説明

リラックス装置

【課題】身体を揺動させることでリラックス効果を付与した後にリフレッシュ効果を付与することができるリラックス装置を提供する。
【解決手段】リラックス装置10では、その基台11の底部11a上面に設けられたコントローラ24により、リラックス揺動から切り替わってゆらぎの付与を停止するとともに、身体支持部材13の揺動動作の周波数及び振幅の両方を同期させて増加させるリフレッシュ揺動を行うように揺動駆動装置12を制御し、リラックス状態にあった使用者をリフレッシュさせるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者にリラックス効果及びリフレッシュ効果を付与することができるリラックス装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、椅子型の身体支持部材に腰掛けた使用者の身体を揺動させることでリラックス効果を付与するリラックス装置が例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1のリラックス装置では、身体支持部材を前後方向に揺動させる揺動駆動装置(特許文献1では加振手段)を備え、その揺動駆動装置により身体支持部材を1Hz以下の周波数で揺動させるとともに、0.2Hz以下の変動幅で周波数を漸次変化させて使用者に対してリラックス効果を与えている。
【特許文献1】特開2000−42112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のリラックス装置では、身体を揺動させることで使用者に対してリラックス効果を付与し、身体等の緊張を解きほぐして、例えば睡眠に導くことも可能となるが、その後に使用者に対して覚醒等のリフレッシュ効果を効果的に与えるものは無く、その開発が望まれていた。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、身体を揺動させることでリラックス効果を付与した後にリフレッシュ効果を付与することができるリラックス装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、使用者の身体を支持する身体支持手段と、該身体支持手段を揺動動作させる揺動駆動手段と、該揺動駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記揺動駆動手段による前記身体支持手段の揺動動作を周波数1Hz以下の範囲で行わせるとともに、その揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方にゆらぎを付与するように制御してリラックス揺動を行うリラックス装置であって、前記制御手段には、前記リラックス揺動から切り替わって前記ゆらぎの付与を停止するとともに、前記揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように前記揺動駆動手段を制御し、リラックス状態にあった前記使用者をリフレッシュさせるリフレッシュ制御手段が備えられることをその要旨とする。
【0006】
この発明では、制御手段には、リラックス揺動から切り替わってゆらぎの付与を停止するとともに、揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように揺動駆動手段を制御し、リラックス状態にあった使用者をリフレッシュさせるリフレッシュ制御手段が備えられる。これにより、揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動にて、単位時間当たりの揺動回数及び揺動動作の揺れ幅の少なくとも一方が増加され、リラックス揺動によりリラックス状態とされた使用者に対し、そのリラックス状態から覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果を付与することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリラックス装置において、前記リフレッシュ制御手段は、前記揺動動作の周波数及び振幅の両方を増加させるように前記揺動駆動手段を制御したことをその要旨とする。
【0008】
この発明では、リフレッシュ制御手段により揺動動作の周波数及び振幅の両方を増加させるように揺動駆動手段が制御される。これにより、周波数及び振幅のいずれか一方のみを増加させた場合と比較して、揺動の周波数及び振幅の両方を増加させることで、単位時間当たりの揺動回数が増えるとともに揺動動作の揺れ幅が大きくなるため、使用者をリラックス状態から覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果をより効果的に付与することが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のリラックス装置において、前記リフレッシュ制御手段は、前記揺動動作の周波数及び振幅の両方を同期させて増加させるように前記揺動駆動手段を制御したことをその要旨とする。
【0010】
