説明

ラップアラウンドキャリヤ及びブランク

ラップアラウンドキャリヤ(150)及びそのブランク(8)であって、キャリヤの組み立て及びキャリヤ端部の閉鎖を容易にする、上部パネル(80)、第1の上側側部パネル(60a)、第2の上側側部パネル(60b)、第1の下側側部パネル(40a)、第2の下側側部パネル(40b)、底部パネル(10)及び下側側部端部パネル(50a〜50c)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、2005年7月22日に出願された米国特許出願第60/701,644号の利益を主張し、その内容全体は参照によって本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
[背景]
ラップアラウンドキャリヤは、ブランクを容器群の周囲に巻き付けて、ブランクの端部を留め合わせることによって形成される。容器は、緊密に巻き付けられたキャリヤによって、また、容器の底部部分を挿通させるヒール切り抜き部によって所定位置に保持される。従来のキャリヤは、一般的に容器を十分には包み込まない開放端部を有する。従来のキャリヤはまた、組み立てが困難な場合がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[概要]
本発明の第1の実施形態によれば、キャリヤパッケージは、カートン及び複数の容器を有する。カートンは、上部パネルと、第1の上側側部パネルと、第2の上側側部パネルと、第1の下側側部パネルと、第2の下側側部パネルと、底部パネルと、キャリヤの第1の端部の第1の端部蓋と、キャリヤの第2の端部の第2の端部蓋とを有する。端部蓋は、それぞれの下側側部パネルに折り曲げ可能に接続される側部端部フラップを有することができ、側部端部フラップは、底部パネルの隣りの位置にある底部縁部を有する。カートンの組み立て中、側部端部フラップの底部縁部は、カートンを所望形状にする(たとえば、カートンを「垂直に起立させる(squaring up)」にする)働きをすることができる。側部端部フラップ及び上部端部蓋は、カートンの端部をほぼ包み込む働きをする。
【0004】
添付図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読めば、上述の利点及び他の利点、並びに種々なさらなる実施形態の利益が当業者には理解されるであろう。
【0005】
通常のやり方に従って、以下に記載する図面のさまざまな特徴は、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。本発明の実施の形態をより明らかに図示するために、図中のさまざまな機能部及び要素の寸法は、拡大又は縮小されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は概して、物品のキャリアに関する。物品は、例えば飲料ボトル、PET容器等の飲料容器、又は食品の包装に使用されるもの等の他の容器も含むことができる。説明のためであって、本発明の範囲を制限するためではないが、以下の詳細な説明は、本カートンの実施の形態内に配置されたボトル飲料容器を記載する。本明細書において、「下方」、「底部」、「側部」、「上方」及び「上部」という相対的な用語は、完全に組み立てられたカートンに関して決定される向きを表す。
【0007】
図1は、本発明の第1の実施形態によるキャリヤ150(図5〜図7に示す)を形成するために使用されるブランク8の第1の内側5の平面図である。ブランク8の第1の側5は、組み立てられたキャリヤ150の内側に配置されるであろう。図1に示すように、ブランク8は、長手方向中心線Cに関して対称的又はほぼ対称的であると共に、横方向中心線Cに関して部分的に対称的であってもよい。したがって、長手方向及び/又は横方向対称性を反映するために、図中の一定の構成要素は、同様又は同一の参照番号で表される。
【0008】
ブランク8は、横方向折り線21で第1の下側側部パネル40aに折り曲げ可能に接続される第1の底部パネル10と、横方向折り線62aで第1の下側側部パネル40aに折り曲げ可能に接続される第1の上側側部パネル60aと、横方向折り線82aで第1の上側側部パネル60aに折り曲げ可能に接続される上部パネル80と、横方向折り線82bで上部パネル80に折り曲げ可能に接続される第2の上側側部パネル60bと、横方向折り線62bで第2の上側側部パネル60bに折り曲げ可能に接続される第2の下側側部パネル40bと、横方向折り線121で第2の下側側部パネル40bに折り曲げ可能に接続される第2の底部パネル100とを有する。第1の下側側部パネル40aは、平行な横方向折り線21、32aによって画定される第1のベベルパネル30aを有することができる。第2の下側側部パネル40bは、平行な横方向折り線121、32bによって画定される第2のベベルパネル30bを有することができる。
