説明

一対のチェーンコンベヤ手段を具備する搬送装置

【課題】 フランジ(42、42′)直下の胴部外径が異なった前成形体(36,36′)を搬送する際には、簡易な変更を加えるのみでこれに対処することができる搬送装置を提供する。
【解決手段】 チェーン部材(24a、24b)の片側に配設された支持突出片(28a−1、28b−1)の突出長さ(L1)と他側に配設された支持突出片(28a−2、28b−2)の突出長さ(L2)とを相互に異なるようする。或いは、選択的に使用される少なくとも2組のチェーン部材(124a−1及び2、124b−1及び2)を装備し、一方の組のチェーン部材(124a−1、124b−1))の幅方向内側に配設された支持突出片(128a−1、128b−1)の突出長さ(L1)と他方の組のチェーン部材(124a−2、124b−2)の幅方向内側に配設された支持突出片(128a−2、128b−2)の突出長さ(L2)とを相互に異なるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幅方向に間隔をおいて配設された一対のチェーンコンベヤ手段を具備する搬送装置、更に詳しくは、それに限定されるものではないが、特にブロー成形によって容器に成形される所謂前成形体を搬送するのに好適である搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
当業者には周知の如く、飲料等のための合成樹脂製容器は、一般に、環状フランジを有する前成形体(プリフォームとも称されている)を圧縮乃至射出成形し、次いでかかる前成形体をブロー成形することによって製造されている。かような容器製造工程においては、圧縮乃至射出成形され成形型から取り出された前成形体を次のブロー成形場所に或いは所要保管場所に搬送することが必要である。そして、前成形体のかような搬送には、下記特許文献1及び2に開示されている如く、幅方向に間隔をおいて配設された一対のチェーンコンベヤ手段を具備する搬送装置が使用されている。一対のチェーンコンベヤ手段の各々は、旋回自在に接続された多数のチェーン部材から構成されたチェーンを含んでいる。チェーンを構成するチェーン部材の典型例は、その両側に対称形状の支持突出片を有する(支持突出片は片側のみに形成することもできるが、一対のチェーンコンベヤ手段に共通の搬送部材を適用することができるようになすために、通常は両側に対称形状に形成している)。かような搬送装置においては、一対のチェーンコンベヤ手段のチェーン間に前成形体が支持され、更に詳しくはチェーンを構成する搬送部材の幅方向内側に位置する支持突出片上に前成形体のフランジが載置され、そしてチェーンの移動に応じて前成形体が搬送される。
【特許文献1】特開平8−2674号公報
【特許文献2】特開2003−176010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
而して、上述したとおりの従来の搬送装置には次のとおりの解決すべき問題がある。フランジ直下の胴部外径が異なった前成形体を搬送する際には、一対のチェーンコンベヤ手段の間隔を変更することが必要である。そして、チェーンコンベヤ手段間の間隔の変更は、通常、一対のチェーンコンベヤ手段の双方を対称的に幅方向内側或いは外側に変位せしめて実現することが重要である。一対のチェーンコンベヤ手段の一方のみを幅方向に変位せしめても一対のチェーンコンベヤ手段間の間隔を変更することができるが、一方のみを変位せしめた場合には、搬送軌道の幅方向中心線が変位することになり、搬送装置の上流側或いは下流側に装備されている装置との連係が不可能乃至著しく困難になることが少なくない。いずれにしても、一対のチェーンコンベヤ手段の双方或いは一方を幅方向に変位せしめることは容易ではなく、煩雑且つ費用を要する作業である。更に、搬送軌跡が円弧形状である場合には、一対のチェーンコンベヤ手段間の間隔を変更すると曲率が変化するため、少なくとも一方のチェーンコンベヤ手段は新しいものに取り替えることが必要である。
