説明

ループロープ組立体

ループロープ組立体は、複数のロープストランド及び第1および第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントの第2端部に設けられた第2エンドループと、前記複数のロープストランドの少なくとも一つによって定義される少なくとも一つの面内の中間ループを含む。輸送車両上の大きい及び/又は不規則な形状の物若しくは輸送中にそのような物の上の防水シート又はカバーを固定する際の使用のために、ロープ組立体を取り外し可能に結合するように動作可能な結合機構によって、互いに締め付けられた少なくとも2つのループロープ組立体を含むリンク可能なロープシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、輸送する車両等の物を固定するための装置に関する。より具体的には、開示は、例えば、物の輸送中などの物を固定するための接続点として使用できる一対のエンドループと複数の中間ループを含むループロープ組立体に関する。さらに、本開示は、繋ぎ得るループロープシステム及び船の保護、船舶アプリケーションのための係留装置として使用するためのループロープ組立体にも関する。
【背景技術】
【0002】
物の輸送中に、例えば、輸送車両や船などの物の上に防水シートやカバーで物を固定するための様々な技術が知られている。物を固定するための最も一般的な方法の一つは、輸送車両上の接続点にロープを結索すること、物にロープを接続すること、又は物に対してロープを締め付けることが含まれる。バンジーコードなどが車両上の物を追加的に固定するためにロープや、輸送車両の接続点に接続させることができる。一部のアプリケーションでは、ストラップを締めるのに適したラチェット機構を装備したタイダウンストラップは、車両に物を固定するために使用され得る。
【0003】
輸送車両に物を固定するために、従来のロープ、バンジーコードを使用する欠点の一つは、輸送中にロープが誤って切り離されるのを防ぐために安全に結索する必要があることである。それゆえ、車両上の物を適切に固定することは、誤ってロープがほどかれるのを防止するために、ロープの結び目を正しく結索する方法の知識が要求され得る。さらに、ロープは典型的にはロープの端末間のバンジーコードのための適切な接続点が欠如しているので、バンジーコードはしっかりとロープに接続されていない可能性がある。また、多くのタイダウンストラップのラチェット機構は、複雑で動作するのが困である。したがって、ループロープ組立体は、シンプルで使いやすく、輸送車両上の物に、例えば、輸送中の物に防水シートやカバーを固定するためにバンジーコード、ロープやタイダウンストラップの接続点として使用できる一対のエンドループと複数の中間ループを含むことが必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大型及び/又は不規則な形の荷物については、拡張可能なループロープシステムが、そのような荷物を固定するために必要である。したがって、接続可能なループロープシステムは、輸送車両上の物に、例えば輸送中の物にこのような大型及び/不規則な形の物の防水シートやカバーを固定するために使用する接続可能かつ拡張可能で、シンプルかつ簡単である必要がある。それはそのようなリンク可能なループロープシステムを提供することが、この発明の第一の目的である。
【0005】
船舶へのアプリケーションでは、多機能のループロープ組立体は、たとえば、船のフェンダーの取付としての使用及びドックに船を係留する際の使用として必要とされる。それは、このような多機能のループロープ組立体を提供することがこの発明の別の目的であるからです。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、一般的に、ループロープ組立体を対象としている。ループロープ組立体の例示的な実施形態は、複数のロープストランド及び第1および第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントの第2端部に設けられた第2エンドループと、前記複数のロープストランドの少なくとも一つによって定義される少なくとも一つの中間ループとを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、ループロープ組立体は、複数のロープストランド及び第1及び第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、前記複数のロープストランドの少なくとも一つによって定義される少なくとも一つの中間ループとを含む。前記ロープストランドの少なくとも一つが、残りのロープストランドの一つから選択的に離れて引き出すことができ、少なくとも1つの中間ループの寸法を定義し、調整する。
【0008】
