三脚支持装置、三脚装置、三脚用支持部材および三脚支持方法
【課題】三脚の転倒、及び該三脚の天板に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止する。
【解決手段】三脚(10)の少なくとも1つの脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に棒状の支持部材(80)を挿通させて、該支持部材を支持部材取付部(95)から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置し、支持部材取付部(95)に支持部材(80)を挿通させた状態において、支持部材(80)の下端部に形成された挿通穴(99)に、固定具(120)を上方から差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、支持部材(80)の下端部を地面に固定する。
【解決手段】三脚(10)の少なくとも1つの脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に棒状の支持部材(80)を挿通させて、該支持部材を支持部材取付部(95)から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置し、支持部材取付部(95)に支持部材(80)を挿通させた状態において、支持部材(80)の下端部に形成された挿通穴(99)に、固定具(120)を上方から差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、支持部材(80)の下端部を地面に固定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三脚支持装置、三脚装置、三脚用支持部材および三脚支持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
三脚は、測量機器(水準器、測量用ターゲット、トランシット又はトータルステーション等)、望遠鏡、カメラ又は照明機器等といった種々の機器を支持する天板(テーブル)と、この天板に揺動自在に連結された3つの伸縮可能な脚部を有する。各脚部の下端には尖端部が取り付けてあり、地盤等へ位置決めが容易にできるようにしてある。
【0003】
ところが、アスファルトやコンクリートで舗装された場所や建築物内(室内)において三脚を使用する場合、尖端部を地盤に差し込むことができないことが多いため、横方向の突風や移動体(例えば、運搬中の資材)の接触によって三脚が転倒することがある。例えば、三脚を用いて測量を行う場合、三脚と共に測量機器が転倒し、高価な測量機器を損傷する事故が多発していた。特に、トータルステーションなどの測量機器は極めて精密な光学装置であって、その修理には相当な費用を要する。実際、転倒に起因する測量機器の損害額については正確な数字は公表されていないが、経験的には、一台の測量機器が2〜3年に一回は転倒して修理を必要としているものと考えられる。具体的に、水準器については約10,000台、ターゲットについては20,000台が転倒によって損傷しているものと推定される。
【0004】
この問題に鑑みて、本願発明者は、三脚または該三脚に取り付けられる別部材に、穴または溝からなる支持部材取付部を形成し、該支持部材取付部に棒状の支持部材を挿通させて、該支持部材を前記支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置することで、三脚を支持する技術を提案している(特許文献1及び特許文献2参照)。この技術によれば、突風や衝突物等の作用により三脚のいずれかの脚が浮き上がったとしても、残りの脚に取り付けられた支持部材が三脚の傾きを抑制するように三脚を支持することで、三脚の転倒を確実に防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4344003号公報
【特許文献2】特許第4344009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の特許文献1及び特許文献2の技術を用いて三脚を支持する場合であっても、所定の方向からの風等の作用により三脚のいずれか1つの脚が浮き上がるとともに該脚に取り付けられた支持部材が前記脚と共に浮き上がるか又は三脚の傾きを十分に抑制できない位置へ移動した状態で、更に別の方向から突風や衝突物等が作用すると、この別方向の作用による三脚の傾きを支持部材により抑制できず、三脚の転倒を防止できないことがある。
【0007】
そこで、本発明は、三脚の転倒、及び該三脚の天板に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る三脚支持装置は、
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための三脚支持装置であって、
前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)のいずれか一方の部材と、
