説明

モータ

【課題】 ボビンの側面に端子が配設されたモータ本体を備えたケーシングと、当該端子を覆うコネクタカバーとの隙間に、好適にポッテイング材を塗布して、良好な防滴性を得ることが可能なモータを提供する。
【解決手段】 モータ本体2、ケーシング3、蓋体5、コネクタカバー4、外部コネクタ15を備え、コネクタカバー4は切欠部3aの軸線方向の内周面に当接される係合爪4b、外周面に当接される係合片4cによって係止され、切欠部3aの円周方向の縁部3cに当接される当接片4d、蓋体5の縁部5aに嵌合される嵌合部4eによってケーシング3に係合され、係合片4cは切欠部3aの縁部3cの外周面側に当接されることにより切欠部3aの軸線方向の縁部3cを覆うととともに、ケーシング3との間に空間部4fが形成され、空間部4fにポッテイング材6が充填され、切欠部3aの円周方向の縁部3cおよび外部コネクタ15の接続部4gにポッテイング材6が塗布されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボビンの側面に端子が配設されたモータ本体を備えたモータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高い位置決め精度や所定の回転角度が要求される機器には、ステッピングモータが用いられている。このステッピングモータは、例えば、下記特許文献1に開示されているように、駆動源として電気パルスを入力とし、パルス数に対応した機械的角度を出力するものである。
【0003】
このステッピングモータは、ボビンの側面に、コイル巻線の端部が接続される複数本の端子が配設されたモータ本体と、有底円筒型の側面に開口側から軸線方向に延在する凹状の切欠部が形成され、当該切欠部から上記端子を外方に突出させるとともに、内部に上記モータ本体を収納するケーシングと、このケーシングの上記開口を塞ぐ蓋体と、上記端子を覆って当該端子と接続されるとともに、外周縁部が上記切欠部の縁部および上記蓋体の縁部と係合されたコネクタカバーと、このコネクタカバーを介して上記端子に接続される外部コネクタとを備えている。
【0004】
また、上記コネクタカバーは、上記切欠部の軸線方向の上記縁部の内周面に当接される係合爪と、当該縁部の外周面に当接される係合片とによって係止されているとともに、上記切欠部の円周方向の上記縁部の内周面に沿って当接される当接片と、上記蓋体の縁部に嵌合される嵌合部とによって、上記ケーシングに取り付けられている。
【0005】
ところで、上記ステッピングモータなどのモータ類は、作動時の通電によって、コイル巻線が巻回されたコイルが発熱する。そして、通電が切断されると、上記コイル部の温度が低下するとともに、上記モータ本体を内装する上記ケーシングと、上記コネクタカバーとの隙間から空気が内部に侵入する。このときに、上記ケーシングに結露がある場合には、毛細管現象とモータ内部の負圧によって、水が上記モータ本体の内部に引き込まれる。これにより、上記ケーシングと上記コネクタカバーとの隙間に、水滴が一滴侵入するだけで、上記コネクタカバーの内側まで水滴が進行して、当該コネクタカバーに接続された上記端子が短絡してしまい、モータとしての機能を果たさなくなってしまう。
【0006】
このため、雰囲気湿度が高く、かつ温度変化の大きな場所での使用、または外部より水が付着する可能性の高い場所に使用する際には、何らかの防滴処理が必要となる。
そこで、従来は防滴性の向上を目的にして、図6に示すように、モータ100のケーシング30に形成された切欠部30aから外方に突出される端子を覆うコネクタカバー40の全周に、ポッテイング材60を塗布して、水がコネクタカバー40内やコネクタ70に浸入することを防いでいた。
【0007】
しかしながら、上記従来の方法は、ポッテイング材60を手作業によって塗布しているため、作業者によって、ポッテイング材60を塗布する位置や塗布する量にバラツキが生じてしまい、このバラツキがモータ100の防滴性の品質低下に繋がってしまうとともに、生産効率の低下や製造コストが嵩むという問題がある。
【0008】
また、塗布されるポッテイング材60のバラツキにより、安定した防滴性を得ることができず、モータ100の設置場所を工夫する必要が生じてしまい、設計する際の制約となってしまうという問題もある。さらに、ポッテイング材60を手作業で塗布するため、作業台や外部コネクタのリード線などに付着し易く、作業環境の悪化や作業効率の低下に繋がってしまうという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平9−312963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ボビンの側面に端子が配設されたモータ本体を備えたケーシングと、当該端子を覆うコネクタカバーとの隙間に、好適にポッテイング材を塗布して、良好な防滴性を得ることが可能なモータを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ボビンの側面に、コイル巻線の端部が接続される複数本の端子が配設されたモータ本体と、有底円筒型の側面に開口側から軸線方向に