説明

ユーザ端末対応関係解析システム及び方法

【課題】ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができるユーザ端末対応関係解析システム及び方法を提供すること。
【解決手段】ユーザ端末対応関係解析システム1において、Webサーバ20は、特定用FQDNを割り当て、ユーザ端末10に送信する。リゾルバサーバ30は、特定用FQDNの名前解決要求をDNSサーバ40に送信する。DNSサーバ40は、リゾルバサーバ30のIPアドレスに特定用FQDNを対応付けてDNSログDB411に格納する。IPアドレス収集サーバ50は、ユーザ端末10のIPアドレスと特定用FQDNとを対応付けてページ要求ログDB511に格納する。集計サーバ60は、DNSログDB411及びページ要求ログDB511からリゾルバサーバ30のIPアドレスと、ユーザ端末10のIPアドレスとを収集し、対応付けて対応関係情報DB611に格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末対応関係解析システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ISP(Internet Service Provider)は、ユーザ端末をインターネットに接続する接続サービスを提供している。ISPの接続サービスにおいて、ユーザ端末から受信したURI(Uniform Resource Identifier)が解析され、アクセスすべきWebサーバのホスト名が取り出される。取り出されたWebサーバのホスト名にIPアドレス(Internet Protocolアドレス)が対応付けられていない場合、名前未解決のホスト名として、そのホスト名は、ISPのリゾルバサーバに渡される。ISPのリゾルバサーバは、名前未解決のホスト名をDNSサーバ(Domain Name Systemサーバ)に問い合わせる。DNSサーバは、ホスト名に対応付けられたIPアドレスをISPのリゾルバサーバに返し、名前解決を行う。ISPは、名前解決によって解決されたWebサーバのIPアドレスを用いてユーザ端末とWebサーバとを接続する。
【0003】
ここで、名前解決は、トップレベルドメイン(例えば、jp)まで完全に条件付けされたホスト名(例えば、www.jpo.go.jp)であるFQDN(Fully Qualified Domain Name)のIPアドレス(例えば、111.122.133.144)を得ることである。このような名前解決を用いて、移動体ネットワークのクライアントに対して、クライアントの位置を考慮した最適なエッジサーバへの誘導を可能とする特許文献1が知られている。
【0004】
特許文献1に開示されたシステムは、クライアントがホームネットワークから他のエリア(外部ネットワーク)に移動したときに、クライアントの移動先のDNSサーバを記憶し、移動先のクライアントからコンテンツにアクセスするための名前解決の要求があった場合に、移動先の外部ネットワークのDNSサーバのIPアドレスに基づいて、クライアントを外部ネットワークのエッジサーバへと誘導する。
【0005】
ところで、Webサーバにより様々なサービスを提供する事業者が、ISPにおいて名前解決をするために介在するリゾルバサーバと対応するユーザ端末の関係を取得することができれば、様々な付加価値を伴ったサービスを行うことができる。
例えば、ISPのネットワーク内でのみIPv6(Internet Protocol Version 6)での接続を行っている場合、ユーザ端末とインターネットを介して通信するWebサーバは、IPv4(Internet Protocol Version 4)で通信する必要がある。しかしながら、当該ISPの所定のリゾルバサーバがDNSサーバにIPv6で名前解決を要求した場合にIPv6で名前解決を行うと、外部のサーバとIPv4でしか通信できないユーザ端末とは通信を行うことができない。そこで、このようなユーザ端末と対応するリゾルバサーバとの関係を取得することができれば、当該ISPの所定のリゾルバサーバがIPv6のIPアドレスでDNSサーバに名前解決要求を行った場合においても、ユーザ端末が通信することができるIPv4のIPアドレスで名前解決を行うことができる。
あるいは、ユーザ端末のCookieやユーザIDを介して、当該ユーザ端末の所在する地域の情報を得ることができることが知られている。このようなユーザ端末と対応するリゾルバサーバとの関係を取得することができれば、当該リゾルバサーバがカバーする地域を推定することができる。これにより、地域が未知の他のユーザ端末に対して、対応するリゾルバサーバを手がかりとして、Webサーバから当該地域に応じたコンテンツを提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−208371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、名前解決をするために介在するリゾルバサーバと、ユーザ端末との対応関係を知ることはできない。
【0008】
そこで、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができるユーザ端末対応関係解析システム及び方法が望まれている。
【0009】
本発明は、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができるユーザ端末対応関係解析システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0011】
(1) 通信ネットワークによって接続されたWebサーバと、DNSサーバと、IPアドレス収集サーバと、集計サーバとを含んで構成し、リゾルバサーバと、ユーザ端末との対応関係を解析するユーザ端末対応関係解析システムであって、前記Webサーバは、前記ユーザ端末から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、名前未解決のユニークなホスト名を含む所定のFQDNを割り当てるFQDN割当手段と、前記FQDN割当手段によって割り当てられた前記所定のFQDNを当該ユーザ端末に送信するFQDN送信手段と、を備え、
