説明

ユーザ存在を検出するための方法及び装置

【課題】効率的な電力節約を可能にするユーザ検出方法等を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態はユーザ存在検出方法を提供する。方法は、ユーザに関連するクライアントをユーザに関連するホストに登録し、無線通信電力をセットアップするステップを有する。無線通信ペアリングのセットアップの間、クライアントはホストの無線通信電力を測定し、それを距離検出のための較正閾値として使用する。クライアントは、ホスト無線のビーコン電力を測定し、ビーコン電力が閾値を上回る場合に、クライアントはホストに近接していると判断される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの存在を判断するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無線ネットワークはますます重要となってきており、例えば、それらのネットワークを利用するモバイル装置、パーソナルコンピュータ及び多くの他の装置を有するように、各種の使用を有する。1つのものに対する他のものの近接性は、重要且つ困難な取り組みである。しかし、それは、多くの利点を有する概念及び機能である。例えば、パーソナルコンピュータ(PC)におけるディスプレイは、アイドリング中のPCシステムの中で最も高い電力消費を有する。それは通常、システム全体の遊休電力の30〜50パーセントに達する。ディスプレイ電源を積極的にオフすることで、システムのバッテリ寿命は大いに延びる。現在のアプローチは、システムが如何なる入力(キーボード又はマウス)も受けていない場合にディスプレイをオフする、ユーザによりカスタマイズされたタイマ閾値である。タイマは通常1〜10分の間である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ローエンド設定は、文書を見ているときに厄介であり、ハイエンド設定は、電力節約の機会を減らす。ユーザがコンピュータに近接していたかどうか、従って、コンピュータを用いていたかどうかを決定することは、大きな改善である。
【0004】
よって、ユーザの存在を判断するための技術について、高いニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態に従うユーザ検出方法は、
ユーザに関連するクライアントを前記ユーザに関連するホストに登録し、無線通信ペアリングをセットアップし、前記無線通信ペアリングのセットアップの間、前記クライアントは前記ホストの無線通信電力を測定し、該無線通信電力を距離検出のための較正閾値として使用し、
前記クライアントは、前記ホストの無線のビーコン電力を測定し、該ビーコン電力が電力閾値を上回る場合に、前記クライアントは、前記ホストに近接していると判断される。
【0006】
さらに、本発明の実施形態に従う装置は、
ホストとの無線通信のために構成されるモバイル装置を有し、該モバイル装置は前記ホストと前記モバイル装置との間の無線通信ペアリングをセットアップし、前記無線通信ペアリングのセットアップの間、前記モバイル装置は、前記ホストの無線通信電力を測定し、該無線通信電力を距離検出のための較正閾値として使用し、
前記モバイル装置は、前記ホストの無線のビーコン電力を測定し、該ビーコン電力が電力閾値を上回る場合に、前記モバイル装置は、前記ホストに近接していると判断される。
【0007】
さらに、本発明の実施形態に従う装置は、
モバイル装置との無線通信のために構成されるホストを有し、該ホストは、該ホストと前記モバイル装置との間の無線通信ペアリングをセットアップすることができ、前記無線通信ペアリングのセットアップの間、前記モバイル装置は、前記ホストの無線通信電力を測定し、該無線通信電力を距離検出のための較正閾値として使用し、
前記モバイル装置は、前記ホストの無線のビーコン電力を測定し、該ビーコン電力が電力閾値を上回る場合に、前記モバイル装置は、前記ホストに近接していると判断される。
【発明の効果】
【0008】
本願発明の実施形態によれば、ユーザの存在を検出して該検出結果に応じて効率的に電力節約を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に従うプロセス図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明と認識される対象は、特に指摘され、特許請求の範囲において明確に請求される。なお、本発明は、構成及び動作方法の両方に関し、それらの目的、特徴及び利点とともに、添付の図面とともに読まれる場合に以下の詳細な説明を参照して最も良く理解され得る。
