説明

リニアアクチュエータ

【課題】小型化を図りつつ、コイルを有する固定子の強度を向上させたリニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】筒部3と該筒部3の軸方向両端部を閉塞する天蓋4と底蓋5とを有するケース2と、軸方向に沿って往復移動可能に設けられ該軸方向で一対のヨーク31、32にて永久磁石33を挟み込んでなる可動子30と、軸方向に沿って筒部3の径方向内側に設けられたコイル11,12と、当該コイル11,12の径方向内側を覆う内片部13a〜16aと当該コイル11,12の軸方向の両側を覆う上片部13b,15b及び下片部14b,16bとが形成された鉄片13〜16とを有する固定子10と、鉄片13〜16の内片部13a〜16aに挿入して配置してある非磁性金属部材20,21と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアアクチュエータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2に示されるように、リニアアクチュエータは、一定ストロークで往復動する可動子である軸に可動子鉄心と永久磁石とを固定し、この永久磁石と対向させた磁極を有する固定子鉄心(固定子)にコイルを担持させて構成している。こうしたリニアアクチュエータは、バネを併用し共振させることによって少ない損失で駆動できることから、加振アクチュエータ等として利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−106058号公報
【特許文献2】特開2009−240138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のリニアアクチュエータでは、固定子を構成するコイルを取り囲む鉄片がコイルの外周にまで配置されているため、鉄片の形状が複雑になる。また、シール性の確保や鉄片を固定するためにコイルの外周にケースを配置すると、コイルの外周は鉄片とケースとの二重構造となる。このため、リニアアクチュエータにおいてコイルの外周に不要なスペースが存在することとなる。
また、特許文献2のリニアアクチュエータでは、ケースの外周の段部において軸方向の位置決めが行われる。ここで、この段部から軸方向に沿う方向のコイルと鉄片との間には樹脂製のボビンが配置されているため、このボビンによって固定子の強度は低くなる傾向にある。
【0005】
本発明は、小型化を図りつつ、コイルを有する固定子の強度を向上させたリニアアクチュエータを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のリニアアクチュエータの第1特徴構成は、筒部と該筒部の軸方向両端部を閉塞する天蓋と底蓋とを有するケースと、
前記軸方向に沿って往復移動可能に設けられ該軸方向で一対のヨークにて永久磁石を挟み込んでなる可動子と、
前記軸方向に沿って前記筒部の径方向内側に設けられたコイルと、当該コイルの径方向内側を覆う内片部と当該コイルの前記軸方向の両側を覆う上片部及び下片部とが形成された鉄片とを有する固定子と、
前記鉄片の前記内片部に挿入して配置してある非磁性金属部材と、を備える点にある。
【0007】
本構成の如く、固定子として軸方向に沿ってケースの筒部の径方向内側に設けられたコイルと、当該コイルの径方向内側を覆う内片部と当該コイルの前記軸方向の両側を覆う上片部及び下片部とが形成された鉄片とを有するので、ケースと鉄片が二重に配置されることがなくなる。これにより、コイルの外周側の不要なスペースを削減することができる。
【0008】
また、非磁性金属部材が鉄片の内片部に挿入して配置されているので、非磁性金属部材は鉄片の内片部に近接する。これにより、鉄片の内片部に非磁性金属部材を当接させることができ、固定子が筒部の径方向内側において鉄片の内片部と非磁性金属部材とによって支持されることで、固定子における軸方向の機械強度を向上させることができる。その結果、リニアアクチュエータの熱耐久性、振動耐久性が向上する。非磁性金属部材はコイルを囲む鉄片の内片部に挿入して配置されているので、非磁性金属部材はリニアアクチュエータにおける自身の占有スペースを径方向に増加させずに配置することが可能である。
