説明

ロータリ耕耘機

【課題】畦やビニールハウス内のハウスポールなどの障害物との接触を回避する。
【解決手段】ギヤケース2に左右サポートアーム3を設け、左サポートアーム3の外端に伝動ケース4を取り付け、右サポートアーム3の外端にサイドフレーム5が取り付けられたロータリ機枠6と、伝動ケース4及びサイドフレーム5に枢支された爪軸7及びこの爪軸7に設けられた爪8からなるロータリ耕耘部9と、このロータリ耕耘部9の上方を覆う上部カバー10及び後方を覆う後部カバー11からなる耕耘カバー12とを備えたロータリ耕耘機1において、サイドフレーム5の外側面よりも内側であって耕耘カバー12の上方に、外方の障害物との距離を検出し且つこの検出方向の上下角度調整可能な非接触式のセンサ13を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、畦やビニールハウス内のハウスポールなどの障害物との接触を回避できるロータリ耕耘機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ギヤケースの左側に伝動ケースが設けられ、右側にサイドフレームが設けられたロータリ機枠と、ロータリ機枠の伝動ケース及びサイドフレーム間に回転可能に設けられたロータリ耕耘部と、ロータリ耕耘部を覆う耕耘カバーと、障害物に接近したことを検出する接近検出手段(接触スイッチ等)と、この接近検出手段(接触スイッチ等)からの検出信号に基づいて障害物への接近を報知する接近報知手段とを備えたロータリ耕耘機が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−271249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のようなロータリ耕耘機は、接触スイッチが障害物に接触しなくては検出できないため、接触スイッチが損傷する場合があった。また、接近検出手段として非接触スイッチも考えられるが、畦の側面が垂直でない場合などには、障害物との距離を正確に検出することが困難となっていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、畦やビニールハウス内のハウスポールなどの障害物との接触を回避できるロータリ耕耘機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
第1に、ギヤケース2に左右サポートアーム3を設け、左サポートアーム3の外端に伝動ケース4を取り付け、右サポートアーム3の外端にサイドフレーム5が取り付けられたロータリ機枠6と、前記伝動ケース4及び前記サイドフレーム5に枢支された爪軸7及びこの爪軸7に設けられた爪8からなるロータリ耕耘部9と、このロータリ耕耘部9の上方を覆う上部カバー10及び後方を覆う後部カバー11からなる耕耘カバー12とを備えたロータリ耕耘機において、前記サイドフレーム5の外側面よりも内側であって前記耕耘カバー12の上方に、外方の障害物Xとの距離を検出し且つこの検出方向A、Bの上下角度調整可能な非接触式のセンサ13を設けていることを特徴とする。
【0005】
第2に、前記上部カバー10の上方で且つサイドフレーム5の近傍に外側方の障害物Xを検出する側方センサ13Aが設けられ、この側方センサ13Aの左右取付位置を調整可能であることを特徴とする。
第3に、前記右サポートアーム3の外端にフランジ14を設け、このフランジ14と前記サイドフレーム5とをボルト15で締結し、前記側方センサ13Aを前記フランジ14の内面側に配置して前記ボルト15で共締めしていることを特徴とする。
第4に、前記上部カバー10の側板外側に、支持姿勢から退避姿勢へ姿勢変更可能な左右スタンド16を設け、前記退避姿勢時の前記右スタンド16が前記側方センサ13Aの外側方前側に配置されていることを特徴とする。
【0006】
第5に、前記後部カバー11の上方に外後方の障害物Xを検出する後方センサ13Bが設けられ、この後方センサ13Bの前後取付位置を調整可能であることを特徴とする。
これにより、センサ13が接触することなく外方の障害物Xとの距離を検出することができ、障害物Xの側面が垂直でない場合にも検出方向A、Bが障害物Xの側面と直交するように、その上下角度を調節して障害物Xとの距離を正確に検出できる。
また、側方センサ13Aの左右取付位置を調節することで、外側方の障害物Xとの検出可能な距離を変更できる。
【0007】
さらに、側方センサ13Aを取り付ける際に、フランジ14を締結するボルト15を兼用することで構造を簡略化できる。
そして、退避姿勢時のスタンド16によって、外側方前側からの障害物X等の衝突から側方センサ13Aを保護できる。
