説明

ヨモギ精油外用剤

【課題】 皮膚炎、特にアトピー性皮膚炎に大きな効果を示しつつ、副作用のない皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】 ヨモギに含有される精油を有効成分とする外用剤であって、当該精油のヨモギ原料部位が分枝した茎、当該茎につく葉、及び/又は複総状花序であるヨモギ精油外用剤である。このヨモギは8月から10月に採取できる。精油はエーテル系溶媒による非加熱抽出又は水蒸気蒸留にて得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特定時期に採取されたヨモギより得られる精油を有効成分とする外用剤に関する。本発明の外用剤は有効成分の経皮性、保持性に優れ、皮膚炎の治療など各種の薬効を示し、特にアトピー性皮膚炎に対する皮膚外用剤として優れた治療効果を示す。本発明の外用剤は軟膏をはじめ種々の剤型に調製することができる。
【背景技術】
【0002】
アトピー性皮膚炎に対してはステロイド軟膏が広く使用されているが、その不適正な使用により副作用も生じている。このため、アトピー性皮膚炎に対して有効な生薬外用剤が望まれており、種々の生薬粉末をワセリンなど軟膏基剤に配合した軟膏がある。しかし、このような軟膏は皮膚に対してざらつきや、刺激があるなど好ましくない。また、生薬原料をワセリンなどに混ぜ長時間加熱して生薬成分を抽出し調製した軟膏や、生薬原料をゴマ油で抽出した生薬軟膏も市販されているが、基剤に特異臭があると共に稠度に問題があり、使用に耐え難く治療効果は得られていない。さらに、黄連、オウゴン、黄柏などの生薬原料を刻み、これを水で煎じて濃縮し、親水ワセリン基剤と混和した生薬軟膏の提案もあるが、品質の保持が困難であり皮膚に対するなじみが悪く治療効果は上がっていない。
本発明者は先に艾葉(ガイヨウ:5〜7月に採取のヨモギ葉)など、各種生薬を非極性有機溶媒で抽出した成分を有効成分として用いた生薬軟膏(特開平10-236944号公報)を提案し皮膚炎などに対して一定の効果を得たが、皮膚炎の治療において更に有効な外用剤を提供すべく、ヨモギ原料を中心に更なる研究を行った。
【0003】
古くより知られるヨモギは香気が強く、抗炎症効果、痒みの軽減に有効で薬用として用いられている。このようなヨモギは日本各地に自生しているキク科の多年草であり、葉は上面が緑色、下面が白色で繊毛が密生する。3月末くらいに柔らかな葉を出し、4月くらいには数十センチになる。8〜9月に茎頂で分枝し、9〜10月に複総状花序をなし、管状花からなる多数の極小で淡褐色の頭花をつける。冬には枯れて硬くなる。日本ではヨモギ(Artemisia princeps)、またはオオバヨモギ(Artemisia montana)の葉を薬用として用いる。漢方における処方用名は艾葉(ガイヨウ)とされ、葉を5〜7月に採取し日干しにして用いる。中国での薬用起源としてはヨモギ属植物の若い全草または葉である。若い全草とは5〜6月頃の茎と葉を指す。もぐさ(塾艾)は、主に春頃の艾葉を乾燥させ葉裏の柔毛を晒したものである。広く流通している艾葉も5〜6月の葉の乾燥品である。漢方ではこの艾葉を用いて専ら止血薬(キュウ帰膠艾湯)として内服させている。
【0004】
また、民間薬としては、春頃のヨモギの葉と茎部分を煎じ、特に腹痛や貧血に対する効果を期待し内服薬として使用され、外用としては生の葉の汁を切り傷の止血や虫さされに塗布したこともある。しかしながら現在に至りヨモギは春の若葉を餅に入れ食用とする以外は一般には使用されていない。
【0005】
艾葉は水溶性成分による脂質合成抑制、分解促進効果、血液凝固抑制作用、補体活性化作用、インターフェロン誘起作用、鎮痒および抗炎症作用が報告されている。また、その精油にはシネオール、ツヨンなどが含まれるとの報告はあるが、臨床において、これら報告に基づいた製剤化の形跡はない。
【0006】
近年、成人後のアトピー性皮膚炎患者が加速的に増加しているとの報告がある。このような患者は、思春期や成人してからアレルギー症状、痒み、痛みなど、過敏な皮膚感覚と皮膚の紅さ、乾燥症状に苦しんでいる。一過性の炎症は抗アレルギー薬とステロイド製剤で抑えられるものの、四季や生活環境の変化に応じて移ろう皮膚症状のそれぞれに対応できる外用薬が求められている。特に皮膚感覚が過敏な患者が多く使用感覚のよい製剤が要望されている。
【0007】
