リライタブルメディアの記録情報更新方法及び装置並びに搬送容器
【課題】物流システムにおいて使用する再利用可能な搬送容器に設けられるリライタブルメディアの記録内容を良好に書き換えることが可能なリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置並びに搬送容器を提供する。
【解決手段】記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディア22と、リライタブルメディア22に記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段24と、リライタブルメディア22を備える搬送容器21と、リライタブルメディア22を消去手段及び書込み手段24の側に押すように、搬送容器21を押圧する押圧手段25と、を用いて情報消去及び書込み操作を行う。リライタブルメディア22への情報消去及び書込み操作の時に、リライタブルメディア22と搬送容器21との間、搬送容器21と押圧手段25との間の少なくとも一方の間にクッション部材51,52を介在させた状態で行う。
【解決手段】記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディア22と、リライタブルメディア22に記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段24と、リライタブルメディア22を備える搬送容器21と、リライタブルメディア22を消去手段及び書込み手段24の側に押すように、搬送容器21を押圧する押圧手段25と、を用いて情報消去及び書込み操作を行う。リライタブルメディア22への情報消去及び書込み操作の時に、リライタブルメディア22と搬送容器21との間、搬送容器21と押圧手段25との間の少なくとも一方の間にクッション部材51,52を介在させた状態で行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流システムにおける再利用可能な搬送容器に設けられるリライタブルメディアの記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込むリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置並びに搬送容器に関する。
【背景技術】
【0002】
物流システムにおける、通い箱使用の代表例として、ピッキング指示システムが挙げられる。
従来のピッキング指示システムとしては以下の装置が知られている。
図11は、その一実施例によるピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図であり、多数の収納部1を有する保管棚2がコンベヤライン10に沿って配列され、各収納部1には個別取出表示器4が設けられ、さらに取り出し作業終了時に操作されるスイッチ7が設けられている。また、保管棚2の上部には物品取出数表示器6が設けられている。
【0003】
一方、コンベヤライン10により再利用可能な搬送容器であるバケット(通い箱)11が搬送され、該バケット11にはICカード12が取り付けられている。該カード12には、各顧客に対応して付された当該カード自身の番号や、作業者に与えられるべきピッキング指示に関する情報や、さらにはバケット11が搬送されるべき方向に関する情報等、システム内で該バケットを搬送しかつピッキング作業を行うに必要なすべての情報が格納されているとともに、それらの情報を表示する機能を有している。
【0004】
また、コンベヤライン10の付近には、複数の保管棚でなる保管棚ブロック毎に読み書き自在機13が設けられており、該読み書き自在機13は、バケット11に取り付けられたICカード12の情報を、例えばマイクロウェーブ(極超短波)等の信号によって該カードに接触せずに読み取ると共に、該カード12に新しい情報を書込む機能とそれらの情報を該カードに表示させる機能とを有している。(このようなICカードによる非接触の情報読取りをRFID(Radio-Frequency-IDentification)と称する。)
【0005】
このような構成において、バケット11が読み書き自在機13の前に到着すると、読み書き自在機13はICカード12の情報を読み取って、当該バケット11へ投入すべき物品の種類すなわち収納部1の位置及びその収納部からピッキングすべき物品の数を、それぞれ個別取出表示器4及び物品取出数表示器6に表示することができる。
【0006】
作業者はその表示に従って必要な物品すなわち個別取出表示器4が点灯した収納部1の物品を、必要な数すなわち物品取出数表示器6に表示された数だけピッキングして当該バケット11へ投入することもできるが、通常、作業者はICカード12の表示に基づいてピッキング作業を行うものである。
【0007】
ピッキングが終了すると、作業者は保管棚2に取り付けられているスイッチ7を押す。
読み書き自在機13からはICカード12に作業完了指令が与えられ、該ICカード12は次の物品に関するピッキング情報の表示に移る。
そして、保管棚2における他の個別取出表示器4が点灯し、物品取出数表示器6が個数を表示すると作業者は前述と同様のピッキングを行い、これを順次繰り返すことになる。
【0008】
上述のシステムでは、バケットに取り付けられたICカードで記録された情報を読み取ることは可能であるが、作業者が当該ICカードの内容を直接見ることはできないので、ICカードに加えて、当該ラベルに作業者が読取り可能な情報(文字情報)を印刷する装置もあった。
また、図11におけるバケットに取り付けられたICカードを使用せずに、バスケットに貼付されたラベルにバーコード(2次元バーコードを含む)を印刷して、当該バーコードをバーコードリーダによって読取ることによって、バーコードを解析してハンドリングを行う装置もあった。
【0009】
また、再利用可能なラベルとしては、以下のものが知られている。(特許文献1参照) 「可逆性感熱記録材料を用いた可逆感熱紙として、例えば、電子供与性染料前駆体を用いたロイコ系リライタブル感熱紙が開発されている。電子供与性染料前駆体は、酸性雰囲気下で分子内のラクトン環が開環することにより発色し、酸性雰囲気を取り除くとラクトン環が閉環し無色の状態に戻るものである。ロイコ系リライタブル感熱紙はこの電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤を組み合わせたものであり、可逆顕色剤とは電子供与性染料前駆体と反応して発色・消色の可逆性を発現するものである。可逆顕色剤には、例えば長鎖アルキル基をもつフェノール系化合物等が用いられる。
【0010】
図12は、上述した可逆感熱紙の特性説明図である。この図において、横軸は温度、縦軸は発色濃度を示している。この図に矢印で示すように、消色状態(A)の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持される。逆に溶融状態(B)から徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻る。また、固体発色状態(C)において、溶融状態よりもやや低い温度領域で一定時間保持すると、元の消色状態(A)に遷移する性質がある。この温度領域(溶融温度よりもやや低い温度領域)を「消色温度領域」と呼ぶ。
【0011】
このような状況下において、本出願人はリライタブルメディアを用いた装置を提案した(特許文献2)。この装置は、上述のリライタブル感熱紙を使用したラベル(リライタブルメディア)を使用して、消去手段及び書込み手段を、搬送容器が搬送される物流システムのコンベヤの近傍に沿って配置し、これらの消去手段及び書込み手段を、搬送容器の側面に貼付されたリライタブルメディアに向かって移動させ、これらの消去手段及び書込み手段で、リライタブルメディアの古い記録情報の消去と、新たな記録情報の書込みとをコンベヤ上で連続して実行するものである。
【特許文献1】特開2002−215038号公報
【特許文献2】特開2007−76121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、従来の再利用可能な搬送容器には搬送容器にリライタブルメディアを設けるシステムには以下の問題点がある。
【0013】
ここで、リライタブルメディアは、通常、搬送容器の側壁に貼付されている。そこで、リライタブルメディアの古い記録情報の消去と、新たな記録情報の書込みとをコンベヤ上で連続して実行するためには、消去手段及び書込み手段を搬送容器の側壁に押し付けることが行われている。
【0014】
しかしながら、消去手段及び書込み手段を搬送容器の側壁に押し付けた際に、該側壁の凹凸やひずみ等により、消去手段及び書込み手段で、リライタブルメディアの古い記録情報の消去と、新たな記録情報の書込みとを良好に実行することができないことが判ってきた。
【0015】
