説明

レシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置

【課題】クランクシャフト3内部を通して供給される潤滑油を利用してシリンダ6内壁面にオイルジェット21を供給できるようにする。
【解決手段】アッパリンク11とロアリンク13とコントロールリンク15とを備えた複リンク式ピストン−クランク機構を備え、クランクシャフト3内部を通して潤滑油が供給される。クランクシャフト3側には、クランクウェブの内側のスラスト軸受面に先端が開口する油供給孔を設け、ロアリンク13側には、クランクシャフト3側のスラスト軸受面に対応して、クランクピン4周囲の環状フランジ面32に油ガイド溝33を凹設する。ロアリンク13の所定の姿勢において、油ガイド溝33が油供給孔に合致すると、オイルジェット21が供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複リンク式ピストン−クランク機構を利用したレシプロ式可変圧縮比機関に関し、特に、シリンダ内壁面等を潤滑するための潤滑装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、先に、レシプロ式内燃機関の圧縮比可変機構として、複リンク式ピストン−クランク機構を用い、そのリンク構成の一部を動かすことによりピストン上死点位置を変化させるようにした機構を種々提案している(例えば特許文献1,2)。これは、ピストンにピストンピンを介して連結されたアッパリンクと、上記アッパリンクにアッパピンを介して揺動可能に連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に装着されたロアリンクと、一端部が上記ロアリンクにコントロールピンを介して揺動可能に連結されたコントロールリンクと、シリンダブロックに回転可能に設けられ、かつ上記コントロールリンクの他端部を揺動自在に支持する偏心軸を備えたコントロールシャフトと、を備えたものであって、上記コントロールシャフトの偏心軸位置を機関運転条件に応じて制御することで機関圧縮比を可変制御する構成となっている。
【0003】
さらに、特許文献3において、コントロールシャフトからコントロールリンクへと潤滑油を導き、コントロールピンに連結されたコントロールリンク端部からオイルジェットとしてシリンダ側へ噴射する潤滑装置を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−73804号公報
【特許文献2】特開2002−21592号公報
【特許文献3】特開2004−116334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献3の構成においては、コントロールリンクとアッパピンとが同一平面(クランクシャフト軸線に対し直交する一つの平面)に沿って位置する場合には、コントロールリンク端部からアッパリンクを横切る方向へのオイルジェットの供給は、アッパリンクとオイルジェットとの干渉によって制限を受け易い。またアッパピンが比較的下部に位置する構成の場合は、オイルジェットとして必要な噴霧の距離が長くなる。
【0006】
また、クランクシャフト内部には一般にメインジャーナル等への潤滑油供給のための油路が形成されているが、上記の構成では、このクランクシャフト内部からの潤滑油を有効利用することができない。
【0007】
そこで、この発明は、複リンク式ピストン−クランク機構を利用したレシプロ式可変圧縮比機関において、クランクシャフト内部を流れる潤滑油を利用して、シリンダ等各部の摺動部を確実に潤滑できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の潤滑装置は、ピストンにピストンピンを介して連結されたアッパリンクと、上記アッパリンクにアッパピンを介して揺動可能に連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に装着されたロアリンクと、一端部が上記ロアリンクにコントロールピンを介して揺動可能に連結されたコントロールリンクと、シリンダブロックに回転可能に設けられ、かつ上記コントロールリンクの他端部を揺動自在に支持する偏心軸を備えたコントロールシャフトと、を備えてなり、上記コントロールシャフトの偏心軸位置を機関運転条件に応じて制御することで機関圧縮比を可変制御するレシプロ式可変圧縮比機関を前提としている。そして、上記クランクシャフトのクランクピン周囲におけるスラスト軸受面に先端が開口する油供給孔をクランクシャフトに形成するとともに、上記スラスト軸受面に摺接する上記ロアリンク側の環状フランジ面に、ロアリンクの所定の揺動姿勢において上記油供給孔の先端開口に合致する油ガイド溝を形成し、この油ガイド溝に沿ってオイルジェットを供給することを特徴としている。
【0009】
すなわち、クランクシャフトの回転に伴ってロアリンクは往復揺動運動するが、所定の姿勢のときにロアリンクの油ガイド溝とピストンピン周囲のスラスト軸受面に開口する油供給孔とが合致し、クランクシャフト内部を通して供給される高圧潤滑油がオイルジェットとして噴出する。これにより、所望の部位、例えばシリンダ内壁面等の潤滑を行うことができる。
