説明

ユーティリティによって駆動される通信ゲートウェイ

【課題】1つまたは複数の第1のネットワークと第2のネットワークとの間に通信ゲートウェイを提供する方法、システムおよびデバイスの提供。
【解決手段】低出力デバイスである第1のデバイスによって、1つまたは複数の第1のネットワークから通信される情報を受信することと、高出力デバイスである第2のデバイスによって、第2のネットワークを介して情報の少なくとも一部を送信することとを含み、第1のデバイスおよび第2のデバイスは有線通信システムから電力を受け取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的にはユーティリティ通信に関し、特に、1つまたは複数の第1のネットワークと第2のネットワークとの間の通信のためのゲートウェイを提供するためのシステム、方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー、および、エネルギーを生成するための有限の資源を使用することに対する需要が増大していることによって、エネルギーをより効率的に、賢く作り出し、分配し、使用するために、エネルギーの生産、送達、分配および消費のためのより多くの技術が使用されるようになってきている。この目標のために、ユーティリティサービスプロバイダは、自身のエネルギー生産、送達、分配および計量システムをより効率的にモニタリングおよび操作することを可能にするために、このようなシステムに組み込まれる情報技術システムを採用し始めている。同時に、販売業者および製造業者は、同様の技術を、電化製品(例えば、冷蔵庫、洗濯機およびドライヤ、食器洗浄機、HVACシステム、照明システム、ストーブ、給湯器など)および電子機器(例えば、テレビ、ステレオ、コンピュータなど)のような電気を消費する製品およびデバイスに採用することも始めている。これらの取り組みは、広範にはスマートグリット、スマートメータおよびスマート家電またはスマートデバイス技術として分類されることが多い。
【0003】
スマートグリッドは、情報技術を現行の電気インフラストラクチャと結合させる。スマートグリッドは本質的には、リアルタイムのエネルギー情報および知識を配信し、ひいてはよりスマートなエネルギー選択を可能にする、「エネルギーインターネット」である。スマートグリッドに与えられる役割は、より多くの再生可能エネルギー(風および太陽光など)の取り込みおよび最適化を可能にすること、電気回線網の効率の大幅な増大を推進すること、ならびに、消費者が自身のエネルギー使用を管理すること、および、自身のライフスタイルを損なうことなくお金を節約することを可能にすることを含む。
【0004】
スマートグリッド技術は、ユーティリティおよび消費者に、エネルギー、資源、お金、および環境を保つことを可能にする、アルタイムの知識および意思決定ツールを提供する。スマートグリッドは単一の製品ではなく、協働して今日の配電網をよりインテリジェントにするハードウェアおよびソフトウェアの集合である。インターネットがバラバラだったコンピュータをまとめてより強力なツールにしたように、現行の電力インフラストラクチャをスマートグリッド技術に重ね合わせることはインターネットをコンピュータにつなげるようなことであり、既に有用な機械をよりよいものにし、人々に合理的な決定を行うための情報を提供する。同様に、スマートグリッド、すなわち「エネルギーインターネット」は、消費者、企業およびユーティリティがよりスマートなエネルギー選択を行うことを可能にする。
【0005】
スマートグリッド構成要素は、送電および配電系統を制御する伝送および自動化ソフトウェアおよびインテリジェント電子ハードウェアシステムを含む。エネルギー管理システムおよび分配管理システムのようなスマートグリッド自動化技術は、送電および配電系統に対するリアルタイムの知識および制御を提供することを支援する。送電側では、エネルギー管理システム(EMS)がグリッドのステータスに関するリアルタイムの情報を提供し、これによって、ユーティリティがさまざまなグリッド機能を遠隔的に自動化することが支援される。この自動化技術は、ユーティリティが最良の最も手頃な電源構成(経済負荷配分としても知られる)を選択することを支援し、これによって消費者および企業にとってのコストがより低く抑えられ、電力の送達における損失および無駄を低減してより効率的なシステムを駆動し、システムの信頼性を維持して電力の消費者への安定供給を確保することを支援する。配電管理システム(DMS)は、ユーティリティに、配電網に関するリアルタイム情報を提供し、ユーティリティがグリッド内のスイッチを遠隔的に制御することを可能にするスマートグリッド自動化技術を備える。DMSは、よりスマートな配電系統の中心部であり、ユーティリティが配分された再生可能電源を管理し、グリッド効率技術をサポートし、供給停止の分離および復旧を制御することを可能にする。DMSがなければ、ユーティリティが得る配電系統に関するリアルタイム情報は非常に少なくなり、よりスマートなグリッドの利益の多くを実現することができなくなる。
【0006】
さらに、スマートグリッド技術は電気系統を超えて拡張することができる。スマートメータ、スマートエネルギーパネル、およびスマート家電のような家庭内のスマートグリッド技術によって、消費者は、電気料金設定に関するより正確なデータおよび知識を得ることができ、それがお金を節約する助けになり、自身の環境に占める影響(environmental footprint)を低くする。
【0007】
現在、ほとんどの電力会社が、電気を生産するのがいかに高価であるかにかかわらず、一日を通した電気に対する1つの定価を付けている。ほとんどの消費者は、一日のピーク時間、通常午後2時から午後7時の間にエネルギーを生産することが、他のあらゆる時間に生産するよりもはるかにコストがかかるということを知らない。スマートメータは、消費者が一日を通してよりスマートなエネルギー選択を行うことを助けるために、スマートホームエネルギーパネルまたは他の表示デバイスを介して、使用時間帯料金設定を通信することができる。消費者は、電気料金がより安いオフピーク料金設定期間の間に電力消費の高いデバイスを使用する傾向が高くなるであろう。スマートメータによって、電気を購入することは、価格が購入決定に影響を与える、他の消費財の購入のようになる。例えば、消費者は、自身の家屋を帰宅前に予め冷房しておくことを選択し、消費者の快適度レベルに影響を与えることなく、空調システムが費用のかかるピーク時料金設定時間の間は休止することを確実にすることができる。消費者はまた、水を予め温めておき、ピーク料金を避けて光熱費を低くすることもできる。米国エネルギー省による一年間にわたる研究は、スマートメータによって提供されたリアルタイム料金設定情報が、消費者が自身の電気料を平均で10%、および自身のピーク消費を15%低減する助けになったことを示している。
【0008】
スマートメータはまた、消費者が自身の電気料金を前払いすることを可能にし、ユーティリティがより良好に供給停止を検出および管理することを助けることもできる。高度計量インフラストラクチャ(AMI)と結合されたスマートメータは、グリッド上の問題の指摘を助け、これによって、ユーティリティがどの消費者が電力を供給されていないかを正確に判断することを可能にする。これは今日の、多くのユーティリティが依然として消費者が停電を通知するために電話してくるのを待っている場合との好比較となる。
【0009】
スマート家電はスマートメータおよびスマートグリッドと協働して、ユーティリティからの料金信号に適応することによって、消費者に何ら悪影響を与えることなくピーク時エネルギー使用および高い料金設定を回避することができる。例えば、電気が一定のキロワット時当たりの料金にあたった場合、自宅所有者が仕事中であったとしても、ドライヤが自動的に高熱から「節電(fluff)」に切り替わることができる。または、冷蔵庫の自動霜取り装置が、電気料金が下がる時間になるまで自身を遅延させることができる。ピークエネルギー時間の後まで冷凍庫が霜取りサイクルを遅延させる場合、消費者は同じエネルギー量に対してより低い料金を払うことになる。スマート家電が、スマートメータ、および、例えば、スマートグリッドおよびスマートメータインフラストラクチャを使用するスマート家電のソフトウェアまたはファームウェアの更新を含む、使用時間帯料金設定情報と組み合わされると、エネルギーを抑えてお金を節約する無限の方法がある。スマートグリッド、スマートメータおよびスマート家電技術は、ユーティリティが家庭内のスマート家電と通信(双方向)することを可能にする。この能力によって、エネルギー管理のそれを超える有利な条件ができる。
【0010】
例えば、場合によっては、メータ(例えば、「スマートメータ」)は、エネルギーサービスポータル(ESP)としての役割を果たすことができ、これは、第2のネットワーク(例えば、前処理サーバとメータとの間のネットワーク)と、第1のネットワーク(例えば、家庭内のデバイスとメータとの間のネットワーク)との間の接続を提供する。しかしながら、これには各メータが、第1のネットワークと第2のネットワークの両方と通信するように構成されるデバイスを有することが必要になる。
【0011】
第1のネットワークは、第2のネットワークの前処理サーバ、または需要応答管理システム(DRMS)からそのメッセージを受信する。DRMSは、例えば、電気顧客に自身の消費を料金の非常に高い時間に低減させる供給状況に応答して、または市場価格に応答して顧客の電気消費を管理するメカニズムである。DRMSは、遮断を求めるこれらの明確な要求に応答する需要応答メカニズムに送信されるメッセージを含む。需要応答は、使用される電力を実際に削減すること、または、グリッドと並列に接続されている場合もあるし、されていない場合もあるオンサイト発電を開始することを含むことができる。需要応答は、エネルギー効率、家庭および建造物エネルギー管理、配電再生可能資源、ならびに電気車両充電も含む、スマートエネルギー需要の構成要素である。現行の需要応答方式は、多くの場合、ユーティリティによる要求または市場価格条件に応答して負荷を減らすために専用の制御システムを使用することによって、大規模および小規模な企業用顧客ならびに住宅用顧客によって実装されている。非常に料金の高い時間枠の間、予め計画されている負荷優先順位決定方式に従って、サービス(照明、機械、空調)が低減される。負荷削減に対する代替形態は、電力系統を補完するオンサイト発電である。電気供給が逼迫した条件下では、需要応答は、ピーク時料金、および、一般的には電気料金ボラティリティを大幅に低減する可能性がある。
