ラベル貼付機ベルトシステム
ローラー(30、40)およびベルト(50)からなる1または複数の、望ましくは、2つのアセンブリ(10、110)を含むラベル貼付機システム(1)が記載される。各アセンブリ(10、110)のベルト(50、150)の少なくとも一部が互いに対して配置されることによって物品(80)受入通路が画定されるように、アセンブリ(10、110)が互いに整列配置される。アセンブリ(10、110)は、通路が、ジグザグ経路、比較的まっすぐな経路、および円弧状経路のすべてまたはいずれかで延在するように、配置構成される。ベルト(50、150)の速度を適切に制御するとともに通路形状を選択することによって、物品および特に複合曲面を有する物品(80)にラベル(82)を高速で貼付できるようになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2010年1月28日に出願された米国特許仮出願第61/299,151号に基づく優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書中に援用されるものである。
【0002】
[技術分野]
本発明は、収縮ラベルなどのラベルを曲面に、特に複合曲面に貼付する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
供給元または容器の中身などの情報を提供するために、ラベルを容器またはビンに貼付することが知られている。そのような容器およびビンは、多くの異なる種類の材料、たとえば洗剤、化学製品、パーソナルケア用品、モータオイル、飲料などを収容するために、多種多様な形状やサイズで使用できる。
【0004】
重合フィルム材料やフィルムフェースストックが、さまざまな分野でラベルとして使われてきた。重合ラベルは、装飾されたガラスやプラスチック容器にラベルイメージを全く与えないため、ますます多くの用途で、特に、透明重合ラベルとして望まれている。紙ラベルは、容器および容器内の内容物の両方または一方の視認性を妨げる。透明な重合ラベルは、容器、したがって、製品の視覚的美しさを強化する。消費者製品メーカーは、絶えず自社製品の外観の改善に努めており、パッケージ装飾市場での重合ラベルの人気は、紙ラベルの人気より急増している。重合フィルムラベルはまた、紙ラベルの特性と比較して、より大きな抗張力と耐摩耗性などの優れた機械的特性を有する。
【0005】
従来の重合感圧性(PSA)ラベルを、曲面および複雑な形状の両方または一方を有する容器に、曲面のしわ、ダーツ、または浮き上がりを起こすことなく、滑らかに接着させることは難しいことがよくある。その結果、複合曲面を有するこの種の容器には、熱収縮性スリーブラベルが、一般的に使用されてきた。表示やその他のマーキングを曲面へ貼付する別の方法として、ダイレクトスクリーン印刷がある。熱収縮性スリーブタイプラベルのためのラベル貼付動作は、熱収縮性フィルム製のチューブまたはスリーブを作り、それを容器の上に置いて加熱し、それによって、フィルムを収縮させて、容器の大きさおよび形状に順応させる処理および方法を使って実行される。あるいは、容器を収縮ラベルで完全に巻き付け、収縮フィルムをフィルム材料の連続ロールから直接容器に貼付し、次に、熱を加えて、巻きつけられたラベルを容器に順応するように貼付する処理が使われる。どうしても、ラベル不具合が、ラベル貼付処理またはラベル貼付後の処理で、単純なまたは複合形状のビンの貼付動作中に、生じることが多い。これらの不良貼付ラベルにより、コストがかさむことになる高廃棄物または余分の処理ステップが生じる結果となる。
【0006】
感圧性の収縮ラベルを貼付するための他のプロセスは周知である。ある一定の用途では、ラベルは、容器に貼付され、加熱されて、その後、不具合が発生している場合はそのような不具合を最小限に抑えるために拭き取られる。感圧性の収縮ラベルの加熱と拭き取りプロセスが別々の場合、最初に縁端部の不具合が生じ、その後取り除かれることになるが、それにはある問題が存在する。縁端部不具合の形成は、通常、ビンのほぼ同じ領域に発生するが、不具合は正確に同じ箇所には発生しないし、同じ大きさでも同じ数でも発生しない。本明細書では一括して「ダーツ」と呼ぶこれらの不具合は、場合によっては、熱で収縮されるものである。これらの不具合は収縮するので、ダーツを含むラベルの領域は、ラベルダーツの上のインクと印刷とともに縮小される。ダーツの収縮によって、印刷が収縮し、その上印刷の歪曲が発生する。ダーツの大きさおよび印刷忠実度に応じて、歪曲は、目で見て分かるかもしれないし、場合によっては、重大なことになる可能性がある。この歪曲は、ラベルの収縮領域の印刷のタイプまたは品質を制限する可能性がある。したがって、完全にダーツの形成を避けることが、大きな利益となるであろう。
したがって、収縮ラベルを、ダーツや他の不具合の発生なしに曲面や特に複合曲面に貼付できるであろうプロセスおよび関連システムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,264,532号
【特許文献2】米国特許第5,164,444号
【特許文献3】米国特許第5,623,011号
【特許文献4】米国特許第6,306,982号
【特許文献5】米国特許第5,705,551号
【特許文献6】米国特許第5,232,958号
【特許文献7】米国特許第3,239,478号
【特許文献8】米国特許第3,251,905号
【特許文献9】米国特許第3,390,207号
【特許文献10】米国特許第3,598,887号
【特許文献11】米国特許第4,219,627号
【特許文献12】米国特許第3,639,521号
【特許文献13】米国特許第4,208,356号
【特許文献14】米国特許第3,113,986号
【特許文献15】米国特許第4,226,952号
【特許文献16】米国特許第4,578,429号
【特許文献17】米国特許第4,657,970号
【特許文献18】米国特許第4,795,782号
【特許文献19】米国特許第6,153,288号
【特許文献20】米国特許第6,106,982号
【特許文献21】国際公開第WO2008/124581号
【特許文献22】米国特許出願公開第2009/0038736号
【特許文献23】米国特許出願公開第2009/0038737号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】ポリマー科学および工学の百科事典、第13巻、ワイリーインターサイエンス出版社(ニューヨーク、1988)Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 13, Wiley-Interscience Publishers (New York, 1964)
【非特許文献2】ポリマー科学および技術、第1巻、インターサイエンス出版社(ニューヨーク、1964) Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 1, Wiley-Interscience Publishers (New York, 1964)
【非特許文献3】ポリマー科学とエンジニアリングの百科事典、第2巻、(1985)ジョンワイリーアンドサンズ社、ニューヨーク、325〜326頁(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 2, (1985) John Wiley & Sons, Inc., New York, pp. 325-326)
【非特許文献4】ジェーイーマクグラースによるブロック共重合体、科学技術、デールジェーマイヤー編、ハーウッドアカデミー出版社、1979、1〜5頁(by J. E. McGrath in Block Copolymers, Science Technology, Dale J. Meier, Ed., Hardwood Academic Publishers, 1979, pages 1-5)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
以前から周知のプロセスおよびラベル貼付システムに関連する困難さおよび欠点は、本プロセスおよびシステムで克服される。それらのすべてを本明細書で非常に詳細に説明する。
一態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在する。
【0010】
別の態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに平行に整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、第1のベルトの速度は、第2のベルトの速度とは異なる。
【0011】
さらに別の態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、通路は、比較的まっすぐな方向に延在する。
【0012】
さらに別の態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、通路は、円弧状に延在する。
【0013】
さらにまた別の態様では、本発明は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法を提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって少なくとも2つの異なる方向に延在する領域を有する物品受入通路が画定されるように、第1と第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所へ接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程を含む。第2の場所は、第1の場所の下流で、少なくとも2つの異なる方向に延在する通路の領域に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0014】
別の態様では、本発明は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法を提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに平行に整列配置されることによって物品受入通路が画定されるように、第1および第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1の速度で第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第1の速度とは異なる第2の速度で第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所に接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程をさらに含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0015】
さらにまた別の態様では、本発明は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法を提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、第1および第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方式は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所に接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程をさらに含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0016】
さらに別の態様では、本発明はまた、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法も提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、第1および第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所に接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程を含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0017】
別の態様では、本発明は、重合フィルムとそのフィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、物品にラベルを貼付する装置とを含むラベル貼付システムを提供する。装置は、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、第1のベルトが第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、第2のベルトが第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含む。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとが互いに対して配置される。通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在する。
【0018】
さらに別の態様では、本発明は、重合フィルムとそのフィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、物品にラベルを貼付する装置とを含むラベル貼付システムを提供する。装置は、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、第1のベルトが第1の複数のローラーのまわりに延在するものであり、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、第2のベルトが第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含む。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとが互いに対して配置される。通路は、比較的まっすぐな方向に延在する。
【0019】
さらに別の態様では、本発明は、重合フィルムとそのフィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、物品にラベルを貼付する装置とを含むラベル貼付システムを提供する。装置は、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、第1のベルトが第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、第2のベルトが第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含む。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとが互いに対して配置される。通路は、円弧状に延在する。
【0020】
明らかに、本発明は、別の異なる実施形態が可能であり、いくつかの詳細は、さまざまな箇所で、すべて、本発明を逸脱しない範囲で修正が可能である。したがって、図面および説明は、単なる例示として捉えられるべきであり、発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明による好ましい実施形態のシステムの斜視図である。
【0022】
【図2】図2は、図1で示した好ましい実施形態のシステムの上面図である。
【0023】
【図3】図3は、図2に示したシステムで使われるローラーとベルトの機構の部分概略図である。
【0024】
【図4】図4は、図1に示した好ましいシステムで使われるローラーとベルトの部分の詳細な斜視図である。
【0025】
【図5】図5は、図1〜図2に示した好ましいシステムの側面図である。
【0026】
【図6】図6は、本発明のシステムで使われる好ましい実施形態のベルト構造の概略図である。
【0027】
【図7】図7は、本発明のシステムで使われる別の好ましい実施形態のベルト構造の概略図である。
【0028】
【図8】図8は、本発明による別のシステムと、いくつかの考えられる動作モードとを示す図である。
【図9】図9は、本発明による別のシステムと、いくつかの考えられる動作モードとを示す図である。
【図10】図10は、本発明による別のシステムと、いくつかの考えられる動作モードとを示す図である。
【0029】
【図11】図11は、本発明によるさらなるシステムを示す図である。
【図12】図12は、本発明によるさらなるシステムを示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明は、さまざまな容器の外側の曲面などの曲面上にラベルおよびフィルムを貼付するための手法、方法、部品、および装置の更なる進歩を提供する。本発明をラベルまたはフィルムを容器に貼付する観点から説明したが、本発明が容器に限定されないことは明白である。その代わりに、本発明は、ほとんどどのような種類の物品の表面へも、さまざまなラベルまたはフィルムを貼付するのに使うことができる。本発明は、特に、湾曲した容器面へ収縮ラベルを貼付することを趣旨とする。本発明はまた、特に、さまざまな容器の複合曲面に熱収縮ラベルなどのラベルを貼付することを趣旨とする。本明細書では、曲面または複合曲面を有する容器を引き合いに出す。曲面とは、湾曲した軌道に沿って移動する線によって画定される表面である。複合曲面とは、前述の線が曲線である特定の種類の曲面である。複合曲面の例は、球、双曲放物面、および半球体の外面を含むが、これに限定されるものではない。
【0031】
本発明が、平面および単純な曲面を含む多種多様な表面にラベルおよびフィルムを貼付するために使用できることは明白である。しかし、本明細書で極めて詳細に説明するように、本発明は、複合曲面、特に外方に延在する複合曲面への、ラベルおよびフィルムの貼付に好適である。
【0032】
ラベル/フィルム
本発明が対象としているラベル構造に有用な重合フィルムの貼付は、望ましくは、バランスのよい収縮特性を備えている。バランスのよい収縮特性によって、フィルムは、複数の方向に収縮でき、それによって、ラベルが湾曲した表面に貼付されるとき、複合曲面の輪郭をなぞるようになる。バランスの悪い収縮性のフィルム、つまり、一方の方向に強度の収縮を有し、他方の方向には収縮を和らげる低い収縮を有するフィルムの使用は可能である。バランスのよい収縮性を有するフィルムの有用性によって、より広い種類のラベル形状をより広い種類の容器の形状に貼付することが可能になる。一般に、バランスのよい収縮特性を有するフィルムが好ましい。
【0033】
一実施形態では、重合フィルムは、ASTM手順D1204により測定したとき、少なくとも一方の方向に90℃で少なくとも10%の極限収縮率(S)を有し、他方の方向では、収縮は、S+/−20%の範囲内である。別の実施形態では、フィルムは、少なくとも一方の方向に70℃で約10%〜約50%の極限収縮率(S)を有し、他方の方向では、収縮は、S+/−20%の範囲内である。一実施形態では、極限収縮率(S)は、90℃で少なくとも10%であり、他方の方向では、収縮は、S+/−20%の範囲内である。一実施形態において、フィルムの収縮開始温度は、約60℃〜約80℃の範囲内である。
【0034】
収縮フィルムは、熱的に収縮可能であり、かつ、印刷、型抜き、およびラベル熱転写を含む従来のレベル貼付装置およびラベル貼付処理を使って供給されるために、十分な剛性を有していなければならない。必要とされるフィルムの剛性は、ラベルの大きさ、貼付速度、および使用されるラベル貼付装置に依存する。一実施形態では、収縮フィルムは、L&W曲げ抵抗試験により測定されたとき、少なくとも5mNの機械方向(Md)剛性を有する。一実施形態では、収縮フィルムは、少なくとも10mN、または少なくとも20mNの剛性を有する。収縮フィルムの剛性は、高いライン速度で剥離プレート上にラベルを適切に供給するために重要である。
【0035】
一実施形態では、型抜きラベルは、少なくとも毎分30ユニット、望ましくは、少なくとも毎分250ユニット〜少なくとも毎分500ユニットのライン速度の自動化ラベル貼付ライン処理で物品または容器に貼付される。本発明は、毎分700〜800ユニット以上の速度で動作する処理で使用できるであろうと考えられる。
【0036】
一実施形態では、収縮フィルムは、ASTM D882で測定したとき、約138,000,000N/m2〜約2,760,000,000N/m2の機械方向(MD)、および、約138,000,000N/m2〜約2,760,000,000N/m2の横(または交差)方向(TD)で、2%の正割係数を有する。別の実施形態では、フィルムの正割係数2%は、機械方向で約206,000,000N/m2〜約2,060,000,000N/m2であり、横方向で約206,000,000N/m2〜約2,060,000,000N/m2である。フィルムは、機械方向より横方向に低い係数を有し、ラベルは、簡単に供給(MD)される一方、TDでは、順応性および絞出し性のために十分に低い係数を維持するようになる。
【0037】
重合フィルムは、従来の処理で作ることができる。たとえば、フィルムは、二軸延伸処理、幅出し処理を使って製造でき、あるいは、ブローフィルムを含んでもよい。
【0038】
ラベルに役立つ収縮フィルムは、単層構造または複層構造であってもよい。収縮フィルムの単層または複層は、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ乳酸、共重合体、およびそれらの混合物から選ばれるポリマーから作ることができる。
【0039】
ポリオレフィンは、カーボン二重結合に1つ以上のカーボンを付加した脂肪族炭化水素であるオレフィンのホモポリマーまたは共重合体を含む。オレフィンは、1−ブテンなどのアルファ−オレフィンとして知られる1−アルケンと、2−ブテンなどのカーボンチェーンの非末端炭素原子の上のカーボン二重結合にカーボンがある内部アルケンとを含むアルケンと、シクロヘキセンおよびノルボルナジエンなどのカーボン二重結合に1つ以上のカーボンがある環状オレフィンと、1,4−ブタジエンおよびイソプレンなどのカーボン二重結合に2つ以上のカーボンがある非環状脂肪族炭化水素である環状ポリエンとを含む。ポリオレフィンは、ポリプロピレンホモポリマなどの単一アルケンモノマーからのアルケンホモポリマと、プロピレンエチレン共重合体およびプロピレン−エチレン−ブタジエン共重合体などの第1にリストされたアルケンが共重合体の主要成分である少なくとも1つのアルケンモノマーおよび1つ以上の添加オレフィンモノマーからのアルケン共重合体と、単一環状オレフィンモノマーからの環状オレフィンホモポリマーと、第1にリストされた環状オレフィンは、共重合体の主要な成分である少なくとも1つの環状オレフィンモノマーおよび1つ以上の添加オレフィンモノマーからの環状オレフィン共重合体と、前述のオレフィンポリマーのうちのいずれかの混合物とを含む。
【0040】
一実施形態では、収縮フィルムは、コア層と少なくとも1枚の皮層とを含む多層フィルムである。皮層は、印刷可能な皮層であるとよい。一実施形態では、多層収縮フィルムは、コア層および2枚の皮層を含み、該多層収縮フィルムでは、少なくとも1枚の皮層で印刷が可能である。多層収縮フィルムは、同時押出し成形フィルムであってもよい。
【0041】
フィルムは、12〜500、または12〜300、または12〜200、または25〜75ミクロンの範囲の厚さであるとよい。フィルムの層の違いは、熱可塑性ポリマー成分、添加剤成分、配向、厚さ、またはそれらの組合せの相違を含むといえる。コア層の厚さは、フィルムの厚さの50〜95%、または60〜95%、または70〜90%であるとよい。皮層の、または2枚の皮層の組合せの厚さは、フィルムの厚さの5〜50%、または5〜40%、または10〜30%であるとよい。
【0042】
フィルムは、印刷適性または接着剤に対する接着力の観点から性能を強化するために、1つの表面または表裏両面をさらに処理されるとよい。この処理には、たとえば、ラッカーなどの表面被覆の塗布、表面にコロナ放電を含むために高エネルギ放電の印加、表面への火炎処理の適用、または前述の処理のうちのいずれかの組合せが、含まれる。本発明の実施形態では、フィルムは、両面とも処理される。別の実施形態では、フィルムは、一方の面は、コロナ放電で処理され、他方の面は、火炎処理される。
【0043】
収縮フィルムの層は、必要に応じて、顔料、充填剤、安定剤、光保護剤、または他の適切な調整剤を含むとよい。フィルムはまた、粘着防止剤、スリップ添加剤、および帯電防止剤を含むとよい。有用な粘着防止剤には、粘土、滑石、炭酸カルシウム、およびガラスなどの無機粒子が含まれる。本発明に有用なスリップ添加物には、ポリシロキサン、ワックス、脂肪アミド、脂肪酸、金属石鹸、および二酸化ケイ素、合成アモルファス二酸化ケイ素、およびポリテトラフルオロエチレン粉などの微粒子が含まれる。本発明に有用な帯電防止剤には、アルカリ金属スルホン酸塩、ポリエーテル変性ポリジオルガノシロキサン、ポリアルキルフェニルシロキサン、および三級アミンが含まれる。