前記DNSサーバは、前記リゾルバサーバから前記所定のFQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該所定のFQDNに前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを対応付けることによって名前解決し、前記リゾルバサーバのIPアドレスに前記所定のFQDNを対応付けてDNSログ記憶手段に格納するリゾルバサーバ情報格納手段と、さらに、名前解決した前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを前記リゾルバサーバに送信するIPアドレス送信手段と、を備え、
前記IPアドレス収集サーバは、前記ユーザ端末から、前記所定のFQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末のIPアドレスと当該所定のFQDNとを対応付けてページ要求ログ記憶手段に格納するユーザ端末情報格納手段を、備え、
前記集計サーバは、前記DNSログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられた前記リゾルバサーバのIPアドレスを収集するリゾルバサーバ情報収集手段と、前記ページ要求ログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられたユーザ端末のIPアドレスを収集するユーザ端末情報収集手段と、前記リゾルバサーバ情報収集手段によって収集された前記リゾルバサーバのIPアドレスと、前記ユーザ端末情報収集手段によって収集された前記ユーザ端末のIPアドレスと、を同一の前記所定のFQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報記憶手段に格納する対応関係格納手段と、を備える、ユーザ端末対応関係解析システム。
【0012】
(1)の構成によれば、本発明に係るユーザ端末対応関係解析システムは、リゾルバサーバと、ユーザ端末との対応関係を解析する。
すなわち、Webサーバは、ユーザ端末から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、名前未解決のユニークなホスト名を含む所定のFQDNを割り当て、割り当てた所定のFQDNを当該ユーザ端末に送信する。
DNSサーバは、リゾルバサーバから所定のFQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該所定のFQDNにIPアドレス収集サーバのIPアドレスを対応付けることによって名前解決し、リゾルバサーバのIPアドレスに当該所定のFQDNを対応付けてDNSログ記憶手段に格納し、さらに、名前解決したIPアドレス収集サーバのIPアドレスをリゾルバサーバに送信する。
IPアドレス収集サーバは、ユーザ端末から、所定のFQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末のIPアドレスと当該所定のFQDNとを対応付けてページ要求ログ記憶手段に格納する。
集計サーバは、DNSログ記憶手段から所定のFQDNに対応付けられたリゾルバサーバのIPアドレスを収集し、ページ要求ログ記憶手段から所定のFQDNに対応付けられたユーザ端末のIPアドレスを収集する。次に、集計サーバは、収集したリゾルバサーバのIPアドレスと、収集したユーザ端末のIPアドレスと、を同一の所定のFQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報記憶手段に格納する。
【0013】
よって、本発明に係るユーザ端末対応関係解析システムにおいて、Webサーバは、所定のFQDNを割り当て、DNSサーバは、当該所定のFQDNにIPアドレス収集サーバのIPアドレスを対応付けることによって名前解決して、リゾルバサーバのIPアドレスに所定のFQDNを対応付けて格納し、IPアドレス収集サーバは、ユーザ端末から、所定のFQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末のIPアドレスと当該所定のFQDNとを対応付けて格納する。そして、集計サーバは、収集したリゾルバサーバのIPアドレスと、収集したユーザ端末のIPアドレスと、を同一の所定のFQDNに対応付けられていることによって対応付けて格納する。したがって、本発明に係るユーザ端末対応関係解析システムは、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができる。
【0014】
(2) 前記Webサーバは、前記FQDN割当手段が割り当てた前記所定のFQDNを、微小な画像の前記通信ネットワーク上の所在を示す情報として関連付けるWebビーコン構成手段と、前記Webビーコン構成手段が関連付けた微小な画像を前記ユーザ端末に送信するWebビーコン送信手段と、をさらに備える(1)に記載のユーザ端末対応関係解析システム。
【0015】
(2)の構成によれば、(2)のユーザ端末対応関係解析システムにおいて、(1)に記載のユーザ端末対応関係解析システムに加えてさらに、Webサーバは、割り当てた所定のFQDNを、微小な画像の通信ネットワーク上の所在を示す情報として関連付け、関連付けた微小な画像をユーザ端末に送信する。したがって、(2)に係るユーザ端末対応関係解析システムは、ユーザに意識させることなく、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができる。
【0016】
