説明

メータケーブルの取付部構造

【課題】 インナーケーブルの軸部と回転軸の嵌合穴との位相を合わせやすくしてメータケーブルの取付け作業の容易化を図ることができるメータケーブルの取付部構造を提供する。
【解決手段】 このメータケーブルの取付部構造は、断面角形状の軸部20を端部に有するインナーケーブル18が回転可能に収容されたメータケーブル12と、インナーケーブル18の軸部20に対応する断面角形状の嵌合穴31を端部に有すると共に、嵌合穴31の開口端の周囲に開口端に向けて次第に狭くなるテーパ内壁部32を有するピニオン13とを備え、嵌合穴31に軸部20を嵌合することにより、ピニオン13にメータケーブル12を取り付けるに際して、テーパ内壁部32に、軸部20を嵌合穴31に案内するガイド突起34を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動二輪車のメータと前輪やエンジン等の回転出力部との間に配置されて、回転出力部の回転をメータに伝達するためのメータケーブルの取付部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
メータケーブルには断面角形状の軸部を両端部に有するインナーケーブルが回転可能に収容されており、このインナーケーブルの一端側の軸部は例えば自動二輪車等の前輪の速度検出部分やエンジンの回転数検出部分等に設けられたギヤに噛合するピニオン(回転軸)等に取り付けられ、他端側の軸部は速度メータやタコメータ等に設けられた回転軸に取り付けられている。各回転軸の取付部には、回転の伝達ができるようにインナーケーブルの軸部に対応する断面角形状の嵌合穴が形成されており、この嵌合穴の開口端の周囲には開口端に向けて次第に狭くなるテーパ内壁部が設けられている。
そして、このテーパ内壁部でインナーケーブルの軸部と回転軸の嵌合穴とのセンタリングを行いつつ、嵌合穴に前記軸部を挿入して嵌合することにより、回転軸にメータケーブルを取り付けるようにしている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実開平7−12971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のメータケーブルの取付部構造においては、回転軸側のテーパ内壁部でのインナーケーブルの軸部と回転軸の嵌合穴とのセンタリングではインナーケーブルの軸部と回転軸の嵌合穴との位相を合わせにくい。
【0005】
従って、インナーケーブルの軸部と回転軸の嵌合穴との位相を注意しながらメータケーブルを取り付ける必要が生じて、該取付け作業に時間と手間を要するという問題がある。
【0006】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、インナーケーブルの軸部と回転軸の嵌合穴との位相を合わせやすくしてメータケーブルの取付け作業の容易化を図ることができるメータケーブルの取付部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、断面角形状の軸部を端部に有するインナーケーブルが回転可能に収容されたメータケーブルと、前記インナーケーブルの前記軸部に対応する断面角形状の嵌合穴を端部に有すると共に、前記嵌合穴の開口端の周囲に前記開口端に向けて次第に狭くなるテーパ内壁部を有する回転軸とを備え、前記回転軸の前記嵌合穴に前記インナーケーブルの前記軸部を嵌合することにより、前記回転軸に前記メータケーブルを取り付けるメータケーブルの取付部構造であって、前記回転軸の前記テーパ内壁部に、前記インナーケーブルの前記軸部を前記回転軸の前記嵌合穴に案内するガイド部を設けることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ガイド部は、前記嵌合穴の断面角形状の四辺部分の少なくとも一辺部分において、互いに隣り合う各角部間の略中央位置から前記テーパ内壁部に向けて設けられるガイド突起であることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ガイド部は、前記嵌合穴の断面角形状の一辺部分の内壁面に沿って前記テーパ内壁部側に延出して前記テーパ内壁部と連続するガイド壁部であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載のメータケーブルの取付部構造によれば、回転軸のテーパ内壁部に、インナーケーブルの軸部を回転軸の嵌合穴に案内するガイド部を設けているため、インナーケーブルの軸部がガイド部に沿って回転軸の嵌合穴の開口端に案内されて、開口端でインナーケーブルの軸部の先端と嵌合穴との位相を合わせることができ、これにより、メータケーブルの取付け作業の容易化を図ることができる。
【0011】
請求項2記載のメータケーブルの取付部構造によれば、ガイド部を、嵌合穴の断面角形状の四辺部分の少なくとも一辺部分において、互いに隣り合う各角部間の略中央位置からテーパ内壁部に向けて設けられるガイド突起としているため、インナーケーブルの軸部をガイド突起に沿って回転軸の嵌合穴の開口端に容易に案内することができ、これにより、インナーケーブルの軸部の先端と嵌合穴との位相を容易に合わせることができる。
【0012】
