説明

リムーバブルグラフィック用のトップコーティングを作製、施用および除去するためのシステムおよび方法

一時的な(仮の)リムーバブルグラフィックの曝露面を保護するためのリムーバブルトップコーティング用の組成物が提供される。一時的なリムーバブルグラフィックを完全に溶解するが、コンクリート、レンガ、木製床、アスファルト面、テラゾーおよび自動車ボディ面、船舶および航空機の表面などの通常見られる基材に影響を与えない転写グラフィックイメージ用の除去剤が提供される。一時的なリムーバブルグラフィックを作製し、施用し、除去するための方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、同時係属の2007年4月26日に出願した発明の名称が「A Water Based Back Coat For Temporary Graphics Fabrication」である米国仮出願第60/914123号、および2007年4月26日に出願した発明の名称が「A Solvent Based Top Coating For Temporary Graphics Fabrication」である米国仮出願第60/914133号の優先権を主張するものであり、双方を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、屋内および屋外の仮のリムーバブルグラフィック(除去可能なグラフィック)用のトップコーティング組成物ならびに仮のリムーバブルグラフィックを作製、施用、および除去するための方法である。
【背景技術】
【0003】
自己接着型であり、または接着剤をコーティングした後に施用してもよい膨大な種類のステッカーおよびグラフィックが、市場で今日入手可能である。特別の水剥離紙上に予め施用され、次いで塗装または非塗装面に転写されるイメージを固定するために使用可能な膨大な数の接着剤も存在する。しかし、イメージと一緒にステッカー材料を除去することは、厄介なプロセスであり、通常、その下にある面が損傷を受ける。
【0004】
容易に施用でき、所望の場合に、下部の基材に損傷を与えることなく容易に除去できる仮のリムーバブルグラフィックとして使用できる強い複合構造体に対する必要性が市場に存在する。かかる仮の(一時的な)リムーバブルグラフィックに対する潜在的な用途は、広告、ロゴ、ラベル、バナー、サイン、説明書、カラーコーディング、標識、ならびに基材を識別、保護または装飾する多数の他の機能的状況としてのものである。コンクリート、レンガ、アスファルト、タール、駐車場、テラゾー、寄せ木細工、木材、ガラス、金属、プラスチック、セラミック、エラストマー、ゴム、織物、生地、および他の塗装または非塗装基材に施用できる複合構造体が必要である。
【0005】
屋内または屋外の仮のリムーバブル床グラフィックとして使用できる適切なシステムおよび方法も市場に全く存在していない。今日、これを実現するのは困難である。というのは、グラフィックまたはサインなどのアイテムは、十分な耐久性がなく、要求されるサービス寿命を満足させるのに必要な強度および耐性がないので、歩行および運転用の表面上で使用できないからである。また、それらは、その下の面に損傷を与えることなく、基材から容易に除去することができない。
【0006】
グラフィックまたはサインは、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレクソグラフィック印刷またはハンドペインティングなどの標準技法によって基材に施用することによって最終製品が形成される。グラフィックは、その下の面に損傷を与えることなく、基材、特に、塗装または被覆された基材から簡単に除去することができない。接着剤および印刷インクを除去するために、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトン、トリクロロエチレン、ヘキサンおよび他の炭化水素溶媒混合物などの強い溶媒が通常必要とされると思われ、塗装された基材およびプラスチックなど多数の他の基材に損傷を与えると思われる。
【0007】
グラフィックおよびサインはまた、紙、フィルムおよび接着剤を使用して、基材に施用することもできる。フィルムまたはコート紙は、そのフィルムまたはコート紙の表面または裏面上に印刷されたグラフィックを有する。また、その表面の裏側には、接着剤が、感圧接着剤または再湿潤性接着剤の形で施用された後に、ある種の場合にある種の剥離紙が施用される。グラフィックまたはサインは、その剥離紙を剥がし、多様な基材に施用することによって施用される。この一例は、木製物体上に貼られたラベルまたは自動車ボディ上に設置されたラベルであると思われる。双方の場合において、ラベルは、表面損傷を受ける可能性なしには基材から容易に除去することはできない。
【0008】
床、壁、塗装車両ボディ、船舶または航空機ボディなどの屋外表面に施用することによって広告またはサインとして長期間役立つことができる複合構造体に対する必要性が存在する。風、雨、日光または他の環境因子は、その複合構造体の性能に有害な影響を与えるべきでない。指定の時間で、広告またはサインは、その下の基材に損傷を与えることなく容易に除去され得るべきである。除去および清浄化後、新規の広告またはサインは、その同じ表面に繰返し再施用されることができる。
【0009】
実際的な用途は、コンクリート、アスファルト、レンガまたはセメントブロック上、及び屋内床、例えばショッピングモールまたはストア内の塗装もしくは非塗装コンクリートまたはテラゾー床に、グラフィックを施用することによって、屋外の垂直および水平面に広告を施用することであると思われる。広告またはサインは、施用が容易であり、除去が容易であり、しかも屋外または屋内の歩行および運転表面上、例えばショッピングモール内の駐車場または床などで使用するのに十分な特性を有するであろう複合構造体を有するべきである。
【0010】
別の実用的な用途は、広告、サインまたはグラフィックを自動車、船舶または航空機のボディに施用することであり、これは、洗剤を使用しての自動もしくは手動の繰返し洗浄、またはアンモニア溶液を用いるフロントガラス洗浄を含めて屋外で長期間耐えるのに十分な特性を有すものであろう。所望の場合、その広告、サインまたはグラフィックは、表面を損傷することなく、容易に除去できるであろう。必要であれば、新しい仮のリムーバブルグラフィックは、同じ表面に再施用することができよう。
【0011】
従来から、イメージの転写には2種類あり、乾燥剥離(ドライリリース)および湿潤剥離(ウェットリリース)である。湿潤剥離グラフィックは、水溶性ガム層でプレコートされた紙上に印刷したイメージを有する。印刷イメージの裏側は、通常、水再湿潤性接着剤でコーティングされる。グラフィックが水に浸漬され、イメージが現れるはずの表面にプレスされると、溶解性ガム層は、部分的に溶解し、柔らかくなるので、その所望の表面上にイメージを残して紙を除去することができる。その上にイメージが印刷された紙は、湿潤剥離紙として知られている。これは、通常、良質の吸い取り紙から作られており、それは、ある種の水溶性でんぷんまたは植物性ガムでコーティングすることによって剥離層として働く。紙またはバッキングは、剥離層およびその次のインクおよび接着剤層用の担体として役立つ。
【0012】
イメージは、最終表面に応じて、印刷、コピーまたは直接もしくは逆作図などの標準法を用いて紙上に施用することができる。多様なインクが使用され、イメージは、シルクスクリーニング、オフセット印刷、デジタル印刷またはトナー系レーザープリントなどの標準法によって施用することができる。
【0013】
通常、このプロセスは、紙表面のガムコーティング側にラッカーまたはワニスコーティングを施用することによって開始される。次いで、イメージが、ラッカー上に印刷され、水再湿潤性接着剤が、インク乾燥面上にコーティングされる。グラフィックを施用するために、それをしばらく水中に浸漬すると、水溶性ガム層によって紙がイメージから剥がされる。イメージと接着剤の複合構造体が、紙から滑り落ち、基材に転写されて目的とする長期使用に供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国仮出願第60/914123号