延在する凹状の切欠部が形成され、当該切欠部から上記端子を外方に突出させて内部に上記モータ本体を収納するケーシングと、このケーシングの上記開口を塞ぐ蓋体と、上記端子を覆って当該端子と接続されるとともに、外周縁部が上記切欠部および上記蓋体の縁部と接続されたコネクタカバーと、このコネクタカバーを介して上記端子に接続される外部コネクタとを備えたモータにおいて、上記コネクタカバーは、上記切欠部の軸線方向の各々の縁部の内周面に当接される係合爪と、当該縁部の外周面に当接される係合片とによって係止されているとともに、上記切欠部の円周方向の上記縁部の内周面に沿って当接される当接片と、上記蓋体の縁部に嵌合される嵌合部とによって上記ケーシングに係合され、上記係合片は、上記切欠部の上記縁部の外周面側に当接されることにより、上記切欠部の上記軸線方向の各々の上記縁部を覆うととともに、当該ケーシングとの間に上記軸線方向に挿通する空間部が形成され、上記係合片の上記空間部にポッテイング材が充填されているとともに、上記切欠部の円周方向の上記縁部および上記外部コネクタの接続部の上面にポッテイング材が塗布されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ポッテイング材は、シリコン樹脂であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1〜2に記載の本発明によれば、有底円筒状のケーシングの側面に形成されている凹状の切欠部を覆うコネクタカバーの外周縁部に設けられた係合片が、当該切欠部の軸線方向の縁部を覆うととともに、上記ケーシングの外表面との間に、上記軸線方向に挿通する空間部が形成され、かつ当該空間部にポッテイング材が充填されているため、上記ケーシングと上記コネクタカバーとの隙間に、確実に上記ポッテイング材を塗布することができるとともに、上記ポッテイング材の塗布する量のバラツキを低減させることができる。これにより、作業効率を向上させて、安定した防滴性を得ることができる。
【0014】
また、上記空間部に、ディスペンサなどの機械を用いて、上記ポッテイング材を容易に充填することができるため、上記ポッテイング材を上記ケーシングの塗布部以外の表面、および外部コネクタのリード線などに付着することを防ぐことができ、粘度の低い上記ポッテイング材を用いることができるとともに、上記空間部の径方向の大きさを変更することにより、上記ポッテイング材の粘度を調整することできる。この結果、上記ポッテイング材を塗布する作業効率を向上させて、生産性を上げることができる。
【0015】
そして、上記ポッテイング材が、上記切欠部の円周方向の上記縁部、および上記外部コネクタの接続部の上面に塗布されているため、上記軸線方向に挿通された上記空間部に、上記ディスペンサを用いて上記ポッテイング材を充填する際に、上記外部コネクタの接続部側を上方に配置して、当該ディスペンサにセットすることにより、上記空間部への充填と、上記切欠部の円周方向の上記縁部、および上記外部コネクタの接続部の上面への塗布を、モータ自体を回転させることにより容易に塗布することができる。これにより、生産性を向上させることができる。
【0016】
さらに、上記ケーシングの開口側は、当該開口を塞ぐ蓋体の縁部が、上記コネクタカバーに嵌合されて係合されているため、上記ケーシングに水滴などの水分が付着されていた場合でも、この係合部から当該水分の侵入を防ぐことができる。これにより、防滴処理として塗布される上記ポッテイング材を、凹状の上記切欠部の上記縁部に沿って塗布するとともに、上記外部コネクタの接続部の上面に塗布するのみで、上記水分の侵入を防ぐことができる。この結果、作業工程を簡素化することができるとともに、良好な防滴性を得ることができ、様々な場所にモータを配設することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、上記ポッテイング材がシリコン樹脂であるため、上記ポッテイング材を注入する場所や塗布する場所によって、粘度を容易に調整することができるとともに、UV照射などによって、簡便に固化することができる。この結果、作業性や生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明のモータの一実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は右側面である。
【図2】図1(a)のA−A断面図である。
【図3】本発明のモータのケーシングに取り付けるコネクタカバーの斜視図である。
【図4】本発明のモータのケーシングにコネクタカバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のモータにポッテイング材を塗布する方法を示す斜視図である。
【図6】従来のモータにポッテイング材を塗布した状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1および図2に示すように、本発明のモータ1は、ボビン7の側面に複数本の端子9が配設されたモータ本体2と、このモータ本体2を収納するとともに、側面に凹状の切欠部3aが形成された有底円筒型のケーシング3と、このケーシング3の開口を塞ぐ蓋体5と、この蓋体5の縁部5aおよび切欠部3aに係合されたコネクタカバー4と、このコネクタカバー4を介して端子9に接続される外部コネクタ15とを備えて概略構成されている。
