説明

レジスタのダンパ開閉装置

【課題】ダンパ閉鎖時の節度感を得ることができ、且つ送風上流側からの風圧に対しダンパプレートの閉鎖状態を確実に保持することができるレジスタのダンパ開閉装置を提供する。
【解決手段】ダンパ軸6にダンパ軸レバー部9が設けられ、ダンパノブ10のレバー部13とダンパ軸レバー部9が、ダンパ軸レバー部側の第1軸17とダンパノブ側の第2軸18間に結合されるリンク部材16を介してリンク結合される。ノブ軸7、第1軸17、及び第2軸18の軸中心が1本の直線上に位置したとき、ノブ軸7と第2軸18間の距離及びリンク部材16の第1軸17と第2軸18間の距離を加えた長さは、直線上のノブ軸7と第1軸17間の距離より、僅かに長く形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車室内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタにおいて、ダンパノブの回動操作によりダンパプレートを開閉するダンパ開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用の空調用レジスタとして、風向等を調整するためにベゼル内に横可動ルーバと縦可動ルーバを配設し、その可動ルーバを設けた通風路の後部に、送風を止め或は風量を調整するダンパプレートが開閉可能に設けられたレジスタが、広く使用されている。
【0003】
レジスタで使用されるダンパ機構は、通風路内にダンパプレートがダンパ軸により軸支され、手動操作用のダンパノブがリテーナの前面側部に枢支され、そのダンパノブの後部に歯部またはレバー部が設けられ、ダンパ軸の端部にダンパアームが設けられると共に、ダンパアームとダンパノブの歯部またはレバー部が連係され、ダンパノブの操作によりダンパプレートを回動させて、送風を止め或は風量を調整するように構成される。
【0004】
この種のダンパ機構を開閉操作するダンパ開閉装置では、ダンパノブを操作してダンパプレートを完全に閉鎖したとき、使用者にはダンパプレートの動きが見えないため、ダンパプレートが完全に閉じたか否か認識されにくい。そこで、本出願人は、下記特許文献1において、ダンパノブのレバー部に突起部を設けると共に、リテーナ側(固定側)に凸部を突設し、ダンパノブを操作してダンパプレートを完全に閉鎖したとき、レバー部の突起部がリテーナ側の凸部を乗り越えて停止させ、ダンパ閉鎖時の節度感を発生させるようにしたダンパ開閉装置を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−341356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この従来のレジスタのダンパ開閉装置は、ダンパノブを操作してダンパプレートを完全に閉鎖したとき、ダンパノブのレバー部の突起部がリテーナ側の凸部を乗り越えて停止し、使用者にはダンパ閉鎖時の節度感が得られるものの、レバー部の突起部がリテーナ側の凸部に係止される状態は、それをロックするロック作用が比較的小さい。
【0007】
このため、ダンパ開閉装置を操作してダンパを閉鎖した状態において、ダンパプレートが送風上流側から風圧を受けたとき、ダンパプレートが風圧でダンパノブと共に開放側に回動し、自然に開く虞があった。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ダンパ閉鎖時の節度感を得ることができ、且つ送風上流側からの風圧に対しダンパプレートの閉鎖状態を確実に保持することができるレジスタのダンパ開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るレジスタのダンパ開閉装置は、リテーナの通風路内にダンパプレートがダンパ軸により回動可能に軸支され、手動操作用のダンパノブがノブ軸を介して回動可能に取り付けられ、該ダンパノブに設けたレバー部に該ダンパプレートのダンパ軸が連係され、該ダンパノブの操作により該ダンパプレートを回動させて該通風路を開閉するレジスタのダンパ開閉装置において、
