説明

モバイル装置用の仮想SIMカード

システムおよび方法は複数のサービスプロバイダをサポートするプロビジョニングデータをモバイル装置のVSIM内部メモリユニット内に格納する。ユーザーは無線通信を導くために、VSIM内部メモリユニット内に格納された複数のサービスプロバイダのうちの1つをサポートするプロビジョニングデータを選択的に使用可能状態にすることができる。一実施形態は遠隔データベースを使用してVSIM内部メモリユニット内の個人用データをバックアップ、回収、および復元することを可能にする。別の実施形態は無線通信を導くためにモバイル装置が最適なサービスプロバイダを選択することを可能にする。最適なサービスプロバイダはモバイル装置の場所、通信使用要求および/または時間と日付に基づいて判定されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してセルラー電話技術に関し、さらに詳細には、セルラー電話プロビジョニング情報および個人用データをモバイル装置に遠隔操作でダウンロードするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、モバイル装置は、選択したサービスプロバイダに応じて決まる、例えばGSM(登録商標)(登録商標)(移動通信用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多重アクセス)および/またはUMTS(汎用移動通信システム)技術を含むこともあり得る様々な技術および方式を利用する。モバイル装置が無線通信ネットワークと通信することを可能にする必要なプロビジョニングデータを保存するために、GSM(登録商標)(登録商標)およびUMTSモバイル装置は一般にSIMカードとして知られる加入者識別モジュール(SIM)を利用する。SIMカードは取り外し可能なスマートカードであって、電話帳、保存したSMSメッセージ、ダウンロードしたデータ、および個人用設定といった豊富な個人用データと同様にモバイル装置プロビジョニングデータを含む。SIMカードは着脱可能であるので、選択肢となるプロビジョニング情報を備えた複数のSIMカードが差し替えてモバイル装置に挿入されることが可能である。この方式で、適切な現地のプロビジョニング情報を備えたSIMカードを単純に挿入することによってGSM(登録商標)(登録商標)およびUMTSモバイル装置は国際的に使用されることができる。付け加えると、SIMカードの差し替え可能な態様は有効期限のあるプリペイドSIMカードをユーザーが購入することを可能にする。有効期限付きプリペイドSIMカードは、このプリペイドSIMカードのアカウントが有効であり続ける限りユーザーに通信ネットワークへのアクセスを提供する。この選択権は、単一のサービスプロバイダと契約したサービスを維持する従来の方式とは反対に、ユーザーが多種多様なサービスプロバイダと契約したサービスを本質的に維持することを可能にする。これはユーザーが多数の通信ネットワークにアクセスすることを可能にする。
【0003】
有効期限付きプリペイドSIMカード選択権は、例えば旅行の期間中に現地の無線通信ネットワークへのアクセスを望むが、家に戻った後には現地の無線通信ネットワークへのさらなるアクセスを必要としない海外旅行者に特に有用である。しかしながら、旅行中はユーザーの個人用SIMカードはこのプリペイドSIMカードと取り替えられるので、ユーザーは彼らの個人用SIMカード上に格納された個人用データにアクセスすることができない。プリペイドSIMカードが使用中である間、個人用SIM上の電話帳に格納された連絡データといった個人用データがもはやアクセス可能ではないので、これはユーザーにフラストレーションを生じさせかねない。加えて、このプリペイドSIMカードが無線通信ネットワークアクセスを提供する地域の外にユーザーが旅行すれば、ユーザーは新たな地域にとって適切なプロビジョニングデータを備えた別のプリペイドSIMカードを購入しなければならない。結果として、ユーザーはいくつかの異なるプリペイドSIMカードを携行し、各々の地域に関していずれのプリペイドSIMカードが適切なプロビジョニングデータを含んでいるか覚えていなければならないこともあり得る。
【0004】
他のモバイルネットワークシステムのための、着脱式ユーザー識別モジュール(RUIM)、汎用加入者識別モジュール(USIM)または汎用集積回路カード(UICC)(本願明細書では「スマートカード」と称される)のような類似した装置が開発されてきたが、これらの装置は、プリペイド式の現地用にプロビジョニングされたスマートカードのためにRUIM、USIMまたはUICCが外されると、個人用データ消失という同じ問題に煩わされる。
【0005】
いくつかのCDMAモバイル装置はモバイル装置間で移し替えられることが可能な着脱可能なカード上にプロビジョニング情報を格納するが、多くのCDMA電話はこの能力を提供しない。したがって、多くのCDMA装置ユーザーは海外を旅行しているときに彼らの個人用モバイル装置を利用する選択権を与えられない。通常では、これらのユーザーは現地使用のためにプロビジョニングされている、もしくはプリペイドSIMカードを受け入れることができるモバイル装置を賃借りするかまたは使い捨ての装置を購入しなければならない。
【0006】
さらに別の海外旅行中でないユーザーが、興味を引く多数のサービスプロバイダの無線通信ネットワークに迅速にアクセスする能力を見出すこともあり得る。通常のモバイル装置ユーザーは無線通信サービスに関して単一のサービスプロバイダに比較的長期間の契約を申し込む。限定はされないがコスト、ネットワークの範囲および利用可能なサービスを含むいくつかの考慮対象に基づいてユーザーがサービスプロバイダを選択することもあり得る。サービスプロバイダは或る一定の態様で卓越していることもあり得るが他の態様で不十分であることもあり得る。ユーザーは単一のサービスプロバイダを選ぶときに妥協する必要があることもあり得る。プリペイドSIMカードを利用することによって、ユーザーはもはや単一のサービスプロバイダに束縛されることはなくなる。ユーザーの特定のニーズに関していずれのサービスプロバイダが最適なサービスを提供するかに基づいて使用すべきサービスプロバイダをユーザーが選択することもあり得る。そのとき、ユーザーは現在のプリペイドSIMカードを使用回数に基づいて所望のサービスプロバイダのプリペイドSIMカードと単純に置き換えてもよい。例えば、サービスプロバイダAは、東海岸では音声通信に関して優れたネットワーク範囲を提供するが西海岸では提供せず、遅いデータサービスを提供すると仮定する。東海岸および音声通話の処理では、ユーザーはサービスプロバイダAに関するプリペイドSIMカードを挿入することを選ぶことができる。しかしながら、このユーザーが西海岸に旅行するかまたはデータ呼び出しを実施することを望むならば、ユーザーはサービスプロバイダAのプリペイドSIMカードを別のサービスプロバイダのプリペイドSIMカードに入れ替えることを選ぶこともあり得る。この方式で、ユーザーは無線通信サービスを最適化することができるが、多数の物理的SIMカードを覚えておき、携行しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第11/963918号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、場所、使用法、および/または時間に従って、ユーザーがさらに容易にプロビジョニングデータを変更することを可能にするためのシステムおよび方法が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
様々な実施形態において、モバイル装置のメモリの中に含まれるプロビジョニングデータを変更するためのシステムおよび方法が提供される。プロビジョニングデータはモバイル装置の内部メモリの一部として含まれてもよい仮想SIM(VSIM)カードの中に格納される。多数のサービスプロバイダに関するプロビジョニングデータはVSIMの中に格納されてもよく、場所、使用要求および/または時間に応じて選択的に使用可能および使用不可能にされてもよい。一実施形態はモバイル装置ユーザーに、不連続の時間的期間について現地の通信ネットワークにアクセスすることを可能にするプリペイドのプロビジョニングデータをダウンロードする能力を提供する。多数のプリペイドプロビジョニングデータのアカウントが選択的使用のためにVSIMにダウンロードされてもよい。別の実施形態はモバイル装置ユーザーに、認証および確認ステップが完了した後にサーバから個人用データをさらにダウンロードする能力を提供し、それにより、個人用データが賃借りまたは使い捨てのモバイル装置上で使用されることができる。
【0010】
本願明細書に組み入れられ、本願明細書の一部を構成する添付図面は本発明の実施形態を図解しており、上記の一般説明および下記の詳細説明と合わせて本発明の特徴を説明するために役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】仮想SIM(VSIM)サービス契約を提供する一実施形態のシステムを図解するシステム図である。
【図2】一実施形態での使用に適したモバイル装置のシステムブロック図である。
【図3】VSIMサービス契約を得るための一実施形態の方法の方法ステップを図解するプロセスフロー図である。
【図4】一例の好ましいローミングリスト(PRL)のシステムおよび収集表である。
【図5】通話を接続するためのVSIMサービス契約を実施するセルラー通信ネットワークのシステム図である。
【図6】モバイル装置がVSIMサービス契約を使用して通信発呼を完成させる一実施形態の方法のステップを図解するプロセスフロー図である。
【図7】プロビジョニングデータの要求および応答におけるデータのフローを図解するモバイル装置とVSIMのハードウェア/ソフトウェアの構造図である。
【図8】モバイル装置がVSIMサービス契約を取得することができる代案の実施形態の通信システムを図解するシステム図である。
【図9】VSIMサービス契約を取得するための代案の実施形態の方法のステップを図解するプロセスフロー図である。
【図10】モバイル装置が遠隔のVSIMサーバ/データベースに格納された個人用データならびにVSIMサービス契約を取得することができる、代案の実施形態の通信システムを図解するシステム図である。
【図11】遠隔のVSIMサーバ/データベースに格納された個人用データならびにVSIMサービス契約を取得するための代案の実施形態の方法のステップを図解するプロセスフロー図である。
【図12】最適なVSIMサービス契約を自動的に選択して通話を完成させるための一実施形態のステップを図解するプロセスフロー図である。
【図13】最初の選択VSIMサービス契約がモバイル装置と適合しないときに最適なVSIMサービス契約を自動的に選択して通話を完成させるための代案の実施形態のステップを図解するプロセスフロー図である。
【図14】最初の選択VSIMサービス契約がモバイル装置に利用できないときに最適なVSIMサービス契約を自動的に選択して通話を完成させるための代案の実施形態のステップを図解するプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照しながら様々な実施形態が詳細に述べられる。生じ得るすべての箇所で、複数図面全体にわたって使用される同一の参照番号は同じまたは類似した部分を示す。特定の実施例および遂行に為される参照は具体的説明の目的であって本発明または特許請求項の範囲を限定するように意図されてはいない。
【0013】
本願明細書に使用されるとき、モバイル装置という用語はセルラー電話、パーソナルデータアシスタント(PDA)、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、無線電子メールレシーバ(例えばBlackberry(登録商標)およびTreo(登録商標)の装置)、マルチメディアインターネットで使用可能にされるセルラー電話(例えばiPhone(登録商標))、およびプログラム可能なプロセッサとメモリを有する同様の個人用電子装置のうちのいずれか1つまたは全部を示すことができる。好ましい実施形態では、モバイル装置はセルラー電話ネットワーク(例えばセルフォン)経由で通信できるセルラーハンドセットである。
【0014】
本願明細書に使用されるとき、「サーバ」という用語はクライアント‐サーバ構成において動作するように構成された多種多様な市販入手可能なコンピュータシステムのうちのいずれかを示す。特に、「サーバ」という用語はネットワークサーバ、特にインターネットアクセス可能なサーバを示し、これは通常ではプロセッサ、メモリ(例えばハードディスクメモリ)、およびサーバプロセッサをインターネットまたはセルラー電話ネットワークのようなネットワークに接続するように構成されたネットワークインターフェース回路を含む。
【0015】
近年、代替のサービスプロバイダ契約がモバイル装置のユーザーに利用可能になった。ユーザーが単一のサービスプロバイダと毎月のアカウントを維持する長期間サービス契約にユーザーが関与することを必要とするのではなく、短期間のプリペイド式サービス契約が多種多様なサービスプロバイダからユーザーに利用可能になり、これは限られた期間についてユーザーがサービスプロバイダの通信ネットワークにアクセスすることを可能にする。通常、短期間のプリペイド式サービス契約(PPSC)を使用するユーザーは限られた分数、限られた伝送データのバイト数、またはこれらの組合せに関して通信ネットワークにアクセスすることができるであろう。いったんユーザーが限られた分数について通信ネットワークにアクセスし、限られたデータのバイト数を伝送し、または両方を行なうと、この短期間のプリペイド式サービス契約は期限切れになるであろう。単純化のために、本願明細書ではPPSCは分数においてのみ限られるものとして検討される。しかしながら、本願明細書で述べられる実施形態が期間(例えばある数の分、日、週または月)、伝送データのバイト数、または時間、分および伝送データのバイトの組合せにおいて限定されるPPSCで同様に機能し得ることを当業者は理解するであろう。慣習的には、短期間のプリペイド式サービス契約は加入者識別モジュール(SIM)カードの購入を通して達成される。サービスプロバイダの通信ネットワークにアクセスすることを可能にする必要なプロビジョニングデータを含む取り替え可能なSIMカードが購入され、ユーザーのモバイル装置の中に挿入されてもよい。いったん作動させられると短期間のプリペイド式契約をサポートするサービスプロバイダが使用をモニタし、いったんサービス契約が期限切れになると通信ネットワークへのアクセスを拒否してもよい。
【0016】
SIMカードは、無線通信ネットワークのためにモバイル装置を識別し、このモバイル装置が特定の通信ネットワークにアクセスすることを可能にするために使用されるサービス加入者のキーのような必要なプロビジョニングデータを格納するためにGSM(登録商標)(登録商標)およびUMTSモバイル装置に使用される着脱可能なメモリチップまたはスマートカードである。ユーザーは或るモバイル装置から単純にSIMカードを取り外し、別の装置に挿入することによって異なるモバイル装置を使用することができる。代表的な低コストSIMカードは2〜3KBの小さいメモリを有し、これはプロビジョニングデータおよび、おそらく個人用電話のディレクトリを含むのに十分であるに過ぎないかもしれない。SIMカードに格納されたデータは電話のディレクトリによって使用される。付加的なアプリケーションを備えたSIMカードが多くの記憶サイズで入手可能であり、最大のものは1ギガバイトの情報まで格納することができる。32KBまたは16KBまで格納することができるさらに小さいサイズのSIMカードが、あまり発展していないGSM(登録商標)(登録商標)ネットワークを備えた領域で最も普及している。
【0017】
