説明

リモコン受信機付き照明装置および制御方法

【課題】容易にチャンネルコードの切り替えを可能とするリモコン受信機付き照明装置を提供する。
【解決手段】リモコン受信機付き照明装置30は、リモコン送信機1において所定のキー操作を行ったときに出力される信号40から取り出した情報パターンに基づいて、チャンネルコード設定の要求であることを認識することができる(ステップS403でYes)。そして、リモコン受信機付き照明装置30は、リモコン送信機1から受信した信号40から取り出したチャンネルコードが、既に設定してあるチャンネルコードと異なる場合には、既に設定してあるチャンネルコードを、受信したチャンネルコードに切り替える(ステップS407)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコン送信機から出力される信号に基づいて照明を制御するリモコン受信機付き照明装置および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
リモコン受信機付き照明装置は、リモコン送信機から照明のオン/オフ/調光等に関する信号を受信するリモコン受信機を備え、受信した信号に基づいて自身の照明のオン/オフ/調光等の動作を実行する。同じ部屋や近接する部屋で複数台のリモコン受信機付き照明装置を使用する場合に、リモコン送信機からの信号の混信を避けることができるようにするために、リモコン送信機の出力信号にチャンネルコードが含められている。リモコン受信機付き照明装置は、自身に設定されたチャンネルコードと、リモコン送信機の出力信号から取得したチャンネルコードとが一致する場合に、自身への信号であると認識して、その信号に基づいて制御を実行する。
【0003】
リモコン受信機付き照明装置およびリモコン送信機では、チャンネルコードは、利用者の手によって操作されるチャンネルコード切替スイッチによって設定されていた。すなわち、リモコン送信機は、チャンネルコード切替スイッチによって選択されたチャンネルコードを含む信号を出力する。また、リモコン受信機付き照明装置は、チャンネルコード切替スイッチによって選択されたチャンネルコードを、自身のチャンネルコードとして、リモコン送信機の出力信号が自身への信号であるか否かを判別していた。そして、リモコン受信機付き照明装置は、自身に設定されたチャンネルコードと、リモコン送信機の出力信号から取得したチャンネルコードとが一致する場合に、自身への信号であると認識して、その信号に基づいて制御を実行していた。
【0004】
前記したように、リモコン受信機付き照明装置およびリモコン送信機それぞれは、利用者の手によって操作されるチャンネルコード切替スイッチによって、チャンネルコードが選択されていた。そのため、リモコン受信機付き照明装置は、天井等の高所に設置されているので、チャンネルコード切替スイッチを手で操作する場合、踏み台を設置する等の手間がかかるという不便を生じていた。
【0005】
なお、特許文献1には、アドレスコード(前記したチャンネルコードに相当)を、ワイヤレスリモコン送信機(前記したリモコン送信機に相当)の出力信号を用いて、人手を介さずに自動でアダプタ(前記したリモコン受信機付き照明装置に相当)に設定する技術が開示されている。特許文献1では、アダプタは、アダプタおよびワイヤレスリモコン送信機の双方のアドレスコードが一致している場合にのみ、ワイヤレスリモコン送信機の出力信号を受信する。アダプタは、ワイヤレスリモコン送信機からアドレス登録要求ビットおよび登録/変更するアドレスコードを含む信号を受信したとき、アドレス登録要求ビットが有効の場合に、受信した信号に含まれるアドレスコードを登録/変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平4−70194号公報(特に、請求項1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術をリモコン送信機に適用しようとする場合には、アドレス登録要求ビットを含む信号を出力する機能を新たに備える必要があり、開発コストが高くなるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明では、容易にチャンネルコードの切り替えを可能とするリモコン受信機付き照明装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、チャンネルコードによって識別される信号を送信することにより照明をオン/オフさせる操作が少なくとも可能であるとともに、前記チャンネルコードを複数のチャンネルコードの中から切り換えて選択することが可能であるリモコン送信機により操作されるリモコン受信機付き照明装置は、利用者の操作により前記リモコン送信機から送信される信号が、前記リモコン送信機においてなされたチャンネルコードの切換手順に基づくものであり、かつ、前記信号に含まれるチャンネルコードが自身に設定されている現在のチャンネルコードと異なるものであると判定したときは、前記切換手順により送信される信号に含まれるチャンネルコードを前記自身に設定されている現在のチャンネルコードと置き換えて設定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、容易にチャンネルコードの切り替えを可能とするリモコン受信機付き照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態における照明システムの概要を示す図である。
