説明

リラックス装置

【課題】身体の揺動動作とエアバッグの膨縮動作とを用い、効果的なリラックス効果を付与することができるリラックス装置を提供する。
【解決手段】前後方向に揺動動作される身体支持部材13には、使用者を押圧するべくエアポンプ49の空気の給排により膨縮されるエアバッグ40〜48が備えられる。そして、コントローラ24により、リラックス揺動時において身体支持部材13が前方へ移動中にエアポンプ49の出力が増加され、身体支持部材13が後方へ移動中にエアポンプ49の出力が減少されるように制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者にリラックス効果を付与することができるリラックス装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、椅子型の身体支持部材に腰掛けた使用者の身体を揺動させることでリラックス効果を付与するリラックス装置が例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1のリラックス装置では、身体支持部材(特許文献1では座部本体)を前後方向に揺動させる揺動駆動装置(特許文献1ではリラクセーション機構)を備え、その揺動駆動装置により身体支持部材を揺動させることで使用者に対してリラックス効果を与えている。また、このリラックス装置では、エアポンプにより膨縮動作されるエアバッグを身体支持部材の左右に設け、それらエアバッグを交互に膨脹及び収縮させることで、ハンモックや揺りかごのように使用者を左右に揺動させることも可能としており、これによっても使用者に対してリラックス効果を付与することができるようになっている。
【特許文献1】特開2003−250851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のリラックス装置では、エアポンプによるエアバッグの膨縮動作と身体支持部材の揺動動作と個別に動作しているため、場合によっては相互のリラックス動作が相殺されて動作感が不十分となることがあり、効果的なリラックス効果を付与できない場合があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、身体の揺動動作とエアバッグの膨縮動作とを用い、効果的なリラックス効果を付与することができるリラックス装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、使用者の身体を支持する身体支持手段と、該身体支持手段を前後方向に揺動動作させる揺動駆動手段と、該揺動駆動手段を制御してリラックス揺動させる制御手段とを備えたリラックス装置であって、前記身体支持手段には、前記使用者を押圧するべくエアポンプの空気の給排により膨縮されるエアバッグが備えられ、前記制御手段は、前記身体支持手段の揺動動作の揺動方向に合わせて前記エアポンプの出力を増減させるように制御することをその要旨とする。
【0006】
この発明では、身体支持手段には、使用者を押圧するべくエアポンプの空気の給排により膨縮されるエアバッグが備えられ、制御手段により、身体支持手段の揺動動作の揺動方向に合わせてエアポンプの出力が増減されるように制御される。ここで、例えば身体支持手段が前方へ移動中にエアポンプの出力を増加させ、身体支持手段が後方へ移動中にエアポンプの出力を減少させるように制御することが可能となる。そのため、後方へ移動中に膨張されるエアバッグよりも前方へ移動中に膨張されるエアバッグの方が単位時間当たりの膨張量を大きくすることができ、前方へ移動中に使用者に対して浮遊感が増して効果的なリラックス効果を付与することが可能となる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリラックス装置において、前記制御手段は、前記身体支持手段が前方へ移動中に前記エアポンプの出力を増加させ、前記身体支持手段が後方へ移動中に前記エアポンプの出力を減少させるように制御することをその要旨とする。
【0008】
この発明では、制御手段により、身体支持手段が前方へ移動中にエアポンプの出力が増加され、身体支持手段が後方へ移動中にエアポンプの出力が減少されるように制御される。つまり、身体支持手段が前方へ移動中にエアポンプの出力を身体支持手段が後方へ移動中におけるエアポンプの出力より大きくすることで、使用者の身体の浮遊感が増すといったリラックス動作の動作感を向上させることができ、効果的なリラックス効果を付与することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のリラックス装置において、前記制御手段は、前記リラックス揺動から切り替わって、前記揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように前記揺動駆動手段を制御し、リラックス状態にあった前記使用者をリフレッシュさせるリフレッシュ制御手段を備え、前記リフレッシュ制御手段は、前記身体支持手段が後方へ移動中に前記エアポンプの出力を増加させ、前記身体支持手段が前方へ移動中に前記エアポンプの出力を減少させるように制御することをその要旨とする。
