説明

リモートサーバ録画を用いたクライアント−サーバに基づいた双方向テレビ番組ガイドシステム

【課題】双方向テレビ番組ガイドシステムを提供する。双方向テレビ番組ガイドは、リモ
ートメディアサーバに録画するために複数の番組を選択する機会を複数のユーザに提供す
ること。
【解決手段】複数の番組はまた、ローカルメディアサーバに録画されてもよい。番組ガイ
ドは、複数のユーザにメディアサーバから再生される複数の番組、および複数の番組のリ
アルタイムにキャッシュされるコピー上でVCR様コントロールを提供する。番組ガイド
はまた、複数のユーザに複数の番組が録画され得るギフト受取人を指定する機会を提供す
る。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(発明の背景)
本発明は、双方向テレビ番組ガイドシステムに関し、より詳細には、ユーザがメディア
サーバ上の複数の番組および番組ガイドデータを録画することを可能にするテレビ番組ガ
イドシステムに関する。
【0002】
ケーブルテレビシステム、衛星テレビシステム、および放送テレビシステムは、視聴者
に多数のテレビチャンネルを提供する。視聴者は従来から、特定の時間に放送される番組
を決定するために、印刷されたテレビ番組予定を参照してきた。より最近では、ユーザの
テレビにテレビ番組情報を表示することを可能にする双方向テレビ番組ガイドが開発され
ている。双方向テレビ番組ガイドは、ユーザがリモコンを用いてテレビ番組ガイドをナビ
ゲートすることを可能にする。典型的な番組ガイドでは、様々な種類のテレビ番組リスト
項目が、所定のカテゴリまたはユーザの規定するカテゴリ内で表示される。リスト項目は
典型的には、リスト、グリッド、または表に表示される。
【0003】
番組リスト項目および他の番組ガイドデータは典型的には、衛星アップリンク設備によ
り、多数のケーブルシステムヘッドエンドへと提供される。各ヘッドエンドは、その番組
ガイドデータを多数のユーザへと配信する。双方向テレビ番組ガイドは典型的には、ユー
ザのセットトップボックス上で実現される。セットトップボックスは典型的には、ユーザ
のテレビとビデオカセットレコーダとに接続される。ユーザが番組を録画することを可能
にする番組ガイドシステムについては、例えば、1997年9月5日に出願された、El
lisらによる米国特許出願第08/924,239号に記載がある。本明細書中、同出
願の全体を参考のため援用する。
【0004】
このようなシステムは、色々な面において不完全である。セットトップボックスおよび
ビデオカセットレコーダの処理能力および格納能力は一般的には限られている。これは、
ガイドの機能を制約し得る。ビデオカセットレコーダは、家庭内のテレビ機器に対して有
意な負担となり得る。ビデオカセットレコーダは、機械的なシステムであり、故障しやす
く、ユーザがビデオカセットレコーダを適切に設定すること(すなわち、テープを忘れず
にビデオカセットレコーダに挿入する等)に部分的に依存することによって適切に動作す
る。VCRを番組ガイドと協働して機能するよう設定することは、いくつかのシステムの
場合に複雑なプロセスとなり得、ユーザにストレスを与え得る。加えて、複数のVCRを
所有しないと、ユーザは複数の番組を同時に録画することができず、しかも、ある番組を
見ながら別の番組を録画するためには、一般に別のハードウェアまたは高度なセットトッ
プボックスが必要となる。ユーザがある番組を見ながら別の番組を録画することを可能に
するシステムについては、例えば、1998年6月16日に出願された、Lemmons
らによる米国特許出願第60/089,487号に記載がある。本明細書中、同出願全体
を参考のため援用する。
【0005】
番組の格納にハードディスク技術を用いるシステムも開発されている。デジタル記憶装
置を有する双方向テレビ番組ガイドシステムについては、例えば、1998年9月17日
に出願された、Hassellらによる米国特許出願第09/157,256号に記載が
ある。ハードディスクに基づく製品はまた、TiVo, Inc. of Sunnyv
ale, Californiaと、Replay Networks, Inc. o
f Mountainview, Californiaとによっても開発されている。
これらのシステムは、ユーザの家庭用テレビ機器のコストを大きく増加させ得るハードウ
ェアをユーザの家に新たに設ける必要がある点において不完全である。このようなシステ
ムはまた、ユーザが家庭内に複数のデバイスを所有しない限り、複数の番組を同時に録画
することを可能にすることもできない。
【0006】
現行のテレビプラットフォームの中には、セットトップボックスとヘッドエンドとの間
のリターンパスをサポートするものもある。セットトップボックスが、ヘッドエンドに構
成されたサーバとリターンパスを介して通信するクライアントとして機能するクライアン
ト−サーバに基づく番組ガイドが開発されている。これらのサーバは典型的には、セット
トップボックスが生成したリクエストに応答して、番組リスト項目情報(例えば、番組タ
イトルおよび放送時間)をセットトップボックスに提供する。
【0007】
ビデオオンデマンド(VOD)システムもまた開発されている。このようなシステムは
典型的には、ヘッドエンドが配信する番組を全て録画するか、または番組のうち選択され
た一部(subset)のみを録画する。前者のアプローチの場合、ユーザが所望する可
能性のある映像を全て確実に利用可能とするためには、サーバに膨大な格納容量が必要と
なる。後者のアプローチの場合、ユーザが視聴できるのは、ヘッドエンドのオペレータが
録画を決定した番組のみに限られる。
【0008】
「The Box」という名称で知られている1つのケーブルテレビシステムにおいて
、視聴者は、ケーブルテレビシステムのオペレータに電話をして、音楽映像のアーカイブ
から特定の音楽映像を放送するようリクエストすることができる。リクエストされた映像
は、全ての視聴者が見ることのできる専用チャンネル上で放送される。このアプローチに
は、複数の不足点がある。まず、ユーザは、自身のテレビ機器を用いて番組を注文するこ
とができず、簡便性に欠ける。さらに、視聴者は、自分がリクエストした映像が放送され
るまで、他の視聴者が選択した映像が放送されている間待たなければならない。また、視
聴者は、アーカイブされている映像のみから選択することに限られる。アーカイブに含ま
れていない音楽映像を所望する視聴者がいる場合もあり得、そういった視聴者には、アー
カイブされている映像を選択するかまたは別の映像を視聴するという選択肢が無い。
【0009】
「Your Choice TV」という名称で知られているケーブルテレビシステム
では、以前放送されたテレビ番組が一連のテレビ専用チャンネル上で再放送される。視聴
者は、番組の再放送を少額の負担で注文することができる。しかし、再放送は予め決めら
れた時間に放送されるため、視聴者にとって都合が良くない可能性がある。また、どの番
組を録画するのかを決定するのはケーブルシステムのオペレータであるため、所望する番
組が視聴者にとって利用不可能である場合もあり得る。
【0010】
従って、本発明の目的は、ユーザが、特定の番組を録画するようサーバに指示すること
により、後でユーザがその番組をオンデマンドで再生することを可能にする番組ガイドシ
ステムを提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の要旨)
本発明の上記および他の目的は、ユーザのリクエストに応答して、リモートメディアサ
ーバにおいて番組を録画する番組ガイドシステムを提供することにより、本発明の原理に
従って達成される。主設備は、複数のテレビ配信設備に番組ガイドデータを提供する。こ
れらのテレビ配信設備は、任意の適切なアプローチ(例えば、リクエストまたはコマンド
等に応答して連続的または周期的アプローチ)を用いて、その番組ガイドデータを、複数
の双方向テレビ番組ガイドに配信する。その双方向テレビ番組ガイドは、ユーザのテレビ
機器上でその全てを実現することができる。あるいは、その番組ガイドは、適切なクライ
アント−サーバに基づくアプローチまたは適切に配信されたアプローチを用いて、部分的
にユーザのテレビ機器上で実現し、部分的にサーバ上で実現することもできる。
【0012】
リモートメディアサーバは、番組ガイド配信設備または他の適切な配信設備(例えば、
ケーブルシステムヘッドエンド、放送配信設備、衛星テレビ配信設備、もしくは他の任意
の適切な種類のテレビ配信設備)に構成することができる。リモートメディアサーバは、
番組を録画することができ、所望される場合は、番組ガイドデータを録画することもでき
る。リモートメディアサーバはまた、番組と関連付けられたデータ(例えば、垂直帰線消
去期間(VBI)で搬送されるデータまたはデジタルデータトラックで搬送されるデータ
)を録画することもできる。双方向テレビ番組ガイドにより生成されたリクエストに応答
して、番組、番組と関連付けられたデータ、番組ガイドデータ、またはこれらの任意の適
切な組み合せを録画することができる。リモートメディアサーバにより録画された番組は
、任意の適切なビデオオンデマンドアプローチまたはニアビデオオンデマンドアプローチ
を用いて、ユーザに配信され得る。ユーザは、家庭にローカルメディアサーバ(例えば、
パーソナルコンピュータ)を所有して番組(所望ならば番組ガイドデータも)を録画する
こともできる。
【0013】
本発明のさらなる特徴、特性および様々な利点は、添付の図面および以下の好適な実施
形態の詳細な説明からより明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明による例示的システムの模式的なブロック図である。
【図2a】図2aは、本発明による、図1の双方向番組ガイド機器の例示的構成を示す模式図である。
【図2b】図2bは、本発明による、図1の双方向番組ガイド機器の例示的構成を示す模式図である。
【図2c】図2cは、本発明による、図1の双方向番組ガイド機器の例示的構成を示す模式図である。
【図2d】図2dは、本発明による、図1の双方向番組ガイド機器の例示的構成を示す模式図である。
【図2e】図2eは、本発明による、図1の双方向番組ガイド機器の例示的構成を示す模式図である。
【図3】本発明による図2a〜2eの記憶装置の例示的構成を示す模式図である。
【図4】図4は、図3の記憶装置により保存されるメディアディレクトリの例示的構成を示す模式図である。
【図5】図5は、番組を録画する方法を示す例示的なデータフロー図を示す。
【図6a】図6aは、本発明による、ユーザポインタを用いて複数のユーザに対して1つの番組を再生する様子を示す図である。
【図6b】図6bは、本発明による、ユーザポインタを用いて複数のユーザに対して1つの番組を再生する様子を示す図である。
【図7】図7は、本発明による、図2a〜2eのユーザテレビ機器の例示的構成の模式的ブロック図である。
【図8】図8は、本発明による、図7のリモコンの例示的構成を示す。
【図9】図9は、本発明による図7の例示的ユーザテレビ機器の一部を一般化した模式的ブロック図である。
【図10】図10は、本発明による例示的メインメニュー画面を示し、このメインメニュー画面は、番組ガイドにより表示され、ユーザに様々な番組ガイド機能へのアクセスを提供することができる。
【図11a】図11aは、本発明による、時間別に番組リスト項目を表示する例示的番組リスト項目画面を示す。
【図11b】図11bは、本発明による、チャンネル別に番組リスト項目を表示する例示的番組リスト項目画面を示す。
【図11c】図11cは、本発明による、カテゴリ別に番組リスト項目を表示する例示的番組リスト項目画面を示す。
【図12a】図12aは、本発明による、ペイパービュー番組リスト項目を表示する例示的番組ガイド画面を示す。
【図12b】図12bは、本発明による、ペイパービュー番組リスト項目を表示する例示的番組ガイド画面を示す。
【図13a】図13aは、本発明による、ユーザがチャンネルを変えるときに番組ガイドが表示し得る例示的フリップ表示を示す。
【図13b】図13bは、本発明による、ユーザが今見ているチャンネル以外のチャンネルの番組リスト項目をブラウズしたい旨を知らせたときに番組ガイドが表示し得る例示的ブラウズ表示を示す。
【図14a】図14aは、本発明による、ユーザが番組を録画したい旨を知らせたときに番組ガイドが表示し得る例示的録画オーバーレイを示す。
【図14b】図14bは、ユーザが番組ガイド表示画面内にいるときに番組ガイドが表示し得る例示的録画オーバーレイを示す。このオーバーレイは、ユーザが番組を録画したい旨を知らせたときに表示され得る。
【図14c】図14cは、番組の録画料金を知らせ、録画を確認する機会をユーザに提供する例示的録画オーバーレイを示す。
【図14d】図14dは、番組の録画料金を知らせ、録画を確認する機会をユーザに提供する例示的録画オーバーレイを示す。
【図14e】図14eは、ユーザが番組分類の一部を録画したい旨を知らせたときに番組ガイドが表示し得る例示的録画オーバーレイを示す。
【図15a】図15aは、例示的なペイパービュー注文オーバーレイを示す。
【図15b】図15bは、例示的なペイパービュー注文確認オーバーレイを示す。
【図16】図16は、ユーザがコピープロテクトされている番組を録画希望番組として選択したときに番組ガイドが表示し得る例示的な録画オーバーレイを示す。
【図17】図17は、ペイパービュー番組パッケージを注文する機会をユーザに提供する例示的な番組ガイド表示画面を示す。
【図18a】図18aは、ユーザがテレビを見ているときに、番組ガイドが表示し得る例示的なディレクトリオーバーレイを示す。ユーザがユーザ用に図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバに録画した番組のディレクトリを見たい旨を知らせたときに、このオーバーレイを表示することができる。
【図18b】図18bは、ユーザが番組ガイド表示画面中にいるときに、番組ガイドが表示し得る例示的なディレクトリオーバーレイを示す。ユーザがユーザ用に図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバに録画した番組のディレクトリを見たい旨を知らせたときに、このオーバーレイを表示することができる。
【図18c】図18cは、本発明による、ユーザがリスト項目をカテゴリ別に表示する表示画面中にいるときに、番組ガイドが表示し得る例示的なディレクトリオーバーレイを示す。
【図18d】図18dは、ユーザがユーザ用に図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバに録画した番組のディレクトリにアクセスしたい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示し得る例示的なディレクトリオーバーレイを示す。
【図18e】図18eは、ユーザが様々なディレクトリ画面(例えば、図14dに示すディレクトリ画面)にアクセスしたい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示し得る例示的なディレクトリオーバーレイを示す。録画済み番組リスト項目は様々な方法でソートされる。
【図18f】図18fは、ユーザがメディアサーバによる録画対象として選択したがまだ録画されていない番組の例示的ディレクトリ画面を示す。
【図19】図19は、ユーザが番組を再生したい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示し得る例示的なオーバーレイを示す。このオーバーレイは、再生にかかる料金を知らせる。
【図20】図20は、ユーザがユーザ用に図2a〜2eのリモートメディアサーバに録画した番組の情報を見たい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示し得る例示的な全情報画面である。
【図21】図21は、ユーザが視聴制限がかかっている番組を録画または再生したい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示し得る例示的なオーバーレイを示す。
【図22】図22は、ユーザに図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバに録画された番組の操作を提供する例示的なオーバーレイを示す。
【図23】図23は、ユーザが図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバ上の番組をリアルタイムでキャッシュしたい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示し得る例示的なオーバーレイを示す。
【図24】図24は、図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバ上に番組を録画または番組を再生するたメニューザが様々な設定項目を設定する例示的設定画面を示す。
【図25a】図25aは、本発明による、スーパー番組を定義する機会をユーザに提供する例示的スーパー番組画面である。
【図25b】図25bは、本発明による、スーパー番組を定義する機会をユーザに提供する例示的スーパー番組画面である。
【図26】図26は、本発明による、番組および関連番組ガイドデータを図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバに録画する工程に必要な工程の例示的概要のフローチャートである。
【図27】図27は、本発明による、番組および関連番組ガイドデータを図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバに録画する工程に必要な例示的工程をいくぶんより詳細にしたフローチャートである。
【図28】図28は、本発明による、番組および関連番組ガイドデータを図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバから再生する工程に必要な工程の例示的概要のフローチャートである。
【図29】図29は、本発明による、番組および関連番組ガイドデータを図2a〜2eのリモートメディアサーバまたは図7のローカルメディアサーバから再生する工程に必要な例示的工程をいくぶんより詳細にしたフローチャートである。
【図30】図30は、本発明による、ユーザにリアルタイムでキャッシュされる番組のコピーへのアクセスを提供する工程に必要な例示的工程のフローチャートである。
【図31】図31は、本発明による、スーパー番組を定義および再生する機会をユーザに提供する工程に必要な例示的工程のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(好適な実施形態の詳細な説明)
図1は、本発明の原理による例示的システム10を示す。主設備12は、番組ガイドデ
ータを、番組ガイドデータソース14から通信リンク18を介して双方向番組ガイドテレ
ビ機器17へと提供する。図面が過剰に複雑になるのを避けるため、図1では双方向番組
ガイドテレビ機器17を1つしか設置していないが、多数の双方向番組ガイドテレビ機器
17を各通信リンク18により主設備12にそれぞれリンクさせて設置することが好まし