【0009】
本発明のリニアアクチュエータの第2特徴構成は、前記非磁性金属部材がCリング状に形成された点にある。
【0010】
非磁性金属部材が完全なリング状に形成されていると、非磁性金属部材はその径を挿入される鉄片の内片部の径に精度よく適合させる必要がある。しかし、本構成の如く、非磁性金属部材がCリング状に形成されると、リング状の非磁性金属部材の径を挿入される鉄片の内片部の径よりも多少大きめに形成したとしても、非磁性金属部材のしなりを利用して鉄片の内片部内周側に挿入配置することができる。したがって、非磁性金属部材の寸法誤差は多少許容されることとなり、非磁性金属部材の製造コストが低減できる。また、非磁性金属部材のしなりによって、非磁性金属部材を鉄片の内片部に挿入された状態に安定的に保持させることもできる。
【0011】
本発明のリニアアクチュエータの第3特徴構成は、前記非磁性金属部材が前記鉄片の前記内片部を介して前記非磁性金属部材の前記軸方向外側の前記天蓋及び前記底蓋で支持されてある点にある。
【0012】
リニアアクチュエータにおいては、固定子を構成するコイルの周囲に樹脂製のボビンが配置されている場合がある。こうした固定子においてコイル及びボビンが位置する部分を軸方向外側の天蓋及び底蓋で支持すると、天蓋及び底蓋の締付け力によってコイルが押し潰されることが起こり得る。
しかし、本構成の如く、非磁性金属部材が鉄片の内片部を介して非磁性金属部材の軸方向外側の天蓋及び底蓋で支持されていると、コイルに対して天蓋及び底蓋から軸方向に大きな負荷を与えることなく、非磁性金属部材及び鉄片を支持することができる。その結果、固定子は天蓋及び底蓋によって押し潰されることなく安定した状態で支持することができる。
【0013】
本発明のリニアアクチュエータの第4特徴構成は、前記ケースと前記鉄片との嵌め合いがすきまばめである点にある。
【0014】
本構成の如く、ケースと鉄片との嵌め合いがすきまばめであると、固定子はケースの締め付け力をほとんど受けずに支持される。その結果、リニアアクチュエータのケース内において固定子を安定した状態で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】リニアアクチュエータの縦断面図である。
【図2】リニアアクチュエータの部分縦断面図である。
【図3】固定子における鉄片及び非磁性金属部材を示す斜視図である。
【図4】別実施形態の固定子における鉄片及び非磁性金属部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るリニアアクチュエータを図面に基づいて説明する。
【0017】
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、リニアアクチュエータ1は、磁性金属(鉄、磁性ステンレス)からなる有蓋円筒状のケース2を有する。ケース2は、筒部3と中心軸線O(軸方向)一端部を閉塞する天蓋4とを備え、天蓋4の端縁には段部4aが形成されている。ケース2の開口端には、筒部3の中心軸線O(軸方向)他端部を閉塞する底蓋5が備えられており、底蓋5の端縁に段部5aが形成されている。
【0018】
リニアアクチュエータ1のケース2内には、固定子10と可動子30とが備えられている。固定子10は、中心軸線O(軸方向)に沿って筒部3の径方向内側に設けられたコイル11,12と、コイル11、12の径方向内側を覆う内片部13a〜16aと当該コイル11,12の中心軸線Oに沿う方向(軸方向)両側を覆う上片部13b,15b及び下片部14b,16bとが形成された鉄片13〜16とを有する。可動子30は、中心軸線O(軸方向)に沿って往復移動可能に設けられ、中心軸線Oに沿う方向(軸方向)において一対のヨーク31,32によって永久磁石33が挟み込まれている。
【0019】
ケース2内には、その中心軸線Oに沿って天蓋4の段部4a上に順番に並設された円環状の鉄片13〜16が装着されている。これらの鉄片13〜16は、磁性金属で形成されている。 段部4aに隣接配置されて端磁極を形成する鉄片13は、径方向に形成される上片部13bと上片部13bの内周部から鉄片14側に突出するボス状の内片部13aを有する。また、鉄片13に隣接配置されて中央磁極を形成する鉄片14は、径方向に形成される下片部14bと下片部14bの内周部から鉄片13の側に突出するボス状の内片部14aを有する。
