される時に、ウィンドウ200に取り付けられて見え、これと共に移動する。本発明の一実施形態では、コントロール・ドロワ252が、メディア・プレイヤ200による時間ベース・メディアの再生または他の処理の追加のコントロール/機能性を表示するために設けられる。図6Bおよびコントロール・ドロワ252に示されているように、そのような情報には、オーディオ低音、高音、およびバランスのコントロール、フォワード/バックワード・スキャン、スキップなどを含めることができるが、これらに制限はされない。
【0050】
メディア・プレイヤ200ウィンドウが図3Aに示されているように見える(すなわち、コントロール・ドロワ252が閉じている)時に、コントロール・ドロワ252によって提供されるされるコントロール/機能を使用するか見るために、コントロール・ボタン206を選択することができる(たとえば、カーソルをボタン206の上に置き、マウス・ボタンなどの選択ボタンを押し、離すことによって)。コントロール・ボタン206の選択に応答して、コントロール・ドロワ252が、開き(たとえば、ウィンドウ200の下から外へスライドして現れることによって)、たとえば図6Bに示されているように、時間ベース・メディアの再生または他の処理を制御するコントロールを見せる。
【0051】
時間/チャプタの選択および表示
図7Aおよび7Bに、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの時間/チャプタ表示コントロール、具体的には、適応チャプタ表示/コントロールを示す。本発明の一実施形態では、時間ベース・メディア・ファイルにインデックスをつけてチャプタにすることができ、各チャプタは、時間ベース・メディア・ファイルの特定の時間セグメントの先頭(および末尾)をマークする。そのようなチャプタは、メディア・ファイルについて事前に定義するか、ユーザが決定することができる。各チャプタに、そのインデックス番号によってタイトルを付ける(たとえば、第2チャプタに「チャプタ2」など)か、説明的なタイトル(たとえば「結婚シーン」)を与えることができる。したがって、チャプタは、通常は、時間ベース・メディア・ファイルの時間または時間範囲を示すかこれに対応する説明(たとえばテキスト)であることを諒解されたい。また、チャプタのシーケンシャル・リストによって、時間ベース・メディア・ファイルの連続的な時間全体を表すことができる。
【0052】
図7Aでは、メディア・プレイヤ200の時間/チャプタ表示/コントロール204が示されており、これには、それぞれ時間ベース・メディア・ファイル/チャンネルの対応するチャプタおよび現在時間を示す適応チャプタ表示/コントロール260および時間表示262が含まれる。図7Aに示されている適応チャプタ表示/コントロール260は、アイドル状態または非選択状態であり、この状態では、現在のチャプタ(「Swim excitedly」というタイトルが付けられている)が、「Swim exci...」によって示されている所定のアイドル状態表示サイズに切り詰められる。
【0053】
その一方で、適応チャプタ表示/コントロール260が、図7Bに示されたアクティブ状態である時には、一実施形態では、そのサイズが、現在のチャプタのタイトル全体を表示するようにされる。一実施形態では、適応チャプタ表示/コントロール260が、チャプタを変更するかブラウズ/スクロールするためのユーザ入力に応答してアクティブになる。このユーザ入力は、たとえば、カーソルが区域260の上にある間にポインティング・デバイス(たとえば、マウス、トラックボールなど)をクリックし、保持することを含めることができる。その代わりに、ユーザ入力に、ディジタル処理システムによって認識される音声コマンドを含めることができる。その後、ユーザは、カーソルを上下に移動して前のチャプタまたは次のチャプタを表示する(たとえばマウスなどのポインティング・デバイスを介して)ことによって、適応チャプタ表示/コントロール260によって表示されるチャプタを変更させることができる。
【0054】
一実施形態では、適応チャプタ表示/コントロール260の中央レベルまたは他の事前に定義された位置の上下に指定された距離だけカーソルを上下に移動するのに要する時間(たとえばカーソル移動の速度)を使用して、適応チャプタ/表示コントロール260に表示されるチャプタのスクロール速度が決定される。したがって、一実施形態では、カーソル移動が早いほど、表示260内でチャプタが早く上下にスクロールし、逆に、カーソル移動が遅いほど、適応チャプタ/表示コントロール260の区域内でチャプタが遅くスクロールする。
【0055】
一実施形態では、ユーザが、適応チャプタ表示/コントロール260の上でカーソルを移動することによってチャプタを上下にスクロールする時に、そのチャプタに対応する時間も、時間表示262内で上下にスクロールする。一実施形態では、この時間を、時間表示262の上にカーソルを置き、ポインティング・デバイスの選択ボタンをクリックし、保持し、ポインティング・デバイスを用いてカーソルを上下に移動することによって、直接に変更することができる。それに応答して、チャプタ表示260も、その時間に対応して変化する。したがって、時間表示262とチャプタ表示260が、リンクされ、特定の時間を選択することによって、チャプタ表示260が対応するチャプタを表示するようになり、その逆も同様になる。さらに、本発明の一実施形態では、ユーザがカーソルを上下に移動する(たとえば、マウスなどのポインティング・デバイスを使用して)速度によって、時間またはチャプタ表示区域262および260の表示のスクロール速度が決定される。これを、下で図12Aおよび図12Bに関してさらに説明する。
【0056】
図7Cに、チャプタ指定機構260aと上向き矢印260bと下向き矢印260cを含むチャプタ表示/コントロール区域260の例を示す。カーソル260dも、制御区域260の付近に示されているが、一実施形態では、区域260の外部にある。通常、区域260は、図7Cに示されているようにボーダー260eによって定義することができる。カーソル260dが、ボーダー260e内にある時には、このボーダー内でドラッグを開始することによって、本明細書で説明するようにチャプタのスクロールを開始することができる。これを、図7Fないし7Jに関してさらに説明する。
【0057】
図7Dに、一番最初のチャプタまたはセクションが選択され、区域260内に表示された時のチャプタ区域260の外見を示す。チャプタ指定機構260aによって、これが最初のチャプタであることが示され、上向き矢印260bは強調表示されていないが、下向き矢印260cは強調表示されている。この強調表示の相違によって、ユーザが、メディア内で上にも移動できるのではなく、メディアの下だけに進めることが示される。図7Cでチャプタ2が選択されている状態では、ユーザがどちらの方向にも進めることに留意されたい。図7Eに示されているように、チャプタ区域260のチャプタ指定機構260aによって最後のチャプタが示されている時には、上向き矢印260bだけが強調表示され、下向き矢印260cは強調表示されない。
【0058】
図7F、図7G、および図7Hに、スクロール・アップ動作を示し、図7Iおよび図7Jに、スクロール・ダウン処理を示す。スクロールは、図7Fで、カーソル260dをチャプタ区域260内に置き、矢印261aによって示されるようにカーソルを上向きに移動することによって開始される。通常、カーソルが、区域内に置かれ、その後、ユーザが、マウス・ボタンまたは他のボタンを押し、カーソルを移動しながらそのボタンを押し下げたままに保つことによってカーソルのドラッグを示す。ドラッグの開始の後に、上向き矢印260bの強調表示が始まり、下向き矢印260cが強調表示されなくなり、この場合ではチャプタ4から図7Hに示されているチャプタ2への上向きのスクロールの方向が示される。図7Gに、カーソル260dが、チャプタ表示コントロール区域260の中央点付近から上に約2/3の点に移動された、中間段階を示す。この段階では、チャプタ指定機構260aとしてチャプタ3の表示がもたらされ、上向き矢印は、スクロール動作中に強調表示されたままになり、このスクロール動作は、図7Hで、カーソル260dが区域260の上の位置に来た時に終了する。スクロールは、マウス・ボタンまたは他のボタンが押し下げられ、チャプタ表示区域260で開始されたカーソルのアクティブ・ドラッグが示されている限り、継続することができる。
【0059】
図7Iおよび図7Jに、カーソル260dを区域260内に置き、矢印261bによって示されるように下にドラッグすることによる反対方向のスクロールを示す。カーソル260dが下にドラッグされている時に、チャプタ指定機構が、図7Jに示されているようにチャプタ3からチャプタ4に変化し、カーソル260dが、図7Jに示されているように区域260の下側部分に近くなる。
【0060】
図8Aおよび図8Bに、本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・ファイル内の時間の範囲を再生(または他のプレゼンテーション)の際に選択するための、時間ベース・メディア・プレイヤのGUI機構を示す。図8Aおよび図8Bに示されているように、時間表示262および適応チャプタ表示/コントロール260に加えて、時間/チャプタ表示/コントロール204に、タイム・バー271が含まれる。タイム・バー271は、現在の時間ベース・メディア・ファイルのタイム・ラインを表す。タイム・バー271上の現在時間マーカ274の位置によって、現在選択されているメディア・ファイルの現在時間(たとえば、ウィンドウ202内の現在表示されているフレームの時間の近似などの、現在再生されている時間)が示される。ユーザは、タイム・バー271に沿って現在時間マーカ274の位置をドラッグして、時間ベース・メディア・ファイルの現在時間を現在選択されている時間に変更することができる。一実施形態では、現在時間マーカ274が移動された時に、時間表示262および適応チャプタ表示/コントロール260が更新され(それぞれ現在時間および現在のチャプタを表示するように)、現在選択されている時間のフレームも、ウィンドウ202を更新するためにそのウィンドウに表示される。一実施形態では、時間ベース・メディア・ファイルが再生されつつある時に、現在時間マーカ274が、左から右へ移動して、時間ベース・メディア・ファイル(タイム・バー271の全長によって示される)のどれほどが、経過したまたは残っているかが示される。