い。
【0016】
リンク18は、衛星リンク、電話ネットワークリンク、ケーブルもしくは光ファイバリ
ンク、マイクロ波リンク、インターネットリンク、このようなリンクの組み合せ、または
他の任意の適切な通信リンクであり得る。データ信号に加えて映像信号をリンク18を通
じて送信することが所望される場合、普通は、電話回線のような比較的低帯域のリンクよ
りも衛星リンクのような比較的高帯域のリンクの方が好適である。
【0017】
主設備12により双方向番組ガイドテレビ機器17へと送信される番組ガイドデータは
、テレビ番組編成データ(例えば、番組識別子、時間、チャンネル、タイトルおよび詳細
など)と、テレビ番組リスト項目以外のサービス用の他のデータ(例えば、ヘルプテキス
ト、ペイパービュー情報、天気予報、スポーツ情報、音楽チャンネル情報、関連インター
ネットウェブリンク、関連ソフトウェアなど)とを含み得る。番組ガイドデータはまた、
各番組の放映に対して一意に定まる識別子、番組分類(例えば、シリーズ、ミニシリーズ
、注文可能な番組パッケージなど)についての識別子、または他の任意の適切な識別子も
含み得る。テレビ「番組」およびテレビ「番組編成」という本明細書中で用いられる用語
は、通常のチャンネル、プレミアチャンネル、ペイパービューチャンネル、音楽チャンネ
ル、または他の種類のテレビチャンネルで行われるあらゆる種類の放送物または広告を意
味するものとして意図され、映画、ペイパービュー番組、スポーツイベント、音楽番組、
コマーシャル、および他の任意の適切な種類のテレビ番組を含み得る。
【0018】
双方向番組ガイドテレビ機器17は、通信リンク197を介して課金システム199に
接続され得る。通信リンク197は、直列接続、並列接続、ユニバーサルシリアルバス(
USB)接続、電話リンク、コンピュータネットワークリンク、インターネットリンク、
または他の任意の適切な通信リンクなどの任意の適切な通信リンクであり得る。課金シス
テム199は、双方向番組ガイドテレビ機器17から、双方向番組ガイドテレビ機器17
で注文、録画、または再生された番組についての情報を受信する。課金システム199は
、双方向番組ガイドテレビ機器17から受信した情報に基づいて、ユーザへの請求書を生
成するかまたはユーザの勘定を貸方もしくは借方に記録するあらゆるコンピュータに基づ
くシステムであり得る。
【0019】
双方向テレビ番組ガイドは、双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される。図2a
〜図2eは、双方向番組ガイドテレビ機器17の5つの例示的構成を示す。図示のように
、双方向番組ガイドテレビ機器17は、番組ガイド配信設備16に構成された番組ガイド
配信機器21と、ユーザテレビ機器22とを含み得る。
【0020】
双方向テレビ番組ガイドは、図2aおよび図2cの構成を用いてユーザテレビ機器22
上で全て実行することもでき、または、図2bおよび図2dに示すような適切なクライア
ント−サーバ構成すなわち分散型(distributed)処理構成を用いて、ユーザ
テレビ機器22および双方向番組ガイドテレビ機器17上でそれぞれ部分的に実行するこ
ともできる。番組ガイド配信設備16は、任意の適切な配信設備であり得、配信機器21
を有し得る。
【0021】
図2a、図2b、図2c、および図2dの配信機器21は、番組ガイドデータを通信経
路20を通じてユーザテレビ機器22に提供するのに適切な機器である。配信機器21は
例えば、番組ガイドデータを、テレビチャンネル側波帯で配信するか、テレビチャンネル
の垂直帰線消去期間に配信するか、帯域内デジタル信号を用いて配信するか、帯域外デジ
タル信号を用いて配信するか、または他のあらゆる適切なデータ送信技術を用いて配信す
るのに適切な送信ハードウェアを含み得る。配信機器21はまた、アナログまたはデジタ
ルの映像信号(例えば、テレビ番組)を、複数のテレビチャンネル上の通信経路20を通
じてユーザテレビ機器22に配信することもできる。あるいは、映像を、いくつかの他の
適切な配信設備(例えば、ケーブルシステムヘッドエンド、放送配信設備、衛星テレビ配
信設備、または他のあらゆる適切な種類のテレビ配信設備など)からユーザテレビ機器2
2に配信することもできる。
【0022】
通信経路20は、番組ガイドデータを配信するのに適切な任意の通信経路であり得る。
通信経路20は例えば、衛星リンク、電話ネットワークリンク、ケーブルもしくは光ファ
イバリンク、マイクロ波リンク、インターネットリンク、データオーバーケーブルサービ
スインターフェース仕様(DOCSIS)、このようなリンクの組み合せ、または他のあ
らゆる適切な通信リンクを含み得る。通信経路20は好適には、番組ガイド配信設備16
または別の配信設備が、テレビ番組編成をユーザテレビ機器22に配信することを可能に
するのに十分な帯域を有する。図面が過剰に複雑になるのを避けるため、図2a〜図2d
ではユーザテレビ機器22および通信経路20をそれぞれ1つしか図示していないが、典
型的には、複数のユーザテレビ機器22と複数の関連付けられた通信経路20とが存在す
る。所望ならば、別個の通信経路を通じてテレビ番組編成および番組ガイドデータを提供
してもよい。
【0023】
図2bは、クライアント−サーバに基づく双方向番組ガイドシステムすなわち分散型双
方向番組ガイドシステムにおける、双方向番組ガイドテレビ機器17の例示的構成を示す
。図2bに図示のように、配信機器21は、番組ガイドサーバ25を含み得る。番組ガイ
ドサーバ25は、ハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組み合せを用いて、クラ
イアント−サーバに基づく番組ガイドを提供することができる。番組ガイドサーバ25は
例えば、適切なデータベースエンジン(例えば、MicrosoftによるSQLサーバ
)を実行し、ユーザテレビ機器22上で実現される番組ガイドクライアントにより生成さ
れるクエリに応答して、番組ガイドデータを提供することができる。所望ならば、番組ガ
イドサーバ25は、主設備12または他の場所(例えば、ケーブルシステムヘッドエンド
、放送配信設備、衛星テレビ配信設備、または他のあらゆる適切な種類のテレビ配信設備
など)に構成することができる。
【0024】
番組ガイドは、任意の適切なクライアント−サーバに基づくアプローチを用いて、番組
ガイドサーバ25から番組ガイドデータを検索することができる。番組ガイドは例えば、
SQLリクエストを、番組ガイドサーバ25へのメッセージとして送ることができる。別
の適切なアプローチにおいて、番組ガイドは、1つ以上のリモートプロシージャコールを
用いて、番組ガイドサーバ25に常駐するリモートプロシージャを呼び出すことができる
。番組ガイドサーバ25は、このような呼び出されたリモートプロシージャに対してSQ
Lステートメントを実行することができる。さらに別の適切なアプローチにおいて、番組
ガイドにより実行されるクライアントオブジェクトは、例えばオブジェクトリクエストブ
ローカー(ORB)を用いて、番組ガイドサーバ25により実行されるサーバオブジェク
トと通信することができる。この通信の際、Microsoftの分散コンパクトオブジ
ェクトモデル(DCOM)アプローチを用いてもよい。
【0025】
双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される番組ガイドは、所望ならば、任意の適
切なネットワークおよびトランスポート層プロトコルを用いて、通信経路20を通じて番
組ガイドサーバ25と通信することができる。これらの番組ガイドは、例えば、シーケン
スパケット交換/インターネットパケット交換(SPX/IPX)層、伝送制御プロトコ
ル/インターネットプロトコル(TCP/IP)層、アップルネットワークトランザクシ
ョンプロトコル/データグラム送達プロトコル(ATP/DDP)層、DOCSISまた
は他のあらゆる適切なネットワークおよびトランスポート層プロトコルを含むプロトコル
スタックを用いて、通信を行うことができる。
【0026】
図2cおよび図2dは、インターネットに基づく双方向テレビ番組ガイドシステムの一
例を示す。テレビ配信設備16は例えば、インターネットサービスシステム61を含むこ
とができる。インターネットサービスシステム61は、インターネットに基づくアプロー
チ(例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP))を用いて番組ガイドデータ
をガイドへと提供することのできる、ハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組み
合せを用いることができる。所望ならば、インターネットサービスシステム61は、番組
ガイド配信設備16から独立した設備に構成することができる。
【0027】
図2cに示すように、双方向番組ガイドテレビ機器17のユーザテレビ機器22上で番
組ガイドが実現される場合、インターネットサービスシステム61(またはインターネッ
トサービスシステム61に接続された番組ガイド配信設備16にある他の適切な機器)は
、インターネットまたは任意の適切なインターネットに基づくアプローチ(例えば、伝送
制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)タイプのリンクを通じたハ
イパーテキスト転送プロトコル(HTTP)の使用)を用いた番組ガイド配信機器21を
介して、番組ガイドデータをユーザテレビ機器22に提供することができる。双方向番組
テレビ機器17上で実現される番組ガイドが、図2dに示すようなクライアント−サーバ
ガイドである場合、番組ガイドサーバ25は、インターネットサービスシステム61から
番組ガイドデータを入手することができる。しかし、番組ガイドはまた、インターネット
との接続部を介してインターネットサービスシステム61から番組ガイドデータを入手す
ることもできる。
【0028】
別の適切な構成において、配信機器21は、双方向テレビ番組ガイドの第1の部分また
は第1のバージョンを実現することができるコンピュータ機器または他の適切なハードウ
ェアを含み得る。番組ガイドの第2の部分または第2のバージョンは、ユーザテレビ機器
22上で実現することができる。双方向番組ガイドのこれらの2つのバージョンまたは部
分は、任意の適切なピアートゥピアーネットワーク通信方式(例えば、メッセージング、
リモートプロシージャコールなど)を用いて通信し、テレビ配信設備16とユーザテレビ
機器22との間で分散的に双方向番組ガイド機能を行うことができる。
【0029】
図2eは、双方向番組ガイドテレビ機器17上にオンライン番組ガイドを実現する別の
適切な構成を示す。オンライン番組ガイドシステムについては、例えば、1997年9月
18日に出願された、Boyerらによる米国特許出願第08/938,028号に記載
がある。本明細書中、同出願の全体を参考のため援用する。ユーザは、番組ガイドクライ
アントまたはウェブブラウザを実現するパーソナルコンピュータ(PC)231を有し得
る。パーソナルコンピュータ231は、インターネットリンク233を介してインターネ
ットサービスシステム235に接続することができる。インターネットサービスシステム
235は、オンライン番組ガイドサーバアプリケーションまたはウェブサイトを提供する
能力を有するコンピュータハードウェアとコンピュータソフトウェアとの任意の適切な組
み合せを用いることができる。
【0030】
インターネットサービスシステム235は、番組ガイド配信設備16のリモートメディ
アサーバ24に接続することができる。別の適切な構成において、インターネットサービ
スシステム235が適切な処理回路、メモリ、および記憶装置を有する場合、リモートメ
ディアサーバ24の録画機能および再生機能を、インターネットサービスシステム235
に組み込むことができる。
【0031】
番組および番組ガイドは、録画リクエストおよび再生リクエストに応答して、リモート
メディアサーバ24を用いてオンデマンドで録画および再生することができる。録画リク
エストおよび再生リクエストは、インターネットサービスシステム235上で実現される
番組ガイドサーバアプリケーションまたはウェブアプリケーションにより生成することが
できる。録画リクエストおよび再生リクエストはまた、パーソナルコンピュータ231上
で実現される双方向番組ガイドクライアントにより生成することもでき、インターネット
サービスシステム235によりリモートメディアサーバ24に提供することもできる。番
組および番組ガイドデータは、適切なリアルタイムインターネット映像アプローチ(例え
ば、M−Bone)を用いて、インターネットサービスシステム235によりパーソナル
コンピュータ231へと提供することができ、または、パーソナルコンピュータ231に
よりダウンロードおよび格納して再生することもできる。
【0032】
図2a、図2b、図2c、図2d、および図2eのリモートメディアサーバ24は、番
組、番組ガイドデータ、またはこれらのあらゆる適切な組み合せを録画し、番組ガイドに
より生成されるリクエストに応答して、両者のうち一方または両方をユーザテレビ機器2
2へと供給する。リモートメディアサーバ24はまた、番組に関連するデータ(例えば、
アナログテレビチャンネルの垂直帰線消去期間(VBI)で搬送されるデータまたはデジ
タルテレビチャンネル上のデジタルデータトラックで搬送されるデータ)を録画すること
もできる。番組に関連するデータの例としては、サブタイトル、テキストトラック、音楽
情報トラック、その他の映像フォーマット、その他の言語、または他の追加データがある
。「番組編成」および「番組」を録画および再生する工程は、本明細書中で用いられるよ
うに、番組に関連するデータを録画および再生する工程を含み得るが、必ずしも含む必要
はない。リモートメディアサーバ24は、図中では番組ガイド配信設備16に位置するよ
うに図示されているが、別個の配信設備(例えば、ケーブルシステムヘッドエンド、放送
配信設備、衛星テレビ配信設備、または他のあらゆる適切な種類のテレビ配信設備)に構
成することもできる。
【0033】
リモートメディアサーバ24は、番組または番組ガイドデータをオンデマンドで録画お
よび再生するのに適したハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組み合せに基づき
得る。「オンデマンドで録画する」という表現は、本明細書中で定義するように、ユーザ
が録画する番組を選択するのに応答して、番組および番組ガイドデータを録画することを
指す。番組を実際に録画する工程は、このような選択が行われるのと同時に行われる必要
はない。例えば、予定放送時刻よりも前に録画したい番組を選択し、選択した番組が放送
されるときに選択した番組を録画することができる。
【0034】
リモートメディアサーバ24は、処理回路11、メモリ13、および記憶装置15を含
み得る。処理回路11は、任意の適切なプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサまたは
マイクロプロセッサの群)と、他の処理回路(例えば、キャッシュ回路、直接メモリアク
セス(DMA)回路と、デジタル化回路と、入力/出力(I/O)回路)とを含み得る。
処理回路11はまた、記憶装置15に格納された番組およびデータファイルを復号して、
それらを配信機器21による配信に適した映像信号に変換するのに適した回路も含み得る
。番組編成が動画専門家グループ(MPEG)のMPEG−2ファイルとして格納されて
いる場合、処理回路11は、例えば、これらのファイルを復号し、国内テレビ標準委員会
(NTSC)映像に変換するMPEG−2デコーダを含み得る。別の適切なアプローチに
おいて、処理回路は、MPEG−2データストリームとしてユーザに配信されるよう、M
PEG−2ファイルを配信機器21へと送る。MPEG−2データストリームは、ユーザ
テレビ機器22により復号および表示することができる。
【0035】
メモリ13は、コンピュータコードをキャッシュおよび格納して、処理回路11の機能
を行うのに適した任意のメモリであり得る。メモリ13を用いて、番組が再生または録画
されている間、処理回路11用の映像番組、映像番組の一部、または番組ガイドデータを
キャッシュすることができる。
【0036】
記憶装置15は、番組編成ファイルおよび関連する番組ガイドデータを録画するの適し
た任意の記憶装置であり得る。図3は、記憶装置15の適切な構成の一例を示す。図3の
記憶装置の構成は、例示的なものに過ぎない。記憶装置15は、任意の適切な録画可能な
格納システムおよび媒体を含み得る。記憶装置15は、例えばテープアレイ51、光記憶
装置タワー53、安価なディスク装置を冗長性を持たせて構成構成した装置(RAID)
55、他の任意の適切な大容量格納システム、またはこれらの任意の適切な組み合せなど
を含み得る。テープアレイ51は、8mmテープアレイなどの任意の適切な高速大容量格
納テープアレイを含み得る。テープアレイ51は、光記憶装置タワー53またはRAID
55に格納されている番組のバックアップまたはアーカイブを行うことができる。
【0037】
光記憶装置タワー53は、任意の適切な録画可能な光格納システムであり得る。光記憶
装置タワー53は、例えば、録画可能なコンパクトディスク(CD)またはデジタル多用
途ディスク(DVD)に番組を録画することができる。光記憶装置タワー53に格納され
る番組およびデータは、再生中、RAID55上の仮想メモリ(例えば、スワップファイ
ル)に一時的に格納してメモリ13により用いることができ、または、(処理回路11内
の適切なDMA回路などにより)メモリ13に直接提供して復号することもできる。
【0038】
記憶装置15は、何百ギガバイト、テラバイト、またはそれ以上のオーダーで測定する
ことができる。記憶装置15はかなりの量のリソースを必要とし得るが、それでも、各番
組編成毎の時間枠にヘッドエンドが配信する各番組(または各番組の大部分)を録画する
システムに必要な格納量よりも、記憶装置15に必要な格納量の方が小さい。現行のシス
テムではユーザが選択した番組のみを録画する必要がある場合が一般的であるため、あま
り人気のない番組は繰り返し録画する必要がなく、その結果、システムの全必要メモリが
低減する。各ユーザが番組のコピーを個人的に録画した場合にも、全てのユーザが家庭に
おいて保存する全格納量よりも、記憶装置15の格納量の方が小さくなり得る。リモート
メディアサーバ24は、所望ならば、特定の量の記憶装置を各ユーザに割り当てることが
できる。この特定の格納量は、固定にも変更可能にもすることができる。
【0039】
録画された番組は、1つ以上のディレクトリ内で保存されるポインタにより参照するこ
とができる。各ユーザについてのポインタのディレクトリは例えば、メモリ13またはR
AID55に格納することができる。ユーザディレクトリはまた、番組ガイドによりロー
カルに保存することもできる。図4は、ユーザディレクトリおよび他のディレクトリの構
成の一例を示す。各ユーザディレクトリ59は、各ユーザ用に録画された各番組の識別子
と、番組が最初に録画された記憶装置に対するポインタとを含み得る。この実施例におい
