ロール収納箱
【課題】収納箱内に設けた固定片で、ロールの飛び出しを確実に防止する。
【解決手段】底板1から立設した前面板2の上縁にその前面板2の内面に折り込み可能な補強板6を連設し、この補強板6の端縁に、折目線sを介してこの補強板6の横幅方向に延びる第一固定片7を連設する一方で、底板1から立設した後面板3の側縁に連設片3pを連設し、この連設片3pに折目線sを介してこの後面板3の横幅方向に延びる第二固定片8を連設する。この第一固定片7及び第二固定片8は、収納部内に互いに向き合うように起立し、ロールRが飛び出そうとした際に、両固定片7、8の下縁がこのロールRの端部外周面の上側に当接する。このロールRの当接力は両固定片7、8に分散するため、当接が繰り返されることによる両固定片7、8の根元の強度低下が生じにくく、ロールRの飛び出しを確実に防止することができる。
【解決手段】底板1から立設した前面板2の上縁にその前面板2の内面に折り込み可能な補強板6を連設し、この補強板6の端縁に、折目線sを介してこの補強板6の横幅方向に延びる第一固定片7を連設する一方で、底板1から立設した後面板3の側縁に連設片3pを連設し、この連設片3pに折目線sを介してこの後面板3の横幅方向に延びる第二固定片8を連設する。この第一固定片7及び第二固定片8は、収納部内に互いに向き合うように起立し、ロールRが飛び出そうとした際に、両固定片7、8の下縁がこのロールRの端部外周面の上側に当接する。このロールRの当接力は両固定片7、8に分散するため、当接が繰り返されることによる両固定片7、8の根元の強度低下が生じにくく、ロールRの飛び出しを確実に防止することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、食品包装用のラップフィルム等を巻いたロールの収納箱に関し、特に、このラップフィルム等の引き出し時に、ロールの飛び出しを防止するようにした収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
食品包装用のラップフィルム等を巻いたロールの収納箱は、例えば下記特許文献1に示すように、底板と、この底板の各辺から立設された前面板、後面板及び両側面板とで構成される上面開口の収納部を有し、この収納部に前記ロールが収納されている。そして、この収納部の開口部を覆うように、前記後面板の上縁から折目線を介して蓋板が連設され、さらに、この蓋板に、折目線を介して前記前面板を覆う蓋前面板が設けられている。この蓋前面板には横方向全長に亘るミシン目が形成されており、この蓋前面板のミシン目よりも下側と、前面板とが接着されて蓋板が閉じられた状態となっている。
【0003】
そして、この収納箱を開封する際には、前記ミシン目よりも下側の蓋前面板を手でつまんで、このミシン目に沿って前記蓋前面板の下側(前面板と接着した部分)を取り除くことによって、この蓋板を自在に開閉できるようにする。
【0004】
このラップフィルムを引き出す際には、このフィルムを巻いたロールが、フィルムに引っ張られて収納部から飛び出しやすいため、この飛び出しを防止すべく、前記前面板の上縁にその前面板の内面に折り込み可能な補強板を連設し、この補強板の端縁に折目線を介して固定片を連設している。このようにすると、前記フィルムの引き出しの際に、ロールが飛び出そうとしても、前記固定片の下縁がロールの端部外周面の上側に当接して、その飛び出しが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4244165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に係る収納箱においては、前記固定片が前面板側(補強板)に形成されているため、ラップフィルムの引き出しに際しロールが収納部から飛び出そうとするのをこの固定片が防止する際に、この固定片の根元側(折目線付近)に力がかかりやすい。そして、前記引き出しの度にこの力がかかると、この根元側の強度が次第に低下して固定片がきちんと起立せず、ロールの飛び出し防止作用が不十分となる可能性がある。これを防ぐため、この固定片の根元側を太くして強度低下が生じるのを防止することも考えられる。しかしながら、収納箱のサイズは、ラップフィルム等を巻いたロールがちょうど収納できる程度の大きさに、コンパクト化が図られているのが通常であって、その収納箱内に、根元を太くした固定片を収納するスペースを確保するのが困難であることが多い。
【0007】