【0061】
さらに、選択開始マーカ270および選択終了マーカ272を用いて、時間ベース・メディア・ファイル内の時間範囲を選択することができる。この時間範囲を選択した後に、この時間範囲を用いて、時間ベース・メディア・ファイルの一部だけの再生(または他のプレゼンテーション)が可能になる。図8Aでは、選択開始マーカ270が、タイム・バー271の左端に位置決めされており、これは、時間0および現在の時間ベース・メディア・ファイルの先頭に一致する。また、図8Aでは、選択終了マーカ272が、タイム・バー271の右端に位置決めされており、これは、時間ベース・メディア・ファイルの末尾に対応する。したがって、マーカが図8Aに示されているように位置決めされた時間ベース・メディア・ファイルを再生する場合には、時間ベース・メディア・ファイル全体が、先頭から、停止されない限り末尾まで、ウィンドウ202内で再生される。
【0062】
その一方で、図8Bに示されているように、選択開始マーカ270が、図8Aに示された位置より相対的に右に移動される。同様に、選択終了マーカ272は、図8Aに示された位置より相対的に左に移動されて示されている。したがって、タイム・バーのうちで、図8Bに示された選択開始マーカ270と選択終了マーカ272の間の部分に対応する時間範囲だけが、図8Bで選択されている。したがって、ユーザは、実質的にすべての開始時間または終了時間を選択して、時間ベース・メディア・ファイルの再生に関する時間の特定の範囲を決定することができる。選択された範囲は、再生する、編集に使用する(たとえば、時間ベース・メディア・ファイルから切り取るか、時間ベース・メディア・ファイルに追加することができる)、選択された範囲を有する新しい時間ベース・メディア・ファイルの作成および対応するアイコンのお気に入り/チャンネル・ドロワへの追加に使用する、または他の目的に使用することができる。
【0063】
一実施形態では、ユーザが、時間/チャプタ表示/コントロール204に関して説明した3つの機構のいずれかを使用して時間ベース・メディア・ファイルの時間またはチャプタを変更またはスクロールする時に、メディア・プレイヤ200の表示ウィンドウ202にも、ユーザによって「ドラッグ」される対応する時間/チャプタのイメージ・フレームが表示される。
【0064】
図8Cに、図8Aおよび図8Bに示されたインターフェースを実施する1つの特定の方法を表す流れ図を示す。動作275aで、タイム・バー271などのタイム・バーを、時間表示262などの現在時間インジケータと共に表示する。動作275bで、選択開始マーカ270などの開始マーカを、タイム・バー271に沿った位置に置く。これは、カーソルを選択開始マーカ270の上に置き、選択開始マーカ270をタイム・バー271に沿ってドラッグすることによって達成することができる。アイコンをドラッグする動作は、当技術分野で周知であり、これは、カーソルをアイコンに関連して位置決めし、マウス・ボタンを押すことによってアイコンを選択し、マウスボタンを押し下げたままにしてカーソルを移動し、これによってドラッグ動作でアイコンも移動することによって達成することができる。動作275cで、複数の異なる動作を275bのドラッグ動作と並列にまたはドラッグ動作の終了時に行うことができる。好ましい実施形態では、これらの動作を終了時ではなくドラッグ動作中に実行することができる。この形で、選択開始マーカ270がタイム・バー271に沿って移動された時に選択された特定の開始フレームに関するフィードバックがユーザに与えられる。動作275cでの動作の一部またはすべてを、これらのドラッグ動作が発生する際に実行することができる。開始マーカがタイム・バーに沿ってドラッグされる時に、時間表示262などの時間表示を更新することができる(たとえば、00:00:00から00:05:05に更新する)。時間表示は、タイム・バー271に沿った開始マーカ270の現在位置の選択された開始時間を示すように更新される。また、開始フレームとして選択された表示フレームをウィンドウ202内に表示することができる。さらに、タイム・バー自体を更新して、時間ベース・メディアの選択された部分を示すことができる。これは、図8Aおよび図8Bでは、タイム・バー271の中央で行われる強調表示(タイム・バーの両端は強調表示されない)によって示される。左から右へ開始セレクタ270をドラッグすることによって、タイム・バーに沿った強調表示の量が変更され、これによって、再生のために選択されているムービーの量が示される。また、任意選択として、現在時間マーカを開始時間マーカと一致するように移動することができる。さらに、チャプタ表示を更新して、タイム・バーに沿った開始マーカの位置によって選択された時間に対応するチャプタを示すことができる。もちろん、特定の時間ベース・メディア・ファイルがチャプタを有しない場合には、コントロール区域260内でチャプタ表示を更新する必要はない。
【0065】
ユーザは、図8Cの動作275dに示されているように、選択終了マーカ272に対する位置決め動作を実行することができる。具体的に言うと、ユーザは、終了マーカをタイム・バー271に沿った位置にドラッグすることができ、また、位置決め動作に関して終了マーカを前に選択した後に、ドラッグ動作なしで特定の位置にカーソルを置き、その後、クリックしてその位置を示すことができる。同一のタイプの位置決め動作を開始マーカ270について実行することができる。タイム・バー271に沿って終了マーカがドラッグされる時に、ムービーの選択された部分が終わる時をユーザに知らせるために、ムービーの終りを示す時間表示262を更新することができ、表示区域202にも、現在選択されている最終フレームを示すことができる。また、タイム・バーを強調表示するか影を付けて、図8Bに示されているように選択された部分の終りを示すことができ、この強調表示または影付けを、選択終了マーカがタイム・バー271に沿ってドラッグされる際に更新することができる。さらに、チャプタ表示を、終了マーカのドラッグ動作中または位置決め動作中に更新して、終了マーカのタイム・バーに沿った位置によって選択される時間に対応するチャプタを示すことができる。
【0066】
開始マーカおよび/または終了マーカの一方または両方の位置決めの後に、ユーザが、たとえば再生ボタン216を「クリック」することによって、時間ベース・メディアの選択された範囲/部分のプレゼンテーションを引き起こすことができる。
【0067】
図8D、図8E、および図8Fに、一実施形態の、時間表示/コントロール区域204の表示を示す。この区域204には、タイム・バー271ならびに現在時間マーカ274と選択開始マーカ270と選択終了マーカ272が含まれる。表示およびコントロール区域204には、時間表示262も含まれる。図8Aおよび図8Bに示した実施形態と同様に、現在時間マーカによって、タイム・バー271に対する相対的な現在のフレームの現在時間が示される。選択開始マーカ270によって、選択された開始時間が示され、選択終了マーカ272によって、選択された終了時間が示される。マーカ270、272、および274は、上で説明したように現在時間、開始時間、または終了時間を変更するために、図8Aおよび図8Bに示された実施形態と同様にタイム・バー271に沿ってドラッグすることができる。コントロールおよび表示区域204の左部分にある3つのボタンは、3つのマーカ270、272、および274に関係し、これらに対応する。具体的に言うと、ボタン276aは、選択開始マーカ270に対応し、ボタン276bは、現在時間マーカ274に対応し、選択終了マーカ272は、ボタン276cに対応する。これらの3つのボタン276a、276b、および276cのそれぞれを選択することができ(たとえば、ボタンの上にカーソルを置き、マウス・ボタンまたはシステムの別のキーを押し下げ、離すことによって)、特定のボタンが押し下げられている時には、対応するマーカの時間が、表示時間区域262に示され、対応するマーカも、それに対応するボタンと共に強調表示される。たとえば、図8Dに示されているように、ボタン276aを選択すると、開始マーカ270が強調表示され、時間表示262に、選択開始マーカ270の時間が示される。同様に、図8Eには、ボタン276bが選択された時に、それが強調表示され、現在時間マーカ274が強調表示され、現在時間マーカの時間が時間表示262内に表示されることが示されている。同様に、図8Fには、ボタン276cが選択された時に、それが強調表示され、選択終了マーカ272が強調表示され、マーカ272によって選択された終了時間が時間表示262内に表示されることが示されている。
【0068】
また、これらのボタン276a、276b、および276cは、ユーザにフィードバックを提供し、3つのマーカのどれが選択され、ユーザによって操作されているかを示す。たとえば、選択開始マーカ270が選択され、タイム・バー271に沿ってドラッグされている時には、ボタン276aが強調表示され、ボタン276bおよび276cは強調表示されない。これによって、開始マーカが操作されていることがユーザに示され、現在選択されている開始時間を示すためにマーカ270の動きに従って時間表示262が更新される。同様に、現在時間マーカ274が直接操作(たとえばマーカ274のドラッグ)のために選択されている時には、ボタン276bが強調表示され、他のボタン276aおよび276cは強調表示されない。同様に、マーカ272がタイム・バー271に沿ってドラッグされている時には、図8Fに示されているように、ボタン276cが強調表示され、ボタン276aおよび276bは強調表示されない。
【0069】
ストリーミング状況メッセージ表示
図9Aおよび図9Bに、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの適応ストリーミング状況メッセージ表示を示す。この状況メッセージ表示は、非ストリーミング・メディアにも使用することができる。
【0070】
一実施形態では、メディア・プレイヤ200が、ネットワークを介して受信した時間ベース・メディアを再生または他の形で処理する。たとえば、QuickTimeを、通常はサーバであるリモート・ディジタル処理システムによってストリーム化して、ユーザがそのムービーを要求したユーザのローカル・システムに送ることができる(たとえば、ローカル・システムで実行されているメディア・プレイヤのお気に入り/チャンネル・ドロワ内の、ムービーを参照するかムービーを供給するサーバを参照するアイコンをクリックすることによって)。
