説明

ワーク停止装置及びそれを用いたワーク停止方法

【課題】ワークが傷付かないようにワークを停止させることができるワーク停止装置及びそれを用いたワーク停止方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、走行するワークWを停止させるワーク停止装置100であって、ワークWが走行する基台1と、該基台1に設けられたストッパー体2と、基台1に対して平行に設けられたレール3と、を備え、ストッパー体2が連結部5を介してレール3をスライド可能となっており、ストッパー体2がワークWの進行方向と同じ方向にスライドしながらワークWを停止させるワーク停止装置及びそれを用いたワーク停止方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワーク停止装置及びそれを用いたワーク停止方法に関し、更に詳しくは、ワークが傷付かないようにワークを停止させることができるワーク停止装置及びそれを用いたワーク停止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワークをプレスするプレス加工の分野において、搬送されるワークを停止させる手段として、ストッパーが用いられている。
【0003】
例えば、移送されてくるワークを停止させる鉛直状ストッパーを備える鋼板製ワークの積上げ装置(例えば、特許文献1参照)、ワークを機器直前において適正位置に停止させるストッパーを備える送り込み装置(例えば、特許文献2参照)、搬送装置によって送り込まれるワークを受け止めるストッパーを備えるシートプレス成形設備(例えば、特許文献3参照)、ワークを停止させるストッパー部と、ストッパー部にワークが到達したことを検出する検出部と、を備えるワーク折り返し装置(例えば、特許文献4又は5参照)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−30647号公報
【特許文献2】特開2004−155547号公報
【特許文献3】特開2005−219300号公報
【特許文献4】特開2006−199497号公報
【特許文献5】特開2007−313798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1〜5に記載の装置においては、ストッパーが固定式であるので、ワークがストッパーに衝突すると、ワークに傷が付く恐れがある。特に、勢いよく走行させたワークを停止させる場合は、ワークに負担がかかり、傷等が付きやすい。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ワークが傷付かないようにワークを停止させることができるワーク停止装置及びそれを用いたワーク停止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、ストッパーを後退させてワークを停止させることにより、すなわち、ストッパーをワークの進行方向と同じ方向にスライドさせながらワークを停止させることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、(1)走行するワークを停止させるワーク停止装置であって、ワークの走行方向に後退可能なストッパー体を備え、ストッパー体の後退が制御されているワーク停止装置に存する。
【0009】
本発明は、(2)走行するワークを停止させるワーク停止装置であって、ワークが走行する基台と、該基台に設けられたストッパー体と、基台に対して平行に設けられたレールと、を備え、ストッパー体が連結部を介してレールをスライド可能となっており、ストッパー体がワークの進行方向と同じ方向にスライドしながら減速し、ワークを停止させるワーク停止装置に存する。
【0010】
本発明は、(3)レールがネジ軸、及び、連結部がナットからなり、ネジ軸を回転させることにより、ストッパー体がスライドする上記(2)記載のワーク停止装置に存する。
【0011】
本発明は、(4)ストッパー体よりも上流側の基台にワークの端部を検出する検出センサーが設けられている上記(2)又は(3)に記載のワーク停止装置に存する。
【0012】
本発明は、(5)ストッパー体には、ワークが衝突したときの衝撃を吸収するためのバネ体が設けられている上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のワーク停止装置に存する。
【0013】
本発明は、(6)上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のワーク停止装置を用いたワーク停止方法であって、ワークの走行時に、ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせて減速させ、該ワークと該ストッパー体との衝突による衝撃を軽減させるワーク停止方法に存する。