【0011】
例示の簡単さ及び明りょうさのために、図中に示される要素が必ずしも実寸通りではないことは、明らかである。例えば、幾つかの要素の寸法は、明りょうさのために他の要素に対して誇張されている。さらに、必要に応じて、参照符号は、対応する又は同じ要素を示すために各図で繰り返し用いられている。
【0012】
以下の詳細な説明において、多数の具体的な詳細が、本発明の完全な理解を提供するために与えられている。しかし、当業者には当然ながら、本発明はそれらの具体的な詳細によらずに実施されてよい。他の例において、従来の方法、手順、構成要素及び回路は、本発明を不明りょうにしないように詳細には記載されていない。
【0013】
アルゴリズム、技術又はプロセスは、本願では、且つ一般的に、所望の結果をもたらす動作又は操作の自己矛盾のないシーケンスであると考えられる。それらは、物理量の物理的処置を含む。通例、必然的ではないが、それらの量は、記憶され、伝送され、結合され、比較され、及び別なふうに操作されることができる電気的な又は磁気的な信号の形をとる。主に公共的使用のために、それらの信号をビット、値、要素、シンボル、文字、項、などと呼ぶことは、時に便利であると証明されている。なお、当然ことながら、それらの及び類似する語の全ては、適切な物理量に関連すべきであり、単にそれらの量に適用される都合の良いラベルにすぎない。
【0014】
本発明の実施形態は、本願では、動作を実行するための装置を含んでよい。装置は、具体的に所望の目的のために構成されてよく、あるいは、それは、装置に記憶されているプログラムによって選択的にアクティブにされる又は再構成される汎用のコンピュータ装置を有してよい。かかるプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、コンパクトディスク型読出専用メモリ(CD−ROM)、光学磁気ディスク、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去及びプログラム可能ROM(EEPROM)、磁気若しくは光学カード、又は電子的な命令を記憶するのに適しており且つコンピュータ装置のためのシステムバスへ結合されることができるその他タイプの媒体を含むがこれらに限られない不揮発性の記憶媒体に記憶されてよい。
【0015】
本願で提示されるプロセス及びディスプレイは、如何なる特定のコンピュータ装置又は他の装置とも本質的には関係していない。様々な汎用のシステムは、本願における教示に従うプログラムとともに使用されてよく、あるいは、それは、所望の方法を実行するようより特殊化された装置を構成するのに便利であると証明してよい。様々なそれらのシステムのための所望の構造は、以下の記載から現れる。
【0016】
さらに、本発明の実施形態は、何らかの特定のプログラミング言語を参照して記載されない。様々なプログラミング言語が本願で記載されるような本発明の教示を実施するために使用されてよいことは、明らかである。さらに、当然のことながら、本願で記載される動作、機能及び特徴は、ハードウェア(ディスクリート又は集積回路)及びソフトウェアの何らかの組み合わせにより実施されてよい。
【0017】
当然のことながら、本発明の実施形態は、様々な用途において使用されてよい。本発明はこの点において制限されないが、本願で開示される装置は、無線システムの送信器及び受信器において見られるような多くの装置において使用されてよい。本発明の技術的範囲内に含まれるよう意図される無線システムは、単なる一例として、セルラー無線電話通信システム、衛星通信システム、双方向無線通信システム、一方向ページャー、双方向ページャー、パーソナル通信システム(PCS)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PANなど)、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)、無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)及びメッシュネットワークを含む。
【0018】
