ユーザID自動管理システム
【課題】ユーザIDの使用情報及びユーザの所属/役職情報に基づき不要ユーザIDの登録解除や新ユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させず、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うユーザID自動管理システムを提供する。
【解決手段】登録ユーザ利用記録の集計機能と一括調整データの作成機能と登録ユーザ情報の一括調整機能とを順次実行するデータ処理部1、登録ユーザ所属/役職情報データベース2、ログオン/ログオフの成否記録データベース3及び登録ユーザ情報マスタデータベース4、各種データベース5〜8を備え、データ処理部1は、予設定日時に登録ユーザ所属/役職情報データベース2、ログオン/ログオフ成否記録データベース3、登録ユーザ情報マスタデータベース4から所定データを読み出し、そのデータと各種のデータベース5〜8を用い、登録ユーザ利用記録集計、一括調整データ作成、登録ユーザ情報の一括調整を順次実行して出力する。
【解決手段】登録ユーザ利用記録の集計機能と一括調整データの作成機能と登録ユーザ情報の一括調整機能とを順次実行するデータ処理部1、登録ユーザ所属/役職情報データベース2、ログオン/ログオフの成否記録データベース3及び登録ユーザ情報マスタデータベース4、各種データベース5〜8を備え、データ処理部1は、予設定日時に登録ユーザ所属/役職情報データベース2、ログオン/ログオフ成否記録データベース3、登録ユーザ情報マスタデータベース4から所定データを読み出し、そのデータと各種のデータベース5〜8を用い、登録ユーザ利用記録集計、一括調整データ作成、登録ユーザ情報の一括調整を順次実行して出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザID自動管理システムに係わり、特に、業務システムの利用頻度が低いユーザIDや業務システムにおける所属/役職が変更されたユーザID等を適宜調整し、ユーザIDを最適な状態で効率的に管理するようにしたユーザID自動管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、企業内部で利用されるユーザID認証方式を持った業務システムにおいては、通常、企業内におけるユーザの業務変更やユーザの人事異動等が行われることから、時間が経過するに従って、業務システムの利用頻度や利用形態が変化するようになる。また、業務システムに登録されたユーザID等の情報は、その利用形態によっては大きな影響を与えることがあるので、セキュリティの重要性が認識されている現代社会にあっては、分散して存在する業務システムに登録されている各ユーザIDを一括管理することの必要性が増大している。
【0003】
このような諸般の事情に際し、最近になって、企業内部で利用されるユーザIDを管理する管理システムが開発されるようになり、その中の一つに、特開2003−186559号公報に開示のライセンス管理システムがある。この特開2003−186559号公報に開示されたライセンス管理システムは、ライセンスを取得したユーザによるライセンスプログラムの使用状況を監視し、その使用状況を表わす使用状況情報を形成する使用監視手段と、ライセンスプログラムに対して許可できるライセンス数を超えるような当該プログラム使用のライセンス要求があった場合に、使用監視手段で形成された使用状況情報に基づいて、プログラム不使用のユーザに付与されたライセンス使用許可を解除し、新規にライセンス使用許可を要求したユーザにそのプログラム使用のライセンス許可を与えるように変更するライセンス管理装置とを備えているものである。
【特許文献1】特開2003−186559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特開2003−186559号公報に開示のライセンス管理システムは、ユーザによるライセンスプログラムの使用状況を表わす使用状況情報に基づいたライセンス使用許可及びライセンス使用許可解除を行っているため、単にライセンスプ.ログラムの使用頻度が低いユーザは、自動的にライセンス使用許可の状態がライセンス使用許可解除の状態に変更されてしまい、ライセンスプログラムを使用する際には、再度ライセンス使用許可の状態に変更する必要があり、この点で、使用性及び適応性に優れたものということができない。
【0005】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザIDの使用状況情報及びユーザの所属/役職情報に基づいて不要なユーザIDの登録解除や新たなユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させずに、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うことを可能にしたユーザID自動管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明によるユーザID自動管理システムは、登録ユーザ利用記録の集計機能と一括調整データの作成機能と登録ユーザ情報の一括調整機能とが順次実行されるデータ処理部と、外部操作により変更可能な登録ユーザ所属/役職情報データベースと、他の同種システムから記録情報が供給されるログオン/ログオフの成否記録データベース及び登録ユーザ情報マスタデータベースと、各種のデータベースとを備え、データ処理部は、予め決められた日時になると、登録ユーザ所属/役職情報データベース、ログオン/ログオフ成否記録データベース、登録ユーザ情報マスタデータベースのそれぞれから所定のデータを読み出し、読み出したデータと各種のデータベースとを用いて、登録ユーザ利用記録の集計、一括調整データの作成、登録ユーザ情報の一括調整を順次実行し、その調整結果を出力する構成手段を具備する。
【0007】
また、前記構成手段において、データ処理部は、登録ユーザ所属/役職情報データベース及びログオン/ログオフの成否記録データベースのそれぞれの記録内容に基づいて、登録ユーザ情報の一括調整時に、不要と判断されるユーザIDの記録を削除したリ、そのユーザIDを無効にする処理を行っているものである。
【0008】
さらに、前記構成手段において、各種のデータベースは、所属別利用数集計データベースと、同時接続ユーザ推移データ用データベースと、ユーザ分類データベースと、一括調整データ用データベースであって、データ処理部は、登録ユーザ利用記録の集計機能の実行時に所属別利用数集計データベースと同時接続ユーザ推移データ用データベースとユーザ分類データベースとを用い、一括調整データの作成機能の実行時に前記ユーザ分類データベースと一括調整データ用データベースとを用い、登録ユーザ情報の一括調整機能の実行時に一括調整データ用データベースを用いるものである。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明のユーザID自動管理システムによれば、前記構成手段を具備することにより、ユーザIDの使用状況情報及びユーザの所属/役職情報に基づいて不要なユーザIDの登録解除や新たなユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させずに、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うことができるもので、具体的には、第1に、人事情報と業務システムにおけるユーザIDの登録情報との比較を自動的に行うことにより、業務システムにおける利用権限の設定の誤りを発見してその修正を行うことができ、第2に、退職等により業務システムにおける利用権限を消失した時点に合うように、関連するユーザIDを自動的に削除するようにしているため、ユーザIDの不正利用の可能性を大幅に減少させることができ、第3に、実際の業務システムにおける利用権限の設定を、通常使用されている所属と役職を合わせた役割分担によって比較しているため、所属のみで比較している場合に比べて詳しい比較をすることがができ、第4に、業務システムに登録されたユーザIDの利用権限がその時点で適切であるか否かを確認することに利用できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明に係わるユーザID自動管理システムの実施の態様について説明する。
【0011】
図1は、このユーザID自動管理システムにおけるの実施の態様の要部構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、このユーザID自動管理システムは、データ処理部1と、登録ユーザ所属/役職情報データベース2と、ログオン/ログオフ成否記録データベース3と、登録ユーザ情報マスタデータベース4と、所属別利用数集計データベース5と、同時接続ユーザ推移データ用データベース6と、ユーザ分類データベース7と、一括調整データ用データベース8と、処理結果出力部9とからなり、その他に、外部データ入力部10と、複数の他の業務システムサーバ11(1)乃至11(N)とを備えている。また、データ処理部1は、登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)と、一括調整データ作成処理部1(2)と、登録ユーザ情報一括調整処理部1(3)とを内蔵している。
【0013】
この場合、登録ユーザ所属/役職情報データベース2は、外部データ入力部10に接続され、業務システムに登録された各ユーザの氏名、所属/役職、連絡先等の..ユーザに直接関連する情報が格納され、ログオン/ログオフの成否記録データベース3は、複数の他の業務システムサーバ11(1)乃至11(N)にそれぞれ接続され、業務システムに登録された各ユーザIDのログオン/ログオフの成否記録情報が格納され、登録ユーザ情報マスタデータベース4は、複数の他の業務システムサーバ11(1)乃至11(N)にそれぞれ接続され、業務システムに登録された各ユーザのID、氏名、所属/役職情報、及び、有効フラグ等が格納されるものである。
【0014】
また、登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、登録ユーザ所属/役職情報データベース2から登録ユーザ所属/役職情報とログオン/ログオフ成否記録データベース3からログオン/ログオフ成否記録とを読込み、入力した集計期間内における所属別のユーザIDの累計を算出し、算出結果を所属別利用数集計データベース5に書込む処理と、ログオン/ログオフ成否記録を読込み、入力した集計期間内における時間別の業務システムへのユーザIDのログオン成功ユーザ数を算出し、算出結果を同時接続ユーザ推移データ用データベース6に書込む処理と、ログオン/ログオフ成否記録と登録ユーザ情報マスタデータベース4から登録ユーザ情報とを読込み、入力した集計期間内における業務システムへのユーザIDのログオン成功回数を算出し、その算出結果と予設定閾値とを比較してユーザ分類データベース7に閾値に応じた利用頻度を書込む処理を行うものである。
【0015】
また、一括調整データ作成処理部1(2)は、登録ユーザ所属/役職情報データベース2から登録ユーザ所属/役職情報と登録ユーザ情報マスタデータベース4から登録ユーザ情報とを読込み、業務システムに登録されたユーザIDの所属/役職情報と、登録ユーザ情報の所属/役職情報とがマッチングするか否かを判定し、その判定結果をユーザ分類データベース7に書込む処理と、そのマッチング結果を用いてマッチング結果の設定閾値に一致するユーザIDを自動調整の対象として選択し、選択結果を一括調整データ用データベース8に書込む処理を行うものである。
【0016】
さらに、登録ユーザ情報一括調整処理部1(3)は、一括調整データ用データベース8の書込みデータを読込み、業務システムに登録されている登録ユーザ情報に対して予設定調整処理を実行し、その処理結果を処理結果出力部9である処理結果ログリストに書込む処理を行うものである。
【0017】
なお、このユーザID自動管理システムに対して外部接続される他の業務システムサーバ業務システムサーバ11(1)乃至11(N)は、複数(N)台が接続されるように記載しているが、1台だけが接続されるようにようにしても構わない。
【0018】
ここで、このユーザID自動管理システムで実行される各種の機能について順次説明する。
