説明

レーザーを利用する半導体チップ除去装置

【課題】基板の損傷を最小化する半導体チップ除去装置を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による半導体チップ除去装置は、半導体チップがバンプによって実装された基板を支持するステージと、前記半導体チップより広い照射面積のレーザービームを前記基板へ照射するレーザーと、前記レーザービームを前記半導体チップへ局部的に透過させ、前記レーザービームによって加熱された前記半導体チップを前記基板から分離するピッカーと、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体製造装置に関し、不良半導体チップを基板から除去する半導体チップ除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、印刷回路基板の中でフリップチップ方式に製造された基板に対する要求が益々増加する趨勢である。フリップチップ方式の基板は半導体チップと基板とを既存のワイヤーを代替したソルダバンプで連結して機能的、電気的な特性を向上させた製品である。このようなフリップチップ方式の基板はモジュール工程の中の1つである実装テストを通じて製品の良品判定をした後に出荷される。実装テストで通過しなかった製品は基板から不良チップが除去された後に、リペアされる。しかし、従来の不良半導体チップ除去技術は半導体生産ラインで定型化されていなかったので、エンジニアの手作業に依存している。
(例えば特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2010−0116944号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記のような問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、半導体チップの除去の時にフリップチップ形態の基板に加えられる熱的損傷を最小化する半導体チップ除去装置を提供することにある。
【0005】
また、生産性及び生産収率を増大又は極大化できる半導体チップ除去装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を実現するための、本発明の半導体チップ除去装置は、半導体チップがバンプによって実装された基板を支持するステージと、前記半導体チップより広い照射面積のレーザービームを前記基板に照射するレーザーと、前記レーザービームを前記半導体チップに局部的に透過させ、前記レーザービームによって加熱された前記半導体チップを前記基板から分離するピッカーと、を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、前記ピッカーはレーザービームを前記半導体チップに集光するフォーカッシングレンズを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の他の実施形態によれば、前記ピッカーに真空圧を提供する真空部をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、前記ピッカーは前記真空部から提供される前記真空圧で前記半導体チップを吸着し、前記レンズでフォーカッシングした前記レーザービームを前記半導体チップに透過させる開口ホールを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、前記バンプの残留物であるソルダピラーが前記レーザービームによって溶融されれば、前記ソルダピラーを前記真空部から提供される前記真空圧で除去するインテークをさらに含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の実施形態によれば、前記ピッカーと前記インテークとを前記ステージの上で移動させる駆動部をさらに含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、前記ソルダピラー上に高温の空気を噴射するエアーナイフをさらに含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の他の実施形態によれば、前記ソルダピラーを圧着するコイニングプレートをさらに含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、前記ソルダピラー上にフラックスを塗布するノズルをさらに含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の他の実施形態によれば、前記ステージ上に基板をローディングするローダーとアンローダーとをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
