説明

ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークについてのバンド・サポート動作

【課題】WLANデバイスがWLANアクセス・ポイント(AP)を適切に選択することができるAPを提供する。
【解決手段】WLANのシステムにおいて、APは、1又はそれ以上の周波数バンドを使用してアクセスをサポートする。WLANデバイスは、APとの連携の前に、1又はそれ以上の周波数バンドの指標を要求する問合せをAPに送信する。APは、1又はそれ以上の周波数バンドのうちの1つを用いてWLANデバイスから問合せを受信し、これに応じて1又はそれ以上の周波数バンドの指標をWLANデバイスに送信する。好適な周波数バンドを選択する際にWLANデバイスをガイドするために、周波数バンドの相対的な優先度を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)のアクセス・ポイント、WLANデバイス、及びWLANアクセス・ポイント又はLANデバイスを動作する方法に関するものである。
【従来技術】
【0002】
ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)は、通例、少なくとも1つのアクセス・ポイント(AP)及び1又はそれ以上のWLANデバイスを備えており、ワイヤレスでAPと通信し、APと接続するように構成される。APは、次いで、インターネットのようなネットワーク・リソースを、接続したWLANデバイスの各々に提供する。
【0003】
WLANについて共通に用いられる形態は、IEEE802.11系統の規格に基づいている。Wi-Fiアライアンス同業者団体は、AP及びデバイスの内部動作性についての要件を規定し、それら要件を満たす製品の保証をする。従来、各APは他と独立して動作したが、地理的領域に跨って拡がるAPのネットワークが、共通のネットワーク運用業者によって確立され管理されてきた結果、高いデータ・レートを有したより簡単なインターネット接続を促進している。
最近の技術成果により、AP及びWLANデバイスが複数の周波数バンドを使用した動作をサポートすることができるようになった。ネットワークの一部として動作するAPは、このようなサポートを提供して、異なるWLANデバイスが有するレンジでの動作性を許容する。その幾つかは単一の周波数バンドのみ、又は少数の周波数バンドの使用をサポートすることができる。APは、周波数バンドのそれぞれを使用して、それがサポートするビーコンを送信する。WLANデバイスは、APの存在を見つけるために、任意の位置時点において1つの周波数バンド周波数帯を使用して送信されるビーコンを受信のみすることができる。しかしながら、第一世代のWLANシステムにおいては、APがネットワークの一部であるかどうか、APがどのような機能をサポートするか、及びWLANデバイスがアクセス・ポイント(AccessPoint)との連携(association)前にAPへアクセスするための申し込み権を有するかどうかについて、如何なるナレッジを有しなくてもよい。以下のようなAPへの接続及びAPによる認証によって連携を可能にすることでのみ、これら特徴が明らかなものとなるであろう。
IEEE802.11uといった業界標準の発展は、WLANデバイスによってAPネットワークのアクセシビリティを改良しようと努めている。このことは、連携より以前、即ち、接続及び認証より以前に、WLANデバイスがAP又はAPネットワーク運用業者のサーバと通信するのを可能にする新規なプロトコルを導入することによって実現される。包括的アドバータイズメント・サービス(GAS; Generic Advertisement Service)は、APを介してWLANデバイスとAPネットワーク運用業者のサーバとの間のリンク層での通信を可能にする。アクセス・ネットワーク・クエリ・プロトコル(ANQP)は、問合せ及び応答のプロトコル(時々連携前プロトコルと称される)である。ANQPを用いることにより、WLANデバイスは、AP及びAPのネットワークに関する基本情報を決定することができる。この基本情報は、さもなければ接続及び認証の前に利用可能でなかったであろうものである。これらの2つのプロトコルは、特定されたAPに問い合わせるために共に用いられることを意図し、これによって、WLANデバイスが適切にAPを選択することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
容量を浪費して、効率を低下させる冗長な情報を最小化にするのに対し、ANQPの開発の取り組みは、WLANデバイスがAPに関する有益な情報を提供することを確実にしている。従って、ANQPは、WLANデバイスが適切にAPを選択する際において有利に使用することができる情報にのみ限定されることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような背景に対し、また、第1の態様において、本発明は、1又はそれ以上の周波数バンドを使用してアクセスをサポートするワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WALN)アクセス・ポイントを提供する。このWLANアクセス・ポイントは、ワイヤレス・デバイスのWLANアクセス・ポイントとの連携の前に、1又はそれ以上の周波数バンドのうち1つを使用して問合せをワイヤレス・デバイスから受信し、この問合せに応答して1又はそれ以上の周波数バンドについての指標をワイヤレス・デバイスに送信するように構成される。好ましくは、問合せ及び応答は、アクセス・ネットワーク・クエリ・プロトコル(ANQP)を使用する。好ましくは、アクセス・ポイントは、複数の周波数バンドを使用したアクセスをサポートする。ワイヤレス・デバイスは、WLANデバイスについて別の用語として理解することができ、通例はクライアント局(STA)である。
【0006】