【特許文献2】米国仮出願第60/914133号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
グラフィックは、複合構造体の主要部分としてのポリマートップコーティングによって外面を保護する必要がある。ポリマーコーティングは、可撓性で、透明で、耐久性があり、紫外光、水、湿分、雨、雪、熱、寒さ、汚染、普通の洗浄用化学薬品および石けんに対する耐性が良好でなければならない。ポリマーコーティングは、多様な施用法によって溶液または溶融状態から施用して、しっかりした良質なフィルムをもたらすことができなければならない。インク、装飾および機能コーティングは、その乾燥ポリマーフィルムに施用することができなければならない。バックコーティングは、その複合ポリマーコーティングおよびインクの構造体に施用することができなければならない。ポリマーコーティングは、必要なサービス寿命特性を有することができるユニーク性を有し、且つ残渣を残さず、基材を損傷せずに、除去剤で容易に除去できなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
セルロースアセテートブチレートエステル、スクロースアセテートイソブチレート、アクリルおよびメタクリルポリマーなどのポリマーの多様な組合せを、低級アルコール、エステル、グリコールエーテルおよびグリコールエーテルアセテートなどの溶媒に溶解することによって、ポリマーコーティングが開発された。
【0017】
好ましい結果は、乾燥重量で50〜70%のセルロースアセテートブチレートエステル(CAB)、20〜50%のアクリルポリマー、および可塑剤として、2〜10%のスクロースアセテートイソブチレートを使用することによって得られた。好ましくは、メタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルのコポリマーなどのアクリルポリマーの混合物が使用される。アルコキシル化修飾シロキサン流動性改良剤は、この組成物と共に使用することができる。ポリマーはその溶解度、分子量(MW)、ガラス転移点Tg、および酸価を基準にして選択される。
【0018】
好ましい溶媒は、溶媒およびポリマーの重量に対して、約20〜30%のエチルアルコール、10〜12%のイソプロピルアルコール、10〜20%のジアセトンアルコール、2〜5%のエチレングリコールn-ブチルエーテル、および10〜20%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、および2〜5%のテトラヒドロフルフリルアルコールからなる。
【0019】
選択されたポリマーは、アルコールなどの非常に極性の高い溶媒に溶解性でなければならず、フィルムの堅牢性と粘度制御が必要なバランスを保つように10,000〜500,000の分子量範囲を有さなければならない。多様なポリマー系のブレンドは、硬度、耐磨耗性、および可撓性などの特性が最高にバランスするのにしばしば必要である。コーティングは、主として、アクリル、メタクリル、およびセルロースアセテートブチレートポリマーの組合せに基づく。ポリマーコーティングはまた、顔料チップまたは染料溶液から作製された相容性分散液を使用して着色するかまたは色合いを付けることもできる。他の添加剤を添加することによって特定の物理効果および特性を実現することができる。そのような添加剤は、UV吸収剤、明色化剤、UVトレーサー、熱安定剤、可塑剤、蛍光剤、および酸化防止剤であってよい。
【0020】
形成されたポリマー溶液は、「水剥離スライド紙」上にコーティングされる。コーティングは、標準法、例えば、ローラーコーティング、ナイフコーティング、ブレードコーティング、ロッドコーティング、スクリーンコーティング、スプレーまたは他の適切な方法などによって施用することにより、厚さ4〜7ミルの平滑な湿潤フィルムが形成される。このコーティングは、60°F(15.6℃)〜300°F(148.9℃)の温度で硬化または乾燥される。乾燥は、大気条件で、あるいは対流熱気オーブンまたはコンベアトンネルなどの標準的方法を使用することによって実施することができる。トップコーティングの生成ポリマーフィルムは、いまやインクおよび最終の接着剤バックコーティングなどの追加層を施用される用意ができている。
【0021】
トップコーティングは、グラフィック層を有する必要はなく、基材用の保護層として使用することもできる。
【0022】
バックコートは、「ピールアンドスティック」感圧接着フィルムとして印刷イメージグラフィック上に施用される。生成グラフィックは、トップ面としてトップコーティングにより形成されるポリマーフィルムおよびバック面として感圧接着バックコートを有する複合構造体である。接着フィルムのバック面からの剥離紙は、ここで、除去され、複合構造体が標的基材に接着される。この段階で、仮(一時的)のリムーバブルグラフィックのトップ面は、依然として、トップコートに接着した水剥離紙を有する。この水剥離紙を、水を施用することによって、または水剥離コート紙を水中に浸漬することによって活性化し、仮のリムーバブルグラフィックのトップ面から離すことができ、紙上のガムの剥離コーティングが溶解した後に、穏やかに紙をスライドオフする。これによってインストールプロセスが完了する。
【0023】
接着バックコートは、Avery Dennison Graphics and Reflective Products Divisionからの特許製品として供給される高粘着性のピールアンドスティックフィルムの形態で使用される。これは、高粘着性のアクリル系エマルジョン接着剤をシリコーン塗布剥離紙にコーティングし、そのコーティングを乾燥させ、剥離紙の第2層を接着フィルム上に施用することによって別個に調製される。これは、それぞれの面のその2つの剥離紙、及び中間の粘着性接着フィルムを備えた積層サンドイッチ構造を形成する。
【0024】
この複合構造体は、水中に浸漬することによって活性化されて、剥離フィルムが除去された。次いで、複合構造体は、塗装表面に施用された。複合構造体は、必要とされる表面寿命を実際に示した。
【0025】
所望のサービス期間後、この複合構造体は、本発明に記載の新規な除去剤を使用することによって基材に損傷をもたらすことなく、基材から容易に除去することができる。好ましい除去剤は、
50〜80%のテトラヒドロフルフリルアルコール;
5〜20%のジベーシックエステル(dibasic ester);
4〜12%のエチレングリコールn-ブチルエーテル;
4〜12%の3-エトキシプロピオン酸エチル;および
4〜12%の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタノールジオールモノイソブチレートの配合を有する。
【0026】
溶解した複合構造体および除去剤の除去は、バーミキュライト、ケイ酸アルミニウム、酸性白土、故紙などの粉砕セルロース材料、またはコーンミールもしくは類似の材料などの材料に基づく高表面積の吸収剤/吸着剤を施用して、基材または周囲に損傷を与えることなく過剰の除去剤および溶解した仮の(すなわち一時的な)複合構造体を吸収/吸着することによって実施される。
【0027】
仮の(すなわち一時的)リムーバブルグラフィックを除去したい場合は、除去剤溶液をグラフィックの表面上に拡げて、こする。粉末を使用して残さを吸収し、次いで除去することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】表面に施用する前の複合構造体として示された仮の(すなわち一時的な)リムーバブルグラフィックの断面図である。
【図2】印刷グラフィック背面に施用する前の複合構造体として示された「ピール・アンド・スティック(peel-and-stick)」接着フィルムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1および2の主要部
1 ウオータースライド紙
2 剥離コーティング
3 トップコーティング