この発明では、リフレッシュ制御手段により揺動動作の周波数及び振幅の両方を同期させて増加させるように揺動駆動手段が制御される。つまり、単位時間当たりの揺動回数と揺動動作の揺れ幅とが同時に増加されるため、使用者をリラックス状態から覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果をより効果的に付与することが可能となる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記制御手段は、前記リラックス揺動時に、前記周波数を漸減させるとともに前記振幅をゆらがせるように前記揺動駆動手段を制御することをその要旨とする。
【0012】
この発明では、制御手段によりリラックス揺動時に、周波数を漸減させるとともに振幅をゆらがせるように揺動駆動手段が制御される。これにより、揺動動作の周波数を減少させて使用者の呼吸をアシストし、揺動動作の振幅のゆらぎによって覚醒状態からリラックス状態に導くようなリラックス効果を付与できる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記制御手段は、前記リラックス揺動時の周波数を0.2Hz〜0.4Hzの範囲内で変動させ、前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を、前記リラックス用同時のそれより大きな範囲で前記揺動駆動手段を制御することをその要旨とする。
【0014】
この発明では、制御手段により、リラックス揺動時の周波数を0.2Hz〜0.4Hzの範囲内で変動させ、リフレッシュ制御手段は、リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を、リラックス揺動時のそれより大きな範囲で揺動駆動手段が制御される。つまり、リラックス揺動時では、リラックス揺動の周波数を使用者(人)のリラックス時の呼吸周波数と近い0.2Hz〜0.4Hzとすることで、リラックス状態に導くことが可能となる。また、リフレッシュ時では、リラックス揺動時の揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方より大きな範囲で揺動されることで、使用者を覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果をより効果的に付与することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量を、前記リラックス揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量よりも大きくなるように前記揺動駆動手段を制御することをその要旨とする。
【0016】
この発明では、リフレッシュ制御手段により、リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量を、リラックス揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量よりも大きくなるように揺動駆動手段が制御される。つまり、リラックス揺動時とリフレッシュ揺動時とで、後者の揺動の周波数の変化量を大きくすることで、リフレッシュ揺動時に使用者に対して比較的激しい刺激が与えられ、より効果的なリフレッシュ効果を付与することが可能となる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記身体支持手段は、使用者が着座可能な座面の後部に背もたれ部が傾動可能に固定されるものであり、前記制御手段は、前記リラックス揺動時に前記背もたれ部をリクライニング状態とすべく傾動させるとともに、前記リフレッシュ制御手段は、前記リクライニング状態にあった前記背もたれ部を起立させることをその要旨とする。
【0018】
この発明では、身体支持手段は、使用者が着座可能な座面の後部に背もたれ部が傾動可能に固定され、制御手段により、リラックス揺動時に背もたれ部がリクライニング状態とすべく傾動されるとともに、リフレッシュ制御手段は、リクライニング状態にあった背もたれ部が起立される。つまり、背もたれ部を起立させることで、使用者の上半身も起こされるため、使用者に対してより効果的なリフレッシュ効果を付与することが可能となる。また、使用者の身体が使用者の身体が寝た状態に近くなるため、リラックス効果を得ることが可能となる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のリラックス装置において、前記リフレッシュ制御手段は、前記背もたれ部を起立させる際に、その起立を段階的に行うべく制御することをその要旨とする。
【0020】
この発明では、リフレッシュ制御手段により、背もたれ部を起立させる際に、その起立を段階的に行うべく制御される。これにより、使用者の上半身が段階的に起こされるため、使用者の血圧等の急激な変化が抑えられ、使用者にかかる負荷を抑制することができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のリラックス装置において、前記制御手段は、前記リラックス揺動時に、前記背もたれ部を前記リクライニング状態とすべく傾動させる際に、その傾動を段階的に行うべく制御することをその要旨とする。