【図2】リモコン送信機から出力される制御情報のフレーム構成例を示す図である。
【図3】本実施形態におけるリモコン受信機付き照明装置の機能例を示す図である。
【図4】照明装置の処理フロー例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
(照明システムの概要)
本実施形態における照明システム100の概要について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、照明システム100は、リモコン送信機1とリモコン受信機付き照明装置30とで構成される。
【0014】
リモコン送信機1は、リモコン受信機付き照明装置30を制御するための複数の操作キー12を備えている。リモコン送信機1は、操作キー12が利用者によって操作されると、その操作された操作キー12に対応付けられた制御を実行するための制御情報を含む信号40を出力する。例えば、消灯の操作キー12が押圧されると、消灯制御のための制御情報を含む信号40が出力され、リモコン受信機付き照明装置30が消灯制御を実行する。なお、リモコン送信機1は、操作キー12が押されている間は、所定の間隔で、その操作キー12に対応する制御を実行させる制御情報を含む信号40を出力している。信号40は、例えば、赤外線によって送信される。
【0015】
また、リモコン送信機1は、利用者の手によって操作されるチャンネルコード切替スイッチ11を備えている。図1では、チャンネルコード切替スイッチ11は、チャンネルコードとして2つのうちのいずれかを設定できる構成を備えている。チャンネルコード切替スイッチ11によって設定されたチャンネルコードは、リモコン送信機1から出力される信号40に含まれて制御情報とともに出力される。なお、チャンネルコード切替スイッチ11は、3つ以上のチャンネルコードを設定できるようにしても構わない。
【0016】
ここで、リモコン送信機1から出力される信号40のフレーム構成例について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、信号40のフレーム構成は、リーダ、カスタムコード、データ、およびトレーラによって形成されている。なお、信号40のフレーム構成は、(財)家電製品協会によって制定された推奨方式に基づいている。ただし、図2では、パリティの記載を省略している。
リーダは、信号の先頭を示すマーカである。カスタムコードは、製造会社を識別するメーカコードである。データは、システムコード、製品識別コード、チャンネルコード、制御情報等である。トレーラは、信号の終了を示すマーカである。
【0017】
図1へ戻って、リモコン送信機1の操作キー12では、全光キー、調光キー、消灯キー、保安球キーを押す操作によって、それぞれ、光源を最大照度で発光すること、光源を予め設定されている照度(例えば、最大照度の7割)で発光すること、光源を消すこと、保安球を点灯または消灯することに関する制御情報を含む信号40が出力される。また、連続調光の明キーまたは暗キーは、そのキーを押し続けている間に、照度を徐々に大きくまたは徐々に小さく変化させるように、制御情報を含む信号40を出力させる。
【0018】
ここで、比較例として、従来型のリモコン受信機付き照明装置について、説明する。従来型のリモコン受信機付き照明装置には、利用者の手によって操作されるチャンネルコード切替スイッチが備えられ、チャンネルコード切替スイッチによってチャンネルコードが設定されていた。そして、従来型のリモコン受信機付き照明装置は、自身に設定されたチャンネルコードと、信号40から取得したチャンネルコードとが一致する場合に、自身への信号であると認識して、その信号40に基づいて制御を実行していた。
【0019】
本実施形態におけるリモコン受信機付き照明装置30は、リモコン受信機3と照明装置2とで構成され、チャンネルコード切替スイッチを備えているいないにかかわらず、後記する記憶部23に自身のチャンネルコードを記憶しており、信号40から取得したチャンネルコードと自身のチャンネルコードとが一致する場合に、自身への信号40であると認識して、その信号40に基づいて制御を実行する。
【0020】