【0010】
上記の油ガイド溝は、ロアリンクの軸方向の端部となる環状フランジ面に形成されており、クランクシャフトの軸方向において、アッパリンクの位置やコントロールリンクの位置からオフセットしている。従って、これらのアッパリンクやコントロールリンクを横切る方向へのオイルジェットの供給が何ら制限されない。また、シリンダ内壁面を潤滑する場合には、シリンダに比較的近い位置にあるロアリンクからオイルジェットが供給されることから、必要な噴霧距離が短い。さらに、大きな荷重を受けるロアリンクにオイルジェット孔を貫通形成するのではなく、環状フランジ面に僅かに油ガイド溝が凹設されるだけなので、強度低下の問題がなく、例えば複数方向へのオイルジェットの供給にも複数のガイド溝を形成することで容易に対応できる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、クランクシャフト内部を通して供給される潤滑油を利用して複リンク式ピストン−クランク機構の各部を確実に潤滑できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例を示す構成説明図。
【図2】油供給孔を備えたクランクシャフト要部の一部切欠断面図。
【図3】油ガイド溝を備えたロアリンクの斜視図。
【図4】その要部の拡大斜視図。
【図5】オイルジェットの指向方向の一例を示す構成説明図。
【図6】オイルジェットの指向方向の他の一例を示す構成説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の潤滑装置を備えたレシプロ式可変圧縮比機関の基本的な構成の一例を示しており、図示するように、シリンダブロック5に形成されたシリンダ6内に、ピストン1が摺動可能に配設されており、このピストン1に、アッパリンク11の一端がピストンピン2を介して揺動可能に連結されている。このアッパリンク11の他端は、アッパピン12を介してロアリンク13の一端部に回転可能に連結されている。このロアリンク13は、その中央部においてクランクシャフト3のクランクピン4に揺動可能に取り付けられている。なお、ロアリンク13は、上下ないし左右に2分割して構成され、かつ図示せぬボルトにより一体化されている。またクランクシャフト3は、点Oを中心に回転する。
【0014】
上記ロアリンク13の他端部には、コントロールリンク15の一端がコントロールピン14を介して回転可能に連結されている。このコントロールリンク15の他端は、内燃機関本体の一部に揺動可能に支持されており、かつ、圧縮比の変更のために、その揺動支点の位置が内燃機関本体に対して変位可能となっている。具体的には、クランクシャフト3と平行に延びたコントロールシャフト18を備え、このコントロールシャフト18に偏心して設けられた偏心軸19に上記コントロールリンク15の他端が回転可能に嵌合している。上記コントロールシャフト18は、シリンダブロック5に対し回転可能に支持されており、図示せぬ適宜なアクチュエータ機構に連係している。
【0015】
従って、圧縮比の変更のために、アクチュエータ機構によりコントロールシャフト18を回転駆動すると、コントロールリンク15の揺動支点となる偏心軸19の中心位置が機関本体に対して移動する。これにより、コントロールリンク15によるロアリンク13の運動拘束条件が変化して、クランク角に対するピストン1の行程位置が変化し、ひいては機関圧縮比が変更されることになる。
【0016】
ここで、本実施例では、矢印21で示すオイルジェットがロアリンク13とクランクシャフト3との間からシリンダ6内壁面へ向けて供給され、ピストン1が摺動するシリンダ6内壁面の潤滑ならびに冷却が行われる。
【0017】
図2は、潤滑機構の一部をなすクランクシャフト3側の油供給孔22を示している。クランクシャフト3は、メインジャーナル23と、このメインジャーナル23と上記のクランクピン4とを接続する対となったクランクウェブ24と、このクランクウェブ24からクランクピン4の反対側へと半径方向に延びたカウンタウェイト部25と、を備えており、クランクウェブ24の互いに対向する内側面には、クランクピン4を円環状に囲むスラスト軸受面26が形成されている。また油路として、メインジャーナル23内部からクランクピン4内部を斜めに貫通するように第1油孔27がドリル加工され、かつこの第1油孔27と交差するように、クランクピン4中央に直径方向に沿った第2油孔28がドリル加工されている。メインジャーナル23には、さらに、上記第1油孔27の端部と交差する径方向の第3油孔29が形成され、第1油孔27のクランクウェブ24側の端部はプラグでもって閉塞されている。これらの油路には、シリンダブロック5側のメインジャーナル23の軸受部から潤滑油が導入され、第3油孔29から第1油孔27を経由して第2油孔28へ流れた潤滑油によって、クランクピン4とロアリンク13との摺動部が潤滑される。なお、必要に応じて、ロアリンク13からさらにアッパピン12やアッパリンク11側へと潤滑油を案内するように構成することもできる。
【0018】