該ダンパ軸にダンパ軸レバー部が設けられ、該ダンパノブのレバー部と該ダンパ軸レバー部が、該ダンパ軸レバー部側の第1軸と該ダンパノブ側の第2軸間に結合されるリンク部材を介してリンク結合され、
該ノブ軸、該第1軸、及び該第2軸の軸中心が1本の直線上に位置したとき、該ノブ軸と該第2軸間の距離及び該リンク部材の該第1軸と該第2軸間の距離を加えた長さが、該直線上の該ノブ軸と該第1軸間の距離より、僅かに長く形成され、
該ダンパノブを閉鎖側に操作したとき、該リンク部材の該第2軸が該1本の直線上を一方の側から他方の側に僅かに乗り越えた位置で停止して、該ダンパプレートが閉鎖状態となることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ダンパノブを閉鎖側に操作したとき、リンク部材の第2軸が1本の直線上を一方の側から他方の側に僅かに乗り越えた位置で停止して、ダンパプレートが閉鎖状態となり、このとき、リンク部材はその第1軸と第2軸間の長さが僅かに圧縮される側に撓み、停止するため、ダンパノブを操作した使用者は、ダンパ閉鎖時、良好な節度感を得ることができる。
【0011】
さらに、閉鎖状態で、ダンパプレートが送風上流側から風圧を受け、ダンパ軸が開放側の回動力を受けたとき、リンク部材はその第2軸が直線上の他方の側に移動する回動力を受けるが、その回動方向はダンパノブの閉鎖方向となり、ダンパノブはダンパ閉鎖位置の回動端で停止しているため、ダンパプレートは風圧により開くことはなく、ダンパプレートの閉鎖状態を確実に保持することができる。
【0012】
一方、ダンパプレートを開く際、ダンパノブを開放側に回動操作すると、リンク部材の第2軸は1本の直線上を他方の側から一方の側に戻るように乗り越え、その後、リンク部材、第1軸、第2軸を介してダンパ軸が開放側に回動するので、ダンパノブの操作によりダンパプレートを容易に開放することができる。
【0013】
ここで、上記ダンパノブの一部には、ダンパノブを閉鎖位置に回動操作した際、及びダンパノブを開放位置に回動操作した際、リテーナ側に設けた突起部に当接するストッパを設けることが好ましい。これにより、ダンパノブの閉鎖操作時、ダンパノブの一部を閉鎖位置でリテーナ側のストッパに当て、ダンパプレートの閉鎖状態を保持することができ、ダンパノブの開放操作時、ダンパノブの一部を開放位置でリテーナ側のストッパに当て、ダンパプレートの開放状態を保持することができる。
【0014】
また、上記ダンパノブのノブ軸に嵌入されるダンパノブのボス部には、操作荷重付与部を設けることが好ましい。これによれば、ダンパノブの操作に適度な操作荷重を付与してダンパノブの操作性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のレジスタのダンパ開閉装置によれば、ダンパ閉鎖時の節度感を良好に生じさせることができ、送風上流側からの風圧に対しダンパプレートの閉鎖状態を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。
【図2】同レジスタの右側面図である。
【図3】同レジスタのIII-III断面図である。
【図4】ダンパを閉鎖方向に操作した際、閉鎖直前状態の右側面図である。
【図5】ダンパ閉鎖時の右側面図である。
【図6】ノブ軸、第1軸、第2軸が直線L上に位置する状態の右側面図である。
【図7】ダンパを閉鎖した状態の図3に対応した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は車両のインストルメントパネルなどに装着される空調用のレジスタの正面図を示し、図2は同レジスタの右側面図を示し、図3はその縦断面図を示している。
【0018】
このレジスタは、方形断面のダクト状に形成されたリテーナ2とリテーナ2の前部に嵌着されるベゼル1を備え、リテーナ2内には通風路2aが形成される。ベゼル1の前面部に、通風路2aに連通する空気吹出口1aが開口し、ベゼル1正面の右側には、ダンパノブ10用のノブ開口部1bが開口し、ダンパノブ10の一部がそこに露出している。
【0019】