【0071】
図9Aおよび図9Bに示されているように、時間/チャプタ表示/コントロール204は、ネットワークを介する時間ベース・メディアのストリーミングに関係する状況情報を表示する機構を備える。具体的に言うと、図9Aおよび図9Bに示されているように、適応ストリーミング・メッセージ表示280が、時間/チャプタ表示/コントロール204内に現れる。適応ストリーミング・メッセージ表示280は、時間/チャプタ表示/コントロール204の右端部分からスクロール・インして、「Connecting...(接続中...)」、「Negotiating...(ネゴシエーション中...)」、「Receiving...(受信中...)」、「Buffering...(バッファリング中...)」、および/または他の状況メッセージなどの状況メッセージを表示する。メッセージ表示280内の状況メッセージは、右からスクロールし、メッセージを表示するのに必要なだけ時間/チャプタ表示/コントロール204を覆う。
【0072】
一実施形態では、現在表示されている状況メッセージが、次の状況メッセージに変更される時に(たとえば、「Connecting」から「Negotiating」に)、現在のメッセージが、右にスクロール「アウト」する。たとえば、図9Aに、適応ストリーミング・メッセージ表示280に右から左へスクロール・インするメッセージ「received PLAY response...」の一部が示されており、図9Bに、右から左にスクロール・インした、同一のメッセージのより多くの部分が示されている。しかし、別の状況メッセージが続く場合には、メッセージ「received PLAY response...」が、左から右へ(すなわち、反対の方向に)スクロール・アウトする。したがって、本発明の一実施形態では、各状況メッセージが、ストリーミング/スクロールの形で現れ、消える。
【0073】
図9Cないし9Hに、本発明の一実施形態による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示の代替実施形態を示す。これらの図のそれぞれに、表示コントロール区域204の一部が示されている。この図示の部分は、区域の中央、たとえば図7Aに示された区域の中央とすることができる。この例では、これらのメッセージがこの区域を通ってスクロールする間に、タイム・バーが表示されない場合がある。図9Cに、メディア・プレイヤがストリーミング・メディアを受信している時に発生するメッセージのシーケンスの始めを示す。本発明のこの実施形態は、ライブ・ストリーミングまたは保管されたストリーミングと共に使用することができ、非ストリーミング・メディアと共に使用することができることを諒解されたい。メッセージの内容は、もちろん、メディアのタイプと、接続のタイプと、それがストリーミング・メディアと非ストリーミング・メディアのどちらであるかに応じて適当な情報を提供するように調整される。図9Cに示されているように、最初のメッセージは「Connecting」であり、このメッセージは、図9Cに示された区域内で下にスクロールを始め、前のメッセージ「Connecting」がスクロール・ダウンする際に、次のメッセージが最上部からスクロール・インする。図9Dに、最初のメッセージ「Connecting」が最下部近くまでスクロール・ダウンし、第2のメッセージ「Negotiating」がこの区域にスクロール・インし、スクロール・ダウンしつつある、特定の段階を示す。図9Eに、第2のメッセージ「Negotiating」がさらにスクロール・ダウンし、最初のメッセージ「Connecting」が視野からスクロール・アウトしたところが示されている。この上から下への垂直方向のスクロールは、図9Fに示されているように第3のメッセージ「Buffering」が視野にスクロール・インする際に継続される。次のメッセージは、図9Hに示されたもの(「ストリーミング・ライブ・メディアの場合の「Live Broadcast(生放送)」)か、保管されたストリーミング・メディアまたは他のメディアの場合の、図9Gに示された、関連するマーカを伴うタイム・バー271のいずれかになる可能性がある。
【0074】
したがって、図9Cないし図9Hに示された実施形態によって提供されるインターフェースは、しばらくの間タイム・バーを除去することによって、区域204を通るメッセージの垂直スクロールを提供する。
【0075】
メディア・プレイヤおよび表示ウィンドウのサイズ変更
図10Aないし10Cに、本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤおよび/または表示ウィンドウのサイズ変更を示す。一実施形態では、やはり図10Aないし10Cに示されたメディア・プレイヤ200またはモーション・ビデオ表示ウィンドウ202のサイズを、サイズ変更コントロール208をドラッグすることによって(たとえば、サイズ変更コントロール208の上でマウス・ボタンまたは他のポインティング選択ボタンを押し下げ、保持し、マウスを使用してカーソルを移動することによって)変更することができる。
【0076】
一実施形態では、メディア・プレイヤ200が、図10Aおよび図10Bに示されたデフォルト最小ウィンドウ・サイズで表示され、プレイヤ200内のウィンドウ202は、図10Aおよび図10Bに示されたように、異なるサイズを有してもよい。ビデオ表示ウィンドウ202も、最小サイズを有する場合があり、これは、一実施形態では320×240に等しい。代替実施形態で、さまざまな他の最小サイズまたはデフォルト・サイズを組み込むことができ、最小サイズを組み込まないことも可能であることを諒解されたい。
【0077】
一実施形態では、サイズ変更コントロール208がドラッグされた時に、2つのアニメーション付き長方形が表示される。一方のアニメーション付き長方形は、表示ウィンドウ202(その中に表示されるすべてのイメージ)のサイズを表し、もう一方のアニメーション付き長方形は、メディア・プレイヤ200ウィンドウ(ウィンドウ202を含む)のサイズを表す。サイズ変更コントロール208をカーソルによって「ドラッグ」して、ウィンドウ202のサイズがしきい値サイズになるまでウィンドウ200のサイズを変更せずにモーション・ビデオ表示ウィンドウ202の(およびそれによって表示されるイメージ)のサイズを変更することができ、このしきい値サイズは、一実施形態では、実質的に、図10Bに示されている、メディア・プレイヤ200の縁に対応する。しきい値サイズに達した時には、それ以上モーション・ビデオ表示ウィンドウ202を広げようとする試みによって、図10Cに示されているように、メディア・プレイヤ200ウィンドウも拡大される。しかし、ユーザが、デフォルト最小サイズよりも小さくなるまでメディア・プレイヤ200ウィンドウを縮小しようとする場合には、表示ウィンドウ202(およびそのアニメーション付き長方形)だけが縮小され、メディア・プレイヤ200ウィンドウのサイズは、最小サイズから変更されなくなる。
【0078】
図10Dは、メディア・プレイヤ200に含まれる2つのウィンドウに関するサイズ変更動作の実行の1つの方法を示す流れ図である。図10Eおよび図10Fに、縮小動作(図10E)または拡大動作(図10F)中のこれらの2つのウィンドウの例を示す。
【0079】
図10Dの動作290aで、時間ベース・メディア・プレイヤ200内のウィンドウのサイズを変更するユーザ入力を検出する。通常、これには、ユーザがサイズ変更コントロール208の上にカーソルを置くことと、そのコントロールを選択しながら、コントロールを選択したままでカーソルを移動することが含まれる。コントロールが選択されている(たとえば、マウスのボタンを押し下げたままに保つ)限り、ユーザは、ウィンドウのサイズを変更することをシステムに示している。システムは、ユーザのカーソルの位置を監視し、対応する形でウィンドウのサイズを制御する。通常、2つのアニメーション付きウィンドウが表示され、一方は、内側のウィンドウの現在選択されているサイズに対応し、もう一方は、外側のウィンドウの現在選択されているサイズに対応する。アニメーション付きウィンドウは、サイズ変更動作が行われる際にサイズが変化するので、アニメーション付きである。好ましい実施形態の場合には、外側のウィンドウは、それが所定のサイズより大きいサイズで選択されるまでは、サイズが変化しない。これが、図10Eに示されており、図10Eでは、長方形291bが、外側ウィンドウの所定のサイズを表し、このサイズは、この場合には、図3Aに示されたプレイヤ200の外側の周囲である。長方形291eは、カーソル291aのドラッグの終りの内側ウィンドウの周囲を表し、長方形291dは、ドラッグの始めの内側ウィンドウの周囲を表す。矢印291hは、ある位置から開始され、長方形291eに向かって内側に向かうドラッグの方向を表す。長方形291cは、2つの長方形を別々に示すために、例示のみのために長方形291b内に示されている。長方形291cが、外側ウィンドウの周囲を表し、この周囲が、長方形291bによって表される所定のサイズより小さくならないことを諒解されたい。アニメーション付き長方形291fおよび291gは、カーソルの開始位置からカーソルの終了位置までのドラッグの処理中に、内側のウィンドウのサイズが減らされる時に現れる。ウィンドウの変化するサイズをアニメーションにする複数の方法があることを諒解されたい。一実施形態では、ユーザが、外側ウィンドウの周囲に近いある位置から内側ウィンドウの周囲に向かってカーソルを移動する時に、縮小する長方形のズームするシーケンスを表示することができる。これらのズームするアニメーション付き長方形は、当技術分野で周知である。
【0080】