【0010】
この発明では、制御手段には、リラックス揺動から切り替わって、揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように揺動駆動手段を制御し、リラックス状態にあった使用者をリフレッシュさせるリフレッシュ制御手段が備えられる。そして、リフレッシュ制御手段により、身体支持手段が後方へ移動中にエアポンプの出力が増加され、身体支持手段が前方へ移動中にエアポンプの出力が減少されるように制御される。つまり、身体支持手段が後方へ移動中にエアポンプの出力を身体支持手段が前方へ移動中におけるエアポンプの出力より大きくすることで、後方への移動中にエアバッグの単位時間あたりの膨張量を大きくすることができ、使用者の身体の起立感が増すといったリフレッシュ動作の動作感を向上させることができ、効果的なリラックス効果を付与することができる
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、身体の揺動動作とエアバッグの膨縮動作とを用い、効果的なリラックス効果を付与することができるリラックス装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のリラックス装置の概略構成図を示す。図1に示すように、リラックス装置10は、その基台11の底部11aが図示しない床面に載置されるとともに、基台11に設けられた揺動駆動手段としての揺動駆動装置12と該揺動駆動装置12により揺動される身体支持手段としての身体支持部材13とを備えている。
【0013】
揺動駆動装置12は、モータ20と、減速機21と、クランク機構22と、リンク部材23とから構成されている。
モータ20は、基台11の底部11a上面に設けられるとともに、前記底部11a上面に設けられる制御手段及びリフレッシュ制御手段としてのコントローラ24によりその駆動が制御されている。減速機21は、基台11の底部11a上面に設けられるとともに、前記モータ20と駆動連結され、モータ20の駆動力を減速出力するものである。
【0014】
クランク機構22は、2つの接続部材22a,22bから構成されるとともに、減速機21の回転駆動を半径の極めて大きな円弧運動に変換するものである。接続部材22aは、その基端が減速機21の出力軸と一体回転可能に接続されるとともに、その先端が接続部材22bの基端と回転可能に接続されている。接続部材22bの先端は、身体支持部材13が固定される四角枠状のベース部25の下部と接続されている。
【0015】
前記基台11には、その底部11aから上方向に突設される支持枠11bが備えられており、2つのリンク部材23はそれらの基端が各支持枠11b上部に所定間隔を有して回転可能に連結されるとともに、各先端がベース部25の下部と回転可能に連結されている。つまり、この2本のリンク部材23は、基端を中心として回動するようになっており、クランク機構22からの駆動力を基に、ベース部25に固定される身体支持部材13をロッキングチェア等のように前後方向に揺動させている。尚、本実施形態では、身体支持部材13が後方から前方へ移動する際の経路を往路とし、前方から後方へ移動する際の経路を復路としている。
【0016】
ベース部25の上部には、椅子型の身体支持部材13を構成する座面30がベース部25と一体移動可能に固定されており、座面30の後部に傾動可能に固定された背もたれ部31と、座面30の前部に固定されたオットマン32と、座面30の左右両側に固定された肘掛け部33とが設けられている。
【0017】
背もたれ部31は、図2に示すように、該背もたれ部31を傾動させるリクライニング機構34がコントローラ24により制御され、背もたれ部31を適宜傾動させるようになっている。
【0018】
また、背もたれ部31には、上段両側に左右一対のエアバッグ40,41が使用者の左右肩部に対応して内装されるとともに、中段に背中用エアバッグとしてのエアバッグ42,43,44が使用者の背部(背中上段、背中中段及び背中下段)に対応して内装され、下段両側にエアバッグ45,46が使用者の左右腰部に対応して内装されている。座面30左右には、2つのエアバッグ47、48が使用者の臀部及び大腿部に対応して内装されている。使用者の各部位に対応して設けられたエアバッグ40〜48は、図示しない接続ホースを介し、座面30の下部に設けられたエアポンプ49に向けて取り回されている。エアポンプ49は、前記コントローラ24によりその駆動が制御され、各エアバッグ40〜48の膨縮動作が可能となっている。
【0019】
次に、上記の様に構成されたリラックス装置10の動作について図1〜図5を用いて説明する。
コントローラ24は、揺動駆動装置12を駆動して身体支持部材13のリラックス揺動を実施するモード単独、若しくはそのリラックス揺動と各エアバッグ40〜48及び背もたれ部31とを連動するモード等、各種の作動モードが設定されている。その中で、リフレッシュ機能を有するリラックス揺動モードがある。この作動モードでは、先ず使用者に対してリラックス効果を付与する[リラックス揺動]が実施され、所定時間経過すると[リラックス揺動]から[リフレッシュ揺動]へと切り替わって作動モードが終了するようになっている。尚、図3は、その作動モードにおける身体支持部材13が揺動駆動装置12により揺動される際の振幅及び周波数の変化について示している。