既存のシステムでは、WLANデバイスに対し一度に1つの周波数バンドを走査することを要求する。その結果、STAのAPとの連携の前に、その周波数バンドについてAPによって送信されるビーコンを受信する。予め連携していた期間は、セキュリティ認証並びにリンク及び/又はネットワーク・レイヤ識別子(例えば、イーサネット及びIPアドレスのうちの1又はそれ以上)の割り当て以前であると通例理解される。この期間中に、如何なるワイヤレス・デバイスも、何がビーコンにおいてブロードキャストされるかということ以外の、APに関する如何なる情報をも入手することは困難である。
【0007】
複数の周波数バンドをサポートするWLANデバイスのために、また、一度に1つの周波数バンドを使用しているこのようなAPに問い合わせることができるだけである。更に、ANQPは、提供されるデータを、どのWLANデバイスが問い合わせを行ったかということを用いて、その周波数バンドに関係する情報だけに限定することができる。このことは、WLANデバイスが、APについて情報に基づく選択を行い、及びどれをそのAPに接続させるかについて周波数バンドに関する情報に基づく選択をすることを困難にする。何故ならば、どのWLANデバイスがその問合せを行ったかということを用いても、他の周波数バンドに関するAP機能については知らないままであるからである。
【0008】
APがアクセスをサポートするのがどれかということを用いて1又はそれ以上の周波数バンドの指標を送信することにより、WLANデバイスは、すべての周波数バンドを走査する必要がなくこれら周波数バンドを特定し、ビーコンを受信することができるかを決定することができる。このことはまた、どのWLANデバイスがAPに連携すべきかに際する周波数バンドについて、より情報に基づく決定をする際におけるWLANデバイスによって必要とされるステップ数を最小にする。走査する大多数のチャネルの点で、特定の周波数バンド(例えば5GHz)の走査が、デバイスに対し特に電力を消費させるかもしれない。電力消費は、特にモバイル機器に対してクリティカルなことである。更に、APは、代替の周波数バンドを用いる可能性に関する情報をWLANに提供することにより、よりバランスのとれたトラフィック負荷の点で有益となる。
【0009】
APという用語が用いられているが、APが単一の周波数バンドに限定されたものであることが理解されよう。このような場合には、本明細書で用いられるAPとの用語は、同じ拡張サービス・セット(ESS;Extended Service Set)内のアクセス・ポイントのグループのことを言うことが理解されるべきである。周波数バンドは、また、動作クラス(Operating Class)と言うこともできる。例えば、動作クラスのリストは、IEEE Draft P802.11−REVmb−D12.0の第11部におけるAnnex E、即ち、ワイヤレスLAN媒体アクセス制御(MAC)及び物理層(PHY)仕様(2011年11月)において規定されている。
【0010】
好適な実施形態において、応答は、問合せのために使用されたのと同一の1つ以上の周波数バンドの1つを使用して送信される。
オプションとして、WLANアクセス・ポイントは、アクセスをサポートするために使用される1又はこれ以上の周波数バンドのそれぞれについてビーコンを送信するように、更に構成される。 その代替として、WLANアクセス・ポイントは、アクセスをサポートするために使用される1又はそれ以上の周波数バンドの1つ又は1つ以上についてビーコンを送信することができる。更なる代替案として、WLANアクセス・ポイントは、アクセスをサポートするために使用される1又はそれ以上の周波数バンドのいずれについても、ネットワークの一部としてのアクセス・ポイントの存在を知らせ(advertise)ないビーコンを送信することができる。例えば、ビーコンにおいてサービス・セット特定(SSID)を隠ぺいすることが可能である。ビーコンが存在する結果、STAはAPを見つけることができるものの、ビーコンからSSIDを排除することにより、運用業者が第2バンド又は更なるバンドにおけるネットワークの存在を知らせないことを意味することになる。
【0011】
有利なことに、本発明は、マルチ・バンドAPに対し、どのWLANデバイスがそれを検出したことを用いること以外に、周波数バンドのサポートを知らせることを可能にする。更にオプションの強化として、WLANアクセス・ポイントは知らされた周波数バンドにおいて、特定のチャネル(周波数サブバンド)の指標を送信し、それを用いてAPについてのビーコンが送信されるように更に構成することができる。このことは、示された周波数バンドに対してすべてのチャネルを走査するために、WLANの必要性を移し、これにより、更に電力消費を減らすことになる。
【0012】
好ましくは、WLANアクセス・ポイントは、優先度指標を送信するように更に構成され、当該優先度指標がアクセスをサポートするのに使用される1又はそれ以上の周波数バンドのうちからの少なくとも1つの好適な周波数バンドを示している。有利なことに、優先度指標は、更に、1又はそれ以上の周波数バンドのうちの少なくともいくつかについてのランキングを示しており、当該ランキングが、それぞれの周波数バンドを使用してアクセス・ポイントにアクセスするために相対的で好適なステータスを特定する。それ故、APは、1又はそれ以上の好適な周波数バンドを示すことによって問合せに応答することができ、その結果、どの周波数バンドがアクセスのために使用されるかについてワイヤレス・デバイスの決定を支援又はガイドする。ランキングは、異なるバンドについての相対的な優先度を示すために用いることができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、APは、アクセスをサポートするために使用される1又はそれ以上の周波数バンドから少なくとも1つの好適な周波数バンドについての指標を送信するようにのみ構成することができる。換言すれば、好適な周波数バンドだけが、問合せに応答して提供される。この好適な周波数バンドは、APに問い合わせるために、ワイヤレス・デバイスによって使用されるバンドと別のものでもよい。いくつかの実施形態では、優先度指標が、問合せに応答して送信される1又はそれ以上の周波数バンドの指標に加えて提供される。オプションとして、WALNアクセス・ポイントは、優先度指標又は好適な周波数バンドについての指標を要求するワイヤレス・デバイスからの第2の問合せに応答して、優先度指標を送信するように構成することができる。換言すれば、優先度指標の送信は、最初の問合せとは別個のワイヤレス・デバイスからの別の問合せに応答して行われ、これに対して、アクセスをサポートするのに使用される1又はそれ以上の周波数バンドについての指標が、応答により送信される。