【0004】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、フランジ直下の胴部外径が異なった前成形体を搬送する際には、簡易な変更を加えるのみでこれに対処することができる、新規且つ改良された搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、チェーン部材の片側に配設された支持突出片の突出長さと他側に配設された支持突出片の突出長さとを相互に異なるようすることによって、或いは選択的に使用される少なくとも2組のチェーン部材を装備し、一方の組のチェーン部材の幅方向内側に配設された支持突出片の突出長さと他方の組のチェーン部材の幅方向内側に配設された支持突出片の突出長さとを相互に異なるようにすることによって、上記主たる技術的課題が達成される。
【0006】
即ち、本発明の一局面によれば、上記主たる技術的課題を達成する搬送装置として、幅方向に間隔をおいて配設された一対のチェーンコンベヤ手段を具備し、該一対のチェーンコンベヤ手段の各々は、旋回自在に接続された多数のチェーン部材から構成されたチェーンを含む搬送装置において、
該チェーン部材は幅方向両側に配設された支持突出片を有し、片側の支持突出片の突出長さと他側の支持突出片の突出長さとは相互に異なる、ことを特徴とする搬送装置が提供される。
【0007】
本発明の他の局面によれば、幅方向に間隔をおいて配設された一対のチェーンコンベヤ手段を具備し、該一対のチェーンコンベヤ手段の各々は、相互に旋回自在に接続された多数のチェーン部材から構成されたチェーンを含む搬送装置において、
該チェーン部材は選択的に使用される少なくとも2組のチェーン部材を含んでおり、各組のチェーン部材の各々は幅方向内側に配設された支持突出片を有し、一方の組のチェーン部材の支持突出片の突出長さと他方の組のチェーン部材の支持突出片の突出長さとは相互に異なる、ことを特徴とする搬送装置が提供される。
【0008】
好適実施形態においては、被搬送物品は環状フランジを有し且つブロー成形によって容器に成形される前成形体であり、該チェーン部材の幅方向内側に配設されている支持突出片上に前成形体のフランジが載置される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の搬送装置においては、単に左右のチェーンを交換することによって、或いは単に一方の組のチェーン部材を他方の組のチェーン部材に交換することによって、環状フランジの直径が異なる二種類の前成形体に対処することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に従って構成された搬送装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明に従って構成された搬送装置の好適実施形態を簡略に図示している。この搬送装置は幅方向(図1において左右方向)に所定間隔をおいて配設された静止直立壁2a及び2bを含んでいる。静止直立壁2a及び2bは搬送方向(図1において紙面に垂直な方向)に相互に平行に延在せしめられている。静止直立壁2a及び2bの幅方向内側面には、断面がL字形状であるブラッケト4a及び4bが締結ボルト6a及び6bによって固定されている。ブラケット4a及び4bは実質上水平に延在する支持部8a及び8bを有し、かかる支持部8a及び8b上には案内レール10a及び10bが締結ボルト12a及び12bによって固定されている。ブラケット4a及び4bの支持部8a及び8bに沿って実質上水平に延びる案内レール10a及び10bの上面は3段の階段上に形成されており、最下方に位置する下段面14a及び14b、中間に位置する中段面16a及び16b並びに最上位に位置する上段面18a及び18bを有する。下段面14a及び14b、中断面16a及び16b並びに上段面18a及び18bも搬送方向に実質上水平に延在せしめられている。下段面14a及び14bの幅方向中央部には案内突状20a及び20bが形成されている。
【0012】
