説明

レポート作成装置、及びレポート作成プログラム

【課題】 医用画像を読影して作成されるレポートの電子ファイル作成技術に関し、複数の医用画像をレポートの文字列にリンク付けする作業を効率化させることによって、読影効率を向上させる技術を提供する。
【解決手段】 読影対象と比較対象を含む複数の医用画像を表示し、読影レポートの作成画面を表示し、オペレータの一のリンク付け操作に応じて、表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを取得し、前記一のリンク付け操作に応じて、前記表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを前記読影レポートの所見欄の同一文字列にリンク付けする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像を読影して作成されるレポートの電子ファイル作成技術に関する。
【背景技術】
【0002】
医療行為は、専門分野が細分化されているため、従来より画像診断装置で撮影した医用画像の読影を専門医に依頼することが広く行われている。読影医は、依頼された読影対象の医用画像をモニタに表示させ、読影結果をレポートにまとめる。読影医は、読影の際に、読影対象と比較の対象となる医用画像を表示させたり、同一患者の過去のレポートや比較対象の医用画像を読影した結果をまとめたレポートを表示させ、参考資料とする。
【0003】
近年、レポートは、レポート作成画面をモニタに表示させて電子的に作成されることが多くなってきた。レポート作成装置では、読影対象の医用画像の所見を所見欄に入力していく。所見で指摘する画像については、所見欄に既に入力されている文字列に対してリンク対応範囲を特定し、この文字列に対してリンク付けを行う(例えば、「特許文献1」参照。)。
【0004】
文字列に対する医用画像のリンク付けは、リンク付けする医用画像を指定するドラッグ操作を入力して、ドラッグ表示アイコンをリンク付けしようとする文字列にドロップ操作する。このドラッグ&ドロップ操作によって、ドロップ操作された文字列にドラッグ操作された医用画像の記憶先を示すアドレス情報がリンク付けされる。同時にリンク付けされた文字列の色を変更し、下線を付して識別表示する。
【0005】
このリンク付けによるレポートの作成技術によっては、画像を縮小又は切り出し等してレポートの電子ファイルに直接貼りつけていた従来と比べて、読影効率が向上した。しかし、レポートの所見欄にリンク付けされる医用画像は、読影結果の根拠となる医用画像や比較対象の医用画像や参考となる医用画像等の多数枚になることが多く、レポートの作成作業では、このリンク付け操作に多くの時間が割かれていた。従って、リンク付け操作の数が多くなればなるほど読影効率は落ちる。
【0006】
例えば、従来のリンク付け技術では、読影対象の医用画像と比較対象の医用画像とを比較した所見を入力してリンク付けする際には、読影対象の医用画像をドラッグしてリンク付けする文字列にドロップする作業を行い、次に比較対象の医用画像をドラッグしてリンク付けする文字列にドロップする作業を行う。一般的にレポート作成画面と医用画像を作成する画面とは別のモニタで構成されており、この2往復のカーソル移動操作は、読影効率に悪影響を与える。
【0007】
【特許文献1】特開2005−301453号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、医用画像を読影して作成されるレポートの電子ファイル作成技術に関し、複数の医用画像をレポートの文字列にリンク付けする作業を効率化させることによって、読影効率を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、読影レポートの電子ファイルを作成するレポート作成装置であって、読影対象と比較対象を含む複数の医用画像を表示する第1の表示手段と、読影レポートの作成画面を表示する第2の表示手段と、オペレータの一のリンク付け操作に応じて、表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを取得するアドレス取得手段と、前記一のリンク付け操作に応じて、前記表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを前記読影レポートの所見欄の同一文字列にリンク付けするリンク付け手段と、を備えること、を特徴とする。
【0010】
また、前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、前記リンク付け手段は、前記過去レポート内のキーフレーズを取得する文字列取得手段と、前記文字列取得手段により取得されたキーフレーズを前記所見欄に入力するキーフレーズ入力手段と、を含み、前記定型文を前記文字列としてリンク付けするようにしてもよい。
【0011】
また、前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、前記リンク付け手段は、前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された読影レポートの内容を取得する文字列取得手段と、前記文字列取得手段により取得された前記内容を前記所見欄に入力する内容入力手段と、を含み、前記内容を前記文字列としてリンク付けするようにしてもよい。
【0012】
また、前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、前記リンク付け手段は、前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された読影レポートを示す識別情報を取得する文字列取得手段と、前記文字列取得手段により取得された前記識別情報を前記所見欄に入力する識別情報入力手段と、を含み、前記識別情報を前記文字列としてリンク付けするようにしてもよい。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、レポート作成プログラムであって、読影レポートの電子ファイルを作成するレポート作成装置が備えるコンピュータを、読影対象と比較対象を含む複数の医用画像を表示する第1の表示手段と、読影レポートの作成画面を表示する第2の表示手段と、オペレータの一のリンク付け操作に応じて、表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを取得するアドレス取得手段と、前記一のリンク付け操作に応じて、前記表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを前記読影レポートの所見欄の同一文字列にリンク付けするリンク付け手段と、として機能させること、を特徴とする。