【0012】
需要応答は一般的に、消費者に需要を低減するよう促し、それによって電気に対するピーク需要を低減するために使用されるメカニズムを指す。発電および送電システムは一般的に、ピーク需要(+予測されるエラーおよび不足の事象のためのマージン)に対応するようにサイジングされるため、ピーク需要を低くすることによって、全体的な設備費用および資本コストの要件が低減される。しかしながら、発電容量の構成に応じて、需要応答は、発電量が多い時間帯および需要が低い時間帯における需要(負荷)を増大させるように使用されることにもなり得る。システムによってはそれによって、低需要と高需要(または低価格と高価格)の期間の間で鞘取りを行うようにエネルギー貯蔵を促すものがある。
【0013】
DRMS要求であり得るこれらのメッセージは、第2のネットワークを介してメータに対して家庭内に、および、第2のネットワークを介してデバイスに渡される。負荷制御メッセージ、料金設定情報、表示メッセージ、または他のタイプのメッセージを家庭内のデバイスに送信する必要があるとき、前処理サーバがデータを要求する家庭内の各デバイスにメッセージを送信する。また、家庭内のデバイスがその事象に関与しているとき、デバイスはメッセージをサーバに送信することになる。両方のネットワークと通信する必要があるため、メータは各ネットワークと通信するために構成されるデバイスを含む必要があるが、これは高価で冗長である可能性がある。さらに、メータ内には、これらの通信デバイスによって使用される電力を計量される電力から分離するために、分離された電力供給が必要とされる。
【発明の概要】
【0014】
それゆえ、1つまたは複数の第1のネットワークと第2のネットワークとの間の通信のためのゲートウェイを提供するための、いくつかを上記に記載した当該技術分野における課題を克服する方法、システム、およびデバイスが望まれている。
【0015】
1つの態様によれば、方法であって、第1のデバイスによって、1つまたは複数の第1のネットワークから通信される情報を受信することであって、第1のデバイスは低出力デバイスである、受信することと、第2のデバイスによって、第2のネットワークを介して情報の少なくとも一部を送信することであって、第2のデバイスは高出力デバイスである、送信することとを含み、第1のデバイスおよび第2のデバイスは有線通信システムから電力を受け取る、方法が提供される。
【0016】
別の態様によれば、1つまたは複数の第1のネットワークと第2のネットワークとの間の通信を提供するための通信ゲートウェイが記載される。通信ゲートウェイの1つの実施形態は、第1のデバイスであって、当該第1のデバイスは1つまたは複数の第1のネットワークを介して情報を送信または受信するように構成され、当該第1のデバイスは低出力デバイスである、第1のデバイスと、第2のデバイスであって、当該第2のデバイスは第2のネットワークを介して情報を送信または受信するように構成され、当該第2のデバイスは高出力デバイスである、第2のデバイスと、プロセッサであって、当該プロセッサは第1のデバイスおよび第2のデバイスに動作可能に接続され、当該プロセッサは第1のデバイスまたは第2のデバイスによって受信または送信される情報を処理するように構成される、プロセッサと、電源であって、当該電源は有線通信システムから電力を受け取るとともに、第1のデバイス、第2のデバイスおよびプロセッサに電力を供給する、電源とから構成される。
【0017】
さらに別の態様によれば、1つまたは複数の第1のネットワークと第2のネットワークとの間の通信を提供するための通信ゲートウェイが記載される。通信ゲートウェイの1つの実施形態は、無線IEEE標準規格802.15n(Zigbee)低出力送受信機であって、当該Zigbee送受信機は1つまたは複数のホームエリアネットワーク(HAN)を介して情報を送信または受信するように構成される、無線IEEE標準規格802.15n(Zigbee)低出力送受信機と、無線高度計量インフラストラクチャ(AMI)高出力送受信機であって、当該AMI送受信機は、AMIネットワークを介して情報を送信または受信するように構成される、無線高度計量インフラストラクチャ(AMI)高出力送受信機と、プロセッサであって、当該プロセッサはZigbee送受信機およびAMI送受信機に動作可能に接続され、当該プロセッサは、Zigbee送受信機またはAMI送受信機によって受信または送信される情報を処理するように構成される、プロセッサと、電源であって、当該電源は有線通信システムから電力を受け取るとともに、Zigbee送受信機、AMI送受信機およびプロセッサに電力を供給する、電源とから構成される。
【0018】
さらに別の態様によれば、方法であって、商品の消費を測定することと、低出力送信機を使用して消費データを送信することと、低出力送信機から消費データを受信することと、高出力送信機を使用して消費データを送信することとを含み、有線通信システムから高出力送信機へと電力が提供される、方法が提供される。
【0019】
さらなる利点は一部には以下の記載に明記されており、または実践によって習得され得る。利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘される要素および組み合わせを用いて実現および達成される。上記の一般的な記載および下記の詳細な記載は、例示であり説明のためのものであるに過ぎず、特許請求されているように限定されないことを理解されたい。
【0020】
本明細書に組み込まれるとともにその一部を構成する添付の図面は、実施形態を示すとともに、本明細書とともに、方法およびシステムの原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】例示的なユーティリティ分配システムの一区画のブロック図である。
【図2】第1のネットワークを介して1つまたは複数の電化製品またはデバイスおよびメータと通信するように構成されるとともに、第2のネットワークを介してコンピューティングデバイスと通信するように構成される通信ゲートウェイの一実施形態を例示的に示す図である。
【図3】第1のネットワークを介してスマート家電およびデバイスと、および、第2のネットワークを介してコンピューティングデバイスと通信するように構成されることができる通信ゲートウェイとして動作することが可能なエンティティの一実施形態を示す図である。 一意のデバイス識別子を、第2のネットワークを介して、識別されるエネルギーポータルに動作可能に接続されるデバイスの1つまたは複数の特性と関連付けるのに使用されることができる例示的なデータベースを示す。
【図4A】本発明の一実施形態による通信ゲートウェイを使用して通信機能を提供するためにとられることができる動作を示すフローチャートである。
【図4B】本発明の一実施形態による通信ゲートウェイを使用して通信機能を提供するためにとられることができる動作を示すフローチャートである。
【図4C】通信ゲートウェイを使用して通信機能を提供するためにとられることができる動作を示すフローチャートの代替的な実施形態の図である。
【図5】開示される方法の諸態様を実行するための例示的な動作環境を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の方法およびシステムを開示および説明する前に、方法およびシステムは具体的な合成方法、具体的な構成要素、または特定の組成には限定されないことを理解されたい。本明細書において使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、限定であるようには意図されないことも理解されたい。
【0023】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「1つの」(”a,” ”an”)および「その」(”the”)は、別途文脈が明確に指示していない限り、複数の指示対象を含む。範囲は本明細書において、「およそ」(”about”)1つの特定の値から、および/または、「およそ」(”about”)別の特定の値まで、として表現され得る。このような範囲が表現されるとき、別の実施形態は、その1つの特定の値から、および/またはその他の特定の値まで、を含む。同様に、値が近似として表現されるとき、先行詞「およそ」(”about”)を使用することによって、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されよう。範囲の各々の端点は、他方の端点に関連して、および、他方の端点とは独立して、の両方で重要であることもさらに理解されよう。
【0024】
「適宜の」(”Optional”)または「適宜に」(”optionally”)は、後続して記載される事象または状況が起こる場合もあるし、または起こらない場合もあること、および、その記載が上記事象または状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを意味する。
【0025】
本明細書の説明および特許請求の範囲全体を通じて、「〜を備える」(”comprise”)という単語、ならびに「〜を備える...」(”comprising”)および「〜を備える」(”comprises”)のようなその単語の変化形は、「含むが限定されない」(”including but not limited to”)ことを意味し、例えば、他の追加物、構成要素、数またはステップを除外するようには意図されない。「例示的な〜」(”exemplary”)は「〜の一例」(”an example of”)を意味し、好ましいまたは理想的な実施形態を指示していることを伝えるようには意図されない。「〜のような」(”Such as”)は限定的な意味においては使用されず、説明を目的とするものである。
