説明

ユーザインターフェースの表示装置、ユーザインターフェースの表示方法及びプログラム

【課題】画像処理におけるワークフローをユーザに認識させる。
【解決手段】画像情報を表示するブラウズ処理、画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースの表示装置であって、画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示するアプリケーションウィンドウ表示部と、表示画面における画像処理アプリケーションのウィンドウ内に、画像情報の表示を含むブラウズ処理のウィンドウ、レイアウト情報の表示を含むレイアウト処理のウィンドウ、及び、印刷情報の表示を含むプリント処理のウィンドウを表示する処理ウィンドウ表示部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインターフェースの表示装置、ユーザインターフェースの表示方法及びプログラムに関する。本発明は、画像情報から印刷情報を生成する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースの表示装置、ユーザインターフェースの表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客から原稿画像の注文を受け付けて、受け付けた原稿画像の画像情報に基づいて出力画像を出力し、出力した出力画像の顧客への引渡す画像処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像処理システムは、オーダエントリGUI(グラフィックユーザインターフェース)を用いてオペレータから注文の情報を受け付けて、これを登録する。
【特許文献1】特開2004−117571号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記画像処理システムにおいて、オーダエントリGUIは、注文の登録及び注文の管理をするが、現像、プリント作成等の画像処理についてはそれぞれ別のアプリケーションが用いられている。上記画像処理システムがフォトラボ店に設置され、フォトラボ店のオペレータにより操作される場合には、フォトラボ店のオペレータその他の店員は原稿画像の注文から出力画像のプリント作成まで、いずれのアプリケーションをいずれの順序で操作するかというワークフローを把握していることが多い。しかしながら、上記画像処理システムでは、個人のユーザが、デジタルカメラ等で撮像した画像情報に、自分で画像処理をしてインクジェットプリンタ等から印刷する場合には、画像情報から印刷情報を生成するまでにどのような処理をするかというワークフローを把握し、当該処理に基づいて画像情報から印刷情報を生成することが困難であるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、画像情報を表示するブラウズ処理、画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースの表示装置であって、画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示するアプリケーションウィンドウ表示部と、表示画面における画像処理アプリケーションのウィンドウ内に、画像情報の表示を含むブラウズ処理のウィンドウ、レイアウト情報の表示を含むレイアウト処理のウィンドウ、及び、印刷情報の表示を含むプリント処理のウィンドウを表示する処理ウィンドウ表示部とを備える。これにより、画像処理アプリケーションにおいて、画像情報から印刷情報を生成するまでに行われる処理を明確にユーザに提示することができる。
【0005】
上記ユーザインターフェースの表示装置において、画像処理アプリケーションにおいてブラウズ処理、レイアウト処理及びプリント処理がこの順に連携しており、ブラウズ処理において画像情報が変更された場合に、レイアウト処理のウィンドウ内及びプリント処理のウィンドウ内に表示されている画像情報を変更する変更反映部を更に備えてもよい。また、上記ユーザインターフェースの表示装置において、変更反映部は、レイアウト処理においてレイアウト情報が変更された場合に、プリント処理のウィンドウ内に表示されているレイアウト情報を変更してもよい。これらにより、画像処理アプリケーションにおいて、処理の上流における変更が下流の処理に与える影響をユーザに認識させることができる。
【0006】
上記ユーザインターフェースの表示装置において、変更反映部は、プリント処理において印刷情報が変更された場合に、変更された印刷情報に基づいて、レイアウト処理における新たなレイアウト情報を生成してもよい。これにより、画像処理アプリケーションにおいて、上流における処理を無駄にすることなく、次回から変更後の処理を上流から行うことができる。
【0007】
上記ユーザインターフェースの表示装置において、ブラウズ処理、レイアウト処理及びプリント処理はそれぞれサブルーチンの処理を有し、サブルーチンの処理が選択された場合に、サブルーチンのウィンドウを新たに表示し、サブルーチンの処理の終了が選択された場合に、サブルーチンのウィンドウを閉じるサブルーチン表示部を更に備えてもよい。各サブルーチンの処理をした場合であっても、画像情報から印刷情報を生成するまでに行われる処理を明確にユーザに提示することができる。
【0008】
本発明の第2の形態においては、画像情報を表示するブラウズ処理、画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースの表示方法であって、画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示し、表示画面におけるアプリケーションのウィンドウ内に、画像情報の表示を含むブラウズ処理のウィンドウ、レイアウト情報の表示を含むレイアウト処理のウィンドウ、及び、印刷情報の表示を含むプリント処理のウィンドウを表示する。これにより、第1の形態と同じ効果を得ることができる。
【0009】
