説明

ランダムアクセスチャンネル応答の取り扱い

【課題】RACH(ランダムアクセスチャンネル)を用いてランダムアクセスをサポートするための方法および装置を提供する。
【解決手段】複数のWTRU(無線送受信ユニット)の各々が、上りリンクRACHプリアンブル上にてランダムアクセス要求を基地局に送る。基地局によって送られるRACH応答信号(RAICH(アクセス指示チャンネル)メッセージ)が、それぞれのWTRUによって受信される。受信されたRACH応答信号は、制御部分(PDCCH(物理下りリンク制御チャンネル))、およびデータ部分(PDSCH(物理下りリンク共有チャンネル)を備える。RACH応答信号は、複数のCCE(制御チャンネル要素)を備え、各WTRUにその一意なRACH応答信号を提供するためにそれぞれのCCEを割り振る。WTRUは、基地局によって送られた複数のCCEの間からその意図したCCEを特定するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信におけるE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)およびLTE(Long Term Evolution)の目的は、高いデータレート、低レイテンシーで、システム容量およびカバレッジの改良されたパケット最適化システムに向けて無線アクセスネットワークを開発することである。これらの目標を達成するために、無線ネットワークアーキテクチャと並んで無線インターフェイスの発展も検討されている。例えば、現在3GPP(3rd Generation Partnership Project)通信システムにおいて使用される、CDMA(Code Division Multiple Access)を使用することの代わりに、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)およびFDMA(Frequency Division Multiple Access)が、それぞれ下りリンクおよび上りリンク送信において使用されるべく提案されているエアインターフェイス技術である。もう一つの変化は、全パケット交換サービスを適用することを含み、これは、すべての音声コールがパケット交換を基になされることになることを意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
パケット交換通信は、ランダムアクセスチャンネル上にて動作する。LTEの物理チャンネル仕様は、ランダムアクセスバーストが72のサブキャリア(6つのリソースブロック)に対応する帯域幅を占有することを規定する。6つのリソースブロックのセットは、1つの時間−周波数ランダムアクセスリソース、または代替的に1つのLTE PRACH(Physical Random Access CHannel)のリソース群と称される。システムの柔軟性のために、1つの無線フレーム(10ms)中に構成設定可能な数の時間−周波数ランダムアクセスリソースを有することは、システムの帯域幅およびランダムアクセス負荷に依存する。いずれの追加的に構成される時間−周波数ランダムアクセスリソースの存在は、WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)に明示的にシグナルされる必要がある。
【0004】
1つの時間−周波数ランダムアクセスリソースにおいてアクセスに利用可能な複数のランダムアクセスプリアンブルがあることがあり、ある時間ウィンドウにおいて応答を期待するランダムアクセスの数は、大きく変動することがある。eNB(evolved Node−B:発展型ノードB)が、1つのRA−RNTI(Random Access−Radio Network Temporary Identity:ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子)につき1つのトランスポートブロックにおいてすべての応答を常にシグナルする必要がある場合、結果として得られるトランスポートブロックの大きさは、ランダムアクセス応答のスケジューリングの柔軟性を減らすことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
RACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャンネル)を用いてランダムアクセスをサポートするための方法および装置が開示される。複数のWTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)の各々が、上りリンクRACHプリアンブル上にてランダムアクセス要求を基地局に送る。基地局によって送られるRACH Response(RACH応答)は、各WTRUによって受信される。RACH Responseの制御信号部分は、対応するデータ部分におけるRACH Responseメッセージの位置を示す。RACH Response制御情報は、単一のまたは複数のCCE(Control Channel Element:制御チャンネル要素)によって定義され、ここで各WTRUは、その一意なRACH Response制御信号を提供するために少なくとも1つのCCEにおいて割り振られる。WTRUは、基地局によって送られた複数のCCEのうちからその意図したCCEを特定するように構成される。
【0006】
添付された図面に関連して例として与えられる以下の記述から、より詳細な理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ランダムアクセスを用いた無線通信ネットワークを示す図である。
【図2】RACH Response制御チャンネルおよびデータチャンネルのフォーマットを示す図である。