【0026】
開示されている方法およびシステムを実行するのに使用されることができる構成要素が開示される。これらのおよび他の構成要素が本明細書において開示されており、すべての方法およびシステムについて、これらの構成要素の組み合わせ、サブセット、相互作用、グループなどが開示されているとき、これらの各々のさまざまな個々のおよび集合的な組み合わせおよび置き換えの具体的な参照が明示的に開示されていない場合があるが、これらの各々が特に本明細書において考慮されており、説明されていることが理解される。これは、開示されている方法におけるステップを含むが、これらには限定されない、本願のすべての態様に当てはまる。従って、実行されることができるさまざまな追加のステップがある場合、これらの追加のステップの各々は開示される方法の任意の特定の実施形態または実施形態の組み合わせを用いて実行されることができることが理解される。
【0027】
本発明の方法およびシステムは、好ましい実施形態の以下の詳細な説明およびそれに含まれる実施例、ならびに図面およびそれらの上記および以下の説明を参照することによってより容易に理解されることができる。
【0028】
スマート家電は、ユーティリティからの使用時間帯料金設定信号に基づいて、それが最もコスト効率的に動作するときに動作するようにプログラムされることができる電化製品である。例えば、スマート冷蔵庫は、消費者のライフスタイルを損なうことなく、電気料金が最も低いときにのみ霜取りサイクルが発生することを可能にする。場合によっては、スマート家電は、ネットワークを介してプログラムされるかまたは他の様態で通信を受信することができ、これらのネットワークを介して、他のコンピューティングデバイスおよびスマート家電と通信することができる。プログラム可能サーモスタットおよび給湯器制御のようなスマートデバイスは、1つまたは複数のネットワークを介して他のコンピューティングデバイス、他のスマートデバイス、スマート家電およびスマートメータと通信するように構成される。本明細書において、スマート家電およびスマートデバイスは「スマートデバイス」または単に「デバイス」と称される。スマートメータはスマートグリッド配備の礎石の中にあるものである。それらは時刻ごとにエネルギー使用量を追跡および報告し、ユーティリティが、オフピーク時の間は使用される電気のために充電を少なくすることを可能にする。結果として、消費者は、エネルギーコストを節約するために、料金が低い時間帯に、エネルギーを大量に消費する活動をシフトさせることを選択することができる。一般的に、スマートデバイスはスマートメータと通信するように構成されることができ、スマートメータはスマートグリッドと通信するように構成される。一般的に、これらの通信は双方向である。スマートデバイスは増設されることが予測されるため、デバイス、メータおよびスマートグリッドの間の通信をハンドリングするネットワークはトラフィックの量を多く負担するようになる場合がある。それゆえ、本明細書において記載される実施形態は、これらのネットワーク上のトラフィックを低減するための方法、システムおよびデバイスを提供する。
【0029】
図1を参照すると、本発明の実施形態から恩恵を受ける1つのタイプのシステムの図が提供されている。図1は、例えば、配電システムのような例示的なユーティリティ分配システムの一区画のブロック図である。図1に示されているように、ユーティリティサービスは、ユーティリティプロバイダ100によって、分配システム104を通じてさまざまな負荷L1〜Ln102に送達される。1つの態様では、提供されるユーティリティサービスは電力である。負荷102によるユーティリティサービスの消費は負荷ロケーションにおいてメータM1〜Mn106によって測定される。電気メータの場合、メータ106は、負荷102に応じて、当業者に既知であるような単相または多相の電気メータであることができる。1つの態様では、電気メータ106は本明細書に記載されているような、かつ当業者に既知であるようなスマートメータである。1つの態様では、メータ106はエネルギーポータルとしての役割を果たすことができる。エネルギーポータルは家庭内のまたは複数のデバイスのエネルギー消費に関連するロケーションにある1つまたは複数のデバイスと通信するのに使用されることができるデバイスまたはソフトウェアである。例えば、エネルギーポータルはデバイスから消費情報を受信して、その情報をユーティリティ100に渡すことができる。同様に、エネルギーポータルはユーティリティ100から通信を受信し、1つまたは複数のデバイスがそれらの負荷を停止または低減するようにさせることができる。本明細書に記載されているメータ106に加えて、エネルギーポータルはコンピュータ、プロセッサ、スタンドアロンデバイスなどであることもできる。以後、本明細書は「メータ」、「電気メータ」、および/または「スマートメータ」としての「エネルギーポータル」を参照し、ここでこれらの用語は交換可能に使用されることができるが、エネルギーポータルはメータには限定されないこと、および、メータはエネルギーポータルの1つの例に過ぎないことを認識されたい。スマートメータの1つの非限定的な例は、General Electric社(ニューヨーク州スケネクタディ)から市販されているようなGE I210+cメータである。1つの態様では、メータ106は第2のネットワーク(図1には図示されていない)を介して負荷102と通信するように構成されることができる。1つの態様では、メータ106は、例えば、ホームエリアネットワーク(HAN)112のようなネットワークを使用して負荷102または他のデバイスと通信するように構成されることができる。HAN112は、有線(光ファイバを含む)もしくは無線、またはそれらの組み合わせであることができ、Zigbee(登録商標)としても既知であるIEEE標準規格802.15およびその任意の修正(例えば、802.15.n)と、WiFi(登録商標)としても既知であるIEE標準規格802.11およびその任意の修正(例えば、802.11n)に記載されているもののようなプロトコル、電力線搬送通信(PLC)、電力線ブロードバンド(BPL)などを使用することができる。1つの態様では、負荷102は本明細書に記載されているような、かつ当業者に既知であるような、スマート家電のようなデバイスであることができる。スマート家電は、例えば中でも、General Electric社、Whirlpool社(ミシガン州ベントンハーバー)、米国LG電子(ニュージャージー州エングルウッド・クリフス)のような販売業者および製造業者から市販されている。消費情報はユーティリティプロバイダ100によって主として消費者に請求書発行するために使用されるが、これはユーティリティ分配システムの計画立案およびプロファイリングを含む他の目的のために使用されることもできる。多くの場合において、メータ106は依然として手作業で読まれており、これはコストがかかり、非効率であり間違いが起きやすい可能性がある。場合によっては、ユーティリティプロバイダ100は、ユーティリティサービスの負荷102に対する接続切断または接続のスケジューリング、自動計測(AMR)、負荷削減および負荷制御、自動分配およびスマートグリッドアプリケーション、供給停止報告、インターネット、ビデオ、および音響などのような追加のサービスの提供を含む多数の目的のために、メータ106と電子的に通信することを望む。これらの場合の多くにおいて、メータ106は、当業者に既知であるような有線、無線または有線と無線との組み合わせであることができる通信ネットワーク110を通じて1つまたは複数のコンピューティングデバイス108と通信するように構成されることができる。1つの態様では、通信ネットワーク110はスマートグリッドネットワークの少なくとも一部を備えることができる。
【0030】
図1のシステムは、通信ゲートウェイ114をさらに備える。図1に示されるように、通信ゲートウェイ114は、HAN112のうちの1つまたは複数と通信することができるように配置されることができる。例えば、通信ゲートウェイ114は、いくつかの家庭または建造物付近の電柱(図示せず)上に配置されることができ、それによって、各家庭または建造物と関連付けられるHAN112が通信ゲートウェイ114と通信することができる。通信ゲートウェイ114は図1においてHAN112と無線で通信するものとして図示されているが、通信ゲートウェイ114は、有線(光ファイバを含む)、無線またはそれらの組み合わせを含む任意の方法でHAN112と通信することができることは理解されたい。1つの態様では、通信ゲートウェイ114はHAN内の低出力送信機から情報を受信することができる。例えば、低出力送信機はZigbee、WiFiなどの送信機であることができる。情報は例えば、商品に関する消費情報であることができる。例えば、消費情報は、家屋、建造物または特定のデバイスによって消費される電気エネルギーの量に関連することができる。通信ゲートウェイ114はまた、通信ネットワーク110を通じて1つまたは複数のコンピューティングデバイス108と通信するように構成されることができる。例えば、通信ゲートウェイ114内の送信機は、HAN112の低出力送信機のうちの1つまたは複数から受信された消費情報をコンピューティングデバイス108に送信することができる。1つの態様では、これは、(消費情報をゲートウェイ114に送信するのに使用される低出力送信機と比較して)高出力送信機を使用して送信されることができる。一般的に、本明細書において使用される場合、「低出力」とは、デバイスが高出力デバイスと比較して低い信号強度を有する信号を受信または送信するように構成されることを意味し、それゆえ高出力デバイスよりも狭い範囲を有する。同様に、「高出力」とは、デバイスが低出力デバイスと比較して高い信号強度を有する信号を受信または送信するように構成されることを意味し、それゆえ低出力デバイスよりも広い範囲を有する。