また、リライタブルメディアを搬送容器の側壁に貼り付ける場合は、リライタブルメディアの裏面に粘着剤を設けるなどリライタブルメディアの価格を高くするような構成が必要であったり、更には、粘着剤を介して貼りつけられたリライタブルメディアを取替える時には、取り外し作業が面倒であるなどの課題を抱えていた。
【0016】
本発明の課題(目的)は、出荷等を行う物流システムにおいて使用する搬送容器等に設けられるリライタブルメディアの記録内容を、ムラなく良好かつ確実に書き換えることが可能なリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置を提供することにある。
更にまた、本発明の課題は、リライタブルメディアの交換が容易で該メディアへの記録内容の良好な書き換えを可能とする搬送容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するために、本発明に係る記録情報更新方法は、記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアと、前記リライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、前記リライタブルメディアを備える搬送容器と、前記リライタブルメディアを前記消去手段及び書込み手段の側に押すように、前記搬送容器を押圧する押圧手段と、を用いて、前記リライタブルメディアへの情報消去及び書込み操作の時に、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間、前記搬送容器と前記押圧手段との間の少なくとも一方の間にクッション部材を介在させた状態で前記操作を行うことを特徴とする(請求項1)。
【0018】
このように、リライタブルメディアと前記搬送容器との間、搬送容器と押圧手段との間の少なくとも一方の間にクッション部材を介在させた状態で前記操作を行うことによって、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、押圧手段にてリライタブルメディアの背面を押圧するだけでなく、この押圧にクッション部材が介在することにより、リライタブルメディアが設けられた箇所に凹凸が合っても、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く接触させることができ、消去手段及び書込み手段をリライタブルメディアに良好に押し付けることができ、極めて確実な書き換えができる。
【0019】
また、本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新装置は、記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、前記リライタブルメディアを備える搬送容器を、前記消去手段及び書込み手段の側に押すように押圧する押圧手段と、を備えるリライタブルメディアの記録情報更新装置であって、前記押圧手段は前記搬送容器を、クッション部材を介して押圧するように構成されたことを特徴とする(請求項2)。
【0020】
このように、押圧手段が搬送容器を、クッション部材を介して押圧するように構成されたことで、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、押圧手段にてリライタブルメディアの背面を押圧するだけでなく、この押圧にクッション部材が介在することにより、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く接触させることができ、消去手段及び書込み手段をリライタブルメディアに良好に押し付けることができる。
【0021】
更に、本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新装置は、押圧手段が、搬送容器をその内側から前記リライタブルメディアの設けられた側へ押すことができるように揺動する押圧アームで構成され、前記押圧アームがその先端に前記クッション部材を備えることを特徴とする(請求項3)。
【0022】
このように、押圧手段が搬送容器を、クッション部材を介して押圧し、この押圧が搬送容器の内側から行えるように構成されたことで、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、押圧手段にてリライタブルメディアの配置された壁面のすぐ裏面をクッション部材が介在させて押圧することができるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができる。
【0023】
また、本発明に係る搬送容器は、請求項2又は請求項3に記載のリライタブルメディアの記録情報更新装置に用いる搬送容器であって、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間に前記クッション部材を備えることを特徴とする(請求項4)。
【0024】
このように、搬送容器がクッション部材を備えることにより、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができる。
【0025】
更にまた、クッション部材は断熱性の素材にて構成できるので、断熱性の素材にて構成された場合、情報の消去をホットプレートで行うときに断熱性が良いことにより、効果的な消去を行うことできる。
【0026】
また、本発明に係る搬送容器は、搬送容器表面に配置されるクッション部材の上に前記リライタブルメディアを係止する係止手段を備えることを特徴とする(請求項5)。
【0027】
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディアの凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができるだけでなく、リライタブルメディアの保持を粘着剤に頼らなくてすむ。
【0028】
また、本発明に係る搬送容器は、係止手段がクッション部材の周囲を囲む枠部材にて構成されており、リライタブルメディアを差し込み自在に構成されていることを特徴とする(請求項6)。
【0029】
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができるだけでなく、リライタブルメディアの着脱が容易に行える。
【0030】
また、本発明に係る搬送容器は、クッション部材上のリライタブルメディアが、クッション部材の弾性力により前記係止手段に押圧するように構成されていることを特徴とする。
【0031】
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができ、また、リライタブルメディアの脱落を防止するための特別な構成を設ける必要がない。
【発明の効果】
【0032】
本発明のリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置は、押圧手段でリライタブルメディアの背面側から押圧するときに、クッション部材を介することで、リライタブルメディアが設けられた箇所に凹凸があっても、消去及び書込み手段とリライタブルメディアとの接触を確実にすることができ、情報の書き込み消去を確実にすることができる。
【0033】
また、本発明にかかる搬送容器は、リライタブルメディアと搬送容器との間にクッション部材を備えるので、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まり、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができ、情報の書き込み消去が確実にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図1を用いて、本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新方法について説明をする。図1は本発明の概念を示す図である。
【0035】
図1に示すように、記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディア22と、リライタブルメディア22に記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段24と、リライタブルメディア22を備える搬送容器21と、リライタブルメディア22を消去手段及び書込み手段24の側に押すように、搬送容器21を押圧する押圧手段25と、を用いて情報消去及び書込み操作を行う。なお、搬送容器21はコンベヤ28などの搬送手段により連続的に移送される。
そして、本発明において特徴的なのは、リライタブルメディア22への情報消去及び書込み操作の時に、リライタブルメディア22と搬送容器21との間、搬送容器21と押圧手段25との間の少なくとも一方の間にクッション部材51,52を介在させた状態で行うことにある。
【0036】