【0014】
また、第2の態様において、前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、前記リンク付け手段は、前記過去レポート内のキーフレーズを取得する文字列取得手段と、前記文字列取得手段により取得されたキーフレーズを前記所見欄に入力するキーフレーズ入力手段と、を含み、前記定型文を前記文字列としてリンク付けするようにしてもよい。
【0015】
また、第2の態様において、前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、前記リンク付け手段は、前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された読影レポートの内容を取得する文字列取得手段と、前記文字列取得手段により取得された前記内容を前記所見欄に入力する内容入力手段と、を含み、前記内容を前記文字列としてリンク付けするようにしてもよい。
【0016】
また、第2の態様において、前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された読影レポートを示す識別情報を取得する文字列取得手段と、前記文字列取得手段により取得された前記識別情報を前記所見欄に入力する識別情報入力手段と、を含み、前記識別情報を前記文字列としてリンク付けするようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の態様によっては、複数の医用画像をリンク付けする際の操作が簡便になり、読影効率が向上する。また、このリンク付けがなされたレポートを閲覧する際にも、一つのリンク付きの文字列をクリックすれば、その複数の医用画像の全てを見ることができる。特に、複数の画像を比較したレポートを作成した場合、そのレポートの参照効率は著しく向上する。
【0018】
さらに、リンク付けする文字列を過去レポート内のキーフレーズ、過去レポートの内容、或いは過去レポートを示す識別情報として自動生成することによって、読影効率がさらに向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係るリンク作成技術の好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るレポート作成装置を含む病院情報システムの構成を示す模式図である。
【0021】
病院情報(HIS:Hospital Information System)システムは、病院内に設置されて医療情報の送受信を行うネットワークである。この病院情報システムは、医療情報サーバ2とレポート作成装置1とをネットワークNでデータ送受信可能に接続して構成される。
【0022】
医療情報サーバ2は、医用画像やレポートを含む医療情報を共有化するために、病院内で発生した医療情報を蓄積する。医用情報サーバ2は、病院情報システムサーバと医用画像サーバとレポートサーバとが含まれている。この医療情報サーバ2は、ネットワークNに接続されているコンピュータ端末の検索要求や送信要求に応答して、蓄積している医療情報を検索し、該当する医療情報をコンピュータ端末に送信する。
【0023】
レポート作成装置1は、例えば、放射線課読影室に設置され、読影を依頼された医用画像に対するレポートの電子ファイルを作成する。このレポート作成装置1は、読影を依頼された医用画像、この医用画像の情報主体に対する過去のレポート、この医用画像と比較対照すべき医用画像、或いは比較対象の医用画像を読影した過去のレポートを医療情報サーバ2から受信して表示する。同時にレポート作成画面を表示し、読影医の操作に応じて所見に文字列を入力し、又は文字列に対して医用画像をリンク付けする。
【0024】
ネットワークNは、電子データの伝送が可能な電子通信回線である。例えば電話回線網、ISDN、FDDI、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV、又はこれらの複合が採用されたWAN(Wide Area Network)である。レポート作成装置1と医療情報サーバ2とは、このWANを利用して、例えばWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)、TCP/IPプロトコル、DICOM(Digital Imaging and COmmunication Medicine)プロトコル等のネットワーク通信技術で電子データの通信を行う。
【0025】
図2は、レポート作成装置1の構成を示すブロック図である。
【0026】
レポート作成装置1は、ネットワークNに接続されたワークステーション装置11を備える。ワークステーション装置11には、入力装置としてキーボード14やマウス15、表示装置としてレポートモニタ12及び参照情報モニタ13が信号入出力可能に接続される。レポートモニタ12及び参照情報モニタ13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイである。参照情報モニタ13は、一度に多数の医療情報を参照できるようにマルチディスプレイが望ましい。
【0027】
ワークステーション装置11は、所謂コンピュータである。筐体内部に演算制御部15a、主記憶部15b、外部記憶部15c、通信ポート15d、出力インターフェース15e、及び入力インターフェース15fを備える。
【0028】