また、後方センサ13Bの前後取付位置を調節することで、外後方の障害物Xとの検出可能な距離を変更できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、畦やビニールハウス内のハウスポールなどの障害物との接触を回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜6には、本発明の第1実施形態に係るロータリ耕耘機1が示されている。
ロータリ耕耘機1は、走行車両(図示省略)の後部に三点リンク機構等を介して昇降自在に装着されるサイドドライブ式のロータリ耕耘機であり、ロータリ機枠6、ロータリ耕耘部9、耕耘カバー12、センサ13、スタンド16及び接近報知手段17を備えている。
ロータリ機枠6は、左右方向中央部のギヤケース2から左右両側にサポートアーム3を突設していると共に、左サポートアーム3の外端にロータリ耕耘部9へと動力を伝達する伝動機構を収容する伝動ケース4が取り付け、右サポートアーム3の外端にはフランジ14が固着され、このフランジ14にサイドフレーム5がボルト15によって締結されている(図3、4参照)。
【0010】
伝動ケース4とサイドフレーム5との下部間に左右方向の軸心回りに回転自在に支持された爪軸7と、この爪軸7に左右方向にわたって取り付けられた多数の爪8とでロータリ耕耘部9が形成されており、ロータリ耕耘部9の爪軸7は、走行車両のPTO軸の動力が、ギヤケース2等内の動力伝達機構、サポートアーム3内の伝動軸、伝動ケース4内の動力伝達機構を介して、爪軸7に伝えられることで、矢示R方向に回転駆動されるように構成されている。
耕耘カバー12は、ギヤケース2及び左右サポートアーム3の下方に配置されていてロータリ耕耘部9の上方を覆う上部カバー10と、この上部カバー10の後端に回動自在に取り付けられロータリ耕耘部9の後方を覆う後部カバー11と、ロータリ耕耘部9の左右の側方を覆う左右一対の前側部カバー18と、後部カバー11後端の左右側方を覆う左右一対の後側部カバー19とを備えている。
【0011】
センサ13は、超音波距離センサやレーザー距離センサなどの非接触式のセンサであって、ロータリ耕耘機1の外方にある障害物Xとの距離を検出する。また、センサ13は、走行車両から延びるワイヤハーネス等により電源を供給されている。
図6に示すように、センサ13は、矩形板状の支持部材20にビス等により固定され、支持部材20は、枢支部材21を介して、板状体を平面視略L字型に略直角に折り曲げて形成された取付部材22の一端に回動自在に枢支されている。なお、取付部材22には1つ以上(図6においては3つ)のボルト孔22Aが設けられており、このボルト孔22Aにロータリ耕耘機1の各部材を締結するボルト15、25を挿通することができる。
【0012】
また、センサ13は、平面視においてロータリ耕耘機1の外側面より内側にある既存のボルトを取付部材22のボルト孔22Aに挿通することで、ロータリ耕耘機1の各部材と共締めされ、ロータリ耕耘機1の平面視内側の様々な箇所に取り付けられる。したがって、センサ13は、ロータリ耕耘機1の外方にある障害物Xと接触することはない。
センサ13のうち、ロータリ耕耘機1側方の障害物Xを検出するものを側方センサ13Aとし、ロータリ耕耘機1後方の障害物Xを検出するものを後方センサ13Bとしている。
【0013】
側方センサ13Aは、サイドフレーム5とフランジ14とを締結するボルト15のうち前端下側に位置するものによって共締めされている。つまり、側方センサ13Aは、フランジ14を固定するボルト15のうちの1本(又は複数本)を兼用してサポートアーム3又はサイドフレーム5に取り付けられており、既存のロータリ耕耘機1の構造を全く変更することなく、簡単な構成で側方センサ13Aを設けることができる。なお、側方センサ13Aは、サイドフレーム5とフランジ14とを締結するボルト15のうち前端上側に位置するものによって共締めされていてもよい。
【0014】
図3、4に示すように、共締めされた側方センサ13Aは、上部カバー10の右寄り上方で且つサイドフレーム5前端の近傍に位置し、平面視において上部カバー10の右側板よりも内側にある。
また、側方センサ13A及び支持部材20を枢支部材21廻りに回動することで、ロータリ耕耘機1の側方にある畦等の障害物Xの側面と略直交するように、側方センサ13Aの検出方向Aの上下角度を調整する。これにより、障害物Xの側面が水平面に対して垂直でない場合にも、側方センサ13Aの検出方向Aを障害物Xの側面と略直交とすることで、側方の障害物Xとの距離を正確に検出できる。さらに、検出方向Aの上下角度を調節するだけで、側方センサ13Aの設定を変更することなく外側方の障害物Xとの検出可能な距離を変更することもできる。
【0015】
なお、側方センサ13Aは、取付部材22を右側面視において時計回り90度回転させて固定し枢支部材21を鉛直方向に向けて検出方向Aの前後角度を調整可能とする、又は取付部材22を平面視において略鋭角に折り曲げて形成するなどにより、側方センサ13Aの検出方向Aが右斜め前方に向くようにしてもよい。これにより、障害物Xの接近を前もって検出することができる。