本発明の実施形態はモバイル装置に言及してよい。モバイル装置(携帯端末、携帯型コンピュータ、又は単に携帯とも呼ばれる。)は、タッチ入力及び/又は小型キーボードを備えるディスプレイを通常有するポケットサイズのコンピュータ装置であってよい。パーソナルデジタルアシスタント(PDA)の場合に、入力及び出力は、しばしば、タッチスクリーンインターフェースにまとめられる。PDAは、コンピュータを持ち運ぶことが実際的ではない環境において、従来のコンピュータの特定の側面の援助及び利便性を必要とする者達の間では一般的である。企業向けのデジタルアシスタントは、さらに、バーコード、RFID及びスマートカードリーダなどの集積型データ収集装置を提供することによって、ビジネスユーザが利用できる機能性を拡張することができる。
【0019】
この点について制限されないが、そのようなモバイル装置の1つのタイプはスマートフォンである。スマートフォンは、電話呼出を行わせる装置として定義されてよいが、また、パーソナルデジタルアシスタント又はコンピュータにおいて見られる機能を付加する。また、スマートフォンは、例えば、電子メールを送受信し、オフィス文書を編集する機能を提供する。他のタイプのモバイル装置はモバイル情報装置(MID)であってよい。
【0020】
他のモバイル装置は、タブレット・コンピュータと呼ばれることがある。タブレット・コンピュータ、又は単にタブレットは、携帯電話又はパーソナルデジタルアシスタントよりも大きく、平面型タッチスクリーンに組み込まれて、主に画面にタッチすることによって操作される完全なパーソナルモバイルコンピュータである。それはしばしば、物理的なキーボードよりもむしろオンスクリーンの仮想キーボード又はデジタルペンを用いる。
【0021】
また、その語は、キーボードの背面に画面が隠されており、タッチ操作のためにのみ画面をさらすように、スイベル・ジョイント又はスライド・ジョイントによってタッチスクリーンに取り付けられたキーボードを備えるコンバーチブル型のノートブック・コンピュータに適用してよい。
【0022】
語「結合される」及び「接続される」の使用は、それらの活用語とともに、使用されてよい。当然のことながら、それらの語は互いに同義語としてみなされない。むしろ、特定の実施形態において、「接続される」は、2又はそれ以上の要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触状態にあることを示すために使用されてよい。「結合される」は、2又はそれ以上の要素が、互いに直接的又は間接的な(それらの間に他の介在要素を有する)物理的又は電気的接触状態のいずれかにあること、あるいは、2又はそれ以上の要素が(例えば、因果関係において見られるように)互いと協働又は相互作用することを示すために使用されてよい。
【0023】
本発明の実施形態は、ユーザの存在を検出するためにスマートフォンにおいてはWiFi無線を、ホストPCにおいてはMyWiFiモードを用いることを提供してよい。MyWiFi技術は、ノートブックが似ているが異なる機能を実行する2つのWiFi」無線を有することをオペレーティングシステムが考えることを可能にする拡張可能なソフトウェアアーキテクチャを使用する。夫々の実際のWiFi無線波TCP/IPスタックを割り当てられる。MyWiFi技術は、IEEE(Institute for Electronic and Electrical Engineers)標準規格に基づく802.11WiFi装置に通じ、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)及びWiFiパーソナルエリアネットワーク(PAN)ドライバの基本機能の大部分が共有されることを可能にする。
【0024】
本発明の実施形態は、精度を改善するために較正を有してビーコンパケットの電力を測定することによる近似性の検出及び決定のための技術を提供してよい。存在較正とともに802.11ビーコン電力を用いることは、ホスト(例えば、パーソナルコンピュータ)にとって低コスト且つ低電力の解決法である。
【0025】
そのような近似性検出の応用は、どのコンピュータモニタ又はコンピュータ自体がスリープ及びウェイクアップに置かれるべきかを決定することを可能にすることを含んでよい。本発明は、低電力のユーザ存在検出メカニズムを提供し、それにより、ディスプレイをオン/オフする効率的なやり方を提供する。本発明の実施形態は、PCシステム(ホスト)ではWiFi無線及びMyWiFiモードを、モバイル装置(例えば、ユーザによって持ち運ばれるスマートフォン(本願ではクライアントと呼ばれることがある。)。しかし、これに限られない。)ではWiFi無線を利用してよい。
【0026】
