説明

ラベル発行装置

【課題】複数の調理加工食品に含まれる全ての栄養成分或いは原材料或いは添加物情報を、1枚のラベルに印字発行することができるラベル発行装置を提供する。
【解決手段】ロール状のラベル用紙を順次繰り出して、印字部で前記ラベル用紙に商品情報を印字し発行するラベル発行装置において、少なくとも食品の識別情報と品名とを記憶する商品記憶手段と、前記食品に含まれる原材料を、少なくとも原材料情報とその含有量とを記憶する原材料記憶手段と、前記商品記憶手段と前記原材料記憶手段とをリンク付けるリンク手段と、前記ラベル用紙へ印字する食品を前記商品記憶手段から選択する選択手段と、を備え、前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての原材料を前記原材料記憶手段より読み出し、前記読み出された原材料が重複する場合は、該重複する原材料の含有量を加算し、前記含有量の順に基づいて前記原材料をラベルに印字する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラベル発行装置に関し、更に詳しくは食品に貼付するラベルに、該食品に含まれる原材料、添加物情報、栄養成分等を印字するラベル発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗に陳列された多くの調理加工食品の中から、顧客が選択した複数の調理加工食品に含まれる原材料或いは添加物に関する情報を、1枚のラベルに印字する場合、従来の方法は、予め複数の調理加工食品の組み合わせ例(構成情報)を記憶し、その組み合わせ情報に基づき、前記複数の調理加工食品に含まれる原材料及び添加物情報を多い順に1枚のラベルに印字していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、テイクアウトを前提とした複数種類の調理加工食品単品を陳列販売する店舗(例えば、専門菓子店(和菓子店・洋菓子店・ドーナツ販売店、アイスクリーム販売店、煎餅店等)で小売するといった形態、或いは、ファーストフード店等)では、顧客は、陳列されている或いはメニューに掲載された複数種類の調理加工食品単品の中から顧客の好みによって自由に選択するので、選択購入される調理加工食品単品の種類と数は顧客毎に異なる。
その為、特許文献1に記載の複数の調理加工食品を組み合わせ(詰め合わせ)て一つの商品(例えば、弁当等)とし、その構成情報を予め記憶しておく方法では、陳列した複数種類の調理加工食品単品の組み合わせを満足する全ての組み合わせ例(構成情報)を予め記憶させておくことができず、顧客が選択購入する複数種類の調理加工食品単品の組み合わせに含まれる原材料及び添加物情報を1枚のラベルに印字して貼付することは出来なかった。
【0004】
その為、調理加工食品単品毎に、原材料或いは添加物情報を印字したラベルを発行する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この方法は消耗品(ラベル)のコストが掛かり、経済的とはいえない。
又、調理加工食品単品に貼付するラベルは、顧客が食品を選択購入する時と店員が購入食品の会計精算をする時に必要であるが、購入された後は包装資材と共に捨てられてしまう為、エコロジー的とは言えない。
【0005】
また、選択購入される複数種類の調理加工食品に含まれる原材料や添加物情報を1枚のラベルに印字するために、店舗に陳列する全ての調理加工食品単品の組み合わせ例(構成情報)をラベルプリンタに予め記憶させておくことも考えられるが、その手間と時間が大変であり、且つ、何時顧客が購入するか分からない膨大な数の組み合わせ例(構成情報)をラベルプリンタに常に記憶させておかなければならない為、ラベルプリンタの記憶エリアを圧迫し、又、ラベルプリンタ自体の動作を不安定にしてしまうとともに、ラベルプリンタに登録されている膨大な商品群の中から顧客が所望する商品をオペレータが適宜選択することは難しく、商品選択を間違えてしまう確率が高くなるという欠点を有するため、現実的には解決策として使えるものではなかった。
【0006】
更に、前記選択購入される調理加工食品単品の組み合わせによりラベルを印字するとした場合、そのラベルへの印字量(情報量)が組み合わせにより異なる為、サイズが異なる複数種類のラベルを保管管理し、印字量に合わせてラベルを交換しながら発行しなければならない。しかしながら、オペレータが印字量に合わせてラベルを適宜選択し交換することは不可能であり、仮に可能であったとしてもその手間が大変であり、経済的と言えるものではない。
尚、ラベルサイズを大きくして汎用性を高めることも考えられるが、顧客が選択購入する調理加工食品単品の種類が少ない場合は、ラベルに余白部分が多く残り、無駄が発生するため、この方法も経済的とは言えない。