そこで、この発明は、収納箱内に設けた固定片で、ロールの飛び出しを確実に防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この発明は、底板と、この底板の各辺から立設された前面板、後面板及び両側面板とで構成される上面開口の収納部に、ラップフィルム等を巻いたロールを収納し、前記後面板の上縁に蓋板を連設したラップフィルム等のロール収納箱において、前記前面板の上縁にその前面板の内面に折り込み可能な補強板を連設し、この補強板の上部端縁に、折目線を介して前記補強板の横幅方向に延びる第一固定片を連設する一方で、前記後面板の側縁に連設片を連設し、この連設片の上部端縁に、折目線を介して前記後面板の横幅方向に延びる第二固定片を連設し、この収納箱を組み立てた状態において、前記第一固定片は第二固定片の根元方向に起立する一方で、前記第二固定片は第一固定片の根元方向に起立して、両固定片は互いに重なり合い、前記ロールが飛び出そうとした際に両固定片の下縁が、このロールの端部外周面に当接する構成とした。
【0009】
この構成では、ロールの飛び出しを防止するための第一固定片と第二固定片の二つの固定片を設けているので、ロールからの当接力が両固定片に分散する。このため、一方の固定片の根元に力がかかって、この根元の強度が低下する恐れが低い。しかも、第一固定片と第二固定片は互いに逆向きに起立しつつ重なり合っているため、両固定片と、前面板と、前面板に連設した連設片は、三角形の各片を構成する位置関係にある。この三角形状は外部からの力に対して変形しにくいことが知られており、この構成においても、この三角形の一辺を構成する両固定片にロールが当接した場合に、この三角形状を保ったままこのロールの飛び出しを阻止する。
【0010】
また、前記構成においては、前記第一固定片の折目線よりも、前記前面板に連設した連設片の折目線の方を、横幅方向の外側に形成するのが好ましい。
【0011】
この収納箱の成形は、自動化されたラインで折り曲げ機を用いて行うのが通常であり、この成形の際の折り曲げ工程の回数は少ないほど製造コストの低減につながる。そこで、折目線の位置関係を上記のようにすると、前記連設片を内側に折り込んだ際に、この連設片が、前記第一固定片を内側に押し込んで、この第一固定片の折目線に沿って内側に起立させる。すなわち、この第一固定片の起立させるための単独の工程が不要となって、作業工程の簡略化を図ることができる。
【0012】
また、前記第一固定片を連設片との当接により起立させるようにした前記構成においては、前記第二固定片の先端位置が、この第二固定片を連設した連設片の先端位置よりも、この連設片の折目線側に奥まっているのがより好ましい。
【0013】
この収納箱の組み立て工程は、後述する手順によって、後面板及び前面板に形成した連設片を順次内側に折り込んで箱体とするが、ラインの自動化を図る上において、各固定片や連設片を単独の工程によって折り込むよりも、他の連設片等の折り込みに伴って折り込まれるようにするのが効率がよい。
【0014】
このような観点から、このロール収納箱の組み立て工程においても、先に折り込まれた連設片に連設した第二固定片が、後から折り込まれる連設片によって起立された第一固定片によって、内側に起立されるようにするのが好ましいが、その際に第一固定片が第二固定片の先端につかえた状態となって、この第一固定片を連設した連設片の折り込みがスムーズにできない恐れがある。そこで、上記のように、第二固定片の先端位置を奥まったように配置することで、前記連設片の折り込みの際に、前記第一固定片が、第二固定片側に若干量だけ「逃げる」ことができ、この連設片の折り込みをスムーズに行うことができる。
【0015】
しかも、この第一固定片がある程度起立した状態(第二固定片をその内側に押し込み得る角度を有する状態)で第二固定片に当接するため、この第一固定片による第二固定片の起立(内側への押し込み)もスムーズに行うことができる。
【0016】
また、前記各構成においては、前記第一固定片が、前記前面板に連設された連設片と、前記後面板に連設された連設片に、その両面側から挟み込まれた状態とするのがより好ましい。
【0017】
このように第一固定片を挟み込むことで、この第一固定片の所定角度での安定した起立状態が維持される。そうすると、収納部に収納したロールが飛び出そうとした際に、このロールの所定位置(一般的には端部外周面の上側)にこの第一固定片の下縁が当接して、その飛び出し防止作用が確実に発揮される。
【発明の効果】
【0018】
この発明によると、収納箱内に対向する二片からなる固定片を形成し、この両固定片によりロールの飛び出しを防止するようにした。このようにすると、両固定片にかかるロールの当接力が分散し、フィルムの引き出しを繰り返し行っても、この固定片の根元の強度が低下しにくい。このため、固定片の起立状態が維持されて、ロールの飛び出しを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明に係るロール収納箱の一実施形態を示す斜視図
【図2】図1に示すロール収納箱の平面図
【図3】図1に示すロール収納箱の側面断面図
【図4】図1に示すロール収納箱の展開図
【図5A】ロール収納箱の組み立て前の状態を示す斜視図
【図5B】前面板と後面板を起立させた状態を示す斜視図