上述したように、本発明の課題の解決手段によれば、基板から半導体チップを分離する時にレーザービームを半導体チップにフォーカッシングして基板の熱的損傷を最小化する効果がある。また、レーザービームを半導体チップの分離の後まで連続的に照射して基板の上に残存するソルダピラーを溶融する。
【0017】
したがって、本発明の実施形態による半導体チップ除去装置及びその除去方法は生産性及び生産収率を増大又は極大化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態による半導体チップ除去装置を概略的に示す平面図である。
【図2】図1のレーザーとピッカーとを示す断面図である。
【図3】図2のレーザービームの第2露光領域を示す平面図である。
【図4】図1のレーザーとインテークとを示す断面図である。
【図5】図4のレーザービームの第1露光領域を示す平面図である。
【図6】図1のレーザー及びコイニングユニットを示す断面図である。
【図7】図1のレーザー及びフラックスノズルを示す断面図である。
【図8】本発明の半導体チップ除去方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳しく説明する。本発明の長所及び特徴、そしてそれを具現する方法は添付した図面と後述する実施形態とを参照すれば、明確に理解できる。しかし、本発明はここに説明される実施形態に限定されず、他の形態に具体化することができる。むしろ、ここに紹介される実施形態は開示される内容が徹底かつ完全になるように、そして、当業者に本発明の思想が十分に伝達するためのものであり、本発明は請求項の範囲によって定義されるべきである。明細書全文で同一の参照符号は同一の構成要素を示す。
【0020】
本明細書で使われた用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文句で特別に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられた‘含む(comprises)’及び/または‘含む(comprising)’は言及された構成要素、段階、動作及び/または素子は1つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/または素子の存在、或いは追加を排除しない。また、望ましい実施形態にしたがうことであるので、説明の順序にしたがって提示される参照符号はその順序に必ずしも限定されない。これに加えて、本明細書で、ある膜が他の膜又は基板の上にあると記載される場合にそれは他の膜又は基板の上に直接形成され得るか、又はそれらの間に第3の膜が介在することもあり得ることを意味する。
【0021】
また、本明細書で記述する実施形態は本発明の理想的な例示図である断面図及び/又は平面図を参考して説明される。図面において、膜及び領域の厚さは技術的内容の効果的な説明のために誇張されたのである。したがって、製造技術及び/又は許容誤差等によって例示図の形態が変形できる。したがって、本発明の実施形態は図示された特定形態に制限されることでなく製造工程によって生成される形態の変化も含む。例えば、直角に図示された蝕刻領域はラウンドになるか、又は所定の曲律を有する形態であり得る。したがって、図面で例示された領域は概略的な属性を有し、図面で例示された領域の模様は素子の領域の特定形態を例示するためのことであり、発明の範疇を制限するためのことではない。
【0022】
図1は本発明の実施形態による半導体チップ除去装置を概略的に示す平面図である。図2は図1のレーザーとピッカーとを示す断面図である。図3は図2のレーザービームの第2露光領域を示す平面図である。図4は図1のレーザーとインテークとを示す断面図である。図5は図4のレーザービームの第1露光領域を示す平面図である。
【0023】
図1乃至図5を参照すれば、本発明の実施形態による半導体チップ除去装置は、レーザービーム22で半導体チップ70とソルダピラー(solder pillars)82とを加熱し、前記半導体チップ70の下のソルダバンプ(solder bumps)80及び前記ソルダピラー82を溶融する。レーザービーム22はピッカー34のレンズ33によって半導体チップ70にフォーカッシングされる。レーザービーム22は半導体チップ70を局部的に加熱する。基板60はソルダバンプ80の溶融の時にレーザービーム22による熱的損傷が最小化される。レーザービーム22は半導体チップ70の除去の後、レンズ33での透過無しで基板60へ入射される。レーザービーム22はソルダピラー82の溶融の時に前記半導体チップ70より広い面積の基板60へ入射される。基板60は半導体チップ70でより小さい熱エネルギー密度のレーザービーム22によって幅広く加熱できる。また、基板60はレーザービーム22によるソルダピラー82の溶融の時に熱的損傷が最小化される。
【0024】
したがって、本発明の実施形態による半導体チップ除去装置は生産性及び生産収率を増大又は極大化する。
【0025】