4 印刷イメージ/グラフィック
5 感圧接着フィルム
6 基材(床、レンガ、又はその他)
7 剥離紙
8 シリコーン剥離層
9 感圧接着フィルム
10 シリコーン剥離層
11 剥離紙
【0030】
[好ましい態様の詳細な説明]
複合グラフィック構造体で使用されるポリマーコーティングが提供される。この複合構造体は、ポリマーコーティング、インク、および接着バックコーティングによって形成される。この複合構造体は、多様な表面上で仮の(すなわち一時的な)リムーバブルグラフィックまたは広告として使用することができる。加えて、基材に損傷を与えることなく、多様な表面から複合構造体を容易に除去する除去剤が提供される。
【0031】
ポリマーコーティングは、ポリマー類、つまり、セルロースアセテートブチレートエステルとアクリルポリマーの組合せから作られる。セルロースアセテートブチレートエステル(CAB)は、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルおよびN-プロピルアルコールなどの低分子量のアルコールならびにいくつかの他の一般的な有機溶媒に溶解するものであることが好ましい。CABは、それのアルコールへの溶解性を助ける高ヒドロキシル含量(例えば3〜6重量%)を有することが好ましい。好ましいCABは、Eastman Chemical Companyによって製造されたCAB553-0.4である。CAB553-0.4は、約4.8重量%という高ヒドロキシル含量を有する。CABが高ヒドロキシル含量を有し、それによって低分子量のアルコールに溶解できることが重要である。CAB531.1も使用できるが、それのアルコールへの溶解性が小さいためにCAB553-0.4ほどにはよくない。これは、約1.7重量%のヒドロキシル含量を有する。
【0032】
CABは、1つまたは複数のアクリルポリマーと混合される。好ましいアクリルポリマーの1つは、メタクリル酸メチルコポリマーである。NeoCryl B-734は、好ましいアクリルポリマーである。このアクリルポリマーは、DSM NeoResins,Inc.により製造される。このアクリルポリマーは、いくつかの低分子量アルコールに溶解性である。この特定のポリマーは、ガソリン、油およびグリースに対して耐性があるという利点を有しており、このことは一部の用途で重要になる場合がある。NeoCryl B-734は、平均分子量が105,000、Tgが45℃、および酸価がゼロである。
【0033】
このアクリレートは、メタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルのコポリマーであってよい。そのようなコポリマーの一例は、NeoCryl B-723であり、これは、分子量(MW)が約200,000、Tgが48℃、および酸価が5.5である。NeoCryl B-734は、その高溶解性および他の特性のために好ましい。NeoCryl B-734はCABとの混和性が優れており、なぜなら、その化合物の主鎖中に組み込まれたアミノ官能モノマーを有しており、このことがインクをそれに施用した場合に優れた結合特性を可能にするからである。
【0034】
使用できる別のアクリルポリマーは、Dianal America,Inc.からBR-106の名称で販売されているメタクリル酸n-ブチルとメタクリル酸メチルのコポリマーである。これは、分子量が約60,000、Tgが58℃、および酸価が3.0である。BR-106とB-734の混合物が好ましい。
【0035】
スクロースアセテートイソブチレートをポリマーの混合物に添加することが好ましい。好ましいスクロースアセテートイソブチレートは、Eastman Chemical,Inc.によって製造されているSAIB100である。これは、ポリマーフィルムの修飾エクステンダーとして役に立つ。SAIB100は、分子量が832〜856である。これも、低分子量アルコールに溶解性である。SAIB100は可塑化効果を有し、フィルムのレベリングおよび清澄性を向上させる。
【0036】
流動性改良剤は、クレータ、クローリング、およびフィッシュアイなどのフィルム欠陥を低減または排除するために用いられることが好ましい。これらの助けは、基材上の均一なフィルムをもたらす。好ましい流動性改良剤は、Eagle Specialty Products社によって製造されているFX8である。これは、アルコキシル化ポリジメチルシロキサンとエチレングリコールn-ブチルエーテルの組合せである。エチレングリコールn-ブチルエーテルは、約53重量%で存在し、アルコキシル化ポリジメチルシロキサンは、約47重量%の量で存在する。ポリマーフィルムの流動およびレベリングを向上させるために、その他の流動性改良剤を用いてもよい。
【0037】
上記のポリマー組成物は、基材に施用するために低分子量アルコールに溶解することができる。エチルアルコール、イソプロピルアルコール、およびジアセトンアルコールは、これらのポリマー用の溶媒として使用することができる。少量のエチレングリコールn-ブチルエーテルを、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびテトラヒドロフルフリルアルコールと一緒に使用してもよい。少量の3-エトキシプロピオン酸エチルも含ませることができる。
【0038】
本発明のポリマートップコートは、ポリマー類を一緒に混合し、それらをアルコール系溶媒に溶解させることによって調製される。好ましくは、乾燥重量で40〜80%のセルロースアセテートブチレートエステル(CAB)を15〜60%のアクリルポリマーおよび2〜10%の可塑剤と混合する。好ましくは、50〜70%のCABが使用され、20〜50%のアクリルポリマーおよび可塑剤またはエクステンダーとして2〜10%のスクロースアセテートイソブチレートが使用される。
【0039】
乾燥フィルム重量で約68%のセルロースアセテートブチレートエステル(CAB553-0.4)および2つのアクリルポリマーの混合物を使用することによって最良の結果が得られた。これらのうちの1つは、B-734であり、これは酸価がゼロ、MWが105,000のメタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルのコポリマーであり、他方は、BR-106であり、これも、メタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルのコポリマーであるが、酸価が3.0、MWが60,000である。B-734は、約15%の量で使用することができるが、BR-106は、10%の量で使用される。スクロースアセテートイソブチレート(SAIB100)は、約5%の量で使用される。約0.6%の流動性改良剤FX8がこの混合物に使用される。これは、53%エチレングリコールn-ブチルエーテルとアルコキシル化ポリジメチルシロキサンの混合物である。
【0040】
上記のポリマーのこの乾燥混合物は、極性溶媒の混合物に溶解する。エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびテトラヒドロフルフリルアルコールの組合せが使用される。溶媒およびポリマーの約20〜30%は、約10〜12%のイソプロピルアルコールおよび10〜20%のジアセトンアルコールおよび2〜5%のエチレングリコールn-ブチルエーテルおよび10〜20%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよび2〜5%のテトラヒドロフルフリルアルコールを含むエチルアルコールであってよいことが分かった。好ましい溶媒混合物は、下のTable III(表3)に示したように、溶媒およびポリマーの重量を基準にして概略28%のエチルアルコール、12%のイソプロピルアルコール、16%のジアセトンアルコール、4%のエチレングリコールn-ブチルエーテル、および16%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、および4%のテトラヒドロフルフリルアルコールである。
【0041】