本発明の第3の形態においては、画像情報を表示するブラウズ処理、画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースのプログラムであって、コンピュータに、画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示する外ウィンドウ表示機能、及び、表示画面における画像処理アプリケーションのウィンドウ内に、画像情報の表示を含むブラウズ処理のウィンドウ、レイアウト情報の表示を含むレイアウト処理のウィンドウ、及び、印刷情報の表示を含むプリント処理のウィンドウを表示する内ウィンドウ表示機能を実現させる。これにより、第1の形態と同じ効果を得ることができる。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成を示す概略図である。デジタルカメラ20は、光学素子を用いて対象を撮像し、当該対象についてデジタルの画像情報を生成する。画像処理装置10は、デジタルカメラ20から画像情報を取得し、取得した画像情報に対して画像処理をして印刷情報を生成し、生成した印刷情報をプリンタ22に出力する。プリンタ22は、画像処理装置10から出力された印刷情報に基づいて、被記録物に印刷情報を印刷する。プリンタ22の一例は、インクジェット式記録装置である。
【0013】
画像処理装置10は、画像処理のアプリケーションを実行するパーソナルコンピュータ14と、このパーソナルコンピュータ14からの出力に基づいて、ユーザ24に対して画面を表示するディスプレイ12と、ユーザ24からパーソナルコンピュータ14への入力手段の一例としてのキーボード16及びマウス18とを備える。本実施形態は、画像処理装置10のパーソナルコンピュータ14で実行される画像処理アプリケーションにおいて、画像情報から印刷情報を生成するまでに行われる処理を明確にユーザ24に提示するインターフェースを提供することを目的とする。
【0014】
図2は、画像処理装置10の機能を説明する機能ブロック図である。図3は、画像処理装置10のユーザインターフェース部30により表示される表示画面の一例であり、図4は、図3を模式的に示した模式図である。
【0015】
図2に示すように、画像処理装置10は、デジタルカメラ20から取得した画像情報310から印刷情報330を生成する画像処理部40と、この画像処理部40からの出力に基づいてディスプレイ12の表示画面に表示をし、かつ、キーボード16またはマウス18を介してユーザ24からの入力を受け付けて画像処理部40に渡すユーザインターフェース部30とを有する。ユーザインターフェース部30は、本発明のユーザインターフェースの表示装置の一例である。
【0016】
画像処理部40は、画像処理のアプリケーション全体について起動及び終了などの処理をするアプリケーション処理部200と、デジタルカメラ20から画像情報310を取得してディスプレイ12に表示するブラウズ処理部210と、ブラウズ処理部210により取得された画像情報310を格納する画像情報格納部250とを備える。画像処理部40はさらに、画像情報310に格納されている画像情報310を割り付けてレイアウト情報320を生成するレイアウト処理部220と、レイアウト処理部220により生成されたレイアウト情報320を格納するレイアウト情報格納部260とを備える。画像処理部40はさらに、レイアウト情報格納部260に格納されているレイアウト情報320に基づいて印刷情報330を生成し、プリンタ22に出力するプリント処理部230と、プリント処理部230により生成された印刷情報330を格納する印刷情報格納部270とを備える。また、ブラウズ処理部210、レイアウト処理部220及びプリント処理部230は、それぞれサブルーチンの処理を有する。
【0017】
ブラウズ処理部210は、デジタルカメラ20から画像情報310を取得して画像情報格納部250に格納すると共に、後述するユーザインターフェース部30を介してディスプレイ12に表示する。また、ブラウズ処理部210は、画像情報格納部250に格納されている画像情報310を読み出し、サムネイル表示、色補正、左右反転などのブラウズ処理を実行する。
【0018】
画像情報格納部250は、画像情報310を識別する画像IDに対応付けて、ビットマップ、及び、当該ビットマップをブラウズ処理部210のブラウズ処理により更新した内容を示す更新情報を含む画像情報310を格納する。画像情報格納部250は、デジタルカメラ20から取得したビットマップと共に、このビットマップに対する更新情報を格納しているので、外部からの要求に応じてデジタルカメラ20から取得してブラウズ処理部210により処理される前のビットマップ自体を外部に出力することもできる。なおここで、ビットマップは点の集まりで表現された画像という広義に用いており、JPEG等の形式を含む。また、画像情報格納部250は、ビットマップに替えてベクタマップ、すなわち、ベクトルデータの集まりで表現した画像を含む画像情報310を格納してもよい。
【0019】
レイアウト情報格納部260は、上記レイアウト情報320に加えて、テンプレート情報340を格納する。テンプレート情報340は、頻繁に使われることが予想されるレイアウトの雛形であるテンプレート、及び、当該テンプレートを識別するテンプレートIDを含む。また、レイアウト情報320は、レイアウト処理部220により作成されたレイアウト情報320を識別するレイアウトID、このレイアウトを作成するのに用いられたテンプレートのテンプレートID、及び、このレイアウトに割り付けられた画像情報310の画像IDを含む。なお、レイアウト処理部220においてテンプレートを用いることなくレイアウトが作成された場合には、レイアウト情報格納部260は、テンプレートIDに替えて、レイアウトの内容を示す情報をレイアウト処理部220から受け取って格納する。
【0020】
印刷情報格納部270は、上記印刷情報330に加えて、設定情報350を格納する。設定情報350は、プリンタ22のプリンタドライバに設定されている各パラーメタ、及び、設定情報350を識別する設定情報IDを含む。また、印刷情報330は、プリント処理部230により作成された印刷情報330を識別する印刷ID、この印刷情報を作成するのに用いられた設定情報ID、及び、この印刷情報330により印刷されるレイアウト情報320のレイアウトIDを含む。
【0021】
ユーザインターフェース部30は、図3に示すアプリケーションウィンドウ100をディスプレイ12の表示画面に表示するアプリケーション主表示部202と、表示画面におけるアプリケーションウィンドウ100内に、画像情報310の表示を含むブラウズウィンドウ110、レイアウト情報320の表示を含むレイアウトウィンドウ120、及び、印刷情報330の表示を含むプリントウィンドウ130を表示する処理ウィンドウ表示部204と、それぞれの処理においてサブルーチンの処理が選択された場合に、サブルーチンのウィンドウを新たに表示し、サブルーチンの処理の終了が選択された場合に、サブルーチンのウィンドウを閉じるサブルーチン表示部206を備える。ユーザインターフェース部30はさらに、ブラウズ処理部210及びレイアウト処理部220において画像情報310、レイアウト情報320がそれぞれ変更された場合に、これに対応してレイアウトウィンドウ120及びプリントウィンドウ130の表示を変更する変更反映部240を備える。なお、アプリケーション主表示部202は、本発明のアプリケーションウィンドウ表示部の一例である。
