説明

メモページ情報登録システム、サーバ装置及びプログラム

【課題】利用者が登録しようとしている情報が既に登録済みである場合、当該登録済みの情報を自動で表示するメモページ情報登録システムを提供する。
【解決手段】メモページ情報登録システムは、端末装置とサーバ装置とから構成されており、端末装置が登録画面表示後、所定の検索条件を送信し、サーバ装置は、当該検索条件に該当する類似メモページ情報を取得し、当該メモページ情報を表示したメッセージ画面を端末装置へ送信し、当該メッセージ画面を端末装置に表示する。これにより、利用者は、利用者自身が登録しようとしているメモページ情報と類似するメモページ情報が登録されているか否かを確認することができる。また、利用者は、当該類似メモページ情報を参照しながらメモページ情報を作成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ画面上におけるウェブテキストを抽出した結果を基に生成するメモページ情報を登録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、お気に入りの店に関する情報が掲載されているウェブ画面内の各種情報を利用者専用のウェブ画面(一般的に「マイページ」等と呼ばれることが多い。)に対して入力・登録を行うことにより、その情報(以下、メモページ情報という)をストックしておくという利用形態がある。
【0003】
もし、利用者自身が登録しようとしているメモページ情報について、他の利用者が登録済みであるならば、他の利用者のメモページ情報を参照した方が、当該メモページ情報の完成度が高い可能性があるため、利用者自身がメモページ情報を登録する場合より、有益なメモページ情報を登録することができる。ある利用者が登録した情報を公開することにより、他の利用者が当該情報を参照することができる地域情報提供システムの例が特許文献1に記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−268539号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1の手法は、利用者毎に地図上に目標物を登録することができるレイヤが割り当てられており、利用者が当該レイヤ及び当該レイヤ上に登録した目標物に対して公開可能と設定することにより、他の利用者は、公開可能となった目標物を参照することができる。しかし、他の利用者は、公開している情報を自ら検索する必要があり、操作が煩雑である。
【0006】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、利用者が登録しようとしている情報が既に登録済みである場合、当該登録済みの情報を自動で表示するメモページ情報登録システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を基にメモページ情報を登録するメモページ情報登録システムであって、前記端末装置は、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、登録画面用の1又は複数の操作ボタンが設けられた登録画面の送信要求を前記サーバ装置に行う登録画面送信要求手段と、前記送信要求した登録画面を取得する登録画面取得手段と、前記登録画面及び前記抽出した文字列を表示する登録画面表示手段と、前記登録画面用の1又は複数の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記登録画面の内容であるメモページ情報を前記サーバ装置に送信すると共に、前記メモページ情報の登録要求を行うメモページ情報登録要求手段と、所定の検索条件を含む送信用情報を送信すると共に、前記検索条件に該当するメモページ情報である類似メモページ情報の検索結果及び前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面の送信要求を前記サーバ装置に行う類似メモページ情報検索結果送信要求手段と、前記送信要求した検索結果及び前記メッセージ画面を前記サーバ装置から取得する類似メモページ情報検索結果取得手段と、前記メッセージ画面を表示する類似メモページ情報メッセージ画面表示手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記メッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、端末装置とネットワークを介して通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を登録するサーバ装置であって、前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記メモページ情報を登録する登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、端末装置とネットワークを介して通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を登録するコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記メモページ情報を登録する登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態では、ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を基にメモページ情報を登録するメモページ情報登録システムであって、前記端末装置は、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、登録画面用の1又は複数の操作ボタンが設けられた登録画面の送信要求を前記サーバ装置に行う登録画面送信要求手段と、前記送信要求した登録画面を取得する登録画面取得手段と、前記登録画面及び前記抽出した文字列を表示する登録画面表示手段と、前記登録画面用の1又は複数の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記登録画面の内容であるメモページ情報を前記サーバ装置に送信すると共に、前記メモページ情報の登録要求を行うメモページ情報登録要求手段と、所定の検索条件を含む送信用情報を送信すると共に、前記検索条件に該当するメモページ情報である類似メモページ情報の検索結果及び前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面の送信要求を前記サーバ装置に行う類似メモページ情報検索結果送信要求手段と、前記送信要求した検索結果及び前記メッセージ画面を前記サーバ装置から取得する類似メモページ情報検索結果取得手段と、前記メッセージ画面を表示する類似メモページ情報メッセージ画面表示手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記メッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段と、を備える。
【0011】
上記のメモページ情報登録システムは、端末装置とサーバ装置とから構成されている。端末装置は、利用者の操作に基づいて又は自動的にウェブ画面内の文字列抽出範囲が決定されると、前記文字列抽出範囲内の文字列を取得し、前記文字列を解析し、1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する。ここで、「項目」としては、例えば名称、住所、電話番号などが挙げられる。よって、利用者は自分専用の登録画面上でメモページ情報を作成するときなどに、これらの項目に対応する文字列を1つ1つコピーする必要が無くなる。また、抽出した文字列を登録画面における各項目に対応する箇所に表示することができる。
【0012】
更に、端末装置が所定の検索条件を送信し、サーバ装置は、当該検索条件に該当する類似メモページ情報を取得し、当該メモページ情報を表示したメッセージ画面を端末装置へ送信し、当該メッセージ画面を端末装置に表示する。
【0013】
これにより、利用者は、利用者自身が登録しようとしているメモページ情報と類似するメモページ情報が登録されているか否かを確認することができる。また、利用者は、当該類似メモページ情報を参照しながらメモページ情報を作成することができる。
【0014】
上記のメモページ情報登録システムの一態様では、前記メッセージ画面には、メッセージ画面用の1又は複数のボタンが設けられ、前記メモページ情報登録要求手段は、前記メッセージ画面用の1又は複数の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記メッセージ画面の内容である類似メモページ情報を前記サーバ装置に送信すると共に、前記類似メモページ情報の登録要求を行う。これにより、端末装置は、メッセージ画面に表示されている類似メモページ情報を登録することができる。これにより、利用者は、登録しようとしたメモページ情報と全く同じ情報が類似メモページ情報としてメッセージ画面に表示されていた場合、メモページ情報の編集・入力を行うことなく、メモページ情報を参照用として登録することができる。また、他の利用者が登録したメモページ情報には、ウェブ画面上から抽出した結果だけでは得られない情報が含まれている可能性があるため、利用者にとってより有益なメモページ情報として登録することができる。