上記溶液から作製されたポリマーフィルムは、必要とされる可撓性、堅牢性および清澄性を実際に示した。インクがこのフィルムに施用され、インクとポリマーフィルムの間のコート間接着性は優れていた。
【0042】
感圧接着フィルムを使用して、バックコーティングをそのインクおよびポリマーフィルム構造体に施用した。この接着バックコーティングは、Avery Dennison Graphics and Reflective Products Divisionからの特許製品として供給された高粘着性のピール・アンド・スティック(peel-and-stick)フィルムの形態で使用される。これは、高粘着性のアクリル系エマルジョン接着剤をシリコーン塗布剥離紙にコーティングし、そのコーティングを乾燥させ、剥離紙の第2層をその接着フィルム上に施用することによって別個に調製される。これは、それぞれの面の2枚の剥離紙、中間に粘着性接着フィルムを備えた積層サンドイッチ構造を形成する。
【0043】
バックコーティングは、「ピール・アンド・スティック」感圧接着フィルムとして、印刷イメージグラフィック上に施用される。そうして得られたグラフィックは、トップ面としてのトップコーティングおよびバック面として感圧接着バックコートによって形成された、ポリマーフィルムを有する複合構造体である。接着フィルムのバック面からの剥離紙が除去されて、この複合構造体が標的基材に接着される。この段階で、仮の(すなわち一時的な)リムーバブルグラフィックのトップ面は、依然として、トップコートに接着した水剥離紙を有する。この水剥離紙は、水を施用することによって、または水剥離コート紙を水中に浸漬することにより、そして紙上のガムの剥離コーティングが溶解した後に、穏やかに紙から滑らせて離すことによって、活性化され且つ仮のリムーバブルグラフィックのトップ面から離すことができる。これによってインストールプロセスが完了する。
【0044】
接着剤が施用されたトップコーティングは、グラフィックなしでも保護コーティングとして使用することができる。
【0045】
これは、図2に例示されており、図2では感圧接着フィルムが番号9で表されている。シリコーン剥離層8および10をそのフィルムに施用することによって剥離紙7および剥離紙11の容易な剥離を可能にしている。剥離紙7が最初に除去されて、図1に図示したトップコーティング3に接着されるので、剥離紙7は、剥離紙11より容易に剥離するように設定されている。接着剤を備えたグラフィックの複合構造体が硬質表面に接着される時に、剥離層11は除去される。
【0046】
〔基材からの仮の(一時的な)グラフィックの除去〕
上記複合構造体は、本発明により開発された除去剤を使用することによって基材から容易に除去された。ポリマーコーティングおよびフィルム用の除去剤は、今日、市場で容易に入手可能である。「塗料剥離剤」という用語は最もしばしば使用され、市販されている普通の定義である。市販の塗料剥離剤によって、試験した多数のポリマーフィルムおよび複合構造体が容易に除去されたが、その上にその複合構造体を施用した塗装面が大きな損傷を受けた。加えて、蒸発の速いケトン、エステルおよびアルコール類は、その引火点が低いことにより塗装面に損傷をほとんど与えなかったが、有効な除去剤ではなかった。
【0047】
本発明では、テトラヒドロフルフリルアルコールなどの生分解性アルコールおよびジベーシックエステル(dibasic ester)などの生分解性エステルを使用して除去剤が開発された。テトラヒドロフルフリルアルコールは強い溶媒ではないので、大部分の基材を損傷しない。このことはジベーシックエステル(dibasic ester)にも当てはまる。少量の3つめの他の溶媒も含有させることができる。それらは、エチレングリコールn-ブチルエーテル、3-エトキシプロピオン酸エチル、および2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート(Table V(表5))である。コーティングの除去を適度な速い速度で実施し、特に塗装してある場合に基材を損傷しないために、溶媒を組み合わせることが必要である。コーティング中の様々なポリマーは、多様な溶媒に異なる溶解度を有する。
【0048】
好ましい除去剤は、以下の配合、すなわち、
50〜80%のテトラヒドロフルフリルアルコール;
5〜20%のジベーシックエステル(dibasic ester);
4〜12%のエチレングリコールn-ブチルエーテル;
4〜12%の3-エトキシプロピオン酸エチル;および
4〜12%の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタノールジオールモノイソブチレート
である。
【0049】
ノニルフェノールのエトキシレートなどの界面活性剤をこの配合に組み込み、水でのすすぎの際に基材の表面の清浄化を助けるために使用することができる。満足できる界面活性剤は、Surfonic(登録商標)N-95である。ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、溶媒用の増粘剤として使用することができる。Methocel(登録商標)311は、溶媒組成物の粘度を増加させることができる満足できる増粘剤であることが分かっている。除去剤の好ましい組成は、以下の通りである:
テトラヒドロフルフリルアルコール 65.00重量%
ジベーシックエステル(dibasic ester) 10.00重量%
EB溶媒(エチレングリコールn-ブチルエーテル)
8.00重量%
EEP溶媒(3-エトキシプロピオン酸エチル) 8.00重量%
Texanolエステル(2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート)
8.00重量%
Surfonic N-95 0.50重量%
Methocell 311 0.50重量%
【0050】
次いで、除去剤は、ブラシまたはローラーによって施用することができる。除去剤が活性化するための滞留時間は、1〜10分である。次いで、除去剤は、溶解した複合体と一緒に清浄な布で拭い去ることができ、且つ同時にこの複合構造体は、基材に損傷を与えることなく除去される。
【0051】
除去剤および溶解したポリマーフィルムを吸収するために、除去ステップ中に除去剤上にケイ酸アルミニウム及びその他の高表面積フィラーを散布することができ、それによって、形成された廃棄可能な可溶性廃棄物は、グラフィックが除去される領域の周囲に損傷を与えずに、埋立て地に廃棄することができる。
【0052】
1〜10分の滞留時間後に、複合体に施用された吸収剤/吸着剤は除去することができる。適切な吸収剤として、バーミキュライト;ケイ酸アルミニウム;酸性白土、または基材に損傷を与えずに過剰の除去剤および溶解した仮の(すなわち一時的な)複合構造物を吸収/吸着するための類似の材料が挙げられる。その他の標準的な吸収剤/吸着剤、例えば、粉砕コーンミールも使用することができる。
【0053】
基材が架橋型の塗装またはコーティングがされた表面である場合は、除去剤は表面に全く損傷を与えないであろう。除去剤溶液は、Avery Dennison Graphics and Reflective Products Divisionによって開発された接着剤バックコートを、グラフィックに含まれたポリマーおよびインクとともに溶解し且つ除去する。
【0054】
〔仮の(すなわち一時的な)リムーバブルグラフィックを作製、施用および除去するためのシステムの概要〕
1.必要な成分をブレンドすることによってトップコート(トップコーティングとも記す)を調製する。
2.水剥離スライド紙のガムコート面上に上記トップコートを施用する。
3.施用されたトップコートを乾燥させる。ここで、コーティングされた紙は、必要な標準サイズに切断してもよい。
4.上記の紙上の乾燥したトップコート上に所望のグラフィックまたはイメージを印刷する。
5.別個に入手可能な特許ステッカーからの「ピール・アンド・スティック」接着フィルムを移すことによって印刷領域上に接着性バックコーティングを施用する。
6.上記のステップ5で形成された複合構造体の接着フィルム面から保護剥離紙を除去する。
