説明

リモコン装置及びリモコン装置の制御方法

【課題】不要な電力消費を抑えることが可能なリモコン装置及びリモコン装置の制御方法を提供する。
【解決手段】第1操作キー群と、前記第1操作キー群を照明する第1照明部と、前記第1操作キー群とは異なる位置に配置された第2操作キー群と、前記第2操作キー群を照明する第2照明部と、前記第2操作キー群を遮蔽可能なカバー部と、前記カバー部の開閉状態を検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段が検出する前記カバー部の開閉状態に応じて、前記第1照明部及び前記第2照明部の点灯/消灯を個別に制御する制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、リモコン装置及びリモコン装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ受像機やビデオ機器、DVD機器、セットトップボックス等の機器では、それぞれの機器に設けられたリモコン装置を用いて遠隔操作できるようになっている。係るリモコン装置には、機器が備える機能を作動させるための各種キーが備えられている。また、従来、リモコン装置や携帯電話機等の機器において、各種キーを背面から照明するバックライト(キーバックライト)を備えることで、暗所等での操作性の向上を図った技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−289081号公報
【特許文献2】特開2010−187236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リモコン装置に配置される操作キーは、主に使用されるメインキーと、特定の用途に使用されるサブキーとに分別することができる。このようなキー構成の場合、省スペース化やデザイン上の観点から、サブキー側はカバー等で覆われた状態で配置され、使用時にカバーを開状態とする構成が採用されることが一般的である。しかしながら、従来のリモコン装置では、メインキーのみ或いはメインキーとサブキーとを同時に照明するような構成であるため、操作の行われていないキー部分を照明する場合があり、不要な電力を消費する可能性があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不要な電力消費を抑えることが可能なリモコン装置及びリモコン装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施の形態のリモコン装置は、第1操作キー群と、前記第1操作キー群を照明する第1照明部と、前記第1操作キー群とは異なる位置に配置された第2操作キー群と、前記第2操作キー群を照明する第2照明部と、前記第2操作キー群を遮蔽可能なカバー部と、開閉検出手段と、制御手段とを備える。開閉検出手段は、カバー部の開閉状態を検出する。制御手段は、開閉検出手段が検出するカバー部の開閉状態に応じて、第1照明部及び第2照明部の点灯/消灯を個別に制御する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本実施形態に係るリモコン装置の閉状態における上面図。
【図2】図2は、図1に示したリモコン装置のA−Aラインでの断面を模式的に示す図。
【図3】図3は、本実施形態に係るリモコン装置の開状態における上面図。
【図4】図4は、図3に示したリモコン装置のB−Bラインでの断面を模式的に示す図。
【図5】図5は、本実施形態に係るリモコン装置のハードウェア構成を模式的に示す図。
【図6】図6は、本実施形態に係るリモコン装置が実行する第1バックライト制御処理の手順を示すフローチャート。
【図7】図7は、本実施形態に係るリモコン装置が実行する第2バックライト制御処理の手順を示すフローチャート。
【図8】図8は、本実施形態に係るリモコン装置の他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本実施形態に係るリモコン装置について説明する。本実施形態に係るリモコン装置は、例えばテレビ等の放送波受信装置やHDDレコーダ等の録画再生装置、セットトップボックス等の機器を遠隔で操作するものある。
【0009】
図1〜図4は、本実施形態に係るリモコン装置の一例を示す図である。ここで、図1は、本実施形態に係るリモコン装置10の閉状態における上面図である。図2は、図1に示したリモコン装置10のA−Aラインでの断面を模式的に示す図である。また、図3は、本実施形態に係るリモコン装置10の開状態における上面図である。図4は、図3に示したリモコン装置10のB−Bラインでの断面を模式的に示す図である。
【0010】