外部記憶部(例えばHDD:Hard Disk Drive)15cには、コンピュータをレポート作成装置1として機能させるレポート作成プログラムが記憶されている。演算制御部(CPU:Central Processing UnitやGPU:Graphics Processing Unit)15aは、外部記憶部15cから処理の遷移や読影医等のオペレータの操作に応じて適宜レポート作成プログラムを主記憶部(RAM:Random Access Memory)15bに展開させ、この主記憶部15bをワークエリアとしてプログラムを解読及び命令実行する。
【0029】
通信ポート15dは、ネットワークNに接続されている。医療情報サーバ2に医療情報を要求し、医療情報サーバ2から医療情報取得する際、通信ポート15dを介して送受信がなされる。
【0030】
出力インターフェース15eには、レポートモニタ12及び参照情報モニタ13が接続される。レポートモニタ12にレポート作成画面や入力された文字列を表示し、参照情報モニタ13に、読影対象の医用画像、比較対照すべき医用画像、その他参照用の医用画像、及び過去の読影対象の医用画像の情報主体である患者の過去のレポートや、比較対照すべき医用画像の過去のレポートを表示する際、この出力インターフェース15eを介してこれらの描画データが出力される。
【0031】
入力インターフェース15fには、キーボード14やマウス15が接続される。キーボード14やマウス15が操作されて、その操作に対応する信号がキーボード14やマウス15から出力されると、この入力インターフェース15fを介してワークステーション装置11に入力される。
【0032】
図3は、第1の実施形態に係るレポート作成装置1のレポート作成プログラムを実行した際の機能を示す機能ブロック図である。
【0033】
レポート作成装置1は、データ取得部101とデータ記憶部102と表示制御部103とレポート作成部104と操作部105と参照情報表示部106とレポート表示部107とを備える。また、レポート作成部104は、リンク付け部108とアドレス取得部109とを備える。
【0034】
データ取得部101は、主に演算制御部15aと通信ポート15dとを含み構成される。このデータ取得部101は、医療情報サーバ2からネットワークNを介して医用画像や過去のレポートを取得する。データ記憶部102は、主に主記憶部15bを含み構成される。データ取得部101が取得した医用画像や過去のレポートは、データ記憶部102に記憶される。データ取得部101が取得する医用画像は、読影対象の医用画像、読影対象の医用画像と比較の対象となる医用画像、或いは読影対象の医用画像の情報主体である患者の比較対象としては特定されていない医用画像である。また、データ取得部101が取得する過去のレポートは、読影対象の医用画像の情報主体である患者の過去のレポート、或いは比較対象の医用画像の情報主体である患者の過去のレポートである。
【0035】
データ取得部101は、読影対象として送信された医用画像に付帯する患者IDや検査IDを用いて、他の医用画像や過去のレポートを取得する。また、読影対象の医用画像と対応付けられた後述するオブジェクトデータに含まれる比較対象の医用画像の患者IDや検査IDを用いて、他の医用画像や過去のレポートを取得する。
【0036】
オブジェクトデータは、各種識別情報の集合体データである。オブジェクトデータには、管理する検査やシリーズの識別情報、読影対象となった医用画像の撮影時に参照された検査やシリーズの識別情報、キー画像の識別情報、撮影時に参照されたレポートの識別情報、読影対象となった医用画像の撮影条件、読影対象となった医用画像の識別情報が集合している。このオブジェクトデータは、医療情報サーバ2で管理され、読影依頼時にレポート作成装置1へ送信される。
【0037】
データ取得部101は、オブジェクトデータを参照する場合、この読影対象となった医用画像の撮影時に参照された検査やシリーズの識別情報を用いて比較対象の医用画像を取得する。管理する検査やシリーズの識別情報を用いて他の医用画像を取得する。読影対象となった医用画像の撮影時に参照された検査やシリーズの識別情報や、撮影時に参照されたレポートの識別情報を用いて過去のレポートを取得する。
【0038】
表示制御部103は、主に演算制御部15aと出力インターフェース15eを含み構成される。この表示制御部103は、参照情報表示部106とレポート表示部107に各種の画像を表示させる。参照情報表示部106は、参照情報モニタ13であり、レポート表示部107は、レポートモニタ12である。表示制御部103は、データ記憶部102に記憶されている医用画像や過去のレポートを参照情報モニタ13に表示させ、レポート表示部107にレポート作成画面を表示させる。レポート作成画面に文字等が入力されると、伴ってレポート作成画面にその文字を表示させる。
【0039】
レポート作成部104は、主に演算制御部15aと入力インターフェース15fを含み構成される。このレポート作成部104は、操作部105から入力された操作信号に応じてレポートに文字等を入力し、レポートの電子ファイルを作成する。操作部105は、キーボード14やマウス15であり、オペレータの操作に対応した操作信号をレポート作成部104へ向けて出力する。
【0040】
リンク付け部108は、主に演算制御部15aを含み構成される。このリンク付け部108は、操作部105からのリンク付け操作を反映した操作信号を契機として、レポートの所見欄に入力されている文字列に医用画像をリンク付けする。このリンク付け部108は、参照情報モニタ13に表示されている一つの医用画像を一つの文字列にドラッグ&ドロップする一の操作が行われると、参照情報モニタ13に表示されている全ての医用画像をその同一の文字列にリンク付ける。参照情報モニタ13に表示されている全ての医用画像の記憶先を示すアドレス情報をこの同一の文字列に関連づける。即ち、リンク付文字列には、表示されていた医用画像の記憶先を示すアドレス情報が関連づけられることとなる。
【0041】