【0019】
始めに、図2は、データ処理部1の登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行されるユーザ利用記録集計処理の処理手順を示す説明図である。なお、図2において、図1に図示の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0020】
図2に示されるように、登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、登録ユーザの所属/役職情報データベース2から読み出した集計期間内における所属別ユーザID数と、ログオン/ログオフ成否記録データベース3から読み出した集計期間内における所属別のユーザID数とを用い、所属別利用数集計処理A1と同時接続ユーザ数データ作成処理A2とを行い、所属別利用数集計処理A1の処理結果を所属別利用数集計データベース5に書き込み、同時接続ユーザ数データ作成処理A2の処理結果を同時接続ユーザ推移データ用データベース6に書き込む。これと同時に、登録ユーザ情報マスタデータベース4から読み出した集計期間内における登録ユーザ情報と前記所属別ユーザID数と前記所属別のユーザID数とを用い、ユーザID別に予設定閾値に基づいたユーザID別の利用頻度を示すユーザ分類処理A3を行い、ユーザ分類処理の処理結果をユーザ分類データベース7に書き込む。
【0021】
ここで、図11は、図1に図示された登録ユーザの所属/役職情報データベース2に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0022】
図11(a)に示されるように、情報データは、氏名、所属、役職、連絡先等の項目があり、その中で、氏名は業務システムに登録されたユーザ氏名を表わし、所属は業務システムに登録されたユーザの所属情報を表わし、役職は業務システムに登録されたユーザIDを有する者の役職情報を表わし、連絡先は業務システムに登録されたユーザのEメール等の連絡情報を表わすもので、図11(b)はその実例を示すものである。
【0023】
また、図12は、図1に図示されたログオン/ログオフ成否記録データベース3に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0024】
図12(a)に示されるように、情報データは、日付、時刻、ユーザID、イベント等の項目があり、その中で、日付はイベントが記録される日付を表わし、時刻はイベントが記録される時刻を表わし、ユーザIDはイベントを発生したユーザIDを表わし、イベントはログオン成功、ログオン失敗、ログオフのいずれかを表わすもので、図12(b)はその実例を示すものである。
【0025】
さらに、図13は、図1に図示された登録ユーザ情報マスタデータベース4に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0026】
図13(a)に示されるように、情報データは、ユーザID、氏名、所属、役職、有効フラグ等の項目があり、その中で、ユーザIDは業務システムに登録されたユーザIDを表わし、氏名、所属、役職のそれぞれは登録ユーザの所属/役職情報データベース2の情報データと同じもので、有効フラグは業務システムへのログオンを許可されたフラグ情報を表わすもので、図13(b)はその実例を示すものである。
【0027】
一方、図14は、図1に図示された所属別利用数集計データベース5に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0028】
図14(a)に示されるように、情報データは、開始日付、終了日付、所属、利用数等の項目があり、その中で、開始日付は集計期間の開始日付を表わし、終了日付は集計期間の終了日付を表わし、所属は集計単位となる所属を表わし、利用数は集計対象となる部署に対応するユーザIDの累計情報を表わすもので、図14(b)はその実例を示すものである。
【0029】
また、図15は、図1に図示された同時接続ユーザ推移データ用データベース6に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0030】
図15(a)に示されるように、情報データは、日付、時刻、ユーザ数等の項目があり、その中で、日付はユーザ数の記録日付を表わし、時刻はユーザ数の記録時刻を表わし、ユーザ数は特定の日時に同時ログオンしているユーザ数情報を表わすもので、図15(b)はその実例を示すものである。
【0031】
さらに、図16は、図1に図示されたユーザ分類データベース7に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0032】
図16(a)に示されるように、情報データは、ユーザID、最終ログオン日付、利用頻度、マッチング、比較日付等の項目があり、その中で、ユーザIDは登録ユーザ情報マスタデータベース4の情報データと同じもので、最終ログオン日付はユーザIDが最後にログオン成功したログオン日付を表わし、利用頻度はユ集計期間内における予設定閾値に基づいて設定される利用頻度を表わし、マッチングは比較日付における登録ユーザ情報マスタデータベース4と登録ユーザの所属/役職情報データベース2との情報比較結果を表わす情報を表わし、比較日付は登録ユーザ情報マスタデータベース4と登録ユーザの所属/役職情報データベース2との情報比較実施日付を表わすもので、図16(b)はその実例を示すものである。
【0033】
次に、図3は、データ処理部1の一括調整データ作成処理部1(2)で実行される一括調整データ作成処理の処理手順を示す説明図である。なお、図3において、図1に図示の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0034】
図3に示されるように、登録ユーザの所属/役職情報データベース2から読み出した集計期間内における所属別ユーザID数と登録ユーザ情報マスタデータベース4から読み出した集計期間内における登録ユーザ情報とを用い、それぞれの所属及び役職を合わせた役割とを比較する所属情報とのマッチング処理A4を実行し、処理結果をユーザ分類データベース7に書き込む。次いで、ユーザ分類データベース7の情報データを読み込み、予設定条件に一致しないユーザIDを選択するアンマッチング及び無効ユーザ選択処理A5を実行し、その処理結果を一括調整データ用データベース8に書き込む。
【0035】
ここで、図17は、図1に図示された一括調整データ用データベース8に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0036】
図17(a)に示されるように、情報データは、ユーザID、処理種別、処理日付、調整ステータス等の項目があり、その中で、ユーザIDは一括調整の対象となるユーザIDを表わし、処理種別は予設定された調整処理の種類情報を表わし、処理日付は一括調整処理の実施日付を表わし、調整ステータスは調整処理結果情報を表わすもので、図17(b)はその実例を示すものである。
【0037】
次いで、図4は、データ処理部1のユーザ登録情報一括調整処理部1(3)で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理の処理手順を示す説明図である。なお、図3において、図1に図示の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0038】
図4に示すように、登録ユーザ情報マスタデータベース4から読み出した集計期間内における登録ユーザ情報と一括調整データ用データベース8から読み出した集計期間内における一括調整データ情報とを用い、業務システムにおいて該当するユーザIDのアンマッチング及び無効ユーザの一括調整処理A6を実行し、その処理結果を処理結果ログリスト9に書き込む。それにより、処理結果ログリスト9は、例えば、図4に図示されるような情報内容、すなわち実行開始日時、実行開始日時、対象日付とともに、それぞれのユーザIDに対する処理種別と処理結果とが書き込まれる。
【0039】
続いて、図2乃至図4に図示された各処理A1乃至A6における具体的な処理経緯について説明する。
【0040】
図5は、図2に図示されたユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行される所属別利用数集計処理A1の処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
図5に図示のフローチャートを用い、所属別利用数集計処理A1の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0042】
始めに、ステップS1において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ユーザID管理者が外部データ入力部10を通して入力した集計期間を受領する。
【0043】
次に、ステップS2において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、受領した集計期間に基づいてログオン/ログオフ成否記録データベース3から集計期間内の日付/ユーザID/イベントを読み込む。
【0044】
次いで、ステップS3において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、読み込んだ日時/ユーザID/イベントを用いて重複するユーザIDを削除する。
【0045】
続く、ステップS4において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、読み込んだ日時/ユーザID/イベントと登録ユーザの所属/役職情報データベース2から読み出した集計期間の所属別ユーザIDとを用いて、ユーザIDと所属情報とのマッチングを達成させる。
【0046】
続いて、ステップS5において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ユーザIDとのマッチングを達成させた所属情報の中の1件の所属情報を選択する。
【0047】
次に、ステップS6において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択すべき所属情報の件数がなくなったか否かを判断する。そして、未だ所属情報の件数がなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS7に移行し、一方、既に所属情報の件数がなくなっていると判断した(Y)ときは他のステップS8に移行する。
【0048】
次いで、ステップS7において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、所属の集計値に1を加える。この処理が終了したら前のステップS5に戻り、ステップS5以降の動作が繰り返し実行される。
【0049】
続く、ステップS8において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、所属別利用数集計データベース5に集計期間の開始日付、終了日付、所属及び集計値を書き込み、この一連の所属別利用数集計処理A1を終了させる。
【0050】
また、図6は、図2に図示したユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行される同時接続ユーザ数データ作成処理A2の処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
図6に図示のフローチャートを用い、同時接続ユーザ数データ作成処理A2の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0052】
始めに、ステップS11において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ログオン/ログオフ成否記録データベース3から所属別利用数集計処理A1で入力された集計期間のデータ情報の中のイベントのログオン成功とログオフとの情報記録を選択する。
【0053】