SIMカードの使用はGSM(登録商標)セルラー電話ネットワークにおいて絶対必要である。SIMカードはネットワーク上で加入者を認証および識別するために使用されるネットワーク特異性情報を格納し、これらのうち最も重要なものはICCID、IMSI、認証キー(Ki)、および現地領域ID(LAI)である。SIMはまた、SMSC(ショートメッセージサービスセンター)番号、サービスプロバイダ名(SPN)、サービスダイヤル番号(SDN)、および付加価値サービス(VAS)アプリケーションのような他のキャリア特異性データも格納する。UMTSセルラー電話ネットワークにおけるSIMカードの同等品は汎用集積回路カード(UICC)と称される。CDMA電話は同様の着脱式ユーザー識別モジュール(RUIM)を含むこともあり得る。
【0018】
SIMの可搬性はこれらを、PPSCを配給するために理想的なプラットフォームにするが、これらの使用は不利益を伴わないわけではない。例えば、短期間のプリペイド式サービス契約SIMカード(プリペイドSIM)の各々は予めプロビジョニングされた電話番号でプロビジョニングされる。特定のプリペイドSIMがモバイル装置の中に挿入される度に、モバイル装置の電話番号が変わるであろう。したがって、ユーザーがプリペイドSIMを取り替える度に、プリペイドSIMの取り替えに気付かない発呼者はユーザーのモバイル装置に連絡できなくなるであろう。加えて、プリペイドSIMがユーザーの個人用SIMカードに入れ替わるので、プリペイドSIMが使用中である間は個人用SIMカードに格納されたユーザーの個人用データがユーザーに利用不可能になる。また、各々のプリペイドSIMは通常では単一のサービスプロバイダによってサービス提供される。ユーザーが別のサービスプロバイダの通信ネットワークを利用することを希望すれば、ユーザーはプリペイドSIMカードを取り外し、別のカードと入れ替えなければならない。したがって、特定のSIMカードがプロビジョニングされる領域の外にユーザーが旅行すれば、ユーザーはこのSIMカードを別のカードと入れ替えなければならない。これは海外旅行の場合である。
【0019】
同様に、ユーザーが或る優れた特徴の恩典を得るために別のサービスプロバイダの通信ネットワークにアクセスすることを望めば、ユーザーはやはりSIMカードを別のカードと入れ替えなければならない。例えば、或るサービスプロバイダがより良い音声通信を提供するかも知れず、その一方で他のサービスプロバイダがより良いデータ通信を提供するかもしれない。物理的SIMカードのこの恒久的な入れ替えは負担になり得る。ユーザーが物理的にSIMカードを取り替えなければならないばかりでなく、ユーザーは多種多様な異なるSIMカードを携行することもやはり必要である。
【0020】
様々な実施形態は、モバイル装置の内部メモリの一部が様々なサービスプロバイダに関するプロビジョニング情報を格納することを可能にする仮想SIM(VSIM)カードの能力を考案することによってこれらの問題を軽減する。GSM(登録商標)、UMTSおよびCDMAの多様性を含むすべてのモバイル装置にこのVSIMが備えられてもよい。ユーザーはいずれのサービスプロバイダからVSIMサービス契約(PPSCまたはその他)を購入してもよく、そのサービスプロバイダについて相当するプロビジョニングデータをダウンロードしてもよい。このプロビジョニング情報はモバイル装置のVSIMの中にロードされてもよい。さらに、ユーザーは多数のサービス契約についてプロビジョニング情報をVSIMに格納することもできる。その後、ユーザーは選んだサービス契約について格納されたプロビジョニング情報に単にアクセスして実行することによってサービスプロバイダを切り換えることができる。ユーザーが或る地域から別の地域に旅行する(すなわち海外旅行)実例では、ユーザーは現在ユーザーが置かれている地域に関して適切なプロビジョニング情報に迅速にアクセスして実行することができる。付け加えると、実行されるプロビジョニング情報の変化にもかかわらずユーザーは不変の電話番号を維持することが可能である。この方式で、いずれのサービス契約が現在VSIM上で使用可能にされているかに関係なく、発呼者はユーザーのモバイル装置に連絡し続けることができる。
【0021】
図1は、VSIMサービス契約を提供する各々のサービスプロバイダが彼ら自身のVSIMサービス契約プロビジョニング(SCP)サーバ102〜105を作動させる一実施形態の全体的システムを図解している。ユーザーは所望のサービス契約をサポートするための適切なプロビジョニングデータをダウンロードするために、通信ネットワーク100を通してサービスプロバイダのVSIM SCPサーバ102〜105に接続することによってVSIM PPSCまたはVSIM毎月サービス契約(MSC)(まとめてVSIMサービス契約)を購入および入手することができる。通信ネットワーク100は、例えばセルラー電話ネットワークまたはインターネットのどちらであってもよい。単純化するために、様々な実施形態はセルラー電話ネットワークを経由してVSIM SCPサーバに接続されたモバイル装置101として述べられるであろう。しかしながら、ユーザーがインターネットを経由してVSIM SCPサーバに接続し、その後SCPのプロビジョニングデータをモバイル装置のVSIMに伝送することもやはり可能であることを当業者は理解するであろう。図1は4つの分離したVSIM SCPサーバ102〜105を描いているが、VSIM SCPサーバの数はVSIMサービス契約を提供するサービスプロバイダの数によって決まるであろう。VSIM SCPサーバ102〜105は大容量ディスクドライブのような内部メモリ記憶ユニットを含んでもよく、またはシステム上で作動する各々の個別VSIMサービス契約(PPSCまたはMSC)に関するプロビジョニングデータとアカウントの状態を格納することができる相当するVSIM SCPデータベース106〜109と接続されていてもよい。VSIM SCPサーバ102〜105およびVSIM SCPデータベース106〜109の各々は異なるサービスプロバイダによって作動させられてもよい。付け加えると、各々のVSIM SCPサーバ102〜105および/またはVSIMデータベース106〜109は多種多様なサービス契約をユーザーに提供してもよい。例えば、各々のVSIM SCPサーバ102〜105および/またはVSIMデータベース106〜109がVSIM PPSCまたはVSIM MSCのどちらかをユーザーに提供してもよい。付け加えると、VSIMサービス契約の変更が音声単独サービス、データ単独サービス、またはそれらの組合せを提供してもよい。
【0022】
様々な実施形態は、例えばセルラー電話、セルラー電話を備えたパーソナルデータアシスタント(PDA)、モバイル電子メールレシーバ、モバイルウェブアクセス装置、および将来開発されることがあり得る他のプロセッサ搭載装置といった多種多様なモバイル装置のいずれかに実施されてもよい。付け加えると、上述された実施形態は、限定はされないがデスクトップおよびラップトップコンピュータを含む多種多様なコンピュータ装置のいずれに実施されてもよい。
【0023】
図2は様々な実施形態をサポートすることができるモバイル装置101の代表的な構成要素を描いている。代表的なモバイル装置101は内部メモリ192およびユーザーインターフェースディスプレイ11に結合したプロセッサ191を含む。内部メモリ192は複数のVSIM PPSCアカウントのプロビジョニング情報を格納するために使用されるVSIMメモリユニット193を含む。VSIMメモリユニット193はモバイル装置の内部メモリ192の中の一区画であってもよく、または別個の内部メモリユニット(すなわち別個のメモリチップ)であってもよい。付け加えると、VSIMメモリユニット193はモバイル装置のプロセッサ191上で実行されるアプリケーションとの使用のためにVSIMサーバ130からダウンロードされる個人用データを格納してもよい。
【0024】
モバイル装置101は電磁放射を送信および受信するためのアンテナ194を含んでもよく、これがプロセッサ191に結合した無線データリンクおよび/またはセルラー電話トランシーバ195に接続される。いくつかの実行法では、セルラー電話通信のために使用されるトランシーバ195およびプロセッサ191とメモリ192の一部は、この組合せが無線データリンクを経由したデータインターフェースを供給するのでエアーインターフェースと称される。さらに、モバイル装置101は可聴音を生じさせるためのスピーカー18およびユーザーの会話を受け取るなどの音を感知するためのマイクロフォン19を含む。マイクロフォン19とスピーカー18の両方が、マイクロフォン19から受信したアナログ電気信号をデジタル符号に変化させ、かつプロセッサ191から受信したデジタル符号をスピーカー18が音波に変化させることのできるアナログ電気信号に変化させるボコーダ199を経由してプロセッサ191に接続されてもよい。いくつかの実行法では、ボコーダ199はプロセッサ191の回路とプログラミングの一部として含まれてもよい。
【0025】
プロセッサ191は以下で述べられる様々な実施形態の機能を含む多種多様な機能を遂行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得るどのようなプログラム可能なマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータまたは複数プロセッサチップであってもよい。いくつかのモバイル装置では、無線通信機能専用の1つのプロセッサおよび他のアプリケーション実行させること専用の1つのプロセッサなどの複数プロセッサ191が供給されてもよい。通常では、ソフトウェアアプリケーションはそれらがアクセスされてプロセッサ191の中にロードされる前に内部メモリ192に格納されてもよい。いくつかのモバイル装置では、プロセッサ191はアプリケーションのソフトウェア命令を格納するのに充分な内部メモリを含んでもよい。この説明の目的で、メモリという用語は概してプロセッサ191によってアクセス可能なすべてのメモリを称し、内部メモリ192、VSIMメモリユニット193、およびプロセッサ191自体の中のメモリを含む。内部メモリ192およびVSIMメモリユニット193は揮発性またはフラッシュメモリのような不揮発性メモリ、または両方の混成体であってもよい。好ましい実施形態では、モバイル装置がオフに切り換えられるときにサービス契約プロビジョニングデータを保持するためにVSIMメモリユニット193は不揮発性メモリである。通常ではモバイル装置はユーザーの入力を受けるためにキーパッド13およびメニュー選択ボタンまたはロッカスイッチ12もやはり含む。
【0026】
図3はVSIMサービス契約プロビジョニングデータを取得するために遂行されてもよい実例の方法ステップのプロセスフローを図解している。動作時に、モバイル装置101はVSIMメモリユニット193に格納された充分な汎用プロビジョニングデータでプログラムされてもよく、これはVSIM SCPサーバ102〜105のいずれかと通信する限定された目的のためにモバイル装置101が無線データネットワークと接続することを可能にする。汎用プロビジョニングデータはモバイル装置101が正規の通信を確立することを可能にしないであろうが、選んだサービス契約プロビジョニングデータを購入するためにモバイル装置101がVSIM SCPサーバ102〜105と接続することを可能にする。各々のVSIM SCPサーバ102〜105は異なるサービスプロバイダによって作動させられてもよいが、異なるサービス契約を提供するように、異なる領域をアドレス指定するように、または冗長機能を与えるように或るサービスプロバイダがいくつかのVSIM SCPサーバを作動させてもよい。モバイル装置101は、異なる地域の中のVSIMサービス契約を提供する様々なキャリアのサーバに関して、内部メモリ192またはVSIMメモリユニット193に格納されたサーバネットワークアドレス(例えばIPアドレスまたはURL)のリストを有してもよい。これらのサーバネットワークアドレスおよび相当するサービスプロバイダは、例えば地域、国、または大陸で一覧表にされてもよい。
【0027】
図3を参照して、メニューが地域(対サービスキャリア)で組織化されれば、見込まれる地域のリストがステップ201でユーザーにモバイル装置ディスプレイ11上で表示されてもよい。このメニューは、限定はされないが最初のパワーアップ、以前購入したVSIM PPSCが期限切れになったとき、または現在のプロビジョニングデータが現在の場所で動作しないであろうとモバイル装置101が判定するあらゆるときを含む多様な事象の発生で提示されてもよい。ユーザーはモバイル装置101に組み入れられた多様なユーザーインターフェースキー12、13およびスイッチ類のいずれかを使用することによってユーザーがVSIMサービス契約を購入することを望む地域を選択することができる。地域の選択はモバイル装置のプロセッサ191によって受信され(ステップ202)、これが今度は他方で、選択した地域に関して見込まれるVSIMサービス契約のサービスプロバイダのリストでユーザーを促す(ステップ203)。モバイル装置101に組み入れられた多様なユーザーインターフェースキー12、13およびスイッチ類のいずれかを再び使用して、ユーザーは表示されたリストからVSIMサービス契約のサービスプロバイダを選択する。サービス契約のサービスプロバイダのこのユーザー選択がモバイル装置101のプロセッサ191によって受信される(ステップ204)。受信したVSIMサービス契約のサービスプロバイダ選択に基づいて、モバイル装置のプロセッサ191は相当するサーバネットワークアドレスにアクセスし、通信リンクを開始してログインする(ステップ205)。
【0028】
適切なVSIM SCPサーバ(102〜105)にいったんログインすると、モバイル装置はVSIMサービス契約選択肢のリストを受信してこれらをディスプレイに提示することが可能となり、選択をするようにユーザーを促す(ステップ206)。これらのVSIMサービス契約選択肢は、例えばPPSC対MSC、ならびに音声とデータプランの多様な組合せ、ならびに様々な継続期間または使用法の限定を含んでもよい。応答して、ユーザーは表示されたリストからサービス契約選択肢を選ぶ。サービス契約選択肢のこのユーザー選択がモバイル装置101のプロセッサ191によって受信され(ステップ207)、送信されて選択したVSIM SCPサーバ(102〜105)によって受信される(ステップ208)。受信した選択に基づいて、サービス契約のプロビジョニングデータが確立されたデータ接続を経由して、VSIM SCPサーバ(102〜105)によってモバイル装置のVSIMメモリユニット193にダウンロードされる(ステップ209)。最後に、このVSIMサービス契約がモバイル装置101上で使用可能にされて起動される(ステップ210)。選択されたVSIMサービス契約は相当するプロビジョニングデータをVSIMプロビジョニングデータバッファ314(図7参照)の中にロードすることによって、または相当するプロビジョニングデータを格納するメモリ場所にポインタリストを経由してモバイル装置のプロセッサ191を向けることによって使用可能にされてもよい。
【0029】
使用可能化および起動ステップの一部として、モバイル装置101を識別する符号が選択されたVSIM SCPサーバ(102〜105)に送信され、VSIM SCPサーバ(102〜105)の大容量記憶装置または相当するVSIM SCPデータベース106〜109のどちらかにVSIMサービス契約アカウントデータと共に格納されてもよい。格納されたモバイル装置識別符号およびサービス契約アカウントデータはVSIM SCPサービスプロバイダが個々のVSIMサービス契約のアカウントをモニタすることを可能にし、VSIMサービス契約が有効であり続ける限り通信を使用可能にすることを可能にする。代案のステップ(図示せず)として、VSIMメモリユニット193へのプロビジョニングデータのダウンロードの前に資金の取引を扱うためにいくつかのよく知られている電子式支払いおよびEコマース法のいずれかが遂行されてもよい。