【0020】
ここで、モータ本体2は、ステータ部10とロータ11とにより概略構成されている。このステータ部10は、円環状に形成されているとともに、内周面に櫛歯状の極歯12が複数形成され、かつ互いの各極歯12を交互に等間隔に配列されて組み合わされた二対のフィールドプレート13により二組のヨークを構成し、このヨークの外周にボビン7を一体的に設け、かつこのボビン7の外周にコイル巻線8を巻回することにより、多相コイルを構成したものである。また、ステータ部10のボビン7の側面に、コイル巻線8の端部が接続される複数本の端子9が配設されている。
【0021】
また、ステータ部10の中心部空間には、ロータ11が回転自在に設けられている。このロータ11は、出力軸11aと、この出力軸11aに一体的に固定されているとともに、ステータ部10の内周面に複数設けられた極歯12と極小間隔において対向する永久磁石14とにより構成されている。この永久磁石14は、その外周面が周方向に順次異なる磁極に着磁されている。
【0022】
そして、ケーシング3は、側面に開口3b側から軸線方向に延在する凹状の切欠部3aが形成されているとともに、当該切欠部3aから端子9を外方に突出させて、内部にモータ本体2が収納されている。また、ケーシング3の開口3bには、当該開口3bを塞ぐ蓋体5が係合されて一体的に設けられている。
【0023】
さらに、ケーシング3には、モータ本体2の端子9を覆って、当該端子9と接続されるとともに、外周縁部4aが切欠部3aの縁部3cおよび蓋体5の縁部5aと係合されるコネクタカバー4が設けられている。このコネクタカバー4は、図1および図3に示すように、外周縁部4aに、ケーシング3の切欠部3aの軸線方向の縁部3cの内周面に当接される係合爪4bが対向配置されているとともに、当該縁部3cの外周面に当接される係合片4cが対向配置されて延設されている。
【0024】
また、係合片4cは、平面視において略く字状に形成されているとともに、切欠部3aの縁部3cの外周面側に当接されることにより、切欠部3aの上記軸線方向の各々の縁部3cを覆い、かつケーシング3の外表面との間に、上記軸線方向に挿通する空間部4fが形成されている。この空間部4fは、ケーシング3の軸線方向の各々の開口側に、切欠4hが形成されている。この切欠4hは、平面視において略く字状のケーシング3に当接される一方側の辺部に形成されている。
【0025】
そして、コネクタカバー4には、ケーシング3の切欠部3aの円周方向の縁部3cの内周面に沿って当接される当接片4dが円弧状に形成されている。また、ケーシング3の開口3bを覆う蓋体5の縁部5aに嵌合される嵌合部4eが形成されている。
【0026】
さらに、コネクタカバー4には、モータ本体2の端子9に接続される外部コネクタ15が設けられている。この外部コネクタ15は、コネクタカバー4の接続部4gに挿入されて嵌合されるインサート部15aと、このインサート部15aから外部機器に接続されるリード線15bにより構成されている。
【0027】
以上の構成によるモータ1を用いて、ポッテイング材6を塗布して防滴処理を行うには、まず、図4に示すように、ポッテイング材6を塗布するディスペンサ16に、モータ1をセットする。この際に、モータ1は、有底円筒状のケーシング3の閉塞側を上部側にセットする。
【0028】
次いで、ディスペンサ16より、コネクタカバー4の一方側の係合片4cと、この係合片4cが当接されているケーシング3との間に形成された空間部4fに、ポッテイング材6を注入する。この際、ポッテイング材6は、粘度が400Poise〜300Poiseのシリコン樹脂が用いられる。そのため、従来使用していたポッテイング材(粘度700Poise)に比べて、粘度的には約50%の流れやすさになっている。
なお、この空間部4fに注入するポッテイング材6は、当該空間部4fの径方向の大きさによって、粘度を調整することにより、作業効率を向上させることができる。
【0029】
また、コネクタカバー4の係合片4cは、空間部4fの各々のケーシング3の軸線方向の開口部に切欠4hが形成されているため、ケーシング3の切欠部3aの縁部3cに、ポッテイング材6が確実に塗布されているかを確認することができる。
【0030】
次に、モータ1を回転させながら、切欠部3aの円周方向の縁部3cに、ポッテイング材6を塗布するとともに、外部コネクタ15が接続されている接続部4gの上面に、ポッテイング材6を塗布する。
【0031】
そして、ケーシング3とコネクタカバー4との接続部分および外部コネクタ15の接続部4gの上面にポッテイング材6を塗布した後に、UV照射によって、ポッテイング材6を硬化させる。これにより、モータ1に防滴処理を施すことができるため、雰囲気湿度が高く、温度変化が大きな場所での使用を可能とする。
【0032】