このように、リライタブルメディア22と搬送容器21との間のクッション部材52ある場合、あるいは搬送容器21と押圧手段25との間にクッション部材51がある場合、さらには、両クッション部材51,52が同時にある場合、このいずれかの場合で情報消去及び書き込み操作を行うことによって、消去手段及び書込み手段24による消去及び書込み操作時に、押圧手段25にてリライタブルメディア22の背面を単に押圧するだけでなく、この押圧にクッション部材51,52の適宜弾性が介在することができ、これにより、消去手段及び書込み手段24の情報消去部31(情報書き込み部32)に対してリライタブルメディア22を柔軟に対応させてムラ無く接触させることができる。このことにより、情報の書き込みや消去が極めて確実に行える。
【0037】
また、クッション部材51,52はその素材については、特に限定するものではないが、例えば、ゴム、合成樹脂(スポンジのような発泡性のもの)、不織布などを用いることができる。また、クッション部材51,52は両方を同時に配置する構成とし、その弾性(クッション機能)が異なるようにすることで、クッション性能の範囲を広く設定することでき、その効果を優れたものすることができる。
【0038】
以下、より具体的に、図2〜図4を用いて本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新装置の実施の形態の説明をする。なお、以下、リライタブルメディアの記録情報更新装置を記録情報更新装置と略記して説明する。
【0039】
記録情報更新装置20は、再利用可能な搬送容器21に適宜固定されたリライタブルメディア22の記録情報を更新するものである。
この記録情報更新装置20は、リライタブルメディア22を、リライタブルメディア22に記録された記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成し、支持フレーム23に消去手段及び書込み手段24と、押圧手段25と、可動手段26とを備える。
【0040】
搬送容器21は、コンベヤ28上を移動する再利用可能な容器(例えば、通い箱等)である。この搬送容器21は、一例として、樹脂製ケースや折り畳み可能なケース(折り畳みコンテナ)がある。
樹脂製ケースや折り畳みコンテナは、側面に押圧力をかけた際に、側面が変形することが考えられる。
特に、折り畳みコンテナは、側面が内側に折り畳まれるように構成されているので、その傾向が顕著に現れる。また、折り畳みコンテナは経年変化により、側面(リライタブルメディア22が設けられる部位である外側面21a)に凹凸が出来たり、変形したりすることがある。また、整形時にひずみを有している場合もある。
【0041】
リライタブルメディア22は、コンベヤ28上を移動する再利用可能な搬送容器21の外側面(側面)21aに固定されており、記録情報を消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されている。
支持フレーム23は、コンベヤ28の両側に跨って形成され、消去手段及び書込み手段24が設けられ、さらに、消去手段及び書込み手段24の上方に押圧手段25及び可動手段26が設けられている。
【0042】
消去手段及び書込み手段24は、リライタブルメディア22に記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込むものである。
すなわち、消去手段及び書込み手段24は、搬送容器21が搬送される物流システムのコンベヤ28の近傍に沿って配置され、加熱ローラで情報を消去する情報消去部31、及びサーマルヘッドで情報を書込む情報書込み部32を備えている。
前記情報消去部31及び情報書込み部32は、後述のリライタブルメディア22に押し付け可能に矢印方向(図4、図5参照)に水平移動可能に構成されている。
【0043】
なお、図4では、移動方向である矢印は、水平方向にのみ示されているが、リライタブルラベル22の位置に応じて垂直方向に移動するように構成することも可能である。
また、図4では、情報消去部31及び情報書込み部32は、それぞれ別体に形成されているが、情報消去部31と情報書込み部32を一体に形成しても良い。
【0044】
押圧手段25は、消去及び書込み手段24による消去及び書込み操作時に、リライタブルラベル22が貼付された搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面(具体的には、背面に相当する搬送容器21の内側面21c(図3参照))を押圧するように移動可能なものである。
【0045】
この押圧手段25は、支持フレーム23に、可動手段26の支持軸35を介してアーム36が上下方向にスイング移動自在に設けられ、先端部にクッション部材51を備えた抑え部材37が設けられている。
アーム36を、支持軸35を軸にして上下方向にスイング移動することでクッション部材51を備えた抑え部材37を弧(図6、図8参照)を描いて昇降させる。
クッション部材51を備えた抑え部材37を、弧を描いて上昇させることで、搬送容器21の上部の退避位置に退避させる。一方、クッション部材51を備えた抑え部材37を弧を描いて押圧位置まで降下させる。降下させたクッション部材51を備えた抑え部材37で、搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面に相当する搬送容器21の内側面21cを押圧する。
【0046】
可動手段26は、消去及び書込み手段24へのコンベヤ28上の搬送容器21の接近に伴い、搬送容器21の側面21aに貼付されたリライタブルメディア22の貼付された搬送容器21の内側21bに押圧手段25のクッション部材51を備えた抑え部材37を移動させるものである。
すなわち、可動手段25は、支持フレーム23に取付ブラケット33(図3参照)を介してアクチュエータ34が支持され、アクチュエータ34に回転可能な支持軸35を備える。この支持軸35にアーム36が設けられている。
【0047】
この可動手段26は、アクチュエータ34を駆動することで支持軸35を回転するものである。アクチュエータ34を非駆動状態とすることで、支持軸35を静止状態に保持するものである。
可動手段26によれば、リライタブルメディア22への記録情報の消去及び書込み操作時以外は、押圧手段25を搬送容器21の上部に保持する。
さらに、可動手段26によれば、消去及び書込み手段24による消去及び書込み操作時には、押圧手段25のクッション部材51を備えた抑え部材37を、弧を描いて降下させる。これにより、クッション部材51を備えた抑え部材37で、搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面に相当する搬送容器21の内側面21c(図3参照)を押圧させることが可能である。
【0048】
次に、記録情報更新装置20の動作を図5〜図8に基づいて以下に説明する。
図5において、消去及び書込み手段24が待機位置に保持されるとともに、押圧手段25が退避位置に保たれている。
【0049】
図6に示すように、コンベヤ28上の再利用可能な搬送容器21が移動して図示しない検出装置によって、記録情報更新装置20に接近すると、先ず、可動手段26のアクチュエータ34が駆動して、支持軸35を軸にしてアーム36を下方向にスイング移動する。
可動手段26で、消去及び書込み手段24への搬送容器21の接近に伴い、搬送容器21の内側21bに押圧手段25を移動させる。よって、押圧手段25を自動的に移動させることができる。
【0050】
図7に示すように、クッション部材51を備えた抑え部材37が退避位置から弧を描いて押圧位置まで降下して、搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面に相当する搬送容器21の内側面21cを押圧する。
次に、消去及び書込み手段24を待機位置から矢印の如く水平移動することで、消去及び書込み手段24の情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22に押し付ける。
【0051】
ここで、リライタブルメディア22の貼付された搬送容器21の内側21bから、リライタブルラベル22の背面に相当する搬送容器21の内側面21c)がクッション部材51を備えた抑え部材37で押圧されている。
よって、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22に押し付けた際に、リライタブルメディア22が情報消去部31及び情報書込み部32から離れる方向に逃げることを防ぐ。
これにより、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22に好適に押し付けることが可能になり、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルラベル22に密着させることができる。
【0052】