【0044】
一実施形態では、収縮フィルムは、閉じ込められた空気を、ラベルとラベルが接着される物品との間の境界面から解放できるように、微小穿孔される。別の実施形態では、収縮フィルムは、流体が接着剤から、または物品の表面から逃げられるように透過性である。一実施形態では、通気孔または切れ込みが、収縮フィルムに設けられる。
【0045】
本発明は、多種多様なラベル、フィルム、および他の部材の貼付に、処理に、および別の方法でそれらと関連して使用できる。たとえば、本発明は、収縮ラベル、感圧性ラベル、感圧性の収縮ラベル、熱シールラベル、および包装およびラベル技術分野で周知のほとんどあらゆる種類のラベルまたはフィルムとともに使用できる。
【0046】
接着剤およびラベルの更なる態様
有用な感圧接着剤(PSA)の説明は、非特許文献1(ポリマー科学および工学の百科事典、第13巻、ワイリーインターサイエンス出版社(ニューヨーク、1988))で見ることができる。有用なPSAのさらなる説明は、非特許文献2(ポリマー科学および技術、第1巻、インターサイエンス出版社(ニューヨーク、1964))で見ることができる。アクリル系PSA、ゴム系PSA、およびシリコーン系PSAを含む従来のPSAが有用である。PSAは、溶媒系接着剤であっても、または水性系接着剤であってもよい。ホットメルト接着剤を使ってもよい。一実施形態では、PSAは、アクリル乳化接着剤を含む。
【0047】
接着剤および接着剤が貼付されるフィルムの面は、良好な接着剤定着を可能にするために、十分な親和性を有する。一実施形態では、接着剤は、ラベルを、貼付後最高24時間以内にPET容器からきれいに除去できるように選択される。接着剤はまた、接着剤の成分が、フィルム内に移らないようにも選択される。
【0048】
一実施形態では、接着剤は、アクリル系ポリマーから作ることができる。基体に付着する十分な粘着性を有する接着剤層を形成できるあらゆるアクリル系ポリマーが、本発明で機能できると考えられる。特定の実施形態では、感圧性接着剤層のためのアクリルポリマーは、約4〜約12の炭素原子をアルキル基に含む少なくとも1つのアルキルアクリル酸塩モノマーの重合から作られる該アクリルモノマーを含み、特許文献1(米国特許第5,264,532号)で開示されたように、約35〜95重量%の量のポリマーまたは共重合体から得られる。任意で、アクリル系感圧接着剤は、単一重合種から作ってもよい。
【0049】
アクリルポリマーを含むPSA層のガラス転移温度は、特許文献1(米国特許第5,264,532号)によって教示されるように、共重合体内の極域または「剛直モノマー」の量を調節することによって変えることができる。アクリル共重合体に含まれる剛直モノマーの重量パーセントが大きいほど、ポリマーのガラス転移温度は高い。本発明にとって有用と考えられる剛直モノマーは、約0〜約35重量%のポリマーの範囲の重さによる濃度で、ビニルエステル類、カルボン酸、およびメタクリル酸塩を含む。
【0050】
PSAは、特許文献2(米国特許第5,164,444号)(アクリルエマルジョン)、特許文献3(米国特許第5,623,011号)(粘着しやすくしたアクリルエマルジョン)、および特許文献4(米国特許第6,306,982号)で教示されたPSAなどのアクリル系であるとよい。接着剤はまた、特許文献5(米国特許第5,705,551号)(ゴムホットメルト)で教示された接着剤などのゴム系であるとよい。接着剤はまた、特許文献6(米国特許第5,232,958号)(UV硬化アクリル)、および特許文献6(米国特許第5,232,958号)(EB硬化)で教示された接着剤などの開始剤および他の成分を含む放射線硬化可能混合物を含むこともできる。これらの特許はアクリル接着剤に関係する。これらの特許の開示は、参照により、本明細書に援用される。
【0051】
市販のPSAは、本発明に役立つ。これらの接着剤の例は、ミネソタ州、セントポールのH.B.フラー社(H.B. Fuller Company, St. Paul, Minn.)から入手可能なHM−1597、HL−2207−X、HL−2115−X、HL−2193−XなどのホットメルトPSAを含む。他の有用な市販のPSAは、オハイオ州、コロンブスのセンチュリーアドヘッシブ社(Century Adhesives Corporation, Columbus, Ohio)から入手可能なPSAを含む。別の有用なアクリルPSAは、特許文献4(米国特許第6,306,982号)の例2であまねく記載されたように、粘着性付与分散粒子を含むエマルジョンポリマー粒子の混合物を含む。ポリマーは、重量平均直径が約0.2ミクロンのラテックス粒径および約60%のジェル含有量をもたらす、特許文献2(米国特許第5,164,444号)で記載されたようなアクリル酸2−エチルヘキシル、酢酸ビニル、ジオクチルマレアート、およびアクリルとメタクリル酸コモノマーのエマルジョン重合によって作られる。
【0052】
ホットメルト接着剤の商業例は、ウィスコンシン州、ウォーワトサのアトフィンドリー社(Ato Findley, Inc., of Wauwatusa, Wis.)で売られているH2187−01である。さらに、特許文献7(米国特許第3,239,478号)で記載されたゴム系ブロック共重合体PSAもまた、本発明の接着剤構造で使用できる。この特許は、より完全に以下で記載するそのようなホットメルト接着剤の開示のために、参照することにより、本明細書に援用される。
【0053】
別の実施形態では、感圧接着剤は、ジブロック構造A−−B、トリブロックA−−B−−A、放射または連結構造(A−−B)nによって代表される、線形、枝分かれ、結合、または放射のブロック共重合体を含む有用なゴム系エラストマー材料を含むゴム系エラストマー材料と、これらの化合物とを含む。ただし、Aは、室温では、非ゴム様、ガラス質様、または結晶質様であるが、より高い温度では、流体である硬質熱可塑性相またはブロックを意味し、Bは、稼働温または室温で、ゴム様、またはエラストマー様である柔らかいブロックを意味する。これらの熱可塑性エラストマーは、約75〜約95重量%のゴムのような部分と、約5〜約25重量%の非ゴムのような部分とを含むとよい。
【0054】
非ゴムのような部分または硬いブロックは、単環式および多環式の芳香族炭化水素類のポリマー、より詳細には、事実上単環式または二環式であってもよいビニル置換芳香族炭化水素類を含む。ポリイソプレン、ポリブタジエン、およびスチレンブタジエンゴムなどのゴム様材料は、ゴム様ブロックまたは部分を作るのに使用できる。特に有用なゴムのような部分は、エチレン/ブチレンまたはエチレン/プロピレン共重合体のポリジエンおよび飽和オレフィンゴムを含む。後者の有用なゴムは、水素化処理によるポリブタジエンおよびポリイソプレンなどの対応する不飽和ポリアルキレン部分から得ることができる。
【0055】
ビニル芳香族炭化水素類のブロック共重合体と、使用可能な共役ジエンとは、エラストマー特性を示すそれらのうちのいずれかを含む。ブロック共重合体は、ジブロック、トリブロック、マルチブロック、スターブロック、ポリブロック、またはグラフトブロックの共重合体であるとよい。この明細書を通して、ブロック共重合体の構造特徴に関する用語、ジブロック、トリブロック、マルチブロック、ポリブロック、およびグラフトまたはグラフトブロックは、非特許文献3(ポリマー科学とエンジニアリングの百科事典、第2巻、(1985)ジョンワイリーアンドサンズ社、ニューヨーク、325〜326頁)、および非特許文献4(ジェーイーマクグラースによるブロック共重合体、科学技術、デールジェーマイヤー編、ハーウッドアカデミー出版社、1979、1〜5頁)などの文献で定義された通常の意味が与えられるものとする。
【0056】
そのようなブロック共重合体は、最高約40重量%のビニル芳香族炭化水素を含有するビニル芳香族炭化水素類を含むビニル芳香族炭化水素類にさまざまな比の共役ジエン含むことができる。したがって、線形、放射対称、または放射非対称であり、かつ、式A−−B、A−−B−−A、A−−B−−A−−B、B−−A−−B、(AB)0,1,2...BAなどによって表される構造を有するマルチブロック共重合体は、使用可能である。ただし、Aは、ビニル芳香族炭化水素のポリマーブロックである、あるいは、共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素漸減共重合体ブロックであり、Bは、共役ジエンのゴム状ポリマーブロックである。
【0057】
ブロック共重合体は、モノマーの連続添加、モノマーの漸増添加、またはたとえば、特許文献8(米国特許第3,251,905号)、特許文献9(米国特許第3,390,207号)、特許文献10(米国特許第3,598,887号)、および特許文献11(米国特許第4,219,627号)に図示されたような結合技術を含む周知のブロック重合手順または共重合手順のうちのいずれかによって調製できる。周知のように、漸減共重合体ブロックは、共役ジエンの混合物と、ビニル芳香族炭化水素モノマーとを、それらの共重合反応率の違いを使用して共重合することによりマルチブロック共重合体に組み込むことができる。特許文献8(米国特許第3,251,905号)、特許文献12(米国特許第3,639,521号)、および特許文献13(米国特許第4,208,356号)を含むさまざまな特許文献に、漸減共重合体ブロックを含むマルチブロック共重合体の調製が記載されている。
【0058】
ポリマーおよび共重合体を調製するために使用できる共役ジエンは、4〜約10の炭素原子、より一般には、4〜6の炭素原子を含む共役ジエンである。例は、1,3−ブタジエン、2−メチル−1、3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1、3−ブタジエン、クロロプレン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、その他から含まれる。これらの共役ジエンの混合物もまた使用できる。
【0059】
共重合体を調製するために使用できるビニル芳香族炭化水素類の例は、スチレンおよびさまざまな置換スチレン、たとえば、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−第三−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、アルファ−メチルスチレン、ベータ−メチルスチレン、p−イソプロピルスチレン、2,3−ジメチルスチレン、o−クロロスチレン、p−クロロスチレン、o−ブロモスチレン、2−クロロ−4−メチルスチレン、その他を含む。
【0060】
共役ジエンおよびビニル芳香族化合物の上記の共重合体の多くは、市販である。水素化処理前のブロック共重合体の数平均分子量は、約20,000〜約500,000、または約40,000〜約300,000である。
【0061】
共重合体内の個々のブロックの平均分子量は、特定限度内で変動する。ほとんどの場合、ビニル芳香族のブロックは、約2000〜約125,000程度、または約4000と60,000との間の数平均分子量を有する。水素化処理の前か後の共役ジエンブロックは、約10,000〜約450,000程度、または約35,000〜150,000程度の数平均分子量を有する。
【0062】
また、水素化処理の前の共役ジエン部のビニル含有量は、一般に、約10%〜約80%、または約25%〜約65%であり、特に変性ブロック共重合体がゴム様の弾力を示すことが望まれる場合には、35%〜55%である。ブロック共重合体のビニル含有量は、核磁気共鳴によって測定できる。
【0063】
ジブロック共重合体の特定の例は、ブタジエンスチレン(SB)、スチレン−イソプレン(SI)、およびそれらの水素化された派生物を含む。トリブロックポリマーの例は、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、アルファ−メチルスチレン−ブタジエン−アルファ−メチルスチレン、およびアルファ−メチルスチレン−イソプレンアルファ−メチルスチレンを含む。本発明の接着剤として有効な市販のブロック共重合体の例は、クラトン(KRATON)の商品名の下でクラトンポリマーズ有限責任会社(Kraton Polymers LLC)から入手可能なものを含む。
【0064】
1,4と1,2異性体の混合物のゴム様の部分を含むSBS共重合体の水素化処理と同時に、スチレン−エチレン−ブチレンスチレン(SEBS)ブロック共重合体は、得られる。同様に、SISポリマーの水素化処理は、スチレン−エチレンプロピレンスチレン(SEPS)ブロック共重合体を産出する。
【0065】
ブロック共重合体の選択的な水素化処理は、レーニーニッケルのような触媒、プラチナ、パラジウム、その他などの貴金属、および可溶性遷移金属触媒の存在下で、水素化処理を含むさまざまな周知の処理によって実行できる。使用できる好適な水素化処理は、ジエン含有ポリマーまたは共重合体が、シクロヘキサンなどの不活性炭化水素希釈剤で溶かされて、可溶性水素化触媒の存在下で水素との反応によって水素化される水素化処理である。そのような手順は、特許文献14(米国特許第3,113,986号)および特許文献15(米国特許第4,226,952号)に記載されている。ブロック共重合体のそのような水素化処理は、水素化処理前のブロック共重合体の元の不飽和内容の約0.5%から約20%の残留不飽和内容をポリジエンブロック内に有する選択的水素化共重合体を作る程度まで、ある方法で実行される。
【0066】
一実施形態では、ブロック共重合体の共役ジエン部分は、少なくとも90%飽和され、より多くの場合、少なくとも95%飽和される一方、ビニル芳香族部分は、かなり水素化されない。特に有用な水素化ブロック共重合体は、スチレン−(エチレン/プロピレン)−スチレンブロックポリマーなどのスチレン−イソプレン−スチレンのブロック共重合体の水素化生成物である。ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体が水素化されるとき、ポリマーの1,2−ポリブタジエン対1,4−ポリブタジエンの比は、約30:70〜約70:30であることが望ましい。そのようなブロック共重合体が水素化されるとき、結果として生じる生成物は、エチレンおよび1−ブテン(EB)の規則性共重合体ブロックに類似している。上記したように、共役ジエンが、イソプレンとして使用されたとき、結果として生じる水素化生成物は、エチレンおよびプロピレン(EP)の規則性共重合体ブロックに類似している。
【0067】
いくつかの選択的水素化ブロック共重合体は、一般商標名称「Kraton G.」の下で、クラトンポリマーズ社から市販されている。一例は、約30重量%のスチレンエンドブロックを含む水素化SBSトリブロックと、エチレンおよび1−ブテン(EB)の共重合体であるミッドブロックとであるクラトンG1652である。G1652の低分子量バージョンは、クラトンG1650の名称の下で利用可能である。クラトンG1651は、約33重量%のスチレンを含む別のSEBSブロック共重合体である。クラトンG1657は、約13重量%のスチレンを含むSEBSジブロック共重合体である。このスチレン含有量は、クラトンG1650およびクラトンG1652のスチレン含有量より低い。
【0068】
別の実施形態では、選択的水素化ブロック共重合体を、次式に示す。すなわち、Bn(AB)oAp、ただし、n=0または1である。oは、1〜100である。pは、0または1である。水素化処理前の各Bは、主に、約20,000〜約450,000の数平均分子量を有する重合共役ジエン炭化水素ブロックである。各Aは、主に、約2000〜約115,000の数平均分子量を有する重合ビニル芳香族炭化水素ブロックである。Aのブロックは、共重合体の約5%〜約95重量%を構成している。ブロックBの不飽和は、元の不飽和の約10%未満である。別の実施形態では、ブロックBの不飽和は、水素化処理と同時に、その元の値の5%未満に減らされ、水素化ブロック共重合体の平均的不飽和は、その元の値の20%未満に減らされる。
【0069】
ブロック共重合体はまた、前述のように、アルファ、ベータオレフィン性不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸試薬をビニル芳香族炭化水素類および共役ジエンの選択的水素化ブロック共重合体に反応させることによって得ることができるような官能化重合体を含むことができる。グラフトブロック共重合体中のカルボン酸試薬の反応は、遊離基開始剤の存在の下で、溶液中でまたは溶融処理によって引き起こせる。
【0070】
カルボン酸試薬でグラフト化された共役ジエンおよびビニル芳香族炭化水素類のさまざまな選択的水素化ブロック共重合体の調製は、特許文献16(米国特許第4,578,429号)、特許文献17(米国特許第4,657,970号)、および特許文献18(米国特許第4,795,782号)など多数の特許文献に記載されている。これらの特許の開示は、共役ジエンおよびビニル芳香族化合物のグラフト化選択的水素化ブロック共重合体、およびそのような化合物の調製に関する。特許文献18(米国特許第4,795,782号)は、溶解処理および溶融処理によるグラフト化ブロック共重合体の調製を記載して例示している。特許文献16(米国特許第4,578,429号)は、二軸押出機内の溶融反応による2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペロキシ)ヘキサンを含む無水マレイン酸を含むクラトンG1652(SEBS)ポリマーのグラフトの例を含む。
【0071】
スチレンおよびブタジエンの市販のマレイン化された選択的水素化共重合体の例は、多くの場合、マレイン化された選択的水素化SEBS共重合体と呼ばれるクラトンFG1901X、FG1921X、およびFG1924Xを含む。FG1901Xは、無水コハク酸として結合官能性を約1.7重量%、および約28重量%のスチレンを含む。FG1921Xは、無水コハク酸として結合官能性を約1重量%、および約29重量%のスチレンを含む。FG1924Xは、約13%のスチレン、および無水コハク酸としての約1%の結合官能性を含む。
【0072】
有用なブロック共重合体はまた、日本国、東京都、千代田区、丸の内2−1、日本ゼオン社からも入手可能である。たとえば、クインタック(Quintac)3530は、日本ゼオン社から入手可能で、線形スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体であると考えられている。
【0073】
本質的に粘着性がない不飽和エラストマーポリマー、他のポリマー、および共重合体は、外用粘着付与剤と混合すると、粘着性を与えることができる。粘着付与剤は、通常、炭化水素樹脂、木材樹脂、松脂、松脂誘導体、その他同種類のものである。それらは、総粘着性の組成物の約40重量%〜約90重量%、または約45重量%〜約85重量%の範囲にわたる濃度で存在するとき、感圧接着剤特性をエラストマーポリマー接着剤調合物に与える。約40重量%未満の粘着付与添加物を含む配合物は、通常、十分な「急速貼付力」または初期粘着力を示さず、感圧接着剤として機能し、したがって、本質的に粘着性がない。他方、粘着性添加物の高過ぎる濃度を有する配合物は、一般に、粘着力が小さ過ぎるため、緊急の発明によって作られる構造の大部分の意図された使用法で適切な働きを示さない。
【0074】
エラストマーポリマー組成物と互換性を持つ、当業者には周知のあらゆる粘着付与剤が、本発明の実施形態で使用可能であると考えられる。有用性が見られるそのような粘着付与剤の1つは、ウィングタック10(Wingtak 10)、合成ポリテルペン樹脂であり、これは、室温では液体であり、オハイオ州、アクロンのグッドイヤータイヤアンドラバー社(Goodyear Tire and Rubber Company of Akron, Ohio)によって販売されている。ウィングタック95もまた、主に、ピペリレンおよびイソプレンから誘導されるポリマーを含む、グッドイヤー社(Goodyear)から入手可能な合成粘着付与剤樹脂である。他の適切な粘着性付与添加物は、エスコレッツ1310(Escorez)、脂肪族炭化水素樹脂、およびエコレッツ2596、C5〜C9(芳香族変性脂肪族)樹脂であり、両方ともテキサス州、アーヴィングのエクソン(Exxon of Irving, Tex.)によって製造されている。もちろん、当業者には明白であるが、さまざまな異なる粘着性付与添加物は、本発明を実施するために使用できる。
【0075】
粘着性付与剤に加えて、他の添加物を、望ましい特性を与えるために、PSAに含めることができる。たとえば、可塑剤を含めることができる。それらは、エラストマーポリマーを含む粘着性組成物のガラス転移温度を低下させることが知られている。有用な可塑剤の例は、テキサス州のシェルル−ブリカント社(Shell Lubricants of Texas)から入手可能なシェルフレックス371(Shellflex 371)、ナフテン処理油である。酸化防止剤も、粘着性の組成物に含むことができる。適切な酸化防止剤は、ニューヨーク州、ホーソンのチバ−ガイギー社(Ciba-Geigy, Hawthorn, N.Y.)から入手可能なイルガフォス168(Irgafos 168)およびイルガノックス565(Irganox 565)を含む。ワックスおよび界面活性剤などのカッティング剤も、接着剤に含めてもよい。
【0076】
感圧接着剤は、溶媒、エマルジョン、または懸垂液から、あるいは、ホットメルトとして塗布してもよい。接着剤は、どのような既知の方法によってでも収縮フィルムの内側表面に塗布できる。たとえば、接着剤は、金型コーティング、カーテンコーティング、噴霧、浸漬、回転、グラビアまたはフレキソ印刷技術によって塗布できる。接着剤は、連続層、不連続層、またはパターンで収縮フィルムに塗布できる。パターン塗布された接着剤層は、実質的に、フィルムの内側表面全体を覆う。本明細書で使われるように、「実質的に覆う」は、フィルム面を連続的に覆うパターンを意味すると解釈され、フィルムの先端部または後端部に沿った細片、またはフィルム上の点溶接としてのみ塗布された接着剤を含むとは解釈されない。
【0077】
一実施形態では、粘着性の制振材がラベルをより容易に複合形状物品に貼付できるように、接着剤層の部分に塗布される。一実施形態では、インクドットまたはマイクロビーズなどの非接着材は、ラベルが貼付され、接着剤層が物品の表面を滑ること、およびラベルと物品との間の境界面に閉じ込められた空気が逃げることの両方または一方ができるように、接着剤面の少なくとも一部に塗布される。
【0078】
接着剤の単一層が使われてもよく、複数の接着剤層が使われてもよい。使用される収縮フィルムおよびラベルが貼付されるべき物品または容器によって、十分な粘着性、剥離強度、およびせん断強度のために、収縮フィルムに隣接する第1の接着剤層と、物品または容器に貼付されるべき表面に異なる組成物を有する第2の接着剤層とを使うことが望ましい。
【0079】
一実施形態では、感圧接着剤は、物品にラベルを配置した後、熱の働きで物品に貼付されたラベルの過度の収縮戻りを防止するための十分なせん断強度または結合強度と、ラベルから剥離するフィルムが物品から持ち上がるのを防ぐための十分な剥離強度と、ラベル貼付動作中、ラベルを物品に適切に取り付けることができるための十分な粘着性または接着力とを有する。一実施形態では、熱を加えると、収縮フィルムが縮むにつれて、接着剤がラベルとともに動く。別の実施形態では、収縮フィルムが縮むにつれて、ラベルが動かないように、接着剤が、ラベルを所定位置に保持する。
【0080】
熱収縮性フィルムは、単層または多層熱収縮性重合フィルムに加えて他の層を含んでもよい。一実施形態では、薄い金属フィルムの金属化コーティングは、重合フィルムの表面に置かれる。熱収縮性フィルムはまた、ポリマーフィルム上に印刷層を含んでもよい。印刷層は、熱収縮性層と接着剤層との間に配置されてもよい、あるいは、印刷層は、収縮層の外面上にあってもよい。一実施形態では、フィルムは、デザイン、イメージ、またはテキストとともに反転印刷され、皮層の印刷面は、フィルムが貼付される容器と直接接触するようになる。この実施形態では、フィルムは透明である。
【0081】
本発明のラベルはまた、重合収縮層、または、存在する場合、金属層の印刷適性を強化するインク受容組成物の層を含み、したがって、印刷層の品質も得られる。さまざまなそのような組成物は、技術分野では周知であり、これらの組成物は、結合剤と、二酸化ケイ素または滑石などの顔料を結合剤に分散させたものとを主に含む。顔料が存在すると、若干のインクの乾燥時間が減少する。そのようなインク受容組成物は、特許文献19(米国特許第6,153,288号)に記載されている。
【0082】