図1〜図4に示すように、リモコン装置10は、略直方形状を有した第1筐体としての上面側筐体11と、略直方形状を有した第2筐体としての底面側筐体12と、上面側筐体11と底面側筐体12とを回動軸AXを中心に相対回動可能に連結(接続)する回動連結部13とを備えている。ここで、上面側筐体11と底面側筐体12とは、回動連結部13の回動軸AX方向(Z軸方向)から見て略同一の外縁を有している。
【0011】
上面側筐体11の上面となる操作面上には、操作キー群111と、方向キー112と、中央キー113と、ライトキー114とが配置されている。ここで、操作キー群111は、リモート操作先の機器(以下、操作機器という)が有する主要な機能を作動させるものであり、例えば、チャンネル選択や音量コントロール等の各種キーが含まれる。
【0012】
方向キー112は、操作機器の表示画面上に表示されるフォーカスを移動させるためのものである。中央キー113は、表示装置16の画面上に表示されたポインタを移動させるポインティングバイスとしての機能を有するとともに、各種の決定動作を行うための機能を有している。また、ライトキー114は、リモコン装置10が具備する後述するバックライト(図5の上面側バックライト115、底面側バックライト124参照)の点灯を指示するものである。
【0013】
また、上面側筐体11には、図2及び図4に示すように、操作キー群111、方向キー112、中央キー113及びライトキー114を保持するとともに、これら各キーを背面から照明する上面側バックライト115(図5参照)を保持するキー保持部11aと、基準電位パターン(図示せず)等を備える回路基板11bとが収容配置されている。なお、上面側筐体11において行われたキー操作の操作内容は、回動連結部13を介して底面側筐体12のマイクロプロセッサ123(図5参照)に出力されるものとする。
【0014】
一方、底面側筐体12の上面となる操作面上、つまり上面側筐体11の底面と対向する面上には、ENTERキーを含んだ文字入力のための入力キー群121が配置されている。入力キー群121の入力キーをユーザが押下することによって、押下された入力キーに対応する数字や文字を表す信号(キーコード)が操作機器に送信される。
【0015】
また、図2に示すように、底面側筐体12の前面(図2で上側)には、赤外線LEDやBluetooth(登録商標)通信部等を有した送信部122が設けられている。ユーザが上面側筐体11又は底面側筐体12で行った操作内容は、後述するイベントコードとして送信部122から操作機器に送信されるよう構成されている。
【0016】
さらに、底面側筐体12には、図2及び図4に示すように、操作面上に配置された入力キー群121を保持するとともに、これら各キーを背面から照明する底面側バックライト124(図5参照)を保持するキー保持部12aと、基準電位パターン(図示せず)や後述するマイクロプロセッサ123(図5参照)等を備える回路基板12bと、電源としての電池(図示せず)とが収容配置されている。
【0017】
回動連結部13は、回動軸AXを中心に上面側筐体11と底面側筐体12とを互いに回動可能に連結する。ここで回動連結部13の回動軸AXは、上面側筐体11及び底面側筐体12において、長手方向及び短手方向の中央に位置している。
【0018】
回動連結部13は、図2及び図3に示すように、リモコン装置10の閉状態において、上面側筐体11及び底面側筐体12の外縁が重なる位置に上面側筐体11及び底面側筐体12を保持する。そして、底面側筐体12が図3に示す矢印Rの方向に回動され開状態となると、回動連結部13は、回動軸AX方向(Z軸方向)から見て、上面側筐体11と底面側筐体12との成す角が略直角となる配置まで回動し、入力キー群121を露出する(図4参照)。このように、リモコン装置10では、入力キー群121を操作しない閉状態において、当該入力キー群121を上面側筐体11に重ねて収容することができるため、リモコン装置10の全体としてはコンパクトに構成することができる。
【0019】
次に、図5を参照して、リモコン装置10のハードウェア構成について説明する。ここで、図5は、本実施形態に係るリモコン装置10のハードウェア構成を模式的に示す図である。リモコン装置10は、上述した操作キー群111、方向キー112及び中央キー113及びライトキー114に加え、上面側バックライト115を上面側筐体11に備えている。また、リモコン装置10は、上述した入力キー群121及び送信部122に加え、マイクロプロセッサ123及び底面側バックライト124を底面側筐体12に備えている。さらに、リモコン装置10は、上面側筐体11と底面側筐体12との開閉状態を検出する、開閉検出部131を備えている。そして、これらの各部は、図示しないコネクタ等を介しマイクロプロセッサ123に接続されている。
【0020】