【0014】
本発明は、(7)上記(4)記載のワーク停止装置を用いたワーク停止方法であって、ワークの走行時に、検出センサーが該ワークの端部を検出し、該検出による検出信号に基づいて、ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせて減速させ、該ワークと該ストッパー体との衝突による衝撃を軽減させるワーク停止方法に存する。
【発明の効果】
【0015】
本発明のワーク停止装置においては、ストッパー体を後退(ワークの進行方向と同じ方向にスライド)させながらワークを停止させることにより、ワークが傷付かないようにワークを停止させることができる。特に、勢いよく走行させたワークを停止させる場合には好適である。なお、ストッパー体をスライドさせる方法としては、例えば、レールをネジ軸とし、ストッパー体連結部をナットとして、ネジ軸を回転させればよい。
また、ストッパー体には、ワークが衝突したときの衝撃を吸収するためのバネ体が設けられていることが好ましい。この場合、緩衝効果が働くので、衝突による衝撃をさらに軽減することができる。
【0016】
本発明のワーク停止装置においては、ストッパー体よりも上流側の基台に検出センサーが設けられている場合、走行してきたワークを検出し、そのタイミングを見計らって、ストッパー体をスライドさせることができる。
【0017】
本発明のワーク停止方法においては、上述したワーク停止装置を用い、ワークの走行時に、ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせ、該ワークと該ストッパー体との衝突による衝撃を軽減させる。このため、ワークが傷付かないようにワークを停止させることができる。
また、ワークの走行時に、検出センサーが該ワークを検出し、該検出による検出信号に基づいて、ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせるとよりタイミング良くワークを停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1の(a)は、本実施形態に係るワーク停止装置の一例を示す概略側面図であり、(b)は、その上面図である。
【図2】図2は、本実施形態に係るワーク停止装置のストッパー体を示す拡大断面図である。
【図3】図3の(a)〜(c)は、本実施形態に係るワーク停止装置のワークを停止させる過程を説明するための概略側面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係るワーク停止装置を用いたワーク停止方法におけるワーク及びストッパー体の時間と速度の関係を示すグラフである。
【図5】図5は、他の実施形態に係るワーク停止装置の一例を示す上面図である。
【図6】図6の(a)〜(c)は、他の実施形態に係るワーク停止装置を用いたワーク停止方法におけるワーク及びストッパー体の時間と速度の関係を示すグラフである。
【図7】図7は、他の実施形態に係るワーク停止装置のストッパー体を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0020】
図1の(a)は、本実施形態に係るワーク停止装置の一例を示す概略側面図であり、(b)は、その上面図である。
図1の(a)に示すように、本実施形態に係るワーク停止装置100は、ワークが走行する基台1と、該基台1に設けられたストッパー体2と、基台1に対して平行に設けられたレール3と、ストッパー体2よりも上流側の基台1に設けられた検出センサー4と、を備える。
また、ストッパー体2は、連結部5を介してレール3に取り付けられており、該レール3に沿ってスライド可能となっている。すなわち、ストッパー体2は、基台1に平行にスライド可能となっている。
【0021】
図1の(b)に示すように、ワーク停止装置100において、基台1は、複数のライン体1aからなり、隣合うライン体1a間には、それぞれストッパー体2が配設されている。すなわち、ワーク停止装置100は、複数のストッパー体2を備えている。このため、走行するワークのサイズに応じて、使用するライン体1a及びストッパー体2を適宜選択することが可能となっている。
【0022】
ここで、各ライン体1aの上面には自由回転可能なローラー1bが設けられている(図1の(a)参照)。これにより、走行してきたワークは、基台1上をスムーズに進行することになる。なお、図1の(b)では、ローラー1bを略して示している。
【0023】
ワーク停止装置100において、レール3は、ネジ軸で形成されており、連結部5が該ネジ軸に螺合するナットからなっている。
また、レール3には、ストッパー駆動モータ13が取り付けられており、該ストッパー駆動モータ13を駆動させることにより、レール3が回転するようになっている。なお、ストッパー駆動モータ13としては、サーボモータが好適に用いられる。