【0022】
この発明では、制御手段により、リラックス揺動時に、背もたれ部をリクライニング状態とすべく傾動させる際に、その傾動を段階的に行うべく制御される。これにより、使用者の上半身が段階的に倒されるため、使用者の血圧等の急激な変化が抑えられ、使用者にかかる負荷を抑制することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記制御手段は、前記周波数及び前記振幅のいずれか一方の変化と同期させて前記背もたれ部を傾動させることをその要旨とする。
【0024】
この発明では、制御手段により、周波数及び振幅のいずれか一方の変化と同期させて背もたれ部が傾動される。これにより、背もたれ部は周波数及び振幅のいずれか一方と同期(協調)され、使用者に対してより効果的なリラックス効果やリフレッシュ効果を付与することができる。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記リフレッシュ制御手段は、前記リラックス揺動時の前記背もたれ部の作動速度より前記リフレッシュ揺動時の背もたれ部の作動速度の方が速くなるよう前記背もたれ部を傾動させることをその要旨とする。
【0026】
この発明では、リフレッシュ制御手段は、リラックス揺動時の背もたれ部の作動速度よりリフレッシュ揺動時の背もたれ部の作動速度の方が速くなるよう背もたれ部が傾動される。つまり、リラックス揺動時とリフレッシュ揺動時とで、後者の背もたれ部の作動速度を速くし、使用者に対して比較的激しい刺激が与えられ、より効果的なリフレッシュ効果を付与することが可能となる。
【0027】
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記座面及び前記背もたれ部の少なくとも一方には、エアポンプの空気の給排により膨縮されるエアバッグが左右対で備えられるものであり、前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動とともに左側の前記エアバッグと右側の前記エアバッグとで時間差を有して膨縮動作するように前記エアポンプを制御し、前記使用者に対してひねり動作を付与することをその要旨とする。
【0028】
この発明では、座面及び背もたれ部の少なくとも一方には、エアポンプの空気の給排により膨縮されるエアバッグが左右対で備えられ、リフレッシュ制御手段により、リフレッシュ揺動とともに左側のエアバッグと右側のエアバッグとで時間差を有して膨縮動作され、使用者に対してひねり動作が付与される。これにより、使用者の右半身(右上半身)と左半身(左上半身)とでひねり動作、つまりストレッチが行われ使用者に対してより効果的なリフレッシュ効果を付与することができる。
【0029】
請求項13に記載の発明は、請求項7〜12のいずれか1項に記載のリラックス装置において、前記背もたれ部には、エアポンプの空気の給排により前記使用者の背中を押圧する背中用エアバッグが備えられるものであり、前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動とともに、前記背中用エアバッグを膨縮動作させるように前記エアポンプを制御することをその要旨とする。
【0030】
この発明では、背もたれ部には、エアポンプの空気の給排により使用者の背中を押圧する背中用エアバッグが備えられ、リフレッシュ制御手段によりリフレッシュ揺動とともに背中用エアバッグが膨縮動作される。これにより、使用者の背中を中心としてストレッチが行われ使用者に対してより効果的なリフレッシュ効果を付与することができる。
【0031】
請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載のリラックス装置において、前記エアバッグは、前記リラックス揺動時にも前記制御手段による前記エアポンプの制御にて膨縮動作されるものであり、前記制御手段は、前記リラックス揺動時の所定期間内で、前記揺動動作の周波数を下限値一定とするとともに前記振幅をゆらがせる睡眠揺動時では、前記エアバッグの膨縮動作を停止させることをその要旨とする。
【0032】
この発明では、エアバッグは、リラックス揺動時にも制御手段によるエアポンプの制御にて膨縮動作され、制御手段により、リラックス揺動時の所定期間内で、揺動動作の周波数が下限値一定とされるとともに振幅がゆらがせられる睡眠揺動時では、エアバッグの膨縮動作が停止される。つまり、周波数を下限値一定として振幅をゆらがせる睡眠揺動時では、その睡眠の妨げとなり得るエアバッグの膨縮動作に関するエアポンプ等の作動音の発生を抑え、睡眠揺動時のその効果をより高めることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、身体を揺動させることでリラックス効果を付与した後にリフレッシュ効果を付与することができるリラックス装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のリラックス装置の概略構成図を示す。図1に示すように、リラックス装置10は、その基台11の底部11aが図示しない床面に載置されるとともに、基台11に設けられた揺動駆動手段としての揺動駆動装置12と該揺動駆動装置12により揺動される身体支持手段としての身体支持部材13とを備えている。