半導体チップ70はフリップチップ方式により基板60に実装されている。半導体チップ70はウエハーレベルのパッケージを含む。半導体チップ70はKDG(known good die)のような正常半導体チップと不良半導体チップとを含む。図示しないが、不良半導体チップは上部表面に形成されたマーキング又はバーコードのような索引を含む。ここで、基板60から分離又は除去される半導体チップ70は不良半導体チップである。基板60は印刷回路基板を含む。ソルダバンプ80は基板60と半導体チップ70を電気的に連結する。ソルダバンプ80は約10μm以下の直径を有する。ソルダバンプ80は基板60の上で数μm乃至数十μmの間隔に稠密に配置される。図示しないが、基板60と半導体チップ70との間にはアンダーフィル(under fill、図示せず)が配置される。アンダーフィルはソルダバンプ80を電気的に絶縁する。アンダーフィルは基板60の上に半導体チップ70を固定する。
【0026】
半導体チップ70はレーザービーム22の熱エネルギーによって加熱される。ソルダバンプ80は半導体チップ70から伝達される熱によって溶融される。半導体チップ70はソルダバンプ80が溶融された後にピッカー34によって基板60から分離される。ソルダピラー82は半導体チップ70が除去された後、基板60の上に残存するソルダバンプ80の一部を包む。ソルダピラー82はレーザービーム22の熱エネルギーによって溶融される。
【0027】
ステージ10は基板60を水平に支持する。ステージ10はレール又はガイドに沿って基板60を移動させるコンベヤー又はヒートブロック(heat block)を含む。ステージ10は制御部(図示せず)の制御信号にしたがって基板60を移動するか、或いは加熱する。ローダー92はステージ10の上に基板60をローディングする。アンローダー94は半導体チップ70が除去された基板60をアンローディングする。例えば、ローダー92とアンローダー94は制御部によって制御されるロボットアームを含む。ステージ10は基板60をローダー92の下からレーザー20の下まで移動させることにより約200℃乃至約250℃程度に加熱する。半導体チップ認識部96は半導体チップ70上の索引を認識する。半導体チップ認識部96は索引をセンシングするカメラ又はバーコードリーダーを含む。
【0028】
ピッカー34は真空部30から提供される真空圧で半導体チップ70を吸着する。ピッカー34はレーザービーム22を半導体チップ70へ透過させる。ピッカー34はレーザービーム22を集光するフォーカッシングレンズ33を含む。レンズ33はレーザービーム22を半導体チップ70の第2露光領域26へフォーカッシングする。ピッカー34はレンズ33より小さい直径の開口ホール(open hole)31を有する。半導体チップ70は真空部の真空圧によって開口ホール31に吸着される。したがって、レンズ33を透過したレーザービーム22は開口ホール31を通過して半導体チップ70へ入射される。駆動部32は制御部の制御信号にしたがってピッカー34を上下左右へ移動させる。ピッカー34はソルダバンプ80の溶融の時、駆動部32によって基板60の上へ昇降される。したがって、半導体チップ70は基板60から分離(detach)できる。駆動部32はステージ10の上でピッカー34、インテーク36、及びエアーナイフ38を移動させる。
【0029】
真空部30はピッカー34及びインテーク36へ真空圧を提供する。真空部30はポンプを含む。ピッカー34及びインテーク36はチューブ(図示せず)によって真空部30に連結される。複数のチューブは真空部30からピッカー34及びインテーク36まで駆動部32を通過して連結される。真空部30はピッカー34及びインテーク36に互に異なる大きさの真空圧を提供する。インテーク36はレーザービーム22によって溶融されたソルダピラー82を吸入及び除去する。エアーナイフ38は高温に加熱された空気37を基板60へ噴射する。高温の空気37はソルダピラー82の溶融の時間を短縮する。送風部35は大気圧より高い圧力の空気37をエアーナイフ38へ提供する。エアーナイフ38とインテーク36とは基板60の上で一定の間隔を維持したまま連動して移動される。
【0030】
レーザー20は波長に反比例する熱エネルギーを有するレーザービーム22を生成する。例えば、レーザー20は約808nm、1064nm程度の単一波長を有するレーザービーム22を生成する。レーザー20はレーザービーム22を半導体チップ70と基板60とへ連続的に入射する。レーザービーム22は第1露光領域24の基板60へ入射される。ここで、第1露光領域24はレーザービーム22の照射面積に対応する。第1露光領域24は半導体チップ70の平面面積(planar area)より広い。例えば、第1露光領域24は長方形模様を有する半導体チップ70の対角線より大きい線幅を有する。レーザービーム22はピッカー34のレンズ33によってフォーカッシングされる。フォーカッシングされたレーザービーム22は半導体チップ70の第2露光領域26へ入射される。第2露光領域26は第1露光領域24より小さい。第2露光領域26は半導体チップ70の全体平面面積より小さい。
【0031】