【0022】
処理ウィンドウ表示部204は、ブラウズウィンドウ110、レイアウトウィンドウ120及びプリントウィンドウ130をそれぞれ表示するブラウズ主表示部212、レイアウト主表示部222及びプリント主表示部232を有する。同様に、サブルーチン表示部206、ブラウズ処理、レイアウト処理及びプリント処理のサブルーチンのウィンドウをそれぞれ表示するブラウズ副表示部214、レイアウト副表示部224及びプリント副表示部234を有する。
【0023】
また、記録媒体50は、少なくとも上記ユーザインターフェース部30の動作を行わせるプログラムを格納する。パーソナルコンピュータ14は記録媒体50に格納された上記プログラムをインストールすることにより、ユーザインターフェース部30の動作を行わせてもよい。さらに、他の方法として、パーソナルコンピュータ14は、そのようなプログラムを、通信回線を介して取得してもよい。
【0024】
図3及び図4に示すアプリケーションウィンドウ100は、画像処理アプリケーションの処理全体のウィンドウである。これを表示すべく、アプリケーション処理部200は、アプリケーションウィンドウ100を表示する表示用データをメモリ上に展開して生成する。アプリケーション主表示部202は、アプリケーション処理部200により生成された表示用データを受け取り、アプリケーションウィンドウ100を表示する。アプリケーションウィンドウ100内には、アプリケーション全体に対する操作に関する項目が表示される画像処理アプリケーション操作エリア104が表示される。この画像処理アプリケーション操作エリア104に表示される項目の例は、画像処理アプリケーションの起動又は終了を受け付ける起動終了ボタン108である。
【0025】
ブラウズウィンドウ110は、ブラウズ処理に関する情報を提供するウィンドウである。ブラウズ主表示部212は、ブラウズウィンドウ110をアプリケーションウィンドウ100内に表示する。図3及び図4において、ブラウズ主表示部212は、ブラウズウィンドウ110をアプリケーションウィンドウ100内の左寄りに表示する。これを表示すべく、ブラウズ処理部210は、画像情報格納部250を参照して画像情報格納部250に格納されている画像情報310をメモリ上に展開して表示用データを作成する。ブラウズ主表示部212は、ブラウズ処理部210から上記表示用データを受け取り、上記ブラウズウィンドウ110に表示する。ブラウズウィンドウ110は、表示画像113を表示するサムネイル画像表示エリア112、ブラウズ処理操作エリア114及び画像処理エリア116を含む。ブラウズ処理部210が有する機能であって、主として画像情報310の変更をともなわない機能の項目は、ブラウズ処理操作エリア114に表示される。ブラウズ処理部210が有する機能であって、主として画像情報310の変更をともなう機能の項目は、上記画像処理エリア116に表示される。ブラウズ処理部210は、ユーザ24が、ブラウズ処理操作エリア114又は画像処理エリア116の項目を選択又は入力等すると、選択又は入力等した内容に応じて機能を実行する。例えば、ユーザ24がブラウズ処理操作エリア114の項目を選択又は入力することにより、ブラウズ処理部210は、サムネイル画像表示エリア112に表示させようとする表示画像113に関し、どれを選択し、どのようにサムネイル画像表示エリア112に表示させるのかを決定する。なお、ブラウズウィンドウ110には、ブラウズ処理操作エリア114及び画像処理エリア116の機能を集約した一つのエリアとしてもよい。
【0026】
レイアウトウィンドウ120は、レイアウト処理に関する情報を提供するウィンドウである。レイアウト主表示部222は、レイアウトウィンドウ120をアプリケーションウィンドウ100内に表示する。図3及び図4において、レイアウト主表示部222は、レイアウトウィンドウ120をアプリケーションウィンドウ100内の中央に表示する。これを表示すべく、ブラウズ処理部210は、レイアウト情報格納部260を参照して、レイアウト情報格納部260に格納されているレイアウト情報320をメモリ上に展開して表示用データを作成する。レイアウト主表示部222は、上記表示用データを、レイアウトウィンドウ120に表示する。レイアウトウィンドウ120は、レイアウト情報表示エリア122、レイアウト処理操作エリア124及びレイアウト一覧表示エリア126を含む。レイアウト処理部220が有する機能の項目は、レイアウト処理操作エリア124に表示される。ユーザ24がレイアウト処理操作エリア124の項目を選択又は入力等すると、レイアウト処理部220は、選択又は入力等した内容に応じて機能を実行する。例えば、ユーザ24がレイアウト処理操作エリア124の項目を選択又は入力することにより、レイアウト処理部220は、レイアウト情報320の生成に関し、既存テンプレートを使用するかどうかを決定し、配置する画像情報310を選択する。生成中のレイアウト情報320は、レイアウト情報表示エリア122に編集レイアウト123として表示される。レイアウト一覧表示エリア126は、作成中及び作成済みの編集レイアウト123を一連のページとして表示する領域である。また、レイアウト処理操作エリア124には、テンプレートIDに対応付けられたテンプレート名のリストが表示される。ユーザ24は、レイアウト処理操作エリア124の当該リストからテンプレート名を選択する。これにより、レイアウト処理部220はユーザ24により選択されたテンプレート名に対応したテンプレートIDを取得し、レイアウト情報格納部260を参照してテンプレート情報を取得する。
【0027】