いくつかの実施形態では、ループロープ組立体は、一対のロープストランド及び第1及び第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントに設けられた第2端部に設けられた第2エンドループと、前記メインロープセグメントストランドに設けられた複数の離間したストランドスリーブと、前記複数の離間したストランドスリーブの間のロープのトランドの内の一つによって定義された少なくとも一つの中間ループとを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、リンク可能なループロープシステムが提供され、当該リンク可能なループロープシステムは、少なくとも2つのループロープ組立体を含み、当該組立体の少なくとも2つは、おのおの複数のロープストランド及び第1及び第2端部を含むメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、前記ロープストランドの少なくとも一つによって定義された少なくとも一つの面内中間ループと、前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第2の組立体に前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第1の組立体を離脱可能に結合するように操作し得る結合機構を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、リンク可能なループロープシステムは、少なくとも2つのループロープ組立体、複数のロープストランド及びと第1及び第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、前記ロープストランドの少なくとも一つによって定義された少なくとも一つの中間ループと、前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第2の組立体に前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第1の組立体を離脱可能に結合するように操作し得る結合機構を含み、前記ロープストランドの少なくとも一つが、前記少なくとも1つの中間ループの寸法を定義し、調整するために、前記ロープストランドの残りから選択的に離れて取り出すことができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、ループロープ組立体は、複数のロープストランド及び第1および第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、前記ロープストランドの少なくとも一つによって定義された少なくとも一つの面内中間ループと、前記第1エンドループ、前記第2エンドループ又は前記少なくとも一つの面内中間ループに取り外し可能に結合された少なくとも1つの取り外し可能な結合機構とを含むブイロープ組立体を含むことができる。
【0012】
ここで、添付図面を参照して、本開示を、例示によって説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1はループロープ組立体の例示的実施形態の一部分の斜視図である。
【図2】図2は、ループロープ組立体の例示的なアプリケーションの荷物(仮想的に図示されている)の固定のループロープ組立体の例示的実施形態の斜視図である。
【図3】図3は、ループロープ組立体の例示的なアプリケーションにおけるピックアップトラックの荷台の側にループロープ組立体(仮想的に図示されている)の一端の接続を示す、実施形態の一部分の斜視図である。
【図4】図4は、ループロープ組立体の代替の例示的実施形態の斜視図である。
【図5】図5は、図4に示されたループロープ組立体の例示的実施形態の斜視図であり、ループロープ組立体の例示的なアプリケーションにおいて荷物(仮想的に図示されている)を固定している。
【図6】図6は、ループロープ組立体の例示的なアプリケーションで(仮想的に図示されている)ボートに防水シートやボートカバーを固定する例示的実施形態の一部分の斜視図である。
【図7】図7は、ループロープ組立体の例示的な用途の車両(仮想的に図示されている)に荷物を固定して使用するためのリンク可能なループロープ組立体の代替の図4に示された例示的実施形態の斜視図である。
【図8】図8は、ボートの保護と係留装置として使用するために取り外し可能なメンバーを含むループロープ組立体の代替の例示的実施形態の斜視図である。
【図9】図9は、本発明によるボートとドックの間に船のフェンダー(両方が仮想的に図示されている)として使用する方法を示す図8のループロープ組立体の一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、記載された実施形態または記載された実施形態のアプリケーションと使用に限定することは意図されていない。本明細書で使用されているとおりの、「例示的」または「説明的」という用語は、「例えば、例又は説明として機能する」ことを意味している。「例示的」又は「説明的」のとおりの本明細書に記載された実施例は、他の実施例に比べて、必ずしも好ましいとか、有利であるとかいえない。後述する実施例にすべて、当業者が本開示を実施し得るために提供された例示的な実施例であり、特許請求の範囲を限定することは意図されていない。前述の技術分野、背景、概要または以下の詳細な説明に提示された明示的または黙示的な理論によって束縛される意図はない。
