説明

ライセンス管理システム、ライセンス管理コンピュータ、ライセンス管理方法およびライセンス管理プログラム

【課題】 アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更する。
【解決手段】 ライセンス管理コンピュータは、管理情報を記憶しており、インストールコンピュータが送信するインストール要求を受信すると(S01)、管理情報を抽出し(S03)、管理情報が抽出されない場合、新たな管理情報を生成して記憶する(S06,07)とともに、インストールコンピュータに認証プログラムの実行を許可し(S08)、管理情報が抽出される場合、インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較し、装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が一致するとされる場合(S10でYES、S15でYES)に、インストールコンピュータに認証プログラムのインストールを許可する(S08)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ライセンス管理システム、ライセンス管理コンピュータ、ライセンス管理方法およびライセンス管理プログラムに関し、コンピュータにインストールされるプログラムを管理するライセンス管理システム、ライセンス管理コンピュータ、ライセンス管理方法およびライセンス管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータにインストールされるプログラムをインストールコンピュータを用いて管理する方法が知られている。特開平11−24918号公報には、有償ソフトウエアの導入時にMACアドレスをシステム番号として有償データに記録し有償データをサーバに送信し、サーバでは有償ソフトウエアのシリアル番号、ライセンス数、システム番号を登録し、クライアント上で有償ソフトウエアの起動する際、有償データを読み出し有償データのシステム番号とMACアドレスを比較し、クライアントで導入された有償ソフトウエアであることが確認できた場合、ライセンス数の条件を満たしているかをサーバコンピュータに問い合わせ、サーバコンピュータから起動可能であるデータを受信した場合、要求された有償ソフトウエアを起動するようにした有償ソフトウエアのライセンス管理方式が記載されている。
【0003】
しかしながら、特開平11−24918号公報に記載のライセンス管理方式においては、プログラムをインストールするコンピュータのMACアドレスがサーバで管理されるので、プログラムをインストールしたコンピュータが故障等し、そのコンピュータとは別のコンピュータにプログラムをインストールしようとする場合、サーバの管理者にMACアドレスの変更を依頼する等する必要があった。
【特許文献1】特開平11−24918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理システムを提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理コンピュータを提供することである。
【0006】
この発明のさらに他の目的は、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理方法を提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、ライセンス管理システムは、ネットワークを介して接続されたインストールコンピュータと、インストールコンピュータにインストールされるアプリケーションプログラムを管理するためのライセンス管理コンピュータとを含むライセンス管理システムであって、インストールコンピュータは、アプリケーションプログラムがインストールされる際に、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含むインストール要求をライセンス管理コンピュータに送信するインストール要求送信手段と、インストール要求の送信に応じて、ライセンス管理コンピュータにより許可されることを条件にアプリケーションプログラムをインストールするインストール手段と、を備え、ライセンス管理コンピュータは、プログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする前に送信するインストール要求を受信するインストール要求受信手段と、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出手段と、インストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、記憶する管理情報生成手段と、インストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較手段と、インストール時比較手段により受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するインストール時更新手段と、インストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、およびインストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、インストール時比較手段により受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合に、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムのインストールを許可するインストール管理手段と、備える。
【0009】
この局面に従えば、ライセンス管理コンピュータは、インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、インストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信し、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、新たな管理情報を生成し、記憶するとともに、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムのインストールを許可する。また、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較し、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合に、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムのインストールを許可する。このため、装置識別情報が管理情報に登録されていなくても、外部装置識別情報が登録されていればインストールが許可され、外部装置識別情報が管理情報に登録されていなくても、装置識別情報が登録されていればインストールが許可されるので、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理システムを提供することができる。
【0010】
好ましくは、インストールコンピュータは、インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象となる装置をそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報を外部装置識別情報として取得する管理対象取得手段をさらに備える。
【0011】
この局面に従えば、インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象となる装置をそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報を外部装置識別情報とするので、ネットワークに接続された複数のコンピュータのうちの1つにのみ1つのアプリケーションプログラムがインストールされるように管理することができる。
【0012】
好ましくは、管理対象となる装置は、画像形成装置である。
【0013】
好ましくは、インストールコンピュータは、ユーザが入力する外部装置識別情報を受け付ける受付手段をさらに備える。
【0014】
この局面に従えば、外部装置識別情報は、インストールコンピュータにユーザにより入力される情報としたので、アプリケーションプログラムを最初にインストールしたユーザのみが別のコンピュータにアプリケーションプログラムをインストールすることができる。
【0015】
好ましくは、インストールコンピュータは、アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、アプリケーションプログラムを実行する前に、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、装置識別情報と、変更された外部装置識別情報とを含む実行要求をライセンス管理コンピュータに送信する実行要求手段と、アプリケーションプログラムの実行を開始する前に実行要求を送信したときは、ライセンス管理コンピュータから実行を許可されることを条件にアプリケーションプログラムを実行する実行制御手段と、をさらに備え、ライセンス管理コンピュータは、インストールコンピュータが送信する実行要求を受信する実行要求受信手段と、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を管理情報記憶手段から抽出する実行時抽出手段と、実行時抽出手段により受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信された実行要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較する実行時比較手段と、実行時抽出手段により受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、かつ、実行時比較手段により受信された実行要求に含まれる装置識別情報が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致することを条件に、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムの実行を許可する実行管理手段と、をさらに備える。
【0016】
この局面に従えば、ライセンス管理コンピュータは、インストールコンピュータが、アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、アプリケーションプログラムを実行する前に、プログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む実行要求を送信することに応じて、実行要求を受信し、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を抽出し、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信された実行要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とがそれぞれ比較し、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、かつ、受信された実行要求に含まれる装置識別情報が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致することを条件に、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムの実行を許可する。このため、インストールが許可されたインストールコンピュータのみにアプリケーションプログラムを実行させることができる。
【0017】
好ましくは、インストールコンピュータは、外部装置識別情報を変更する変更手段をさらに備え、実行要求手段は、アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、変更手段により外部装置識別情報が変更されたとき、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、装置識別情報と、変更された外部装置識別情報とを含む実行要求をライセンス管理コンピュータに送信し、実行制御手段は、アプリケーションプログラムを実行した後に実行要求を送信したときは、ライセンス管理コンピュータから許可されない場合にアプリケーションプログラムの実行を中止し、ライセンス管理コンピュータは、実行時比較手段により受信された実行要求に含まれる装置識別情報が、読み出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致するが、受信された実行要求に含まれる外部装置識別情報が、抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致しないとされた場合、読み出された管理情報に含まれる外部装置識別情報を、実行要求に含まれる外部装置識別情報で更新する実行時更新手段を、さらに備える。
【0018】
この局面に従えば、インストールコンピュータにより外部装置識別情報が変更されると、ライセンス管理コンピュータにより管理情報に含まれる管理情報が更新される。このため、外部装置識別情報が変更された後であっても、アプリケーションプログラムを別のコンピュータにインストールすることができる。また、インストールコンピュータにおいて、アプリケーションプログラムを実行した後に実行要求を送信したときは、ライセンス管理コンピュータから許可されない場合にアプリケーションプログラムの実行を中止するので、アプリケーションプログラムが別のコンピュータにインストールされた後は、アプリケーションプログラムが前にインストールされていたインストールコンピュータでアプリケーションプログラムが実行されるのを防止することができる。