【図3】RACH Response制御チャンネルの代替のフォーマットを示す図である。
【図4】RACH Responseを受信するためのWTRU構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
これ以後参照されると、専門用語「WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)」は、限定ではなく、UE(User Equipment:ユーザー機器)、移動局、固定または移動の加入者ユニット、ページャー、セルラー電話、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、コンピューター、または無線環境において動作する能力のある他の任意のタイプのユーザーデバイスを含む。これ以後参照されると、専門用語「基地局(base station)」は、限定ではなく、ノードB(Node−B)、サイトコントローラー、AP(Access Point:アクセスポイント)、または無線環境において動作する能力のある他の任意のタイプのインターフェイスデバイスを含む。
【0009】
ここで、用語「RACH Response(RACH応答)」はAICH(Access Indication CHannel:アクセス指示チャンネル)メッセージと互いに置き換え可能に使用される。
【0010】
図1は無線通信ネットワーク100を示し、基地局101が、複数のWTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)102〜104にランダムアクセスを許可する。WTRU102〜104によって送られるランダムアクセス要求106〜108に応じてランダムアクセスリソース割り振りを許可するRACH Response信号105が、WTRU102〜104に送られる。ランダムアクセス要求106〜108は、同じランダムアクセスバーストからのRACHプリアンブル群において送られる。WTRU102〜104の1つによるランダムアクセス要求ごとに、単一の時間−周波数ランダムアクセスリソースが許可される。あるいはまた、ランダムアクセス要求ごとに、複数の時間−周波数ランダムアクセスリソースが許可されることがある。
【0011】
図2は、第1の実施形態による、制御チャンネル202およびデータチャンネル203を備えるRACH Responseフォーマット201を示す。例として、制御チャンネル202は、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel:物理下りリンク制御チャンネル)であることができ、データチャンネル212は、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel:物理下りリンク共有チャンネル)であることができる。制御チャンネル202は、共通制御部分203を含み、そこでは複数のCCE(Control Channel Element:制御チャンネル要素)、CCE−0〜CCE−Nが、WTRU102〜104に対して意図されたRACH Responseのために定義される。CCEの各セットは、データチャンネル212上にてトランスポートブロックTB−0〜TB−N中に見出されるRACH Responseリソース割り振りに各それぞれのWTRUを仕向けるための位置情報を収容する。
【0012】
CCEはまた、データチャンネル203上のRACH Responseメッセージを復号化するために使用されるべきトランスポートフォーマットおよびMCS(Modulation and Coding Scheme:変調および符号化スキーム)などの、トランスポートフォーマット情報を含むことができる。
【0013】
第1の実施形態において、WTRU102〜104は、共通制御部分203の中で共通制御要素CCE−0〜CCE−Nのブラインド復号化を行い、意図するRACH Response制御情報を有するそれらのそれぞれのCCEを検索する。共通制御信号部分203の開始位置は、予め定義することができる。例えば図2に示されるように、開始位置をCCE−0に設定することができる。必要なRACH Responseリソース群(すなわち共通制御要素の数)は、ランダムアクセス応答を要求するWTRUの数に基づき変動することがある。CCEの最大数は、それに応じて指定することができる。
【0014】
図3は、開始点がCCE−0として定義されることに対する代替の実施形態を示し、ここで、CCE−NおよびCCE−Mの間のL個のCCEのサブセットを、RACH Response共通制御部分303のために割り振ることができる。例えば、図3に示されるように、CCE−N〜CCE−N+Lを共通制御部分303のために割り振ることができる。あるいはまた、共通制御部分303を、CCE−M−L〜CCE−Mに、またはCCEの他の任意のサブセットに割り振ることもできる。RACH Response共通制御部分303の開始位置、CCEの数、および/またはL個のCCEのサブセットは、BCH(Broadcast CHannel:ブロードキャストチャンネル)SIB(System Information Block:システム情報ブロック)の1つにおいてWTRU102〜104により受信することができる。
【0015】
図4は、基地局411からのRACH Response105を受信し処理するように構成されたWTRU401を示す。基地局411にて、CRC(Cyclic Redundancy Code:循環冗長符号)発生器414は、CCE制御情報420上にビット群のセットとして加えられるCRCを計算する。このCRCは、最初にマスク符号化器413にてID符号によりマスクされる。マスクされたCRCは、次にCCE情報420に加えられる。例として、16ビットのCRC符号は16ビットのIDによりマスクし、次に送信機412での送信のために制御情報420上に符号化することができる。