て、番組1および番組3は最初は、光記憶装置タワー53に録画される。番組4および番
組2は最初は、RAID55に録画される。所望ならば、テープアレアイ51に番組を録
画することもでき、単一の番組の異なる部分を異なる記憶装置に録画することもできるが
、本発明のこれらの局面については、図面が過剰に複雑になるのを避けるため、図4では
示していない。
【0040】
各記憶装置は、メディアディレクトリ61と、メディア記憶装置63とを保存し得る。
メディア記憶装置とは、本明細書で用いるように、番組、番組ガイドデータ、またはこれ
らの任意の適切な組み合せを格納するために用いられる任意の物理的あるいは仮想的な記
憶装置または格納媒体のパーティションのことであり、記憶装置全体または1つ以上のパ
ーティションを有する格納媒体を含むこともできる。各メディアディレクトリ61は、記
憶装置により録画される番組のリストを含み得る。各メディアディレクトリ61はまた、
メディア記憶装置63内の番組が格納される場所に対するポインタも含み得る。所望なら
ば、テープアレイ51を用いて、光記憶装置タワー53またはRAID55に格納されて
いる番組を所定の期間(例えば、一ヶ月)アーカイブしてももよい。さらに、光記憶装置
タワー53により、RAID55用に番組をアーカイブすることもできる(図示せず)。
番組3は、テープアレイ51によりアーカイブされる番組の一例である。所望ならば、メ
ディアディレクトリ61のエントリは、メディアディレクトリ61のエントリをテープア
レイ51に向けることにより、アーカイビング内容を反映することができる。
【0041】
リモートメディアサーバ24は、双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される番組
ガイドが生成する録画リクエストに応答して、番組と関連する番組ガイドデータとを記憶
装置15に録画する。「録画リクエスト」とは、本明細書で用いるように、あらゆるコマ
ンド、リクエスト、メッセージ、リモートプロシージャコール、オブジェクトに基づく通
信、または、ユーザがメディアサーバに録画したいと思う番組の情報を番組ガイドが通信
すること可能にする他の任意の種類のプロセス間またはオブジェクト間に基づく通信のこ
とである。
【0042】
図5は、リモートメディアサーバ24を用いて番組を録画する方法を示す例示的なデー
タフロー図を示す。双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される番組ガイドにより生
成される録画リクエストは、リクエストキュー110のキューに入れられ、統合され得る
。コンソリデータ115は、リモートメディアサーバ24上で実行されるプロセスであり
得る。コンソリデータ115は、同じ番組についての複数の録画リクエストを統合し、個
々の録画ジョブおよび録画ジョブの群を、ジョブキュー120に構成する。
【0043】
実際には、一定の数のユーザが番組をリクエストしない限り、番組の録画を行わないこ
とが望ましい。リクエストされた番組が放送される前に、コンソリデータ115は、所定
の期間で、ジョブキュー120をチェックして、番組をリクエストしたユーザ数が十分に
なったかどうかをチェックする。ユーザの数が十分でない場合、コンソリデータ115は
、メッセージを生成して、そのメッセージを、配信機器21を用いてリクエスト中のユー
ザ(単数または複数)に配信し戻すことができる。番組ガイドは、このようなメッセージ
を受信すると、その番組が現在録画されない旨をユーザに通知する。あるいは、番組ガイ
ドは、その番組をローカルメディアサーバ(例えば、図6のローカルメディアサーバなど
)で録画するようにリクエストするか、またはその番組自体を記憶装置に録画することが
できる。
【0044】
図5には、ジョブキュー120中の例示的なエントリ121も示されている。エントリ
121は、例えば、リモートメディアサーバ24に録画するように選択された番組の日付
、開始時間、終了時間(または放送時間)、チャンネル、および番組識別子を含み得る。
エントリはまた、各録画希望番組を選択したユーザのリストも含み得る。図5は、ユーザ
1およびユーザ2が番組2を録画希望番組として選択した場合を示す。人気のある番組の
場合、多くのユーザがその番組を録画希望番組としてリクエストする可能性がある。
【0045】
レコーダ125は、リモートメディアサーバ24の処理回路11上で実行されるプロセ
スであり得、ジョブキュー120をモニタしたり、番組を記憶装置15に録画するのに適
している。リモートメディアサーバ24の処理回路11は、例えば1つ以上のチューナ、
デジタルエンコーダ、またはデジタルデコーダなどを含み得る。これらは、チューニング
するか、またはそうでない場合は配信機器21により提供される番組編成を選択し、番組
をフォーマットし、これによりリモートメディアサーバ24による録画が可能となる。以
下において説明を簡潔にするために、チューナという用語は、アナログチューナおよびデ
ジタルチューナならびにデコーダの任意の組み合せを指すものとする。レコーダ125は
、ジョブキュー120内のエントリに基づいて、特定の時間に、1つ以上のチューナを特
定のチャンネル(アナログまたはデジタル)に向け得る。この実施例において、レコーダ
125は、1999年12月21日に第1のチューナをチャンネル4にチューニングし、
ユーザ1用に番組1を録画する。それと同時に、レコーダ125は、第2のチューナをチ
ャンネル5にチューニングし、ユーザ1およびユーザ2用に番組2を録画する。リモート
メディアサーバ24に必要なチューナの数の上限は、配信機器21によって配信されるチ
ャンネルの数であり得る。このようなチューナは、1つ以上の集積回路を用いて実現され
るチューニング回路およびデコーディング回路に基づき得る。
【0046】
所望ならば、レコーダ125は、処理回路11に番組編成および番組ガイドデータをデ
ジタルファイル(例えば、MPEG−2ファイル)としてまたはデジタルデータストリー
ム(例えば、MPEG−2データストリーム)としてコード化するよう指示することがで
きる。記憶装置15は、そのファイルまたはデータストリームを、適切なDMA技術等を
用いて記録することができる。所望ならば、処理回路11は、そのデジタルファイルまた
はデータストリームを、任意の適切なデジタル圧縮アルゴリズムを用いて圧縮することが
できる。
【0047】
この記憶装置は、番組を録画すると、レコーダ125に、録画した番組についてのメデ
ィアディレクトリ61内のエントリに対するポインタを供給することができ、このポイン
タ供給工程は、自動的にも、またはレコーダ125により生成されるクエリに応答して行
ってもよい。ユーザディスプレイ59(図4)がリモートメディアサーバ24により管理
されている場合、レコーダ125は、録画希望番組を選択したユーザのユーザディレクト
リ59内にエントリを構成する。ユーザデータベース59のコピーが番組ガイドによりロ
ーカル的に保存されている場合、番組ガイドは、例えばそのユーザディレクトリを番組ガ
イドサーバ25を介してまたは他の任意の適切なアプローチを用いてダウンロードするこ
とができる。あるいは、番組ガイドがそのメディアディレクトリエントリに対するポイン
タのみをダウンロードしてもよい。ユーザディレクトリ59が番組ガイドにより独占的に
保存されている場合、番組ガイドは、メディアディレクトリ61に対するポインタを受信
し得、そのポインタに対する適切なリクエストが発行されるか、または他の任意の適切な
アプローチが用いられた後、録画リクエストに応答して、番組の自動リスト化が行われる

【0048】
リモートメディアサーバ24は、双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される番組
ガイドにより生成された検索リクエストに応答して、記憶装置15から番組を検索する。
処理回路11は、リクエストされた番組についてユーザのユーザディレクトリ59を検索
し、次いでそのディレクトリ中のポインタに基づいて適切な検索コマンド(またはリクエ
スト)を記憶装置15に発行することにより、そのリクエストを処理することができる。
例えば、ユーザ1が番組1の再生をリクエストすると、処理回路11は、光記憶装置タワ
ー53に適切な検索コマンドを発行する。その番組は、メディア記憶装置63から検索さ
れ、(例えば、処理回路11中のDMA回路などを介して)メモリ13へと送られ、処理
回路11により復号され、ユーザテレビ機器22へと配信され得る。所望ならば、処理回
路11は、リクエストされた番組をデジタル形式で配信機器21へと送り、ユーザテレビ
機器22に配信することができる。
【0049】
リクエストされた番組がアーカイブされている(例えば、その番組が、最初に格納され
た記憶装置以外の記憶装置にも格納されている)場合、最初に格納された記憶装置は、処
理回路11により生成されるコマンド(またはリクエスト)に応答して、アーカイブして
いる記憶装置に適切な検索コマンドを発行することができる。例えば、ユーザ1が番組3
を再生希望番組として検索するようリクエストすると、処理回路11は、光記憶装置タワ
ー53に検索コマンドを発行することができる。光記憶装置タワー53は、自身のメディ
アディレクトリ61を調べて、番組3がアーカイブされていることを確認し、テープアレ
イ51に検索リクエストを発行する。テープアレイ51は、その番組を自身のメディア記
憶装置63から検索し、任意の適切な相互接続(例えば、並列接続、小型コンピューター
システムインターフェイス(SCSI)接続(例えば、ワイドSCSI−2、高速ワイド
SCSI−2、ウルトラSCSI−2など)、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続
、または他の任意の適切な接続)を用いて、検索した番組を光記憶装置タワー53へと送
信する。あるいは、アーカイブデバイス(この実施例ではテープアレイ51)は、(例え
ば、処理回路11内のDMA回路を介して)番組を直接メモリ13に転送することもでき
る。所望ならば、処理回路11は、番組がアーカイブされているかどうかを判定し、テー
プアレイ51に対して検索リクエストを発行することができる。
【0050】
システムが動作している間、複数のユーザが1つの番組の再生をリクエストするので、
あるユーザ用に再生される番組が、別のユーザ用に再生される番組と重複する場合がある
。リモートメディアサーバ24は、例えば番組内のユーザの現在の視聴位置を示すポイン
タを各ユーザに割り当てるなどして、同じ番組を複数のユーザに対して同時に再生するこ
とができる。1つの適切なアプローチは、番組全体または番組の一部をデジタル形式でメ
モリ13にキャッシュする工程を含み得る。
【0051】
図6aおよび図6bは、ポインタを用いて複数のユーザに対して同じ番組を同時に再生
する仕組みを示す。リモートメディアサーバ24が、番組リクエストを受信すると、リモ
ートメディアサーバ24は、リクエスト中のユーザにポインタを割り当て、リクエストさ
れた番組の全てまたは一部を検索する。図6aは、リモートメディアサーバ24が、3人
のユーザに対して同時に再生されている2時間の映画の全体をキャッシュしている様子を
示す。図6bは、リモートメディアサーバ24が、3人のユーザの各人がリクエストした
映画を所定の量(例えば、15分間)だけキャッシュしている様子を示す。
【0052】
映画が進行するにつれて、リモートメディアサーバ24は、各ユーザのポインタをイン
クリメントすることができる。リモートメディアサーバ24はまた、番組を所定の時間分
(例えば、次の5分間)だけ予め復号しておくこともでき、これにより、ユーザのポイン
タが進むにつれて、その映画の映像を配信機器21で配信する準備が整う。ユーザが映画
を巻き戻すと、リモートメディアサーバ24はユーザのポインタを後退(すなわち、ポイ
ンタを左に移動する)させ、映画の先行部分を予め復号しておくことができる。
【0053】
図6bに示すように、リモートメディアサーバ24が番組の一部のみをキャッシュする
場合、メモリ13内に番組の各部分のコピーが1つしかキャッシュされない可能性がある
。例えば、ユーザ1が映画を15分まで進むと、リモートメディアサーバ24は、15分
から30分までが既にキャッシュされているかどうか確認し得る。この実施例では、15
分から30分までは既にキャッシュされており、(ユーザ2がポイントしている)15分
から30分までのコピーをユーザ1用に用いることができる。15分から30分までがま
だキャッシュされていない場合、メディアサーバ24は、15分から30分までをプリフ
ェッチし、適切な量(例えば、5分間)だけ予め復号し、これにより、ユーザ1用の映像
ストリームの中断がなくなる。所望ならば、メディアサーバ24は、次なる15分間分(
またはそれ以下)のデータを連続的にプリフェッチすることもできる。
【0054】
番組ガイドデータおよび録画された映像は、任意の適切なアプローチを用いて、適切な
アナログ映像信号(例えば、NTSC映像)としてまたは適切なデジタル形式(例えば、
MPEG−2ファイルまたはMPEG−2データストリームとして)で、配信機器21に
よりユーザテレビ機器22に配信することができる。例えば、番組および番組ガイドデー
タは、メディアサーバ24を用いて再生され、ユーザテレビ機器22に配信してリアルタ
イムで視聴され得る。番組および番組ガイドデータがデジタルデータストリームとして配
信される場合、ユーザテレビ機器22は、データストリームをリアルタイムで復号するこ
とができる。このようなオンデマンド番組および番組ガイドデータは、ユーザが設定した
優先順位に従って再生され得る。第2の適切なアプローチにおいて、番組および番組ガイ
ドデータは、1つ以上のデジタルファイルとしてまたはデジタルデータストリームとして
配信され、ユーザテレビ機器22を用いて格納され、再生される。第3の適切なアプロー
チにおいて、番組および番組ガイドデータは、リモートメディアサーバ24を用いて再生
され、適切なニアビデオオンデマンド(NVOD)アプローチを用いて、アナログチャン
ネルまたはデジタルチャンネルの放送予定(schedule)に従って配信される。さ
らに別の適切なアプローチにおいて、リモートメディアサーバ24は、番組および番組ガ
イドデータを、ユーザに送付された物理媒体(例えば、DVDまたはビデオカセット)に
録画することができる。上記のアプローチのあらゆる組み合せまたは他の任意の適切なア
プローチも用いることができる。
【0055】
図7は、ユーザテレビ機器22の例示的構成を示す。図7のユーザテレビ機器22は、
入力26において、配信設備からのアナログ映像ストリームまたはデジタル映像ストリー
ムを受信する。入力26では、番組ガイド配信設備16からのデータも受信される。通常
のテレビ視聴の間、ユーザは、セットトップボックス28を所望の(アナログまたはデジ
タルの)テレビチャンネルにチューニングする。次いで、チューニングされたテレビチャ
ンネルの信号が、映像出力30に提供される。出力30に供給される信号は典型的には、
所定のチャンネル(例えば、チャンネル3または4)の無線周波数(RF)信号かまたは
アナログ復調された映像信号のどちらかであるが、適切なデジタルバス(例えば、電気電
子学会(IEEE)の規格1394(図示せず)を用いたバスなど)でテレビ36に提供
されるデジタル信号であってもよい。映像信号は、出力30において、オプションの第2
の記憶装置32により受信される。
【0056】
双方向テレビ番組ガイドまたは番組ガイドクライアントは、セットトップボックス28
、テレビ36、オプションのデジタル記憶装置31(ただし、テレビ36またはオプショ
ンのデジタル記憶装置31が適切な処理回路およびメモリを有する場合)、またはテレビ
36に接続された適切なアナログ受信器もしくはデジタル受信器の上で実行することがで
きる。双方向テレビ番組ガイドはまた、テレビ36およびセットトップボックス28の両
方で協同して実行することができる。複数のデバイス上で双方向テレビ番組ガイドアプリ
ケーションを協同して実行する双方向テレビアプリケーションシステムについては、例え
ば、1998年11月5日に出願された、Ellisによる米国特許出願第09/186
,598号に記載がある。本明細書中、同出願の全体を参考のため援用する。
【0057】
第2の記憶装置32は、任意の適切な種類のアナログ方式またはデジタル方式の番組記
憶装置またはプレーヤ(例えば、ビデオカセットレコーダ、デジタルビデオディスク(D
VD)プレーヤなど)であり得る。セットトップボックス28は、制御経路34を用いて
番組録画機能および他の機能を制御することができる。例えば、第2の記憶装置32がビ
デオカセットレコーダである場合、制御経路34は典型的には、ビデオカセットレコーダ
内の赤外線受信器に結合された赤外線送信器の使用を含む。このビデオカセットレコーダ
は普通は、リモコン40のようなリモコンからのコマンドを受け取る。リモコン40は、
セットトップボックス28、第2の記憶装置32、およびテレビ36を制御するのに用い
ることができる。
【0058】
所望ならば、ユーザは、番組、番組ガイドデータ、またはこれらの組み合せをデジタル
形式でオプションのデジタル記憶装置31に録画することができる。デジタル記憶装置3
1は、書き込み可能な光記憶装置(例えば、記録可能なDVDディスクを処理することが
可能なDVDプレーヤ)、磁気的な記憶装置(例えば、ディスクドライブまたはデジタル
テープ)、または他の任意のデジタル記憶装置であり得る。デジタル記憶装置を有する双
方向テレビ番組ガイドシステムについては、例えば、1998年9月17日に出願された
、Hassellらによる米国特許出願第09/157,256号に記載がある。本明細
書中、同出願の全体を参考のため援用する。
【0059】
デジタル記憶装置31は、セットトップボックス28に内蔵することができ、または、
外部デバイスとして、出力ポートと適切なインターフェースとを介してセットトップボッ
クス28に接続することもできる。デジタル記憶装置31は例えば、ローカルメディアサ
ーバ29に内蔵することができる。セットトップボックス28内の処理回路は、必要なら
ば、受信した映像、音声、およびデータ信号をデジタルファイル形式にフォーマットする
。ファイルの形式は好適には、動画専門家グループ(MPEG)MPEG−2規格または
ムービングジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ(MJPEG)規格など
のオープンファイル形式である。その結果生じたデータは、適切なバス(例えば、電気電
子学会(IEEE)規格1394を用いたバス)を介してデジタル記憶装置31に流され
、デジタル記憶装置31に格納される。別の適切なアプローチにおいて、MPEG−2デ
ータストリームまたは一連のファイルを、配信機器21から受信し、デジタル記憶装置3
1に格納することができる。例えば、ユーザがリモートメディアサーバ24を用いて録画
した番組のファイルをテレビ配信設備16から格納することができる。このようなデジタ
ルファイルは、所望の時にユーザに再生され得る。
【0060】
一般的な番組ガイドシステムの場合、ユーザに番組録画能力を提供するためには、第2
の記憶装置32またはデジタル記憶装置31が必要となる。このような記憶装置は、本発