【0030】
無線通信発呼を確立して経路指定するために、従来のモバイル装置およびサービスネットワークは特定の符号を割り当てられる。下記で述べられるがこれらの符号は様々な通信ネットワークのために個々のモバイル装置101を識別し、アクセスされたネットワークをモバイル装置のために識別する。適切な符号無しでは通信リンクが確立されないこともあり得る。したがって、モバイル装置101にVSIMサービス契約を提供するために、ネットワーク識別符号がVSIMサービス契約プロビジョニングデータにダウンロードされ、大容量記憶装置VSIM SCPサーバ(102〜105)または相当するVSIM SCPデータベース(106〜109)に格納されたVSIMサービス契約アカウントデータの中にモバイル装置の識別符号がアップロードされる。モバイル装置101のVSIMサービス契約アカウントを扱うVSIM SCPサーバ(102〜105)はモバイル装置の識別符号を使用して、モバイル装置が通信ネットワークへのアクセスを得ようと試みる度にモバイル装置101を使用可能にし、VSIMサービス契約のアカウントが有効であるかどうか判定するためにモバイル装置101の使用をモニタする。例えば、VSIMサービス契約がPPSCである例では、VSIM SCPサーバ(102〜105)はVSIM PPSCが期限切れになったか否かを判定してもよい。VSIM PPSCが期限切れになっていれば、VSIM SCPサーバ(102〜105)はユーザーにさらなるプリペイドサービスを購入すること(例えばさらなる分数を購入すること)によってVSIM PPSCアカウントを「再チャージ」する機会を提供し、またはユーザーがさらなるサービス時間を購入することを断れば期限切れ後の通信ネットワークへのモバイル装置101のアクセスを拒否してもよい。
【0031】
識別符号は以下を含む。
(a)製造時にモバイル装置にプログラムされる独自の32ビット番号である電子式シリアルナンバー(ESN)。
(b)モバイル装置に割り当てられる独自の電話番号から由来する10桁の番号であるモバイル識別番号(MIN)。
(c)FCCによって各々の無線サービスプロバイダに割り当てられる独自の5桁の番号であるシステム識別符号(SID)。
(d)CDMAタイプのモバイル装置のための優先ローミングリスト(PRL)/モバイル装置がサービスを利用することを許可されるのがいずれのネットワークSIDか判定するための、サービスプロバイダがモバイル装置に提供する認可SIDの優先順位リスティングである、GSM(登録商標)タイプのモバイル装置のための公衆地上モバイルネットワーク(PLMN)。
【0032】
ESNはモバイル装置101の恒久的部分と考えられるが、MIN、SIDおよびPRL/PLMNはVSIMサービス契約が購入されて起動されるとVSIM193の中にプログラムされる。モバイル装置101が通信ネットワークにアクセスする度に、VSIMサービス契約がなお有効であることを保証するためにEINまたはMINのどちらかがVSIM SCPサーバによってチェックされる。VSIMサービス契約が有効であれば、VSIM SCPサーバは通信要求を接続し、VSIMサービス契約がPPSCアカウントであれば残り時間の減数、またはVSIMサービス契約がMSCであれば使用時間の増数を開始する。この方式で、サービスプロバイダはモバイル装置101がVSIMサービス契約の期間に従って通信ネットワークへのアクセスを許可されるのみであることを確実にすることができる。
【0033】
ダウンロードされたプロビジョニングデータの一部として、CDMAタイプのモバイル装置はPRLでプログラムされる。GSM(登録商標)タイプのモバイル装置はPRLと同様に動作するPLMNでプロビジョニングされる。単純化するために、これらの実施形態はCDMA技術を使用して述べられる。しかしながら、同様の実施形態のシステムおよび方法が同様の方式でGSM(登録商標)タイプのモバイル装置に実施されることは可能である。
【0034】
モバイル装置101のユーザーが特定のサービスプロバイダからVSIMサービス契約を購入できるが、その一方でこのサービスプロバイダがその顧客に他のサービスプロバイダの通信ネットワークを利用できるようにするために他のサービスプロバイダと合意を得ることもあり得る。これは、全カバー区域にわたって自身の機器にインストールすることを必要とせずにサービスプロバイダが顧客により広いカバー区域を提供することを可能にする。いくつかの状況では、これはしばしば「ローミング」と称される。したがって、ユーザーが特定のサービスプロバイダを通してVSIMサービス契約を購入すると、このユーザーは他のサービスプロバイダの通信ネットワークへのアクセスおよび使用を与えられることが可能である。PRLは、第1の通信ネットワークが利用不可能である場合にユーザーがアクセスできる代替の通信ネットワークの順位付けされたリストである。
【0035】
どのような所定の地域でも、多数の無線およびセルラー通信ネットワークが多数のサービスプロバイダによって運営されていると見込まれる。他の私的および/または非営利の通信ネットワークが地域で機能していることもやはりあり得る。所定の地域でモバイル装置101が利用できるのがいずれの通信ネットワークであるかを判定するために、モバイル装置101はVSIM193に格納した選択されたサービス契約に関してダウンロード済みのPRLにアクセスすることにより、いずれのチャンネルまたはアナログ周波数がスキャンされるか、および通信リンクを確立するために何番目の優先順位にあるかを判定する。
【0036】
PRLは、いずれの通信ネットワークが共通の地理的区域をカバーしているかをモバイル装置が容易に判定できるような方式に維持される。共通の地理的区域についての参照は共通の無線カバー範囲を称する。さらに、共通の地理的区域でサービスを提供する通信ネットワークは最大の望ましさから最小望ましさまでに優先順位付け、すなわちランク付けされる。モバイル装置は、モバイル装置の現在の地理的エリアにおいて利用可能な最も望ましい通信ネットワークで開始してサービスを取得することを試みるようにプログラムされる。通信ネットワークは通常では限られた地理的区域内でのみサービスを提供するのでモバイル装置の現在の地理的区域の外側にある通信ネットワーク上でサービスを取得するよう試みることになんの意味もない。
【0037】
多くの通信ネットワーク上で、ユーザーがホームシステムの外側でモバイル装置を頻繁に操作すれば、特に彼らが多数の異なるエリアでそうすれば、定期的にPRLを更新することが忠告される。これは、モバイル装置が最良のローミングキャリア、とりわけ、無関係のキャリアを使用するよりホームシステムが費用節約型ローミング同意を有する「ローミングパートナー」を選択することを可能にする。PRLファイルはまた、ローミングパートナーに加えてホームシステムを識別するために使用されることも可能であり、したがってPRLをユーザーのホームおよびローミングのカバー範囲両方の総合カバー範囲を判定する実際リストにする。
【0038】
PRL内で各々の通信ネットワークに関連するものは各々の通信ネットワークに関するシステムID(SID)、ならびに相当する捕捉パラメータ(帯域、チャンネル、その他)である。PRLはVSIMサービス契約のサービスプロバイダによって作成され、ロードされ、更新される。ユーザーがVSIMサービス契約を購入して使用可能にさせると、モバイル装置101のVSIM193の中にダウンロードされるプロビジョニングデータが以前のPRLに入れ替わり、それにより、新たな通信ネットワークに関するSIDおよび捕捉パラメータがモバイル装置101によって認識される。
【0039】
PRLはサービスプロバイダによって維持され、普通はユーザーにとってアクセス不可能である。多くのサービスプロバイダは*228のようなオーバージエアー(OTA)機能コードをダイヤル呼び出しすることによってユーザーが最新のPRLを彼らの装置にダウンロードする能力を提供する。場合によっては、最新のPRLは直結配線接続を経由してモバイル装置にダウンロードされてもよい。
【0040】
PRLは(或るヘッダおよびオーバーヘッド情報に加えて)2つのテーブルを含む。この2つのテーブルはシステムテーブルおよびアクイジションテーブルである。システムテーブルはモバイル装置が(ホームシステムおよびローミングネットワークに)アクセスすることを許可される通信ネットワークの優先順位付けリストである。システムテーブル内の各々の通信ネットワークの記載はGEOとして知られる地理的エリアに属する。各々の記載はまたアクイジションテーブルのインデックスも提供し、そこでは特定の通信ネットワークに付随する周波数が識別され、ローミングインジケータが、ネットワークからサービスを受けているユーザーに表示されるべき表示のタイプを指示する。アクイジションテーブルはインデックス化された周波数リストであり、そこでモバイル装置は特定のネットワークを探すことができる。アクイジションテーブルは全部の周波数スペクトルを探すことをモバイル装置に要求するのではなく、モバイル装置によって探されるべき限られた数の周波数を識別することによってネットワーク捕捉時間を最適化する。
【0041】
図4は特定の地理的区域に関するPRLの一例のシステムテーブルおよびアクイジションテーブルを図解している。アクイジションテーブル152は最上位から最下位までの優先コンタクト順位での通信のチャンネルまたは周波数を一覧表にする記録を含む。図示されたようなアクイジションテーブルについては、例えば、モバイル装置は最初にPCS CDMA Block Bチャンネルに、その後Block Aチャンネルに、その後チャンネル283、699、384、および777にコンタクトする。モバイル装置がこれらのCDMAチャンネルにコンタクトできなければ、モバイルユニットはセルラーアナログシステムAの周波数を使用してネットワークにコンタクトすることを試みるであろう。
【0042】
PRLのシステムテーブル151はいくつかのフィールドを有する記録を含む。「SID」フィールドは優先の通信ネットワークのシステム識別番号を含む。「選択優先」が接続の望ましさの見地から各々のネットワークの相対的優先度を識別する。図示されるように、例えば、他のいずれのネットワークよりも、使用可能にされたVSIMサービス契約ホームシステムSIDと接続することがモバイル装置にとってより望ましい。「ローミングインジケータ」フィールドはモバイル装置上のローミングインジケーション表示状態を、モバイル装置がいずれのネットワークに接続されるかに応じて「オフ」または「オン」のどちらかで表示する。通常では、モバイル装置が使用可能にされたVSIMサービス契約のホームシステムに接続されれば、ローミングインジケータはオフになるであろう。「アクイジションインデックス」フィールドはSIDに付随するアクイジションテーブル記録番号を逆参照する。したがって、「アクイジションインデックス」フィールドの記載は特定のSIDに関連する(複数の)チャンネルまたは(複数の)周波数を表示する。図示されるように、例えば、ホームシステム(アクイジションインデックス0)のSIDはPCS CDMA Block Bチャンネル(アクイジションテーブル記録0)と関連する。同様に、ローミングパートナー3(アクイジションインデックス3)のSIDはセルラーアナログシステムの周波数(アクイジションテーブル記録3)と関連する。
【0043】
したがって、モバイル装置101がVSIMサービス契約プロビジョニングデータをVSIMメモリユニット193の中にダウンロードする(ステップ209)とき、モバイル装置101はこのVSIMサービス契約に対応するPRLをダウンロードする。VSIM SCPサーバ(102〜105)および/またはVSIM SCPデータベース(106〜109)からPRLをモバイル装置101のVSIMメモリユニット193の中にダウンロードすることによって、モバイル装置101はVSIMサービス契約をサポートする通信ネットワークと通信リンクを確立するために必要なパラメータのすべてを提供される。
【0044】
図5は発呼を確立するためにVSIMサービス契約を使用するモバイル装置101の一例のシステム図を図解している。モバイル装置101が発呼を確立するためにVSIMサービス契約のアカウントを選択するとき、モバイル装置101は選択したVSIMサービス契約に関するプロビジョニングデータをVSIMメモリユニット193内に配置し、選択したVSIMサービス契約のPRLをアクティブコールアプリケーションメモリの中にコピーしてもよい。VSIMメモリユニット193は複数のVSIMサービス契約に関するプロビジョニングデータを含んでもよい。選択されるVSIMサービス契約はVSIM SCPサーバ(102〜105)および/またはVSIM SCPデータベース(106〜109)上に提供された多種多様なタイプのVSIMサービス契約のいずれであってもよい。このステップは選択されたVSIMサービス契約のPRLをメモリ内の以前のPRLと本質的に交換する。選択されたVSIMサービス契約のPRLを使用してモバイル装置は基地局120を経由した通信ネットワークを取得するために一覧表の周波数を使用し、音声またはデータの発呼を完成させるための要求を作成する。基地局120はダウンロードされたPRL内にリストアップされた通信ネットワークの一部であってもよく、これはセルラー電話ネットワーク122への入り口として動作する。基地局120は、モバイル装置101から基地局120を経由して通信要求を受け取るサーバ121と通信していてもよい。通信要求は、いずれのサービスプロバイダが選択されたVSIMサービス契約アカウントをサポートしているかを表示するVSIMサービス契約アカウント情報および通信要求を作成するモバイル装置101のEIN/MINを含んでもよい。VSIMサービス契約アカウント情報に基づいて、通信要求はこのVSIMサービス契約アカウントをサポートするVSIM SCPサーバ(図5に102で示される)へとセルラー電話ネットワーク122を経由して経路指定される。VSIM SCPサーバはVSIM SCPサーバの大容量記憶装置または相当するVSIM SCPデータベース(106)のどちらかに格納されたデータを参照してVSIMサービス契約アカウントおよび要求しているモバイル装置101を使用可能にさせてもよい。このVSIMサービス契約アカウントがまだ有効であれば(例えばPPSCアカウント内に充分なアクセス時間が残っているかまたはMSCがまだ活動状態であれば)、VSIM SCPサーバ(102)はVSIMサービス契約アカウントを使用可能にし、意図された受信者へのモバイル装置101の接続を認証する。意図される受信者は他のモバイル装置125、サーバホスティングデータ126、コンピュータ装置127、および/または地上回線電話129であってもよい。その後、発呼はセルラー電話ネットワーク122を通して意図された受信者へと経路指定されてもよい。無線装置(例えばモバイル装置125またはコンピュータ装置127)が意図された受信者である実例では、発呼は第2の基地局128を通して経路指定されてもよい。場合によっては、意図された発呼は従来式の電話ネットワーク122を通して地上回線接続経由で意図された受信者へと経路指定されてもよい。
【0045】