第1に、ユーザは、ペアリングをセットアップすることによってホストにクライアントを登録する。ペアリングのセットアップの間、クライアントはホストWiFi電力を測定し、それを距離検出のための較正閾値として使用する。通常動作において、クライアントは、MyWiFiモードにおいてホストWiFi無線のビーコン電力を測定する。電力が閾値を上回る場合に、クライアントは、ディスプレイをオンするようホストへウェイクアップパケットを送信する。PCシステムがキーボード及びマウスにおいて入力を検知するとき、ビーコンパケットは、その旨を、事前合意エイド(Pre-agreed Aid)(関連付けID(Association ID))をトラフィック・インジケーション・マップ(traffic indication map)(TIM)フィールドに挿入することによって、示す。従って、クライアントは、常に、電力閾値を較正するためにビーコンパケットの電力を使用することができる。
【0027】
ユーザがPCから離れる場合に、クライアントが受けるビーコン電力は減少する。クライアントがTIMフィールドにおける事前合意エイドなしでビーコンパケットを受信し且つビーコン電力が閾値よりも低い場合に、クライアントは、ディスプレイをオフするようホストへスリープパケットを送信する。
【0028】
ここで、図1を参照する。図1には、全体として100として、本発明の実施形態に従うプロセス図が示されている。ステップ105で、クライアント−ホストペアリングが、一意のMACアドレスの交換及び較正P_thre1により起こる。ステップ110で、クライアントは、ビーコン電力が所定量P_thre1−M(ここで、Mは、ホストWiFi電力のパーセンテージ又は任意の電力レベルなどの閾トリガ値であり、P_thre1は、ホストWiFi電力である。)よりも大きいかどうかを決定する。
【0029】
ビーコン電力が所定量よりも大きい場合には、クライアントは、ステップ115でウェイクアップパケットを送信し、ホストは、ステップ120でディスプレイをオンする。ホストは、ステップ125で、PC入力がアクティブであるかどうかを決定する。PC入力がアクティブである場合には、ステップ130で、ホストは、TIMにおけるSpec_AidとともにMyWiFiビーコンを送信し、ステップ135で、クライアントは、ビーコン電力を較正し、電力P_thre1を更新する。PC入力がアクティブでない場合には、ステップ140で、ホストは、TIMにおけるSpec_AidなしでMyWiFiビーコンを送信し、ステップ145で、クライアントは、ビーコン電力がP_thre1−Mよりも小さいかどうかを決定する。ビーコン電力がP_thre1−Mよりも小さい場合には、ステップ150で、クライアントはスリープパケットを送信し、ステップ155で、ホストはディスプレイをオフし、ステップ110に戻る。ビーコン電力がP_thre1−Mよりも小さくない場合には、プロセスはステップ125に戻る。
【0030】
本発明の実施形態は、近接性に基づいてディスプレイをオン及びオフにすること以外の使用を提供してよく、本発明の近接性の他の使用を考慮する。ユーザ存在センサは、多くの他の応用、例えば、近接によるウェイクオンWLANを用いてホストPCを呼び起こすこと、距離でのセキュアログインを支援すること、ユーザの位置に依存する電話トランスファ、及びより長いレンジNFC(Near Field Communication)の一般的なバージョン(しかし、これらに限られない。)において使用されてよい。また、本発明の実施形態は、さらに、セッショントランスファ及び無線ディスプレイにおいて見られるように、他のPCシステムへホスト情報を伝えるよう拡張されてよい。
【0031】
また、本発明は、802.11(WiFi)などの特定の無線技術に制限されないことが理解される。本発明に含まれる無線技術の他の例には、802.15ブルートゥース、ウルトラワイドバンド及びジグビー並びにミリメートル波(60ギガヘルツ)技術、さらには、他の無線技術がある。
【0032】
本発明の実施形態は、さらに、モバイル装置及びPCの電力消費を削減するようパケット伝送の電力を減じることを提供してよく、従って、近接の装置のみがビーコンを検出することができる。
【0033】
本発明の特定の特徴についてここでは図示及び記載してきたが、多くの変更、置換、変形及び均等が当業者には容易に想到可能である。従って、当然のことながら、特許請求の範囲は、そのような変更及び変形を本発明の技術的範囲内にあるように網羅するよう意図される。
【符号の説明】
【0034】
100 ユーザ存在検出方法
P_thre1 ホストWiFi電力
M 閾トリガ値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関連するクライアントを前記ユーザに関連するホストに登録し、無線通信ペアリングをセットアップし、前記無線通信ペアリングのセットアップの間、前記クライアントは前記ホストの無線通信電力を測定し、該無線通信電力を距離検出のための較正閾値として使用し、