明を実行する場合、ユーザはリモートメディアサーバ24に番組を録画することができる
ため、不必要である。実際、このような記憶装置を、番組ガイドの機能への影響を最小限
またはゼロに留めてユーザテレビ機器22から省き、かつ、ユーザテレビ機器22のコス
トを最小限にするようにすることもできる。
【0061】
テレビ36は、映像信号を、第2の記憶装置32から通信経路38を介して受信する。
通信経路38上の映像信号は、予め録画された格納媒体(例えば、ビデオカセットまたは
記録可能なデジタルビデオディスク)を再生する際に第2の記憶装置32を用いて、また
は予め録画されたデジタル映像(例えば、ユーザがリモートメディアサーバ24またはロ
ーカルメディアサーバ29に録画した番組の映像)を再生する際にデジタル格納デバイス
31を用いて生成され得る。通信経路38上の映像信号はまた、セットトップボックス2
8から送られるか、ユーザテレビ機器22に第2の記憶装置32が内蔵されていない場合
はセットトップボックス28を介してテレビ36に直接提供されてもよいし、またはテレ
ビ36により直接受信されてもよい。通常のテレビ視聴の間、テレビ36に供給された映
像信号は、ユーザがセットトップボックス28を用いてチューニングした所望のチャンネ
ルに対応する。セットトップボックス28がデジタル記憶装置31に格納されている情報
を再生するために用いられる場合、または、セットトップボックス28がデジタル映像ス
トリームもしくはテレビ配信設備16から送信されたデジタルファイルを復号するために
用いられる場合にも、セットトップボックス28を用いて映像信号をテレビ36に提供す
ることができる。
【0062】
セットトップボックス28は、番組ガイドサーバ25と直接通信する通信デバイス37
、リモートメディアサーバ24、または通信経路20を通じたインターネットサービスシ
ステム61を含み得る。所望ならば、通信デバイス37はまた、ユーザテレビ機器22と
ローカルメディアサーバ29との間の通信も通信経路167を介してサポートする。通信
経路167は、直列リンク、並列リンク、ネットワークリンク、インターネットリンク、
DOCSISリンク、無線リンク、赤外線リンク、または他の任意の適切な有線もしくは
無線のデジタルリンクもしくはアナログリンクなどの任意の適切なリンクであり得る。
【0063】
通信デバイス37は、モデム(例えば、任意のアナログ方式またはデジタル方式の標準
的なセルラー方式またはケーブル方式のモデム)、ネットワークインターフェースカード
(例えば、イーサネット(R)カード、トークンリングカード等)、または他の適切な通
信デバイスであり得る。通信デバイス37はまた、図2cおよび図2dに示す構成のよう
なインターネットとの接続部を有するパーソナルコンピュータであってもよい。所望なら
ば、テレビ36はまたこのような適切な通信デバイスを有していてもよい。別のアプロー
チにおいて、ユーザテレビ機器22は、適切なリターンパスまたは通信経路20を用いて
、リモートメディアサーバ24またはインターネットサービスシステム61と配信機器2
1を介して通信することができる。
【0064】
所望ならば、番組ガイドは、任意の適切なネットワーク層プロトコルおよびトランスポ
ート層プロトコルを用いて、番組ガイドサーバ25、リモートメディアサーバ24、また
はインターネットサービスシステム61と通信経路20を通じて通信することができる。
例えば、シーケンスパケット交換/インターネットワークパケット交換(SPX/IPX
)層、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)層、アップルト
ークネットワークトランザクションプロトコル/データグラム送達プロトコル(ATP/
DDP)層、または他のあらゆる適切なネットワーク層プロトコルおよびトランスポート
層プロトコルを含むプロトコルスタックを用いることができる。所望ならば、DOCSI
Sもまた用いることができる。これらのプロトコルは、ローカルメディアサーバ29との
通信を行うために用いることができるが、実際には、サーバ29との通信を行うために他
の適切なプロトコル(例えば、Sun MicrosystemsによるJiniネット
ワーキングプロトコル)を用いることもできる。
【0065】
ローカルメディアサーバ29は、番組をオンデマンドで格納および再生するのに適切な
ユーザの家庭内のデバイスであり得る。ローカルメディアサーバ29は、例えば、イーサ
ネット(R)接続、標準シリアル、またはパラレルポート、ユニバーサルシリアルバス、
電気電子学会(IEEE)1394バス等を介してセットトップボックス28に接続され
たパーソナルコンピュータであり得る。
【0066】
ローカルメディアサーバ29は、処理回路33、メモリ35、および記憶装置37を有
し得る。処理回路33は、任意の適切なプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサまたは
マイクロプロセッサの群)と、他の処理回路(例えば、キャッシュ回路)と、直接メモリ
アクセス(DMA)回路と、入力/出力(I/O)回路)とを含み得る。処理回路33は
また、番組をオンデマンドで録画するのに適した回路も含み得る。処理回路33はまた、
記憶装置37に格納されている番組およびデータファイルを復号し、それらをユーザテレ
ビ機器22を用いて再生するのに適切な映像信号に変換するために適した回路も含み得る
。番組編成がMPEG−2ファイルとして格納されている場合、処理回路33は、例えば
、ファイルを復号して、復号したファイルを国内テレビ標準委員会(NTSC)の映像に
変換するMPEG−2デコーダを含み得る。
【0067】
メモリ35は、コンピュータコードをキャッシュおよび格納して、処理回路33の機能
を行うのに適した任意のメモリであり得る。メモリ35はまた、映像番組がユーザ用に再
生されている間、映像番組またはその一部を処理回路33用にキャッシュするのに用いる
こともできる。記憶装置37は、番組編成ファイルおよび関連する番組ガイドデータを記
録するのに適した任意の記憶装置であり得る。記憶装置37は、例えば、数ギガバイトま
たはそれ以上の容量を有する適切なハードディスクであり得る。図4のユーザディレクト
リ59のようなユーザディレクトリは、処理回路33により保存され、メモリ35、記憶
装置37またはこれらの両方に格納され得る。
【0068】
図8は、リモコン40の例示的構成を示す。リモコン40は、チャンネルを変え、番組
ガイド内をナビゲートし、番組ガイド機能にアクセスし、記憶装置もしくはメディアサー
バを制御する機会をユーザに与える任意の適切なボタンまたはキーあるいは他の任意の適
切なキーを有し得る。より詳細には、ユーザは、数字キー801を押してチャンネル番号
、視聴制限コード(parental control code)、購入コードなどを
入力することができる。ユーザは、例えば、「ガイド」キー805を押して番組ガイドに
アクセスし、矢印キー803、ページアップキー805、およびページダウンキー807
を押して、ガイド内をナビゲートすることができる。ユーザは、「再生」キー809、「
早送り」キー811、「巻戻し」キー813、「録画」キー815、ならびに「停止」キ
ー819および「一時停止」キー817を押して、メディアサーバまたはステージデバイ
ス上の番組の再生、早送り、巻戻し、録画、停止、および一時停止を行うことができる。
【0069】
図9は、図7のユーザテレビ機器22をより一般化した実施形態を示す。図9に示すよ
うに、番組ガイド配信設備16(図1)から来る番組ガイドデータは、ユーザテレビ機器
22の制御回路42により受信される。制御回路42の機能は、図7のセットトップボッ
クス構成を用いて提供され得る。あるいは、これらの機能を、高度なテレビ受信器(例え
ば、デジタルテレビ受信器もしくは高品位テレビ(HDTV)受信器)、パーソナルコン
ピュータテレビ(PC/TV)または他の任意の適切な構成に組み込むこともできる。所
望ならば、このような構成の組み合せを用いることができる。
【0070】
図9のユーザテレビ機器22は、第2の記憶装置47、デジタル記憶装置49、または
番組編成を録画するのに適したこれらの任意の組み合せを有し得る。所望ならば、第2の
記憶装置47およびデジタル記憶装置49を省くことができる。第2の記憶装置47は、
任意の適切な種類のアナログ方式またはデジタル方式の番組記憶装置(例えば、ビデオカ
セットレコーダ、デジタル多用途ディスク、(DVD)など)であり得る。番組録画機能
およびその他の機能は、制御回路42で制御することができる。デジタル記憶装置49は
、例えば、書き込み可能な光記憶装置(例えば、記録可能なDVDディスクを処理する能
力を有するDVDプレーヤ)、磁気記憶装置(例えば、ディスクドライブまたはデジタル
テープ)、または他の任意のデジタル記憶装置であり得る。
【0071】
メモリ63は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、
フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、このようなデバイスの組み合せなどの、制
御回路42用に番組ガイドアプリケーション命令および番組ガイドデータを格納するのに
適した任意のメモリまたは他の記憶装置であり得る。メモリ63はまた、映像をキャッシ
ュするのにも用いることができる。番組ガイドは、メモリ63中のリモートメディアサー
バ24により保存されているユーザディレクトリ59のコピーを格納することもできる。
番組ガイドは、例えば、ユーザディレクトリ59のコピーを番組ガイドデータストリーム
の一部として受信することができる。1つの適切なアプローチにおいて、ディレクトリ5
9が入力されるとき(例えば、ユーザが番組を録画するとき、ユーザが番組を消去すると
き、または、番組の格納期間が長くなり過ぎたため、リモートメディアサーバ24が番組
を自動消去するときなど)度に、ユーザディレクトリ59を番組ガイドに自動的にダウン
ロードすることができる。あるいは、番組ガイドは、ユーザディレクトリ59のコピーを
、番組ガイドサーバ25またはリモートメディアサーバ24から入手することもできる。
別の適切なアプローチを用いて、番組ガイドはユーザディレクトリ59をメモリ63内に
保存することができる。番組ガイドは、検索リクエストがリモートメディアサーバ24に
送信されるとき、メディアディレクトリ61に対するポインタを含み得る。
【0072】
図9のユーザテレビ機器22は、ユーザテレビ機器22とリモートメディアサーバ24
またはインターネットサービスシステム61との間の通信経路20を介した通信をサポー
トする通信デバイス51を有し得る。通信デバイス51も、ユーザテレビ機器22とロー
カルメディアサーバ29との間の通信をサポートし得る。通信デバイス51は、モデム(
例えば、任意のアナログ方式またはデジタル方式の標準的なセルラー方式またはケーブル
方式のモデム)、ネットワークインターフェースカード(例えば、イーサネット(R)カ
ード、トークンリングカード等)、または他の適切な通信デバイスであり得る。
【0073】
ユーザは、ユーザ入力装置46を用いてユーザテレビ機器22の動作を制御する。ユー
ザ入力装置46は、ポインティングデバイス、無線リモコン、キーボード、タッチパッド
、音声認識システム、ペンを用いたコンピュータデバイス、または他の任意の適切なユー
ザ入力装置であり得る。テレビを視聴するには、ユーザは、制御回路42に所望のテレビ
ジョンチャンネルを表示デバイス45上に表示するよう命令する。番組ガイド機能にアク
セスするには、ユーザは、双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される番組ガイドに
対して、メインメニューまたは他の所望の番組ガイド表示画面を生成して表示デバイス4
5上に表示するよう命令する。
【0074】
ユーザが(例えば、リモコン40上の「メニュー」キーを用いて)双方向テレビ番組ガ
イドにアクセスしたい旨を知らせると、番組ガイドは、適切な番組ガイド表示画面を生成
して、表示デバイス45上に表示する。図10の例示的メインメニュー画面100のよう
なメインメニュー画面を生成することができ、この画面は、ユーザに様々な番組ガイド機
能へのアクセスを提供する。メインメニュー画面は、様々な広告、ロゴなどを含み得る。
【0075】
図10の例示的メインメニュー画面100は、選択可能な番組ガイド機能106のメニ
ュー102を含む。所望ならば、選択可能な機能106は、機能の種類別に分けてもよい
。メニュー102では例えば、番組ガイドオプション106は3つの縦列に分かれている
。「TVガイド」という名前の列は、リスト項目に関連する機能用の列であり、「MSO
ショーケース」という名前の列は、複数のシステムオペレータ(MSO)に関連する機能
用の列であり、「視聴者サービス」という名前の列は、視聴者に関連する機能用の列であ
る。ユーザが、メニュー102から上記の機能を選択すると、双方向テレビ番組ガイドは
、特定の番組ガイド機能についての表示画面を生成し得る。
【0076】
メインメニュー画面100は、選択可能な広告108を1つ以上含み得る。選択可能な
広告108は例えば、ペイパービュー番組についてのテキスト広告およびグラフィックス
広告を含み得る。ユーザが選択可能な広告108を選択すると、番組ガイドは、情報(例
えば、ペイパービュー情報)を表示するか、またはその広告の内容に関連する他のアクシ
ョンをとり得る。所望ならば、選択可能な広告バナー110に示すように、テキストのみ
の広告を提示することもできる。
【0077】
メインメニュー画面100はまた、他の画面要素も含み得る。例えば、製品ブランドロ
ゴグラフィックス112のような製品ブランドロゴグラフィックスを用いて番組ガイド製
品のブランドを提示することができる。例えば、サービスプロバイダロゴグラフィックス
114のようなサービスプロバイダロゴグラフィックスを用いて、テレビサービスプロバ
イダについての詳細情報(identity)を提示することもできる。時計表示領域1
16に現在時刻を表示することができる。さらに、番組ガイドがメッセージング機能をサ
ポートしている場合、インジケータグラフィックス118のようなインジケータグラフィ
ックスを用いて、ケーブルオペレータからのユーザのためのメールが来ていることをユー
ザに伝えることができる。
【0078】
双方向テレビ番組ガイドの1つの機能は、ユーザにテレビ番組リスト項目を見る機会を
与えることであり得る。ユーザは、例えば強調表示領域120を番組リスト項目(例えば
、「映画」オプション)に関連する所望の番組ガイドオプション上に位置決めすることに
より、番組リスト項目を見たい旨を知らせることができる。番組ガイドはまた、ユーザが
リモコン40上の適切なキー(例えば、「ガイド」キー)を押したときに、番組リスト項
目を提示することもできる。ユーザがテレビ番組リスト項目を見たい旨を知らせると、番
組ガイドは、番組ガイド配信設備16により提供されるデータストリームから、サーバ2
5から、またはメモリ63から番組リスト項目データを入手し、適切な番組リスト項目を
生成してモニタ45上に表示することができる。番組リスト項目画面は、1つ以上の分類
基準(例えば、番組カテゴリなど)に従って分類された番組リスト項目のグループまたは
リストを1つ以上含み得る。
【0079】
番組リスト項目画面は、ユーザが視聴している番組の全体または一部にオーバーレイさ
れ得る。リスト項目もオーバーレイされ得、そうでない場合は、「ブラウズ」モードの番
組と同じ画面上に配置され得る。番組ガイドは、例えば、複数のカテゴリ(例えば、映画
、スポーツ、子供向けなど)に応じて、時間別、チャンネル別のリスト項目を見る機会を
ユーザに与えることができ、または、ユーザがタイトル別のリスト項目を検索することを
可能にする。番組リスト項目は、任意の適切なリスト、表、グリッド、または他の適切な
表示構成を用いて提示され得る。所望ならば、番組リスト項目表示画面は、選択可能な広
告、製品ブランドロゴグラフィックス、サービスプロバイダブランドグラフィックス、時
計、または他の任意の適切なインジケータもしくはグラフィックスを含むことができる。
【0080】
ユーザは、例えばメニュー102から選択可能な機能を選択することにより、時間別、
チャンネル別、またはカテゴリ別の番組リスト項目を見たい旨を示し得る。それに応答し
て、番組ガイドは、番組リスト項目を適切なリスト項目表示画面で示すことができる。図
11a、図11b、および図11cは、時間別、チャンネル別、およびカテゴリ別の番組
リスト項目をそれぞれ表示したものを示す。図11a、図11b、および図11cの番組
リスト項目表示画面130、135、および140は、現在の番組リスト項目150を強
調表示する強調表示領域151を含むことができる。ユーザは、ユーザ入力装置46を用
いて適切なコマンドを入力することにより、強調表示領域151を位置決めすることがで
きる。例えば、ユーザ入力装置46にキーパッドがある場合、ユーザは、上下および左右
矢印キーを用いて強調表示領域151を位置決めすることができる。リモコン40上の矢
印キーを用いて強調表示領域151を位置決めすることにより、リモート番組リスト項目
を上下左右にパンすることもできる。あるいは、タッチスクリーン、トラックボール、音
声認識システム、ペンを用いたコンピュータデバイス、または他の適切なデバイスを用い
て、強調表示領域151を移動させ、または強調表示領域151を用いずに番組リスト項
目を選択してもよい。さらに別のアプローチにおいて、ユーザは、音声リクエスト認識シ
ステム内のテレビ番組リスト項目に話し掛けてもよい。これらの番組リクエスト項目の選
択方法は例示的なものに過ぎない。所望ならば、番組ガイド中の番組リスト項目または他
のアイテムを選択するための他の任意の適切なアプローチを用いてもよい。
【0081】
番組ガイドは、他の時間またはチャンネルについての番組リスト項目を見る機会をユー
ザに与えることができる。ユーザは、例えば(図11aに示すように番組リスト項目が時
間別に提示されている場合に)左右矢印キーを用いて時間枠を変更するか、または(図1
1bに示すように番組リスト項目がチャンネル別に提示されている場合に)チャンネルを
変えることにより、他の時間またはチャンネルについてのリスト項目にアクセスしたい旨
を知らせることができる。このような知らせに応答して、番組ガイドは、例えば番組リス
ト項目をスクロールまたはページ表示(page)して、さらなる番組リスト項目を表示
することができる。
【0082】
また、図11a、図11b、および図11cの番組リスト項目画面は、リモートメディ
アサーバ24またはローカルメディアサーバ29により録画されたかまたは録画希望番組
として選択された番組のリスト項目も含むことができる。録画された番組は、例えばリス
ト項目の一番上に表示され得る。録画予定番組は、通常のリスト内の位置に表示され得、
所望ならば、録画予定番組であることを示すアイコンを付けることができる。図11aは
、例えば、「I Love Lucy」が1999年6月5日の10:30PMに録画さ
れる予定であることを示すリスト項目を示す。この「I Love Lucy」のリスト
項目は、そのリスト項目が録画予定番組のリスト項目であることを示すアイコン299を