図3に示すように、リテーナ2内の通風路2aの後部(送風上流側)に、送風を止め或は風量を調整するために、ダンパプレート8が回動操作可能に配設される。ダンパプレート8は、両側に軸受部を設けて板状に形成され、その軸受部にリテーナ2の側壁に設けた軸孔から軸が嵌入されて回動可能に支持される。特にダンパプレート8の右側の側壁からは、ダンパ軸レバー部9を有した大径のダンパ軸6が嵌入され、ダンパ軸6がリテーナ2の左側の側壁部で回動可能に支持され、ダンパプレート8はダンパ軸6と共に回動可能に支持されている。ダンパプレート8は、その縁部にスポンジシート等の軟質縁部8aが取着され、閉鎖時にはその軟質縁部8aを通風路2aの内周面に接触させて、密閉性を良好にしている。
【0020】
図2に示すように、通風路2a内に配設されたダンパプレート8を回動させるために、ダンパノブ10がリテーナ2の前部の右側面に、ノブ軸7により回動操作可能に軸支されている。このダンパノブ10は、半円形のノブ本体11を有し、その中心に設けた矩形のボス部12内には、ゴム状弾性体からなる操作荷重付与部19が嵌着され、リテーナ側面に固定されたノブ軸7を、その操作荷重付与部19の軸孔に嵌入し、ダンパノブ10の回動操作時に操作荷重を発生させるようになっている。
【0021】
さらに、図2に示すように、半円形のノブ本体11の他方側には、半円弧状の枠部11aが設けられており、その枠部11aの外周部にレバー部13が突設され、レバー部13は、リンク部材16を介して、ダンパプレート8のダンパ軸6のダンパ軸レバー部9にリンク結合される。つまり、ダンパプレート8のダンパ軸6のダンパ軸レバー部9には第1軸17が設けられ、ノブ本体11のレバー部13には第2軸18が設けられ、リンク部材16は、ダンパプレート8のダンパ軸6のダンパ軸レバー部9の第1軸17とその第2軸18によりリンク結合され、ダンパノブ10の回動力を、リンク部材16を介してダンパプレート8のダンパ軸6に伝達するようになっている。
【0022】
また、このリンク部材16によるリンク機構は、ダンパノブ10の回動操作時、図6に示す如く、ノブ軸7、第1軸17、及び第2軸18の軸中心が、1本の直線L上に位置する事象が生じるように構成される。つまり、ダンパノブ10を閉鎖側に操作した際、ノブ軸7、第1軸17、及び第2軸18の軸中心が1本の直線L上に位置する事象が生じるが、このとき、ノブ軸7と第2軸18間の距離A及びリンク部材16の第1軸17と第2軸18間の距離Bを加えた長さは、直線L上のノブ軸7と第1軸17間の距離Cより、僅かに長く形成されているので、リンク部材16の第1軸17と第2軸18間の距離Bが縮小されるように撓むこととなる。
【0023】
つまり、ダンパノブ10を閉鎖側に操作したとき、図5に示すように、リンク部材16の第2軸18が、ノブ軸7、第1軸17、及び第2軸18の軸中心を結ぶ1本の直線L上を、下側から上側に乗り越えることとなる。このとき、リンク部材16の第1軸17と第2軸18間の距離Bが僅かに圧縮される状態となり、リンク部材16の撓みによりダンパノブ10を操作した使用者には、節度感が生じるようになっている。
【0024】
さらに、ダンパノブ10は、図5,6に示すように、ダンパ閉鎖位置からダンパ開放位置まで回動操作されるが、ダンパ閉鎖位置とダンパ開放位置でダンパノブ10が停止するように、図2に示す如く、リテーナ2の側面に円弧形のストッパ14が突設され、ダンパ閉鎖位置(第2軸18が直線L上を一方の側から他方の側に乗り越えたとき)及びダンパ開放位置で、ダンパノブ10の一部(ノブ本体11の側部)がストッパ14の端部に当接し停止するようになっている。
【0025】
図3に示すように、リテーナ2の前部つまりベゼル1とリテーナ2の間の送風下流側に前可動ルーバ3が配設され、前可動ルーバ3の後方(送風上流側)に後可動ルーバ4が配設される。前可動ルーバ3は、複数の横フィン3aを一定の間隔で配置し、各横フィン3aは両側の軸を介してリテーナ2の前部に回動可能に保持される。また、各横フィン3aの一端に突設された偏心軸には、図示しない1本のリンクバーが連結され、全ての横フィン3aが同期してその向きを上下に変え得る構造となっている。
【0026】