図6はVSIMサービス契約を使用して発呼を接続するために実行されてもよいステップのプロセスフローを図解している。モバイル装置101のユーザーはモバイル装置のVSIMメモリユニット193内に格納されたいくつかの異なるVSIMサービス契約アカウントを有してもよい。最初にこのユーザーは、発呼を接続するためにユーザーが実行することを望むVSIMサービス契約アカウントを選択しなければならない(ステップ220)。選択されたVSIMサービス契約アカウントに付随するPRLデータを使用して、モバイル装置101は利用可能な通信ネットワークと通信リンクを確立し、通話要求を作成するであろう(ステップ221)。通話要求に含まれたVSIMサービス契約アカウントデータに基づいて、VSIMサービス契約アカウントを使用可能にさせるためにVSIM SCPサーバ(図5に102で示される)がコンタクトされてもよい(ステップ222)。VSIMサービス契約アカウントを使用可能にさせるために、VSIMサービス契約アカウントおよびモバイル装置101 (EIN/MIN)を識別する関連データがVSIM SCPサーバ102へと送信されるであろう。いったん識別情報がVSIM SCPサーバ102によって受信されると、この識別データはVSIM SCPサーバ102の大容量記憶装置または相当するVSIM SCPデータベース106のどちらかに格納されたVSIMサービス契約アカウントデータにアクセスするために使用される。VSIM SCPサーバ102はこのVSIMサービス契約アカウントがまだ有効であることを保証するためにVSIMサービス契約アカウントデータをチェックするであろう(決定225)。
【0046】
VSIMサービス契約アカウントが有効なアカウントでなければ(すなわち決定225=いいえ)、VSIM SCPサーバはVSIMサービス契約アカウントが無効であることを示し、かつ有効なVSIMサービス契約アカウントを購入する選択肢をモバイル装置101のユーザーに供給するメッセージを場合によってはモバイル装置101に返信してもよい(決定227)。ユーザーが肯定的に応答すれば(すなわち決定227=はい)、モバイル装置およびVSIM SCPサーバは図3に示されたステップ201〜210を実行してモバイル装置101のユーザーが有効なVSIMサービス契約アカウントを購入することを許可してもよい(ステップ228)。その後、新たに稼働したVSIMサービス契約が発呼を接続するために使用されてもよい(ステップ231)。場合によっては、有効なVSIMサービス契約アカウントを購入する能力をユーザーに供給する随意のステップが提供されなければ、発呼は単純に終結させられる(ステップ232)。同様に、ユーザーが有効なVSIMサービス契約アカウントを購入することを辞退すれば(すなわち決定227=いいえ)、発呼は終結させられる(ステップ232)。
【0047】
しかしながらVSIMサービス契約アカウントが有効であれば(すなわち決定225=はい)、VSIM SCPサーバ102は通話要求をサポートするために充分な分数がVSIMサービス契約アカウントに残っているか判定するであろう(決定226)。VSIMサービス契約がMSCであるケースでは、この判定は充分な「計画内」分数がPPSCに残されているか、または規定を過ぎた分数が適用されるかを判定することを伴ってもよい。VSIMサービス契約がPPSCであるケースでは、この判定は充分な分数がPPSCに残されているか判定することを伴ってもよい。「充分な」分数がVSIMサービス契約アカウントに残されているか判定するために予め決められた分数閾値が使用されてもよい。充分な分数がVSIMサービス契約アカウントに残されていれば(すなわち決定226=はい)、VSIM PPSCアカウントデータを使用して発呼が接続される(ステップ231)。VSIM SCPサーバ102は発呼が接続された後にこれをモニタし続け、いったん通話が完成するとどの程度多くの分数がVSIMサービス契約アカウントに対してカウントされることになるか判定する。場合によっては、VSIM SCPサーバ102は通話の進行につれてVSIM PPSCアカウントから分数を減算し、それにより、通話者は通話が結果として残りの分数内で通話中に閾値より下に落ちることになるか通知されることが可能になる。
【0048】
すべてのプリペイド分数が使用された場合、またはすべての「計画内」分数が使用された場合のように充分な分数がVSIMサービス契約アカウントに残されていなければ(すなわち決定226=いいえ)、VSIM SCPサーバはVSIMサービス契約アカウントが期限切れもしくは殆ど期限切れであることを表示し、かつモバイル装置101のユーザーにVSIMサービス契約アカウントを再チャージする選択肢を提供するメッセージをモバイル装置101に送信してもよい(決定229)。ユーザーがVSIMサービス契約アカウントを再チャージすることを選べば(すなわち決定229=はい)、VSIMサービス契約アカウントに残る時間がリセットされるかまたは購入された追加の分数の数にセットされ(ステップ230)、要求された通りに発呼が接続される(ステップ231)。しかしながらユーザーがVSIMサービス契約アカウントを再チャージすることを辞退すれば、発呼要求は終結させられる(ステップ232)。
【0049】
一実施形態では、VSIM SCPサーバは通話が進行している間でVSIMサービス契約から時間を減算させてもよい。そのときVSIMサービス契約アカウントに残っている時間が閾値の分数より下に落ちれば、VSIM SCPは通話をオン状態に保って通話者にアカウントを再チャージする機会を提供するようなことによって通話者に警告してもよい(ステップ229)。ユーザーが追加の時間を購入することを選択すれば、それに応じてアカウントの差引残高がリセットされ(ステップ230)、通話が続く(ステップは図示されないがステップ231と同様)。しかしながらユーザーが追加の時間を購入しないことを選択すれば(すなわち決定229=いいえ)、残っている差引残高がゼロに到達するやいなや通話が終結させられてもよい(ステップ232)。
【0050】
図7はVSIMのハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ310と関連してモバイル装置のハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ300を図解している。モバイル装置101が機能しているとき、様々なアプリケーション306が動作しているかまたはモバイル装置の様々なハードウェア構成要素からサービスを要求する。例えば、これらのハードウェア構成要素はプロセッサと内部メモリ、キーボードまたはマイクロフォンのような入力素子、ディスプレイまたはスピーカーのような出力素子(いずれも図示されない)およびセルラートランシーバ、グローバルポジショニングシステム(GPS)レシーバ、WiFi無線トランシーバ、ブルートゥースローカル無線トランシーバのような通信ユニットを含んでもよい。いくつかのアプリケーション306が電話またはデータ発呼を開始するためにモバイル装置のセルラートランシーバにアクセスしてもよい。電話またはデータ発呼を開始するために、アプリケーション306はVSIMメモリユニット193に格納されたプロビジョニングデータにアクセスする必要があるであろう。アプリケーション306はハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ300と310を通してこのプロビジョニングデータを要求する。図7に図解されるように、アプリケーション306はAPI層305を経由して装置のオペレーティングシステム304と通信する。API層305は符号を含み、オペレーティングシステム304はアプリケーション306によってこの符号で作られるサービスをプロセッサに供給することで要求をサポートする。オペレーティングシステム304はメモリの制御および割り当て、システムの要求の優先順位付け、入力および出力装置の制御、ネットワーク化の簡便化、およびファイルシステムの管理のような基本的なタスクを遂行する。オペレーティングシステム304は物理層303を経由して様々な装置リソースと通信する。接続されたモデムまたはトランシーバのような様々な装置素子を制御するために1つまたは複数のドライバ層302が供給されてもよい。ドライバ層302は特定のハードウェア素子との対話を可能にするために開発された特有のタイプのコンピュータソフトウェアを含む。通常では、これはハードウェア素子が接続された特有のコンピュータバスまたは通信サブシステムを通じて特有のハードウェア素
子と通信するため、ハードウェア素子にコマンドを供給する、および/またはハードウェア素子からデータを受信するためのインターフェースを構成し、かつ他方の末端で、物理層303を介したオペレーティングシステム304への必要不可欠なインターフェースを構成する。ハードウェアインターフェース301は、ハードウェア素子が差し込まれるソケットまたはレセプタクルのような、ハードウェア装置との物理的接続を含む。
【0051】
様々な実施形態において、モバイル装置101上で実行されているアプリケーション301がVSIMメモリ315に格納されたプロビジョニングデータを要求すると、このデータ要求は装置のハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ300を通って、この要求がハードウェアインターフェース層301に到達するまで伝搬し、VSIMハードウェアインターフェース311を経由してVSIMハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ310に入る。このデータアクセス要求は直接メモリアクセスおよび/または汎用入出力(GPIO)によるものであってもよい。VSIMハードウェアインターフェース層311はコネクタピンを含んでもよく、これらはVSIM193をモバイル装置101の中に差し込む物理的接続であることも可能であり、またはVSIMがモバイル装置101の内部メモリ192の中に組み込まれるときにVSIM193が接続されるバス接続であることも可能である。いったんVSIMハードウェア層311に受信されると、VSIMメモリ314内の現在作動中のVSIMサービス契約に相当するプロビジョニングデータに関する、アプリケーション306由来の要求がハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ310まで伝搬する。このデータ要求がハードウェアインターフェース311からドライバ層312へと伝達される。上述したように、ドライバ層312は物理層313内のVSIMメモリユニット193とハードウェアインターフェース311の間の対話を可能にするために開発された特有のタイプのコンピュータソフトウェアを含む。その後、データ要求は、使用のために現在選択されているサービスプロバイダに関するプロビジョニングデータを保持するために使用されるメモリブロックである使用可能にされたVSIMプロビジョニングデータバッファ314内のデータにアクセスする。結果として、現在選択されているVSIMサービス契約プロビジョニングデータ314がアクセスされ、要求された情報が逆行する方式で要求元のアプリケーション306に返される。
【0052】
上記に述べられたように、VSIMメモリユニット193はユーザーによって購入された異なるVSIMサービス契約アカウントに関する複数のVSIMサービス契約アカウントのプロビジョニングデータのセット315を含むことが可能である。ユーザーが格納されたVSIMサービス契約アカウントのうちの、音声通話サービスを提供するVSIMサービス契約のような特定の1つを使用のために選択すると、モバイル装置のプロセッサ191が選択されたVSIMプロビジョニングデータ315に上述のようなアクセス層311〜313を経由してアクセスし、プロビジョニングデータを使用可能にされたVSIMプロビジョニングデータバッファ314の中にコピーする。その後、アプリケーションから受信されたアクセス要求が使用可能にされたVSIMプロビジョニングデータバッファ314からプロビジョニングデータを供給されるであろう。
【0053】
場合によっては、複数のVSIMサービス契約アカウントの各々に相当するプロビジョニングデータがVSIMメモリユニット193内で別々の場所に格納されることも可能である。モバイル装置のプロセッサ191は(相当するデータのメモリアドレスを保持することによって)現在使用可能にされているVSIMサービス契約のプロビジョニングデータを指し示す使用可能にされたVSIMポインタをバッファ内に維持してもよい。音声またはデータ発呼を完成させるために異なるVSIMサービス契約が選択されると、モバイル装置のプロセッサ191を現在選択されているVSIMサービス契約プロビジョニングデータのVSIMメモリユニット193内のメモリ場所に向けるために、ポインタバッファに格納された使用可能にされたVSIMポインタが変えられる。
【0054】
図7に図解されたハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャ300および310は様々な実施形態を実施するためのデータとソフトウェアの一例の構成の図解を意味するに過ぎない。セルラーハンドヘルド装置の設計およびプログラミングの技術分野の当業者に理解されるように、他のソフトウェア/ハードウェアアーキテクチャが等しい有効性で使用されることが可能である。
【0055】
VSIMサービス契約アカウントを提供するための代案の実施形態が図8に示される。この代案の実施形態では、単一のVSIM SCPサーバ110は複数のVSIM SCPデータベース106〜109に対する中央サーバの役割を果たす。例えば、モバイル装置101は単一の中央VSIM SCPサーバ110に通信ネットワーク100を経由して接続してもよい。単一の中央VSIM SCPサーバ110は、モバイル装置101が単一のVSIM SCPサーバ110と接続して多種多様なサービスプロバイダからVSIMサービス契約アカウントを得ることを可能にするために複数のVSIM SCPデータベース(106〜109)と通信してもよい。先行する実施形態のように、VSIM SCPデータベース106〜109の各々はそれぞれのサービスプロバイダ各々によって提供される各VSIMサービス契約について必要なプロビジョニングデータを含む。中央VSIM SCPサーバ110を供給することによって、この実施形態は、たとえユーザーが多種多様なVSIM PPSCおよびMSCアカウントを維持することができてもユーザーが単一の電話番号を割り当てられることを可能にするように使用されることができる。
【0056】
図9はVSIMサービス契約アカウントを取得するために実施されることが可能な代案の方法を図解している。この実施形態では、単一の中央VSIM SCPサーバが複数のVSIMデータベースに接続される。複数のVSIMデータベースの各々は、ユーザーにサービスプロバイダが提供する多種多様なVSIMサービス契約のいずれでも購入する能力を与えるために別々のサービスプロバイダによって作動させられる。この実施形態では、ユーザーは中央VSIM SCPサーバに接続し、これが他方では選択されたサービスプロバイダの独立したVSIMデータベースに接続することにより、選択されたサービスプロバイダによって提供されるVSIMサービス契約を購入する。モバイル装置101が、単一のVSIM SCPサーバ110が独立したサービスプロバイダによって作動させられる複数のVSIM SCPデータベース106〜109に接続する図8に示されたような実施形態のシステム内で動作している実例では、他の実施形態のように多数のサーバネットワークアドレスを格納するために追加のモバイル装置101の内部メモリ192が必要とされずに済むことが可能である。正確には、ユーザーが新たなVSIMサービス契約を購入することを望む度にモバイル装置101のユーザーが単純に単一のVSIM SCPサーバ110に接続してよく、それゆえに1つのサーバVSIM SCPネットワークアドレスのみがメモリに格納される。例えば、ユーザーが海外に旅行することを計画していれば、旅行前にユーザーは、ユーザーが旅行することを意図する各々の国に関するPPSCを購入するためにVSIM SCPサーバ110にログオンすることができる。VSIM SCPサーバ110がユーザーの従来のサービスプロバイダによってホストを務められている実例では、追加のVSIMサービス契約は単純にユーザーの長期間アカウントに請求されることが可能である。
【0057】