【0016】
WTRU401にて、受信機402は、受信したRF RACH Response信号105を復調し、ブラインド復号化器403は、例えば、FEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)符号またはビタビ(Viterbi)符号を使用することによって復調した受信信号105を処理する。CRCマスク解除器404は、ID符号に従ってそれらのマスクを解除することによって、CRCビットを処理する。次に、CRC復号化器405は、マスクを解除したCRCビットを復号化し、WTRU401が受信したRACH ResponseのCCE群に関して誤り検査を行うことを可能にする。ブラインド復号化器403、CRCマスク解除器404、およびCRC復号化器405は、単一のプロセッサーとして、または分離した個々のプロセッサーとして実施することができる。
【0017】
ID符号は、Group ID(グループID)またはWTRU特有IDであることができる。Group IDは、基地局411によってサービスされているWTRUのセットが共通RACH Responseを受信するときに使用される。ID符号は、Group IDを他のWTRUと共有している場合でも、1つのWTRUにアドレスされたRACH Responseを識別するためにそのWTRUに割り当てられた一時的IDであることができる。例えば、一時的IDは、RA−RNTI(Random Access−Radio Network Temporary Identity:ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子)であることがある。ID符号は、上位層のシグナリングを介してWTRU401が最初にセルを獲得し基地局411のそのセルへキャンプオンするときに他のシステムパラメータと共にWTRU401によって受信される。
【0018】
あるいはまた、固定の時間−周波数リソース割り振りを、RACH Responseにおけるランダムアクセス許可(grant)制御に対応するCCEに専用化することができる。この固定のリソース割り振りは、PHICH(Physical HARQ Indicator CHannel:物理HARQ指示子チャンネル)位置などの、他の物理チャンネル割り振りから独立であることができ、それらの他の物理チャンネルの構成についてのいずれの知識を有する必要性を回避する。例えば、RACH Response制御に専用の固定の時間−周波数リソース割り振りは、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel:物理制御フォーマット指示子チャンネル)などの、特定のタイプの物理チャンネルの直後の位置に割り振ることができる、
より良い性能およびスケジューリングの柔軟性のために、CCEは、サブフレームの制御部分の内で時間−周波数領域上に拡散することができる。WTRUに特有のRACH Response制御を提供するために、RACHプリアンブルにおけるランダムアクセス要求と、専用の時間−周波数リソース割り振りとの間の1対1の関連付け(例えば時間オフセット)を使用することができる。
【0019】
第2の実施形態において、複数のRACH Responseがいくつかの異なるWTRUの各々に送られる。第1の代替形態において、各RACH Response制御部分は、1つのWTRU RACH Responseデータ部分に対するリソース割り振りおよびトランスポートフォーマット情報のみを収容する。別の代替形態において、各RACH Responseは、1つのWTRUに対する制御およびデータ部分の両方を一緒に組み合わせる。RA−RNTIは、各RACH Response制御部分または組み合わされたRACH Response制御およびデータをスクランブルするために使用することができる。WTRUは、RACH Response制御部分に基づいて、RACH Responseデータ部分のパートがそのために意図されていることをWTRUが知っているので、随意的に、RA−RNTIはRACH Responseデータ部分をスクランブルするために使用することができる。
【0020】
異なるWTRUの能力に基づき、異なるRACH応答に対して異なるアンテナ構成を適用することができる。例えば、WTRUの能力に基づき、MIMO(Multiple−Input Multiple−Output:多入力多出力)またはSFBC(Space Frequency Block Coding:空間周波数ブロック符号化)を適用することができる。
【0021】
両方の代替形態について、第1のRACH Responseデータ部分またはRACH Response制御部分は、合計で幾つのRACH Responseデータ部分またはRACH Response制御部分が、異なるWTRUに送られるべきであるかの情報を収容することができる。このことから、WTRU群は、それらに意図された特定のRACH Responseを見つけるために、それらが幾つのRACH Responsesを検出する必要があるかを知る。これをするにあたって、1つのRA−RNTIに関連付けられたWTRU群はすべてのRACH Responseチャンネルを監視する必要がなく、それゆえ、検出の複雑さを減少させ、電力を節約する。
【0022】
周波数ホッピングがRACH Responseに採用される場合、RACH Response制御またはデータ部分の送信のための周波数ホッピングパターンは、第1のRACH Response制御部分または組み合わされたRACH Responseデータおよび制御において示すことができる。(異なるWTRUに対するMCSまたは電力などの)トランスポートフォーマットは、RACH Response制御部分においてシグナルされるRACH Responseデータ部分について変動することがある。RACH Response制御およびデータパートを一緒に組み合わすと、RACH Responseデータ部分のリソース割り振りをシグナルする必要がない。
