ロングノズル付き容器
【課題】
本発明は、容器本体に噴出機能体取付けた容器体に対して、ロングノズルと同様にノズルキャップを付帯させることによって、ノズルキャップの取り扱いの簡便性を高めることを目的とする。
【解決手段】
内容液を収容した有底筒状の胴部を有する容器本体の上端開口部に、前記内容液を噴出する噴出機能体を密に取付け、該噴出機能体の一部である上方に付勢されて押し下げ可能に突出した噴出ヘッドに、該噴出ヘッドの側面から突出する水平ノズル部の先端から延出ノズル部を屈曲連設したロングノズルを、水平ノズル部を軸として回動可能に設けた容器体において、前記胴部の側近に垂下姿勢の延出ノズル部の先端部に外嵌組付きするノズルキャップを有するノズルカバー体を離脱不能に組付け、前記ノズルキャップを前記胴部に対して昇降変位可能とした昇降ガイド機構を特徴とする。
本発明は、容器本体に噴出機能体取付けた容器体に対して、ロングノズルと同様にノズルキャップを付帯させることによって、ノズルキャップの取り扱いの簡便性を高めることを目的とする。
【解決手段】
内容液を収容した有底筒状の胴部を有する容器本体の上端開口部に、前記内容液を噴出する噴出機能体を密に取付け、該噴出機能体の一部である上方に付勢されて押し下げ可能に突出した噴出ヘッドに、該噴出ヘッドの側面から突出する水平ノズル部の先端から延出ノズル部を屈曲連設したロングノズルを、水平ノズル部を軸として回動可能に設けた容器体において、前記胴部の側近に垂下姿勢の延出ノズル部の先端部に外嵌組付きするノズルキャップを有するノズルカバー体を離脱不能に組付け、前記ノズルキャップを前記胴部に対して昇降変位可能とした昇降ガイド機構を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体内に収容した薬液等の内容液を噴出機能体により、ノズルを通して噴出する容器の内、特に噴出する内容液を目標とする箇所に適切に噴出することのできるロングノズル付き容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器本体内に収容した薬液等の内容液を、容器本体の上端開口部に取付けた噴出機能体の上方に突出した噴出ヘッドを弾力に逆らって押し下げることにより噴出する液体噴出容器が知られているが、この液体噴出容器の内、噴出ヘッドに噴出される内容液を導くロングノズルを組付け、このロングノズルにより内容液を目標とする箇所に適切に噴出するものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に示された従来技術は、容器本体の上端開口部に取付けられた噴出機能体の、上方に付勢力を受けて突出している噴出ヘッドの側面に、L字状に屈曲したロングノズルを回動変位可能に取付けて、その主体部分である延出ノズル部のノズル口が位置する先端部を、上下方向に回動変位可能とし、延出ノズル部を、横向き姿勢の使用状態と垂下姿勢の非使用状態とに切換可能としている。また、延出ノズル部の垂下姿勢では、延出ノズル部に設けた係止板片の下端を、容器本体の不動部に上方から当接させて、噴出ヘッドの不要な押下げを不能として内容液の不正噴出を阻止し、これにより安全な取扱いを得ることができるようにしている。
【0004】
この特許文献1に示された従来技術にあっては、ロングノズルの延出ノズル部の先端部に、容器本体に対して着脱されるノズルキャップを着脱自在に組付け、このノズルキャップの容器本体に対する係止組付きにより、ロングノズルの非使用状態を安定的に保持できるようにして係止板片を有効に作用させ、またロングノズル内の内容液の乾燥固化および液垂れを防止することができる、と云う優れた作用効果を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−268416号公報
【0006】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、使用状態では、ノズルキャップをロングノズル付き容器から完全に分離させるので、この分離させられたノズルキャップが紛失しないように管理することや、ノズルキャップの容器本体に対する係止組付き姿勢が適正となるように、ノズルキャップのロングノズルに対する装着状態の位置合せを要する場合があるなど、ノズルキャップの取扱いの簡便性を高めることを求める要望があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における要望を満たすべく創案されたもので、容器本体に噴出機能体取付けた容器体に対して、ロングノズルと同様にノズルキャップを付帯させることを技術的課題とし、もってノズルキャップの取り扱いの簡便性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の主たる構成は、
内容液を収容した有底筒状の胴部を有する容器本体の上端開口部に、前記内容液を噴出する噴出機能体を密に取付け、該噴出機能体の一部である上方に付勢されて押し下げ可能に突出した噴出ヘッドに、該噴出ヘッドの側面から突出する水平ノズル部の先端から延出ノズル部を屈曲連設したロングノズルを、水平ノズル部を軸として回動可能に設けた容器体において、
前記胴部の側近に垂下姿勢の延出ノズル部の先端部に外嵌組付きするノズルキャップを有するノズルカバー体を離脱不能に組付け、前記ノズルキャップを前記胴部に対して昇降変位可能とした昇降ガイド機構を特徴とするものである。
【0009】
ロングノズル付き容器は、ロングノズルの延出ノズル部を横方向に延出させる姿勢に回動位置させることにより、ノズル口が開設されている延出ノズル部の先端を、薬液の噴出塗布の目標箇所に正確に指向させることが可能な使用状態となり、延出ノズル部を垂下させる姿勢に回動位置させることにより、この延出ノズル部の先端部が容器本体の側近に、かつ容器本体に沿って位置する非使用状態となり、両状態をロングノズルの回動により切替える。
【0010】
ノズルキャップは、垂下姿勢で胴部の側近に位置した延出ノズル部の先端部に対して下方から対向させておく。
【0011】
それゆえ、延出ノズル部を非使用状態に位置させた状態で、ノズルキャップを上昇変位させると、ノズルキャップはそのまま延出ノズル部の先端部に外嵌装着されることになる。
【0012】
この容器の非使用状態では、ノズルキャップの延出ノズル部に対する装着により、延出ノズル部は回動変位不能となり、容器の非使用状態が安定的に維持されることになると共に、ノズル口を開設した延出ノズル部の先端部をノズルキャップが被うので、延出ノズル部内の内容液の乾燥固化および垂れ落ちさらにはホコリの付着を防止する。
【0013】
この容器の非使用状態からノズルキャップを下降変位させて延出ノズル部の先端部から離脱させると、ノズルキャップによるロングノズルに対する回動変位阻止作用が解除されるので、ロングノズルは回動変位して使用状態に切換わり可能となる。
【0014】
ロングノズルを回動させて容器が使用状態に切換わっても、ノズルカバー体すなわちノズルキャップは容器体から分離することなく付帯したままであるので、ノズルキャップは容器体と常に一体的に取扱われることになる。
【0015】
本発明の他の構成は、上記主たる構成において、
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させて、ノズルカバー体を胴部側面に縦設したT型レールに組付けたものであり、前記ノズルカバー体の一部である組付き枠は、連結片を介してノズルキャップと連結し、前記組付き枠は、前記T型レールと抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、と云うものである。