また、リモコン受信機付き照明装置30は、リモコン送信機1において操作キー12の所定の操作、例えば、操作キー12の長押し等の操作、によって受信する、信号40の連続した組み合わせまたはその連続した信号40から取り出した情報ビットパターンをチャンネルコード設定の要求と判断する。なお、以降の説明では、信号40の連続した組み合わせまたはその連続した信号40から取り出した情報ビットパターンを、チャンネルコード設定の要求を示す情報パターンと称する。ただし、詳細は後記するが、チャンネルコード設定の要求を行うときは、リモコン送信機1のチャンネルコード切替スイッチ11によって、新しく設定するチャンネルコードを選択し、操作キー12に対して所定の操作を行って、信号40を出力する。例えば、操作キー12の長押し操作によって、信号40が繰り返しリモコン送信機1から出力される。そして、リモコン受信機付き照明装置30は、信号40の繰り返しからチャンネルコード設定の要求を示す情報パターンを検出すると、リモコン受信機付き照明装置30の記憶部23に記憶されているチャンネルコードと、リモコン送信機1から出力された信号40から取得したチャンネルコードとの双方を照合して、双方のチャンネルコードが異なっている場合に、新たに取得したチャンネルコードを記憶していたチャンネルコードに代えて記憶部23に記憶する。すなわち、リモコン受信機付き照明装置30の記憶部23に記憶されているチャンネルコードと、リモコン送信機1の信号40から取得したチャンネルコードとが異なっているときに、チャンネルコードの設定(変更)が行われる。
【0021】
リモコン受信機3は、リモコン送信機1から出力された信号を受光して、受光した制御情報を照明装置2へ送信する。
【0022】
照明装置2は、リモコン受信機3から受信した信号40に含まれているチャンネルコードと自身に設定されているチャンネルコードとを照合して、信号40が自身へのものか否かを判定する。具体的には、照明装置2は、受信したチャンネルコードと記憶しているチャンネルコードとの双方を照合して、双方が一致する場合に、信号40が自身へのものであると判定する。また、双方が一致しない場合には、照明装置2は、受信した信号40を無視する。
【0023】
照明装置2は、信号40が自身へのものであると判定した場合、信号40のデータ部分(図2参照)に格納されている制御情報に基づいて、照明を制御する。例えば、制御情報が消灯の指示である場合、照明装置2は、消灯を実行する。
【0024】
また、照明装置2は、リモコン送信機1において操作キー12の所定の操作(切替手順)、例えば、操作キー12の長押し等の操作、によって受信する、信号40の連続した組み合わせまたはその連続した信号40から取り出した情報パターンをチャンネルコード設定の要求と判断する。そして、照明装置2は、記憶部23に記憶されているチャンネルコードと、リモコン送信機1の信号40から取得したチャンネルコードとが異なっているときに、チャンネルコードの設定(変更)を行う。
【0025】
(リモコン受信機付き照明装置)
次に、リモコン受信機付き照明装置30の機能例について、図3を用いて説明する(適宜図1参照)。
図3に示すように、リモコン受信機付き照明装置30は、リモコン受信機3および照明装置2で構成される。
【0026】
リモコン受信機3は、リモコン送信機1から出力された信号40を受光して、受光した信号40を照明装置2へ送信する。
【0027】
照明装置2は、受信部21、処理部22、記憶部23、および駆動部24で構成される。
受信部21は、リモコン受信機3から信号40を取得し、取得した信号40を処理部22へ送信する。
【0028】
処理部22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって構成され、記憶部23に記憶しているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して、種々の機能を具現化する。例えば、処理部22は、受信部21から受信した信号40からチャンネルコードを取り出して、記憶部23に記憶しているチャンネルコードと照合し、信号40が自身へのものか否かを判定する。また、処理部22は、信号40から取り出した制御情報に基づいて、照明を制御する。また、処理部22は、チャンネルコード設定のための処理を実行し、その処理に基づいてチャンネルコードを記憶部23に記憶する。
【0029】
記憶部23は、種々の機能を具現化するためのアプリケーションプログラム、メーカコード、システムコード、製品識別コード、チャンネルコード、チャンネルコード設定の要求を示す情報パターン等を記憶している。
【0030】
駆動部24は、処理部22の処理結果に基づいて、光源50の照度を制御する。
【0031】
(照明装置の処理フロー)
次に、照明装置の処理フロー例について、図4を用いて説明する(適宜、図1〜3参照)。
【0032】
ステップS401では、受信部21は、リモコン受信機3から信号40を受信する。そして、受信部21は、受信した信号40を処理部22へ送信する。
【0033】
ステップS402では、処理部22は、信号40を解析して、その信号40が自社製品用か否かを判定する。具体的には、処理部22は、信号40から取り出したメーカコード、システムコード、製品識別コードのいずれかまたは複数の組み合わせと記憶部23に記憶しているものとの双方が一致するか否かを判定する。そして、処理部22は、双方が一致する場合には、自社製品用であると判定し、双方が一致しない場合には、自社製品用でないと判定する。
自社製品用でないと判定した場合(ステップS402でNo)、処理は終了する。
また、自社製品用であると判定した場合(ステップS402でYes)、処理はステップS403へ進む。
【0034】