高出力送信機は例えば、高度計量インフラストラクチャ(AMI)送信機であることができる。図1のシステムは、通信プロバイダ116をさらに備える。例えば、通信プロバイダ116は、テレビサービス、インターネットサービス、電話サービスなどのうちの1つまたは複数のプロバイダであることができる。1つの態様では、通信プロバイダ116は、通信サービスをユーザに提供するために、例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペアケーブルなど118を使用する有線通信プロバイダである。多くの場合において、有線通信プロバイダは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペアケーブルなど118に付随するかまたはその中に組み込まれる電力配線を含む。この電力配線は、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペアケーブルなど118に接続される電気デバイスに給電されるために使用されるか、または有線通信システムに沿った信号伝達を目的として使用されることができる。この電力配線120は1つの態様では、通信ゲートウェイ114に電力を提供するために使用されることができる。1つの態様では、電力配線120は、通信ゲートウェイ114の高出力送信機に電力を提供するために使用されることができる。1つの非限定的な例は、電柱上に配置されるとともに、通信ゲートウェイ114に電力を提供するためにこれも同じ電柱に接続されるケーブルテレビプロバイダの同軸ケーブルからの電力配線を使用する通信ゲートウェイ114のものである。
【0031】
1つの態様では、通信ゲートウェイ114は、1つまたは複数のHAN112から通信される情報を受信するとともに、通信ネットワーク110すなわち第2のネットワークを介して情報の少なくとも一部を送信するように構成されることができ、通信ゲートウェイ114はケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステム、電話システムなどのような有線通信システムから電力を受け取る。
【0032】
図2は、第1のネットワーク112を介して1つまたは複数の電化製品またはデバイス204およびメータ106と通信するように構成されるとともに、第2のネットワーク110を介してコンピューティングデバイス108と通信するように構成される通信ゲートウェイ114の一実施形態の例示的な図である。1つの態様では、デバイス204は本明細書に記載されているような、かつ当業者に既知であるような、スマート家電およびスマートデバイスである。本明細書において使用される場合、本明細書は、デバイス204を「電化製品」、「スマート家電」、「スマートデバイス」および/または「デバイス」として参照し、この用語は交換可能に使用されることができる。図2に示されているように、第1のネットワーク112(例えば、HAN)は1つまたは複数のスマート家電またはデバイス204、メータ106、および通信ゲートウェイ114の間で通信するために使用される。1つの態様では、1つまたは複数のデバイス204は、図1において参照されるような負荷102の少なくとも一部を備え、メータ106および通信ゲートウェイ114と通信するネットワーク112を形成することができる。メータ106は、分配システム104によって提供されるようなユーティリティサービス(例えば、電力)の消費も測定する。1つの態様では、第1のネットワーク112を含む、1つまたは複数のデバイス204またはメータ106に関連付けられる低出力送信機は、消費データのような情報を通信ゲートウェイ114に送信する。さらに、通信ゲートウェイ114は第2のネットワーク110を介して通信するように構成される。1つの態様では、通信ゲートウェイ114は第2のネットワーク110を介して少なくともコンピューティングデバイス108と通信することができる。1つの態様では、通信ゲートウェイ114は第1のネットワーク112に動作可能に接続される。1つの態様では、通信ゲートウェイ114は、第1のネットワーク112に動作可能に接続されるデバイス204から第1のネットワーク112を介して情報を受信することができる。例えば、デバイス204は、最初にプラグインまたはインストールされるときに登録情報を送信するように、または消費情報を送信するように構成されることができる。登録情報、消費データ、デバイス特性、および任意の他の情報は、WPAN(例えば、Zigbee、Bluetooth)、LAN/WLAN(例えば、802.11n、マイクロ波、レーザなど)、WMAN(例えば、WiMAXなど)、WAN/WWAN(例えば、UMTS、GPRS、EDGE、CDMA、GSM(登録商標)、CDPD、Mobitex、HSDPA、HSUPA、3Gなど)、RS232、USB、Firewire、Ethernet(登録商標)、無線USB、セルラ、HAN、OpenHAN、電力線搬送通信(PLC)、電力線ブロードバンド(BPL)などのうちの1つまたは複数を使用して、ネットワーク112を介してデバイス204から通信ゲートウェイ114へ、またはゲートウェイ114から送信されることができる。
【0033】
情報は、WPAN(例えば、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標))、LAN/WLAN(例えば、802.11n、マイクロ波、レーザなど)、WMAN(例えば、WiMAXなど)、WAN/WWAN(例えば、UMTS、GPRS、EDGE、CDMA、GSM、CDPD、Mobitex、HSDPA、HSUPA、3Gなど)、RS232、USB、Firewire、Ethernet(登録商標)、無線USB、セルラ、HAN、OpenHAN、電力線搬送通信(PLC)、電力線ブロードバンド(BPL)などのうちの1つまたは複数から構成されることができる第2のネットワーク110を介して通信ゲートウェイ114からコンピューティングデバイス108へ、またはコンピューティングデバイス108から送信されることができる。1つの態様では、AMI無線機のような高出力送信機が、第2のネットワーク110を介してコンピューティングデバイス108へ情報を送信するために使用されることができる。1つの態様では、高出力送信機のための電力は有線通信システムによって提供される。1つの態様では、第2のネットワーク110はスマートグリッドネットワークの少なくとも一部を備える。1つの態様では、第2のネットワーク110は、高度計量インフラストラクチャ(AMI)を備える。AMIとは、エネルギー使用量を測定、収集および分析するとともに、要求に応じて(オンデマンドで)または事前定義のスケジュールにおいてのいずれかで、さまざまな通信媒体を通じて電気メータ、ガスメータ、水道メータなどのような高度なデバイスと対話するシステムを指す。このインフラストラクチャは、ハードウェア、ソフトウェア、通信、消費者エネルギーディスプレイおよびコントローラ、消費者関連システム、メータデータ管理(MDM)ソフトウェア、供給者およびネットワーク配信企業システムなどを含む。測定デバイス(例えば、メータ106)、通信ゲートウェイ114および企業システムの間のネットワーク110は、情報の収集、および、消費者、供給者、ユーティリティ会社およびサービスプロバイダへの配信を可能にする。これによって、これらの企業が、需要応答ソリューション、製品およびサービスに関与するかまたは提供するかのいずれかが可能になる。消費者に情報を提供することによって、システムはエネルギー使用量を、それらの通常消費パターンから、料金の偏向に応答して、またはピーク需要期間もしくはより高い卸売価格の時間帯において、または運用システムの信頼性が低い期間の間にエネルギー使用を低くするよう促すように設計されるインセンティブとしてのいずれかで変更することを支援する。
【0034】
1つの態様では、通信ゲートウェイ114は、第2のネットワーク110を介して、第1のネットワーク112上のデバイス204に対するメッセージを受信することができる。1つの態様では、メッセージは、例えば、負荷制御、料金設定およびメッセージングのような少なくとも1つのデバイス特性を含むことができる。1つの態様では、メッセージは、メッセージを受信するための通信ゲートウェイ114に対するアドレス、影響を受けるデバイス204に関するデバイスタイプ、および、第1のネットワーク112上のデバイス204に対するアドレスのうちの1つまたは複数を含むことができる。例えば、第1のネットワーク112はHANであることができ、単一のメッセージが、メッセージを受信するための通信ゲートウェイ114に対するアドレス、デバイス204に関するHANデバイスタイプ、およびHANアドレスのうちの1つまたは複数を含むことができる。1つの態様では、メッセージは、コンピューティングデバイス108によってネットワーク110を介して通信ゲートウェイ114に送信される。通信ゲートウェイ114内のプロセッサは、少なくとも1つのデバイス特性に関連付けられる1つまたは複数のデバイス204を判定することができ、1つまたは複数のデバイス204の各々は第1のネットワーク112に接続される。
【0035】