【0016】
上記のように構成することによって、T型レールをガイドとして、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップを有するノズルカバー体を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部の先端部にノズルキャップを外嵌できる。例えば、容器使用後にノズルキャップを嵌着させる場合、ロングノズルを延出ノズル部が垂下姿勢となるように回動し、容器下部に位置させたノズルカバー体をT型レールに沿って上昇させるだけで、特に位置を合わせずとも、延出ノズル部の先端部にノズルキャップを外嵌できる。
【0017】
本発明の他の構成は、
胴部の側面部に陥没部を設け、該陥没部内に上記のT型レールを設けた、と云うものである。
【0018】
上記のように構成することによって、コンパクトに容器を構成できる。
【0019】
本発明の他の構成は、上記主たる構成において、
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させて、ノズルカバー体をキー突起が設けられた胴部に組付けたものであり、胴部上部及び下部に前記胴部中央部が縮径するように係止段部を設け、前記係止段部に挟まれた部分に前記キー突起を縦設し、前記ノズルカバー体の一部である組付き枠は、連結片を介してノズルキャップと連結し、前記組付き枠は、前記キー突起と係合するキー溝を有し、前記係止段部に挟まれた縮径した前記胴部中央部に、キー溝と前記キー突起を係合させて抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、と云うものである。
【0020】
上記のように構成することで、キー突起をガイドとして、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップを有するノズルカバー体を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部の先端部にノズルキャップを外嵌できる。
【0021】
本発明の他の構成は、
ノズルキャップが延出ノズル部と嵌着しやすいように、少なくとも、前記ノズルキャップの開口部内面にテーパー状の傾斜を設けるか、または、前記延出ノズル部の先端にガイドテーパー状の傾斜を設けた、と云うものである。
【0022】
上記のように構成することで、ノズルキャップが延出ノズル部とスムーズに嵌着できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、上記した構成となっているので、以下の示す効果を奏する。
【0024】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成にあっては、容器の非使用状態を安定的に維持するので安全な取扱いを得ることができると共に、延出ノズル部内の内容液の乾燥固化および垂れ落ちさらにはホコリの付着を防止するので、衛生的で好ましい使用状況を得ることができる。
【0025】
また、ノズルキャップは容器体と常に一体的に取扱われることになるので、ノズルキャップの保管管理に手間を掛ける必要が全くなく、取扱いがきわめて容易となる。
【0026】
さらに、T型レールあるいはキー突起を設けたものにあっては、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップを有するノズルカバー体を昇降変位できる。このため、延出ノズル部の先端部に対してノズルキャップを正確にかつ確実に外嵌組付けすることができるので、延出ノズル部の先端部に対するノズルキャップの正確で確実な外嵌組付けをきわめて簡単に達成できる。
【0027】
また、胴部の側面部に陥没部内にT型レールを設けたものにあっては、コンパクト容器を構成できるため容器の小型化が可能である。
【0028】
さらに、前記ノズルキャップの開口部内面にテーパー状の傾斜を設けるか、または、前記延出ノズル部の先端にガイドテーパー状の傾斜を設けたものにあっては、ノズルキャップが延出ノズル部とスムーズに嵌着できるため、操作がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1のノズル付き容器の正面図(使用状態)。
【図2】実施例1のノズル付き容器の正面図(非使用状態)。
【図3】実施例1の図2の状態での側面図。
【図4】実施例1の図2の状態での上面図(a)、図3のA−A´面における断面図(b)。
【図5】実施例1のT型レールの斜視図。
【図6】実施例2のノズル付き容器の正面図(非使用状態)。
【図7】実施例2のノズル付き容器の側面図(非使用状態)。
【図8】実施例2の図7のA−A´面より見た断面図。
【図9】実施例2のT型レールの斜視図。
【図10】実施例3のノズル付き容器の側面図(カバー装着時)。
【図11】実施例3のノズルカバー体を縦断した側面図(カバー非装着時)。
【図12】実施例3の図10のA−A´面での断面図(a)、(a)の組付け枠の図(b)、同じく胴部の図(c)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態を、実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1〜図5には、本発明の実施例1を示す。
【0032】
図1は、内容物が噴出可能な状態(使用状態)のノズル付き容器の正面図である。図2は、内容物の噴出がロックされている状態(非使用状態)であり、ノズルキャップがロングノズルに外嵌しているノズル付き容器の正面図である。図3は実施例1の図2の状態での側面図、図4(a)は実施例1の図2の状態での上面図、図4(b)はA−A´面での断面図である。図5には本実施例1で用いたT型レールの斜視図を示している。
【0033】
図1〜3に示されるように、容器体1は、内容液を収容した有底筒状の胴部3を有する容器本体2の上端開口部に、内容液を噴出する噴出機能体6が密に取付けられている。噴出機能体6には、ロングノズル10が設けられている。
【0034】
噴出機能体6は、例えばシリンダとピストンを備えたポンプ構造のものや、エアゾールタイプのものが使用可能であり、容器本体2の口筒部に取付けキャップ7により密に取付けられ、この取付けキャップ7から上方に突出した構成で案内筒8を起立位置させ、さらにこの案内筒8内から上方に付勢された状態で噴出ヘッド9が押下げ可能に組付けられている。案内筒8は、この噴出ヘッド9の昇降変位が安定的に行われるように、噴出ヘッド9の昇降変位をガイドする。
【0035】
噴出ヘッド9には、回動可能にロングノズル10が組付けられている。ロングノズル10は、水平ノズル部11の先端に延出ノズル部12を直角に屈曲連設させて構成されており、水平ノズル部11を、噴出ヘッド9の前面から突設された支持筒片13で支持された状態で、噴出ヘッド9に回動可能に組付けられており、延出ノズル部12は、ロングノズル10が水平ノズル部11を軸として回動変位すると、そのノズル口を開設した先端部を、回動昇降変位させ、この延出ノズル部12が横方向に延出した姿勢が使用状態であり、延出ノズル部12が垂下した姿勢が非使用状態であり、この非使用状態では延出ノズル部12の先端部は容器本体2の胴部3の側近に、この胴部3に沿って位置することになる。
【0036】