ステップS403では、処理部22は、チャンネルコード設定の要求か否かを判定する。例えば、処理部22は、リモコン送信機1から受信した信号40のチャンネルコード設定の要求を示す情報パターンと、記憶部23に記憶しているチャンネルコード設定の要求と判定するための情報パターンとの双方を照合する。そして、処理部22は、双方が一致する場合には、チャンネルコード設定の要求であると判定し、双方が一致しない場合には、チャンネルコード設定の要求でないと判定する。なお、ここでは、チャンネルコード設定の際には、リモコン送信機1のチャンネルコード切替スイッチ11を、新しく設定するチャンネルコードに切り替えた後に、所定の操作(切替手順)で操作が実行されるものとする。
チャンネルコード設定の要求でないと判定した場合(ステップS403でNo)、処理はステップS404へ進む。
また、チャンネルコード設定の要求であると判定した場合(ステップS403でYes)、処理はステップS406へ進む。
【0035】
ステップS404では、処理部22は、チャンネルコードが一致するか否かを判定する。具体的には、処理部22は、信号40から取り出したチャンネルコードと、記憶部23に記憶しているチャンネルコードとを照合する。
チャンネルコードが一致すると判定した場合(ステップS404でYes)、処理はステップS405へ進む。
また、チャンネルコードが一致しないと判定した場合(ステップS404でNo)、処理は終了する。
【0036】
ステップS405では、処理部22は、信号40から取り出した制御を実行する。そして、処理は終了する。
【0037】
ステップS406では、処理部22は、現在の設定と同一のチャンネルコードか否かを判定する。具体的には、処理部22は、信号40(第1の制御情報)から取り出したチャンネルコードと、記憶部23に記憶しているチャンネルコードとの双方を照合する。そして、処理部22は、双方が一致している場合、現在の設定と同一のチャンネルコードであると判定し、双方が一致していない場合、現在の設定と同一のチャンネルコードでないと判定する。
現在の設定と同一のチャンネルコードであると判定した場合(ステップS406でYes)、処理は終了する。
現在の設定と同一のチャンネルコードでないと判定した場合(ステップS406でNo)、処理はステップS407へ進む。
【0038】
ステップS407では、処理部22は、記憶部23に記憶しているチャンネルコードを、受信した信号40から取り出したチャンネルコードに変更して記憶する。そして、処理は終了する。
【0039】
以上、本実施形態におけるリモコン受信機付き照明装置30は、利用者等が操作するチャンネルコード切替スイッチを備えているいないにかかわらず、記憶部23に自身のチャンネルコードを記憶しており、信号40から取得したチャンネルコードと自身のチャンネルコードとが一致する場合に、自身への信号40であると認識して、その信号40に基づいて制御を実行する。また、リモコン受信機付き照明装置30は、記憶部23に記憶している自身のチャンネルコードを変更するとき、リモコン送信機1において新たに変更するチャンネルコードが選択された状態で、操作キー12の所定の操作によって出力される信号40のチャンネルコード設定の要求を示す情報パターンを取得した場合に、既に記憶している自身のチャンネルコードを、受信した信号40から取り出したチャンネルコードに更新する。
【0040】
したがって、リモコン受信機付き照明装置30は、従来型のリモコン送信機を変更することなく、容易にチャンネルコードを切り替えることができる。また、照明装置2は、従来型の照明装置と比べて、チャンネルコード切替スイッチが不要となるので、構造の簡素化および部品点数の低減を行うことができ、図4に示すステップS403の処理を追加する変更を行うだけで良い。また、リモコン受信機付き照明装置30は、従来型のリモコン送信機を用いることが可能である。
【0041】
また、チャンネルコード設定のために行う、リモコン送信機1の操作キー12に対する所定の操作(切替手順)は、例えば、操作キー12を所定の時間押し続ける長押し手順、操作キー12を所定の時間内で複数回押す複数回押し手順、複数の操作キー12のうちの異なる操作キー12を所定の時間内で所定の順番で押す順番押し手順、等である。なお、操作キー12を所定の時間押し続ける手順では、全光キー、調光キー、または保安球キーを用いることが好ましい。
【0042】
また、チャンネルコード設定の要求時には、リモコン送信機1から出力される信号40に含まれるチャンネルコードと、リモコン受信機付き照明装置30に記憶されている自身のチャンネルコードとが異なるため、混信が起きる虞がある。しかし、リモコン送信機1を、対象とするリモコン受信機付き照明装置30に近づけてから、所定の操作手順を実行することによって、混信を回避することが可能である。利用者は、チャンネルコードの変更のときだけリモコン送信機1をリモコン受信機付き照明装置30に近づけることになるが、日常的に行うものではないので、利用者に不便さを感じさせることはない。
【0043】
また、本実施形態では、リモコン受信機3が信号40を受光し、照明装置2が処理部22および記憶部23を備えるように説明したが、照明装置2の代わりに、リモコン受信機3が処理部22および記憶部23を備えていても構わない。