【0020】
鉄片14に隣接配置されて中央磁極を形成する鉄片15は、径方向に形成される上片部15bと上片部15bの内周部から鉄片16側に突出するボス状の内片部15aを有する。また、底蓋5の段部5aに隣接配置されて端磁極を形成する鉄片16は、径方向に形成される下片部16bと下片部16bのその内周部から鉄片15の側に突出するボス状の内片部16aを有する。
【0021】
隣り合う鉄片13,14間には、これら鉄片13,14間に形成される環状の凹部に嵌合する態様で、樹脂材からなる環状のボビン18が装着されるとともに、該ボビン18には一側への巻き線方向でコイル11が巻装されている。同様に、隣り合う鉄片15,16間には、これら鉄片15,16間に形成される環状の凹部に嵌合する態様で、樹脂材からなる環状のボビン19が装着されるとともに、該ボビン19には前記コイル11に対して反転した他側への巻き線方向でコイル12が巻装されている。中心軸線Oに沿って並設された両コイル11,12は、直列接続されており、通電時には互いに相反する方向に磁界を形成する。
【0022】
図1〜図3に示すように、内片部13aと内片部14aとの間には空間が形成されており、その空間にCリング状に形成された非磁性金属部材20が挿入配置されている。内片部15aと内片部16aとの間にも空間が形成されており、その空間にCリング状に形成された非磁性金属部材21が挿入配置されている。非磁性金属部材20,21は、ステンレスやアルミニウム等である。
【0023】
非磁性金属部材20,21がCリング状に形成されると、リング状の非磁性金属部材20,21の径を挿入される鉄片13〜16の内片部13a〜16aの径よりも多少大きめに形成したとしても、非磁性金属部材20,21のしなりを利用して鉄片13〜16の内片部13a〜16a内周側に挿入配置することができる。したがって、非磁性金属部材20,21の寸法誤差は多少許容されることとなり、非磁性金属部材20,21の製造コストが低減できる。また、非磁性金属部材20,21のしなりによって、非磁性金属部材20,21を鉄片13〜16の内片部13a〜16aに挿入された状態に安定的に保持させることもできる。
【0024】
天蓋4の段部4aと鉄片13との間には、円盤状の板バネ22の外周縁部が挟持されるとともに、底蓋5の段部5aと鉄片16との間には、円盤状の板バネ23の外周縁部が接合されている。
【0025】
リニアアクチュエータ1の備える可動部磁気回路部材としての可動子30は、中心軸線Oの方向で板バネ22,23に挟み込まれている。可動子30は、板バネ22側及び板バネ23側に配置された磁性金属からなる一対のヨーク31,32を有するとともに、中心軸線Oの方向でこれら両ヨーク31,32にて挟み込まれた永久磁石33を有する。なお、ヨーク31,32は、互いに同等の内径を有する挿通孔31a,32aを有するとともに、鉄片13〜16の内径よりも小さい互いに同等の外径を有して円環状に成形されている。
【0026】
ヨーク31は、その内周部から板バネ22側に突出する円筒状の座部31bを形成するとともに、該座部31bにおいて板バネ22の対向面と当接する。同様に、ヨーク32は、その内周部から板バネ23側に突出する円筒状の座部32bを形成するとともに、該座部22bにおいて板バネ23の対向面と当接する。
【0027】
永久磁石33は、例えば中心軸線Oの方向で着磁されたフェライト磁石からなり、前記挿通孔31a,32aの内径と同等の内径を有する挿通孔33aを有するとともに、ヨーク31,32の外径よりも若干小さい外径を有して円環状に成形されている。永久磁石33の先端に対し径方向外側に若干突出するヨーク31,32の円環状の突出部は、可動子30の磁極をそれぞれ形成する。
【0028】