レーザービーム22は第1露光領域24と第2露光領域26に対して各々同一な熱エネルギーを、または、互に異なる熱エネルギー密度を有することができる。即ち、半導体チップ70とソルダピラー82へ入射されるレーザービーム22は各々の異なる熱エネルギー密度を有することができる。レーザービーム22は第2露光領域26において第1露光領域24に比べて相対的に高い熱エネルギー密度を有する。高い熱エネルギー密度のレーザービーム22はソルダバンプ80の溶融の時に第2露光領域26の半導体チップ70を集中的に、かつ速やかに加熱する。相対的に低い熱エネルギー密度を有するレーザービーム22は第1露光領域24内のソルダピラー82及び基板60を加熱する。第1露光領域24内のソルダピラー82はレーザービーム22の熱エネルギーによって溶融される。エアーナイフ38から噴射される高温の空気は第1露光領域24内のソルダピラー82の溶融を加速する。基板60はレーザービーム22の熱エネルギー密度が低いので、熱的損傷が最小化される。レーザービーム22は半導体チップ70とソルダピラー82とへ連続的に入射される。したがって、本発明の実施形態による半導体チップの除去装置は、半導体チップ70及びソルダピラー80の除去時間を短縮する。
【0032】
図6は図1のレーザー及びコイニングユニットを示す断面図である。
【0033】
図1及び図6を参照すれば、本発明の半導体チップ除去装置はソルダピラー82を基板60に圧着するコイニングプレート52を含む。コイニングプレート52は駆動部32によってレーザー20とソルダピラー82との間へ移動される。また、駆動部32はコイニングプレート52を基板60の上で乗下降させる。コイニングプレート52はレーザービーム22によって加熱できる。コイニングプレート52は第1露光領域24内でソルダピラー82の表面積を増加させる。ソルダピラー82は表面積が広くなる場合、レーザービーム22によって速く溶融される。
【0034】
図7は図1のレーザー及びフラックスノズルを示す断面図である。
【0035】
図1及び図7を参照すれば、フラックス(flux)52はレーザービーム22によるソルダピラー82の溶融を加速させる。フラックス52はノズル54によってソルダピラー82の上に塗布される。ノズル54は駆動部32によってステージ10の上へ移動される。フラックス52は基板60の第1露光領域24の全て又は一部を覆う。フラックス52は第1露光領域24のレーザービーム22から熱エネルギーを受けて加熱される。フラックス52はソルダピラー82に対するレーザービーム22の熱エネルギー伝達を増加させる。フラックス52はレーザービーム22によるソルダピラー82の加熱を助ける。フラックス52はソルダピラー82の溶融の時に基板60の損傷を最小化する。
【0036】
したがって、本発明の実施形態による半導体チップ除去装置は生産性及び生産収率を増大又は極大化する。
【0037】
このように構成された本発明の半導体チップ除去装置の駆動方法を説明すれば、次の通りである。
【0038】
図8は本発明の半導体チップ除去方法を示すフローチャートである。
【0039】
図1乃至図8を参照すれば、ローダー部92は基板60をステージ10へローディングする(ステップS10)。基板60は不良が発生された少なくとも1つの半導体チップ70が実装されて(mounted)いる。半導体チップ70はウエハーレベルパッケージを含み、フリップチップ方式に基板60の上に実装される。半導体チップ70は実装テスト工程で不良であると判定された索引(図示せず)を有する。ステージ10は基板60を半導体チップ認識部98の下部へ移動させる。
【0040】
次に、半導体チップ認識部96は基板60の上の半導体チップ70を認識する(ステップS20)。半導体チップ認識部96は半導体チップ70の上の索引を感知する。半導体チップ認識部96は半導体チップ70のイメージを獲得するカメラ、又は基板60の上をスキャンするバーコードリーダーを含む。
【0041】
その次に、ステージ10は半導体チップ70をレーザー20の下部へ移動する(ステップS30)。また、駆動部32は半導体チップ70とレーザー20との間にピッカー34を移動する。ピッカー34のレンズ33はレーザー20と半導体チップ70との間に配置される。
【0042】
その後に、レーザー20は半導体チップ70へレーザービーム22を照射してソルダバンプ80を溶融する(ステップS40)。レーザービーム22はピッカー34のレンズ33で半導体チップ70にフォーカッシングされて半導体チップ70の第2露光領域26へ入射される。半導体チップ70はレーザービーム22によって局部的に加熱できる。また、ソルダバンプ80は半導体チップ70から熱エネルギーを受けて溶融される。
【0043】
次に、ピッカー34は半導体チップ70を基板60から分離する(ステップS50)。ピッカー34は真空部30から提供される真空圧で半導体チップ70を吸着する。駆動部32はピッカー34を昇降させる。例えば、ピッカー34はレーザービーム22が印加された後、約2秒内に半導体チップ70を基板60から分離又は除去する。
【0044】