アドレス取得部109は、主に演算制御部15aと通信ポート15dを含み構成される。アドレス取得部109は、データ記憶部102に記憶されている医用画像やオブジェクトデータを参照して、参照情報表示部106に表示されている全ての医用画像の画像IDや検査ID等の識別情報を取得し、この識別情報から記憶先を示すアドレス情報を生成する。このアドレス取得部109で生成された表示中の全ての医用画像に対するアドレス情報をリンク付け部108が文字列に関連づける。読影対象の医用画像と比較対象の医用画像とが参照情報106に表示されている場合、読影対象と比較対象の医用画像に対するアドレス情報がアドレス取得部109により生成されてリンク付け部108で同一文字列に関連づけられる。尚、表示中の全ての医用画像には、参照情報表示部106に表示されているサムネイル画像を除くことが望ましい。
【0042】
図4は、第1の実施形態に係るレポート作成装置のリンク付け動作を示すフローチャートである。
【0043】
まずネットワークNを通じて医用画像に対するレポートの作成依頼を受け付けると(S11)、レポート表示部107にレポート作成画面を表示し(S12)、参照情報表示部106に読影対象の医用画像を表示する(S13)。さらに、オブジェクトデータを参照して、比較対象の医用画像と過去のレポートを医療情報サーバ2から適宜取得し(S14)、比較対象の医用画像を参照情報表示部106に表示し(S15)、過去のレポートのリストを参照情報表示部106に表示する(S16)。
【0044】
レポート作成画面には所見欄が設けられており、オペレータが操作部105を用いて所見欄に所見を記入するように操作することで、レポート作成部104は、所見欄に入力された文字列を配列した電子ファイルを作成する(S17)。
【0045】
所見欄に文字列が配列された状態で、参照情報表示部106に表示されている読影対象及び比較対象の画像を特定の文字列にリンク付けするために、まずリンク付けしようとする文字列にカーソルを合わせてリンク対応範囲を特定する(S18)。
【0046】
次に、読影対象又は比較対象の医用画像の何れかを指定するドラッグ操作入力する(S19)。このドラッグ操作入力がされると、リンク付け部108は、ドラッグ表示アイコンを表示して(S19)、レポート作成画面のリンク対応範囲表示部分にドロップ操作がなされて文字列が指定されると(S20)、アドレス取得部109は、読影対象の医用画像と比較対象の医用画像の両方についてその記憶先を示すアドレス情報を生成し(S21)、リンク付け部108は、リンク対応範囲表示部分に存在する同一文字列にアドレス取得部109が生成した読影対象と比較対象の医用画像のアドレス情報をハイパーリンクの形式で貼り付ける(S22)。同時にハイパーリンクが設定されたリンク対応範囲の文字列の色を変更しかつ下線を付して識別表示する(S23)。
【0047】
図5は、第1の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。また、図6は、リンク付けがされた文字列部分のデータ構成を示す模式図である。
【0048】
図5に示すように、参照情報表示部106には、読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302とが表示されている。この医用画像301には、画像UIDに「○○」が付されており、医用画像302には、画像UIDに「××」が付されている。一方、レポート表示部107には、所見欄201が表示されており、この所見欄201には、例えば「肝臓両葉の腫瘍は前回CTと比較して内部の濁染が減弱しており、治療効果による壊死領域の拡大と思われます。・・・」との文字列が入力されている。
【0049】
オペレータが「肝臓両葉の腫瘍は前回CTと比較して」の文字列をリンク付け文字列202に選び、読影対象の医用画像301のみをこの文字列202にドラッグ&ドロップすると、図6に示すように、参照情報表示部106に表示されている読影対象の医用画像301の記憶先を示すアドレス情報301aと比較対象の医用画像302の記憶先を示すアドレス情報302aがこのリンク付け文字列202にリンク付けされた画像リンク情報203がレポートの電子ファイル200に埋め込まれる。
【0050】
さらに、図5に示すように、このリンク付け文字列202は、ハイパーリンクが設定されていることを示す文字飾りで修飾され、アンダーラインが付される。
【0051】
このように、表示されている一つの医用画像をリンク付けする一度の操作によって、表示されている全ての医用画像のリンク付けが同一文字列に対してなされる。従って、複数の医用画像をリンク付けする際の操作が簡便になり、レポート作成効率が向上する。また、このリンク付けがなされたレポートを閲覧する際にも、リンク付けがなされている複数の医用画像を見るために一つ一つのリンク付きの文字列をそれぞれ選択する必要がなくなり、一つのリンク付きの文字列をクリックすれば、その複数の医用画像の全てを見ることができる。特に、複数の画像を比較したレポートを作成した場合、そのレポートを参照効率は著しく向上する。
【0052】
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係るレポート作成装置1では、予め入力されている文字列に対してリンク付けを行うようにしたが、リンク付けを行う際にレポートに定型文を自動入力し、その定型文に対して医用画像のリンク付けを行うようにしてもよい。
【0053】
図7は、この第2の実施形態に係るレポート作成装置1の機能を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るリンク付け部108は、文字列取得部110と入力部111とを備える。
【0054】
文字列取得部110は、主に演算制御部15aと主記憶部15bとを含み構成される。この文字列取得部110は、データ取得部101により取得されてデータ記憶部102に記憶されている過去のレポートからキーフレーズを取得する。文字列取得部110は、予め取得するキーフレーズの種類を記憶している。
【0055】
キーフレーズの種類は、レポート作成プログラムの一部として外部記憶部15cに記憶されており、このキーフレーズの種類を主記憶部15bに展開して過去のレポートに対する検索キーとする。キーフレーズの種類は、リンク付文字列202や病名等である。レポートの電子ファイルには、病名を表す文字列を識別する識別タグが記録されており、この識別タグ以下に病名を表す文字列が記録されている。また、リンク付文字列202は、画像リンク情報203に記録されている。文字列取得部110は、この識別タグや画像リンク情報203を検索して、リンク付文字列や病名を表す文字列を取得する。
