説明

ローラとその製造方法

【課題】複写装置、画像記録装置、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式のOA機器に取り付けられるローラにおいて、ローラに形成されたシャフト挿通部へのシャフトの挿入状態が一定になりやすく、かつ、シャフトの挿入後におけるローラの表面の硬さをローラの外周位置によってバラツキが少なくできるようにする。
【解決手段】軟質ポリウレタンフォーム等の発泡体からなる弾性体11の中心にシャフト挿通部15を設けたローラ10において、弾性体11の両端間を貫通したスリット16でシャフト挿通部15を構成し、ローラ10の端面及び横断面におけるスリット16の形状を一本の切り込みから成る一文字状、または複数本の切り込みからなる放射状とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性体にシャフト挿通部を設けたローラとその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば複写装置、画像記録装置、プリンタ、ファクシミリ等のOA機器では、電子写真システムにおける現像系や帯電系等にローラが使用されている。図9に示すように、ローラ70は、軟質ポリウレタンフォーム等の弾性体71にシャフト挿通部73が形成されたものであり、前記シャフト挿通部73にシャフト75が挿通されてシャフト付きローラとされて使用される。前記シャフト75はローラの回転軸およびOA機器への取り付け軸として用いられる。前記シャフト挿通部73は、ローラ70の両端面間を貫通してローラ70の中心に形成された貫通孔で構成されている。
【0003】
前記ローラの製造方法としては、シャフトを配置した型内にウレタンフォーム原料を充填して発泡させることにより、シャフトと一体にローラを発泡形成する方法が提案されているが、この製造方法は、型費が嵩む問題がある。そこで、一般的には、図10に示すように、予め形成した軟質ポリウレタンフォーム等の弾性体81にドリル91で孔加工を行うことにより、貫通孔からなるシャフト挿通部83を形成し、次に、シャフト挿通部83に挿通したシャフト85の端部を保持して研磨具93等により弾性体81の外周を研磨加工することによりローラ80を形成する方法が採用されている。
【0004】
しかしながら、シャフト挿通部の貫通孔をドリルによる孔加工で形成する方法は、ドリルによる孔加工時に弾性体が弾性変形してドリルの刃が弾性体に対して安定しないため、弾性体に形成される貫通孔が直線的になり難く、かつ真円になり難く、しかも孔径が安定しない問題がある。さらにドリルの刃の回転により孔を形成するため、孔内に加工粉が残り易い問題がある。このような貫通孔からなるシャフト挿通部を有するローラは、シャフトの挿入状態が一定せず、シャフトの挿入後におけるローラの表面の硬さがローラの外周位置によって異なり易く、品質が一定し難い問題がある。なお、前記ドリルによる孔加工に代えて、トムソン加工によって貫通孔をくり抜くことも考えられるが、その場合、円筒形のトムソン刃で弾性体を押圧して圧縮しながら円形にくり抜くため、圧縮状態でくり抜かれた部分の周辺、すなわち貫通孔の内周壁は、くり抜き後に弾性体を圧縮開放した際の復元により、くり抜き時の孔内周壁とは異なる形状に変形し、貫通孔の孔が不均一なものになりやすい。
【0005】
【特許文献1】特開2005−99222号公報(段落0003参照)
【特許文献2】特開平10−104937号公報(段落0006参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、シャフトの挿入状態が一定になりやすく、シャフトの挿入後におけるローラの表面の硬さをローラの外周位置によってバラツキを少なくできるローラと、その容易な製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、弾性体にシャフト挿通部を設けたローラにおいて、前記シャフト挿通部が、前記弾性体を貫通したスリットからなることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記スリットは、前記ローラの端面及び横断面における形状が、一本の切り込みからなる一文字状、または複数本の切り込みからなる放射状であることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、弾性体にシャフト挿通部を設けたローラの製造方法において、