該一方の部材(40,92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る三脚装置は、
機器を載せる天板(12)と、
該天板(12)に連結された3つの脚部(40)と、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において前記支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る三脚用支持部材は、
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための支持部材(80)であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に挿通された状態において、該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置されるように棒状に形成され、
下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする。
【0011】
またさらに、本発明に係る三脚支持方法は、
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための方法であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に棒状の支持部材(80)を挿通させて、該支持部材を前記支持部材取付部(95)から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置し、
前記支持部材取付部(95)に前記支持部材(80)を挿通させた状態において、前記支持部材(80)の下端部に形成された挿通穴(99)に、固定具(120)を上方から差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、前記支持部材(80)の下端部を地面に固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、三脚を支持する棒状の支持部材の下端部に形成された挿通穴に固定具を差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、支持部材の下端が浮き上がったり三脚の支持に不適当な位置へ移動したりすることを確実に防止できる。そのため、風等の作用により三脚のいずれかの脚部が浮き上がり該脚部の支持部材取付部が動いた場合でも、該支持部材取付部に取り付けられた支持部材は、前記挿通穴に差し込まれた固定具の軸部を中心として回動しながら、脚部に取り付けられた状態と地面に固定された状態とを維持するため、支持部材の三脚支持機能を良好に維持することができる。したがって、所定方向からの風等の作用によりいずれかの脚部が浮き上がった状態で更に別方向からの突風や衝突物等の作用が生じても、この別方向の作用による三脚の傾きを支持部材により確実に抑制することができる。よって、三脚の転倒、及び該三脚の天板に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る三脚を示す斜視図である。
【図2】図1に示す三脚を示す平面図である。
【図3】図1に示す三脚の下端部を示す分解斜視図である。
【図4】固定金具を示す斜視図である。
【図5】図4に示す固定金具を示す正面図である。
【図6】図3に示す部分の組立状態を示す斜視図である。
【図7】支持部材を示す斜視図である。
【図8】支持部材の抜け止め機能について説明するための図である。
【図9】三脚の脚部に沿って支持部材を保持した状態を示す平面図である。
【図10】固定金具の穴に支持部材を差し込んだ状態を示す斜視図である。
【図11】支持部材の取付け状態を示す斜視図である。
【図12】「三脚の転倒に弱い方向」について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明する実施形態で共通する部材又は部位には同一又は類似の符号を付して説明は省略する。また、以下の説明では、特定の方向を示す用語(例えば、「上」、「下」、およびそれらを含む別の用語)を使用しているが、その方向は三脚の使用状態における方向を指す。さらに、以下の実施形態においては、測量用の三脚について説明するが、本発明は、測量機器以外の種々の機器(例えば、望遠鏡、カメラ又は照明機器等)を載せるために用いる三脚にも等しく適用できる。
【0015】
図1と図2は、本発明の一実施形態に係る三脚10を示す。三脚10は、比較的平坦なアスファルト面やコンクリート床に測量機器を据え付ける際に好適に利用できるもので、水準器、測量用ターゲット、トランシット、トータルステーションなどの測量機器を支持する天板(テーブル)12を有する。天板12は、例えば概ね正三角形の平面形状を有する。
【0016】
図2に示すように、天板12は、中央に円形の開口(孔)18を有する。開口18の下には、天板12上に設置される測量機器を固定する固定機構20が設けてある。例えば、固定機構20は、天板12の下面に設けた軸22と、軸22を中心として水平面に沿って固定可能なガイド24と、ガイド24に形成されたスロット26に沿って水平方向に移動可能なねじ28を備えている。天板12の周縁部には、天板12の概略形状である正三角形の各辺に平行な3つの支軸34が設けられている。これら3つの支軸34の軸方向を示す一点鎖線36a〜36cで囲まれた領域が正三角形を形成し、その三角形領域の中心が天板12の中心38に一致している。