【0009】
第1の底部端部フラップ16a及び第2の底部端部フラップ16bが、第1の底部パネル10の対向する両端部に折り曲げ可能に接続される。第1の側部端部フラップ50a及び第3の側部端部フラップ50cが、それぞれ長手方向折り線46a、46cで第1の下側側部パネル40aの対向する両端部に折り曲げ可能に接続され、第2の側部端部フラップ50b及び第4の側部端部フラップ50dが、それぞれ長手方向折り線46b、46dで第2の下方側部パネル40bの対向する両端部に折り曲げ可能に接続される。側部端部フラップ50a〜50dの1つ又は複数は、図2を参照しながらさらに詳細に後述するように、キャリヤ150の組み立てを容易にする形状及びサイズでよい。
【0010】
第1の上部端部蓋70aが、ブランク8の第1の周辺領域に沿って配置され、折り線77aに沿って第1の上側側部パネル60a及び第2の上側側部パネル60bと上部パネル80とに折り曲げ可能に接続される。第1の上部端部蓋70aは、上部端部フラップ76と、上部端部フラップ76に折り曲げ可能に接続される接着フラップ82と、第1の上側側部パネル60aに折り曲げ可能に接続される第1の内側折り込みガセットパネル72aと、第1の内側折り込みガセットパネル72aに折り曲げ可能に接続されると共に上部端部フラップ76に折り曲げ可能に接続される第1の外側折り込みガセットパネル74aと、第2の上側側部パネル60bに折り曲げ可能に接続される第2の内側折り込みガセットパネル72bと、第1の内側折り込みガセットパネル72b及び上部端部フラップ76に折り曲げ可能に接続される第2の外側折り込みガセットパネル74bとを有する。第2の上部端部蓋70bが、ブランク8の第2の周辺領域に沿って配置されて、折り線77bに沿って折り曲げ可能に接続される。第2の上部端部蓋70bは、第1の上部端部蓋70aと同様又は同一の形状を有してもよい。
【0011】
上部パネル80は、上部パネル内の破断可能な分断線によって画定される第1のディスペンサフラップ90a及び第2のディスペンサフラップ90bを有してもよい。第1のディスペンサフラップ90a及び第2のディスペンサフラップ90bは、それぞれ上部端部蓋70a、70bの隣りの上部パネル80に沿って延在する。第1のディスペンサフラップ90aは、引き裂き線92aによって画定されており、ディスペンサフラップ90aを開きやすくするために、一端部にアクセスフラップ94aを有してもよい。第2のディスペンサフラップ90bは、引き裂き線92bによって画定されており、アクセスフラップ94bを有してもよい。
【0012】
第1の底部パネル10は、完成したキャリヤ150内の内側底部パネルフラップであって、第2の底部パネル100上の一次雄ロックタブ突起132に係合するようになっている一次雌ロック縁部17を形成する複数の切り抜き部を有する。第1の底部パネル10は、第2の底部パネル100の二次の外側ロックタブ突起130を受け取るようになっている複数のスリット18も有する。第2の底部パネル100は、完成したキャリヤ150の外側底部パネルであって、一次雄ロックタブ突起132を画定するスリットによって中断される横方向折り線134を有する。ブランク8のロック構成要素は、本発明のキャリヤに使用するのに適する一般的な底部パネルロック構造を明示するために図示されているが、任意の有効な所望形状の底部パネルロック手段を用いてもよいことは、理解されたい。
【0013】
複数のヒール切り抜き部20を第1の底部パネル10及び第1のベベルパネル32aに切り込むことができる。各ヒール切り抜き部20は、キャリヤ150内に装填された容器Cの底部外周縁部を受け取ることができるサイズである。同様に、複数のヒール切り抜き部120を第2の底部パネル100及び第2のベベルパネル32b内に切り込むことができる。図1において、ブランク8は、各底部パネル10、100内に5つのヒール切り抜き部を有しており、これらは、10本の容器を2×5(縦2列横5列)配置に収容するように構成されている。
【0014】