図10Fに、ユーザが経路291iに沿ってカーソル291aをドラッグする時の、内側ウィンドウおよび外側ウィンドウの両方の拡張を示す。この場合、外側ウィンドウは、長方形291bによって示される所定のサイズを超えて、長方形291Lによって示される最終サイズまでドラッグされる。同様に、このドラッグ動作では、内側ウィンドウが、長方形291mによって示される開始サイズから、長方形291pによって示される最終サイズまで拡大される。ドラッグ動作中に、複数のアニメーション付き長方形を、内側ウィンドウおよび外側ウィンドウの両方について表示して、ユーザに両方のウィンドウのサイズを示すことができる。このフィードバックによって、ユーザが、ドラッグ動作を行っている間に、外側ウィンドウのサイズを判定でき、内側ウィンドウのサイズも判定できるようになる。したがって、たとえば、ユーザは、外側ウィンドウがデスクトップの背景特徴を隠すか、外側ウィンドウが表示可能区域を超えて拡大され、外側ウィンドウのコントロールが使用可能でなくなるほどに拡大されないようにすると同時に、内側ウィンドウを拡大してより大きい絵が見えるようにすることができる。
【0081】
図10Dに戻って、動作は、ユーザ入力を検出した後に、動作290bに進み、ここで、変更されている外側ウィンドウのサイズを、所定の面積などの所定のサイズと比較する。この外側ウィンドウが、所定のサイズより小さく変更されている場合には、処理は、動作290gに進む。これは、図10Eに示されており、この図では、内側ウィンドウの変化するサイズを示すためにアニメーションされる内側ウィンドウの変化する輪郭があるが、ドラッグ動作は、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さい限り、外側ウィンドウのサイズに影響しない。動作290hでは、ドラッグ中に、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さいかどうかを判定する。そうでない場合には、処理は、ステップ290iに進み、ここで、ドラッグが完了したかどうかを判定する。動作290hで、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより大きいと判定された場合には、処理は動作290cに進む。動作290iで、ドラッグが終了しないと判定される場合には、処理は動作290bに戻り、そうではなく、動作290jでドラッグが終了した場合には、内側ウィンドウのサイズを、内側ウィンドウの最後に選択されたサイズに変更する。通常、これは、内側ウィンドウの周囲が、ドラッグが終了した時に表示されたアニメーションされたウィンドウの周囲と同一のサイズになることを意味する。
【0082】
動作290cが、図10Fに示されており、この図では、ユーザがサイズ変更コントロールをドラッグする間に、内側ウィンドウと外側ウィンドウの両方が、そのウィンドウに関連するアニメーション付きのズームする長方形を有する。アニメーション付き長方形291nおよび291oが、内側ウィンドウのズームするアニメーション付き長方形の例であり、アニメーション付きのズームする長方形291jおよび291kが、外側ウィンドウのアニメーション付き長方形の例である。動作290dで、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さいかどうかを判定する。そうでない場合には、処理はステップ290eに進む。実際に、外側ウィンドウのサイズが所定のサイズより小さい場合には、処理は動作290gに進む。動作290eで、ドラッグが終了した場合には、処理は動作290fに進み、内側ウィンドウと外側ウィンドウを新しい選択されたサイズにセットする。動作290eの判定で、ドラッグが終了していない場合には、処理は動作290cに戻る。
【0083】
この形で、内側ウィンドウと外側ウィンドウの両方のサイズをアニメーションされる長方形の現在のサイズを調べることによって決定することができる。
【0084】
代替実施形態では、それぞれがメディア・プレイヤ200および表示ウィンドウ202の1つのサイズ変更を制御する2つの別々のサイズ変更機構を設けることができる。
【0085】
お気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを提供する方法
図11は、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤのお気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを提供する方法を示す流れ図である。流れは、ブロック302で開始される。
【0086】
ブロック304で、メディア・プレイヤ・ウィンドウに対して相対的にお気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを開く入力を検出する。たとえば、そのような入力には、図3Aのお気に入り/チャンネル・ドロワ・コントロール214などのドロワ・コントロール・アイコンを、お気に入り/チャンネル・ドロワが開かれるのと同一の方向にドラッグし、お気に入り/チャンネル・ドロワの望みの部分が表示されるまでそれを行うことを含めることができる。したがって、一実施形態では、ドロワ・ウィンドウのサイズ(および表示されるウェルの個数)が、ユーザがお気に入り/チャンネル・ドロワを開くか閉じる範囲で増分的に選択可能である。その一方で、代替実施形態では、ドロワ・ウィンドウを、所定のサイズでのみ開く(たとえば表示する)ことができ、ユーザが、アイコンを選択することによってそのようなサイズまでドロワを開くことができ(たとえば、アイコンの上にカーソルを置き、ボタンを押し下げることによるか、音声認識機能を有するシステムでアイコンの名前を言うことによって)、同一のアイコンを「クリック」するかダブルクリックすることによって、ドロワ・ウィンドウを閉じることができる。代替案では、キーボード・コマンド(たとえば「command])を使用して、ドロワ・ウィンドウを開閉することができ、また、プルダウン・メニューからのコマンドの選択によって、ドロワ・ウィンドウを開閉することができる。
【0087】
ブロック306で、ドロワ・ウィンドウを表示する。上で述べたように、ドロワ・ウィンドウが表示される範囲は、たとえばユーザによってドロワ・ウィンドウが「ドラッグして開かれた」範囲によって決定されるものに従って、選択可能とすることができ、また、デフォルト/非選択可能サイズまたはプロポーションで表示することができる。
【0088】
ブロック308で、ドロワ内のアイコンを選択するか、ドロワを変更する(たとえば、アイコンの追加、削除、再配置など)入力が検出された場合に、流れはブロック314に移る。そうでない場合には、流れはブロック310に移る。入力には、ドロワのウェル内のアイコンのクリック、ウェルへまたはウェルからのアイコンのドラッグなどを含めることができる。
【0089】
ブロック310で、ドロワを閉じる入力が検出された(たとえば、ユーザが、ドロワ・コントロール214を上にドラッグしてドロワまでまたはその一部を隠す)場合に、流れは、ブロック312に移り、ドロワ・ウィンドウを(少なくとも部分的に)閉じる。そうでない場合には、流れはブロック306に戻る。
【0090】
ブロック314で、ブロック308で検出された入力が、時間ベース・メディア・データの再生を対象とする(たとえば、ユーザがドロワ内のアイコンをクリックする)場合には、流れはブロック316に進み、時間ベース・メディア・ファイルが、時間ベース・メディア・プレイヤによって再生される。たとえば、ユーザは、ローカルに保管されているかリモート・サーバにあるQuickTimeムービーなどの時間ベース・メディア・ファイルを参照する、ドロワ内の時間ベース・メディア・アイコンをクリックすることができる。このムービーは、ローカル・ストレージから取り出され、再生されるか、ユーザのローカル・システムにストリーミングされ、このローカル・システムで、メディア・プレイヤがムービーを表示し(たとえば表示ウィンドウ202内に)、ムービーのオーディオ・トラックを再生する。
【0091】
そうでない場合には、流れは、ブロック318に移り、ドロワ・ウィンドウを変更する。そのような変更には、ユーザのコンピュータ・システム内の別の場所(たとえばデスクトップまたは他のディレクトリ/位置)からドロワのウェルへのアイコンまたはファイル名のドラッグ、その逆方向のドラッグ、あるウェル位置から別のウェル位置への時間ベース・メディア・アイコンのドラッグ、ドロワからの時間ベース・メディア・アイコンの削除などを含めることができる。
【0092】
適応チャンネル/時間選択
図12Aは、本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理に関する適応チャプタ/時間選択を提供する方法を示す流れ図である。流れは、ブロック330で開始される。
【0093】
ブロック332で、図3Aに示されたメディア・プレイヤ200ウィンドウなどの時間ベース・メディア・プレイヤ・ウィンドウを表示する。
【0094】
ブロック334で、メディア時間および/またはチャプタの制御および/または表示の機構を表示する。たとえば、一実施形態では、そのような機構に、時間表示(たとえば、図8Aおよび図8Bに示された時間表示262)、選択マーカおよび/または現在時間インジケータを伴うタイム・バー(たとえば、図8Aおよび図8Bに示されたものなど)、および/またはチャプタ表示/コントロール(たとえば、図8Aおよび図8Bに示された適応チャプタ表示/コントロール260)を含めることができる。
【0095】
ブロック336で、時間またはチャプタ(この2つが典型的であるが、必ずしもリンクされない)を変更する入力を検出する。たとえば、そのような入力には、ユーザがチャプタ表示/コントロールまたは時間表示内にカーソルを置き、カーソルを上下にドラッグして、チャプタ(または時間)を上下にスクロールすることを含めることができる。
【0096】
ブロック338で、入力の特性に基づいて、時間および/またはチャプタを適応式に変更する。一実施形態では、この特性に、カーソルがチャプタ表示/コントロール(または時間表示)上でドラッグされる速度が含まれる。カーソルが指定された距離をカバーする時間の測定に基づいて、カーソル・ドラッグ速度を判定する。ドラッグ速度を判定した後に、チャプタ表示/コントロールに表示されたチャプタをスクロールする速度をカーソルのドラッグ速度に正比例して変更する。したがって、ユーザは、さまざまなカーソル・ドラッグ速度を使用して、正比例するスクロール速度を得ることによって、チャプタまたは時間のスクロールおよび表示を望む速度を制御することができる。
【0097】