プリントウィンドウ130は、プリント処理に関する情報を提供するウィンドウである。プリント主表示部232は、プリントウィンドウ130をアプリケーションウィンドウ100内に表示する。図3及び図4において、プリント主表示部232は、プリントウィンドウ130をアプリケーションウィンドウ100内の右寄りに表示する。これを表示すべく、プリント処理部230は、印刷情報格納部270を参照して印刷情報330に格納されている印刷情報330をメモリ上に展開して表示用データを作成する。プリント主表示部232は、上記表示用データを、上記プリントウィンドウ130に表示する。プリントウィンドウ130は、印刷情報表示エリア132及びプリント処理操作エリア134を含む。プリント処理部230が有する機能の項目は、プリント処理操作エリア134に表示される。ユーザ24がプリント処理操作エリア134の項目を選択又は入力等すると、プリント処理部230は、選択又は入力等した内容に応じて機能を実行する。例えば、ユーザ24がプリント処理操作エリア134に配置された項目を選択又は入力することにより、プリント処理部230は、印刷するレイアウト情報320を選択し、また、用紙サイズを決定して、印刷情報330を生成する。作成中の印刷情報330は、印刷情報表示エリア132に印刷プレビュー133として表示される。
【0028】
さらに、図4を用いて、画像情報310を取得して印刷情報設定情報350を出力するまでに行われる処理に基づく表示画面を説明する。ユーザ24は、表示画像113を、レイアウト情報表示エリア122の一定の位置にドラックアンドドロップすることにより、表示画像113を編集レイアウト123の当該位置に割り付ける指示を画像処理装置10に与える。図4は、表示画像113a(人物)、113d(星)及び113f(家)を編集レイアウト123に割り付ける例を示す。
【0029】
ブラウズ処理部210及びレイアウト処理部220は、それぞれブラウズ主表示部212及びレイアウト主表示部222からの通知により、ユーザ24によりドラックアンドドロップがなされたことを認識する。ブラウズ処理部210は、ブラウズウィンドウ110において上記ドラックアンドドロップのドラックされた表示画像113の位置から画像情報310の画像IDを特定する。ブラウズ処理部210は、特定した画像IDを、後述する変更反映部240を経由してレイアウト処理部220に対して通知する。レイアウト処理部220は、上記ドラックアンドドロップのドロップされた位置から、編集レイアウト123における割り付け位置を特定する。レイアウト処理部220は、画像ID及び割り付け位置の情報から、上記ドラックアンドドロップ後のレイアウト情報320を生成する。レイアウト処理部220は、レイアウト主表示部222に対して、上記生成したレイアウト情報320の表示を指示する。これにより、レイアウト主表示部222が上記レイアウト情報320に基づく編集レイアウト123を表示する。
【0030】
図5は、図4に続く表示画面の一例を模式化した図である。ユーザ24は、編集レイアウト123を、印刷情報表示エリア132の一定の位置にドラックアンドドロップすることにより、印刷プレビュー133の上記位置に対応した位置に、上記編集レイアウト123を反映させることができる。図5は、表示画像113a(人物)、113d(星)及び113f(家)の画像情報310が割り付けられた編集レイアウト123sを印刷プレビュー133に貼り付ける例を示す。
【0031】
レイアウト処理部220及びプリント処理部230は、それぞれレイアウト主表示部222及びプリント主表示部232からの通知により、ドラックアンドドロップがユーザ24によりなされたことを認識する。レイアウト処理部220は、上記ドラックアンドドロップのドラックされた位置から、編集レイアウト123のレイアウトIDを特定し、特定したレイアウトIDを、変更反映部240を経由してプリント処理部230に対して通知する。プリント処理部230は、上記ドラックアンドドロップのドロップされた位置から貼り付け位置を特定する。プリント処理部230は、レイアウトID及び貼り付け位置から、上記ドラックアンドドロップ後の印刷情報330を作成するとともに、プリント主表示部232に対して表示を指示する。これにより、プリント主表示部232が印刷情報330に基づいた印刷プレビュー133を表示する。なお、ブラウズ処理、レイアウト処理及びプリント処理はそれぞれ独立して操作することもできるが、少なくとも1度は、レイアウト処理において画像情報310が指定され、かつ、プリント処理においてレイアウト情報320が指定される。これにより、ブラウズ処理、レイアウト処理及びプリント処理はこの順のワークフローとして互いに連携している。
【0032】
上記構成によれば、アプリケーションウィンドウ100内にブラウズウィンドウ110、レイアウトウィンドウ120及びプリントウィンドウ130が表示されるので、画像情報310を取得して印刷情報設定情報350を出力するまでに行われる処理を明確にユーザ24に認識させることができる。
【0033】
図6(a)及び(b)は、画像処理装置10のサブルーチン表示部206がブラウズサブウィンドウ140を表示する表示画面の遷移を示す模式図であり、図7は、サブルーチン表示部206がブラウズサブウィンドウ140を表示する動作のフローチャートである。なお、図6(a)は、ブラウズ処理に係るサブルーチンのウィンドウの一つであるブラウズサブウィンドウ140が表示されていないディスプレイ12の表示である。図6(b)は、上記ブラウズサブウィンドウ140が表示されているディスプレイ12の表示である。
【0034】
図6(a)に示す状態から、図7に示すフローチャートの動作を開始する。ユーザ24が、サムネイル画像表示エリア112の表示画像113bを選択し、かつ、ブラウズウィンドウ110の画像処理エリア116に表示された画像処理編集ボタン118を選択すると、ブラウズ主表示部212はサブルーチンの処理の開始を受け付ける。(S180)。
【0035】
ブラウズ主表示部212は、ブラウズ処理部210に表示画像113bが選択されてサブルーチンの処理を受け付けた旨を通知する(S181)。この場合に、ブラウズ主表示部212は、ブラウズ処理部210に対してユーザ24により選択された表示画像の位置に基づいて、当該表示画像113bの画像情報310の画像IDを特定する。
【0036】
ブラウズ処理部210は、特定した画像IDに基づいて画像情報310を参照し、この画像IDに対応付けられた画像情報310のビットマップをメモリ上に展開して表示用データを生成する(S182)。この場合に、ブラウズ処理部210は、当該画像IDに対応づけて画像情報310に更新情報が格納されている場合には、この更新情報によりビットマップを更新した画像に基づいた表示用データを生成する。
【0037】
次に、ブラウズ副表示部214は、ブラウズ処理部210により生成された表示用データを用いて、ブラウズサブウィンドウ140を表示する(S184)。ブラウズサブウィンドウ140は、選択された画像情報310に基づく表示画像113bを表示する画像情報表示エリア142、及び、サブルーチン処理に関する項目を表示するサブルーチン操作エリア144を有する。ユーザ24がサブルーチン操作エリア144に配置された項目を選択又は入力等すると、ブラウズ処理部210は、ブラウズ処理に係るサブルーチンの処理をする。