【0015】
最初に図面の図1〜3を参照すると、ループロープ組立体の例示的な実施形態は、一般的に、参照符号(1)で示される。ループロープ組立体(1)は、編組構成で巻かれている複数のロープストランド(2)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ループロープ組立体(1)は、図示されているとおりに、3つの編組ロープストランド(2)を含むことができる。他の実施形態で、ループロープ組立体(1)は4つ以上の編組ループストランド(2)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ロープストランド(2)は単一の連続したロープであり得る。それぞれのロープストランド(2)は、ナイロンまたは他の適切な材料であり得る。ループロープ組立体(1)は、一般的に、細長いメインロープセグメント(3)を含むことができる。一対のエンドループ(4)はメインロープセグメント(3)の各端部で終了し得る。いくつかの実施形態において、おのおののエンドループ(4)は反対側のエンドループ(4)に挿入することができ、メインロープセグメント(3)の一端又は両端で接続ループ(5)を定義する。図2において図示されているとおりに、各ロープストランド(2)は、メインロープセグメント(3)の他のロープストランド(2)から離れて引き出されることができるか、あるいはエンドループ(4)の一方又は両方から離れてひきだされることができ、一又は複数の中間ループ(8)を定義しており、該中間ループ(8)は、それぞれ調節可能な寸法を有している。各中間ループ(8)は面内であり得る(各中間ループ(8)を定義するロープストランド(2)は同一の面内に配され得る)。
【0016】
図2において図示されているとおり、例示的なアプリケーションにおいてループロープ組立体(1)は、荷物(16)を支持面(図示されていない)に固定するために使用することができ、当該支持面は、いくつかのアプリケーションにおいて、例えば、限定されないピックアップトラックやトレーラーなどの輸送車両(図示されない)上の支持面であり得る。複数のアンカープレート(12)は、おのおのアンカーブロック(14)を有しており、荷物(16)の近位の支持面上に提供され得る。したがって、ループロープ組立体(1)のメインロープセグメント(3)は、荷物(16)及びエンドループ(4)(図1)の下部の周りで略延ばされる。該エンドループ(4)はアンカーフック(13)の一つに取り付けられる。ついで、ロープストランド(2)の一つはメインロープセグメント(3)の長さに沿った適切な位置で他のロープストランド(2)から離れて引き出すことができ、中間ループ(8)を形成し、該中間ループ(8)は残りのアンカーフック(13)に取り付けることができる。ついで、メインロープセグメント(3)に追加の中間ループ(8)を形成し、荷物(16)の一方の側で中間ループ(8)に各バンジーコード(14)の他端側にバンジーコードフック(15)を取り付け、バンジーコード(14)を荷物(16)の上部を超えて延ばし、荷物(16)の反対側の中間ループ(8)にバンジーコード(14)の他端のバンジーコードフック(15)を取り付けることによって、荷物(16)を追加的に固定するために、一又は複数のバンジーコード(14)が用いられ得る(仮想的に図示される)。従って、荷物(16)は、輸送車両の荷物(16)の輸送のために、又は他の目的のために固定される。荷物(16)は、中間ループ(8)の対応する対から各バンジーコード(14)を取り外し、該中間ループ(8)をそれぞれのアンカーフック(13)から取り外し、及びエンドループ(4)(図1)をアンカーフック(13)から取り外すことによって、所望のとおりに緩めることができる。
【0017】
図3に示すように、ループロープ組立体(1)のいくつかのアプリケーションでは、それぞれのエンドループ(4)は、メインロープセグメント(3)の一端又は両端において接続ループ(5)を定義するために、反対側のループ(4)を介して挿入され得る。一つ又は複数の接続ループ(5)は、輸送車両上または固定されるべき物又は荷物上の1または複数の接続点にループロープ組立体(1)を結わえるために使用され得る。したがって、図3に示すように、例示的なアプリケーションにおいて、メインロープセグメント(3)の一端における第1エンドループ(4)は、ピックアップトラック(20)のトラック荷台の側面(21)に設けられた従来の締付用開口部(22)を通って拡張され得る。反対側のエンドループ(4)(図1)は、接続ループ(5)を形成するための第1エンドループ(4)を通して延長することができ、当該接続ループ(5)は図示されているように、トラックの荷台の側面(21)にループロープ組立体(1)を固定する。メインロープセグメント(3)の固定されていない端部のエンドループ(4)は、ピックアップトラック(20)の他の接続点(図示せず)又は固定されるべき物若しくは荷物(図示せず)に結わえることができる。バンジーコード(14)(図2)などのための追加の接続点は、ここまで図2について記載したように、メインロープセグメント(3)及び/又はエンドループ(4)の両方若しくは一方において中間ループ(8)を形成することで提供することができる。