一方、後部カバー11の左右側部後端において培土器(図示省略)を配置するための切欠部23が形成され、培土器を使用しないときにはこの切欠部23は蓋体24によって閉鎖される。
【0016】
後方センサ13Bは、この蓋体24の上方に設けられていて、後側部カバー19を締結するボルト25によって共締めされている。つまり、後方センサ13Bは、後側部カバー19を固定するボルト25のうちの1本(又は複数本)を兼用して蓋体24に取り付けられており、ロータリ耕耘機1の構造変更なく、簡単な構成で後方センサ13Bを設けることができる。なお、後方センサ13Bは、後側部カバー19及び蓋体24の右側面よりも内側に位置している(図示省略)。
また、後方センサ13Bは、直交する2つの枢支部材(後部カバー11の上面に平行な第1枢支部材21Aと、後部カバー11の上面に垂直な第2枢支部材21B)を介して、取付部材22に回転自在に枢支された支持部材20に、ビス等により固定されている。
【0017】
よって、第1枢支部材21A廻りに後方センサ13B及び支持部材20を回動し、ロータリ耕耘機1の後方にある障害物Xの側面と略直交するように後方センサ13Bの検出方向Bの上下角度を調整することで、障害物Xの側面が水平面に対して垂直でない場合にも、後方の障害物Xとの距離を正確に検出できる。また、検出方向Bの上下角度を調節するだけで、後方センサ13Bの設定を変更することなく外後方の障害物Xとの検出可能な距離を変更することもできる。さらに、第2枢支部材21B廻りに後部カバー11の上面上にて反時回りに90度回動させることで、後方センサ13Bは後部カバー11側方の障害物Xも検出できる。
【0018】
なお、後方センサ13Bは、蓋体24以外に後部カバー11又は後側部カバー19自体に設けたり、後部カバー11の後端に取り付けられる延長整地板に設けたりすることができる。
左右一対のスタンド16は、パイプ又は棒で形成され、上部カバー10前端の左右側板の外方に配置されている。また、スタンド16は、上部カバー10前端の左右側板外側に固定された上下に開口する筒状のブラケット26に対して上又は下から挿脱可能となっている。さらに、スタンド16は、ブラケット26に下から挿入して接地させてロータリ耕耘機1を支える使用姿勢と、ブラケット26に上から挿入してロータリ耕耘機1が使用可能な退避姿勢とに姿勢変更自在となっている。
【0019】
なお、退避姿勢時の右スタンド16は、上部カバー10前端の右側板外側から略上方へ延び、平面視において上部カバー10前端の右側板外方にある。つまり、右スタンド16は、退避姿勢時には側方センサ13Aの外側方前側に位置している。したがって、右スタンド16を退避姿勢にすることによって、外側方前側から障害物X等が側方センサ13Aに衝突することを防ぐことができる。
接近報知手段17は、障害物Xの接近を知らせるものであって、警告音を発する音声発生装置、接近を明滅により報知する警告灯、モータによる振動にて報知するもの、又はこれらを組み合わせたものである。また、接近報知手段17は、センサ13から延びるワイヤハーネス等に接続され、走行車両の運転席又はセンサ13の近傍などに設けられている。
【0020】
続いて、ロータリ耕耘機1の使用態様を説明する。
畦に沿って作業する際、圃場の端で旋回する際、行程の始めに畦際まで後退する際等において、ロータリ耕耘機1の側端部や後端部が畦やビニールハウス内のハウスポールなどの障害物Xに一定距離以上に接近した場合には、そのロータリ耕耘機1の障害物Xへの接近を側方センサ13A及び後方センサ13Bが検出し、各センサ13A、13Bからの検出信号に基づいて接近報知手段17が警告音等によってロータリ耕耘機1の障害物Xへの接近を報知する。走行車両の運転者は、ロータリ耕耘機1の障害物Xへの接近を知って接触を回避することとなる。
【0021】
したがって、圃場やビニールハウス内において、畦やハウスポールなどの障害物Xとロータリ耕耘機1とが接触することなく、障害物Xの近くまで耕耘することができる。
本発明の第2実施形態を説明する。
図7には、本発明の第2実施形態に係るロータリ耕耘機1のセンサ13等が示されている。
第2実施形態のセンサ13等が第1実施形態と最も異なるところは、センサ13を固定するための複数(本実施形態においては2本)の長孔27が支持部材20に設けられている点である。
【0022】
これにより、側方センサ13Aの支持部材20に対する取付位置を、左右方向に延びる長孔27により左右にずらして固定することができ、側方センサ13Aの左右取付位置を調整可能となる。また、後方センサ13Bの支持部材20に対する取付位置を、前後方向に延びる長孔27により前後にずらして固定することができ、後方センサ13Bの前後取付位置を調整可能となる。