また、小麦、バター、保存料などの原材料或いは添加物の表示については、食品衛生法やJAS法などの法律により表示方法などが義務づけられているが、栄養成分表示については、健康増進法という法律に表示する際の基準や方法(栄養表示基準)や容器包装を開かないでも見える場所に読みやすく表示すること等が定められてはいるものの、栄養成分を全ての食品に表示(印字)することは義務付けられていない。そのため、前記ラベルの限られた印字領域は、前記原材料或いは添加物の表示(印字)する領域として優先して確保されるため、残されたラベルの印字領域には、栄養成分を表示(印字)する領域を確保することが出来ないため、結果として栄養成分をラベルに表示(印字)した加工食品が少ないのが現状であった。
その為、顧客は原材料或いは添加物の内容をラベルの表示(印字)から知ることはできるが、自分に必要な栄養成分を含んでいる(若しくは摂取したくない栄養成分が少ない)加工食品を前記ラベルから知ることができないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4008529号公報
【特許文献2】特開2003-191533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、複数の調理加工食品に含まれる全ての栄養成分或いは原材料或いは添加物情報を、1枚のラベルに印字発行することができるラベル発行装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成する為に本発明のラベル発行装置は、ロール状のラベル用紙を順次繰り出して、印字部で前記ラベル用紙に商品情報を印字し発行するラベル発行装置において、少なくとも食品の識別情報と品名とを記憶する商品記憶手段と、前記食品に含まれる原材料を、少なくとも原材料情報とその含有量とを記憶する原材料記憶手段と、前記商品記憶手段と前記原材料記憶手段とをリンク付けするリンク手段と、前記ラベル用紙へ印字する食品を前記商品記憶手段から選択する選択手段とを備え、前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての原材料を前記原材料記憶手段より読み出し、前記読み出された原材料が重複する場合は、該重複する原材料の含有量を加算し、前記含有量の順に基づいて前記原材料をラベルに印字することを特徴とする(請求項1)。
【0010】
前記ロール状のラベル用紙は、長尺帯状の台紙にラベルが一定間隔をおいて剥離可能に仮着された台紙付きのラベルロール、或いは長尺帯状の台紙に印字面と反対側の面が粘着面であるラベル用紙が仮着されたラベルロール、或いは印字面と反対側の面が粘着面である台紙を有しない台紙レスラベルロールの何れでもよい。
前記商品記憶手段は、食品の識別情報、品名の他に、その食品の値段、内容量等の項目が設定されている。
前記リンク手段は、前記商品記憶手段が記憶する食品の識別情報と原材料情報と含有量とを原材料毎に前記原材料記憶手段に記憶させる。これにより、予め複数の調理加工食品の組み合わせ或いは詰め合わせ例(構成情報)を記憶する必要がなくなる。前記商品記憶手段及び前記原材料記憶手段を一つのファイルで記憶管理する方式、或いは各々のファイルで記憶管理する方式の何れの方式であってもよい。また、前記商品記憶手段と前記原材料記憶手段とを食品の識別情報を用いてリンク付けを行っているがこれに限らず、リンク付け可能な一意の情報であれば何でもよい。
前記選択手段としては、テンキー等で構成されたキー操作部、或いはタッチパネル等で構成された表示部が挙げられる。
前記含有量の順とは、含有量の多いものから含有量の少ないものの順番を表す降順、又は含有量の少ないものから含有量の多いものの順番を表す昇順の何れでもよい。
【0011】
上記手段によれば、予め複数の調理加工食品の組み合わせ或いは詰め合わせ例(構成情報)を記憶させることなく、顧客が購入する1つ以上の食品に含まれる原材料を印刷時に重複させることなく表示するので、食品に含まれる原材料が見易く、分かりやすくなる。
また、重複印字がないため、ラベル用紙を無駄に使用することがなく、経済的である。
【0012】
また、本発明のラベル発行装置は、ロール状のラベル用紙を順次繰り出して、印字部で前記ラベル用紙に商品情報を印字し発行するラベル発行装置において、少なくとも食品の識別情報と品名とを記憶する商品記憶手段と、前記食品に含まれる添加物を、少なくとも添加物情報とその含有量とを記憶する添加物記憶手段と、前記商品記憶手段と前記添加物記憶手段とをリンク付けするリンク手段と、前記ラベル用紙へ印字する食品を前記商品記憶手段から選択する選択手段とを備え、前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての添加物を前記添加物記憶手段より読み出し、前記読み出された添加物が重複する場合は、該重複する添加物の含有量を加算し、前記含有量の順に基づいて前記添加物をラベルに印字することを特徴とする(請求項2)。