図9に図解された実施形態では、モバイル装置101とVSIM SCPサーバ110の間の通信リンクが確立される(ステップ240)。いったんモバイル装置101がVSIM SCPサーバ110にログインすると、モバイル装置101はユーザーがVSIM SCPサーバ110を通じてVSIMサービス契約アカウントを購入することのできる地域のリストをダウンロードして表示する(ステップ241)。これらの地域は、例えば地域、国、または大陸でリスト化されてもよい。ユーザーはモバイル装置101内に組み込まれた多種多様なユーザーインターフェースキー12、13およびスイッチのうちのいずれかを使用してユーザーの望む地域を選択できる。ユーザーの選択はVSIM SCPサーバ110に送信される(ステップ242)。ユーザーの選択に基づいて、VSIM SCPサーバ110は選択された地域に関して可能なVSIMサービス契約プロバイダのリストをユーザーへの表示のためにモバイル装置101にダウンロードする(ステップ243)。モバイル装置101内に組み込まれた多種多様なユーザーインターフェースキー12、13およびスイッチのうちのいずれかを再び使用して、ユーザーは表示リストからVSIMサービス契約プロバイダを選択する。VSIMサービス契約プロバイダのこのユーザーの選択はVSIM SCPサーバ110に送信される(ステップ244)。
【0058】
受信した選択に基づいて、VSIM SCPサーバ110は選択されたVSIMサービス契約プロバイダに見合ったVSIM SCPデータベース(106〜109)との通信リンクを開始する(ステップ245)。いったん適切なVSIM SCPデータベース(106〜109)にログインすると、ユーザーへの表示のためにVSIMサービス契約選択肢のリストがダウンロードされてモバイル装置101に送信される(ステップ246)。これらのVSIMサービス契約選択肢は音声、データ、音声とデータのプランの様々な組合せ、ならびにアクセスの様々な継続期間を含んでもよい。モバイル装置101内に組み込まれた多種多様なユーザーインターフェースキー12、13およびスイッチのうちのいずれかを使用して、ユーザーは表示リストからVSIMサービス契約選択肢を選ぶ。ユーザーのVSIMサービス契約選択肢の選択が送信され、VSIM SCPサーバ110を経由して、選択されたVSIM SCPデータベース(106〜109)によって受信される(ステップ247)。
【0059】
送信された選択に基づいて、VSIMサービス契約プロビジョニングデータがVSIM SCPデータベース(106〜109)からVSIM SCPサーバ110にダウンロードされ、これがその情報をモバイル装置101に送信し、これがその情報をVSIMメモリユニット193内に格納する(ステップ248)。最後に、モバイル装置101上でVSIMサービス契約が使用可能にされて作動させられる(ステップ249)。使用可能化および作動のステップの一部として、モバイル装置101を識別する符号が選択されたVSIM SCPデータベースへとVSIM SCPサーバ110を経由して送信され、選択されたVSIM SCPデータベース106〜109内に他のVSIMサービス契約アカウントデータと共に格納される。識別符号およびアカウントデータを格納することはVSIMサービス契約プロバイダが個々のVSIMサービス契約アカウントをモニタし、VSIMサービス契約が有効である限り通信を使用可能にすることを可能にするであろう。代案のステップ(図示せず)として、モバイル装置101へのプロビジョニングデータのダウンロードの前に資金の取引を扱うためにいくつかのよく知られている電子式支払いおよびEコマース法のいずれかが遂行されてもよい。
【0060】
他の実施形態では、いくつかのサービスプロバイダが彼ら自身の独立したVSIM SCPサーバ102〜105(図1参照)およびVSIMデータベース106〜109を作動させることを選択し、その一方で他のサービスプロバイダが中央VSIM SCPサーバ110に接続された独立したVSIMデータベース106〜109を作動させることもあり得る。そのような実施形態では、システムは独立したVSIM SCPサーバと中央VSIM SCPサーバの両方を含むことがあり得る。そのような実施形態では、図3と図8の両方に示されたプロセスフローが、いずれのVSIM SCPサーバ(独立または中央)が選択されたサービスプロバイダのVSIMサービス契約のホストを務めるかに応じて実施されてもよい。
【0061】
VSIMサービス契約アカウントと同様に個人用VSIMデータの両方を提供するための代案の実施形態が図10に示される。ユーザーが個人用モバイル装置101を手に持っていない実例では、ユーザーはモバイル装置101aを賃借りするかまたは借りることがあり得る。他の実例では、ユーザーが使い捨てのモバイル電話を購入することもあり得る。いずれにせよ、ユーザーが彼ら自身のモバイル装置101を備えていないとき、彼らはVSIMサービス契約アカウントだけでなく彼ら自身のモバイル装置101に格納された個人用データへのアクセスもやはり要求することもあり得る。他の実例では、ユーザーは彼ら自身のモバイル装置101を持っているがモバイル装置101の内部メモリ192から個人用データを紛失したこともあり得る。この代案の実施形態のシステムおよび方法はユーザーがVSIMサービス契約アカウントにアクセスして遠隔のVSIM記憶ユニット130/132上にバックアップされている個人用データをダウンロードすることを可能にする。遠隔のVSIM記憶ユニット130/132のさらに完全な説明は「Virtual SIM card for Mobile Handset」という表題の米国特許出願第11/963918号明細書に与えられ、その全容が本願明細書に参照で組み入れられる。単純化のために、図10および本願明細書の説明は借用、賃借りまたは購入したモバイル装置101aを検討する。しかしながら、ユーザーはユーザーの個人用モバイル装置101を使用してこの実施形態の方法およびシステムを実施することもやはり可能である。
【0062】
図10は賃借りまたは購入したモバイルハンドセット101aがVSIMサービス契約プロビジョニングデータおよびバックアップした個人用データの両方を送信および受信するためにセルラー電話ネットワークでVSIMサーバ130と通信する実施形態の全体的アーキテクチャを図解している。モバイル装置101aはセルラー電話ネットワーク100aでモバイル装置101aがVSIMサーバ130と通信することを可能にする内部メモリユニット192内に格納された汎用プロビジョニングデータでプログラムされてもよい。VSIMサーバ130は有線、光ファイバまたは無線ネットワーク接続のような手段で認証サーバ131に結合されてもよい。VSIMサーバ130は大容量ディスクドライブのような内部メモリ記憶ユニットを含んでもよく、またはシステム上で動作している各々の個別モバイルハンドセットに関する個人用データ情報を格納することができるVSIMデータベース132と接続していてもよい。同様に、認証サーバ131は大容量ディスクドライブのような内部メモリ記憶ユニットを含んでもよく、またはシステム上で作用する各々の個別VSIMアカウントに関する認証認定を格納することができる認証データベース133に接続されてもよい。一実施形態では、VSIMサーバ130は認証機能をVSIMサーバソフトウェアの中に組み入れ、かつ充分なメモリ記憶ユニットを供給することによって認証サーバ131の役割を果たすこともやはり可能である。
【0063】
神経を使うべき個人用データ、モバイル装置プロビジョニング情報、および認証と確認情報がモバイルハンドセット101aとVSIMサーバ130の間で返信および送信されるので、VSIMサーバ130およびモバイル装置のプロセッサ191は認証されない閲覧からデータを保護するための知られているデータの暗号化および鍵を用いる方法を使用してそのような情報を暗号化するソフトウェアを備えて構成されてもよい。VSIM193内に格納された情報は外部VSIMサーバ130上にバックアップされて維持される。
【0064】
VSIMサーバ130によって提供されるVSIMサービスはサービスの標準機能または割り増し申し込み料金のサービスとしてモバイル装置ユーザーに提供されてもよい。このアーキテクチャはプロビジョニングおよび個人用情報がいつでもVSIMメモリユニット193にアップロードされることを可能にし、新たなモバイル装置のプロビジョニングおよびプログラミングに柔軟性を与える。このアーキテクチャはまた、たとえモバイル装置101全体が紛失されてもユーザーに彼らの個人用データを保存する個人用データの外部バックアップを提供する。セルラー電話ネットワークを経由してVSIMサーバ130にログオンすることによって、ユーザーは彼らの個人用データをVSIMサーバ130および/またはVSIMデータベース132にバックアップをとることができる。その後、たとえモバイル装置101全体が紛失または破壊されても、彼らの個人用データは保存され、取り替えのモバイル装置に再ロードする準備ができている。
【0065】
彼らの個人用データを復元するため、または彼らの個人用データを賃借りもしくは借用してVSIMサービス契約でプロビジョニングしたモバイル装置に移すため、ユーザーはセルラー電話ネットワークを経由してVSIMサーバ130にログオンし、認証データベース133に以前に格納された認証認定に対する比較のために認証認定を送信することによって彼ら自身を認証する。認証されたユーザーはVSIMメモリユニット193の中に直接ダウンロードされた情報を有することにより、取り替え、賃借りまたは借用したモバイル装置に彼らの個人用データおよび場合によってはプロビジョニング情報を復元することができる。認証されていないユーザーはVSIMデータベース132へのアクセスを拒絶される。付け加えると、VSIMサーバ130は図9に関連して上記で述べられた中央VSIM SCPサーバ110と同様に、ユーザーがVSIMサービス契約を購入することを可能にするようにVSIM SCPデータベース(106、107)のうちの少なくとも1つに接続されることによって中央VSIM SCPサーバの役割を果たすこともできる。
【0066】
図11はVSIMサービス契約を購入し、VSIMサーバ130および/またはVSIMデータベース132内に格納された個人用データをモバイル装置101aに回収するためのプロセスの外観を図解している。モバイル装置101aのパワーアップまたはユーザーまたはサービスプロバイダによるいずれか別の時間間隔の事前設定で、モバイル装置101aはセルラー電話ネットワークを経由してVSIMサーバ130への無線通信リンクを確立する(ステップ250)。いったん通信リンクが確立されると、VSIMサーバ130へのログインが達成される(ステップ251)。ログインプロセスの一部として、ユーザーはモバイル装置101aのキーボードを介してユーザーのアカウント情報に入るように促されてもよい(ステップ252)。モバイル装置101aに付随する電話番号がユーザーのアカウント名として使用される場合のように、アカウント名がVSIMサーバ130によって自動的に受信されてもよい。ユーザーが認証認定に入るように促されることもやはり可能である(ステップ253)。パスワード確認、生体情報認識、およびそれらの組合せを含むいくつかの認証認定形式のうちのいずれが採用されてもよい。いったんモバイル装置101aの中に入ると、認証認定はモバイル装置101aのプロセッサによって暗号化されることが好ましく、セルラー電話ネットワークを経由してVSIMサーバ130へと送信され(ステップ254)、これがデータを認証サーバ131へと送信してもよい(ステップ255)。
【0067】
VSIMサーバ130および/または認証サーバ131は受信したユーザーアカウントおよび認証認定データを解読する(ステップ256)。VSIMサーバ130または認証サーバ131のどちらかのプロセッサがユーザーアカウントに関連する格納された認証認定にアクセスする(ステップ257)。解読されて受信された認証認定は、ユーザーを認証して認証されたユーザーがログインすることを試みていることを確認するために認証データベース133内に以前に格納された認証認定と比較される(決定258)。認証認定が合致すれば(すなわち決定258=はい)、ユーザーは認証され、VSIMデータベース132内に格納されたユーザーアカウントファイルへのアクセスが授与される(ステップ259)。
【0068】
いったんアクセスが授与されると、ユーザーはVSIMサーバ130を経由してモバイル装置101aのVSIMからVSIMデータベース132へと個人用データをアップロード/バックアップすること、またはモバイル装置101aのメモリに個人用データを復元することができる(ステップ260)。バックアップ手順の間では、個人用データはモバイル装置101aのVSIMメモリユニット193からVSIMサーバ130を経由してVSIMデータベース132へと送信される。復元操作の間では、個人用データはVSIMデータベース132からモバイル装置101aへと送信され、そのVSIMメモリユニット193内に格納される。ユーザーはまた、VSIMデータベース132内に格納された個人用データ変更するような他の操作を実行することもできる。データの変更手順はバックアップ手順と同様であってもよい。アクセスがユーザーに授与されている限り、個人用データはモバイル装置101aのVSIMメモリユニット193からVSIMサーバ130を経由してVSIMデータベース132へと流れることが可能であり、その逆も可能である。
【0069】
いったんユーザーが所望の個人用データのバックアップ、復元、変更手順を完了し終える(ステップ260)と、モバイル装置101aは音声およびデータ発呼を完成させるためにVSIMサービス契約アカウントを入手して使用することができる。モバイル装置101aは、モバイル装置101aのユーザーが中央VSIMサーバ130を経由して有効なVSIMサービス契約アカウントを選択および購入することを可能にするために図9に示されたプロセスのフローを実行してもよい(ステップ261)。いったんVSIMサービス契約プロビジョニングデータがダウンロードされると、モバイル装置101aはVSIMサーバ130からログオフしてもよい(ステップ262)。
【0070】
提出されたときに認証認定が合致しなければ、認証サーバ131はVSIMサーバ130を経由したVSIMデータベース132へのアクセスを拒絶するであろう。図11に示されるように、不成功の認証試みの数を記録するためにフラグがセットされるかまたは計数が設けられてもよい(ステップ263)。不成功の認証試みの数が予め設定した数を超えれば(すなわち決定264=はい)、ユーザーがVSIMサーバ130によってログオフされてもよい(ステップ262)。そうでない場合、不成功の認証試みの数が予め設定した数未満であれば(すなわち決定264=いいえ)、ユーザーは認証を試みるように促される(ステップ253)。代案の実施形態では、方法は単純に無制限の認証試みを許可してもよく、このケースではカウンタ始動ステップ263を実行すること、または決定264のように、多過ぎる試みが生じたかどうか判定することは必要でないであろう。
【0071】
上記で検討されたように、サービスの品質(QOS)を保証するためにサービスプロバイダはモバイル装置101がカバレージ区域の中で、または或る地理的エリアから別のエリアへと移動するとしばしばPRLを更新することがあり得る。異なる地理的エリアでは異なる通信ネットワークが機能しているので、モバイル装置が異なる地理的エリア内に移動するとそれが接続できる可能な通信ネットワークのリストが正確であることを保証するために、選択されたVSIMサービス契約のPRLを更新することが重要である。更新されたVSIMサービス契約のPRLは利用可能なVSIMサービス契約をサポートするネットワークのリスティングを優先順位付けし直すことが可能であり、またはリストを改訂して、モバイル装置101の現在の場所に応じて他のネットワークをリストに入れるかリストから外すことが可能である。
【0072】