有する。図11bは、例えば、1999年6月1日の11:00に録画された「Satu
rday Night Live」というコメディ番組の録画されたコピーについてのコ
メディ番組リスト項目を示す。図11cは例えば、1999年5月31日の9:00PM
に録画された「Perfect Body」という映画の録画されたコピーについての映
画リスト項目を示す。
【0083】
図11a、図11b、および図11cは、録画済み番組および録画予定番組についての
リスト項目の表示形式が、通常の番組のリスト項目の表示形式と少し異なっている様子を
示す。例えば、録画される番組の実際の録画日または録画予定日が表示されている。所望
ならば、他の任意の適切なアプローチを用いて、録画済み番組または録画予定番組のいく
つかのリスト項目を示してもよい。このようなリスト項目は、通常の番組リスト項目では
ないことを示すよう、異なる色、異なるフォント、影付き、アイコンまたは他の任意の効
果を有する。あるいは、このようなリスト項目は、番組リスト項目画面から省くこともで
きる。
【0084】
番組ガイドは、ペイパービュー番組リスト項目を見る機会をユーザに与えることもでき
る。ユーザは、例えば、図10のメインメニュー102の画面上の機能である「PPV時
間」を選択することにより、ペイパービュー番組リスト項目を見たい旨を知らせることが
できる。それに応答して、図12aの画面203の時間別のペイパービューリスト項目に
示すように、番組ガイドは時間別のペイパービューリスト項目を表示することができる。
他のリスト項目画面の場合も、ユーザは画面をスクロールアップおよびスクロールダウン
してさらなるチャンネルのペイパービュー番組リスト項目を見ることができる。ユーザは
、右向きの矢印を用いることによりさらなる時間枠の番組リスト項目を見ることができる

【0085】
番組ガイドは、ペイパービュー番組リスト項目をタイトル別に見る機会をユーザに与え
ることもできる。ユーザは、例えば図10のメインメニュー102から選択可能な機能で
ある「PPVタイトル」を選択することにより、ペイパービュー番組リスト項目をタイト
ル別に見たい旨を知らせることができる。それに応答して、番組ガイドは、図12bの画
面211のタイトル別ペイパービュー番組リスト項目に示すように、ペイパービュー番組
リスト項目をタイトル別に表示することができる。番組ガイドは、選択可能な広告を(例
えば左向きの矢印を用いることにより)強調表示する機会をユーザに与えることができる

【0086】
双方向番組ガイドは、例えば「フリップ」表示領域または「ブラウズ」表示領域をテレ
ビ番組にオーバレイすることにより、ユーザがテレビ番組項目を見ながら番組リスト項目
を見ることを可能にする。図13aは、ユーザがテレビチャンネルを変えるたびに番組ガ
イドが表示し得る例示的なフリップ表示200を示す。このフリップ表示は、現在の番組
に関連する情報(例えば、番組タイトル210、放送時間215、現在のチャンネル番号
216、および現在のチャンネルのコールサイン225)を含み得る。また、このフリッ
プ表示は、複数のグラフィックス(例えば、ブランドロゴ230、広告主グラフィック、
チャンネルロゴグラフィック、メールインジケータ、選択可能な広告または他の任意の適
切なグラフィック)も含み得る。番組の格付けも表示することができる。所望ならば、ブ
ランドロゴ230を選択可能な情報アイコンと取り替えるかまたは一緒に用いることがで
きる。ユーザは例えば、リモコン40上の「情報」キーを押して、フリップ表示200に
現在表示されている番組についての別の番組情報を入手することができる。
【0087】
また、フリップ表示200は、現在の番組の格付けを表示する格付けインジケータ22
7を含むこともできる。番組ガイドが視聴制限機能を提供する場合、番組ガイドを用いる
ことにより、ユーザが新しいチャンネルにチューニングするたびにその番組の格付けを調
べて、その番組がユーザが前もって設定した視聴制限設定項目を満たしているかどうかを
判定することができる。番組の格付けが視聴制限設定項目を満たしていない場合は、番組
ガイドは例えば、番組映像の無いフリップバナーのみを表示して、視聴制限コードの入力
を促す。
【0088】
図13bは、ユーザが(例えば、リモコン40上の「ブラウズ」キーを用いて)所与の
時間枠に番組リスト項目をブラウジングしたい旨を知らせたときに番組が表示し得る例示
的な「ブラウズ」オーバーレイまたは「ブラウズ」表示を示す。ユーザは、例えばリモコ
ンの矢印キーを用いて、番組リスト項目をブラウジングすることができる。フリップ表示
とは異なり、ブラウズ表示では、ユーザは他のチャンネルまたは他の時間に再生される番
組の情報をブラウジングしながら、特定のチャンネル(例えば、チャンネル178)の番
組を見続けることができる。
【0089】
図13aおよび図13bでは、フリップオーバーレイおよびブラウズオーバーレイを、
オーバーレイの左にブランドロゴを表示して図示している。例えばユーザが番組リスト項
目をブラウジングするかまたはチャンネル間をフリップするにつれて、ブランドロゴは異
なる広告主を宣伝することもできる。ユーザがオーバーレイまたはバナーを所定の時間表
示する場合、これらのロゴを同じオーバーレイまたは同じバナー内で変化させることがで
きる。ロゴは、例えばロゴ広告のリストを通じて自動的に循環し、リスト内の各広告が表
示されてからまた最初の広告にもどることができる。また、ブランドロゴを、テキストを
用いた広告に取り替えることもできる。
【0090】
上記および他のやり方でテレビ番組編成および番組ガイドデータにアクセスする機会を
ユーザに与えるのに加えて、番組ガイドは、番組をオンデマンドでリモートメディアサー
バ24またはローカルメディアサーバ29に録画して、録画済みの番組または録画希望番
組として選択された番組のリスト項目またはディレクトリを見て、リモートメディアサー
バ24またはローカルメディアサーバ29から映像および関連する番組ガイドデータをオ
ンデマンドで再生する機会をユーザに与えることができる。また、番組ガイドは、シリー
ズものの番組または他の番組分類(例えば、ペイパービューパッケージ)を録画する機会
をユーザに与えることもできる。ユーザにシリーズものの番組を録画する機会を与える番
組ガイドシステムについては、例えば、同時出願された、Knudsonらによる米国特
許出願第______号(弁理士受付番号:No.UV−56)に記載がある。本明細書
中、同出願の全体を参考のため援用する。ユーザは、例えば番組を視聴中または番組のリ
スト項目を強調表示した後にリモコン40上の「録画」キーを押すことにより、番組また
は番組グループをオンデマンドで録画したい旨を知らせることができる。
【0091】
図14aおよび図14bは、ユーザがリモートメディアサーバ24またはローカルメデ
ィアサーバ29に番組を録画したい旨を知らせたときに、番組ガイドにより表示され得る
例示的なオーバレイ1331を示す。図14aに示すように、オーバレイ1331は、例
えばユーザが視聴している番組を録画したい旨を知らせたときに、表示され得る。あるい
は、図14bに示すように、例えばユーザがリスト項目を強調表示して(例えば、リモコ
ン40上の「録画」キーを押すことにより)そのリストされた番組を録画したい旨を知ら
せたときに、オーバーレイ1331を番組リスト項目表示画面にオーバーレイすることも
できる。オーバーレイ1331は、ユーザに(例えば、「はい」を選択することにより)
録画リクエストを確認するよう促し得る。ユーザに番組を録画する機会を提供するこれら
の方法は、例示的なものに過ぎず、他の任意の適切なアプローチを用いてよい。
【0092】
図14cおよび図14dは、例えば図14aおよび図14bのオーバーレイ1331に
取って替わることができる別の例示的なオーバーレイ1339を示す。あるいは、番組ガ
イドは、ユーザが図13aおよび図13bのオーバーレイ1331から「はい」を選択し
たときに、番組ガイドがオーバーレイ1339を表示することもできる。オーバーレイ1
339は、選択した番組をリモートメディアサーバ24に録画するための料金をユーザに
知らせる。また、オーバーレイ1339は、録画を確認またはキャンセルする機会をユー
ザに与えることもできる。
【0093】
オーバーレイ1339に表示される料金は、任意の適切なユーザ課金方式に基づき得る
。ユーザは、例えば、録画した数、番組の長さに基づいて請求されてもよいし、または一
定期間(例えば、一ヶ月に1回)内に録画を無制限に行うことのできる一律の加入者料金
で請求されてもよい。番組ガイド配信機器16は、料金および他の適切な番組ガイドデー
タ(例えば、タイトル、放送時間など)を、課金システム199に提供することができる
。課金システム199は、ユーザに送付される請求書を生成し得る、またはユーザの勘定
を借方に記入する。
【0094】
図14eは、例えばユーザが番組分類の一部である番組を選択したときに、番組ガイド
が表示し得る例示的なオーバーレイ1447を示す。オーバーレイ1447は、番組が番
組分類の一部(この実施例ではシリーズもの)であることをユーザに知らせ、ユーザにそ
の分類の番組を全て録画したいかどうかを確認するよう促すことができる。ユーザが「は
い」を選択すると、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29は、
その分類の番組を全て録画し得る。ユーザが「いいえ」を選択すると、番組ガイドは図1
4a、図14b、図14c、または図14dのオーバーレイ1331を表示して、今回の
放映分のみを録画することを確認するようユーザに促すことができる。
【0095】
番組ガイドは、ペイパービュー番組およびペイパービューパッケージを録画する機会ユ
ーザに与えることができる。図15aは、例示的なペイパービュー注文オーバーレイ37
0を示す。番組ガイドは、例えばユーザがペイパービュー番組リスト項目を強調表示して
、リモコン40上の「注文」キーまたは他の適切なキーを押したときに、ペイパービュー
注文オーバーレイ370を表示することができる。ペイパービュー注文オーバーレイ37
0は、注文情報374を表示して、ユーザに購入コードを入力することにより選択したペ
イパービュー番組を注文するよう促すことができる。ユーザは、例えばリモコン40上の
数字キーを用いて購入コードを入力し得、または、「キャンセル」機能376を選択する
ことにより購入をキャンセルして1つ前の画面に戻り得る。番組ガイドは、図15bの例
示的な注文確認オーバーレイ380を用いてペイパービュー注文を確認する機会をユーザ
に与えることもできる。所望ならば、番組ガイドは、ペイパービュー注文オーバーレイ3
70の代わりに図15bの注文確認オーバーレイ380を表示して、購入コードの入力を
ユーザに要求することなくペイパービュー番組を注文する機会をユーザに提供することも
できる。
【0096】
オーバーレイ370および380に表示される料金は、任意の適切なアプローチを用い
て設定され得る。料金は、例えば、ユーザがペイパービューを視聴するかまたは録画する
かに関係なく一定であり得る。あるいは、ペイパービュー番組を録画するだけである場合
に異なる料金をユーザに請求してもよい。別の適切なアプローチにおいて、ペイパービュ
ー番組の料金は、番組の長さに応じて異なり得る。さらに別の適切なアプローチにおいて
、ユーザは、所定の期間(例えば、一ヶ月)内に任意の量のペイパービューを録画するこ
とに対して一律の料金を支払い得る。料金は、番組ガイド配信機器16により課金システ
ム199へと提供され、ユーザに請求書が送付され得るか、またはそうでない場合はユー
ザの勘定を精算することができる。
【0097】
ユーザが、例えば図12aおよび図12bのペイパービュー番組リスト項目画面203
または211からパッケージリスト項目を選択することによりペイパービューパッケージ
を録画したい旨を知らせると、番組ガイドは、パッケージ注文画面(例えば、図17のパ
ッケージ注文画面811)を表示し得る。パッケージ注文画面811は、ユーザに購入コ
ードを入力するよう促す。ユーザが正しい購入コードを入力すると、番組ガイドは、番組
ガイド配信設備16または別の適切な配信設備からペイパービューパッケージを注文する

【0098】
図17に表示されているようなパッケージの料金は、任意の適切なアプローチを用いて
設定され得る。料金は、例えばユーザがパッケージ内の各ペイパービュー番組を視聴する
かまたはユーザが各番組を録画するかに関係なく一定であり得る。あるいは、ユーザが1
つ以上のパッケージ内のペイパービュー番組を録画した場合には、ユーザがそれらを視聴
した場合とは異なる料金を請求してもよい。別のアプローチにおいて、ペイパービュー番
組の料金は、パッケージ内の各番組の長さに応じて異なり得る。さらに別のアプローチに
おいて、ユーザは、所定の期間(例えば、一ヶ月)内にペイパービューをいくら録画して
も一律の料金を支払えばよい。料金は、番組ガイド配信機器16により課金システム19
9へと供給され、これによりユーザへ請求書を送付されるか、またはそうでない場合は、
ユーザの勘定が清算され得る。
【0099】
ユーザが番組または番組分類をリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサ
ーバ29に録画したい旨(そして可能ならば番組の録画を確認したいとの旨)を知らせる
と、番組ガイドは、録画リクエストを生成し、この録画リクエストは、通信デバイス51
(図9)により通信経路20または31を介して適切なリモートメディアサーバへと送信
される。録画リクエストは、例えばユーザが録画を希望している番組の識別子、ユーザの
識別子、そして、所望ならば、番組およびユーザに関連する他の任意の情報を含み得る。
ユーザが番組分類を録画したい旨を知らせると、リクエストは、分類識別子または構成す
る番組の番組識別子を含み得る。
【0100】
選択された番組または選択された分類内の番組が放送されるとき(このときに、録画希
望番組を選択してもよい)において、リモートメディアサーバ24またはローカルメディ
アサーバ29は、番組と任意の関連番組ガイドデータとを録画し得る。番組ガイドデータ
は、ポインタを用いて、番組と関連付けられたファイルとして格納され得る。選択された
番組の録画が開始すると、番組ガイドがユーザディレクトリのコピーを保存している場合
、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29は、ユーザディレクト
リ59のコピーを番組ガイドに提供し得る。あるいは、リモートメディアサーバ24また
はローカルメディアサーバ29は、ポインタをメディア記憶装置63上の番組位置に提供
することもできる。さらに別の適切なアプローチにおいて、ユーザディレクトリ59は、
リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29だけで保存され得、リク
エストがあり次第番組ガイドへと提供され得る。
【0101】
実際には、いくつかの番組にコピープロテクトを施すことが可能である。主設備12、
番組ガイド配信設備16、または別の配信設備は、例えばいくつかの番組を録画不可番組
として指定することができる。ユーザがコピープロテクトされている番組を録画したい旨
を知らせた場合、番組ガイドは、図16に示すようにその番組が録画不可である旨をユー
ザに伝えることができる。
【0102】
番組ガイドは、ユーザ用にリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ
29に録画されている番組のディレクトリまたは他のそのような番組リストにアクセスす
る機会をユーザに与えることができる。ユーザは、例えばリモコン40上の「ディレクト
リ」キーを押したりまたはメインメニュー107から「ディレクトリ」機能を選択したり
することにより、録画済み番組のディレクトリまたは録画済み番組リストにアクセスした
い旨を知らせることができる。図18aおよび図18bは、ユーザがリモートメディアサ
ーバ24またはローカルメディアサーバ29に録画した番組のディレクトリを見たい旨を
知らせた場合に、番組ガイドが表示することのできる例示的オーバーレイ320を示す。
図18aは、視聴者が見ているチャンネルの映像の一番上にオーバーレイされるオーバー
レイ320を示す。図18bは、番組リスト項目画面の一番上にオーバーレイされるオー
バーレイ320を示す。オーバーレイ320は、ユーザがリモートメディアサーバ24ま
たはローカルメディアサーバ29を用いて録画対象として選択した番組編成に関連するあ
らゆる情報を表示することができる。オーバーレイ320は、例えば録画された番組のチ
ャンネルおよびタイトル、録画が行われた日付および時間、または他の任意の適切な情報
を表示することができる。
【0103】
録画済み番組についての番組リスト項目は、チャンネル別、テーマ別、ユーザ別、また
は他の任意の適切な基準に従って分類され得る。実際に、録画済み番組についての番組リ
スト項目は、オーバーレイが表示される表示画面の種類に基づき、オーバーレイとして表
示され得る。例えば、図18bの場合、オーバーレイの下の表示画面が番組リスト項目を
時間別に表示しているため、リスト項目は時間別に表示されている。図18cでは、オー
バーレイの下の表示画面が映画のリスト項目のみを表示しているため、映画のカテゴリに
属する録画済み番組のリスト項目を示している。図18bおよび図18cは例示的なもの
であり、任意の適切な基準を用いてもよい。さらに、表示基準を用いてまたは番組リスト
項目をユーザの見ている映像の一番上にオーバーレイするときのテーマに基づいて、番組
リスト項目を表示することもできる。
【0104】
図18dは、ユーザがリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29
に録画した番組のディレクトリを見たい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示すること
のできる例示的なディレクトリ画面350を示す。ディレクトリ画面350は、オーバー
レイ320が表示するような番組関連情報を表示することができる。また、ディレクトリ
画面350は、選択可能な広告、サービスプロバイダロゴ、ブランドロゴ、広告バナーな
どの他の番組ガイド表示画面要素を含むこともできる。所望ならば、ディレクトリ画面3
50をオーバーレイとして表示し、本明細書中で述べるオーバーレイのうち任意のものを
表示画面として提示することができる。このような表示画面は、全画面表示画面または部
分的画面表示画面のどちらでもよい。部分的画面表示画面は、(例えば、現在のテレビチ
ャンネルを表示するための)縮小サイズの映像ウィンドウを含むことができる。
【0105】
別の適切なアプローチにおいて、ユーザが例えばリモコン40上の「ディレクトリ」キ
ーを押したりまたはメインメニュー102から「ディレクトリ」機能を選択すると、番組
ガイドはディレクトリメニューを表示し得る。図18eは、例示的なディレクトリメニュ
ー画面370を示す。ディレクトリメニュー画面370は、図18dに示すようなものだ
が、種々の方法でソートされた録画済み番組のディレクトリを見る機会をユーザに与える