印刷層は、インクまたはグラフィックス層であってもよい。印刷層は、印刷されるメッセージおよび意図される絵のデザインの両方または一方によって、単色または多色印刷層であってよい。これらは、シリアル番号、バーコード、商標、などの可変刻印データを含む。印刷層の厚さは、一般的に、約0.5〜約10ミクロンの範囲内であり、一実施形態では、約1〜約5ミクロンであり、別の実施形態では、約3ミクロンである。印刷層で使われるインクは、市販の水性、溶剤性または放射硬化性のインクを含む。これらのインクの例は、サンシーン(Sun Sheen)(アルコール希釈性ポリアミドインクと特定されるサンケミカル社(Sun Chemical)の製品)、サンテックスMP(Suntex MP)(表面印刷アクリル被覆基体、PVDC被覆基体、およびポリオレフィンフィルム用に開発された溶剤性インクと特定されるサンケミカル社の製品)、X−セル(X-Cel)(フィルム基体を印刷するための水性フィルムインクと特定されるウォーターインクテクノロジー社(Water Ink Technologies)の製品)、ユビリスAR−109ルビンレッド(Uvilith AR-109 Rubine Red)(UVインクと特定されるダウインク社(Daw Ink)の製品)、およびCLA91598F(マルチボンドブラック溶剤性インクと特定されるサンケミカル社の製品)を含む。
【0083】
一実施形態では、印刷層は、ポリエステル/ビニルインク、ポリアミドインク、アクリルインク、およびポリエステルインクのすべてまたはいずれかを含む。印刷層は、従来の方法で、たとえば、グラビア、フレキソ印刷またはUVフレキソ印刷またはその種の他のもの、上述タイプの樹脂を含むインク組成物、好適な顔料または染料、およびフィルムの1つ以上の望ましい領域に1つ以上の好適な揮発性の溶媒によって形成できる。インク組成物の塗布の後、インク組成物蒸発堆積物(単数または複数)の揮発性溶媒成分(単数または複数)が、印刷層を形成するために、不揮発性インク成分のみを残す。
【0084】
ポリマー収縮フィルムまたは金属層、存在する場合、の表面へのインクの付着は、当業者には周知の技術によって、必要に応じて、改善できる。たとえば、上記のように、インク下塗り剤または他のインク粘着力促進剤を、インクの塗布前に、金属層または重合フィルム層に塗布するとよい。あるいは、重合フィルム層へのインクの粘着力を向上させるために、重合フィルムの表面をコロナ処理または火炎処理するとよい。
【0085】
有用なインク下塗り剤は、透明または不透明であり、下塗り剤は、溶剤性または水性であるとよい。一実施形態では、下塗り剤は、放射硬化性(UVなど)である。インク下塗り剤は、ラッカーおよび希釈剤を含んでもよい。ラッカーは、1つ以上のポリオレフィン、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリエステル共重合体、ポリウレタン、ポリスルホン、塩化ポリビニルイジン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレンアクリロニトリル共重合体、ナトリウムまたは亜鉛塩またはエチレンメタクリル酸に基づくイオノマー、ポリメタクリル酸メチル、アクリルポリマーおよび共重合体、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体、およびこれらのうちの2つ以上の混合物で構成できる。使用できる希釈剤の例は、エタノール、イソプロパノール、およびブタノールなどのアルコール類、酢酸エチル、プロピルアセテート、および酢酸ブチルなどのエステル類、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、およびそれらの混合物を含む。ラッカーと希釈剤との比は、インク下塗り剤の塗布のために必要とされる粘性に依存している。そのような粘性の選択は、当業者の技術の範囲内である。インク下塗り剤は、約1〜約4ミクロン、または約1.5〜約3ミクロンの厚さを有するとよい。
【0086】
透明なポリマー保護仕上げ塗り、または上塗り層は、本発明によって貼付されるラベルに存在できる。保護仕上げ塗りまたは上塗り層は、ラベルが容器などの基体に添付される前後に、ラベルに望ましい特性を与える。印刷層を覆う透明な仕上げ塗り層が存在すると、いくつかの実施形態では、静電気防止特性、剛直性、および耐候性のすべてまたはいずれかなどのさらなる特性を備えることができる。上塗り層は、印刷層を、たとえば、天候、太陽、摩滅、湿気、水などから保護できる。透明な上塗り層は、下にある印刷層の特性を強化して、より光沢があってより豊かな画像を実現できる。保護透明な保護層はまた、耐摩滅性、耐放射線性(UVなど)、耐化学薬品性、耐熱性を有するように設計され、それによって、そのような原因からの劣化からラベル、特に印刷層を保護できる。保護上塗り層も、帯電防止剤または粘着防止剤を含み、ラベルが高速で容器に貼付されているとき、取り扱いを容易にできる。保護層は、当業者に周知の技術によって、印刷層に塗布できる。ポリマーフィルムは、溶媒から堆積させる、予め形成された(印刷層に積層された)フィルムとして貼付される、などで形成できる。
【0087】
透明な仕上げ塗りまたは上塗り層が存在するとき、それは、単層または多層構造を有してよい。保護層の厚さは、通常、約12.5〜約125ミクロンであり、一実施形態では、約25〜約75ミクロンの範囲である。上塗り層の例は、特許文献20(米国特許第6,106,982号)に記載されている。
【0088】
保護層は、ポリオレフィン、エチレンとプロピレンの熱可塑性ポリマー、ポリエステル類、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリメタクリル、エポキシ、酢酸ビニルホモポリマー、共重合体または三元共重合体、イオノマー、およびそれらの混合物を含むことができる。
【0089】
透明な保護層は、紫外線吸収剤および他の光安定剤の両方または一方を含むことができる。紫外線吸収剤の中でも、「チヌビン」(Tinuvin)の商品名で、チバスペシャルティケミカル社(Ciba Speciality Chemical)から入手可能なヒンダードアミン吸収剤は有効である。使用できる光安定剤は、チバスペシャルティケミカル社から入手可能なヒンダードアミン光安定剤を含み、商品名は、チヌビン111、チヌビン123、(ビス−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバシン酸塩)、チヌビン622(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールによるジメチルコハク酸ポリマー)、チヌビン770(ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−セバシン酸塩)、およびチヌビン783である。さらなる光安定剤は、チバスペシャルティケミカル社から入手可能なヒンダードアミン光安定剤を含み、商品名は、「チマソーブ」(Chemassorb)、特に、チマソーブ119およびチマソーブ944である。紫外線吸収剤および光安定剤の両方または一方の濃度は、最高約2.5重量%であり、一実施形態では、約0.05%〜約1重量%の範囲である。
【0090】
透明な保護層は、酸化防止剤を含むとよい。熱可塑性フィルムを作る際に有用なあらゆる酸化防止剤を使うことができる。これらは、ヒンダードフェノール類および有機亜リン酸塩を含む。例は、チバスペシャルティケミカル社から入手可能なものを含み、商品名は、イルガノックス1010、イルガノックス1076、またはイルガフォス168である。熱可塑性フィルム組成物の酸化防止剤の濃度は、最高約2.5重量%であり、一実施形態では、約0.05%〜約1重量%の範囲である。
【0091】
剥離ライナーは、ラベルを基体に貼付する前の輸送、保管、および取り扱い中に、接着剤層を保護するために、接着剤層に付着させるとよい。ライナーによって、ラベルがダイカットされて、マトリックスがフェイスストック材料の層から剥離された後、個々のラベルが順番にラベル貼付ライン上に供給される地点まで、多数の個々のラベルの効果的な取扱いが可能になる。剥離ライナーは、エンボス加工された表面と、ライナーの表面に塗布されるマイクロビーズまたは印刷されたインクドットなどの非接着材との両方または一方を有することができる。
【0092】
ラベル貼付機システム
本発明による好ましいラベル貼付機システムは、概して、ベルトと集団になったローラーとからなる第1のアセンブリと、ベルトと集団になったローラーとからなる対応する第2のアセンブリとを含む。第1および第2のアセンブリのそれぞれにおいて、ベルトは、少なくともいくつかのローラーのまわりに、望ましくは、すべてのローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路を画定するために、第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が、概して、互いに整列配置されるように、第1および第2のアセンブリは、互いに対して配置される。本発明の重要な特徴によれば、通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在する。一般的に、通路の方向転換の発生回数は、少なくとも2回から6回以上の範囲である。したがって、ベルトとローラーとからなる第1および第2のアセンブリの機構から得られる構成を呼ぶために、用語「ジグザグ」構成を使う。
【0093】
望ましくは、第1および第2のアセンブリのそれぞれは、互いに類似しており、同じ数とタイプのベルトおよびローラーを利用する。より望ましくは、2つのアセンブリは、本明細書で説明するように、互いに対して対称形である。しかし、自明であるが、本発明は、対称形のアセンブリの使用には決して限定されない。その代わりに、本発明は、非対称であるまたは互いと異なっている、もしくはそれらの両方であるアセンブリの使用を含む。
【0094】
望ましくは、各アセンブリは、少なくとも1つの駆動ローラーと少なくとも2つの通路画定ローラーとを含む集団になったローラーを含む。したがって、第1のアセンブリは、1または複数の駆動ローラーと少なくとも2つの通路画定ローラーとを含む。そして、第2のアセンブリは、1または複数の駆動ローラーと少なくとも2つの通路画定ローラーとを含む。
【0095】
望ましくは、2つのアセンブリは、第1のアセンブリの通路画定ローラーのうちの1つが、第2のアセンブリの通路画定ローラーのうちの2つの間に位置するように配置され、そして、第2のアセンブリの通路画定ローラーのうちの1つが、第1のアセンブリの通路画定ローラーのうちの2つの間に位置するように配置される。しかし、自明であるが、本発明は、アセンブリとそれらアセンブリの多様なローラーやベルトとのすべてまたはいずれかに対する広範囲の他の配置および構成を含む。
【0096】
言及したように、第1および第2のアセンブリの適切な配置に関して、物品受入通路は、2つのアセンブリのベルトの一部の間に画定される。通路は、概して、得られたシステムの上流に物品入口場所と、下流に対応する物品出口場所とを含む。望ましくは、通路を2つのベルトの一部の間に形成するか、別の方法で画定する。本明細書で非常に詳細に説明するように、ベルトが動いた際、物品がベルトの間に接触する状態になると、ベルトが物品の両側面に接触するように、ベルトを互いに対して配置する。ベルトは、物品の接触面に沿って変形可能な特性をそれぞれ示す。望ましくは、物品に接触するベルトの領域が変形されることによって、その間に捕獲された物品が係合され保持されるように、通路を形成するベルト部分を互いに対してほぼ平行にし、間隔をおいて配置する。
【0097】
好ましい態様では、通路は、前述のように、少なくとも2回の方向転換を受ける。したがって、通路は、一般に、本明細書ではジグザグ構成を有すると記述する。方向転換の範囲は、通路画定ローラーを配置する軸線に対して表すことができる。望ましくは、各方向転換は、約5°〜約45°、より望ましくは、約10°〜約35°、最も望ましくは、約20°〜約25°の範囲に及ぶ。望ましくは、通路は、交互に方向転換を受ける。したがって、通路全体にわたる正味の方向転換は、一般に10°未満である。最も望ましくは、通路が物品入口場所と物品出口場所との間で受ける方向転換角度の総和は、5°未満になる。例えば、通路が、第1の方向転換30°を受け、次に第2の方向転換−30°を受けた場合(負号は、第2の方向転換が、第1の方向転換の逆の方向であることを意味する)、その結果、正味の方向転換は、0°である。したがって、通路を出る物品は、概して、最初に通路に入った際に進んでいた方向と同じ方向に進んでいる。しかし、自明であるが、本発明は、通路を出る物品が、通路に入る物品の方向とは大きく異なる方向に進むシステムを含む。
【0098】
問題のアセンブリのローラーおよびベルトに関して、さらなる詳細および態様を以下に提供する。ローラーは、どんな特定のサイズまたは形状にも限定されない。しかし、ローラーは、概して、円筒形状であり、直径は、約46cm(約18インチ)〜約15cm(約6インチ)、より望ましくは、約38cm(約15インチ)〜約23cm(約9インチ)、最も望ましくは、約30cm(約12インチ)である。ローラーは、望ましくは、垂直軸のまわりで回転可能である。したがって、水平面に沿ったそれらの断面形状は、円形である。例えば、少なくとも約15cm(約6インチ)の直径を有する十分なサイズのローラーは、ベルト基材を保護することが判明した。それよりも比較的小さな直径のローラー、例えば、約10cm(約4インチ)未満の直径を有するローラーを使用した場合、かなりの応力が、ベルト基材にかかり、材料疲労、過剰摩耗、およびベルトの破損を引き起こす可能性がある。本発明は、かなり異なる大きさのローラーを使用するが、ローラーの高さは、概して、対応するベルトの幅より大きい。望ましくは、アセンブリのローラーは、すべて同じ高さを有する。望ましくは、ローラーまたは少なくともローラー外面は、ベルトとの接触の際、比較的高度の係合を示す耐久性のある耐磨耗性材料から作られる。自明であるが、この特性により、ローラーとベルトとの間のすべりから生じる効率損失が最小になる。
【0099】
ベルトは、望ましくは、柔軟で、強くて、耐久性があって、耐磨耗性である。本明細書で非常に詳細に説明するように、望ましくは、多層ベルト構造を使用する。ベルトの重要な特徴は、ラベル貼付機システムの中に誘導される一または複数の物品に接触するベルトの側面が、変形可能であるということである。通常、この変形可能な層は、発泡ポリマー材料などの柔軟な細胞材料である。望ましくは、発泡材は、閉細胞型の発泡材で、比較的高温に耐性がある。変形可能な層は、力を加えると圧縮できる。望ましくは、本発明のシステムのベルトに用いられる変形可能な層は、約13.8キロパスカル(約2psi)〜約34.5キロパスカル(約5psi)の圧力を加えると、圧縮されていない高さの75%まで圧縮されるものである。通常、好ましいベルトで使われる変形可能な層は、ASTM D−1056 2D1の必要条件を満たす。望ましくは、ベルトの変形可能な層はまた、ASTM D−1056に準拠して、100℃(212°F)で22時間後に50%の圧縮永久ひずみも示す。発泡ポリマー材料は、比較的高い耐熱性を示す中密度シリコンベースの発泡ポリマーから形成されるものである。変形可能な層の厚みは、約0.6cm(約0.25インチ)〜約2.5cm(約1.0インチ)の範囲に及ぶが、1.3cm(0.5インチ)が望ましい。
【0100】
言及したように、望ましくは、ベルトは、多層構成を有する。ベルトの物品接触側面は、前述のとおり、変形可能である。ベルトのローラー接触側面は、柔軟で、耐磨耗性があって、比較的高い抗張力を示す。ベルトのローラー接触側面を形成する層は、本明細書では、概してベルト基体と呼ぶ。ベルトのローラー接触側面すなわちベルト基体は、望ましくは、ファイバーグラスシリコン層から形成される。多様なベルトの構成および構造が、利用可能である。概して、本発明のシステムで使われる好ましいベルトはすべて、1または複数のローラーに接触して係合するベルト基体層と、一または複数の物品および一または複数のラベルまたは貼付される他の部品のすべてまたはいずれかに接触して係合する変形可能な層とを備える。好ましい実施形態のベルトはまた、1または複数の層または要望通りの他の構成要素を備えることができる。例えば、1または複数の強度増進層をベルトに含むことができる。そのうえ、ベルトを一または複数の物品により一層適合させることを望むなら、さらに適合可能な層をベルトに組み入れることができると考えられる。
【0101】
ローラーとベルトとからなる前述の第1および第2のアセンブリは、第1のアセンブリのベルト速度を第2のアセンブリのベルト速度に関して独立的に制御できるように、逆もまた同様であるように、それぞれ独立的に制御可能である。概して、本明細書に記載のいくつかの方法およびシステムの場合、動作中、望ましくは、2つのアセンブリのベルト速度は、同一であるか、互いの少なくとも10%以内、より望ましくは、5%以内、最も望ましくは、2%以内である。そのような速度で動いているベルトは、本明細書では、「実質的に同じ」である速度を有するとみなす。しかし、本発明は、異なるベルト速度で2つのアセンブリを動作させることを含む。例えば、用途、物品構成、およびラベル配置によって、両アセンブリのベルトを異なる速度で動かしてもよい。例えば、この動作は、通路を通ってベルトの間を進む1または複数の、またはすべての物品を選択的に回転させるために、または部分的に回転させるために望ましいものである。
【0102】
本発明のラベル貼付機システムは、望ましくは、1または複数のラベルおよび物品またはその部分のすべてまたはいずれかを加熱する1または複数の加熱器を含む。以前説明したように、そのような加熱工程は、熱収縮性ラベル材料の収縮の誘発、接着剤硬化の開始または加速、およびそれ以外の場合では容器などの物品への対象ラベルの貼付促進のすべてまたはいずれかに利用可能である。望ましくは、加熱工程を赤外線ランプなどの放射加熱器によって実現する。本発明は、例えば、物品およびラベルの両方または一方に近接または接触する強制熱気による加熱工程および電気抵抗要素を使用する加熱工程などの別の加熱方法を含む。望ましくは、少なくとも50℃(122°F)のアセンブリの動作中、通路の物品入口場所に近接して測定したとき、ベルトが定常状態温度に達するように、1または複数の加熱器をベルトに近接して配置および位置付けの両方または一方を行う。この温度によれば、システム内の物品およびラベルの標準的な滞在時間に対して、および標準的な熱活性化ラベルまたは接着剤に対して、物品およびラベルの両方または一方は、十分確実に加熱される。自明であるが、ベルト、物品、およびラベルのすべてまたはいずれかが加熱される特定の温度は、特定のプロセス、ラベル、および接着要件のすべてまたはいずれかによって変化することになる。
【0103】
本発明は、通路にジグザグ構成を設けるように配置されたローラーおよびベルトからなるアセンブリに限定されない。その代わりに、あまり望ましくはないが、本発明は、比較的まっすぐな通路を画定するために、対向するベルトの部分が、互いに対して平行に、または実質的にそのように配向されている複数のアセンブリからなるシステムを含む。さらに、円弧状経路に延在する通路を実現できる配置も考えられる。
【0104】
本発明はまた、本明細書に記載のアセンブリおよびシステムを使ってラベルを物品に貼付するための幾多の方法も提供する。望ましくは、方法は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを備えたシステムを利用する。物品受入通路を画定するために、第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが、互いに整列配置されるように、第1と第2のアセンブリを配置する。方法は、概して、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品およびラベルを通路の第2の場所へ接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程をさらに含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が第1の場所から第2の場所へ搬送されて、2つの変形可能なベルトの間に係合されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触し貼付される。
【0105】
前述の方法では、通路は、さまざまに異なる構成であってもよい。例えば、通路は、比較的まっすぐであってもよく、または円弧状に延在してもよい。最も望ましくは、通路は、少なくとも2つの異なる方向、すなわち、ジグザグ構成に延在する。
【0106】
問題の方法のすべてにおいては、ベルトの速度が制御されるように、アセンブリを選択的に制御する。具体的には、通路構成と通路を通る物品の望ましい移動パターンとによって、ベルトの速度を、異なるように、または同じになるように、すなわち実質上互いに同じになるように制御できる。
【0107】
さらに、すべての方法において、ラベル貼付に先立って、またはその間中に、ベルト、物品、およびラベルのすべてまたはいずれかに指定量の熱を与えるために、1または複数の加熱作業を行うことができる。
【0108】
図1〜図5では、本発明による好ましい実施形態のシステムを示す。具体的には、好ましいシステム1は、以下の通りに配置構成された第1のアセンブリ10と第2のアセンブリ110とを含む。第1のアセンブリ10は、駆動ローラー20と、複数の通路画定ローラー30aおよび30bとを含む。第1のアセンブリ10はまた、40aおよび40bなどの1または複数の第2のローラー40を任意に含んでもよい。第1のアセンブリ10は、集団になったローラー20、30a、30b、40a、および40bのまわりに延在するベルト50を含む。
【0109】
第2のアセンブリ110は、駆動ローラー120と、複数の通路画定ローラー130aおよび130bとを含む。第2のアセンブリ110はまた、140aおよび140bなどの1または複数の第2のローラー140を任意に含んでもよい。第2のアセンブリ110は、集団になったローラー120、130a、130b、140a、および140bのまわりに延在するベルト150を含む。
【0110】
さらに図1を参照すると、第1のベルト50の一部が、第2のベルト150の一部と平行して延在し、それによって、物品受入通路を画定するように、2つのアセンブリ10および110が、配置されていることが分かる。物品受入通路は、アセンブリ10と110との間で、概して矢印AおよびBの方向に延在しているように図1に示されている。アセンブリ10および110は、それらの各ベルトが、それらの対応する集団になったローラーのまわりを逆方向に動くように、動作する。この動作によって、互いに平行してほぼ同一方向に動く通路を画定するベルト部分が生じる。図1では、第1のアセンブリ10のベルト50は、集団になったローラー20、30a、30b、40a、および40bのまわりで、矢印Cの方向に動く。第2のアセンブリ110のベルト150は、集団になったローラー120、130a、130b、140a、および140bのまわりで、矢印Dの方向に動く。このように、ベルトは、矢印Aに近接する物品受入場所から矢印Bに近接する物品出口場所まで延在する通路内でほぼ互いに平行して進む。
【0111】
図2は、物品入口場所90において、集団になった物品80と対応する物品80にそれぞれ部分的に接着されたラベル82と、物品出口場所92において、物品80と対応する物品80にそれぞれ完全に接着されたラベル82とを図示した好ましい実施形態のシステム1の上面図である。自明であるが、望ましくは、物品80およびラベル82を入口場所90へ搬入したり、出口場所92から搬出したりするために、1または複数のコンベアまたは他の物品搬送システムを利用する。
【0112】
さらに図2を参照すると、システム1は、以下の通りのさらなる特徴を含むことができる。第1のアセンブリ10のローラー30aおよび30b、および第2のアセンブリ110のローラー130aおよび130bなどの通路画定ローラーのそれぞれは、135で示される位置決め調節要素を備える。位置決め調節要素135は、主にローラーの回転軸に対して直角方向にそのそれぞれのローラーを動かすように構成される。しかし、本明細書で非常に詳細に説明するように、位置決めの他の態様を提供する。自明であるが、ローラーのそのような変位は、ベルト経路の変更およびベルト張力の変更の両方または一方を行うはたらきがある。
【0113】
125で示されるフレームアセンブリ上に配置されるように、システム1を図2に示す。自明であるが、本発明のシステムは、決してこのような構成には限定されない。例えば、本発明は、床面に直接配置され、したがって、125のような高架フレームアセンブリを含まないシステムを容易に含む。
【0114】