【0035】
揺動駆動装置12は、モータ20と、減速機21と、クランク機構22と、リンク部材23とから構成されている。
モータ20は、基台11の底部11a上面に設けられるとともに、前記底部11a上面に設けられる制御手段及びリフレッシュ制御手段としてのコントローラ24によりその駆動が制御されている。減速機21は、基台11の底部11a上面に設けられるとともに、前記モータ20と駆動連結され、モータ20の駆動力を減速出力するものである。
【0036】
クランク機構22は、2つの接続部材22a,22bから構成されるとともに、減速機21の回転駆動を半径の極めて大きな円弧運動に変換するものである。接続部材22aは、その基端が減速機21の出力軸と一体回転可能に接続されるとともに、その先端が接続部材22bの基端と回転可能に接続されている。接続部材22bの先端は、身体支持部材13が固定される四角枠状のベース部25の下部と接続されている。
【0037】
前記基台11には、その底部11aから上方向に突設される支持枠11bが備えられており、2つのリンク部材23はそれらの基端が各支持枠11b上部に所定間隔を有して回転可能に連結されるとともに、各先端がベース部25の下部と回転可能に連結されている。つまり、この2本のリンク部材23は、基端を中心として回動するようになっており、クランク機構22からの駆動力を基に、ベース部25に固定される身体支持部材13をロッキングチェア等のように前後方向に揺動させている。
【0038】
ベース部25の上部には、椅子型の身体支持部材13を構成する座面30がベース部25と一体移動可能に固定されており、座面30の後部に傾動可能に固定された背もたれ部31と、座面30の前部に固定されたオットマン32と、座面30の左右両側に固定された肘掛け部33とが設けられている。
【0039】
背もたれ部31は、図2に示すように、該背もたれ部31を傾動させるリクライニング機構34がコントローラ24により制御され、背もたれ部31を適宜傾動させるようになっている。
【0040】
また、背もたれ部31には、上段両側に左右一対のエアバッグ40,41が使用者の左右肩部に対応して内装されるとともに、中段に背中用エアバッグとしてのエアバッグ42,43,44が使用者の背部(背中上段、背中中段及び背中下段)に対応して内装され、下段両側にエアバッグ45,46が使用者の左右腰部に対応して内装されている。座面30には、エアバッグ47が使用者の大腿部に対応して内装されている。使用者の各部位に対応して設けられたエアバッグ40〜47は、図示しない接続ホースを介し、座面30の下部に設けられたエアポンプ48に向けて取り回されている。エアポンプ48は、前記コントローラ24によりその駆動が制御され、各エアバッグ40〜47の膨脹収縮動作が可能となっている。
【0041】
次に、上記の様に構成されたリラックス装置10の動作について図1〜4を用いて説明する。
コントローラ24は、揺動駆動装置12を駆動して身体支持部材13のリラックス揺動を実施するモード単独、若しくはそのリラックス揺動と各エアバッグ40〜47及び背もたれ部31とを連動するモード等、各種の作動モードが設定されている。その中で、リフレッシュ機能を有するリラックス揺動モードがある。この作動モードでは、先ず使用者に対してリラックス効果を付与する[リラックス揺動]が実施され、所定時間経過すると[リラックス揺動]から[リフレッシュ揺動]へと切り替わって作動モードが終了するようになっている。尚、図3は、その作動モードにおける身体支持部材13が揺動駆動装置12により揺動される際の振幅及び周波数の変化について示している。
【0042】
[リラックス揺動]
先ず、コントローラ24は、座面30と背もたれ部31との間のリクライニング角度θを起立状態(例えばリクライニング角度θ=120度)からリクライニング状態(例えばリクライニング角度θ=150度)となるように、リクライニング機構34を制御して背もたれ部31を所定角度(例えば30度)傾動させる。この時、背もたれ部31の作動速度は漸減するように制御される。そして、コントローラ24は、使用者を覚醒状態からリラックス状態に導くように、時間経過に伴って身体支持部材13の揺動動作の揺動間隔(周波数)を例えば0.35Hzから開始し、所定時間Aまでの間で0.2Hzまで0.05Hz刻みで漸減させるようにモータ20を制御するとともに、揺動動作の揺れ幅(振幅)にランダムなゆらぎを付与するようにモータ20を制御してリラックス揺動を行う。さらに、コントローラ24は、所定時間Aまでエアポンプ48を駆動させて、背もたれ部31や座面30に設けた複数のエアバッグ40〜47を、適宜、膨脹収縮動作させて使用者の身体をさすったり、伸ばしたりして筋肉を弛緩させるようなマッサージ効果を付与するようにしている。
【0043】