【0023】
WTRUごとのRACH Responseの位置は、固定するか、または時間−周波数スペクトルに亘って拡散することができる。それは標準化するか、またはBCH SIBの1つにおいてシグナルすることができる。
【0024】
RACH Responseの第1および第2の実施形態について、ネットワークはRACH Responseにいずれのフォーマットを使用するべきであるかを決定することができる。使用されるべき正確なRACH Responseを、BCHにおいてシグナルすることができ、それゆえ、WTRUがブラインド復号化を行う方法を知る。例えば、WTRUは、ブラインド復号化器403によって検出される、DCI(Downlink Control Indicator:下りリンク制御指示子)フォーマット符号を受信することができ、これから、WTRUは、RACH Response制御部分の大きさ(例えばCCEの数)、および/またはサブフレーム上のRACH Response制御の開始位置を知ることができる。
【0025】
異なるWTRUの異なるRACH Response位置は、WTRU ID(例えば、C−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identity:セル無線ネットワーク一時識別子)、IMSI(International Mobile Subscriber Identity:国際移動加入者識別子)、IMEI(International Mobile Equipment Identity:国際移動機器識別子)、または他の任意のWTRU ID)と関連付けることができる。WTRU IDは、ページング情報から知ることができる。WTRU IDおよびそのRACH位置の間の関係は、予め定義することができる。このように、WTRUはそのRACHチャンネルをどこで探すべきかを知っている。
【0026】
一代替形態として、WTRUの最初のRACH応答位置は、BCHにおいてシグナルされるか、またはWTRU IDおよびRACH位置の間の関係から導出することができ、そしてWTRUは、後続のRACHの位置をシグナルされた第1のRACH Responseメッセージで得ることができる(例えば、WTRUが第1のRACHにて失敗し、別のRACHを送らねばならない場合)。
【0027】
実施形態は、LTEに関して説明されているがこれは例としての実装であり、実施形態は、HSPA(High Speed Packet Access:高速パケットアクセス)システムまたは将来の開発、および他の無線システムなどで同様のサービスおよび概念がサポートされた場合に、他の任意の無線通信システムに適用することもできることに注意するべきである。
【0028】
実施形態
1.無線通信において複数のランダムアクセスチャンネル応答を処理するためにWTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)によって実施される方法であって、
制御部分およびデータ部分を有するRACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャンネル)応答信号を受信することであって、前記データ部分がランダムアクセス割り振りを搬送し、前記制御部分が前記ランダムアクセス要求に対応するランダムアクセス割り振りに対する少なくとも1つのRACH応答に対応し、前記制御部分がCCE(Common Control Element:共通制御要素)のセットを含むことであって、少なくとも1つのCCEは、前記データ部分中の前記ランダムアクセス割り振りに対応することと、
前記制御部分を検索し、前記ランダムアクセス割り振りに対応する前記少なくとも1つのCCEを識別することと
を備えることを特徴とする方法。
【0029】
2.前記RACH応答信号のフォーマット符号を検出することをさらに備えることを特徴とする実施形態1に記載の方法。
【0030】
3.PRACH(Physical Random Access CHannel:物理ランダムアクセスチャンネル)上にてランダムアクセスのためにランダムアクセス要求を基地局に送ることをさらに備えることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0031】
4.前記検索することの開始位置は、予め定義されることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0032】
5.前記CCEのセットは、CCE−0〜CCE−Nとして付番され、前記検索することの前記開始位置は、CCE−0として予め定義されることを特徴とする実施形態4に記載の方法。
【0033】
6.ブロードキャストチャンネル指示を介して前記制御部分の予め定義された開始位置を受信することをさらに備えることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0034】
7.ブロードキャストチャンネル表示を介して前記制御部分においてCCE(Control Channel Element:制御チャンネル要素)の最大数を示す予め定義された値を受信することをさらに備えることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0035】
8.前記少なくとも1つのCCEを識別するために前記RACH Response信号に関しブラインド復号化を行うことをさらに備えることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0036】