ここで、開閉検出部131は、回動連結部13の回動状態、つまりリモコン装置10が閉状態にあるか開状態にあるかを検出し、その検出結果をマイクロプロセッサ123に出力する。なお、開閉検出部131を設ける位置や、リモコン装置10の開閉状態の検出方法は特に問わないものとする。例えば、回動連結部13と一体的に設けることで回動連結部13の回動動作を直接検出したり、開状態において露出される底面側筐体12の部位に設けた光センサを開閉検出部131として用いる等、公知・公用の技術を用いることが可能である。
【0021】
上面側バックライト115は、上面側筐体11に設けられた各キーに対応する位置に設けられ、これら各キーを背面から照射するキーバックライトである。また、底面側バックライト124は、底面側筐体12に設けられた各キーに対応する位置に設けられ、これら各キーを背面から照射するキーバックライトである。上面側バックライト115及び底面側バックライト124は、LCD(Light Emitting Diode)等の発光素子及び各キーへの導光部材等から構成され、マイクロプロセッサ123の制御に従い個別に点灯/消灯する。
【0022】
マイクロプロセッサ123は、図示しないROM(Read Only Memory)等の記憶媒体に記憶された各種のプログラム及び各種の設定情報に基づき、リモコン装置10の動作を統括的に制御する制御部である。マイクロプロセッサ123は、ユーザがリモコン装置10の各種キー(操作キー群111、方向キー112、中央キー113、入力キー群121)に対して行ったキー操作内容を受け付け、この操作内容に応じた信号を、送信部122を介してリモコン装置10に送出する。
【0023】
また、マイクロプロセッサ123は、ライトキー114の押下操作を受け付けると、開閉検出部131により検出されるリモコン装置10の開閉状態に応じて、上面側バックライト115及び底面側バックライト124の点灯/消灯を個別に制御する。
【0024】
具体的に、マイクロプロセッサ123は、リモコン装置10が閉状態にある場合に、上面側バックライト115を点灯させることで、上面側筐体11の操作面に配置された各キーを背面から照明する。また、マイクロプロセッサ123は、リモコン装置10が開状態にある場合に、上面側バックライト115及び底面側バックライト124を点灯させることで、上面側筐体11及び底面側筐体12の操作面に配置された各キーを背面から照明する。
【0025】
また、マイクロプロセッサ123は、上面側バックライト115及び/又は底面側バックライト124の点灯時において、上面側筐体11の操作面に配置された各キー及び底面側筐体12の操作面に配置された各キーに対する無操作の状態(以下、無操作状態という)を個別に検出し、この無操作状態が所定時間を継続すると、上面側バックライト115及び/又は底面側バックライト124を消灯させる。なお、マイクロプロセッサ123は、RTC(Real Time Clock)等の計時部と協働することで、経過時間を計測する機能を有しているものとする。また、消灯の指標となる所定時間は設定情報と、数秒等の任意の値を設定できるものとする。
【0026】
以下、図6及び図7を参照して、リモコン装置10のバックライトの点灯/消灯動作について説明する。ここで、図6は、リモコン装置10(マイクロプロセッサ123)が実行する第1バックライト制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0027】
まず、マイクロプロセッサ123は、ライトキー114が押下されるまで待機する(ステップS11;No)。マイクロプロセッサ123は、ライトキー114の押下操作を受け付けると(ステップS11;Yes)、開閉検出部131の検出結果に基づき、現在のリモコン装置10の状態が開状態か否かを判定する(ステップS12)。
【0028】
ステップS12において、リモコン装置10が閉状態と判定すると(ステップS12;No)、マイクロプロセッサ123は、上面側バックライト115を点灯とし、底面側バックライト124を消灯とすることで、上面側筐体11の操作面に配置された各キーを背面から照明し(ステップS13)、ステップS12に再び戻る。
【0029】
図1に示したように、リモコン装置10が閉状態のとき、底面側筐体12の操作面は上面側筐体11の底面に重なった状態となるため、ユーザは入力キー群121を操作することはできない。そのため、底面側筐体12の底面側バックライト124を消灯とし、操作可能な上面側筐体11の上面側バックライト115を点灯させることで、不要な電力の消費を抑制することができる。
【0030】
一方、ステップS12において、リモコン装置10が開状態と判定すると(ステップS12;Yes)、マイクロプロセッサ123は、上面側バックライト115及び底面側バックライト124を点灯とすることで、上面側筐体11及び底面側筐体12の操作面に配置された各キーを背面から照明し(ステップS14)、ステップS12に再び戻る。