【0017】
天板12の支軸34には、脚部40(40a〜40c)が連結されている。脚部40は、脚上部42と脚下部44を有し、これらの脚上部42と脚下部44とにより脚部本体41が構成されている。脚上部42は、平行に配置された2つの脚46を有する。2つの脚46は、上部連結部48と下部連結部50によって互いに連結されており、それらの間に所定の横断面を有する案内部のガイドスロット52が形成されている。
【0018】
上部連結部48は、支軸34に連結されている。したがって、脚上部42及び脚部40は、支軸34を中心として、天板12の中心38を通る垂直面に沿って、天板12からほぼ垂直下方に延びる収納位置と、この収納位置から外側に開かれた開放位置の間を揺動できる。
【0019】
上部連結部48と下部連結部50とにはベルト取付部104,106が設けられており、これらのベルト取付部104,106に、三脚10を持ち運びする際に運搬者の肩に掛けるためのベルト110を取付け可能となっている。
【0020】
図1に示すように、下部連結部50には、ガイドスロット52に沿って延びる挿通孔54が形成されており、この挿通孔54を通じて後述する脚下部44がガイドスロット52に収納できるようにしてある。
【0021】
脚下部44は一つの脚56を有する。本実施形態では、脚56は、ガイドスロット52及び挿通孔54とほぼ同一の横断面を有し、挿通孔54を介してガイドスロット52に挿入されている。したがって、脚上部42に対する脚下部44(具体的には、脚56)の伸出量は自由に調節できる。脚上部42に対する脚下部44の伸出量を調節するとともに脚上部42に対して脚下部44を固定するために、脚上部42の下部連結部50はねじ58を備えている。
【0022】
脚56の上端部には、挿通孔54の横断面よりも大きな形状のストッパ60が設けてあり、脚上部42から脚下部44が抜け落ちることが防止されている。
【0023】
図3に示すように、脚56は、三脚10の中心側(内側)に位置する後面部73と、後面部73に対向する前面部74と、後面部73と前面部74とに跨る一対の側面部75,76とを備えた角筒状の部材である。脚56の下端部には、上下一対のボルト挿通穴78,79が設けられている。具体的に、ボルト挿通穴78,79は、脚56の後面部73と前面部74とに設けられている。ボルト挿通穴78,79には、接地部材62を脚56に固定するためのボルト100,101が挿通される。
【0024】
なお、本実施形態では、一方のボルト101が後述の固定部材92に一体的に設けられ、他方のボルト100が固定部材92とは別体となっているが、両方のボルト100,101を固定部材92と一体に設けたり、両方のボルト100,101を固定部材92とは別体としたりしてもよい。
【0025】
脚部本体41の下端、すなわち、脚56の下端にはボルト100により接地部材62が固定されている。
【0026】
接地部材62は、水平又は略水平な方向に沿って配置される水平プレート63と、水平プレート63から立ち上がる一対の立ち上がりプレート67,68と、水平プレート63から垂下する接地部材本体64と、接地部材本体64の下端から下方に突出した尖端部65と、接地部材本体64と水平プレート63とに跨るリブプレート66とを備えている。尖端部65は、先端(下端)に向かって次第に断面が小さくなる円錐、円錐台、角錐、角錐台の形状を有する。また、接地部材62は、一対の立ち上がりプレート67,68間に跨る連結プレート69と、一対の立ち上がりプレート67,68間に跨る上下一対の円筒部70,71とを備えている。一対の円筒部70,71にはボルト100,101の挿通が可能であり、円筒部70,71間の間隔は、脚56のボルト挿通穴78,79間の間隔に等しくしてある。
【0027】
接地部材62を脚56に取り付ける際は、先ず、一対の立ち上がりプレート67,68を、脚56の下方から脚56の下端部に嵌め込む。次に、脚56のボルト挿通穴78,79と接地部材62の円筒部70,71とを位置合わせした状態で、ボルト挿通穴78,79及び円筒部70,71にボルト100,101を差し込む。続いて、ボルト100,101の先端にナット102を螺合し、ナット102を締めつけることで、脚56の下端に接地部材62が固定される。このとき、接地部材62と共に後述の固定部材92が脚56に固定されるが、その具体的な構成は後に説明する。
【0028】
図1に示すように、脚部40の下端部には、三脚10を支持するための支持部材80が取付け可能となっている。なお、図1においては、全ての脚部40に支持部材80が取り付けられた状態が示されているが、支持部材80は、1本又は2本の脚部40のみに取り付けて使用してもよい。
【0029】
図3に示すように、本実施形態において、支持部材80は、脚部40の脚56に着脱可能な固定部材92を介して脚部40に取付け可能である。
【0030】