【0056】
入力部111は、主に演算制御部15aを含み構成される。この入力文字列110は、文字列取得部110で取得されたキーフレーズを所見欄201に入力する。
【0057】
リンク付け部108は、この文字列取得部110により取得されて入力部111により入力されたキーフレーズをリンク付文字列201として医用画像をリンク付けする。
【0058】
図8は、第2の実施形態に係るレポート作成装置1のリンク付け動作を示すフローチャートである。
【0059】
まず、所見欄に文字列が配列された状態で、参照情報表示部106に表示されている読影対象及び比較対象の画像を特定の文字列にリンク付けするために、読影対象又は比較対象の何れかを指定するドラッグ操作入力する(S30)。
【0060】
このドラッグ操作入力がされると、リンク付け部108は、ドラッグ表示アイコンを表示する(S31)。レポート作成画面の所見欄にある空欄箇所にドロップ操作がなされると(S32)、文字列取得部110は、データ記憶部102に記憶されている過去のレポートを検索してキーフレーズを取得する(S33)。キーフレーズを取得すると表示制御部103は、取得したキーフレーズをキーフレーズリストとして選択可能に表示する(S34)。
【0061】
キーフレーズリストから一のキーフレーズを選択する操作が行われると(S35)、入力部111は、選択されたキーフレーズをドロップ操作がなされた空欄箇所に入力する(S36)。
【0062】
アドレス取得部109は、読影対象の医用画像と比較対象の医用画像の両方についてその記憶先を示すアドレス情報を生成し(S37)、リンク付け部108は、入力されたキーフレーズにアドレス取得部109が生成した読影対象と比較対象の医用画像のアドレス情報をハイパーリンクの形式で貼り付ける(S38)。同時にハイパーリンクが設定されたリンク対応範囲のキーフレーズの色を変更しかつ下線を付して識別表示する(S39)。
【0063】
図9は、第2の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【0064】
参照情報表示部106には、医用画像の他、過去のレポートの一覧を表示する過去レポート一覧ウィンドウ303が表示される。この過去のレポートは、読影対象の患者に関する過去のレポートや比較対象の医用画像の読影の結果作成された過去レポートである。また、レポート表示部107には、この過去レポート一覧ウィンドウ303に表示された各過去のレポートから取得したキーフレーズを一覧にしたキーフレーズ選択ウィンドウ304が表示される。例えば、ハイパーリンク文字列である「2006年3月XX日のCTと比較して」や「リンク」等、又は病名の文字列である「肺ガン」等がキーフレーズとして取得されてキーフレーズ選択ウィンドウ304に表示される。
【0065】
このキーフレーズ選択ウィンドウ304から一つのキーフレーズを選択すると、所見欄201に選択されたキーフレーズが入力され、リンク付け文字列202となり、ハイパーリンクが設定されていることを示す文字飾りで修飾され、アンダーラインが付される。例えば、「2006年3月XX日のCTと比較して」とのキーフレーズが選択されると、所見欄201にこの文字列が入力され、リンク付文字列202として複数の医用画像がリンク付けされる。
【0066】
このように、リンク付けする文字列を自動生成することによって、読影医の作業効率化をさらに図ることができる。
【0067】
(第3の実施形態)
次に、リンク付けを行う際にレポートに定型文を自動入力し、その定型文に対して医用画像のリンク付けを行う他の変形例を説明する。
【0068】
文字列取得部110は、予め所定の定型文を記憶している。この定型文は、レポート作成プログラムの一部として外部記憶部15cに記憶されており、リンク付け操作を契機として主記憶部15bに展開される。例えば、予め記憶されている定型文は、「今回と前回の〔モダリティ〕を比較して」等の内部に変数を埋め込み可能な文字列である。埋め込む変数は、〔モダリティ〕等の識別子で表される。文字列取得部110がこの定型文に変数を埋め込んだ文字列を作成して、入力部111により所定欄201にリンク付け文字列202として入力される。
【0069】
図10は、第3の実施形態に係るリンク付け文字列となる定型文の作成動作を示すフローチャートである。
【0070】
まず、レポート作成画面の所見欄201にある空欄箇所にドロップ操作がなされると(S41)、文字列取得部110は、定型文を読み出す(S42)。定型文を読み出すと、文字列取得部110は、定型文に記録されている識別子を抽出して(S43)、データ取得部101が記憶している医用画像の属性情報や医療情報サーバ2に記憶されている医用画像の属性情報から、抽出した識別子に該当する種類の情報を取得する(S44)。例えば、〔モダリティ〕の識別子であれば、医用画像を撮影したCT等のモダリティを表す情報を取得する。
【0071】
抽出した識別子に該当する情報を取得すると、読み出した定型文に、取得した情報を埋め込み(S45)、定型文作成動作を終了する。
【0072】
図11は、第3の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【0073】
参照情報表示部106には、読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302とが表示されている。読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302は、何れもX線CT装置で撮影された画像である。一方、レポート表示部107には、所見欄201が表示されている。
【0074】
この所見欄201の空欄箇所に読影対象の医用画像301をドラッグ&ドロップすると、例えば「前回と今回の〔モダリティ〕を比較して」との定型文が読み出され、医用画像301と医用画像の302を撮影したモダリティであるX線CT装置を示す「CT」が埋め込まれて、所見欄201の空間箇所に入力される。この「前回と今回のCTを比較して」という文字列は、読影対象の医用画像301の記憶先を示すアドレス情報301aと比較対象の医用画像302の記憶先を示すアドレス情報302aリンク付けされ、リンク付け文字列202となる。