前記含有量の順にラベルに印字する添加物は、添加物の名称のみ、或いは添加物の名称と含有量の両方の何れでもよい。
前記商品記憶手段と前記添加物記憶手段とをリンク付けるリンク手段は、前記商品記憶手段と原材料記憶手段とをリンク付けるリンク手段と同様、食品の識別情報を用いてリンク付ける方法に限らず、リンク付け可能な一意の情報であればよい。
【0013】
上記手段によれば、予め複数の調理加工食品の組み合わせ或いは詰め合わせ例(構成情報)を記憶させることなく、顧客が購入する1つ以上の食品に含まれる添加物を印刷時に重複させることなく表示するので、食品に含まれる添加物が見易く、分かりやすくなる。
また、重複印字がないため、ラベル用紙を無駄に使用することがなく、経済的である。
【0014】
又、前記ラベル発行装置には、前記食品に含まれる栄養成分を、少なくとも栄養成分情報と成分量とを記憶する栄養成分記憶手段と、前記商品記憶手段と前記栄養成分記憶手段とをリンク付けするリンク手段と、を更に備え、前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての栄養成分を前記栄養成分記憶手段より読み出し、前記読み出された栄養成分が重複する場合は、該重複する栄養成分の成分量を加算し、前記栄養成分をラベルに印字するようにしてもよい(請求項3)。
前記栄養成分情報とは、例えば、たんぱく質、炭水化物、ビタミンC等の栄養成分名、その栄養成分名に付した栄養成分コードを意味する。
そして、ラベルに印字する栄養成分は、「栄養成分名」のみ、或いは「栄養成分名」と「成分量」の両方の何れでもよい。
更に、前記栄養成分のラベルへの印字は、成分量の順に並べ替えた順に基づいて栄養成分名とその成分量を印字するようにしてもよい(請求項4)。
前記成分量の順とは、成分量の多いものから成分量の少ないものの順番を表す降順、又は成分量の少ないものから成分量の多いものの順番を表す昇順の何れでもよい。
【0015】
上記手段によれば、顧客が選択購入した食品に含まれる原材料或いは添加物の印字の他に、前記食品に含まれる全ての栄養成分をリンク手段(例えば、識別情報)で紐付けされた栄養成分記憶手段から読み出し、その読み出した栄養成分が重複する場合はその成分量を加算し、前記栄養成分をラベルに印字する。従って、原材料或いは添加物の重複を解消し広がった印字領域に、全ての食品に含まれる全ての栄養成分を、重複させることなく成分量の順でラベルに印字することができる。これにより、顧客は購入する全食品(複数種類の調理加工食品単品すべて)が含む栄養成分が見易く、分かりやすくなる。また、重複印字がないため、ラベル用紙を無駄に使用することがなく、経済的である。
そして、購入食品に含まれる全ての栄養成分名とその量をラベルに印字するようにした場合は、顧客に栄養成分とその含有量を知らしめることができる。これにより、例えば、1日の栄養摂取量が制限されている顧客は、いちいち計算することなく注意しなければならない栄養成分の摂取量を知ることができ、健康管理がし易くなる。
【0016】
前記栄養成分記憶手段は、栄養成分毎に一日の必要摂取量の目安となる基準値を更に記憶し、前記選択された食品のラベル発行時に、前記食品に含まれる栄養成分の成分量が前記基準値を上回る量或いは下回る量である場合、その旨をラベルに印字するようにしてもよい(請求項5)。
前記栄養成分の基準値に対する含有量の増減を示す印字(表示)は、基準値に対する割合(%)で表示、或いは「やや多い」、「非常に多い」、「やや少ない」、「非常に少ない」等のように抽象的な量の表現形式で表示する等、何れでもよい。
【0017】
上記手段によれば、購入する食品に含まれる全ての栄養成分について、その含有量が基準値を上回る或いは下回る場合、含まれる栄養成分の含有量が多い或いは少ないことを示す印字が施される。これにより、顧客は摂取したい栄養成分が多い、少ない、を知ることができる。
【0018】
前記ラベル用紙は、印字面と反対側の面が粘着面である台紙を有しないラベル用紙であって、前記印字部で印字される印字量に応じて当該ラベル用紙を所定長さに切断する断裁部をさらに備えた構成としてもよい(請求項6)。
前記断裁部は、片面が印字面、反対側面が粘着面である台紙レス(ライナレス)ラベルを裁断できるものであれば良く、その構成、形態は問わない。
【0019】
上記手段によれば、印字量(情報量)に応じてラベル用紙を切断する為、ラベル用紙を無駄にすることがなく、経済的であり、消耗品のコスト削減を図ることができる。
【0020】
又、前記ラベル発行装置は、印字する商品情報を上位の管理装置から受信する通信部を備え、前記通信部により上位管理装置から送信される商品情報に基づき、前記栄養成分或いは原材料或いは添加物をラベルに印字するようにしてもよい(請求項7)。