【0031】
図3に示したように、リモコン装置10が開状態のとき、底面側筐体12の操作面は上面側筐体11から露出するため、ユーザは上面側筐体11の操作面上の各キーとともに、底面側筐体12の操作面上の入力キー群121を操作することが可能となる。そのため、上面側筐体11の上面側バックライト115及び底面側筐体12の底面側バックライト124を点灯とすることで、暗所等での操作性の向上を図ることができる。
【0032】
なお、バックライトの点灯状態において、リモコン装置10に開閉状態が変化した場合、ステップS12の判定に応じて、底面側バックライト124の点灯/消灯を切り換えるものとする。
【0033】
図7は、リモコン装置10(マイクロプロセッサ123)が実行する第2バックライト制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理は、第1バックライト制御処理において、上面側バックライト115及び底面側バックライト124が点灯された際に、当該第1バックライト制御処理とともに実行されるものである。
【0034】
まず、マイクロプロセッサ123は、上面側バックライト115及び底面側バックライト124を点灯した状態で(ステップS21)、上面側筐体11の操作面上に配置された操作キー群111、方向キー112、中央キー113及びライトキー114の何れかのキー(以下、上面側キーという)が操作されたか否かを判定する(ステップS22)。ここで、マイクロプロセッサ123は、上面側キーの操作を受け付けた場合(ステップS22;Yes)、ステップS21に再び戻り、上面側バックライト115及び底面側バックライト124の点灯状態を継続する。
【0035】
ステップS22において、上面側キーの操作が行われないと判定した場合(ステップS22;No)、マイクロプロセッサ123は、底面側筐体12の操作面上に配置された入力キー群121(以下、底面側キーという)が操作されたか否かを判定する(ステップS23)。ここで、底面側キーの操作を受け付けた場合(ステップS23;Yes)、マイクロプロセッサ123は、上面側キーの無操作状態を検出してからの経過時間(以下、無操作時間という)が所定時間を経過したか否かを判定し、所定時間未満の場合には(ステップS24;No)、ステップS21に再び戻る。
【0036】
また、ステップS24において、無操作時間が所定時間を経過したと判定した場合(ステップS24;Yes)、マイクロプロセッサ123は、上面側バックライト115を消灯し、底面側バックライト124の点灯を継続することで、底面側筐体12の操作面に配置された入力キー群121のみを背面から照明し(ステップS25)、ステップS22に再び戻る。
【0037】
一方、ステップS23において、底面側キーの操作が行われないと判定した場合(ステップS23;No)、マイクロプロセッサ123は、上面側キー及び底面側キーの無操作時間が所定時間を経過した否かを判定する(ステップS26)。ここで、所定時間未満の場合には(ステップS26;No)、ステップS21に再び戻る。
【0038】
また、ステップS26において、無操作時間が所定時間を経過したと判定した場合(ステップS26;Yes)、マイクロプロセッサ123は、上面側バックライト115及び底面側バックライト124を消灯し(ステップS27)、本処理を終了する。
【0039】
以上のように、本処理によれば、上面側バックライト115及び底面側バックライト124の点灯状態から所定時間の無操作状態で消灯する際に、上面側キー及び底面側キーの操作状態に基づき、上面側バックライト115及び底面側バックライト124の両方を消灯するか、上面側バックライト115のみ消灯するかを制御する。これにより、リモコン装置10が開状態のときには、底面側筐体12の底面側バックライト124を優先的に点灯し、上面側キーの無操作状態が所定時間継続した場合に、上面側バックライト115を消灯することができるため、不要な電力の消費を抑制することができるとともに、底面側キーの操作に係る利便性を向上させることができる。
【0040】
なお、上面側バックライト115のみの点灯時(図6のステップS13の状態)においても、上面側キーの無操作時間が所定時間経過した場合には、この上面側バックライト115を消灯するものとする。
【0041】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0042】
