説明

ラベル貼付装置

【課題】 RFIDダグを特別の部材を用いることなく物品から離間させてラベルを物品に貼付できるようにし、物品からの影響をできるだけ抑制できるように貼付することができようにする。
【解決手段】 ラベルLを吸着する吸着板20と、吸着板20をラベルLを吸着する吸着位置X及びラベルLの一方側貼着部5をラベルLの仕切線Pが物品Wのコーナ部Wcに沿うように物品Wの一方平面Waに貼付する貼付位置Yの2位置に移動させる吸着板移動機構30と、吸着板20によるラベルLの一方側貼着部5の貼着後にラベルLの他方側貼着部6を一方側貼着部5に対して仕切線Pから折り曲げて物品Wの他方平面Wbに貼付する折曲貼付機構40とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の情報を記憶するメモリチップを備えた所謂RFIDタグが付設されたラベルを物品に貼付するラベル貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、図6に示すように、RFID(Radio Frequency IDentification)タグTといわれ、種々の情報を記憶するメモリチップTa及びこのメモリチップTaに接続された通信用アンテナTbを備えたタグを、種々の物品に貼付されるラベルLに付設し、このRFIDタグTを用いて、無線による非接触の自動識別を行なう技術が普及してきている。
図6は、RFIDタグTが付設されたラベルLであり、ラベルLは、表示層Uと粘着層Bとから成り、表示層Uの裏面にRFIDタグTが付設されており、帯状の台紙Dに順次仮着されている。
RFIDタグTは、ICチップTaと通信用アンテナTbとから構成され、全体を覆うフィルム層Jにより保護されている。
このような、RFIDタグTが付設されたラベルLを物品に貼付するラベル貼付装置としては、従来、例えば、本願出願人が先に提案したものが知られている(特開2005−104521号公報掲載)。これは、ラベルLを台紙Dに仮着した状態で搬送するとともに、台紙Dより剥離したラベルLを吸着板により所定の吸着位置で吸着し、吸着板で吸着したラベルLを所定の貼付位置で物品に貼付するものである。
【0003】
また、従来RFIDタグが付設されたラベルにおいて、通信可能距離を一定とするために、例えば、図7に示すようなラベルLも開発されている。このラベルLは、全体を折り曲げ可能な例えば3つの領域110,111,112に区画し、そのうち1つの領域110に、メモリチップTa及び通信用アンテナTbを搭載し、他の領域111,112にアンテナTbを搭載し、例えば、物品の角部を構成する3面に夫々の各領域110,111,112が面するように折曲して貼付し、通信条件を3方向において同様に行なうことができるようにしている(例えば、特開2003−212348号公報に掲載)。
【0004】
しかし、上記従来のラベルLにおいて、周波数によっても異なるが、特に、UHF帯のRFIDタグTでは、ラベルLを貼付する物品の材質や内容物が電磁波を阻害するもの、例えば金属や水などの液体を含むものであった場合、物品の金属や液体の影響により電磁波が物品に吸収される、または乱反射により電磁波が乱れることにより、メモリチップTaの情報をリーダライタで読み書きできなくなることがあるという問題があった。
【0005】
これを解決するために、例えば、図8に示すように、ラベルLを筒状中空物100を介して物品Wに貼付し、ラベルLと物品Wとの間に空隙部101を設け、RFIDタグTを物品Wから離間し、物品Wからの影響をできるだけ抑制することが有効になる(例えば、特開平11−240523号公報参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2005−104521号公報
【特許文献2】特開2003−212348号公報
【特許文献3】特開平11−240523号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献3のラベルLを物品に貼付するためには、ラベルLを筒状中空物100を介して物品Wに貼付しなければならず、別途筒状中空物100を用意しなければならない問題がある。
また、上記特許文献3のラベルLを物品に固定する方法として、ラベルLを筒状中空物100に貼付後、この筒状中空物100を物品に固定するには、接着剤やセロハンテープ等を用いて物品に固定しなければならず、上記従来のラベル貼付装置では対応できないことから、人的作業で上記固定方法を用いる場合は、その作業が煩わしいと共に作業効率が良くない問題がある。