ことができる。例えば、ユーザが「時間別」機能371を選択すると、番組ガイドは、番
組が録画された日付および時間に従って録画済み番組を並び替えたディレクトリを表示す
ることができる。例えば、ユーザが「映画」機能373、「スポーツ」機能375、「子
供向け」機能377、または「成人向け」機能379を選択すると、番組ガイドは、映画
、スポーツ、子供向け番組、または成人向け番組についての録画済み番組ディレクトリを
それぞれ表示し得る。リストしたカテゴリについては、予め決められていてもよいし、ま
たはユーザが録画した映画に基づいてもよい。例えば、ユーザが録画済みの映画しか有し
ていない場合、「映画」機能373のみを表示することができる。ユーザが録画済みの映
画および録画済みの子供向け番組を有する場合、「映画」機能373および「子供向け」
機能377を表示することができる。
【0106】
また、番組ガイドは、ユーザがメディアサーバを用いた録画希望番組として選択したが
まだ録画されていない番組のディレクトリを見る機会をユーザに与えることもできる。図
18fは、例えばユーザがディレクトリメニュー画面370から「ペンディングセレクシ
ョン」機能381を選択したときに、番組ガイドが表示し得る例示的なペンディング番組
ディレクトリ画面390を示す。
【0107】
図11a、11b、11c、12a、および12b(図18aおよび18b)のリスト
項目画面、オーバーレイ320、またはディレクトリ画面350もしくは390(図18
dおよび18f)に表示される情報は、任意の適切なアプローチを用いて番組ガイドによ
って入手され得る。例えば、番組ガイドは、全表示情報を有するユーザディレクトリ59
のコピーをメモリ49内に格納することができる。さらに別の適切なアプローチにおいて
、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29が、番組に関する利用
可能な全番組ガイドデータのごく一部(例えば、番組識別子およびポインタ)を有するユ
ーザディレクトリ59のコピーを保存している間、番組ガイドは、録画された番組に関連
する全ての番組ガイドデータ(例えば、番組リスト項目情報、インターネットリンク、ソ
フトウェアなど)を含むユーザディレクトリ59のコピーを保存することができる。さら
に別の適切なアプローチにおいて、番組ガイドは、ディレクトリ内の番組についての番組
ガイドデータを含むユーザディレクトリ59を保存することができる。あるいは、例えば
番組識別子しか有していないより小さなディレクトリを保存してもよく、番組ガイドは、
番組ガイド配信設備16または識別子に基づいた番組ガイドサーバ25から連続的に供給
される番組ガイドデータストリームから番組ガイドデータを入手することができる。さら
に別の適切なアプローチにおいて、リモートメディアサーバ24またはローカルメディア
サーバ29を用いてユーザディレクトリ59全体を保存し、番組ガイドにとってユーザデ
ィレクトリ59をオンデマンドで利用可能とすることもできる。上記の様々なアプローチ
は、例示的なものに過ぎず、所望ならば、ユーザディレクトリを保存し、ユーザにユーザ
ディレクトリへのアクセスを提供するための任意の適切なアプローチを用いてもよい。
【0108】
ユーザがリモートメディアサーバ24に録画された番組の再生を選択すると、番組ガイ
ドは、その番組の再生にかかる料金をユーザに知らせ、再生を確認するようユーザを促す
ことができる。図19は、このような料金を通知し、ユーザに再生を確認するよう促す例
示的なオーバーレイ1901を示す。オーバーレイ1901内に表示される料金は、任意
の適切なアプローチを用いて決定され得る。ユーザは、1回の再生に対して一律の料金で
請求され得る。あるいは、ユーザは選択された番組の長さに応じて請求されてもよい。別
の適切なアプローチにおいて、ユーザは、定期的に(例えば、月ごとに)一律の料金を支
払うことによりユーザが無制限に再生を行うことを可能にするサービスに加入することが
できる。さらに別の適切なアプローチにおいて、番組を所定の量だけ再生することに対し
、ユーザに一律の料金を請求することができる。料金は、番組ガイド配信機器16から課
金システム199に提供され、ユーザに請求書を発行するか、またはそうでない場合はユ
ーザの勘定を精算することができる。
【0109】
ユーザがリスト項目を選択してそのリスト項目に関連する番組を再生したい旨を知らせ
る(そして必要な場合、その再生を確認する)と、番組ガイドは、リモートメディアサー
バ24またはローカルメディアサーバ29に対して再生リクエストを発行することができ
る。所望ならば、番組をコマーシャル無しで再生することができる。番組ガイドは、例え
ば設定画面から「コマーシャルをスキップする」オプションを設定する機会をユーザに与
えることができる。あるいは、ユーザは、コマーシャルを早送りすることもできる。
【0110】
所望ならば、番組ガイドは、再生リクエストではなく検索リクエストをリモートメディ
アサーバ24に発行することができる。リクエストされた番組の検索および再生の両方を
行うようリモートメディアサーバ24に指示する再生リクエストと対照的に、検索リクエ
ストは、即座に再生する必要がない。それよりもむしろ、リクエストされた番組は、記憶
装置15から検索され、ユーザテレビ機器22へと提供され得る。「検索リクエスト」は
、本明細書中で用いられるように、番組ガイドと、ユーザが検索したい番組を指定するリ
モートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29との間の情報のやり取りを
可能にするあらゆるコマンド、リクエスト、メッセージ、リモートプロシージャコール、
オブジェクトを用いた通信、または他の任意の種類のプロセス間通信またはオブジェクト
間通信を意味するものとして意図されている。次いで、検索された番組は、メモリ44(
図6)、デジタル記憶装置31(図6)、第2の記憶装置32(図6)、またはローカル
メディアサーバ29(図6)に格納され得る。ユーザが、検索され、ローカルに格納され
ている番組を見たいと希望する場合、ユーザテレビ機器20にその番組を再生するよう指
示することができる。検索された番組がローカルメディアサーバ29に格納されている場
合、ユーザテレビ機器は、その番組を検索して再生するか、またはローカルメディアサー
バ29に直接再生するようリクエストすることができる。
【0111】
番組ガイドは、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29で録画
した番組についてのさらなる情報を見る機会をユーザに与えることができる。図20は、
ユーザがリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29で録画した番組
についての情報を見たい旨を知らせたときに表示され得る例示的な全情報画面161を示
す。全情報画面161は、例えばユーザが録画済み番組のディレクトリまたは他の録画済
み番組リスト内の番組リスト項目を強調表示してリモコン40上の「情報」キーを押した
ときに表示され得る。
【0112】
全情報画面161は、録画された番組についての簡単な説明を表示することができる情
報ウィンドウ162を含み得る。情報ウィンドウ162内に表示される情報は、番組が録
画される際にリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29によって格
納され得るか、番組が録画される際に番組ガイドによって格納され得るか、全情報画面1
61が表示される際に番組ガイドにより検索され得るか、または他の任意の適切なアプロ
ーチを用いて番組ガイドにより入手され得る。
【0113】
番組ガイドは、ユーザが以前にリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサ
ーバ29に録画した番組をオンデマンドで再生する機会をユーザに与えることができる。
リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29は、番組ガイドが生成す
る再生リクエストに応答して、オンデマンドで番組を再生することができる。「再生リク
エスト」は、本明細書中で用いられるように、番組ガイドと、ユーザが再生したい番組を
指定するメディアサーバとの間の情報のやり取りを可能にするあらゆるコマンド、リクエ
スト、メッセージ、リモートプロシージャコール、オブジェクトを用いた通信、または他
の任意の種類のプロセス間通信またはオブジェクト間通信を意味するものとして意図され
ている。番組ガイドは、ユーザが録画されている番組を見たい旨を知らせたときに、再生
リクエストを生成することができる。ユーザは、例えばディレクトリまたはリスト内のリ
スト項目を強調表示して、リモコン40上の「再生」キーを押すことにより、録画されて
いる番組を見たい旨を知らせることができる。
【0114】
ユーザが録画されている番組を見たい旨を知らせると、番組ガイドは、再生リクエスト
を生成し、この再生リクエストは、通信デバイス51から通信経路20または31を介し
てリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29へと送信される。再生
リクエストは、例えばユーザが再生を希望する番組の識別子、ユーザの識別子などを含み
得る。再生リクエストは、例えば番組ガイドがユーザディレクトリ59またはユーザディ
レクトリ59のコピーを保存する場合、記憶装置15のメディアディレクトリに対するポ
インタを含み得る。リモートメディアサーバ24は、リクエストされた番組を記憶装置1
5から検索し、検索した番組を配信機器21へと提供し、これにより、その番組は適切な
映像信号(例えば、NTSC映像、MPEG−2など)として配信される。ローカルメデ
ィアサーバ29は、リクエストされた番組を記憶装置37から検索し、検索した番組を適
切な映像信号(例えば、NTSC映像、MPEG−2など)としてユーザテレビ機器22
に提供することができる。リクエストされた番組がこれから再生される番組である場合、
配信機器21は、その番組をリアルタイムで配信する。リクエストされた番組を単に検索
するだけの場合、配信機器21は、その番組を圧縮形式で(例えば、圧縮映像ファイルと
して)ユーザテレビ機器21へと送信することができる。
【0115】
また、リモートメディアサーバ24は、録画された番組と関連するあらゆる録画済み番
組ガイドデータを検索し、検索したデータを配信機器21または番組ガイドサーバ25に
提供することもでき、これにより、番組ガイドによる検索データへのアクセスが可能とな
る。あるいは、リモートメディアサーバ24は、検索したデータを直接番組ガイドに提供
することもできる。ローカルメディアサーバ29は、データを通信経路29を介してユー
ザテレビ機器22に提供することができる。番組ガイドは、検索された番組ガイドデータ
にアクセスし得、ユーザに番組ガイドデータを提示し、これにより、ユーザは、再生中、
番組が最初に放送されたときと同じようにデータとの対話(interact)を行うこ
とができる。例えば、関連番組データが番組が初回に放送されたときにユーザがアクセス
することのできたコンピュータソフトウェアである場合、ユーザがそのソフトウェアにア
クセスしたいとのユーザからの通知に応答して、そのソフトウェアを番組ガイドによりダ
ウンロードすることができる。
【0116】
そのソフトウェアは、再生中にユーザがそのソフトウェアにアクセスすることができる
ように、例えばデジタル記憶装置49に格納され得る。このようなソフトウェアの例とし
ては、ユーザが番組中に宣伝される物品を注文することが可能なショッピングアプリケー
ションのような双方向テレビアプリケーションなどがあり得る。
【0117】
格納可能な番組ガイドデータの別の例としては、録画された番組と関連付けられるイン
ターネットリンクがある。このリンクは、リモートメディアサーバ24またはローカルメ
ディアサーバ29を用いて検索され、ユーザが番組を再生しているときに番組ガイドを用
いてダウンロードされ得る。番組ガイドは、番組ガイド表示画面またはオーバーレイにリ
ンクを表示することができる。インターネットリンクは、例えば、再生中に番組の一番上
に表示されるオーバーレイとして表示され得る。番組ガイドは、インターネットリンクを
選択し、これにより、番組ガイドにウェブブラウザを起動するよう指示する機会をユーザ
に与えることができる。
【0118】
番組ガイドは、番組および番組ガイドデータに視聴制限をかける機会をユーザに与える
ことができる。番組ガイドは、例えば視聴制限コードおよび視聴制限基準(例えば、格付
け、タイトル、チャンネルなど)を設定する機会をユーザに与えることができる。ユーザ
がリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29から番組を録画または
再生したい旨を知らせると、番組ガイドは、例えばユーザディレクトリに格納されている
番組の特性(例えば、格付け、タイトル、チャンネルなど)と視聴制限基準とを比較し得
る。番組が視聴制限基準を満たさない(例えば、格付けが成人向けであるなど)場合、番
組ガイドは、ユーザに視聴制限コードの入力を促す。適切な視聴制限コードが入力された
ときのみに、番組ガイドは、ユーザが番組を録画または再生することを可能にすることが
できる。図21は、番組ガイドがテレビチャンネルまたは番組ガイド表示画面上に表示し
てユーザに視聴制限コードの入力を促すことができる例示的オーバーレイ2111を示す
。図21は、番組ガイドが好ましくない番組の放送を中断している(black out
)テレビチャンネル上にオーバーレイ2111を表示している様子を示す。
【0119】
番組ガイドは、ユーザに録画済み番組のVCRのような操作を提供することができる。
リモコン40は、典型的なアナログビデオカセットレコーダ上にあるボタンに類似するキ
ーを有し得る。別の適切なアプローチにおいて、ユーザ入力装置46(図9)は、キーに
VCRと類似の機能をマッピングしたキーボードを有し得る。あるいは、ユーザは、この
ような機能に対応する画面上の機能を選択することもできる。ユーザに録画済み番組のV
CRのような操作を提供する他の任意の適切なアプローチを用いてもよい。ユーザは、(
例えば、リモコン40上の適切なキーを押すことにより)行いたい操作を番組ガイドに知
らせることにより、例えば番組の一時停止、停止、巻き戻し、早送りまたは再生を行うこ
とができる。
【0120】
上記の機能は、例えばオンデマンド番組編成を部分的または全てデジタル記憶装置49
(図9)にダウンロードすることにより、番組ガイドを用いてローカル的に行われ得る。
あるいは、番組ガイドは、ユーザ入力に応答して適切なリクエスト(例えば、早送りリク
エスト、巻き戻しリクエスト、スキップリクエスト、および一時停止リクエスト)をリア
ルタイムで生成することもできる。このようなリクエストは、リモートメディアサーバ2
4またはローカルメディアサーバ29に送信して処理することができる。録画済み番組の
VCRのような操作のリクエストは、本明細書中で用いられるように、番組ガイドと、ユ
ーザが操作したい番組を指定するメディアサーバとの間の情報のやり取りを可能にするあ
らゆるコマンド、リクエスト、メッセージ、リモートプロシージャコール、オブジェクト
を用いた通信、または他の任意の種類のプロセス間通信またはオブジェクト間通信で行う
ことを意味するように意図されている。
【0121】
図22は、ユーザにリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29に
録画されている番組のVCRのような操作を提供する例示的なオーバーレイ2201を示
す。ユーザが例えばリモコン40上の適切なキーを押すなどして映像を停止、再生、早送
り、巻き戻し、または一時停止したい旨を知らせると、番組ガイドは、どのキーが押され
たのかを知らせ得る。例えば、ユーザが映像を早送りすると、番組ガイドはオーバーレイ
2201の一部である「早送り」ボタンを強調表示し得る。
【0122】
また、番組ガイドは、番組をリアルタイムでキャッシュする機会をユーザに与えること
ができる。この機能は、例えばユーザが番組が放送されている部屋から一時的に退席しな
ければならない場合などに見逃し得る番組の一部を見ることを可能にする。ユーザは、視
聴を中断する場合、例えばリモコン40上の「一時停止」キーを押すことにより、番組を
リモートメディアサーバ24に録画したい旨を知らせることができる。番組ガイドは、例
えば図23に示すように番組をキャッシュするのにかかる料金をユーザに知らせ、録画し
てもよいか確認するようユーザに促すことにより、応答することができる。ユーザが一旦
録画を確認してしまうかまたは録画に料金がかからない場合、番組ガイドはリモートメデ
ィアサーバ24に録画リクエストを発行することができる。その時点から、リモートメデ
ィアサーバ24は番組の録画を開始し、番組が終了するまで録画を継続することができる
。視聴の中断が終了する(例えば、ユーザが席に戻ってきた)と、ユーザは、番組の続き
を見たい旨を知らせ得る。リモートメディアサーバ24は、放送中の番組が終了するまで
放送中の番組の残りの部分をキャッシュし続けながら、キャッシュされた番組のコピーを
再生することができる。ユーザは、例えば早送りなどにより、コマーシャルの間または興
味のない部分が進行している間に放送中の番組に追い付くことができる。
【0123】
ユーザが、リアルタイムでキャッシュされている番組を、ユーザが録画を開始した時点
よりも前の時点まで「巻き戻し」したい旨を知らせた場合、リモートメディアサーバ24
は、記憶装置15を調べてその番組を録画したユーザが他にいないかまたはそうでない場
合はその番組がまだ利用可能かどうかを確認することができる。利用可能な番組のコピー
が他に無い場合、ユーザは、ユーザが録画を開始した時点までしか巻き戻しできなくなり
得る。所望ならば、リモートメディアサーバが、自動的にキャッシュをするかまたはそう
でない場合は全ての現在の番組、視聴中の番組、もしくは特定の加入者層向けの番組を一
時的に録画することにより、ユーザまたは加入者に、このようなキャッシュされた番組ま
たは録画済み番組をVCRと全く同様に操作できる能力を与えることができる。所望なら
ば、ローカルメディアサーバ29も同様のやり方で番組をキャッシュすることができる。
【0124】
また、番組ガイドは、リモートメディアサーバ24およびローカルメディアサーバ29
の格納内容を管理する機会をユーザに与えることもできる。番組ガイドは、例えば、もは
や不要な番組を消去する機会をユーザに与えることができる。ユーザは、例えば録画済み
番組のリスト項目を強調表示してリモコン40上の「消去」キーを押すか、全情報画面1
61(図20)の機能159のような番組ガイド表示画面の画面上機能を選択するか、あ
るいは他の任意の適切なアプローチを用いることにより、番組を消去したい旨を知らせる
ことができる。ユーザが録画済み番組を消去したい旨を知らせると、番組ガイドは、消去
リクエストを生成し得、この消去リクエストは、通信デバイス51によりリモートメディ
アサーバ24またはローカルメディアサーバ29に送信される。消去リクエストは、任意
の適切なリクエスト、メッセージ、オブジェクトを用いた通信、リモートプロシージャコ