延出ノズル部12の上端部の後側には、延出ノズル部12が垂下姿勢になった状態で、下端を容器体1の不動部分を形成する案内筒8の上端面に下端縁を当接させる係止板片14(図3参照)が起立設されており、この係止板片14の案内筒8に対する上方からの当接により、非使用状態での噴出ヘッド9の下降変位が不能となり、非使用状態で内容液が不正に噴出されるのを確実に阻止している。
【0037】
非使用状態で係止板片14が上方から当接する案内筒8の上端面部分には、係止板片14が軽く係止して、延出ノズル部12の垂下姿勢を保持する係止凹部8a(図1参照)を形成しておくのがよく、この係止凹部8aに対する係止板片14の係止により、延出ノズル部12の垂下姿勢が保持されると共に、垂下姿勢時における延出ノズル部12の先端部の位置出しを確保することになる。
【0038】
尚、係止板片14と係止凹部8aは、図2では、延出ノズル部12の背面に位置するため、点線で示されている。
【0039】
ノズルカバー体15は、延出ノズル部12の先端部に外嵌組付きする有底筒状のノズルキャップ16と、ノズルカバー体15を胴部に組付け固定する組付き枠19とから構成されており、組付き枠19は上方を開放した有底長円筒形状をしている(図4b参照)
【0040】
本実施例1の昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させて、ノズルカバー体15を胴部3側面に縦設したT型レール3aに組付けたものである。ノズルカバー体15の一部である組付き枠19は、連結片18を介してノズルキャップ16と連結している。組付き枠19は、T型レール3aと抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである(図4参照のこと)。
【0041】
ノズルカバー体15は、T型レール3aに沿って昇降変位可能に構成されているため、図1のように容器下部に位置して延出ノズル部12の先端部と離れた状態から、操作片17を指で持ち上げるように操作することで、比較的簡単に前記延出ノズル部12の先端部にノズルカバー体15の一部であるノズルキャップ16を外嵌できる。
【0042】
操作片17は、昇降操作を容易にするように、指に係る大きさの板状部材を、ノズルカバー体15の側面に設けた構成になっている(図4(a)参照)。T型レール3aは胴部3の側面に一体で突設されている。T型レール3aにCチャンネル形状の組付き枠19が抱き付き状に組付けられている。抱き付き状に組付けられた組付き枠19がレールの端部から離脱しないように、T型レール3aの端部には壁が設けられている(図5参照)
【0043】
上記の構成により、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部に確実にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0044】
実施例1の容器を実際に操作する場合、図1のように内容物が噴出可能な状態から、ロングノズル10の延出ノズル部12を垂下姿勢にする。この姿勢では、上述のように、噴出ヘッド9の押込みは、係止板片14によってロックされる。ノズルカバー体15は未だ容器下部に位置している。
このノズルカバー体15を指などで上昇させれば、ノズルキャップ16を垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部に外嵌できる(図2、図3参照)。
【0045】
この操作は、例えば操作片17を指で下から押せば、簡単に行える。従って、ノズルカバー体15をT型レール3aに沿って昇降動作させるだけで、簡単に、ノズルキャップ16の着脱を操作できる。
【0046】
図6〜図9には、本発明の実施例2を示す。
【0047】
図6は、非使用状態にノズルキャップをロングノズルに外嵌しているノズル付き容器の正面図で、図7は図6の状態での側面図である。図8はA−A´面での断面図である。図9は、本実施例2で用いたT型レールの斜視図を示している。
【0048】
実施例2のノズル付き容器も、実施例1と同様に、容器体1とノズルカバー体15より構成される。また、噴出機能体6とロングノズル10の構成は実施例1の容器と同じである。
係止板片14と係止凹部8aの構成も実施例1の容器と同じである。
【0049】
実施例2の容器では、胴部3の側面部に陥没部3bを設け、該陥没部3b内にT型レール3aが設けられている。
【0050】
実施例2の昇降ガイド機構も、実施例1と同様に、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させて、ノズルカバー体15を胴部3側面に縦設したT型レール3aに組付けたものである。ノズルカバー体15の一部である組付き枠19は、連結片18を介してノズルキャップ16と連結している。組付き枠19は、T型レール3aと抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである(図8参照のこと)。
実施例1と同様に、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15が昇降変位できる。従って、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、延出ノズル部12の先端部にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0051】
実施例2の容器では、胴部3の側面部に陥没部3bを設け、該陥没部3b内にT型レール3aが設けられているため、ノズルカバー体15は、実施例1の容器より胴部の中心軸線に近付けることが可能となり、容器はコンパクトになる。
【0052】
図9は、実施例2で用いたT型レール3aの斜視図である。抱き付き状に組付けられた組付き枠19がレールの端部から離脱しないように、T型レール3aは陥没部3b端部まで設けられている。
【0053】
上記の構成によっても、実施例1と同様に、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0054】
図10〜図12には、本発明の実施例3を示す。
【0055】
図10は、非使用状態にノズルキャップをロングノズルに外嵌しているノズル付き容器の側面図である。図11は非使用状態にノズルキャップをロングノズルに外嵌しているノズル付き容器のノズルカバー体を縦断した側面図である。
図12(a)は、A−A´面での断面図である。当図で示した組付け枠19を図12(b)、胴部を図12(c)に示す。
【0056】
実施例3のノズル付き容器も、実施例1及び2の容器と同様に、容器体1とノズルカバー体15より構成される。また、噴出機能体6とロングノズル10の構成、及び係止板片14と係止凹部8aの構成も、実施例1及び実施例2の容器と同じ構成である。
【0057】
実施例3の昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させて、ノズルカバー体15をキー突起3dが設けられた胴部3に組付けたものであり、胴部3上部及び下部に前記胴部3中央部が縮径するように係止段部3cを設け、前記係止段部3cに挟まれた部分に前記キー突起3dを縦設し、前記ノズルカバー体15の一部である組付き枠19は、連結片18を介してノズルキャップ16と連結している(図10、図11参照)。
【0058】