【0018】
図面の図4〜6を参照すると、ループロープ組立体の別の例示的な実施形態は、一般的に参照符号(24)で示されている。ループロープ組立体(24)は一対の隣接するロープストランド(26)を含むことができ、当該一対のロープストランド(26)はメインロープセグメント(27)と、当該メインロープセグメント(27)の各端部で一対のループ(30)を定義する。それぞれのロープストランド(26)は、ナイロンまたは他の適切な材料であり得る。いくつかの実施形態では、ロープストランド(26)は、単一の連続的なロープであり得る。ロープストランド(26)は、複数のストランドスリーブ(28)にそれぞれ設けられた(図示せず)に隣接する一対の開口部を介して延長することができる。ストランドスリーブ(28)は、メインロープセグメント(27)に沿って互いに等間隔で設けられ得る。したがって、隣接する一対のストランドスリーブ(28)間に、一つロープストランド(26)はストランドスリーブ(28)を介して、及び他のロープストランド(26)から離れて選択的に引かれて、調節可能な寸法を有する中間ループ(32)を形成する。各中間ループ(32)は面内であり得る(各中間ループ(32)を定義するロープストランド(26)は同一平面内に配され得る)。1つまたは複数のストランドスリーブ(28)は、メインロープセグメント(27)のそれぞれの端部で提供され、メインロープセグメント(27)の各対応する端部においてエンドループ(30)を定義する。
【0019】
図5に示すように、例示的なアプリケーションでループロープ組立体(24)は、一実施形態において、限定されないが、例えばピックアップトラックやトレーラーなどの輸送車両上の支持面(図示せず)となり得る支持面(図示せず)に荷物(16)を固定するために使用することができる。おのおのアンカーフック(13)を有する複数のアンカープレート(12)は、荷物(16)に近接して支持体表面に設け得る。したがって、ループロープ組立体(24)のメインロープセグメント(27)は、荷物(16)の下部とアンカーフック(13)の1つに接続されたエンドループ(30)(図4)の周囲あたりまで延長することができる。ロープストランド(26)の1つは、メインロープセグメント(27)の長さに沿った適切な位置で、一対の隣接するストランドスリーブ(28)を介して、及び他のロープストランド(26)から離れて引き出すことができ、中間ループ(32)を形成する。当該中間ループ(32)は残りのアンカーフック(13)に接続される。1つまたは複数のバンジーコード(14)は(想像線で図示される)、メインロープセグメント(27)に追加の中間ループ(32)を形成し、荷物(16)の一方の側の中間ループ(32)に各バンジーコード(14)の一端のバンジーコードフック(15)を取り付け、バンジーコード(14)を荷物(16)の上部に延長し、及び荷物(16)の反対側の中間ループ(32)にバンジーコード(14)の他端のバンジーコードフック(15)を取り付けることによって、荷物(16)を追加的に固定するため、或いは他の目的のために使用することができる。従って、荷物(16)は、輸送車両の荷物(16)の輸送などの目的のために固定される。荷物(16)は、各バンジーコード(14)を対応する一対の中間ループ(32)から取り外し、それぞれのアンカーフック(13)から中間ループ(32)を取り外し、アンカーフック(13)からエンドループ(30)(図4)を取り外すことにより、必要に応じ、緩めることができる。
【0020】
ループロープ組立体(24)の別の例示的なアプリケーションを図6に示す。したがって、ループロープ組立体(24)は、ボート(36)(想像線で図示されている)上に防水シートやボートカバー(37)を固定するために使用することができる。ボートカバー(37)はボート(36)上に配置された後、メインロープセグメント(27)は、ボートカバー(37)の縁の周りとボート(36)に対して延長することができる。メインロープセグメント(27)の両端のエンドループ(36)(図4)は、その後、ボート(36)上またはボートが支持されるトレーラー(図示せず)上に提供される適切な接続点(図示せず)に取り付けることができる。中間ループ(32)は、参照符号(14)の接続点を提供するためにボート(36)の各側部のメインロープセグメント(27)に沿って選択されたポイントで形成され得る。参照符号(14)はボート(36)のボートカバー(37)を追加的に固定するために使用できる。よって、バンジーコード(14)の一端のバンジーコードフック(15)はボート(36)の一方の側の中間ループ(36)に接続することができ、バンジーコード(14)はボートカバー(37)の上部に延長され、およびバンジーコード(14)の他端のバンジーコードフック(15)はボート(36)の反対側の中間ループ(32)に接続される。他のバンジーコード(14)の一端のバンジーコードフック(15)はボート(36)の一方の側の中間ループ(32)に接続することができ、バンジーコード(14)はボート(36)の下に延長され、バンジーコード(14)の他端のバンジーコードフック(15)はボート(36)の反対側の中間ループ(32)に接続される。ボートカバー(37)の上と、ボート(36)の下に延びる隣接するバンジーコード(14)はボート(36)の長さに沿って互い違いにし得る。それゆえ、ボートカバー(37)はボート(36)の輸送及び/または収納のために確実にボート(36)に接続される。中間ループ(32)からバンジーコード(14)のバンジーコードフック(15)を取り外し、及びボート(36)が支持されているボート(36)やトレーラ(図示せず)の接続点からエンドループ(30)(図4)を取り外すことによって、ループロープ組立体(24)はボート(36)から選択的に取り外すことができる。