そして、所定時間A経過後、所定時間Bまで、コントローラ24は、前記の最終動作、つまり身体支持部材13を本実施形態の周波数の下限値である周波数0.2Hzで、振幅にゆらぎが生じるようにモータ20を制御し、使用者を更にリラックス状態から睡眠状態となるように揺動を続ける。また、所定時間A,B間では、コントローラ24はエアポンプ48の駆動を停止させてエアバッグ40〜47の動作を停止させるようになっている。
【0044】
[リフレッシュ揺動]
所定時間B経過後、コントローラ24は、使用者を睡眠状態(リラックス状態)から覚醒状態へと誘うように、揺動動作の周波数を0.2Hzから0.3Hz、0.3Hzから0.5Hzとなるように段階的に変化させるべくモータ20を制御する。この時、周波数の変化のタイミングは、身体支持部材13の揺動動作が例えば10往復した後に変化するようにコントローラ24にて制御されている(図4参照)。それと同時に、コントローラ24は、周波数の変化のタイミングと同期させて振幅の大きさを「小」から「中」、「中」から「大」というように段階的に増加するようにモータ20を制御する。また、それと同時に、コントローラ24は、周波数の変化のタイミングと同期させて背もたれ部31を段階的に起立状態(リクライニング角度θ=120度)となるようにリクライニング機構34を制御している。この場合、その変化量を150度から140度、140度から120度というように、段階的に増加させるようにコントローラ24にてリクライニング機構34が制御されている。尚、この時、背もたれ部31の作動速度を漸増させるように制御してもよい。
【0045】
またリフレッシュ揺動時では上記の一連の動作中にコントローラ24は、停止させていたエアポンプ48を駆動させ、例えば左肩部用のエアバッグ40と左腰部用のエアバッグ45とを同時に膨脹させる。そして、その膨脹状態を例えば5秒維持した後に、エアバッグ40とエアバッグ45の収縮を同時に行った後、右肩部用のエアバッグ41と左腰部用のエアバッグ46とを同時に膨脹し例えば5秒維持させる。つまり、コントローラ24は、使用者の左半身と右半身の押し上げの時間差を有して交互に繰り返して使用者にひねり動作を付与して使用者をより覚醒状態に導くようにエアポンプ48を制御するようになっている。このエアバッグ動作終了後、コントローラ24は、エアポンプ48を制御してエアバッグ42,43,44に空気を供給して背中を持ち上げるようにし、背中伸ばしを行うようになっている。
【0046】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)コントローラ24は、リラックス揺動から切り替わってゆらぎの付与を停止するとともに、身体支持部材13の揺動動作の周波数及び振幅の両方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように揺動駆動装置12を制御し、リラックス状態にあった使用者をリフレッシュさせるようになっている。これにより、単位時間当たりの揺動回数及び揺動動作の揺れ幅の両方が増加され、リラックス揺動によりリラックス状態とされた使用者に対し、そのリラックス状態から覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果を付与することができる。また、周波数及び振幅のいずれか一方のみを増加させた場合と比較して、揺動の周波数及び振幅の両方を増加させることで、使用者をリラックス状態から覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果をより効果的に付与することが可能となる。また、所定時間B経過後に周波数及び振幅を同期させて増加させることで、使用者をリラックス状態から覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果を更に効果的に付与することが可能となる。
【0047】
(2)コントローラ24は、リラックス揺動時(所定時間A迄)に、周波数を漸減させるとともに振幅をゆらがせるようにモータ20(揺動駆動装置12)が制御される。これにより、揺動動作の周波数を減少させて使用者の呼吸をアシストし、揺動動作の振幅のゆらぎによって覚醒状態からリラックス状態に導くようなリラックス効果を付与できる。
【0048】
(3)コントローラ24により、リラックス揺動時の周波数を0.2Hz〜0.4Hzの範囲内で変動させ、コントローラ24は、リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数及び振幅の両方を、リラックス揺動時の周波数及び振幅より大きな範囲でモータ20(揺動駆動装置12)が制御される。これにより、リラックス揺動の周波数を使用者(人)のリラックス時の呼吸周波数と近い0.2Hz〜0.4Hzとすることで、リラックス状態に導くことが可能となる。また、コントローラ24により、リラックス揺動時の揺動動作の周波数及び振幅の両方よりリフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数及び振幅の両方が大きな範囲(この場合、周波数については0.2Hz〜0.5Hz)で揺動駆動装置12が制御されることで、例えばリラックス時の呼吸周波数より大きい周波数での揺動動作等でリフレッシュ揺動を行うことで、使用者を覚醒状態に導くようなリフレッシュ効果をより効果的に付与することができる。