リニアアクチュエータ1の備える非磁性シャフト36は、挿通孔31a〜33aの内径と同等の外径を有する軸部36aを備えており、可動子30を挟み込んだ2枚の板バネ22,23を中心軸線Oに沿って貫通して可動子30ともども2枚の板バネ22,23を締結する。すなわち、非磁性シャフト36は、板バネ22を貫通する軸部36aの一方の先端から径方向外側に延出する頭部36bを有するとともに、板バネ23を貫通する軸部36aの他方の先端から径方向外側に延出する頭部36cを有する。頭部36bは、中心軸線Oの方向で板バネ22を介して座部31bに対向配置されている。また、頭部36cは、中心軸線Oの方向で板バネ23を介して前記座部32bに対向配置されワッシャ37が挿入される。以上により、非磁性シャフト36は、頭部36b及びワッシャ37にて、可動子30と2枚の板バネ22,23とを締結する。
【0029】
2枚の板バネ22,23を介して固定子10に浮動支持された可動子30は、中心軸線Oに沿って往復移動可能である。2枚の板バネ22,23は、その付勢力にて可動子30を可動範囲の中央位置に復帰させるとともに固定子10との空隙Cを確保する。
【0030】
ここで、可動子30が可動範囲の基準位置にあるとき、ヨーク31は内片部13a,14a間の中間位置にその外周面の中央位置が径方向に対向するように配置され、ヨーク32は内片部15a,16a間の中間位置にその外周面の中央位置が径方向に対向するように配置される。更に、永久磁石33は、内片部14a,15a間の中央位置にその外周面の中央位置が径方向で対向するように配置される。こうした配置関係にあることで、コイル11,12の非通電時には、永久磁石33の磁束は、一対のヨーク31,32と、固定子10の中央磁極を形成する鉄片14,15との間に閉ループとなる磁気回路を構成する。したがって、この状態では、可動子30を可動範囲の基準位置に保持する力が働く。
【0031】
両コイル11,12は、通電方向が正逆切り替えられて通電されるようになっている。通電時には、通電方向に応じて形成される互いに相反する方向の磁界により永久磁石33が加振される。これにより、可動子30はその可動範囲の中央位置(基準位置)を原点(振動中心)として中心軸線Oに沿って往復移動する。
【0032】
固定子10として中心軸線Oに沿う方向(軸方向)に沿ってケース2の筒部3の径方向内側に設けられたコイル11,12と、当該コイル11,12の径方向内側を覆う内片部13a〜16aと当該コイル11,12の中心軸線Oに沿う方向(軸方向)の両側を覆う上片部13b,15b及び下片部14b,16bとが形成された鉄片13〜16とを有するので、コイル11,12の外周にはケース2のみが存在し、ケース2と鉄片13〜16が二重に配置されることがなくなる。これにより、コイル11,12の外周側の不要なスペースを削減することができる。
【0033】
また、非磁性金属部材20,21が鉄片13〜16の内片部13a〜16aに挿入して配置されているので、非磁性金属部材20,21は鉄片13〜16の内片部13a〜16aに近接する。これにより、鉄片13〜16の内片部13a〜16aに非磁性金属部材20,21を当接させることができ、固定子10が筒部3の径方向内側において鉄片13〜16の内片部13a〜16aと非磁性金属部材20,21とによって支持されることで、固定子10における中心軸線Oに沿う方向(軸方向)の機械強度を向上させることができる。その結果、リニアアクチュエータ1の熱耐久性、振動耐久性が向上する。非磁性金属部材20,21はコイル11,12を囲む鉄片13〜16の内片部13a〜16aに挿入して配置されているので、非磁性金属部材20,21はリニアアクチュエータ1における自身の占有スペースを径方向に増加させずに配置することが可能である。
【0034】
ケース2を構成する天蓋4及び底蓋5と鉄片13〜16との嵌め合いは、天蓋4の段部4a及び底蓋5の段部5aにおいてすきまばめでなされている。ケース2と鉄片13〜16との嵌め合いがすきまばめであると、固定子10はケース2の締め付け力をほとんど受けずに支持される。その結果、リニアアクチュエータ1のケース2内において固定子10を安定した状態で保持することができる。
【0035】
非磁性金属部材20,21は鉄片13〜16の内片部13a〜16aを介して非磁性金属部材20,21の中心軸線Oに沿う方向(軸方向)外側の天蓋4及び底蓋5で支持されており、天蓋4の外周縁が盛り上り形状であって鉄片13との間に空間が形成されている。
【0036】