7.粘着性接着面を所要の基材上にプレスすることによって標的領域上に上記の複合構造体を付着させる。
8.上記の複合構造体の紙面に水を施用する。浸漬の数分後、水剥離紙は、コーティングから離れ、可動性になる。
9.グラフィックから水剥離紙を除去し、過剰の水を拭取る。乾燥させる。ここでインストールプロセスは完了である。
【0055】
除去:
1.グラフィック面上に液体除去剤の層を豊富に拡げることによって、本発明の特殊な除去剤を施用する。3〜6分すると、複合構造体は軟化し、ゆるくなる。このプロセスをスピードアップするには、プラスチック毛ブラシを使用して、円形運動で表面をやさしくこする。
2.本発明に記載の粉状無機吸着剤を散布して1/4インチ(0.64cm)の層にする。この粉末は、複合構造体由来の溶解したポリマーおよびインクからなる粘性溶液を吸収および吸着する。プラスチックのスパチュラを使用して、グラフィック領域の全面にわたり粉末体を静かに動かすことによって、この粉末体がすべて乾燥小麦粉状粉末になるまで全ての少量の液体残留分を吸収する。
3.乾燥粉末は、真空掃除機で吸い込むことができ、またはブラシで収集することができる。こうして、これは、乾燥固体廃棄物として廃棄することができ、環境に害を与えない。
4.水道水を使用して、曝露された表面領域を清浄化する。スプレーまたはスポンジを使用してもよい。過剰の水を拭取り、表面を乾燥させる。
5.ここで、上記のステップを反復することによって別の仮のリムーバブルグラフィックをこの清浄な表面にインストールすることができる。グラフィックおよびその除去の適用は多数回反復することができる。
【0056】
提案したシステムのこうした構成要素すべての性能は、成分の挙動に関して独立であり、バランスのとれた挙動が、本発明の最終結果にとって重要である。この複合グラフィックの特性は、目的とする使用の磨耗および破れに抗するのに十分な耐性を有するべきであり、所望する場合には、特別の除去剤に溶解することによって基材に損傷を与えることなく容易に除去可能であるべきである。
【0057】
上記の特徴を備えたこれらのコーティングおよび除去剤用として使用される数種のコーティングおよび溶媒の代表として、以下の実験を挙げる。
【0058】
【表1】

【0059】
【表2】

【0060】
【表3】

【0061】
【表4】

【0062】
【表5】

【0063】
【表6】

【0064】
【表7】

【0065】
【表8】

【0066】
〔混合手順および方法に関する概括的な留意点〕
ブレンド用容器はすべて、ステンレス鋼製であり、静電気の堆積によるスパークを防止するために銅接地ストラップに結線した可撓性クランプを使用して接地した。撹拌系は、分散型ブレードおよびそれに固定された変速防爆型モーターを備えていた。混合領域の電気付属品はすべて、クラスI、第I部の可燃性材料取扱い環境に適したものであった。容器は、揮発性材料が大量に損失するのを防止するために囲いとカバーをつけた。
【実施例1】
【0067】
Table I(表1)に従う、溶媒の混合物の調製:
【0068】
コーティング剤を調製する際に使用する溶媒混合物のための2つの配合は成分の割合がわずかに異なっており、なぜならこれらは、多様なコーティング剤を調製するのに使用する様々な樹脂に対して最適の溶解度が必要だからである。
【0069】
これらのブレンドは、最終コーティング剤を希釈することによってスプレー用途に適したものにするための希釈剤うすめ液としても使用できる2つの混合物を生成する。うすめ液(Reducer)M1の理論蒸発速度はうすめ液M2より小さく、そのためにM2が蒸発速度のわずかに速いブレンドになる。より寒い条件では、わずかにより速い蒸発速度であることが必要であり、より暖かい条件では、より遅く蒸発する混合物が好ましい。「遅延剤」という用語は、蒸発速度が中間であるブレンドに比較して蒸発速度が遅い希釈溶媒のブレンドに対して使用する。したがって、このコーティング剤系に対して、M1は遅延剤と考えることができ、M2はうすめ液と考えることができる。
【0070】
M1:遅延剤M1の100リットルバッチを調製した。変性エチルアルコール35リットル(35%)を加えた後、イソプロピルアルコール15リットル(15%)およびジアセトンアルコール15リットル(15%)を加えた。EB溶媒(エチレングリコールn-ブチルエーテル) 10リットル(10%)を加えた後、PMアセテート(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 10リットル(10%)およびEEP溶媒(3-エトキシプロピオン酸エチル) 15リットル(15%)を加えた。この混合物を15分間静かに撹拌してこの手順を完了した。
M2:遅延剤M1の100リットルバッチを調製した。変性エチルアルコール35リットル(35%)を加えた後、イソプロピルアルコール15リットル(15%)およびジアセトンアルコール20リットル(20%)を加えた。EB溶媒(エチレングリコールn-ブチルエーテル) 5リットル(5%)を加えた後、PMアセテート(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 20リットル(20%)およびテトラヒドロフルフリルアルコール5リットル(5%)を加えた。この混合物を15分間静かに撹拌してこの手順を完了した。
【実施例2】
【0071】
Table II(表2)に従う、トップコーティング#M15の調製:
【0072】
100lb.(45.37kg)のコーティング剤を調製した。79と73/100lb.(36.17kg) (79.73%)の溶媒混合物M1を混合容器に添加した。ゆっくりと混合しながら、11と96/100lb.(5.43kg)(11.96%)のEastman Chemical社製のCAB 553-0.4セルロースアセテートブチレート粉末をその液体中に徐々に添加した。この液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が液体中に確実に残存しないようにした。3と99/100lb.(1.81kg)(3.99%)のDSM-NeoResins社製のアクリルB734を、混合しながらその液体に徐々に添加した。2と66/100lb.(1.21kg)(2.66%)のDianal America社製のアクリルBRI06を混合しながらその液体に徐々に添加した。1と33/100lb.(0.60kg)(1.33%)のEastman Chemicals社製のSAIB100スクロースアセテートイソブチレートを混合しながらその液体に徐々に添加した。33/100lb.(0.15kg)(0.33%)のEagle Specialty Chemicals社製の流動性改良剤FX8を混合しながらその液体に徐々に添加した。混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が溶液中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加することによってこの段階で微調整をして、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0073】
品質管理: 試料を取り出してブルックフィールド粘度計を使用して粘度を調べた。試料を110℃でオーブン中にて4時間乾燥させて固体含量%を調べた。フィルムをガラスシート上にキャスティングして、フィルムの清澄性および色を調べた。作製段階中に、フィルムの硬度、磨耗、伸び、および引張り特性も試験した。
【実施例3】
【0074】
Table III(表3)に従う、トップコーティング#M15Aの調製:
【0075】