図3は、アセンブリ10および110の2つの通路画定ローラーと、それらの間に延在するベルト50および150との部分概略図である。図3は、本明細書に記載のジグザグ構成の幾多の好ましい態様をさらに示す。具体的には、ローラー30aおよび30bは、それぞれの回転軸が、ローラー軸線A1に沿って画定されるように、互いに対して位置付けられ、ローラー130aおよび130bは、それぞれの回転軸が、ローラー軸線A2に沿って画定されるように、互いに対して位置付けられていることが分かる。本明細書に記載のように、ベルト50および150は、交互に異なる方向に、通路画定ローラーを介して延在する。具体的には、ベルト50および150は、矢印Aから矢印Bへ、ローラー130aと直接的かつ間接的に接触しながら進むにつれて、ベルトは、約10°〜約35°、より望ましくは、約20°〜約25°の方向転換を受ける。問題の方向転換を受けた後に、ベルトは、線B1で示した方向に進む。このように、軸線A2から線B1への角度変更は、約10°〜約35°、より望ましくは、約20°〜約25°である。ベルトは、間接的かつ直接的にローラー30aに接触するまで進み続ける。ベルト50および150は、次に、望ましくは、前の方向転換から逆方向に別の方向転換を受ける。方向転換の角度範囲に関して、ベルト50および150は、ローラー軸線A1と平行な方向に戻ったあと、望ましくは、前の方向転換に等しい、すなわち、約10°〜約35°、最も望ましくは、約20°〜約25°の範囲に更なる方向転換を受ける。その後、ベルトは、ローラー30aから動き、次にローラー130bに直接的かつ間接的に接触するまで進み、ここで前の工程が繰り返される。この交互の方向転換のパターンは、問題のジグザグ構成である。
【0115】
図4は、通路画定ローラー30aおよび第1のベルト50などの代表的なローラーとそのベルトとの係合の詳細図である。前述の問題の位置決め調節要素135は、ローラーの回転軸の位置を選択的に調節できるように構成される。例えば、調節要素135は、ベルト張力を下げるために、ローラー回転軸のV0からV1への変更を、またはベルト張力を上げるために、ローラー回転軸のV0からV2への変更を選択的に調節可能である。調節要素135はまた、軸の配向のV0からV3などへの変更も調節可能である。さらに、調節要素135は、望ましくは、ローラーとの係合によってベルトに所定の力を作用させるために、ばねなどの1または複数のバイアス部材を含む。
【0116】
図5は、第1および第2のアセンブリ10および110を備えたシステム1の側面図である。この図は、ローラーおよびベルトの好ましい配置をさらに示す。システム1を高架にするように、フレーム125をさらに示す。望ましくは、ローラー20などの駆動ローラーを動かすために、制御部70を設ける。制御部70は、一般に、少なくとも駆動ローラー用の選択的に調節可能で制御可能な駆動源を提供するために、1または複数の電気モーターおよび対応する制御モジュール、センサー、および技術的に既知の関連要素を含む。駆動システムおよび関連する制御装置は、既知の技術を使って実現される。したがって、これらの態様に関しては、更なる説明を行わない。
【0117】
図6は、ローラーおよび物品および物品に貼るラベルに対するベルトの好ましい配向を示す概略図である。具体的には、第1のアセンブリ10のベルト50などのベルトを、好ましい多層構造を示す分解立体図で示す。ベルト50は、基体層52と変形可能な層54とを含む。ベルト50をローラー30などのローラーに対して配向させることにより、ベルト50の基体層52は、ローラー30の外面に接触するようになる。同様に、ベルト50はまた、1または複数の物品80および一または複数のラベル82に接触するために配向される変形可能な層54も含む。
【0118】
本発明は、ベルト積層品に1または複数の追加層を組み入れるなどのさらなるベルト構造を含む。例えば、図7は、基体層52、変形可能な層54、および2枚の補助的な層56aおよび56bを含む別のベルト50aを示す。変形可能な層54が、一または複数の物品および一または複数のラベルと接触するように配向され暴露される限り、補助的な層56は、ベルト積層品のどの位置に置かれてもよい。
【0119】
本発明はまた、図1〜図3で示したジグザグ構成の他に、多彩な異なる通路構成の使用を含む。例えば、ある種の実施形態では、比較的まっすぐな通路構成を利用するシステムを形成してもよい。本発明のこの例では、通路の中を移動する物品を選択的に回転させたり、もしくは、対応するアセンブリのベルトの速度を選択的に変えることによって位置決めしたりできる。例えば、図8〜図10は、アセンブリ310および410のベルトの一部の間に延在する通路Eを形成するために配置された第1のアセンブリ310および第2のアセンブリ410を含むシステム301を概略的に示す。集団になった物品380は、矢印FおよびGの方向に動くベルトからの接触によって、通路Eの中を移動する。
【0120】
図11および図12は、本発明による通路構成に対するさらなる実施形態を示す。考えられる別の通路構成は、円弧状の通路経路である。例えば、図11では、円弧状通路Hは、対応するベルト510と610との間に画定される。通路Hは、図11に示すように、円弧のまわりでどちらかの方向にまたは両方の方向に延在できる。通路Hが延在する円弧の半径は、物品およびラベルの特性によって変更できる。通路が複数の円弧経路をもつ通路構成の場合、幾多の円弧の半径は、RIがRJに等しい図11では同一であり、あるいは、図12に示したように異なることもある。具体的には、図12では、円弧状通路Kを、対応するベルト710と810との間に画定する。第1の通路区間では、通路Kは、半径RLによって画定される円弧の中に延在する。第2の通路区間では、通路Kは、半径RMによって画定される円弧の中に延在する。そして、第3の通路区間では、通路Kは、半径RNによって画定される円弧の中に延在する。半径RL、RM、およびRNは、すべて互いと異なる。
【0121】
さらにまた、自明であるが、幾多の円弧状の通路構成は、図11および図12に示すような90°の円弧を通って延在する通路または通路区間に限定されない。その代り、通路または一または複数の通路区間は、約5°〜約180°、より望ましくは、約45°〜約120°の円弧の中に延在する場合もある。
【0122】
本発明およびそのさまざまな好ましい実施形態を、ラベル、特に、感圧性収縮ラベルを容器の湾曲面、および最も好ましくは外方に延在する複合曲面に貼付する工程の観点から記載してきたが、自明であるが本発明は、ラベル、フィルム、または他の薄い柔軟な部材を容器に付随する表面に加えて他の表面にも貼付する工程などの多数の他の作業に適用可能である。さらに、本発明は、そのような部品を比較的平坦な表面に貼付するために使用できることも考えられる。
【0123】
感圧性ラベル、特に、感圧性収縮ラベルの貼付に関しては、特許文献21(国際公開第WO2008/124581号)、特許文献22(米国特許出願公開第2009/0038736号)、および特許文献23(米国特許出願公開第2009/0038737号)に詳述される。
【0124】
他の多くの利点も、この技術の将来の用途および開発から確実に明らかになる。
【0125】
本明細書に記したすべての特許、公開出願、および物品は、それら全体を参照により本明細書に援用される。
【0126】
上述したように、本発明は、従来のデバイスに関連する多くの問題を解決する。しかし、当業者であれば、本発明の本質を説明するために本明細書に記載し、例示した部品の材料および配置の詳細にわたるさまざまな変更を、添付の特許請求の範囲で表明するような本発明の原理および範囲を逸脱することなく行えることは自明であろう。
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2010年1月28日に出願された米国特許仮出願第61/299,151号に基づく優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書中に援用されるものである。
【0002】
[技術分野]
本発明は、収縮ラベルなどのラベルを曲面に、特に複合曲面に貼付する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
供給元または容器の中身などの情報を提供するために、ラベルを容器またはビンに貼付することが知られている。そのような容器およびビンは、多くの異なる種類の材料、たとえば洗剤、化学製品、パーソナルケア用品、モータオイル、飲料などを収容するために、多種多様な形状やサイズで使用できる。
【0004】
重合フィルム材料やフィルムフェースストックが、さまざまな分野でラベルとして使われてきた。重合ラベルは、装飾されたガラスやプラスチック容器にラベルイメージを全く与えないため、ますます多くの用途で、特に、透明重合ラベルとして望まれている。紙ラベルは、容器および容器内の内容物の両方または一方の視認性を妨げる。透明な重合ラベルは、容器、したがって、製品の視覚的美しさを強化する。消費者製品メーカーは、絶えず自社製品の外観の改善に努めており、パッケージ装飾市場での重合ラベルの人気は、紙ラベルの人気より急増している。重合フィルムラベルはまた、紙ラベルの特性と比較して、より大きな抗張力と耐摩耗性などの優れた機械的特性を有する。
【0005】
従来の重合感圧性(PSA)ラベルを、曲面および複雑な形状の両方または一方を有する容器に、曲面のしわ、ダーツ、または浮き上がりを起こすことなく、滑らかに接着させることは難しいことがよくある。その結果、複合曲面を有するこの種の容器には、熱収縮性スリーブラベルが、一般的に使用されてきた。表示やその他のマーキングを曲面へ貼付する別の方法として、ダイレクトスクリーン印刷がある。熱収縮性スリーブタイプラベルのためのラベル貼付動作は、熱収縮性フィルム製のチューブまたはスリーブを作り、それを容器の上に置いて加熱し、それによって、フィルムを収縮させて、容器の大きさおよび形状に順応させる処理および方法を使って実行される。あるいは、容器を収縮ラベルで完全に巻き付け、収縮フィルムをフィルム材料の連続ロールから直接容器に貼付し、次に、熱を加えて、巻きつけられたラベルを容器に順応するように貼付する処理が使われる。どうしても、ラベル不具合が、ラベル貼付処理またはラベル貼付後の処理で、単純なまたは複合形状のビンの貼付動作中に、生じることが多い。これらの不良貼付ラベルにより、コストがかさむことになる高廃棄物または余分の処理ステップが生じる結果となる。
【0006】
感圧性の収縮ラベルを貼付するための他のプロセスは周知である。ある一定の用途では、ラベルは、容器に貼付され、加熱されて、その後、不具合が発生している場合はそのような不具合を最小限に抑えるために拭き取られる。感圧性の収縮ラベルの加熱と拭き取りプロセスが別々の場合、最初に縁端部の不具合が生じ、その後取り除かれることになるが、それにはある問題が存在する。縁端部不具合の形成は、通常、ビンのほぼ同じ領域に発生するが、不具合は正確に同じ箇所には発生しないし、同じ大きさでも同じ数でも発生しない。本明細書では一括して「ダーツ」と呼ぶこれらの不具合は、場合によっては、熱で収縮されるものである。これらの不具合は収縮するので、ダーツを含むラベルの領域は、ラベルダーツの上のインクと印刷とともに縮小される。ダーツの収縮によって、印刷が収縮し、その上印刷の歪曲が発生する。ダーツの大きさおよび印刷忠実度に応じて、歪曲は、目で見て分かるかもしれないし、場合によっては、重大なことになる可能性がある。この歪曲は、ラベルの収縮領域の印刷のタイプまたは品質を制限する可能性がある。したがって、完全にダーツの形成を避けることが、大きな利益となるであろう。
したがって、収縮ラベルを、ダーツや他の不具合の発生なしに曲面や特に複合曲面に貼付できるであろうプロセスおよび関連システムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,264,532号
【特許文献2】米国特許第5,164,444号
【特許文献3】米国特許第5,623,011号
【特許文献4】米国特許第6,306,982号
【特許文献5】米国特許第5,705,551号
【特許文献6】米国特許第5,232,958号
【特許文献7】米国特許第3,239,478号
【特許文献8】米国特許第3,251,905号
【特許文献9】米国特許第3,390,207号
【特許文献10】米国特許第3,598,887号
【特許文献11】米国特許第4,219,627号
【特許文献12】米国特許第3,639,521号
【特許文献13】米国特許第4,208,356号
【特許文献14】米国特許第3,113,986号
【特許文献15】米国特許第4,226,952号
【特許文献16】米国特許第4,578,429号
【特許文献17】米国特許第4,657,970号
【特許文献18】米国特許第4,795,782号
【特許文献19】米国特許第6,153,288号
【特許文献20】米国特許第6,106,982号
【特許文献21】国際公開第WO2008/124581号
【特許文献22】米国特許出願公開第2009/0038736号
【特許文献23】米国特許出願公開第2009/0038737号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】ポリマー科学および工学の百科事典、第13巻、ワイリーインターサイエンス出版社(ニューヨーク、1988)Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 13, Wiley-Interscience Publishers (New York, 1964)
【非特許文献2】ポリマー科学および技術、第1巻、インターサイエンス出版社(ニューヨーク、1964) Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 1, Wiley-Interscience Publishers (New York, 1964)
【非特許文献3】ポリマー科学とエンジニアリングの百科事典、第2巻、(1985)ジョンワイリーアンドサンズ社、ニューヨーク、325〜326頁(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 2, (1985) John Wiley & Sons, Inc., New York, pp. 325-326)
【非特許文献4】ジェーイーマクグラースによるブロック共重合体、科学技術、デールジェーマイヤー編、ハーウッドアカデミー出版社、1979、1〜5頁(by J. E. McGrath in Block Copolymers, Science Technology, Dale J. Meier, Ed., Hardwood Academic Publishers, 1979, pages 1-5)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
以前から周知のプロセスおよびラベル貼付システムに関連する困難さおよび欠点は、本プロセスおよびシステムで克服される。それらのすべてを本明細書で非常に詳細に説明する。
一態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在する。
【0010】
別の態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに平行に整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、第1のベルトの速度は、第2のベルトの速度とは異なる。
【0011】
さらに別の態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、通路は、比較的まっすぐな方向に延在する。
【0012】
さらに別の態様では、本発明は、ラベルを物品に貼付するシステムを提供する。システムは、第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリを備える。そして、第1のベルトは、第1の複数のローラーのまわりに延在する。システムはまた、第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリも備える。そして、第2のベルトは、第2の複数のローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとを互いに対して配置する。本発明のこの態様では、通路は、円弧状に延在する。
【0013】
さらにまた別の態様では、本発明は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法を提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって少なくとも2つの異なる方向に延在する領域を有する物品受入通路が画定されるように、第1と第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所へ接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程を含む。第2の場所は、第1の場所の下流で、少なくとも2つの異なる方向に延在する通路の領域に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0014】
別の態様では、本発明は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法を提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに平行に整列配置されることによって物品受入通路が画定されるように、第1および第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1の速度で第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第1の速度とは異なる第2の速度で第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所に接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程をさらに含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0015】
さらにまた別の態様では、本発明は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法を提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、第1および第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方式は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所に接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程をさらに含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0016】
さらに別の態様では、本発明はまた、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを含むシステムを用いてラベルを物品に貼付する方法も提供する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、第1および第2のアセンブリを配置する。方法は、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品とラベルとを通路の第2の場所に接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程を含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が、第1の場所から第2の場所へ搬送されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触して貼付される。
【0017】
別の態様では、本発明は、重合フィルムとそのフィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、物品にラベルを貼付する装置とを含むラベル貼付システムを提供する。装置は、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、第1のベルトが第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、第2のベルトが第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含む。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとが互いに対して配置される。通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在する。
【0018】
さらに別の態様では、本発明は、重合フィルムとそのフィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、物品にラベルを貼付する装置とを含むラベル貼付システムを提供する。装置は、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、第1のベルトが第1の複数のローラーのまわりに延在するものであり、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、第2のベルトが第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含む。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとが互いに対して配置される。通路は、比較的まっすぐな方向に延在する。
【0019】
さらに別の態様では、本発明は、重合フィルムとそのフィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、物品にラベルを貼付する装置とを含むラベル貼付システムを提供する。装置は、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、第1のベルトが第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、第2のベルトが第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含む。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路が画定されるように、第1のアセンブリと第2のアセンブリとが互いに対して配置される。通路は、円弧状に延在する。
【0020】
明らかに、本発明は、別の異なる実施形態が可能であり、いくつかの詳細は、さまざまな箇所で、すべて、本発明を逸脱しない範囲で修正が可能である。したがって、図面および説明は、単なる例示として捉えられるべきであり、発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明による好ましい実施形態のシステムの斜視図である。
【0022】
【図2】図2は、図1で示した好ましい実施形態のシステムの上面図である。
【0023】
【図3】図3は、図2に示したシステムで使われるローラーとベルトの機構の部分概略図である。
【0024】
【図4】図4は、図1に示した好ましいシステムで使われるローラーとベルトの部分の詳細な斜視図である。
【0025】
【図5】図5は、図1〜図2に示した好ましいシステムの側面図である。
【0026】
【図6】図6は、本発明のシステムで使われる好ましい実施形態のベルト構造の概略図である。
【0027】
【図7】図7は、本発明のシステムで使われる別の好ましい実施形態のベルト構造の概略図である。
【0028】
【図8】図8は、本発明による別のシステムと、いくつかの考えられる動作モードとを示す図である。
【図9】図9は、本発明による別のシステムと、いくつかの考えられる動作モードとを示す図である。
【図10】図10は、本発明による別のシステムと、いくつかの考えられる動作モードとを示す図である。
【0029】
【図11】図11は、本発明によるさらなるシステムを示す図である。
【図12】図12は、本発明によるさらなるシステムを示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明は、さまざまな容器の外側の曲面などの曲面上にラベルおよびフィルムを貼付するための手法、方法、部品、および装置の更なる進歩を提供する。本発明をラベルまたはフィルムを容器に貼付する観点から説明したが、本発明が容器に限定されないことは明白である。その代わりに、本発明は、ほとんどどのような種類の物品の表面へも、さまざまなラベルまたはフィルムを貼付するのに使うことができる。本発明は、特に、湾曲した容器面へ収縮ラベルを貼付することを趣旨とする。本発明はまた、特に、さまざまな容器の複合曲面に熱収縮ラベルなどのラベルを貼付することを趣旨とする。本明細書では、曲面または複合曲面を有する容器を引き合いに出す。曲面とは、湾曲した軌道に沿って移動する線によって画定される表面である。複合曲面とは、前述の線が曲線である特定の種類の曲面である。複合曲面の例は、球、双曲放物面、および半球体の外面を含むが、これに限定されるものではない。