【0014】
有利なことに、WLANアクセス・ポイントは、WLANアクセス・ポイントの動作特性に基づいて優先度指標を決定するように構成することができる。この動作特性は、いくつかの実施形態におけるWLANアクセス・ポイントに対する負荷を含むことができる。それに加えて、又はその代替として、この動作特性は、次のものを含むことができる。即ち、アクセスをサポートするために使用される1又はそれ以上の周波数バンドに関して検出される干渉レベルである。このことは、APに対し、当該APへのアクセスを改良するために使用することができる周波数バンドに向けてワイヤレス・デバイスをガイドすることを可能にする。無線デバイスは、APにアクセスするために使用する周波数バンドを決定する可能性を依然として有するようにすることができる。その代替として、ワイヤレス・デバイスが、1つしかない場合の好適な周波数バンド、又は1つ以上ある場合の好適な周波数バンドのうちの1つを使用することができる。ワイヤレス・デバイスは、決定を更に強化するために、ランキングを使用することができる。
【0015】
更なる実施形態において、WLANアクセス・ポイントは、問合せを受信した受信元のワイヤレス・デバイスの特性に基づき優先度指標を決定するように構成することができる。オプションとして、代替的には1つだけが用いられるのかもしれないが、ワイヤレス・デバイスの特性及びWLANAPの動作特性の両方を用いることができる。それ故、APは、追加的に又は代替的に、ワイヤレス・デバイスについての情報、例えば、申し込み情報、又はワイヤレス・デバイスについてのハードウェア、ソフトウェア、あるいはその両方の情報について使用し、このワイヤレス・デバイスに対して調整されるパフォーマンス情報を提供することができる。この目的で、WLANアクセス・ポイントは、オプションとして、データベースと通信するように更に構成される。このデータベースは、複数のワイヤレス・デバイスについての申し込みデータを格納するように構成することができ、また、ワイヤレス・デバイスの特性は、問合せを受信した受信元のワイヤレス・デバイスについての申し込みデータを用いて決定することができる。
【0016】
アクセスをサポートするのに使用される1又はそれ以上の周波数バンドの指標が、好ましくは、複数のインジケータを含む。これらの各々は、動作クラス指標要素(Operating Class Indication Element)と称することもある。各インジケータは、アクセスをサポートするのに使用される1又はそれ以上の周波数バンド(動作クラス)のそれぞれの1つを特定することができる。このインジケータは、IEEE DraftP802.11−REVmb−D12.0のパート11のアネックスE、即ち、ワイヤレスLANメディア・アクセス制御(MAC)及び物理層(PHY)仕様(Wireless LAN Medium Access Control (MAC and Physical Layer (PHY) Specifications)(2011年11月)において規定されている値を使用することができる。その代替案として、アクセスをサポートするのに使用される1又はそれ以上の周波数バンドの指標は、単一のインジケータを含むことができる。この単一のインジケータは、アクセスをサポートするのに使用される1又はそれ以上の周波数バンドの特定の組み合わせを識別することができる。
【0017】
第2の態様において、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)デバイスが提供され、WLANデバイスのWLANアクセス・ポイントとの連携の前に、問合せをWLANアクセス・ポイントに送信するように構成される。問合せは、アクセスをサポートするために、WLANアクセス・ポイントによって使用される1又はそれ以上の周波数バンドの指標を要求する。オプションとして、WLANデバイスは、更に、第1の周波数バンドを使用するWLANアクセス・ポイントからビーコンを受信するように構成される。この場合、その問合せは、ビーコンの受信に続いて、第1の周波数バンドを使用して送信することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、WLANデバイスは、更に、WLANアクセス・ポイントから優先度指標を受信するように構成される。優先度指標は、アクセスをサポートするためにWLANアクセス・ポイントによって使用される1又はそれ以上の周波数バンドのうちからの少なくとも1つの好適な周波数バンドを示すことができる。次いで、オプションとして、WLANデバイスは、更に、受信した優先度指標に基づいて周波数バンドを選択するように構成することができる。次いで、この選択された周波数バンドを使用しているWLANアクセス・ポイントへのアクセスを開始するように更に構成することができる。
【0019】
この第2の態様によるWLANデバイスは、第1の態様によるWLAN APに関して説明したそれらのいずれに対応する特徴を有することができると認められよう。
第3の態様においては、1又はそれ以上の周波数バンドを使用するアクセスをサポートするワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)アクセス・ポイントの動作についての方法が提供される。