図1と共に図2を参照して説明すると、搬送装置には幅方向に間隔をおいて一対のチェーンコンベヤ手段22a及び22bが配設されている。一対のチェーンコンベヤ手段22a及び22bの各々は、搬送方向に適宜の間隔をおいて配設された駆動ホイール及び従動ホイール(図示していない)に巻き掛けられた無端チェーンを含み、かかる無端チェーンは多数のチェーン部材24a及び24bを相互に旋回自在に接続、更に詳細にはチェーン部材24a及び24bの前端及び後端を、夫々、前方に位置するチェーン部材24a及び24bの後端及び後方に位置するチェーン部材24a及び24bの前端にピン(図示していない)を介して旋回自在に接続、することによって構成されている。チェーン部材24a及び24bの各々には、上述した案内レール10a及び10bの下段面14a及び14bに形成されている案内突状20a及び20bに対応した被案内溝26a及び26bが形成されている。チェーン部材24a及び24bには、更に、その上端部両側から両側に突出する支持突出片28a−1及び28a−2並びに28b−1及び28b−2が形成されている。支持突出片28a−1及び28a−2並びに28b−1及び28b−2は実質上水平に突出せしめられている。本発明に従って構成された搬送装置においては、チェーン部材24aの片側に形成されている支持突出片28a−1の突出長さL1と他側に形成されている支持突出片28a−2の突出長さL2とは相互に異なる、図示の場合はL1>L2である、ことが重要である。同様に、チェーン部材24bの片側に形成されている支持突出片28b−1の突出長さL1と他側に形成されている支持突出片28b−2の突出長さL2とも相互に異なる、図示の場合はL1>L2である、ことが重要である。チェーン部材24aとチェーン部材24bとは線対称形状であるのが好適である。チェーン部材24a及び24bを接続することによって構成される無端チェーンは無端移動径路を通して移動せしめられるが、無端チェーンが無端移動径路における上方走行部即ち搬送走行部を通して移動せしめられる際には、図1に図示するとおりチェーン部材24a及び24bの被案内溝26a及び26bが案内レール10a及び10bの案内突状20a及び20bに係合せしめられ、チェーン部材24a及び24bは案内レール10a及び10bに沿って移動せしめられる。
【0013】
図1を参照して説明を続けると、上記案内レール10a及び10bの上段面18a及び18b上には搬送方向に延在するカバー板30a及び30bが固定されている。更に詳述すると、カバー板30a及び30bにはスリット32a及び32bが形成されており、かかるスリット32a及び32bを通して案内レール10a及び10bの上段面18a及び18bに締結ボルト34a及び34bを螺着することによって、案内レール10a及び10bの上段面18a及び18bにカバー板30a及び30bが固定される。スリット32a及び32の幅方向寸法は締結ボルト34a及び34bの軸径よりも大きく、カバー板30a及び30bは幅方向位置が調節自在に固定される。幅方向に延びるスリット32a及び32bを形成してカバー板30a及び30bを幅方向位置調節自在に装着することに代えて、幅方向に間隔をおいて複数個の孔(図示していない)を形成し、かかる孔のいずれかを通して締結ボルト34a及び34bを案内レール10a及び10bの上段面18a及び18bに螺着することによってカバー板30a及び30bを幅方向位置調節自在に固定することもできる。カバー板30a及び30bの幅方向内側縁は上記チェーン部材24a及び24bの片側(図1においては内側)に形成されている支持突出片28a−1及び28b−1の幅方向内側縁よりも所定長さ(後述する前成形体の環状フランジの延出長さよりも幾分小さい長さ)だけ幅方向内側に位置せしめられているのが好都合である。図1を参照することによって理解される如く、カバー板30a及び30bはチェーン部材24a及び24bの上面の大部分を覆い、チェーン部材24a及び24bが図1に図示する状態から上方に変位するのを防止する。
【0014】
図1には搬送装置によって搬送すべき物品である前成形体36の典型例も図示されている。それ自体は周知の形態でよい前成形体36は適宜の合成樹脂から圧縮乃至射出成形することができる。図示の前成形体は、上面が開口された円筒形状の口頸部38とこの口頸部38に続くブロー成形部40から成る胴部を有し、口頸部38と9ブロー成形部40との境界領域には半径方向外方に延出する円環状フランジ42が形成されている。ブロー成形部40の主部は外径が下方に向かって漸次減少する逆円錐台筒形状であり、底部は略半球状である。前成形体40は、その円環状フランジ42がチェーンを構成するチェーン部材24a及び24bの支持突出片28a−1及び28b−1に載置され、チェーンの移動に付随して搬送される。カバー板30a及び30bの幅方向内側縁は前成形体36の円環状フランジ42の外周縁に近接して位置し、円環状フランジ42を搬送方向に案内する。
【0015】