係止段部3cに挟まれた部分には、図12のように、キー突起3dを縦設されている。組付き枠19は、図12(b)に示すように、キー突起3dと係合するキー溝19aを有し、係止段部3cに挟まれた縮径した前記胴部3中央部(図12(c)参照)に、キー溝19aとキー突起3dを係合させて抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである。
図12(a)に示すように、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方に前記ノズルキャップ16が対向させてキー溝19aとキー突起3dを係合させて、組付き枠19は胴部3に抱き付き状に組付けられている。
【0059】
上記のように構成することで、キー突起をガイドとして、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0060】
この操作は、例えばノズルカバー体15を指で下から押せば、片手でも簡単に行える。実施例1あるいは実施例2と異なり、実施例3のノズルカバー体15は比較的大きいため、操作片17を設けずとも、ノズルカバー体15を直接操作できる。ノズルカバー体15をキー突起3dに沿って上昇させるだけで、ノズルキャップ16を垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部に外嵌できる。
【0061】
次に、図示した実施形態例の操作手順を説明する。
図1は、延出ノズル部12を横方向に延出させた使用状態を示すもので、横方向に延出された延出ノズル部12の先端を、目標とする箇所に指向させると共にその近くに位置させ、この状態を維持したまま噴出ヘッド9を押下げ操作することにより、内容液を目標とする箇所に正確にかつ集中的に噴出させることができる。
【0062】
この使用状態から、延出ノズル部12の先端部を、延出ノズル部12が垂下姿勢となるまで回動下降変位させると、延出ノズル部12が垂下姿勢となる。この際、係止板片14の下端縁が案内筒8の係止凹部8aに乗り越え係止して、延出ノズル部12の垂下姿勢を維持する。
【0063】
延出ノズル部12が垂下姿勢となっている非使用状態で、下降しているノズルキャップ16を操作片17の操作により上昇させて、延出ノズル部12の先端部に外嵌組付けする(図2参照)。この非使用状態では、係止板片14の案内筒8に対する当接作用により、噴出ヘッド9の不正押下げが阻止されるので、内容液の不都合な噴出を確実に防止できる。
【0064】
非使用状態から使用状態への切換えは、操作片17を操作して延出ノズル部12の先端部からノズルキャップ16を離脱させ、次いでロングノズル10を回動させて延出ノズル部12を横向き姿勢にすることにより達成される。
【0065】
この非使用状態から使用状態への切換え動作から明らかなように、容器の使用状態であっても、ノズルカバー体15は、容器体1に組付いたままであり、それゆえノズルキャップ16は容器体1から分離されることなく、一体的に付帯したままとなる。使用状態で容器体1に一体的に付帯されたノズルキャップ16は、組付き枠19を介して胴部3に組み付いているため、内容液を噴出させる取扱い動作の邪魔となることがない。
【0066】
以上、実施例に沿って、本発明のノズル付き容器の構成と、その作用効果について説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。例えば、キー溝19aを設けず、キー突起3dを組付き枠19の端部に合わせて2箇所設ける構成も可能である。
【0067】
なお、延出ノズル部12の先端部の外周面およびノズルキャップ16の内周面は、それぞれ先端側または開口部側に向かって拡径したテーパー面(図11参照)に形成されるのがよく、これによって延出ノズル部12の先端部に対するノズルキャップ16外嵌装着をより円滑に達成できるようにすることができる。また、延出ノズル部12の先端部の外周面とノズルキャップ16の内周面に、嵌合組付き状態で離脱可能にアンダーカット結合する組付き部分を形成しておくことにより、延出ノズル部12の先端部に対するノズルキャップ16の安定した嵌合組付き状態を得ることができ、延出ノズル部12の先端部からノズルキャップ16が妄りに離脱する不都合の発生を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように、本発明は、容器体胴部に組付けられたノズルカバー体は離脱不能であるから、ノズルキャップを紛失することもなく、また、T型レール、キー突起を設けたものにあっては、これらをガイドとして昇降可動できるため、垂下姿勢の延出ノズル部の先端部に確実に外嵌できるため、簡単に操作できる。従って、例えば、喉奥に薬剤を噴射するなどの薬剤噴出容器として幅広い利用が期待される。
【符号の説明】
【0069】
1 ;容器体
2 ;容器本体
3 ;胴部
3a ;T型レール
3b ;陥没部
3c ;係止段部
3d ;キー突起
6 ;噴出機能体
7 ;取付けキャップ
8 ;案内筒
8a ;係止凹部
9 ;噴出ヘッド
10 ;ロングノズル
11 ;水平ノズル部
12 ;延出ノズル部
13 ;支持筒片
14 ;係止板片
15 ;ノズルカバー体
16 ;ノズルキャップ
17 ;操作片
18 ;連結片
19 ;組付き枠
19a;キー溝
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体内に収容した薬液等の内容液を噴出機能体により、ノズルを通して噴出する容器の内、特に噴出する内容液を目標とする箇所に適切に噴出することのできるロングノズル付き容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器本体内に収容した薬液等の内容液を、容器本体の上端開口部に取付けた噴出機能体の上方に突出した噴出ヘッドを弾力に逆らって押し下げることにより噴出する液体噴出容器が知られているが、この液体噴出容器の内、噴出ヘッドに噴出される内容液を導くロングノズルを組付け、このロングノズルにより内容液を目標とする箇所に適切に噴出するものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に示された従来技術は、容器本体の上端開口部に取付けられた噴出機能体の、上方に付勢力を受けて突出している噴出ヘッドの側面に、L字状に屈曲したロングノズルを回動変位可能に取付けて、その主体部分である延出ノズル部のノズル口が位置する先端部を、上下方向に回動変位可能とし、延出ノズル部を、横向き姿勢の使用状態と垂下姿勢の非使用状態とに切換可能としている。また、延出ノズル部の垂下姿勢では、延出ノズル部に設けた係止板片の下端を、容器本体の不動部に上方から当接させて、噴出ヘッドの不要な押下げを不能として内容液の不正噴出を阻止し、これにより安全な取扱いを得ることができるようにしている。
【0004】
この特許文献1に示された従来技術にあっては、ロングノズルの延出ノズル部の先端部に、容器本体に対して着脱されるノズルキャップを着脱自在に組付け、このノズルキャップの容器本体に対する係止組付きにより、ロングノズルの非使用状態を安定的に保持できるようにして係止板片を有効に作用させ、またロングノズル内の内容液の乾燥固化および液垂れを防止することができる、と云う優れた作用効果を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−268416号公報