【図5C】補強板と側面板を折り込んだ状態を示す斜視図
【図5D】前面板の連設片を折り込んだ状態を示す斜視図
【図5E】両固定片の起立状態を示す要部平面図であって、(a)は両固定片が当接し始めた状態、(b)は両固定片が完全に起立した状態
【図5F】側壁面を起立させた状態を示す斜視図
【図5G】側壁面の連設片を折り込んだ状態を示す斜視図
【図5H】蓋板の連設片と前面板の連設片とを接着して箱体を完成した状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
この発明に係るロール収納箱の一実施形態を図1乃至3に示す。このロール収納箱は、底板1と、この底板1の各辺から立設された前面板2、後面板3及び両側面板4、4とで構成される上面開口の収納部に、ラップフィルムFを巻いたロールRを収納し、後面板3の上縁に蓋板5を連設したものである。
【0021】
この前面板2の上縁にはその前面板2の内面に折り込んだ状態で補強板6が連設されており(図3を参照)、この補強板6の端縁に、折目線sを介してこの補強板6の横幅方向に延びる第一固定片7が連設されている一方で、後面板3の側縁に連設片3pを連設し、この連設片3pに折目線sを介してこの後面板3の横幅方向に延びる第二固定片8が連設されている。そして、この第一固定片7及び第二固定片8は、収納部内に互いに向き合うように起立し、ロールRが飛び出そうとした際に、両固定片7、8の下縁がこのロールRの端部外周面の上側に当接するようになっている。
【0022】
さらに、蓋板5には、折目線sを介して、前面板2を覆う蓋前面板9が連設されている。この蓋前面板9には横方向全長に亘るミシン目c1が形成されており、この蓋前面板9のミシン目c1よりも下側の接着部9aと、前面板2の接着部2aとが接着されて蓋板5が閉じられた状態となる。そして、この収納箱の開封の際には、ミシン目c1よりも下側の蓋前面板9を手でつまんで、このミシン目c1に沿って蓋前面板9の下側(前面板2と接着した部分)を切り取ることによって、この蓋板5を自在に開閉できるようにする(図3を参照)。なお、図面上は、収納箱の元の形状を明確に表すために、前記接着及びミシン目c1による切り取りを行っていない状態を示している。
【0023】
また、蓋前面板9の内面側には、引き出したラップフィルムFを切断する刃体(図示せず)が設けられており、この刃体に沿うように、この蓋前面板9の横方向全長に亘って刃体分離ミシン目c2が形成されている。そして、このラップフィルムFを使い切った後に、この刃体分離ミシン目c2に沿って、刃体ごと蓋前面板9の下端側を切り取って、刃体と収納箱の本体を分別廃棄できるようにしている。
【0024】
さらに、前面板2には係止部10が形成され、この収納箱を一旦開封した後に、蓋前面板9の下端をこの係止部10の切れ込みに挟み込むことによって、この蓋前面板9が開きっぱなしとなって、収納部に埃等の異物が入り込むのを防止している。
【0025】
このロール収納箱の表面側から見た展開図を図4に示す。この収納箱は、底板1の各辺に前面板2、後面板3、側面板4がそれぞれ折目線sを介して連設されている。この前面板2には、その両側に連設片2p、2pが連設されるとともに、その上縁となる側に補強板6が連設されている。さらに、この補強板6の両側には、折目線sを介して第一固定片7、7が連設されている。この第一固定片7の折目線sは、前面板2の連設片2pの折目線sよりも横幅方向の内側(同図中の幅g1を参照)に形成されている。
【0026】
また、後面板3には、蓋板5及び蓋前面板9が折目線sを介して順次連設されている。各板3、5、9の両側には、それぞれ連設片3p、5p、9pが連設されている。この後面板3の連設片3pの両側には、折目線sを介して第二固定片8が連設されている。そして、この第二固定片8の先端位置は、この第二固定片8を連設した連設片3pの先端位置よりもこの連設片3pの折目線s側に奥まっている(同図中の幅g2を参照)。
【0027】
次に、図5A乃至図5Hに、このロール収納箱の組み立てにおける各段階の斜視図を示して、その組み立て手順の一例を説明する。
【0028】
まず、水平状態とした底板1に対して、前面板2と後面板3を起立させる(図5Bを参照)。次に、前面板2に連設した補強板6を前面板2の裏面側(収納箱の内側)に180度折り込んで、この補強板6の裏面と前面板2の裏面とを接着する一方で、後面板3に連設した連設片3pを内側に90度折り込む(図5Cを参照)。さらに、前面板2に連設した連設片2pを内側に90度折り込む(図5Dを参照)。
【0029】