図3は、第1のネットワークを介してスマート家電およびデバイス204と、ならびに、第2のネットワーク110を介してコンピューティングデバイス108と通信するように構成されることができる通信ゲートウェイ114として動作することが可能なエンティティの一実施形態を示す。通信ゲートウェイ114として動作することが可能なエンティティは、本明細書において特に図示および記載されているより多くのものを含む、本発明の実施形態による1つまたは複数の機能を実行するためのさまざまな手段を含む。しかしながら、これらのエンティティの1つまたは複数は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の同様の機能を実行するための代替的な手段を含んでもよいことが理解されるべきである。図示されるように、通信ゲートウェイ114として動作することが可能なエンティティは一般的に、エンティティのさまざまな機能を実行または制御するための1つまたは複数のプロセッサ302のような手段を含むことができる。図3に示されているように、1つの実施形態では、通信ゲートウェイ114は第1のデバイス304を備えることができる。第1のデバイス304は、1つまたは複数の第1のネットワーク112と通信するための有線(光ファイバを含む)または無線の受信機または送信機を備えることができる。1つの態様では、第1のデバイス304は、1つまたは複数の第1のネットワーク112から通信される情報を受信するように構成される無線受信機を備えることができる。別の態様では、第1のデバイス304は、1つまたは複数の第1のネットワーク112から通信される情報を受信するとともに、情報および命令を1つまたは複数の第1のネットワーク112に送信するように構成される無線送受信機を備えることができる。第1のデバイス304は複数の第1のネットワーク112と通信するように構成されることができることを認識されたい。一般的に、第1のデバイス304は、例えば、その無線周波数信号の範囲内で1つまたは複数の第1のネットワーク112と通信することができる、IEEE標準規格802.15.n(Zigbee)受信機または送受信機のような低出力無線デバイスである。本明細書において言及される場合、1つまたは複数の第1のネットワーク112は一般的に1つまたは複数のWPANを含む。1つの態様では、1つまたは複数の第1のネットワーク112は1つまたは複数のHANを含む。
【0036】
図3に示されているような通信ゲートウェイ114の実施形態は、第2のデバイス306をさらに備える。第2のデバイス306は、第2のネットワークを介して情報を送信または受信するように構成される。1つの態様では、第2のデバイス306は、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル、光ファイバケーブルなどのような有線媒体を介して通信するように構成される。別の態様では、第2のデバイス306は、無線送受信機を備える。1つの態様では、第2のデバイス306は、ワイヤレス高度計量インフラストラクチャ(AMI)無線送受信機を備える。一般的に、第2のデバイスは、第1のデバイス304と比較して高出力デバイスである(すなわち、低出力デバイスよりもはるかに高い信号強度を有する)。通信ゲートウェイ114の実施形態のプロセッサ302は、第1のデバイス304および第2のデバイス306に動作可能に接続される。プロセッサ302は、第1のデバイス304または第2のデバイス306によって受信または送信される情報を処理するように構成される。電源308は、第1のデバイス304、第2のデバイス306およびプロセッサ302への電力供給を含む、通信ゲートウェイ114によって必要とされる電力を提供する。電源308は、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステム、電話システムなどのような有線通信システム118との電気接続120を通じて電力を受け取る。図3には図示されていないが、1つの態様では、通信ゲートウェイは、コンテンツ、データなどを記憶する揮発性および/または不揮発性メモリのような、プロセッサ302に動作可能に接続または一体化されるメモリをさらに備えることができる。例えば、メモリはエンティティから送信される、および/またはエンティティによって受信されるコンテンツを記憶することができる。また、例えば、メモリは、プロセッサ302が本発明の実施形態によるエンティティの動作に関連付けられるステップを実行するためのソフトウェアアプリケーション、命令などを記憶することができる。1つの態様では、通信ゲートウェイ114は缶筐体310を含むことができる。筐体310は、通信ゲートウェイ114を搭載するとともに、通信ゲートウェイ114を含む構成要素を、それらの要素および過酷な環境から保護するためにも使用されることができる。1つの態様では、筐体310は、全米電気機器製造業者協会(NEMA)クラス4筐体のような全天候型筐体であることができる。他の態様では、通信ゲートウェイ114を含む構成要素は、既存の設備筐体内に配置されるか、または他のデバイスに一体化されることができる。
【0037】
ここで図4Aおよび図4Bを参照すると、通信ゲートウェイ114を使用して通信機能を提供するためにとられることができる動作が示されている。1つの態様では、通信ゲートウェイ114は、第2のデバイス306によって、第2のネットワークを介して命令を受信する(ステップ402)ように構成されることができる。ステップ404において、命令がプロセッサ302を使用して処理される。ステップ406において、命令の少なくとも一部が第1のデバイス304によって、1つまたは複数の第1のネットワークのうちの1つまたは複数に送信され、通信ゲートウェイ114は有線通信システムから電力を受け取る。一般的に、第2のデバイスは第1のデバイスと比較して高出力デバイスである。ここで図4Bを参照すると、通信ゲートウェイ114は、1つまたは複数の第1のネットワークのうちの1つまたは複数によって通信される情報を、第1のデバイス304によって受信する(ステップ408)ように構成されることができる。ステップ410において、受信された情報はプロセッサ302を使用して処理され、ステップ412において、その情報の少なくとも一部が、第2のデバイス306によって第2のネットワークへ送信され、通信ゲートウェイ114は有線通信システムから電力を受け取る。1つの態様では、1つまたは複数の第1のネットワークはホームエリアネットワーク(HAN)を含む。さまざまな態様において、HANは、第1のデバイス304と通信するとき、IEEE標準規格802.15.n(Zigbee)、802.11n(WiFi)、電力線搬送通信(PLC)、または電力線ブロードバンド(BPL)のうちの1つまたは複数を利用することができる。1つの態様では、第2のネットワーク110は、高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークを含むことができる。1つの態様では、有線通信システム118は、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステム、電話システムなどのうちの1つを含むことができる。1つの態様では、第1のデバイス304はIEEE標準規格802.15.n(Zigbee)受信機のような無線受信機を備える。1つの態様では、第1のデバイス304はIEEE標準規格802.15.n(Zigbee)送受信機のような無線送受信機を備える。1つの態様では、第2のデバイス306は、ワイヤレス高度計量インフラストラクチャ(AMI)無線送受信機を備えることができる。一般的に、第1のデバイスは第2のデバイスと比較して低出力デバイスである。
【0038】
図4Cは、通信ゲートウェイ114を使用して通信機能を提供するためにとられることができる動作を示すフローチャートの代替的な実施形態である。ステップ414において、商品の消費が測定される。例えば、この消費情報は、家庭またはデバイスによって使用される電気、家庭または企業による水消費、天然ガス消費などに関連付けられることができる。一般的に、消費はメータによって測定される。ステップ416において、消費情報は低出力送信機を使用して送信される。例えば、低出力送信機はZigbee送信機、WiFi送信機などを含むことができる。ステップ418において、消費情報が受信される。一般的に、この消費情報は、情報を送信した低出力送信機にマッチする受信機によって受信されることになる。例えば、Zigbee送信機が情報を送信した場合、これは一般的に、Zigbee受信機によって受信されることになる。ステップ420において、消費情報の少なくとも一部が高出力送信機を使用して送信され、高出力送信機は有線通信システムから動作電力を受け取る。この高出力送信機は、例えば、AMI無線、電力線搬送通信、電力線ブロードバンドなどであることができる。1つの態様では、有線通信システム118は、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステム、電話システムなどのうちの1つを含むことができる。
【0039】
上記のシステムはユニットから構成されるものとして上記に記載されている。当業者であれば、これが機能的な説明であること、および、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせがそれぞれの機能を実行することができることを認識しよう。スマート家電またはデバイス、スマートメータ、スマートグリッド、ユーティリティコンピューティングデバイス、販売業者または製造業者のコンピューティングデバイスなどのようなユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせであることができる。ユニットは、例えば、図5に示されており後述されるようなDRMSソフトウェアのようなソフトウェア506を含むことができる。1つの例示的な態様では、ユニットは図5に示されており後述されるようなコンピューティングデバイス108を含むことができる。
【0040】
図5は、開示される方法の諸態様を実行するための例示的な動作環境を示すブロック図である。この例示的な動作環境は動作環境の一例に過ぎず、動作環境アーキテクチャの使用または機能の範囲に関するいかなる限定を示唆するようにも意図されるものではない。動作環境は、例示的な動作環境内に示されている構成要素のいずれか1つまたは組み合わせに関していかなる依存性も要件も有するものとして解釈されるべきではない。
【0041】