【0015】
上記のメモページ情報登録システムの一態様では、前記送信用情報には、利用者を特定する利用者識別子を含み、前記メモページ情報テーブルには、登録した前記メモページ情報の利用者の利用者識別子と、登録した利用者以外の利用者に対して参照の可否を設定する公開非公開情報とを含み、前記類似メモページ情報検索手段は、前記検索条件に合致するメモページ情報の内、前記送信用情報の利用者識別子と前記登録済みメモページ情報テーブルの利用者識別子とが合致しているメモページ情報、又は、前記送信用情報の利用者識別子と前記登録済みメモページ情報テーブルの利用者識別子とが合致していないで、前記公開非公開情報が参照可となっているメモページ情報を前記類似メモページ情報とする。これにより、他の利用者に対して参照することを許可していないメモページ情報を他の利用者に対して類似メモページ情報として表示することを防止することができる。
【0016】
本発明の他の観点では、端末装置とネットワークを介して通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を登録するサーバ装置は、前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記メモページ情報を登録する登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段と、を備える。これにより、端末装置の要求に応じて、登録画面の端末装置への送信と、類似メモページ情報の検索及び当該類似メモページ情報を表示したメッセージ画面の送信と、メモページ情報の登録とを行うことができる。よって、利用者は、端末装置側で、登録画面及び類似メモページ情報を表示したメッセージ画面を参照しながら、メモページ情報を登録することができる。
【0017】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して端末装置と通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を登録するコンピュータによって実行されるプログラムは、前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記メモページ情報を登録する登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムを、コンピュータ上で実行することにより、上記のサーバ装置を実現することができる。
【実施例】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0019】
[メモページ情報登録システム]
図1に、メモページ情報登録システム1の概略構成を示す。図1に示すメモページ情報登録システムは、端末装置2とサーバ3とがネットワーク4を介して接続しており、サーバ3は、地図画像等の各種情報を保持するデータベース5を有している。
【0020】
端末装置2は、利用者によってウェブ画面上における文字列抽出処理が指定されたことを検知すると、文字列抽出処理を行い、サーバ3から送信された画面上に当該文字列抽出処理の結果を表示した後に、当該文字列抽出処理結果を基にした検索条件をサーバ3に送信すると共に、当該検索条件に合致するメモページ情報である類似メモページ情報検索の検索結果送信要求を行う。
【0021】
サーバ3は、端末装置2から類似メモページ情報検索の結果送信要求を受信すると、受信した検索条件に該当する類似メモページ情報をデータベース5から取得し、当該類似メモページ情報を含むメッセージ画面を端末装置2へ送信し、端末装置2が、当該メッセージ画面を表示する。因みに端末装置2は、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワーク4を介してデータの授受が可能な端末装置である。
【0022】
[メモページ情報登録システムの内部構成]
次に、図2に示すメモページ情報登録システム1の内部構成について説明する。図示のように端末装置2は、送受信手段21、記憶手段22、入力手段23、表示手段24、文字列抽出範囲決定手段25、文字列抽出範囲の文字列取得手段26、文字列抽出手段27、文字列抽出結果記憶手段28、地図情報送信要求手段29、未分類文字列編集要求手段40、登録画面表示手段41、地図情報更新要求手段42、メモページ情報登録要求手段43、登録画面送信要求手段44、地図情報取得手段45、登録画面取得手段46、編集後未分類文字列取得手段47、類似メモページ情報検索結果送信要求手段48、類似メモページ情報検索結果取得手段49、類似メモページ情報メッセージ画面表示手段50を有し、サーバ3は、送受信手段31、記憶手段32、未分類文字列編集手段33、住所検索手段34、地図画像検索手段35、周辺情報検索手段36、メモページ情報登録手段37、地図情報送信手段38、未分類文字列編集結果送信手段39、登録画面送信手段60、類似メモページ情報検索手段61、類似メモページ情報検索結果送信手段62を有している。
【0023】
まず、端末装置2側の構成要素について説明する。
【0024】
送受信手段21は、サーバ3とネットワーク4を介してデータ等を授受する手段であり、具体的には、文字列抽出プログラムをサーバ3から受信したり、文字列抽出処理終了通知をサーバ3へ行ったりする。記憶手段22は、サーバ3から受信した文字列抽出プログラムや、文字列を抽出した結果を記憶する。入力手段23は、利用者がメニュー等の選択・決定を行う手段であり、具体的には、マウス、キーボード等である。表示手段24は、ウェブ画面等を表示する手段であり、具体的には、ディスプレイ等である。
【0025】
文字列抽出範囲決定手段25は、ユーザによる入力手段23の結果に基づいて、又は、自動的にウェブ画面上の文字列抽出範囲を決定する。
【0026】
端末装置2における文字列抽出範囲の文字列取得手段26は、文字列抽出範囲内の文字列を取得し、記憶手段22に記憶する。文字列抽出手段27は、文字列抽出プログラムを利用して、文字列抽出範囲内の文字列を解析し、項目毎に文字列を抽出する。文字列抽出結果記憶手段28は、項目毎に抽出した文字列を記憶手段22に記憶する。
【0027】
地図情報送信要求手段29は、サーバ3に対して住所文字列を送信すると共に、地図情報送信要求を行う。未分類文字列編集要求手段40は、未分類文字列をサーバ3に対して送信すると共に、未分類文字列の編集要求を行う。ここで未分類文字列とは、単独で表示すべき項目に分類されていない文字列のことを示す。
【0028】
登録画面表示手段41は、登録画面、抽出した文字列、及び地図情報を表示手段24へ表示する。地図情報更新要求手段42は、登録画面上の住所文字列をサーバ3に対して送信すると共に、地図情報送信要求を行う。メモページ情報登録要求手段43は、表示中の登録画面の内容をサーバ3に対して送信すると共に、登録画面内容のデータベース5への登録要求を行う。登録画面送信要求手段44は、サーバ3に対して登録画面の送信要求を行う。
【0029】
地図情報取得手段45は、ネットワーク4を介してサーバ3から地図情報を取得する。登録画面取得手段46は、ネットワーク4を介してサーバ3から登録画面を取得する。編集後未分類文字列取得手段47は、ネットワーク4を介してサーバ3から編集後の未分類文字列を取得する。
【0030】
類似メモページ情報検索結果送信要求手段48は、所定の検索条件をサーバ3に対して送信すると共に、当該検索条件に合致するメモページ情報である類似メモページ情報の検索結果及び当該類似メモページ情報を表示したメッセージ画面の送信要求を行う。類似メモページ情報検索結果取得手段49は、サーバ3から送信される類似メモページ情報検索結果及び類似メモページ情報を含むメッセージ画面を取得する。類似メモページ情報メッセージ画面表示手段50は、類似メモページ情報を含むメッセージ画面を表示手段24へ表示する。
【0031】
次に、サーバ3側の構成要素について説明する。
【0032】
送受信手段31は、端末装置2とネットワーク4を介してデータ等を授受する手段であり、具体的には、文字列抽出プログラムを端末装置2へ送信したり、文字列抽出処理終了通知を端末装置2から受信したりする。記憶手段32は、文字列抽出プログラムや住所情報と位置情報とを関連付けた情報、位置情報と地図画像とを関連付けた情報、メモページ情報と登録した利用者情報と他の利用者に対する参照可否情報との関連情報、登録画面及び地図画像を記憶する。
【0033】
未分類文字列編集手段33は、端末装置2から取得した未分類文字列を品詞毎に分解する。因みに、未分類文字列編集手段33は、公知の品詞毎に分解するプログラムを利用している。住所検索手段34は、端末装置2から取得した住所文字列に該当する位置情報(例えば、緯度経度情報等)をデータベース5から取得する。地図画像検索手段35は、位置情報に該当する地図画像をデータベース5から取得する。周辺情報検索手段36は、位置情報に該当する周辺情報をデータベース5から取得する。メモページ情報登録手段37は、端末装置2が登録要求した登録画面内容をデータベース5に登録する。