【0019】
好ましくは、インストールコンピュータは、インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象コンピュータをそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報を外部装置識別情報として取得する管理対象取得手段と、管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、をさらに備え、変更手段は、取得された少なくとも1つの管理対象識別情報が外部装置識別情報と異なる場合、取得された少なくとも1つの管理対象識別情報で記憶された外部装置識別情報を変更する。
【0020】
好ましくは、インストールコンピュータは、ユーザが入力する外部装置識別情報を受け付ける受付手段をさらに備え、変更手段は、受付手段により受け付けられた外部装置識別情報で記憶された外部装置識別情報を変更する。
【0021】
好ましくは、装置識別情報は、ユニークなコードであり、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、シリアル番号のうちから選ばれた少なくとも1つである。
【0022】
この発明の他の局面によれば、ライセンス管理コンピュータは、ネットワークを介して接続されたインストールコンピュータにインストールされるアプリケーションプログラムを管理するためのライセンス管理コンピュータであって、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、アプリケーションプログラムがインストールされるインストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、該インストールされるアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、外部装置識別情報とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信するインストール要求受信手段と、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出手段と、インストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、記憶する管理情報生成手段と、インストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較手段と、インストール時比較手段により受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するインストール時更新手段と、インストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、およびインストール時抽出手段により受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、インストール時比較手段により受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合に、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムのインストールを許可するインストール管理手段と、を備える。
【0023】
この局面に従えば、装置識別情報が管理情報に登録されていなくても、外部装置識別情報が登録されていればインストールが許可され、外部装置識別情報が管理情報に登録されていなくても、装置識別情報が登録されていればインストールが許可されるので、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理コンピュータを提供することができる。
【0024】
好ましくは、インストールコンピュータが、アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、アプリケーションプログラムを実行する前に、プログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む実行要求を送信することに応じて、実行要求を受信する実行要求受信手段と、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を管理情報記憶手段から抽出する実行時抽出手段と、実行時抽出手段により受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信された実行要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較する実行時比較手段と、実行時抽出手段により受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、かつ、実行時比較手段により受信された実行要求に含まれる装置識別情報が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致することを条件に、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムの実行を許可する実行管理手段と、をさらに備える。
【0025】
好ましくは、アプリケーションプログラムがインストールされたインストールコンピュータにより、インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象コンピュータをそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報が取得され、外部装置識別情報は、インストールコンピュータにより取得された少なくとも1つの管理対象識別情報を含む。
【0026】
好ましくは、外部装置識別情報は、インストールコンピュータにユーザにより入力される。
【0027】
好ましくは、装置識別情報は、ユニークなコードであり、IPアドレス、MACアドレス、シリアル番号のうちから選ばれた少なくとも1つである。
【0028】
この発明のさらに他の局面によれば、ライセンス管理方法は、インストールコンピュータと通信可能に接続されたライセンス管理コンピュータで実行されるライセンス管理方法であって、ライセンス管理コンピュータは、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、アプリケーションプログラムがインストールされるインストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段を備え、インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、該インストールされるアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータに関連する外部装置識別情報とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信するステップと、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出ステップと、インストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、管理情報記憶手段に記憶するステップと、インストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較ステップと、インストール時比較ステップにおいて、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、読み出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するステップと、インストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、およびインストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、インストール時比較ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムのインストールを許可するステップと、を含む。
【0029】
この局面に従えば、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理方法を提供することができる。
【0030】
この発明のさらに他の局面によれば、ライセンス管理プログラムは、インストールコンピュータと通信可能に接続されたライセンス管理コンピュータで実行されるライセンス管理プログラムであって、ライセンス管理コンピュータは、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、アプリケーションプログラムがインストールされるインストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段を備え、インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、該インストールされるアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータに関連する外部装置識別情報とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信するステップと、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出ステップと、インストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、管理情報記憶手段に記憶するステップと、インストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較ステップと、インストール時比較ステップにおいて、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するステップと、インストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、およびインストール時抽出ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、インストール時比較ステップにおいて受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合、インストールコンピュータにアプリケーションプログラムのインストールを許可するステップと、をアプリケーション管理サーバに実行させる。
【0031】
この局面に従えば、アプリケーションプログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することが可能なライセンス管理プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるライセンス管理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、ライセンス管理システム1は、ライセンス管理コンピュータ100と、アプリケーションプログラムがインストールされるインストールコンピュータ200と、5台のMFP(Multi Function Peripheral)301〜305とを含む。
【0034】
ライセンス管理コンピュータ100およびインストールコンピュータ200は、一般的なコンピュータである。5台のMFP301〜305それぞれは、複合機であり、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。
【0035】
ライセンス管理コンピュータ100、インストールコンピュータ200および5台のMFP301〜305それぞれは、ネットワーク3に接続されており、それぞれに対してネットワーク3上における位置情報としてIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。このため、ライセンス管理コンピュータ100、インストールコンピュータ200および5台のMFP301〜305は、通信する相手に割り当てられたIPアドレスを用いてネットワーク3を介して互いに通信が可能である。
【0036】
ライセンス管理コンピュータ100は、1つのコンピュータに1つのアプリケーションプログラムがインストールされるように管理する。ここでは、ライセンス管理コンピュータ100が、インストールコンピュータ200にインストールされるアプリケーションプログラムを管理する場合を例に説明する。インストールコンピュータ200には、アプリケーションプログラムがインストールされる。ここでは、インストールコンピュータ200にインストールされるアプリケーションプログラムの一例として、ユーザを認証する処理をコンピュータに実行させる認証プログラムとする場合を説明する。
【0037】
インストールコンピュータ200は、認証プログラムがインストールされると、インストールコンピュータ200により管理対象とされる装置がユーザにより決定される。ここでは、5台のMFP301〜305が管理対象とされる装置に決定される場合を例に説明する。認証プログラムがインストールされたインストールコンピュータ200においては、5台のMFP301〜305を使用するユーザを認証する処理を実行する。
【0038】
具体的には、認証プログラムを実行するインストールコンピュータ200は、5台のMFP301〜305それぞれを操作するユーザを識別するためのユーザ識別情報とパスワードとの組からなるユーザレコードを予め記憶しておく。そして、MFP301〜305のうちいずれか、例えば、MFP301を使用するユーザが、MFP301にユーザ識別情報とパスワードとの組を入力すると、MFP301が、入力されたユーザ識別情報とパスワードとの組をインストールコンピュータ200に送信する。インストールコンピュータ200においては、MFP301から受信されるユーザ識別情報とパスワードとを含むユーザレレコードが予め記憶されていれば、そのユーザを認証するが、そうでなければユーザを認証しない。インストールコンピュータ200は、認証結果をMFP301に送信し、認証結果を受信するMFP301においては、認証結果に基づいてそのユーザによる使用を許可するか否かを決定する。