【0021】
つぎに、図面の図4及び7を参照すると、リンク可能なループロープシステムの別の例示的な実施形態は、一般的に参照符号(120)で示されている。リンク可能なループロープシステム(120)は、少なくとも2つのループロープ組立体(124)を含むことができる。各ループロープ組立体は、図4を参照して前述したとおり、連続的なロープセグメント(27)と、当該連続的なロープセグメント(27)のそれぞれの端部の一対のエンドループ(30)とを備えている。連続的なロープセグメント(27)は、好ましくはゴム、バンジーコード、外科チューブ、および弾性を有する治療用ストラップからなる群から選択される材料を含む。連続的なセグメント(27)は、複数のスリーブ(28)のおのおのに提供された一対の隣接する開口部(図示されず)を介して延長することができる。好ましくは、スリーブは圧着アルミニウムまたは銅フェラル(copper feral)を含み、適合性のために熱収縮ゴムで任意に被覆されている。スリーブ(28)は、連続的なロープセグメント(27)に沿って互いに等間隔で設けられ得る。したがって、隣接する各一対のスリーブ(28)の間で、連続的なロープセグメント(27)の部分はスリーブ(28)を介して選択的に引かれて、調節可能な寸法を有する中間ループ(32)を形成する。各中間ループ(32)は、面内(各中間ループ(32)を定義する連続的なロープセグメント(27)は同一平面内に配置され得る)にあり得る。1つまたは複数のスリーブ(28)は、連続的なロープセグメント(27)のそれぞれの対応する端部にエンドループ(30)を定義するために連続的なロープセグメント(27)のそれぞれの端部に設けられ得る。
【0022】
リンク可能なループロープシステム(120)は、クリップやキャラバニア(carabineer)などの締め付け手段(142)によってエンドループ(130)または中間ループ(132)に締め付けられた一つ以上の取り外し可能な結合機構(140)を含むことができる。操作の際、リンク可能なループロープシステム(124)は、例えば、クリップやキャラバニアなどの締め付け手段を利用して荷台(150)の開口部(152)にエンドループ(30)を結わえるか、又は図7に図示されたとおりのエンドループ(30)を介して組立体(24)を輪にして開口部(152)に組立体(24)を結わえることによって複数のポイントで車両の荷台(150)(図示されず)に固定される。多数の組立体(24)が互いに接続されて、任意の寸法のリンク可能なループロープシステム(120)を作成することができる。
【0023】
リンク可能なループロープシステムの格別の機能によって、ユーザーは、リンクされていないループロープ組立体が充分に適合されていない不規則な大きさの荷物を固定することができる。当該リンク可能なループロープシステムは荷物の大きさや形状に関係なく、延長可能な荷物のネットとして機能する。該リンク可能なループロープシステムは大きな荷物を締め付けまたは紐で縛るとき、マルチポイント接続のために提供する。
【0024】
図面の図4、8および9を参照すると、ブイロープ組立体の別の例示的な実施形態が、一般的に参照符号(200)で示される。ブイロープ組立体(200)は、ループロープ組立体(224)、及びエンドループ(30)または中間ループ(32)に取り外し可能に結合された少なくとも1つの取り外し可能な部材(240)を含むことができる。好ましくは、組立体(200)はエンドループ(30)または少なくとも一つの面内中間ループ(32)に取り外し可能な部材(240)を取り外し可能に結合する結合機構(242)を含む。結合機構(242)は例えばクリップまたはキャラバニアであり得る。
【0025】
好ましい実施形態では、図面の図9を特定的に参照すると、ブイロープ組立体は、ドック(260)(船とドックの両方が想像線で示されている)に、船舶(250)を係留するために利用することができる。取り外し可能な部材(240)は、船のフェンダー又はバンパーとして機能して、船がドックに衝突しないように、または船が互い衝突しないようにしている。好ましくは、取り外し可能な部材(240)は、空気や泡で満たされたゴム製またはプラスチック製の船体で構成されている。ブイロープ組立体の格別の調整機能により、ユーザーは接続のために対応するエンドループまたは中間ループを選択することにより、適切な高さで部材(240)を配置することができる。組立体のロープの残りの長さによって、船(250)を適切な張力でドック(260)に入渠することができる。
【0026】