【0038】
ブラウズ副表示部214は、終了を受け付けるまで、ブラウズサブウィンドウ140を表示する(S186:No)。ブラウズ副表示部214がサブルーチンの処理の終了を受け付けた場合(S186:Yes)、ブラウズ副表示部214は、終了を受け付けた旨をブラウズ処理部210へ通知する(S188)。ここで、例えば、ユーザ24がサブルーチン操作エリア144に配置されたサブルーチン終了ボタン148が選択されたことを検知して、ブラウズ副表示部214はサブルーチンの処理の終了を受け付けたと判断する。なお、ブラウズサブウィンドウ140に表示されている表示画像113bに色補正などの変更があった場合に、ブラウズ処理部210は、当該表示画像113bの画像情報310における変更情報を更新する。
【0039】
ブラウズ副表示部214は、ブラウズサブウィンドウ140を閉じる(S192)。なお、上記ステップS188とS192の順序は逆であってもよい。これにより、図7に示すフローチャートが終了する。
【0040】
以上、ブラウズ副表示部214がブラウズサブウィンドウ140を表示し、かつ、閉じる動作を説明した。同様に、レイアウト副表示部224は、レイアウト処理に係るサブルーチンのウィンドウであるレイアウトサブウィンドウを表示しかつ閉じる。同様に、プリント副表示部234は、プリント処理に係るサブルーチンのウィンドウであるプリントサブウィンドウ表示しかつ閉じる。
【0041】
以上、サブルーチン表示部206によれば、各サブルーチンの処理をした場合、画像情報、レイアウト情報及び印刷情報のメインルーチンの処理に係る情報とは別に、各サブルーチンの処理に係るウィンドウが表示されるので、画像情報310から印刷情報330までに行われる処理を明確にユーザ24に認識させた状態でサブルーチンの処理を提供することができる。また、サブルーチンの処理を終了した場合に、画像情報310、レイアウト情報320及び印刷情報330のメインルーチンの処理に対応したウィンドウが配された表示画面に戻るので、各サブルーチンの処理後においても画像情報310から印刷情報330までに行われる処理を明確にユーザ24に認識させることができる。
【0042】
図8(a)及び(b)は、変更反映部240がディスプレイ12に表示する表示画面の一例を模式化した図である。ここで、図8(a)は、変更反映部240により更新される前の表示画面を示し、(b)は、変更反映部240により更新された後の表示画面を示す。図9は、変更反映部240が表示画像113dを更新する動作を示すフローチャートである。
【0043】
図8(a)及び(b)に示すように、変更反映部240は、ブラウズ処理において画像情報310が変更された場合に、レイアウトウィンドウ120内及びプリントウィンドウ130内に表示されている画像情報310の表示画像113dを図9に示すフローチャートに従って変更する。
【0044】
図9に示すフローチャートは、図5に示す状態から開始する。ここで、図5に示す状態から、画像情報310が変更されたとする。例えば、ユーザ24の操作に基づいて、ブラウズ処理部210が画像情報310を変更したとする。
【0045】
この場合に、ブラウズ処理部210は、画像情報310に基づく表示用データを生成し、ディスプレイ12に表示されている表示画像113dを変更する(S100)。例えば、ブラウズサブウィンドウ140内のサブルーチン操作エリア144から、図5に示す表示画像113dが選択されて変更された場合に、ブラウズ処理部210は変更後の画像情報310基づいて表示用データを生成し、ブラウズ主表示部212に渡す。ブラウズ主表示部212は、図8(a)に示す表示画像113dをブラウズウィンドウ110に表示する。さらに、ブラウズ処理部210は、画像情報310が変更された旨をブラウズサブウィンドウ140に通知する。ブラウズ処理部210は、上記通知に、例えば、画像情報310の画像IDを含んでいてもよい。また、ブラウズ処理部210は、画像情報格納部250に格納されている表示画像113dの画像情報310のうち更新情報を更新する。
【0046】
次に、変更反映部240は、ブラウズ処理部210から上記変更の通知を受けて、レイアウト処理部220に対して、上記画像情報310の再読み込みを指示する(S102)。ブラウズサブウィンドウ140は、上記指示に、例えば、画像情報310の画像IDを含んでいてもよい。
【0047】
上記指示に基づきレイアウト処理部220は、レイアウトウィンドウ120内に上記変更した画像情報310が表示されているかどうかを判断する(S104)。例えば、レイアウト処理部220は、表示画像113dの画像IDと、レイアウトウィンドウ120の表示用データを記憶するメモリ領域に存在する画像IDとを比較し、上記メモリ領域に存在する画像IDのうち少なくとも一つの値が表示画像113dの画像IDと一致すれば、レイアウトウィンドウ120内に上記画像情報310があると判断してもよい。
【0048】
ステップS104において、レイアウトウィンドウ120内に上記画像情報310が表示されている場合に(S104:Yes)、レイアウト処理部220は、レイアウト主表示部222に、上記レイアウトウィンドウ120内に表示されている上記画像情報310を変更させる(S106)。この結果、図8(b)に示すように、レイアウトウィンドウ120内の編集レイアウト123に表示された表示画像113dが変更される。
【0049】
一方、ステップS104において、レイアウトウィンドウ120内に上記画像情報310が表示されていない場合に(S104:No)、レイアウト処理部220は、変更反映部240からの上記指示を無視する。
【0050】
さらに、変更反映部240は、プリント処理部230に対して、上記画像情報310の再読み込みを指示する(S108)。ブラウズサブウィンドウ140は、上記指示に、例えば、上記画像情報310の画像IDを含んでいてもよい。
【0051】
プリント処理部230は、プリントウィンドウ130内に上記変更した画像情報310が表示されているかどうかを判断する(S110)。上記判断は、上記レイアウト処理部220の場合と同様である。上記プリントウィンドウ130内に上記画像情報310が表示されている場合に(S110:Yes)、プリント処理部230は、プリント主表示部232に、上記プリントウィンドウ130内に表示されている上記画像情報310を変更させる(S112)。この結果、図8(b)に示すように、プリントウィンドウ130内の印刷プレビュー133に表示された表示画像113dが変更される。一方、プリント処理部230は、上記プリントウィンドウ130内に上記画像情報310が表示されていないと判断した場合に(S110:No)、変更反映部240からの上記指示を無視する。これにより、図9に示すフローチャートを終了する。