【0006】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、使用状態では、ノズルキャップをロングノズル付き容器から完全に分離させるので、この分離させられたノズルキャップが紛失しないように管理することや、ノズルキャップの容器本体に対する係止組付き姿勢が適正となるように、ノズルキャップのロングノズルに対する装着状態の位置合せを要する場合があるなど、ノズルキャップの取扱いの簡便性を高めることを求める要望があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における要望を満たすべく創案されたもので、容器本体に噴出機能体取付けた容器体に対して、ロングノズルと同様にノズルキャップを付帯させることを技術的課題とし、もってノズルキャップの取り扱いの簡便性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の主たる構成は、
内容液を収容した有底筒状の胴部を有する容器本体の上端開口部に、前記内容液を噴出する噴出機能体を密に取付け、該噴出機能体の一部である上方に付勢されて押し下げ可能に突出した噴出ヘッドに、該噴出ヘッドの側面から突出する水平ノズル部の先端から延出ノズル部を屈曲連設したロングノズルを、水平ノズル部を軸として回動可能に設けた容器体において、
前記胴部の側近に垂下姿勢の延出ノズル部の先端部に外嵌組付きするノズルキャップを有するノズルカバー体を離脱不能に組付け、前記ノズルキャップを前記胴部に対して昇降変位可能とした昇降ガイド機構を特徴とするものである。
【0009】
ロングノズル付き容器は、ロングノズルの延出ノズル部を横方向に延出させる姿勢に回動位置させることにより、ノズル口が開設されている延出ノズル部の先端を、薬液の噴出塗布の目標箇所に正確に指向させることが可能な使用状態となり、延出ノズル部を垂下させる姿勢に回動位置させることにより、この延出ノズル部の先端部が容器本体の側近に、かつ容器本体に沿って位置する非使用状態となり、両状態をロングノズルの回動により切替える。
【0010】
ノズルキャップは、垂下姿勢で胴部の側近に位置した延出ノズル部の先端部に対して下方から対向させておく。
【0011】
それゆえ、延出ノズル部を非使用状態に位置させた状態で、ノズルキャップを上昇変位させると、ノズルキャップはそのまま延出ノズル部の先端部に外嵌装着されることになる。
【0012】
この容器の非使用状態では、ノズルキャップの延出ノズル部に対する装着により、延出ノズル部は回動変位不能となり、容器の非使用状態が安定的に維持されることになると共に、ノズル口を開設した延出ノズル部の先端部をノズルキャップが被うので、延出ノズル部内の内容液の乾燥固化および垂れ落ちさらにはホコリの付着を防止する。
【0013】
この容器の非使用状態からノズルキャップを下降変位させて延出ノズル部の先端部から離脱させると、ノズルキャップによるロングノズルに対する回動変位阻止作用が解除されるので、ロングノズルは回動変位して使用状態に切換わり可能となる。
【0014】
ロングノズルを回動させて容器が使用状態に切換わっても、ノズルカバー体すなわちノズルキャップは容器体から分離することなく付帯したままであるので、ノズルキャップは容器体と常に一体的に取扱われることになる。
【0015】
本発明の他の構成は、上記主たる構成において、
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させて、ノズルカバー体を胴部側面に縦設したT型レールに組付けたものであり、前記ノズルカバー体の一部である組付き枠は、連結片を介してノズルキャップと連結し、前記組付き枠は、前記T型レールと抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、と云うものである。
【0016】
上記のように構成することによって、T型レールをガイドとして、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップを有するノズルカバー体を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部の先端部にノズルキャップを外嵌できる。例えば、容器使用後にノズルキャップを嵌着させる場合、ロングノズルを延出ノズル部が垂下姿勢となるように回動し、容器下部に位置させたノズルカバー体をT型レールに沿って上昇させるだけで、特に位置を合わせずとも、延出ノズル部の先端部にノズルキャップを外嵌できる。
【0017】
本発明の他の構成は、
胴部の側面部に陥没部を設け、該陥没部内に上記のT型レールを設けた、と云うものである。
【0018】
上記のように構成することによって、コンパクトに容器を構成できる。
【0019】
本発明の他の構成は、上記主たる構成において、
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させて、ノズルカバー体をキー突起が設けられた胴部に組付けたものであり、胴部上部及び下部に前記胴部中央部が縮径するように係止段部を設け、前記係止段部に挟まれた部分に前記キー突起を縦設し、前記ノズルカバー体の一部である組付き枠は、連結片を介してノズルキャップと連結し、前記組付き枠は、前記キー突起と係合するキー溝を有し、前記係止段部に挟まれた縮径した前記胴部中央部に、キー溝と前記キー突起を係合させて抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、と云うものである。
【0020】
上記のように構成することで、キー突起をガイドとして、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップを有するノズルカバー体を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部の先端部にノズルキャップを外嵌できる。
【0021】
本発明の他の構成は、
ノズルキャップが延出ノズル部と嵌着しやすいように、少なくとも、前記ノズルキャップの開口部内面にテーパー状の傾斜を設けるか、または、前記延出ノズル部の先端にガイドテーパー状の傾斜を設けた、と云うものである。
【0022】
上記のように構成することで、ノズルキャップが延出ノズル部とスムーズに嵌着できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、上記した構成となっているので、以下の示す効果を奏する。
【0024】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成にあっては、容器の非使用状態を安定的に維持するので安全な取扱いを得ることができると共に、延出ノズル部内の内容液の乾燥固化および垂れ落ちさらにはホコリの付着を防止するので、衛生的で好ましい使用状況を得ることができる。
【0025】
また、ノズルキャップは容器体と常に一体的に取扱われることになるので、ノズルキャップの保管管理に手間を掛ける必要が全くなく、取扱いがきわめて容易となる。
【0026】
さらに、T型レールあるいはキー突起を設けたものにあっては、垂下姿勢の延出ノズル部の下方にノズルキャップを対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップを有するノズルカバー体を昇降変位できる。このため、延出ノズル部の先端部に対してノズルキャップを正確にかつ確実に外嵌組付けすることができるので、延出ノズル部の先端部に対するノズルキャップの正確で確実な外嵌組付けをきわめて簡単に達成できる。
【0027】
また、胴部の側面部に陥没部内にT型レールを設けたものにあっては、コンパクト容器を構成できるため容器の小型化が可能である。