9.ID符号を用いて前記RACH Response信号中のCRC(Cyclic Redundancy Code:循環冗長符号)をマスク解除することをさらに備えることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0037】
10.固定のリソース割り振りは、各CCEに専用化されることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0038】
11.前記リソース割り振りは、時間−周波数領域において拡散されることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0039】
12.前記リソース割り振りは、局所化されることを特徴とする実施形態11に記載の方法。
【0040】
13.前記リソース割り振りは、分散されることを特徴とする実施形態11に記載の方法。
【0041】
14.1対1の関連付けは、RACHプリアンブルおよび専用化されたリソース割り振りの間に構築されることを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0042】
15.前記共通制御部分は、前記ランダムアクセス割り振りのトランスポートフォーマット情報を含むことを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0043】
16.前記共通制御部分は、前記RACH Responseデータ部分の周波数ホッピングパターンを含むことを特徴とする先のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0044】
17.制御部分およびデータ部分を有するRACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャンネル)応答信号を受信するように構成された受信機であって、前記データ部分がランダムアクセス割り振りを搬送し、前記制御部分がランダムアクセス要求に対応するランダムアクセス割り振りに対する少なくとも1つのRACH応答に対応し、前記制御部分がCCE(Common Control Element:共通制御要素)のセットを含み、少なくとも1つのCCEは、前記データ部分中の前記ランダムアクセス割り振りに対応し、前記RACH応答信号は、WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)によるランダムアクセス要求に応答して受信される、受信機と、
前記RACH応答信号のフォーマット符号を検出するように構成されたブラインド復号化器と
を備え、
前記WTRUは、前記フォーマット符号に従って前記制御部分を検索し、前記ランダムアクセス割り振りに対応する前記少なくとも1つのCCEを識別するように構成されたことを特徴とするWTRU。
【0045】
18.前記検索することの開始位置は、予め定義されることを特徴とする実施形態15に記載のWTRU。
【0046】
19.前記CCEのセットは、CCE−0〜CCE−Nとして付番され、前記検索することの前記開始位置は、CCE−0として予め定義されることを特徴とする実施形態18に記載のWTRU。
【0047】
20.前記受信機は、ブロードキャストチャンネル指示を介して前記制御部分の予め定義された開始位置を受信するように構成されたことを特徴とする実施形態17〜19のいずれか1つに記載のWTRU。
【0048】
21.前記受信機は、ブロードキャストチャンネル指示を介して前記制御部分中にてCCE(Control Channel Element:制御チャンネル要素)の最大数を示す予め定義された値を受信するように構成されたことを特徴とする実施形態17〜20のいずれか1つに記載のWTRU。
【0049】
22.前記ブラインド復号化器は、前記少なくとも1つのCCEを識別するために前記RACH Response信号に関しブラインド復号化を行うように構成されたことを特徴とする実施形態17〜21のいずれか1つに記載のWTRU。
【0050】
23.ID符号を用いて前記RACH Response信号中の循環冗長符号をマスク解除するように構成された循環冗長符号マスク解除器をさらに備えたことを特徴とする実施形態17〜22のいずれか1つに記載のWTRU。
【0051】
24.前記受信機は、各CCEに専用化された固定のリソース割り振りを受信するように構成されたことを特徴とする実施形態17〜23のいずれか1つに記載のWTRU。
【0052】
25.前記受信機は、時間−周波数領域において拡散された前記リソース割り振りを受信するように構成されたことを特徴とする実施形態17〜24のいずれか1つに記載のWTRU。
【0053】
26.前記リソース割り振りは、局所化されたことを特徴とする実施形態25に記載のWTRU。
【0054】
27.前記リソース割り振りは、分散されたことを特徴とする実施形態25に記載のWTRU。
【0055】
28.前記受信機は、RACHプリアンブルおよび専用化されたリソース割り振りの間の1対1の関連付けを認識するように構成されたことを特徴とする実施形態17〜27のいずれか1つに記載のWTRU。
【0056】
29.前記受信機は、前記ランダムアクセス割り振りについて前記制御情報中のトランスポートフォーマット情報を受信するように構成されたことを特徴とする実施形態17〜28のいずれか1つに記載のWTRU。
【0057】
30.前記受信機は、前記RACH Responseデータ部分の周波数ホッピングパターンを受信するように構成され、前記周波数ホッピングパターンが前記制御部分中に含まれることを特徴とする実施形態17〜29のいずれか1つに記載のWTRU。
【0058】