【0034】
地図情報送信手段38は、ネットワーク4を介して端末装置2へ地図情報を送信する。未分類文字列編集結果送信手段39は、ネットワーク4を介して端末装置2へ編集済みの未分類文字列を送信する。登録画面送信手段60は、ネットワーク4を介して端末装置2へ登録画面を送信する。
【0035】
類似メモページ情報検索手段61は、端末装置2から受信した検索条件に合致する類似メモページ情報をデータベース5から取得する。類似メモページ情報検索結果送信手段62は、ネットワーク4を介して、類似メモページ情報検索結果及び類似メモページ情報を表示したメッセージ画面を端末装置2へ送信する。
【0036】
[ウェブテキスト抽出方法]
次にウェブテキスト抽出方法について、具体的に述べる。図3は、ウェブテキスト抽出を行うウェブ画面(例えば、お気に入りの店の情報が表示されている画面)の例である。
【0037】
因みに、ここでは、メモページ情報をストックしているサイトで利用者が利用者のIDやパスワード等を入力することによりログイン済みであることとする。
【0038】
端末装置2は、利用者が入力手段23を介して画面表示を指定することにより、当該画面を表示手段24に表示する。また、端末装置2は、利用者が入力手段23を介して文字列抽出をする範囲(例えば、抽出範囲SEL)を指定した後に入力手段23を介してメニュー表示を指定すると、メニューM1を表示する。
【0039】
図示のように、利用者が入力手段23を介してメニューM1中の「文字列抽出」を指定すると、端末装置2は、サーバ3から文字列抽出プログラムを取得し、文字列抽出範囲決定手段25は、文字列抽出範囲を抽出範囲SELと決定する。
【0040】
そして、文字列抽出範囲の文字列取得手段26は、抽出範囲SEL内の文字列である「居酒屋○○○ 定休日:日曜日コメント:どこか和風の佇まい。相性の良い気軽な惣菜が自慢。予算:昼 1100円 夜 6500円 座席:25席 住所 AAA県BBB市DDD町1−2−3 TEL 000−0000−0000」を取得し、記憶手段22に保存する。
【0041】
端末装置2は、文字列抽出範囲の文字列取得手段26によって抽出範囲SEL内の文字列を記憶手段22に保存した後、当該文字列抽出プログラムを実行することにより文字列抽出手段27として機能し、記憶手段22に保存した情報から、住所、電話番号等の文字列抽出プログラムで定義した項目に該当する文字列を抽出する。
図3の例では、「定休日」と記載されている行に「日曜日」と記載されているため、文字列抽出手段27は「定休日」が日曜日であると判断し、項目とその内容を関連付けた文字列(例えば、「定休日:日曜日」)を文字列抽出結果とする。
【0042】
同様に、文字列抽出手段27は、「コメント」が「どこか和風の佇まい。相性の良い気軽な惣菜が自慢。」であり、「住所」が「AAA県BBB市DDD町1−2−3」であり、「電話番号」が「000−0000−0000」であると判断し、項目とその内容を関連付けた文字列を文字列抽出結果とする。
【0043】
因みに、文字列抽出手段27は、「予算」が「昼 1100円 夜 6500円」であり、「座席」が「25席」であると判断できるが、これらの項目は、表示対象として、それほど重要でない項目であると文字列抽出プログラムで定義しているため、未分類文字列であることを示す文字列(例えば、「未分類文字列:昼 1100円 夜 6500円 25席」。なお、これらが最終的に未分類文字列欄に表示されるときには、項目名も[予算]や[座席]として未分類文字列欄に表示される。例えば、「未分類文字列:[予算]昼 1100円 夜 6500円[座席]25席)を文字列抽出結果とする。ここで、未分類文字列とは、単独で表示すべき項目に分類されていない文字列のことを示す。
【0044】
そして、文字列抽出手段27は、「居酒屋○○○」が記載されている行に「店名」「名称」等の項目名が記載されていないため、未分類文字列であることを示す文字列を文字列抽出結果とする。また、文字列抽出手段27は、同一の項目に該当する文字列が複数ある場合、所定のルールで優先順位を決定し、優先順位の低い文字列については、未分類文字列として文字列抽出結果とする。優先順位を決定するルールについては、後述する。
【0045】
文字列抽出結果記憶手段28は、文字列抽出手段27により抽出した文字列抽出結果を記憶手段22に記憶する。
【0046】
[地図情報取得方法]
次に、地図情報取得方法について説明する。
【0047】
文字列抽出手段27によって住所文字列を抽出した場合、地図情報要求手段29は、当該住所文字列(例えば、「AAA県BBB市DDD町1−2−3」)をサーバ3に対して送信すると共に、地図情報取得要求を行う。
【0048】
サーバ3は、地図情報要求を受信すると、住所検索手段34は、端末装置2から受信した住所文字列に該当する位置情報(例えば、緯度経度情報)をデータベース5から取得する。これによりサーバ3は、取得した位置情報に該当する地図情報をデータベース5から取得することができる。
【0049】
地図画像検索手段35は、当該位置情報に該当する地図画像をデータベース5から検索し、周辺情報検索手段36は、当該位置情報に該当する周辺情報をデータベース5から検索する。地図情報送信手段38は、検索した地図画像及び周辺情報を端末装置2へ送信することにより、端末装置2における地図情報取得手段45は、地図画像及び周辺情報を取得する。よって端末装置2は、住所文字列に対応した地図画像及び周辺情報を取得できる。
【0050】
[未分類文字列編集結果取得方法]
次に、未分類文字列編集結果取得方法について説明する。
【0051】
文字列抽出手段27によって未分類文字列を抽出した場合、未分類文字列編集要求手段40は、サーバ3に対して当該未分類文字列(例えば、「昼 1100円 夜 6500円 25席」)を送信すると共に、当該未分類文字列の編集要求を行う。
【0052】
サーバ3は、未分類文字列の編集要求を受信すると、未分類文字列編集手段33によって当該未分類文字列を品詞毎に分解し、品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを未分類文字列編集結果送信手段39によって端末装置2へ送信する。
【0053】
これにより、端末装置2における編集後未分類文字列取得手段47は、未分類文字列のうち名詞のみの編集結果を取得する。よって端末装置2は、品詞毎に分解された未分類文字列を取得することができ、編集せずに未分類文字列を表示する場合に比して、利用者にとって使用し易い形態で未分類文字列を登録画面上に表示することができる。
【0054】
また、ウェブ画面上の文字列をそのまま抽出すると、著作権侵害になるが、単語レベルに分解することにより、著作権侵害を回避することができる。
【0055】
[抽出結果の表示方法]
次に、抽出結果の表示方法について説明する。端末装置2は、ウェブテキスト抽出処理終了後、登録画面送信要求手段44によって、サーバ3に対して登録画面送信要求を行う。
【0056】
サーバ3は、登録画面の送信要求を受信すると、記憶手段22内の登録画面を登録画面送信手段50によって端末装置2へ送信する。
【0057】
登録画面取得手段46が上記登録画面を取得すると、登録画面表示手段41は、当該登録画面を表示手段24へ表示し、文字列抽出手段27により取得した各項目に対応する文字列、上記地図情報取得を行ったことにより取得した地図情報、及び品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを当該登録画面内の各項目に対応する箇所へ表示する。
【0058】
図4にウェブテキスト抽出を行った結果を基に生成した利用者専用の登録画面の例を示す。
【0059】
登録画面表示手段41は、住所、電話番号、定休日、コメントに関する文字列抽出結果をそれぞれ住所情報表示領域ED3、電話番号表示領域ED4、定休日表示領域ED6、コメント表示領域ED7に表示する。また、登録画面表示手段41は、品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを未分類テキスト表示領域ED8に表示する。これにより、利用者が未分類文字列を適宜利用できる。
【0060】
さらに、登録画面表示手段41は、住所に対応した地図画像を画面右側の地図表示領域MPに表示し、周辺情報をアクセス表示領域ACに表示する。したがって、端末装置2は、ウェブ画面から文字列を取得し、その文字列中から各種項目に該当する文字列を抽出し、その抽出結果を利用者専用の登録画面に対して表示することにより、各種項目の情報を自動で表示している。これにより利用者は、利用者専用の登録画面に対する入力作業を軽減できる。
【0061】
さらに、端末装置2は、住所項目に該当する住所文字列を抽出した場合は、サーバ3から当該住所文字列に該当する地図画像や周辺情報を取得し、当該地図画像及び周辺情報を表示している。これにより、利用者専用の登録画面上に自動で有用な情報を含めることができる。因みに図4の例では、緯度経度情報を表示していないが、緯度経度情報を画面上に表示しても良い。この場合、有用な情報をさらに含めることができる。