本発明の一態様によれば、端部フラップ50a〜50d、16a、16b及び上部端部蓋70a、70bは、カートン150の端部を全体的に、又はおおむね包囲すると共にカートンを組み立てやすくするように構成されてもよい。図2は、第1の側部端部フラップ50aを詳細に示す。側部端部フラップ50b〜50dは同様な構造を有してもよく、簡潔にするために詳細には説明しない。第1の側部端部フラップ50aは、長手方向に延びた折り線46aで第1の下側側部パネル40aに折り曲げ可能に接続される。側部端部フラップ50aは、ベース部分51及び突出部分52を有する。突出部分52は、斜めすなわちベベルコーナー53、54及び底部縁部56によって一部が画定される。ベベルコーナー53、54は、ベース部分51から離れる方向に先細になる平面表面積(a plan surface area:平面領域)を突出部分52に与える。ベース部分51も、上縁部57の隣りのベベルすなわち斜め上コーナー55を有する。さらに詳細に後述するように、突出部分52はカートンの端部を閉鎖しやすくする。
【0015】
図9を参照しながら後述するように、第1の側部端部フラップ50aの傾斜コーナー53は、折り線46aに対して、ベベルパネル30aが組み立て済みキャリヤ150の垂直線に対してなす角度とほぼ同じ又はそれより小さくてよい角度αをなして傾斜してもよい。底部縁部56は、第1の底部端部フラップ16aにすぐ隣りでもよく、また、第1の底部端部フラップ16a及び第1の側部端部フラップ50a間の分離は、たとえば切断線でよい。フラップ16a及び第1の側部端部フラップ50a間の切断線は、長手方向において、第1のベベルパネル30aを画定する折り線21、32a間に位置してもよい。切断線の位置、したがって第1の側部端部フラップ50aの底部縁部56の位置は、底部縁部56が組み立て済みキャリヤ150の底部パネルから所望距離の位置にあるように選択されてもよい。その距離は、たとえばキャリヤの端部の所望の閉鎖しやすさが得られるように選択されてもよい。
【0016】
第1の側部端部フラップ50a及び第1の内側折り込みガセットパネル72aの折り曲げ接続部に、切り込み102及び切れ目104が設けられる。切り込み102のすぐ上方で、ブランク8の縁部は、切り込み102の隣りに小さいアール部分106を有してもよい。側部端部フラップ50b、50c、50dとそれぞれ対応する内側折り込みパネル72b、72c、72dとの接続部も、図2に示すような切り込み/切れ目接続部でよい。各折り曲げ可能な接続部の切り込み102、切れ目104及びアール部分106は、さらに詳細に後述するように、カートン150の組み立て中にパネル72a、72b、72c、72d、74a、74b、74c、74dを内向きに折り曲げやすくする。
【0017】
次に、図1〜図6を参照しながら、カートン150の組み立てを説明する。まず、複数の容器Cを2×5配列に配置し、上部パネル80が容器Cの上部と接触するまで、ブランク8を容器C上に降ろす。次に、容器Cの底部がヒール切り抜き部20、120内に部分的に保持されるまで、ブランク8の側部を内向きに折り曲げる。次に、部分的に組み立てられたカートン及び容器を90度回転させ、それにより、第1の底部パネル10及び第2の底部パネル100を噛み合わせることができるようにする。底部パネル10、100は、第1の底部パネル10の一次雌ロック縁部17を第2の底部パネル100の一次雄ロックタブ132に係合させることによって固定される。次に、第2の底部パネル100の二次の外側ロックタブ130をスリット18に押し込む。図3は、底部パネル10、100を噛み合わせた後の部分的組み立て状態のキャリヤ150を示し、容器Cがブランク8内に包み込まれている。
【0018】
図4及び図5を参照すると、内側折り込みガセットパネル72a、72b及び外側折り込みガセットパネル74a、74bを内向きに折り曲げ、上部端部フラップ76を下向きに折り曲げることにより、第1の上部端部蓋70aが閉じられる。第1の側部端部フラップ50a及び第2の側部端部フラップ50bを内向きに回転させる。接着フラップ82を第1の側部端部フラップ50a及び第2の側部端部フラップ50bに固定することにより、上部端部蓋70aを固定する。第1の底部端部フラップ16aを上向きに折り曲げて、やはり側部端部フラップ50a、50bの外側に固定する。フラップは、たとえば糊又は他の接着剤を使用して固定されてもよい。上部端部蓋70a、側部端部フラップ50a、50b及び第1の底部端部フラップ16aを閉鎖することにより、図5に示すように、キャリヤ150の第1の端部をほぼ閉鎖することができる第1の端部蓋140aが形成される。上部端部蓋70b、第3の側部端部フラップ50c、第4の側部端部フラップ50d及び第2の底部端部フラップ16bから第2の端部蓋140bを形成することによって、キャリヤ150の第2の端部を同様に閉鎖してもよい。図6は、組み立て済みキャリヤ150の斜視図である。図7は、第1の端部蓋140a及び第2の端部蓋140bを示す側面図であり、図8は、キャリヤ150の底面図である。図8に示すように、底部パネル10、100を留め合わせるとき、それらは底部パネル125を形成する。