各々のVSIMサービス契約のサービスプロバイダは顧客のために高いQOSを維持することを試みるが、いくつかの実例ではVSIMサービス契約のサービスプロバイダは顧客に、地理的エリア内で高いQOSを提供するための適切な通信ネットワークへのアクセスを簡単に提供できない。したがって、PRLを単に更新することは顧客に高いQOS(またはあらゆるサービス)を提供することに充分ではあり得ない。例えば、或るサービスプロバイダが北米で運営している間は、このサービスプロバイダは顧客にヨーロッパの通信ネットワークへのアクセスを提供しない。高いQOSを得るために、ユーザーは完全にサービスプロバイダを切り換えなければならないこともあり得る。モバイル装置のVSIMメモリユニット193上に多数のVSIMサービス契約アカウントを維持することにより、ユーザーは選択した新たなVSIMサービス契約アカウントを使用可能にされたVSIMプロビジョニングデータバッファ314の中にコピーするようなことによって迅速に新たなVSIMサービス契約アカウントを使用可能にできる。VSIMサービス契約アカウントデータのこの取り替えは新たなVSIMサービス契約アカウントのPRLを起動してモバイル装置101が現地で利用可能な通信ネットワークにアクセスすることを可能にする。
【0073】
場所は、VSIMサービス契約アカウント内の変更を示唆する唯一の動作パラメータではあり得ない。モバイル装置が異なるタイプの通信使用要求を試みているときにVSIMサービス契約アカウントを変えることが有益であることがあり得る。例えば、特定のVSIMサービス契約プロバイダの通信ネットワークが高速データ発呼を扱うのに特によく適していることもあり得る。しかしながら、この特定のVSIMサービス契約プロバイダの通信ネットワークへのアクセスが高価な経費になることもあり得る。したがって、高速能力が要求されない単純な音声発呼またはデータ発呼のためにこの特定のVSIMサービス契約プロバイダの通信ネットワークを利用することは費用効率的ではないであろう。一実施形態の方法では、モバイル装置101がモバイルTVまたは大型のマルチメディアデータファイルのダウンロードのためのような高速通信データ発呼を作成することを試みるとき、モバイル装置101はこの特定のサービスプロバイダの通信ネットワークによってサポートされるVSIMサービス契約アカウントを使用可能にすればよい。モバイル装置101がウェブ検索のためのような中速のデータ発呼を作成することを試みている実例では、異なるVSIMサービス契約アカウントが使用可能にされてもよい。モバイル装置101がMMSのためのような低速のデータ発呼を作成することを試みている別の実例では、さらに別のVSIMサービス契約アカウントが使用可能にされてもよい。異なる通信使用要求をサポートするために異なるVSIMサービス契約アカウントが選択されてもよい。場合によっては、異なるVSIMサービス契約アカウントは異なるプロビジョニングされたサービスをサポートするために選択されてもよい。例えば、GSM(登録商標)のみ、GSM(登録商標)とGPRS、UMTSのみ、GSM(登録商標)、GPRS、UMTS、1xのみ、1xとEvDOをサポートするために異なるVSIMサービス契約アカウントが使用されてもよい。追加のVSIMサービス契約アカウントは追加のプロビジョニングされたサービスをサポートするためにモバイル装置101のVSIMメモリユニット193に格納されることが可能である。様々なVSIMサービス契約アカウントのプロビジョニングデータをVSIMメモリユニット193内に格納することによって、代替選択
肢のVSIMサービス契約アカウントの中のそのような切り換えが、VSIM SCPサーバにコンタクトする必要性無しに達成されることが可能である。
【0074】
場所、通信使用要求またはサービス要求に加えて、VSIMサービス契約アカウントは1日のうちの時刻、週のうちの日、またはさらに年のうちの時期の動作パラメータ値に基づいて選択されてもよい。いくつかのサービスプロバイダの通信ネットワークが、1日のうちの或る時間、週のうちの或る日、またはさらに年のうちの或る時期に増大した発呼量を受信することもあり得る。増大した発呼量は結果としてQOSの低下を招く。したがって、代替のVSIMサービス契約アカウントがVSIMメモリユニット193の中に格納されていればモバイル装置101は増大した発呼量の期間中はそのような通信ネットワークへのアクセスを避けるために探すことができる。
【0075】
図12は、場所、通信使用要求、および/または時間的動作パラメータ値に基づいてVSIMメモリユニット193内に格納された複数のVSIMサービス契約アカウントから最適なVSIMサービス契約アカウントを選択するための一実施形態のプロセスのフローを図解している。モバイル装置のプロセッサ191はいくつかのアプリケーションおよび活動の使用率を制御およびモニタするメインループを実行してもよい(ステップ270)。メインループの実行の間、プロセッサ191は通信発呼を開始するため(ステップ271)、または新たなVSIMサービス契約アカウントを購入するため(ステップ272)のどちらかの要求を受信してもよい。どちらのケースでも、プロセッサ191はモバイル装置101の現在の場所を判定することができる(ステップ273)。モバイル装置101の場所は様々な方法を使用して判定することが可能である。例えば、多くのモバイル装置は内部のグローバルポジショニングシステム(GPS)レシーバを装備しており、これはモバイル装置のプロセッサが10メートル以内でその位置を判定することを可能にする。場合によっては、モバイル装置101が基地局と通信リンクを確立すると、基地局の位置を示す場所データを基地局がモバイル装置101に返信することが可能であり、したがってモバイル装置101が基地局のカバー範囲内での位置取りを判定することができる。モバイル装置101の場所を判定するいずれの他の方法も実行されることが可能である。
【0076】
モバイル装置の場所の判定に加えて、プロセッサ191は作成されている通信使用要求のタイプを判定してもよい(ステップ274)。モバイル装置101のプロセッサ191はいずれのアプリケーションが通信発呼要求を開始しているかを知ることによってこの判定をすることができる。例えば、SMSアプリケーションがデータ発呼を開始する準備をしていれば、モバイル装置のプロセッサ191は通信使用のタイプがSMS文章であろうことを容易に判定することができる。同様に、ウェブブラウザ、モバイルTVアプリケーションまたは電話が通信発呼を探していれば、通信使用要求は容易に判定されることが可能である。場所および通信使用要求のタイプに加えて、プロセッサ191は現在の月、日、時刻を判定する(ステップ275)。これらの動作パラメータ値を使用して、通信発呼要求を完成させるための最適な通信ネットワークが、判定された動作パラメータ値を相当する選択基準と比較することによって決定されてもよい(ステップ276)。モバイル装置101の内部メモリ192が全世界にわたるすべての通信ネットワークの情報を格納するのに充分に大きい実例では、この決定はモバイル装置のプロセッサ191によって遂行されることが可能である。場合によっては、いったん動作パラメータ値がモバイル装置のプロセッサ191によって判定されると、判定された値はモバイル装置101の現在の地理的場所をサポートする中央VSIM SCPサーバ110へと送信されてもよい。受信した判定値を使用して、VSIM SCPサーバ110のプロセッサ(図示せず)は受信した値を選択基準と比較することによってモバイル装置101のニーズを満たすために現在の地理的場所で最適なVSIMサービス契約を判定することができる。この最適なVSIMサービス契約の判定はモバイル装置101へと返信されることが可能である。
【0077】
収集された動作パラメータ値に基づいて最適なVSIMサービス契約を判定するために、多種多様なアルゴリズムおよび選択基準のいずれが実施されることもあり得る。例えば、現地で利用可能ないずれのネットワークが通信使用要求(すなわち要求されるデータサービスの速度)をサポートするか或るアルゴリズムが最初に判定してもよい。次に、このアルゴリズムはこれら現地で利用可能なネットワークのいずれが意図された使用にとって最も費用効率的であるかを判定してもよい。このアルゴリズムは費用効果を判定するために時間(すなわち月、日、時刻)で因数分解してもよい。
【0078】
いったん最適なVSIMサービス契約が判定されると、モバイル装置のプロセッサ191は最適VSIMサービス契約が現在VSIMメモリユニット193上で使用可能であるVSIMサービス契約アカウントと異なるかどうか判定する(決定285)。現在使用可能であるVSIMサービス契約アカウントが判定された最適VSIMサービス契約と同じであれば(すなわち決定285=いいえ)、使用可能であるVSIMサービス契約アカウントを使用して通信発呼が図6に関連して上記で述べられたステップ221〜232に従って確立されてもよい(ステップ288)。
【0079】
現在VSIMメモリユニット193上で使用可能であるVSIMサービス契約アカウントが判定された最適VSIMサービス契約と異なれば(すなわち決定285=はい)、モバイル装置のプロセッサ191は最適VSIMサービス契約が以前にVSIMメモリユニット193に格納されたかどうか判定する(決定286)ためにモバイル装置のVSIMメモリユニット193にアクセスしてもよい。最適VSIMサービス契約が以前に購入されてモバイル装置のVSIMメモリユニット193上に格納されていれば(すなわち決定286=はい)、モバイル装置のプロセッサ191はVSIMメモリユニット193内に格納された最適VSIMサービス契約アカウントのプロビジョニングデータを使用可能状態のVSIMプロビジョニングデータバッファ314の中にコピーする(ステップ287)ことによって最適VSIMサービス契約を選択して使用可能状態にし、選択された最適VSIMサービス契約アカウントとの発呼を図6に関連して上記で述べられたステップ221〜232に従って確立する(ステップ288)。場合によっては、モバイル装置のプロセッサ191はポインタを介してVSIMメモリユニット193の中の場所から最適VSIMサービス契約アカウントのプロビジョニングデータを回収することによって最適VSIMサービス契約を選択して使用可能状態にしてもよい(ステップ287)。いったん発呼が図6に関連して上記で述べられたプロセスのフローに従って接続されるかまたは終結させられると、モバイル装置のプロセッサ191はメインループに戻ってもよい(ステップ270)。
【0080】
最適VSIMサービス契約が以前に購入されてVSIMメモリユニット193上に格納されていなければ(すなわち決定285=いいえ)、モバイル装置のプロセッサ191は図3に関連して上記で述べられたステップ201〜210または図9に関連して上記で述べられたステップ241〜249に従って最適VSIMサービス契約アカウントを購入するステップを開始してもよい(ステップ289)。いったん最適VSIMサービス契約アカウントが購入されてVSIMメモリユニット193内に格納されると、図6に関連して上記で述べられたステップ221〜232に従って最適VSIMサービス契約アカウントとの発呼が確立されることが可能である(ステップ288)。いったん発呼が図6のプロセスフローに従って接続されるかまたは終結させられると、モバイル装置のプロセッサ191はメインループに戻ってもよい(ステップ270)。
【0081】
図13は代案の実施形態に従った方法ステップのプロセスフローを図解している。最適VSIMサービス契約を判定するために使用されるアルゴリズムがモバイル装置101と適合しないVSIMサービス契約を選択することが見込まれるケースもあり得る。例えば、図12のステップ276で最適VSIMサービス契約を判定するために使用されるアルゴリズムが、UMTS VSIMサービス契約が最適VSIMサービス契約であると判定すると仮定する。CDMA 1xタイプのモバイル装置はUMTS VSIM PPSCと適合しない。したがって、最適VSIMサービス契約が引き続き判定されなければならない。後に続く判定は判定された適合しないVSIMサービス契約のいずれをも考慮対象から除外しなければならない。このプロセスは最適VSIMサービス契約がモバイル装置101ともやはり適合すると判定されるまで続いてもよい。
【0082】
図13に示されるように、図12に関連して上記で述べられた実施形態と同じ方式で代案の実施形態がステップ270〜276を実行する。いったん最適VSIMサービス契約がステップ276で判定されると、モバイル装置101のプロセッサ191は最適VSIMサービス契約がモバイル装置101と適合するかどうか判定する(決定277)。最適VSIMサービス契約がモバイル装置101と適合すれば(すなわち決定277=はい)、この代案の実施形態はまさに図12に関連して上記で述べられたようにステップ285〜289を実行し続ける。
【0083】
最適VSIMサービス契約がモバイル装置101と適合しなければ(すなわち決定277=いいえ)、この適合しないVSIMサービス契約は考慮対象から除外され(ステップ278)、他の最適VSIMサービス契約の判定が為される(ステップ276)。この方式で、ステップ276で適合する最適VSIMサービス契約が判定されるまで適合しないVSIMサービス契約が考慮対象から除外されるであろう。上記のように、いったん適合する最適VSIMサービス契約がステップ276で判定されると、この代案の実施形態は図12に関連して上記で述べられたようにステップ285〜289を実行することによって続く。最適VSIMサービス契約が遠隔の中央VSIM SCPサーバ110によって判定される実例では、考慮対象からの特定のVSIMサービス契約の除外を示すデータは引き続く判定が為される前にVSIM SCPサーバ110へと送信されてもよい。
【0084】
図14は別の代案の実施形態に従った方法ステップのプロセスフローを図解している。最適VSIMサービス契約を判定するために使用されるアルゴリズムが現在モバイル装置101に利用不可能であるVSIMサービス契約を選ぶことが見込まれるケースもやはりあり得る。最適VSIMサービス契約を判定するために使用されるアルゴリズムが理論的に利用可能な通信ネットワークのリストから選んでいる間で、現実的に通信ネットワークが様々な理由でモバイル装置101に利用可能でない可能性がある。例えば、モバイル装置101は通信ネットワークのカバレージ区域の中で受信を得ない、ときには「デッドスポット」と称される特定の場所に置かれている可能性がある。他のケースでは、空中での干渉妨害または発呼量の予期せぬ増大が、モバイル装置101が判定された最適VSIMサービス契約をサポートする通信ネットワークと通信リンクを確立することを妨げることもあり得る。したがって、最適VSIMサービス契約は再び判定されなければならない。引き続きの判定は現在利用不可能である通信ネットワークによってサポートされるいずれのVSIMサービス契約も考慮対象から除外しなければならない。このプロセスは最適VSIMサービス契約がモバイル装置101にもやはり利用可能であると判定されるまで続いてもよい。
【0085】
図14に示されるように、この代案の実施形態は図12に関連して上記で述べられた実施形態と同じ方式でステップ270〜276を実行する。いったん最適VSIMサービス契約がステップ276で判定されると、モバイル装置101のプロセッサ191は最適VSIMサービス契約をサポートする通信ネットワークがモバイル装置101に利用可能であるかどうか判定する(決定279)。最適VSIMサービス契約をサポートする通信ネットワークがモバイル装置101に利用可能であれば(すなわち決定279=はい)、この代案の実施形態は図12に関連して上記で述べられたようにステップ285〜289を実行し続ける。
【0086】