【0028】
さらに、前記ノズルキャップの開口部内面にテーパー状の傾斜を設けるか、または、前記延出ノズル部の先端にガイドテーパー状の傾斜を設けたものにあっては、ノズルキャップが延出ノズル部とスムーズに嵌着できるため、操作がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1のノズル付き容器の正面図(使用状態)。
【図2】実施例1のノズル付き容器の正面図(非使用状態)。
【図3】実施例1の図2の状態での側面図。
【図4】実施例1の図2の状態での上面図(a)、図3のA−A´面における断面図(b)。
【図5】実施例1のT型レールの斜視図。
【図6】実施例2のノズル付き容器の正面図(非使用状態)。
【図7】実施例2のノズル付き容器の側面図(非使用状態)。
【図8】実施例2の図7のA−A´面より見た断面図。
【図9】実施例2のT型レールの斜視図。
【図10】実施例3のノズル付き容器の側面図(カバー装着時)。
【図11】実施例3のノズルカバー体を縦断した側面図(カバー非装着時)。
【図12】実施例3の図10のA−A´面での断面図(a)、(a)の組付け枠の図(b)、同じく胴部の図(c)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態を、実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1〜図5には、本発明の実施例1を示す。
【0032】
図1は、内容物が噴出可能な状態(使用状態)のノズル付き容器の正面図である。図2は、内容物の噴出がロックされている状態(非使用状態)であり、ノズルキャップがロングノズルに外嵌しているノズル付き容器の正面図である。図3は実施例1の図2の状態での側面図、図4(a)は実施例1の図2の状態での上面図、図4(b)はA−A´面での断面図である。図5には本実施例1で用いたT型レールの斜視図を示している。
【0033】
図1〜3に示されるように、容器体1は、内容液を収容した有底筒状の胴部3を有する容器本体2の上端開口部に、内容液を噴出する噴出機能体6が密に取付けられている。噴出機能体6には、ロングノズル10が設けられている。
【0034】
噴出機能体6は、例えばシリンダとピストンを備えたポンプ構造のものや、エアゾールタイプのものが使用可能であり、容器本体2の口筒部に取付けキャップ7により密に取付けられ、この取付けキャップ7から上方に突出した構成で案内筒8を起立位置させ、さらにこの案内筒8内から上方に付勢された状態で噴出ヘッド9が押下げ可能に組付けられている。案内筒8は、この噴出ヘッド9の昇降変位が安定的に行われるように、噴出ヘッド9の昇降変位をガイドする。
【0035】
噴出ヘッド9には、回動可能にロングノズル10が組付けられている。ロングノズル10は、水平ノズル部11の先端に延出ノズル部12を直角に屈曲連設させて構成されており、水平ノズル部11を、噴出ヘッド9の前面から突設された支持筒片13で支持された状態で、噴出ヘッド9に回動可能に組付けられており、延出ノズル部12は、ロングノズル10が水平ノズル部11を軸として回動変位すると、そのノズル口を開設した先端部を、回動昇降変位させ、この延出ノズル部12が横方向に延出した姿勢が使用状態であり、延出ノズル部12が垂下した姿勢が非使用状態であり、この非使用状態では延出ノズル部12の先端部は容器本体2の胴部3の側近に、この胴部3に沿って位置することになる。
【0036】
延出ノズル部12の上端部の後側には、延出ノズル部12が垂下姿勢になった状態で、下端を容器体1の不動部分を形成する案内筒8の上端面に下端縁を当接させる係止板片14(図3参照)が起立設されており、この係止板片14の案内筒8に対する上方からの当接により、非使用状態での噴出ヘッド9の下降変位が不能となり、非使用状態で内容液が不正に噴出されるのを確実に阻止している。
【0037】
非使用状態で係止板片14が上方から当接する案内筒8の上端面部分には、係止板片14が軽く係止して、延出ノズル部12の垂下姿勢を保持する係止凹部8a(図1参照)を形成しておくのがよく、この係止凹部8aに対する係止板片14の係止により、延出ノズル部12の垂下姿勢が保持されると共に、垂下姿勢時における延出ノズル部12の先端部の位置出しを確保することになる。
【0038】
尚、係止板片14と係止凹部8aは、図2では、延出ノズル部12の背面に位置するため、点線で示されている。
【0039】
ノズルカバー体15は、延出ノズル部12の先端部に外嵌組付きする有底筒状のノズルキャップ16と、ノズルカバー体15を胴部に組付け固定する組付き枠19とから構成されており、組付き枠19は上方を開放した有底長円筒形状をしている(図4b参照)
【0040】
本実施例1の昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させて、ノズルカバー体15を胴部3側面に縦設したT型レール3aに組付けたものである。ノズルカバー体15の一部である組付き枠19は、連結片18を介してノズルキャップ16と連結している。組付き枠19は、T型レール3aと抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである(図4参照のこと)。
【0041】
ノズルカバー体15は、T型レール3aに沿って昇降変位可能に構成されているため、図1のように容器下部に位置して延出ノズル部12の先端部と離れた状態から、操作片17を指で持ち上げるように操作することで、比較的簡単に前記延出ノズル部12の先端部にノズルカバー体15の一部であるノズルキャップ16を外嵌できる。
【0042】
操作片17は、昇降操作を容易にするように、指に係る大きさの板状部材を、ノズルカバー体15の側面に設けた構成になっている(図4(a)参照)。T型レール3aは胴部3の側面に一体で突設されている。T型レール3aにCチャンネル形状の組付き枠19が抱き付き状に組付けられている。抱き付き状に組付けられた組付き枠19がレールの端部から離脱しないように、T型レール3aの端部には壁が設けられている(図5参照)
【0043】
上記の構成により、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部に確実にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0044】
実施例1の容器を実際に操作する場合、図1のように内容物が噴出可能な状態から、ロングノズル10の延出ノズル部12を垂下姿勢にする。この姿勢では、上述のように、噴出ヘッド9の押込みは、係止板片14によってロックされる。ノズルカバー体15は未だ容器下部に位置している。
このノズルカバー体15を指などで上昇させれば、ノズルキャップ16を垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部に外嵌できる(図2、図3参照)。
【0045】
この操作は、例えば操作片17を指で下から押せば、簡単に行える。従って、ノズルカバー体15をT型レール3aに沿って昇降動作させるだけで、簡単に、ノズルキャップ16の着脱を操作できる。
【0046】
図6〜図9には、本発明の実施例2を示す。
【0047】
図6は、非使用状態にノズルキャップをロングノズルに外嵌しているノズル付き容器の正面図で、図7は図6の状態での側面図である。図8はA−A´面での断面図である。図9は、本実施例2で用いたT型レールの斜視図を示している。
【0048】