(3) 通信ネットワークによって接続されたWebサーバと、DNSサーバと、IPアドレス収集サーバと、集計サーバとを含んで構成し、リゾルバサーバと、ユーザ端末との対応関係を解析するユーザ端末対応関係解析システムにおいて実行される方法であって、
前記Webサーバが、前記ユーザ端末から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、名前未解決のユニークなホスト名を含む所定のFQDNを割り当てるFQDN割当ステップと、前記FQDN割当ステップによって割り当てられた前記所定のFQDNを当該ユーザ端末に送信するFQDN送信ステップと、
前記DNSサーバが、前記リゾルバサーバから前記所定のFQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該所定のFQDNに前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを対応付けることによって名前解決し、前記リゾルバサーバのIPアドレスに前記所定のFQDNを対応付けてDNSログ記憶手段に格納するリゾルバサーバ情報格納ステップと、名前解決した前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを前記リゾルバサーバに送信するIPアドレス送信ステップと、
前記IPアドレス収集サーバが、前記ユーザ端末から、前記所定のFQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末のIPアドレスと当該所定のFQDNとを対応付けてページ要求ログ記憶手段に格納するユーザ端末情報格納ステップと、
前記集計サーバが、前記DNSログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられた前記リゾルバサーバのIPアドレスを収集するリゾルバサーバ情報収集ステップと、前記ページ要求ログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられたユーザ端末のIPアドレスを収集するユーザ端末情報収集ステップと、前記リゾルバサーバ情報収集ステップによって収集された前記リゾルバサーバのIPアドレスと、前記ユーザ端末情報収集ステップによって収集された前記ユーザ端末のIPアドレスと、を同一の前記所定のFQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報記憶手段に格納する対応関係格納ステップと、を備える方法。
【0017】
したがって、(3)に係る方法は、(1)と同様に、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができる。さらに、本発明は、ユーザに意識させることなく、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システムの概要を説明する説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るDNSログDBの例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るページ要求ログDBの例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る対応関係情報DBの例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システムの処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システムのIPアドレス収集サーバの処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システムの集計サーバの処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るWebサーバがユーザ端末に所定のFQDNを微小な画像として送信する例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るDNSログDBの別の例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るページ要求ログDBの別の例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る対応関係情報DBの別の例を示す図である。
【図13】ユーザ登録情報の一例を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る対応関係情報DBのさらに別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0021】
本実施形態のユーザ端末対応関係解析システム1におけるWebサーバ20、リゾルバサーバ30、DNSサーバ40、IPアドレス収集サーバ50、集計サーバ60及びユーザ端末10は、コンピュータ及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0022】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)の他、記憶部、通信装置、表示装置及び入力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、通信するための各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0023】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信回線を介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システム1の概要を説明する説明図である。
【0025】