最適VSIMサービス契約をサポートする通信ネットワークがモバイル装置101に利用不可能であれば(すなわち決定279=いいえ)、モバイル装置101のプロセッサ191はいずれか利用可能な通信ネットワークがあるかどうか判定する(決定280)。いずれの通信ネットワークからもパイロット信号が受信されない地理的エリアにモバイル装置101が置かれている、モバイル装置101が地下にあるようなケースもあり得る。モバイル装置101がいずれの通信ネットワークからもパイロット信号を受信していなければ(すなわち決定280=いいえ)、ユーザーが状況を通知されてもよく(ステップ282)、モバイル装置101のプロセッサ191はメインループに戻る(ステップ270)。他の通信ネットワークが利用可能であることをモバイル装置101のプロセッサ191が判定すれば(すなわち決定280=はい)、利用不可能な通信ネットワークによってサポートされるVSIMサービス契約が考慮対象から除外され(ステップ281)、再び最適VSIMサービス契約の判定が為される(ステップ276)。この方式で、利用不可能なVSIMサービス契約(またはサポートする通信ネットワークが利用不可能であるVSIMサービス契約)は、サポートする通信ネットワークが利用可能である最適VSIMサービス契約がステップ276で判定されるまで考慮対象から除外される。上記のように、いったん利用可能な最適VSIMサービス契約がステップ276で判定されると、この代案の実施形態は図12に関連して上記で述べられたようにステップ285〜289を実行し続ける。最適VSIMサービス契約が遠隔の中央VSIM SCPサーバ110によって判定される実例では、考慮対象からの特定のVSIMサービス契約の除外を示すデータは引き続く判定が為される前にVSIM SCPサーバ110へと送信されてもよい。
【0087】
前述の方法の説明およびプロセスフローの図は単に例証的な実例であり、様々な実施形態のステップが提示された順序で実行されなければならない要求または意味すると意図されていない。当業者によって理解されるであろうように、前述の実施形態のステップの順序はいずれの順序でも実行されることがあり得る。
【0088】
前述の実施形態を実施するために使用されるハードウェアは命令のセットを実行するように構成された、当業者によって理解されるであろうようなマイクロプロセッサユニット、マイクロコンピュータユニット、プログラム可能な浮動小数点ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)を含めた処理素子およびメモリ素子であってもよく、ここで命令のセットは上記の方法に対応する方法ステップを実行するためのものである。場合によっては、いくつかのステップまたは方法は所定の機能に特異的である回路によって実行されてもよい。
【0089】
本願明細書に開示された実施形態に関して述べられた様々な例証となる論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実施され得ることを当業者は理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例証するために、様々な例証となる構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップがそれらの機能の観点から上記で概略的に述べられてきた。そのような機能は特定のアプリケーションおよび全体システムに課される設計の拘束に応じてハードウェアまたはソフトウェアのどちらかで実施される。熟練技術者は述べられた機能を各々の特定の用途のために様々な方法で実施することができるが、そのような実施法の決定は本発明の範囲からの逸脱を生じると解釈されるべきではない。
【0090】
本願明細書に開示された実施形態に関連して述べられた方法またはアルゴリズムのステップはハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、またはこれら2つの組合せで直接的に具現化することが可能である。ソフトウェアモジュールはプロセッサで読み取り可能な記憶媒体および/またはプロセッサで読み取り可能なメモリ内に存在してもよく、これらの両方はRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD-ROM、またはいずれかの他の有形な形の当業者に知られているデータ記憶媒体のいずれであってもよい。さらに、プロセッサで読み取り可能なメモリは1つ以上のメモリチップ、プロセッサチップ内部のメモリ、分離したメモリチップ、およびフラッシュメモリとRAMメモリのような異なるタイプのメモリの組合せを含んでもよい。モバイルハンドセットのメモリへの本願明細書における参照は、特定の構成、タイプ、またはパッケージに限定されることなく、モバイルハンドセットの中のいずれか1つまたは全部を包含するように意図される。範例の記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、かつ記憶媒体に情報を書き込むことができるようにモバイルハンドセットまたは主題のサーバのどちらかでプロセッサに結合される。代案では、記憶媒体はプロセッサに集積化されてもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存在してもよい。
【0091】
様々な実施形態の前述の説明はいずれの当業者も本発明を製作および使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態への様々な変更態様は当業者に容易に明白であり、本願明細書に規定された全般的な原理は本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されることが可能である。したがって、本発明は本願明細書に示された実施形態に限定されるように意図されてなく、その代わりに、特許請求項が本願明細書に開示された原理および新規な特徴と矛盾のない最も広い範囲に一致するはずである。
【符号の説明】
【0092】
11 ユーザーインターフェースディスプレイ
12 ロッカスイッチ
13 キーパッド
18 スピーカー
19 マイクロフォン
100 通信ネットワーク(例えばセルラー電話ネットワークまたはインターネット)
100a セルラー電話ネットワーク
101、101a、120 モバイル装置
102、103、104、105 VSIMサービス契約プロビジョニング(SCP)サーバ
106、107、108、109 VSIM SCPデータベース
110 VSIM SCPサーバ
120 基地局
121 サーバ
122 セルラー電話ネットワーク
126 サーバホスティングデータ
127 コンピュータ装置
129 地上回線電話
130 VSIMサーバ
131 認証サーバ
132 VSIMデータベース
133 認証データベース
191 プロセッサ
192 内部メモリ
193 VSIMメモリユニット
194 アンテナ
195 セルラー電話トランシーバ
199 ボコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル装置をプロビジョニングするための方法であって、
複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを少なくとも1つの遠隔データベースに格納するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの少なくとも2つに関するプロビジョニングデータをダウンロードするための前記モバイル装置からの要求を、通信ネットワークを経由して受信するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記少なくとも2つに関する前記プロビジョニングデータを前記モバイル装置内のVSIM内部メモリユニットに、前記通信ネットワークを使用してダウンロードするステップとを含む方法。
【請求項2】
前記複数のサービス契約のうちの前記少なくとも2つのうちの1つに関する前記ダウンロードされたプロビジョニングデータがプリペイドサービス契約のためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のサービス契約のうちの前記少なくとも2つのうちの1つに関する前記ダウンロードされたプロビジョニングデータが毎月のサービス契約のためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
遠隔の個人用データデータベース内に前記モバイル装置のユーザーに関する個人用データを格納するステップと、
前記通信ネットワークを経由して前記モバイル装置の前記ユーザーからアカウント名および認証認定を受信するステップと、
前記受信アカウント名および認証認定に基づいて前記ユーザーを認証するステップと、
前記ユーザーが認証されれば、前記遠隔の個人用データデータベース内に格納された前記ユーザーに関する前記個人用データを前記VSIM内部メモリユニットに、前記通信ネットワークを使用してダウンロードするステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
VSIM内部メモリユニット内の複数のサービス契約に関する格納プロビジョニングデータを格納したモバイル装置上で無線通信発呼を開始するための方法であって、
前記無線通信発呼をサポートするために前記複数のサービス契約のうちの1つの選択を受信するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択された1つに関するプロビジョニングデータをVSIMプロビジョニングデータバッファへと移すステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択された1つの前記移されたプロビジョニングデータを使用して通信ネットワークへの通信リンクを確立するステップとを含む方法。
【請求項6】
前記プロビジョニングデータがプリペイドサービス契約に対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記プロビジョニングデータが毎月のサービス契約に対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
複数のサービス契約に関する格納プロビジョニングデータを中に格納したVSIM内部メモリユニットを有するモバイル装置からの通信発呼を開始するための方法であって、
前記モバイル装置から複数の動作パラメータ値を収集するステップと、
前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記複数のサービス契約のうちの最適な1つを判定するステップと、
前記最適なサービス契約に対応するプロビジョニングデータを前記VSIM内部メモリユニットから回収するステップと、
前記最適なサービス契約に対応する前記回収したプロビジョニングデータを使用して通信ネットワークへの通信リンクを確立するステップとを含む方法。
【請求項9】
前記収集した複数の動作パラメータ値がモバイル装置の場所、通信発呼使用タイプ、および時間を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記通信発呼使用タイプが、開始される前記無線通信発呼に相当し、かつ音声発呼、低速データ発呼、中速データ発呼、および高速データ発呼で構成される群から選択される1つのタイプを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記最適サービス契約に対応する前記プロビジョニングデータが前記VSIM内部メモリユニットから回収される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記最適サービス契約に対応する前記プロビジョニングデータが遠隔のVSIMサーバを経由してアクセスされる遠隔のデータベースから回収され、前記通信リンクを確立する前に前記VSIM内部メモリユニットへとダウンロードされる、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記最適サービス契約がプリペイドのサービス契約である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記最適サービス契約が毎月のサービス契約である、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置と適合するかどうか判定するステップと、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置と適合しないと判定されれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークと同様のすべての通信ネットワークタイプを考慮対象から除外するステップと、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定するステップを繰り返すステップとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置に利用可能であるかどうか判定するステップと、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置に利用不可能であれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークを考慮対象から除外するステップと、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定するステップを繰り返すステップとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項17】
複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを格納するための手段と、
前記複数のサービス契約のうちの少なくとも2つに関するプロビジョニングデータをダウンロードするためのモバイル装置からの要求を通信ネットワークを経由して受信するための手段と、
前記複数のサービス契約のうちの前記少なくとも2つに関する前記格納されたプロビジョニングデータを前記モバイル装置内のVSIM内部メモリユニットに、前記通信ネットワークを使用してダウンロードする手段とを含むサーバ。
【請求項18】
前記モバイル装置のユーザーに関する個人用データを格納するための手段と、
前記通信ネットワークを経由して、前記モバイル装置の前記ユーザーからアカウント名および認証認定を受信するための手段と、
前記受信したアカウント名および認証認定に基づいて前記ユーザーを認証するための手段と、
前記ユーザーが認証されれば前記ユーザーに関する前記格納された個人用データを前記VSIM内部メモリユニットに、前記通信ネットワークを使用してダウンロードするための手段とをさらに含む、請求項17に記載のサーバ。
【請求項19】
複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを格納するための手段と、
無線通信発呼をサポートするために前記複数のサービス契約のうちの1つの選択を受信するための手段と、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択された1つに関するプロビジョニングデータをVSIMプロビジョニングデータバッファへと移すための手段と、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択された1つの前記移されたプロビジョニングデータを使用して通信ネットワークへの通信リンクを確立するための手段とを含むモバイル装置。
【請求項20】
複数のモバイル装置動作パラメータ値を収集するための手段と、
前記収集した複数のモバイル装置動作パラメータ値に基づいて最適サービス契約を判定するための手段と、
前記最適サービス契約に対応するプロビジョニングデータをメモリから回収するための手段と、
前記最適サービス契約に対応する前記回収したプロビジョニングデータを使用して通信ネットワークへの通信リンクを確立するための手段とを含む無線通信システム。
【請求項21】
前記複数の動作パラメータ値がモバイル装置の場所、通信発呼使用タイプ、および時間を含む、請求項20に記載の無線通信システム。
【請求項22】