更に、ラベルLが筒状中空物100を介して物品に貼付されるため、筒状中空物100が他のものと擦過した場合に筒状中空物100が取れてしまう、または筒状中空物100が貼付された物品を積み上げた場合に筒状中空物100により傾き積載できないなどの問題が考えられる。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、RFIDタグが付設されたラベルを貼付するラベル貼付装置において、タグ付設部を特別な部材を用いることなく物品から離間させ、物品からの影響をできるだけ抑制できるようにするとともに、上記ラベルを物品に効率良く貼付することのできるラベル貼付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
また、上記課題を解決するため、台紙に仮着されラベルにメモリチップ及び通信用アンテナから成るRFIDタグを付設し、上記RFIDタグが付設された所定の大きさのタグ付設部を一般部に対して区画して設け、該タグ付設部は、上記一般部と連設する一辺及び上記一般部と分離可能な他辺とから成り、上記タグ付設部の一辺の延長線であって上記一般部を通る仕切線を境にして、該一般部を上記タグ付設部が連設される一方側貼付部及び上記タグ付設部と分離される他方側貼付部に区画して設け、該仕切線において折曲した際、上記タグ付設部が上記一般部から突出可能にした上記ラベルを物品に貼付するラベル貼付装置であって、
上記ラベルを吸着する吸着板と、該吸着板を上記ラベルを吸着する吸着位置及び上記ラベルの一方側貼着部を該ラベルの仕切線が物品のコーナ部に沿うように物品の一方平面に貼付する貼付位置の2位置に移動させる吸着板移動機構と、上記吸着板による上記ラベルの一方側貼着部の貼着後に上記ラベルの他方側貼着部を一方側貼着部に対して仕切線から折り曲げて上記物品の他方平面に貼付する折曲貼付機構とを備えたことを特徴とする。
吸着板によりRFIDタグが付設されたラベルを吸着し、その後、吸着板移動機構により吸着板を吸着位置から貼付位置へ移動するとともに、折曲貼付機構によりラベルの他方側貼着部を一方側貼着部に対して仕切線から折り曲げて物品に貼着するので、タグ付設部を特別な部材を用いることなく物品から離間させ、物品からの影響をできるだけ抑制できるようにするとともに、上記ラベルを物品に効率良く貼付することができる。
【0010】
本発明の請求項2記載のラベル貼付装置は、上記タグ付設部の他辺の内、上記一般部に隣接する他辺を上記一般部に対して切り込み形成し、上記タグ付設部の裏面側を非粘着または弱粘着とした上記ラベルを物品に貼付することを特徴とする。
ラベルの一般部に隣接する他辺を一般部に対して切り込み形成し、タグ付設部の裏面側を非粘着または弱粘着としたので、ラベル貼付の際、タグ付設部1が物品Wから突出し易くなる。
【0011】
本発明の請求項3記載のラベル貼付装置は、上記吸着板を、上記折曲貼付機構により上記他方側貼着部が折り曲げられる際、上記折曲貼付機構が上記ラベルの上記他方側貼付部を折り曲げて上記物品の他方平面に貼付できるように、上記折曲貼付機構を通過させる形状に形成したことを特徴とする。
これにより、折曲貼付機構により他方側貼着部が折り曲げられる際、折曲貼付機構が吸着板に設けた通過空間を通過し、ラベルの他方側貼付部を折り曲げて物品の他方平面に貼付するとともに、吸着板でタグ付設部を吸着しているので、確実にラベルの貼付を行なうことができる。
【0012】
本発明の請求項4記載のラベル貼付装置は、上記折曲貼付機構を、上記物品の他方平面に沿って転動可能なローラと、該ローラを回転可能に保持する保持体と、該保持体を後退位置及び進出位置間で進退駆動させ進出駆動時に上記ローラを上記ラベルの他方側貼着部に当接させて上記物品の他方平面に沿って転動させる駆動機構とを備えて構成したことを特徴とする。
安価な部材により構成を単純化するとともに、ローラにより確実にラベルの貼付を行なうことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のラベル貼付装置によれば、RFIDタグが付設されたラベルのタグ付設部を物品に対して突出させて起立させて貼付できるので、物品の材質や内容物が電磁波を阻害する金属や水などの液体を含むものであった場合でも、タグ付設部を特別な部材を用いることなく物品から離間させて、物品からの影響をできるだけ抑制できるようにするとともに、上記ラベルを物品に効率良く貼付することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置について詳細に説明する。