【0044】
また、本実施形態では、チャンネルコード設定を行うために、リモコン送信機1のチャンネルコード切替スイッチ11のチャンネルコードを切り替えてから操作キー12に所定の操作(切替手順)を行うものとしたが、リモコン送信機1のチャンネルコード切替スイッチ11のチャンネルコードを切り替えたときに、チャンネルコード設定用の信号が出力されるようにしても構わない。すなわち、チャンネルコード切替スイッチ11の操作が所定の操作(切替手順)であっても良い。
【0045】
また、ステップS403では、チャンネルコード設定の要求であることを情報パターンの一致で判定したが、該要求であることの判定を、情報パターンが一致することに加え、受信した信号40のチャンネルコードが記憶されているチャンネルコードと不一致であることで判定しても良い。
【符号の説明】
【0046】
1 リモコン送信機
2 照明装置
3 リモコン受信機
11 チャンネルコード切替スイッチ(切替用スイッチ)
12 操作キー
21 受信部
22 処理部(制御部)
23 記憶部
30 リモコン受信機付き照明装置
40 信号
100 照明システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネルコードによって識別される信号を送信することにより照明をオン/オフさせる操作が少なくとも可能であるとともに、前記チャンネルコードを複数のチャンネルコードの中から切り換えて選択することが可能であるリモコン送信機により操作されるリモコン受信機付き照明装置であって、
利用者の操作により前記リモコン送信機から送信される信号が、前記リモコン送信機においてなされたチャンネルコードの切換手順に基づくものであり、かつ、前記信号に含まれるチャンネルコードが自身に設定されている現在のチャンネルコードと異なるものであると判定したときは、前記切換手順により送信される信号に含まれるチャンネルコードを前記自身に設定されている現在のチャンネルコードと置き換えて設定する制御部を備える
ことを特徴とするリモコン受信機付き照明装置。
【請求項2】
前記切換手順は、
前記利用者が、前記リモコン送信機が備える操作キーを所定の時間押し続ける長押し手順、前記操作キーを所定の時間内で複数回押す複数回押し手順、または前記リモコン送信機が複数備える操作キーを所定の時間内で所定の順番で押す順番押し手順であり、
前記制御部は、
前記送信される信号に基づき、前記利用者の操作が、前記長押し手順であるか、前記複数回押し手順であるか、前記順番押し手順であるかを判別することで、前記信号が前記切換手順に基づくものであるかを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のリモコン受信機付き照明装置。
【請求項3】
前記リモコン送信機は、前記チャンネルコードの切換用スイッチを有し、
前記切換手順は、前記切換用スイッチが操作されてチャンネルコードが切り換えられた後になされる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリモコン受信機付き照明装置。
【請求項4】
チャンネルコードによって識別される信号を送信することにより照明をオン/オフさせる操作が少なくとも可能であるとともに、前記チャンネルコードを複数のチャンネルコードの中から切り換えて選択することが可能であるリモコン送信機により操作されるリモコン受信機付き照明装置において用いられる制御方法であって、
前記リモコン受信機付き照明装置は、
利用者の操作により前記リモコン送信機から送信される信号が、前記リモコン送信機においてなされたチャンネルコードの切換手順に基づくものであり、かつ、前記信号に含まれるチャンネルコードが自身に設定されている現在のチャンネルコードと異なるものであると判定したときは、前記切換手順により送信される信号に含まれるチャンネルコードを前記自身に設定されている現在のチャンネルコードと置き換えて設定するステップを実行する
ことを特徴とする制御方法。
【請求項5】
前記切換手順は、
前記利用者が、前記リモコン送信機が備える操作キーを所定の時間押し続ける長押し手順、前記操作キーを所定の時間内で複数回押す複数回押し手順、または前記リモコン送信機が複数備える操作キーを所定の時間内で所定の順番で押す順番押し手順であり、
前記リモコン受信機付き照明装置は、
前記送信される信号に基づき、前記利用者の操作が、前記長押し手順であるか、前記複数回押し手順であるか、前記順番押し手順であるかを判別することで、前記信号が前記切換手順に基づくものであるかを判定する
ことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
前記リモコン送信機は、前記チャンネルコードの切換用スイッチを有し、
前記切換手順は、前記切換用スイッチが操作されてチャンネルコードが切り換えられた後になされる
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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