図1は、ユーザ端末対応関係解析システム1において、通信ネットワーク70によってWebサーバ20と、DNSサーバ40と、IPアドレス収集サーバ50と、集計サーバ60と、が通信可能に接続され、ISPによる通信ネットワーク71を介して、リゾルバサーバ30と、表示画面11を備えたユーザ端末10とが通信ネットワーク70に接続されていることを示している。図1で示されたユーザ端末対応関係解析システム1において、Webサーバ20は、ユーザ端末10から所定のページ要求を受け付け、名前未解決のユニークなホスト名を含む所定のFQDN(以下、特定用FQDNという。)を割り当ててユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は名前未解決な特定用FQDNの名前を解決するためにリゾルバサーバに名前解決要求を行う。ユーザ端末から名前解決要求を受信したリゾルバサーバ30は、送信された特定用FQDNを名前解決のためにDNSサーバ40に送信する。DNSサーバ40は、特定用FQDNに対して名前解決をし、リゾルバサーバ30のIPアドレスと特定用FQDNとを記憶する。IPアドレス収集サーバ50は、ユーザ端末10から、名前解決された特定用FQDNに係るページ要求を受け付け、ユーザ端末10のIPアドレスと特定用FQDNとを記憶する。集計サーバ60は、DNSサーバ40からリゾルバサーバ30のIPアドレスと、IPアドレス収集サーバ50からユーザ端末10のIPアドレスとを収集し、ユーザ端末とリゾルバサーバとの対応関係を特定する。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システム1の機能構成を示す機能ブロック図である。図2において、図3〜図5を参照しながら各サーバの機能を詳述する。図3は、本発明の一実施形態に係るDNSログDB411の例を示す図である。図4は、本発明の一実施形態に係るページ要求ログDB511の例を示す図である。図5は、本発明の一実施形態に係る対応関係情報DB611の例を示す図である。図2において、(1)〜(9)は、処理の順番を表している。
【0027】
処理の順番(1)において、ユーザ端末10は、所定のページ要求をする。
Webサーバ20のFQDN割当手段としてのFQDN割当部201は、ユーザ端末10から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、ユニークな特定用FQDN(例えば、001.xxx.jp)を割り当てる。割り当てとして、FQDN割当部201は、ページ要求ごとに、記憶している割当IDを割り当て、割り当てた割当IDを、例えば、+1して記憶するとしてもよい。この他にも、FQDN割当部201は、特定用FQDNを生成するために予め準備しておいたそれぞれユニークなドメイン群から1つづつ選択して割り当てるとしてもよい。
処理の順番(2)において、Webサーバ20のFQDN送信手段としてのFQDN送信部202は、FQDN割当部201によって割り当てられた特定用FQDNをユーザ端末10に送信する。なお、割り当てた特定用FQDNはアクセスごとにユニークであるため、ユーザ端末においては名前未解決なFQDNである。ここで、名前未解決とは、FQDNに含まれるホスト名にIPアドレスが対応付けられていないことをいう。
【0028】
Webサーバ20は、Webビーコン構成手段としてWebビーコン構成部203と、Webビーコン送信手段としてWebビーコン送信部204とをさらに備える。Webビーコン構成部203は、FQDN割当部201が割り当てた特定用FQDNを、微小な画像(例えば、ビーコン)の通信ネットワーク上の所在を示す情報として関連付ける。Webビーコン送信部204は、ユーザ端末10から、特定用FQDNに係るページ要求があったことに応じて、Webビーコン構成部203が関連付けた微小な画像をユーザ端末10に送信する。
【0029】
処理の順番(3)において、ユーザ端末10は、特定用FQDNが名前未解決であるため、リゾルバサーバ30に特定用FQDNに係る名前解決要求をする。リゾルバサーバ30のFQDN受信部301は、ユーザ端末10から、Webサーバ20によって割り当てられた特定用FQDNに係る名前解決要求を受信する。
処理の順番(4)において、リゾルバサーバ30の名前解決要求送信部302は、受信した名前解決要求から抽出した特定用FQDNの名前解決要求をDNSサーバ40に送信する。すなわち、名前解決要求送信部302は、抽出した特定用FQDNがIPアドレスが対応付けられていない名前未解決のホスト名なので、名前解決のためにDNSサーバ40に特定用FQDNの名前解決要求を送信する。
【0030】
DNSサーバ40のリゾルバサーバ情報格納手段としてのリゾルバサーバ情報格納部401は、リゾルバサーバ30から特定用FQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該特定用FQDNにIPアドレス収集サーバ50のIPアドレス(例えば、0.0.0.1)を対応付けることによって名前解決し、リゾルバサーバ30のIPアドレスに特定用FQDNを対応付けてDNSログDB411に格納する。同じIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを対応付ける以外に、リゾルバサーバ情報格納部401は、Webサーバ20が割り当てた特定用FQDN(予め準備しておいた名前未解決ドメイン群から1つづつ割り当てた特定用FQDN)に対応する、予め準備しておいたIPアドレスを対応付けるとしてもよい。
DNSログDB411は、図3に示すように、特定用FQDNの名前解決要求をしたリゾルバサーバ30のIPアドレスに、その特定用FQDNを対応付けて記憶する。
処理の順番(5)において、DNSサーバ40のIPアドレス送信手段としてのIPアドレス送信部402は、名前解決された特定用FQDNに対応付けられたIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスをリゾルバサーバ30に送信する。