情報消去部31を密着させた状態で、リライタブルメディア22の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)が加熱ローラで良好に加熱される。よって、図12の発色状態Cから溶融状態図12の(B)にして、これを徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻るので、リライタブルメディア22に記録された古い記録情報を良好に消去できる。
【0053】
加熱ローラによって、古い記録情報が消去されたリライタブルメディア22に対して、情報書込み部32を密着させた状態で、図12の消色状態(A)のラベルの可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となる。
これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持されて、新しい情報を記録することができる。
【0054】
本実施の形態では、情報消去部31として加熱ローラを使用しているが、特定温度に加熱される金属プレートを使用することもできる。
情報書込み部32のサーマルヘッドによって、リライタブルメディア22に記録される情報としては、文字や記号のみでなく、バーコードや二次元バーコード等の種々のものが可能である。
【0055】
図8に示すように、新しい情報を記録した後、消去及び書込み手段24矢印の方向に水平移動して、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22から離す。同時に、可動手段26のアクチュエータ34が駆動して、支持軸35でアーム36を上方向にスイング移動する。
クッション部材51を備えた抑え部材37が押圧位置から弧を描いて退避位置まで上昇して、押圧手段25を搬送容器21の上部に保持する。
押圧手段25を搬送容器21の上部に保持可能とすることで、搬送容器21をコンベア28で搬送する際の妨げになることを防ぐ。これにより、搬送容器21をコンベヤ28で良好に搬送することができる。
【0056】
なお、前記実施の形態では、押圧手段25を、弧を描いて降下させて搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面側を押圧する構成について例示したが、これに限らないで、押圧手段25を垂直に降下させて搬送容器21の内側21bからリライタブルラベル22の背面側を押圧するように構成することも可能である。
また、本発明は、ピッキングシステムで使用する通い箱に限定するものでなく、パレットやカゴ車等にも適用することが可能である。
【0057】
上記実施形態においては、押圧手段25を搬送容器21の上側において揺動する構成としたが、本発明においては、図1に示すように搬送容器21のサイドから押圧する構成とすることもできる。この場合、揺動方式よりもコンベヤの搬送速度を早くすることが可能になる。
【0058】
また、本発明においては、リライタブルメディア22を保持する構造は、図9及び図10に示すような形態を採用することができる。
【0059】
図9および図10に示す構成は、搬送容器21がリライタブルメディア22と搬送容器21の側面との間にクッション部材52を備える構成を示している。
すなわち、搬送容器21は、リライタブルメディア22の係止手段がクッション部材52の周囲を囲む枠部材60にて構成されている。そして、枠部材60の開放口62からリライタブルメディア22を、係止部61の内側に差し込みができるように構成されている。
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア22は該消去手段及び書込み手段との接触面に的確に接触するように対応するので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディア22をムラ無く効果的に接触させることができる。また、リライタブルメディア22の着脱は容易に行うことができる。
更にまた、クッション部材52は発泡性のスポンジなどで構成することでき、これらの素材は断熱性が高いので、情報の消去をホットプレートで行うときに断熱性が良いことにより、効果的な消去を行うことできる。
【0060】
また、本実施形態においては、この搬送容器21は、図10に示すように、クッション部材52の上のリライタブルメディア22が、クッション部材52の弾性力により、枠部材60の係止部61に押圧(図10における矢印P)するように構成されている。したがって、リライタブルメディア22は、クッション部材52と係止部61との間に適宜圧力で挟まれている。
このような構成により、リライタブルメディア22が開放口62から脱落することがない。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明にかかるリライタブルメディアの記録情報更新方法及び装置は、物流システムにおける再利用可能な搬送容器に設けられたリライタブルメディアの記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む方法及び装置への適用に好適である。また、搬送容器は、リライタブルメディアの記録情報更新方法及び装置に適用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係る記録情報更新方法を示す概念図である。
【図2】本発明に係る記録情報更新装置を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る記録情報更新装置の押圧手段及び可動手段を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る記録情報更新装置の消去手段及び書込み手段を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る記録情報更新装置の押圧手段を搬送容器の上部に保持した状態を説明する図である。
【図6】本発明に係る記録情報更新装置の押圧手段でリライタブルメディアの背面側を押圧するように移動する例を説明する図である。
【図7】本発明に係る記録情報更新装置の消去手段及び書込み手段をリライタブルラベルに密着する例を説明する図である。
【図8】本発明に係る記録情報更新装置の消去手段及び書込み手段及び押圧手段を退避させる例を説明する図である。
【図9】本発明の搬送容器の要部斜視図である。
【図10】図9の要部断面図である。
【図11】従来のピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図である。
【図12】本発明でラベルとして使用する可逆感熱紙の特性説明図である。
【符号の説明】
【0063】
20 リライタブルメディアの記録情報更新装置
21 搬送容器
21a 搬送容器の外側面(側面)
21b 搬送容器の内側
22 リライタブルメディア
24 消去手段及び書込み手段
25 押圧手段
26 可動手段
28 コンベヤ
51,52 クッション部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流システムにおける再利用可能な搬送容器に設けられるリライタブルメディアの記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込むリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置並びに搬送容器に関する。
【背景技術】
【0002】
物流システムにおける、通い箱使用の代表例として、ピッキング指示システムが挙げられる。
従来のピッキング指示システムとしては以下の装置が知られている。
図11は、その一実施例によるピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図であり、多数の収納部1を有する保管棚2がコンベヤライン10に沿って配列され、各収納部1には個別取出表示器4が設けられ、さらに取り出し作業終了時に操作されるスイッチ7が設けられている。また、保管棚2の上部には物品取出数表示器6が設けられている。
【0003】
一方、コンベヤライン10により再利用可能な搬送容器であるバケット(通い箱)11が搬送され、該バケット11にはICカード12が取り付けられている。該カード12には、各顧客に対応して付された当該カード自身の番号や、作業者に与えられるべきピッキング指示に関する情報や、さらにはバケット11が搬送されるべき方向に関する情報等、システム内で該バケットを搬送しかつピッキング作業を行うに必要なすべての情報が格納されているとともに、それらの情報を表示する機能を有している。
【0004】
また、コンベヤライン10の付近には、複数の保管棚でなる保管棚ブロック毎に読み書き自在機13が設けられており、該読み書き自在機13は、バケット11に取り付けられたICカード12の情報を、例えばマイクロウェーブ(極超短波)等の信号によって該カードに接触せずに読み取ると共に、該カード12に新しい情報を書込む機能とそれらの情報を該カードに表示させる機能とを有している。(このようなICカードによる非接触の情報読取りをRFID(Radio-Frequency-IDentification)と称する。)