【特許文献1】特開平10-236944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は前記の事情に鑑みて、治療効果の高い生薬外用剤を得るべく生薬原料としてのヨモギについて更に研究をつづけた。その結果、特定時期に採取したヨモギを原料とした有効成分を用いることにより、アトピー性皮膚炎をはじめ、種々の疾患に対し著しく優れた治療効果が得られるとの知見を得て本発明を完成した。本発明の外用製剤は夏期から秋期に採取されたヨモギの葉、茎、花穂部分を抽出原料として用いたものである。この時期のヨモギは茎頂で分枝し複総状花序をなし、管状花からなる多数の頭花を付ける。このような時期のヨモギを原料として用いることにより皮膚炎、特にアトピー性皮膚炎の症状に対して顕著な治療効果が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明はヨモギに含有される精油を有効成分とする外用剤であって、当該精油のヨモギ原料部位が分枝した茎、当該茎につく葉、及び/又は複総状花序であるヨモギ精油外用剤を提供するものである。本発明の外用剤は皮膚吸収(経皮吸収)性及び保湿性が高く優れた治療効果を示す。前記ヨモギは8月から10月に採取することができる。また、精油はエーテル系溶媒による非加熱抽出又は水蒸気蒸留にてヨモギより得るのがよい。外用剤の剤型としては軟膏、ローション、クリーム、ゲル剤、パック剤が採用される。また、口唇や口腔内の乾燥に対しては、口腔内洗浄剤又はうがい薬が採用される。軟膏の場合、基剤としては植物油(オリーブ油、ミツロウ、ゴマ油、ベニバナ油)、馬油及びサラシミツロウが好ましく用いられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の外用剤は皮膚炎、特にアトピー性皮膚炎について顕著な効果を示す。アルコールを用いた外用剤と異なり長期使用によっても皮膚脂質の破壊が起こらず、また従来の漢方抽出物を用いた外用剤と比較しても高い効果を示す。本発明の外用剤は皮膚改善効果があり、長期間使用しても特に副作用は認められない。
【発明の詳細な開示】
【0011】
本発明の外用剤に原料として用いられるヨモギは8月から10月に採取することができる。この時期のヨモギは、茎頂で分枝して複総状花序をなし、管状花からなる多数の頭花を付けており、その葉、茎、花穂など全草が抽出原料として用いられる。一般に食用に用いられるヨモギは4月までの春に採取され、また漢方薬として用いられているヨモギは艾葉(ガイヨウ)と称され4〜7月に採取される。いずれもヨモギの花穂が出る以前のものであって、本発明にて用いられる原料ヨモギとは採取時期が異なり、性状が異なることは前記のとおりであって、得られる精油に相違がある。
【0012】
原料ヨモギから本発明にて用いられる精油成分を得るには、従来、植物からの精油の採取に用いられている水蒸気蒸留や、非極性溶媒による溶媒抽出などの公知の方法がいずれも採用されてよいが、250℃以上の加熱は避けることが好ましい。
溶媒による抽出を行う場合、従来生薬の抽出に用いられていた水、あるいはエタノールなどのアルコールと異なり非極性の有機溶媒を用いる。このような溶媒の代表的なものとしては、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒のほか、石油エーテルなどの石油系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族系溶媒、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素等が挙げられる。これらのうち、エーテル系溶媒が好ましく、特にエチルエーテルが好ましい。
【0013】
溶媒によりヨモギの抽出を行うには、まず原料ヨモギを適宜の大きさに粉砕するのがよい。この被抽出原料に対して、3〜30倍量(重量)、好ましくは5〜10倍量の溶媒と共に密閉容器に入れ放置(浸煎)する。抽出(浸煎)にあたっては60℃以下の若干の加熱を行ってもよいが、常温、非加熱で行うのが好ましい。
【0014】
浸漬時間は6時間以上、好ましくは12〜2日間、一般的には1昼夜程度である。長時間の浸漬により酸化物を生じるので色相の変化に注意を要する。濾紙又は濾布にて浮遊物を除去し、浸漬液をとりエバポレーターを用いて湯浴にて溶媒を留去する。溶媒の留去には精油成分が揮散しないようできるだけ加熱を避け、溶媒の留出がなくなるまで行う。また、原料ヨモギを多量に用い、繰り返し新たな溶媒に替え複数回の抽出操作を行ってもよい。得られた抽出液は、植物油など適宜の油に溶解して浮遊物を除去したり、濾過等の方法により固形物を除去する。