【0039】
認証プログラムがインストールされるインストールコンピュータ200は、管理対象となる装置を特定するために、5台のMFP301〜305を識別するための装置識別情報を予め登録する。インストールコンピュータ200は、管理対象として登録された装置識別情報以外の装置からユーザ識別情報とパスワードとの組を受信したとしても、そのユーザ識別情報とパスワードとの組を認証しない。
【0040】
なお、本実施の形態においてはインストールコンピュータ200が管理対象とする装置を、MFP301〜305とする例を説明するが、ネットワークを介してインストールコンピュータ200と通信可能な装置であれば、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0041】
図2は、インストールコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図1を参照して、ライセンス管理コンピュータ100は、それぞれがバス120に接続された中央演算装置(CPU)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)103と、CPU101の作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)105と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)107と、ライセンス管理コンピュータ100をネットワーク3に接続するための通信I/F111と、ユーザとのインターフェースとなる操作部113と、フラッシュメモリ108が装着されるカードI/F109と、を含む。
【0042】
CPU101は、ライセンス管理コンピュータ100の全体を制御する。また、CPU101は、ROM103に記憶されたライセンス管理プログラムを実行する。また、CPU101は、カードI/F109を介してフラッシュメモリ108に記憶されたライセンス管理プログラムをRAM105にロードし、実行するようにしてもよい。
【0043】
操作部113は、キーボードとマウス等のポインティングデバイスとを含む入力部115と、データを表示する液晶表示装置等からなる表示部117とを含む。
【0044】
なお、CPU101が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ108に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)およびEEPROMなどの半導体メモリ等の媒体でもよい。
【0045】
さらに、CPU101がインターネットに接続されたコンピュータからライセンス管理プログラムをダウンロードしてHDD107に記憶する、または、インターネットに接続されたコンピュータがライセンス管理プログラムをHDD107に書込みするようにしてCPU101で実行するようにしてもよい。ここでいうライセンス管理プログラムは、CPU101により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0046】
図3は、インストールコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、インストールコンピュータ200は、それぞれがバス220に接続されたCPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM203と、CPU201の作業領域として用いられるRAM205と、大容量記憶装置としてのHDD207と、インストールコンピュータ200をネットワーク3に接続するための通信I/F211と、ユーザとのインターフェースとなる操作部213と、フラッシュメモリ208が装着されるカードI/F209と、を含む。
【0047】
CPU201は、インストールコンピュータ200の全体を制御する。また、CPU201は、カードI/F209を介してフラッシュメモリ208に記憶された認証プログラムをHDD207にアップロードし、インストールする。認証プログラムがインストールされると、実行形式の認証プログラムがHDD207に記憶される。CPU11201は、HDD207に記憶された実行形式の認証プログラムをRAM205にロードし、実行する。
【0048】
操作部213は、キーボードとマウス等のポインティングデバイスとを含む入力部215と、データを表示する液晶表示装置等からなる表示部217とを含む。
【0049】
なお、CPU201がインストールするための認証プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ208に限られず、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク、半導体メモリ等の媒体でもよい。
【0050】
さらに、CPU201がネットワーク3またはインターネットに接続されたコンピュータから認証プログラムをダウンロードしてHDD207に記憶する、または、インターネットに接続されたコンピュータが認証プログラムをHDD207に書込みするようにして、CPU201でインストールするようにしてもよい。
【0051】
インストールコンピュータ200が備えるCPU201は、ライセンス管理プログラムの1部がインストールされ、ライセンス管理プログラムの1部を実行する。ライセンス管理プログラムの1部は、ライセンス管理コンピュータ100からネットワーク3を介して受信することによりインストールされてもよいし、インストールコンピュータ200に装着されるフラッシュメモリ208からアップロードすることによりインストールされてもよい。インストールコンピュータが備えるCPU201は、ライセンス管理プログラムの1部を実行することにより、ライセンス管理コンピュータ100と通信し、ライセンス管理コンピュータ100によって、インストールコンピュータ200にインストールされる認証プログラムが管理される。以下、ライセンス管理コンピュータ100によって、インストールコンピュータ200にインストールされる認証プログラムを管理する方法について説明する。
【0052】
図4は、ライセンス管理コンピュータが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。図4を参照して、ライセンス管理コンピュータ100が備えるCPU101は、インストールコンピュータ200からインストール要求を受信するインストール要求受信部151と、受信されたインストール要求に基づいて予めHDD107に記憶された管理情報を抽出するインストール時抽出部153と、インストール時抽出部153により抽出された管理情報に基づいてインストールを許可するか否かを決定するインストール管理部155と、インストール時比較部159と、HDD107に記憶されている管理情報を更新するインストール時更新部161と、管理情報が抽出されなかった場合に新たな管理情報を生成する管理情報生成部157と、インストールコンピュータ200から実行要求を受信する実行要求受信部171と、受信された実行要求に基づいてHDD107に記憶された管理情報を抽出する実行時抽出部173と、実行時抽出部173により抽出された管理情報に基づいてアプリケーションの実行を許可するか否かを決定する実行管理部175と、実行時比較部177と、HDD107に記憶されている管理情報を更新する実行時更新部179と、を含む。
【0053】
インストール要求受信部151は、通信I/F111を制御し、インストールコンピュータ200からインストール要求を受信し、それをインストール時抽出部153に出力する。インストール要求についての詳細は後述するが、インストールコンピュータ200は、アプリケーションプログラムをインストールする際に、インストール要求を送信する。インストール要求は、インストールコンピュータ200にインストールされる認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータ200を識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータ200とネットワーク3を介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報と、を含む。
【0054】
インストール時抽出部153は、インストール要求受信部151から入力されるインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107に記憶されている管理情報のうちから抽出する。HDD107には、後述する管理情報生成部157において管理情報が生成され、HDD107に記憶される。インストール時抽出部153は、インストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107から抽出する場合、抽出された管理情報をインストール時比較部159に出力する。一方、インストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報がHDD107に記憶されていなければ、管理情報を抽出することができない。この場合には、インストール時抽出部153は、管理情報生成部157にインストール要求を含む管理情報生成指示を出力する。
【0055】
さらに、インストール時抽出部153は、インストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107から抽出する場合は、管理情報が存在することを示す信号をインストール管理部155に出力するが、HDD107に管理情報が記憶されておらず管理情報を抽出できない場合は、インストール管理部155に管理情報が存在しないことを示す信号をインストール管理部155に出力する。
【0056】
管理情報生成部157は、インストール時抽出部153から管理情報生成指示が入力されると、インストール要求に含まれるプログラム識別情報、装置識別情報および外部装置識別情報を含む新たな管理情報を生成し、HDD107に記憶する。ここで、管理情報について説明する。
【0057】
図5は、管理情報のフォーマットの一例を示す図である。図5を参照して、管理情報は、プログラム識別情報の項目と、装置識別情報の項目と、外部装置識別情報の項目とを含む。プログラム識別情報の項目は、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報が設定される。装置識別情報の項目は、プログラム識別情報で特定されるプログラムがインストールされる装置を識別するための装置識別情報が設定される。ここでは、装置識別情報を、その装置に割り当てられたIPアドレスとしている。外部装置識別情報の項目は、プログラム識別情報で特定されるアプリケーションプログラムがインストールされる装置とネットワーク3を介して接続された外部装置を特定する情報が設定される。外部装置識別情報については、その詳細は後述するが、例えば、プログラム識別情報で特定されるプログラムがインストールされる装置をインストールコンピュータ200とすれば、インストールコンピュータ200とネットワーク3を介して接続された外部装置として、MFP301〜305およびライセンス管理コンピュータ100が外部装置となり得、それらに対して割り当てられたIPアドレスを外部装置識別情報とすることができる。
【0058】
図4に戻って、インストール時比較部159は、インストール時抽出部153から入力されるインストール要求と管理情報とを比較する。具体的には、インストール要求に含まれる装置識別情報と、管理情報の装置識別情報の項目に設定されている装置識別情報とを比較する。また、インストール時比較部159は、インストール要求に含まれる外部装置識別情報と、管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報とを比較する。インストール時比較部159は、比較結果をインストール管理部155およびインストール時更新部161に出力する。ここでは、インストール時比較部159による比較結果を、インストール時比較結果という。
【0059】
インストール時比較結果は、4つの第1〜第4のインストール時比較結果が存在する。第1のインストール時比較結果は、インストール要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが一致し、かつインストール要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが一致する場合である。第2のインストール時比較結果は、インストール要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが一致し、かつインストール要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが異なる場合である。第3のインストール時比較結果は、インストール要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが異なりで、かつインストール要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが一致する場合である。第4のインストール時比較結果は、インストール要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが異なり、かつインストール要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが異なる場合である。
【0060】
