説明

ロータリ耕耘装置の耕深調節機構

【課題】組付け作業が簡単で、尚且つ意図しない接地部材の昇降移動を確実に防止することができるロータリ耕耘装置の耕深調節機構を提供すること。
【解決手段】ハンドル部18を回転操作してネジ軸13又は筒体16を回転させることによって、接地部材を昇降させるロータリ耕耘装置の耕深調節機構12であって、支持体32の外周面に平面部Sが形成されており、アーム部材28がハンドル部18に支持されて支持体32の平面部Sに当て付けられることにより、ハンドル部18を保持可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外周面に雄ネジ部を有するネジ軸と、前記ネジ軸の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を内周面に有する筒体と、前記ネジ軸又は筒体の一方の上端に固定されたハンドル部と、前記ハンドル部が固定されたネジ軸又は筒体を回転自在に支持する支持体と、前記ネジ軸又は筒体の他方に接続された接地部材とを備え、前記ハンドル部を回転操作して前記ネジ軸又は筒体を回転させることによって、前記接地部材を昇降させるロータリ耕耘装置の耕深調節機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のロータリ耕耘装置に備えられる耕深調節機構としては、例えば、特許文献1に示すものが知られている。ここでは、尾輪(接地部材の一例)が筒体の下端に設けられており、ハンドル部を回転させてネジ軸を筒体に対して螺動操作することによって尾輪を昇降移動させ、これにより耕耘深さを任意に調節する。そして、耕耘作業中の振動又は衝撃などによりネジ軸が勝手に回動して尾輪の高さが変わり耕耘深さが変更されるのを防止するために、ネジ軸を回転自在に支持する支持体に板バネを固定し、その板バネをネジ軸の先端に設けた抜け止めカラーに常時圧接させることによってネジ軸の勝手な回動を阻止するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭51−23521号公報(第2図、第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の板バネを使用する構成では、ネジ軸の回動を阻止する板バネの他に、抜け止めカラーという別部材を設ける必要があり、その組付け作業に手間を要するものであった。
【0005】
本発明の目的は、組付け作業が簡単で、尚且つ意図しない接地部材の昇降移動を確実に防止することができるロータリ耕耘装置の耕深調節機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るロータリ耕耘装置の耕深調節機構の第1特徴構成は、外周面に雄ネジ部を有するネジ軸と、前記ネジ軸の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を内周面に有する筒体と、前記ネジ軸又は筒体の一方の上端に固定されたハンドル部と、前記ハンドル部が固定されたネジ軸又は筒体を回転自在に支持する支持体と、前記ネジ軸又は筒体の他方に接続された接地部材とを備え、前記ハンドル部を回転操作して前記ネジ軸又は筒体を回転させることによって、前記接地部材を昇降させるロータリ耕耘装置の耕深調節機構であって、前記支持体の外周面に平面部が形成されており、アーム部材が前記ハンドル部に支持されて前記支持体の平面部に当て付けられることにより、前記ハンドル部を保持可能に構成されている点にある。
【0007】
〔作用及び効果〕
本構成によれば、ハンドル部に支持されたアーム部材を、支持体の平面部に当て付けてハンドル部を保持するように構成したため、耕耘作業中の振動又は衝撃がハンドル部に加えられたとしても、ハンドル部の位置が保持される。その結果、接地部材が接続されたネジ軸又は筒体の回転が阻止され、これにより接地部材の意図しない昇降移動を防止することができる。
さらに、本構成によれば、アーム部材を当て付ける部材として既存の支持体を利用するため、ネジ軸又は筒体の回転を阻止するアーム部材の他に別の部材を設ける必要がない。よって、部品点数が増えることもなく、組付け作業が容易である。