【0062】
また、文字列抽出により自動抽出されなかった未分類文字列は名詞に分解されて未分類テキスト表示領域ED8に表示されるので、利用者は自ら入力手段を操作することにより、未分類テキストを利用して利用者専用のウェブ画面を編集することができる。例えば、未分類テキスト表示領域ED8に表示された「居酒屋○○○」をコピーし、名称表示領域ED1に貼り付けることにより、名称の欄を埋めることができる。
【0063】
[類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示方法]
類似メモページ情報検索方法は、抽出した文字列を基にした所定の検索条件をサーバ3に送信し、当該検索条件で類似メモページ情報を検索し、検索結果及び類似メモページ情報を含むメッセージ画面を端末装置2へ送信する方法である。
【0064】
類似メモページ情報表示方法は、類似メモページ情報を検索した結果、類似メモページ情報が存在した場合、類似メモページ情報を含むメッセージ画面を表示する方法である。
【0065】
次に、図5を用いて、類似メモページ情報検索方法及び類似メモページ情報表示方法について説明する。
【0066】
上記抽出結果の表示を行った後、類似メモページ情報検索結果送信要求手段48は、抽出した文字列を基に生成した検索条件(例えば、住所が部分一致していて、電話番号が一致する等)と、ログイン時の利用者IDを送信用情報としてサーバ3に送信すると共に、類似メモページ情報検索の結果及び類似メモページ情報を表示したメッセージ画面の送信要求を行う。
【0067】
因みに本実施の形態では、検索条件として、住所や電話番号等、抽出した文字列を基にしているが、本発明はこれに限られるものではなく、「一番最近に登録されたメモページ情報」等、抽出した文字列と関係ない内容を検索条件とすることもできる。
【0068】
サーバ3において、類似メモページ情報検索手段61は、端末装置2から送信された検索条件に合致するメモページ情報について、データベース5を検索する。類似メモページ情報検索結果送信手段62は、上記類似メモページ情報検索手段61により取得した検索結果を端末装置2へ送信する。更に、類似メモページ情報検索結果送信手段62は、上記類似メモページ情報検索手段61により類似メモページ情報を取得した場合、類似メモページ情報を表示した類似メモページ情報メッセージ画面MSGも端末装置2へ送信する。
【0069】
端末装置2において、類似メモページ情報検索結果取得手段49は、サーバ3から送信された類似メモページ情報検索結果及び類似メモページ情報を表示したメッセージ画面を取得する。類似メモページ情報がある場合、類似メモページ情報メッセージ画面表示手段50は、図5に示すように、類似メモページ情報が存在する旨を示す類似メモページ情報メッセージ画面MSGを表示する。これにより、利用者が登録しようとしているメモページ情報に類似するメモページ情報がデータベース5に登録済みであるか否かを確認することができる。
【0070】
類似メモページ情報メッセージ画面MSGは、類似メモページ情報の一部の情報を表示する、類似メモページ情報ダイジェスト領域DJと、類似メモページ情報を表示するリンクを示す、類似メモページ情報詳細リンクLKと、類似メモページ情報をデータベース5に登録する取り込みボタンTRを有する。
【0071】
図5の例では、類似メモページ情報ダイジェスト領域DJには、「名称」が「居酒屋○○○」で、「アクセス」が「DDD町1丁目駅(徒歩5分)」で、「住所」が「AAA県BBB市DDD町1−2−3」で、「メモページ情報の作成者」が「居酒屋調査員A」と記載されている。これにより、利用者が登録しようとしているメモページ情報の名称と、類似メモページ情報の名称とが同一であるか否かを確認することができる。
【0072】
また、利用者によって、類似メモページ情報詳細リンクLKが押下されることにより、類似メモページ情報を表示する。これにより、類似メモページ情報に利用者が所望とする情報が登録されているか否かを確認することができる。
【0073】
そして、類似メモページ情報に登録された内容が、利用者にとって所望の情報であるならば、取り込みボタンTRを押下し、当該類似メモページ情報をデータベース5へ登録する。これにより、利用者は、当該類似メモページ情報を参照用のメモページ情報として登録することができる。
【0074】
よって、利用者は、メモページ情報の入力・編集操作を入力手段23を介して行うことなく、利用者自身が所望したメモページ情報を参照することができる。
【0075】
ただし、利用者は、上記の登録された類似メモページ情報を参照することは可能であるが、当該類似メモページ情報を入力手段23を介して編集することはできない。
【0076】
端末装置2は、文字列抽出結果を基に検索条件を定義して、サーバ3に当該検索条件を送信し、サーバ3から当該検索条件に合致する類似メモページ情報を表示した類似メモページ情報メッセージ画面MSGを取得している。これにより、利用者は、登録済みである類似メモページ情報について、類似メモページ情報メッセージ画面MSGを介して確認でき、利用者自身が検索条件を入力して検索を行う場合に比して簡易に、類似するメモページ情報を参照することができる。
【0077】
端末装置2は、上記抽出処理終了後に、類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報登録処理を行なうことにより、利用者が登録画面に表示されている内容を編集するより前に類似メモページ情報を表示している。これにより、当該類似メモページ情報を参照した結果、当該類似メモページ情報をそのまま流用できる場合、利用者自身がメモページ情報の編集を全く行うことなく、利用者自身が登録しようとしていたメモページ情報を参照用として登録することができる。
【0078】
[地図情報再検索方法及び地図情報再表示方法]
地図情報再検索方法は、利用者が所望する住所文字列を抽出できなかった場合や住所文字列がなかった場合に、利用者が住所文字列を所定の領域(例えば、図4における住所表示領域ED3)に入力し、所定のボタン等(例えば、図4における再検索ボタンBTN1)を押下した後、端末装置2が当該所定の領域内に入力された住所文字列に該当する地図情報をサーバ3から取得する方法である。
【0079】
そして、地図情報再表示方法は、地図情報再検索方法により取得した地図情報を、地図情報を表示すべき領域(例えば、図4における地図表示領域MPやアクセス表示領域AC)に表示する方法である。
【0080】
次に、図4を用いて、地図情報再検索方法及び地図情報再表示方法について説明する。
【0081】
まず、地図情報再検索方法について、以下に説明する。
【0082】
住所情報表示領域ED3に住所が入力されている状態で、利用者によって再検索ボタンBTN1が押下された場合、地図情報更新要求手段29は、住所情報表示領域ED3に入力されている住所文字列をサーバ3に対して送信すると共に、地図情報取得要求を行う。サーバ3に対して地図情報取得要求を行った後の処理については、上記地図情報取得方法と同様であるため、省略する。
【0083】
これにより、地図情報取得手段45は、住所表示領域ED3に入力された住所に対応した地図画像及び周辺情報を取得できる。
【0084】
次に、地図情報再表示方法について説明する。
【0085】
上記地図情報再検索方法により、地図情報(地図画像及び周辺情報)を取得すると、登録画面表示手段41は、上記地図情報再検索方法で取得した地図画像を地図表示領域MPに表示し、周辺情報をアクセス表示領域ACに表示する。これにより、住所表示領域ED3に入力された住所に対応した地図画像及び周辺情報が表示される。
【0086】
因みに、上記地図情報再検索を行う前に、地図画像又は周辺情報が表示されている場合、登録画面表示手段41は、表示中の地図画像及び周辺情報を削除した後に、上記地図情報再検索方法で取得した地図情報を表示する。
【0087】
例えば、複数の住所を抽出した結果、利用者が住所情報として登録したい住所が未分類文字列として未分類テキスト表示領域ED8に表示されている場合、未分類文字列内の住所情報をコピーし、住所情報表示領域ED3へ貼り付けた後、再検索ボタンBTN1を押下する。この結果、登録画面表示手段41は、利用者が望む住所に対応した地図画像を地図表示領域MPに表示する。
【0088】
これにより、端末装置2は、仮に利用者が住所情報として利用したい情報が初期表示時に住所情報表示領域ED3に表示されていない場合でも、抽出した住所情報を未分類文字列として、未分類テキスト表示領域ED8に表示しておくことにより、利用者が簡易に所望の住所に該当する地図情報を再表示させることができる。
【0089】
[メモページ情報登録方法]
次に、メモページ情報登録方法について説明する。
【0090】
利用者が登録ボタンBTN2を押下すると、メモページ情報登録要求手段43は、サーバ3に対して端末装置2に表示中のメモページ情報を送信すると共に、当該メモページ情報の登録要求を行う。サーバ3は、端末装置2からメモページ情報の登録要求を受信すると、メモページ情報登録手段37によって当該メモページ情報をデータベース5へ登録する。