次に、ステップS12において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択したログオン成功及びログオフの情報の中の1つを選択する。
【0054】
次いで、ステップS13において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択すべき情報の件数がなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべき情報の件数がなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS13に移行し、一方、既に選択すべき情報の件数がなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0055】
続く、ステップS13において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、同時接続ユーザ推移データ用データベース6から日付及び時刻が最も新しい日付/時刻/ユーザ数データを読み込む。
【0056】
続いて、ステップS14において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、読み込んだ日付/時刻/ユーザ数データのイベントの種類がログオン成功のデータであるか否かを判断する。そして、ログオン成功のデータであると判断した(Y)ときは次のステップS16に移行し、一方、ログオフのデータであると判断した(N)ときは他のステップS17に移行する。
【0057】
次のステップS15において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、イベントのログオン成功であったので、読み込んだ日付/時刻/ユーザ数データのユーザ数データに1を加算する。
【0058】
また、ステップS16において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、イベントのログオフであったので、読み込んだ日付/時刻/ユーザ数データのユーザ数データから1を減算する。
【0059】
次いで、ステップS17において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、同時接続ユーザ推移データ用データベース6に加算または減算したユーザ数データの上書きをする。この処理が終了すると、前のステップS11に戻り、再びステップS11以降の処理が順次実行される。
【0060】
さらに、図7は、図2に図示したユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行されるユーザ分類処理A3の処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
図7に図示のフローチャートを用い、ユーザ分類処理A3の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0062】
始めに、ステップS21において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、登録ユーザ情報マスタデータベース4から選択した1件のユーザIDを読み込む。
【0063】
次に、ステップS22において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択すべきユーザIDがなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべきユーザIDがなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS23に移行し、一方、既に選択すべきユーザIDがなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0064】
次いで、ステップS23において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ログオン/ログオフ成否記録データベース3から読み込んだユーザIDに一致する予設定期間、この例においては実行日付から過去半年間のログオン成功の記録データを選択する。
【0065】
続く、ステップS24において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択したログオン成功の記録データから重複している日付を削除する。
【0066】
続いて、ステップS25において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、重複している日付の選択された記録データがないか否かを判断する。そして、既に重複している日付の選択された記録データがないと判断した(Y)ときは次のステップS26に移行し、一方、未だ重複している日付の選択された記録データがあると判断した(Y)ときは他のステップS27に移行する。
【0067】
次のステップS26において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度なし、最終ログオン日付なしにそれぞれ設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。
【0068】
また、ステップS27において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、重複している日付の記録データのレコード数が25件以上あるか否かを判断する。そして、レコード数が25件以上あると判断した(Y)ときは次のステップS28に移行し、一方、レコード数が25件以下である判断した(N)ときは他のステップS29に移行する。
【0069】
次に、ステップS28において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度高に、最終ログオン日付をそれぞれ設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。
【0070】
次いで、ステップS29において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、重複している日付の記録データのレコード数が6件以上あるか否かを判断する。そして、レコード数が6件以上あると判断した(Y)ときは次のステップS30に移行し、一方、レコード数が6件以下である判断した(N)ときは他のステップS30に移行する。
【0071】
続く、ステップS30において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度中、最終ログオン日付を設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。
【0072】
ステップS31において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度中、最終ログオン日付を設定し、設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS21に戻り、再びステップS21以降の処理が順次実行される。
【0073】
また、図8は、図3に図示した一括調整データ作成処理部1(2)で実行される所属情報とのマッチング処理A4の処理手順を示すフローチャートである。
【0074】
図8に図示のフローチャートを用い、所属情報とのマッチング処理A4の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0075】
始めに、ステップS32において、一括調整データ作成処理部1(2)は、登録ユーザ情報マスタデータベース4から選択した1件のユーザID/氏名/所属/役職の記録データを読み込む。
【0076】
次に、ステップS33において、一括調整データ作成処理部1(2)は、選択すべきユーザID/氏名/所属/役職の記録データがなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべきユーザID/氏名/所属/役職の記録データがなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS34に移行し、一方、既に選択すべきユーザID/氏名/所属/役職の記録データがなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0077】
続く、ステップS34において、一括調整データ作成処理部1(2)は、登録ユーザ所属/役職情報データベース2からステップS32で読み込んだ氏名に対応する所属/役職を選択して読み込む。
【0078】
続いて、ステップS35において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報がないか否かを判断する。そして、対応する所属/役職情報がないと判断した(Y)ときは次のステップS36に移行し、一方、対応する所属/役職情報があると判断した(N)ときは他のステップS37に移行する。
【0079】
次のステップS36において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報にマッチング所属なしと設定し、設定した所属/役職情報をユーザ分類データベース7に書き込む。
【0080】
次いで、ステップS37において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報が一致しているか否かを判断する。そして、対応する所属/役職情報が一致していると判断した(Y)ときは次のステップS38に移行し、一方、対応する所属/役職情報が不一致であると判断した(N)ときは他のステップS39に移行する。
【0081】
続く、ステップS38において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報にマッチング一致と設定し、設定した所属/役職情報をユーザ分類データベース7に書き込む。
【0082】
続いて、ステップS39において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報にマッチング不一致と設定し、設定した所属/役職情報をユーザ分類データベース7に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS32に戻り、再びステップS32以降の処理が順次実行される。
【0083】
さらに、図9は、図3に図示した一括調整データ作成処理部1(2)で実行されるアンマッチング及び無効ユーザ選択処理A5の処理手順を示すフローチャートである。
【0084】
図9に図示のフローチャートを用い、アンマッチング及び無効ユーザ選択処理A5の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0085】
始めに、ステップS41において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ユーザ分類データベース7から選択した1件のユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データを読み込む。
【0086】
次に、ステップS42において、一括調整データ作成処理部1(2)は、選択すべきユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データの記録データがなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべきユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データがなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS43に移行し、一方、既に選択すべきユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データがなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0087】