図1と共に図3を参照して説明を続けると、図1に図示する前成形体36は比較的小径であり、その円環状フランジ42の外径はD1であり、円環状フランジ42直下の胴部の外径はd1であるが、図3に図示する前成形体36′は比較的大径であり、その円環状フランジ42′の外径はD2(D1<D2)であり、円環状フランジ42′直下の胴部外径はd2(d1<、d2)である。搬送すべき前成形体が図1に図示する前成形体36から図3に図示する前成形体36′に変更になった場合、本発明に従って構成された搬送装置においては、図1と図3を比較参照することによって明確に理解される如く、左右のチェーンコンベヤ手段22a及び22bを相互に入れ替えることによって対応することができる。即ち、チェーンコンベヤ手段22aとチェーンコンベヤ手段22bとを入れ替えて、チェーン部材24aにおける突出長さL2を有する(即ち突出長さが比較的短い)支持突出片28a−2を幅方向内側に位置せしめると共にチェーン部材24bにおける突出長さL2(図2)を有する(即ち突出長さが比較的短い)支持突出片28b−2を幅方向内側に位置せしめて、支持突出片28a−2と支持突出片28b−2とに前成形体36′の円環状フランジ42′を載置せしめればよい。更に、必要に応じてカバー板30a及び30bの幅方向位置を調節して、カバー板30a及び30bの幅方向内側縁が前成形体40′の円環状フランジ42′に近接して位置するようにせしめることができる。チェーンコンベヤ手段22a及び/又は22b自体の配設位置を変更する必要はなく、単に左右のチェーンを入れ替える、そしてまた必要に応じてカバー板30a及び30bの幅方向位置を調節する、という簡易な作業のみによって、比較的小径の前成形体36から比較的大径の前成形体36′への変更或いは比較的大径の前成形体36′から比較的小径の前成形体36への変更に対処することができる。
【0016】
図1乃至図3に図示する実施形態においては、チェーン部材24a及び24bの上面に固定したカバー板30a及び30bの片側縁によって前成形体36又は36′の円環状フランジ42又は42′を案内しているが、所望ならば、図4及び図5に図示する如く、チェーン部材24a及び24b自体の上面に所要幅の案内突状29a及び29bを配設し、かかる案内突状29a及び29bの片側縁によって前成形体36又は36′の円環状フランジ42又は42′を案内することもできる。
【0017】
図4乃至図7は本発明に従って構成された搬送装置の変形実施形態を図示している。この変形実施形態においては、チェーンコンベヤ手段122aのチェーンを構成する多数のチェーン部材として2組、即ち多数のチェーン部材124a−1(図4)から成る第一の組と多数のチェーン部材124a−2(図5)から成る第二の組との2組が準備される。同様に、チェーンコンンベヤ手段122bのチェーンを構成する多数のチェーン部材として2組、即ち多数のチェーン部材124b−1(図4)から成る第一の組と多数のチェーン部材124b−2(図5)から成る第二の組とが準備される。第一の組を構成するチェーン部材124aの上端部には幅方向内側に突出する支持突出片128a−1が配設されており、かかる支持突出片128a−1は比較的長い突出長さL1(図2)
を有する。第二の組を構成するチェーン部材124a−2の上端部にも幅方向内側に突出する支持突出片128a−2が配設されているが、かかる支持突出片128a−2は比較的短い突出長さL2を有する。同様に、第一の組を構成するチェーン部材124bの上端部には幅方向内側に突出する支持突出片128b−1が配設されており、かかる支持突出片128b−1は比較的長い突出長さL1を有する。第二の組を構成するチェーン部材124b−2の上端部にも幅方向内側に突出する支持突出片128b−2が配設されているが、かかる支持突出片128b−2は比較的短い突出長さL2を有する。図4乃至図7に図示する変形実施形態におけるチェーンコンベヤ手段122a及び122b以外の構成は、図1乃至図3に図示する実施形態と実質上同一である。
【0018】