本発明の一態様によれば、パネル対50a、72a、50b、72b、50c、72c及び50d、72dの接続部の切れ目104及び切り込み102により、カートン150の端部の閉鎖が容易になる。側部端部パネル50a、50b、50c、50dの底部の斜めすなわちベベルコーナー53、54により、カートンの端部を閉鎖するためにパネルを内向きに回転させやすくなる。パネル50a、50b、50c、50dの底部縁部56が、底部パネル10、100に十分に接近し、それにより、パネル50a、50b、50c、50dを内向きに回転させたとき、パネルが表面に当接する、又は表面に沿って摺動して、カートンを「垂直に」させる(squared)ことができるようにしてもよい。言い換えると、側部端部パネル40a、40bは、側部端部パネル50a、50b、50c、50dの閉鎖によってほぼ垂直に整列する位置へ移動する。
【0019】
図9は、キャリヤ150の第1の端部の部分分解図であり、第1の底部フラップ16aを取り除いて、側部端部フラップ50a、50bが見えるようにしている。図9は、底部パネル125に対する第1の側部端部フラップ50a及び第2の側部端部フラップ50bの関係を示す。第1の側部端部フラップ50a及び第2の側部端部フラップ50bは、キャリヤ150の対向する端部の第3の側部端部フラップ50c及び第4の側部端部フラップ50dと共に、下方に延出して、底部パネル125に隣接及び/又は当接するようになっている。たとえば、側部端部フラップ50aの底部縁部56は、底部パネル125にほぼ平行且つ当接する又は隣りになることができる。ブランク8は、キャリヤ150を組み立てたとき、側部端部フラップ50a、50b、50c、50dの各々の底部端部56が、底部パネル125の隣りに、且つ/又は部分的又は全体的に当接するような寸法にすることができる。フラップ50a、50b、50c、50dの底部縁部56及び表面間の接触は、組み立て中にキャリヤを垂直にさせる働きをする。また、組み立て済みキャリヤ150がねじり又は不均衡な軸方向荷重を受けるとき、側部端部フラップ50a、50b、50c、50dの底部縁部56と底部パネル125との相互作用が、キャリヤ150を安定化及び補強することができる。
【0020】
側部端部フラップ50a、50bの傾斜コーナー53を、図1にも示すように、底部パネル125に対して角度αで傾斜させてもよい。角度αは、たとえば、ベベルパネル30a、30bが底部パネル125に対してなす角度βとほぼ同じか、それより小さくてもよい。したがって、側部端部フラップ50a、50bは、ベベルパネル30a、30bを越えて延出しないで、キャリヤ150の端部輪郭内に留まる。第2の端部蓋140bの第3の側部端部パネル50c及び第4の側部端部パネル50dは、第1の側部端部パネル50a及び第2の側部端部パネル50bと同様又は同一の構造を有してもよい。
【0021】
[例1]
図6〜図8に示すキャリヤ150が、10本の25cl瓶を2×5配置で収容した。キャリヤは、高さが約6.25インチ(約15.87cm)、長さが約11.75インチ(約29.84cm)であった。キャリヤは、板紙で構成された。折り線46a〜46d、48、77a、77b、58は、切れ目がブランク8を貫通する(すなわち、100%切れ目の)切れ目/離間線であった。折り線32、62a、82a、102、62b、82bは折り目線であった。切れ目104は、100%切れ目であった。
【0022】
上記の実施形態において、キャリヤ150は、飲料瓶を収容するものとして示されている。しかしながら、本発明によるキャリア内に他の形式の容器を収容することができる。たとえば、様々な容器形状に適応するために、ブランク8の寸法を変更してもよい。
【0023】
上記のキャリヤ150は、10本の容器Cを2×5配置で収容する。しかしながら、ブランク8の形状を調節することにより、追加容器Cを収容することができる。たとえば、図1を参照すると、ブランク8の横方向に沿った幅を増加させて、追加列の容器を収容できるようにしてもよい。そのような一実施形態では、2×6配列で配置された12本の容器を収容するキャリヤを、上記実施形態に従って構成してもよい。
【0024】
本発明によるブランクは、たとえばコーテッド板紙及び同様な材料から形成されることができる。たとえば、ブランクの内側及び/又は外側をクレーコートで被覆することができる。その場合、クレーコート全体に製品、広告、価格コード及び他の情報又は画像を印刷してもよい。その後、ブランク上に印刷されたすべての情報を保護するために、ブランクにニスを塗ってもよい。たとえば、ブランクの片面又は両面に防湿層も塗布してもよい。
【0025】