【0020】
この方法は、以下のステップを含む。即ち、ワイヤレス・デバイスのWLANアクセス・ポイントとの連携の前に、1又はそれ以上の周波数バンドのうち1つを使用してワイヤレス・デバイスから問合せを受信するステップ、及び、この問合せに応答して1又はそれ以上の周波数バンドについての指標をワイヤレス・デバイスへ送信するステップである。この方法は、オプションとして、第1の態様による上に詳細にWLAN APに関連して説明したアクションのいずれかを実行するために用いるステップ又は特徴を含むことができることが理解されよう。
【0021】
第4の態様では、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)デバイスの動作についての方法を提供する。この方法は、WLANデバイスのWLANアクセス・ポイントとの連携の前に、問合せをWLANアクセス・ポイントに送信するステップを含む。この問合せは、WLANアクセス・ポイントによって使用される1又はそれ以上の周波数バンドについての指標を要求する。この方法が、オプションとして、第2の態様による上に詳細にWLANデバイスに関連して説明したアクションのいずれかを実行するために用いるステップ又は特徴を含むことができることが理解されよう。
【0022】
更なる他の態様において、本発明はコンピュータ・プログラム(例えば接続マネージャ)及びオペレーティング・システム・デバイス・ドライバのうち1又はそれ以上において見出すことができ、本願明細書において説明されている方法のいずれかを実行するためにプロセッサによって動作されるときに構成される。そおn代替として、本発明はプログラム可能なロジックを組み込むことができ、本願明細書において説明されている方法のいずれかを実行するための動作に基づいて構成される。
【0023】
明確に開示されない場合であっても、説明した個々の装置の特徴又は方法の特徴のいかなる組合せもまた実施することができる。
本発明は、さまざまな方法で実現することができ、その一つについて、例示のみの方法より、及び添付の図面を参照してこれから説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明の実施形態によるWLAN APとWLANデバイスとの間の通信フローについて示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、マルチ・バンドのアクセス・ポイント(AP)に関するものである。既存のアクセス・ポイントは2.4GHzを使用してきたが、5GHzの領域における周波数バンド周利用できるようになってきた。更なる周波数バンドは、例えば60GHz及びテレビ「whitespace」などでそのうちに利用可能となるかもしれない。5GHzのバンドは、2.4GHz、例えばカバレッジ及び動的周波数選択(DFS:Dynamic Frequency Selection)サポートと比較して、利点及び欠点の両方を備える。しかしながら、2.4GHzから5GHzへの移行は、ユーザにとって幾らかの利点(幾らかの優先ストリームや負荷バランシングについてのQoS増大)を提示する。マルチバンド・デバイスを有する2又はそれ以上のバンドについての可用性については、幾らかのマルチ・バンド要件が満たされるという事実を仮定すると、より多くの機会を切り開く。更に、既存の周波数バンドはまた、チャネルに再分割することができ、それぞれが別個の周波数バンドと考えられるとすることができる。
【0026】
市場において益々多くのアクセス・ポイントが利用可能であり、IEEE802.11nと互換性を有するものはデュアル・バンドとすることが可能であり、スイッチ可能(2.4又は5GHz)又は並列バンド(同一時間で2.4及び5GHz)モードである。デュアル・バンドをサポートするデバイスは、当面はほとんど全てスイッチ可能(2.4又は5GHz)である。
【0027】
マルチ・バンド・アクセス・ポイント(AP)は、別個の要素からなり、それらの間では如何なるダイアログもなくバンドあたり1つである。これら要素によってブロードキャストされるサービス・セット識別子(SSID)は同一のものと、又は異なるものとすることができ、同一の物理アクセス・ポイントから提供されるにも関わらず、ユーザにとっては別個のネットワークのように見える。通例、エンドユーザは周波数バンドのコンセプトを理解することはなく、一般には、バンド、チャネル、その他レートのようなあらゆる通信パラメータについての概念(notion)はユーザからは隠ぺいされて然るべきである。
【0028】
図1を参照すると、本発明の実施形態によるWLAN AP(マルチ・バンドAP)とWLANデバイス(STA)と間の通信フローが示されている。
マルチ・バンドAPは、2つの異なる周波数バンド、即ちバンド1(2.4GHz)及びバンド2(5GHz)を使用するアクセスをサポートする。マルチ・バンドAPは、バンド1及び2についてビーコンを送信する。通例、バンド1は、オーバレイ・カバレッジを提供する。バンド1のビーコンはまた、マルチ・バンドAPがIEEE802.11uをサポートすることを示す。これらのビーコンは共に、WLANデバイスSTAによって受信される。STAは、次いで、アクセス・ネットワーク・クエリ・プロトコル(ANQP)を用いてバンドに対し問合せを行う。このことは、ANQPを用いた総括的アドバータイズメント・サービス(GAS;generic advertisement service)メッセージについてSTAからマルチ・バンドAPへの送信をもたらす。Wi−Fiアライアンス・パスポイント・サーティファイド(Alliance Passpoint Certified)(TM)問合せリストに従って、このメッセージは特定の問合せリストを使用する要求となる。これについては後述のとおりである。これは、動作クラスの指標に対する要求を含む。