続く、ステップS43において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データがマッチング所属なしに設定されているか否かを判断する。そして、当該記録データがマッチング所属なしに設定されていると判断した(Y)ときは次のステップS44に移行し、一方、当該記録データがマッチング所属なし以外に設定されていると判断した(N)ときは他のステップS43に移行する。
【0088】
次のステップS44において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの処理種別を削除に設定し、設定した処理種別削除の記録データを一括調整データ用データベース8に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS41に戻り、再びステップS41以降の処理が順次実行される。
【0089】
他のステップS45において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データがマッチング不一致に設定されているか否かを判断する。そして、当該記録データがマッチング不一致に設定されていると判断した(Y)ときは次のステップS46に移行し、一方、当該記録データがマッチング不一致以外に設定されていると判断した(N)ときは他のステップS43に移行する。
【0090】
続いて、ステップS46において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの処理種別を無効化に設定し、設定した処理種別無効化の記録データを一括調整データ用データベース8に書き込む。
【0091】
次に、ステップS47において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの最終ログオン日付が処理実行日付より予設定期間、この例では処理実行日付より過去半年前以内であるか否かを判断する。そして、最終ログオン日付が処理実行日付より過去半年前以内であると判断した(Y)ときは次のステップS48に移行し、一方、最終ログオン日付が処理実行日付より過去半年前以前であると判断した(N)ときは前のステップS41に戻り、再びステップS41以降の処理が順次実行される。
【0092】
次のステップS48において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの処理種別を削除に設定し、設定した処理種別削除の記録データを一括調整データ用データベース8に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS41に戻り、再びステップS41以降の処理が順次実行される。
【0093】
さらに、図10は、図4に図示したユーザ登録情報一括調整処理部1(3)で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理A6の処理手順を示すフローチャートである。
【0094】
図10に図示のフローチャートを用い、ユーザ登録情報の一括調整処理A6の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0095】
始めに、ステップS51において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、この処理の開始時点の日時を処理結果ログリスト9に書き込む。
【0096】
次に、ステップS52において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、一括調整データ用データベース8から選択した1件のユーザID/処理種別/処理日付/調整ステータスの記録データを読み込む。
【0097】
次いで、ステップS53において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、選択すべきユーザID/処理種別/処理日付/調整ステータスの記録データがなくなったか否かを判断する。そして、既に選択すべき当該記録データがなくなっていないと判断した(Y)ときは次のステップS54に移行し、一方、未だ選択すべき当該記録データがなくなっていないと判断した(N)ときは他のステップS55に移行する。
【0098】
続く、ステップS54において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データの終了した日時を処理結果ログリスト9に書き込む。
【0099】
また、ステップS55において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データに設定されている処理日付が処理実行日付よりも前であり、かつ、その調整ステータス値が未調整であるか否かを判断する。そして、当該記録データがこのような設定要件を満たしていると判断した(Y)ときは次のステップS56に移行し、一方、当該記録データがこのような設定要件を満たしていないと判断した(N)ときは前のステップS52に戻り、再びステップS52以降の処理が繰り返し実行される。
【0100】
次のステップS56において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データにおける処理種別無効化の設定になっているか否かを判断する。そして、当該記録データの処理種別が無効化の設定になっていると判断した(Y)ときは次のステップS57に移行し、一方、当該記録データの処理種別が無効化以外の設定になっていると判断した(N)ときは他のステップS58に移行する。
【0101】
次いで、ステップS57において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データの処理種別を無効化に設定し、設定した処理種別無効化の記録データを登録ユーザ情報マスタデータベース4に格納する。この処理が終了すると、後のステップS60に移行する。
【0102】
続く、ステップS58において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データにおける処理種別削除の設定になっているか否かを判断する。そして、当該記録データの処理種別が削除の設定になっていると判断した(Y)ときは次のステップS59に移行し、一方、当該記録データの処理種別が削除以外の設定になっていると判断した(N)ときは前のステップS52に戻り、再びステップS52以降の処理が繰り返し実行される。
【0103】
続いて、ステップS59において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データにおける処理種別の値が削除であるので、この処理種別削除に該当するユーザIDに一致した記録データを削除する。
【0104】
次に、ステップS60において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、処理結果ログリスト9に記録データがなくなった時点での日時を実行終了として処理結果ログリスト9に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS52に戻り、再びステップS52以降の処理が繰り返し実行される。処理を順次実行する。
【0105】
このように、本実施の形態によれば、ユーザIDの使用状況情報及びユーザの所属/役職情報に基づいて不要なユーザIDの登録解除や新たなユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させずに、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】このユーザID自動管理システムにおけるの実施の態様の要部構成を示すブロック図である。
【図2】データ処理部の登録ユーザ利用記録集計処理部で実行されるユーザ利用記録集計処理の処理手順を示す説明図である。
【図3】データ処理部の一括調整データ作成処理部で実行される一括調整データ作成処理の処理手順を示す説明図である。
【図4】データ処理部のユーザ登録情報一括調整処理部で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理の処理手順を示す説明図である。
【図5】図2に図示されたユーザ利用記録集計処理部で実行される所属別利用数集計処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図2に図示したユーザ利用記録集計処理部で実行される同時接続ユーザ数データ作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図2に図示したユーザ利用記録集計処理部で実行されるユーザ分類処理A3の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図3に図示した一括調整データ作成処理部で実行される所属情報とのマッチング処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図3に図示した一括調整データ作成処理部で実行されるアンマッチング及び無効ユーザ選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図4に図示したユーザ登録情報一括調整処理部で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図1に図示された登録ユーザの所属/役職情報データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図12】図1に図示されたログオン/ログオフ成否記録データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図13】図1に図示された登録ユーザ情報マスタデータベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図14】図1に図示された所属別利用数集計データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図15】図1に図示された同時接続ユーザ推移データ用データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図16】図1に図示されたユーザ分類データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図17】図1に図示された一括調整データ用データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0107】
1 データ処理部
1(1) 登録ユーザ利用記録集計処理部
1(2) 一括調整データ作成処理部
1(3) 登録ユーザ情報一括調整処理部
2 登録ユーザ所属/役職情報データベース
3 ログオン/ログオフ成否記録データベース
4 登録ユーザ情報マスタデータベース
5 所属別利用数集計データベース
5 同時接続ユーザ推移データ用データベース
7 ユーザ分類データベース
8 一括調整データ用データベース
9 処理結果出力部
10 外部データ入力部
11(1)〜11(N) 他の業務システムサーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザID自動管理システムに係わり、特に、業務システムの利用頻度が低いユーザIDや業務システムにおける所属/役職が変更されたユーザID等を適宜調整し、ユーザIDを最適な状態で効率的に管理するようにしたユーザID自動管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、企業内部で利用されるユーザID認証方式を持った業務システムにおいては、通常、企業内におけるユーザの業務変更やユーザの人事異動等が行われることから、時間が経過するに従って、業務システムの利用頻度や利用形態が変化するようになる。また、業務システムに登録されたユーザID等の情報は、その利用形態によっては大きな影響を与えることがあるので、セキュリティの重要性が認識されている現代社会にあっては、分散して存在する業務システムに登録されている各ユーザIDを一括管理することの必要性が増大している。
【0003】