【0008】
第2特徴構成は、前記ハンドル部が、前記ネジ軸又は前記筒体の軸心と平行な平行軸を備え、前記アーム部材が、前記平行軸周りに取付角度変更自在に支持される点にある。
【0009】
〔作用及び効果〕
本構成によれば、アーム部材がネジ軸又は前記筒体の軸心と平行な平行軸周りに取付角度変更自在に支持されるため、アーム部材の取付角度を変更することによって、支持体の平面部に対するアーム部材の当て付け力を調節することができる。これにより、ネジ軸又は筒体の回転を阻止する力や、作業者がハンドル部を回転操作するときの操作感を自在に調節することができる。
【0010】
第3特徴構成は、前記平行軸が、前記ハンドル部において作業者が把持するグリップ部分である点にある。
【0011】
〔作用及び効果〕
本構成によれば、平行軸をハンドル部のグリップ部分と兼用させてあるため、構成が簡素化されて低コスト化が図れる。
【0012】
第4特徴構成は、前記支持体が、その外周面に多角柱形状部分を有し、前記アーム部材が、前記多角柱形状部分の少なくとも1つの角部において、前記角部を構成する2つの平面部に当て付けられている点にある。
【0013】
〔作用及び効果〕
本構成によれば、アーム部材が、支持体の角部を構成する2つの平面部に当て付けられているため、耕耘作業中の振動又は衝撃がハンドル部に加えられることによりハンドル部が回転しようとするとき、アーム部材全体が支持体から離されまいとする抵抗が働くと共に、支持体の角部と当接するアーム部材の部分において、当該アーム部材の部分が押し広げられまいとする抵抗が働く。即ち、ハンドル部の回転に対して2つの抵抗力が作用するため、ハンドル部がより一層勝手に回転し難くなり、意図しない接地部材の昇降移動をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】歩行型作業機の全体側面図である。
【図2】耕深調節機構の縦断面図である。
【図3】耕深調節機構の平面図である。
【図4】耕深調節機構の要部を拡大した縦断面図である。
【図5】アーム部材の動作を示す耕深調節機構の横断面図である。
【図6】耕深調節機構の別実施形態を示す横断面図である。
【図7】耕深調節機構の別実施形態を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〔実施形態〕
以下に、図1〜図5に基づいて、本発明に係る耕深調節機構を歩行型作業機1に適用した場合の実施形態について説明する。
(歩行型作業機)
図1に示すように、歩行型作業機1は、ミッションケース2、車軸3、車輪4、支持フレーム5、エンジン6、伝動ケース7、操縦ハンドル8、ロータリ耕耘装置9、及び耕深調節機構12を備えて構成されている。
【0016】
車軸3がミッションケース2の下部において右側及び左側に亘るように設けられており、車軸3の両端部に走行用の車輪4が連結されている。エンジン6がミッションケース2の前部に連結された支持フレーム5によって支持されており、伝動ケース7がミッションケース2の上部から斜め後方下方に延出されている。操縦ハンドル8が伝動ケース7から斜め後方上方に延出されており、ロータリ耕耘装置9が伝動ケース7の後部に連結されている。伝動ケース7に固定されたブラケット10が後方に延出されており、耕深調節機構12がブラケット10の後端部に配備され、上部が下部よりも前方に位置する傾斜姿勢でロック部材11によって固定されている。
【0017】
(耕深調節機構)
図2に示すように、耕深調節機構12は、棒状のネジ軸13と、中空の正四角柱形状の筒体16と、ネジ軸13の上端に固定されたハンドル部18と、内部にネジ軸13と筒体16とを収容可能な中空の正四角柱形状の支持体32と、耕耘作業時に圃場と接地する尾輪34(接地部材の一例)とを備える。
【0018】
図4に示すように、ネジ軸13は、外周面に雄ネジ部を有する大径部13aと、雄ネジ部よりも小径の小径部13bとを備え、小径部13bが大径部13aの上端に設けられている。
【0019】