弾性体をスリット形成刃で押圧することにより、前記弾性体を貫通したスリットからなるシャフト挿通部を形成することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、弾性体にシャフト挿通部を設けたローラの製造方法において、角筒形または円筒形の環状刃と前記環状刃内の中心位置に立接されたスリット形成刃とよりなる打ち抜き刃で弾性体を押圧して、角柱または円柱の外形を有する弾性体を打ち抜くと同時に前記角柱または円柱の弾性体を貫通したスリットからなるシャフト挿通部を形成して中間成形体を得る工程と、前記中間成形体のシャフト挿通部にシャフトを挿通し、前記中間成形体の両端から突出させたシャフトの端部を保持して前記中間成形体の外周面を研磨加工する工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のローラによれば、シャフト挿通部が、弾性体を貫通したスリットからなるため、シャフト挿通部をドリルで形成したあるいはトムソン加工でくり抜いた貫通孔で構成した従来のローラと比べて、シャフト挿通部がローラの両端間に渡って捻れなどの変形の少ないものとなり、貫通孔の孔径が途中で変形することによる不具合も解消できることから、シャフトの挿入状態が一定になりやすく、シャフトの挿入後におけるローラの表面の硬さをローラの外周位置によってバラツキの少なくいものにできる。
【0012】
本発明のローラの製造方法によれば、弾性体をスリット形成刃で押圧することにより、弾性体を貫通したスリットからなるシャフト挿通部を形成するため、従来におけるドリルによる孔加工やトムソン刃によるくり抜きによる貫通孔形成の場合の不具合を解消することができ、シャフトの挿入状態が一定になりやすく、シャフトの挿入後におけるローラの表面の硬さをローラの外周位置によってバラツキの少なくいものにできるローラを容易に得ることができる。
【0013】
さらに、本発明の製造方法において、角筒形または円筒形の環状刃と前記環状刃内の中心位置に立接されたスリット形成刃とよりなる打ち抜き刃で弾性体を押圧して、角柱または円柱の外形を有する弾性体を打ち抜くと同時に前記角柱または円柱の弾性体の両端間を貫通したスリットからなるシャフト挿通部を形成して中間成形体を得る工程と、前記中間成形体のシャフト挿通部にシャフトを挿通し、前記中間成形体の両端から突出させたシャフトの端部を保持して前記中間成形体の外周面を研磨加工する工程とによりローラを製造すれば、中間成形体の外周とシャフト挿通部を同時に形成することができるため、ローラの製造効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の一実施例に係るローラの正面斜視図と断面図、図2はスリットの他の例を示す図、図3はローラの製造方法に用いる打ち抜き刃とブロック状の弾性体とプレス装置の一部を示す斜視図、図4はスリット形成刃の例を示す斜視図、図5はローラの製造方法における打ち抜き刃による弾性体の押圧状態を示す斜視図、図6はローラの製造方法における中間成形体の斜視図、図7はローラの製造方法における中間成形体の研磨加工を示す斜視図、図8は2つの中間成形体からローラを製造する場合を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すローラ10は、帯電ローラクリーニングローラとして用いられるものであり、円柱状の弾性体11の中心にシャフト挿通部15が形成されている。前記弾性体11は、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡体からなる。前記シャフト挿通部15は、ローラ10の芯材とされるシャフトが挿通される部分であり、本実施例では、前記弾性体11の両端面12、13間を貫通して形成されたスリット16で構成されている。前記スリット16は、弾性体を後述のスリット形成刃45で押圧することにより形成されたものである。前記スリット16は、前記ローラ10の端面12,13及び横断面14における形状が、図1に示す本実施例あるいは図2の(2−A)の例のように複数本の切り込み16aからなる放射状のもの、あるいは図2の(2−B)の例のような一本の切り込み16aからなる一文字状のもので構成される。前記スリット16は、シャフト挿通部15へのシャフトの挿通し易さ、シャフト挿通部15へのシャフトの接着固定性において、切り込み16aの本数が6〜8本からなる放射状のものが最も好ましい。なお、図1におけるスリット16は切り込み16aの本数が6本である。また、前記スリット16の径dは、前記シャフト挿通部15に挿通されるシャフトの外径の90%〜100%が好ましい。
【0016】
前記シャフト挿通部15へ挿通されるシャフトは、金属あるいは樹脂製からなり、シャフトの外周面に塗布した接着剤により前記シャフト挿通部15に接着固定される。また、前記ローラ10は、取り付けられる機器に応じた長さとするため、図8に示すように、シャフト31に前記弾性体11を複数取り付けたもので構成しても良い。
【0017】
前記ローラ10の製造方法について説明する。前記ローラの製造方法は、中間成形体を得る工程と研磨加工とよりなる。
【0018】
前記中間成形体を得る工程では、図3に示すように、環状刃41と前記環状刃41内の中心位置に立設したスリット形成刃45とよりなる打ち抜き刃40が用いられる。前記環状刃41は、中間成形体の外周を打ち抜くものであり、図示のような角筒形または円筒形(図示せず)からなる。また、本実施例では、前記環状刃41は、基板47に立設された格子状形状で構成され、各格子部分がそれぞれ角筒形状の環状刃41を構成している。なお、前記環状刃41の角筒形は、図のような四角形の筒状に限られず、三角形や五角形等、他の多角形の筒状であってもよい。
【0019】