前記上位管理装置としては、例えばPOSレジスタ、パソコン等が挙げられる。
又、本発明で言うラベル発行装置は、計量機能を備えたラベル発行装置、例えば、対面販売用電子秤装置も含むものである。
【0021】
上記手段によれば、上位管理装置(例えば、POSレジスタ)からラベルへ印字する食品の情報を受信してラベルを印字するので、オペレータは食品の選択操作を行うことなくラベル印字を行うことができる。これにより、オペレータの操作(選択)ミスや手間を削減でき、間違ったラベルの印字発行を防止できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のラベル発行装置は請求項1及び請求項2記載の構成により、予め複数の調理加工食品の組み合わせ或いは詰め合わせ例(構成情報)を記憶させることなく、現時点で顧客が購入する1つ以上の食品に含まれる原材料或いは添加物をラベル発行時に重複させることなく印字すると共に、添加物についてはその含有量の順に並べ替えて印字できるため、全ての食品に含まれる全ての添加物が見易く、分かりやすくなる。そして、重複印字がないため、ラベル用紙を無駄に使用することがなく、経済的である。
そして、請求項3記載の構成により、原材料或いは添加物の重複を解消し、広がったラベル用紙の印字領域に、予め複数の調理加工食品の組み合わせ或いは詰め合わせ例(構成情報)を余計に記憶させることなく、ラベル発行時に顧客が購入する食品に含まれる栄養成分の重複を解消し、全ての食品に含まれる栄養成分を成分量の順でラベルへ印字することができるので、ラベル用紙を無駄に使用することなく、従来よりも多くの情報をラベルに印字して顧客へ提供(サービス)することができる。
これにより、顧客は容器包装を開かないでも見える場所に貼付されたラベル用紙より、原材料或いは添加物の表示(印字)内容を知ることができると共に、自分に必要な栄養成分を含んでいる(若しくは摂取したくない栄養成分が少ない)加工食品を前記ラベルより知ることができる。
そして、請求項4記載の構成とした場合は、顧客に栄養成分とその含有量を知らしめることができる。これにより、例えば、1日の栄養摂取量が制限されている顧客は、いちいち計算することなく注意しなければならない栄養成分の摂取量を知ることができ、健康管理がし易くなる。
【0023】
また、請求項5記載の構成により、購入する食品に含まれる全ての栄養成分について、その含有量が基準値を上回る或いは下回る場合、含まれる栄養成分の含有量が多い或いは少ないことを示す印字が施される。これにより、顧客は摂取したい栄養成分が多い、少ない、を知ることができる。
【0024】
更に、請求項6記載の構成により、印字量(情報量)に応じて台紙レスのラベル用紙を切断する為、ラベル用紙を無駄にすることがなく、経済的であり、消耗品のコスト削減を図ることができる。
また、請求項7記載の構成により、オペレータは食品の選択操作を行うことなくラベル印字を行うことができる。これにより、オペレータの操作(選択)ミスや手間を削減でき、間違ったラベルの印字発行を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るラベル発行装置の概略を示し、要部を拡大して示す側面図。
【図2】同装置の電気ブロック図。
【図3】記憶手段に格納されるファイルを示し、(a)は商品ファイル、(b)は栄養成分ファイル、(c)は原材料ファイル、(d)は添加物ファイル。
【図4】ラベル発行動作を示すフローチャート。
【図5】本ラベル発行装置が発行するラベルの一例を示す図。
【図6】本ラベル発行装置が発行するラベルの他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。図示の実施例は、ラベル用紙として台紙レスのラベルロールを用いたラベル発行装置について行う。
図1は本発明に係るラベル発行装置の概略を示し、ケースA内にロール状のラベル用紙1が回転可能に支持され、そのラベル用紙1の繰出し方向前方位置に該用紙1の繰出し搬送手段2と印字部3、及び印字後のラベル用紙1を目的の長さのラベルLに切断する断裁部4が配置されている。
ラベル発行装置に装着されるラベル用紙1は、一側面が印字面で他側面が粘着面をなした帯状の感熱紙で形成された、所謂、台紙レスのラベルロールで、印字部3より下流側に配置した断裁部4で裁断され、目的の長さのラベルLが発行される。
【0027】
ラベル用紙1を繰り出す搬送手段は、ケースAの周壁に開設したラベル発行口近傍に配置した上下一対のローラ2a,2bからなる下流側の用紙搬送手段2と、その用紙搬送手段2より上流側に所定間隔をおいて配置した印字部3を兼ねた上流側の用紙搬送手段とから成り、上流側の印字部3はラベル用紙1の下方に位置するプラテンローラ3aとラベル用紙1の上方に位置されるサーマルヘッド3bとで構成され、下流側の用紙搬送手段2におけるラベル用紙1の下方に配置されるローラ2bと印字部3のプラテンローラ3aはモータ5によって駆動回転するように構成されている。