後可動ルーバ4は、複数の縦フィン4aを一定の間隔で配置し、各縦フィン4aは上下に突設された軸を介してリテーナ2の前部に回動可能に保持される。また、図3に示す如く、各縦フィン4aの上端奥に突設された偏心軸に、リンクバー4bが連結され、全ての縦フィン4aが同期してその向きを左右に変え得る構造となっている。さらに、前可動ルーバ3の中央の横フィン3aにスライドノブ5が摺動可能に外嵌されている。一方、1本の縦フィン4aの前部に、扇形歯車部などの連係部が設けられ、スライドノブ5の後部に設けた歯車部などの被連係部と係合し、スライドノブ5を左右方向に摺動させたとき、後可動ルーバ4の縦フィン4aの向きを左右に調整する構造となっている。
【0027】
つまり、スライドノブ5は、前可動ルーバ3の中央の横フィン3aに、前方に突き出す形態で摺動可能に外嵌され、その上下の回動操作により、前可動ルーバ3の各横フィン3aの向きを上または下に調整し、スライドノブ5の左右方向の摺動操作により、係合部を介して後可動ルーバ4の縦フィン4aの左右方向を左または右に調整する構造となっている。
【0028】
上記構成のダンパノブ10を備えたレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路2aから空気吹出口1aを通して吹き出される。
【0029】
空気の吹出向きを上または下に調整する場合、スライドノブ5を上または下に操作すると、前可動ルーバ3の横フィン3aが回動して、その向きが上下に変化し、空気の吹出方向が上下に調整される。
【0030】
空気の吹出向きを左右に調整する場合、スライドノブ5を右または左に操作すると、後可動ルーバ4の縦フィン4aが、その上下の回動軸を軸に回動し、その左右の向きが所定の角度範囲で変化し、空気の吹出方向が左右に調整される。
【0031】
図2,3の送風状態から、送風を止めまたは絞る場合、ベゼル1の正面右端に位置するダンパノブ10を指などで押して下に回動させる。このとき、ダンパノブ10はノブ軸7を軸に回動し、ノブ軸7が挿通されるボス部12に操作荷重付与部19が配設されてノブ軸7の周囲を保持するため、適度な操作荷重がそのダンパノブ10の操作に付与される。操作時、ダンパノブ10の回動力は、レバー部13からリンク部材16、ダンパ軸6を介してダンパプレート8に伝達され、ダンパプレート8は、通風路2aの閉鎖方向に回動する。
【0032】
このとき、図4に示すように、リンク部材16とレバー部13を連結する第2軸が直線Lの略手前に達したとき、ダンパプレート8は略閉鎖状態となり、使用者がさらにダンパノブ10を閉鎖側に回すと、図6のように、リンク部材16の第2軸18がノブ軸7、第1軸17、及び第2軸18の軸中心を結ぶ1本の直線L上に達する。そしてさらに、ダンパノブ10を閉鎖側に回すと、図5に示すように、第2軸18が直線Lを下側から上側に乗り越える状態となる。
【0033】
ここで上述のように、ノブ軸7、第1軸17、及び第2軸18の軸中心が1本の直線L上に位置したとき、ノブ軸7と第2軸18間の距離A及びリンク部材16の第1軸17と第2軸18間の距離Bを加えた長さが、直線L上のノブ軸7と第1軸17間の距離Cより、僅かに長く形成されている。このために、リンク部材16はその第1軸17と第2軸18間の長さが僅かに圧縮される側に撓み、ダンパノブ10の一部がストッパ14の端部に当接して停止するため、ダンパノブ10を操作した使用者は、ダンパ閉鎖時、良好な節度感を得ることができる。
【0034】
これで、図7に示すように、ダンパプレート8は通風路2aを完全に閉鎖した状態となる。このようなダンパの閉鎖状態において、通風路2a内で送風上流側からの風圧により、ダンパプレート8に開方向の力が、図7の反時計方向に印加された場合、リンク部材16の第2軸18は図7の上方に移動する力を受けることとなる。しかし、この方向の力はダンパノブ10を閉じる方向に回動させる力であり、さらに、ダンパノブ10はその一部をストッパ14に当接させて回動端に達しているため、回動しない。したがって、閉鎖時のダンパプレート8は、通風路2a内の送風圧を開放側に受けた場合であっても、開放側に回動することはなく、閉鎖状態を確実に保持することができる。
【0035】