このときの第一固定片7と第二固定片8の起立状態を図5E(a)及び(b)に示して説明する。この第一固定片7の折目線sは、連設片2pの折目線sよりも横幅方向の内側(図4中の幅g1を参照)に形成されているため、この連設片2pの折り曲げに伴って、この連設片2pにもたれかかるようにして第一固定片7が起立し始める(図5E(a)を参照)。このとき、第二固定片8の先端位置が、この第二固定片8を連設した連設片3pの先端位置よりも、この連設片3pの折目線s側に奥まっているため(図4中の幅g2を参照)、連設片2pの折り込みの際に、第一固定片7が、第二固定片8側に若干量だけ「逃げる」ことができ、この連設片2pの折り込みをスムーズに行うことができる。そして、この連設片2pの折り込みをさらに進めると、第一固定片7が第二固定片8を内側に押し込んで、両固定片7、8の起立が完了する(図5E(b)を参照)。
【0030】
このとき、第一固定片7の先端側は、両連設片2p、3pに挟み込まれた状態となっている。このため、この第一固定片7の所定角度での安定した起立状態が維持されて、その飛び出し防止作用が確実に発揮される。
【0031】
この両固定片7、8の起立が完了したら、側面板4を起立させて、この側面板4の裏面と連設片2p、3pとを接着する(図5Fを参照)。さらに、側面板4に連設した連設片4p、及び、蓋板5に対して蓋前面板9を内側に90度折り込むとともに、この蓋板5及び蓋前面板9に連設した連設片5p、9pを内側に90度折り込む(図5Gを参照)。最後に、両連設片5p、9pを接着するとともに、接着部2a、9aを接着して収納箱を完成させる(図5Hを参照)。
【0032】
図5Aから図5Hの一連の組み立て手順においては、ラップフィルムFを巻いたロールRの収納工程については言及しなかったが、例えば図5Cの工程の後(すなわち、両固定片7、8がまだ起立していない段階)に、ロールRの収納を行うようにすることができる。
【0033】
なお、この一連の組み立て工程においては、作業の効率化を考慮して、第一固定片7が連設片2pの折り込みによって起立するようにするとともに、第二固定片8が第一固定片7によって起立されるように、第一固定片7の折目線sの位置及び第二固定片8の先端位置を上述したように構成したが、この第一固定片7及び第二固定片8は、それぞれ単独工程によって起立するようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態においては、ロールRの両端側に固定片7、8を設けて、このロールRの飛び出しを防止する構成としたが、いずれか一方の端部のみに固定片7、8を形成する構成を採用することもできる。
【0035】
この収納箱の組み立て手順は上記に限定されない。例えば、上記手順と同様に、前面板2に連設した補強板6を前面板2の裏面側に180度折り込んで、この補強板6の裏面と前面板2の裏面とを接着した後に、底板1に対して、前面板2と後面板3を起立させ、さらに蓋板5及び蓋前面板9を順次90度内側に折り込み、接着部2a、9aを接着して筒状体とする。そして、ロールRを筒状体内に収納した後に、側面板4及び各連設片2p、3p、4p、5p、9pをそれぞれ内側に折り込んで筒状体の側面を閉じた状態とするようにすることもできる。
【符号の説明】
【0036】
1 底板
2 前面板
3 後面板
4 側面板
5 蓋板
6 補強板
7 第一固定片
8 第二固定片
9 蓋前面板
10 係止片
2p、3p、4p、5p、9p 連設片
2a、9a 接着部
s 折目線
F ラップフィルム
R ロール
【技術分野】
【0001】
この発明は、食品包装用のラップフィルム等を巻いたロールの収納箱に関し、特に、このラップフィルム等の引き出し時に、ロールの飛び出しを防止するようにした収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
食品包装用のラップフィルム等を巻いたロールの収納箱は、例えば下記特許文献1に示すように、底板と、この底板の各辺から立設された前面板、後面板及び両側面板とで構成される上面開口の収納部を有し、この収納部に前記ロールが収納されている。そして、この収納部の開口部を覆うように、前記後面板の上縁から折目線を介して蓋板が連設され、さらに、この蓋板に、折目線を介して前記前面板を覆う蓋前面板が設けられている。この蓋前面板には横方向全長に亘るミシン目が形成されており、この蓋前面板のミシン目よりも下側と、前面板とが接着されて蓋板が閉じられた状態となっている。
【0003】
そして、この収納箱を開封する際には、前記ミシン目よりも下側の蓋前面板を手でつまんで、このミシン目に沿って前記蓋前面板の下側(前面板と接着した部分)を取り除くことによって、この蓋板を自在に開閉できるようにする。
【0004】