例えば、リモコン装置10のキー構成は、上記実施形態の構成(図1や図3参照)に限定されず、任意の操作キーを配置することが可能である。また、上記実施形態では、ライトキー114の押下により、バックライトを点灯させる構成としたが、これに限らず、ライトキー114以外の他のキーが押下された場合にバックライトを点灯させる形態としてもよいし、リモコン装置10の開閉が行われたことをトリガにバックライトを点灯させる形態としてもよい。また、バックライトの点灯中にライトキー114が押下された場合には、バックライトを消灯する形態としてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、上面側キー及び底面側キーを照明する照明部(第1照明部及び第2照明部)として、上面側バックライト115及び底面側バックライト124を備える形態としたが、これに限らないものとする。例えば、これら上面側キー及び底面側キーをそれぞれ照明可能な位置に、上面側キー及び底面側キーのそれぞれに照明光を照射するライトを設ける形態としてもよい。なお、ライトを設ける位置は特に問わず、上面側キー及び底面側キーの周辺や近傍に設ける形態としてもよく、例えば、図3に示すリモコン装置10の場合には、上面側筐体11の長辺方向両側面の中央位置近傍に一対のライトを設けることで、開状態において底面側キーを照明することが可能である。
【0044】
また、上記実施形態では、上面側筐体11及び底面側筐体12の略中央に位置する回動軸を中心に、上面側筐体11と底面側筐体12とを相対回動可能に接続する構成としたが、回動軸の位置を他の位置とする形態としてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、図1〜図4に示したように、上面側筐体11と底面側筐体12とが、回動連結部13により回動することで開閉状態を実現するリモコン装置10について説明したが、本発明を適用するリモコン装置はこれに限らないものとする。例えば、回動連結部13に代えて、上面側筐体11及び底面側筐体12の一方が他方に対して、上面側筐体11の長手方向(図1のY軸方向)又は短手方向(図1のX軸方向)にスライドすることで、リモコン装置10(上面側筐体11及び底面側筐体12)の開閉を行うスライド機構を備えたリモコン装置に、本発明を適用する形態としてもよい。
【0046】
また、図8に示すように、単一の筐体から構成されるリモコン装置20に適用する形態としてもよい。ここで、図8は、本実施形態に係るリモコン装置の他の例を示す図である。同図において、リモコン装置20は、本体部21の操作面上に、操作キー群211、方向キー212、中央キー213及びライトキー214が配置されている。なお、操作キー群211、方向キー212、中央キー213及びライトキー214は、上述した操作キー群111、方向キー112、中央キー113及びライトキー114に相当するものである。
【0047】
更に、操作キー群22は、番号入力及びそれらに関連するものである。この操作キー群22は、図示矢印SL方向にスライド自在のカバー23によって、通常は本体部21の操作面には見えないように覆われている。操作キー群22による入力を行う場合に、カバー23を摺動させて、当該操作キー群22を露出させるようになっている。なお、図示しないが、操作キー群211、方向キー212、中央キー213及びライトキー214を背面から照明するメインバックライトと、操作キー群22を背面から照明するサブバックライトと、カバー23の開閉を検出する開閉検出部とが本体部21に設けられているものとする。
【0048】
本発明をリモコン装置20に適用する場合、カバー23の開閉状態に応じて、メインバックライトとサブバックライトとの点灯/消灯を、上述した第1バックライト制御処理及び第2バックライト制御処理に基づいて行うことで、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0049】
10 リモコン装置
11 上面側筐体
11a キー保持部
11b 回路基板
111 操作キー群
112 方向キー
113 中央キー
114 ライトキー
115 上面側バックライト
12 底面側筐体
12a キー保持部
12b 回路基板
121 入力キー群
122 送信部
123 マイクロプロセッサ
124 底面側バックライト
13 回動連結部
131 開閉検出部
20 リモコン装置
21 本体部
211 操作キー群
212 方向キー
213 中央キー
214 ライトキー
22 操作キー群
23 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1操作キー群と、
前記第1操作キー群を照明する第1照明部と、
前記第1操作キー群とは異なる位置に配置された第2操作キー群と、
前記第2操作キー群を照明する第2照明部と、
前記第2操作キー群を遮蔽可能なカバー部と、
前記カバー部の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