前記スリット形成刃45は、弾性体の中心に前記スリット16からなるシャフト挿通部15を形成するためのものであり、図1及び図2で示したローラ10のスリット16形状に対応する切り込み刃45aで構成されている。例えば、図1に示すように前記ローラ10のスリット16を構成する切り込み16aが6本からなる放射状の場合、前記スリット形成刃45は、図4の(4−A)のように、6個の切り込み刃45aが放射状に立設されたもので構成される。また、図2の(2−A)に示すように前記ローラ10のスリット16を構成する切り込み16aが4本からなる放射状(十字状)の場合、前記スリット形成刃45は、図4の(4−B)のように、4個の切り込み刃45aが放射状(十字状)に立設されたもので構成される。一方、図2の(2−B)に示すように前記ローラ10のスリット16を構成する切り込み16aが1本からなる一文字状の場合、前記スリット形成刃45は、図4の(4−C)のように、1本の切り込み刃45aが立設された一文字状のもので構成される。本実施例では、各環状刃41(すなわち、前記打ち抜き刃40における各格子)内の中心位置に、6個の切り込み刃45aを放射状に立設したスリット形成刃45が設けられている。前記スリット形成刃45の径d1は、前記ローラ10におけるスリット16の径dと等しくされる。前記環状刃41及びスリット形成刃45の高さは、適宜決定されるが、一般的には、後述のブロック状の弾性体110の高さに対して1/2〜1/4程度が好ましい。
【0020】
前記打ち抜き刃40にブロック状の弾性体110を載置し、図5に示すように、プレス装置51によって弾性体110を押下し、前記打ち抜き刃40で弾性体110を押圧して前記弾性体110を圧縮する。そして、図6に示す角柱または円柱(本実施例では角柱)の外形を有する弾性体11Aを前記環状刃41で打ち抜くと同時に、前記スリット形成刃45によって、前記角柱または円柱(本実施例では角柱)形状をした弾性体11Aの中心にスリット16からなるシャフト挿通部15を貫通形成して中間成形体10Aを得る。本実施例では、前記打ち抜き刃40が環状刃41(すなわち一格子部分)とスリット形成刃45を複数有するため、前記打ち抜き刃40による前記弾性体110の押圧により、一度に複数の中間成形体10Aを形成することができる。
【0021】
前記ブロック状の弾性体110は、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡体からなり、所定の厚み及び平面寸法とされている。本実施例では、所定厚みの板状体からなる軟質ポリウレタンフォームで前記ブロック状の弾性体110が構成されている。また、前記ブロック状の弾性体110は、前記打ち抜きを容易にするため、密度25〜90kg/m(JIS K 7222:1999準拠)、硬さ100〜400N(JIS K 6400−2:6.7 D法準拠)のものが好ましい。
【0022】
研磨工程では、図7に示すように、前記中間成形体10Aのスリットからなるシャフト挿通部15に、前記中間成形体10Aの長さよりも長いシャフト51を挿通し、前記中間成形体10Aの両端から前記シャフト51の両端を突出させる。その際、前記シャフト51の外周面には接着剤を塗布しておいて、前記シャフト51を中間成形体10Aのシャフト挿通部15に接着固定する。次に、前記中間成形体10Aの両端から突出したシャフト51の端部を保持し、研磨装置61によって中間成形体10Aの外周面を研磨加工して円周外周面とすることにより、前記ローラ10を得る。なお、この実施例とは異なり、前記打ち抜き刃40における環状刃41が円筒形からなり、前記中間成形体10Aの外形が円柱形状からなる場合には、研磨加工は必須ではなく省略できるが、ローラの外径を一定にするため、あるいはローラの外周表面をより均一にするために、研磨工程を行うのが、より好ましい。
【0023】
なお、前記中間成形体10Aが一つでは前記ローラ10の長さが不足する場合は、図8に示すように、複数の中間成形体10Aをシャフト51に取り付けて前記研磨加工することにより、複数の弾性体11を長さ方向に設けたローラとすることができる。
【実施例】
【0024】
表1に示す密度及び硬さを有するエーテル系の軟質ポリウレタンフォームからなる弾性体A〜Eを用いて、次のようにして実施例A〜Eのローラを製造した。なお、実施例Aのローラは弾性体A、実施例Bのローラは弾性体B、実施例Cのローラは弾性体C、実施例Dのローラは弾性体D、実施例Eのローラは弾性体Eからなる。
【0025】
【表1】

【0026】
100mm×250mm×250mmの板状体からなるブロック状の弾性体A〜Eそれぞれを、図3に示した打ち抜き刃40とプレス装置51間に配置し、前記打ち抜き刃40の環状刃41とスリット形成刃45でブロック形状の弾性体を押圧して、外形が角柱形状からなり、中心にスリットが貫通形成された中間成形体を形成した。中間成形体は、断面形状が14mm×14mmの正方形、長さが100mmの角柱である。前記打ち抜き刃40における環状刃41による打ち抜きの数は256個であり、前記打ち抜き刃40による弾性体への押圧により中間成形体を一度に256個形成した。なお、前記打ち抜き刃40の環状刃41は、一辺が14mmの正方形で高さが100mmの角筒形状からなる。また、前記打ち抜き刃40のスリット形成刃45は、6個の切り込み刃45aが放射状に立設されたものであって、前記径d1が3.7mm、高さが25mmのものである。