【0091】
[ウェブテキスト抽出処理等の手順]
次に、図6のフローチャートを用いて、「ウェブテキスト抽出処理」及び「ウェブテキスト抽出結果の表示及びデータベース登録」の説明を行う。因みに「ウェブテキスト抽出処理」は、ステップS1からステップS7までの処理であり、「ウェブテキスト抽出結果の表示及びデータベース登録」は、ステップS8〜ステップS10と、ステップS16及びステップS17の処理である。
【0092】
端末装置2は、利用者が情報をコピーしたいページを表示手段24に表示する(ステップS1)。利用者は画面を視認しながら、入力手段23を介して文字列抽出範囲の指定メニューから「文字列抽出」の選択を行う。
【0093】
因みに、ここでは、メモページ情報をストックしているサイトで利用者が利用者のIDやパスワード等を入力することによりログイン済みであるものとする。
【0094】
次に、端末装置2は、送受信手段21を介してサーバ3へ文字列抽出プログラムの送信要求を行う(ステップS2)。因みに、本実施例における文字列抽出プログラムは、JavaScript(登録商標)などにより生成することができる。
【0095】
サーバ3は、端末装置2から文字列抽出プログラムの送信要求を受信すると、記憶手段32に保存している文字列抽出プログラムを送受信手段31を介して端末装置2へ送信する(ステップS3)。
【0096】
端末装置2は、サーバ3から文字列抽出プログラムを取得すると、当該文字列抽出プログラムを記憶手段22へ保存する。
【0097】
文字列抽出範囲決定手段25は、文字列抽出範囲を決定する(ステップS4)。文字列抽出範囲を決定した後、文字列抽出範囲の文字列取得手段26は、文字列抽出範囲の文字列を取得し、当該文字列抽出範囲の文字列を記憶手段22に保存する(ステップS5)。 文字列抽出手段27は、文字列抽出プログラムを実行することにより、記憶手段22に保存した文字列抽出範囲の文字列に対して、文字列抽出処理を行う(ステップS6)。なお、文字列抽出処理の詳細については、後述する。
【0098】
次に、文字列抽出手段27は、文字列抽出処理を行うことにより、文字列抽出範囲の文字列から項目に対応した文字列抽出結果を取得する。文字列抽出結果記憶手段28は、上記文字列抽出手段27により取得した文字列抽出結果を記憶手段22に記憶する(ステップS7)。こうして、端末装置2は、文字列抽出処理を終了すると、文字列抽出処理の終了通知をサーバ3へ行い、登録画面の送信要求手段44は、サーバ3に対して登録画面の送信要求を行う(ステップS8)。
【0099】
サーバ3は、端末装置2から文字列抽出処理の終了通知及び登録画面の送信要求を受信した後、登録画面送信手段60によりHTML(Hyper Text Markup Language)ファイル形式の登録画面を端末装置2へ送信する(ステップS9)。
【0100】
端末装置2は、登録画面取得手段46によりサーバ3から登録画面を受信すると、当該登録画面と文字列抽出結果等を表示する(ステップS10)。なお、「登録画面と文字列抽出結果等の表示処理」の詳細については、後述する。これにより、図4に例示するような、利用者専用の登録画面が端末装置2に表示される。
【0101】
端末装置2は、登録画面を表示した後、類似メモページ情報を検索し、類似メモページ情報がある場合は、図5に示すように、類似メモページ情報メッセージ画面MSGを表示する(ステップS16)。なお、類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報表示処理の詳細については、後述する。
【0102】
利用者が登録画面内の表示内容を適宜編集した後、利用者によって登録を意味するボタン(例えば図4の登録ボタンBTN2)が押下されると、登録画面登録要求手段43は、表示中のメモページ情報をデータベース5へ登録し(ステップS17)、「ウェブテキスト抽出結果の表示及びデータベース登録」を終了する。なお、登録画面のデータベース登録処理の詳細については、後述する。
【0103】
[文字列抽出処理手順]
次に図6におけるステップS6の文字列抽出処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
サーバ3から受信した文字列抽出プログラムを端末装置2が実行すると、まず、文字列抽出手段27は、記憶手段22に保存した文字列抽出範囲の文字列を改行コード毎に分割する(ステップS61)。次に、文字列抽出手段27は、各行の文字列に対して第1解析処理を行う(ステップS62)。ここで第1解析処理とは、各行の文字列に、図8に示す複数の「項目」について、「項目を判断する文字列」が含まれるか否かを解析する処理である。
【0105】
各行の文字列に「項目を判断する文字列」が含まれている場合は、項目名称と、その項目名称に対応する文字列を抽出対象の文字列とする。例えば、図3の例においては、2行目に項目を判断する文字列「定休日」が含まれているので、項目名称「定休日」に対応する文字列「日曜日」を抽出対象とする。因みに、図8の例では、1つの「項目」に対して「項目を判断する文字列」を複数設定しており、これにより、検索精度を上げることができる。
【0106】
ステップS62の第1解析処理を終了すると、文字列抽出手段27は、分割した文字列に対して第2解析処理を行う(ステップS63)。ここで第2解析処理とは、解析対象となる文字列に、都道府県名が含まれるか否かを解析する処理である。各行の文字列に都道府県名が含まれている場合は、住所情報として当該文字列を抽出対象の文字列とする。これにより、第1解析処理で住所項目と判断する文字列を含んでいない場合でも、住所として抽出することができる。ただし、都道府県名を含む文字列が住所を意味していない可能性があるため、第1解析処理で住所を抽出した場合は、第1解析処理の抽出結果を優先するように規定している。
【0107】
ステップS63の第2解析処理を終了すると、文字列抽出手段27は、各行の文字列に対して第3解析処理を行う(ステップS64)。ここで第3解析処理とは、各行の文字列に、重要度が低いと思われる情報に関する項目が含まれるか否かを解析する処理であり、本実施例では、図9に示す「項目を判断する文字列」が含まれるか否かを解析する処理である。
【0108】
各行の文字列に図9の「項目を判断する文字列」を含んでいる場合は、項目毎に文字列を分割し、分割した文字列を未分類文字列としての抽出対象とする。一方、図9の「項目を判断する文字列」を含んでいない場合は、各行の文字列自体を未分類文字列としての抽出対象とする。
【0109】
ステップS64の第3解析処理を終了すると、文字列抽出手段27は、文字列抽出処理を終了する。
【0110】
なお、上記の第1解析処理では、同一の項目についての文字列が複数抽出された場合について、以下のルールに基づき、各項目に対応する文字列を1つに絞り、他の文字列を未分類文字列としての抽出対象とする。
(ルール1)図8の「項目を判断する文字列」について、左側の文字ほど優先度を高くする。
(ルール2)ルール1が同じ場合、行の先頭に近い文字を含む行ほど優先度が高い。
(ルール3)ルール2も同じ場合、ページ内で先の行ほど優先度が高い。
【0111】
このようなルールを規定しておくことにより、利用者が利用するために望ましい情報を自動で表示できる可能性が高くなる。
【0112】
また、低い優先度とした文字列についても、未分類文字列として抽出しているので、仮に、利用者が、低い優先度の文字列を各項目の情報として利用したい場合にも、自ら利用者専用の登録画面にコピー及び貼り付けをすることにより、低い優先度の文字列を簡易に利用することができる。
【0113】
[登録画面と文字列抽出結果等の表示処理手順]
次に図6におけるステップS10の「登録画面と文字列抽出結果等の表示処理」について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
端末装置2において、登録画面取得手段46が図6におけるステップS9にてサーバ3から送信された登録画面を取得すると、登録画面表示手段41は、当該登録画面の内容を表示し、抽出した文字列を登録画面上の各項目に該当する表示領域へ表示する(ステップS11)。端末装置2は、上記登録画面を表示した後、未分類文字列表示処理(ステップS12)及び地図情報表示処理(ステップS13)を行う。端末装置2は、これらの処理を非同期で行っている。
【0115】
未分類文字列表示処理は、文字列抽出処理により取得した未分類文字列を品詞毎で分解し、当該分解した文字列のうち名詞のみを登録画面上に表示する処理である。例えば、未分類文字列を品詞毎で分解した後に、当該分解した未分類文字列のうち名詞のみを図4の未分類テキスト表示領域ED8へ表示する。未分類文字列表示処理の詳細は後述する。
【0116】
地図情報表示処理は、文字抽出処理により取得した住所文字列に該当する地図画像及び当該住所の周辺情報を取得し、当該地図画像及び周辺情報を登録画面上に表示する処理である。例えば、図4の例においては、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する地図画像及び周辺情報を取得して、地図画像を地図表示領域MPへ表示し、周辺の情報をアクセス表示領域ACへ表示する。地図情報表示処理の詳細は後述する。