又、用紙搬送手段2におけるラベル用紙1の上方に配置されるローラ2aは板バネ6で下方のローラ2b側に付勢され、それによってラベル用紙1をローラ2bとで挟持し、駆動回転するローラ2bとの摩擦力でラベル用紙1が搬送されるようになっている。同様に印字部3におけるサーマルヘッド3bはスプリング7でプラテンローラ3a側へ付勢され、印字及びラベル用紙1の搬送が安定して行われるように構成されている。
【0028】
又、上記した用紙搬送手段2の下側のローラ2bと印字部3のプラテンローラ3aは、夫々の表面に剥離剤がコーティングされており、ラベル用紙1の裏側に塗着されている粘着剤が付着しないようにしてあり、それによってラベル用紙1の搬送が円滑に行われるようになっている。尚、ローラ2bとプラテンローラ3aのラベル用紙1との接着防止は上述した形態に限らず、例えばローラ2b及びプラテンローラ3a自体又は最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよいものである。
【0029】
用紙搬送手段2における下側のローラ2bと印字部3のプラテンローラ3aを駆動させる駆動機構8は、図1に示すようにステッピングモータ5の回転軸に取り付けたプーリ8aの回転を小プーリ8bと同軸の大プーリ8cにベルト8dを介して伝達し、その大プーリ8cの回転はローラ2bに固着したプーリ(図示省略)とプラテンローラ3aに固着したプーリ(図示省略)にベルト(図示省略)を介して伝達されるように構成されている。
又、前記した用紙搬送手段2におけるローラ2aと印字部3のサーマルヘッド3bは軸9を中心として上下方向に起伏回動自在なるように構成した器枠10に取り付け、軸9を中心として器枠10を上方に回動することでローラ2aはローラ2bから、サーマルヘッド3bはプラテンローラ3aから夫々離間し、ラベル用紙1のセットを容易に行うことが出来るように構成されている。
【0030】
上述した用紙搬送手段2と印字部3との間には、用紙搬送手段2と印字部3とで水平状に支持されるラベル用紙1を目的の長さのラベルに切断する断裁部4が設置されている。
断裁部4は、ラベル用紙1を挟んで上下に配置した一対の切断刃4a,4bで構成され、切断刃4a又は切断刃4bの一方、或いは切断刃4a,4bの両方を上下移動させてラベル用紙1を裁断する。
上記ラベル発行装置は、例えば、専門菓子店(和菓子店・洋菓子店・ドーナツ販売店、アイスクリーム販売店、煎餅店等)で小売するといった形態の店舗で使用されるPOSレジスタのレジ台の上に載置できるコンパクトサイズに構成し、POSレジスタから印刷指示をもらいラベルLを印字発行するようにしてもよい。
又、前記ラベル用紙(ラベルロール)の交換は、ドロップイン(自動フィード・オートカット)仕様、或いは手動セット仕様の何れでもよい。
【0031】
図2は上記したラベル発行装置の電気的構成を示すブロック図で、図中、11はCPUであり、制御部を統括する。そして、このCPU11にバスを介してROM12、RAM13(商品記憶手段、原材料記憶手段、添加物記憶手段、栄養成分記憶手段)、操作部14、表示部(タッチパネル)15、さらにデータの入出力を行うインターフェース16を介して印字部3、断裁部4、通信部17が接続されている。
【0032】
前記ROM12は、制御プログラムを格納し、装置が起動されると同時に前記CPU11によってプログラムがロードされる。
前記RAM13は、印字データとして商品ファイル(商品記憶手段)(図3(a)参照)、栄養成分ファイル(栄養成分記憶手段)(図3(b)参照)、原材料ファイル(原材料記憶手段)(図3(c)参照)、添加物ファイル(添加物記憶手段)(図3(d)参照)等、及び各種印字フォーマットを格納する。印字フォーマットは、どの印字項目をどこに印字するかということを指示できるようになっている。
前記操作部14は、商品番号等の印字するデータや印字フォーマットデータ等を入力、設定或いは呼び出すための操作部で、テンキー及び各種の操作キーで構成されている。
前記表示部(タッチパネル)15は、印字データ等を表示し、画像等を用いたプリセットキーにタッチすることにより印刷を指示できるタッチパネル表示部で、例えば、4インチタッチパネルで構成されている。オペレータは、表示部(タッチパネル)15を参照しながら、前記操作部14より発行するラベルに印字する文字列を印字データとして入力、或いは印字フォーマットを設定して入力した印字データに対して、印字する位置等を指定する。
【0033】
印字部3は、前記したようにサーマルヘッド等によりラベル用紙1に発色印字する印字部である。