【0031】
本発明が、平面および単純な曲面を含む多種多様な表面にラベルおよびフィルムを貼付するために使用できることは明白である。しかし、本明細書で極めて詳細に説明するように、本発明は、複合曲面、特に外方に延在する複合曲面への、ラベルおよびフィルムの貼付に好適である。
【0032】
ラベル/フィルム
本発明が対象としているラベル構造に有用な重合フィルムの貼付は、望ましくは、バランスのよい収縮特性を備えている。バランスのよい収縮特性によって、フィルムは、複数の方向に収縮でき、それによって、ラベルが湾曲した表面に貼付されるとき、複合曲面の輪郭をなぞるようになる。バランスの悪い収縮性のフィルム、つまり、一方の方向に強度の収縮を有し、他方の方向には収縮を和らげる低い収縮を有するフィルムの使用は可能である。バランスのよい収縮性を有するフィルムの有用性によって、より広い種類のラベル形状をより広い種類の容器の形状に貼付することが可能になる。一般に、バランスのよい収縮特性を有するフィルムが好ましい。
【0033】
一実施形態では、重合フィルムは、ASTM手順D1204により測定したとき、少なくとも一方の方向に90℃で少なくとも10%の極限収縮率(S)を有し、他方の方向では、収縮は、S+/−20%の範囲内である。別の実施形態では、フィルムは、少なくとも一方の方向に70℃で約10%〜約50%の極限収縮率(S)を有し、他方の方向では、収縮は、S+/−20%の範囲内である。一実施形態では、極限収縮率(S)は、90℃で少なくとも10%であり、他方の方向では、収縮は、S+/−20%の範囲内である。一実施形態において、フィルムの収縮開始温度は、約60℃〜約80℃の範囲内である。
【0034】
収縮フィルムは、熱的に収縮可能であり、かつ、印刷、型抜き、およびラベル熱転写を含む従来のレベル貼付装置およびラベル貼付処理を使って供給されるために、十分な剛性を有していなければならない。必要とされるフィルムの剛性は、ラベルの大きさ、貼付速度、および使用されるラベル貼付装置に依存する。一実施形態では、収縮フィルムは、L&W曲げ抵抗試験により測定されたとき、少なくとも5mNの機械方向(Md)剛性を有する。一実施形態では、収縮フィルムは、少なくとも10mN、または少なくとも20mNの剛性を有する。収縮フィルムの剛性は、高いライン速度で剥離プレート上にラベルを適切に供給するために重要である。
【0035】
一実施形態では、型抜きラベルは、少なくとも毎分30ユニット、望ましくは、少なくとも毎分250ユニット〜少なくとも毎分500ユニットのライン速度の自動化ラベル貼付ライン処理で物品または容器に貼付される。本発明は、毎分700〜800ユニット以上の速度で動作する処理で使用できるであろうと考えられる。
【0036】
一実施形態では、収縮フィルムは、ASTM D882で測定したとき、約138,000,000N/m2〜約2,760,000,000N/m2の機械方向(MD)、および、約138,000,000N/m2〜約2,760,000,000N/m2の横(または交差)方向(TD)で、2%の正割係数を有する。別の実施形態では、フィルムの正割係数2%は、機械方向で約206,000,000N/m2〜約2,060,000,000N/m2であり、横方向で約206,000,000N/m2〜約2,060,000,000N/m2である。フィルムは、機械方向より横方向に低い係数を有し、ラベルは、簡単に供給(MD)される一方、TDでは、順応性および絞出し性のために十分に低い係数を維持するようになる。
【0037】
重合フィルムは、従来の処理で作ることができる。たとえば、フィルムは、二軸延伸処理、幅出し処理を使って製造でき、あるいは、ブローフィルムを含んでもよい。
【0038】
ラベルに役立つ収縮フィルムは、単層構造または複層構造であってもよい。収縮フィルムの単層または複層は、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ乳酸、共重合体、およびそれらの混合物から選ばれるポリマーから作ることができる。
【0039】
ポリオレフィンは、カーボン二重結合に1つ以上のカーボンを付加した脂肪族炭化水素であるオレフィンのホモポリマーまたは共重合体を含む。オレフィンは、1−ブテンなどのアルファ−オレフィンとして知られる1−アルケンと、2−ブテンなどのカーボンチェーンの非末端炭素原子の上のカーボン二重結合にカーボンがある内部アルケンとを含むアルケンと、シクロヘキセンおよびノルボルナジエンなどのカーボン二重結合に1つ以上のカーボンがある環状オレフィンと、1,4−ブタジエンおよびイソプレンなどのカーボン二重結合に2つ以上のカーボンがある非環状脂肪族炭化水素である環状ポリエンとを含む。ポリオレフィンは、ポリプロピレンホモポリマなどの単一アルケンモノマーからのアルケンホモポリマと、プロピレンエチレン共重合体およびプロピレン−エチレン−ブタジエン共重合体などの第1にリストされたアルケンが共重合体の主要成分である少なくとも1つのアルケンモノマーおよび1つ以上の添加オレフィンモノマーからのアルケン共重合体と、単一環状オレフィンモノマーからの環状オレフィンホモポリマーと、第1にリストされた環状オレフィンは、共重合体の主要な成分である少なくとも1つの環状オレフィンモノマーおよび1つ以上の添加オレフィンモノマーからの環状オレフィン共重合体と、前述のオレフィンポリマーのうちのいずれかの混合物とを含む。
【0040】
一実施形態では、収縮フィルムは、コア層と少なくとも1枚の皮層とを含む多層フィルムである。皮層は、印刷可能な皮層であるとよい。一実施形態では、多層収縮フィルムは、コア層および2枚の皮層を含み、該多層収縮フィルムでは、少なくとも1枚の皮層で印刷が可能である。多層収縮フィルムは、同時押出し成形フィルムであってもよい。
【0041】
フィルムは、12〜500、または12〜300、または12〜200、または25〜75ミクロンの範囲の厚さであるとよい。フィルムの層の違いは、熱可塑性ポリマー成分、添加剤成分、配向、厚さ、またはそれらの組合せの相違を含むといえる。コア層の厚さは、フィルムの厚さの50〜95%、または60〜95%、または70〜90%であるとよい。皮層の、または2枚の皮層の組合せの厚さは、フィルムの厚さの5〜50%、または5〜40%、または10〜30%であるとよい。
【0042】
フィルムは、印刷適性または接着剤に対する接着力の観点から性能を強化するために、1つの表面または表裏両面をさらに処理されるとよい。この処理には、たとえば、ラッカーなどの表面被覆の塗布、表面にコロナ放電を含むために高エネルギ放電の印加、表面への火炎処理の適用、または前述の処理のうちのいずれかの組合せが、含まれる。本発明の実施形態では、フィルムは、両面とも処理される。別の実施形態では、フィルムは、一方の面は、コロナ放電で処理され、他方の面は、火炎処理される。
【0043】
収縮フィルムの層は、必要に応じて、顔料、充填剤、安定剤、光保護剤、または他の適切な調整剤を含むとよい。フィルムはまた、粘着防止剤、スリップ添加剤、および帯電防止剤を含むとよい。有用な粘着防止剤には、粘土、滑石、炭酸カルシウム、およびガラスなどの無機粒子が含まれる。本発明に有用なスリップ添加物には、ポリシロキサン、ワックス、脂肪アミド、脂肪酸、金属石鹸、および二酸化ケイ素、合成アモルファス二酸化ケイ素、およびポリテトラフルオロエチレン粉などの微粒子が含まれる。本発明に有用な帯電防止剤には、アルカリ金属スルホン酸塩、ポリエーテル変性ポリジオルガノシロキサン、ポリアルキルフェニルシロキサン、および三級アミンが含まれる。
【0044】
一実施形態では、収縮フィルムは、閉じ込められた空気を、ラベルとラベルが接着される物品との間の境界面から解放できるように、微小穿孔される。別の実施形態では、収縮フィルムは、流体が接着剤から、または物品の表面から逃げられるように透過性である。一実施形態では、通気孔または切れ込みが、収縮フィルムに設けられる。
【0045】
本発明は、多種多様なラベル、フィルム、および他の部材の貼付に、処理に、および別の方法でそれらと関連して使用できる。たとえば、本発明は、収縮ラベル、感圧性ラベル、感圧性の収縮ラベル、熱シールラベル、および包装およびラベル技術分野で周知のほとんどあらゆる種類のラベルまたはフィルムとともに使用できる。
【0046】
接着剤およびラベルの更なる態様
有用な感圧接着剤(PSA)の説明は、非特許文献1(ポリマー科学および工学の百科事典、第13巻、ワイリーインターサイエンス出版社(ニューヨーク、1988))で見ることができる。有用なPSAのさらなる説明は、非特許文献2(ポリマー科学および技術、第1巻、インターサイエンス出版社(ニューヨーク、1964))で見ることができる。アクリル系PSA、ゴム系PSA、およびシリコーン系PSAを含む従来のPSAが有用である。PSAは、溶媒系接着剤であっても、または水性系接着剤であってもよい。ホットメルト接着剤を使ってもよい。一実施形態では、PSAは、アクリル乳化接着剤を含む。
【0047】
接着剤および接着剤が貼付されるフィルムの面は、良好な接着剤定着を可能にするために、十分な親和性を有する。一実施形態では、接着剤は、ラベルを、貼付後最高24時間以内にPET容器からきれいに除去できるように選択される。接着剤はまた、接着剤の成分が、フィルム内に移らないようにも選択される。
【0048】
一実施形態では、接着剤は、アクリル系ポリマーから作ることができる。基体に付着する十分な粘着性を有する接着剤層を形成できるあらゆるアクリル系ポリマーが、本発明で機能できると考えられる。特定の実施形態では、感圧性接着剤層のためのアクリルポリマーは、約4〜約12の炭素原子をアルキル基に含む少なくとも1つのアルキルアクリル酸塩モノマーの重合から作られる該アクリルモノマーを含み、特許文献1(米国特許第5,264,532号)で開示されたように、約35〜95重量%の量のポリマーまたは共重合体から得られる。任意で、アクリル系感圧接着剤は、単一重合種から作ってもよい。
【0049】
アクリルポリマーを含むPSA層のガラス転移温度は、特許文献1(米国特許第5,264,532号)によって教示されるように、共重合体内の極域または「剛直モノマー」の量を調節することによって変えることができる。アクリル共重合体に含まれる剛直モノマーの重量パーセントが大きいほど、ポリマーのガラス転移温度は高い。本発明にとって有用と考えられる剛直モノマーは、約0〜約35重量%のポリマーの範囲の重さによる濃度で、ビニルエステル類、カルボン酸、およびメタクリル酸塩を含む。
【0050】
PSAは、特許文献2(米国特許第5,164,444号)(アクリルエマルジョン)、特許文献3(米国特許第5,623,011号)(粘着しやすくしたアクリルエマルジョン)、および特許文献4(米国特許第6,306,982号)で教示されたPSAなどのアクリル系であるとよい。接着剤はまた、特許文献5(米国特許第5,705,551号)(ゴムホットメルト)で教示された接着剤などのゴム系であるとよい。接着剤はまた、特許文献6(米国特許第5,232,958号)(UV硬化アクリル)、および特許文献6(米国特許第5,232,958号)(EB硬化)で教示された接着剤などの開始剤および他の成分を含む放射線硬化可能混合物を含むこともできる。これらの特許はアクリル接着剤に関係する。これらの特許の開示は、参照により、本明細書に援用される。
【0051】
市販のPSAは、本発明に役立つ。これらの接着剤の例は、ミネソタ州、セントポールのH.B.フラー社(H.B. Fuller Company, St. Paul, Minn.)から入手可能なHM−1597、HL−2207−X、HL−2115−X、HL−2193−XなどのホットメルトPSAを含む。他の有用な市販のPSAは、オハイオ州、コロンブスのセンチュリーアドヘッシブ社(Century Adhesives Corporation, Columbus, Ohio)から入手可能なPSAを含む。別の有用なアクリルPSAは、特許文献4(米国特許第6,306,982号)の例2であまねく記載されたように、粘着性付与分散粒子を含むエマルジョンポリマー粒子の混合物を含む。ポリマーは、重量平均直径が約0.2ミクロンのラテックス粒径および約60%のジェル含有量をもたらす、特許文献2(米国特許第5,164,444号)で記載されたようなアクリル酸2−エチルヘキシル、酢酸ビニル、ジオクチルマレアート、およびアクリルとメタクリル酸コモノマーのエマルジョン重合によって作られる。
【0052】
ホットメルト接着剤の商業例は、ウィスコンシン州、ウォーワトサのアトフィンドリー社(Ato Findley, Inc., of Wauwatusa, Wis.)で売られているH2187−01である。さらに、特許文献7(米国特許第3,239,478号)で記載されたゴム系ブロック共重合体PSAもまた、本発明の接着剤構造で使用できる。この特許は、より完全に以下で記載するそのようなホットメルト接着剤の開示のために、参照することにより、本明細書に援用される。
【0053】
別の実施形態では、感圧接着剤は、ジブロック構造A−−B、トリブロックA−−B−−A、放射または連結構造(A−−B)nによって代表される、線形、枝分かれ、結合、または放射のブロック共重合体を含む有用なゴム系エラストマー材料を含むゴム系エラストマー材料と、これらの化合物とを含む。ただし、Aは、室温では、非ゴム様、ガラス質様、または結晶質様であるが、より高い温度では、流体である硬質熱可塑性相またはブロックを意味し、Bは、稼働温または室温で、ゴム様、またはエラストマー様である柔らかいブロックを意味する。これらの熱可塑性エラストマーは、約75〜約95重量%のゴムのような部分と、約5〜約25重量%の非ゴムのような部分とを含むとよい。
【0054】
非ゴムのような部分または硬いブロックは、単環式および多環式の芳香族炭化水素類のポリマー、より詳細には、事実上単環式または二環式であってもよいビニル置換芳香族炭化水素類を含む。ポリイソプレン、ポリブタジエン、およびスチレンブタジエンゴムなどのゴム様材料は、ゴム様ブロックまたは部分を作るのに使用できる。特に有用なゴムのような部分は、エチレン/ブチレンまたはエチレン/プロピレン共重合体のポリジエンおよび飽和オレフィンゴムを含む。後者の有用なゴムは、水素化処理によるポリブタジエンおよびポリイソプレンなどの対応する不飽和ポリアルキレン部分から得ることができる。
【0055】
ビニル芳香族炭化水素類のブロック共重合体と、使用可能な共役ジエンとは、エラストマー特性を示すそれらのうちのいずれかを含む。ブロック共重合体は、ジブロック、トリブロック、マルチブロック、スターブロック、ポリブロック、またはグラフトブロックの共重合体であるとよい。この明細書を通して、ブロック共重合体の構造特徴に関する用語、ジブロック、トリブロック、マルチブロック、ポリブロック、およびグラフトまたはグラフトブロックは、非特許文献3(ポリマー科学とエンジニアリングの百科事典、第2巻、(1985)ジョンワイリーアンドサンズ社、ニューヨーク、325〜326頁)、および非特許文献4(ジェーイーマクグラースによるブロック共重合体、科学技術、デールジェーマイヤー編、ハーウッドアカデミー出版社、1979、1〜5頁)などの文献で定義された通常の意味が与えられるものとする。
【0056】
そのようなブロック共重合体は、最高約40重量%のビニル芳香族炭化水素を含有するビニル芳香族炭化水素類を含むビニル芳香族炭化水素類にさまざまな比の共役ジエン含むことができる。したがって、線形、放射対称、または放射非対称であり、かつ、式A−−B、A−−B−−A、A−−B−−A−−B、B−−A−−B、(AB)0,1,2...BAなどによって表される構造を有するマルチブロック共重合体は、使用可能である。ただし、Aは、ビニル芳香族炭化水素のポリマーブロックである、あるいは、共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素漸減共重合体ブロックであり、Bは、共役ジエンのゴム状ポリマーブロックである。
【0057】
ブロック共重合体は、モノマーの連続添加、モノマーの漸増添加、またはたとえば、特許文献8(米国特許第3,251,905号)、特許文献9(米国特許第3,390,207号)、特許文献10(米国特許第3,598,887号)、および特許文献11(米国特許第4,219,627号)に図示されたような結合技術を含む周知のブロック重合手順または共重合手順のうちのいずれかによって調製できる。周知のように、漸減共重合体ブロックは、共役ジエンの混合物と、ビニル芳香族炭化水素モノマーとを、それらの共重合反応率の違いを使用して共重合することによりマルチブロック共重合体に組み込むことができる。特許文献8(米国特許第3,251,905号)、特許文献12(米国特許第3,639,521号)、および特許文献13(米国特許第4,208,356号)を含むさまざまな特許文献に、漸減共重合体ブロックを含むマルチブロック共重合体の調製が記載されている。
【0058】
ポリマーおよび共重合体を調製するために使用できる共役ジエンは、4〜約10の炭素原子、より一般には、4〜6の炭素原子を含む共役ジエンである。例は、1,3−ブタジエン、2−メチル−1、3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1、3−ブタジエン、クロロプレン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、その他から含まれる。これらの共役ジエンの混合物もまた使用できる。
【0059】
共重合体を調製するために使用できるビニル芳香族炭化水素類の例は、スチレンおよびさまざまな置換スチレン、たとえば、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−第三−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、アルファ−メチルスチレン、ベータ−メチルスチレン、p−イソプロピルスチレン、2,3−ジメチルスチレン、o−クロロスチレン、p−クロロスチレン、o−ブロモスチレン、2−クロロ−4−メチルスチレン、その他を含む。
【0060】
共役ジエンおよびビニル芳香族化合物の上記の共重合体の多くは、市販である。水素化処理前のブロック共重合体の数平均分子量は、約20,000〜約500,000、または約40,000〜約300,000である。
【0061】
共重合体内の個々のブロックの平均分子量は、特定限度内で変動する。ほとんどの場合、ビニル芳香族のブロックは、約2000〜約125,000程度、または約4000と60,000との間の数平均分子量を有する。水素化処理の前か後の共役ジエンブロックは、約10,000〜約450,000程度、または約35,000〜150,000程度の数平均分子量を有する。
【0062】
また、水素化処理の前の共役ジエン部のビニル含有量は、一般に、約10%〜約80%、または約25%〜約65%であり、特に変性ブロック共重合体がゴム様の弾力を示すことが望まれる場合には、35%〜55%である。ブロック共重合体のビニル含有量は、核磁気共鳴によって測定できる。
【0063】
ジブロック共重合体の特定の例は、ブタジエンスチレン(SB)、スチレン−イソプレン(SI)、およびそれらの水素化された派生物を含む。トリブロックポリマーの例は、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、アルファ−メチルスチレン−ブタジエン−アルファ−メチルスチレン、およびアルファ−メチルスチレン−イソプレンアルファ−メチルスチレンを含む。本発明の接着剤として有効な市販のブロック共重合体の例は、クラトン(KRATON)の商品名の下でクラトンポリマーズ有限責任会社(Kraton Polymers LLC)から入手可能なものを含む。
【0064】
1,4と1,2異性体の混合物のゴム様の部分を含むSBS共重合体の水素化処理と同時に、スチレン−エチレン−ブチレンスチレン(SEBS)ブロック共重合体は、得られる。同様に、SISポリマーの水素化処理は、スチレン−エチレンプロピレンスチレン(SEPS)ブロック共重合体を産出する。
【0065】
ブロック共重合体の選択的な水素化処理は、レーニーニッケルのような触媒、プラチナ、パラジウム、その他などの貴金属、および可溶性遷移金属触媒の存在下で、水素化処理を含むさまざまな周知の処理によって実行できる。使用できる好適な水素化処理は、ジエン含有ポリマーまたは共重合体が、シクロヘキサンなどの不活性炭化水素希釈剤で溶かされて、可溶性水素化触媒の存在下で水素との反応によって水素化される水素化処理である。そのような手順は、特許文献14(米国特許第3,113,986号)および特許文献15(米国特許第4,226,952号)に記載されている。ブロック共重合体のそのような水素化処理は、水素化処理前のブロック共重合体の元の不飽和内容の約0.5%から約20%の残留不飽和内容をポリジエンブロック内に有する選択的水素化共重合体を作る程度まで、ある方法で実行される。
【0066】
一実施形態では、ブロック共重合体の共役ジエン部分は、少なくとも90%飽和され、より多くの場合、少なくとも95%飽和される一方、ビニル芳香族部分は、かなり水素化されない。特に有用な水素化ブロック共重合体は、スチレン−(エチレン/プロピレン)−スチレンブロックポリマーなどのスチレン−イソプレン−スチレンのブロック共重合体の水素化生成物である。ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体が水素化されるとき、ポリマーの1,2−ポリブタジエン対1,4−ポリブタジエンの比は、約30:70〜約70:30であることが望ましい。そのようなブロック共重合体が水素化されるとき、結果として生じる生成物は、エチレンおよび1−ブテン(EB)の規則性共重合体ブロックに類似している。上記したように、共役ジエンが、イソプレンとして使用されたとき、結果として生じる水素化生成物は、エチレンおよびプロピレン(EP)の規則性共重合体ブロックに類似している。
【0067】
いくつかの選択的水素化ブロック共重合体は、一般商標名称「Kraton G.」の下で、クラトンポリマーズ社から市販されている。一例は、約30重量%のスチレンエンドブロックを含む水素化SBSトリブロックと、エチレンおよび1−ブテン(EB)の共重合体であるミッドブロックとであるクラトンG1652である。G1652の低分子量バージョンは、クラトンG1650の名称の下で利用可能である。クラトンG1651は、約33重量%のスチレンを含む別のSEBSブロック共重合体である。クラトンG1657は、約13重量%のスチレンを含むSEBSジブロック共重合体である。このスチレン含有量は、クラトンG1650およびクラトンG1652のスチレン含有量より低い。
【0068】
別の実施形態では、選択的水素化ブロック共重合体を、次式に示す。すなわち、Bn(AB)oAp、ただし、n=0または1である。oは、1〜100である。pは、0または1である。水素化処理前の各Bは、主に、約20,000〜約450,000の数平均分子量を有する重合共役ジエン炭化水素ブロックである。各Aは、主に、約2000〜約115,000の数平均分子量を有する重合ビニル芳香族炭化水素ブロックである。Aのブロックは、共重合体の約5%〜約95重量%を構成している。ブロックBの不飽和は、元の不飽和の約10%未満である。別の実施形態では、ブロックBの不飽和は、水素化処理と同時に、その元の値の5%未満に減らされ、水素化ブロック共重合体の平均的不飽和は、その元の値の20%未満に減らされる。
【0069】
ブロック共重合体はまた、前述のように、アルファ、ベータオレフィン性不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸試薬をビニル芳香族炭化水素類および共役ジエンの選択的水素化ブロック共重合体に反応させることによって得ることができるような官能化重合体を含むことができる。グラフトブロック共重合体中のカルボン酸試薬の反応は、遊離基開始剤の存在の下で、溶液中でまたは溶融処理によって引き起こせる。
【0070】
カルボン酸試薬でグラフト化された共役ジエンおよびビニル芳香族炭化水素類のさまざまな選択的水素化ブロック共重合体の調製は、特許文献16(米国特許第4,578,429号)、特許文献17(米国特許第4,657,970号)、および特許文献18(米国特許第4,795,782号)など多数の特許文献に記載されている。これらの特許の開示は、共役ジエンおよびビニル芳香族化合物のグラフト化選択的水素化ブロック共重合体、およびそのような化合物の調製に関する。特許文献18(米国特許第4,795,782号)は、溶解処理および溶融処理によるグラフト化ブロック共重合体の調製を記載して例示している。特許文献16(米国特許第4,578,429号)は、二軸押出機内の溶融反応による2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペロキシ)ヘキサンを含む無水マレイン酸を含むクラトンG1652(SEBS)ポリマーのグラフトの例を含む。