【0027】
次に、外周面にホットメルト接着剤(品名:セメダイン#HM−207、セメダイン株式会社)を塗布した金属製のシャフト(外径4mm、長さ240mm)を前記中間成形体のシャフト挿通孔に挿通してシャフトの両端を中間成形体の両端から突出させた。このシャフトが挿通された中間成形体を高周波誘導加熱装置(品番:LR1000、中央無線工業製)で加熱することにより、シャフトを中間成形体のシャフト挿通部に接着した。次に、中間成形体の両端から突出したシャフトの両端を保持治具で保持し、その状態で研磨装置(株式会社イノアックコーポレーション製)によって中間成形体の外周面を研磨加工し、外径8mmの円柱状からなるローラを得た。
【0028】
このようにして得られた実施例A〜Eのローラ(シャフト付き)の各50本に対して、ローラの表面の硬さを、ローラの外周における位置を変えて測定した。硬さの測定は、ローラの中央位置の外周において周方向に90度毎の表面、すなわちローラの中央における4方向の表面を直径50mmの円盤で1mm圧縮した時の圧縮時荷重を測定し、4方向の測定値における平均値、最大値、最小値及びσを求めた。結果は表2に示す通りである。
【0029】
【表2】

【0030】
表2に示す圧縮時荷重の測定結果から、実施例A〜Eのローラは、4方向において圧縮時荷重の変化、すなわち硬さの変化が少ないものであることがわかる。また、実施例A〜Eのローラ(シャフト付き)をレーザープリンター(品番:3310C、デル株式会社)に帯電ローラクリーニングローラとして組み込み、10000枚の通紙後にプリント画像を判断したところ、プリント画像に不具合は見られなかった。
【0031】
なお、前記実施例では、より効率のよいローラの製造方法として、中間成形体の外周とシャフト挿通部(スリット)の両方を同時に打ち抜き刃で形成する例を示したが、予め用意した円柱状の弾性体にシャフト挿通部(スリット)を形成することによりローラを製造したり、あるいは予め用意した角柱状の弾性体にシャフト挿通部(スリット)の形成と弾性体外周の研磨加工を行うことによりローラを製造してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施例に係るローラの正面斜視図及び断面図である。
【図2】スリットの他の例を示す図である。
【図3】ローラの製造方法に用いる打ち抜き刃とブロック状の弾性体とプレス装置の一部を示す斜視図である。
【図4】スリット形成刃の例を示す斜視図である。
【図5】ローラの製造方法における打ち抜き刃による弾性体の押圧状態を示す斜視図である。
【図6】ローラの製造方法における中間成形体の斜視図である。
【図7】ローラの製造方法における中間成形体の研磨加工を示す斜視図である。
【図8】2つの中間成形体からローラを製造する場合を示す斜視図である。
【図9】従来のローラの正面斜視図と断面図である。
【図10】従来のローラの製造方法を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10 ローラ
10A 中間成形体
11 弾性体
15 シャフト挿通部
16 スリット
16a 切り込み
31 シャフト
40 打ち抜き刃
41 環状刃
45 スリット形成刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性体にシャフト挿通部を設けたローラにおいて、
前記シャフト挿通部が、前記弾性体を貫通したスリットからなることを特徴とするローラ。
【請求項2】
前記スリットは、前記ローラの端面及び横断面における形状が、一本の切り込みからなる一文字状、または複数本の切り込みからなる放射状であることを特徴とする請求項1に記載のローラ。
【請求項3】
弾性体にシャフト挿通部を設けたローラの製造方法において、
弾性体をスリット形成刃で押圧することにより、前記弾性体を貫通したスリットからなるシャフト挿通部を形成することを特徴とするローラの製造方法。
【請求項4】
弾性体にシャフト挿通部を設けたローラの製造方法において、
角筒形または円筒形の環状刃と前記環状刃内の中心位置に立接されたスリット形成刃とよりなる打ち抜き刃で弾性体を押圧して、角柱または円柱の外形を有する弾性体を打ち抜くと同時に前記角柱または円柱の弾性体を貫通したスリットからなるシャフト挿通部を形成して中間成形体を得る工程と、
前記中間成形体のシャフト挿通部にシャフトを挿通し、前記中間成形体の両端から突出させたシャフトの端部を保持して前記中間成形体の外周面を研磨加工する工程とを有することを特徴とするローラの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−78063(P2010−78063A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−247352(P2008−247352)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】