そして、クランクウェブ24内部に、上記第1油孔27に達する細い油供給孔22が斜めにドリル加工されており、この油供給孔22の先端は、上記スラスト軸受面26に開口している。なお、図示するスラスト軸受面26における油供給孔22の位置は、一例であり、必ずしも、この位置に限定されるものではない。また、この油供給孔22は、所望のオイルジェット21の方向にできるだけ沿うようにクランクピン4の中心軸線に対し傾斜して形成されている。
【0019】
上記クランクピン4に装着されるロアリンク13は、図3および図4に示すように、クランクピン嵌合孔31の周縁が筒状に軸方向に僅かに突出しており、その端面が、環状フランジ面32となっている。この環状フランジ面32の半径方向の幅は、クランクシャフト3側のスラスト軸受面26の半径方向の幅に対応しており、極僅かの所定の微小隙間を介して互いに摺接するように構成されている。そして、上記の油供給孔22に対応して、環状フランジ面32の所定箇所に、油ガイド溝33が凹設されている。この油ガイド溝33は、スラスト軸受面26を半径方向に完全に横断していてもよいが、望ましくは、図4に示すように、内径側の端部は閉じており、外径側の端部が、円筒状に突出した環状フランジ面32の外周側の円筒面に開口している。従って、環状フランジ面32がスラスト軸受面26に合わさって油ガイド溝33がスラスト軸受面26に覆われた状態では、油ガイド溝33は、クランクピン4の半径方向に延びる細い油路となり、かつその先端が外周側へ向かって開口した形となる。なお、油ガイド溝33は、クランクピン4の厳密な半径方向に沿っている必要はなく、所望の方向へオイルジェット21を形成すべく、クランクピン4の半径線に対し適宜に傾斜した方向に形成することが可能である。
【0020】
上記のような構成では、クランクシャフト3の回転に伴ってロアリンク13が所定の位置まで揺動すると、クランクシャフト3側の油供給孔22がロアリンク13側の油ガイド溝33と合致し、油ガイド溝33に沿って高圧潤滑油が噴出し、オイルジェット21となる。このオイルジェット21の指向方向やその噴射のタイミング(つまりクランク角位置)は、必要に応じて適宜に設定することが可能である。
【0021】
図1の例では、ピストン1が上死点位置にあるとき、あるいはその付近の位置において、油供給孔22と油ガイド溝33とが合致し、かつシリンダ6内壁面のなるべく上部寄りの位置を指向してオイルジェット21が供給される。
【0022】
図1に示すように、シリンダ6の中心軸線を挟んで図の左側にアッパピン12の中心が位置し、図の右側にコントロールピン14の中心が位置する構成において、アッパリンク11が主に揺動することとなる図の左側を「反スラスト側」、その反対側である図の右側を「スラスト側」と定義すれば、この図1では、シリンダ6内壁面のスラスト側の領域へ向かってオイルジェット21が供給される。なお、このような複リンク式ピストン−クランク機構においては、一般に上記のスラスト側の方が面圧や摩耗の点で厳しいものとなる。本発明では、シリンダ6に比較的近いクランクピン4の位置からオイルジェット21が供給されるので、必要な噴霧の距離が短く、確実な潤滑が行える。また、アッパリンク11が存在しない広い空間を通してオイルジェット21が供給されるので、シリンダ6のできるだけ上方の位置にオイルジェット21を指向させることが可能となる。
【0023】
図5は、一例として、シリンダ6内壁面の反スラスト側の領域にオイルジェット21を指向させた実施例を示している。この場合、オイルジェット21は、アッパリンク11と交差して進む形となるが、クランクピン4の軸方向における位置として、油ガイド溝33つまりオイルジェット21の位置と、図3から明らかなようにロアリンク13の厚さの中央部に挟まれた形となるアッパリンク11の位置とは、重ならず、互いにオフセットしているので、オイルジェット21は実質的にアッパリンク11と干渉せずに、シリンダ6内壁面へ向かうことができる。従って、アッパリンク11の揺動姿勢に拘わらず、シリンダ6の反スラスト側の領域を確実に潤滑できる。
【0024】
また、本発明では、図1や図5のように異なる方向を指向する複数の油ガイド溝33おおび油供給孔22を1つの気筒に設けることができる。特に、ロアリンク13の両側の端面を利用して、各々に、異なる方向を指向する油ガイド溝33を設け、かつ対応する2つの油供給孔22を対のクランクウェブ24の各々に設けることができる。また、これらの複数の油ガイド溝33による複数のオイルジェット21が各々異なるタイミングに供給されるように構成することが容易に行える。
【0025】
特に、本発明では、非常に大きな荷重が作用するロアリンク13には、貫通孔ではなく僅かに油ガイド溝33が凹設されるに過ぎず、複数の油ガイド溝33を両側あるいは一方の側に形成したとしても、ロアリンク13の強度低下が最小限のものとなる。
【0026】
なお、油圧低下の軽減の上では複数のオイルジェット21が異なるタイミングとなることが望ましいが、必要があれば、複数のオイルジェット21が同時に供給されるようにしてもよく、あるいは、同一の箇所に向かって複数回オイルジェット21が供給されるように構成することも可能である。