固定部材92は、脚56に取り付けられる取付プレート81と、該取付プレート81の表面に突設された突出部86とを備えている。
【0031】
図4に示すように、取付プレート81は、脚56の後面部73に固定される例えば矩形のベース部82と、後面部73の短手方向に関してベース部82の両端からそれぞれ裏面側へ直角に延びる一対の延長部83,84とを有する。ベース部82の裏面には、脚56の一方のボルト挿通穴78に挿通されるボルト101が突設されている。また、ベース部82には、脚56の他方のボルト挿通穴79に対応するボルト挿通穴85がボルト101よりも例えば下側に形成されている。
【0032】
脚56に固定部材92を固定する際は、先ず、固定部材92の一対の延長部83,84により脚56を挟み込みながら、脚56の一方のボルト挿通穴78に取付プレート81のボルト101を差し込む。これにより、脚56の他方のボルト挿通穴79に、取付プレート81のボルト挿通穴85が位置合わせされる。このように位置合わせされたボルト挿通穴79,85にボルト100を差し込んで後、2つのボルト100,101にそれぞれナット102を螺合して締め付けることで、脚56に固定部材92が固定される(図6参照)。
【0033】
なお、本実施形態において、固定部材92は脚56の後面部73に固定されるが、脚56の前面部74に固定部材92を固定してもよい。
【0034】
突出部86は、例えば溶接により取付プレート81のベース部82に固定されている。突出部86は、取付プレート81のベース部82に対向配置される対向部87と、該対向部87の上端とベース部82とに跨る上面部88と、対向部87の下端とベース部82とに跨る下面部89とを有する。突出部86は、ベース部82における対向部87との対向部分と共に概略筒状部分を形成しており、該筒状部分の穴95は、支持部材80を取り付けるための支持部材取付部となっている。
【0035】
なお、本実施形態では、支持部材取付部が穴95により構成されているが、支持部材取付部は溝で構成するようにしてもよい。また、本実施形態では、支持部材取付部が固定金具92に形成されているが、支持部材取付部を脚56に形成することで支持部材80を脚部40に直接取付け可能としてもよい。
【0036】
図5に示すように、突出部86を構成する対向部87,上面部88及び下面部89は、いずれも正面視において水平方向に対して傾斜して設けられている。上面部88の上端部と下面部89の下端部にはそれぞれ切り欠き90,91が形成されており、これにより、支持部材80を穴95に差し込みやすくなっている。
【0037】
固定部材92には、例えば金属が用いられるが、固定部材92の材料は特に限定されるものではなく、例えば樹脂を用いることもできる。
【0038】
本実施形態において、支持部材80は直線状の棒材からなる。ただし、支持部材80は、必ずしも直線状に形成する必要はなく、所定部分で屈曲した形状であってもよい。
【0039】
支持部材80は、該支持部材80が固定金具92の穴95から抜けるのを防止するために支持部材80の上端に設けられたストッパ部96と、地面に固定するために支持部材80の下端に設けられた被固定部98と、ストッパ部96と被固定部98とに跨る中間部97とを有する。
【0040】
中間部97は全長に亘って同一の断面形状を有する。本実施形態において、中間部97の断面形状は円形であるが、円形以外の形状であってもよい。中間部97の直径は、固定金具92におけるベース部82と対向部87との間隔よりも僅かに小さい。そのため、固定金具92の穴95に支持部材80を差し込んだ状態において、穴95に対して中間部97を長さ方向に容易にスライドさせることができる。
【0041】
ストッパ部96は、中間部97の直径よりも大きな幅を有するように扁平に形成されている。具体的に、図11に示す支持部材80の取付状態におけるストッパ部96の上面および下面が平らな面になっている。ストッパ部96の幅は、固定金具92におけるベース部82と対向部87との間隔よりも大きくなっている。そのため、図11に示す支持部材80の取付状態において、ストッパ部96が固定金具92の穴95を通り抜けることがないため、支持部材80が固定金具92から脱落することを防止できる。
【0042】
ストッパ部96の上面には突出片102が設けられている。そのため、例えば図8に示すように支持部材80が傾いたときでも、固定部材92の対向部97に突出片102が引っ掛かることで、支持部材80が固定金具92から脱落することを一層確実に防止できる。また、図9に示すように、支持部材80を使用しないときに、突出片102を脚部40の上側のベルト取付部104に係止することで、支持部材80を脚部40に沿った状態で保持することができる。
【0043】
図7に戻って、被固定部98は、中間部97の直径よりも大きな幅を有するように扁平に形成されている。被固定部98の幅は、固定金具92におけるベース部82と対向部87との間隔よりも大きい。図11に示す支持部材80の取付状態において、被固定部98の上面と下面とは、互いに平行で且つ中間部97の長さ方向に対して傾斜した平面となっている。被固定部98は平らな底面104を有するため、被固定部98を安定して地面に載置することができる。
【0044】