【0029】
マルチ・バンドAPは、次いで、動作クラスの指標を含むGAS/ANQPメッセージを用いて応答する。動作クラスは、マルチ・バンドAPがアクセスのためにサポートする周波数バンドを特定する。特に、この例ではこれらはバンド1及びバンド2である。次いで、ANQP/GAS交換を繰り返すことなく、STAは、バンド2へスイッチすることができて、同じ運用業者に所属するAPでセキュリティ関連手順を開始することができる。STAは、バンド2について、このビーコンを使用してAPを特定することができるかもしれない。ビーコンは、ビーコン・フレーム内に以下の情報のうちの1又はそれ以上を示している。即ち、同一のSSID、同一の国情報、APがマルチプル・ベーシックSSID(BSSID;Multiple Basic SSID)セットのメンバであること、及び同一の相互作用(interworking)情報又は同一のローミング・コンソーシアム情報である。
【0030】
IEEE P802.11u−2011のAmendment9、即ち、外部ネットワークとの相互作用(Interworking with External Networks)に記載されているとおり、パスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素のフォーマットについて、以下のとおり、下部のメッセージ各部分の(バイト(octet)での)長さと共に示す。ANQP要素とは、STAとAPの間で送信されるメッセージである。
【0031】
【表1】

【0032】
情報IDフィールドは、2−バイト・フィールドであり、その値はANQPベンダ特定リストに対する(IEEEP802.11u−2011、Amendment9の表7−43bk、即ち、外部ネットワークとの相互作用(Interworking with External Networks)を参照のこと)。長さフィールドは、2−バイト・フィールドであり、その値は6にペイロード・フィールドの長さをプラスしたものにセットされる。OIは、3−バイト・フィールドであり、IEEEP802.11p−2010のセクション7.3.1.31のAmendment6、即ち、車両環境のワイヤレス・アクセス(Wireless Access in Vehicular Environments)で定められている。OIフィールドは、Wi−Fiアライアンスにより用いられる値にセットされる。タイプ・フィールドは、パスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素タイプを示すために、Wi−Fiアライアンス・テクノロジー・識別子割り当て(TIA:Wi-Fi Alliance Technology Identifier Assignments)の数−空間から割り当てられる1−バイト・フィールドである。
サブタイプ・フィールドは、1−バイト・フィールドであり、その値がパスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素を特定する。このサブタイプについての値は、以下に述べる。予約済みフィールドは、1−バイト・フィールドであり、ANQP要素のヘッダがワード単位で揃えること(word aligned)を確証する。ペイロード・フィールドは、パスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素に特有の情報を収容する可変長フィールドである。
【0033】
以下の表は、各パスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素についてのサブタイプ値を示す。
【0034】
【表2】

【0035】
7と番号付けされた新しいサブタイプは、パスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素内において規定される。
それ故、APによってサポートされる周波数バンドを決定するために、STAは、サブタイプ「動作クラス特定」を収容するマルチ・バンドAPに対してGAS/ANQP要求を行う。動作クラス特定についてのこのANQPQueryに応答して、マルチ・バンドAPは、GAS/ANQP応答を送る。このGAS/ANQP応答はマルチ・バンドAPの動作クラスについての情報を収容する。上述のとおり、ANQP応答は、適切なペイロードを用いて同一のフォーマットを有する。ペイロードのフォーマットについて、以下のとおり、下部のペイロード各部分の(バイト(octet)での)長さと共に示す。
【0036】
【表3】

【0037】
動作クラス特定要素は、その周波数バンド、又はマルチ・バンドAPが使用する周波数バンドにおけるチャネルのグループについての情報を提供する。言い換えると、この要素は、この要素を送信するAPと同一のESSにおいてAPの動作クラスをレポートする。1又はそれ以上の周波数バンド(例えば、2.4GHz及び5GHz)をサポートするSTAは、この要素をベーシック・サービス・セット(BSS)の選択目的で使用することができる。
【0038】
この要素は、1以上の周波数バンドをサポートするAPがそのサポートされた周波数バンドのうちの1つについてそれ自身にのみ知らせる(advertise)することを可能にする。それはまた、マルチ・バンドをサポートするSTAにとって、すべての周波数バンドを検索する必要性、及び周波数バンド当たりANQP事前連携を実行する必要性を回避する。動作クラス特定フィールドは、動作クラスを特定する。使用されるインジケータは、IEEE DraftP802.11−REVmb−D12.0(パート11)のアネックスE、即ち、ワイヤレスLANメディア・アクセス制御(MAC)及び物理層(PHY)仕様(2011年11月)で規定されている値によってもたらされる。STAは、次いで、マルチ・バンドAPへのアクセス、及び連携後の動作についてこれら動作クラスのうちの1つを選択することができる。
【0039】