図4に示すように、筒体16の上端には、ネジ軸13の大径部13aの雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を内周面に有する雌ネジ部材17が嵌め込み固定されており、図2に示すように、筒体16の下端には、尾輪34が遊転可能に取り付けられている。
【0020】
ハンドル部18を操作してネジ軸13をその軸心周りに回転させることによって、雌ネジ部材17がネジ軸13に沿って上下に移動し、これにより筒体16を支持体32の内部で自在に上下に移動させることができる。尚、このとき、雌ネジ部材17は、四角形状の頭部を有しており、横断面が四角形状の中空空間を有する筒体16の内部に収容されているため、回り止めされて回転しない。
【0021】
図5に示すように、支持体32は、平面部Sとして第1〜4側面S1〜S4を有し、図4に示すように、上端に天井板33が溶接されている。
【0022】
図4に示すように、天井板33の中心部分には、ネジ軸13の小径部13bを挿通させるための挿通孔H3が、上下方向に貫通形成されている。尚、挿通孔H3の直径は、ネジ軸13の大径部13aの直径よりも小さく設定されている。
【0023】
ネジ軸13の小径部13bを、支持体32の内側から天井板33の挿通孔H3に挿通させて外側に突出させ、後述する支持部材22の被固定部22aの第1貫通孔H1に嵌入し、支持部材22の被固定部22aとネジ軸13の小径部13bとに亘るようにピンPを挿通させることによって、ハンドル部18がネジ軸13の上端に固定される。
【0024】
また、支持部材22の被固定部22aの下面が、支持体32の天井板33の上面に当接するため、ハンドル部18が固定されたネジ軸13が、支持体32において回転自在に支持される。
【0025】
図2に示すように、ハンドル部18は、作業者が把持する棒状の把持部材19(グリップ部分)と、把持部材19とネジ軸13とを連結する支持部材22とを備える。
【0026】
図2に示すように、把持部材19は、ネジ軸13の軸心と平行な平行軸であり、図4に示すように、把持部材19は、作業者が把持する把持部19aと、把持部19aよりも小径であって外周に雄ネジが形成された雄ネジ小径部19bとを備える。
【0027】
支持部材22は、ネジ軸13の上端の小径部13bに固定される被固定部22aと、把持部材19を支持する支持部22bと、被固定部22aと支持部22bとを連結する連結部22cとを一体に備える。支持部材22の被固定部22a及び支持部22bのそれぞれには、第1貫通孔H1及び第2貫通孔H2が上下方向に貫通形成されている。
【0028】
支持部22bの第2貫通孔H2の直径は、把持部材19の雄ネジ小径部19bの直径と略同じ大きさに設定されており、把持部材19の雄ネジ小径部19bを支持部22bの第2貫通孔H2に挿通させると、把持部材19の把持部19aが、支持部22bの上面に係止して保持され、且つ雄ネジ小径部19bの下端が支持部22bの第2貫通孔H2から突き出た状態となる。
【0029】
(アーム部材)
図3〜図5(a)に示すように、アーム部材28は、バネ線材等の弾性のある部材を折り曲げて形成したものであり、把持部材19の把持部材19の雄ネジ小径部19bに固定される被固定部28aと、支持体32の外側面に当て付けられた状態で配置される当て付け部28bと、当て付け部28bと被固定部28aとを連結する連結部28cとを一体に備える。
【0030】
アーム部材28の被固定部28aは輪状に折り曲げられて形成されており、その輪の中に把持部材19の雄ネジ小径部19bの下端を挿通させて、さらに下方からナットNを螺合させて締結することによって、アーム部材28の被固定部28aが、支持部材22の支持部22bの下端面とナットNとの間に挟持された状態でハンドル部18に支持される。
【0031】
これにより、アーム部材28は、平行軸である把持部材19周りに取付角度変更自在に支持されることになる。例えば、図3に示す状態から、アーム部材28の連結部28cが把持部材19から紙面左斜め下側に向かうように斜めに取り付けると、アーム部材28の支持体32に対する当て付け力が増加する。一方、図3に示す状態から、アーム部材28の連結部28cが把持部材19から紙面左斜め上側に向かうように斜めに取り付けると、アーム部材28の支持体32に対する当て付け力が弱められる。尚、本実施形態においては、ナットNの締め込みによって、アーム部材28の連結部28cが把持部材19から紙面左斜め下側に向かうようになるため、当て付け力が少し強められている。