【0071】
スチレンおよびブタジエンの市販のマレイン化された選択的水素化共重合体の例は、多くの場合、マレイン化された選択的水素化SEBS共重合体と呼ばれるクラトンFG1901X、FG1921X、およびFG1924Xを含む。FG1901Xは、無水コハク酸として結合官能性を約1.7重量%、および約28重量%のスチレンを含む。FG1921Xは、無水コハク酸として結合官能性を約1重量%、および約29重量%のスチレンを含む。FG1924Xは、約13%のスチレン、および無水コハク酸としての約1%の結合官能性を含む。
【0072】
有用なブロック共重合体はまた、日本国、東京都、千代田区、丸の内2−1、日本ゼオン社からも入手可能である。たとえば、クインタック(Quintac)3530は、日本ゼオン社から入手可能で、線形スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体であると考えられている。
【0073】
本質的に粘着性がない不飽和エラストマーポリマー、他のポリマー、および共重合体は、外用粘着付与剤と混合すると、粘着性を与えることができる。粘着付与剤は、通常、炭化水素樹脂、木材樹脂、松脂、松脂誘導体、その他同種類のものである。それらは、総粘着性の組成物の約40重量%〜約90重量%、または約45重量%〜約85重量%の範囲にわたる濃度で存在するとき、感圧接着剤特性をエラストマーポリマー接着剤調合物に与える。約40重量%未満の粘着付与添加物を含む配合物は、通常、十分な「急速貼付力」または初期粘着力を示さず、感圧接着剤として機能し、したがって、本質的に粘着性がない。他方、粘着性添加物の高過ぎる濃度を有する配合物は、一般に、粘着力が小さ過ぎるため、緊急の発明によって作られる構造の大部分の意図された使用法で適切な働きを示さない。
【0074】
エラストマーポリマー組成物と互換性を持つ、当業者には周知のあらゆる粘着付与剤が、本発明の実施形態で使用可能であると考えられる。有用性が見られるそのような粘着付与剤の1つは、ウィングタック10(Wingtak 10)、合成ポリテルペン樹脂であり、これは、室温では液体であり、オハイオ州、アクロンのグッドイヤータイヤアンドラバー社(Goodyear Tire and Rubber Company of Akron, Ohio)によって販売されている。ウィングタック95もまた、主に、ピペリレンおよびイソプレンから誘導されるポリマーを含む、グッドイヤー社(Goodyear)から入手可能な合成粘着付与剤樹脂である。他の適切な粘着性付与添加物は、エスコレッツ1310(Escorez)、脂肪族炭化水素樹脂、およびエコレッツ2596、C5〜C9(芳香族変性脂肪族)樹脂であり、両方ともテキサス州、アーヴィングのエクソン(Exxon of Irving, Tex.)によって製造されている。もちろん、当業者には明白であるが、さまざまな異なる粘着性付与添加物は、本発明を実施するために使用できる。
【0075】
粘着性付与剤に加えて、他の添加物を、望ましい特性を与えるために、PSAに含めることができる。たとえば、可塑剤を含めることができる。それらは、エラストマーポリマーを含む粘着性組成物のガラス転移温度を低下させることが知られている。有用な可塑剤の例は、テキサス州のシェルル−ブリカント社(Shell Lubricants of Texas)から入手可能なシェルフレックス371(Shellflex 371)、ナフテン処理油である。酸化防止剤も、粘着性の組成物に含むことができる。適切な酸化防止剤は、ニューヨーク州、ホーソンのチバ−ガイギー社(Ciba-Geigy, Hawthorn, N.Y.)から入手可能なイルガフォス168(Irgafos 168)およびイルガノックス565(Irganox 565)を含む。ワックスおよび界面活性剤などのカッティング剤も、接着剤に含めてもよい。
【0076】
感圧接着剤は、溶媒、エマルジョン、または懸垂液から、あるいは、ホットメルトとして塗布してもよい。接着剤は、どのような既知の方法によってでも収縮フィルムの内側表面に塗布できる。たとえば、接着剤は、金型コーティング、カーテンコーティング、噴霧、浸漬、回転、グラビアまたはフレキソ印刷技術によって塗布できる。接着剤は、連続層、不連続層、またはパターンで収縮フィルムに塗布できる。パターン塗布された接着剤層は、実質的に、フィルムの内側表面全体を覆う。本明細書で使われるように、「実質的に覆う」は、フィルム面を連続的に覆うパターンを意味すると解釈され、フィルムの先端部または後端部に沿った細片、またはフィルム上の点溶接としてのみ塗布された接着剤を含むとは解釈されない。
【0077】
一実施形態では、粘着性の制振材がラベルをより容易に複合形状物品に貼付できるように、接着剤層の部分に塗布される。一実施形態では、インクドットまたはマイクロビーズなどの非接着材は、ラベルが貼付され、接着剤層が物品の表面を滑ること、およびラベルと物品との間の境界面に閉じ込められた空気が逃げることの両方または一方ができるように、接着剤面の少なくとも一部に塗布される。
【0078】
接着剤の単一層が使われてもよく、複数の接着剤層が使われてもよい。使用される収縮フィルムおよびラベルが貼付されるべき物品または容器によって、十分な粘着性、剥離強度、およびせん断強度のために、収縮フィルムに隣接する第1の接着剤層と、物品または容器に貼付されるべき表面に異なる組成物を有する第2の接着剤層とを使うことが望ましい。
【0079】
一実施形態では、感圧接着剤は、物品にラベルを配置した後、熱の働きで物品に貼付されたラベルの過度の収縮戻りを防止するための十分なせん断強度または結合強度と、ラベルから剥離するフィルムが物品から持ち上がるのを防ぐための十分な剥離強度と、ラベル貼付動作中、ラベルを物品に適切に取り付けることができるための十分な粘着性または接着力とを有する。一実施形態では、熱を加えると、収縮フィルムが縮むにつれて、接着剤がラベルとともに動く。別の実施形態では、収縮フィルムが縮むにつれて、ラベルが動かないように、接着剤が、ラベルを所定位置に保持する。
【0080】
熱収縮性フィルムは、単層または多層熱収縮性重合フィルムに加えて他の層を含んでもよい。一実施形態では、薄い金属フィルムの金属化コーティングは、重合フィルムの表面に置かれる。熱収縮性フィルムはまた、ポリマーフィルム上に印刷層を含んでもよい。印刷層は、熱収縮性層と接着剤層との間に配置されてもよい、あるいは、印刷層は、収縮層の外面上にあってもよい。一実施形態では、フィルムは、デザイン、イメージ、またはテキストとともに反転印刷され、皮層の印刷面は、フィルムが貼付される容器と直接接触するようになる。この実施形態では、フィルムは透明である。
【0081】
本発明のラベルはまた、重合収縮層、または、存在する場合、金属層の印刷適性を強化するインク受容組成物の層を含み、したがって、印刷層の品質も得られる。さまざまなそのような組成物は、技術分野では周知であり、これらの組成物は、結合剤と、二酸化ケイ素または滑石などの顔料を結合剤に分散させたものとを主に含む。顔料が存在すると、若干のインクの乾燥時間が減少する。そのようなインク受容組成物は、特許文献19(米国特許第6,153,288号)に記載されている。
【0082】
印刷層は、インクまたはグラフィックス層であってもよい。印刷層は、印刷されるメッセージおよび意図される絵のデザインの両方または一方によって、単色または多色印刷層であってよい。これらは、シリアル番号、バーコード、商標、などの可変刻印データを含む。印刷層の厚さは、一般的に、約0.5〜約10ミクロンの範囲内であり、一実施形態では、約1〜約5ミクロンであり、別の実施形態では、約3ミクロンである。印刷層で使われるインクは、市販の水性、溶剤性または放射硬化性のインクを含む。これらのインクの例は、サンシーン(Sun Sheen)(アルコール希釈性ポリアミドインクと特定されるサンケミカル社(Sun Chemical)の製品)、サンテックスMP(Suntex MP)(表面印刷アクリル被覆基体、PVDC被覆基体、およびポリオレフィンフィルム用に開発された溶剤性インクと特定されるサンケミカル社の製品)、X−セル(X-Cel)(フィルム基体を印刷するための水性フィルムインクと特定されるウォーターインクテクノロジー社(Water Ink Technologies)の製品)、ユビリスAR−109ルビンレッド(Uvilith AR-109 Rubine Red)(UVインクと特定されるダウインク社(Daw Ink)の製品)、およびCLA91598F(マルチボンドブラック溶剤性インクと特定されるサンケミカル社の製品)を含む。
【0083】
一実施形態では、印刷層は、ポリエステル/ビニルインク、ポリアミドインク、アクリルインク、およびポリエステルインクのすべてまたはいずれかを含む。印刷層は、従来の方法で、たとえば、グラビア、フレキソ印刷またはUVフレキソ印刷またはその種の他のもの、上述タイプの樹脂を含むインク組成物、好適な顔料または染料、およびフィルムの1つ以上の望ましい領域に1つ以上の好適な揮発性の溶媒によって形成できる。インク組成物の塗布の後、インク組成物蒸発堆積物(単数または複数)の揮発性溶媒成分(単数または複数)が、印刷層を形成するために、不揮発性インク成分のみを残す。
【0084】
ポリマー収縮フィルムまたは金属層、存在する場合、の表面へのインクの付着は、当業者には周知の技術によって、必要に応じて、改善できる。たとえば、上記のように、インク下塗り剤または他のインク粘着力促進剤を、インクの塗布前に、金属層または重合フィルム層に塗布するとよい。あるいは、重合フィルム層へのインクの粘着力を向上させるために、重合フィルムの表面をコロナ処理または火炎処理するとよい。
【0085】
有用なインク下塗り剤は、透明または不透明であり、下塗り剤は、溶剤性または水性であるとよい。一実施形態では、下塗り剤は、放射硬化性(UVなど)である。インク下塗り剤は、ラッカーおよび希釈剤を含んでもよい。ラッカーは、1つ以上のポリオレフィン、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリエステル共重合体、ポリウレタン、ポリスルホン、塩化ポリビニルイジン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレンアクリロニトリル共重合体、ナトリウムまたは亜鉛塩またはエチレンメタクリル酸に基づくイオノマー、ポリメタクリル酸メチル、アクリルポリマーおよび共重合体、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体、およびこれらのうちの2つ以上の混合物で構成できる。使用できる希釈剤の例は、エタノール、イソプロパノール、およびブタノールなどのアルコール類、酢酸エチル、プロピルアセテート、および酢酸ブチルなどのエステル類、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、およびそれらの混合物を含む。ラッカーと希釈剤との比は、インク下塗り剤の塗布のために必要とされる粘性に依存している。そのような粘性の選択は、当業者の技術の範囲内である。インク下塗り剤は、約1〜約4ミクロン、または約1.5〜約3ミクロンの厚さを有するとよい。
【0086】
透明なポリマー保護仕上げ塗り、または上塗り層は、本発明によって貼付されるラベルに存在できる。保護仕上げ塗りまたは上塗り層は、ラベルが容器などの基体に添付される前後に、ラベルに望ましい特性を与える。印刷層を覆う透明な仕上げ塗り層が存在すると、いくつかの実施形態では、静電気防止特性、剛直性、および耐候性のすべてまたはいずれかなどのさらなる特性を備えることができる。上塗り層は、印刷層を、たとえば、天候、太陽、摩滅、湿気、水などから保護できる。透明な上塗り層は、下にある印刷層の特性を強化して、より光沢があってより豊かな画像を実現できる。保護透明な保護層はまた、耐摩滅性、耐放射線性(UVなど)、耐化学薬品性、耐熱性を有するように設計され、それによって、そのような原因からの劣化からラベル、特に印刷層を保護できる。保護上塗り層も、帯電防止剤または粘着防止剤を含み、ラベルが高速で容器に貼付されているとき、取り扱いを容易にできる。保護層は、当業者に周知の技術によって、印刷層に塗布できる。ポリマーフィルムは、溶媒から堆積させる、予め形成された(印刷層に積層された)フィルムとして貼付される、などで形成できる。
【0087】
透明な仕上げ塗りまたは上塗り層が存在するとき、それは、単層または多層構造を有してよい。保護層の厚さは、通常、約12.5〜約125ミクロンであり、一実施形態では、約25〜約75ミクロンの範囲である。上塗り層の例は、特許文献20(米国特許第6,106,982号)に記載されている。
【0088】
保護層は、ポリオレフィン、エチレンとプロピレンの熱可塑性ポリマー、ポリエステル類、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリメタクリル、エポキシ、酢酸ビニルホモポリマー、共重合体または三元共重合体、イオノマー、およびそれらの混合物を含むことができる。
【0089】
透明な保護層は、紫外線吸収剤および他の光安定剤の両方または一方を含むことができる。紫外線吸収剤の中でも、「チヌビン」(Tinuvin)の商品名で、チバスペシャルティケミカル社(Ciba Speciality Chemical)から入手可能なヒンダードアミン吸収剤は有効である。使用できる光安定剤は、チバスペシャルティケミカル社から入手可能なヒンダードアミン光安定剤を含み、商品名は、チヌビン111、チヌビン123、(ビス−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバシン酸塩)、チヌビン622(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールによるジメチルコハク酸ポリマー)、チヌビン770(ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−セバシン酸塩)、およびチヌビン783である。さらなる光安定剤は、チバスペシャルティケミカル社から入手可能なヒンダードアミン光安定剤を含み、商品名は、「チマソーブ」(Chemassorb)、特に、チマソーブ119およびチマソーブ944である。紫外線吸収剤および光安定剤の両方または一方の濃度は、最高約2.5重量%であり、一実施形態では、約0.05%〜約1重量%の範囲である。
【0090】
透明な保護層は、酸化防止剤を含むとよい。熱可塑性フィルムを作る際に有用なあらゆる酸化防止剤を使うことができる。これらは、ヒンダードフェノール類および有機亜リン酸塩を含む。例は、チバスペシャルティケミカル社から入手可能なものを含み、商品名は、イルガノックス1010、イルガノックス1076、またはイルガフォス168である。熱可塑性フィルム組成物の酸化防止剤の濃度は、最高約2.5重量%であり、一実施形態では、約0.05%〜約1重量%の範囲である。
【0091】
剥離ライナーは、ラベルを基体に貼付する前の輸送、保管、および取り扱い中に、接着剤層を保護するために、接着剤層に付着させるとよい。ライナーによって、ラベルがダイカットされて、マトリックスがフェイスストック材料の層から剥離された後、個々のラベルが順番にラベル貼付ライン上に供給される地点まで、多数の個々のラベルの効果的な取扱いが可能になる。剥離ライナーは、エンボス加工された表面と、ライナーの表面に塗布されるマイクロビーズまたは印刷されたインクドットなどの非接着材との両方または一方を有することができる。
【0092】
ラベル貼付機システム
本発明による好ましいラベル貼付機システムは、概して、ベルトと集団になったローラーとからなる第1のアセンブリと、ベルトと集団になったローラーとからなる対応する第2のアセンブリとを含む。第1および第2のアセンブリのそれぞれにおいて、ベルトは、少なくともいくつかのローラーのまわりに、望ましくは、すべてのローラーのまわりに延在する。第1のベルトの一部と第2のベルトの一部との間に物品受入通路を画定するために、第1のベルトの一部と第2のベルトの一部が、概して、互いに整列配置されるように、第1および第2のアセンブリは、互いに対して配置される。本発明の重要な特徴によれば、通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在する。一般的に、通路の方向転換の発生回数は、少なくとも2回から6回以上の範囲である。したがって、ベルトとローラーとからなる第1および第2のアセンブリの機構から得られる構成を呼ぶために、用語「ジグザグ」構成を使う。
【0093】
望ましくは、第1および第2のアセンブリのそれぞれは、互いに類似しており、同じ数とタイプのベルトおよびローラーを利用する。より望ましくは、2つのアセンブリは、本明細書で説明するように、互いに対して対称形である。しかし、自明であるが、本発明は、対称形のアセンブリの使用には決して限定されない。その代わりに、本発明は、非対称であるまたは互いと異なっている、もしくはそれらの両方であるアセンブリの使用を含む。
【0094】
望ましくは、各アセンブリは、少なくとも1つの駆動ローラーと少なくとも2つの通路画定ローラーとを含む集団になったローラーを含む。したがって、第1のアセンブリは、1または複数の駆動ローラーと少なくとも2つの通路画定ローラーとを含む。そして、第2のアセンブリは、1または複数の駆動ローラーと少なくとも2つの通路画定ローラーとを含む。
【0095】
望ましくは、2つのアセンブリは、第1のアセンブリの通路画定ローラーのうちの1つが、第2のアセンブリの通路画定ローラーのうちの2つの間に位置するように配置され、そして、第2のアセンブリの通路画定ローラーのうちの1つが、第1のアセンブリの通路画定ローラーのうちの2つの間に位置するように配置される。しかし、自明であるが、本発明は、アセンブリとそれらアセンブリの多様なローラーやベルトとのすべてまたはいずれかに対する広範囲の他の配置および構成を含む。
【0096】
言及したように、第1および第2のアセンブリの適切な配置に関して、物品受入通路は、2つのアセンブリのベルトの一部の間に画定される。通路は、概して、得られたシステムの上流に物品入口場所と、下流に対応する物品出口場所とを含む。望ましくは、通路を2つのベルトの一部の間に形成するか、別の方法で画定する。本明細書で非常に詳細に説明するように、ベルトが動いた際、物品がベルトの間に接触する状態になると、ベルトが物品の両側面に接触するように、ベルトを互いに対して配置する。ベルトは、物品の接触面に沿って変形可能な特性をそれぞれ示す。望ましくは、物品に接触するベルトの領域が変形されることによって、その間に捕獲された物品が係合され保持されるように、通路を形成するベルト部分を互いに対してほぼ平行にし、間隔をおいて配置する。
【0097】
好ましい態様では、通路は、前述のように、少なくとも2回の方向転換を受ける。したがって、通路は、一般に、本明細書ではジグザグ構成を有すると記述する。方向転換の範囲は、通路画定ローラーを配置する軸線に対して表すことができる。望ましくは、各方向転換は、約5°〜約45°、より望ましくは、約10°〜約35°、最も望ましくは、約20°〜約25°の範囲に及ぶ。望ましくは、通路は、交互に方向転換を受ける。したがって、通路全体にわたる正味の方向転換は、一般に10°未満である。最も望ましくは、通路が物品入口場所と物品出口場所との間で受ける方向転換角度の総和は、5°未満になる。例えば、通路が、第1の方向転換30°を受け、次に第2の方向転換−30°を受けた場合(負号は、第2の方向転換が、第1の方向転換の逆の方向であることを意味する)、その結果、正味の方向転換は、0°である。したがって、通路を出る物品は、概して、最初に通路に入った際に進んでいた方向と同じ方向に進んでいる。しかし、自明であるが、本発明は、通路を出る物品が、通路に入る物品の方向とは大きく異なる方向に進むシステムを含む。
【0098】
問題のアセンブリのローラーおよびベルトに関して、さらなる詳細および態様を以下に提供する。ローラーは、どんな特定のサイズまたは形状にも限定されない。しかし、ローラーは、概して、円筒形状であり、直径は、約46cm(約18インチ)〜約15cm(約6インチ)、より望ましくは、約38cm(約15インチ)〜約23cm(約9インチ)、最も望ましくは、約30cm(約12インチ)である。ローラーは、望ましくは、垂直軸のまわりで回転可能である。したがって、水平面に沿ったそれらの断面形状は、円形である。例えば、少なくとも約15cm(約6インチ)の直径を有する十分なサイズのローラーは、ベルト基材を保護することが判明した。それよりも比較的小さな直径のローラー、例えば、約10cm(約4インチ)未満の直径を有するローラーを使用した場合、かなりの応力が、ベルト基材にかかり、材料疲労、過剰摩耗、およびベルトの破損を引き起こす可能性がある。本発明は、かなり異なる大きさのローラーを使用するが、ローラーの高さは、概して、対応するベルトの幅より大きい。望ましくは、アセンブリのローラーは、すべて同じ高さを有する。望ましくは、ローラーまたは少なくともローラー外面は、ベルトとの接触の際、比較的高度の係合を示す耐久性のある耐磨耗性材料から作られる。自明であるが、この特性により、ローラーとベルトとの間のすべりから生じる効率損失が最小になる。
【0099】
ベルトは、望ましくは、柔軟で、強くて、耐久性があって、耐磨耗性である。本明細書で非常に詳細に説明するように、望ましくは、多層ベルト構造を使用する。ベルトの重要な特徴は、ラベル貼付機システムの中に誘導される一または複数の物品に接触するベルトの側面が、変形可能であるということである。通常、この変形可能な層は、発泡ポリマー材料などの柔軟な細胞材料である。望ましくは、発泡材は、閉細胞型の発泡材で、比較的高温に耐性がある。変形可能な層は、力を加えると圧縮できる。望ましくは、本発明のシステムのベルトに用いられる変形可能な層は、約13.8キロパスカル(約2psi)〜約34.5キロパスカル(約5psi)の圧力を加えると、圧縮されていない高さの75%まで圧縮されるものである。通常、好ましいベルトで使われる変形可能な層は、ASTM D−1056 2D1の必要条件を満たす。望ましくは、ベルトの変形可能な層はまた、ASTM D−1056に準拠して、100℃(212°F)で22時間後に50%の圧縮永久ひずみも示す。発泡ポリマー材料は、比較的高い耐熱性を示す中密度シリコンベースの発泡ポリマーから形成されるものである。変形可能な層の厚みは、約0.6cm(約0.25インチ)〜約2.5cm(約1.0インチ)の範囲に及ぶが、1.3cm(0.5インチ)が望ましい。
【0100】
言及したように、望ましくは、ベルトは、多層構成を有する。ベルトの物品接触側面は、前述のとおり、変形可能である。ベルトのローラー接触側面は、柔軟で、耐磨耗性があって、比較的高い抗張力を示す。ベルトのローラー接触側面を形成する層は、本明細書では、概してベルト基体と呼ぶ。ベルトのローラー接触側面すなわちベルト基体は、望ましくは、ファイバーグラスシリコン層から形成される。多様なベルトの構成および構造が、利用可能である。概して、本発明のシステムで使われる好ましいベルトはすべて、1または複数のローラーに接触して係合するベルト基体層と、一または複数の物品および一または複数のラベルまたは貼付される他の部品のすべてまたはいずれかに接触して係合する変形可能な層とを備える。好ましい実施形態のベルトはまた、1または複数の層または要望通りの他の構成要素を備えることができる。例えば、1または複数の強度増進層をベルトに含むことができる。そのうえ、ベルトを一または複数の物品により一層適合させることを望むなら、さらに適合可能な層をベルトに組み入れることができると考えられる。
【0101】
ローラーとベルトとからなる前述の第1および第2のアセンブリは、第1のアセンブリのベルト速度を第2のアセンブリのベルト速度に関して独立的に制御できるように、逆もまた同様であるように、それぞれ独立的に制御可能である。概して、本明細書に記載のいくつかの方法およびシステムの場合、動作中、望ましくは、2つのアセンブリのベルト速度は、同一であるか、互いの少なくとも10%以内、より望ましくは、5%以内、最も望ましくは、2%以内である。そのような速度で動いているベルトは、本明細書では、「実質的に同じ」である速度を有するとみなす。しかし、本発明は、異なるベルト速度で2つのアセンブリを動作させることを含む。例えば、用途、物品構成、およびラベル配置によって、両アセンブリのベルトを異なる速度で動かしてもよい。例えば、この動作は、通路を通ってベルトの間を進む1または複数の、またはすべての物品を選択的に回転させるために、または部分的に回転させるために望ましいものである。
【0102】