特徴および要素が特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、各特徴または要素は、他の特徴および要素なしで単独で、または他の特徴および要素のあるなしに拘わらず様々な組み合わせで使用することができる。ここに提供される方法またはフロー図は、汎用目的のコンピューターまたはプロセッサーによる実行のための、コンピューター読み取り可能な記憶媒体に組み込まれたコンピュータープログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピューター読み取り可能な記憶媒体の例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、レジスター、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気−光学媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(Digital Versatile Disk:デジタル多用途ディスク)などの光学媒体が含まれる。
【0059】
適したプロセッサーの例としては、汎用目的プロセッサー、専用目的プロセッサー、従来のプロセッサー、DSP(Digital Signal Processor:デジタル信号プロセッサー)、複数のマイクロプロセッサー、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラー、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、他の任意のタイプのIC(Integrated Circuit:集積回路)、および/または状態マシンが含まれる。
【0060】
ソフトウェアに関連付けられたプロセッサーは、WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)、UE(User Equipment:ユーザー機器)、端末、基地局(base station)、RNC(Radio Network Controller:無線ネットワークコントローラー)、または任意のホストコンピューターにおける使用のための無線周波数送受信機を実施するために、使用することができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロフォン、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))モジュール、FM(Frequency Modulated:周波数変調された)ラジオユニット、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示)ディスプレイユニット、OLED(Organic Light−Emitting Diode:有機発光ダイオード)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、テレビゲームプレーヤーモジュール、インターネットブラウザー、および/または任意のWLAN(Wireless Local Access Network:無線LAN)モジュールもしくはUWB(Ultra Wide Band:超広帯域)モジュールなどの、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施されたモジュールと共に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信において複数のランダムアクセスチャンネル応答を処理するためにWTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)によって実施される方法であって、
PRACH(Physical Random Access CHannel:物理ランダムアクセスチャンネル)上にてランダムアクセスのためにランダムアクセス要求を基地局に送ることと、
制御部分およびデータ部分を有するRACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャンネル)応答信号を受信することであって、前記データ部分がランダムアクセス割り振りを搬送し、前記制御部分が前記ランダムアクセス要求に対応するランダムアクセス割り振りに対する少なくとも1つのRACH応答に対応し、前記制御部分がCCE(Common Control Element:共通制御要素)のセットを含み、少なくとも1つのCCEは、前記データ部分中の前記ランダムアクセス割り振りに対応することと、
前記RACH応答信号のフォーマット符号を検出することと、
前記フォーマット符号に従って前記制御部分を検索し、前記ランダムアクセス割り振りに対応する前記少なくとも1つのCCEを識別することと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記検索することの開始位置は、予め定義されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CCEのセットは、CCE−0〜CCE−Nとして付番され、前記検索することの前記開始位置は、CCE−0として予め定義されることを特徴とする請求項2に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−178886(P2012−178886A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−137083(P2012−137083)
【出願日】平成24年6月18日(2012.6.18)
【分割の表示】特願2010−532197(P2010−532197)の分割
【原出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】