請求項3記載のメータケーブルの取付部構造によれば、ガイド部を、嵌合穴の断面角形状の一辺部分の内壁面に沿ってテーパ内壁部側に延出して、テーパ内壁部と連続するガイド壁部としているため、インナーケーブルの軸部をガイド壁部の壁面に沿って回転軸の嵌合穴の開口端に容易に案内することができ、これにより、インナーケーブルの軸部の先端と嵌合穴との位相を容易に合わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明のメータケーブルの取付部構造に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図6は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は本発明に係るメータケーブルの取付部構造を採用した自動二輪車の側面図、図2は本発明の第1実施形態であるメータケーブルの取付部構造を説明するための一部切欠側面図、図3は図2のピニオンの単体を径方向外方から見た側面図、図4は図3のピニオンを軸方向のテーパ内壁部側から見た平面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は図3のピニオンをテーパ内壁部側から見た斜視図である。図7及び図8は本発明の第2実施形態を示すもので、図7は本発明の第2実施形態であるメータケーブルの取付部構造に用いるピニオンの単体を径方向外方からみた側面図、図8は図7のピニオンを軸方向のテーパ内壁部側から見た平面図である。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【0014】
(第1実施形態)
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態であるメータケーブルの取付部構造について説明する。なお、本実施形態では、メータケーブルとエンジンのカムシャフトの回転検出用のギヤケースとの取付け部構造を例にする。
【0015】
図1に示すように、本発明のメータケーブルの取付部構造を採用した自動二輪車1から説明すると、自動二輪車1は、ヘッドパイプ1aから後下方へ向けて延びるメインフレーム1bを備えており、このメインフレーム1bの後端には下向きに屈曲したピボットプレート1cが形成されている。
【0016】
ヘッドパイプ1aにはフロントフォーク2aを介して前輪2が支持され、ピボットプレート1cにはスイングアーム3aを介して後輪3が支持されている。また、フロントフォーク2aのトップブリッジには、前方に延びるステー10aを介して速度メータ及びタコメータ等が収容されたメータボックス10が取り付けられる。
【0017】
メインフレーム1b及びピボットプレート1cにはエンジン4が取り付けられ、エンジン4にはカムシャフト(不図示)がその軸線を車両の幅方向に向けた状態でシリンダヘッド6に設けられ、図2に示すように、このカムシャフトの端部にはカムドリブンスプロケット7がシリンダヘッド6に締付ボルト11aを介して固定されたカムスプロケットカバー11で覆われた状態で取り付けられている。
【0018】
このカムドリブンスプロケット7とクランクシャフト5に取り付けられたカムドライブスプロケット8との間にローラチェーン9を巻掛けることで、カムドライブスプロケット8及びローラチェーン9を介してカムドリブンスプロケット7にクランクシャフト5の回転数が1/2となって伝達される。
【0019】
また、図2に示すように、カムスプロケットカバー11の外面にはメータボックス10内のタコメータに対する回転動力取出し用のギヤケース15が締付ボルト17を介して固定されている。
【0020】
このギヤケース15内には、カムシャフトに継手等を介して連結された入力ギヤ14と、入力ギヤ14に噛合する出力ギヤとしてのピニオン(回転軸)13とが収納されている。
【0021】
そして、メータケーブル12の一端部をピニオン13に取り付けると共に、他端部をメータボックス10内のタコメータの回転軸(不図示)に取り付けることで、カムシャフトからの回転動力が入力ギヤ14、ピニオン13及びメータケーブル12を介してタコメータに伝達される。
【0022】
メータケーブル12は、図2に示すように、鋼線材等の芯線に複数の線材を巻き付けて形成されたインナーケーブル18と、インナーケーブル18を被覆するアウターチューブ19とを備える。
【0023】
インナーケーブル18は、アウターチューブ19内で回転可能とされており、両端部に断面四角形状の軸部20がアウターチューブ19の端面から突出して設けられ、一端側の軸部20がピニオン13に取り付けられ、他端側の軸部20がタコメータの回転軸に取り付けられる。
【0024】
アウターチューブ19は、その一端部がギヤケース15の開口部15a内に嵌合されるようになっており、その嵌合部分の外周部には、メータケーブル12の抜け止め及び回り止め手段の一例として、ギヤケース15の壁部に設けられた係止穴21に係止する係止突起22が設けられる。この係止突起22はメータケーブル12の径方向内方に切欠き部23を介して弾性変形可能にアウターチューブ19の外周面から径方向外方に突出して設けられ、また、係止突起22の外面にはメータケーブル12の径方向内方に傾斜する傾斜面24が形成される。
【0025】
ピニオン13は、図2及び図3に示すように、軸方向に長尺な大径部25と比較的短尺な中径部26及び小径部27とが軸方向に沿って順番に形成されており、大径部25の端面にはギヤケース15の底部に設けられたピン穴28に回転可能に挿入されるピン部29が同心に形成されている。また、大径部25のピン部29側の端部外周面には入力ギヤ14の歯14aに噛合する歯13aが形成されている。