図12Bに、図12Aに示された方法と共に使用することができるグラフィカル・ユーザ・インターフェースの表現を示す。図12Bに示されたインターフェースは、図7Aおよび図7Bに示されたインターフェースの適応チャプタ部分に似ている。図12Bのチャプタ表示区域339aに、図12Bに示されているように数を伴う指定子「chapter」ではなく、チャプタの名前(たとえばswim excitedly)を表示できることを諒解されたい。指定子chapter339bで、その代わりに、セクションまたは他の指定子を示して、時間ベース・メディアの部分を示すことができる。数領域339dに、チャプタ番号を示す数を表示することができ、この区域339dは、チャプタ領域339aの選択に応答して、この区域内での数のスクロールをもたらすことができる。この選択は、チャプタ区域内にカーソル339cを置き、その後、上下方向にカーソルをドラッグすることによって実行することができる。矢印339eおよび339fは、ドラッグの異なる垂直速度を表し、これによって、数区域339d内での異なるスクロール速度が引き起こされる。この形で、ユーザが、チャプタ区域339aでのカーソルのドラッグ中のカーソルの速度を制御することによって、チャプタ指定子(たとえば、チャプタ番号またはタイトル)のスクロール速度を制御することができる。
【0098】
補助ドロワ/トレイ・ウィンドウ
図13は、本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの補助ドロワ/トレイを提供する方法を示す流れ図である。流れは、ブロック340で開始される。
【0099】
ブロック342で、図3Aに示されたメディア・プレイヤ200ウィンドウなどの時間ベース・メディア・プレイヤ・ウィンドウを表示する。
【0100】
ブロック344で、図6Aおよび図6Bに関して上で説明した、情報ドロワ250またはコントロール・ドロワ252などの1つまたは複数の補助ドロワ・ウィンドウを開く入力を検出する。この入力には、ウィンドウに表示されるボタンの選択(たとえば、開かれる補助ドロワ・ウィンドウを制御するアイコンの上にカーソルがある状態でのポインティング・デバイス選択ボタン(たとえばマウス・ボタン)のクリック)を含めることができる。
【0101】
ブロック346で、補助ドロワ・ウィンドウを表示のために「開く」。一実施形態では、補助ドロワは所定のサイズである。代替実施形態では、たとえば図4および図5Aに示されたドロワ・ウィンドウによって示されるように、1つまたは複数の補助ドロワをさまざまなサイズで(たとえばユーザ制御の下で)選択的に表示することができる。補助ドロワは、時間ベース・メディアに関する情報を提供するか、時間ベース・メディアの再生または他の処理のための機構を提供することができる。そのような機構には、低音、高音、バランスの表示または制御、グラフィック・イコライザ、フォワード/バックワード・リワインド、スキャン、スキップなど、または、オーディオ、ビデオ、またはその組合せなどの時間ベース・メディア情報の再生または処理のための他のコントロールを含めることができる。補助ドロワが表示された後に、ユーザが、さまざまなコントロールを変更または選択することができる。
【0102】
ソフトウェアの概要
図14は、本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理のための1つの機構または機構の組合せを提供する実行コードおよび/または他のデータを保管する機械可読媒体のブロック図である。機械可読ストレージ媒体350は、機械可読実行可能コードまたはルーチンを含むことができる機械可読データを保管するさまざまな種類の媒体/装置の1つまたは組合せを表す。したがって、機械可読ストレージ媒体350には、磁気保管スペース(たとえばハード・ディスクまたはフロッピ・ディスク)、光磁気ストレージ、テープ、光ストレージ(たとえばCD ROM、DVDなど)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、スタティックDRAM(SRAM)、フラッシュ・メモリなどの1つまたは組合せを含めることができるが、これらに制限はされない。
【0103】
媒体350は、時間ベース・メディア・プレイヤ・ルーチン352を保管するものとして示されており、この時間ベース・メディア・プレイヤ・ルーチン352は、実行された時に、プレイヤ200などのGUIとして時間ベース・メディア・プレイヤを提供する。時間ベース・メディア・プレイヤ・ルーチン352には、時間ベース・メディア・プレイヤによって処理される時間ベース・メディアの再生または他の処理のための複数の機構が含まれる。たとえば、ドロワ・ルーチン354は、表示のために、ドロワ230などのドロワ・ウィンドウを生成する。ドロワには、ファイル/チャンネルなどのメディアへの1つまたは複数の参照(アイコン)を表示するためのウェルを含めることができ、これらのファイル/メディアは、媒体350に結合されたディジタル処理システムによってローカルに保管されたものとするか、時間ベース・メディア・ウェブ・サーバなどのリモート・システムによって保管されたものとすることができる。ドロワ・ルーチン354は、ドロワの、そこに表示されるアイコンの追加、削除、再配置、再生のための選択などのための変更も容易にすることができる。適応時間/チャプタ選択ルーチン356によって、入力特性の検出(たとえば、ユーザ入力が時間またはチャプタの情報の変更を引き起こす時のカーソル・ドラッグ速度)に応答して、時間またはチャプタの情報の表示(たとえば、図12Aおよび図12Bに関して説明したように、そのような情報がスクロールされる際に表示される速度)を適応式に変更できるようになる。タイム・バー選択マーカ・ルーチン358は、たとえば図8Aないし8Cまたは図8Dないし8Fに関して説明したように、表示のためのタイム・バーならびに選択開始/終了マーカ機能性および現在時間マーカ機能性を提供する。ストリーミング状況メッセージ・ルーチン360は、たとえば図9Aおよび図9Bまたは図9Cないし9Hに関して上で説明したように、状況メッセージのストリーミングを提供する。プレイヤ/表示ウィンドウ・サイズ変更ルーチンは、たとえば図10Aないし10Fに関して上で説明した方法の1つまたは複数による、時間ベース・メディア・プレイヤ・ウィンドウまたはモーション・ビデオ表示ウィンドウのサイズ変更を可能にする。最後に、補助ドロワ・ルーチンが、お気に入り/チャンネル・ドロワに追加してまたはその代わりに、ドロワの形の表示区域を提供し、この補助ドロワは、メディアの表示および再生または他の処理に関する情報または追加機構を提供することができる。
【0104】
機械可読ストレージ媒体は、グラフィカル・ウィンドウ/アイコン指向環境を提供することができるオペレーティング・システム(OS)366、ディジタル処理ネットワークを介するメディアおよび/または他の情報の転送を容易にするデータ通信ルーチン370、および/または保管/バッファリングされた時間ベース・メディア368も保管することができる。
【0105】
時間ベース情報を処理するためのGUIの代替実施形態に、本明細書に記載の機能より多数または少数の機能を含めることができることを諒解されたい。さらに、本発明は、ハードウェアまたはソフトウェアのあらゆる組合せで実施することができる。
【0106】
代替実施形態
複数の実施形態および例示的図面に関して本発明を説明してきたが、当業者は、本発明が説明された実施形態または図面に制限されないことを諒解するであろう。具体的に言うと、本発明は、グラフィカル・ユーザ・インターフェースで時間ベース・メディア情報(たとえばQuickTimeムービー)を再生または他の形で処理するための1つの機構または機構の組合せを提供する複数の代替実施形態で実践することができる。さらに、ドロワ内のアイコンは、静止画像またはインタラクティブ・コンテンツまたはウェブ・ページ・リンクなどの、時間ベース・メディア以外のメディアを表すことができる。
【0107】
したがって、本発明の方法および装置を請求項の趣旨および範囲内で修正および変更を加えて実施することができる。したがって、この説明は、本発明の制限ではなく、例示とみなされなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の一実施形態による、メディア・データを処理することができるコンピュータ・システムのネットワークの図である。
【図2】本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・データを処理するのに使用することができるディジタル処理システムのブロック図である。
【図3A】本発明の一実施形態による、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)、具体的には、時間ベース・メディア・データの表示、制御、および/または他の処理のための時間ベース・メディア・プレイヤ表示ウィンドウを示す図である。
【図3B】時間ベース・メディア・プレイヤのオーディオのみのウィンドウの例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による、部分的に開かれた(すなわち、部分的に表示された)お気に入り/チャンネル・ドロワを示す、図3Aの時間ベース・メディア・プレイヤを示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態による、GUIとして生成されたお気に入り/チャンネル・ドロワを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。
【図5B】本発明の一実施形態による、プレイヤ・ウィンドウのドロワ内のアイコンを変更するためのユーザ・インターフェースの例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された情報パネル(またはドロワ)ウィンドウを提供する時間ベース・メディア・プレイヤの図である。
【図7A】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの時間/チャプタ表示コントロール、具体的には、適応チャプタ表示/コントロールを示す図である。
【図7B】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの時間/チャプタ表示コントロール、具体的には、適応チャプタ表示/コントロールを示す図である。