【0075】
(第4の実施形態)
次に、リンク付けを行う際にレポートにリンク付けがなされる文字列を自動入力する変形例を説明する。
【0076】
第4の実施形態に係るレポート作成装置1では、文字列取得部110は、比較対象の医用画像を読影して作成された過去レポートの内容をリンク付き文字列202として取得する。入力部111は、この取得された過去レポートの内容を所見欄201の空欄に入力する。
【0077】
図12は、第4の実施形態に係る過去レポートの内容をリンク付け文字列として取得する動作を示すフローチャートである。
【0078】
まず、レポート作成画面の所見欄201にある空欄箇所にドロップ操作がなされると(S51)、文字列取得部110は、比較対象の医用画像の識別情報を取得する(S52)。識別情報を取得すると、この医用画像の識別情報と対になって記憶されている過去レポートの識別情報を医療情報サーバ2から取得する(S53)。過去レポートの識別情報を取得すると、この過去レポートの識別情報を有する過去レポートをデータ記憶部102から検索する(S54)。過去レポートが検索されると、表示制御部103が検索された過去レポートの一覧を表示し(S55)、一覧から一の過去レポートがオペレータにより選択されると(S56)、文字列取得部110は、その過去レポートの内容を取得し(S57)、文字列取得動作を終了する。
【0079】
図13は、第4の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【0080】
参照情報表示部106には、読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302とが表示されている。一方、レポート表示部107には、所見欄201が表示されている。
【0081】
この所見欄201の空欄箇所に読影対象の医用画像301をドラッグ&ドロップすると、比較対象の医用画像302を読影した過去のレポートの一覧を表示する過去レポート一覧ウィンドウ303が表示される。この過去レポート一覧ウィンドウ303に表示されている過去のレポートの何れかをマウスで選択すると、選択された過去レポートの内容が取得されて所見欄201の空間箇所に入力される。この入力された過去のレポートの内容は、読影対象の医用画像301の記憶先を示すアドレス情報301aと比較対象の医用画像302の記憶先を示すアドレス情報302aリンク付けされ、リンク付け文字列202となる。
【0082】
(第5の実施形態)
次に、リンク付けを行う際にレポートにリンク付けがなされる文字列を自動入力する変形例を説明する。
【0083】
第5の実施形態に係るレポート作成装置1では、文字列取得部110は、比較対象の医用画像を読影して作成された過去レポートの識別情報をリンク付き文字列202として取得する。入力部111は、この取得された過去レポートの識別情報を所見欄201の空欄に入力する。
【0084】
図14は、第5の実施形態に係る過去レポートの識別情報をリンク付け文字列として取得する動作を示すフローチャートである。
【0085】
まず、レポート作成画面の所見欄201にある空欄箇所にドロップ操作がなされると(S61)、文字列取得部110は、比較対象の医用画像の識別情報を取得する(S62)。識別情報を取得すると、この医用画像の識別情報と対になって記憶されている過去レポートの識別情報を医療情報サーバ2から取得する(S63)。過去レポートの識別情報を取得すると、この過去レポートの識別情報の一覧を表示し(S64)、一覧から一の過去レポートの識別情報がオペレータにより選択されると(S65)、入力部111は、その過去レポートの識別情報を空欄箇所に入力し(S65)、文字列取得動作を終了する。
【0086】
図15は、第5の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【0087】
参照情報表示部106には、読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302とが表示されている。一方、レポート表示部107には、所見欄201が表示されている。
【0088】
この所見欄201の空欄箇所に読影対象の医用画像301をドラッグ&ドロップすると、比較対象の医用画像302を読影した過去のレポートの識別情報一覧を表示する過去レポート一覧ウィンドウ303が表示される。この過去レポート一覧ウィンドウ303に表示されている識別情報の何れかをマウスで選択すると、選択された過去レポートの識別情報が取得されて所見欄201の空間箇所に入力される。この入力された過去のレポートの識別情報は、読影対象の医用画像301の記憶先を示すアドレス情報301aと比較対象の医用画像302の記憶先を示すアドレス情報302aとがリンク付けされ、リンク付け文字列202となる。
【0089】
(第6の実施形態)
次に、第1の実施形態に係るレポート作成装置1の変形例を説明する。第1の実施形態では、サムネイル画像を除き表示されている医用画像の全てを同一文字列にリンク付けした。本実施形態のレポート作成装置1は、参照情報表示部106に多数の医用画像が表示されている場合に、読影対象の医用画像と関連づけられて取得された比較対象の医用画像とを一度のリンク付け操作で同一文字列にリンク付けするものである。
【0090】
アドレス取得部109は、オペレータによりリンク付け操作が行われると、オブジェクトデータを参照して、読影対象の医用画像と比較対象の医用画像を特定し、これら医用画像のアドレス情報を生成する。
【0091】
図16は、第6の実施形態に係るレポート作成装置のリンク付け動作を示すフローチャートである。
【0092】
まず、読影対象又は比較対象の何れかを指定するドラッグ操作入力されると(S71)、リンク付け部108は、ドラッグ表示アイコンを表示して(S72)、レポート作成画面のリンク対応範囲表示部分にドロップ操作がなされて文字列が指定されると(S73)、アドレス取得部109は、オブジェクトデータを読み出す(S74)。
【0093】