【0052】
以上、ブラウズ処理において画像情報310が変更された場合に、レイアウトウィンドウ120内及びプリントウィンドウ130内に表示されている画像情報310の表示画像113dを変更するので、処理の上流における変更が下流の処理に与える影響をユーザ24に認識させることができる。
【0053】
図10は、図9のステップS106の動作を詳細に示すフローチャートである。ステップS106において、レイアウト処理部220は、画像情報格納部250から、上記画像の画像IDの画像情報310を、メモリ領域に読み込む(S120)。レイアウト処理部220は、上記読み込んだ画像情報310に基づいて、上記表示用データを上記メモリ領域に再生成する(S122)。上記画像情報310の他、上記再生成に用いるレイアウト情報320又はテンプレート情報340について、レイアウト処理部220は、上記メモリ領域に既に存在する情報を利用するか、当該情報をレイアウト情報格納部260から読み込む。レイアウト処理部220は、上記メモリ領域のレイアウト情報320を表示するようレイアウト主表示部222に指示する(S124)。レイアウト主表示部222は上記メモリ領域の内容をレイアウトウィンドウ120内のレイアウト情報表示エリア122に編集レイアウト123として表示する(S126)。以上により本フローチャートが終了する。
【0054】
図11は、図9のステップS112の動作を詳細に示すフローチャートである。なお、このステップ112の動作は、図10のステップS106の動作と類似している。ステップS112において、プリント処理部230は、画像情報格納部250から、上記画像の画像IDの画像情報310を、上記表示用データを記憶するメモリ領域に読み込む(S130)。プリント処理部230は、上記読み込んだ画像情報310に基づいて、上記表示用データを上記メモリ領域に再生成する(S132)。上記画像情報310の他、上記再生成に用いるレイアウト情報320、テンプレート情報340、印刷情報330又は設定情報350として、プリント処理部230は、上記メモリ領域に既に存在する情報を利用するか、当該情報をレイアウト情報格納部260又は印刷情報格納部270から読み込む。プリント処理部230は、上記メモリ領域の印刷情報330を表示するようプリント主表示部232に指示する(S134)。プリント主表示部232は上記メモリ領域の内容をプリントウィンドウ130内の印刷情報表示エリア132に印刷プレビュー133として表示する(S136)。以上により本フローチャートが終了する。
【0055】
図12(a)及び(b)は、変更反映部240がディスプレイ12に表示する表示画面の一例を模式化した図である。ここで、図12(a)は、変更反映部240により更新される前の表示画面を示し、(b)は、変更反映部240により更新された後の表示画面を示す。図13は、変更反映部240が表示画面を更新する動作を示すフローチャートである。
【0056】
図12(a)及び(b)に示すように、変更反映部240は、レイアウト処理においてレイアウト情報320が変更された場合に、プリントウィンドウ130内に表示されているレイアウト情報320の編集レイアウト123tを図13に示すフローチャートに従って変更する。
【0057】
図13に示すフローチャートは、図5に示す状態から開始する。ここで、図5に示す状態から、レイアウト情報320が変更されたとする。例えば、ユーザ24の操作に基づいて、レイアウト処理部220がレイアウト情報320を変更したとする。
【0058】
この場合に、レイアウト処理部220は、レイアウト情報320に基づく表示用データを生成し、ディスプレイ12に表示されている編集レイアウト123tを変更する(S140)。例えば、レイアウトウィンドウ120内のレイアウト一覧表示エリア126から、図5に示す編集レイアウト123sが選択されて他のテンプレートに変更された場合に、レイアウト処理部220は変更後のレイアウト情報320に基づいて表示用データを生成し、レイアウト主表示部222に渡す。レイアウト主表示部222は、図12(a)に示す編集レイアウト123tをレイアウトウィンドウ120に表示する。さらに、レイアウト処理部220は、レイアウト情報320が変更された旨をブラウズサブウィンドウ140に通知する。レイアウト処理部220は、上記通知に、例えば、レイアウト情報320のレイアウトIDを含んでいてもよい。また、レイアウト処理部220は、レイアウト情報格納部260に格納されているレイアウト情報320のうちテンプレートIDを更新する。
【0059】
次に、変更反映部240は、レイアウト処理部220から上記変更の通知を受けて、プリント処理部230に対して、上記レイアウト情報320の再読み込みを指示する(S142)。ブラウズサブウィンドウ140は、上記指示に、例えば、レイアウト情報320のレイアウトIDを含んでいてもよい。
【0060】
上記指示に基づいて、プリント処理部230は、プリントウィンドウ130内に上記変更したレイアウト情報320が表示されているかどうかを判断する(S144)。例えば、プリント処理部230は、上記レイアウトのレイアウトIDと、プリントウィンドウ130の表示用データを記憶するメモリ領域に存在するレイアウトIDとを比較し、上記メモリ領域に存在するレイアウトIDのうち少なくとも一つの値が上記レイアウトIDと一致すれば、プリントウィンドウ130内に上記レイアウト情報320があると判断してもよい。
【0061】
ステップS144において、プリントウィンドウ130内に上記レイアウト情報320が表示されている場合に(S144:Yes)、プリント処理部230は、プリント主表示部232に、上記プリントウィンドウ130内に表示されている上記レイアウト情報320を変更させる(S146)。この結果、図12(b)に示すように、プリントウィンドウ130内の印刷プレビュー133に表示された編集レイアウト123tが変更される。
【0062】
一方、ステップS144において、プリントウィンドウ130内に上記レイアウト情報320が表示されていない場合に(S144:No)、プリント処理部230は、変更反映部240からの上記指示を無視する。以上により本フローチャートを終了する。
【0063】
以上、レイアウト処理においてレイアウト情報320が変更された場合に、プリントウィンドウ130内に表示されているレイアウト情報320の編集レイアウト123tを変更するので、処理の上流における変更が下流の処理に与える影響をユーザ24に認識させることができる。