そして、レーザー20はソルダピラー82が溶融されるまでレーザービーム22を基板60の第1露光領域24へ連続的に照射する(ステップS60)。エアーナイフ38はソルダピラー82へ高温の空気37を噴射(blowing)する。高温の空気はソルダピラー82の溶融時間を短縮する。コイニングプレート52はソルダピラー82を圧着する。コイニングプレート52はレーザービーム22の熱エネルギーによって加熱できる。コイニングプレート52はソルダピラー82を圧着して表面積を増加させる。ソルダピラー82は表面積に比例するレーザービーム22の熱エネルギーを吸収して急速に溶融される。ノズル54はソルダピラー82の上にフラックス52を塗布する。フラックス52は第1露光領域24へ入射されるレーザービーム22の熱エネルギーをソルダピラー82へ効果的に伝達させる。
【0045】
したがって、本発明の実施形態による半導体チップの除去方法は、生産性及び生産収率を増大又は極大化する。
【0046】
その次に、インテーク36は溶融されたソルダピラー82を除去する(ステップS70)。例えば、インテーク36は半導体チップ70が除去された後、約5秒以内にソルダピラー82を基板60から除去する。
【0047】
最後に、アンローダー94はステージ10の上で基板60をアンローディングする(S80)。
【0048】
したがって、本発明の半導体チップ除去方法は、半導体チップ70及びソルダピラー82へレーザービームを連続的に照射して基板60の損傷を最小化する。
【0049】
以上、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変形しなくて他の具体的な形態に実施できる。したがって、以上で記述した実施形態は全ての面で例示的なものであり、限定的でないことを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、不良半導体チップを基板から除去する半導体チップの除去装置の分野に適用できる。
【符号の説明】
【0051】
10・・・ステージ
20・・・レーザー
30・・・真空部
60・・・基板
70・・・半導体チップ
80・・・ソルダバンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体チップがバンプによって実装された基板を支持するステージと、
前記半導体チップより広い照射面積のレーザービームを前記基板へ照射するレーザーと、
前記レーザービームを前記半導体チップへ局部的に透過させ、前記レーザービームによって加熱された前記半導体チップを前記基板から分離するピッカーと、を含むことを特徴とする半導体チップ除去装置。
【請求項2】
前記ピッカーはレーザービームを前記半導体チップへ集光するフォーカッシングレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項3】
前記ピッカーに真空圧を提供する真空部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項4】
前記ピッカーは前記真空部から提供される前記真空圧で前記半導体チップを吸着し、前記レンズでフォーカッシングされた前記レーザービームが前記半導体チップに透過させるようにする開口ホールを有することを特徴とする請求項3に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項5】
前記バンプの残留物であるソルダピラーが前記レーザービームによって溶融されれば、前記ソルダピラーを前記真空部から提供される前記真空圧で除去するインテークをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項6】
前記ピッカーと前記インテークとを前記ステージの上で移動させる駆動部をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項7】
前記ソルダピラーの上へ高温の空気を噴射するエアーナイフをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項8】
前記ソルダピラーを圧着するコイニングプレートをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項9】
前記ソルダピラーの上にフラックスを塗布するノズルをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体チップ除去装置。
【請求項10】
前記ステージの上へ基板をローディングするローダーとアンローダーとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−21325(P2013−21325A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−151771(P2012−151771)
【出願日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】