実施例2のノズル付き容器も、実施例1と同様に、容器体1とノズルカバー体15より構成される。また、噴出機能体6とロングノズル10の構成は実施例1の容器と同じである。
係止板片14と係止凹部8aの構成も実施例1の容器と同じである。
【0049】
実施例2の容器では、胴部3の側面部に陥没部3bを設け、該陥没部3b内にT型レール3aが設けられている。
【0050】
実施例2の昇降ガイド機構も、実施例1と同様に、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させて、ノズルカバー体15を胴部3側面に縦設したT型レール3aに組付けたものである。ノズルカバー体15の一部である組付き枠19は、連結片18を介してノズルキャップ16と連結している。組付き枠19は、T型レール3aと抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである(図8参照のこと)。
実施例1と同様に、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15が昇降変位できる。従って、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、延出ノズル部12の先端部にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0051】
実施例2の容器では、胴部3の側面部に陥没部3bを設け、該陥没部3b内にT型レール3aが設けられているため、ノズルカバー体15は、実施例1の容器より胴部の中心軸線に近付けることが可能となり、容器はコンパクトになる。
【0052】
図9は、実施例2で用いたT型レール3aの斜視図である。抱き付き状に組付けられた組付き枠19がレールの端部から離脱しないように、T型レール3aは陥没部3b端部まで設けられている。
【0053】
上記の構成によっても、実施例1と同様に、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0054】
図10〜図12には、本発明の実施例3を示す。
【0055】
図10は、非使用状態にノズルキャップをロングノズルに外嵌しているノズル付き容器の側面図である。図11は非使用状態にノズルキャップをロングノズルに外嵌しているノズル付き容器のノズルカバー体を縦断した側面図である。
図12(a)は、A−A´面での断面図である。当図で示した組付け枠19を図12(b)、胴部を図12(c)に示す。
【0056】
実施例3のノズル付き容器も、実施例1及び2の容器と同様に、容器体1とノズルカバー体15より構成される。また、噴出機能体6とロングノズル10の構成、及び係止板片14と係止凹部8aの構成も、実施例1及び実施例2の容器と同じ構成である。
【0057】
実施例3の昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させて、ノズルカバー体15をキー突起3dが設けられた胴部3に組付けたものであり、胴部3上部及び下部に前記胴部3中央部が縮径するように係止段部3cを設け、前記係止段部3cに挟まれた部分に前記キー突起3dを縦設し、前記ノズルカバー体15の一部である組付き枠19は、連結片18を介してノズルキャップ16と連結している(図10、図11参照)。
【0058】
係止段部3cに挟まれた部分には、図12のように、キー突起3dを縦設されている。組付き枠19は、図12(b)に示すように、キー突起3dと係合するキー溝19aを有し、係止段部3cに挟まれた縮径した前記胴部3中央部(図12(c)参照)に、キー溝19aとキー突起3dを係合させて抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである。
図12(a)に示すように、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方に前記ノズルキャップ16が対向させてキー溝19aとキー突起3dを係合させて、組付き枠19は胴部3に抱き付き状に組付けられている。
【0059】
上記のように構成することで、キー突起をガイドとして、垂下姿勢の延出ノズル部12の下方にノズルキャップ16を対向させた姿勢を保ち、ノズルキャップ16を有するノズルカバー体15を昇降変位できる。このため、ノズルカバー体15を上昇させるだけで、垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部にノズルキャップ16を外嵌できる。
【0060】
この操作は、例えばノズルカバー体15を指で下から押せば、片手でも簡単に行える。実施例1あるいは実施例2と異なり、実施例3のノズルカバー体15は比較的大きいため、操作片17を設けずとも、ノズルカバー体15を直接操作できる。ノズルカバー体15をキー突起3dに沿って上昇させるだけで、ノズルキャップ16を垂下姿勢の延出ノズル部12の先端部に外嵌できる。
【0061】
次に、図示した実施形態例の操作手順を説明する。
図1は、延出ノズル部12を横方向に延出させた使用状態を示すもので、横方向に延出された延出ノズル部12の先端を、目標とする箇所に指向させると共にその近くに位置させ、この状態を維持したまま噴出ヘッド9を押下げ操作することにより、内容液を目標とする箇所に正確にかつ集中的に噴出させることができる。
【0062】
この使用状態から、延出ノズル部12の先端部を、延出ノズル部12が垂下姿勢となるまで回動下降変位させると、延出ノズル部12が垂下姿勢となる。この際、係止板片14の下端縁が案内筒8の係止凹部8aに乗り越え係止して、延出ノズル部12の垂下姿勢を維持する。
【0063】
延出ノズル部12が垂下姿勢となっている非使用状態で、下降しているノズルキャップ16を操作片17の操作により上昇させて、延出ノズル部12の先端部に外嵌組付けする(図2参照)。この非使用状態では、係止板片14の案内筒8に対する当接作用により、噴出ヘッド9の不正押下げが阻止されるので、内容液の不都合な噴出を確実に防止できる。
【0064】
非使用状態から使用状態への切換えは、操作片17を操作して延出ノズル部12の先端部からノズルキャップ16を離脱させ、次いでロングノズル10を回動させて延出ノズル部12を横向き姿勢にすることにより達成される。
【0065】
この非使用状態から使用状態への切換え動作から明らかなように、容器の使用状態であっても、ノズルカバー体15は、容器体1に組付いたままであり、それゆえノズルキャップ16は容器体1から分離されることなく、一体的に付帯したままとなる。使用状態で容器体1に一体的に付帯されたノズルキャップ16は、組付き枠19を介して胴部3に組み付いているため、内容液を噴出させる取扱い動作の邪魔となることがない。
【0066】
以上、実施例に沿って、本発明のノズル付き容器の構成と、その作用効果について説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。例えば、キー溝19aを設けず、キー突起3dを組付き枠19の端部に合わせて2箇所設ける構成も可能である。
【0067】