【0024】
これらのことにより、ストッパー駆動モータ13がレール3(ネジ軸)を回転させると、ストッパー体2が取り付けられた連結部5(ナット)がレール3に沿ってスライドするようになっている。すなわち、ストッパー駆動モータ13の駆動を制御することにより、ストッパー体2のスライド運動が制御されることとなる。
【0025】
図2は、本実施形態に係るワーク停止装置のストッパー体を示す拡大断面図である。
図2に示すように、ストッパー体2は、当接部2aと、該当接部2aがバネ体2bを介して取り付けられた本体部2cと、からなる。なお、本体部2cは上述した連結部5に取り付けられている。
【0026】
ワーク停止装置100においては、ワークが当接部2aに当接されることになる。このとき、ワーク停止装置100においては、ストッパー体2にバネ体2bが設けられているので、ワークWが当接部2aに衝突したときの衝撃を吸収することができる。このため、ワークが傷付くことをより抑制できる。
【0027】
ここで、レール3が回転する速度(以下「回転速度」ともいう。)は、ワークが走行する速度(以下「走行速度」ともいう。)よりもストッパー体2が後方にスライドする速度(以下「スライド速度」ともいう。)が遅くなるように初期の速度が決定され、一旦、ワークを受け止めた後、ストッパー体2のスライド速度が減速するように回転速度が遅くなり、そして、ワークが所望の位置、に達した時点で停止するようになっている。なお、用いられる各ストッパー体2はすべて同期させて駆動される。
【0028】
図1に戻り、ワーク停止装置100においては、基台1に設けられたストッパー体2よりも上流側に検出センサー4が設けられている。
検出センサー4は、走行してきたワークを検出する。具体的には、ワークの端部の存否を検出する。そして、その検出信号に基づいてストッパー駆動モータ13が駆動し、レール3を回転させる。なお、ストッパー駆動モータ13の制御により、レール3を回転させる回転速度は調整可能となっている。
したがって、ワークの速度に対応させて初期回転速度及び減速する際の加速度を設定することにより、タイミングを見計らって、ストッパー体2をスライドさせることが可能である。
【0029】
かかる検出センサー4としては、特に限定されないが、光電センサー、レーザセンサー、近接センサー等が適宜用いられる。
【0030】
次に、本実施形態に係るワーク停止装置100を用いたワークを停止させる方法を説明する。
図3の(a)〜(c)は、本実施形態に係るワーク停止装置のワークを停止させる過程を説明するための概略側面図である。
【0031】
ワーク停止装置100を用いたワーク停止方法は、ワークWの走行時に、ストッパー体2を該ワークWの進行方向にスライドさせ、該ワークWと該ストッパー体2との衝突による衝撃を軽減させる方法である。すなわち、例えば、洗浄機からワークWがフリーランニングで矢印A方向に走行してきた場合、図3の(a)に示すように、検出センサー4が該ワークWの端部を検出する。そして、検出センサー4の検出による検出信号に基づいて、ストッパー駆動モータ13が駆動し、レール3を回転させる。これにより、図3の(b)に示すように、ストッパー体2がレール3に沿って後退するようになる。すなわち、ストッパー体2がワークWの進行方向(矢印A)に基台1をスライドするようになる。
【0032】
そして、図3の(c)に示すように、ワークWがストッパー体2に当接すると、ワークWと同体となったストッパー体2は、ストッパー駆動モータ13を減速させることにより、レール3の回転速度が減速され、スライド速度が徐々に遅くなり(図4参照)、その後、ワークWと共にストッパー体2を所望の位置で停止させる。なお、停止させると同時に、次工程のためのワークWの位置決めをしてもよい。
【0033】
図4は、本実施形態に係るワーク停止装置を用いたワーク停止方法におけるワーク及びストッパー体の時間と速度の関係の一例を示すグラフである。なお、グラフ中、S1は、ワークWの時間と走行速度の関係を示し、S2は、ストッパー体2の時間とスライド速度の関係を示す。
【0034】
図4に示すように、まず、ワークW(S1)は、略一定速度で基台1上を走行し、それを検出センサーが検出して、まず、時間t1にストッパー体2(S2)をスライドさせ、ワークWよりも遅い一定速度となるようにする。このとき、ワークW(S1)の走行速度と、ストッパー体2(S2)のスライド速度との間には、所定の速度差Hが設定されている。これにより、ロット内において、ワークW(S1)の走行速度に多少のブレがあった場合でも、スライド速度は、常にワークWの走行速度よりも低速状態が維持される。したがって、ストッパー体2(S2)は、本実施形態に係るワーク停止方法により、確実にワークW(S1)を停止させることができる。