上述の実施形態によるモータによれば、有底円筒状のケーシング3の側面に形成されている凹状の切欠部3aを覆うコネクタカバー4の外周縁部4aに設けられた係合片4cが、当該切欠部3aの軸線方向の縁部3cを覆うととともに、ケーシング3の外表面との間に、上記軸線方向に挿通する空間部4fが形成され、かつ当該空間部4fにポッテイング材6が充填されているため、ケーシング3とコネクタカバー4との隙間に、確実にポッテイング材6を塗布することができるとともに、ポッテイング材6の塗布する量のバラツキを低減させることができる。これにより、作業効率を向上させて、安定した防滴性を得ることができる。
【0033】
また、空間部4fに、ディスペンサ16などの機械を用いて、ポッテイング材6を容易に充填することができるため、ポッテイング材6をケーシング3の塗布部以外の表面、および外部コネクタ15のリード線などに付着することを防ぐことができ、粘度の低いポッテイング材6を用いることができるとともに、空間部4fの径方向の大きさを変更することにより、ポッテイング材6の粘度を調整することできる。この結果、ポッテイング材6を塗布する作業効率を向上させて、生産性を上げることができる。
【0034】
そして、ポッテイング材6が、切欠部3aの円周方向の縁部3c、および外部コネクタ15の接続部4gの上面に塗布されているため、上記軸線方向に挿通された空間部4fに、ディスペンサ16を用いてポッテイング材6を充填する際に、外部コネクタ15の接続部4g側を上方に配置して、ディスペンサ16にセットすることにより、空間部4fへの充填と、切欠部3aの円周方向の縁部3c、および外部コネクタ15の接続部4gの上面への塗布を、モータ1自体を回転させることにより容易に塗布することができる。これにより、ポッテイング材6を効率良く塗布することができ、生産性を向上させることができる。
【0035】
さらに、ケーシング3の開口3b側は、当該開口3bを塞ぐ蓋体5の縁部5aが、コネクタカバー4に嵌合されて係合されているため、ケーシング3に水滴などの水分が付着されていた場合でも、この係合部から当該水分の侵入を防ぐことができる。これにより、防滴処理として塗布されるポッテイング材6を、凹状の切欠部3aの縁部3cに沿って塗布するとともに、外部コネクタ15の接続部4gの上面に塗布するのみで、上記水分の侵入を防ぐことができる。この結果、作業工程を簡素化することができるとともに、良好な防滴性を得ることができ、様々な場所にモータを配設することができる。
【0036】
また、ポッテイング材6がシリコン樹脂であるため、ポッテイング材6を注入する場所や塗布する場所によって、粘度を容易に調整することができるとともに、UV照射などによって、簡便に固化することができる。この結果、作業性や生産性を向上させることができる。
【0037】
なお、上記実施の形態において、ポッテイング材6としてシリコン樹脂を用いる場合のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、エポキシ樹脂やセラミックバインダを配合した樹脂を用いても対応可能である。
【産業上の利用可能性】
【0038】
ボビンの側面に端子が配設されたモータ本体を備えたモータに用いることができる。
【符号の説明】
【0039】
1 モータ
2 モータ本体
3 ケーシング
3a 切欠部
3b 開口
3c 縁部
4 コネクタカバー
4a 外周縁部
4b 係合爪
4c 係合片
4d 当接片
4e 嵌合部
4f 空間部
4g 接続部
5 蓋体
5a 縁部
6 ポッテイング材
7 ボビン
8 コイル
8a コイル巻線
9 端子
15 外部コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボビンの側面に、コイル巻線の端部が接続される複数本の端子が配設されたモータ本体と、有底円筒型の側面に開口側から軸線方向に延在する凹状の切欠部が形成され、当該切欠部から上記端子を外方に突出させて内部に上記モータ本体を収納するケーシングと、このケーシングの上記開口を塞ぐ蓋体と、上記端子を覆って当該端子と接続されるとともに、外周縁部が上記切欠部および上記蓋体の縁部と係合されたコネクタカバーと、このコネクタカバーを介して上記端子に接続される外部コネクタとを備えたモータにおいて、
上記コネクタカバーは、上記切欠部の軸線方向の各々の縁部の内周面に当接される係合爪と、当該縁部の外周面に当接される係合片とによって係止されているとともに、上記切欠部の円周方向の上記縁部の内周面に沿って当接される当接片と、上記蓋体の縁部に嵌合される嵌合部とによって上記ケーシングに係合され、
上記係合片は、上記切欠部の上記縁部の外周面側に当接されることにより、上記切欠部の上記軸線方向の各々の上記縁部を覆うととともに、当該ケーシングとの間に上記軸線方向に挿通する空間部が形成され、
上記係合片の上記空間部にポッテイング材が充填されているとともに、上記切欠部の円周方向の上記縁部および上記外部コネクタの接続部の上面にポッテイング材が塗布されていることを特徴とするモータ。
【請求項2】
上記ポッテイング材は、シリコン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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