前記クライアントは、前記ホストの無線のビーコン電力を測定し、該ビーコン電力が電力閾値を上回る場合に、前記クライアントは、前記ホストに近接していると判断される、
ユーザ存在検出方法。
【請求項2】
前記クライアントはモバイル装置であり、前記ホストはパーソナルコンピュータであり、
前記パーソナルコンピュータが前記ユーザによる入力を検知するとき、ビーコンパケットは、その旨をTIMフィールドに事前合意エイドを挿入することによって示し、前記クライアントが前記電力閾値を較正するために常に前記ビーコン電力を使用することができるようにする、
請求項1に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項3】
前記ユーザが前記パーソナルコンピュータから離れる場合に、前記クライアントが受ける前記ビーコン電力は減少し、前記クライアントは前記TMフィールドにおける前記事前合意エイドなしで前記ビーコンパケットを受信する、
請求項2に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項4】
前記ユーザが前記パーソナルコンピュータから離れ且つ前記クライアントが受ける前記ビーコン電力が減少する場合、及び前記クライアントが前記TMフィールドにおける前記事前合意エイドなしで前記ビーコンパケットを受信し且つ前記ビーコン電力が前記電力閾値よりも低い場合に、前記クライアントは、前記パーソナルコンピュータに付随するディスプレイをオフするようスリープパケットを前記ホストへ送信する、
請求項3に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項5】
前記無線通信はIEEE802.11規格に従い、前記ユーザによって持ち運ばれる前記モバイル装置ではWiFi無線を、前記パーソナルコンピュータではMyWiFiモードを利用する、
請求項4に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項6】
前記ユーザが前記パーソナルコンピュータから離れ且つ前記クライアントが受ける前記ビーコン電力が減少する場合、及び前記クライアントが前記TMフィールドにおける前記事前合意エンドなしで前記ビーコンパケットを受信し且つ前記ビーコン電力が前記電力閾値よりも低い場合に、前記クライアントは、前記パーソナルコンピュータをスリープ状態に置くようスリープパケットを前記ホストへ送信し、
前記ユーザが前記パーソナルコンピュータに近接する場合に、前記パーソナルコンピュータは、近接によるウェイクオンWLANを用いて呼び起こされる、
請求項3に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項7】
前記ユーザの位置に依存する又はより長いレンジNFCを提供する距離又は電話トランスファでセキュアログインを行うよう当該ユーザ存在検出を用いる、
請求項3に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項8】
ホスト情報を他のパーソナルコンピュータシステムへ伝えることを助けるよう当該ユーザ存在検出を用いる、
請求項7に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項9】
前記無線通信はIEEE802.15規格に従い、前記ユーザによって持ち運ばれる前記モバイル装置ではブルートゥース無線を、前記パーソナルコンピュータではブルートゥースモードを利用する、
請求項4に記載のユーザ存在検出方法。
【請求項10】
ホストとの無線通信のために構成されるモバイル装置を有し、該モバイル装置は前記ホストと前記モバイル装置との間の無線通信ペアリングをセットアップし、前記無線通信ペアリングのセットアップの間、前記モバイル装置は、前記ホストの無線通信電力を測定し、該無線通信電力を距離検出のための較正閾値として使用し、
前記モバイル装置は、前記ホストの無線のビーコン電力を測定し、該ビーコン電力が電力閾値を上回る場合に、前記モバイル装置は、前記ホストに近接していると判断される、
装置。
【請求項11】