本発明のラベル貼付機システムは、望ましくは、1または複数のラベルおよび物品またはその部分のすべてまたはいずれかを加熱する1または複数の加熱器を含む。以前説明したように、そのような加熱工程は、熱収縮性ラベル材料の収縮の誘発、接着剤硬化の開始または加速、およびそれ以外の場合では容器などの物品への対象ラベルの貼付促進のすべてまたはいずれかに利用可能である。望ましくは、加熱工程を赤外線ランプなどの放射加熱器によって実現する。本発明は、例えば、物品およびラベルの両方または一方に近接または接触する強制熱気による加熱工程および電気抵抗要素を使用する加熱工程などの別の加熱方法を含む。望ましくは、少なくとも50℃(122°F)のアセンブリの動作中、通路の物品入口場所に近接して測定したとき、ベルトが定常状態温度に達するように、1または複数の加熱器をベルトに近接して配置および位置付けの両方または一方を行う。この温度によれば、システム内の物品およびラベルの標準的な滞在時間に対して、および標準的な熱活性化ラベルまたは接着剤に対して、物品およびラベルの両方または一方は、十分確実に加熱される。自明であるが、ベルト、物品、およびラベルのすべてまたはいずれかが加熱される特定の温度は、特定のプロセス、ラベル、および接着要件のすべてまたはいずれかによって変化することになる。
【0103】
本発明は、通路にジグザグ構成を設けるように配置されたローラーおよびベルトからなるアセンブリに限定されない。その代わりに、あまり望ましくはないが、本発明は、比較的まっすぐな通路を画定するために、対向するベルトの部分が、互いに対して平行に、または実質的にそのように配向されている複数のアセンブリからなるシステムを含む。さらに、円弧状経路に延在する通路を実現できる配置も考えられる。
【0104】
本発明はまた、本明細書に記載のアセンブリおよびシステムを使ってラベルを物品に貼付するための幾多の方法も提供する。望ましくは、方法は、第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリとを備えたシステムを利用する。物品受入通路を画定するために、第1のベルトの一部と第2のベルトの一部とが、互いに整列配置されるように、第1と第2のアセンブリを配置する。方法は、概して、ラベルを受け入れる物品の外面にラベルを最初に接着する工程を含む。方法はまた、第1および第2のベルトが、概して、通路内で互いに平行して配置されるように、第1群のローラーのまわりに第1のベルトを動かす工程と、第2群のローラーのまわりに第2のベルトを動かす工程とを含む。そして、方法は、第1および第2のベルトが、物品およびラベルを通路の第2の場所へ接触搬送するように、通路の第1の場所で物品と物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程をさらに含む。第2の場所は、第1の場所の下流に位置する。物品が第1の場所から第2の場所へ搬送されて、2つの変形可能なベルトの間に係合されるにつれて、ラベルは、完全に物品に接触し貼付される。
【0105】
前述の方法では、通路は、さまざまに異なる構成であってもよい。例えば、通路は、比較的まっすぐであってもよく、または円弧状に延在してもよい。最も望ましくは、通路は、少なくとも2つの異なる方向、すなわち、ジグザグ構成に延在する。
【0106】
問題の方法のすべてにおいては、ベルトの速度が制御されるように、アセンブリを選択的に制御する。具体的には、通路構成と通路を通る物品の望ましい移動パターンとによって、ベルトの速度を、異なるように、または同じになるように、すなわち実質上互いに同じになるように制御できる。
【0107】
さらに、すべての方法において、ラベル貼付に先立って、またはその間中に、ベルト、物品、およびラベルのすべてまたはいずれかに指定量の熱を与えるために、1または複数の加熱作業を行うことができる。
【0108】
図1〜図5では、本発明による好ましい実施形態のシステムを示す。具体的には、好ましいシステム1は、以下の通りに配置構成された第1のアセンブリ10と第2のアセンブリ110とを含む。第1のアセンブリ10は、駆動ローラー20と、複数の通路画定ローラー30aおよび30bとを含む。第1のアセンブリ10はまた、40aおよび40bなどの1または複数の第2のローラー40を任意に含んでもよい。第1のアセンブリ10は、集団になったローラー20、30a、30b、40a、および40bのまわりに延在するベルト50を含む。
【0109】
第2のアセンブリ110は、駆動ローラー120と、複数の通路画定ローラー130aおよび130bとを含む。第2のアセンブリ110はまた、140aおよび140bなどの1または複数の第2のローラー140を任意に含んでもよい。第2のアセンブリ110は、集団になったローラー120、130a、130b、140a、および140bのまわりに延在するベルト150を含む。
【0110】
さらに図1を参照すると、第1のベルト50の一部が、第2のベルト150の一部と平行して延在し、それによって、物品受入通路を画定するように、2つのアセンブリ10および110が、配置されていることが分かる。物品受入通路は、アセンブリ10と110との間で、概して矢印AおよびBの方向に延在しているように図1に示されている。アセンブリ10および110は、それらの各ベルトが、それらの対応する集団になったローラーのまわりを逆方向に動くように、動作する。この動作によって、互いに平行してほぼ同一方向に動く通路を画定するベルト部分が生じる。図1では、第1のアセンブリ10のベルト50は、集団になったローラー20、30a、30b、40a、および40bのまわりで、矢印Cの方向に動く。第2のアセンブリ110のベルト150は、集団になったローラー120、130a、130b、140a、および140bのまわりで、矢印Dの方向に動く。このように、ベルトは、矢印Aに近接する物品受入場所から矢印Bに近接する物品出口場所まで延在する通路内でほぼ互いに平行して進む。
【0111】
図2は、物品入口場所90において、集団になった物品80と対応する物品80にそれぞれ部分的に接着されたラベル82と、物品出口場所92において、物品80と対応する物品80にそれぞれ完全に接着されたラベル82とを図示した好ましい実施形態のシステム1の上面図である。自明であるが、望ましくは、物品80およびラベル82を入口場所90へ搬入したり、出口場所92から搬出したりするために、1または複数のコンベアまたは他の物品搬送システムを利用する。
【0112】
さらに図2を参照すると、システム1は、以下の通りのさらなる特徴を含むことができる。第1のアセンブリ10のローラー30aおよび30b、および第2のアセンブリ110のローラー130aおよび130bなどの通路画定ローラーのそれぞれは、135で示される位置決め調節要素を備える。位置決め調節要素135は、主にローラーの回転軸に対して直角方向にそのそれぞれのローラーを動かすように構成される。しかし、本明細書で非常に詳細に説明するように、位置決めの他の態様を提供する。自明であるが、ローラーのそのような変位は、ベルト経路の変更およびベルト張力の変更の両方または一方を行うはたらきがある。
【0113】
125で示されるフレームアセンブリ上に配置されるように、システム1を図2に示す。自明であるが、本発明のシステムは、決してこのような構成には限定されない。例えば、本発明は、床面に直接配置され、したがって、125のような高架フレームアセンブリを含まないシステムを容易に含む。
【0114】
図3は、アセンブリ10および110の2つの通路画定ローラーと、それらの間に延在するベルト50および150との部分概略図である。図3は、本明細書に記載のジグザグ構成の幾多の好ましい態様をさらに示す。具体的には、ローラー30aおよび30bは、それぞれの回転軸が、ローラー軸線A1に沿って画定されるように、互いに対して位置付けられ、ローラー130aおよび130bは、それぞれの回転軸が、ローラー軸線A2に沿って画定されるように、互いに対して位置付けられていることが分かる。本明細書に記載のように、ベルト50および150は、交互に異なる方向に、通路画定ローラーを介して延在する。具体的には、ベルト50および150は、矢印Aから矢印Bへ、ローラー130aと直接的かつ間接的に接触しながら進むにつれて、ベルトは、約10°〜約35°、より望ましくは、約20°〜約25°の方向転換を受ける。問題の方向転換を受けた後に、ベルトは、線B1で示した方向に進む。このように、軸線A2から線B1への角度変更は、約10°〜約35°、より望ましくは、約20°〜約25°である。ベルトは、間接的かつ直接的にローラー30aに接触するまで進み続ける。ベルト50および150は、次に、望ましくは、前の方向転換から逆方向に別の方向転換を受ける。方向転換の角度範囲に関して、ベルト50および150は、ローラー軸線A1と平行な方向に戻ったあと、望ましくは、前の方向転換に等しい、すなわち、約10°〜約35°、最も望ましくは、約20°〜約25°の範囲に更なる方向転換を受ける。その後、ベルトは、ローラー30aから動き、次にローラー130bに直接的かつ間接的に接触するまで進み、ここで前の工程が繰り返される。この交互の方向転換のパターンは、問題のジグザグ構成である。
【0115】
図4は、通路画定ローラー30aおよび第1のベルト50などの代表的なローラーとそのベルトとの係合の詳細図である。前述の問題の位置決め調節要素135は、ローラーの回転軸の位置を選択的に調節できるように構成される。例えば、調節要素135は、ベルト張力を下げるために、ローラー回転軸のV0からV1への変更を、またはベルト張力を上げるために、ローラー回転軸のV0からV2への変更を選択的に調節可能である。調節要素135はまた、軸の配向のV0からV3などへの変更も調節可能である。さらに、調節要素135は、望ましくは、ローラーとの係合によってベルトに所定の力を作用させるために、ばねなどの1または複数のバイアス部材を含む。
【0116】
図5は、第1および第2のアセンブリ10および110を備えたシステム1の側面図である。この図は、ローラーおよびベルトの好ましい配置をさらに示す。システム1を高架にするように、フレーム125をさらに示す。望ましくは、ローラー20などの駆動ローラーを動かすために、制御部70を設ける。制御部70は、一般に、少なくとも駆動ローラー用の選択的に調節可能で制御可能な駆動源を提供するために、1または複数の電気モーターおよび対応する制御モジュール、センサー、および技術的に既知の関連要素を含む。駆動システムおよび関連する制御装置は、既知の技術を使って実現される。したがって、これらの態様に関しては、更なる説明を行わない。
【0117】
図6は、ローラーおよび物品および物品に貼るラベルに対するベルトの好ましい配向を示す概略図である。具体的には、第1のアセンブリ10のベルト50などのベルトを、好ましい多層構造を示す分解立体図で示す。ベルト50は、基体層52と変形可能な層54とを含む。ベルト50をローラー30などのローラーに対して配向させることにより、ベルト50の基体層52は、ローラー30の外面に接触するようになる。同様に、ベルト50はまた、1または複数の物品80および一または複数のラベル82に接触するために配向される変形可能な層54も含む。
【0118】
本発明は、ベルト積層品に1または複数の追加層を組み入れるなどのさらなるベルト構造を含む。例えば、図7は、基体層52、変形可能な層54、および2枚の補助的な層56aおよび56bを含む別のベルト50aを示す。変形可能な層54が、一または複数の物品および一または複数のラベルと接触するように配向され暴露される限り、補助的な層56は、ベルト積層品のどの位置に置かれてもよい。
【0119】
本発明はまた、図1〜図3で示したジグザグ構成の他に、多彩な異なる通路構成の使用を含む。例えば、ある種の実施形態では、比較的まっすぐな通路構成を利用するシステムを形成してもよい。本発明のこの例では、通路の中を移動する物品を選択的に回転させたり、もしくは、対応するアセンブリのベルトの速度を選択的に変えることによって位置決めしたりできる。例えば、図8〜図10は、アセンブリ310および410のベルトの一部の間に延在する通路Eを形成するために配置された第1のアセンブリ310および第2のアセンブリ410を含むシステム301を概略的に示す。集団になった物品380は、矢印FおよびGの方向に動くベルトからの接触によって、通路Eの中を移動する。
【0120】
図11および図12は、本発明による通路構成に対するさらなる実施形態を示す。考えられる別の通路構成は、円弧状の通路経路である。例えば、図11では、円弧状通路Hは、対応するベルト510と610との間に画定される。通路Hは、図11に示すように、円弧のまわりでどちらかの方向にまたは両方の方向に延在できる。通路Hが延在する円弧の半径は、物品およびラベルの特性によって変更できる。通路が複数の円弧経路をもつ通路構成の場合、幾多の円弧の半径は、RIがRJに等しい図11では同一であり、あるいは、図12に示したように異なることもある。具体的には、図12では、円弧状通路Kを、対応するベルト710と810との間に画定する。第1の通路区間では、通路Kは、半径RLによって画定される円弧の中に延在する。第2の通路区間では、通路Kは、半径RMによって画定される円弧の中に延在する。そして、第3の通路区間では、通路Kは、半径RNによって画定される円弧の中に延在する。半径RL、RM、およびRNは、すべて互いと異なる。
【0121】
さらにまた、自明であるが、幾多の円弧状の通路構成は、図11および図12に示すような90°の円弧を通って延在する通路または通路区間に限定されない。その代り、通路または一または複数の通路区間は、約5°〜約180°、より望ましくは、約45°〜約120°の円弧の中に延在する場合もある。
【0122】
本発明およびそのさまざまな好ましい実施形態を、ラベル、特に、感圧性収縮ラベルを容器の湾曲面、および最も好ましくは外方に延在する複合曲面に貼付する工程の観点から記載してきたが、自明であるが本発明は、ラベル、フィルム、または他の薄い柔軟な部材を容器に付随する表面に加えて他の表面にも貼付する工程などの多数の他の作業に適用可能である。さらに、本発明は、そのような部品を比較的平坦な表面に貼付するために使用できることも考えられる。
【0123】
感圧性ラベル、特に、感圧性収縮ラベルの貼付に関しては、特許文献21(国際公開第WO2008/124581号)、特許文献22(米国特許出願公開第2009/0038736号)、および特許文献23(米国特許出願公開第2009/0038737号)に詳述される。
【0124】
他の多くの利点も、この技術の将来の用途および開発から確実に明らかになる。
【0125】
本明細書に記したすべての特許、公開出願、および物品は、それら全体を参照により本明細書に援用される。
【0126】
上述したように、本発明は、従来のデバイスに関連する多くの問題を解決する。しかし、当業者であれば、本発明の本質を説明するために本明細書に記載し、例示した部品の材料および配置の詳細にわたるさまざまな変更を、添付の特許請求の範囲で表明するような本発明の原理および範囲を逸脱することなく行えることは自明であろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルを物品に貼付けるためのシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものと、を含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに対して整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に少なくとも2つの異なる方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、システム。
【請求項2】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記通路は、物品入口場所と物品出口場所とを画定し、前記通路は、前記入口場所と前記出口場所との間で前記少なくとも2つの異なる方向に延在することを特徴とする、請求項1乃至5に記載のシステム。
【請求項7】
前記通路が延在する前記少なくとも2つの異なる方向の総和は、5°未満であることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項1乃至8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項1乃至9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、請求項1乃至10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度と少なくとも実質的には同じであることを特徴とする、請求項1乃至10に記載のシステム。
【請求項15】
ラベルを物品に貼付するシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに平行に整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されており、
前記第1のベルトの速度が前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、システム。
【請求項16】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項15または16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項15乃至17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項15乃至17に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項15乃至19に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在することを特徴とする、請求項15乃至23に記載のシステム。
【請求項25】
前記通路が延在する前記少なくとも2つの異なる方向の総和は、5°未満であることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記通路は、円弧状に延在することを特徴とする、請求項15乃至23に記載のシステム。
【請求項27】
前記通路は、比較的まっすぐな方向に延在することを特徴とする、請求項15乃至23に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項15乃至27に記載のシステム。
【請求項29】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項15乃至28に記載のシステム。
【請求項30】
ラベルを物品に貼付するシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、システム。
【請求項31】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項30または31に記載のシステム。
【請求項33】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項30乃至32に記載のシステム。
【請求項34】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項30乃至33に記載のシステム。
【請求項35】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項30乃至34に記載のシステム。
【請求項36】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、請求項30乃至35に記載のシステム。
【請求項37】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項30乃至36に記載のシステム。
【請求項38】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項30乃至36に記載のシステム。
【請求項39】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度と少なくとも実質的には同じであることを特徴とする、請求項30乃至35に記載のシステム。
【請求項40】
ラベルを物品に貼付するシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものと、を含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、システム。
【請求項41】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項40または41に記載のシステム。
【請求項43】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、請求項40乃至42に記載のシステム。
【請求項44】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項43に記載のシステム。
【請求項46】
前記通路は、物品入口場所と物品出口場所とを画定し、前記通路は、前記入口場所と前記出口場所との間で約5°〜約180°の円弧のまわりに延在することを特徴とする、請求項40乃至45に記載のシステム。
【請求項47】
前記通路は、約45°〜約120°の円弧のまわりに延在することを特徴とする、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項40乃至47に記載のシステム。
【請求項49】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項40乃至48に記載のシステム。
【請求項50】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項40乃至49に記載のシステム。
【請求項51】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度と少なくとも実質的には同じであることを特徴とする、請求項40乃至42または請求項46乃至50に記載のシステム。
【請求項52】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって少なくとも2つの異なる方向に延在する領域を有する物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
前記第1および第2のベルトが、概して、前記通路内で互いに平行に動くように、前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを前記通路の第1の場所で導入する工程とを含み、前記第2の場所が、前記第1の場所の下流、かつ少なくとも2つの異なる方向に延在する前記通路の領域に位置するものであり、それによって、前記物品が前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルが完全に前記物品に接触して貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項53】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度とは異なるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きが実行されることを特徴とする、請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度と実質的には同じになるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが実行されることを特徴とする、請求項52または53に記載の方法。
【請求項56】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が互いに平行に整列配置されることによって物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
第1の速度で前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第1の速度とは異なる第2の速度で前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記通路の第1の場所で前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程とを含み、前記第2の場所は、前記第1の場所の下流に位置するものであり、それによって、前記物品が前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルが完全に前記物品に接触し貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項57】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が、互いに整列配置されることによって円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