なお、外部装置識別情報が複数の場合、インストール要求に含まれる複数の外部装置識別情報と、管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている複数の外部装置識別情報との全部が同一である場合に限らず、1部が一致する場合にも両者が一致すると判断するようにしてもよい。例えば、インストールコンピュータ200が、認証プログラムをインストールする際に、MFP301〜305を管理対象となる装置とする場合には、MFP301〜305それぞれのIPアドレスが外部装置識別情報として管理情報に設定される。その後、管理対象となる装置として新たなMFPを追加するとともに、認証プログラムを再インストールする場合には、インストールコンピュータ200は、新たなMFPのIPアドレスを外部装置識別情報に追加したインストール要求をライセンス管理コンピュータ100に送信することになる。この場合、インストール要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報に含まれる外部装置識別情報とは、MFP301〜305のIPアドレスで一致する一方、新たなMFPのIPアドレスは、インストール要求に含まれるが、管理情報には含まれない。このように、外部装置識別情報が複数の場合にはインストール要求に含まれる複数の外部装置識別情報と、管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている複数の外部装置識別情報とが1部で一致する場合にも両者が一致すると判断するようにしてもよい。
【0061】
インストール時比較部159による比較結果が第1のインストール時比較結果となる場合は、インストールコンピュータ200において、認証プログラムをインストールした後に、認証プログラムを再度インストールする場合であり、正当なインストールである。インストール時比較部159による比較結果が第2のインストール時比較結果となる場合は、認証プログラムをインストールした後に、外部装置識別情報が変更され、その後に、認証プログラムを再度インストールする場合であり、正当なインストールである。インストール時比較部159による比較結果が第3のインストール時比較結果となる場合は、インストールコンピュータ200とは別のコンピュータに認証プログラムがインストールされていた後に、別のコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報と同じ外部装置識別情報がインストールコンピュータ200に与えられ、インストールコンピュータ200に認証プログラムがインストールされる場合であり、正当なインストールである。インストールコンピュータ200において、インストール時比較部159による比較結果が第4のインストール時比較結果となる場合は、インストールコンピュータ200とは別のコンピュータに認証プログラムに認証プログラムがインストールされた後に、別のコンピュータに関連する外部装置識別情報とは異なる外部装置識別情報がインストールコンピュータ200に与えられ、インストールコンピュータ200に認証プログラムがインストールされる場合であり、不正なインストールである。
【0062】
インストール時更新部161は、インストール時比較部159から入力されるインストール時比較結果に基づいて、HDD107に記憶されている管理情報のうちインストール時抽出部153により抽出された管理情報を更新する。具体的には、インストール時更新部161は、インストール時比較部159から第1のインストール時比較結果、第2のインストール時比較結果または第4のインストール時比較結果が入力される場合、HDD107に記憶されている管理情報を更新しない。インストール時更新部161は、第2のインストール時比較結果が入力される場合、管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報を、インストール要求に含まれる外部装置識別情報で更新する。
【0063】
インストール管理部155は、インストール時抽出部153から管理情報が存在しないことを示す信号が入力される場合、インストール要求を送信してきたがインストールコンピュータ200に、認証プログラムのインストールを許可する。
【0064】
また、インストール管理部155は、インストール時抽出部153から管理情報が抽出されたことを示す信号が入力される場合、インストール時比較部159から入力される比較結果に基づいて、インストールコンピュータ200に認証プログラムのインストールを許可するか否かを決定する。具体的には、第1のインストール時比較結果と、第2のインストール時比較結果と、第3のインストール時比較結果とのいずれかが入力される場合、インストールコンピュータ200に認証プログラムのインストールを許可するが、第4のインストール時比較結果が入力される場合、インストールコンピュータ200に認証プログラムのインストールを許可しない。
【0065】
インストール管理部155は、インストールコンピュータ200に認証プログラムのインストールを許可する場合、認証プログラムのインストールを許可するインストール許可信号を、通信I/Fを介してインストールコンピュータ200に送信するが、インストールコンピュータ200に認証プログラムのインストールを許可しない場合、認証プログラムのインストールを許可しないインストール不許可信号を、通信I/Fを介してインストールコンピュータ200に送信する。
【0066】
実行要求受信部171は、通信I/F111を制御して、インストールコンピュータ200から実行要求を受信し、その実行要求を実行時抽出部173に出力する。インストールコンピュータ200がライセンス管理コンピュータ100に送信する実行要求についての詳細は、後述するが、インストールコンピュータ200は、インストールされた認証プログラムを実行する前の起動する際に、または、インストールされた認証プログラムを実行した後に外部装置識別情報を変更する際に、実行要求をライセンス管理コンピュータ100に送信する。実行要求は、インストールコンピュータ200にインストールされている認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータ200を識別するための装置識別情報と、インストールコンピュータ200に関連する外部装置識別情報と、を含む。
【0067】
実行時抽出部173は、実行要求受信部171から入力される実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107に記憶されている管理情報のうちから抽出する。実行時抽出部173は、HDD107に実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107から抽出する場合、抽出された管理情報を実行管理部175に出力する。一方、実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報がHDD107に記憶されていなければ、管理情報を抽出することができない。実行時抽出部173は、実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107から抽出する場合は、管理情報が存在することを示す信号を実行管理部175に出力するが、HDD107に実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が記憶されておらず管理情報を抽出できない場合は、インストール管理部155に管理情報が存在しないことを示す信号を実行管理部175に出力する。
【0068】
実行時比較部177は、実行時抽出部173から入力される実行要求と管理情報とを比較する。具体的には、実行要求に含まれる装置識別情報と、管理情報の装置識別情報の項目に設定されている装置識別情報とを比較する。また、実行要求に含まれる外部装置識別情報と、管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報とを比較する。実行時比較部177は、比較結果を実行管理部175および実行時更新部179に出力する。ここでは、実行時比較部177による比較結果を、実行時比較結果という。
【0069】
実行時比較結果は、4つの第1〜第4の実行時比較結果が存在する。第1の実行時比較結果は、実行要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが同一で、かつ実行要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが同一の場合である。第2の実行時比較結果は、実行要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが同一で、かつ実行要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが異なる場合である。第3の実行時比較結果は、実行要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが異なりで、かつ実行要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが同一である。第4の実行時比較結果は、実行要求に含まれる装置識別情報と管理情報の装置識別情報とが異なり、かつ実行要求に含まれる外部装置識別情報と管理情報の外部装置識別情報とが異なる場合である。
【0070】
実行時比較部177による比較結果が第1の実行時比較結果となる場合は、インストールコンピュータ200において、認証プログラムをインストールした後に、認証プログラムが実行される場合であり、正当な認証プログラムの実行である。実行時比較部177による比較結果が第2の実行時比較結果となる場合は、認証プログラムをインストールした後に、外部装置識別情報が変更され、その後に、認証プログラムが実行される場合であり、正当な認証プログラムの実行である。実行時比較部177による比較結果が第3の実行時比較結果となる場合は、インストールコンピュータ200とは別のコンピュータに認証プログラムが正当にインストールされた後に、別のコンピュータに関連する外部装置識別情報と同じ外部装置識別情報がインストールコンピュータ200に与えられ、インストールコンピュータ200に認証プログラムがインストールされて実行される場合であり、不正な認証プログラムの実行である。インストール時比較部159による比較結果が第4の実行時比較結果となる場合は、インストールコンピュータ200とは別のコンピュータに認証プログラムに認証プログラムがインストールされた後に、別のコンピュータに関連する外部装置識別情報とは異なる外部装置識別情報がインストールコンピュータ200に与えられ、インストールコンピュータ200に認証プログラムがインストールされ、認証プログラムが実行される場合であり、不正な認証プログラムの実行ある。
【0071】
実行時更新部179は、実行時比較部177から入力される比較結果に基づいて、HDD107に記憶されている管理情報のうちインストール時抽出部153により抽出された管理情報を更新する。具体的には、実行時更新部179は、第2の実行時比較結果が入力される場合、管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報を、実行要求に含まれる外部装置識別情報で更新する。実行時更新部179は、インストール時比較部159から第1の実行時比較結果、第3の実行時比較結果または第4の実行時比較結果が入力される場合、HDD107に記憶されている管理情報を更新しない。第1の実行時比較結果においては、正当な認証プログラムの実行であり、外部装置識別情報に変更がないからである。第3の実行時比較結果および第4の実行時比較結果においては、不正な認証プログラムの実行だからである。
【0072】
実行管理部175は、実行時抽出部173から管理情報が存在しないことを示す信号が入力される場合、インストール要求を送信してきたインストールコンピュータ200に、認証プログラムの実行を許可しない。認証プログラムが正当にインストールされると、上述した管理情報生成部157により認証プログラムのプログラム識別情報を含む管理情報が記憶されるが、その管理情報が記憶されていない場合は、不正にインストールされた認証プログラムが実行されているからである。
【0073】
また、実行管理部175は、実行時抽出部173から管理情報が抽出されたことを示す信号が入力される場合、実行時比較部177から入力される比較結果に基づいて、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可するか否かを決定する。具体的には、第1の実行時比較結果と、第2の実行時比較結果とのいずれかが入力される場合、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可するが、第3の実行時比較結果および第4の実行時比較結果のいずれかが入力される場合、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可しない。
【0074】
実行管理部155は、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可する場合、認証プログラムの実行を許可する実行許可信号を、通信I/Fを介してインストールコンピュータ200に送信するが、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可しない場合、認証プログラムの実行を許可しない実行不許可信号を、通信I/Fを介してインストールコンピュータ200に送信する。
【0075】
図6は、インストールコンピュータが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。図6を参照して、インストールコンピュータ200が備えるCPU201は、外部装置識別情報を取得する外部装置識別情報取得部251と、HDD207に記憶された外部装置識別情報271を変更する変更部253と、認証プログラムをインストールする際にライセンス管理コンピュータ100にインストール許可を求めるインストール要求部257と、認証プログラムをインストールするインストール部255と、認証プログラムを実行する際にライセンス管理コンピュータ100に実行許可を求める実行要求部261と、認証プログラムを実行する実行制御部259と、を含む。