ールなどであり得る。
【0125】
リモートメディアサーバ24(世帯が同じまたは異なるユーザ向け)またはローカルメ
ディアサーバ29(世帯が同じユーザ向け)は、消去リクエストを受信すると、この選択
された番組のコピーをリクエストしたユーザが2人以上いるかどうかを判定し得る。その
番組の録画をリクエストしたユーザが1人しかいない場合、リモートメディアサーバ24
は、消去対象として選択された番組を格納している記憶装置に消去コマンドを発行し得る
。適切な記憶装置は、選択された番組を自身のメディア記憶装置63(図4)から消去し
、それに応じてメディアディレクトリ61およびユーザディレクトリ59が更新される。
その番組の録画をリクエストしたユーザが2人以上いる場合、リモートメディアサーバ2
4は、その番組のエントリをユーザディレクトリ59から消去し得る。番組ガイドがユー
ザディレクトリ59を保存している場合、番組ガイドはその番組のエントリを消去し得る
。ローカルメディアサーバも、同様のやり方で番組を消去することができる。
【0126】
所望ならば、リモートメディアサーバ24およびローカルメディアサーバ29は、番組
を自動的に消去することができる。これは、例えば、ある番組へのユーザからのアクセス
が所定の期間無かった場合に行うことができる。また、リモートメディアサーバ24およ
びローカルメディアサーバ29は、リアルタイムでキャッシュされている番組の一部を自
動的に消去することもできる。例えば、リアルタイムでのキャッシングでは録画は10分
間に限られるため、ユーザが巻き戻しできる録画量も限られ得る。リモートメディアサー
バ24は、例えば、ユーザに送られる番組を物理媒体に移動させることができる。別の適
切なアプローチでは、全てのユーザが番組を見終わってから番組を消去する。サーバ29
またはサーバ24上に番組を録画する料金をユーザに請求することができる。ユーザに料
金を請求する場合、ユーザに、記憶装置の使用量、録画された番組の長さ、再生された番
組の長さ毎について請求してもよいし、または一律の料金で請求してもよい。
【0127】
番組ガイドは、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29から番
組を録画または再生する方式について様々な設定項目を設定する機会をユーザに与えるこ
とができる。ユーザが例えばメインメニュー102から「設定」機能を選択することによ
りこれらの機能を設定したい旨を知らせた場合、番組ガイドは、設定画面を表示すること
ができる。図24は、例示的な設定画面2401を示す。
【0128】
図24に示すように、ユーザは、音声言語、音声形式、および映像形式を設定すること
ができる。これらの形式でユーザテレビ機器22は番組を再生することができる。ユーザ
は、例えば左右方向の矢印を用いることにより設定項目を変更することができる。ユーザ
は、例えば上下方向の矢印を用いることにより設定項目を変更することができる。適切な
音声形式としては、モノラル音声、ステレオ音声、サラウンド音声などがあり得る。適切
な映像形式としては、通常のテレビジョン、高品位テレビジョン(HDTV)、ワイド画
面、ナロー画面などがあり得る。また、ユーザは、番組を再生する際の音声言語を選択す
ることが可能である場合、デジタル音声トラック上で言語を選択することもできる。
【0129】
番組ガイドは、選択された言語、音声形式、および映像形式を録画リクエスト内に有し
得る。リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29は、これらの形式
が番組と関連する番組データの一部として利用可能な場合、これらが示す形式および言語
でのみ番組を録画し得る。あるいは、番組ガイドは、選択された言語、音声形式、および
映像形式を再生リクエスト内に有することもできる。リモートメディアサーバ24または
ローカルメディアサーバ29は、利用可能な映像形式および音声形式ならびに言語を全て
用いて番組を録画し、リクエストがあったときに選択された形式および言語(またはあら
ゆるデフォルト形式またはデフォルト言語)のみで番組を再生することができる。
【0130】
また、番組ガイドは、ユーザが「スーパー番組」を定義することを可能にする。スーパ
ー番組とは、ガイドが指定された順番で連続的に再生する番組または番組のセグメントの
シーケンスのことである。双方向テレビ番組ガイドを用いてスーパー番組をデジタル記憶
装置に録画することについては、例えば、上述したHassellらによる米国特許出願
第09/157,256号に記載がある。ユーザは、例えばユーザ入力装置46を用いて
適切なコマンドを入力することにより、番組ガイドのスーパー番組機能にアクセスしたい
旨を知らせることができる。ユーザ入力装置46が図8のリモコン40のようなリモコン
である場合、ユーザは、例えばディレクトリリスト項目画面350(図18d)内の番組
リスト項目を強調表示した後、リモコン40上の「スーパー」キーを用いるか、または、
番組リスト項目を選択するときに番組ガイドが提供する番組ガイド表示画面からもしくは
画面上のオプションリストから画面上の「スーパー番組」オプションを選択することがで
きる。
【0131】
また、番組ガイドは、スーパ番組に名前を付けてそれらをリモートメディアサーバ24
、ローカルメディアサーバ29、またはオプションのデジタル記憶装置49に格納する能
力をユーザに提供することもできる。名前の付いたスーパー番組のエントリは、リモート
メディアサーバ24、ローカルメディアサーバ29、または番組ガイドが保存するユーザ
ディレクトリ内に保存され、番組のディレクトリエントリをリストする任意の適切な画面
(例えば、図18dのディレクトリ画面350)で表示され得る。あるいは、番組ガイド
は、スーパー番組のリスト項目をスーパー番組ディレクトリ画面(すなわち、スーパー番
組リスト項目をリストする専用のディレクトリ画面)内にリストすることもできる。例え
ば、ディレクトリ画面350が番組ガイドにより表示されている場合、番組ガイドは、名
前の付いたスーパー番組を選択する機会をユーザに提供することができる。
【0132】
ユーザが名前の付いたスーパー番組を選択すると、番組ガイドは、スーパー番組画面を
生成して、その画面を表示デバイス45上に表示することができる。また、番組ガイドは
、スーパー番組機能を行うためのオプション(例えば、スーパー番組の再生、転送、また
は編集)を画面上にリストしたものをユーザに提供することもできる。ユーザがスーパー
番組を定義したい旨を知らせると、番組ガイドは、スーパー番組画面を生成して、その番
組を表示デバイス45上に表示する。図25aおよび図25bは、例示的なスーパー番組
画面130を示す。
【0133】
スーパー番組画面130は、3つの領域で編成され得る。領域131は、リモートメデ
ィアサーバ24、ローカルメディアサーバ29、デジタル記憶装置49、またはこれらの
任意の組み合せを用いて録画した番組のディレクトリを表示する。領域132は、スーパ
ー番組シーケンスを表示する。映像フィードバック領域137は、スーパー番組に含まれ
る番組の一部を表示する。ユーザが録画できる時間を制限するアプローチの場合、録画可
能な時間の残量を表示して、例えば、リモートメディアサーバ24またはローカルメディ
アサーバ29で録画することのできる時間があとどれくらい残っているかをユーザに知ら
せることができる。
【0134】
上記のスーパー番組画面130の3つの領域は、必要なときにだけ提示され得る。例え
ば、番組ガイドが録画済み番組を選択する機会をユーザに与えるときのみに領域131を
表示することができる。ユーザが番組を選択したあとは、領域131を消去することがで
き、領域132を領域131のあった場所に表示すると同時に、番組ガイドは、スーパー
番組に含ませたい番組セグメントを定義する機会をユーザに提供することができる。映像
フィードバック領域137は、ユーザが番組ガイドに番組のセグメントを表示するよう知
らせることのみに応答して、表示され得る。従って、3つの領域を全て同時に表示する必
要は無くなり得る。
【0135】
スーパー番組を定義する際、ユーザは、スーパー番組シーケンスに含まれるべき番組を
知らせる。番組ガイドは、以前に定義したスーパー番組以外にも現在のスーパー番組内に
番組を含ませる能力をユーザに提供することもできる。領域131は、録画済み番組とス
ーパー番組とをリストする。ユーザインターフェースが図8のリモコン40のようなリモ
コンである場合、ユーザは、上下矢印キーを用いて、所望の番組またはスーパー番組を選
択することができる。また、ユーザは、リモコン40上の「情報」キーを用いるか、また
は番組ガイドが提供する画面上のオプションから適切なオプションを選択することにより
、エントリに関連する他の情報にアクセスすることもできる。「情報」キーが押されると
、番組ガイドは、図20の全情報画面161のような、選択された番組に関連する情報を
含む全情報画面を生成し得る。
【0136】
ユーザが番組を選択するたびに、番組ガイドは、選択されたエントリをスーパー番組シ
ーケンス内の定義されたシーケンスポイント(例えば、シーケンスの一番最後)に構成す
る。例えば、図25aに示すように、第1のセグメントエントリ「Braveheart
」は、ユーザにより既に選択されている。ユーザは現在、第2のセグメントのエントリ「
Kiss The Girls」を選択しているところである。この2つのセグメントエ
ントリは、第2の領域132にリストされる。次いで、ユーザは、再生されるべき番組の
再生セグメントを定義するオプションを有する。インジケータ135は、現在定義されて
いる再生セグメントを示す。
【0137】
ユーザが再生セグメントを定義したい場合、ユーザは、例えばマーカ136(図25b
)を用いてマーカを番組内の所望の時間に移動させて再生セグメントを定義することによ
り、再生セグメントを定義することができる。図25bに示すように、ユーザは、(番組
ガイドによりマーカのうちの1つの上に位置決めされる)強調表示領域134を用いてマ
ーカ136を移動させ、再生セグメントを定義する。番組ガイドは、マーカ136の個々
の位置に相当する番組部分を映像フィードバック領域137に表示することができる。番
組ガイドは、例えば、再生リクエストを、番組内の所望の位置に対するユーザポインタま
たは現在の位置からのオフセットを含むリモートメディアサーバ24またはローカルメデ
ィアサーバ29に発行することができる。あるいは、番組ガイドは、リモートメディアサ
ーバ24またはローカルメディアサーバ29に適切なリクエストを送信して、リモートメ
ディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29上のユーザポインタを1つ以上調整
することができる。ユーザは、再生セグメントを定義し終えると、リモコン40上の「O
K」キーを押し得る。番組ガイドは、それに応答して、強調表示領域134(図25a)
を第1の領域131に位置決めして、ユーザがスーパー番組シーケンス内に他のエントリ
を定義することを可能にする。
【0138】
ユーザは、スーパー番組を定義し終えると、ユーザ入力装置46を用いて適切なコマン
ドを発行し得る。ユーザ入力装置46が図8のリモコン40のようなリモコンである場合
、ユーザは、「再生」キーを用いてスーパー番組の編集を終了し、スーパー番組を再生す
ることができる。また、ユーザは、番組ガイドが提供する画面上のオプションリストから
、画面上の「再生」機能を選択することもできる。スーパー番組を定義した後は、ユーザ
はいつでもスーパー番組を再生することができる。
【0139】
ユーザが「再生」を押すと、番組ガイドは、再生リクエストをリモートメディアサーバ
24またはローカルメディアサーバ29に発行するか、または、適切な命令をデジタル記
憶装置49に発行して、定義されたスーパー番組シーケンスに従って番組および関連番組
データを読み出し得る。再生リクエストは、例えばスーパー番組シーケンスが定義する番
組内の位置についてのポインタを含み得る。次いで、番組ガイドは、ユーザテレビ機器2
2に、スーパー番組およびあらゆる関連データ内の番組を、適切な形式で提供して表示デ
バイス45に表示し、ユーザは、その番組が初めて放送されたかのようにこれらの番組を
利用する。表示デバイス45が例えばテレビである場合、ユーザテレビ機器22は、番組
をデジタル形式から適切なRFまたは復調映像信号に変換して、モニタ45に表示する。
【0140】
ユーザは、スーパー番組を後で再生するために格納することができる。ユーザは、例え
ばユーザ入力装置46を用いて適切なコマンドを発行することにより、再生を延期したい
旨を知らせることができる。ユーザ入力装置46が図8のリモコン40のようなリモコン
である場合、ユーザは、リモコン40上の「終了」キーを用いるか、または画面上の「終
了」オプションを選択し得る。番組ガイドは、メモリ63、デジタル記憶装置49、リモ
ートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29のいずれかに再生シーケンス
を格納することにより、再生延期の知らせに応答することができる。ユーザは、例えばス
ーパー番組がディレクトリ画面350内にあるときにスーパー番組を選択することにより
、後でスーパー番組にアクセスすることができる。次いで、番組ガイドは、以前入力され
た選択番組および定義された再生セグメントを用いてスーパー番組画面を生成して、その
番組および番組セグメントを追加、編集、または再注文する機会をユーザに提供すること
ができる。ユーザは、適切なコマンドを発行することにより(例えば、リモコン40上の
「再生」キーを押すことにより)、スーパー番組を再生する。
【0141】
図26〜31は、本発明のシステムが動作に関する工程の例示的なフローチャートであ
る。図26〜31に示す工程は、例示的なものであり、任意の適切な順番で行ってよい。
所望ならば、様々な工程を除去してもよい。
【0142】
図26は、番組および番組ガイドデータをリモートメディアサーバ24またはローカル
メディアサーバ29に録画に関する工程の概要を例示的に示したフローチャートである。
工程2610において、番組ガイドは、リモートメディアサーバ24またはローカルメデ
ィアサーバ29に録画したい番組を選択する機会をユーザに提供する。この工程は、例え
ば(直接的にまたはフリップオーバーレイとを組み合せて)番組を視聴しながら番組を録
画する機会をユーザに提供することにより達成され得る。この工程はまた、番組リスト項
目を選択する機会をユーザに与えることによっても達成され得る。番組リスト項目は、番
組ガイドを用いて、時間別の番組リスト項目画面130(図11a)、チャンネル別の番
組リスト項目画面135(図11b)、カテゴリ別の番組リスト項目画面(図11c)、
ブラウズオーバーレイ、または他の任意の適切な種類の番組ガイド表示画面のような様々
な種類の番組リスト項目画面に提示することができる。あるいは、ユーザは、図2eの構
成のようにインターネットを介して番組リスト項目にアクセスすることもできる。ユーザ
はまた、番組をリアルタイムでキャッシュするために番組を視聴しながら、リモコン40
上の「一時停止」キーまたは「巻き戻し」キーを押すことにより、番組を録画することも
できる。
【0143】
また、ユーザは、ユーザが録画を希望する番組の種類を定義する検索クエリを設定する
ことにより、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29を用いて録
画する番組を選択することもできる。ユーザは、例えば、論理式を定義することができ、
この論理式により、適切なパラメータ(単数または複数)に基づいて番組の録画が行われ
る。適切なパラメータは、番組に関連するあらゆる番組ガイドデータ(例えば、番組タイ
トル、番組の出演者、番組のテーマもしくはカテゴリ、番組の格付け、番組情報フィール
ド内のテキスト、または他の任意の適切な番組ガイドデータ)を含み得る。
【0144】
ユーザが録画する番組を選択または指定すると、番組ガイドは、録画リクエストを生成
する(工程2620)。この工程は、工程2610と同時にでも、工程2610の直後に
でも、または番組が開始する直前のような工程2610が終わってしばらく経った時点に
でも行われ得る。ユーザが番組分類を録画したい旨を知らせた場合、リクエストは、分類
識別子または構成する番組の番組識別子を含み得る。さらに別のアプローチにおいて、番
組ガイドは、分類内の各番組に対して別個の録画リクエストを生成して、工程2620を
繰り返し得る。
【0145】
これらの1つ以上の録画リクエストは、工程2640において録画メディアサーバへと
送信される。録画リクエストを送信する工程では、任意の適切な通信プロトコルスタック
を用いることを必要とし得る。録画リクエストは、例えばTCP/IP、IPX/SPX
、DOCSIS、または他の任意の適切なプロトコルまたはプロトコル群を用いて送信さ
れ得る。ユーザの録画に対して請求を行う場合、工程2650において、番組ガイド配信
機器16は、課金情報を課金システム199(図1)に提供し得る。課金情報は、選択さ
れた番組のタイトル、番組の識別子、番組の長さ、録画料金、または他の任意の適切な情
報を含み得る。課金システム199はそれぞれ、工程2655においてリクエストをして
いるユーザに請求するか、または工程2657においてユーザの勘定を精算し得る。
【0146】
工程2660および2680において、番組および関連する番組ガイドデータがそれぞ
れ録画メディアサーバに録画される。工程2660および2680は、任意の適切な順番
で行ってよく、所望ならば同時に行ってもよい。工程2660は、番組関連データを録画
する工程を含み得る。工程2680はまた、番組をリアルタイムで自動的にキャッシュす
るときなどの場合、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29を用
いて自動的に行ってもよい。
【0147】
図27は、番組、番組ガイドデータ、またはこれらの任意の組み合せをリモートメディ
アサーバ24またはローカルメディアサーバ29に録画する工程に必要な工程(例えば、
図26の工程2660および2680)をいくぶんより詳細に示した例示的なフローチャ
ートである。工程2810において、録画リクエストは、リモートメディアサーバ24ま
たはローカルメディアサーバ29により受信される。工程2820において、録画リクエ
ストは、ジョブキュー内のキューに入れられる。工程2840において、類似のリクエス
トが統合される。工程2860において、統合されたリクエストまたは統合されていない
リクエストが、キューに入れられる。
【0148】
工程2880において、ジョブキューを調べて、各番組を録画対象としてリクエストし
たユーザの数が十分になったかどうかを判定することができる。ジョブキューエントリの
判定は、例えば番組の放送予定の15分前に行うことができる。所与の番組をリクエスト
したユーザの数が少な過ぎる場合、その番組をリクエストしたユーザに通知し(工程28
90)、番組ガイドは、例えばローカルメディアサーバ29、オプションのデジタル記憶
装置49(図9)、またはオプションの第2の記憶装置47(図9)を用いることにより