【0031】
処理の順番(6)において、リゾルバサーバ30のリゾルバ送信部303は、DNSサーバ40から、特定用FQDNに対応付けられたIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを受信したことに応じて、ユーザ端末10にIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを送信する。
【0032】
処理の順番(7)において、ユーザ端末10は、名前解決された特定用FQDNに対応付けられたIPアドレスのIPアドレス収集サーバ50にページ要求をする。IPアドレス収集サーバ50のユーザ端末情報格納手段としてのユーザ端末情報格納部501は、ユーザ端末10から、名前解決された特定用FQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末10のIPアドレスと当該特定用FQDNとを対応付けてページ要求ログDB511に格納する。すなわち、ページ要求ログDB511は、図4に示すように、特定用FQDNに係るページ要求をしたユーザ端末10のIPアドレスと、その特定用FQDNとを対応付けて記憶する。
【0033】
処理の順番(8)において、集計サーバ60のリゾルバサーバ情報収集手段としてのリゾルバサーバ情報収集部601は、DNSサーバ40のDNSログDB411から特定用FQDNに対応付けられたリゾルバサーバ30のIPアドレスを収集する。
処理の順番(9)において、集計サーバ60のユーザ端末情報収集手段としてのユーザ端末情報収集部602は、IPアドレス収集サーバ50のページ要求ログDB511から特定用FQDNに対応付けられたユーザ端末10のIPアドレスを収集する。
集計サーバ60の対応関係格納手段としての対応関係格納部603は、リゾルバサーバ情報収集部601によって収集された、特定用FQDNに対応付けられたリゾルバサーバ30のIPアドレスと、ユーザ端末情報収集部602によって収集された、特定用FQDNに対応付けられたユーザ端末10のIPアドレスと、を同一の特定用FQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報DB611に格納する。
例えば、対応関係格納部603は、リゾルバサーバ30のIPアドレス「1.1.1.1」と特定用FQDN「001.xxx.jp」との対応関係と、ユーザ端末10のIPアドレス「2.1.1.1」と特定用FQDN「001.xxx.jp」との対応関係から、リゾルバサーバ30のIPアドレス「1.1.1.1」と、ユーザ端末10のIPアドレス「2.1.1.1」との対応関係を抽出し、対応関係情報DB611に格納する。
対応関係情報DB611は、図5に示すように、リゾルバサーバ30のIPアドレスにユーザ端末10のIPアドレスを対応付けて記憶する。図5において識別情報は、例えば、特定用FQDNから抽出した割当IDである。
【0034】
図6は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システム1の処理を示すフローチャートである。
【0035】
ユーザ端末10は、ステップS101において、所定のページ要求(例えば、xxx.jpを含むページ要求)をする。
【0036】
Webサーバ20は、ステップS201において、ユーザ端末10から所定のページ要求を受信する。次に、Webサーバ20は、ステップS202において、特定用FQDN(例えば、001.xxx.jp)を割り当てる。次に、Webサーバ20は、ステップS203において、割り当てた特定用FQDNをユーザ端末10に送信する。例えば、Webサーバ20は、Webページと共に、割り当てた特定用FQDNを微小な画像(例えば、ビーコン)と関連付けてユーザ端末10に送信する。
【0037】
ユーザ端末10は、ステップS102において、Webサーバ20から特定用FQDNを受信し、その特定用FQDNに係る名前解決要求をする。例えば、ユーザ端末10は、Webサーバ20から微小な画像(例えば、ビーコン)と関連付けて送信された特定用FQDNを、Webサーバ20から送信されたWebページと共に受信し、表示する(後述する図9参照)。そして、ユーザ端末10は、微小な画像に関連付けられた特定用FQDNの名前解決をするために、リゾルバサーバ30に特定用FQDNに係る名前解決要求をする。なお、Webサーバ20による特定用FQDNの送信は、微小な画像と関連付ける方法でなくてもよく、ユーザがWebページ上のテストボタンをクリックすることによって、ページ遷移要求と共にユニークな特定用FQDNを送信することもできる。
【0038】
リゾルバサーバ30は、ステップS301において、特定用FQDNに係る名前解決要求を受信する。次に、リゾルバサーバ30、ステップS302において、特定用FQDNの名前解決のために名前解決要求をDNSサーバ40に送信する。
【0039】
DNSサーバ40は、ステップS401において、リゾルバサーバ30から名前解決要求を受信し、IPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを対応付けて特定用FQDNの名前解決をする。次に、DNSサーバ40は、ステップS402において、リゾルバサーバ30のIPアドレスに特定用FQDNを対応付けてDNSログDB411(図3参照)に格納する。次に、DNSサーバ40は、ステップS403において、ステップS401において名前解決したIPアドレスをリゾルバサーバ30に送信する。
【0040】
リゾルバサーバ30は、ステップS303において、特定用FQDNについて名前解決されたIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスをDNSサーバ40から受信し、IPアドレス収集サーバ50のIPアドレスをユーザ端末10に送信する。