【0049】
(4)コントローラ24により、リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量を、リラックス揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量よりも大きくなるように揺動駆動装置が制御される。つまり、リラックス揺動時とリフレッシュ揺動時とで、後者の揺動時の周波数の変化量を大きくすることで、リフレッシュ揺動時に使用者に対して比較的激しい刺激が与えられ、より効果的なリフレッシュ効果を付与することが可能となる。
【0050】
(5)身体支持部材13は、使用者が着座可能な座面30の後部に背もたれ部31が傾動可能に固定され、コントローラ24により、リラックス揺動時に背もたれ部31がリクライニング状態とすべく傾動されるとともに、リフレッシュ揺動時にリクライニング状態にあった背もたれ部31が起立される。つまり、背もたれ部31を起立させることで、使用者の上半身も起こされるため、使用者に対してより効果的なリフレッシュ効果を付与することが可能となる。また、使用者の身体が使用者の身体が寝た状態に近くなるため、リラックス効果を得ることが可能となる。
【0051】
(6)コントローラ24により、リフレッシュ揺動時に背もたれ部31を起立させる際に、その起立を段階的に行うべく制御される。これにより、使用者の上半身が段階的に起こされるため、使用者の血圧等の急激な変化が抑えられ、使用者にかかる負荷を抑制することができる。
【0052】
(7)コントローラ24により、リフレッシュ揺動時に周波数の変化のタイミングと同期させて背もたれ部31が傾動される。これにより、使用者に対してより効果的なリラックス効果やリフレッシュ効果を付与することができる。
【0053】
(8)背もたれ部31には、エアポンプ48の空気の給排により膨縮されるエアバッグ40,41及びエアバッグ45,46が左右対で備えられ、コントローラ24により、リフレッシュ揺動とともに左側のエアバッグ40,45と右側のエアバッグ41,46とで時間差を有して膨縮動作され、使用者に対してひねり動作が付与される。これにより、使用者の右半身(右上半身)と左半身(左上半身)とでひねり動作、つまりストレッチが行われ使用者に対してより効果的なリフレッシュ効果を付与することができる。
【0054】
(9)背もたれ部31には、エアポンプ48の空気の給排により使用者の背中を押圧するエアバッグ42,43,44が備えられ、コントローラ24によりリフレッシュ揺動とともにエアバッグ42,43,44が膨縮動作される。これにより、使用者の背中を中心としてストレッチが行われ使用者に対してより効果的なリフレッシュ効果を付与することができる。
【0055】
(10)エアバッグ40〜47は、所定時間A迄のリラックス揺動時にもコントローラ24によるエアポンプ48の制御にて膨縮動作され、コントローラ24により、リラックス揺動時の所定期間(所定時間A,B間)内で、揺動動作の周波数が下限値一定とされとともに振幅がゆらがせられる睡眠揺動時では、エアバッグ40〜47の膨縮動作が停止される。つまり、エアポンプ48の駆動を停止させて静音性を高めつつ、周波数を下限値一定として、振幅をゆらがせることで、振幅のゆらぎをメインとした動作で、使用者を睡眠状態に導くことが可能となる。
【0056】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、振幅をゆらがせてリラックス揺動を行っているが、これに限らず、例えば振幅ではなく周波数をゆらがせてもよい。また、振幅及び周波数の両方をゆらがせてもよい。
【0057】
・上記実施形態では、リラックス揺動時に、身体支持部材13(ベース部25)の揺動動作の周波数を0.35Hzから0.2Hzの間になるようにコントローラ24によりモータ20を制御しているが、1Hz内のその他の周波数帯域でモータ20を制御してもよい。
【0058】
・上記実施形態では、リフレッシュ揺動時に、身体支持部材13(ベース部25)の揺動動作の周波数を0.2Hzから段階的に0.5Hzまで変化するようにコントローラ24にてモータ20を制御しているが、1Hz内のその他の周波数帯域を利用してもよい。
【0059】
・上記実施形態では、コントローラ24により所定時間B経過後の揺動動作の振幅及び周波数を同期させて増加させるようにモータ20を制御しているが、同期させなくてもよい。また、振幅及び周波数の両方を増加させるのではなく、一方のみを増加させるようにしてもよい。
【0060】
・上記実施形態では、リラックス揺動時及びリフレッシュ揺動時で、背もたれ部31の傾動をさせているが、傾動させなくてもよい。
・上記実施形態では、背もたれ部31をリクライニング状態から起立状態とするタイミングを周波数の変化のタイミングと同期させるようにしているが、同期させなくてもよい。また、振幅の変化のタイミングと同期させても良い。また、背もたれ部31を起立状態からリクライニング状態とするタイミングを振幅及び周波数の少なくとも一方と同期させるようにしてもよい。