アドレス取得部109は、オブジェクトデータに記録されている読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302の識別情報を取得し(S75)、これら識別情報に基づいて読影対象と比較対象の医用画像301,302の両方についてその記憶先を示すアドレス情報を生成する(S76)。
【0094】
リンク付け部108は、リンク対応範囲表示部分に存在する同一文字列にアドレス取得部109が生成した読影対象と比較対象の医用画像301,302のアドレス情報をハイパーリンクの形式で貼り付ける(S77)。同時にハイパーリンクが設定されたリンク対応範囲の文字列の色を変更しかつ下線を付して識別表示する(S78)。
【0095】
図17は、第6の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【0096】
参照情報表示部106には、読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302の他に、その他の医用画像303,300・・・が表示されている。読影対象の医用画像301がリンク付け操作のために「肝臓両葉の腫瘍は前回CTと比較して」なるリンク付け文字列202に対してドラッグ&ドロップされると、読影対象の医用画像301に対するオブジェクトデータを医療情報サーバ2から読み出して、このオブジェクトデータに記録されている読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302の識別情報を取得する。そして、この取得した識別情報を基にアドレス情報を生成し、所見欄201のリンク付け文字列202にリンク付けする。すなわち、一度のリンク付け操作では、読影対象の医用画像301と比較対象の医用画像302の両方のみが同一の文字列にリンク付けされる。
【0097】
このように、オブジェクトデータ等の医用画像の関連づけを示す情報を参照して、読影対象の医用画像301と関連づけられている比較対象の医用画像302のみを同一の文字列にリンク付けするようにしたから、無駄な医用画像が同一文字列にリンク付けされることがなく、レポートの作成効率がさらに向上するとともに、レポートの質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】レポート作成装置を含む病院情報システムの構成を示す模式図である。
【図2】レポート作成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係るレポート作成装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係るレポート作成装置のリンク付け動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【図6】リンク付けがされた文字列部分のデータ構成を示す模式図である。
【図7】第2の実施形態に係るレポート作成装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図8】第2の実施形態に係るレポート作成装置のリンク付け動作を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【図10】第3の実施形態に係るリンク付け文字列となる定型文の作成動作を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【図12】第4の実施形態に係る過去レポートの内容をリンク付け文字列として取得する動作を示すフローチャートである。
【図13】第4の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【図14】第5の実施形態に係る過去レポートの識別情報をリンク付け文字列として取得する動作を示すフローチャートである。
【図15】第5の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【図16】第6の実施形態に係るレポート作成装置のリンク付け動作を示すフローチャートである。
【図17】第6の実施形態に係るリンク付けの様子を示す模式図である。
【符号の説明】
【0099】
1 レポート作成装置
11 ワークステーション装置
12 レポートモニタ
13 参照情報モニタ
14 キーボード
15 マウス
15a 演算制御部
15b 主記憶部
15c 外部記憶部
15d 通信ポート
15e 出力インターフェース
15f 入力インターフェース
101 データ取得部
102 データ記憶部
103 表示制御部
104 レポート作成部
105 操作部
106 参照情報表示部
107 レポート表示部
108 リンク付け部
109 アドレス取得部
110 文字列取得部
111 入力部
2 医療情報サーバ
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読影レポートの電子ファイルを作成するレポート作成装置であって、
読影対象と比較対象を含む複数の医用画像を表示する第1の表示手段と、
読影レポートの作成画面を表示する第2の表示手段と、
オペレータの一のリンク付け操作に応じて、表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記一のリンク付け操作に応じて、前記表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを前記読影レポートの所見欄の同一文字列にリンク付けするリンク付け手段と、
を備えること、
を特徴とするレポート作成装置。
【請求項2】
前記リンク付け手段は、オペレータの操作に応じて入力された前記文字列に対してリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項3】
前記リンク付け手段は、
前記文字列として定型文を生成する文字列取得手段と、
前記定型文を前記所見欄に入力する定型文入力手段を含み、
前記定型文入力手段により入力された定型文にリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項4】
前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、