【図7C】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7D】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7E】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7F】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7G】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7H】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7I】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図7J】本発明の一実施形態による、チャプタ表示区域260のスクロール機能を示す図である。
【図8A】本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・ファイル内の時間の範囲を選択するための、時間ベース・メディア・プレイヤのGUI機構を示す図である。
【図8B】本発明の一実施形態による、時間ベース・メディア・ファイル内の時間の範囲を選択するための、時間ベース・メディア・プレイヤのGUI機構を示す図である。
【図8C】時間ベース・メディア・ファイルの再生のために時間の範囲を選択する方法を示す流れ図である。
【図8D】現在時間マーカ、開始マーカ、および終了マーカと共に使用することができる、タイムコード・モード・セレクタ・インターフェースの例を示す図である。
【図8E】現在時間マーカ、開始マーカ、および終了マーカと共に使用することができる、タイムコード・モード・セレクタ・インターフェースの例を示す図である。
【図8F】現在時間マーカ、開始マーカ、および終了マーカと共に使用することができる、タイムコード・モード・セレクタ・インターフェースの例を示す図である。
【図9A】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの適応ストリーミング状況メッセージ表示を示す図である。
【図9B】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの適応ストリーミング状況メッセージ表示を示す図である。
【図9C】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9D】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9E】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9F】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9G】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図9H】本発明による、メディア・プレイヤの状況メッセージ表示のもう1つの例を示す図である。
【図10A】本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤおよび/または表示ウィンドウのサイズ変更を示す図である。
【図10B】本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤまたは表示ウィンドウのサイズ変更を示す図である。
【図10C】本発明の一実施形態による、時間ベース・イメージを表示するための、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤまたは表示ウィンドウのサイズ変更を示す図である。
【図10D】サイズ変更動作中の時間ベース・メディア・プレイヤの表示を制御する方法の1つを示す流れ図である。
【図10E】サイズ変更動作の例を示す図である。
【図10F】サイズ変更動作の例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤのお気に入り/チャンネル・ドロワ・ウィンドウを提供する方法を示す流れ図である。
【図12A】本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理に関する適応チャプタ/時間選択を提供する方法を示す流れ図である。
【図12B】ユーザ入力(たとえばカーソル移動の速度)に応答してチャプタ・インジケータ(たとえばチャプタ番号またはチャプタ名)を適応式にスクロールするチャプタ選択インターフェースの例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による、GUIとして生成された時間ベース・メディア・プレイヤの補助ドロワ/パネルを提供する方法を示す流れ図である。
【図14】本発明の一実施形態による、GUIでの時間ベース・メディアの再生または他の処理のための1つの機構または機構の組合せを提供する実行可能コードおよび/または他のデータを保管する機械可読媒体のブロック図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械可読媒体であって、データ処理システムによって実行されたときに、前記システムに、
携帯型通信/データ処理システムのディスプレイにあるグラフィカル・インターフェイス上のビデオ表示部および複数の参照マーク内にビデオを表示するステップであって、各参照マークが、前記携帯型通信/データ処理システムの外部にある特定のビデオ源に対応している、ステップと、
前記対応する参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記特定のビデオ源と無線通信するステップと、
前記ビデオ表示部にビデオを再生するステップと、
を含んでなる方法を遂行させる命令を収容している機械可読媒体。
【請求項2】
前記携帯型通信/データ処理システムは、セルラー携帯電話である請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項3】
前記複数の参照マークは、前記複数のチャンネルであり、時間ベースのメディアであるビデオが前記ビデオ表示部に表示されている間にアレイ内に表示される、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項4】
前記複数のチャンネルは、テキストを含む、請求項3に記載の機械可読媒体。
【請求項5】
前記ビデオはストリーミング・メディアであり、そして、前記アレイは前記ビデオ表示部に隣接し、かつ、前記ビデオ表示部と長さまたは幅が同サイズであり、そして、前記複数の参照マークの少なくとも幾つかは、このアレイのこの参照マークの順序を変えるために移動することができる、請求項3に記載の機械可読媒体。
【請求項6】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定のビデオ源に対応している、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項7】
前記グラフィカル・インターフェイス内の、さらなる参照マークのセットが、ローカルに前記携帯型通信/データ処理システム上にある、少なくとも1つの特定のビデオの源に対応している、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項8】
ハンドヘルド・データ処理システムによって実行されたときに、セルラー携帯電話を備えた前記ハンドヘルド・データ処理システム上に時間ベースのメディアを提示する方法を、前記システムに遂行させる命令を収容している機械可読媒体であって、前記方法が、
ディスプレイ・デバイス上にユーザ・インターフェイスを表示するステップであって、前記ユーザ・インターフェイスが、複数の参照マークを備えており、各参照マークが、前記ハンドヘルド・データ処理システムの外部にある、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、ステップと、
第1の時間ベースのメディアに対応する第1の参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記ハンドヘルド・データ処理システムに、前記第1の時間ベースのメディアを提示するステップであって、前記提示によって、前記ハンドヘルド・データ処理システムが、無線インターフェイスを通じて、前記第1の時間ベースのメディアに対するデータを受信する、ステップと、を含んでなる、機械可読媒体。
【請求項9】
前記第1の時間ベースのメディアが、提示されている間に、前記複数の参照マークが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示される、請求項8に記載の機械可読媒体。
【請求項10】
前記複数の参照マークが、アレイ内の複数のグラフィカル・アイコンとして表示される、請求項9に記載の機械可読媒体。
【請求項11】
前記ハンドヘルド・データ処理システムは、前記ユーザが、前記アレイにアイコンを追加することを可能にするように、また、前記アレイからアイコンを取り除くことを可能にするように設定されている、請求項10に記載の機械可読媒体。
【請求項12】
前記ハンドヘルド・データ処理システムは、前記ユーザが、前記アレイ内の前記アイコンの順序を変更することを可能にするように設定されている、請求項11に記載の機械可読媒体。
【請求項13】
前記第1の時間ベースのメディアが、ビデオであるストリーミング・メディアであり、そして、前記複数の参照マークが、「お気に入り」を備えており、そして、前記第1の時間ベースのメディアが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示されている間に、前記複数の参照マークが、前記アレイ内に表示される、請求項11に記載の機械可読媒体。
【請求項14】
前記方法が、さらに前記ユーザ・インターフェイス内に再生制御部位を提示するステップを含み、再生制御部位が、
(a)再生ボタン、
(b)停止ボタン、
(c)一時停止ボタン、
(d)タイムバー、
(e)音量調整インターフェイス、および、