【0061】
・上記実施形態では、リフレッシュ揺動時に、背もたれ部31を起立させる際に、その起立を段階的に行っているが、行わなくてもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、リラックス揺動時に背もたれ部31をリクライニング状態とすべく傾動させる際に、その傾動を段階的に行うようにコントローラ24にてリクライニング機構34を制御してもよい。このような構成にすることで、使用者の上半身が段階的に倒されるため、使用者の血圧等の急激な変化が抑えられ、使用者にかかる負荷を抑制することができる。
【0062】
・上記実施形態では、背もたれ部31の作動速度を漸減させたり漸増させたりしているが、これに限らず速度一定としてもよい。また、背もたれ部31の作動速度について、リラックス揺動時の作動速度と所定時間B経過後(リラックス揺動終了後)の作動速度とで、後者の作動速度の方が速くなるようにしてもよい。これにより、使用者に対して比較的激しい刺激が与えられ、より効果的なリフレッシュ効果を付与することが可能となる。
【0063】
・上記実施形態では、背もたれ部31を傾動可能としているが、これに限らず、傾動不能な構成としてもよい。
・上記実施形態では、エアバッグ40及び45と、エアバッグ41及び46とを交互に膨脹収縮動作させてひねり動作を行っているが、これに限らず、例えば座面30に設けたエアバッグ47や背部用のエアバッグ42,43,44を左右対に設けて同様のひねり動作を行ってもよい。また、ひねり動作を行わなくてもよい。
【0064】
・上記実施形態では、エアバッグ42,43,44による使用者の背中を持ち上げるようにして背中を伸ばすストレッチ動作を行っているが、行わなくてもよい。
・上記実施形態では、所定時間A,B間でエアポンプ48の駆動を停止させているが、これに限らず、所定時間A,B間で駆動させ続けてもよい。
【0065】
・上記実施形態では、エアバッグ40,41,45,46によるひねり動作後に、背部用のエアバッグ42,43,44を膨縮動作させているが、これに限らず、例えばその順序を逆としてもよい。
【0066】
・上記実施形態では、身体支持部材13(座面30と背もたれ部31)にエアバッグ40〜47)を設けているが、設けなくてもよい。
・上記実施形態では、所定時間Aや所定時間Bとでコントローラ24による各部の制御が切り替わるように構成されているが、これに限らず、例えば使用者がコントローラ24による各部の制御を切り替え可能なスイッチを設けて、使用者の所望のタイミングで切り替えをおこなってもよい。
【0067】
・上記実施形態では、身体支持部材13を椅子型に構成したが、これに限らず、例えばベッド型やその他の形状に構成してもよい。
・上記実施形態では、身体支持部材13を前後方向に揺動させているが、これに限らず左右方向に揺動させてもよい。
【0068】
・上記実施形態では、特に言及していないが、リラックス揺動やリフレッシュ揺動に対応した音楽や振動を付与する構成を追加してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本実施形態におけるリラックス装置の概略構成図である。
【図2】身体支持部材の斜視図である。
【図3】揺動動作の振幅及び周波数について説明するための説明図である。
【図4】揺動動作の振幅、周波数及び背もたれ部のリクライニング角度について説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0070】
10…リラックス装置、12…揺動駆動装置(揺動駆動手段)、13…身体支持部材(身体支持手段)、24…コントローラ(制御手段及びリフレッシュ制御手段)、30…座面、31…背もたれ部、40,41,45,46…エアバッグ、42,43,44…エアバッグ(背中用エアバッグ)、48…エアポンプ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体を支持する身体支持手段と、該身体支持手段を揺動動作させる揺動駆動手段と、該揺動駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記揺動駆動手段による前記身体支持手段の揺動動作を周波数1Hz以下の範囲で行わせるとともに、その揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方にゆらぎを付与するように制御してリラックス揺動を行うリラックス装置であって、
前記制御手段には、前記リラックス揺動から切り替わって前記ゆらぎの付与を停止するとともに、前記揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように前記揺動駆動手段を制御し、リラックス状態にあった前記使用者をリフレッシュさせるリフレッシュ制御手段が備えられることを特徴とするリラックス装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリラックス装置において、