前記リンク付け手段は、
前記過去レポート内のキーフレーズを取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段により取得されたキーフレーズを前記所見欄に入力するキーフレーズ入力手段と、
を含み、
前記キーフレーズを前記文字列としてリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項5】
前記文字列取得手段は、
前記過去レポート内のリンク付文字列をキーフレーズとして取得すること、
を特徴とする請求項4記載のレポート作成装置。
【請求項6】
前記文字列取得手段は、
前記過去レポート内の疾病名称をキーフレーズとして取得すること、
を特徴とする請求項4記載のレポート作成装置。
【請求項7】
前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、
前記リンク付け手段は、
前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された過去レポートの内容を取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段により取得された前記内容を前記所見欄に入力する内容入力手段と、
を含み、
前記内容を前記文字列としてリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項8】
前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、
前記リンク付け手段は、
前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された過去レポートを示す識別情報を取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段により取得された前記識別情報を前記所見欄に入力する識別情報入力手段と、
を含み、
前記識別情報を前記文字列としてリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項9】
前記アドレス取得手段は、前記第1の表示手段に表示されている全ての医用画像の記憶先アドレスを取得し、
前記リンク付け手段は、前記第1の表示手段に表示されている全ての医用画像の記憶先アドレスを前記同一文字列にリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項10】
前記アドレス取得手段は、前記読影対象の医用画像とこの読影対象と関連づけられて表示されている医用画像の記憶先アドレスを取得し、
前記リンク付け手段は、前記読影対象の医用画像とこの読影対象と関連づけられて表示されている医用画像の記憶先アドレスを前記同一文字列にリンク付けすること、
を特徴とする請求項1記載のレポート作成装置。
【請求項11】
読影レポートの電子ファイルを作成するレポート作成装置が備えるコンピュータを、
読影対象と比較対象を含む複数の医用画像を表示する第1の表示手段と、
読影レポートの作成画面を表示する第2の表示手段と、
オペレータの一のリンク付け操作に応じて、表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを取得するアドレス取得手段と、
前記一のリンク付け操作に応じて、前記表示されている少なくとも2以上の医用画像の記憶先アドレスを前記読影レポートの所見欄の同一文字列にリンク付けするリンク付け手段と、
として機能させること、
を特徴とするレポート作成プログラム。
【請求項12】
前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、
前記リンク付け手段は、
前記過去レポート内のキーフレーズを取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段により取得されたキーフレーズを前記所見欄に入力するキーフレーズ入力手段と、
を含み、
前記キーフレーズを前記文字列としてリンク付けすること、
を特徴とする請求項11記載のレポート作成プログラム。
【請求項13】
前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、
前記リンク付け手段は、
前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された過去レポートの内容を取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段により取得された前記内容を前記所見欄に入力する内容入力手段と、
を含み、
前記内容を前記文字列としてリンク付けすること、
を特徴とする請求項11記載のレポート作成プログラム。
【請求項14】
前記第1の表示手段は、比較対象の医用画像に対応する過去レポートの一覧をさらに表示し、
前記リンク付け手段は、
前記過去レポートの一覧からのオペレータの選択操作に応じて、選択された過去レポートを示す識別情報を取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段により取得された前記識別情報を前記所見欄に入力する識別情報入力手段と、
を含み、
前記識別情報を前記文字列としてリンク付けすること、
を特徴とする請求項11記載のレポート作成プログラム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図1】
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【公開番号】特開2008−204012(P2008−204012A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−37120(P2007−37120)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【出願人】(504139662)国立大学法人名古屋大学 (996)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】