【0005】
このような構成において、バケット11が読み書き自在機13の前に到着すると、読み書き自在機13はICカード12の情報を読み取って、当該バケット11へ投入すべき物品の種類すなわち収納部1の位置及びその収納部からピッキングすべき物品の数を、それぞれ個別取出表示器4及び物品取出数表示器6に表示することができる。
【0006】
作業者はその表示に従って必要な物品すなわち個別取出表示器4が点灯した収納部1の物品を、必要な数すなわち物品取出数表示器6に表示された数だけピッキングして当該バケット11へ投入することもできるが、通常、作業者はICカード12の表示に基づいてピッキング作業を行うものである。
【0007】
ピッキングが終了すると、作業者は保管棚2に取り付けられているスイッチ7を押す。
読み書き自在機13からはICカード12に作業完了指令が与えられ、該ICカード12は次の物品に関するピッキング情報の表示に移る。
そして、保管棚2における他の個別取出表示器4が点灯し、物品取出数表示器6が個数を表示すると作業者は前述と同様のピッキングを行い、これを順次繰り返すことになる。
【0008】
上述のシステムでは、バケットに取り付けられたICカードで記録された情報を読み取ることは可能であるが、作業者が当該ICカードの内容を直接見ることはできないので、ICカードに加えて、当該ラベルに作業者が読取り可能な情報(文字情報)を印刷する装置もあった。
また、図11におけるバケットに取り付けられたICカードを使用せずに、バスケットに貼付されたラベルにバーコード(2次元バーコードを含む)を印刷して、当該バーコードをバーコードリーダによって読取ることによって、バーコードを解析してハンドリングを行う装置もあった。
【0009】
また、再利用可能なラベルとしては、以下のものが知られている。(特許文献1参照) 「可逆性感熱記録材料を用いた可逆感熱紙として、例えば、電子供与性染料前駆体を用いたロイコ系リライタブル感熱紙が開発されている。電子供与性染料前駆体は、酸性雰囲気下で分子内のラクトン環が開環することにより発色し、酸性雰囲気を取り除くとラクトン環が閉環し無色の状態に戻るものである。ロイコ系リライタブル感熱紙はこの電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤を組み合わせたものであり、可逆顕色剤とは電子供与性染料前駆体と反応して発色・消色の可逆性を発現するものである。可逆顕色剤には、例えば長鎖アルキル基をもつフェノール系化合物等が用いられる。
【0010】
図12は、上述した可逆感熱紙の特性説明図である。この図において、横軸は温度、縦軸は発色濃度を示している。この図に矢印で示すように、消色状態(A)の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持される。逆に溶融状態(B)から徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻る。また、固体発色状態(C)において、溶融状態よりもやや低い温度領域で一定時間保持すると、元の消色状態(A)に遷移する性質がある。この温度領域(溶融温度よりもやや低い温度領域)を「消色温度領域」と呼ぶ。
【0011】
このような状況下において、本出願人はリライタブルメディアを用いた装置を提案した(特許文献2)。この装置は、上述のリライタブル感熱紙を使用したラベル(リライタブルメディア)を使用して、消去手段及び書込み手段を、搬送容器が搬送される物流システムのコンベヤの近傍に沿って配置し、これらの消去手段及び書込み手段を、搬送容器の側面に貼付されたリライタブルメディアに向かって移動させ、これらの消去手段及び書込み手段で、リライタブルメディアの古い記録情報の消去と、新たな記録情報の書込みとをコンベヤ上で連続して実行するものである。
【特許文献1】特開2002−215038号公報
【特許文献2】特開2007−76121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、従来の再利用可能な搬送容器には搬送容器にリライタブルメディアを設けるシステムには以下の問題点がある。
【0013】
ここで、リライタブルメディアは、通常、搬送容器の側壁に貼付されている。そこで、リライタブルメディアの古い記録情報の消去と、新たな記録情報の書込みとをコンベヤ上で連続して実行するためには、消去手段及び書込み手段を搬送容器の側壁に押し付けることが行われている。
【0014】
しかしながら、消去手段及び書込み手段を搬送容器の側壁に押し付けた際に、該側壁の凹凸やひずみ等により、消去手段及び書込み手段で、リライタブルメディアの古い記録情報の消去と、新たな記録情報の書込みとを良好に実行することができないことが判ってきた。
【0015】
また、リライタブルメディアを搬送容器の側壁に貼り付ける場合は、リライタブルメディアの裏面に粘着剤を設けるなどリライタブルメディアの価格を高くするような構成が必要であったり、更には、粘着剤を介して貼りつけられたリライタブルメディアを取替える時には、取り外し作業が面倒であるなどの課題を抱えていた。
【0016】
本発明の課題(目的)は、出荷等を行う物流システムにおいて使用する搬送容器等に設けられるリライタブルメディアの記録内容を、ムラなく良好かつ確実に書き換えることが可能なリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置を提供することにある。
更にまた、本発明の課題は、リライタブルメディアの交換が容易で該メディアへの記録内容の良好な書き換えを可能とする搬送容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するために、本発明に係る記録情報更新方法は、記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアと、前記リライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、前記リライタブルメディアを備える搬送容器と、前記リライタブルメディアを前記消去手段及び書込み手段の側に押すように、前記搬送容器を押圧する押圧手段と、を用いて、前記リライタブルメディアへの情報消去及び書込み操作の時に、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間、前記搬送容器と前記押圧手段との間の少なくとも一方の間にクッション部材を介在させた状態で前記操作を行うことを特徴とする(請求項1)。
【0018】
このように、リライタブルメディアと前記搬送容器との間、搬送容器と押圧手段との間の少なくとも一方の間にクッション部材を介在させた状態で前記操作を行うことによって、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、押圧手段にてリライタブルメディアの背面を押圧するだけでなく、この押圧にクッション部材が介在することにより、リライタブルメディアが設けられた箇所に凹凸が合っても、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く接触させることができ、消去手段及び書込み手段をリライタブルメディアに良好に押し付けることができ、極めて確実な書き換えができる。
【0019】
また、本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新装置は、記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、前記リライタブルメディアを備える搬送容器を、前記消去手段及び書込み手段の側に押すように押圧する押圧手段と、を備えるリライタブルメディアの記録情報更新装置であって、前記押圧手段は前記搬送容器を、クッション部材を介して押圧するように構成されたことを特徴とする(請求項2)。
【0020】
このように、押圧手段が搬送容器を、クッション部材を介して押圧するように構成されたことで、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、押圧手段にてリライタブルメディアの背面を押圧するだけでなく、この押圧にクッション部材が介在することにより、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く接触させることができ、消去手段及び書込み手段をリライタブルメディアに良好に押し付けることができる。
【0021】
更に、本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新装置は、押圧手段が、搬送容器をその内側から前記リライタブルメディアの設けられた側へ押すことができるように揺動する押圧アームで構成され、前記押圧アームがその先端に前記クッション部材を備えることを特徴とする(請求項3)。