【0026】
小径部27は、ギヤケース15に外周部が支持されたブッシュ30に回転可能に内挿されており、このブッシュ30は小径部27の端面と略面一に配置されてギヤケース15の開口部15aに嵌合されるメータケーブル12のアウターチューブ19端面が当接するようになっている。
【0027】
また、ピニオン13内には、インナーケーブル18の軸部20の断面四角形状に対応する断面四角形状の嵌合穴31が大径部25の歯13aとの境部から中径部26及び小径部27にかけて形成される。この嵌合穴31は小径部27側に開口しており、この開口端の周囲には、図4〜図6に示すように、開口端に向けて次第に狭くなるテーパ内壁部32が設けられている。なお、図2〜図4及び図6における符号33は、大径部25の端部外周面に歯13aを形成するための成形用の穴である。
【0028】
ここで、本実施形態では、図4〜図6に示すように、ピニオン13のテーパ内壁部32に、インナーケーブル18の軸部20をピニオン13の嵌合穴31に案内するガイド突起34が設けられており、ガイド突起34は、嵌合穴31の断面四角形状の四辺部分において、互いに隣り合う各角部35間の略中央位置からテーパ内壁部32に向けて設けられる。
【0029】
そして、メータケーブル12をギヤケース15に取り付けるには、メータケーブル12のインナーケーブル18の軸部20をアウターチューブ19と共にギヤケース15の開口部15aに挿入すると、インナーケーブル18の軸部20がピニオン13のテーパ内壁部32に設けたガイド突起34に沿って嵌合穴31に案内され、インナーケーブル18の軸部20が更に嵌合穴31側に進むと、断面四角形状の軸部20の先端が断面四角形状の嵌合穴31の開口端でガイド突起34によりその位相が矯正されて嵌合穴31の位相に自動的に合わせられ、この状態でインナーケーブル18の軸部20を押し込むことにより、軸部20が嵌合穴31に嵌合され、これにより、メータケーブル12の端部がピニオン13に取り付けられる。
【0030】
また、インナーケーブル18の軸部20をアウターチューブ19と共にギヤケース15の開口部15aに挿入した際には、アウターチューブ19の係止突起22はギヤケース15の内周壁に押されて径方向内方に弾性変形した状態で内周壁を摺動し、さらに、インナーケーブル18の軸部20がピニオン13の嵌合穴31に嵌合された時点で、係止突起22が係止穴21位置で弾性復帰して係止穴21に係止されることで、メータケーブル12の抜け止めと回り止めがなされ、これにより、メータケーブル12がギヤケース15に固定される。
【0031】
なお、係止突起22は外側からアウターチューブ19の径方向内方に押すことで、ギヤケース15の係止穴21との係止を容易に解除することができ、従って、係止突起22を外側から押すことで、メータケーブル12をギヤケース15から容易に引き抜いて取り外すことができる。
【0032】
以上説明した第1実施形態のメータケーブルの取付部構造では、ピニオン13のテーパ内壁部32に、インナーケーブル18の軸部20をピニオン13の嵌合穴31に案内するガイド突起34を設け、さらに、このガイド突起34をピニオン13の嵌合穴31の断面四角形状の四辺部分の互いに隣り合う各角部35間の略中央位置からテーパ内壁部32に向けて配置しているので、インナーケーブル18の軸部20がガイド突起34に沿ってピニオン13の嵌合穴31の開口端に案内されて、この開口端でインナーケーブル18の軸部20の先端と嵌合穴31との位相を容易に合わせることができ、これにより、メータケーブル12の取付け作業の容易化を図ることができる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、図7及び図8を参照して、本発明の第2実施形態であるメータケーブルの取付部構造を説明する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態がピニオン13のテーパ内壁部32にガイド突起34を設けたのに対して、テーパ内壁部32にガイド壁部40を設けた点が相違するだけであるため、第1実施形態と重複する部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
【0034】
図7及び図8に示すように、本実施形態のメータケーブルの取付部構造は、ピニオン13のテーパ内壁部32に、インナーケーブル18の軸部20をピニオン13の嵌合穴31に案内するガイド壁部40が設けられており、このガイド壁部40は、嵌合穴31の断面四角形状の一辺部分の内壁面に沿ってテーパ内壁部32側に延出してテーパ内壁部32と連続するように設けられる。
【0035】
そして、メータケーブル12をギヤケース15に取り付けるには、メータケーブル12のインナーケーブル18の軸部20をアウターチューブ19と共にギヤケース15の開口部15aに挿入する際に、インナーケーブル18の軸部20の断面四角形状の一辺の側面がピニオン13のテーパ内壁部32に設けたガイド壁部40の壁面に沿うように軸部20を嵌合穴31側に向けて挿入することで、軸部20が嵌合穴31の位相と略一致した状態で嵌合穴31まで案内され、断面四角形状の軸部20の先端の位相が断面四角形状の嵌合穴31の開口端で嵌合穴31の位相に自動的に合わせられ、この状態でインナーケーブル18の軸部20を押し込むことにより、軸部20が嵌合穴31に嵌合され、これにより、メータケーブル12がピニオン13に取り付けられる。