【0020】
[リラックス揺動]
先ず、コントローラ24は、座面30と背もたれ部31との間のリクライニング角度θを起立状態(例えばリクライニング角度θ=120度)からリクライニング状態(例えばリクライニング角度θ=150度)となるように、リクライニング機構34を制御して背もたれ部31を所定角度(例えば30度)傾動させる。この時、背もたれ部31の作動速度は漸減するように制御される。
【0021】
そして、コントローラ24は、使用者を覚醒状態からリラックス状態に導くように、時間経過に伴って身体支持部材13の揺動動作の揺動間隔(周波数)を例えば0.35Hzから開始し、所定時間Aまでの間で0.2Hzまで0.05Hz刻みで漸減させるようにモータ20を制御するとともに、揺動動作の揺れ幅(振幅)にランダムなゆらぎを付与するようにモータ20を制御してリラックス揺動を行う。
【0022】
また、図2及び図4に示すように、コントローラ24は、例えば身体支持部材13が往路である前方へ移動されると同時に、エアポンプ49をデューティ比(出力)100%となるように駆動させ、身体支持部材13の背もたれ部31や座面30に設けた複数のエアバッグ40〜48の内で使用者の身体に与える作用方向が同じである腰部のエアバッグ45,46を膨脹させる。そして、コントローラ24は、身体支持部材13が復路である後方へ移動されると同時に、エアポンプ49のデューティ比70%まで減少させた状態で駆動させ、単位時間あたりの膨脹量が小さくなるようにエアバッグ45,46を膨脹させる。そして、上述のエアバッグ45,46膨脹動作後、コントローラ24は、身体支持部材13が往路である前方へ移動されると同時にエアポンプ49の駆動を停止させ、身体支持部材13が1往復する間、エアバッグ45,46を収縮させる。
【0023】
つまり、上述のエアバッグ動作では、エアバッグ45,46に対して身体支持部材13が1往復される毎に給気と排気を切替え、且つ、膨脹動作時には身体支持部材13の前方への移動に合わせて、エアポンプ49のデューティ比を後方への動作よりも高くなるように設定されている。
【0024】
このことにより、身体支持部材13の前方への移動に合わせてエアポンプ49のデューティ比を高めて、使用者の身体の浮遊感を増すといったリラックス動作の動作感を向上させることができ、効果的なリラックス効果を付与することができる。
【0025】
次に、所定時間A経過後、所定時間Bまで、コントローラ24は、前記の最終動作、つまり身体支持部材13を本実施形態の周波数の下限値である周波数0.2Hzで、振幅にゆらぎが生じるようにモータ20を制御し、使用者を更にリラックス状態から睡眠状態となるように揺動を続ける。また、所定時間A,B間では、コントローラ24はエアポンプ49の駆動を停止させてエアバッグ40〜48の動作を停止させるようになっている。
【0026】
[リフレッシュ揺動]
所定時間B経過後、コントローラ24は、使用者を睡眠状態(リラックス状態)から覚醒状態へと誘うように、揺動動作の周波数を0.2Hzから0.3Hz、0.3Hzから0.4Hz、0.4Hzから0.6Hzとなるように段階的に変化させるべくモータ20を制御する。この時、周波数の変化のタイミングは、身体支持部材13の揺動動作が例えば10往復した後に変化するようにコントローラ24にて制御されている。また、コントローラ24は、周波数の変化のタイミングと同期させて振幅の大きさを段階的に増加するようにモータ20を制御する。
【0027】
また、リフレッシュ揺動時では上記の一連の動作中にコントローラ24は、例えば身体支持部材13が復路である後方へ移動されると同時に、停止させていたエアポンプ49をデューティ比(出力)100%となるように駆動させ、身体支持部材13の背もたれ部31や座面30に設けた複数のエアバッグ40〜48の内で使用者の身体に与える作用方向が同じである腰部のエアバッグ45,46を膨脹させる。そして、コントローラ24は、身体支持部材13が往路である前方へ移動されると同時に、エアポンプ49のデューティ比70%まで減少させた状態で駆動させ、単位時間あたりの膨脹量が小さくなるようにエアバッグ45,46を膨脹させる。そして、上述のエアバッグ45,46膨脹動作後、コントローラ24は、身体支持部材13が復路である後方へ移動されると同時にエアポンプ49の駆動を停止させ、身体支持部材13が1往復する間、エアバッグ45,46を収縮させる。
【0028】
つまり、上述のエアバッグ動作では、エアバッグ45,46に対して身体支持部材13が1往復される毎に給気と排気を切替え、且つ、膨脹動作時には身体支持部材13の後方への移動に合わせて、エアポンプ49のデューティ比を前方への動作時よりも高くなるように設定されている。
【0029】
このことにより、身体支持部材13の後方への移動に合わせてエアポンプ49のデューティ比を高めて、使用者の身体の起立感を増すといったリフレッシュ動作の動作感を向上させることができ、効果的なリフレッシュ効果を付与することができる。