例示的な実施形態によれば、ブランクは、通常の紙より重いと共に剛性を有するようなキャリパの板紙から構成されてもよい。ブランクはまた、ボール紙、硬質紙等の他の材料、又はキャリヤパッケージが少なくともほぼ上記のように機能できるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料から構成されることもできる。ブランクの選択パネル又はパネル部分に1つ又は複数のシート状素材を積層する、又はそれらで被覆することもできる。
【0026】
本明細書の説明で用いられる場合、「分断線」という用語は、材料に形成された切断線(cut line)、引き裂き線又は折り線のいずれか(又は少なくとも1つの切断線、引き裂き線又は折り線の組み合わせ)を包括的に指すために使用されることができる。「破断可能な」分断線は、キャリヤの通常の使用中に破断することが意図される分断線である。破断可能な分断線の一例が、引き裂き線である。
【0027】
本発明の上記実施形態によれば、折り線は、任意のほぼ直線状であるが、必ずしもまっすぐでない分断線、又はそれに沿って折り曲げやすくする弱め線の形であることができる。
【0028】
本明細書において、「パネル」又は「フラップ」は、平坦、又は特に平面的である必要はない。「パネル」又は「フラップ」は、たとえば、複数の相互接続されてほぼ平坦又は平面的な部分を有することができる。
【0029】
上記実施形態は、1つ又は複数のパネルが糊で貼り合わされるように記載されることができる。「糊」という用語は、キャリアパネルを所定位置に固定するために一般的に使用されるすべての接着剤を包含するものとする。
【0030】
本発明の以上の記載は、本発明を示し、説明している。また、本開示は、本発明の選択された好ましい実施形態だけを示して説明しているが、本発明は、さまざまな他の組み合わせ、変更形態及び環境で使用されることができ、上記教示及び/又は関連技術分野の技術又は知識に対応した、本明細書に記載する発明の概念の範囲に入る変更又は変更形態が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態によるキャリヤを形成するために使用されるブランクの第1の側面の平面図である。
【図2】キャリヤブランクの一部分の詳細図である。
【図3】キャリヤの組み立て及び装填を示す図である。
【図4】キャリヤの組み立て及び装填を示す図である。
【図5】キャリヤの組み立て及び装填を示す図である。
【図6】組み立て済みキャリヤの斜視図である。
【図7】キャリヤの側面図である。
【図8】キャリヤの底面図である。
【図9】キャリヤの第1の端部の部分分解図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラップアラウンドキャリヤに組み立てるためのブランクであって、
上部パネルと、
第1の上側側部パネルと、
第2の上側側部パネルと、
第1の下側側部パネルと、
第2の下側側部パネルと、
前記第1の下側側部パネル及び前記第2の下側側部パネルの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの底部パネルと、
該ブランクの第1の周辺領域の第1の上部端部蓋と、
該ブランクの第2の周辺領域の第2の上部蓋と、
前記第1の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の側部端部フラップであって、第1のベース部分と、該第1のベース部分から、前記第1の上部端部蓋から離れる方向に延出している第1の突出部分とを有する、第1の側部端部フラップと
を備える、ブランク。
【請求項2】
最初に、前記第1の突出部分は、前記第1のベース部分から離れる方向に先細になる、請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
前記少なくとも1つの底部パネルは、第1の底部パネルを有し、前記ブランクは、該第1の底部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の底部端部フラップをさらに備える、請求項1又は2に記載のブランク。
【請求項4】
前記第1の突出部分は、前記第1の底部端部フラップの側縁部の隣りで延在する、請求項3に記載のブランク。
【請求項5】
前記第1の突出部分は、第1の切断線によって前記第1の底部端部フラップから分離される、請求項4に記載のブランク。
【請求項6】
前記第1の突出部分は、前記第1の下側側部パネルの隣りの第1のベベルコーナーによって少なくとも部分的に画定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項7】