このラップフィルムを引き出す際には、このフィルムを巻いたロールが、フィルムに引っ張られて収納部から飛び出しやすいため、この飛び出しを防止すべく、前記前面板の上縁にその前面板の内面に折り込み可能な補強板を連設し、この補強板の端縁に折目線を介して固定片を連設している。このようにすると、前記フィルムの引き出しの際に、ロールが飛び出そうとしても、前記固定片の下縁がロールの端部外周面の上側に当接して、その飛び出しが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4244165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に係る収納箱においては、前記固定片が前面板側(補強板)に形成されているため、ラップフィルムの引き出しに際しロールが収納部から飛び出そうとするのをこの固定片が防止する際に、この固定片の根元側(折目線付近)に力がかかりやすい。そして、前記引き出しの度にこの力がかかると、この根元側の強度が次第に低下して固定片がきちんと起立せず、ロールの飛び出し防止作用が不十分となる可能性がある。これを防ぐため、この固定片の根元側を太くして強度低下が生じるのを防止することも考えられる。しかしながら、収納箱のサイズは、ラップフィルム等を巻いたロールがちょうど収納できる程度の大きさに、コンパクト化が図られているのが通常であって、その収納箱内に、根元を太くした固定片を収納するスペースを確保するのが困難であることが多い。
【0007】
そこで、この発明は、収納箱内に設けた固定片で、ロールの飛び出しを確実に防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この発明は、底板と、この底板の各辺から立設された前面板、後面板及び両側面板とで構成される上面開口の収納部に、ラップフィルム等を巻いたロールを収納し、前記後面板の上縁に蓋板を連設したラップフィルム等のロール収納箱において、前記前面板の上縁にその前面板の内面に折り込み可能な補強板を連設し、この補強板の上部端縁に、折目線を介して前記補強板の横幅方向に延びる第一固定片を連設する一方で、前記後面板の側縁に連設片を連設し、この連設片の上部端縁に、折目線を介して前記後面板の横幅方向に延びる第二固定片を連設し、この収納箱を組み立てた状態において、前記第一固定片は第二固定片の根元方向に起立する一方で、前記第二固定片は第一固定片の根元方向に起立して、両固定片は互いに重なり合い、前記ロールが飛び出そうとした際に両固定片の下縁が、このロールの端部外周面に当接する構成とした。
【0009】
この構成では、ロールの飛び出しを防止するための第一固定片と第二固定片の二つの固定片を設けているので、ロールからの当接力が両固定片に分散する。このため、一方の固定片の根元に力がかかって、この根元の強度が低下する恐れが低い。しかも、第一固定片と第二固定片は互いに逆向きに起立しつつ重なり合っているため、両固定片と、前面板と、前面板に連設した連設片は、三角形の各片を構成する位置関係にある。この三角形状は外部からの力に対して変形しにくいことが知られており、この構成においても、この三角形の一辺を構成する両固定片にロールが当接した場合に、この三角形状を保ったままこのロールの飛び出しを阻止する。
【0010】
また、前記構成においては、前記第一固定片の折目線よりも、前記前面板に連設した連設片の折目線の方を、横幅方向の外側に形成するのが好ましい。
【0011】
この収納箱の成形は、自動化されたラインで折り曲げ機を用いて行うのが通常であり、この成形の際の折り曲げ工程の回数は少ないほど製造コストの低減につながる。そこで、折目線の位置関係を上記のようにすると、前記連設片を内側に折り込んだ際に、この連設片が、前記第一固定片を内側に押し込んで、この第一固定片の折目線に沿って内側に起立させる。すなわち、この第一固定片の起立させるための単独の工程が不要となって、作業工程の簡略化を図ることができる。
【0012】
また、前記第一固定片を連設片との当接により起立させるようにした前記構成においては、前記第二固定片の先端位置が、この第二固定片を連設した連設片の先端位置よりも、この連設片の折目線側に奥まっているのがより好ましい。
【0013】
この収納箱の組み立て工程は、後述する手順によって、後面板及び前面板に形成した連設片を順次内側に折り込んで箱体とするが、ラインの自動化を図る上において、各固定片や連設片を単独の工程によって折り込むよりも、他の連設片等の折り込みに伴って折り込まれるようにするのが効率がよい。
【0014】
このような観点から、このロール収納箱の組み立て工程においても、先に折り込まれた連設片に連設した第二固定片が、後から折り込まれる連設片によって起立された第一固定片によって、内側に起立されるようにするのが好ましいが、その際に第一固定片が第二固定片の先端につかえた状態となって、この第一固定片を連設した連設片の折り込みがスムーズにできない恐れがある。そこで、上記のように、第二固定片の先端位置を奥まったように配置することで、前記連設片の折り込みの際に、前記第一固定片が、第二固定片側に若干量だけ「逃げる」ことができ、この連設片の折り込みをスムーズに行うことができる。
【0015】