【0117】
端末装置2は、上記の未分類文字列表示処理及び地図情報表示処理を終了すると、「登録画面と文字列抽出結果等の表示処理」を終了する。この結果、端末装置2は、図4のような画面を表示する。
【0118】
[未分類文字列表示処理手順]
次に図10におけるステップS12の未分類文字列表示処理について、図11を用いて説明する。
【0119】
端末装置2は、記憶手段22に未分類文字列があるか否か判断し、未分類文字列がない場合(ステップS121:No)、未分類文字列表示処理を終了する。一方、未分類文字列がある場合(ステップS121:Yes)、未分類文字列編集要求手段40は、当該未分類文字列をサーバ3に対して送信すると共に、未分類文字列の編集要求を行う(ステップS122)。
【0120】
サーバ3は、端末装置2から未分類文字列を受信する(ステップS123)。未分類文字列を受信した後、未分類文字列編集手段33は、未分類文字列を品詞毎に分解する(ステップS124)。未分類文字列編集結果送信手段39は、未分類文字列編集手段33によって未分類文字列が品詞毎に分解された後、品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを端末装置2へ送信する(ステップS125)。
【0121】
端末装置2において、編集後未分類文字列取得手段47が分解された未分類文字列をサーバ3から取得すると(ステップS126)、登録画面表示手段41は、当該分解された未分類文字列のうち名詞のみを登録画面上に表示し(ステップS127)、未分類文字列表示処理を終了する。この結果、端末装置2は、例えば、図4において、未分類テキスト表示領域ED8に品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを表示する。
【0122】
[地図情報表示処理手順]
次に図10におけるステップS13の地図情報表示処理について、図12を用いて説明する。
【0123】
端末装置2は、記憶手段22に住所文字列があるか否か判断し、住所文字列がない場合(ステップS131:No)、地図情報表示処理を終了する。一方、住所文字列がある場合(ステップS131:Yes)、地図情報送信要求手段29は、サーバ3に対して、当該住所文字列を送信すると共に、地図情報送信要求を行う(ステップS132)。
【0124】
サーバ3においては、地図情報送信要求手段29が住所文字列を受信した後(ステップS133)、住所検索手段34は、データベース5から当該住所文字列に対応する位置情報(緯度経度情報等)を取得する(ステップS134)。サーバ3は、上記位置情報を取得した後、当該位置情報を端末装置2へ送信し(ステップS135)、端末装置2は、当該位置情報を受信する(ステップS136)。
【0125】
端末装置2は、位置情報を受信後、地図画像表示処理(ステップS137)及び周辺情報表示処理(ステップS138)を行う。端末装置2は、これらの処理を非同期で行っている。
【0126】
地図画像取得処理は、位置情報に該当する地図画像を取得し、当該地図画像を登録画面上に表示する処理である。例えば、図4の例において、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する地図画像を取得して、当該地図画像を地図表示領域MPへ表示する。地図画像表示処理の詳細は後述する。
【0127】
周辺情報取得処理は、位置情報に該当する周辺情報を取得し、当該周辺情報を登録画面上に表示する処理である。例えば、図4の例においては、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する周辺の情報を取得して、周辺の情報をアクセス表示領域ACへ表示する。周辺情報表示処理の詳細は後述する。
【0128】
端末装置2は、上記の地図画像表示処理及び周辺情報表示処理を終了すると、地図情報表示処理を終了する。
【0129】
[地図画像表示処理手順]
次に図12におけるステップS137の地図画像表示処理について、図13を用いて説明する。
【0130】
端末装置2は、図12のステップS136で受信した位置情報をサーバ3へ送信する(ステップS201)。サーバ3においては、端末装置2から位置情報を受信した後(ステップS202)、地図画像検索手段35がデータベース5から当該位置情報に対応する地図画像を取得する(ステップS203)。
【0131】
上記地図画像を取得した後、地図情報送信手段38は、当該地図画像を端末装置2へ送信し(ステップS204)、地図情報取得手段45は、当該地図画像を受信する(ステップS205)。
【0132】
端末装置2では、上記地図画像を受信後、登録画面表示手段41が登録画面上における所定の表示領域に当該地図情報を表示し(ステップS206)、地図画像表示処理を終了する。この結果、端末装置2は、図4の例において、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する地図画像を取得した後、当該地図画像を地図表示領域MPへ表示する。
【0133】
[周辺情報表示処理手順]
次に図12におけるステップS138の周辺情報表示処理について、図14を用いて説明する。
【0134】
端末装置2は、図12のステップS136で受信した位置情報をサーバ3へ送信する(ステップS301)。サーバ3においては、端末装置2から位置情報を受信した後(ステップS302)、周辺情報検索手段36がデータベース5から位置情報に対応する周辺情報を取得する(ステップS303)。
【0135】
上記周辺情報を取得した後、地図情報送信手段38は、当該周辺情報を端末装置2へ送信し(ステップS304)、地図情報取得手段45は、当該周辺情報を受信する(ステップS305)。
【0136】
端末装置2では、上記周辺情報を受信後、登録画面表示手段41が登録画面上における所定の表示領域に当該周辺情報を表示し(ステップS306)、周辺情報表示処理を終了する。この結果、端末装置2は、図4の例において、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する周辺情報を取得して、当該周辺情報をアクセス表示領域ACへ表示する。
【0137】
[類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報表示処理]
次に図6におけるステップS16の「類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報表示処理」について図15を用いて説明する。端末装置2は、図6におけるステップS15で登録画面上に抽出結果を表示すると、類似メモページ情報検索結果送信要求手段48は、送信用情報として検索条件及び利用者IDをサーバ装置3へ送信すると共に、類似メモページ情報検索の結果及び類似メモページ情報メッセージ画面MSGの送信要求を行う(ステップS601)。
【0138】
サーバ3において、類似メモページ情報検索手段61は、端末装置2から受信した検索条件に合致するメモページ情報が存在するか否か検索する(ステップS602)。因みに、類似メモページ情報検索手段61は、図16に示す、「利用者情報」と、「公開・非公開のフラグ」と、「メモページ情報」との関連付けを表した登録済みメモページ情報テーブル100を検索することにより、類似メモページ情報を取得する。
【0139】
ここで、図16を用いて、登録済みメモページ情報テーブル100の説明を行う。登録済みメモページ情報テーブル100は、データベース5に格納されており、当該登録済みメモページ情報テーブル100には、メモページ情報を登録した利用者の利用者IDを含む「利用者情報」と、公開可能か否かを意味する情報を持つ「公開・非公開のフラグ」と、「メモページ情報」とが関連付けられている。
【0140】
「公開・非公開のフラグ」は、「TRUE」である場合、他の利用者の参照可を意味し、「FALSE」である場合、他の利用者の参照不可を意味する。また、メモページ情報登録やメモページ情報編集等、各種処理時に「公開・非公開のフラグ」が設定されることにより、設定内容がデータベース5に反映される。
【0141】
そして、類似メモページ情報検索手段61は、端末装置2から受信した検索条件に合致するメモページ情報の内、端末装置2にログインした利用者に対応する利用者IDに関連するメモページ情報と、端末装置2にログインした利用者に対応しない利用者IDであり、且つ「公開・非公開のフラグ」が「TRUE」であるメモページ情報とを類似メモページ情報として、当該メモページ情報等を取得する。
【0142】
上記のように、検索条件に合致するメモページ情報の内、端末装置2にログインした利用者に対応する利用者IDに関連するメモページ情報を類似メモページ情報とすることにより、当該類似メモページ情報を含む類似メモページ情報メッセージ画面MSGを介して、利用者に登録しようとしているメモページ情報が登録済みである旨を伝えることができる。よって、メモページ情報の重複登録を未然に防止することができる。
【0143】