それ故、APは、STAからのGAS/ANQP問合せに応答して、サポートされるバンドのリストを提供することができる。しかしながら、シグナリングにとって好適なバンドを示すことがまた望ましい。好適なバンドをシグナリングする可能性によって、APがマルチ・バンドSTAを特定のバンドに導くことが可能になる。このことは、負荷バランシング並びに動作上の及び保守上の目的にとって有益なものとなり得る。更には、マルチ・バンドをサポートするシグナリングは、更に最適化することができる。
【0040】
好適なバンドのシグナリングを実施し、サポートされたバンドの組合せに基づくシグナリングを最適化するために、STAは、動作の好適なバンドについてGAS/ANQP問合せを送信することができる。このことは、以下の表に示すように、各パスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素についてのサブタイプ値を調整することにより実施することができる。
【0041】
【表4】

【0042】
動作バンド問合せ(サブタイプ8)に応答して、APは、GAS/ANQP応答を「動作バンド」ペイロードを収容するパスポイント・サーティファイド(TM)ANQP要素に提供する。動作バンド・ペイロードのフォーマットを、上記ペイロードの各部分の(ビットでの)長さと共に、以下に示す。
【0043】
【表5】

【0044】
好適バンド・サブフィールドは、ANQP事前連携の後に動作するSTAについての周波数バンドを示す。好適バンド・サブフィールドの値は、以下の表における値のうちの1つにセットされる。APが異なる周波数バンドにわたるMIMOをサポートする場合には、それは「なし(None)」として事前バンド・サブフィールドを示すことになる。
【0045】
【表6】

【0046】
バンド組合せサブフィールドは、STAにAPでサポートされる周波数バンドを知らせる。これは、以下の表に示される値のうちの1つにセットされる。
【0047】
【表7】

【0048】
表3及び表4の予約済の値は、60GHz及びTV White Spaceといった将来のバンドが特定されるのを可能にする。
本発明の実施形態について、上記のとおり記載してきたが、当業者は、様々な変更又は調整を行うことができるものと認識するであろう。例えば、ANQP要素についての特定フォーマットは変更することができ、また、当業者は、更に、GAS及びANQP又はGAS及び/あるいはANQPと同様の効果を有するプロトコルについての拡張を使用することができるこということをありがたく思うかもしれない。APが、動作バンドの優先度リスト又はランキングのシグナリングすることが、追加的に又は代替的に可能である。このことは、応答を提供するときにバンドを優先度の順にリストすることにより、又はこのバンドのリストと共に送る又はSTAからの別個の要求に応答して送信することができる追加データ項目を、自動的に又はオプションとして提供することにより、効果的なものとすることができる。
【0049】
また、サポートされた周波数バンド(動作クラス)及び好適な周波数バンドは、異なるフォーマットを用いて示すことができる。例えば、以下の表は、4ビット長ではなく8ビット長を用いた、動作バンドについての代替的なフォーマットを示す。当業者はまた、代替のフォーマットに考えるに至るだろう。ここでは、動作クラス又は動作バンドが好適なバンドとは別個に送られる。
【0050】
【表8】

【0051】
本発明の可能な応用について、これから検討する。例えば、それは、ビデオ又は高優先度サービスに関連して使用されることもあろう。データ・トラフィックはAPとワイヤレス・ステーションとの間では5GHzを使用して開始される。何故ならば予想されるパフォーマンスがより向上するからである。しかし、新規なビデオ・サービス・デリバリがAP及びSTA間で必要とされる。このビデオ・トラフィックのサービス品質は、競合(contention)により影響される。
【0052】
この課題を解決するためには、ビデオ用の5GHzのチャネルを解放するために、APは、2.4GHzで接続されたAP及びSTA間のデータ・トラフィックを5GHzに切り替えることが可能となるようにすべきである。本発明は、このことを実施するために用いることができる。
【0053】
他の例は、周波数バンドの間での負荷バランシングに関するものである。ステーションは、APに加わることを望む。2.4GHz又は5GHz帯では、受信信号強度指標(RSSI:Received Signal Strength Indication)の点で適している。第1のシナリオでは、いくつかのステーションが、すでに1つのバンド(2.4又は5GHz)で接続されている。それ故、APは、より混雑していないバンドの新しいステーションを接続する、又は既存のステーションをより混雑していないバンドに移すという決定をすることができる。第2のシナリオでは、APは、適格性を必要とする専用サービスに対し1つのバンドを予約することを欲する。このAPは、適切なバンドを示して接続すべきSTAを推奨することを決定することができる。
【0054】
これら必要なものは、以下の手順を用いていずれかのシナリオで実現することができる。STAがAPと連携せず、STAとAPの両方がパスポイント・サーティファイド(TM)ANQPGASプロトコルをサポートするとき、APは、ANQPメッセージにおいて接続するSTAに対し好適なバンドを示す。APコントローラは、周波数バンド当たりのAPへの負荷の可視性を有することになり、この情報を使用して最も負荷が少ない周波数バンドを決定することができる。
【0055】