しかも、この第一固定片がある程度起立した状態(第二固定片をその内側に押し込み得る角度を有する状態)で第二固定片に当接するため、この第一固定片による第二固定片の起立(内側への押し込み)もスムーズに行うことができる。
【0016】
また、前記各構成においては、前記第一固定片が、前記前面板に連設された連設片と、前記後面板に連設された連設片に、その両面側から挟み込まれた状態とするのがより好ましい。
【0017】
このように第一固定片を挟み込むことで、この第一固定片の所定角度での安定した起立状態が維持される。そうすると、収納部に収納したロールが飛び出そうとした際に、このロールの所定位置(一般的には端部外周面の上側)にこの第一固定片の下縁が当接して、その飛び出し防止作用が確実に発揮される。
【発明の効果】
【0018】
この発明によると、収納箱内に対向する二片からなる固定片を形成し、この両固定片によりロールの飛び出しを防止するようにした。このようにすると、両固定片にかかるロールの当接力が分散し、フィルムの引き出しを繰り返し行っても、この固定片の根元の強度が低下しにくい。このため、固定片の起立状態が維持されて、ロールの飛び出しを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明に係るロール収納箱の一実施形態を示す斜視図
【図2】図1に示すロール収納箱の平面図
【図3】図1に示すロール収納箱の側面断面図
【図4】図1に示すロール収納箱の展開図
【図5A】ロール収納箱の組み立て前の状態を示す斜視図
【図5B】前面板と後面板を起立させた状態を示す斜視図
【図5C】補強板と側面板を折り込んだ状態を示す斜視図
【図5D】前面板の連設片を折り込んだ状態を示す斜視図
【図5E】両固定片の起立状態を示す要部平面図であって、(a)は両固定片が当接し始めた状態、(b)は両固定片が完全に起立した状態
【図5F】側壁面を起立させた状態を示す斜視図
【図5G】側壁面の連設片を折り込んだ状態を示す斜視図
【図5H】蓋板の連設片と前面板の連設片とを接着して箱体を完成した状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
この発明に係るロール収納箱の一実施形態を図1乃至3に示す。このロール収納箱は、底板1と、この底板1の各辺から立設された前面板2、後面板3及び両側面板4、4とで構成される上面開口の収納部に、ラップフィルムFを巻いたロールRを収納し、後面板3の上縁に蓋板5を連設したものである。
【0021】
この前面板2の上縁にはその前面板2の内面に折り込んだ状態で補強板6が連設されており(図3を参照)、この補強板6の端縁に、折目線sを介してこの補強板6の横幅方向に延びる第一固定片7が連設されている一方で、後面板3の側縁に連設片3pを連設し、この連設片3pに折目線sを介してこの後面板3の横幅方向に延びる第二固定片8が連設されている。そして、この第一固定片7及び第二固定片8は、収納部内に互いに向き合うように起立し、ロールRが飛び出そうとした際に、両固定片7、8の下縁がこのロールRの端部外周面の上側に当接するようになっている。
【0022】
さらに、蓋板5には、折目線sを介して、前面板2を覆う蓋前面板9が連設されている。この蓋前面板9には横方向全長に亘るミシン目c1が形成されており、この蓋前面板9のミシン目c1よりも下側の接着部9aと、前面板2の接着部2aとが接着されて蓋板5が閉じられた状態となる。そして、この収納箱の開封の際には、ミシン目c1よりも下側の蓋前面板9を手でつまんで、このミシン目c1に沿って蓋前面板9の下側(前面板2と接着した部分)を切り取ることによって、この蓋板5を自在に開閉できるようにする(図3を参照)。なお、図面上は、収納箱の元の形状を明確に表すために、前記接着及びミシン目c1による切り取りを行っていない状態を示している。
【0023】
また、蓋前面板9の内面側には、引き出したラップフィルムFを切断する刃体(図示せず)が設けられており、この刃体に沿うように、この蓋前面板9の横方向全長に亘って刃体分離ミシン目c2が形成されている。そして、このラップフィルムFを使い切った後に、この刃体分離ミシン目c2に沿って、刃体ごと蓋前面板9の下端側を切り取って、刃体と収納箱の本体を分別廃棄できるようにしている。
【0024】
さらに、前面板2には係止部10が形成され、この収納箱を一旦開封した後に、蓋前面板9の下端をこの係止部10の切れ込みに挟み込むことによって、この蓋前面板9が開きっぱなしとなって、収納部に埃等の異物が入り込むのを防止している。
【0025】
このロール収納箱の表面側から見た展開図を図4に示す。この収納箱は、底板1の各辺に前面板2、後面板3、側面板4がそれぞれ折目線sを介して連設されている。この前面板2には、その両側に連設片2p、2pが連設されるとともに、その上縁となる側に補強板6が連設されている。さらに、この補強板6の両側には、折目線sを介して第一固定片7、7が連設されている。この第一固定片7の折目線sは、前面板2の連設片2pの折目線sよりも横幅方向の内側(同図中の幅g1を参照)に形成されている。