リニアアクチュエータ1において、固定子10を構成するコイル11,12の周囲に樹脂製のボビン18,19が配置されている場合、コイル11,12及びボビン18,19が位置する部分を中心軸線Oに沿う方向(軸方向)の天蓋4及び底蓋5で支持すると、天蓋4及び底蓋5の締付け力によってコイル11,12が押し潰されることが起こり得る。
【0037】
しかし、本構成の如く、非磁性金属部材20,21が鉄片13〜16の内片部13a〜16aを介して非磁性金属部材20,21の中心軸線Oに沿う方向(軸方向)外側の天蓋4及び底蓋5で支持されていると、コイル11,12に対して天蓋4及び底蓋5から中心軸線Oに沿う方向(軸方向)に大きな負荷を与えることなく、非磁性金属部材20,21及び鉄片13〜16を支持することができる。その結果、固定子10は天蓋4及び底蓋5によって押し潰されることなく安定した状態で支持することができる。
【0038】
[別実施形態]
(1)上記の実施形態では、非磁性金属部材20,21をCリング状に形成した例を示したが、図4に示すように、非磁性金属部材20,21はOリング状に形成してもよい。但し、非磁性金属部材20,21をOリング状に形成した場合には、Oリング状の非磁性金属部材20,21が鉄片13〜16の内片部13a〜16aに精度よく挿入されるように自身の外径及び内径を設定する必要がある。
【0039】
(2)上記の実施形態では、ケース2と固定子10の鉄片13〜16との嵌め合いをすきまばめで行う例を示したが、ケース2と固定子10の鉄片との嵌め合いは、圧入や焼きばめであってもよい。
【0040】
(3)上記の実施形態では、中央磁極を構成する鉄片14,15を2部材で構成する例を示したが、中央磁極を構成する鉄片は1部材で構成してもよい。
【0041】
(4)上記の実施形態では、非磁性シャフト36をケース2内に収納した例を示したが、非磁性シャフト36を天蓋4又は底蓋5から突設させるよう構成してもよい。
【0042】
(5)上記の実施形態において、可動子30の可動範囲の中央位置は、磁気回路上、両端の安定する2位置とは別の安定する位置であれば、該可動範囲の適宜の中間位置であってもよく、必ずしも両端の安定する2位置の中心位置に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係るリニアアクチュエータは、各種車両の防振アクチュエータとして利用可能である。
【符号の説明】
【0044】
O 中心軸線(軸方向)
1 リニアアクチュエータ
2 ケース
3 筒部
4 天蓋
5 底蓋
10 固定子
11,12 コイル
13〜16 鉄片
13a,14a,15a,16a 内片部
13b,15b 上片部
14b,16b 下片部
20,21 非磁性金属部材
30 可動子
31,32 ヨーク
33 永久磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒部と該筒部の軸方向両端部を閉塞する天蓋と底蓋とを有するケースと、
前記軸方向に沿って往復移動可能に設けられ該軸方向で一対のヨークにて永久磁石を挟み込んでなる可動子と、
前記軸方向に沿って前記筒部の径方向内側に設けられたコイルと、当該コイルの径方向内側を覆う内片部と当該コイルの前記軸方向の両側を覆う上片部及び下片部とが形成された鉄片とを有する固定子と、
前記鉄片の前記内片部に挿入して配置してある非磁性金属部材と、を備えるリニアアクチュエータ。
【請求項2】
前記非磁性金属部材がCリング状に形成された請求項1記載のリニアアクチュエータ。
【請求項3】
前記非磁性金属部材が前記鉄片の前記内片部を介して前記非磁性金属部材の前記軸方向外側の前記天蓋及び前記底蓋で支持されてある請求項1又は2記載のリニアアクチュエータ。
【請求項4】
前記ケースと前記鉄片との嵌め合いがすきまばめである請求項1〜3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−81339(P2013−81339A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221189(P2011−221189)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】