本発明の方法およびシステムは、多数の他の汎用または専用コンピューティングシステム環境または構成を用いて動作することができる。本システムおよび方法による使用に適することができる既知のコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ラップトップデバイス、およびマルチプロセッサシステムを含むが、これらには限定されない。追加の例は、セットトップボックス、プログラム可能消費者電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、スマートメータ、スマートグリッドコンポーネント、上記のシステムまたはデバイスのいずれかを備える分散コンピューティング環境などを含む。
【0042】
開示される方法およびシステムの処理は、ソフトウェアコンポーネントによって実行されることができる。開示されるシステムおよび方法は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行されている、プログラムモジュールのようなコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈において記載されることができる。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装するコンピュータコード、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。開示される方法は、タスクが、通信ネットワークを通じてリンクされる遠隔処理デバイスによって実行される、グリッドベースの、および分散コンピューティング環境において実施されることもできる。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、メモリ記憶デバイスを含むローカルおよび遠隔コンピュータ記憶媒体の両方内に位置することができる。
【0043】
さらに、本明細書において開示されるシステムおよび方法は、コンピュータ108の形態の汎用コンピューティングデバイスを介して実装されることができることを、当業者は認識しよう。コンピュータ108の構成要素は、限定ではないが、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット503、システムメモリ512、および、プロセッサ503を含むさまざまなシステム構成要素をシステムメモリ512に結合するシステムバス513を含むことができる。複数の処理ユニット503の場合、システムは並列コンピューティングを利用することができる。
【0044】
システムバス513は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺機器用バス、アクセラレイテッドグラフィックスポート、および、さまざまなバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用するプロセッサまたはローカルバスを含む、いくつかの可能なタイプのバス構造のうちの1つまたは複数を表す。例として、このようなアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、ビデオ電子機器標準規格化協会(VESA)ローカルバス、アクセラレイテッドグラフィックスポート(AGP)バス、および周辺構成要素相互接続(PCI)、PCI−Expressバス、パーソナルコンピュータメモリカード産業協会(PCMCIA)、ユニバーサルシリアルバス(USB)などを含むことができる。バス513、および、本明細書において指定されているすべてのバスは、有線または無線ネットワーク接続を介して実装されることもでき、プロセッサ503、大容量記憶デバイス504、オペレーティングシステム505、ソフトウェア506、データ507、ネットワークアダプタ508、システムメモリ512、入出力インタフェース510、ディスプレイアダプタ509、表示デバイス511、およびヒューマンマシンインタフェース502を含むサブシステムの各々は、実質的に完全分散型システムまたは分散型アーキテクチャを実装する、この形態のバスを通じて接続される、物理的に離隔したロケーションにある遠隔コンピューティングデバイスまたはクライアントのような、1つまたは複数の遠隔デバイス514a、b、c内に含まれることができる。
【0045】
コンピュータ108は通常、さまざまなコンピュータ可読媒体を備える。例示的な可読媒体は、持続性であり、コンピュータ108によってアクセス可能であるとともに、例えば、限定は意図されないが、揮発性および不揮発性両方の媒体、取り外し可能および固定媒体を含む、任意の利用可能な媒体であることができる。システムメモリ512は、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリ、および/または、読み出し専用メモリ(ROM)のような不揮発性メモリの形態のコンピュータ可読媒体を含む。システムメモリ512は通常、データ507のようなデータ、ならびに/または、直接アクセス可能であり、かつ/もしくは処理ユニット503によって現在操作されているオペレーティングシステム505およびソフトウェア506のようなプログラムモジュールを含む。
【0046】
別の態様では、コンピュータ108は、他の持続性、取り外し可能/固定、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含むことができる。例として、図5は、コンピュータ108のためのコンピュータコード、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールおよび他のデータの不揮発性記憶を提供することができる大容量記憶デバイス504を示している。例えば、限定を意図することなく、大容量記憶デバイス504は、ハードディスク、取り外し可能磁気ディスク、取り外し可能光ディスク、磁気カセットまたは他の磁気記憶デバイス、フラッシュメモリカード、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光学ストレージ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)などであることができる。
【0047】
適宜、例として、オペレーティングシステム505およびソフトウェア506を含む任意の数のプログラムモジュールが、大容量記憶デバイス504上に記憶されることができる。オペレーティングシステム505およびソフトウェア506(またはそれらの組み合わせ)の各々は、プログラミングおよびソフトウェア506の要素を含むことができる。データ507も、大容量記憶デバイス504上に記憶されることができる。データ507は、当該技術分野において既知である1つまたは複数のデータベースのいずれかの中に記憶されることができる。このようなデータベースの例は、DB2(登録商標)(IBM社、ニューヨーク州アーモンク)、Microsoft(登録商標)Access、Microsoft(登録商標)SQL Server(Microsoft社、ワシントン州ベルビュー)、Oracle(登録商標)(Oracle社、カリフォルニア州レッドウッドショアーズ)、mySQL、PostgreSQLなどを含む。データベースは、複数のシステムにわたって集中化または分散されることができる。
【0048】
別の態様において、ユーザは、入力デバイス(図示せず)を介してコマンドおよび情報をコンピュータ108に入力することができる。このような入力デバイスの例は、限定ではないが、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、「マウス」)、マイク、ジョイスティック、スキャナ、グローブのような触覚入力デバイス、および他の身体被覆物などを含む。これらのおよび他の入力デバイスは、システムバス513に結合されるヒューマンマシンインタフェース502を介して処理ユニット503に接続されることができるが、パラレルポート、ゲームポート、IEEE1394ポート(Firewireポートとしても既知である)、シリアルポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)のような他のインタフェースおよびバス構造によって接続されることができる。
【0049】
さらに別の態様では、表示デバイス511も、ディスプレイアダプタ509のようなインタフェースを介してシステムバス513に接続されることができる。コンピュータ108は、2つ以上のディスプレイアダプタ509を有することができ、コンピュータ108は2つ以上の表示デバイス511を有することができることが意図される。例えば、表示デバイスは、モニタ、LCD(液晶ディスプレイ)、またはプロジェクタであることができる。表示デバイス511に加えて、他の出力周辺デバイスは、入出力インタフェース510を介してコンピュータ108に接続されることができるスピーカ(図示せず)およびプリンタ(図示せず)のような構成要素を含むことができる。本方法の任意のステップおよび/または結果は、任意の形態で出力デバイスに出力されることができる。このような出力は、テキスト、グラフィック、アニメーション、音響、触覚などを含むが、これらには限定されない、任意の形態の視覚表現であることができる。
【0050】
コンピュータ108は、1つまたは複数の遠隔デバイス514a、b、cに対する論理結合を使用してネットワーク接続された環境において動作することができる。例として、遠隔デバイス514は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、スマートメータ、販売業者または製造業者のコンピューティングデバイス、スマートグリッドコンポーネント、ピアデバイスまたは他の一般的なネットワークノード、通信ゲートウェイなどであることができる。コンピュータ108と遠隔デバイス514a、b、cとの間の論理結合は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および一般的なワイドエリアネットワーク(WAN)を介して作成されることができる。このようなネットワーク接続は、ネットワークアダプタ508によるものであることができる。ネットワークアダプタ508は有線および無線の両方の環境において実装されることができる。このようなネットワーク接続環境は、従来のものでありオフィスにおいて一般的な、企業規模コンピュータネットワーク、イントラネット、および、インターネットまたはAMIネットワークのような他のネットワーク515である。