【0026】
また、後面板3には、蓋板5及び蓋前面板9が折目線sを介して順次連設されている。各板3、5、9の両側には、それぞれ連設片3p、5p、9pが連設されている。この後面板3の連設片3pの両側には、折目線sを介して第二固定片8が連設されている。そして、この第二固定片8の先端位置は、この第二固定片8を連設した連設片3pの先端位置よりもこの連設片3pの折目線s側に奥まっている(同図中の幅g2を参照)。
【0027】
次に、図5A乃至図5Hに、このロール収納箱の組み立てにおける各段階の斜視図を示して、その組み立て手順の一例を説明する。
【0028】
まず、水平状態とした底板1に対して、前面板2と後面板3を起立させる(図5Bを参照)。次に、前面板2に連設した補強板6を前面板2の裏面側(収納箱の内側)に180度折り込んで、この補強板6の裏面と前面板2の裏面とを接着する一方で、後面板3に連設した連設片3pを内側に90度折り込む(図5Cを参照)。さらに、前面板2に連設した連設片2pを内側に90度折り込む(図5Dを参照)。
【0029】
このときの第一固定片7と第二固定片8の起立状態を図5E(a)及び(b)に示して説明する。この第一固定片7の折目線sは、連設片2pの折目線sよりも横幅方向の内側(図4中の幅g1を参照)に形成されているため、この連設片2pの折り曲げに伴って、この連設片2pにもたれかかるようにして第一固定片7が起立し始める(図5E(a)を参照)。このとき、第二固定片8の先端位置が、この第二固定片8を連設した連設片3pの先端位置よりも、この連設片3pの折目線s側に奥まっているため(図4中の幅g2を参照)、連設片2pの折り込みの際に、第一固定片7が、第二固定片8側に若干量だけ「逃げる」ことができ、この連設片2pの折り込みをスムーズに行うことができる。そして、この連設片2pの折り込みをさらに進めると、第一固定片7が第二固定片8を内側に押し込んで、両固定片7、8の起立が完了する(図5E(b)を参照)。
【0030】
このとき、第一固定片7の先端側は、両連設片2p、3pに挟み込まれた状態となっている。このため、この第一固定片7の所定角度での安定した起立状態が維持されて、その飛び出し防止作用が確実に発揮される。
【0031】
この両固定片7、8の起立が完了したら、側面板4を起立させて、この側面板4の裏面と連設片2p、3pとを接着する(図5Fを参照)。さらに、側面板4に連設した連設片4p、及び、蓋板5に対して蓋前面板9を内側に90度折り込むとともに、この蓋板5及び蓋前面板9に連設した連設片5p、9pを内側に90度折り込む(図5Gを参照)。最後に、両連設片5p、9pを接着するとともに、接着部2a、9aを接着して収納箱を完成させる(図5Hを参照)。
【0032】
図5Aから図5Hの一連の組み立て手順においては、ラップフィルムFを巻いたロールRの収納工程については言及しなかったが、例えば図5Cの工程の後(すなわち、両固定片7、8がまだ起立していない段階)に、ロールRの収納を行うようにすることができる。
【0033】
なお、この一連の組み立て工程においては、作業の効率化を考慮して、第一固定片7が連設片2pの折り込みによって起立するようにするとともに、第二固定片8が第一固定片7によって起立されるように、第一固定片7の折目線sの位置及び第二固定片8の先端位置を上述したように構成したが、この第一固定片7及び第二固定片8は、それぞれ単独工程によって起立するようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態においては、ロールRの両端側に固定片7、8を設けて、このロールRの飛び出しを防止する構成としたが、いずれか一方の端部のみに固定片7、8を形成する構成を採用することもできる。
【0035】
この収納箱の組み立て手順は上記に限定されない。例えば、上記手順と同様に、前面板2に連設した補強板6を前面板2の裏面側に180度折り込んで、この補強板6の裏面と前面板2の裏面とを接着した後に、底板1に対して、前面板2と後面板3を起立させ、さらに蓋板5及び蓋前面板9を順次90度内側に折り込み、接着部2a、9aを接着して筒状体とする。そして、ロールRを筒状体内に収納した後に、側面板4及び各連設片2p、3p、4p、5p、9pをそれぞれ内側に折り込んで筒状体の側面を閉じた状態とするようにすることもできる。
【符号の説明】
【0036】
1 底板
2 前面板
3 後面板
4 側面板
5 蓋板
6 補強板
7 第一固定片
8 第二固定片
9 蓋前面板
10 係止片
2p、3p、4p、5p、9p 連設片
2a、9a 接着部
s 折目線
F ラップフィルム