【0030】
上述したエアバッグ動作終了後、コントローラ24は、エアポンプ49を制御してエアバッグ42,43,44に空気を供給して背中を持ち上げるようにし、背中伸ばしを行うようになっている。そして、コントローラ24は、リクライニング角度θをリクライニング状態(例えばリクライニング角度θ=150度)から起立状態(例えばリクライニング角度θ=120度)となるように、リクライニング機構34を制御して背もたれ部31を所定角度(例えば30度)起立させるようになっている。
【0031】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)コントローラ24により、リラックス揺動時において身体支持部材13が前方へ移動中にエアポンプ49の出力が増加され、身体支持部材13が後方へ移動中にエアポンプ49の出力が減少されるように制御される。つまり、身体支持部材13が前方へ移動中にエアポンプ49の出力(デューティ比100%)を身体支持手段が後方へ移動中におけるエアポンプ49の出力(デューティ比70%)より大きくすることで、使用者の身体の浮遊感が増すといったリラックス動作の動作感を向上させることができ、効果的なリラックス効果を付与することができる。
【0032】
(2)コントローラ24には、リラックス揺動から切り替わって、揺動動作の周波数及び振幅の両方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように揺動駆動装置12を制御し、リラックス状態にあった使用者をリフレッシュさせる機能が備えられる。そして、コントローラ24により、身体支持部材13が前方へ移動中にエアポンプ49の出力が減少され、身体支持部材13が後方へ移動中にエアポンプ49の出力が増加されるように制御される。つまり、身体支持部材13が後方へ移動中にエアポンプ49の出力を身体支持部材13が前方へ移動中におけるエアポンプ49の出力より大きくすることで、後方への移動中にエアバッグ45,46の単位時間あたりの膨張量を大きくすることができ、使用者の身体の起立感が増すといったリフレッシュ動作の動作感を向上させることができ、効果的なリフレッシュ効果を付与することができる。
【0033】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、リラックス揺動後にリフレッシュ揺動を行ったが、リフレッシュ揺動を行わずにリラックス揺動のみを行ってもよい。
【0034】
・上記実施形態では、リラックス揺動時及びリフレッシュ揺動時で、身体支持部材13の揺動動作の揺動(移動)方向に応じて、エアバッグ45,46に対するエアポンプ49のデューティ比(出力)を変化させる構成としたが、これに限らず、例えば使用者の身体に与える作用方向が同じである他のエアバッグ40〜44のデューティ比を変化させる構成としてもよい。尚、座面30に設けられるエアバッグ47,48については、使用者の身体に与える作用方向が同じである場合にはエアバッグ45,46と同様にデューティ比を変化させる構成としてもよい。
【0035】
また、複数のエアバッグを使用する場合は、例えば身体支持部材13が1往復する毎に膨脹動作されるエアバッグを切り替える構成としてもよい。具体例として例えば、リラックス揺動時で身体支持部材13の1往復目にエアバッグ42が膨脹動作される時には、エアバッグ43,44収縮状態となり、2往復目にエアバッグ43が膨脹動作される時には、エアバッグ42,44が収縮状態となり、3往復目にエアバッグ44が膨脹動作される時には、エアバッグ42,43が収縮状態となるように制御する。この場合、それぞれが膨脹される時のエアポンプ49の出力は例えば上記実施形態と同様とする。
【0036】
その他、例えば身体支持部材13の前方への移動時にエアポンプ49のデューティ比を100%で駆動させてエアバッグ42を膨脹させつつエアバッグ43,44を収縮状態とし、身体支持部材13の後方への移動時にエアポンプ49のデューティ比を70%で駆動させてエアバッグ43を膨脹させつつエアバッグ42,44を収縮状態となるように制御してもよい。即ち、片道毎に膨脹動作するエアバッグと収縮動作するエアバッグとを切り替える構成としてもよい。
【0037】
・上記実施形態では、リラックス揺動時におけるエアバッグ45,46膨脹動作の際には、身体支持部材13が前方へ移動されるとエアポンプ49をデューティ比100%で駆動させ、身体支持部材13が後方へ移動されるとエアポンプ49をデューティ比70%で駆動させる構成としたが、これに限らず、その他のデューティ比で駆動させてもよい。要は、身体支持部材13が前方へ移動される時に、身体支持部材13が後方へ移動される時よりもエアポンプ49が高出力(高いデューティ比)で駆動されるような構成であればよい。
【0038】
・上記実施形態では、リフレッシュ揺動時におけるエアバッグ45,46膨脹動作の際には、身体支持部材13が後方へ移動されるとエアポンプ49をデューティ比100%で駆動させ、身体支持部材13が前方へ移動されるとエアポンプ49をデューティ比70%で駆動させる構成としたが、これに限らず、その他のデューティ比で駆動させてもよい。要は、身体支持部材13が後方へ移動される時に、身体支持部材13が前方へ移動される時よりもエアポンプ49が高出力(高いデューティ比)で駆動されるような構成であればよい。