(f)情報ボタンのうちの少なくとも1つを備えている、請求項13に記載の機械可読媒体。
【請求項15】
前記複数の参照マークが、チャンネルを備えている、請求項11に記載の機械可読媒体。
【請求項16】
前記第1の時間ベースのメディアが、音声のみである、請求項10に記載の機械可読媒体。
【請求項17】
前記方法が、さらにストリーム状況メッセージを表示するステップを含む、請求項10に記載の機械可読媒体。
【請求項18】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項8に記載の機械可読媒体。
【請求項19】
前記ユーザ・インターフェイス内の、さらなる参照マークのセットが、ローカルに前記ハンドヘルド・データ処理システム上にある、少なくとも1つの特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項8に記載の機械可読媒体。
【請求項20】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項19に記載の機械可読媒体。
【請求項21】
セルラー携帯電話を備えたハンドヘルド・データ処理システムであって、このハンドヘルド・データ処理システムは、
ディスプレイ・デバイス上にユーザ・インターフェイスを表示する手段であって、前記ユーザ・インターフェイスが、複数の参照マークを備えており、各参照マークが、前記ハンドヘルド・データ処理システムの外部にある、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、手段と、
第1の時間ベースのメディアに対応する第1の参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記ハンドヘルド・データ処理システムに、前記第1の時間ベースのメディアを提示する手段であって、前記提示によって、前記ハンドヘルド・データ処理システムが、無線インターフェイスを通じて、前記第1の時間ベースのメディアに対するデータを受信する、手段と、を含んでなる、ハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項22】
セルラー携帯電話を備えたハンドヘルド・データ処理システムであって、
ディスプレイ・デバイスと、
メモリと、
無線インターフェイスと、
前記メモリと、前記ディスプレイ・デバイスと、前記無線インターフェイスと、に連結されている処理システムを備え、
前記処理システムが、前記ディスプレイ・デバイス上にユーザ・インターフェイスを表示するように設定されており、前記ユーザ・インターフェイスが、複数の参照マークを備えており、前記参照マークの各々が、前記ハンドヘルド・データ処理システムの外部にある、特定の時間ベースのメディアの源に対応しており、そして、
前記処理システムが、第1の時間ベースのメディアに対応する第1の参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記第1の時間ベースのメディアを提示するように設定されており、そして、前記選択によって、前記ハンドヘルド・データ処理システムが、無線インターフェイスを通じて、前記第1の時間ベースのメディアに対するデータを受信するハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項23】
前記第1の時間ベースのメディアが、提示されている間に、前記複数の参照マークが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示される、請求項22に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項24】
前記複数の参照マークが、アレイ内の複数のグラフィカル・アイコンとして表示される、請求項23に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項25】
前記ユーザ・インターフェイスは、前記ユーザが、前記アレイにアイコンを追加することを可能にするように、また、前記アレイからアイコンを取り除くことを可能にするように設定されている、請求項24に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項26】
前記ユーザ・インターフェイスは、前記ユーザが、前記アレイ内の前記アイコンの順序を変更することを可能にするように設定されている、請求項24に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項27】
前記第1の時間ベースのメディアが、ビデオであるストリーミング・メディアであり、そして、前記複数の参照マークが、「お気に入り」を備えており、そして、前記第1の時間ベースのメディアが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示されている間に、前記複数の参照マークが、前記アレイ内に表示される、請求項24に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項28】
前記ユーザ・インターフェイスが、
(a)再生ボタン、
(b)停止ボタン、
(c)一時停止ボタン、
(d)タイムバー、
(e)音量調整インターフェイス、および、
(f)情報ボタンのうちの少なくとも1つを備えた再生制御部位を備えている、請求項27に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項29】
前記第1の時間ベースのメディアが、音声のみである、請求項25に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項30】
前記ユーザ・インターフェイスが、ストリーミング状態のメッセージを備えており、そして、前記複数の参照マークが、チャンネルを備えている、請求項25に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項31】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項22に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項32】
前記ユーザ・インターフェイス内の、さらなる参照マークのセットが、ローカルに前記ハンドヘルド・データ処理システム上にある、少なくとも1つの特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項22に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項33】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項32に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項1】
機械可読媒体であって、データ処理システムによって実行されたときに、前記システムに、
携帯型通信/データ処理システムのディスプレイにあるグラフィカル・インターフェイス上のビデオ表示部および複数の参照マーク内にビデオを表示するステップであって、各参照マークが、前記携帯型通信/データ処理システムの外部にある特定のビデオ源に対応している、ステップと、
前記対応する参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記特定のビデオ源と無線通信するステップと、
前記ビデオ表示部にビデオを再生するステップと、
を含んでなる方法を遂行させる命令を収容している機械可読媒体。
【請求項2】
前記携帯型通信/データ処理システムは、セルラー携帯電話である請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項3】
前記複数の参照マークは、前記複数のチャンネルであり、時間ベースのメディアであるビデオが前記ビデオ表示部に表示されている間にアレイ内に表示される、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項4】
前記複数のチャンネルは、テキストを含む、請求項3に記載の機械可読媒体。
【請求項5】
前記ビデオはストリーミング・メディアであり、そして、前記アレイは前記ビデオ表示部に隣接し、かつ、前記ビデオ表示部と長さまたは幅が同サイズであり、そして、前記複数の参照マークの少なくとも幾つかは、このアレイのこの参照マークの順序を変えるために移動することができる、請求項3に記載の機械可読媒体。
【請求項6】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定のビデオ源に対応している、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項7】
前記グラフィカル・インターフェイス内の、さらなる参照マークのセットが、ローカルに前記携帯型通信/データ処理システム上にある、少なくとも1つの特定のビデオの源に対応している、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項8】
ハンドヘルド・データ処理システムによって実行されたときに、セルラー携帯電話を備えた前記ハンドヘルド・データ処理システム上に時間ベースのメディアを提示する方法を、前記システムに遂行させる命令を収容している機械可読媒体であって、前記方法が、
ディスプレイ・デバイス上にユーザ・インターフェイスを表示するステップであって、前記ユーザ・インターフェイスが、複数の参照マークを備えており、各参照マークが、前記ハンドヘルド・データ処理システムの外部にある、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、ステップと、
第1の時間ベースのメディアに対応する第1の参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記ハンドヘルド・データ処理システムに、前記第1の時間ベースのメディアを提示するステップであって、前記提示によって、前記ハンドヘルド・データ処理システムが、無線インターフェイスを通じて、前記第1の時間ベースのメディアに対するデータを受信する、ステップと、を含んでなる、機械可読媒体。