開示のループロープ組立体は防水シートやカバーを締め付けるため、あるいは輸送、貯蔵または他の目的のためのサポート上で中型の荷物を軽くするために有効であることは当業者によって理解されるであろう。ループロープ組立体は、ユーザーがフックやラチェット型デバイスを使用せずに組立体のタイトフィットを維持することができる。ループロープ組立体の一つの寸法は、任意のアプリケーションに適合することができる。またユーザーは、カバーや荷物の固定を容易にするために安全な結び目を作る知識や能力を有する必要はない。ループロープ組立体を使用して、ユーザーは簡単に助けを借りずに、事実上あらゆる寸法の荷物を固定することができる。ループロープ組立体の大きな長さが必要とされる状況下で、一対の組立体は、目的のために共に輪を作ることができる。
【0027】
開示の好ましい実施形態は上記したが、種々の修正が本開示内でなされ得ること、添付の特許請求の範囲がかかる修正をカバーし本開示の精神および範囲内に収まることが認識され、理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ループロープ組立体であって、前記ループロープ組立体が、
複数のロープストランド及び第1および第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、
前記メインロープセグメントの第2端部に設けられた第2エンドループと、
前記複数のロープストランドの少なくとも一つによって定義される少なくとも一つの面内の中間ループを含む
ことを特徴とするループロープ組立体。
【請求項2】
前記メインロープセグメントの前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも1つに設けられた少なくとも1つの接続ループをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のループロープ組立体。
【請求項3】
前記複数のロープストランドが複数の編みロープストランドを含むことを特徴とする請求項1に記載のループロープ組立体。
【請求項4】
前記少なくとも1つの中間ループが複数の中間ループを含むことを特徴とする請求項1に記載のループロープ組立体。
【請求項5】
前記複数のロープストランドのそれぞれはナイロンを含むことを特徴とする請求項1に記載のループロープ組立体。
【請求項6】
前記少なくとも1つの中間ループの寸法が調節可能であることを特徴とする請求項1に記載のループロープ組立体。
【請求項7】
ループロープ組立体であって、
複数のロープストランドと第1及び第2端部を有するメインロープセグメントと、
前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、
前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、
前記ロープストランドの少なくとも1つによって定義される少なくとも1つの中間ループを備え、
前記ロープストランドの少なくとも1つが前記ロープストストランドの残り1つから選択的に引き出され、前記少なくとも1つの中間ループの寸法を定義し、かつ調整することを特徴とするループロープ組立体。
【請求項8】
前記メインロープセグメントの前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも1つに設けられた少なくとも1つの接続ループをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のループロープ組立体。
【請求項9】
前記少なくとも1つの中間ループが複数の中間ループを含むことを特徴とする請求項7に記載のループロープ組立体。
【請求項10】
ループロープ組立体であって、
一対のロープストランドと第1端部及び第2端部を有するメインロープセグメントと、
前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、
前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、
前記メインロープセグメントに設けられた複数の離間したストランドスリーブと、
前記ストランドスリーブの間の前記ロープストランドの1つで定義された少なくとも1つの寸法が調整可能な中間ループ
を備えることを特徴とするループロープ組立体。
【請求項11】
前記複数の離間したストランドスリーブが、互いに離間した間隔を隔てて前記メインロープセグメントに設けられた複数の離間したメインロープセグメントを備え、前記少なくとも1つの中間ループが、前記複数の離間したストランドスリーブの隣接するもの同士間の前記ループストランドの1つによって定義される複数の中間ループを備えることを特徴とする請求項10に記載のループロープ組立体。
【請求項12】
リンク可能なループロープシステムであって、
前記リンク可能なループロープシステムは少なくとも2つのループロープ組立体を備え、前記少なくとも2つのループロープ組立体のおのおのは、
複数のロープストランド及び第1および第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、
前記メインロープセグメントの第2端部に設けられた第2エンドループと、