このような諸般の事情に際し、最近になって、企業内部で利用されるユーザIDを管理する管理システムが開発されるようになり、その中の一つに、特開2003−186559号公報に開示のライセンス管理システムがある。この特開2003−186559号公報に開示されたライセンス管理システムは、ライセンスを取得したユーザによるライセンスプログラムの使用状況を監視し、その使用状況を表わす使用状況情報を形成する使用監視手段と、ライセンスプログラムに対して許可できるライセンス数を超えるような当該プログラム使用のライセンス要求があった場合に、使用監視手段で形成された使用状況情報に基づいて、プログラム不使用のユーザに付与されたライセンス使用許可を解除し、新規にライセンス使用許可を要求したユーザにそのプログラム使用のライセンス許可を与えるように変更するライセンス管理装置とを備えているものである。
【特許文献1】特開2003−186559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特開2003−186559号公報に開示のライセンス管理システムは、ユーザによるライセンスプログラムの使用状況を表わす使用状況情報に基づいたライセンス使用許可及びライセンス使用許可解除を行っているため、単にライセンスプ.ログラムの使用頻度が低いユーザは、自動的にライセンス使用許可の状態がライセンス使用許可解除の状態に変更されてしまい、ライセンスプログラムを使用する際には、再度ライセンス使用許可の状態に変更する必要があり、この点で、使用性及び適応性に優れたものということができない。
【0005】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザIDの使用状況情報及びユーザの所属/役職情報に基づいて不要なユーザIDの登録解除や新たなユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させずに、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うことを可能にしたユーザID自動管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明によるユーザID自動管理システムは、登録ユーザ利用記録の集計機能と一括調整データの作成機能と登録ユーザ情報の一括調整機能とが順次実行されるデータ処理部と、外部操作により変更可能な登録ユーザ所属/役職情報データベースと、他の同種システムから記録情報が供給されるログオン/ログオフの成否記録データベース及び登録ユーザ情報マスタデータベースと、各種のデータベースとを備え、データ処理部は、予め決められた日時になると、登録ユーザ所属/役職情報データベース、ログオン/ログオフ成否記録データベース、登録ユーザ情報マスタデータベースのそれぞれから所定のデータを読み出し、読み出したデータと各種のデータベースとを用いて、登録ユーザ利用記録の集計、一括調整データの作成、登録ユーザ情報の一括調整を順次実行し、その調整結果を出力する構成手段を具備する。
【0007】
また、前記構成手段において、データ処理部は、登録ユーザ所属/役職情報データベース及びログオン/ログオフの成否記録データベースのそれぞれの記録内容に基づいて、登録ユーザ情報の一括調整時に、不要と判断されるユーザIDの記録を削除したリ、そのユーザIDを無効にする処理を行っているものである。
【0008】
さらに、前記構成手段において、各種のデータベースは、所属別利用数集計データベースと、同時接続ユーザ推移データ用データベースと、ユーザ分類データベースと、一括調整データ用データベースであって、データ処理部は、登録ユーザ利用記録の集計機能の実行時に所属別利用数集計データベースと同時接続ユーザ推移データ用データベースとユーザ分類データベースとを用い、一括調整データの作成機能の実行時に前記ユーザ分類データベースと一括調整データ用データベースとを用い、登録ユーザ情報の一括調整機能の実行時に一括調整データ用データベースを用いるものである。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明のユーザID自動管理システムによれば、前記構成手段を具備することにより、ユーザIDの使用状況情報及びユーザの所属/役職情報に基づいて不要なユーザIDの登録解除や新たなユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させずに、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うことができるもので、具体的には、第1に、人事情報と業務システムにおけるユーザIDの登録情報との比較を自動的に行うことにより、業務システムにおける利用権限の設定の誤りを発見してその修正を行うことができ、第2に、退職等により業務システムにおける利用権限を消失した時点に合うように、関連するユーザIDを自動的に削除するようにしているため、ユーザIDの不正利用の可能性を大幅に減少させることができ、第3に、実際の業務システムにおける利用権限の設定を、通常使用されている所属と役職を合わせた役割分担によって比較しているため、所属のみで比較している場合に比べて詳しい比較をすることがができ、第4に、業務システムに登録されたユーザIDの利用権限がその時点で適切であるか否かを確認することに利用できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明に係わるユーザID自動管理システムの実施の態様について説明する。
【0011】
図1は、このユーザID自動管理システムにおけるの実施の態様の要部構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、このユーザID自動管理システムは、データ処理部1と、登録ユーザ所属/役職情報データベース2と、ログオン/ログオフ成否記録データベース3と、登録ユーザ情報マスタデータベース4と、所属別利用数集計データベース5と、同時接続ユーザ推移データ用データベース6と、ユーザ分類データベース7と、一括調整データ用データベース8と、処理結果出力部9とからなり、その他に、外部データ入力部10と、複数の他の業務システムサーバ11(1)乃至11(N)とを備えている。また、データ処理部1は、登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)と、一括調整データ作成処理部1(2)と、登録ユーザ情報一括調整処理部1(3)とを内蔵している。
【0013】
この場合、登録ユーザ所属/役職情報データベース2は、外部データ入力部10に接続され、業務システムに登録された各ユーザの氏名、所属/役職、連絡先等の..ユーザに直接関連する情報が格納され、ログオン/ログオフの成否記録データベース3は、複数の他の業務システムサーバ11(1)乃至11(N)にそれぞれ接続され、業務システムに登録された各ユーザIDのログオン/ログオフの成否記録情報が格納され、登録ユーザ情報マスタデータベース4は、複数の他の業務システムサーバ11(1)乃至11(N)にそれぞれ接続され、業務システムに登録された各ユーザのID、氏名、所属/役職情報、及び、有効フラグ等が格納されるものである。
【0014】
また、登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、登録ユーザ所属/役職情報データベース2から登録ユーザ所属/役職情報とログオン/ログオフ成否記録データベース3からログオン/ログオフ成否記録とを読込み、入力した集計期間内における所属別のユーザIDの累計を算出し、算出結果を所属別利用数集計データベース5に書込む処理と、ログオン/ログオフ成否記録を読込み、入力した集計期間内における時間別の業務システムへのユーザIDのログオン成功ユーザ数を算出し、算出結果を同時接続ユーザ推移データ用データベース6に書込む処理と、ログオン/ログオフ成否記録と登録ユーザ情報マスタデータベース4から登録ユーザ情報とを読込み、入力した集計期間内における業務システムへのユーザIDのログオン成功回数を算出し、その算出結果と予設定閾値とを比較してユーザ分類データベース7に閾値に応じた利用頻度を書込む処理を行うものである。
【0015】
また、一括調整データ作成処理部1(2)は、登録ユーザ所属/役職情報データベース2から登録ユーザ所属/役職情報と登録ユーザ情報マスタデータベース4から登録ユーザ情報とを読込み、業務システムに登録されたユーザIDの所属/役職情報と、登録ユーザ情報の所属/役職情報とがマッチングするか否かを判定し、その判定結果をユーザ分類データベース7に書込む処理と、そのマッチング結果を用いてマッチング結果の設定閾値に一致するユーザIDを自動調整の対象として選択し、選択結果を一括調整データ用データベース8に書込む処理を行うものである。
【0016】
さらに、登録ユーザ情報一括調整処理部1(3)は、一括調整データ用データベース8の書込みデータを読込み、業務システムに登録されている登録ユーザ情報に対して予設定調整処理を実行し、その処理結果を処理結果出力部9である処理結果ログリストに書込む処理を行うものである。
【0017】
なお、このユーザID自動管理システムに対して外部接続される他の業務システムサーバ業務システムサーバ11(1)乃至11(N)は、複数(N)台が接続されるように記載しているが、1台だけが接続されるようにようにしても構わない。
【0018】
ここで、このユーザID自動管理システムで実行される各種の機能について順次説明する。
【0019】
始めに、図2は、データ処理部1の登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行されるユーザ利用記録集計処理の処理手順を示す説明図である。なお、図2において、図1に図示の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0020】
図2に示されるように、登録ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、登録ユーザの所属/役職情報データベース2から読み出した集計期間内における所属別ユーザID数と、ログオン/ログオフ成否記録データベース3から読み出した集計期間内における所属別のユーザID数とを用い、所属別利用数集計処理A1と同時接続ユーザ数データ作成処理A2とを行い、所属別利用数集計処理A1の処理結果を所属別利用数集計データベース5に書き込み、同時接続ユーザ数データ作成処理A2の処理結果を同時接続ユーザ推移データ用データベース6に書き込む。これと同時に、登録ユーザ情報マスタデータベース4から読み出した集計期間内における登録ユーザ情報と前記所属別ユーザID数と前記所属別のユーザID数とを用い、ユーザID別に予設定閾値に基づいたユーザID別の利用頻度を示すユーザ分類処理A3を行い、ユーザ分類処理の処理結果をユーザ分類データベース7に書き込む。
【0021】
ここで、図11は、図1に図示された登録ユーザの所属/役職情報データベース2に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0022】
図11(a)に示されるように、情報データは、氏名、所属、役職、連絡先等の項目があり、その中で、氏名は業務システムに登録されたユーザ氏名を表わし、所属は業務システムに登録されたユーザの所属情報を表わし、役職は業務システムに登録されたユーザIDを有する者の役職情報を表わし、連絡先は業務システムに登録されたユーザのEメール等の連絡情報を表わすもので、図11(b)はその実例を示すものである。
【0023】
また、図12は、図1に図示されたログオン/ログオフ成否記録データベース3に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0024】
図12(a)に示されるように、情報データは、日付、時刻、ユーザID、イベント等の項目があり、その中で、日付はイベントが記録される日付を表わし、時刻はイベントが記録される時刻を表わし、ユーザIDはイベントを発生したユーザIDを表わし、イベントはログオン成功、ログオン失敗、ログオフのいずれかを表わすもので、図12(b)はその実例を示すものである。
【0025】