【0051】
例示を目的として、アプリケーションプログラム、および、オペレーティングシステム505のような他の実行可能プログラムコンポーネントは、本明細書においては別個のブロックとして示されているが、このようなプログラムおよびコンポーネントはさまざまな時点において、コンピューティングデバイス108の種々の記憶構成要素内に存在し、コンピュータのデータプロセッサ(複数の場合もあり)によって実行されることが認識される。ソフトウェア506の実施態様は、何らかの形態のコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、または当該媒体にわたって送信されることができる。開示される方法のいずれかは、コンピュータ可読媒体上に具現化されるコンピュータ可読命令によって実行されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であることができる。限定を意図するものではなく例として、コンピュータ可読媒体は「コンピュータ記憶媒体」および「通信媒体」を含むことができる。「コンピュータ記憶媒体」は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータのような情報の記憶のための任意の方法または技術において実装される揮発性および不揮発性、取り外し可能および固定の媒体を含む。例示的なコンピュータ記憶媒体は、限定ではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気的記憶デバイス、または、所望の情報を記憶するのに使用されることができるとともに、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を含む。
【0052】
本方法およびシステムは、機械学習および反復学習のような人工知能技法を採用することができる。このような技術の例は、限定ではないが、エキスパートシステム、事例ベース推論、ベイズネットワーク、行動型AI、ニューラルネットワーク、ファジーシステム、進化的計算法(例えば、遺伝的アルゴリズム)、群知能(例えば、アントアルゴリズム)、およびハイブリッドインテリジェントシステム(例えば、ニューラルネットワークを通じて生成されるエキスパート推論規則または統計的学習からの生成規則)を含む。
【0053】
上記に記載されたように、かつ当業者には明らかであろうように、本発明の実施形態は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として構成されることができる。従って、本発明の実施形態は、全体がソフトウェア、全体がハードウェア、またはソフトウェアおよびハードウェアの任意の組み合わせを含むさまざまな手段から構成されることができる。さらに、本発明の実施形態は、記憶媒体内に具現化されるコンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を有するコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。ハードディスク、CD−ROM、光学記憶デバイス、または磁気的記憶デバイスを含む任意の適切な持続性コンピュータ可読記憶媒体が利用されることができる。
【0054】
本発明の実施形態が、方法、装置(すなわち、システム)およびコンピュータプログラム製品のブロック図およびフローチャートの図を参照して上記に記載された。ブロック図およびフローチャートの図の各ブロック、ならびに、ブロック図およびフローチャートの図内の複数のブロックの組み合わせはそれぞれ、コンピュータプログラム命令を含むさまざまな手段によって実装されることができることは理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサにロードされてマシンを生成することができ、それによって、コンピュータまたは他のプラグラム可能データ処理装置上で実行する命令は、フローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能を実装するための手段を作り出す。
【0055】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができる持続性コンピュータ可読メモリ内に記憶することもでき、それによって、コンピュータ可読メモリ内に記憶される命令が、フローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能を実装するためのコンピュータ可読命令を含む製造品を作り出す。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置にロードされて、一連の動作ステップが、コンピュータまたは他のプログラム可能装置上で実行されるようにして、コンピュータで実施されるプロセスを生成することができ、それによって、コンピュータまたは他のプログラム可能装置上で実行する命令が、フローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能を実施するためのステップを提供する。
【0056】
従って、ブロック図およびフローチャートの図のブロックは、指定される機能を実施するための手段の組み合わせ、指定される機能を実行するためのステップの組み合わせ、および、指定される機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。また、ブロック図およびフローチャートの図の各ブロック、およびブロック図およびフローチャートの図のブロックの組み合わせは、指定される機能もしくはステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、または専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実施することができることも理解されよう。
【0057】
別途明示的に記載されていない限り、本明細書に記載されている任意の方法が、そのステップが特定の順序において実行されることを必要としているように解釈されることは決して意図されていない。従って、方法請求項が実際に、そのステップが従うべき順序を列挙していないか、または、ステップが特定の順序に限定されるべきであると特許請求の範囲または本明細書内に別途具体的に記載されていない場合、いかなる態様においても、順序が暗示されることは決して意図されていない。これは、ステップまたは動作フローの配列に関する論理の問題、文法的構成または句読点から導出される明白な意味付け、本明細書内に記載されている実施形態の数またはタイプを含む、解釈に関するあらゆる可能な非明示的な根拠に当てはまる。
【0058】
本願全体を通じて、さまざまな刊行物が参照されている場合がある。これらの刊行物の開示は、本方法およびシステムが関連する現行の技術水準をより完全に説明するために、その全体が参照によって本願に組み込まれる。
【0059】
本明細書に記載されている本発明の多くの修正形態および他の実施形態が、上記の記載および関連付けられる図面において提示されている教示の利益を有する、本発明のこれらの実施形態が関連する技術分野における当業者に想起されよう。それゆえ、本発明の実施形態は、開示されている具体的な実施形態に限定されるべきではないこと、ならびに、修正形態および他の実施形態が、添付の特許請求項の範囲内に含まれることが意図されていることは理解されたい。その上、上記の記載および関連付けられる図面は例示的な実施形態を、要素および/または機能の特定の例示的な組み合わせの文脈において記載しているが、添付の特許請求項の範囲から逸脱することなく、要素および/または機能の異なる組み合わせが代替的な実施形態によって提供されてもよいことが認識されるべきである。これに関連して、例えば、上記で明示的に記載されているものとは異なる、要素および/または機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲のいくらかの中に記載され得るように意図されている。本明細書において具体的な用語が採用されているが、それらは包括的かつ説明的な意味においてのみ使用されており、限定を目的とするものではない。
【符号の説明】
【0060】
106 電気メータ
108 コンピューティングデバイス
110 第2のネットワーク
112 第1のネットワーク
114 通信ゲートウェイ
116 通信プロバイダ
118 有線通信システム
120 電力配線
204 デバイス
302 プロセッサ
304 第1のデバイス
306 第2のデバイス
308 電源
310 缶筐体
402:第2のデバイスによって第2のネットワークから命令を受信する
404:プロセッサを使用して命令を処理する
406:命令の少なくとも一部を第1のデバイスによって1つまたは複数の第1のネットワークに送信し、第1のデバイス、第2のデバイスおよびプロセッサは有線通信システムから電力を受け取る
408:1つまたは複数の第1のネットワークによって通信される情報を第1のデバイスによって受信する
410:プロセッサを使用して受信された情報を処理する
412:情報の少なくとも一部を第2のデバイスによって第2のネットワークへ送信し、第1のデバイス、第2のデバイスおよびプロセッサは有線通信システムから電力を受け取る
414:商品の消費を測定する
416:低出力送信機を使用して消費情報を送信する
418:消費情報を受信する
420:高出力送信機を使用して消費情報の少なくとも一部を送信し、高出力送信機は有線通信システムから電力を受け取る
502 ヒューマンマシンインタフェース
503 プロセッサ
504 大容量記憶デバイス
505 オペレーティングシステム
506 ソフトウェア
507 データ
508 ネットワークアダプタ
509 ディスプレイアダプタ
510 入出力インタフェース