断裁部4は、ラベル用紙1に印字された部分(ラベルL)を印字量に応じて裁断する。
前記通信部17は、上位管理装置(例えば、POSレジスタ或いはパソコン等)から印字データとして商品ファイル及び栄養成分、原材料、添加物等の情報を、指定の印字フォーマットに組み合わせた印字指示を通信により受信する。通信部の形態としては、有線或いは無線のLAN接続等、何れでもよい。
【0034】
次に、RAM13に格納される商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイル、添加物ファイルについて簡単に説明する。
前記各ファイルが独立記憶するデータ同士を対応付ける方法は、前記何れかのファイルに記憶する対象データへ対応付けたい識別情報を設定記憶させる(リンク付ける)ことにより、独立する各ファイルに記憶されたデータ同士を紐付けることが可能となる。これにより、別途、構成情報(組合わせ)ファイルを記憶させておくこと無く、必要最小限のファイル構成によりデータを有効に活用することができる。
商品ファイルは、図3(a)に示すように、食品毎に識別情報、名称、値段、内容量等の項目が設定されている。
栄養成分ファイルは、図3(b)に示すように、食品を表す識別情報、栄養成分コード、栄養成分名(例えば、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミンA、ビタミンC等)、栄養成分量、基準量等の項目で構成され、前記商品ファイルとは識別情報で紐付けされている。前記基準量は、各栄養成分について1日の必要摂取量の目安を表す。
原材料ファイルは、図3(c)に示すように、識別情報、原材料コード、原材料名(例えば、強力粉、牛乳、黄卵等)、含有量等の項目で構成され、前記商品ファイル、栄養成分ファイルとは識別情報で紐付けされている。
添加物ファイルは、図3(d)に示すように、識別情報、添加物コード、添加物名(例えば、アミノ酸、着色料等)、含有量等の項目で構成され、前記商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイルとは識別情報で紐付けされている。
本実施例では、前記商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイル、添加物ファイルをそれぞれのファイルで記憶管理する方式を示しているがこれに限らず、前記商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイル、添加物ファイルで記憶する情報を一つのファイルで記憶管理してもよい。図3(a)、(b)、(c)、(d)に記載の各ファイルは、食品の識別情報をプライマリー(primary)、原材料コードまたは添加物コードまたは栄養成分コードをセコンダリー(secondary)のキー(索引)或いはリレーション(relation)構造であり、それぞれのファイルが記憶管理する情報をそのままの状態で一つのファイルに移行し記憶管理することができる構造になっている。記憶するファイルとしては、関係データベース(リレーショナルデータベース、SQL)が望ましいが、XMLデータベースファイル或いはインデックスファイル等で記憶管理してもよい。尚、XMLデータベースは、多くの異なる項目を含んだ多様なデータを扱う場合や、後から項目の追加等の仕様変更が予想される場合等に適している。
【0035】
次に、ラベルLの発行動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。
S101…顧客が選択し、レジに持ち込んだ購入食品を操作部14、又は表示部(タッチ
パネル)15を操作して入力する。尚、購入食品の入力は通信部を介してPO
Sレジスタ等から受信してもよい。又、購入食品の入力は食品に付されている
バーコードをバーコードリーダ(図示省略)で読み取ることで入力してもよい

S102…入力した食品のデータ(名称、識別情報)が表示部(タッチパネル)15に表
示される。例えば、製品名「○○○○○○○」識別情報「0200123001285」、
製品名「×××××××」識別情報「0200896003806」が表示部(タッチパネ
ル)15に表示される。
S103…操作部14又は表示部(タッチパネル)15を操作して印刷を指示する。
S104…入力された製品(購入食品)に関する栄養成分、原材料、添加物の各データを
読み込む。
前記各データの読込みは、CPU11が、入力された識別情報に基づいて栄養
成分ファイル、原材料ファイル、添加物ファイルから前記識別情報を含む全て
のデータを読み込む。
S105…各食品について読み込んだ栄養成分、原材料、添加物のデータに、重複する栄
養成分、重複する原材料、重複する添加物があるか否かを判定する。重複する
項目がある場合(YES)はS106へ分岐し、重複する項目がない場合(NO)