したがって、各センサ13A、13Bの設定を変更することなく、各センサ13A、13Bの取付位置を調節するだけで、外方(外側方や外後方)の障害物Xとの検出可能な距離を変更できる。
【0023】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。ロータリ耕耘機1等の各構成または全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
センサ13は、平面視においてロータリ耕耘機1の内側であれば、耕耘カバー12の左側、ロータリ機枠6等に設けてもよい。
また、センサ13は、ロータリ耕耘機1に対する取付方法をマグネット式としてもよく、センサ13の取付部材22をロータリ耕耘機1の部材にノブボルトを用いて締結するものとしてもよい。
【0024】
側方センサ13Aは、支持部材20に対して回動可能に枢支されていてもよい。また、側方センサ13Aの検出方向Aが右斜め前方に向くように、支持部材20に対して斜めに固定されていてもよい。
接近報知手段17は、障害物Xとの距離を警告音の音量で報知するものとしてもよい。また、障害物Xの接近具合を、警告音を断続的もしくは連続的に発すること、又は警告灯を点滅もしくは点灯させること等によって報知することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るロータリ耕耘機を示す側面図。
【図2】側方センサ周辺の拡大側面図。
【図3】側方センサ及び耕耘カバーの平面図。
【図4】側方センサ周辺の拡大平面図。
【図5】後方センサ周辺の拡大側面図。
【図6】本発明の第1実施形態に係るセンサ等の正面図、平面図及び側面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係るセンサ等の斜視図。
【符号の説明】
【0026】
1 ロータリ耕耘機
2 ギヤケース
3 サポートアーム
4 伝動ケース
5 サイドフレーム
6 ロータリ機枠
9 ロータリ耕耘部
12 耕耘カバー
13 センサ
13A 側方センサ
13B 後方センサ
14 フランジ
15 ボルト(フランジ締結用)
16 スタンド
X 障害物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギヤケース(2)に左右サポートアーム(3)を設け、左サポートアーム(3)の外端に伝動ケース(4)を取り付け、右サポートアーム(3)の外端にサイドフレーム(5)が取り付けられたロータリ機枠(6)と、前記伝動ケース(4)及び前記サイドフレーム(5)に枢支された爪軸(7)及びこの爪軸(7)に設けられた爪(8)からなるロータリ耕耘部(9)と、このロータリ耕耘部(9)の上方を覆う上部カバー(10)及び後方を覆う後部カバー(11)からなる耕耘カバー(12)とを備えたロータリ耕耘機において、
前記サイドフレーム(5)の外側面よりも内側であって前記耕耘カバー(12)の上方に、外方の障害物(X)との距離を検出し且つこの検出方向(A、B)の上下角度調整可能な非接触式のセンサ(13)を設けていることを特徴とするロータリ耕耘機。
【請求項2】
前記上部カバー(10)の上方で且つサイドフレーム(5)の近傍に外側方の障害物(X)を検出する側方センサ(13A)が設けられ、この側方センサ(13A)の左右取付位置を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機。
【請求項3】
前記右サポートアーム(3)の外端にフランジ(14)を設け、このフランジ(14)と前記サイドフレーム(5)とをボルト(15)で締結し、前記側方センサ(13A)を前記フランジ(14)の内面側に配置して前記ボルト(15)で共締めしていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ耕耘機。
【請求項4】
前記上部カバー(10)の側板外側に、支持姿勢から退避姿勢へ姿勢変更可能な左右スタンド(16)を設け、前記退避姿勢時の前記右スタンド(16)が前記側方センサ(13A)の外側方前側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のロータリ耕耘機。
【請求項5】
前記後部カバー(11)の上方に外後方の障害物(X)を検出する後方センサ(13B)が設けられ、この後方センサ(13B)の前後取付位置を調整可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のロータリ耕耘機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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