、番組をローカルに録画することができる(工程2900)。あるいは、番組を物理媒体
に録画して、ユーザに送信してもよい(工程2905)。
【0149】
工程2910において、番組ガイド配信設備16にある適切な機器(例えば、配信機器
21)は、リクエストされた番組を搬送するチャンネル(アナログまたはデジタル)にチ
ューニングする。この工程は、例えばリモートメディアサーバ24によるリクエストに応
答して行われ得る。工程2920において、番組は、リモートメディアサーバ24または
ローカルメディアサーバ29内の記憶装置にアナログまたはデジタル形式で録画される。
【0150】
工程2940において、ユーザディレクトリが更新され得る。ユーザディレクトリは、
リモートメディアサーバ24、ローカルメディアサーバ29、番組ガイド、またはこれら
の任意の組み合せにより保存され得る。工程2945において、リモートメディアサーバ
24またはローカルメディアサーバ29により保存されているユーザディレクトリが更新
され得る。ローカルメディアサーバ29は、自身が記憶装置37(図7)に録画している
番組のユーザディレクトリのみを保存するか、または、ローカルメディアサーバ29のユ
ーザが1人以上いる場合、リモートメディアサーバ24により保存されているユーザディ
レクトリのコピーを保存することもできる。
【0151】
番組ガイドは、1人以上のユーザについてのユーザディレクトリを、オプションのデジ
タル記憶装置49またはオプションの第2の記憶装置47にあるメモリ63(図9)内に
ローカルに保存することができる(工程2950)。番組ガイドにより保存されているユ
ーザディレクトリは、リモートメディアサーバ24、ローカルメディアサーバ29、ある
いはこれらの両方によって格納されている番組を反映することができ、所望ならば、ロー
カルメディアサーバ29上の番組ガイドで保存することもできる。番組ガイドにとっては
、ユーザディレクトリを一個所で保存する方が望ましい。しかし、別の適切なアプローチ
においては、番組ガイドは、リモートメディアサーバ24およびローカルメディアサーバ
29により保存されているユーザディレクトリのコピーを保存することもできる。あるい
は、ユーザディレクトリをリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ2
9で独占的に保存し、番組ガイドにオンデマンドで提供することもできる。
【0152】
図28は、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29から、番組
、番組ガイドデータ、またはこれらの任意の組み合せを再生する工程に必要な工程の例示
的概要のフローチャートである。工程2700において、番組ガイドは、リモートメディ
アサーバ24またはローカルメディアサーバ29から録画済み番組を選択して再生する機
会をユーザに与える。この工程は、例えば録画済み番組のディレクトリをユーザに提示す
ることにより達成され得る。このディレクトリは、ユーザが見ているテレビ番組の一番上
にオーバーレイ(例えば、図18aのオーバーレイ320)されるか、番組ガイド表示画
面の一番上にオーバーレイ(例えば、図18bおよび図18cのオーバーレイ320)さ
れるか、専用番組ガイド表示画面内に表示(例えば、図18dのディレクトリ画面350
)されるか、または図2eの構成ようにウェブページ内に表示され得る。あるいは、図1
1a、図11b、および図11cに示すような通常の番組リスト項目画面内に録画済み番
組または録画希望番組として選択された番組についての番組リスト項目をユーザに提示し
てもよい。
【0153】
ユーザは、例えばリストまたは他の番組ガイド表示画面から番組リスト項目を選択する
ことにより、再生する番組を選択または指定することができる。ユーザが(例えばリスト
項目を選択してリモコン40上の「再生」キーを押すなどして)再生する番組を指定する
と、番組ガイドは再生リクエストを生成し、この再生リクエストをリモートメディアサー
バ24またはローカルメディアサーバ29へと送信する(工程2720および工程274
0)。再生リクエストの送信は、例えばTCP/IP、IPX/SPX、DOCSIS、
または他の任意の適切なプロトコル(単数または複数)を用いて行うことができる。番組
の再生に対してユーザが請求される場合、工程2750において、番組ガイド配信機器1
6は、課金情報を課金システム199(図1)へと提供し得る。課金情報には、選択され
た番組のタイトル、番組の識別子、番組の長さ、再生にかかる料金、または他の任意の適
切な情報が含まれ得る。課金システム199は、それぞれ工程2755および工程275
7において、リクエストしているユーザに請求書を発行するか、またはユーザの勘定を清
算することができる。工程2760および2780において、録画メディアサーバから番
組および関連番組ガイドデータが再生され、ユーザへと提示される(例えば、図7のユー
ザのテレビ36または図2eのPC231など)。
【0154】
図29は、リモートメディアサーバ24およびローカルメディアサーバ29から番組を
再生する工程に必要な例示的な工程を、いくぶんより詳細にしたフローチャートである。
工程2960において、再生対象として選択された番組の一部は、リモートメディアサー
バ24またはローカルメディアサーバ29によりキャッシュされる。システムのリソース
が許すならば、例えば番組全体をキャッシュする方が望ましくあり得る。また、工程29
60は、工程2965を含む。工程2965では、リモートメディアサーバ24またはロ
ーカルメディアサーバ29により、番組の一部が既にキャッシュされているかどうか(す
なわち、別のユーザ用に)が判定される。番組の一部がキャッシュされている場合、追加
のコピーは必要なくなり得る。
【0155】
工程2980において、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ2
9は、番組をユーザテレビ機器22に配信し、これにより番組の再生が行われる。工程2
990において、番組および関連番組ガイドデータは、ユーザテレビ機器22またはPC
231で再生される。番組および番組ガイドデータは、任意の適切なアプローチを用いて
配信および再生され得る。例えば、番組および番組ガイドデータをリモートメディアサー
バ24で再生して、ユーザテレビ機器22に配信することにより、リアルタイムでの視聴
が可能となる。番組および番組ガイドデータをデジタルデータストリームとして配信する
場合、ユーザテレビ機器22は、デジタルデータストリームをリアルタイムで復号するこ
とができる。このようなオンデマンドの番組および番組ガイドデータの配信および再生は
、ユーザが設定した優先順位に従って行うことができる。第2の適切なアプローチにおい
て、番組および番組ガイドデータは、1つ以上のデジタルファイルとしてまたはデジタル
データストリームとして配信され、ユーザテレビ機器22に格納され、これにより再生が
行われる。第3の適切なアプローチにおいて、番組および番組ガイドデータは、リモート
メディアサーバ24により再生され、適切なニアビデオオンデマンド(NVOD)アプロ
ーチを用いて、アナログチャンネルまたはデジタルチャンネルについての予定に従って配
信される。さらに別の適切なアプローチにおいて、リモートメディアサーバ24は、番組
および番組ガイドデータを物理媒体(例えば、DVDまたはビデオカセット)に録画し、
ユーザに送信することができる。これらのアプローチの任意の組み合せまたは他の任意の
適切なアプローチも用いることが可能である。
【0156】
工程3000において、番組ガイドは、番組をVCRのように操作することをユーザに
提供する。番組ガイドは、オーバーレイ(例えば、図22のオーバーレイ141)を表示
して、ユーザが行う番組の停止、一時停止、巻き戻し、または早送りをユーザに知らせる
ことができる。工程3010において、リモートメディアサーバ24またはローカルメデ
ィアサーバ29は、番組部分内のユーザポインタを調整するか、またはポインタを次なる
番組部分へと移動させ得る。例えば、番組が通常再生されるに従いまたは番組の早送りな
ど番組を操作するときには、ユーザポインタを進めることができる。ユーザポインタが番
組部分の開始部分または終了部分を越えて調整される前の適切なポイントで、先行番組部
分または後続番組部分をキャッシュすることができる(工程2960)。番組ガイドデー
タは、ユーザが双方向テレビ番組ガイドを用いて操作する番組を追跡するように提示およ
び表示され得る。
【0157】
図30は、リアルタイムでキャッシュされる番組のコピーへのアクセスをユーザに提供
する工程に必要な工程の例示的なフローチャートである。工程3020において、番組が
放送されている間、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29は、
その番組をキャッシュする。工程3020は、リモートメディアサーバ24またはローカ
ルメディアサーバ29により自動的に行われか、ユーザが(例えば番組を見ながらリモコ
ン40上の「一時停止」キーを押すなどして)番組をリアルタイムでキャッシュしたい旨
を知らせたときに行われ得る。工程3040において、ユーザに番組のVCRのような操
作が提供される間、ユーザテレビ機器22で番組が再生される。ユーザがVCRのような
機能を行いたいと知らせると、番組ガイドは、リモートメディアサーバ24またはローカ
ルメディアサーバ29にリクエストを発行して、キャッシュコピーにおいて、ユーザポイ
ンタをユーザ視聴位置まで調整することができる。(例えば、番組が終了などして)ユー
ザがキャッシュコピーを見終えるか、ユーザが番組を最後まで早送りするか、またはユー
ザが停止キーを押すかすると、番組ガイドは、リモートメディアサーバ24またはローカ
ルメディアサーバ29に消去リクエストを発行し、その番組を消去するか、または番組を
自動的に消去することもできる。
【0158】
図31は、本発明のスーパー番組機能を提供する工程に必要な工程を示す。工程311
0において、番組ガイドは、リモートメディアサーバ24、ローカルメディアサーバ29
、またはデジタル記憶装置49に番組および関連番組ガイドデータを録画する。工程31
20において、スーパー番組シーケンスが定義される。この工程は、工程3140に示す
ようなスーパー番組画面(例えば、図25aおよび図25bのスーパー番組画面130)
を表示デバイス45上に表示する工程を含み得る。工程3160において、録画された番
組は、番組ガイドにより表示デバイス45上にリストされ、工程3180において、番組
ガイドは、リストされた番組から選択する機会をユーザに提供する。工程3200におい
て、番組ガイドは、再生セグメントを定義する機会をユーザに提供する。工程3220に
示すように、番組ガイドは、再生セグメントインジケータおよび再生セグメントマーカを
表示して、再生セグメントを定義することができる。工程3240において、番組ガイド
は、表示デバイス45上に映像フィードバック領域を表示する。工程3260において、
番組ガイドは、スーパー番組シーケンスに従って、表示デバイス45上に、番組と、再生
セグメントと、関連番組データとをスーパー番組シーケンスの一部として表示する。
【0159】
上記は、本発明の原理の例示に過ぎず、当業者であれば、本発明の範囲および精神を逸
脱することなく様々な改変を行うことが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組ガイドを用いて、ユーザ録画された番組のそれぞれのディレクトリに対するアクセスを複数のユーザに提供する方法であって、
前記方法は、
各ユーザに対してユーザディレクトリを維持することであって、各ユーザディレクトリは、それぞれのユーザに対して録画済みの番組を反映する、ことと、
各ユーザが前記番組ガイドを用いてそれぞれのユーザに関連付けられた前記ユーザディレクトリにアクセスすることを可能にすることと
を含む、方法。
【請求項2】
各ユーザが前記ユーザディレクトリにアクセスすることを可能にすることは、それぞれのユーザに関連付けられた前記ユーザディレクトリを表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各ユーザが選択された録画済みの番組を削除したいという希望を示すことを可能にすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
一人より多くのユーザが録画済みの番組が録画されることをリクエストした場合には、ユーザが選択された録画済みの番組を削除したいという希望を示したことに応答して、前記選択された録画済みの番組のためのユーザディレクトリエントリを削除することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ただ一人のユーザが選択された番組が録画されることをリクエストした場合には、ユーザが選択された録画済みの番組を削除したいという希望を示したことに応答して、前記選択された録画済みの番組を削除することをさらに含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
各ユーザがそれぞれのユーザによって録画された録画済みの番組を再生することを選択することを可能にすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のユーザのうちの第2のユーザが第2のユーザの個人番組ガイドにアクセスしている間に、前記複数のユーザのうちの第1のユーザに対して特定の番組を録画することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
格納デバイスによって録画された番組のメディアディレクトリを前記格納デバイス上に格納することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
番組ガイドを用いて、ユーザ録画された番組のそれぞれのディレクトリに対するアクセスを複数のユーザに提供するシステムであって、
前記システムは、
各ユーザに対してユーザディレクトリを維持する手段であって、各ユーザディレクトリは、それぞれのユーザに対して録画済みの番組を反映する、手段と、
各ユーザが前記番組ガイドを用いてそれぞれのユーザに関連付けられた前記ユーザディレクトリにアクセスすることを可能にする手段と
を含む、システム。
【請求項10】
各ユーザが前記ユーザディレクトリにアクセスすることを可能にする手段は、それぞれのユーザに関連付けられた前記ユーザディレクトリを表示する手段を含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
各ユーザが選択された録画済みの番組を削除したいという希望を示すことを可能にする手段をさらに含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
一人より多くのユーザが録画済みの番組が録画されることをリクエストした場合には、ユーザが選択された録画済みの番組を削除したいという希望を示したことに応答して、前記選択された録画済みの番組のためのユーザディレクトリエントリを削除する手段をさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
ただ一人のユーザが選択された番組が録画されることをリクエストした場合には、ユーザが選択された録画済みの番組を削除したいという希望を示したことに応答して、前記選択された録画済みの番組を削除する手段をさらに含む、請求項11または12に記載のシステム。
【請求項14】
各ユーザがそれぞれのユーザによって録画された録画済みの番組を再生することを選択することを可能にする手段を含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記複数のユーザのうちの第2のユーザが第2のユーザの個人番組ガイドにアクセスしている間に、前記複数のユーザのうちの第1のユーザに対して特定の番組を録画する手段をさらに含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項16】
格納デバイスによって録画された番組のメディアディレクトリを前記格納デバイス上に格納する手段をさらに含む、請求項9に記載のシステム。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図2e】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11a】
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【図11b】
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【図11c】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図14d】
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【図14e】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16】
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【図17】
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【図18a】
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【図18b】
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【図18c】
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【図18d】
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【図18e】
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【図18f】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25a】
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【図25b】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2011−166836(P2011−166836A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111916(P2011−111916)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【分割の表示】特願2009−58768(P2009−58768)の分割
【原出願日】平成11年7月13日(1999.7.13)
【出願人】(500050376)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク (206)
【Fターム(参考)】