【0022】
このように、押圧手段が搬送容器を、クッション部材を介して押圧し、この押圧が搬送容器の内側から行えるように構成されたことで、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、押圧手段にてリライタブルメディアの配置された壁面のすぐ裏面をクッション部材が介在させて押圧することができるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができる。
【0023】
また、本発明に係る搬送容器は、請求項2又は請求項3に記載のリライタブルメディアの記録情報更新装置に用いる搬送容器であって、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間に前記クッション部材を備えることを特徴とする(請求項4)。
【0024】
このように、搬送容器がクッション部材を備えることにより、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができる。
【0025】
更にまた、クッション部材は断熱性の素材にて構成できるので、断熱性の素材にて構成された場合、情報の消去をホットプレートで行うときに断熱性が良いことにより、効果的な消去を行うことできる。
【0026】
また、本発明に係る搬送容器は、搬送容器表面に配置されるクッション部材の上に前記リライタブルメディアを係止する係止手段を備えることを特徴とする(請求項5)。
【0027】
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディアの凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができるだけでなく、リライタブルメディアの保持を粘着剤に頼らなくてすむ。
【0028】
また、本発明に係る搬送容器は、係止手段がクッション部材の周囲を囲む枠部材にて構成されており、リライタブルメディアを差し込み自在に構成されていることを特徴とする(請求項6)。
【0029】
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができるだけでなく、リライタブルメディアの着脱が容易に行える。
【0030】
また、本発明に係る搬送容器は、クッション部材上のリライタブルメディアが、クッション部材の弾性力により前記係止手段に押圧するように構成されていることを特徴とする。
【0031】
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まるので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができ、また、リライタブルメディアの脱落を防止するための特別な構成を設ける必要がない。
【発明の効果】
【0032】
本発明のリライタブルメディアの記録情報更新方法および装置は、押圧手段でリライタブルメディアの背面側から押圧するときに、クッション部材を介することで、リライタブルメディアが設けられた箇所に凹凸があっても、消去及び書込み手段とリライタブルメディアとの接触を確実にすることができ、情報の書き込み消去を確実にすることができる。
【0033】
また、本発明にかかる搬送容器は、リライタブルメディアと搬送容器との間にクッション部材を備えるので、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア自体の凹凸等に対応する追随性が高まり、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディアをムラ無く効果的に接触させることができ、情報の書き込み消去が確実にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図1を用いて、本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新方法について説明をする。図1は本発明の概念を示す図である。
【0035】
図1に示すように、記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディア22と、リライタブルメディア22に記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段24と、リライタブルメディア22を備える搬送容器21と、リライタブルメディア22を消去手段及び書込み手段24の側に押すように、搬送容器21を押圧する押圧手段25と、を用いて情報消去及び書込み操作を行う。なお、搬送容器21はコンベヤ28などの搬送手段により連続的に移送される。
そして、本発明において特徴的なのは、リライタブルメディア22への情報消去及び書込み操作の時に、リライタブルメディア22と搬送容器21との間、搬送容器21と押圧手段25との間の少なくとも一方の間にクッション部材51,52を介在させた状態で行うことにある。
【0036】
このように、リライタブルメディア22と搬送容器21との間のクッション部材52ある場合、あるいは搬送容器21と押圧手段25との間にクッション部材51がある場合、さらには、両クッション部材51,52が同時にある場合、このいずれかの場合で情報消去及び書き込み操作を行うことによって、消去手段及び書込み手段24による消去及び書込み操作時に、押圧手段25にてリライタブルメディア22の背面を単に押圧するだけでなく、この押圧にクッション部材51,52の適宜弾性が介在することができ、これにより、消去手段及び書込み手段24の情報消去部31(情報書き込み部32)に対してリライタブルメディア22を柔軟に対応させてムラ無く接触させることができる。このことにより、情報の書き込みや消去が極めて確実に行える。
【0037】
また、クッション部材51,52はその素材については、特に限定するものではないが、例えば、ゴム、合成樹脂(スポンジのような発泡性のもの)、不織布などを用いることができる。また、クッション部材51,52は両方を同時に配置する構成とし、その弾性(クッション機能)が異なるようにすることで、クッション性能の範囲を広く設定することでき、その効果を優れたものすることができる。
【0038】
以下、より具体的に、図2〜図4を用いて本発明に係るリライタブルメディアの記録情報更新装置の実施の形態の説明をする。なお、以下、リライタブルメディアの記録情報更新装置を記録情報更新装置と略記して説明する。
【0039】
記録情報更新装置20は、再利用可能な搬送容器21に適宜固定されたリライタブルメディア22の記録情報を更新するものである。
この記録情報更新装置20は、リライタブルメディア22を、リライタブルメディア22に記録された記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成し、支持フレーム23に消去手段及び書込み手段24と、押圧手段25と、可動手段26とを備える。
【0040】
搬送容器21は、コンベヤ28上を移動する再利用可能な容器(例えば、通い箱等)である。この搬送容器21は、一例として、樹脂製ケースや折り畳み可能なケース(折り畳みコンテナ)がある。
樹脂製ケースや折り畳みコンテナは、側面に押圧力をかけた際に、側面が変形することが考えられる。
特に、折り畳みコンテナは、側面が内側に折り畳まれるように構成されているので、その傾向が顕著に現れる。また、折り畳みコンテナは経年変化により、側面(リライタブルメディア22が設けられる部位である外側面21a)に凹凸が出来たり、変形したりすることがある。また、整形時にひずみを有している場合もある。
【0041】
リライタブルメディア22は、コンベヤ28上を移動する再利用可能な搬送容器21の外側面(側面)21aに固定されており、記録情報を消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されている。
支持フレーム23は、コンベヤ28の両側に跨って形成され、消去手段及び書込み手段24が設けられ、さらに、消去手段及び書込み手段24の上方に押圧手段25及び可動手段26が設けられている。
【0042】
消去手段及び書込み手段24は、リライタブルメディア22に記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込むものである。
すなわち、消去手段及び書込み手段24は、搬送容器21が搬送される物流システムのコンベヤ28の近傍に沿って配置され、加熱ローラで情報を消去する情報消去部31、及びサーマルヘッドで情報を書込む情報書込み部32を備えている。
前記情報消去部31及び情報書込み部32は、後述のリライタブルメディア22に押し付け可能に矢印方向(図4、図5参照)に水平移動可能に構成されている。
【0043】