【0015】
このようにしてヨモギより得られた精油を用い、軟膏の形態の皮膚外用剤を製造するには、その基剤として植物又は動物由来の非鉱物油を用いる。好ましい基剤としては、例えばオリーブ油、ミツロウ、ツバキ油、ゴマ油、ベニバナ油などの植物油、馬油、サラシミツロウなどが挙げられる。このような植物油や動物油を用いることによりワセリンなど鉱物系の基剤に比べて皮膚に対する刺激性が少なく、さらに基剤そのものによる治療効果もあり好ましい。
【0016】
軟膏の調製にあたっては前記ヨモギより抽出した精油及び軟膏基剤を用い、加熱をできるだけ避け、常法にしたがって調製することができる。液状油脂を基剤として用いる場合は、これにヨモギ抽出物を加えて撹拌混合すればよい。また、固形の油脂を用いる場合は、これを融点温度にて加熱溶融し、熱源を取り去ってから生薬抽出物を手早く混合する。
基剤中、ヨモギ抽出物(精油)の使用量は、基剤100gに対して5〜100mg、好ましくは10〜50mgである。
気温、患者の症状により基剤の配合は適宜変更してよい。基剤の稠度の調整のため、通常、馬油1重量部に対して、ミツロウ2〜3重量部、オリーブ油10〜15重量部を配合するのが好ましい。展性を大きくするにはミツロウを減量しオリーブ油を増加するのが好ましい。
【0017】
本発明の外用剤としては、軟膏とするほか前記のヨモギ精油を必要により各剤型に応じた医薬上許容される公知の医薬担体と共に、製剤上慣用の製造法を用いて軟膏、ローション、クリーム、ゲル剤、パック剤、口腔内洗浄剤、うがい薬などとして調製することができる。また、本発明の外用剤には、その目的を損なわない範囲で他の生薬成分など適宜の薬効成分を併用してもよく、酸化防止剤、香料など各剤型に応じて慣用の公知の成分を必要に応じて配合することができる。
【実施例】
【0018】
つぎに本発明を実施例及び比較例にもとづきさらに具体的に説明する。
[実施例1]
茎頂で分枝し複総状花序をなし、管状花からなる多数の頭花を付けたヨモギの全草(8月採取)50gを秤量し、粉砕機により粉砕した。これら原料をエーテル1Lと共に密閉ガラス容器に入れ、室温にて24時間放置した。ついで、液相を濾過してとり出し、エバポレーター(湯浴60℃)にて溶媒を留去しヨモギ抽出液を得た。これを植物油(オリーブ油)に溶解し浮遊物を除去した後、質量分析法により分析した。質量電荷比600までの物質の存在を探索し得られたチャートを図1に示す。この抽出液をオリーブ油2Lに溶解した。これとは別に熱伝導の良好な容器に細かく粉砕したミツロウ500g及び馬油150gを入れ、約70℃に加熱溶解後、熱源を取り去り、撹拌しながらオリーブ油に混合したヨモギ抽出物を加えた。つぎに氷水にて急冷しながら撹拌して皮膚外用軟膏を調製した。
【0019】
[実施例2]
茎頂で分枝し複総状花序をなし、管状花からなる多数の頭花を付けたヨモギの葉(8月採取)について実施例1と同様に処理して抽出液(精油)を得た。これを質量分析法により分析した。得られたチャートを図2に示す。得られた抽出液を実施例1と同様に処理して皮膚外用軟膏を調製した。
【0020】
[実施例3]
茎頂で分枝し複総状花序をなし、管状花からなる多数の頭花を付けたヨモギの茎(10月採取)について実施例1と同様に処理して抽出液(精油)を得た。これを質量分析法により分析した。得られたチャートを図3に示す。得られた抽出液を実施例1と同様に処理して皮膚外用軟膏を調製した。
【0021】
[実施例4]
多数の頭花を付けたヨモギの花穂(10月採取)について実施例1と同様に処理して抽出液(精油)を得た。これを質量分析法により分析した。得られたチャートを図4に示す。得られた抽出液を実施例1と同様に処理して皮膚外用軟膏を調製した。
【0022】
[比較例1]
漢方市販品(艾葉;中嶋生薬(株)販売)を実施例1と同様に処理して抽出液を得た。これを質量分析法により分析した。得られたチャートを図5に示す。得られた抽出液を実施例1と同様に処理して皮膚外用軟膏を調製した。
【0023】
[比較例2]
開花時期には遠い時期の4月のヨモギの葉を採取し、これを実施例1と同様に処理して抽出液(精油)を得た。これを質量分析法により分析した。得られたチャートを図6に示す。得られた抽出液を実施例1と同様に処理して皮膚外用軟膏を調製した。
【0024】
[治療結果]
(治療例1)
実施例1及び比較例1(市販ヨモギの抽出物使用)にて得られた外用軟膏剤をアトピー性皮膚炎の患者に適用し治療効果を比較した。