【0076】
外部装置識別情報取得部251は、ユーザがインストールコンピュータ200に認証プログラムのインストールを指示する操作を入力すると、外部装置識別情報を取得する。外部装置識別情報は、認証プログラムが実行されることにより、インストールコンピュータ200が管理対象とする装置を識別するための装置識別情報(管理対象識別情報)としている。具体的には、外部装置識別情報取得部251は、ネットワーク3に接続され、インストールコンピュータ200と通信可能な装置を識別するための装置名称を表示部117にリスト表示する。ここでは、MFP301〜305にそれぞれに付された装置名称がリスト表示される。なお、インストールコンピュータ200自信と、ライセンス管理コンピュータ100に関しては、ライセンス管理処理を実行する装置であるため、リスト表示の対象とはならない。
【0077】
そして、ユーザが入力部115を操作してリスト表示されたら装置名称のうちから選択したものを管理対象となる装置として受け付ける。管理対象となる装置は、インストールコンピュータ200とネットワーク3を介して接続された外部装置であれば、これらに限定されるものではなく、たとえば、ゲートウェイ、ルータ、ハブなどであってもよい。外部装置識別情報取得部251は、管理対象となる装置として受け付けられた装置名称のMFPを識別するための装置識別情報(管理対象識別情報)を外部装置識別情報として変更部253に出力する。装置識別情報は、ここではIPアドレスとしている。なお、装置識別情報は、MFP301〜305それぞれを識別することが可能な情報であればよく、IPアドレスに代えて装置名称でもよく、MAC(Media Access Control)アドレスであってもよいし、装置に付されたシリアル番号であってもよい。
【0078】
変更部253は、外部装置識別情報取得部251から入力される外部装置識別情報を、HDD207に記憶する。これにより、HDD207に外部装置識別情報271が記憶される。
【0079】
図7は、外部装置識別情報のフォーマットの一例を示す図である。図7を参照して、外部装置識別情報は、管理対象となる装置を識別するための装置識別情報がそれぞれ設定される管理対象1〜管理対象Nの項目を含む。ただしNは正の整数であり、ここではN=5である。MFP301〜305が管理対象となる装置としてユーザにより選択されるので、MFP301〜305それぞれのIPアドレスが、管理対象1〜管理対象5の項目それぞれに設定される。
【0080】
図6に戻って、変更部253は、さらに、既にHDD207に外部装置識別情報271が記憶されている場合には、外部装置識別情報取得部251から取得される外部装置識別情報でHDD207に記憶されている外部装置識別情報271を変更する。なお、外部装置識別情報271が変更される場合、追加される場合、削除される場合があり、外部装置識別情報取得部251により追加、変更または削除のいずれかをユーザが指示するようにし、HDD207に記憶された外部装置識別情報271をユーザによる指示に従って追加、変更または削除するようにしてもよい。
【0081】
変更部253により新たな外部装置識別情報271がHDD207に記憶されると、インストール要求部257は、インストール要求をライセンス管理コンピュータ100に送信する。インストール要求は、認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報と、認証プログラムがインストールされるインストールコンピュータ200を識別するための装置識別情報と、HDD207に記憶された外部装置識別情報271とを含む。上述したように、インストール要求を受信するライセンス管理コンピュータ100は、インストール要求を受信すると、認証プログラムのインストールを許可する場合はインストール許可信号をインストールコンピュータ200に送信し、認証プログラムのインストールを許可しない場合はインストール不許可信号をインストールコンピュータ200に送信する。インストール要求部257は、ライセンス管理コンピュータ100からインストール許可信号またはインストール不許可信号を受信すると、それらのいずれかをインストール部255に出力する。
【0082】
インストール部255は、インストール要求部257からインストール許可信号が入力されると、認証プログラムをインストールするが、インストール要求部257からインストール不許可信号が入力されると、エラーメッセージを表示部217に表示する。
【0083】
インストール部255により認証プログラムがインストールされると、CPU201は、認証プログラムを実行可能になる。ユーザが入力部215にインストールされた認証プログラムの実行指示する操作を入力する場合、または、変更部253によりHDD207に記憶された外部装置識別情報271が変更される場合、実行要求部261は、実行要求をライセンス管理コンピュータ100に送信する。実行要求は、認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報と、認証プログラムがインストールされるインストールコンピュータ200を識別するための装置識別情報と、HDD207に記憶された外部装置識別情報271とを含む。上述したように、実行要求を受信するライセンス管理コンピュータ100は、実行要求を受信すると、認証プログラムの実行を許可する場合は実行許可信号をインストールコンピュータ200に送信し、認証プログラムの実行を許可しない場合は実行不許可信号をインストールコンピュータ200に送信する。通信I/F211が、ライセンス管理コンピュータ100から実行許可信号または実行不許可信号を受信すると、実行要求部261は、実行許可信号または実行不許可信号のうち通信I/F211により受信されたものを実行制御部259に出力する。
【0084】
実行制御部259は、実行要求部261から実行許可信号が入力されると、認証プログラムを実行するが、実行要求部261から実行不許可信号が入力されると、認証プログラムを実行することなく、エラーメッセージを表示部217に表示する。
【0085】
図8および図9は、ライセンス管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。ライセンス管理処理は、ライセンス管理コンピュータ100が備えるCPU101がライセンス管理プログラムを実行することによりCPU101により実行される処理である。
【0086】
図8および図9を参照して、CPU101は、インストール要求を受信したか否かを判断する。通信I/F111がインストールコンピュータ200からインストール要求を受信したか否かにより判断する。通信I/F111がインストール要求を受信したならば処理をステップS02に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。
【0087】
ステップS02においては、プログラム識別情報をインストール要求から抽出する。そして、抽出されたプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107に記憶されている管理情報のうちから抽出する(ステップS03)。具体的には、HDD107に記憶されている管理情報のうち、プログラム識別情報の項目にインストール要求から抽出されたプログラム識別情報と同じプログラム識別情報が設定されている管理情報を抽出する。プログラム識別情報の項目にインストール要求から抽出されたプログラム識別情報と同じプログラム識別情報が設定されている管理情報を抽出できたならば、処理をステップS09に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に進める。
【0088】
そして、ステップS01において受信されたインストール要求から装置識別情報を抽出し(ステップS04)、外部装置識別情報を抽出する(ステップS05)。次のステップS06においては、ステップS02において抽出されたプログラム識別情報と、ステップS04において抽出された装置識別情報と、ステップS05において抽出された外部装置識別情報と、を含む管理情報を生成する。そして、生成されたが管理情報をHDD107に記憶し(ステップS07)、処理をステップS08に進める。ステップS08においては、インストールを許可し、処理をステップS18に進める。インストールを許可する場合、インストール要求を送信してきたインストールコンピュータ200にインストール許可信号を通信I/F111を介して送信する。
【0089】
一方、ステップS09においては、ステップS01において受信されたインストール要求から装置識別情報を抽出する。そして、抽出された装置識別情報が、ステップS03において抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致するか否かを判断する(ステップS10)。具体的には、抽出された装置識別情報と、ステップS03において抽出された管理情報の装置識別情報の項目に設定されている装置識別情報とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。抽出された装置識別情報がステップS03において抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致するならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
【0090】
ステップS11においては、ステップS01において受信されたインストール要求から外部装置識別情報を抽出する。そして、抽出された外部装置識別情報が、ステップS03において抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致するか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、抽出された外部装置識別情報と、ステップS03において抽出された管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。抽出された外部装置識別情報がステップS03において抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致しなければ処理をステップS13に進めるが、一致すればステップS13をスキップして処理をステップS08に進める。ステップS13においては、ステップS11においてインストール要求から抽出された外部装置識別情報で、HDD107に記憶されている管理情報を更新し、処理をステップS08に進める。具体的には、インストール要求から抽出された外部装置識別情報で、HDD107に記憶されている管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報を更新する。ステップS08においては、インストールを許可し、処理をステップS18に進める。
【0091】
ステップS14においては、ステップS01において受信されたインストール要求から外部装置識別情報を抽出する。そして、抽出された外部装置識別情報が、ステップS03において抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致するか否かを判断する。抽出された外部装置識別情報がステップS03において抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致するならば処理をステップS16に進めるが、そうでなければステップS17に進める。ステップS16においては、ステップS09においてインストール要求から抽出された装置識別情報で、HDD107に記憶されている管理情報を更新し、処理をステップS08に進める。具体的には、インストール要求から抽出された装置識別情報で、HDD107に記憶されている管理情報の装置識別情報の項目に設定されている装置識別情報を更新する。ステップS08においては、インストールを許可し、処理をステップS18に進める。
【0092】
ステップS17においては、インストールを許可することなく、処理をステップS18に進める。インストールを許可しない場合、インストール要求を送信してきたインストールコンピュータ200にインストール不許可信号を通信I/F111を介して送信する。
【0093】
ステップS18においては、実行要求を受信したか否かを判断する。通信I/F111がインストールコンピュータ200から実行要求を受信したか否かにより判断する。通信I/F111が実行要求を受信したならば処理をステップS19に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。ステップS19においては、プログラム識別情報をインストール要求から抽出する。そして、抽出されたプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107に記憶されている管理情報のうちから抽出する(ステップS20)。具体的には、HDD107に記憶されている管理情報のうち、プログラム識別情報の項目にインストール要求から抽出されたプログラム識別情報と同じプログラム識別情報が設定されている管理情報を抽出する。プログラム識別情報の項目にインストール要求から抽出されたプログラム識別情報と同じプログラム識別情報が設定されている管理情報を抽出できたならば、処理をステップS21に進めるが、そうでなければ処理をステップS27に進める。
【0094】