なお、図4では、移動方向である矢印は、水平方向にのみ示されているが、リライタブルラベル22の位置に応じて垂直方向に移動するように構成することも可能である。
また、図4では、情報消去部31及び情報書込み部32は、それぞれ別体に形成されているが、情報消去部31と情報書込み部32を一体に形成しても良い。
【0044】
押圧手段25は、消去及び書込み手段24による消去及び書込み操作時に、リライタブルラベル22が貼付された搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面(具体的には、背面に相当する搬送容器21の内側面21c(図3参照))を押圧するように移動可能なものである。
【0045】
この押圧手段25は、支持フレーム23に、可動手段26の支持軸35を介してアーム36が上下方向にスイング移動自在に設けられ、先端部にクッション部材51を備えた抑え部材37が設けられている。
アーム36を、支持軸35を軸にして上下方向にスイング移動することでクッション部材51を備えた抑え部材37を弧(図6、図8参照)を描いて昇降させる。
クッション部材51を備えた抑え部材37を、弧を描いて上昇させることで、搬送容器21の上部の退避位置に退避させる。一方、クッション部材51を備えた抑え部材37を弧を描いて押圧位置まで降下させる。降下させたクッション部材51を備えた抑え部材37で、搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面に相当する搬送容器21の内側面21cを押圧する。
【0046】
可動手段26は、消去及び書込み手段24へのコンベヤ28上の搬送容器21の接近に伴い、搬送容器21の側面21aに貼付されたリライタブルメディア22の貼付された搬送容器21の内側21bに押圧手段25のクッション部材51を備えた抑え部材37を移動させるものである。
すなわち、可動手段25は、支持フレーム23に取付ブラケット33(図3参照)を介してアクチュエータ34が支持され、アクチュエータ34に回転可能な支持軸35を備える。この支持軸35にアーム36が設けられている。
【0047】
この可動手段26は、アクチュエータ34を駆動することで支持軸35を回転するものである。アクチュエータ34を非駆動状態とすることで、支持軸35を静止状態に保持するものである。
可動手段26によれば、リライタブルメディア22への記録情報の消去及び書込み操作時以外は、押圧手段25を搬送容器21の上部に保持する。
さらに、可動手段26によれば、消去及び書込み手段24による消去及び書込み操作時には、押圧手段25のクッション部材51を備えた抑え部材37を、弧を描いて降下させる。これにより、クッション部材51を備えた抑え部材37で、搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面に相当する搬送容器21の内側面21c(図3参照)を押圧させることが可能である。
【0048】
次に、記録情報更新装置20の動作を図5〜図8に基づいて以下に説明する。
図5において、消去及び書込み手段24が待機位置に保持されるとともに、押圧手段25が退避位置に保たれている。
【0049】
図6に示すように、コンベヤ28上の再利用可能な搬送容器21が移動して図示しない検出装置によって、記録情報更新装置20に接近すると、先ず、可動手段26のアクチュエータ34が駆動して、支持軸35を軸にしてアーム36を下方向にスイング移動する。
可動手段26で、消去及び書込み手段24への搬送容器21の接近に伴い、搬送容器21の内側21bに押圧手段25を移動させる。よって、押圧手段25を自動的に移動させることができる。
【0050】
図7に示すように、クッション部材51を備えた抑え部材37が退避位置から弧を描いて押圧位置まで降下して、搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面に相当する搬送容器21の内側面21cを押圧する。
次に、消去及び書込み手段24を待機位置から矢印の如く水平移動することで、消去及び書込み手段24の情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22に押し付ける。
【0051】
ここで、リライタブルメディア22の貼付された搬送容器21の内側21bから、リライタブルラベル22の背面に相当する搬送容器21の内側面21c)がクッション部材51を備えた抑え部材37で押圧されている。
よって、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22に押し付けた際に、リライタブルメディア22が情報消去部31及び情報書込み部32から離れる方向に逃げることを防ぐ。
これにより、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22に好適に押し付けることが可能になり、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルラベル22に密着させることができる。
【0052】
情報消去部31を密着させた状態で、リライタブルメディア22の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)が加熱ローラで良好に加熱される。よって、図12の発色状態Cから溶融状態図12の(B)にして、これを徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻るので、リライタブルメディア22に記録された古い記録情報を良好に消去できる。
【0053】
加熱ローラによって、古い記録情報が消去されたリライタブルメディア22に対して、情報書込み部32を密着させた状態で、図12の消色状態(A)のラベルの可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となる。
これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持されて、新しい情報を記録することができる。
【0054】
本実施の形態では、情報消去部31として加熱ローラを使用しているが、特定温度に加熱される金属プレートを使用することもできる。
情報書込み部32のサーマルヘッドによって、リライタブルメディア22に記録される情報としては、文字や記号のみでなく、バーコードや二次元バーコード等の種々のものが可能である。
【0055】
図8に示すように、新しい情報を記録した後、消去及び書込み手段24矢印の方向に水平移動して、情報消去部31及び情報書込み部32をリライタブルメディア22から離す。同時に、可動手段26のアクチュエータ34が駆動して、支持軸35でアーム36を上方向にスイング移動する。
クッション部材51を備えた抑え部材37が押圧位置から弧を描いて退避位置まで上昇して、押圧手段25を搬送容器21の上部に保持する。
押圧手段25を搬送容器21の上部に保持可能とすることで、搬送容器21をコンベア28で搬送する際の妨げになることを防ぐ。これにより、搬送容器21をコンベヤ28で良好に搬送することができる。
【0056】
なお、前記実施の形態では、押圧手段25を、弧を描いて降下させて搬送容器21の内側21bからリライタブルメディア22の背面側を押圧する構成について例示したが、これに限らないで、押圧手段25を垂直に降下させて搬送容器21の内側21bからリライタブルラベル22の背面側を押圧するように構成することも可能である。
また、本発明は、ピッキングシステムで使用する通い箱に限定するものでなく、パレットやカゴ車等にも適用することが可能である。
【0057】
上記実施形態においては、押圧手段25を搬送容器21の上側において揺動する構成としたが、本発明においては、図1に示すように搬送容器21のサイドから押圧する構成とすることもできる。この場合、揺動方式よりもコンベヤの搬送速度を早くすることが可能になる。
【0058】
また、本発明においては、リライタブルメディア22を保持する構造は、図9及び図10に示すような形態を採用することができる。
【0059】
図9および図10に示す構成は、搬送容器21がリライタブルメディア22と搬送容器21の側面との間にクッション部材52を備える構成を示している。
すなわち、搬送容器21は、リライタブルメディア22の係止手段がクッション部材52の周囲を囲む枠部材60にて構成されている。そして、枠部材60の開放口62からリライタブルメディア22を、係止部61の内側に差し込みができるように構成されている。
このような構成によれば、消去手段及び書込み手段による消去及び書込み操作時に、リライタブルメディア22は該消去手段及び書込み手段との接触面に的確に接触するように対応するので、消去手段及び書込み手段に対してリライタブルメディア22をムラ無く効果的に接触させることができる。また、リライタブルメディア22の着脱は容易に行うことができる。