【0036】
以上説明した第2実施形態のメータケーブルの取付部構造では、ピニオン13のテーパ内壁部32に、インナーケーブル18の軸部20をピニオン13の嵌合穴31に案内するガイド壁部40を設け、さらに、このガイド壁部40を嵌合穴31の断面四角形状の一辺部分の内壁面に沿ってテーパ内壁部32側に延設してテーパ内壁部と連続するように設けているので、インナーケーブル18の軸部20がガイド壁部40に沿ってピニオン13の嵌合穴31の開口端に案内されて、この開口端でインナーケーブル18の軸部20の先端と嵌合穴31との位相を容易に合わせることができ、これにより、メータケーブル12の取付け作業の容易化を図ることができる。
その他の構成及び作用効果は上記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0037】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、エンジン4側の回転検出部分であるカムシャフトに連動するピニオン13の嵌合穴31にインナーケーブル18の一端側の軸部20を嵌合して、メータケーブル12の一端部をピニオン13に取り付ける構造に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、あいはこれに加えて、メータボックス10のタコメータの回転軸に設けた嵌合穴にインナーケーブル18の他端側の軸部20を嵌合して、メータケーブル12の他端部をタコメータの回転軸に取り付ける構造に本発明を適用してもよい。
また、図1に示すように、前輪側の速度検出部分41と連動するピニオンの嵌合穴にメータケーブル12のインナーケーブル18の一端側の軸部20を嵌合して、メータケーブル12の一端部をピニオンに取り付ける構造に本発明を適用してもよく、これに代えて、あるいはこれに加えて、メータボックス10の速度メータの回転軸に設けた嵌合穴にインナーケーブル18の他端側の軸部20を嵌合してメータケーブル12の他端部を速度メータの回転軸に取り付ける構造に本発明を適用してもよい。
【0038】
その他、上記各実施形態において例示した軸部、インナーケーブル、メータケーブル、嵌合穴、テーパ内壁部、回転軸、ガイド部、ガイド突起及びガイド壁部等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るメータケーブルの取付部構造を採用した自動二輪車の側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態であるメータケーブルの取付部構造を説明するための一部切欠側面図である。
【図3】図2のピニオンの単体を径方向外方から見た側面図である。
【図4】図3のピニオンを軸方向のテーパ内壁部側から見た平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図3のピニオンをテーパ内壁部側から見た斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態であるメータケーブルの取付部構造に用いるピニオンの単体を径方向外方からみた側面図である。
【図8】図7のピニオンを軸方向のテーパ内壁部側から見た平面図である。
【符号の説明】
【0040】
12 メータケーブル
13 ピニオン(回転軸)
18 インナーケーブル
20 軸部
31 嵌合穴
32 テーパ内壁部
34 ガイド突起(ガイド部)
35 角部
40 ガイド壁部(ガイド部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面角形状の軸部を端部に有するインナーケーブルが回転可能に収容されたメータケーブルと、前記インナーケーブルの前記軸部に対応する断面角形状の嵌合穴を端部に有すると共に、前記嵌合穴の開口端の周囲に前記開口端に向けて次第に狭くなるテーパ内壁部を有する回転軸とを備え、前記回転軸の前記嵌合穴に前記インナーケーブルの前記軸部を嵌合することにより、前記回転軸に前記メータケーブルを取り付けるメータケーブルの取付部構造であって、
前記回転軸の前記テーパ内壁部に、前記インナーケーブルの前記軸部を前記回転軸の前記嵌合穴に案内するガイド部を設けることを特徴とするメータケーブルの取付部構造。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記嵌合穴の断面角形状の四辺部分の少なくとも一辺部分において、互いに隣り合う各角部間の略中央位置から前記テーパ内壁部に向けて設けられるガイド突起であることを特徴とする請求項1に記載したメータケーブルの取付部構造。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記嵌合穴の断面角形状の一辺部分の内壁面に沿って前記テーパ内壁部側に延出して前記テーパ内壁部と連続するガイド壁部であることを特徴とする請求項1に記載したメータケーブルの取付部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−273034(P2006−273034A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−92224(P2005−92224)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】