前記開閉検出手段が検出する前記カバー部の開閉状態に応じて、前記第1照明部及び前記第2照明部の点灯/消灯を個別に制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記カバー部が閉状態のときに、前記第1照明部を点灯させ、前記カバー部が開状態のときに、前記第1照明部及び前記第2照明部を点灯させることを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記第1操作キー群及び前記第2操作キー群の無操作状態を個別に検出する無操作状態検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記第1操作キー群及び前記第2操作キー群の無操作状態が所定時間継続した場合、前記第1照明部及び前記第2照明部を消灯させることを特徴とする請求項1又は2に記載のリモコン装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1照明部及び前記第2照明部を点灯させた状態で、前記第1操作キー群の無操作状態が所定時間継続し、前記第2操作キー群の無操作状態が所定時間未満の場合に、前記第1照明部を消灯させることを特徴とする請求項3に記載のリモコン装置。
【請求項5】
前記第1操作キー群は、前記制御手段に照明の点灯を指示するための点灯指示キーを有し、
前記制御手段は、前記点灯指示キーの押下操作に応じて、前記第1照明部及び前記第2照明部の点灯制御を開始すること特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のリモコン装置。
【請求項6】
前記第1操作キー群を上面に配置するとともに、当該第1操作キーを照明可能な位置に前記第1照明部を設けた略長方形状の第1筐体と、
前記第2操作キー群を上面に配置するとともに、当該第2操作キーを照明可能な位置に前記第2照明部を設けた略長方形状の第2筐体と
前記第1筐体及び前記第2筐体を接続し、前記第1筐体の底面で前記第2筐体の上面を遮蔽した閉状態と、前記第1筐体及び前記第2筐体の何れか一方を他方に対して所定方向に移動させ、前記第1筐体の底面から前記第2操作キー群を露出させた開状態と、を実現する開閉機構部と、
を更に備え、
前記開閉検出手段は、前記第1筐体の底面を前記カバー部とし、前記開閉機構部により実現される開閉状態を検出することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のリモコン装置。
【請求項7】
前記開閉機構部は、前記第1筐体及び前記第2筐体の操作面に対し略直交する回動軸を中心に前記第1筐体及び前記第2筐体を相対回動させる、又は、前記閉状態において前記略長方形状の長手方向又は短手方向に前記第1筐体及び前記第2筐体の何れか一方をスライドさせることで、前記開状態を実現することを特徴とする請求項6に記載のリモコン装置。
【請求項8】
前記第1操作キー群を上面に配置するとともに、前記第2操作キーを前記上面の異なる位置に配置し、前記第1操作キー群及び前記第2操作キー群を照明可能な位置に前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれを設けた筐体を更に備え、
前記カバー部が、前記筐体の上面の前記第2操作キーを覆う位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のリモコン装置。
【請求項9】
前記第1照明部は、前記第1操作キー群を背面から照明する第1バックライトであり、
前記第2照明部は、前記第2操作キー群を背面から照明する第2バックライトであることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のリモコン装置。
【請求項10】
第1操作キー群と、前記第1操作キー群を照明する第1照明部と、前記第1操作キー群とは異なる位置に配置された第2操作キー群と、前記第2操作キー群を照明する第2照明部と、前記第2操作キー群を遮蔽可能なカバー部と、を備えたリモコン装置の制御方法であって、
開閉検出手段が、前記カバー部の開閉状態を検出する開閉検出ステップと、
制御手段が、前記開閉検出手段が検出する前記カバー部の開閉状態に応じて、前記第1第1照明部及び前記第2照明部の点灯/消灯を個別に制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とするリモコン装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−138833(P2012−138833A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290906(P2010−290906)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】