ステップS21においては、ステップS18において受信された実行要求から装置識別情報を抽出する。そして、抽出された装置識別情報が、ステップS20において抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致するか否かを判断する(ステップS22)。具体的には、抽出された装置識別情報と、ステップS20において抽出された管理情報の装置識別情報の項目に設定されている装置識別情報とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。抽出された装置識別情報がステップS19において抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致するならば処理をステップS23に進めるが、そうでなければ処理をステップS27に進める。
【0095】
ステップS23においては、ステップS18において受信されたインストール要求から外部装置識別情報を抽出する。そして、抽出された外部装置識別情報が、ステップS20において抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致するか否かを判断する(ステップS24)。具体的には、抽出された外部装置識別情報と、ステップS20において抽出された管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。抽出された外部装置識別情報がステップS20において抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致しなければ処理をステップS26に進めるが、一致すればステップS26をスキップして処理をステップS25に進める。ステップS26においては、ステップS23においてインストール要求から抽出された外部装置識別情報で、HDD107に記憶されている管理情報を更新し、処理をステップS25に進める。具体的には、インストール要求から抽出された外部装置識別情報で、HDD107に記憶されている管理情報の外部装置識別情報の項目に設定されている外部装置識別情報を更新する。ステップS25においては、認証プログラムの実行を許可し、処理をステップS01に戻す。認証プログラムの実行を許可する場合、実行要求を送信してきたインストールコンピュータ200に実行許可信号を通信I/F111を介して送信する。
【0096】
一方、ステップS27においては、認証プログラムの実行を許可することなく、処理をステップS01に戻す。認証プログラムの実行を許可しない場合、実行要求を送信してきたインストールコンピュータ200に実行不許可信号を通信I/F111を介して送信する。
【0097】
図10は、インストール処理の流れの一例を示すフローチャートである。インストール処理は、インストールコンピュータ200が備えるCPU101がライセンス管理プログラムを実行することによりCPU201により実行される処理である。図10を参照して、CPU201は、インストール指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS51)。ユーザが認証プログラムのインストールを指示する操作を入力部215に入力すると、インストール指示を受け付ける。インストール指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS51でNO)、インストール指示を受け付けたならば処理をステップS52に進める。換言すれば、インストール処理は、ユーザによるインストール指示が入力されることを条件に実行される処理である。
【0098】
インストール指示は、認証プログラムをインストールするための指示である。ステップS52においては、プログラム識別情報を取得する。ステップS51においてインストールが指示された認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報を取得する。そして、自身の装置を識別するための装置識別情報を取得する(ステップS53)。ここでは、インストールコンピュータ200を識別するための装置識別情報として、インストールコンピュータ200に割り当てられたIPアドレスを取得する。さらに、外部装置識別情報を取得する(ステップS54)。ここでは、外部装置識別情報を認証プログラムが実行されるインストールコンピュータ200が管理対象とする装置を識別するための装置識別情報としている。このため、インストールコンピュータ200は、ネットワーク3に接続され、インストールコンピュータ200と通信可能な装置を識別するための装置名称を表示部117にリスト表示し、ユーザが入力部115を操作してリスト表示されたら装置名称のうちから選択したものを管理対象となる装置として受け付け、装置名称の装置を識別するための装置識別情報を外部装置識別情報として取得する。ここでは、MFP301〜305が管理対象となる装置として選択され、MFP301〜305それぞれを識別するための装置識別情報として、MFP301〜305それぞれのIPアドレスが取得される場合を例に説明する。
【0099】
ステップS55においては、インストール要求をライセンス管理コンピュータ100に送信する。具体的には、ステップS52において取得されたプログラム識別情報と、ステップS53において取得された装置識別情報と、ステップS54において取得された外部装置識別情報と、を含むインストール要求を生成し、生成されたインストール要求を通信I/F211を介してライセンス管理コンピュータ100に送信する。
【0100】
次のステップS56においては、インストールが許可されたか否かを判断する。具体的には、通信I/F211がライセンス管理コンピュータ100からライセンス許可信号を受信する場合にインストールが許可されたと判断し、ライセンス管理コンピュータ100からライセンス不許可信号を受信する場合にインストールが許可されないと判断する。インストールが許可された場合には処理をステップS57に進めるが、そうでなければ処理をステップS58に進める。
【0101】
ステップS57においては、ステップS51においてインストールが指示された認証プログラムをインストールし、処理を終了する。一方、ステップS58においては、エラーメッセージを表示部217に表示し、処理を終了する。エラーメッセージは、例えば、認証プログラムをインストールすることが不正であることを示すメッセージである。
【0102】
図11は、起動処理の流れの一例を示すフローチャートである。起動処理は、インストールコンピュータ200が備えるCPU201が、インストールされた認証プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図11を参照して、CPU201は、アプリケーションプログラムを起動する指示を受け付けたか否かを判断する。アプリケーションプログラムを起動する指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS71でNO)、起動する指示を受け付けると処理をステップS72に進める(ステップS71でYES)。ここでは、認証プログラムの起動が指示された場合について説明する。ステップS72においては、起動を指示された認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報を取得する。
【0103】
ステップS73においては、自身の装置を識別するための装置識別情報を取得する。ここでは、インストールコンピュータ200を識別するための装置識別情報として、インストールコンピュータ200に割り当てられたIPアドレスを取得する。さらに、HDD207に記憶された外部装置識別情報271を読み出す(ステップS74)。
【0104】
ステップS75においては、実行要求をライセンス管理コンピュータ100に送信する。具体的には、ステップS72において取得されたプログラム識別情報と、ステップS73において取得された装置識別情報と、ステップS74においてHDD207から読み出された外部装置識別情報とを含む実行要求を生成し、生成された実行要求を通信I/F211を介してライセンス管理コンピュータ100に送信する。
【0105】
次のステップS76においては、実行が許可されたか否かを判断する。具体的には、通信I/F211がライセンス管理コンピュータ100から実行許可信号を受信する場合に認証プログラムの実行が許可されたと判断し、ライセンス管理コンピュータ100から実行不許可信号を受信する場合に認証プログラムの実行が許可されないと判断する。認証プログラムの実行が許可された場合には処理をステップS77に進めるが、そうでなければ処理をステップS84に進める。ステップS77においては、認証プログラムを実行し、処理をステップS79に進める。
【0106】
ステップS78においては、外部装置識別情報変更処理を実行し、処理をステップS79に進める。外部装置識別情報変更処理についての詳細は後述するが、HDD207に記憶されている外部装置識別情報171を変更する処理である。ステップS79においては、HDD207に記憶されている外部装置識別情報271が変更されたか否かを判断する。外部装置識別情報271が変更されたならば処理をステップS80に進めるが、そうでなければ処理をステップS82に進める。ステップS80においては、実行要求を送信する。ここで送信される実行要求は、ステップS75において送信する実行要求と異なり、ステップS78において変更された後の外部装置識別情報を含む。実行要求を受信するライセンス管理コンピュータ100においては、認証プログラムのインストールを許可したインストールコンピュータ200において外部装置識別情報が変更される場合にインストールコンピュータ200から実行要求を受信するので、インストールコンピュータ200において変更された外部装置識別情報に基づいて、管理情報を更新することができる。なお、インストールコンピュータ200は、実行要求の送信に応じて、ライセンス管理コンピュータ100から実行可否を示す信号を受信するが、ここでは実行を許可する実行許可信号のみが受信されるので、処理をステップS81に進める。
【0107】
ステップS81においては、認証プログラムの実行を継続し、処理をステップS82に進める。ステップS82においては、認証プログラムの実行終了する指示を受け付けたか否かを判断する。終了する指示を受け付けたならば処理をステップS83に進めるが、そうでなければ処理をステップS78に戻す。ステップS83においては、認証プログラムの実行終了し、処理を終了する。
【0108】
一方、ステップS84においては、エラーメッセージを表示し、処理を終了する。エラーメッセージは、例えば、インストールされている認証プログラムが不正にインストールされたプログラムであることを示すメッセージを含む。
【0109】
図12は、外部装置識別情報変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。外部装置識別情報変更処理は、図11のステップS78において実行される処理である。図12を参照して、外部装置識別情報を変更する指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS91)。ユーザが入力部215に外部装置識別情報を変更する指示を入力すると、外部装置識別情報を変更する指示を受け付ける。外部装置識別情報を変更する指示を受け付けたならば処理をステップS92に進めるが、そうでなければ処理を起動処理に戻す。
【0110】
ステップS92においては、管理対象装置の装置識別情報を検出する。具体的には、ネットワーク3に接続され、インストールコンピュータ200と通信可能な外部装置を検出し、検出した装置を識別するための装置名称を表示部117にリスト表示し、ユーザが入力部115を操作してリスト表示されたら装置名称のうちから選択したものを管理対象装置として検出する。そして、管理対象装置として検出された装置を識別するための装置識別情報を外部装置識別情報として取得する(ステップS93)。
【0111】
ステップS94においては、ステップS93において取得された装置識別情報が、HDD207に記憶されている外部装置識別情報271と異なるか否かを判断する。ステップS93において取得された装置識別情報が、HDD207に記憶されている外部装置識別情報271と異なるならば処理をステップS95に進めるが、そうでなければステップS95をスキップして処理を起動処理に戻す。ステップS95においては、ステップS93において取得された装置識別情報でHDD207に記憶されている外部装置識別情報271を更新し、処理を起動処理に戻す。
【0112】
以上説明したように、本実施の形態におけるライセンス管理システム1において、ライセンス管理コンピュータ100は、認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報と、認証プログラムがインストールされるコンピュータを識別するためのIPアドレスと、認証プログラムがインストールされるコンピュータが管理対象とする装置のIPアドレスとを含む管理情報をHDD107に記憶しており、インストールコンピュータ200が認証プログラムをインストールする際に、認証プログラムを識別するためのプログラム識別情報と、インストールコンピュータ200のIPアドレスと、インストールコンピュータ200が管理対象とするMFP301〜305の装置識別情報(外部装置識別情報)とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信し、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDDから抽出し、管理情報が抽出されない場合、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む新たな管理情報を生成し、HDDに記憶するとともに、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可する。また、受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較し、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合に、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行を許可する。このため、装置識別情報が管理情報に登録されていなくても、外部装置識別情報が登録されていればインストールが許可されるので、認証プログラムをインストールするコンピュータを容易に変更することができる。