前記リフレッシュ制御手段は、前記揺動動作の周波数及び振幅の両方を増加させるように前記揺動駆動手段を制御したことを特徴とするリラックス装置。
【請求項3】
請求項2に記載のリラックス装置において、
前記リフレッシュ制御手段は、前記揺動動作の周波数及び振幅の両方を同期させて増加させるように前記揺動駆動手段を制御したことを特徴とするリラックス装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記制御手段は、前記リラックス揺動時に、前記周波数を漸減させるとともに前記振幅をゆらがせるように前記揺動駆動手段を制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記制御手段は、前記リラックス揺動時の周波数を0.2Hz〜0.4Hzの範囲内で変動させ、
前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を、前記リラックス揺動時のそれより大きな範囲で前記揺動駆動手段を制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量を、前記リラックス揺動時に用いる揺動動作の周波数の変化量よりも大きくなるように前記揺動駆動手段を制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記身体支持手段は、使用者が着座可能な座面の後部に背もたれ部が傾動可能に固定されるものであり、
前記制御手段は、前記リラックス揺動時に前記背もたれ部をリクライニング状態とすべく傾動させるとともに、
前記リフレッシュ制御手段は、前記リクライニング状態にあった前記背もたれ部を起立させることを特徴とするリラックス装置。
【請求項8】
請求項7に記載のリラックス装置において、
前記リフレッシュ制御手段は、前記背もたれ部を起立させる際に、その起立を段階的に行うべく制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載のリラックス装置において、
前記制御手段は、前記リラックス揺動時に、前記背もたれ部を前記リクライニング状態とすべく傾動させる際に、その傾動を段階的に行うべく制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項10】
請求項7〜9のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記制御手段は、前記周波数及び前記振幅のいずれか一方の変化と同期させて前記背もたれ部を傾動させることを特徴とするリラックス装置。
【請求項11】
請求項7〜10のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記リフレッシュ制御手段は、前記リラックス揺動時の前記背もたれ部の作動速度より前記リフレッシュ揺動時の背もたれ部の作動速度の方が速くなるよう前記背もたれ部を傾動させることを特徴とするリラックス装置。
【請求項12】
請求項7〜11のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記座面及び前記背もたれ部の少なくとも一方には、エアポンプの空気の給排により膨縮されるエアバッグが左右対で備えられるものであり、
前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動とともに左側の前記エアバッグと右側の前記エアバッグとで時間差を有して膨縮動作するように前記エアポンプを制御し、前記使用者に対してひねり動作を付与することを特徴とするリラックス装置。
【請求項13】
請求項7〜12のいずれか1項に記載のリラックス装置において、
前記背もたれ部には、エアポンプの空気の給排により前記使用者の背中を押圧する背中用エアバッグが備えられるものであり、
前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ揺動とともに、前記背中用エアバッグを膨縮動作させるように前記エアポンプを制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項14】
請求項12又は13に記載のリラックス装置において、
前記エアバッグは、前記リラックス揺動時にも前記制御手段による前記エアポンプの制御にて膨縮動作されるものであり、
前記制御手段は、前記リラックス揺動時の所定期間内で、前記揺動動作の周波数を下限値一定とするとともに前記振幅をゆらがせる睡眠揺動時では、前記エアバッグの膨縮動作を停止させることを特徴とするリラックス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−254628(P2009−254628A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−108002(P2008−108002)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】