実施例1の軟膏を用いた場合、比較例のものよりも皮膚の紅さの改善が早く、痒みや過敏な感覚(風に接触、硬い繊維の衣服や合繊、髪の毛が接触しても痛みを感じる)も改善度が高いことが自覚又は他覚的に認められた。患者はステロイドや他の塗布薬は併用しておらず、実施例1の軟膏を使用後は改善の経過が自覚的に確認でき社会生活への積極的参加が見られるようになった。
【0025】
(治療例2)
原料ヨモギの各採取時期に合わせて比較例2(4月ヨモギ抽出物使用)および実施例1〜4(8〜10月採取のヨモギ各部位使用)の外用軟膏剤を調製した。これらを各原料の採取時期にあわせてアトピー性皮膚炎の小児患者に適用し治療効果を比較した。
比較例2(4月ヨモギ抽出物使用)を適用した時期に比べて、実施例1、2(8月採取のヨモギ抽出物使用)を用いてからの患者の回復が著しく、さらに実施例3,4(10月採取のヨモギ使用)を適用した秋頃には皮膚の紅さが薄れ、皮膚に潤いが見られるようになった。それまで、軟膏の塗布時の強い痛みにより塗布を拒否していた小児患者が軟膏を好んで塗布するようになった。また、8月以降に調製された軟膏が特に優れていた。担当看護師からは夏以降に調製された軟膏の香りが高く、治療効果もより大きく、皮膚の紅さの改善が早いとの評価を得た。
【0026】
(治療例3)
当該患者は髪染液により接触性皮膚炎を誘起していた。発疹が出た時点で抗アレルギー剤を内服したが皮膚表面の痛みがひどく、輪郭のない紅斑が所々に広がり衣服をまとうのも苦痛であった。実施例1の皮膚外用剤を塗布すると特に痛みが改善され、気持ちの落ち着きが見られた。部分的に炎症回復後、皮膚が黒ずんでみえるところができたが、一般化粧品による改善が認められなかった。1年後も皮膚の乾燥感が強く、髪がすれると全身がもぞもぞするという。そこで日常の皮膚ケアの目的で外用剤を塗布したところ夏(8月)採取のヨモギ全草を用いた実施例1の外用剤により皮膚の黒ずんだところも改善が見られ肌がより柔らかくなった。
【0027】
(薬効:改善度の比較)
いずれも全身に症状が著しい患者(3症例)について観察した。評価点は患者5点、施療者5点で各軟膏の調製月3ヶ月間での主観的評価を示した。塗り始めた段階から3ヶ月後の状態変化を主観的に評価した。平均値をとり数値は小数点以下を繰り上げた。
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は有効成分の経皮性、保持性に優れ、皮膚炎、特にアトピー性皮膚炎について著効を示す皮膚外用剤を提供する。本発明の外用剤は軟膏をはじめ種々の剤型に調製することができる。また、アルコール使用の外用剤と異なり長期使用によっても皮膚脂質の破壊がなく、従来の漢方抽出物を用いた外用剤と比較しても高い効果を示し、副作用がない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1に用いたヨモギ抽出液の質量分析スペクトル図である。
【図2】実施例2に用いたヨモギ抽出液の質量分析スペクトル図である。
【図3】実施例3に用いたヨモギ抽出液の質量分析スペクトル図である。
【図4】実施例4に用いたヨモギ抽出液の質量分析スペクトル図である。
【図5】比較例1に用いたヨモギ抽出液の質量分析スペクトル図である。
【図6】比較例2に用いたヨモギ抽出液の質量分析スペクトル図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヨモギに含有される精油を有効成分とする外用剤であって、当該精油のヨモギ原料部位が分枝した茎、当該茎につく葉、及び/又は複総状花序であるヨモギ精油外用剤。
【請求項2】
ヨモギが8月から10月に採取したものである請求項1の皮膚外用剤。
【請求項3】
精油がエーテル系溶媒による非加熱抽出又は水蒸気蒸留にて得られた精油である請求項1又は2の外用剤。
【請求項4】
外用剤の剤型が軟膏、ローション、クリーム、ゲル剤、パック剤、口腔内洗浄剤又はうがい薬である請求項1〜3いずれかの外用剤。
【請求項5】
軟膏基剤として植物油、馬油及びサラシミツロウから選ばれた少なくとも1種の成分を配合した軟膏である請求項4の皮膚外用剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−91279(P2009−91279A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−261927(P2007−261927)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(507333720)
【Fターム(参考)】