時間t2において、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)に当接され同体となると、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)の速度に追従する。これにより、ワークW(S1)の走行速度が減速され、ストッパー体2のスライド速度と同じになる。
そして、その直後にストッパー体2(S2)のスライド速度が減速され、それと共にワークW(S1)の走行速度が減速し、時間t3において、ストッパー体2が停止すると共に、ワークWが停止することになる。
【0035】
以上より、本実施形態に係るワーク停止装置100によれば、ストッパー体2をワークWの進行方向と同じ方向にスライドさせながらワークを停止させることにより、ワークが傷付かないようにワークを停止させることができる。
【0036】
本実施形態に係るワーク停止装置100は、例えば、洗浄機に接続することにより、洗浄機から排出され、フリーランニング状態となったワークWを、傷つけることなく停止させることができる。
【0037】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0038】
例えば、本実施形態に係るワーク停止装置100においては、図1の(b)に示すように、6つのストッパー体2を用いているが、図5に示すように、ワークW1のサイズが小さい場合は、6つの中から選択された4つのストッパー体2を用いればよい。
【0039】
本実施形態に係るワーク停止装置100においては、レール3がネジ軸、及び、連結部5がナットからなり、ネジ軸を回転させることにより、ストッパー体2がスライドするようになっているが、これに限定されず、ラックピニオン機構、リニアモータ等を用いてストッパー体2がスライドするようにしてもよい。
【0040】
本実施形態に係るワーク停止装置100においては、基台1として、複数のライン体1aが用いられているが、コンベアを用いてもよい。
【0041】
本実施形態に係るワーク停止装置100においては、ストッパー体2の当接部2aに、当接センサーが設けられていてもよい。この場合、ワークWがストッパー体2に当接されたタイミングを当接センサーが検出し、その検出信号に基づいて、ストッパー体2のスライド速度を減速させることができる。
【0042】
本実施形態に係るワーク停止装置100において、ストッパー体2には、ワークWが衝突したときの衝撃を吸収するためのバネ体が設けられているが、必ずしも設けられていなくてもよい。
【0043】
本実施形態に係るワーク停止装置100においては、ストッパー体2よりも上流側の基台1に検出センサー4が設けられて、該検出センサー4により、ワークを検出しているが、ワークの排出タイミング、速度等をコンピュータ制御し、それに応じてストッパー体2を駆動させるようにしてもよい。この場合は、ワークの走行時に、ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせ、該ワークと該ストッパー体との衝突による衝撃を軽減させることになる。
【0044】
他の実施形態に係るワーク停止装置を用いたワーク停止方法においては、図4に示す方法に限定されない。
例えば、図6の(a)〜(c)に示す方法であってもよい。
図6の(a)に示す方法は、まず、ワークW(S1)は、略一定速度で基台1上を走行し、それを検出センサーが検出して、時間t1にストッパー体2(S2)のスライド速度を加速させ、その後、ワークWよりも遅い一定速度となるようにする。
そして、ストッパー体2(S2)のスライド速度が減速され、時間t21において、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)に当接されると、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)の減速している速度に追従する。これにより、ワークW(S1)の走行速度も減速され、時間t3において、ストッパー体2が停止すると共に、ワークWが停止することになる。
【0045】
図6の(b)に示す方法は、まず、ワークW(S1)は、略一定速度で基台1上を走行し、それを検出センサーが検出して、時間t1にストッパー体2(S2)のスライド速度を加速させ、所定の時間後にストッパー体2のスライド速度を減速させる。
そして、時間t22において、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)に当接されると、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)の減速している速度に追従する。これにより、ワークW(S1)の走行速度も減速され、時間t3において、ストッパー体2が停止すると共に、ワークWが停止することになる。