前記少なくとも1つの底部パネルは、第1の底部パネルを有し、前記ブランクは、該第1の底部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の底部端部フラップをさらに備え、前記第1の突出部分は、該第1の底部端部フラップの側縁部の隣りに延在する、請求項6に記載のブランク。
【請求項8】
前記第1の側部端部フラップの前記第1のベース部分は、ほぼ矩形である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項9】
前記第1の下側側部パネルは、ほぼ平行な複数の折り線によって画定される第1のベベルパネルを有し、前記第1の突出部分は、該第1のベベルパネルの隣りに延在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項10】
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の側部端部フラップをさらに備え、該第2の側部端部フラップは、第2のベース部分、及び該第2のベース部分から、前記第1の上部端部蓋から離れる方向に延出している第2の突出部分を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項11】
前記第2の突出部分は、前記第2のベース部分から離れる方向に先細になる、請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
前記少なくとも1つの底部パネルは、第2の底部パネルを有し、前記ブランクは、前記第1の底部パネルに折り曲げ可能に接続される第2の底部端部フラップをさらに備え、また、前記第2の突出部分は、前記第2の底部端部フラップの側縁部の隣りに延在する、請求項11に記載のブランク。
【請求項13】
前記第2の突出部分は、複数のベベルコーナーによって少なくとも部分的に画定される、請求項10に記載のブランク。
【請求項14】
前記第1の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第3の側部端部フラップと、
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第4の側部端部フラップと
をさらに備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項15】
前記第3の側部端部フラップは、第3のベース部分と、該第3のベース部分から、前記第2の上部端部蓋から離れる方向に延出している第3の突出部分とを有する、請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
前記第3の突出部分は、前記第3のベース部分から離れる方向に先細になる、請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
前記第1の上部端部蓋は、
前記上部パネルに折り曲げ可能に接続されている上部端部フラップと、
前記第1の上側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側折り込みガセットパネルと、
前記第1の内側折り込みガセットパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の外側折り込みガセットパネルと
を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項18】
前記第1の内側折り込みガセットパネルは、切り込み及び切れ目で前記第1の側部端部フラップに接続される、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
前記少なくとも1つの底部パネルは、
前記第1の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続される第1の底部パネルと、
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続される第2の底部パネルと、
前記第1の底部パネルを前記第2の底部パネルに固定するための手段と
を有する、請求項1〜18のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項20】
前記上部パネル内の少なくとも1つのディスペンサフラップと、
前記第1の下側側部パネルの隣りに少なくとも1つのヒール切り抜き部と、
前記第2の下側側部パネルの隣りに少なくとも1つのヒール切り抜き部と
をさらに備える、請求項19に記載のブランク。
【請求項21】
ラップアラウンドキャリヤに組み立てるためのブランクであって、
上部パネルと、
前記上部パネルに折り曲げ可能に接続される第1の上側側部パネルと、