前記複数のロープストランドの少なくとも一つによって定義される少なくとも一つの面内の中間ループと、
前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第1のロープ組立体を、前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第2のロープ組立体に取り外し可能に結合するように動作可能な結合機構とを備えることを特徴とするリンク可能なループロープシステム。
【請求項13】
前記結合機構が、前記ロープ組立体の前記第1のロープ組立体の前記第1エンドループ、前記第2エンドループ及び中間ループを、前記ロープ組立体の前記第2のロープ組立体の前記第1エンドループ、前記第2エンドループ及び中間ループに取り外し可能に結合するように動作可能であることを特徴とする請求項12に記載のリンク可能なループロープシステム。
【請求項14】
前記メインロープセグメントの前記第1端部と前記第2端部の少なくとも1つに設けられた少なくとも1つの接続ループをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のリンク可能なループロープシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの中間ループが複数の中間ループを含むことを特徴とする請求項12に記載のリンク可能なループロープシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つの中間ループの寸法が調節可能であることを特徴とする請求項12に記載のリンク可能なループロープシステム。
【請求項17】
リンク可能なループロープシステムであって、
前記リンク可能なループロープシステムは少なくとも2つのループロープ組立体を備え、前記少なくとも2つのループロープ組立体のおのおのは、
複数のロープストランド及び第1および第2端部を有するメインロープセグメントと、前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、
前記メインロープセグメントの第2端部に設けられた第2エンドループと、
前記複数のロープストランドの少なくとも一つによって定義される少なくとも一つの中間ループと、
前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第1のロープ組立体を、前記少なくとも2つのロープ組立体の少なくとも第2のロープ組立体に取り外し可能に結合するように動作可能な結合機構とを備え、
前記ロープストランドの少なくとも1つが前記ロープストストランドの残り1つから選択的に引き出され、前記少なくとも1つの中間ループの寸法を定義し、かつ調整することを特徴とするリンク可能なループロープシステム。
【請求項18】
前記メインロープセグメントの前記第1端部と前記第2端部の少なくとも1つに設けられた少なくとも1つの接続ループをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載のリンク可能なループロープシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの中間ループが複数の中間ループを含むことを特徴とする請求項17に記載のリンク可能なループロープ組立体。
【請求項20】
ブイロープ組立体であって、前記ブイロープ組立体は、
複数のロープストランド及び第1端部および第2端部を有するメインロープセグメントと、
前記メインロープセグメントの前記第1端部に設けられた第1エンドループと、
前記メインロープセグメントの前記第2端部に設けられた第2エンドループと、
前記ロープストランドの少なくとも一つによって定義された少なくとも一つの面内中間ループと、
前記第1エンドループ、前記第2エンドループ又は前記少なくとも一つの面内中間ループに離脱可能に結合された少なくとも1つの取り外し可能な部材
を含むブイロープ組立体。
【請求項21】
結合機構をさらに備え、前記結合機構が、前記ロープ組立体の前記第1の組立体の前記第1エンドループ、前記第2エンドループ及び前記中間ループの一つを、前記ロープ組立体の前記第2の組立体の前記第1エンドループ、前記第2エンドループ及び前記中間ループの一つに取り外し可能に結合するように動作可能であることを特徴とする請求項20に記載のブイロープ組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−515870(P2013−515870A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545941(P2012−545941)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/054101
【国際公開番号】WO2011/078908
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(511260584)ループロープ,エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】