100lb.(45.36kg)のコーティング剤を調製した。75と75/100lb.(34.36kg) (75.75%)の溶媒混合物M2を混合容器に添加した。ゆっくりと撹拌しながら、16と41/100lb.(7.44kg)(16.41%)のEastman Chemical社製のCAB553-0.4セルロースアセテートブチレート粉末をその液体中に徐々に添加した。この液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が液体中に確実に残存しないようにした。混合しながら、3と79/100lb.(1.72kg)(3.79%)のDSM-NeoResins社製のアクリルB734をその液体に徐々に添加した。混合しながら、2と53/100lb.(1.15kg)(2.53%)のDianal America社製のアクリルBR106をその液体に徐々に添加した。混合しながら、1と20/100lb.(0.54kg)(1.20%)のEastman Chemicals社製のSAIB100スクロースアセテートイソブチレートをその液体に徐々に添加した。混合しながら、32/100lb.(0.15kg)(0.32%)のEagle Specialty Chemicals社製の流動性改良剤FX8をその液体に徐々に添加した。混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が溶液中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加することによってこの段階で微調整をし、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0076】
品質管理:実施例2に示したのと同じ手順を品質管理のために使用した。
【実施例4】
【0077】
Table IV(表4)に従う、トップコーティング#DX-2-a-2の調製:
【0078】
100lb. (45.36kg) のコーティング剤を調製した。57と45/100Ib.(26.06kg)(57.45%)のエチルアルコールおよび21と28/100lb.(9.65kg)(21.28%)のジアセトンアルコールを混合容器に添加した。ゆっくりと撹拌しながら、8と51/100lb.(3.86kg)(8.51%)のEastman Chemical社製のCAB531.1セルロースアセテートブチレート粉末をその液体中に徐々に添加した。この液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が液体中に確実に残存しないようにした。混合しながら、12と77/100lb.(5.79kg)(12.77%)のDSM-NeoResins社製のアクリルB723をその液体に徐々に添加した。
【0079】
混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が溶液中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加してこの段階で微調整をし、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0080】
品質管理:実施例2に示したのと同じ手順を品質管理のために使用した。
【実施例5】
【0081】
Table V(表5)に従う、トップコーティング#DX-2-c-2の調製:
【0082】
100lb. (45.36kg)のコーティング剤を調製した。57と45/100Ib.(26.06kg)(57.45%)のエチルアルコールおよび21と28/100lb.(9.65kg)(21.28%)のジアセトンアルコールを混合容器に添加した。ゆっくりと撹拌しながら、8と51/100lb.(3.86kg)(8.51%)のEastman Chemical社製のCAB531.1セルロースアセテートブチレート粉末をその液体中に徐々に添加した。その液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が液体中に確実に残存しないようにした。混合しながら、12と77/100lb.(5.79kg)(12.77%)のDSM-NeoResins社製のアクリルB734をその液体に徐々に添加した。
【0083】
混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が溶液中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加してこの段階で微調整を行い、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0084】
品質管理:実施例2に示したのと同じ手順を品質管理のために使用した。
【実施例6】
【0085】
Table VI(表6)に従う、トップコーティング#DX-2-a-1の調製:
【0086】
100lb.(45.36kg) のコーティング剤を調製した。51と45/100Ib.(23.33kg)(51.45%)のエチルアルコールおよび16と13/100lb.(7.32kg)(16.13%)のジアセトンアルコールおよび10と72/100lb.(4.86kg)(10.72%)のイソプロピルアルコールを混合容器に添加した。ゆっくりと撹拌しながら、13と86/100lb.(6.29kg)(13.86%)のEastman Chemical社製のCAB553-0.4セルロースアセテートブチレート粉末をその液体中に徐々に添加した。この液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が溶液中に確実に残存しないようにした。混合しながら、7と85/100lb.(3.56kg)(7.85%)のDSM-NeoResins社製のアクリルB723をその液体に徐々に添加した。
【0087】
混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が液体中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加してこの段階で微調整をし、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0088】
品質管理:実施例2に示したのと同じ手順を品質管理のために使用した。
【実施例7】
【0089】
Table VII(表7)に従う、トップコーティング#DX-2-a-1-aの調製:
【0090】
100lb. (45.36kg)のコーティング剤を調製した。5と20/100Ib.(22.77kg)(50.20%)のエチルアルコールおよび15と73/100lb.(7.14kg)(15.73%)のジアセトンアルコールおよび10と46/100lb.(4.74kg)(10.46%)のイソプロピルアルコールを混合容器に添加した。ゆっくりと撹拌しながら、14と08/100lb.(6.39kg)(14.08%)のEastman Chemical社製のCAB553-0.4セルロースアセテートブチレート粉末をその液体中に徐々に添加した。この液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が液体中に確実に残存しないようにした。混合しながら、7と66/100lb.(3.47kg)(7.66%)のDSM-NeoResins社製のアクリルB723をその液体に徐々に添加した。混合しながら、1と87/100lb.(0.85kg)(1.87%)のEastman Chemicals社製のSAIB100スクロースアセテートイソブチレートをその液体に徐々に添加した。混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が溶液中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加してこの段階で微調整をし、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0091】
品質管理:実施例2に示したのと同じ手順を品質管理のために使用した。
【実施例8】
【0092】
Table VIII(表8)に従う、グラフィック除去剤#R-3の調製:
【0093】