さらに、図13は、図1に図示された登録ユーザ情報マスタデータベース4に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0026】
図13(a)に示されるように、情報データは、ユーザID、氏名、所属、役職、有効フラグ等の項目があり、その中で、ユーザIDは業務システムに登録されたユーザIDを表わし、氏名、所属、役職のそれぞれは登録ユーザの所属/役職情報データベース2の情報データと同じもので、有効フラグは業務システムへのログオンを許可されたフラグ情報を表わすもので、図13(b)はその実例を示すものである。
【0027】
一方、図14は、図1に図示された所属別利用数集計データベース5に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0028】
図14(a)に示されるように、情報データは、開始日付、終了日付、所属、利用数等の項目があり、その中で、開始日付は集計期間の開始日付を表わし、終了日付は集計期間の終了日付を表わし、所属は集計単位となる所属を表わし、利用数は集計対象となる部署に対応するユーザIDの累計情報を表わすもので、図14(b)はその実例を示すものである。
【0029】
また、図15は、図1に図示された同時接続ユーザ推移データ用データベース6に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0030】
図15(a)に示されるように、情報データは、日付、時刻、ユーザ数等の項目があり、その中で、日付はユーザ数の記録日付を表わし、時刻はユーザ数の記録時刻を表わし、ユーザ数は特定の日時に同時ログオンしているユーザ数情報を表わすもので、図15(b)はその実例を示すものである。
【0031】
さらに、図16は、図1に図示されたユーザ分類データベース7に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0032】
図16(a)に示されるように、情報データは、ユーザID、最終ログオン日付、利用頻度、マッチング、比較日付等の項目があり、その中で、ユーザIDは登録ユーザ情報マスタデータベース4の情報データと同じもので、最終ログオン日付はユーザIDが最後にログオン成功したログオン日付を表わし、利用頻度はユ集計期間内における予設定閾値に基づいて設定される利用頻度を表わし、マッチングは比較日付における登録ユーザ情報マスタデータベース4と登録ユーザの所属/役職情報データベース2との情報比較結果を表わす情報を表わし、比較日付は登録ユーザ情報マスタデータベース4と登録ユーザの所属/役職情報データベース2との情報比較実施日付を表わすもので、図16(b)はその実例を示すものである。
【0033】
次に、図3は、データ処理部1の一括調整データ作成処理部1(2)で実行される一括調整データ作成処理の処理手順を示す説明図である。なお、図3において、図1に図示の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0034】
図3に示されるように、登録ユーザの所属/役職情報データベース2から読み出した集計期間内における所属別ユーザID数と登録ユーザ情報マスタデータベース4から読み出した集計期間内における登録ユーザ情報とを用い、それぞれの所属及び役職を合わせた役割とを比較する所属情報とのマッチング処理A4を実行し、処理結果をユーザ分類データベース7に書き込む。次いで、ユーザ分類データベース7の情報データを読み込み、予設定条件に一致しないユーザIDを選択するアンマッチング及び無効ユーザ選択処理A5を実行し、その処理結果を一括調整データ用データベース8に書き込む。
【0035】
ここで、図17は、図1に図示された一括調整データ用データベース8に格納された情報データの一例を示す説明図である。
【0036】
図17(a)に示されるように、情報データは、ユーザID、処理種別、処理日付、調整ステータス等の項目があり、その中で、ユーザIDは一括調整の対象となるユーザIDを表わし、処理種別は予設定された調整処理の種類情報を表わし、処理日付は一括調整処理の実施日付を表わし、調整ステータスは調整処理結果情報を表わすもので、図17(b)はその実例を示すものである。
【0037】
次いで、図4は、データ処理部1のユーザ登録情報一括調整処理部1(3)で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理の処理手順を示す説明図である。なお、図3において、図1に図示の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0038】
図4に示すように、登録ユーザ情報マスタデータベース4から読み出した集計期間内における登録ユーザ情報と一括調整データ用データベース8から読み出した集計期間内における一括調整データ情報とを用い、業務システムにおいて該当するユーザIDのアンマッチング及び無効ユーザの一括調整処理A6を実行し、その処理結果を処理結果ログリスト9に書き込む。それにより、処理結果ログリスト9は、例えば、図4に図示されるような情報内容、すなわち実行開始日時、実行開始日時、対象日付とともに、それぞれのユーザIDに対する処理種別と処理結果とが書き込まれる。
【0039】
続いて、図2乃至図4に図示された各処理A1乃至A6における具体的な処理経緯について説明する。
【0040】
図5は、図2に図示されたユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行される所属別利用数集計処理A1の処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
図5に図示のフローチャートを用い、所属別利用数集計処理A1の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0042】
始めに、ステップS1において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ユーザID管理者が外部データ入力部10を通して入力した集計期間を受領する。
【0043】
次に、ステップS2において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、受領した集計期間に基づいてログオン/ログオフ成否記録データベース3から集計期間内の日付/ユーザID/イベントを読み込む。
【0044】
次いで、ステップS3において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、読み込んだ日時/ユーザID/イベントを用いて重複するユーザIDを削除する。
【0045】
続く、ステップS4において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、読み込んだ日時/ユーザID/イベントと登録ユーザの所属/役職情報データベース2から読み出した集計期間の所属別ユーザIDとを用いて、ユーザIDと所属情報とのマッチングを達成させる。
【0046】
続いて、ステップS5において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ユーザIDとのマッチングを達成させた所属情報の中の1件の所属情報を選択する。
【0047】
次に、ステップS6において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択すべき所属情報の件数がなくなったか否かを判断する。そして、未だ所属情報の件数がなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS7に移行し、一方、既に所属情報の件数がなくなっていると判断した(Y)ときは他のステップS8に移行する。
【0048】
次いで、ステップS7において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、所属の集計値に1を加える。この処理が終了したら前のステップS5に戻り、ステップS5以降の動作が繰り返し実行される。
【0049】
続く、ステップS8において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、所属別利用数集計データベース5に集計期間の開始日付、終了日付、所属及び集計値を書き込み、この一連の所属別利用数集計処理A1を終了させる。
【0050】
また、図6は、図2に図示したユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行される同時接続ユーザ数データ作成処理A2の処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
図6に図示のフローチャートを用い、同時接続ユーザ数データ作成処理A2の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0052】
始めに、ステップS11において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ログオン/ログオフ成否記録データベース3から所属別利用数集計処理A1で入力された集計期間のデータ情報の中のイベントのログオン成功とログオフとの情報記録を選択する。
【0053】
次に、ステップS12において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択したログオン成功及びログオフの情報の中の1つを選択する。
【0054】
次いで、ステップS13において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択すべき情報の件数がなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべき情報の件数がなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS13に移行し、一方、既に選択すべき情報の件数がなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0055】
続く、ステップS13において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、同時接続ユーザ推移データ用データベース6から日付及び時刻が最も新しい日付/時刻/ユーザ数データを読み込む。
【0056】
続いて、ステップS14において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、読み込んだ日付/時刻/ユーザ数データのイベントの種類がログオン成功のデータであるか否かを判断する。そして、ログオン成功のデータであると判断した(Y)ときは次のステップS16に移行し、一方、ログオフのデータであると判断した(N)ときは他のステップS17に移行する。
【0057】
次のステップS15において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、イベントのログオン成功であったので、読み込んだ日付/時刻/ユーザ数データのユーザ数データに1を加算する。
【0058】
また、ステップS16において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、イベントのログオフであったので、読み込んだ日付/時刻/ユーザ数データのユーザ数データから1を減算する。
【0059】
次いで、ステップS17において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、同時接続ユーザ推移データ用データベース6に加算または減算したユーザ数データの上書きをする。この処理が終了すると、前のステップS11に戻り、再びステップS11以降の処理が順次実行される。
【0060】
さらに、図7は、図2に図示したユーザ利用記録集計処理部1(1)で実行されるユーザ分類処理A3の処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
図7に図示のフローチャートを用い、ユーザ分類処理A3の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0062】