図1及び図2には、本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置で使用するラベルLを示している。
このラベルLは、表示層Uの裏面側に粘着剤が塗布された粘着層Bを有し、この裏面において帯状の台紙Dに順に仮着されている。また、表示層Uの裏面には、RFIDタグTが付設されている。
RFIDタグTは、ICチップTaと通信用アンテナTbとから構成され、全体を覆うフィルム層Jにより保護されている。
ラベルLは、台紙Dの長手方向Rに沿って長い長方形状に形成され、物品Wのコーナ部Wcであってコーナ部Wcを構成する一方平面Wa及び他方平面Wbに折曲されて貼付されるものである。
【0015】
このラベルLは、タグ付設部1がラベルLの角部を構成する部位に形成され、各辺がラベルLの外側の各辺に夫々平行になるように形成されている。
タグ付設部1は、一辺3が一般部2に連設され、一般部2に隣接する1つの他辺4(A)及びラベルLの外周を構成する2つの他辺4(B,C)は一般部2から分離され、物品Wに対する貼付時に一般部2の折り曲げにより一般部2から突出可能に形成されている。タグ付設部1の他辺4の内、一般部2に隣接する他辺4(A)は、一般部2に対して切り込みHが形成されている。
【0016】
この一般部2は、タグ付設部1の一辺3の延長線であって一般部2を通る仕切線Pを境にして、タグ付設部1が連設される一方側貼付部5及びタグ付設部1と分離される他方側貼付部6に区画されるとともに、仕切線Pにおいて折曲可能に形成されている。そして、図1に示すように、一般部2の一方側貼付部5及び他方側貼付部6を物品Wのコーナ部Wcを構成する一方平面Wa及び他方平面Wbに夫々対応させて仕切線Pで折曲して貼付した際、タグ付設部1が一方側貼付部5に連設された状態で物品Wのコーナ部Wcから突出できるように形成されている。
【0017】
表示層Uは、一般部2の一方側貼付部5及び他方側貼付部6を物品Wのコーナ部Wcを構成する一方平面Wa及び他方平面Wbに夫々対応させて仕切線Pで折曲して貼付した際、タグ付設部1が一方側貼付部5と面一の状態で物品Wのコーナ部Wcから突出できる剛性を有する材質及び厚さを有して構成されている。
詳しくは、表示層Uは、例えば、上質紙,アート紙,コート紙などで形成される紙基材の場合には、厚さtがt=70μm以上に形成され、ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリスチレン(PS),ポリウレタン等の樹脂フィルム基材や、ポリエチレンやポリプロピレン等に充填剤を加えて紙のような繊維状に加工した合成紙基材の場合は、厚さtがt=50μm以上に形成されることが望ましい。
【0018】
また、タグ付設部1の裏面は、粘着剤が塗布されていない構成としている。これは、物品Wの部位にタグ付設部1が接着しないように、台紙Dにタグ付設部1と同形状の切り込みを入れ、タグ付設部1と台紙Dとが仮着した状態で突出可能とする。または、網点状に粘着剤を塗布するなどとしても良いが、タグ付設部1の裏面に粘着剤を塗布しない構成とすることで、ラベルLを物品Wのコーナ部Wcで折曲して貼付した際、タグ付設部1が物品Wから突出し易くなる。
【0019】
次に、上記ラベルを使用した第一の実施の形態に係るラベル貼付装置について説明する。
図3乃至図5に示すように、このラベル貼付装置S1は、コンベアCにより搬送方向Mの方向に搬送される物品Wの側面にラベルLを貼付するものであり、特に、ラベルLの一般部2の一方側貼付部5を物品Wのコーナ部Wcの一方平面Waに貼付し、その後、ラベルLの一般部2の他方側貼付部6を折り曲げて物品Wのコーナ部Wcの他方平面Wbに貼付する。
ラベル貼付装置S1は、ラベル搬送機構10を備えている。ラベル搬送機構10は、ロール11から送出されるラベルLが仮着された台紙Dを搬送するとともに剥離板12により折り返してラベルLを台紙Dから引き剥がす。折り返しされた台紙Dは、リール13に巻き取られる。符号14は、剥離板12の前位に設けられRFIDタグTの情報の読み書きを行なうリーダライタである。
【0020】
また、ラベル貼付装置S1は、吸着板20を備えている。吸着板20には、ラベルLの表面を吸着するためのエアを吸引する複数の小孔21が設けられている。
この吸着板20は、図4に示すように、剥離板12で剥離されたラベルLの一般部2の他方側貼付部6を除く、RFIDタグTが付設されたタグ付設部1及び一般部2の一方側貼付部5を吸着するように、L字状に形成されている。