前記通信発呼使用タイプが、開始される無線通信発呼に相当し、かつ音声発呼、低速データ発呼、中速データ発呼、および高速データ発呼で構成される群から選択される1つのタイプを含む、請求項21に記載の無線通信システム。
【請求項23】
前記最適サービス契約に対応するプロビジョニングデータをメモリから回収するための前記手段がVSIM内部メモリユニットからプロビジョニングデータを回収する、請求項21に記載の無線通信システム。
【請求項24】
前記最適サービス契約に対応するプロビジョニングデータをメモリから回収するための前記手段が遠隔のVSIMサーバを経由してアクセスされる遠隔のデータベースからプロビジョニングデータを回収する、請求項21に記載の無線通信システム。
【請求項25】
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置と適合するかどうか判定するための手段と、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置と適合しないと判定されれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークと同様のすべての通信ネットワークタイプを考慮対象から除外するための手段と、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定するステップを繰り返すための手段とをさらに含む、請求項21に記載の無線通信システム。
【請求項26】
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置に利用可能であるかどうか判定するための手段と、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置に利用不可能であれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークを考慮対象から除外するための手段と、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定するステップを繰り返すための手段とをさらに含む、請求項21に記載の無線通信システム。
【請求項27】
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合され、前記プロセッサを通信ネットワークに接続するように構成された通信インターフェース回路とを含み、
前記プロセッサが、
複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを前記メモリ内の少なくとも1つのデータベースに格納するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの少なくとも2つに関するプロビジョニングデータをダウンロードするためのモバイル装置からの要求を前記通信インターフェース回路を経由して受信するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記少なくとも2つに関する前記プロビジョニングデータを、前記通信インターフェース回路を使用して前記モバイル装置内のVSIM内部メモリユニットにダウンロードするステップとを含むステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成されるサーバ。
【請求項28】
プロセッサが、
前記モバイル装置のユーザーに関する第2の遠隔データベース内の個人用データを前記メモリ内に格納するステップと、
前記通信インターフェース回路を経由して前記モバイル装置の前記ユーザーからアカウント名および認証認定を受信するステップと、
前記受信したアカウント名および認証認定に基づいて前記ユーザーを認証するステップと、
前記ユーザーが認証されれば前記ユーザーに関する前記格納した個人用データを、前記通信インターフェース回路を使用して前記VSIM内部メモリユニットにダウンロードするステップとをさらに含むステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成される、請求項27に記載のサーバ。
【請求項29】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、VSIMメモリユニットの中の格納複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを格納しており、かつVSIMプロビジョニングデータバッファを含む内部メモリユニットと、
前記プロセッサに結合された無線通信トランシーバとを含み、
前記プロセッサが、
前記無線通信発呼をサポートするために複数のサービス契約のうちの1つの選択を受信するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択された1つに関するプロビジョニングデータを前記VSIMプロビジョニングデータバッファへと移すステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択された1つの前記移されたプロビジョニングデータを使用して、前記無線通信トランシーバを経由した無線通信ネットワークへの通信リンクを確立するステップとをステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成されるモバイル装置。
【請求項30】
前記プロセッサがさらに、
複数のモバイル装置動作パラメータ値を収集するステップと、
前記収集した複数の動作パラメータ値に基づいて最適サービス契約を判定するステップと、
前記最適サービス契約に対応するプロビジョニングデータを前記メモリから回収するステップと、
前記最適サービス契約に対応する前記回収したプロビジョニングデータを使用して、前記無線通信トランシーバを経由した無線通信ネットワークへの通信リンクを確立するステップとをさらに含むステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成される、請求項29に記載のモバイル装置。
【請求項31】
前記動作パラメータ値がモバイル装置の場所、通信発呼使用タイプ、および時間を含む、請求項30に記載のモバイル装置。
【請求項32】
前記通信発呼使用タイプが、開始される無線通信発呼に相当し、かつ音声発呼、低速データ発呼、中速データ発呼、および高速データ発呼で構成される群から選択される1つのタイプを含む、請求項31に記載のモバイル装置。
【請求項33】
前記プロビジョニングデータがVSIM内部メモリユニットから回収される、請求項32に記載のモバイル装置。
【請求項34】
前記プロセッサがさらに、遠隔のVSIMサーバを介してアクセスされる遠隔のデータベースから前記無線通信トランシーバを使用して前記最適サービス契約に対応する前記プロビジョニングデータをダウンロードするステップをさらに含むステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成される、請求項32に記載のモバイル装置。
【請求項35】
前記プロセッサが、
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置と適合するかどうか判定するステップと、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置と適合しないと判定されれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークと同様のすべての通信ネットワークタイプを考慮対象から除外するステップと、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定するステップを繰り返すステップとをさらに含むステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成される、請求項32に記載のモバイル装置。
【請求項36】
前記プロセッサが、
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置に利用可能であるかどうか判定するステップと、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置に利用不可能であれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークを考慮対象から除外するステップと、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定する前記ステップを繰り返すステップとをさらに含むステップを実行するためのソフトウェア命令を備えて構成される、請求項32に記載のモバイル装置。
【請求項37】
プロセッサに、
複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを少なくとも1つの遠隔データベースに格納するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの少なくとも2つに関するプロビジョニングデータをダウンロードするためのモバイル装置からの要求を、通信ネットワークを経由して受信するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記少なくとも2つに関する前記プロビジョニングデータを前記モバイル装置内のVSIM内部メモリユニットに、前記通信ネットワークを使用してダウンロードするステップとを含むステップを実行させるように構成された、プロセッサが実行可能なソフトウェア命令を格納した有形記憶媒体。
【請求項38】
前記少なくとも1つの遠隔データベースを格納しており、前記少なくとも1つの遠隔データベースがプリペイドのサービス契約をサポートするプロビジョニングデータを含む、請求項37に記載の有形記憶媒体。
【請求項39】
前記少なくとも1つの遠隔データベースを格納しており、前記少なくとも1つの遠隔データベースが毎月のサービス契約をサポートするプロビジョニングデータを含む、請求項37に記載の有形記憶媒体。
【請求項40】
プロセッサに、
前記モバイル装置のユーザーに関する個人用データを第2の遠隔データベースに格納するステップと、
前記通信ネットワークを経由して前記モバイル装置の前記ユーザーからアカウント名および認証認定を受信するステップと、
前記受信アカウント名および認証認定に基づいて前記ユーザーを認証するステップと、
前記ユーザーが認証されれば、前記第2の遠隔データデータベース内に格納された前記ユーザーに関する前記個人用データを前記VSIM内部メモリユニットに、前記通信ネットワークを使用してダウンロードするステップとを含むさらなるステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令を有する、請求項39に記載の有形記憶媒体。
【請求項41】
モバイル装置のプロセッサに、
複数のサービス契約に関するプロビジョニングデータを前記モバイル装置の内部メモリユニット内に格納するステップと、
前記無線通信発呼をサポートするために前記複数のサービス契約のうちの1つの選択を受信するステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択した1つに関するプロビジョニングデータを前記モバイル装置の内部メモリユニットのプロビジョニングデータバッファへと移すステップと、
前記複数のサービス契約のうちの前記選択した1つに関する前記移されたプロビジョニングデータを使用して通信ネットワークへの通信リンクを確立するステップとを含むステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令格納した有形記憶媒体。
【請求項42】
前記移されたプロビジョニングデータがプリペイドのサービス契約に対応する、請求項41に記載の有形記憶媒体。
【請求項43】
前記移されたプロビジョニングデータが毎月のサービス契約に対応する、請求項41に記載の有形記憶媒体。
【請求項44】
モバイル装置のプロセッサに、
前記モバイル装置の動作パラメータ値を収集するステップと、
前記収集した動作パラメータ値に基づいて複数のサービス契約から最適サービス契約を判定するステップと、
前記最適サービス契約に対応するプロビジョニングデータをメモリから回収するステップと、
前記最適サービス契約に対応する前記回収したプロビジョニングデータを使用して通信ネットワークへの通信リンクを確立するステップとを含むステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令を格納した有形記憶媒体。
【請求項45】
プロセッサに、
前記最適サービスプロバイダに対応する前記プロビジョニングデータを前記モバイル装置のVSIM内部メモリユニットから回収するステップを含むさらなるステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令を有する、請求項44に記載の有形記憶媒体。
【請求項46】
プロセッサに、
前記最適サービスプロバイダに対応する前記プロビジョニングデータを遠隔のVSIMサーバを介してアクセスされる遠隔データベースから回収するステップを含むさらなるステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令を有する、請求項44に記載の有形記憶媒体。
【請求項47】
プロセッサに、
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置と適合するかどうか判定するステップと、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置と適合しないと判定されれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークと同様のすべての通信ネットワークタイプを考慮対象から除外するステップと、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定するステップを繰り返すステップを含むさらなるステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令を有する、請求項44に記載の有形記憶媒体。
【請求項48】
プロセッサに、
前記最適サービス契約をサポートする通信ネットワークが前記モバイル装置に利用可能であるかどうか判定するステップと、
前記通信ネットワークが前記モバイル装置に利用不可能であれば、前記最適サービス契約をサポートする前記通信ネットワークを考慮対象から除外するステップと、
前記複数のサービス契約内に残るサービス契約から、前記収集した動作パラメータ値に基づいて前記最適サービス契約を判定する前記ステップを繰り返すステップとをさらに含むステップを実行させるように構成されたプロセッサで実行可能なソフトウェア命令を有する、請求項44に記載の有形記憶媒体。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図5】
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【図8】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−529789(P2012−529789A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514234(P2012−514234)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/037814
【国際公開番号】WO2010/144479
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】