始めに、ステップS21において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、登録ユーザ情報マスタデータベース4から選択した1件のユーザIDを読み込む。
【0063】
次に、ステップS22において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択すべきユーザIDがなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべきユーザIDがなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS23に移行し、一方、既に選択すべきユーザIDがなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0064】
次いで、ステップS23において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、ログオン/ログオフ成否記録データベース3から読み込んだユーザIDに一致する予設定期間、この例においては実行日付から過去半年間のログオン成功の記録データを選択する。
【0065】
続く、ステップS24において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、選択したログオン成功の記録データから重複している日付を削除する。
【0066】
続いて、ステップS25において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、重複している日付の選択された記録データがないか否かを判断する。そして、既に重複している日付の選択された記録データがないと判断した(Y)ときは次のステップS26に移行し、一方、未だ重複している日付の選択された記録データがあると判断した(Y)ときは他のステップS27に移行する。
【0067】
次のステップS26において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度なし、最終ログオン日付なしにそれぞれ設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。
【0068】
また、ステップS27において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、重複している日付の記録データのレコード数が25件以上あるか否かを判断する。そして、レコード数が25件以上あると判断した(Y)ときは次のステップS28に移行し、一方、レコード数が25件以下である判断した(N)ときは他のステップS29に移行する。
【0069】
次に、ステップS28において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度高に、最終ログオン日付をそれぞれ設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。
【0070】
次いで、ステップS29において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、重複している日付の記録データのレコード数が6件以上あるか否かを判断する。そして、レコード数が6件以上あると判断した(Y)ときは次のステップS30に移行し、一方、レコード数が6件以下である判断した(N)ときは他のステップS30に移行する。
【0071】
続く、ステップS30において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度中、最終ログオン日付を設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。
【0072】
ステップS31において、ユーザ利用記録集計処理部1(1)は、前のステップS21で読み込んだユーザIDに対して利用頻度中、最終ログオン日付を設定し、設定し、設定したユーザIDをユーザ分類データベース7に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS21に戻り、再びステップS21以降の処理が順次実行される。
【0073】
また、図8は、図3に図示した一括調整データ作成処理部1(2)で実行される所属情報とのマッチング処理A4の処理手順を示すフローチャートである。
【0074】
図8に図示のフローチャートを用い、所属情報とのマッチング処理A4の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0075】
始めに、ステップS32において、一括調整データ作成処理部1(2)は、登録ユーザ情報マスタデータベース4から選択した1件のユーザID/氏名/所属/役職の記録データを読み込む。
【0076】
次に、ステップS33において、一括調整データ作成処理部1(2)は、選択すべきユーザID/氏名/所属/役職の記録データがなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべきユーザID/氏名/所属/役職の記録データがなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS34に移行し、一方、既に選択すべきユーザID/氏名/所属/役職の記録データがなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0077】
続く、ステップS34において、一括調整データ作成処理部1(2)は、登録ユーザ所属/役職情報データベース2からステップS32で読み込んだ氏名に対応する所属/役職を選択して読み込む。
【0078】
続いて、ステップS35において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報がないか否かを判断する。そして、対応する所属/役職情報がないと判断した(Y)ときは次のステップS36に移行し、一方、対応する所属/役職情報があると判断した(N)ときは他のステップS37に移行する。
【0079】
次のステップS36において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報にマッチング所属なしと設定し、設定した所属/役職情報をユーザ分類データベース7に書き込む。
【0080】
次いで、ステップS37において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報が一致しているか否かを判断する。そして、対応する所属/役職情報が一致していると判断した(Y)ときは次のステップS38に移行し、一方、対応する所属/役職情報が不一致であると判断した(N)ときは他のステップS39に移行する。
【0081】
続く、ステップS38において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報にマッチング一致と設定し、設定した所属/役職情報をユーザ分類データベース7に書き込む。
【0082】
続いて、ステップS39において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS34で読み込んだ氏名に対応する所属/役職情報にマッチング不一致と設定し、設定した所属/役職情報をユーザ分類データベース7に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS32に戻り、再びステップS32以降の処理が順次実行される。
【0083】
さらに、図9は、図3に図示した一括調整データ作成処理部1(2)で実行されるアンマッチング及び無効ユーザ選択処理A5の処理手順を示すフローチャートである。
【0084】
図9に図示のフローチャートを用い、アンマッチング及び無効ユーザ選択処理A5の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0085】
始めに、ステップS41において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ユーザ分類データベース7から選択した1件のユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データを読み込む。
【0086】
次に、ステップS42において、一括調整データ作成処理部1(2)は、選択すべきユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データの記録データがなくなったか否かを判断する。そして、未だ選択すべきユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データがなくなっていないと判断した(N)ときは次のステップS43に移行し、一方、既に選択すべきユーザID/マッチング/最終ログオン日付の記録データがなくなっていると判断した(Y)ときはこの一連の処理手順を終了させる。
【0087】
続く、ステップS43において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データがマッチング所属なしに設定されているか否かを判断する。そして、当該記録データがマッチング所属なしに設定されていると判断した(Y)ときは次のステップS44に移行し、一方、当該記録データがマッチング所属なし以外に設定されていると判断した(N)ときは他のステップS43に移行する。
【0088】
次のステップS44において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの処理種別を削除に設定し、設定した処理種別削除の記録データを一括調整データ用データベース8に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS41に戻り、再びステップS41以降の処理が順次実行される。
【0089】
他のステップS45において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データがマッチング不一致に設定されているか否かを判断する。そして、当該記録データがマッチング不一致に設定されていると判断した(Y)ときは次のステップS46に移行し、一方、当該記録データがマッチング不一致以外に設定されていると判断した(N)ときは他のステップS43に移行する。
【0090】
続いて、ステップS46において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの処理種別を無効化に設定し、設定した処理種別無効化の記録データを一括調整データ用データベース8に書き込む。
【0091】
次に、ステップS47において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの最終ログオン日付が処理実行日付より予設定期間、この例では処理実行日付より過去半年前以内であるか否かを判断する。そして、最終ログオン日付が処理実行日付より過去半年前以内であると判断した(Y)ときは次のステップS48に移行し、一方、最終ログオン日付が処理実行日付より過去半年前以前であると判断した(N)ときは前のステップS41に戻り、再びステップS41以降の処理が順次実行される。
【0092】
次のステップS48において、一括調整データ作成処理部1(2)は、ステップS42における記録データの処理種別を削除に設定し、設定した処理種別削除の記録データを一括調整データ用データベース8に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS41に戻り、再びステップS41以降の処理が順次実行される。
【0093】
さらに、図10は、図4に図示したユーザ登録情報一括調整処理部1(3)で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理A6の処理手順を示すフローチャートである。
【0094】
図10に図示のフローチャートを用い、ユーザ登録情報の一括調整処理A6の処理手順について説明すると、次の通りである。
【0095】
始めに、ステップS51において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、この処理の開始時点の日時を処理結果ログリスト9に書き込む。