前記上部パネルに折り曲げ可能に接続される第2の上側側部パネルと、
前記第1の上側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の下側側部パネルであって、ほぼ平行な複数の折り線によって画定される第1のベベルパネルを有する、第1の下側側部パネルと、
前記第2の上側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の下側側部パネルであって、ほぼ平行な複数の折り線によって画定される第2のベベルパネルを有する、第2の下側側部パネルと、
前記第1の下側側部パネル及び前記第2の下側側部パネルの少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの底部パネルと、
該ブランクの第1の周辺領域の第1の上部端部蓋と、
該ブランクの第2の周辺領域の第2の上部端部蓋と、
前記第1の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の側部端部フラップであって、第1のベース部分と、該第1のベース部分から、前記第1の上部端部蓋から離れる方向に延出している第1の突出部分とを有し、該第1の突出部分は、前記第1の上部端部蓋から離れる方向に先細になり、また、前記第1の突出部分は、前記第1のベベルパネルの隣りに延在する、第1の側部端部フラップと
を備える、ブランク。
【請求項22】
前記少なくとも1つの底部パネルは、第1の底部パネルを有し、前記ブランクは、該第1の底部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の底部端部フラップをさらに備え、また、前記第1の突出部分は、前記第1の底部端部フラップの側縁部の隣りに延在する、請求項21に記載のブランク。
【請求項23】
前記第1の突出部分は、第1のベベルコーナーによって少なくとも部分的に画定される、請求項21又は22に記載のブランク。
【請求項24】
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の側部端部フラップをさらに備え、該第2の側部端部フラップは、第2のベース部分、及び該第2のベース部分から、前記第1の上部端部蓋から離れる方向に延出している第2の突出部分を有し、また、前記第2の突出部分は、前記第1の上部端部蓋から離れる方向に先細になる、請求項21〜23のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項25】
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第3の側部端部フラップであって、第3のベース部分と、該第3のベース部分から延出している第3の先細突出部分とを有する、第3の側部端部フラップと、
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第4の側部端部フラップであって、第4のベース部分と、該第4のベース部分から、前記第2の上部端部蓋から離れる方向に延出している第4の先細突出部分とを有する、第4の側部端部フラップと
をさらに備える、請求項24に記載のブランク。
【請求項26】
前記第1の上部端部蓋は、
前記上部パネルに折り曲げ可能に接続されている上部端部フラップと、
前記第1の上側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側折り込みガセットパネルと、
該第1の内側折り込みガセットパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の外側折り込みガセットパネルと
を有する、請求項21〜26のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項27】
前記第1の内側折り込みガセットパネルは、切り込み及び切れ目で前記第1の側部端部フラップに接続される、請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記上部パネル内の少なくとも1つのディスペンサフラップと、
前記第1の下側側部パネルの隣りに少なくとも1つのヒール切り抜き部と、
前記第2の下側側部パネルの隣りに少なくとも1つのヒール切り抜き部と
をさらに備える、請求項21〜27のいずれか1項に記載のブランク。
【請求項29】
カートンと、
前記カートン内に配置される複数の容器と
を備えるキャリヤであって、前記カートンは、
上部パネルと、
第1の上側側部パネルと、
該キャリヤの、前記第1の上側側部パネルと対向して配置される第2の上側側部パネルと、
第1の下側側部パネルと、