はS107へ進む。
S106…重複する各項目(栄養成分、原材料、添加物)について、成分量、或いは含有
量を加算して、重複を解消し、整理する。
S107…選択された食品名、及び全食品が含む栄養成分名、原材料名、添加物名、更に
その成分量、含有量をメモリに一時記憶する。
S108…印字に必要なデータの読込みが完了しているかを判定する。読込みが完了して
いる場合(YES)はS109へ進み、まだ読込みが完了していない場合(NO)
はS104に戻り、不足データの読込みを行う。
S109…読込みが完了した栄養成分、原材料、添加物の各項目について、成分量、含有
量の多いものから順に並べ替える(降順ソート)。尚、並べ替えは、成分量、
含有量の少ないものから順に並べる(昇順ソート)でもよい。
S110…前記並べ替えた栄養成分、原材料、添加物の各項目のデータを、印字フォーマ
ットに基づいて印字部3でラベル用紙1に印字する。
S111…印字フォーマットで設定された最後の印字位置より所定寸法、ラベル用紙1を
繰り出し、断裁部4でラベル用紙1を裁断し印字ラベルL(図5、6参照)が
発行される。
【0036】
図5に示すラベルについて簡単に説明する。図示のラベルL1は「○○○ドーナツ」1個、「×××ドーナツ」1個、「△△△ドーナツ」1個を購入した例で、それぞれの商品について購入個数、原材料や添加物及び特定原材料(アレルゲン)を印字し、その個々の商品表示の下に、前記3個の商品に含まれる栄養成分を、重複する分についてはその成分量を加算して重複を解消し、成分量の多いものから順(降順)に並べ替えて印字されている。尚、図示例は、商品がドーナツということで、栄養成分の「炭水化物」、「脂質」、「ショ糖」、「タンパク質」は全て重複しており、3個の商品の成分量を加算値(合計)が印字されている。これにより、食品毎に全ての原材料或いは添加物や特定原材料(アレルゲン)を印字し、更に、食品に含まれる全ての栄養成分の重複を解消し印字することにより、従来の全ての情報を印字したラベル印字長よりも短く印字することができるので経済的であり、従来よりもコンパクトで且つ多くの情報を顧客へ提供(サービス)することができる。
【0037】
図6に示すラベルL2は、図5に示したラベルL1の印字形式と異なる他の印字形式を示し、3個の商品に含まれる栄養成分に関する表示は前記ラベルL1と同じであるが、ここの商品の表示は、それぞれの購入個数と、3個の商品に含まれる原材料や添加物を、重複を解消してまとめて印字したものである。即ち、3個の商品に含まれる原材料や添加物は、図5のラベルL1に表示されているように、「×××ドーナツ」に含まれている「ココア」以外の原材料は3個の商品で重複している。従って、この重複する原材料或いは添加物の印字を解消することで、ラベルL2はラベルL1と比較して長さ方向を約1/3短いサイズにすることができ、これにより、食品に含まれる全ての原材料或いは添加物の印字と、食品に含まれる全ての栄養成分との両方の情報を更にコンパクトに印字することができると共に、従来の印字情報よりも多くの情報を顧客へ提供(サービス)することができる。更にラベル用紙(消耗品)のコスト削減を図ることができる。よって、情報伝達能力と経済的に優れたラベル発行装置を提供できる。
【0038】
前記ラベルL1、L2には図示の項目(例えば、栄養成分)に加えて、例えば、各栄養成分について基準量と比較して1日の必要摂取量に対する増減の旨を記号、或いは数値で表示してもよい。この場合、栄養成分の摂取量を制限されている顧客は、注意しなければならない栄養成分の摂取量を、計算することなく知ることが可能となり、健康管理に役立つものである。
【0039】
本発明のラベル発行装置は図示した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
(1)実施の形態では、栄養成分、原材料、添加物の印字に関し説明を行っているがこれに限定されず、例えば、顧客が購入する食品に含まれる全てのアレルギー成分を、重複するものについては加算して重複を解消し、その成分量の順に並べ替えて印字するようにしてもよい。
これにより、アレルギー成分の多い順に印字されることにより、顧客は購入時にアレルギー成分を目安に「購入する」、「購入しない」を決定することができる。又、見易い順でアレルギー成分が印字されるので、顧客はアレルギー物質による被害を未然に防止可能となる。
(2)実施の形態では、台紙レスのラベル用紙を使用するラベル発行装置について説明しているが、台紙にラベル用紙が剥離可能に仮着された一般的な台紙付きラベル用紙を使用するラベル発行装置でも同様である。
(3)実施の形態では、ラベル用紙からラベルを断裁するタイミングをラベル印字完了後で説明しているが、ラベル断裁のタイミングは印字前でもよい。何故ならば、印字するデータ量が分かっている為。但し、この場合は、断裁部の位置、或いは用紙搬送手段等の変更が必要となる。