【0032】
図5(a)に示すように、アーム部材28の当て付け部28bは、支持体32の外側面の形状に合わせてコの字型に折り曲げられている。図5(a)に示す状態では、支持体32の横断面の第1角部A1及び第2角部A2において、第1角部A1を構成する第1側面S1及び第2側面S2、並びに第2角部A2を構成する第2側面S2及び第3側面S3に当て付けられている。尚、図4に示すように、本実施形態では、アーム部材28の被固定部28aの固定位置が、アーム部材28の当て付け部28bの当て付け位置よりも高い位置に設定されているため、連結部28cがクランク状に折り曲げられている。
【0033】
アーム部材28の当て付け部28bが、支持体32の第1〜第3側面S1〜S3に当て付けられていることによって、ハンドル部18の把持部材19の位置が保持される。これにより、耕耘作業中の振動又は衝撃などがハンドル部18に加えられたとしても、ハンドル部18が勝手に回動することがなく、尾輪34の高さが変わって耕耘深さが変更されることを防止することができる。
【0034】
また例えば、ハンドル部18の把持部19aを、図5(a)の姿勢から、図5(b)の姿勢に90度回転させると、アーム部材28の当て付け部28bは、ハンドル部18の把持部19aの回転と共に支持体32の外側面に沿って移動することができ、第2角部A2を構成する第2側面S2及び第3側面S3、並びに第3角部A3を構成する第3側面S3及び第4側面S4に当て付けられ、ハンドル部18の把持部材19の位置が保持される。
【0035】
即ち、上記構成によれば、ハンドル部18の把持部19aをネジ軸13の軸心周りに回転させてネジ軸13を筒体16に対して螺動操作すると、筒体16と共に尾輪34が昇降移動し、これにより耕耘深さを任意に調節することができる。そして、耕耘作業時において振動又は衝撃などがハンドル部18に加えられたとしても、ハンドル部18がアーム部材28によって保持されて勝手に回動しないが、作業者が耕深調節を行うためにハンドル部18を回転させるときには、アーム部材28を取り外さなくとも特に支障なくハンドル部18を回転操作することができる。
【0036】
〔別実施形態〕
〔1〕前述の実施形態における支持体32の形状は、第1角部A1〜第4角部A4を有する正四角柱形状に限定されるものではく、他の多角柱形状としても良い。さらに全体が多角柱形状でなくとも良く、例えば、丸パイプ等の外周面の一部に多角形の加工を施したり、丸パイプ等の端部に多角形の部材を固定する等して、少なくともアーム部材28の当て付け部28bが配置される位置に、多角柱形状部分を有するようにして良い。
【0037】
〔2〕図6に示すように、アーム部材28の当て付け部28bが、支持体32の複数の角部のうちの1つの角部A1においてのみ当て付けられている構成としても良い。即ち、アーム部材の当て付け部が、多角柱形状部分の少なくとも1つの角部において、その角部を構成する2つの平面部に当て付けられている構成であっても良い。
【0038】
〔3〕図7に示すように、支持体32の形状は、多角柱形状部分を有するものでなくとも良く、アーム部材28の当て付け部28bを当て付け可能な平面部Sを少なくとも1つ有するものであれば良い。また、アーム部材28の当て付け部28bは、角部を構成する2つの平面部に当て付けられる構成としなくとも良く、アーム部材28の当て付け部28bが、少なくとも1つの平面部に当て付けられる構成としても良い。
【0039】
〔4〕前述の実施形態におけるネジ軸13と筒体16との上下の位置関係を逆にして、筒体16の上端にハンドル部18を固定し、ネジ軸13の下端に尾輪34を取り付ける構成としても良い。尚、この場合、把持部材19は、筒体16の軸心と平行な平行軸となる。
【0040】