100lb. (45.36kg)の除去剤を調製した。65lb.(29.47kg)(65.00%)のテトラヒドロフルフリルアルコールおよび10lb.(4.54kg)(10.00%)のジベーシックエステル(dibasic ester)および8lb.(3.63kg)(8.00%)のEB溶媒(エチレングリコールn-ブチルエーテル)および8lb.(3.63kg)(8.00%)のEEP溶媒(3-エトキシプロピオン酸エチル)および8lb.(3.63kg)(8.00%)のテキサノールエステル(2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート)を混合容器に添加した。ゆっくりと混合しながら、05/100lb. (0.23kg)(0.50%)のSurfonic n-95および05/100lb.(0.23kg)(0.50%)のメトセル(metocell)311をその液体中に徐々に添加した。この液体を30分間混合することによって凝集ポリマーの大きな塊が液体中に確実に残存しないようにした。混合を約45分間継続することによって未溶解粒子が溶液中に確実に残存しないようにした。最大2%の所要成分を添加してこの段階で微調整をして、そのバッチを仕様内に入るようにしてもよい。
【0094】
品質管理:トップコーティングの10ミルの湿潤フィルムをキャスティングし、乾燥させ、接着層をその裏に付着させた。次いで、除去剤を使用することによってそのコーティングおよび接着剤のすべての部分が効率的に溶解するかどうかを調べた。
【0095】
本発明は、例示の実施形態と連携して説明されることになるが、本発明をかかる実施形態に限定するものでないことを理解されたい。逆に、本特許明細書全体により規定された本発明の趣旨および範囲内に含まれ得るすべての代替形態、改変形態、および等価形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0096】
3 トップコーティング
7 剥離紙
8 シリコーン剥離層
9 感圧接着フィルム
10 シリコーン剥離層
11 剥離紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
A.主として低分子量アルコールからなる溶媒と共に、トップコートの乾燥重量に対して以下の%の以下の成分、すなわち、
i. 50〜80%のセルロースアセテートブチレートエステル、
ii. 20〜50%のアクリルポリマー、
iii. 1〜10%の可塑剤
を最初に混合することによってトップコートを形成するステップと、
B. (A)で形成されたトップコートを水剥離スライド紙面に施用し、トップコートを乾燥させるステップと、
C. 所望のグラフィックを、乾燥したトップコート上に印刷するステップと、
D. 接着性バックコートをトップコート上に施用し、接着面を所望の基材上に押し付けるステップと
を含む、一時的なリムーバブルグラフィックを作製し且つ硬質表面に施用する方法。
【請求項2】
アクリルポリマー(A)(ii)が、メタクリル酸n-ブチルとメタクリル酸メチルから形成される2種のコポリマーの組合せであり、可塑剤(A)(iii)が、スクロースアセテートイソブチレートである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)(i)が、トップコートの乾燥重量に対して約68%の量で使用され、さらに流動性改良剤がトップコートの乾燥重量に対して約1%の量で使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)(i)が、トップコートの重量に対して約68%の量で使用され、アクリルポリマー(A)(ii)が、トップコートの乾燥重量に対して約15%の量のより高分子量のメタクリル酸メチル及びメタクリル酸n-ブチルのコポリマーと、トップコートの乾燥重量に対して約10%の量のメタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルのより低分子量コポリマーの混合物との組合せであり、且つ可塑剤(A)(iii)が、トップコートの乾燥重量に対して約2%の量のスクロースアセテートイソブチレートであり、且つ流動性改良剤がトップコートの乾燥重量の約1%の量で使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)(i)が、約2〜5重量%のヒドロキシル含量を有する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記溶媒が、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびテトラヒドロフルフリルアルコールの組合せである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記溶媒が、溶媒およびトップコート成分の、湿重量で約27%の量で存在するエチルアルコールと、湿重量で約11%の量のイソプロピルアルコールと、湿重量で約15%の量のジアセトンアルコールと、湿重量で約4%の量のエチレングリコールn-ブチルエーテルと、湿重量で約15%の量のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートと、湿重量で約4%の量のテトラヒドロフルフリルアルコールとの組合せである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
以下の成分、すなわち
50〜80%のテトラヒドロフルフリルアルコール;
5〜20%のジベーシックエステル(dibasic ester);
4〜12%のエチレングリコールn-ブチルエーテル;
4〜12%の3-エトキシプロピオン酸エチル;および
4〜12%の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタノールジオールモノイソブチレートの混合物を使用することによって、一時的なリムーバブルグラフィックが付着した硬質表面からその一時的なリムーバブルグラフィックを除去するステップをさらに具え、前記除去剤を一時的なリムーバブルグラフィックに施用し且つ撹拌することによって前記硬質表面から前記グラフィックを除去する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
以下の配合、すなわち、溶媒組成物の重量に対して、
約65重量%の量のテトラヒドロフルフリルアルコール、
約10重量%の量のジベーシックエステル(dibasic ester)、
約8重量%の量のエチレングリコールn-ブチルエーテル、
約8重量%の量の3-エトキシプロピオン酸エチル、および
約8重量%の量の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート、
約0.5重量%の量の界面活性剤、および
約0.5重量%の量のヒドロキシプロピルメチルセルロース
の溶媒組成物を使用することによって、除去剤を用いて一時的なリムーバブルグラフィックが付着した硬質表面からその一時的なリムーバブルグラフィックを除去する、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記の除去剤、接着剤およびトップコートを吸収および吸着するために前記の除去ステップ中に前記除去剤上に高表面積フィラーを散布し、廃棄可能な乾燥粉末固体廃棄物を形成させる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
トップコートの重量に対して以下の%の以下の成分、すなわち、
A. 50〜80重量%のセルロースアセテートブチレートエステルと;
B. 20〜50%のアクリルポリマーと;
C. 2〜10%のスクロースアセテートイソブチレートと
を含む、易除去性トップコート。
【請求項12】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)が、約5%のヒドロキシル含量を有し、アクリルポリマー(B)が、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸n-ブチルから形成されるコポリマー類の組合せである、請求項11に記載のトップコート。