(4)実施の形態では、計量を必要としない商品の栄養成分、原材料、添加物等をラベルに印字しているがこれに限らず、スーパーマーケット等で、ショーケースに陳列された惣菜等を計量して販売するのに使用される対面販売用電子秤装置でもよい。この場合、印字される項目として、顧客が購入する複数商品の栄養成分、原材料、添加物の他に重量、価格、消費期限(賞味期限)等を印字する。
【符号の説明】
【0040】
1…ラベル用紙 2…用紙搬送手段
3…印字部 4…断裁部
11…CPU 13…RAM(記憶手段)
14…操作部(選択手段) 15…表示部(選択手段)
17…通信部 L1、L2…ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状のラベル用紙を順次繰り出して、印字部で前記ラベル用紙に商品情報を印字し発行するラベル発行装置において、
少なくとも食品の識別情報と品名とを記憶する商品記憶手段と、
前記食品に含まれる原材料を、少なくとも原材料情報とその含有量とを記憶する原材料記憶手段と、
前記商品記憶手段と前記原材料記憶手段とをリンク付けるリンク手段と、
前記ラベル用紙へ印字する食品を前記商品記憶手段から選択する選択手段と、
を備え、
前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての原材料を前記原材料記憶手段より読み出し、前記読み出された原材料が重複する場合は、該重複する原材料の含有量を加算し、前記含有量の順に基づいて前記原材料をラベルに印字することを特徴とするラベル発行装置。
【請求項2】
ロール状のラベル用紙を順次繰り出して、印字部で前記ラベル用紙に商品情報を印字し発行するラベル発行装置において、
少なくとも食品の識別情報と品名とを記憶する商品記憶手段と、
前記食品に含まれる添加物を、少なくとも添加物情報とその含有量とを記憶する添加物記憶手段と、
前記商品記憶手段と前記添加物記憶手段とをリンク付けるリンク手段と、
前記ラベル用紙へ印字する食品を前記商品記憶手段から選択する選択手段と、
を備え、
前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての添加物を前記添加物記憶手段より読み出し、前記読み出された添加物が重複する場合は、該重複する添加物の含有量を加算し、前記含有量の順に基づいて前記添加物をラベルに印字することを特徴とするラベル発行装置。
【請求項3】
前記食品に含まれる栄養成分を、少なくとも栄養成分情報と成分量とを記憶する栄養成分記憶手段と、
前記商品記憶手段と前記栄養成分記憶手段とをリンク付けするリンク手段と、
を更に備え、
前記選択手段により選択された食品のラベル発行時に、前記食品が含む全ての栄養成分を前記栄養成分記憶手段より読み出し、前記読み出された栄養成分が重複する場合は、該重複する栄養成分の成分量を加算し、前記栄養成分をラベルに印字することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル発行装置。
【請求項4】
前記栄養成分のラベルへの印字は、成分量の順に並べ替えた順に基づいて栄養成分名とその成分量を印字することを特徴とする請求項3記載のラベル発行装置。
【請求項5】
前記栄養成分記憶手段は、栄養成分毎に一日の必要摂取量の目安となる基準値を更に記憶し、前記選択された食品のラベル発行時に、前記食品に含まれる栄養成分の成分量が前記基準値を上回る量或いは下回る量である場合、その旨をラベルに印字することを特徴とする請求項3又は4記載のラベル発行装置。
【請求項6】
前記ラベル用紙は、印字面と反対側の面が粘着面である台紙を有しないラベル用紙であって、前記印字部で印字される印字量に応じて当該ラベル用紙を所定長さに裁断する断裁部を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のラベル発行装置。
【請求項7】
前記ラベル発行装置は、
印字する商品情報を上位の管理装置から受信する通信部を備え、
前記通信部により上位管理装置から送信される商品情報に基づき、前記栄養成分或いは原材料或いは添加物をラベルに印字することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載のラベル発行装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−16300(P2011−16300A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−162800(P2009−162800)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】