・上記実施形態では、リラックス揺動及びリフレッシュ揺動において身体支持部材13の前方への移動及び後方への移動の開始とエアバッグ45,46の膨縮動作の開始とが同時となるようにコントローラ24により制御されているが、これに限らない。例えば、エアバッグ45,46以外のエアバッグ40〜44や座面30のエアバッグ47、48の内のいずれかのエアバッグの単独若しくは複数の膨脹動作と身体支持部材13の前方への移動及び後方への移動と同時に動作させてもよい。
【0039】
・上記実施形態では、振幅をゆらがせてリラックス揺動を行っているが、これに限らず、例えば振幅ではなく周波数をゆらがせてもよい。また、振幅及び周波数の両方をゆらがせてもよい。
【0040】
・上記実施形態では、リラックス揺動時に、身体支持部材13(ベース部25)の揺動動作の周波数を0.35Hzから0.2Hzの間になるようにコントローラ24によりモータ20を制御しているが、リラックスさせるその他の周波数帯域でモータ20を制御してもよい。
【0041】
・上記実施形態では、リフレッシュ揺動時に、身体支持部材13(ベース部25)の揺動動作の周波数を0.2Hzから段階的に0.6zまで変化するようにコントローラ24にてモータ20を制御しているが、リフレッシュさせるその他の周波数帯域を利用してもよい。
【0042】
・上記実施形態では、コントローラ24により所定時間B経過後の揺動動作の振幅及び周波数を同期させて増加させるようにモータ20を制御しているが、同期させなくてもよい。また、振幅及び周波数の両方を増加させるのではなく、一方のみを増加させるようにしてもよい。
【0043】
・上記実施形態では、所定時間Aや所定時間Bとでコントローラ24による各部の制御が切り替わるように構成されているが、これに限らず、例えば使用者がコントローラ24による各部の制御を切り替え可能なスイッチを設けて、使用者の所望のタイミングで切り替えをおこなってもよい。
【0044】
・上記実施形態では、身体支持部材13を椅子型に構成したが、これに限らず、例えばベッド型やその他の形状に構成してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、リラックス揺動やリフレッシュ揺動に対応した音楽や振動を付与する構成を追加してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本実施形態におけるリラックス装置の概略構成図である。
【図2】身体支持部材の斜視図である。
【図3】揺動動作の振幅及び周波数について説明するための説明図である。
【図4】揺動動作の周波数及びエアポンプの出力について説明するための説明図である。
【図5】揺動動作の周波数及びエアポンプの出力について説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0046】
10…リラックス装置、12…揺動駆動装置(揺動駆動手段)、13…身体支持部材(身体支持手段)、24…コントローラ(制御手段及びリフレッシュ制御手段)、40〜48…エアバッグ、49…エアポンプ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体を支持する身体支持手段と、該身体支持手段を前後方向に揺動動作させる揺動駆動手段と、該揺動駆動手段を制御してリラックス揺動させる制御手段とを備えたリラックス装置であって、
前記身体支持手段には、前記使用者を押圧するべくエアポンプの空気の給排により膨縮されるエアバッグが備えられ、
前記制御手段は、前記身体支持手段の前後方向の揺動動作に合わせて前記エアポンプの出力を増減させるように制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリラックス装置において、
前記制御手段は、前記身体支持手段が前方へ移動中に前記エアポンプの出力を増加させ、前記身体支持手段が後方へ移動中に前記エアポンプの出力を減少させるように制御することを特徴とするリラックス装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリラックス装置において、
前記制御手段は、前記リラックス揺動から切り替わって、前記揺動動作の周波数及び振幅の少なくとも一方を増加させるリフレッシュ揺動を行うように前記揺動駆動手段を制御し、リラックス状態にあった前記使用者をリフレッシュさせるリフレッシュ制御手段を備え、
前記リフレッシュ制御手段は、前記身体支持手段が後方へ移動中に前記エアポンプの出力を増加させ、前記身体支持手段が前方へ移動中に前記エアポンプの出力を減少させるように制御することを特徴とするリラックス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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