【請求項9】
前記第1の時間ベースのメディアが、提示されている間に、前記複数の参照マークが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示される、請求項8に記載の機械可読媒体。
【請求項10】
前記複数の参照マークが、アレイ内の複数のグラフィカル・アイコンとして表示される、請求項9に記載の機械可読媒体。
【請求項11】
前記ハンドヘルド・データ処理システムは、前記ユーザが、前記アレイにアイコンを追加することを可能にするように、また、前記アレイからアイコンを取り除くことを可能にするように設定されている、請求項10に記載の機械可読媒体。
【請求項12】
前記ハンドヘルド・データ処理システムは、前記ユーザが、前記アレイ内の前記アイコンの順序を変更することを可能にするように設定されている、請求項11に記載の機械可読媒体。
【請求項13】
前記第1の時間ベースのメディアが、ビデオであるストリーミング・メディアであり、そして、前記複数の参照マークが、「お気に入り」を備えており、そして、前記第1の時間ベースのメディアが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示されている間に、前記複数の参照マークが、前記アレイ内に表示される、請求項11に記載の機械可読媒体。
【請求項14】
前記方法が、さらに前記ユーザ・インターフェイス内に再生制御部位を提示するステップを含み、再生制御部位が、
(a)再生ボタン、
(b)停止ボタン、
(c)一時停止ボタン、
(d)タイムバー、
(e)音量調整インターフェイス、および、
(f)情報ボタンのうちの少なくとも1つを備えている、請求項13に記載の機械可読媒体。
【請求項15】
前記複数の参照マークが、チャンネルを備えている、請求項11に記載の機械可読媒体。
【請求項16】
前記第1の時間ベースのメディアが、音声のみである、請求項10に記載の機械可読媒体。
【請求項17】
前記方法が、さらにストリーム状況メッセージを表示するステップを含む、請求項10に記載の機械可読媒体。
【請求項18】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項8に記載の機械可読媒体。
【請求項19】
前記ユーザ・インターフェイス内の、さらなる参照マークのセットが、ローカルに前記ハンドヘルド・データ処理システム上にある、少なくとも1つの特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項8に記載の機械可読媒体。
【請求項20】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項19に記載の機械可読媒体。
【請求項21】
セルラー携帯電話を備えたハンドヘルド・データ処理システムであって、このハンドヘルド・データ処理システムは、
ディスプレイ・デバイス上にユーザ・インターフェイスを表示する手段であって、前記ユーザ・インターフェイスが、複数の参照マークを備えており、各参照マークが、前記ハンドヘルド・データ処理システムの外部にある、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、手段と、
第1の時間ベースのメディアに対応する第1の参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記ハンドヘルド・データ処理システムに、前記第1の時間ベースのメディアを提示する手段であって、前記提示によって、前記ハンドヘルド・データ処理システムが、無線インターフェイスを通じて、前記第1の時間ベースのメディアに対するデータを受信する、手段と、を含んでなる、ハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項22】
セルラー携帯電話を備えたハンドヘルド・データ処理システムであって、
ディスプレイ・デバイスと、
メモリと、
無線インターフェイスと、
前記メモリと、前記ディスプレイ・デバイスと、前記無線インターフェイスと、に連結されている処理システムを備え、
前記処理システムが、前記ディスプレイ・デバイス上にユーザ・インターフェイスを表示するように設定されており、前記ユーザ・インターフェイスが、複数の参照マークを備えており、前記参照マークの各々が、前記ハンドヘルド・データ処理システムの外部にある、特定の時間ベースのメディアの源に対応しており、そして、
前記処理システムが、第1の時間ベースのメディアに対応する第1の参照マークの、ユーザによる選択に応答して、前記第1の時間ベースのメディアを提示するように設定されており、そして、前記選択によって、前記ハンドヘルド・データ処理システムが、無線インターフェイスを通じて、前記第1の時間ベースのメディアに対するデータを受信するハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項23】
前記第1の時間ベースのメディアが、提示されている間に、前記複数の参照マークが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示される、請求項22に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項24】
前記複数の参照マークが、アレイ内の複数のグラフィカル・アイコンとして表示される、請求項23に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項25】
前記ユーザ・インターフェイスは、前記ユーザが、前記アレイにアイコンを追加することを可能にするように、また、前記アレイからアイコンを取り除くことを可能にするように設定されている、請求項24に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項26】
前記ユーザ・インターフェイスは、前記ユーザが、前記アレイ内の前記アイコンの順序を変更することを可能にするように設定されている、請求項24に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項27】
前記第1の時間ベースのメディアが、ビデオであるストリーミング・メディアであり、そして、前記複数の参照マークが、「お気に入り」を備えており、そして、前記第1の時間ベースのメディアが、前記ディスプレイ・デバイス上に表示されている間に、前記複数の参照マークが、前記アレイ内に表示される、請求項24に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項28】
前記ユーザ・インターフェイスが、
(a)再生ボタン、
(b)停止ボタン、
(c)一時停止ボタン、
(d)タイムバー、
(e)音量調整インターフェイス、および、
(f)情報ボタンのうちの少なくとも1つを備えた再生制御部位を備えている、請求項27に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項29】
前記第1の時間ベースのメディアが、音声のみである、請求項25に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項30】
前記ユーザ・インターフェイスが、ストリーミング状態のメッセージを備えており、そして、前記複数の参照マークが、チャンネルを備えている、請求項25に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項31】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項22に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項32】
前記ユーザ・インターフェイス内の、さらなる参照マークのセットが、ローカルに前記ハンドヘルド・データ処理システム上にある、少なくとも1つの特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項22に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【請求項33】
前記複数の参照マークが、グラフィカル・アイコンを収容する格子として設定された二次元アレイ内に配置されており、前記グラフィカル・アイコンの各々が、特定の時間ベースのメディアの源に対応している、請求項32に記載のハンドヘルド・データ処理システム。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図7I】
【図7J】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図9G】
【図9H】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図7I】
【図7J】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図9G】
【図9H】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−317205(P2007−317205A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−149090(P2007−149090)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【分割の表示】特願2000−612816(P2000−612816)の分割
【原出願日】平成12年4月17日(2000.4.17)
【出願人】(500027770)アプル・コンピュータ・インコーポレーテッド (16)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【分割の表示】特願2000−612816(P2000−612816)の分割
【原出願日】平成12年4月17日(2000.4.17)
【出願人】(500027770)アプル・コンピュータ・インコーポレーテッド (16)
【Fターム(参考)】
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