【0041】
ユーザ端末10は、ステップS103において、リゾルバサーバ30からIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを受信し、名前解決された特定用FQDNに係るページ要求をする。このページ要求によって、IPアドレス収集サーバ50は、処理を開始する。
【0042】
図7は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システム1のIPアドレス収集サーバ50の処理を示すフローチャートである。
【0043】
ステップS501において、IPアドレス収集サーバ50は、ユーザ端末10から、名前解決された特定用FQDNに係るページ要求を受信する。
ステップS502において、IPアドレス収集サーバ50は、要求を送信したユーザ端末10のIPアドレスと、ページ要求中に含まれている特定用FQDNとを対応付けてページ要求ログDB511(図4参照)に格納する。
【0044】
図8は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末対応関係解析システム1の集計サーバ60の処理を示すフローチャートである。
【0045】
ステップS601において、集計サーバ60は、DNSサーバ40とのインターフェースに基づいて、DNSログDB411から特定用FQDNに対応付けられたリゾルバサーバ30のIPアドレスを収集する。
ステップS602において、集計サーバ60は、IPアドレス収集サーバ50とのインターフェースに基づいて、ページ要求ログDB511から特定用FQDNに対応付けられたユーザ端末10のIPアドレスを収集する。
ステップS603において、集計サーバ60は、収集した特定用FQDNに対応付けられたリゾルバサーバ30のIPアドレスと、収集した特定用FQDNに対応付けられたユーザ端末10のIPアドレスと、を同一の特定用FQDNに対応付けられていることによって対応付け、対応関係情報DB611に格納する。
なお、集計サーバ60は、次のステップS604及びステップS605を実行し、対応関係情報DB611に情報を追加するとしてもよい。
ステップS604において、集計サーバ60は、ユーザ登録情報DB90を保管するサーバ(図示せず)に、ユーザ端末10のIPアドレスによって問い合わせを行い、ユーザ登録情報を収集する。
ステップS605において、集計サーバ60は、ユーザ端末10に対応付けられた地域情報(例えば、登録された住所や住所に対応する地域)を取得し、ユーザ端末10に対応するリゾルバサーバ30のIPアドレスに地域情報をさらに対応付けて対応関係情報DB611(後述する図14参照)に格納する。
【0046】
図9は、本発明の一実施形態に係るWebサーバ20が、特定用FQDNを微小な画像(例えば、ビーコン101)の通信ネットワーク上の所在を示す情報として関連付けてユーザ端末10に送信した例を示す図である。図9の例は、ユーザ端末10が、Webサーバ20からビーコン101と関連付けて送信された特定用FQDNを、Webサーバ20から送信されたWebページ(例えば、検索ページ102)と共に受信し、ユーザ端末10の表示画面11に表示している例である。ビーコン101は、Webページを構成する画素のうちの一画素なので、ユーザがビーコン101自体を視認することはほとんどない。そして、名前解決ができない特定用FQDN(すなわち新規なFQDN)は、リゾルバサーバ30からDNSサーバ40に送信される。
【0047】
次に、図10から図12によって、外部のサーバとIPv4でしか通信できないユーザ端末10が存在する場合に、作成される対応関係情報DB611の例を示す。図10は、本発明の一実施形態に係るDNSログDB411の別の例において、IPアドレス収集サーバ50のIPv6のIPアドレスを記憶する例を示す図である。図11は、本発明の一実施形態に係るページ要求ログDB511の別の例において、IPv4でしか通信できないユーザ端末10が記憶されない例を示す図である。図12は、本発明の一実施形態に係る対応関係情報DB611の別の例において、リゾルバサーバ30のIPアドレスに対応付けられないユーザ端末10をIPv4でしか通信できないユーザ端末10と判定する例を示す図である。
【0048】
すなわち、図10に示すように、DNSサーバ40は、リゾルバサーバ30から特定用FQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該特定用FQDNにIPアドレス収集サーバ50のIPv6のIPアドレス(例えば、0:0:0:1)を対応付けることによって名前解決し、リゾルバサーバ30のIPアドレスに特定用FQDNを対応付けてDNSログDB411に格納する。なお、図10では、説明のためにIPアドレス収集サーバ50のIPv6のIPアドレス(例えば、0:0:0:1)を格納しているように記載しているが、格納していなくてもよい。
次に、図11に示すように、IPアドレス収集サーバ50は、リゾルバサーバ30からIPアドレス収集サーバ50のIPv6のIPアドレスを受信したユーザ端末10のうち外部のサーバとIPv6で通信できるユーザ端末10から、名前解決された特定用FQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末10のIPアドレスと当該特定用FQDNとを対応付けてページ要求ログDB511に格納する。
次に、図12に示すように、集計サーバ60は、DNSログDB411から収集したリゾルバサーバ30のIPアドレスと、ページ要求ログDB511から収集したユーザ端末10のIPアドレスと、の対応関係を対応関係情報DB611に格納する。その結果、集計サーバ60は、リゾルバサーバ30のIPアドレスにユーザ端末10のIPアドレスが対応付けられない特定用FQDNを検出することができ、その特定用FQDNに対応付けられるユーザ端末10をIPv4でしか通信できないユーザ端末10と判定することができる。この情報に基づけば、リゾルバサーバ30は、例えば、リゾルバサーバ30が記憶するログ情報を解析することにより、IPv4でしか通信できないユーザ端末10を抽出することができるので、ユーザ端末10が通信することができるIPv4のIPアドレスで名前解決を行うことができる。