更にまた、クッション部材52は発泡性のスポンジなどで構成することでき、これらの素材は断熱性が高いので、情報の消去をホットプレートで行うときに断熱性が良いことにより、効果的な消去を行うことできる。
【0060】
また、本実施形態においては、この搬送容器21は、図10に示すように、クッション部材52の上のリライタブルメディア22が、クッション部材52の弾性力により、枠部材60の係止部61に押圧(図10における矢印P)するように構成されている。したがって、リライタブルメディア22は、クッション部材52と係止部61との間に適宜圧力で挟まれている。
このような構成により、リライタブルメディア22が開放口62から脱落することがない。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明にかかるリライタブルメディアの記録情報更新方法及び装置は、物流システムにおける再利用可能な搬送容器に設けられたリライタブルメディアの記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む方法及び装置への適用に好適である。また、搬送容器は、リライタブルメディアの記録情報更新方法及び装置に適用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係る記録情報更新方法を示す概念図である。
【図2】本発明に係る記録情報更新装置を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る記録情報更新装置の押圧手段及び可動手段を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る記録情報更新装置の消去手段及び書込み手段を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る記録情報更新装置の押圧手段を搬送容器の上部に保持した状態を説明する図である。
【図6】本発明に係る記録情報更新装置の押圧手段でリライタブルメディアの背面側を押圧するように移動する例を説明する図である。
【図7】本発明に係る記録情報更新装置の消去手段及び書込み手段をリライタブルラベルに密着する例を説明する図である。
【図8】本発明に係る記録情報更新装置の消去手段及び書込み手段及び押圧手段を退避させる例を説明する図である。
【図9】本発明の搬送容器の要部斜視図である。
【図10】図9の要部断面図である。
【図11】従来のピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図である。
【図12】本発明でラベルとして使用する可逆感熱紙の特性説明図である。
【符号の説明】
【0063】
20 リライタブルメディアの記録情報更新装置
21 搬送容器
21a 搬送容器の外側面(側面)
21b 搬送容器の内側
22 リライタブルメディア
24 消去手段及び書込み手段
25 押圧手段
26 可動手段
28 コンベヤ
51,52 クッション部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアと、
前記リライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、
前記リライタブルメディアを備える搬送容器と、
前記リライタブルメディアを前記消去手段及び書込み手段の側に押すように、前記搬送容器を押圧する押圧手段と、を用いて、
前記リライタブルメディアへの情報消去及び書込み操作の時に、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間、前記搬送容器と前記押圧手段との間の少なくとも一方の間にクッション部材を介在させた状態で前記操作を行うことを特徴とする前記リライタブルメディアの記録情報更新方法。
【請求項2】
記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、
前記リライタブルメディアを備える搬送容器を、前記消去手段及び書込み手段の側に押すように押圧する押圧手段と、
を備えるリライタブルメディアの記録情報更新装置であって、
前記押圧手段は前記搬送容器を、クッション部材を介して押圧するように構成されたことを特徴とするリライタブルメディアの記録情報更新装置。
【請求項3】
前記押圧手段は、前記搬送容器をその内側から前記リライタブルメディアの設けられた側へ押すことができるように揺動する押圧アームで構成されており、前記押圧アームがその先端に前記クッション部材を備えることを特徴とする請求項2に記載のリライタブルメディアの記録情報更新装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のリライタブルメディアの記録情報更新装置に用いる搬送容器であって、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間に前記クッション部材を備えることを特徴とする搬送容器。
【請求項5】
搬送容器表面に配置される前記クッション部材の上に前記リライタブルメディアを係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の搬送容器。
【請求項6】
前記係止手段は前記クッション部材の周囲を囲む枠部材にて構成されており、前記リライタブルメディアを差し込み自在に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の搬送容器。
【請求項1】
記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアと、
前記リライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、
前記リライタブルメディアを備える搬送容器と、
前記リライタブルメディアを前記消去手段及び書込み手段の側に押すように、前記搬送容器を押圧する押圧手段と、を用いて、
前記リライタブルメディアへの情報消去及び書込み操作の時に、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間、前記搬送容器と前記押圧手段との間の少なくとも一方の間にクッション部材を介在させた状態で前記操作を行うことを特徴とする前記リライタブルメディアの記録情報更新方法。
【請求項2】
記録された所定の記録情報の消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されるリライタブルメディアに記録された記録情報を消去すると共に新たな記録情報を書込む消去手段及び書込み手段と、
前記リライタブルメディアを備える搬送容器を、前記消去手段及び書込み手段の側に押すように押圧する押圧手段と、
を備えるリライタブルメディアの記録情報更新装置であって、
前記押圧手段は前記搬送容器を、クッション部材を介して押圧するように構成されたことを特徴とするリライタブルメディアの記録情報更新装置。
【請求項3】
前記押圧手段は、前記搬送容器をその内側から前記リライタブルメディアの設けられた側へ押すことができるように揺動する押圧アームで構成されており、前記押圧アームがその先端に前記クッション部材を備えることを特徴とする請求項2に記載のリライタブルメディアの記録情報更新装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のリライタブルメディアの記録情報更新装置に用いる搬送容器であって、前記リライタブルメディアと前記搬送容器との間に前記クッション部材を備えることを特徴とする搬送容器。
【請求項5】
搬送容器表面に配置される前記クッション部材の上に前記リライタブルメディアを係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の搬送容器。
【請求項6】
前記係止手段は前記クッション部材の周囲を囲む枠部材にて構成されており、前記リライタブルメディアを差し込み自在に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の搬送容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−233859(P2009−233859A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−78912(P2008−78912)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(502380361)トーヨーカネツソリューションズ株式会社 (50)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(502380361)トーヨーカネツソリューションズ株式会社 (50)
【Fターム(参考)】
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