R ロール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板(1)と、この底板(1)の各辺から立設された前面板(2)、後面板(3)及び両側面板(4、4)とで構成される上面開口の収納部に、ラップフィルム(F)等を巻いたロール(R)を収納し、前記後面板(3)の上縁に蓋板(5)を連設したラップフィルム(F)等のロール収納箱において、
前記前面板(2)の上縁にその前面板(2)の内面に折り込み可能な補強板(6)を連設し、この補強板(6)の上部端縁に、折目線(s)を介して前記補強板(6)の横幅方向に延びる第一固定片(7)を連設する一方で、前記後面板(3)の側縁に連設片(3p)を連設し、この連設片(3p)の上部端縁に、折目線(s)を介して前記後面板(3)の横幅方向に延びる第二固定片(8)を連設し、
この収納箱を組み立てた状態において、前記第一固定片(7)は第二固定片(8)の根元方向に起立する一方で、前記第二固定片(8)は第一固定片(7)の根元方向に起立して、両固定片(7、8)は互いに重なり合い、前記ロール(R)が飛び出そうとした際に両固定片(7、8)の下縁が、このロール(R)の端部外周面に当接するようにしたことを特徴とするロール収納箱。
【請求項2】
前記第一固定片(7)の折目線(s)よりも、前記前面板(2)に連設した連設片(2p)の折目線(s)の方が、横幅方向の外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロール収納箱。
【請求項3】
前記第二固定片(8)の先端位置が、この第二固定片(8)を連設した連設片(3p)の先端位置よりも、この連設片(3p)の折目線(s)側に奥まっていることを特徴とする請求項2に記載のロール収納箱。
【請求項4】
前記第一固定片(7)が、前記前面板(2)に連設された連設片(2p)と、前記後面板(3)に連設された連設片(3p)に、その両面側から挟み込まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のロール収納箱。
【請求項1】
底板(1)と、この底板(1)の各辺から立設された前面板(2)、後面板(3)及び両側面板(4、4)とで構成される上面開口の収納部に、ラップフィルム(F)等を巻いたロール(R)を収納し、前記後面板(3)の上縁に蓋板(5)を連設したラップフィルム(F)等のロール収納箱において、
前記前面板(2)の上縁にその前面板(2)の内面に折り込み可能な補強板(6)を連設し、この補強板(6)の上部端縁に、折目線(s)を介して前記補強板(6)の横幅方向に延びる第一固定片(7)を連設する一方で、前記後面板(3)の側縁に連設片(3p)を連設し、この連設片(3p)の上部端縁に、折目線(s)を介して前記後面板(3)の横幅方向に延びる第二固定片(8)を連設し、
この収納箱を組み立てた状態において、前記第一固定片(7)は第二固定片(8)の根元方向に起立する一方で、前記第二固定片(8)は第一固定片(7)の根元方向に起立して、両固定片(7、8)は互いに重なり合い、前記ロール(R)が飛び出そうとした際に両固定片(7、8)の下縁が、このロール(R)の端部外周面に当接するようにしたことを特徴とするロール収納箱。
【請求項2】
前記第一固定片(7)の折目線(s)よりも、前記前面板(2)に連設した連設片(2p)の折目線(s)の方が、横幅方向の外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロール収納箱。
【請求項3】
前記第二固定片(8)の先端位置が、この第二固定片(8)を連設した連設片(3p)の先端位置よりも、この連設片(3p)の折目線(s)側に奥まっていることを特徴とする請求項2に記載のロール収納箱。
【請求項4】
前記第一固定片(7)が、前記前面板(2)に連設された連設片(2p)と、前記後面板(3)に連設された連設片(3p)に、その両面側から挟み込まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のロール収納箱。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【公開番号】特開2011−68384(P2011−68384A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−220284(P2009−220284)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000166258)古林紙工株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000166258)古林紙工株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
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