該キャリヤの、前記第1の下側側部パネルと対向して配置される第2の下側側部パネルと、
第2の底部パネルに固定される第1の底部パネルを有する底部パネルと、
該キャリヤの第1の端部の第1の端部蓋であって、該第1の端部蓋は、前記第1の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の側部端部フラップを有し、該第1の側部端部フラップは、前記底部パネルの隣りに位置にある第1の底部縁部を有する、第1の端部蓋と、
該キャリヤの第2の端部の第2の端部蓋と
を有する、キャリヤ。
【請求項30】
前記第1の側部端部フラップは、第1のベース部分及び第1の突出部分を有し、前記第1の底部縁部は、前記第1の突出部分の底部縁部である、請求項29に記載のキャリヤ。
【請求項31】
前記第1の突出部分は、第1のベベルコーナーによって少なくとも部分的に画定される、請求項30に記載のキャリヤ。
【請求項32】
前記第1の側部端部フラップの前記第1のベース部分は、ほぼ矩形である、請求項30に記載のキャリヤ。
【請求項33】
前記第1の下側側部パネルは、ほぼ平行な複数の折り線によって画定されている第1のベベルパネルを有し、前記第1の突出部分は、前記第1のベベルパネルの隣りに延在する第1のベベルコーナーによって少なくとも部分的に画定される、請求項30に記載のキャリヤ。
【請求項34】
前記第1のベベルパネルは、前記底部パネルに対して第1の角度をなし、前記第1のベベルコーナーは、前記底部パネルに対して第2の角度をなし、前記第1の角度は、前記第2の角度以上の大きさである、請求項33に記載のキャリヤ。
【請求項35】
最初に、前記第1の側部端部フラップは、前記底部パネルの近くで先細になる、請求項29〜34のいずれか1項に記載のキャリヤ。
【請求項36】
前記第1の端部蓋は、前記第2の側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の側部端部フラップを有し、該第2の側部端部フラップは、前記底部パネルの隣りに位置する第2の底部縁部を有する、請求項29〜35のいずれか1項に記載のキャリヤ。
【請求項37】
前記第1の底部縁部は、前記底部パネルに当接する、請求項29〜36のいずれか1項に記載のキャリヤ。
【請求項38】
前記第2の端部蓋は、
前記第1の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第3の側部端部フラップであって、該第3の側部端部フラップの第3の底部縁部は、前記底部パネルの隣りに、第3の側部端部フラップと、
前記第2の下側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第4の側部端部フラップと
を有する、請求項29〜37のいずれか1項に記載のキャリヤ。
【請求項39】
前記第1の端部蓋は、
前記上部パネルに折り曲げ可能に接続されている上部端部フラップと、
前記第1の上側側部パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側折り込みガセットパネルと、
該第1の内側折り込みガセットパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の外側折り込みガセットパネルと
をさらに有する、請求項29〜38のいずれか1項に記載のキャリヤ。
【請求項40】
前記第1の内側折り込みガセットパネルは、切り込み及び切れ目で前記第1の側部端部フラップに接続される、請求項39に記載のキャリヤ。
【請求項41】
前記上部パネル内の少なくとも1つのディスペンサフラップと、
前記第1の下側側部パネルの隣りに少なくとも1つのヒール切り抜き部と、
前記第2の下側側部パネルの隣りに少なくとも1つのヒール切り抜き部と
をさらに備える、請求項29〜40のいずれか1項に記載のキャリヤ。
【請求項42】
前記複数の容器は、少なくとも縦2列及び少なくとも横3列に配置された少なくとも6本の容器である、請求項29〜41のいずれか1項に記載のキャリヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−502660(P2009−502660A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523005(P2008−523005)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/028459
【国際公開番号】WO2007/014065
【国際公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】