搬送すべき前成形体が比較的小径の前成形体36であり、その円環状フランジ42の外径がD1であり、円環状フランジ42直下の胴部外径がd1である場合には、図6に図示する如く、第一の組のチェーン部材124a−1から構成されたチェーンと第一の組のチェーン部材124b−1から構成されたチェーンとが使用される。搬送すべき前成形体が、比較的大径の前成形体36′であり、その円環状フランジ42′の外径がD2であり、その円環状フランジ42′直下の胴部外径がd2である場合には、図7に図示する如く、第二の組のチェーン部材124a−2から構成されたチェーンと第二の組のチェーン部材124b−2から構成されたチェーンとが使用される。比較的小径の前成形体36から比較的大径の前成形体36′への変更或いは比較的大径の前成形体36′から比較的小径の前成形体36への変更の際には、単に第一の組のチェーン部材124a−1から構成されたチェーン及び第一の組のチェーン部材124b−1から構成されたチェーンと第二のチェーン部材124a−2から構成されたチェーン及び第二のチェーン部材124b−2から構成されたチェーンとを選択的に使用する、そしてまた必要に応じてカバー板30a及び30bの幅方向位置を調節する、ことによって対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に従って構成された搬送装置の好適実施形態を、比較的小径の前成形体を搬送する状態で示す簡略断面図。
【図2】図1の搬送装置に使用されているチェーンコンベヤ手段におけるチェーンを構成するチェーン部材を示す断面図。
【図3】図1に示す搬送装置を、比較的大径の前成形体を搬送する状態で示す簡略断面図。
【図4】図1に示す搬送装置におけるチェーン部材の変形例を、比較的小径の前成形田を搬送する状態で示す簡略断面図。
【図5】図1に示す搬送装置におけるチェーン部材の変形例を、比較的大径の前成形田を搬送する状態で示す簡略断面図。
【図6】本発明に従って構成された搬送装置の変形実施形態で選択的に使用される第一の組のチェーン部材を示す断面図。
【図7】本発明に従って構成された搬送装置の変形実施形態で選択的に使用される第ニの組のチェーン部材を示す断面図。
【図8】本発明に従って構成された搬送装置の変形実施形態を、比較的小径の前成形体を搬送する状態で示す簡略断面図。
【図9】本発明に従って構成された搬送装置の変形実施形態を、比較的大径の前成形体を搬送する状態で示す簡略断面図。
【符号の説明】
【0020】
22a、22b:チェーンコンベヤ
24a、24b:チェーン部材
28a−1及び2、28b−1及び2:支持突出片
36、36′:前成形体
42、42′:円環状フランジ
122a、122b:チェーンコンベヤ手段
124a−1及び2、124b−1及び2:チェーン部材
128a−1及び2、128b−1及び2:支持突出片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向に間隔をおいて配設された一対のチェーンコンベヤ手段を具備し、該一対のチェーンコンベヤ手段の各々は、相互に旋回自在に接続された多数のチェーン部材から構成されたチェーンを含む搬送装置において、
該チェーン部材は幅方向両側に配設された支持突出片を有し、片側の支持突出片の突出長さと他側の支持突出片の突出長さとは相互に異なる、ことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
幅方向に間隔をおいて配設された一対のチェーンコンベヤ手段を具備し、該一対のチェーンコンベヤ手段の各々は、相互に旋回自在に接続された多数のチェーン部材から構成されたチェーンを含む搬送装置において、
該チェーン部材は選択的に使用される少なくとも2組のチェーン部材を含んでおり、各組のチェーン部材の各々は幅方向内側に配設された支持突出片を有し、一方の組のチェーン部材の支持突出片の突出長さと他方の組のチェーン部材の支持突出片の突出長さとは相互に異なる、ことを特徴とする搬送装置。
【請求項3】
被搬送物品は環状フランジを有し且つブロー成形によって容器に成形される前成形体であり、該チェーン部材の幅方向内側に配設されている支持突出片上に前成形体のフランジが載置される、請求項1又は2記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−182515(P2006−182515A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−378624(P2004−378624)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】