【0064】
図14は、図13のステップS146の動作を詳細に示すフローチャートである。ステップS142において、プリント処理部230は、レイアウト情報格納部260から、上記レイアウトIDのレイアウト情報320を、上記表示用データを記憶するメモリ領域に読み込む(S150)。プリント処理部230は、上記読み込んだレイアウト情報320に基づいて、上記表示用データを上記メモリ領域に再生成する(S152)。上記レイアウト情報320の他、上記再生成に用いる画像情報310、テンプレート情報340、印刷情報330又は設定情報350について、プリント処理部230は、上記メモリ領域に既に存在する情報を利用するか、当該情報を画像情報格納部250、レイアウト情報格納部260又は印刷情報格納部270から読み込む。プリント処理部230は、上記メモリ領域の印刷情報330を表示するようプリント主表示部232に指示する(S154)。プリント主表示部232は上記メモリ領域の内容をプリントウィンドウ130内の印刷情報表示エリア132に印刷プレビュー133として表示する(S156)。以上により本フローチャートが終了する。
【0065】
図15(a)及び(b)は、変更反映部240がディスプレイ12に表示する表示画面の一例を模式化した図である。ここで、図15(a)は、新たなレイアウト情報320が生成される前の表示画面を示し、(b)は、新たなレイアウト情報320が生成された後の表示画面を示す。図16は、変更反映部240からの指示に基づいてレイアウト処理部220が新たなレイアウト情報320を生成して、表示画面を更新する動作を示すフローチャートである。
【0066】
図15(a)及び(b)に示すように、変更反映部240は、プリント処理において印刷情報330が変更された場合に、図16に示すフローチャートに従ってレイアウト処理部220に新たなレイアウト情報320を作成させる。
【0067】
図16に示すフローチャートは、図5に示す状態から開始する。ここで、図5に示す状態から、印刷情報330が変更されたとする。例えば、ユーザ24の操作に基づいて、プリント処理部230が印刷情報330を変更したとする。
【0068】
プリント処理部230は、印刷情報330を変更し、変更後の印刷情報330に基づいて表示用データを作成してプリント主表示部232に渡す(S160)。プリント主表示部232は、プリント処理部230で生成された表示用データに基づいて変更した印刷プレビュー133をプリントウィンドウ130内に表示する。さらに、プリント処理部230は、印刷情報330が変更された旨を変更反映部240に通知する(S162)。
【0069】
次に、レイアウト主表示部222は、ユーザ24から新たなレイアウト情報320を作成する指示があるまで待機する(S163:No)。よって、ユーザ24から新たなレイアウト情報320を作成する指示がない場合には、新たなレイアウト情報320は作成されず、また、レイアウト主表示部222は、ディスプレイ12に現行のレイアウト情報320に基づく編集レイアウト123sを表示し続ける。
【0070】
ステップS163において、新たなレイアウト情報320を作成する指示があった場合に、レイアウト処理部220は、現行のレイアウト情報320をレイアウト情報格納部260に格納する(S164)。次に、変更反映部240は、変更後の印刷情報330に基づきプリント処理部230に対して新たにレイアウト情報320を作成させる(S166)。例えば、印刷情報330として紙サイズが変更された場合に、変更反映部240はプリント処理部230において設定することができる紙サイズを限定すべき旨をプリント処理部230に通知する。この通知及びユーザ24の指示に基づいて、レイアウト処理部220は、新たなレイアウト情報320を作成する。
【0071】
次に、レイアウト処理部220は新たに作成したレイアウト情報320に基づいた編集レイアウト123を、ディスプレイ12に表示すべくレイアウト主表示部222に指示する(S168)。この指示に基づいて、レイアウト主表示部222は新たなレイアウト情報320に基づいた編集レイアウト123uをレイアウトウィンドウ120内に表示する(S170)。以上により、本フローチャートが終了する。
【0072】
以上、これにより、画像処理アプリケーションにおいて、下流の処理に変更があった場合に、上流における処理を無駄にすることなく、次回から変更後の処理を上流から行うことができる。
【0073】
なお、上記実施形態において、ブラウズ処理部210、レイアウト処理部220及びプリント処理部230がメモリを有して表示用データを展開するが、これに限られない。他の例として、ブラウズ主表示部212、レイアウト主表示部222及びプリント主表示部232がメモリを有して表示用データを展開してもよい。この場合には、変更反映部240は、画像情報310、レイアウト情報320及び印刷情報330に変更があった旨をブラウズ主表示部212、レイアウト主表示部222及びプリント主表示部232に通知してもよい。
【0074】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成を示す概略図である。
【図2】画像処理装置10の機能を説明する機能ブロック図である。
【図3】画像処理装置10のユーザインターフェース部30により表示される表示画面の一例である。
【図4】図3を模式的に示した模式図である。
【図5】図4に続く表示画面の一例を模式化した図である。
【図6】(a)及び(b)は、画像処理装置10のサブルーチン表示部206がブラウズサブウィンドウ140を表示する表示画面の遷移を示す模式図である。
【図7】サブルーチン表示部206がブラウズサブウィンドウ140を表示する動作のフローチャートである。
【図8】(a)及び(b)は、変更反映部240がディスプレイ12に表示する表示画面の一例を模式化した図である。
【図9】変更反映部240が表示画面を更新する動作を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS106の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図11】図9のステップS112の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図12】(a)及び(b)は、変更反映部240がディスプレイ12に表示する表示画面の一例を模式化した図である。