【請求項13】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)が約68%の量で存在し、アクリレート(B)が、約15%の量で存在する、メタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルの高MWコポリマーと、10%の量で存在する、メタクリル酸n-ブチルとメタクリル酸メチルの低MWコポリマーとの組合せであり、且つスクロースアセテートイソブチレート(C)が、約2%の量で存在する、請求項11に記載のトップコート。
【請求項14】
(A) 乾燥フィルム重量に対して以下、すなわち、
(i) 約68%のセルロースアセテートブチレートエステル;
(ii) 約15%のメタクリル酸n-ブチルとメタクリル酸メチルの高MWコポリマー;
(iii) 約10重量%のメタクリル酸メチルとアクリル酸n-ブチルの低MWコポリマー;
(iv) 約2重量%のスクロースアセテートイソブチレート
の混合物と、
(B) 溶液の湿重量に対して以下の成分、すなわち、
(i) 20〜30%のエチルアルコール;
(ii) 10〜12%のイソプロピルアルコール;
(iii) 10〜20%のジアセトンアルコール;
(iv) 2〜5%のエチレングリコールn-ブチルエーテル;
(v) 10〜20%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート;および
(vi) 2〜5%のテトラヒドロフルフリルアルコール
からなる溶媒、
とを含む溶液。
【請求項15】
セルロースアセテートブチレートエステルが、約5%のヒドロキシル含量を有する、請求項14に記載の溶液。
【請求項16】
接着性バックコートが2つの剥離紙の間に挟まれたアクリル接着剤であり、前記バックコートが、1つの剥離紙を除去し、トップコートと接着性バックコートを一緒にプレスすることによってトップコートに施用され、前記接着性バックコートと前記トップコートの組合せが、前記接着剤上の他方の剥離紙を除去し且つ前記組合せを所望の基材に施用することによって、所望の基材に施用される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸n-ブチルポリマーのうちの一方が約60,000の分子量を有し、他方が約105,000の分子量を有する、請求項4に記載の方法。
【請求項18】
A. 主として低分子量アルコールからなる溶媒と共に、トップコートの乾燥重量に対して以下の%の以下の成分、すなわち、
i. 50〜80%のセルロースアセテートブチレートエステル、
ii. 20〜50%のアクリルポリマー、
iii. 1〜10%の可塑剤
を最初に混合することによってトップコートを形成するステップと、
B. (A)で形成されたトップコートを水剥離スライド紙面に施用し、且つ前記トップコートを乾燥させるステップと、
C. 接着性バックコートを前記トップコート上に施用し、その接着面を所望の基材上に押し付けるステップと
を含む、一時的なリムーバブルコーティングを作製し且つ硬質表面に施用する方法。
【請求項19】
前記アクリルポリマー(A)(ii)が、メタクリル酸n-ブチルとメタクリル酸メチルから形成される2種のコポリマーの組合せであり、且つ前記可塑剤(A)(iii)が、スクロースアセテートイソブチレートである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記セルロースアセテートブチレートエステル(A)(i)が、トップコートの乾燥重量に対して約68%の量で使用され、さらに流動性改良剤がトップコートの乾燥重量に対して約1%の量で使用される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)(i)がトップコートの重量に対して約68%の量で使用され、アクリルポリマー(A)(ii)がトップコートの乾重量に対して約15%の量の高分子量メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸n-ブチルと、トップコートの乾燥重量に対して約10%の量のメタクリル酸メチルとメタクリル酸n-ブチルの低分子量コポリマーとの組合せであり、且つ可塑剤(A)(iii)がトップコートの乾燥重量に対して約2%の量のスクロースアセテートイソブチレートであり、且つ流動性改良剤がトップコートの乾燥重量の約1%の量で使用される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
セルロースアセテートブチレートエステル(A)(i)が、約2〜5重量%のヒドロキシル含量を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記溶媒が、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、およびテトラヒドロフルフリルアルコールの組合せである、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記溶媒が、溶媒およびトップコート成分の、湿重量で約27%の量で存在するエチルアルコール、湿重量で約11%の量のイソプロピルアルコール、湿重量で約15%の量のジアセトンアルコール、湿重量で約4%の量のエチレングリコールn-ブチルエーテル、湿重量で約15%の量のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、および湿重量で約4%の量のテトラヒドロフルフリルアルコールの組合せである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
以下の成分、すなわち
50〜80%のテトラヒドロフルフリルアルコール;
5〜20%のジベーシックエステル(dibasic ester);
4〜12%のエチレングリコールn-ブチルエーテル;
4〜12%の3-エトキシプロピオン酸エチル;および
4〜12%の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタノールジオールモノイソブチレートの混合物を使用することによって、一時的なリムーバブルグラフィックが結合した硬質表面から前記一時的なリムーバブルコーティングを除去するステップをさらに具え、前記除去剤を、前記の一時的なリムーバブルコーティングに施用し且つ撹拌することによって前記硬質表面から前記コーティングを除去する、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
以下の配合、すなわち、前記溶媒の組成物の、
約65重量%の量のテトラヒドロフルフリルアルコール、
約10重量%の量のジベーシックエステル(dibasic ester)、
約8重量%の量のエチレングリコールn-ブチルエーテル、
約8重量%の量の3-エトキシプロピオン酸エチル、および
約8重量%の量の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート、
約0.5重量%の量の界面活性剤、および
約0.5重量%の量のヒドロキシプロピルメチルセルロースの溶媒組成物を使用することによって、除去剤を用いて一時的なリムーバブルグラフィックが結合した硬質表面からその一時的なリムーバブルグラフィックを除去する、請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−535102(P2010−535102A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520182(P2010−520182)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/071719
【国際公開番号】WO2009/018419
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(510029933)シーエスディー・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】