【0096】
次に、ステップS52において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、一括調整データ用データベース8から選択した1件のユーザID/処理種別/処理日付/調整ステータスの記録データを読み込む。
【0097】
次いで、ステップS53において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、選択すべきユーザID/処理種別/処理日付/調整ステータスの記録データがなくなったか否かを判断する。そして、既に選択すべき当該記録データがなくなっていないと判断した(Y)ときは次のステップS54に移行し、一方、未だ選択すべき当該記録データがなくなっていないと判断した(N)ときは他のステップS55に移行する。
【0098】
続く、ステップS54において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データの終了した日時を処理結果ログリスト9に書き込む。
【0099】
また、ステップS55において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データに設定されている処理日付が処理実行日付よりも前であり、かつ、その調整ステータス値が未調整であるか否かを判断する。そして、当該記録データがこのような設定要件を満たしていると判断した(Y)ときは次のステップS56に移行し、一方、当該記録データがこのような設定要件を満たしていないと判断した(N)ときは前のステップS52に戻り、再びステップS52以降の処理が繰り返し実行される。
【0100】
次のステップS56において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データにおける処理種別無効化の設定になっているか否かを判断する。そして、当該記録データの処理種別が無効化の設定になっていると判断した(Y)ときは次のステップS57に移行し、一方、当該記録データの処理種別が無効化以外の設定になっていると判断した(N)ときは他のステップS58に移行する。
【0101】
次いで、ステップS57において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データの処理種別を無効化に設定し、設定した処理種別無効化の記録データを登録ユーザ情報マスタデータベース4に格納する。この処理が終了すると、後のステップS60に移行する。
【0102】
続く、ステップS58において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データにおける処理種別削除の設定になっているか否かを判断する。そして、当該記録データの処理種別が削除の設定になっていると判断した(Y)ときは次のステップS59に移行し、一方、当該記録データの処理種別が削除以外の設定になっていると判断した(N)ときは前のステップS52に戻り、再びステップS52以降の処理が繰り返し実行される。
【0103】
続いて、ステップS59において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、当該記録データにおける処理種別の値が削除であるので、この処理種別削除に該当するユーザIDに一致した記録データを削除する。
【0104】
次に、ステップS60において、ユーザ登録情報一括調整処理部1(3)は、処理結果ログリスト9に記録データがなくなった時点での日時を実行終了として処理結果ログリスト9に書き込む。この処理が終了すると、前のステップS52に戻り、再びステップS52以降の処理が繰り返し実行される。処理を順次実行する。
【0105】
このように、本実施の形態によれば、ユーザIDの使用状況情報及びユーザの所属/役職情報に基づいて不要なユーザIDの登録解除や新たなユーザIDの登録を、管理作業負荷を増大させずに、ユーザID管理を自動的かつ効率的に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】このユーザID自動管理システムにおけるの実施の態様の要部構成を示すブロック図である。
【図2】データ処理部の登録ユーザ利用記録集計処理部で実行されるユーザ利用記録集計処理の処理手順を示す説明図である。
【図3】データ処理部の一括調整データ作成処理部で実行される一括調整データ作成処理の処理手順を示す説明図である。
【図4】データ処理部のユーザ登録情報一括調整処理部で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理の処理手順を示す説明図である。
【図5】図2に図示されたユーザ利用記録集計処理部で実行される所属別利用数集計処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図2に図示したユーザ利用記録集計処理部で実行される同時接続ユーザ数データ作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図2に図示したユーザ利用記録集計処理部で実行されるユーザ分類処理A3の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図3に図示した一括調整データ作成処理部で実行される所属情報とのマッチング処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図3に図示した一括調整データ作成処理部で実行されるアンマッチング及び無効ユーザ選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図4に図示したユーザ登録情報一括調整処理部で実行されるユーザ登録情報の一括調整処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図1に図示された登録ユーザの所属/役職情報データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図12】図1に図示されたログオン/ログオフ成否記録データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図13】図1に図示された登録ユーザ情報マスタデータベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図14】図1に図示された所属別利用数集計データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図15】図1に図示された同時接続ユーザ推移データ用データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図16】図1に図示されたユーザ分類データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【図17】図1に図示された一括調整データ用データベースに格納された情報データの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0107】
1 データ処理部
1(1) 登録ユーザ利用記録集計処理部
1(2) 一括調整データ作成処理部
1(3) 登録ユーザ情報一括調整処理部
2 登録ユーザ所属/役職情報データベース
3 ログオン/ログオフ成否記録データベース
4 登録ユーザ情報マスタデータベース
5 所属別利用数集計データベース
5 同時接続ユーザ推移データ用データベース
7 ユーザ分類データベース
8 一括調整データ用データベース
9 処理結果出力部
10 外部データ入力部
11(1)〜11(N) 他の業務システムサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録ユーザ利用記録の集計機能と一括調整データの作成機能と登録ユーザ情報の一括調整機能とが順次実行されるデータ処理部と、外部操作により変更可能な登録ユーザ所属/役職情報データベースと、他の同種システムから記録情報が供給されるログオン/ログオフの成否記録データベース及び登録ユーザ情報マスタデータベースと、各種のデータベースとを備え、前記データ処理部は、予め決められた日時になると、前記登録ユーザ所属/役職情報データベース、前記ログオン/ログオフ成否記録データベース、前記登録ユーザ情報マスタデータベースのそれぞれから所定のデータを読み出し、読み出したデータと前記各種のデータベースとを用いて、登録ユーザ利用記録の集計、一括調整データの作成、登録ユーザ情報の一括調整を順次実行し、その調整結果を出力することを特徴とするユーザID自動管理システム。
【請求項2】
前記データ処理部は、前記登録ユーザ所属/役職情報データベース及び前記ログオン/ログオフの成否記録データベースのそれぞれの記録内容に基づいて、前記登録ユーザ情報の一括調整時に、不要と判断されるユーザIDの記録を削除したリ、そのユーザIDを無効にする処理を行っていることを特徴とする請求項1に記載のユーザID自動管理システム。
【請求項3】
前記各種のデータベースは、所属別利用数集計データベースと、同時接続ユーザ推移データ用データベースと、ユーザ分類データベースと、一括調整データ用データベースであって、前記データ処理部は、登録ユーザ利用記録の集計機能の実行時に前記所属毎利用数集計データベースと同時接続ユーザ推移データ用データベースとユーザ分類データベースとを用い、一括調整データの作成機能の実行時に前記ユーザ分類データベースと一括調整データ用データベースとを用い、登録ユーザ情報の一括調整機能の実行時に前記一括調整データ用データベースを用いることを特徴とする請求項1または2に記載のユーザID自動管理システム。
【請求項1】
登録ユーザ利用記録の集計機能と一括調整データの作成機能と登録ユーザ情報の一括調整機能とが順次実行されるデータ処理部と、外部操作により変更可能な登録ユーザ所属/役職情報データベースと、他の同種システムから記録情報が供給されるログオン/ログオフの成否記録データベース及び登録ユーザ情報マスタデータベースと、各種のデータベースとを備え、前記データ処理部は、予め決められた日時になると、前記登録ユーザ所属/役職情報データベース、前記ログオン/ログオフ成否記録データベース、前記登録ユーザ情報マスタデータベースのそれぞれから所定のデータを読み出し、読み出したデータと前記各種のデータベースとを用いて、登録ユーザ利用記録の集計、一括調整データの作成、登録ユーザ情報の一括調整を順次実行し、その調整結果を出力することを特徴とするユーザID自動管理システム。
【請求項2】
前記データ処理部は、前記登録ユーザ所属/役職情報データベース及び前記ログオン/ログオフの成否記録データベースのそれぞれの記録内容に基づいて、前記登録ユーザ情報の一括調整時に、不要と判断されるユーザIDの記録を削除したリ、そのユーザIDを無効にする処理を行っていることを特徴とする請求項1に記載のユーザID自動管理システム。
【請求項3】
前記各種のデータベースは、所属別利用数集計データベースと、同時接続ユーザ推移データ用データベースと、ユーザ分類データベースと、一括調整データ用データベースであって、前記データ処理部は、登録ユーザ利用記録の集計機能の実行時に前記所属毎利用数集計データベースと同時接続ユーザ推移データ用データベースとユーザ分類データベースとを用い、一括調整データの作成機能の実行時に前記ユーザ分類データベースと一括調整データ用データベースとを用い、登録ユーザ情報の一括調整機能の実行時に前記一括調整データ用データベースを用いることを特徴とする請求項1または2に記載のユーザID自動管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−172379(P2007−172379A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−370574(P2005−370574)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】
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