【図13】変更反映部240が表示画面を更新する動作を示すフローチャートである。
【図14】図13のステップS146の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図15】(a)及び(b)は、変更反映部240がディスプレイ12に表示する表示画面の一例を模式化した図である。
【図16】変更反映部240からの指示に基づいてレイアウト処理部220が新たなレイアウト情報320を生成して、表示画面を更新する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
10 画像処理装置、12 ディスプレイ、14 パーソナルコンピュータ、16 キーボード、18 マウス、20 デジタルカメラ、22 プリンタ、24 ユーザ、30 ユーザインターフェース部、40 画像処理部、50 記録媒体、100 アプリケーションウィンドウ、104 画像処理アプリケーション操作エリア、108 起動終了ボタン、110 ブラウズウィンドウ、112 サムネイル画像表示エリア、113 表示画像、114 ブラウズ処理操作エリア、116 画像処理エリア、118 画像処理編集ボタン、120 レイアウトウィンドウ、122 レイアウト情報表示エリア、123 編集レイアウト、124 レイアウト処理操作エリア、126 レイアウト一覧表示エリア、127 テンプレート情報、130 プリントウィンドウ、132 印刷情報表示エリア、133 印刷プレビュー、134 プリント処理操作エリア、140 ブラウズサブウィンドウ、142 画像情報表示エリア、144 サブルーチン操作エリア、148 サブルーチン終了ボタン、200 アプリケーション処理部、202 アプリケーション主表示部、204 処理ウィンドウ表示部、206 サブルーチン表示部、210 ブラウズ処理部、212 ブラウズ主表示部、214 ブラウズ副表示部、220 レイアウト処理部、222 レイアウト主表示部、224 レイアウト副表示部、230 プリント処理部、232 プリント主表示部、234 プリント副表示部、240 変更反映部、250 画像情報格納部、310 画像情報、260 レイアウト情報格納部、320 レイアウト情報、340 テンプレート情報、270 印刷情報格納部、330 印刷情報、350 設定情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を表示するブラウズ処理、前記画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、前記レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースの表示装置であって、
前記画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示するアプリケーションウィンドウ表示部と、
前記表示画面における前記画像処理アプリケーションの前記ウィンドウ内に、前記画像情報の表示を含む前記ブラウズ処理のウィンドウ、前記レイアウト情報の表示を含む前記レイアウト処理のウィンドウ、及び、前記印刷情報の表示を含む前記プリント処理のウィンドウを表示する処理ウィンドウ表示部と
を備えるユーザインターフェースの表示装置。
【請求項2】
前記画像処理アプリケーションにおいて前記ブラウズ処理、前記レイアウト処理及び前記プリント処理がこの順に連携しており、
前記ブラウズ処理において前記画像情報が変更された場合に、前記レイアウト処理の前記ウィンドウ内及び前記プリント処理の前記ウィンドウ内に表示されている前記画像情報を変更する変更反映部を更に備える請求項1に記載のユーザインターフェースの表示装置。
【請求項3】
前記変更反映部は、前記レイアウト処理において前記レイアウト情報が変更された場合に、前記プリント処理の前記ウィンドウ内に表示されている前記レイアウト情報を変更する請求項2に記載のユーザインターフェースの表示装置。
【請求項4】
前記変更反映部は、前記プリント処理において前記印刷情報が変更された場合に、変更された前記印刷情報に基づいて、前記レイアウト処理における新たなレイアウト情報を生成する請求項3に記載のユーザインターフェースの表示装置。
【請求項5】
前記ブラウズ処理、前記レイアウト処理及び前記プリント処理はそれぞれサブルーチンの処理を有し、
前記サブルーチンの処理が選択された場合に、前記サブルーチンのウィンドウを新たに表示し、前記サブルーチンの処理の終了が選択された場合に、前記サブルーチンのウィンドウを閉じるサブルーチン表示部を更に備える請求項1に記載のユーザインターフェースの表示装置。
【請求項6】
画像情報を表示するブラウズ処理、前記画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、前記レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースの表示方法であって、
前記画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示し、
前記表示画面における前記アプリケーションのウィンドウ内に、前記画像情報の表示を含む前記ブラウズ処理のウィンドウ、前記レイアウト情報の表示を含む前記レイアウト処理のウィンドウ、及び、前記印刷情報の表示を含む前記プリント処理のウィンドウを表示するユーザインターフェースの表示方法。
【請求項7】
画像情報を表示するブラウズ処理、前記画像情報を割り付けてレイアウト情報を生成するレイアウト処理、及び、前記レイアウト情報に基づいて印刷装置で印刷する印刷情報を作成するプリント処理を有する画像処理アプリケーションのユーザインターフェースのプログラムであって、コンピュータに、
前記画像処理アプリケーションのウィンドウを表示画面に表示する外ウィンドウ表示機能、及び、
前記表示画面における前記画像処理アプリケーションのウィンドウ内に、前記画像情報の表示を含む前記ブラウズ処理のウィンドウ、前記レイアウト情報の表示を含む前記レイアウト処理のウィンドウ、及び、前記印刷情報の表示を含む前記プリント処理のウィンドウを表示する内ウィンドウ表示機能
を実現させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−277145(P2006−277145A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−93206(P2005−93206)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】