また、検索条件に合致するメモページ情報の内、端末装置2にログインした利用者に対応しない利用者IDに関連するメモページ情報に関しては、「公開・非公開のフラグ」が「TRUE」である場合のみ類似メモページ情報としていることにより、他の利用者に対して参照することを許可していないメモページ情報を他の利用者に対して類似メモページ情報として表示することを防止することができる。
【0144】
因みに、本実施の形態では、登録済みメモページ情報テーブルの構造を図16に示すようにしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、登録済みメモページ情報と、当該メモページ情報を登録した利用者情報と、当該登録済みのメモページ情報の公開の可否情報との関連が定義できるデータ構造であれば、データ構造は、任意に設定できる。
【0145】
上記のように、類似メモページ情報の検索を行った後、類似メモページ情報検索結果送信手段62は、類似メモページ情報検索手段61により取得した検索結果を端末装置2へ送信し、当該類似メモページ情報検索手段61により類似メモページ情報を取得した場合、当該類似メモページ情報を表示した類似メモページ情報メッセージ画面MSGも端末装置2へ送信する(ステップS603)。
【0146】
端末装置2において、類似メモページ情報検索結果取得手段49は、サーバ3から受信した類似メモページ情報の検索結果及び類似メモページ情報メッセージ画面MSGを取得する(ステップS604)。類似メモページ情報メッセージ画面表示手段50は、検索結果を参照することにより、類似メモページ情報があるか否か判定し、類似メモページ情報がない場合(ステップS605:No)、類似メモページ情報メッセージ画面表示手段50は、類似メモページ情報メッセージ画面MSGを表示せずに、「類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報表示処理」を終了する。一方、類似メモページ情報がある場合(ステップS605:Yes)、類似メモページ情報メッセージ画面表示手段50は、図5における類似メモページ情報メッセージ画面MSGを表示手段24に表示する(ステップS606)。
【0147】
端末装置2は、図5における類似メモページ情報メッセージ画面MSG上の取り込みボタンTRが押下されたか否か判定し、取り込みボタンTRが押下されたことを検知した場合(ステップS607:Yes)、類似メモページ情報メッセージ画面MSG上の類似メモページ情報をデータベース5へ登録し(ステップS608)、「類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報表示処理」を終了する。
【0148】
因みに、ステップS608の類似メモページ情報のデータベース登録処理は、後述する「登録画面のデータベース登録処理」におけるステップS152〜ステップS154と処理内容が同一であるので、説明を省略する。
【0149】
[登録画面のデータベース登録処理]
次に図6におけるステップS17の登録画面のデータベース登録処理について、図17を用いて説明する。端末装置2は、データベース登録を意味する登録ボタン(図4における登録ボタンBTN2)が利用者によって押下されたか否か判定する。登録ボタンが押下されたことを検知した場合(ステップS151:Yes)、メモページ情報登録要求手段43は、サーバ3に対して現在表示しているメモページ情報を送信すると共に、サーバ3へ登録要求する(ステップS152)。
【0150】
サーバ3において、メモページ情報登録手段37は、受信したメモページ情報をデータベース5へ登録する(ステップS153)。サーバ3は、受信したメモページ情報をデータベース5へ登録終了後、処理結果ウェブ画面(例えば「登録されました」というメッセージを含むウェブ画面)を端末装置2へ送信する(ステップS154)。
【0151】
端末装置2は、上記処理結果ウェブ画面を受信すると、表示手段24に当該処理結果ウェブ画面を表示して、ウェブ画面のデータベース登録処理を終了する。
【0152】
これにより、端末装置2は、サーバ3に対して上記登録したメモページ情報の閲覧要求を行えば、当該メモページ情報の閲覧を行うことができる。
【0153】
[他の実施例]
上記の実施例では、文字列抽出範囲の指定について、利用者自身がマウス等の入力手段23により指定していたが、本発明の適用はこれには限られず、現在表示中のウェブ画面全体を自動的に文字列抽出範囲と決定してもよい。例えば、図18に示すように、利用者が文字列範囲を指定することなく、入力手段23を介して、「メニュー3」を指定した後に表示されるメニューM2から「文字列抽出」を指定した場合に、文字列抽出範囲決定手段25は、現在表示中のウェブ画面内の全テキストを文字列抽出範囲とみなしても良い。この場合、文字列抽出範囲の指定が不要なため、利用者が、簡易に文字列抽出処理の指定を行うことができる。
【0154】
また、上記の実施例では、複数の項目について文字列抽出を実行していたが、本発明の適用は、これに限られず、必要な項目についてのみ文字列抽出を行えるようにしても良い。例えば、図19に示すように、メニューM3に文字列抽出を行う項目毎の選択肢(「住所」文字列抽出)又は複数の項目をグループ化した選択肢(「住所・電話番号」文字列抽出)を生成することにより、文字列抽出を行う項目を限定しても良い。この場合、文字列抽出を行う項目を限定するため、文字列抽出処理の処理速度を上げることができる。
【0155】
さらに、上記の実施例では、周辺情報検索手段35が検索した住所の周辺の駅情報を取得していたが、本発明の適用はこれに限られず、最も近い駅の出入り口も取得しても良い。この場合、周辺情報として表示されている駅が複数の出入り口を有している際、利用者にとってより有効な情報を提供することができる。なお、住所と駅の出入り口との関連情報をデータベース5が保持することにより実現できる。
【0156】
さらに、上記の実施例では、検索した住所と周辺情報である駅との経路について、特に定めていなかったが、検索した住所と周辺情報である駅との経路を表示しても良い。これは、公知の種々の経路検索の手法を用いて実現できる。この場合、利用者が実際に登録した場所へ行く際に、スムーズに当該場所へ行くことができる。
【0157】
さらに、上記の実施例では、検索した住所の周辺情報について駅情報等のみ取得していたが、本発明の適用はこれに限られず、各種施設の情報も取得し、当該施設のアイコン等の表示・非表示を切り替えても良く、カテゴリ毎に表示・非表示を切り替えても良い。この場合、より多くの情報を地図画像に含めることが可能となる。
【0158】
さらに、上記の実施例では、表示する地図画像の縮尺について、特に定めていなかったが、周辺情報が全て表示される縮尺で表示するようにしても良い。この場合、利用者は、地図検索した位置と周辺情報との位置関係を把握しやすくなり、利用者自身が縮尺を微調整する必要がない。
【0159】
さらに、上記の実施例では、表示する地図画像の縮尺変更について、特に定めていなかったが、例えば、表示画面中における、地図画像を表示する周辺に、所定の縮尺に変更できる縮尺リンクを設け、当該縮尺リンクを利用者が指定することにより、地図画像の縮尺を変更するようにしても良い。この場合、利用者が望む縮尺の地図画像を提供することができる。
【0160】
さらに、上記の実施例では、地図画像の中心位置変更について、特に定めていなかったが、地図画像上をマウス等で指定することにより、当該指定した位置を中心とした地図画像を更新表示しても良い。この場合、利用者は、地図画像の位置調整を行うことができる。
【0161】
さらに、上記の実施例では、表示する地図画像の縮尺について、特に定めていなかったが、取り込んだ住所によって、表示する縮尺を変更しても良い。例えば、詳細地図がある住所である場合は、詳細地図を表示し、広域地図のみある場合は、広域地図を表示することが考えられる。この場合、利用者は、利用する地図の変更を行うことなく、詳細地図を利用することができる。
【0162】
さらに、上記の実施例では、サーバ3が検索した位置情報を端末装置2に送信し、端末装置2がサーバ3へ当該位置情報を送信した後に、サーバ3が当該位置情報に対応する地図画像及び周辺情報を取得していたが、本発明の適用はこれに限られず、サーバ3が端末装置2に位置情報を送信することなく、当該位置情報に対応する地図画像及び周辺情報を取得しても良い。これにより、サーバ3と端末装置2との間の通信回数を減らすことができる。
【0163】
さらに、上記の実施例では、登録画面表示後に、「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行っているが、本発明の適用はこれに限られず、登録画面に類似メモページ検索ボタンを設け、当該類似メモページボタンが押下されたタイミングで「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行っても良い。この場合、利用者が望むタイミングで類似メモページ情報表示を行うことができ、また、複数回「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行うことができる。
【0164】