【0027】
次に、圧縮比の変更(つまりコントロールリンク15の位置の変更)に伴うロアリンク13の姿勢変化を利用するようにした実施例について、図6を用いて説明する。図6は、圧縮比が高圧縮比に制御されている状態を示しており、従って、コントロールシャフト18の偏心軸19が比較的下方に位置する。そして、所定のクランク角位置において、オイルジェット21がシリンダ6内壁面(反スラスト側)の下端部を指向して供給される。このように高圧縮比に制御されるのは、機関の低中負荷域であり、オイルジェット21によってピストン1とシリンダ6との摺動部が潤滑される。
【0028】
これに対し、機関の高負荷域では、圧縮比が低圧縮比に制御され、コントロールシャフト18の偏心軸19の位置が比較的上方の位置となる。これに伴い、油供給孔22と油ガイド溝33とが合致したときのロアリンク13の姿勢が僅かに変化し、オイルジェット21は、シリンダ6下端よりも下方を指向するようになる。従って、シリンダ6内壁面に付着する潤滑油の量が少なくなる。機関高負荷域では、シリンダ6内壁面に付着した潤滑油の消費が増加するため、この実施例のようにオイルジェット21の方向を変化させることで、潤滑油の減少を抑制できる。
【符号の説明】
【0029】
1…ピストン
3…クランクシャフト
11…アッパリンク
13…ロアリンク
15…コントロールリンク
18…コントロールシャフト
19…偏心軸
21…オイルジェット
22…油供給孔
33…油ガイド溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンにピストンピンを介して連結されたアッパリンクと、上記アッパリンクにアッパピンを介して揺動可能に連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に装着されたロアリンクと、一端部が上記ロアリンクにコントロールピンを介して揺動可能に連結されたコントロールリンクと、シリンダブロックに回転可能に設けられ、かつ上記コントロールリンクの他端部を揺動自在に支持する偏心軸を備えたコントロールシャフトと、を備えてなり、上記コントロールシャフトの偏心軸位置を機関運転条件に応じて制御することで機関圧縮比を可変制御するレシプロ式可変圧縮比機関において、
上記クランクシャフトのクランクピン周囲におけるスラスト軸受面に先端が開口する油供給孔をクランクシャフトに形成するとともに、上記スラスト軸受面に摺接する上記ロアリンク側の環状フランジ面に、ロアリンクの所定の揺動姿勢において上記油供給孔の先端開口に合致する油ガイド溝を形成し、この油ガイド溝に沿ってオイルジェットを供給することを特徴とするレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。
【請求項2】
シリンダ中心軸線を挟んで一方の側に上記アッパピン中心が位置し、他方の側に上記コントロールピン中心が位置する構成において、上記オイルジェットが、上記アッパリンクを横切ってシリンダ内壁面の上記アッパピン側の部分を指向するように、上記油供給孔および油ガイド溝が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。
【請求項3】
上記ロアリンクの軸方向の両側に、各々、上記油供給孔および油ガイド溝が設けられており、これらによって形成される2つのオイルジェットが互いに異なる方向を指向していることを特徴とする請求項1または2に記載のレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。
【請求項4】
各々の側の油供給孔と油ガイド溝とが、ロアリンクの互いに異なる姿勢で合致し、異なるタイミングで各々のオイルジェットが供給されることを特徴とする請求項3に記載のレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。
【請求項5】
シリンダ内壁面のピストンピンと直交する2方向の各々についてオイルジェットが供給されることを特徴とする請求項3または4に記載のレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。
【請求項6】
ピストン上死点付近でシリンダ上部を指向するオイルジェットが供給されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。
【請求項7】
低圧縮比に相当するコントロールピン位置ではシリンダ内壁面下端部にオイルジェットが指向し、高圧縮比に相当するコントロールピン位置ではシリンダ下端よりも下方位置をオイルジェットが指向するように、上記油供給孔および油ガイド溝が配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−185396(P2010−185396A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−30812(P2009−30812)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】