正確なチャネル周波数を提供することは、実際的でなくても又は最適でなくてもよい。何故ならば、APコントローラはSTAの正確な位置及びSTAに最も近いAPを知らなくてもよいからである。しかしながら、APは、知らされた(advertised)周波数バンドの一部分であるチャネルへの干渉を評価(assess)することができ、その結果、どのチャネルにこれらバンドについて動作させるかを決定する。APが動作しているチャネルの情報を有する場合、それをワイヤレス・デバイスに送信して、更にアクセススピードを向上することができる。尚、単一バンドのSTAは、APによって示される好適なバンドを無視することができ、APによって好まれるものとは別個のバンドのAPと連携することは防止されないことに留意すべきである。それにもかかわらず、1つ以上のバンドをサポートするSTAがAPの好適なバンドをフォローすべきであることが予想される。これは、場合によっては強制的なものとなり得る。
【0056】
第2の例は、バンド間でのサービス・ストリーム当たりの負荷バランシングに関するものである。ここで、ステーションは、APに所属することを望む。ビデオ・トラフィック・ストリーム及びデータ・トラフィックのストリームを有する。さまざまなSTAにおける多数のストリームに対し、APは、ビデオ用に5GHz及びデータ用に2.4GHzに予約することを望む。APは、次いで、5GHzを使用するためにビデオストリームをスイッチることができ、2.4GHzを使用してデータ・トラフィックをストリームすることができる。
【0057】
第3の例は、2.4GHzバンドでの干渉に関するものである。ジャマー(例えば、アラーム送信機)が検出され、利用可能なチャネルは1つもない。次いで、APは、2.4GHzから5GHzまでそのトラフィックをスイッチすることができる。このシナリオは、多くのモバイル・デバイスにより使用されるポピュラーなバンドとしての2.4GHzへの信頼性により、パブリックWi−Fiアクセスに対して適用できないかもしれない。
【0058】
第4の例では、5GHzにおける干渉を処理する。ほとんどのドメインで5GHzのバンドに適用する規定は、このバンドで動作するWi−Fiアクセス・ネットワークを要求し、レイダー・システムとの共同チャネル・オペレーションを回避し利用可能なチャネルについて均一の使用を確証するための機構を実装する。レーダーがチャネルで検出されたときに、又は、STAによって使用されるべきではないWi−Fi割当てバンド若しくはチャネルで既に動作している他のサービス(即ちレーダーではない)があるならば、以下のステップを取ることができる。
【0059】
STAがAPとすでに連携しているとき、APは連携したSTAを5GHzのバンドで他のチャネルへ移す。STAがAPとまだ連携しておらず、両者ともパスポイント・サーティファイド(TM)ANQPGASプロトコルをサポートするときには、APは、ANQPメッセージにおいて、好適なバンド及びこのバンド内の周波数レンジをSTAに対して示す。
【0060】
このバンド-ステアリングの目的は、以下を含むが、これに限定されるものではない。即ち、(i)負荷バランシングについて、(ii)特定のバンドに対してデバイス/使用タイプを分離して、(iii)パスポイント・サーティファイド(TM)アクセスを確証することを、チャージできる(全てのモバイル・デバイスがパスポイント・サーティファイド(TM)AP及び非パスポイント・サーティファイド(TM)APに同じようにチャージされるとした場合、ユーザへのチャージを正当に行うことは困難である)。
【0061】
それ故、APは、STAを所望のバンドへ導くために、以下の要因のうちの以下の1又はそれ以上を用いることができる。即ち、(i)バンド当たりでAP当たりのAPコントローラへの現在の負荷、(ii)APコントローラによって管理される使用可能な(動作制限、干渉などを考慮した)チャンネル数、及び(iii)バンド当たり及びAP当たりのトラフィック及び/又は使用、である。
【0062】
したがって、本発明は、以下のような有利な点を有することができる。それにより、STAが自動的に周波数バンドをスイッチすることを可能にする。より単純なユーザ体験のために、セルラ方式を用いて提供されるのと同じくらいシンプルな振る舞いをターゲットにすることができる。ユーザがGSM又は3Gネットワーク上に接続されるときに、例えば、ユーザは使用されている周波数バンドを知らない。これは、運用業者によって管理されている。効率的で、改良されたユーザ体験を提供するために、通信中の内部バンド・スイッチングは、いかなるユーザ・アクションもなく、ユーザにはトランスペアレントであり自動的である。また、現在の周波数バンドに特有のセキュリティ実装は、単一の鍵を用いてバンドにわたり拡張することができる。換言すれば、再連携手順が、改良される。
【0063】
APにおける多数のバンド、マルチ・バンド競合、及び干渉を管理することにより提供される効率性を増大させるために、ユーザ当たりの、そして、ストリーム当たりのロード・バランシングが、望ましい。これは、APからの決定に基づいてセッションのスイッチングにより支援される。例えば、高優先度サービス及び/又はビデオは、5GHzのみの使用を提供し、他のデータは2.4GHzを使用する。認証した直後に、不適切な(wrong)バンドにおいて開始されるトラフィックのスイッチングによって、このバンド予約を実施することができる。
【0064】
これを実施するために、ワイヤレス・デバイスが、Wi−Fiスペクトル・バンドの間又はこれに跨って自動移行(transition)を有利にサポートし、また制御する。付加的な能力は、バンド選択(例えば、サービス品質又はビデオ品質)に関連するサービス選択又は起動を可能にするために、提供することができる。また、APは、バンド移行及びチャネル選択を施行するか又は可能にする能力を有することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又はそれ以上の周波数バンドを使用してアクセスをサポートするワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークWALNアクセス・ポイントであって、前記WLANアクセス・ポイントが、ワイヤレス・デバイスの前記WLANアクセス・ポイントとの連携の前に、前記1又はそれ以上の周波数バンドのうち1つを使用して問合せを前記ワイヤレス・デバイスから受信し、前記問合せに応答して前記1又はそれ以上の周波数バンドについての指標を前記ワイヤレス・デバイスに送信するように構成される、WALNアクセス・ポイント。