511 表示デバイス
512 システムメモリ
513 システムバス
514 遠隔デバイス
515 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスによって、1つまたは複数の第1のネットワークから通信される情報を受信することであって、前記第1のデバイスは低出力デバイスである、受信することと、
第2のデバイスによって、第2のネットワークを介して前記情報の少なくとも一部を送信することであって、前記第2のデバイスは高出力デバイスである、送信することとを含み、前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスは有線通信システムから電力を受け取る、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数の第1のネットワークはホームエリアネットワーク(HAN)を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記HANは、前記第1のデバイスと通信するとき、IEEE標準規格802.15.n(Zigbee)、802.11n(WiFi)、電力線搬送通信(PLC)、または電力線ブロードバンド(BPL)のうちの1つまたは複数を利用する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第2のネットワークは、高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記有線通信システムは、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステムまたは電話システムのうちの1つを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデバイスは無線受信機を含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記無線受信機はIEEE標準規格802.15.n(Zigbee)受信機を含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記第1のデバイスは無線送受信機を含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第2のデバイスは、ワイヤレス高度計量インフラストラクチャ(AMI)無線送受信機を含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記第2のデバイスによって、前記第2のネットワークを介して命令を受信することと、
前記第1のデバイスによって、前記命令の少なくとも一部を前記1つまたは複数の第1のネットワークのうちの1つまたは複数に送信することとをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記第1のデバイスは、前記高出力の第2のデバイスに対する受信または送信信号強度に比較して低出力である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
第1のデバイスであって、前記第1のデバイスは1つまたは複数の第1のネットワークを介して情報を送信または受信するように構成され、前記第1のデバイスは低出力デバイスである、第1のデバイスと、
第2のデバイスであって、前記第2のデバイスは第2のネットワークを介して情報を送信または受信するように構成され、前記第2のデバイスは高出力デバイスである、第2のデバイスと、
プロセッサであって、前記プロセッサは前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスに動作可能に接続され、前記プロセッサは前記第1のデバイスまたは前記第2のデバイスによって受信または送信される前記情報を処理するように構成される、プロセッサと、
電源であって、前記電源は有線通信システムから電力を受け取るとともに、前記第1のデバイス、前記第2のデバイスおよび前記プロセッサに電力を供給する、電源とから構成される、通信ゲートウェイ。
【請求項13】
前記1つまたは複数の第1のネットワークはホームエリアネットワーク(HAN)を含む、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項14】
前記HANは、前記第1のデバイスと通信するとき、IEEE標準規格802.15.n(Zigbee)、802.11n(WiFi)、電力線搬送通信(PLC)、または電力線ブロードバンド(BPL)のうちの1つまたは複数を利用する、請求項13記載の通信ゲートウェイ。
【請求項15】
前記第2のネットワークは、高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークを含む、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項16】
前記有線通信システムは、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステムまたは電話システムのうちの1つを含む、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項17】
前記第1のデバイスは無線受信機を含む、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項18】
前記無線受信機はIEEE標準規格802.15.n(Zigbee)受信機を含む、請求項17記載の通信ゲートウェイ。
【請求項19】
前記第2のデバイスは無線送受信機を含む、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項20】
前記第2のデバイスは、ワイヤレス高度計量インフラストラクチャ(AMI)無線送受信機を含む、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項21】
前記通信ゲートウェイは、
前記第2のデバイスによって、前記第2のネットワークを介して命令を受信し、
前記プロセッサを使用して前記命令を処理し、
前記第1のデバイスによって、前記命令の少なくとも一部を前記1つまたは複数の第1のネットワークのうちの1つまたは複数に送信するように構成される、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項22】
前記通信ゲートウェイは、
前記第1のデバイスによって、前記1つまたは複数の第1のネットワークのうちの1つまたは複数によって通信される情報を受信し、
前記プロセッサを使用して前記情報を処理し、
前記第2のデバイスによって、前記情報の少なくとも一部を前記第2のネットワークに送信するように構成される、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項23】
前記第1のデバイスは、前記高出力の第2のデバイスに対する受信または送信信号強度に比較して低出力である、請求項12記載の通信ゲートウェイ。
【請求項24】
無線IEEE標準規格802.15n(Zigbee)低出力送受信機であって、前記Zigbee送受信機は1つまたは複数のホームエリアネットワーク(HAN)を介して情報を送信または受信するように構成される、無線IEEE標準規格802.15n(Zigbee)低出力送受信機と、
高度計量インフラストラクチャ(AMI)高出力送受信機であって、前記AMI送受信機は、AMIネットワークを介して情報を送信または受信するように構成される、無線高度計量インフラストラクチャ(AMI)高出力送受信機と、
プロセッサであって、前記プロセッサは前記Zigbee送受信機および前記AMI送受信機に動作可能に接続され、前記プロセッサは、前記Zigbee送受信機またはAMI送受信機によって受信または送信される前記情報を処理するように構成される、プロセッサと、
電源であって、前記電源は有線通信システムから電力を受け取るとともに、前記Zigbee送受信機、前記AMI送受信機および前記プロセッサに電力を供給する、電源とから構成される、通信ゲートウェイ。
【請求項25】
前記有線通信システムは、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステムまたは電話システムのうちの1つを含む、請求項24記載の通信ゲートウェイ。
【請求項26】
商品の消費を測定することと、
低出力送信機を使用して消費データを送信することと、
前記低出力送信機から前記消費データを受信することと、
高出力送信機を使用して前記消費データを送信することとを含み、有線通信システムから前記高出力送信機へと電力が提供される、方法。
【請求項27】
前記低出力送信機はIEEE標準規格802.15.n(Zigbee)または802.11n(WiFi)送信機のうちの1つを含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記高出力送信機は、高度計量インフラストラクチャ(AMI)送信機、電力線搬送通信(PLC)送信機、または電力線ブロードバンド(BPL)送信機を含む、請求項26記載の方法。
【請求項29】
前記有線通信システムは、ケーブルテレビシステム、ケーブルインターネットシステムまたは電話システムのうちの1つを含む、請求項26記載の方法。
【請求項30】
前記低出力送信機は、前記高出力送信機に対する受信または送信信号強度に比較して低出力である、請求項26記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−106517(P2013−106517A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−245893(P2012−245893)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】