【0046】
図6の(c)に示す方法は、まず、ワークW(S1)は、略一定速度で基台1上を走行し、それを検出センサーが検出して、時間t1にストッパー体2(S2)のスライド速度を加速させる。
そして、時間t23において、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)に当接されると、ストッパー体2(S2)のスライド速度を減速させると共に、ワークW(S1)がストッパー体2(S2)の減速している速度に追従する。これにより、ワークW(S1)の走行速度も減速され、時間t3において、ストッパー体2が停止すると共に、ワークWが停止することになる。
【0047】
他の実施形態に係るワーク停止装置を用いたワーク停止方法において、ストッパー体の当接部2aは、一部が傾斜していてもよい。
図7は、他の実施形態に係るワーク停止装置のストッパー体を示す部分拡大断面図である。
図7に示すように、ストッパー体の当接部12が、中央の中央部12aと、該中央部12aの上方にワークの進行方向に向かって傾斜した傾斜部12bとを有していてもよい。この場合、ワークが当接部12の中央部12aに当接されることになる。
このとき、ストッパー体は、傾斜部12bを有するので、当接したワークが傾斜部12bのほうに逃げることが可能となる。これにより、確実にワークを傷付けることなく、所望の位置に配置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本実施形態に係るワーク停止装置100は、例えば、ワークをプレスするプレス加工の分野において、搬送されるワークを停止させる手段として、好適に用いられる。特に、勢いよく走行させたワークを停止させる場合には好適である。
【符号の説明】
【0049】
1・・・基台
1a・・・ライン体
1b・・・ローラー
2・・・ストッパー体
2a,12・・・当接部
2b・・・バネ体
2c・・・本体部
3・・・レール
4・・・検出センサー
5・・・連結部
12a・・・中央部
12b・・・傾斜部
13・・・ストッパー駆動モータ
100・・・ワーク停止装置
W,W1・・・ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行するワークを停止させるワーク停止装置であって、
前記ワークの走行方向に後退可能なストッパー体を備え、
前記ストッパー体の後退が制御されているワーク停止装置。
【請求項2】
走行するワークを停止させるワーク停止装置であって、
前記ワークが走行する基台と、
該基台に設けられたストッパー体と、
前記基台に対して平行に設けられたレールと、
を備え、
前記ストッパー体が連結部を介して前記レールをスライド可能となっており、
前記ストッパー体が前記ワークの進行方向と同じ方向にスライドしながら減速し、前記ワークを停止させるワーク停止装置。
【請求項3】
前記レールがネジ軸、及び、前記連結部がナットからなり、
前記ネジ軸を回転させることにより、前記ストッパー体がスライドする請求項2記載のワーク停止装置。
【請求項4】
前記ストッパー体よりも上流側の前記基台に前記ワークの端部を検出する検出センサーが設けられている請求項2又は3に記載のワーク停止装置。
【請求項5】
前記ストッパー体には、前記ワークが衝突したときの衝撃を吸収するためのバネ体が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のワーク停止装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のワーク停止装置を用いたワーク停止方法であって、
前記ワークの走行時に、前記ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせて減速させ、該ワークと該ストッパー体との衝突による衝撃を軽減させるワーク停止方法。
【請求項7】
請求項4記載のワーク停止装置を用いたワーク停止方法であって、
前記ワークの走行時に、前記検出センサーが該ワークの端部を検出し、該検出による検出信号に基づいて、前記ストッパー体を該ワークの進行方向にスライドさせて減速させ、該ワークと該ストッパー体との衝突による衝撃を軽減させるワーク停止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−139717(P2012−139717A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294585(P2010−294585)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(000238946)株式会社エイチアンドエフ (57)
【Fターム(参考)】