【0113】
また、受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および管理情報を、インストール要求に含まれる装置識別情報および管理情報で更新する。このため、インストールを許可したインストールコンピュータの情報を最新の状態に維持することができる。
【0114】
また、インストールコンピュータ200が、認証プログラムがインストールされた後であって、認証プログラムを実行する前に、プログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む実行要求を送信することに応じて、実行要求を受信し、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報をHDD107から抽出し、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報がHDD107から抽出される場合、受信された実行要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とがそれぞれ比較され、受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、かつ、受信された実行要求に含まれる装置識別情報が抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致することを条件に、インストールコンピュータ200に認証プログラムの実行が許可される。インストールが許可されたインストールコンピュータ200のみに認証プログラムを実行させることができる。
【0115】
また、認証プログラムがインストールされたインストールコンピュータ200により、インストールコンピュータ200とネットワーク3で接続されたMFP301〜305をそれぞれ識別するための装置識別情報が外部装置識別情報として取得される。インストールコンピュータ200により管理対象とされるMFP301〜305をそれぞれ識別するための装置識別情報が外部装置識別情報とされるので、1つのネットワークに接続された複数のコンピュータのうちの1つにのみ1つの認証プログラムがインストールされるように管理することができる。
【0116】
なお、上述した実施の形態においては、ライセンス管理システム1について説明したが、図9および10に記載のライセンス管理処理をライセンス管理コンピュータ100に実行させ、図11および図12に記載の起動処理をインストールコンピュータ200に実行させるライセンス管理方法またはライセンス管理プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0117】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0118】
<付記>
(1) 前記ライセンス管理コンピュータが備える前記インストール管理手段は、前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合であって、前記インストール時比較手段により前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の双方が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致しないと判定された場合、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムのインストールを許可しない、請求項1に記載のライセンス管理システム。
(2) 前記ライセンス管理コンピュータが備える前記実行管理手段は、前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、または、前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合であって、前記実行時比較手段により前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致しないとされる場合、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムの実行を許可しない、請求項5に記載のライセンス管理システム。
(3) 前記ライセンス管理コンピュータが備える前記インストール管理手段は、前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合であって、前記インストール時比較手段により前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の双方が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致しないと判定された場合、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムのインストールを許可しない、請求項10に記載のライセンス管理コンピュータ。
(4) 前記ライセンス管理コンピュータが備える前記実行管理手段は、前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、または、前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合であって、前記実行時比較手段により前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致しないとされる場合、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムの実行を許可しない、請求項11に記載のライセンス管理コンピュータ。
(5) 前記実行時比較手段により前記受信された実行要求に含まれる前記装置識別情報が、前記読み出された管理情報に含まれる前記装置識別情報と一致するが、前記受信された実行要求に含まれる前記外部装置識別情報が、前記抽出された管理情報に含まれる前記外部装置識別情報と一致しないとされた場合、前記読み出された管理情報に含まれる前記管理情報を、前記実行要求に含まれる前記管理情報で更新する実行時更新手段を、さらに備えた請求項11に記載のライセンス管理コンピュータ。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるライセンス管理システムの全体概要を示す図である。
【図2】インストールコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】インストールコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】ライセンス管理コンピュータが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図5】管理情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図6】インストールコンピュータが備えるCPUが有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図7】外部装置識別情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図8】ライセンス管理処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図9】ライセンス管理処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【図10】インストール処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】起動処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】外部装置識別情報変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
1,1A ライセンス管理システム、3 ネットワーク、100 ライセンス管理コンピュータ、200 インストールコンピュータ、101,201 CPU、103,203 ROM、105,205 RAM、107,207 HDD、108,208 フラッシュメモリ、109,209 カードI/F、113,213 操作部、115,215 入力部、117,217 表示部、120,220 バス、151 インストール要求受信部、151 外部装置識別情報取得部、153 インストール時抽出部、155 インストール管理部、155 実行管理部、157 管理情報生成部、159 インストール時比較部、161 インストール時更新部、171 実行要求受信部、171 外部装置識別情報、173 実行時抽出部、175 実行管理部、177 実行時比較部、179 実行時更新部、251 外部装置識別情報取得部、253 変更部、255 インストール部、257 インストール要求部、259 実行制御部、261 実行要求部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたインストールコンピュータと、前記インストールコンピュータにインストールされるアプリケーションプログラムを管理するためのライセンス管理コンピュータとを含むライセンス管理システムであって、
前記インストールコンピュータは、アプリケーションプログラムがインストールされる際に、前記アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含むインストール要求を前記ライセンス管理コンピュータに送信するインストール要求送信手段と、
前記インストール要求の送信に応じて、前記ライセンス管理コンピュータにより許可されることを条件に前記アプリケーションプログラムをインストールするインストール手段と、を備え、
前記ライセンス管理コンピュータは、前記プログラム識別情報と、前記装置識別情報と、前記外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする前に送信する前記インストール要求を受信するインストール要求受信手段と、
前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を前記管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出手段と、
前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、記憶する管理情報生成手段と、
前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較手段と、
前記インストール時比較手段により前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、前記インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するインストール時更新手段と、
前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、および前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、前記インストール時比較手段により前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合に、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムのインストールを許可するインストール管理手段と、を備えた、ライセンス管理システム。
【請求項2】
前記インストールコンピュータは、前記インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象となる装置をそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報を前記外部装置識別情報として取得する管理対象取得手段をさらに備えた、請求項1に記載のライセンス管理システム。
【請求項3】
前記管理対象となる装置は、画像形成装置である、請求項2に記載のライセンス管理システム。
【請求項4】
前記インストールコンピュータは、ユーザが入力する外部装置識別情報を受け付ける受付手段をさらに備えた、請求項1に記載のライセンス管理システム。
【請求項5】
前記インストールコンピュータは、前記アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、前記アプリケーションプログラムを実行する前に、前記アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記装置識別情報と、前記外部装置識別情報とを含む実行要求を前記ライセンス管理コンピュータに送信する実行要求手段と、
前記アプリケーションプログラムの実行を開始する前に前記実行要求を送信したときは、前記ライセンス管理コンピュータから実行を許可されることを条件に前記アプリケーションプログラムを実行する実行制御手段と、をさらに備え、
前記ライセンス管理コンピュータは、前記インストールコンピュータが送信する前記実行要求を受信する実行要求受信手段と、
前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を前記管理情報記憶手段から抽出する実行時抽出手段と、
前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較する実行時比較手段と、