これにより、吸着板20には後述の折曲貼付機構により一方側貼付部6が折り曲げられる際、折曲貼付機構がラベルLの一般部2の他方側貼付部6を折り曲げて物品Wのコーナ部Wcの他方平面Wbに貼付できるように折曲貼付機構を通過させる通過空間22(図5(a))が形成されている。
【0021】
また、ラベル貼付装置S1は、吸着板20をラベルLを吸着する吸着位置X(図3)及びラベルLの一方側貼付部5をラベルLの仕切線Pが物品Wのコーナ部Wcに沿うように物品Wの一方平面Waに貼付する貼付位置Y(図5(c))の2位置に移動させる吸着板移動機構30を備えている。吸着板移動機構30は、図3に示すように、エアシリンダ装置31で構成され、吸着板20が支持されるベース34が取り付けられるピストン32と機台(図示せず)側のシリンダ33とからなる。吸着板20はベース34に対して衝撃を吸収するコイルスプリング35を介して支持されている。
【0022】
更に、ラベル貼付装置S1は、吸着板20によるラベルLの一方側貼付部5の貼着後に、ラベルLの他方側貼付部6を一方側貼付部5に対して仕切線Pから折り曲げて物品Wの他方平面Wbに貼着する折曲貼付機構40を備えている。
折曲貼付機構40は、物品Wの他方平面Wbに沿って転動可能なローラ41と、ローラ41を回転可能に保持する保持体42と、保持体42を後退位置E(図3,図5(a)(b)(c))及び進出位置F(図5(d))間で進退駆動させ進出駆動時にローラ41をラベルLの他方側貼付部6に当接させて物品Wの他方平面Wbに沿って転動させる駆動機構44とを備えて構成されている。
駆動機構44は、図13に示すように、エアシリンダ装置45で構成され、保持体42が取り付けられるピストン46と機台(図示せず)側のシリンダ47とからなる。
【0023】
従って、このラベル貼付装置S1によってラベルLを貼付するときは、以下のようになる。
図3に示すように、コンベアCで物品Wが搬送方向Mの方向に搬送され、ラベル搬送機構10により、ラベルLが剥離板12により折り返しされて台紙DよりラベルLが引き剥がされると、吸着板20は、吸着位置Xにおいてこの引き剥がされたラベルLを吸着する(図5(b))。この状態では、図4に示すように、吸着板20において、一般部2の他方側貼付部6を除く、ラベルLのRFIDタグTが付設されたタグ付設部1及びラベルLの一般部2の一方側貼付部5が吸着される。
【0024】
次に、図5(c)に示すように、吸着板移動機構30のエアシリンダ装置31が作動し、吸着板20を吸着位置Xから貼付位置Yに向けて移動させる。これにより、ラベルLの一方側貼付部5が、ラベルLの仕切線Pが物品Wのコーナ部WCのコーナ線CLに沿うように物品Wの一方平面Waに貼付される。
この場合、タグ付設部1が一方側貼付部5と面一の状態で物品Wのコーナ部WCから突出できる剛性を有しているので、タグ付設部1が一方側貼付部5と面一の状態で一方側貼付部5から突出した状態に保持される。
【0025】
その後、図5(c)に示すように、駆動機構44のエアシリンダ装置45が作動し、保持体42を後退位置Eから進出位置Fに向けて移動させる。これにより、ローラ41が、ラベルLの他方側貼付部6に当接しながら物品Wの他方平面Wbに沿って転動する。この結果、ラベルLの他方側貼付部6が、一方側貼付部5に対して仕切線Pから折り曲げられて物品Wの他方平面Wbに貼着させられる。
ラベルL貼付後は、図5(a)に示すように、駆動機構44のエアシリンダ装置45が作動し、保持体42が元位置(後退位置E)に復帰する。次に、吸着板移動機構30のエアシリンダ装置31が作動し、吸着板20が元位置(吸着位置X)に復帰する。
ラベルLが物品Wに貼付された状態では、図1に示すように、ラベルLのタグ付設部1が、物品Wから起立する。
【0026】
上記発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置によれば、ラベルLが物品Wに貼付された状態では、図1及び図5(d)に示すように、ラベルLのタグ付設部1が、物品Wから起立するため、物品Wの材質や内容物が電磁波を阻害する金属や水などの液体を含むものであった場合でも、ラベルLのタグ付設部1を特別な部材を用いることなく物品Wから離間させて、物品Wからの影響をできるだけ抑制できることから、確実に情報の送受信を行なうことができるとともに、上記ラベル貼付装置S1により自動化が可能となりラベルLを物品Wに効率良く貼付することができる。