前記ホストはパーソナルコンピュータであり、該パーソナルコンピュータが入力を検知するとき、前記パーソナルコンピュータから前記モバイル装置へ送信されるビーコンパケットは、その旨をTIMフィールドに事前合意エイドを挿入することによって示し、前記モバイル装置が前記電力閾値を較正するために常に前記ビーコン電力を使用することができるようにする、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記モバイル装置が前記パーソナルコンピュータから離れる場合に、前記モバイル装置が受ける前記ビーコン電力は減少し、前記モバイル装置は前記TMフィールドにおける前記事前合意エイドなしで前記ビーコンパケットを受信する、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記モバイル装置が前記パーソナルコンピュータから離れ且つ前記モバイル装置が受ける前記ビーコン電力が減少する場合、及び前記モバイル装置が前記TMフィールドにおける前記事前合意エイドなしで前記ビーコンパケットを受信し且つ前記ビーコン電力が前記電力閾値よりも低い場合に、前記モバイル装置は、前記パーソナルコンピュータに付随するディスプレイをオフするようスリープパケットを前記ホストへ送信する、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記無線通信はIEEE802.11規格に従い、前記ユーザによって持ち運ばれる前記モバイル装置ではWiFi無線を、前記パーソナルコンピュータではMyWiFiモードを利用する、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記モバイル装置が前記パーソナルコンピュータから離れ且つ前記モバイル装置が受ける前記ビーコン電力が減少する場合、及び前記モバイル装置が前記TMフィールドにおける前記事前合意エンドなしで前記ビーコンパケットを受信し且つ前記ビーコン電力が前記電力閾値よりも低い場合に、前記モバイル装置は、前記パーソナルコンピュータをスリープ状態に置くようスリープパケットを前記ホストへ送信し、
前記モバイル装置が前記パーソナルコンピュータに近接する場合に、前記パーソナルコンピュータは、近接によるウェイクオンWLANを用いて呼び起こされる、
請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記モバイル装置は、さらに、前記モバイル装置の位置に依存する又はより長いレンジNFCを提供する距離又は電話トランスファでセキュアログインを行うように前記モバイル装置の存在の検出を用いるよう構成される、
請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記モバイル装置は、さらに、ホスト情報を他のパーソナルコンピュータシステムへ伝えることを助けるように前記モバイル装置の存在の検出を用いるよう構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記無線通信はIEEE802.15規格に従い、前記ユーザによって持ち運ばれる前記モバイル装置ではブルートゥース無線を、前記パーソナルコンピュータではブルートゥースモードを利用する、
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
モバイル装置との無線通信のために構成されるホストを有し、該ホストは、該ホストと前記モバイル装置との間の無線通信ペアリングをセットアップすることができ、前記無線通信ペアリングのセットアップの間、前記モバイル装置は、前記ホストの無線通信電力を測定し、該無線通信電力を距離検出のための較正閾値として使用し、
前記モバイル装置は、前記ホストの無線のビーコン電力を測定し、該ビーコン電力が電力閾値を上回る場合に、前記モバイル装置は、前記ホストに近接していると判断される、
装置。
【請求項20】
前記ホストはパーソナルコンピュータであり、該パーソナルコンピュータが入力を検知するとき、前記パーソナルコンピュータから前記モバイル装置へ送信されるビーコンパケットは、その旨をTIMフィールドに事前合意エイドを挿入することによって示し、前記モバイル装置が前記電力閾値を較正するために常に前記ビーコン電力を使用することができるようにする、
請求項19に記載の装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−222814(P2012−222814A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−79702(P2012−79702)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【出願人】(593096712)インテル コーポレイション (931)
【Fターム(参考)】