前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、かつ、前記実行時比較手段により前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致することを条件に、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムの実行を許可する実行管理手段と、をさらに備えた請求項1に記載のライセンス管理システム。
【請求項6】
前記インストールコンピュータは、前記外部装置識別情報を変更する変更手段をさらに備え、
前記実行要求手段は、前記アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、前記変更手段により前記外部装置識別情報が変更されたとき、前記アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記装置識別情報と、前記変更された外部装置識別情報とを含む実行要求を前記ライセンス管理コンピュータに送信し、
前記実行制御手段は、前記アプリケーションプログラムを実行した後に前記実行要求を送信したときは、前記ライセンス管理コンピュータから許可されない場合に前記アプリケーションプログラムの実行を中止し、
前記ライセンス管理コンピュータは、前記実行時比較手段により前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報が、前記読み出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致するが、前記受信された実行要求に含まれる外部装置識別情報が、前記抽出された管理情報に含まれる外部装置識別情報と一致しないとされた場合、前記読み出された管理情報に含まれる外部装置識別情報を、前記実行要求に含まれる外部装置識別情報で更新する実行時更新手段を、さらに備えた請求項4に記載のライセンス管理システム。
【請求項7】
前記インストールコンピュータは、前記インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象コンピュータをそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報を前記外部装置識別情報として取得する管理対象取得手段と、
前記管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、をさらに備え、
前記変更手段は、前記取得された少なくとも1つの管理対象識別情報が前記外部装置識別情報と異なる場合、前記取得された少なくとも1つの管理対象識別情報で前記記憶された外部装置識別情報を変更する、請求項6に記載のライセンス管理システム。
【請求項8】
前記インストールコンピュータは、ユーザが入力する外部装置識別情報を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記変更手段は、前記受付手段により受け付けられた外部装置識別情報で前記記憶された外部装置識別情報を変更する、請求項6に記載のライセンス管理システム。
【請求項9】
前記装置識別情報は、ユニークなコードであり、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、シリアル番号の少なくとも1つである、請求項1〜8のいずれかに記載のライセンス管理システム。
【請求項10】
ネットワークを介して接続されたインストールコンピュータにインストールされるアプリケーションプログラムを管理するためのライセンス管理コンピュータであって、
アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記アプリケーションプログラムがインストールされる前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、該インストールされるアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記外部装置識別情報とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信するインストール要求受信手段と、
前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を前記管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出手段と、
前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、記憶する管理情報生成手段と、
前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較手段と、
前記インストール時比較手段により前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、前記インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するインストール時更新手段と、
前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、および前記インストール時抽出手段により前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、前記インストール時比較手段により前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合に、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムのインストールを許可するインストール管理手段と、を備えた、ライセンス管理コンピュータ。
【請求項11】
前記インストールコンピュータが、アプリケーションプログラムがインストールされた後であって、前記アプリケーションプログラムを実行する前に、前記プログラム識別情報と、前記装置識別情報と、前記外部装置識別情報とを含む実行要求を送信することに応じて、前記実行要求を受信する実行要求受信手段と、
前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を前記管理情報記憶手段から抽出する実行時抽出手段と、
前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較する実行時比較手段と、
前記実行時抽出手段により前記受信された実行要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、かつ、前記実行時比較手段により前記受信された実行要求に含まれる装置識別情報が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報と一致することを条件に、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムの実行を許可する実行管理手段と、をさらに備えた請求項10に記載のライセンス管理コンピュータ。
【請求項12】
前記アプリケーションプログラムがインストールされたインストールコンピュータにより、前記インストールコンピュータとネットワークで接続された少なくとも1つの管理対象コンピュータをそれぞれ識別するための少なくとも1つの管理対象識別情報が取得され、
前記外部装置識別情報は、前記インストールコンピュータにより取得された前記少なくとも1つの管理対象識別情報を含む、請求項10または11に記載のライセンス管理コンピュータ。
【請求項13】
前記外部装置識別情報は、前記インストールコンピュータにユーザにより入力される、請求項10または11に記載のライセンス管理コンピュータ。
【請求項14】
前記装置識別情報は、ユニークなコードであり、IPアドレス、MACアドレス、シリアル番号のうちから選ばれた少なくとも1つである、請求項10〜13のいずれかに記載のライセンス管理コンピュータ。
【請求項15】
インストールコンピュータと通信可能に接続されたライセンス管理コンピュータで実行されるライセンス管理方法であって、
前記ライセンス管理コンピュータは、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記アプリケーションプログラムがインストールされる前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段を備え、
前記インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、該インストールされるアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記インストールコンピュータに関連する外部装置識別情報とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信するステップと、
前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を前記管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出ステップと、
前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、前記管理情報記憶手段に記憶するステップと、
前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較ステップと、
前記インストール時比較ステップにおいて、前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、前記読み出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、前記インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するステップと、
前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、および前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、前記インストール時比較ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムのインストールを許可するステップと、を含むライセンス管理方法。
【請求項16】
インストールコンピュータと通信可能に接続されたライセンス管理コンピュータで実行されるライセンス管理プログラムであって、
前記ライセンス管理コンピュータは、アプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記アプリケーションプログラムがインストールされる前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記インストールコンピュータとネットワークを介して接続された外部装置を特定する外部装置識別情報とを含む管理情報を記憶する管理情報記憶手段を備え、
前記インストールコンピュータがアプリケーションプログラムをインストールする際に、該インストールされるアプリケーションプログラムを識別するためのプログラム識別情報と、前記インストールコンピュータを識別するための装置識別情報と、前記インストールコンピュータに関連する外部装置識別情報とを含むインストール要求を送信することに応じて、該インストール要求を受信するステップと、
前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報を前記管理情報記憶手段から抽出するインストール時抽出ステップと、
前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と、装置識別情報と、外部装置識別情報とを含む管理情報を生成し、前記管理情報記憶手段に記憶するステップと、
前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出される場合、前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報とをそれぞれ比較するインストール時比較ステップと、
前記インストール時比較ステップにおいて、前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報のいずれか一方が、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するが、他方が一致しないとされた場合、前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報を、前記インストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報で更新するステップと、
前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出されない場合、および前記インストール時抽出ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれるプログラム識別情報と同じプログラム識別情報を含む管理情報が抽出され、前記インストール時比較ステップにおいて前記受信されたインストール要求に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報の少なくとも一方が前記抽出された管理情報に含まれる装置識別情報および外部装置識別情報と一致するとされる場合、前記インストールコンピュータに前記アプリケーションプログラムのインストールを許可するステップと、を前記アプリケーション管理サーバに実行させるライセンス管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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