【0049】
次に、図13及び図14によって、集計サーバ60が、リゾルバサーバ30に地域情報を対応付ける場合を説明する。集計サーバ60は、ユーザ登録情報収集部604と、リゾルバ地域対応付部605とをさらに備える。図13は、ユーザ登録情報DB90の一例を示す図である。図14は、本発明の一実施形態に係る対応関係情報DB611のさらに別の例を示す図である。
【0050】
ユーザ登録情報収集部604は、ユーザ端末10に対応付けられたユーザに関する情報であるユーザ登録情報を収集する。ユーザ登録情報は、例えば、ユーザ登録情報サーバ(図示せず)により保管されているユーザ登録情報DB90に記憶され、図13に示すように、ユーザ識別情報に対応付けられているユーザ情報である。よって、ユーザ登録情報収集部604は、ユーザ識別情報(例えば、ユーザIDや、ユーザ端末10のIPアドレス等)により問い合わせることにより、ユーザ登録情報(例えば、趣味や住所等)を取得することができる。
リゾルバ地域対応付部605は、ユーザ登録情報収集部604によって収集されたユーザ登録情報のうちユーザの住所を、当該ユーザのユーザ端末10のIPアドレスに対応付けられたリゾルバサーバ30に対応付ける。リゾルバ地域対応付部605は、ユーザの住所からさらに対応付けられた対応地域(例えば、東京から関東)を得るとしてもよい。すなわち、対応関係情報DB611は、図14に示すように、リゾルバサーバ30のIPアドレスに、ユーザ端末10のIPアドレス及び対応地域を対応付けて記憶する。
このようなユーザ端末10と対応するリゾルバサーバ30との関係によって、リゾルバサーバ30がカバーする地域を推定することができる。これにより、地域が未知の他のユーザ端末10に対して、対応するリゾルバサーバ30に基づいて、Webサーバ20から当該地域に応じたコンテンツを提供することができる。
【0051】
本実施形態によれば、ユーザ端末対応関係解析システム1は、通信ネットワーク70によって接続されたWebサーバ20と、DNSサーバ40と、IPアドレス収集サーバ50と、集計サーバ60とを含んで構成し、リゾルバサーバ30と、ユーザ端末10との対応関係を解析する。
Webサーバ20は、ユーザ端末10から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、名前未解決のユニークなホスト名を含む特定用FQDNを割り当て、割り当てた特定用FQDNをユーザ端末10に送信する。
リゾルバサーバ30は、ユーザ端末10から特定用FQDNを受信し、受信した特定用FQDNの名前解決要求をDNSサーバ40に送信する。
DNSサーバ40は、リゾルバサーバ30から特定用FQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、特定用FQDNにIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを対応付けることによって名前解決し、リゾルバサーバ30のIPアドレスに特定用FQDNを対応付けてDNSログDB411に格納し、名前解決したIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスをリゾルバサーバ30に送信する。
リゾルバサーバ30は、DNSサーバ40から、特定用FQDNについて名前解決されたIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを受信したことに応じて、ユーザ端末10にIPアドレス収集サーバ50のIPアドレスを送信する。
IPアドレス収集サーバ50は、ユーザ端末10から、特定用FQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末10のIPアドレスと特定用FQDNとを対応付けてページ要求ログDB511に格納する。
集計サーバ60は、DNSログDB411から特定用FQDNに対応付けられたリゾルバサーバ30のIPアドレスを収集すると共に、ページ要求ログDB511から特定用FQDNに対応付けられたユーザ端末10のIPアドレスを収集し、収集したリゾルバサーバ30のIPアドレスと、収集したユーザ端末10のIPアドレスと、を同一の特定用FQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報DB611に格納する。したがって、ユーザ端末対応関係解析システム1は、ユーザ端末10とリゾルバサーバ30との対応関係を特定することができる。さらに、Webサーバ20は、ユーザ端末10から所定のページ要求を受け付けたことに応じて、特定用FQDNを、ビーコンの所在を示す情報として関連付け、ビーコンをユーザ端末10に送信する。したがって、ユーザ端末対応関係解析システム1は、ユーザに意識させることなく、ユーザ端末10とリゾルバサーバ30との対応関係を特定することができる。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0053】
1 ユーザ端末対応関係解析システム
10 ユーザ端末
20 Webサーバ
201 FQDN割当部
202 FQDN送信部
203 Webビーコン構成部
204 Webビーコン送信部
30 リゾルバサーバ
301 FQDN受信部
302 名前解決要求送信部
303 リゾルバ送信部
40 DNSサーバ
401 リゾルバサーバ情報格納部
402 IPアドレス送信部
411 DNSログDB
50 IPアドレス収集サーバ
501 ユーザ端末情報格納部
511 ページ要求ログDB
60 集計サーバ
601 リゾルバサーバ情報収集部
602 ユーザ端末情報収集部