更に、筒状中空物等を使用しないので、積載できないなどの問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置で使用するラベルの貼付状態とともに示す図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置で使用するラベルを示し、(a)は平面図、(b)は、横断面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置の要部底面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置のラベルを貼付する際の作動状態を示す工程図である。
【図6】RFIDタグTが付設されたラベルLの一般例を示す図である。
【図7】従来のRFIDタグが付設されたラベルの貼付例を示す断面図である。
【図8】従来のRFIDタグが付設されたラベルの別の貼付例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0028】
W 物品
Wa 一方平面
Wb 他方平面
Wc コーナ部
L ラベル
T RFIDタグ
Ta ICメモリチップ
Tb 通信用アンテナ
J フィルム層
U 表示層
B 粘着剤
D 台紙
R 台紙の長手方向
1 タグ付設部
2 一般部
3 一辺
4 他辺
P 仕切線(延長線)
5 一方側貼付部
6 他方側貼付部
H 切り込み
S1 ラベル貼付装置
10 ラベル搬送機構
11 ロール
12 剥離板
13 リール
14 リーダライタ
20 吸着板
21 小孔
22 通過空間
X 吸着位置
Y 貼付位置
30 吸着板移動機構
31 エアシリンダ装置
32 ピストン
33 シリンダ
34 ベース
35 コイルスプリング
40 折曲貼付機構
41 ローラ
42 保持体
E 後退位置
F 進出位置
44 駆動機構
45 エアシリンダ装置
46 ピストン
47 シリンダ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙に仮着されラベルにメモリチップ及び通信用アンテナから成るRFIDタグを付設し、上記RFIDタグが付設された所定の大きさのタグ付設部を一般部に対して区画して設け、該タグ付設部は、上記一般部と連設する一辺及び上記一般部と分離可能な他辺とから成り、上記タグ付設部の一辺の延長線であって上記一般部を通る仕切線を境にして、該一般部を上記タグ付設部が連設される一方側貼付部及び上記タグ付設部と分離される他方側貼付部に区画して設け、該仕切線において折曲した際、上記タグ付設部が上記一般部から突出可能にした上記ラベルを物品に貼付するラベル貼付装置であって、
上記ラベルを吸着する吸着板と、該吸着板を上記ラベルを吸着する吸着位置及び上記ラベルの一方側貼着部を該ラベルの仕切線が物品のコーナ部に沿うように物品の一方平面に貼付する貼付位置の2位置に移動させる吸着板移動機構と、上記吸着板による上記ラベルの一方側貼着部の貼着後に上記ラベルの他方側貼着部を一方側貼着部に対して仕切線から折り曲げて上記物品の他方平面に貼付する折曲貼付機構とを備えたことを特徴とするラベル貼付装置。
【請求項2】
上記タグ付設部の他辺の内、上記一般部に隣接する他辺を上記一般部に対して切り込み形成し、上記タグ付設部の裏面側を非粘着または弱粘着とした上記ラベルを物品に貼付することを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
【請求項3】
上記吸着板を、上記折曲貼付機構により上記他方側貼着部が折り曲げられる際、上記折曲貼付機構が上記ラベルの上記他方側貼付部を折り曲げて上記物品の他方平面に貼付できるように、上記折曲貼付機構を通過させる形状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載のラベル貼付装置。
【請求項4】
上記折曲貼付機構を、上記物品の他方平面に沿って転動可能なローラと、該ローラを回転可能に保持する保持体と、該保持体を後退位置及び進出位置間で進退駆動させ進出駆動時に上記ローラを上記ラベルの他方側貼着部に当接させて上記物品の他方平面に沿って転動させる駆動機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項1または3のいずれかに記載のラベル貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−30961(P2007−30961A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219874(P2005−219874)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】