【請求項2】
請求項1に記載のWALNアクセス・ポイントであって、更に、アクセスをサポートするために使用される前記1又はそれ以上の周波数バンドのそれぞれについてビーコンを送信するように構成される、WALNアクセス・ポイント。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のWALNアクセス・ポイントであって、更に、アクセスをサポートするために使用される前記1又はそれ以上の周波数バンドのうちからの少なくとも1つの好適な周波数バンドを示す、優先度指標を送信するように構成される、WALNアクセス・ポイント。
【請求項4】
請求項3に記載のWALNアクセス・ポイントにおいて、前記優先度指標が、更に、前記1又はそれ以上の周波数バンドのうちの少なくともいくつかについてのランキングを示し、該ランキングが、それぞれの前記周波数バンドを使用して前記アクセス・ポイントにアクセスするために相対的で好適なステータスを特定する、WALNアクセス・ポイント。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のWALNアクセス・ポイントであって、更に、当該WALNアクセス・ポイントの動作特性に基づいて前記優先度指標を決定するように構成される、WALNアクセス・ポイント。
【請求項6】
請求項5に記載のWALNアクセス・ポイントにおいて、前記動作特性が当該WALNアクセス・ポイントに対する負荷を含む、WALNアクセス・ポイント。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のWALNアクセス・ポイントにおいて、前記動作特性が、アクセスをサポートするために使用される前記1又はそれ以上の周波数バンドに関する、検出される干渉レベルを含む、WALNアクセス・ポイント。
【請求項8】
請求項3〜7のいずれか一項に記載のWALNアクセス・ポイントであって、更に、前記ワイヤレス・デバイスの特性に基づいて前記優先度指標を決定するように構成され、前記ワイヤレス・デバイスから前記問合せを受信する、WALNアクセス・ポイント。
【請求項9】
請求項3〜8のいずれか一項に記載のWALNアクセス・ポイントにおいて、当該WALNアクセス・ポイントが優先度指標を要求する前記ワイヤレス・デバイスからの第2の問合せに応答して、前記優先度指標を送信するように構成される、WALNアクセス・ポイント。
【請求項10】
前出の請求項のいずれか一項に記載のWALNアクセス・ポイントにおいて、アクセスをサポートするのに使用される前記1又はそれ以上の周波数バンドについての前記指標が、複数のインジケータを含み、各インジケータが、アクセスをサポートするために用いられる前記1又はそれ以上の周波数バンドのそれぞれ1つを特定する、WALNアクセス・ポイント。
【請求項11】
ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークWALNデバイスであって、当該WLANデバイスのWLANアクセス・ポイントとの連携の前に、問合せを前記WLANアクセス・ポイントに送信するように構成され、前記問合せが、アクセスをサポートするために、前記WLANアクセス・ポイントによって使用される1又はそれ以上の周波数バンドの指標を要求する、WALNデバイス。
【請求項12】
請求項11に記載のWALNデバイスであって、更に、第1の周波数バンドを使用して前記WALNアクセス・ポイントからビーコンを受信するように構成され、前記問合せが
前記ビーコンの受信に続いて、前記第1周波数バンドを使用して送信される、WALNデバイス。
【請求項13】
請求項11又は12に記載のWALNデバイスであって、更に、前記WALNアクセス・ポイントから優先度指標を受信するように構成され、該優先度指標が、アクセスをサポートするためにWALNアクセス・ポイントによって使用される前記1又はそれ以上の周波数バンドのうちからの少なくとも1つの好適な周波数バンドを示している、WALNデバイス。
【請求項14】
請求項13に記載のWALNデバイスであって、更に、前記受信した優先度指標に基づいて周波数バンドを選択し、該選択された周波数バンドを使用して前記WALNアクセス・ポイントへのアクセスを初期化するように構成される、WALNデバイス。
【請求項15】
1又はそれ以上の周波数バンドを使用してアクセスをサポートするワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークWLANアクセス・ポイントを動作させる方法であって、
ワイヤレス・デバイスの前記WLANアクセス・ポイントとの連携の前に、前記1又はそれ以上の周波数バンドのうち1つを使用して前記ワイヤレス・デバイスから問合せを受信するステップと、
前記問合せに応答して、前記1又はそれ以上の周波数バンドについての指標を前記ワイヤレス・デバイスへ送信するステップと、
を備えた方法。

【図1】
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【公開番号】特開2012−249282(P2012−249282A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−116320(P2012−116320)
【出願日】平成24年5月22日(2012.5.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.GSM
【出願人】(512133270)ボーダフォン・アイピー・ライセンシング・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】