603 対応関係格納部
604 ユーザ登録情報収集部
605 リゾルバ地域対応付部
611 対応関係情報DB
70 通信ネットワーク
90 ユーザ登録情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークによって接続されたWebサーバと、DNSサーバと、IPアドレス収集サーバと、集計サーバとを含んで構成し、リゾルバサーバと、ユーザ端末との対応関係を解析するユーザ端末対応関係解析システムであって、
前記Webサーバは、
前記ユーザ端末から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、名前未解決のユニークなホスト名を含む所定のFQDNを割り当てるFQDN割当手段と、
前記FQDN割当手段によって割り当てられた前記所定のFQDNを当該ユーザ端末に送信するFQDN送信手段と、を備え、
前記DNSサーバは、
前記リゾルバサーバから前記所定のFQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該所定のFQDNに前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを対応付けることによって名前解決し、前記リゾルバサーバのIPアドレスに前記所定のFQDNを対応付けてDNSログ記憶手段に格納するリゾルバサーバ情報格納手段と、
さらに、名前解決した前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを前記リゾルバサーバに送信するIPアドレス送信手段と、を備え、
前記IPアドレス収集サーバは、
前記ユーザ端末から、前記所定のFQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末のIPアドレスと当該所定のFQDNとを対応付けてページ要求ログ記憶手段に格納するユーザ端末情報格納手段を、備え、
前記集計サーバは、
前記DNSログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられた前記リゾルバサーバのIPアドレスを収集するリゾルバサーバ情報収集手段と、
前記ページ要求ログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられたユーザ端末のIPアドレスを収集するユーザ端末情報収集手段と、
前記リゾルバサーバ情報収集手段によって収集された前記リゾルバサーバのIPアドレスと、前記ユーザ端末情報収集手段によって収集された前記ユーザ端末のIPアドレスと、を同一の前記所定のFQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報記憶手段に格納する対応関係格納手段と、を備える、
ユーザ端末対応関係解析システム。
【請求項2】
前記Webサーバは、前記FQDN割当手段が割り当てた前記所定のFQDNを、微小な画像の前記通信ネットワーク上の所在を示す情報として関連付けるWebビーコン構成手段と、
前記Webビーコン構成手段が関連付けた微小な画像を前記ユーザ端末に送信するWebビーコン送信手段と、
をさらに備える請求項1に記載のユーザ端末対応関係解析システム。
【請求項3】
通信ネットワークによって接続されたWebサーバと、DNSサーバと、IPアドレス収集サーバと、集計サーバとを含んで構成し、リゾルバサーバと、ユーザ端末との対応関係を解析するユーザ端末対応関係解析システムにおいて実行される方法であって、
前記Webサーバが、
前記ユーザ端末から、所定のページ要求を受け付けたことに応じて、当該ページ要求ごとに、名前未解決のユニークなホスト名を含む所定のFQDNを割り当てるFQDN割当ステップと、
前記FQDN割当ステップによって割り当てられた前記所定のFQDNを当該ユーザ端末に送信するFQDN送信ステップと、
前記DNSサーバが、
前記リゾルバサーバから前記所定のFQDNの名前解決要求を受け付けたことに応じて、当該所定のFQDNに前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを対応付けることによって名前解決し、前記リゾルバサーバのIPアドレスに前記所定のFQDNを対応付けてDNSログ記憶手段に格納するリゾルバサーバ情報格納ステップと、
名前解決した前記IPアドレス収集サーバのIPアドレスを前記リゾルバサーバに送信するIPアドレス送信ステップと、
前記IPアドレス収集サーバが、
前記ユーザ端末から、前記所定のFQDNに係るページ要求があったことに応じて、当該ユーザ端末のIPアドレスと当該所定のFQDNとを対応付けてページ要求ログ記憶手段に格納するユーザ端末情報格納ステップと、
前記集計サーバが、
前記DNSログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられた前記リゾルバサーバのIPアドレスを収集するリゾルバサーバ情報収集ステップと、
前記ページ要求ログ記憶手段から前記所定のFQDNに対応付けられたユーザ端末のIPアドレスを収集するユーザ端末情報収集ステップと、
前記リゾルバサーバ情報収集ステップによって収集された前記リゾルバサーバのIPアドレスと、前記ユーザ端末情報収集ステップによって収集された前記ユーザ端末のIPアドレスと、を同一の前記所定のFQDNに対応付けられていることによって対応付けた対応関係を対応関係情報記憶手段に格納する対応関係格納ステップと、を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−142790(P2012−142790A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294251(P2010−294251)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】