前記第1および第2のベルトが、概して、前記通路内で互いに平行に動くように、前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを前記通路の第1の場所で導入する工程とを含み、前記第2の場所は、前記第1の場所の下流に位置するものであり、それによって、前記物品が、前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルは、完全に前記物品に接触し貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項59】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度とは異なるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項58または59に記載の方法。
【請求項61】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度と実質的に同じになるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項58または59に記載の方法。
【請求項62】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
前記第1および第2のベルトが、概して、前記通路内で互いに平行に動くように、前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを前記通路の第1の場所で導入する工程とを含み、前記第2の場所は、前記第1の場所の下流に位置するものであり、それによって、前記物品が前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルは、完全に前記物品に接触し貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項63】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度とは異なるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項62または63に記載の方法。
【請求項65】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度と実質的に同じになるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項62または63に記載の方法。
【請求項66】
ラベル貼付システムであって、
重合フィルムと前記フィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、
ラベルを物品に貼付するシステムと、を含み、前記システムは、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって、前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に少なくとも2つの異なる方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、ラベル貼付システム。
【請求項67】
前記ラベルアセンブリは、印刷層をさらに含むことを特徴とする、請求項66に記載のラベル貼付システム。
【請求項68】
前記重合フィルムは、収縮フィルムであることを特徴とする、請求項66または67に記載のラベル貼付システム。
【請求項69】
前記接着剤は、感圧性接着剤であることを特徴とする、請求項66乃至68に記載のラベル貼付システム。
【請求項70】
ラベル貼付システムであって、
重合フィルムと前記フィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、
ラベルを物品に貼付するシステムと、を含み、前記システムは、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、ラベル貼付システム。
【請求項71】
前記ラベルアセンブリは、印刷層をさらに含むことを特徴とする、請求項70に記載のラベル貼付システム。
【請求項72】
前記重合フィルムは、収縮フィルムであることを特徴とする、請求項70または71に記載のラベル貼付システム。
【請求項73】
前記接着剤は、感圧性接着剤であることを特徴とする、請求項70乃至72に記載のラベル貼付システム。
【請求項74】
ラベル貼付システムであって、
重合フィルムと前記フィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、
ラベルを物品に貼付するシステムと、を含み、前記システムは、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、ラベル貼付システム。
【請求項75】
前記ラベルアセンブリは、印刷層をさらに含むことを特徴とする、請求項74に記載のラベル貼付システム。
【請求項76】
前記重合フィルムは、収縮フィルムであることを特徴とする、請求項74または75に記載のラベル貼付システム。
【請求項77】
前記接着剤は、感圧性接着剤であることを特徴とする、請求項74乃至76に記載のラベル貼付システム。
【請求項1】
ラベルを物品に貼付けるためのシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものと、を含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに対して整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に少なくとも2つの異なる方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、システム。
【請求項2】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記通路は、物品入口場所と物品出口場所とを画定し、前記通路は、前記入口場所と前記出口場所との間で前記少なくとも2つの異なる方向に延在することを特徴とする、請求項1乃至5に記載のシステム。
【請求項7】
前記通路が延在する前記少なくとも2つの異なる方向の総和は、5°未満であることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項1乃至8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項1乃至9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、請求項1乃至10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度と少なくとも実質的には同じであることを特徴とする、請求項1乃至10に記載のシステム。
【請求項15】
ラベルを物品に貼付するシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに平行に整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されており、
前記第1のベルトの速度が前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、システム。
【請求項16】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項15または16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項15乃至17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項15乃至17に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項15乃至19に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記第2の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの1つは、前記第1の複数のローラーの前記少なくとも2つの通路画定ローラーのうちの2つの間に配置されることを特徴とする、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記通路は、少なくとも2つの異なる方向に延在することを特徴とする、請求項15乃至23に記載のシステム。
【請求項25】
前記通路が延在する前記少なくとも2つの異なる方向の総和は、5°未満であることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記通路は、円弧状に延在することを特徴とする、請求項15乃至23に記載のシステム。
【請求項27】
前記通路は、比較的まっすぐな方向に延在することを特徴とする、請求項15乃至23に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項15乃至27に記載のシステム。
【請求項29】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項15乃至28に記載のシステム。
【請求項30】
ラベルを物品に貼付するシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、システム。
【請求項31】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項30または31に記載のシステム。
【請求項33】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項30乃至32に記載のシステム。
【請求項34】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項30乃至33に記載のシステム。
【請求項35】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項30乃至34に記載のシステム。
【請求項36】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、請求項30乃至35に記載のシステム。
【請求項37】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項30乃至36に記載のシステム。
【請求項38】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項30乃至36に記載のシステム。
【請求項39】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度と少なくとも実質的には同じであることを特徴とする、請求項30乃至35に記載のシステム。
【請求項40】
ラベルを物品に貼付するシステムであって、前記システムは、
第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、
第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものと、を含み、
前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、システム。
【請求項41】
前記第1の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記第2の複数のローラーは、(i)少なくとも1つの駆動ローラーと、(ii)少なくとも2つの通路画定ローラーとを含むことを特徴とする、請求項40または41に記載のシステム。
【請求項43】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度とは異なることを特徴とする、請求項40乃至42に記載のシステム。
【請求項44】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記第2のベルトの速度は、前記第1のベルトの速度より大きいことを特徴とする、請求項43に記載のシステム。
【請求項46】
前記通路は、物品入口場所と物品出口場所とを画定し、前記通路は、前記入口場所と前記出口場所との間で約5°〜約180°の円弧のまわりに延在することを特徴とする、請求項40乃至45に記載のシステム。
【請求項47】
前記通路は、約45°〜約120°の円弧のまわりに延在することを特徴とする、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトを少なくとも50℃の温度まで加熱するために、前記第1のベルトおよび前記第2のベルトに十分近接する加熱器をさらに含むことを特徴とする、請求項40乃至47に記載のシステム。
【請求項49】
前記第1のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項40乃至48に記載のシステム。
【請求項50】
前記第2のベルトは、ローラーに接触するための基体層と、物品に接触するための変形可能な層とを含むことを特徴とする、請求項40乃至49に記載のシステム。
【請求項51】
前記第1のベルトの速度は、前記第2のベルトの速度と少なくとも実質的には同じであることを特徴とする、請求項40乃至42または請求項46乃至50に記載のシステム。
【請求項52】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって少なくとも2つの異なる方向に延在する領域を有する物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
前記第1および第2のベルトが、概して、前記通路内で互いに平行に動くように、前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを前記通路の第1の場所で導入する工程とを含み、前記第2の場所が、前記第1の場所の下流、かつ少なくとも2つの異なる方向に延在する前記通路の領域に位置するものであり、それによって、前記物品が前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルが完全に前記物品に接触して貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項53】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度とは異なるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きが実行されることを特徴とする、請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度と実質的には同じになるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが実行されることを特徴とする、請求項52または53に記載の方法。
【請求項56】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が互いに平行に整列配置されることによって物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
第1の速度で前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第1の速度とは異なる第2の速度で前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記通路の第1の場所で前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを導入する工程とを含み、前記第2の場所は、前記第1の場所の下流に位置するものであり、それによって、前記物品が前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルが完全に前記物品に接触し貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項57】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が、互いに整列配置されることによって円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
前記第1および第2のベルトが、概して、前記通路内で互いに平行に動くように、前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを前記通路の第1の場所で導入する工程とを含み、前記第2の場所は、前記第1の場所の下流に位置するものであり、それによって、前記物品が、前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルは、完全に前記物品に接触し貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項59】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度とは異なるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項58または59に記載の方法。
【請求項61】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度と実質的に同じになるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項58または59に記載の方法。
【請求項62】
第1群のローラーのまわりに延在する第1のベルトからなる第1のアセンブリと、第2群のローラーのまわりに延在する第2のベルトからなる第2のアセンブリと、を含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部が互いに整列配置されることによって比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1および第2のアセンブリが配置されるシステムを使ってラベルを物品に貼付する方法であって、前記方法は、
ラベルを受け入れる物品の外面に前記ラベルを最初に接着させる工程と、
前記第1および第2のベルトが、概して、前記通路内で互いに平行に動くように、前記第1群のローラーのまわりに前記第1のベルトを動かし、前記第2群のローラーのまわりに前記第2のベルトを動かす工程と、
前記第1および第2のベルトが、前記物品およびラベルを前記通路の第2の場所へ接触搬送するように、前記物品と前記物品に最初に接着されるラベルとを前記通路の第1の場所で導入する工程とを含み、前記第2の場所は、前記第1の場所の下流に位置するものであり、それによって、前記物品が前記第1の場所から前記第2の場所へ搬送されるにつれて、前記ラベルは、完全に前記物品に接触し貼付されることを特徴とする、方法。
【請求項63】
前記第1のベルトおよび前記第2のベルトのうちの少なくとも一方を少なくとも50℃の温度まで加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度とは異なるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項62または63に記載の方法。
【請求項65】
前記第1のベルトの速度が、前記第2のベルトの速度と実質的に同じになるように、前記第1のベルトの動きと、前記第2のベルトの動きとが、実行されることを特徴とする、請求項62または63に記載の方法。
【請求項66】
ラベル貼付システムであって、
重合フィルムと前記フィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、
ラベルを物品に貼付するシステムと、を含み、前記システムは、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって、前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に少なくとも2つの異なる方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、ラベル貼付システム。
【請求項67】
前記ラベルアセンブリは、印刷層をさらに含むことを特徴とする、請求項66に記載のラベル貼付システム。
【請求項68】
前記重合フィルムは、収縮フィルムであることを特徴とする、請求項66または67に記載のラベル貼付システム。
【請求項69】
前記接着剤は、感圧性接着剤であることを特徴とする、請求項66乃至68に記載のラベル貼付システム。
【請求項70】
ラベル貼付システムであって、
重合フィルムと前記フィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、
ラベルを物品に貼付するシステムと、を含み、前記システムは、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、前記第1のベルトの一部と前記第2のベルトの一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に比較的まっすぐな方向に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、ラベル貼付システム。
【請求項71】
前記ラベルアセンブリは、印刷層をさらに含むことを特徴とする、請求項70に記載のラベル貼付システム。
【請求項72】
前記重合フィルムは、収縮フィルムであることを特徴とする、請求項70または71に記載のラベル貼付システム。
【請求項73】
前記接着剤は、感圧性接着剤であることを特徴とする、請求項70乃至72に記載のラベル貼付システム。
【請求項74】
ラベル貼付システムであって、
重合フィルムと前記フィルム上の接着剤の層とを含むラベルアセンブリと、
ラベルを物品に貼付するシステムと、を含み、前記システムは、(i)第1のベルトと第1の複数のローラーとからなる第1のアセンブリであって、前記第1のベルトが前記第1の複数のローラーのまわりに延在するものと、(ii)第2のベルトと第2の複数のローラーとからなる第2のアセンブリであって、前記第2のベルトが前記第2の複数のローラーのまわりに延在するものとを含み、前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部とが互いに整列配置されることによって前記第1のベルトの前記一部と前記第2のベルトの前記一部との間に円弧状に延在する物品受入通路が画定されるように、前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリが互いに対して配置されることを特徴とする、ラベル貼付システム。
【請求項75】
前記ラベルアセンブリは、印刷層をさらに含むことを特徴とする、請求項74に記載のラベル貼付システム。
【請求項76】
前記重合フィルムは、収縮フィルムであることを特徴とする、請求項74または75に記載のラベル貼付システム。
【請求項77】
前記接着剤は、感圧性接着剤であることを特徴とする、請求項74乃至76に記載のラベル貼付システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−518006(P2013−518006A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551201(P2012−551201)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【国際出願番号】PCT/US2011/021968
【国際公開番号】WO2011/094117
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(511205046)エイブリィ デニソン コーポレーション (15)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【国際出願番号】PCT/US2011/021968
【国際公開番号】WO2011/094117
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(511205046)エイブリィ デニソン コーポレーション (15)
【Fターム(参考)】
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