一方、送風を行うためにダンパプレート8を開く場合、ダンパノブ10を開放側(図5の時計方向)に回動操作すると、リンク部材16の第2軸18は直線L上を図5の上側から下側に戻るように乗り越え、その後、リンク部材16、第1軸17、第2軸18を介してダンパ軸6が開放側(図5の時計方向)に回動する。これにより、ダンパプレート8は、図2,3に示すように、ダンパノブ10の操作に応じて開放することとなる。
【0036】
このように、ダンパノブ10を閉鎖側に操作したとき、図4,5に示す如く、リンク部材16の第2軸18が1本の直線L上を下側から上側に僅かに乗り越えた位置で停止して、ダンパプレート8が閉鎖状態となり、このとき、リンク部材16はその第1軸17と第2軸18間の長さが僅かに圧縮される側に撓み、ダンパノブ10がストッパ14に当接して停止するため、ダンパノブ10を操作した使用者は、ダンパ閉鎖時、良好な節度感を得ることができる。
【0037】
さらに、閉鎖状態で、ダンパプレート8が送風上流側から風圧を受け、ダンパ軸6が開放側の回動力を受けたとき、リンク部材16はその第2軸18が直線L上の上側に移動する回動力を受けるが、その回動方向はダンパノブ10の閉鎖方向となり、ダンパノブ10はダンパ閉鎖位置の回動端で停止しているため、ダンパプレート8は風圧により開くことはなく、ダンパプレート8の閉鎖状態を確実に保持することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 ベゼル
1a 空気吹出口
1b ノブ開口部
2 リテーナ
2a 通風路
3 前可動ルーバ
3a 横フィン
4 後可動ルーバ
4a 縦フィン
5 スライドノブ
6 ダンパ軸
7 ノブ軸
8 ダンパプレート
9 ダンパ軸レバー部
10 ダンパノブ
11 ノブ本体
11a 枠部
12 ボス部
13 レバー部
14 ストッパ
16 リンク部材
17 第1軸
18 第2軸
19 操作荷重付与部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リテーナの通風路内にダンパプレートが軸支され、手動操作用のダンパノブが該リテーナの前部にノブ軸を介して回動可能に設けられ、該ダンパノブの後部に設けたレバー部にダンパプレートのダンパ軸が連係され、該ダンパノブの操作により該ダンパプレートを回動させて該通風路を開閉するレジスタのダンパ開閉装置において、
該ダンパ軸にダンパ軸レバー部が設けられ、該ダンパノブのレバー部と該ダンパ軸レバー部が、該ダンパ軸レバー部側の第1軸と該ダンパノブ側の第2軸間に結合されるリンク部材を介してリンク結合され、
該ノブ軸、該第1軸、及び該第2軸の軸中心が1本の直線上に位置したとき、該ノブ軸と該第2軸間の距離及び該リンク部材の該第1軸と該第2軸間の距離を加えた長さは、該直線上の該ノブ軸と該第1軸間の距離より、僅かに長く形成され、
該ダンパノブを閉鎖側に操作したとき、該リンク部材の該第2軸が該1本の直線上を一方の側から他方の側に僅かに乗り越えた位置で停止して、該ダンパプレートが閉鎖状態となることを特徴とするレジスタのダンパ開閉装置。
【請求項2】
前記ダンパノブの一部には、該ダンパノブを閉鎖位置に回動操作した際、及びダンパノブを開放位置に回動操作した際、リテーナ側に設けた突起部に当接するストッパを設けたことを特徴とする請求項1記載のレジスタのダンパ開閉装置。
【請求項3】
前記ダンパノブのノブ軸に嵌入される該ダンパノブのボス部には、操作荷重付与部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のレジスタのダンパ開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−254662(P2012−254662A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127501(P2011−127501)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(308016242)豊和化成株式会社 (65)
【出願人】(000110321)トヨタ車体株式会社 (1,272)
【Fターム(参考)】