さらに、上記の実施例では、登録画面表示後に、「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行っているが、本発明の適用はこれに限られず、図4における再検索ボタンBTN1が押下された後に行う、「地図情報再検索及び地図情報再表示」の後に「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行っても良い。この場合、検索条件に住所が含まれるならば、利用者が編集した住所文字列に対応する類似メモページ情報を表示することができる。
【0165】
さらに、上記の実施例では、登録画面表示後に、「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行っているが、本発明の適用はこれに限られず、図4における登録ボタンBTN2が押下された後に、「類似メモページ情報検索及び類似メモページ情報表示」を行っても良い。この場合、登録画面上のメモページ情報が利用者によって適宜編集されていると予想されるため、より精度の高い類似メモページ情報を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0166】
【図1】メモページ情報登録システムの概念図である。
【図2】メモページ情報登録システムのブロック図である。
【図3】本実施例におけるウェブテキスト抽出対象画面を示す模式図である。
【図4】本実施例におけるメモページ情報の登録画面を示す模式図である。
【図5】本実施例におけるメモページ情報を登録する登録画面と類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを示す模式図である。
【図6】ウェブテキスト抽出処理等のフローチャートである。
【図7】文字列抽出処理のフローチャートである。
【図8】第1解析処理を行う項目と項目を判断する文字列の対応関係を示す図表である。
【図9】第3解析処理を行う項目を示す図表である。
【図10】登録画面と文字列抽出結果等の表示処理のフローチャートである。
【図11】未分類文字列表示処理のフローチャートである。
【図12】地図情報表示処理のフローチャートである。
【図13】地図画像表示処理のフローチャートである。
【図14】周辺情報表示処理のフローチャートである。
【図15】類似メモページ情報検索処理及び類似メモページ情報表示処理のフローチャートである。
【図16】登録済みメモページ情報テーブルに関するデータ構造を模式的に示す図である。
【図17】メモページ情報のデータベース登録処理のフローチャートである。
【図18】他の実施例におけるウェブテキスト抽出対象画面を示す模式図である。
【図19】他の実施例におけるウェブテキスト抽出対象画面を示す模式図である。
【符号の説明】
【0167】
1 メモページ情報登録システム
2 端末装置
3 サーバ
4 ネットワーク
5 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を基にメモページ情報を登録するメモページ情報登録システムであって、
前記端末装置は、
ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、
前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、
前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、
登録画面用の1又は複数の操作ボタンが設けられた登録画面の送信要求を前記サーバ装置に行う登録画面送信要求手段と、
前記送信要求した登録画面を取得する登録画面取得手段と、
前記登録画面及び前記抽出した文字列を表示する登録画面表示手段と、
前記登録画面用の1又は複数の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記登録画面の内容であるメモページ情報を前記サーバ装置に送信すると共に、前記メモページ情報の登録要求を行うメモページ情報登録要求手段と、
所定の検索条件を含む送信用情報を送信すると共に、前記検索条件に該当するメモページ情報である類似メモページ情報の検索結果及び前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面の送信要求を前記サーバ装置に行う類似メモページ情報検索結果送信要求手段と、
前記送信要求した検索結果及び前記メッセージ画面を前記サーバ装置から取得する類似メモページ情報検索結果取得手段と、
前記メッセージ画面を表示する類似メモページ情報メッセージ画面表示手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、
前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、
前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、
前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、
前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記メッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段と、
を備えることを特徴とするメモページ情報登録システム。
【請求項2】
前記メッセージ画面には、メッセージ画面用の1又は複数のボタンが設けられ、
前記メモページ情報登録要求手段は、前記メッセージ画面用の1又は複数の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記メッセージ画面の内容である類似メモページ情報を前記サーバ装置に送信すると共に、前記類似メモページ情報の登録要求を行うことを特徴とする請求項1に記載のメモページ情報登録システム。
【請求項3】
前記送信用情報には、利用者を特定する利用者識別子を含み、
前記メモページ情報テーブルには、登録した前記メモページ情報の利用者の利用者識別子と、登録した利用者以外の利用者に対して参照の可否を設定する公開非公開情報とを含み、
前記類似メモページ情報検索手段は、前記検索条件に合致するメモページ情報の内、前記送信用情報の利用者識別子と前記登録済みメモページ情報テーブルの利用者識別子とが合致しているメモページ情報、又は、前記送信用情報の利用者識別子と前記登録済みメモページ情報テーブルの利用者識別子とが合致していないで、前記公開非公開情報が参照可となっているメモページ情報を前記類似メモページ情報とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメモページ情報登録システム。
【請求項4】
端末装置とネットワークを介して通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を登録するサーバ装置であって、
前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記メモページ情報を登録する登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、
前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、
前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、
前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、
前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
ネットワークを介して端末装置と通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を基に生成したメモページ情報を登録するコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記メモページ情報を含む登録済みメモページ情報テーブル及び前記メモページ情報を登録する登録画面を記憶するサーバ記憶手段と、
前記登録画面の送信要求に応じて前記登録画面を前記端末装置へ送信する登録画面送信手段と、
前記端末装置から受信した前記メモページ情報を記憶するメモページ情報登録手段と、
前記端末装置から受信した前記検索条件に合致するメモページ情報を取得する類似メモページ情報検索手段と、
前記類似メモページ検索手段による検索結果と、前記類似メモページ情報を表示したメッセージ画面とを前記端末装置へ送信する類似メモページ情報検索結果送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−70942(P2008−70942A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−246624(P2006−246624)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】