〔5〕前述の実施形態において、ハンドル部18の把持部材19を、ネジ軸13の軸心と平行な平行軸とする構成を開示しているが、この構成に限定されるものではなく、ネジ軸13の軸心と平行な平行軸を別に設けて(例えば、支持部材22の連結部22cの部分)、アーム部材28をその平行軸に対して、当該平行軸周りに取付角度変更自在に支持するようにしても良い。また、前述の実施形態におけるネジ軸13と筒体16との上下の位置関係を逆にして、筒体16の上端にハンドル部18を固定し、ネジ軸13の下端に尾輪34を取り付ける構成とした場合も同様であり、この場合、筒体16の軸心と平行な平行軸を別に設けて、アーム部材28をその平行軸に対して、当該平行軸周りに取付角度変更自在に支持するようにしても良い。
【0041】
〔6〕アーム部材としては、バネ線材を折り曲げ形成したものに限らず、例えば帯板や丸棒や角棒などの異なる材料を折り曲げ形成したものであっても良く、横平板状の板材に切り欠きや穴加工等を施したものであっても良い。
【0042】
〔7〕接地部材は、前述の実施形態における尾輪34に限定されるものではなく、ソリ板等を使用しても良い。また、本発明は、尾輪34やソリ板等の接地部材が、筒体16やネジ軸13に対して直接取り付けられるような構成に限定されるものではなく、特許文献1等のように接地部材が他の部材を介して筒体16やネジ軸13に接続されている構成に対しても適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、走行用の車輪とロータリ耕耘装置とを別々に備えた歩行型作業機ばかりではなく、走行用の車輪を廃止し、右及び左の車軸に耕耘爪を連結してロータリ耕耘装置を構成した歩行型作業機や、乗用型のトラクタに装備されるロータリ耕耘装置にも有用である。
【符号の説明】
【0044】
9 ロータリ耕耘装置
12 耕深調節機構
13 ネジ軸
13a 大径部(雄ネジ部)
16 筒体
17 雌ネジ部材(雌ネジ部)
18 ハンドル部
19 把持部材(グリップ部分、平行軸)
28 アーム部材
32 支持体
34 尾輪(接地部材)
A 角部
S 平面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に雄ネジ部を有するネジ軸と、前記ネジ軸の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を内周面に有する筒体と、前記ネジ軸又は筒体の一方の上端に固定されたハンドル部と、前記ハンドル部が固定されたネジ軸又は筒体を回転自在に支持する支持体と、前記ネジ軸又は筒体の他方に接続された接地部材とを備え、前記ハンドル部を回転操作して前記ネジ軸又は筒体を回転させることによって、前記接地部材を昇降させるロータリ耕耘装置の耕深調節機構であって、
前記支持体の外周面に平面部が形成されており、アーム部材が前記ハンドル部に支持されて前記支持体の平面部に当て付けられることにより、前記ハンドル部を保持可能に構成されているロータリ耕耘装置の耕深調節機構。
【請求項2】
前記ハンドル部が、前記ネジ軸又は前記筒体の軸心と平行な平行軸を備え、前記アーム部材が、前記平行軸周りに取付角度変更自在に支持される請求項1に記載のロータリ耕耘装置の耕深調節機構。
【請求項3】
前記平行軸が、前記ハンドル部において作業者が把持するグリップ部分である請求項2に記載のロータリ耕耘装置の耕深調節機構。
【請求項4】
前記支持体が、その外周面に多角柱形状部分を有し、前記アーム部材が、前記多角柱形状部分の少なくとも1つの角部において、前記角部を構成する2つの平面部に当て付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータリ耕耘装置の耕深調節機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−200199(P2012−200199A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67389(P2011−67389)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】