なお、延出ノズル部12の先端部の外周面およびノズルキャップ16の内周面は、それぞれ先端側または開口部側に向かって拡径したテーパー面(図11参照)に形成されるのがよく、これによって延出ノズル部12の先端部に対するノズルキャップ16外嵌装着をより円滑に達成できるようにすることができる。また、延出ノズル部12の先端部の外周面とノズルキャップ16の内周面に、嵌合組付き状態で離脱可能にアンダーカット結合する組付き部分を形成しておくことにより、延出ノズル部12の先端部に対するノズルキャップ16の安定した嵌合組付き状態を得ることができ、延出ノズル部12の先端部からノズルキャップ16が妄りに離脱する不都合の発生を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように、本発明は、容器体胴部に組付けられたノズルカバー体は離脱不能であるから、ノズルキャップを紛失することもなく、また、T型レール、キー突起を設けたものにあっては、これらをガイドとして昇降可動できるため、垂下姿勢の延出ノズル部の先端部に確実に外嵌できるため、簡単に操作できる。従って、例えば、喉奥に薬剤を噴射するなどの薬剤噴出容器として幅広い利用が期待される。
【符号の説明】
【0069】
1 ;容器体
2 ;容器本体
3 ;胴部
3a ;T型レール
3b ;陥没部
3c ;係止段部
3d ;キー突起
6 ;噴出機能体
7 ;取付けキャップ
8 ;案内筒
8a ;係止凹部
9 ;噴出ヘッド
10 ;ロングノズル
11 ;水平ノズル部
12 ;延出ノズル部
13 ;支持筒片
14 ;係止板片
15 ;ノズルカバー体
16 ;ノズルキャップ
17 ;操作片
18 ;連結片
19 ;組付き枠
19a;キー溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容液を収容した有底筒状の胴部(3)を有する容器本体(2)の上端開口部に、前記内容液を噴出する噴出機能体(6)を密に取付け、該噴出機能体(6)の一部である上方に付勢されて押し下げ可能に突出した噴出ヘッド(9)に、該噴出ヘッド(9)の側面から突出する水平ノズル部(11)の先端から延出ノズル部(12)を屈曲連設したロングノズル(10)を、水平ノズル部(11)を軸として回動可能に設けた容器体(1)において、
前記胴部(3)の側近に垂下姿勢の延出ノズル部(12)の先端部に外嵌組付きするノズルキャップ(16)を有するノズルカバー体(15)を離脱不能に組付け、前記ノズルキャップ(16)を前記胴部(3)に対して昇降変位可能とした昇降ガイド機構を特徴とするノズル付き容器。
【請求項2】
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部(12)の下方にノズルキャップ(16)を対向させて、ノズルカバー体(15)を胴部(3)側面に縦設したT型レール(3a)に組付けたものであり、前記ノズルカバー体(15)の一部である組付き枠(19)は、連結片(18)を介してノズルキャップ(16)と連結し、前記組付き枠(19)は、前記T型レール(3a)と抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、請求項1に記載のノズル付き容器。
【請求項3】
胴部(3)の側面部に陥没部(3b)を設け、該陥没部(3b)内にT型レール(3a)を設けた、請求項2に記載のノズル付き容器。
【請求項4】
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部(12)の下方にノズルキャップ(16) を対向させて、ノズルカバー体(15)をキー突起(3d)が設けられた胴部(3)に組付けたものであり、胴部(3)上部及び下部に前記胴部(3)中央部が縮径するように係止段部(3c)を設け、前記係止段部(3c)に挟まれた部分に前記キー突起(3d)を縦設し、前記ノズルカバー体(15)の一部である組付き枠(19)は、連結片(18)を介してノズルキャップ(16)と連結し、前記組付き枠(19)は、前記キー突起(3d)と係合するキー溝(19a)を有し、前記係止段部(3c)に挟まれた縮径した前記胴部(3)中央部に、キー溝(19a)と前記キー突起(3d)を係合させて抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、請求項1に記載のノズル付き容器。
【請求項5】
ノズルキャップ(16)が延出ノズル部(12)と嵌着しやすいように、少なくとも、前記ノズルキャップ(16)の開口部内面にテーパー状の傾斜を設けるか、または、前記延出ノズル部(12)の先端にガイドテーパー状の傾斜を設けた、請求項1〜4の何れか1項に記載のノズル付き容器。
【請求項1】
内容液を収容した有底筒状の胴部(3)を有する容器本体(2)の上端開口部に、前記内容液を噴出する噴出機能体(6)を密に取付け、該噴出機能体(6)の一部である上方に付勢されて押し下げ可能に突出した噴出ヘッド(9)に、該噴出ヘッド(9)の側面から突出する水平ノズル部(11)の先端から延出ノズル部(12)を屈曲連設したロングノズル(10)を、水平ノズル部(11)を軸として回動可能に設けた容器体(1)において、
前記胴部(3)の側近に垂下姿勢の延出ノズル部(12)の先端部に外嵌組付きするノズルキャップ(16)を有するノズルカバー体(15)を離脱不能に組付け、前記ノズルキャップ(16)を前記胴部(3)に対して昇降変位可能とした昇降ガイド機構を特徴とするノズル付き容器。
【請求項2】
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部(12)の下方にノズルキャップ(16)を対向させて、ノズルカバー体(15)を胴部(3)側面に縦設したT型レール(3a)に組付けたものであり、前記ノズルカバー体(15)の一部である組付き枠(19)は、連結片(18)を介してノズルキャップ(16)と連結し、前記組付き枠(19)は、前記T型レール(3a)と抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、請求項1に記載のノズル付き容器。
【請求項3】
胴部(3)の側面部に陥没部(3b)を設け、該陥没部(3b)内にT型レール(3a)を設けた、請求項2に記載のノズル付き容器。
【請求項4】
昇降ガイド機構は、垂下姿勢の延出ノズル部(12)の下方にノズルキャップ(16) を対向させて、ノズルカバー体(15)をキー突起(3d)が設けられた胴部(3)に組付けたものであり、胴部(3)上部及び下部に前記胴部(3)中央部が縮径するように係止段部(3c)を設け、前記係止段部(3c)に挟まれた部分に前記キー突起(3d)を縦設し、前記ノズルカバー体(15)の一部である組付き枠(19)は、連結片(18)を介してノズルキャップ(16)と連結し、前記組付き枠(19)は、前記キー突起(3d)と係合するキー溝(19a)を有し、前記係止段部(3c)に挟まれた縮径した前記胴部(3)中央部に、キー溝(19a)と前記キー突起(3d)を係合させて抱き付き状に組付くCチャンネル形状のものである、請求項1に記載のノズル付き容器。
【請求項5】
ノズルキャップ(16)が延出ノズル部(12)と嵌着しやすいように、少なくとも、前記ノズルキャップ(16)の開口部内面にテーパー状の傾斜を設けるか、または、前記延出ノズル部(12)の先端にガイドテーパー状の傾斜を設けた、請求項1〜4の何れか1項に記載のノズル付き容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−96145(P2012−96145A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244668(P2010−244668)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】
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