被固定部98には、ピン120等の固定具を差し込むための挿通穴99が形成されている。図11に示す支持部材80の取付状態において、挿通穴99は、被固定部98を上下方向に沿って貫通するように配置される。そのため、該挿通穴99に上方から差し込んだピン120等の固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、被固定部98を地面に容易に固定することが可能となっている。また、ピン120等の固定具により被固定部98を地面に固定した状態において、支持部材80は、前記固定具の軸部を中心として回動可能である。そのため、仮に風等の作用により三脚10が傾き固定金具92が脚部40と共に移動した場合でも、支持部材80は、挿通穴99に差し込まれた固定具の軸部を中心として回動しながら、固定金具92を介して脚部40に取り付けられた状態と地面に固定された状態とを維持することができる。このようにして支持部材80は回動するため、支持部材80の被固定部98の浮き上がりを防止できる。よって、挿通穴99に差し込まれた固定具の頭部に対して被固定部98からの上方向の力が加えられることを抑制できるため、固定具が抜けることを防止できる。
【0045】
支持部材80には、例えば金属が用いられるが、支持部材80の材料は特に限定されるものではなく、例えば樹脂を用いることもできる。
【0046】
図10に示すように、固定部材92に支持部材80を取り付ける際は、先ず、支持部材80の下端部を上方から固定部材92の穴95へ上側の切り欠き90を通して差し込む。このとき、比較的大きな幅を有する支持部材80の被固定部98が穴95を通過できるように、被固定部98を適宜傾斜させた状態で支持部材80を穴95に差し込む。
【0047】
支持部材80の被固定部98が穴95を通過した後、引き続き支持部材80を下側から順に穴95に差し込み、支持部材80の下端部を接地させる。これにより、支持部材80は、中間部97の上端部が穴95に差し込まれた状態で固定金具92を介して脚部40に取り付けられる。
【0048】
続いて、支持部材80の被固定部98の底面104を地面に載置した状態で、被固定部98の挿通穴99にピン120等の固定具を差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことにより、被固定部98を地面に固定する。
【0049】
このようにして固定部材92を介して脚部40に取り付けられた支持部材80は、固定部材92への取付け部分から地面に向かって三脚10の転倒に弱い方向へ延びるように配置される。
【0050】
ここで、図12を参照しながら、「三脚10の転倒に弱い方向」について説明する。図12は、地面に設置した三脚10を模式的に示す平面図である。図12において、脚40aの下端の位置(接地部分)を地点A、脚40bの下端の位置(接地部分)を地点B、脚40cの下端の位置(接地部分)を地点Cでそれぞれ表す。3つの脚部40(40a〜40c)に取り付けられた支持部材80を代表して、脚部40cに取り付けられた支持部材80について検討する。例えば、三脚10が符号700で示す方向の力を受けたとき、この方向が「三脚10の転倒に弱い方向」となるため、支持部材80の先端を図中の地点aに接地させることで、符号700で示す方向の力に対して最も確実に三脚10を支持することができる。しかし、地点aからある程度ずれた地点に支持部材80の先端を接地させた場合であっても、支持部材80によりある程度の強度で三脚10を支持することができる。また、例えば、三脚10が符号701で示す方向の力を受けたときは、この方向が「三脚10の転倒に弱い方向」となるため、支持部材80の先端を図中の地点bに接地させることで、符号701で示す方向の力に対して最も確実に三脚10を支持することができる。しかし、地点bからある程度ずれた地点に支持部材80の先端を接地させた場合であっても、支持部材80によりある程度の強度で三脚10を支持することができる。このように、三脚10を支持可能とする支持部材80先端の接地点の領域はある程度広範であり、支持部材80の先端を、図12において地点A、地点B及び地点Cを一点鎖線で結んで得られる三角形Tの外側の領域R内において支持部材80の取付け部分近傍の地点に接地させることで、種々の方向の力に対して三脚10を支持することができる。そこで、本明細書において、「三脚10の転倒に弱い方向」とは、支持部材80の取付け部分から領域R内の地点に向かう方向を指すものとする。
【0051】
以上の実施形態によれば、突風や衝突物等の作用により三脚10が傾いたときでも、支持部材80により三脚10を良好に支持することができ、これにより、三脚10及び三脚10の天板12に載せられた測量機器の転倒を確実に防止することができる。
【0052】
しかも、支持部材80の被固定部98が、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれるピン120等の固定具により固定されるため、支持部材80の下端が浮き上がったり三脚の支持に不適当な位置へ移動したりすることを確実に防止できる。そのため、風等の作用により三脚10のいずれかの脚部40が浮き上がり該脚部40の固定金具92が動いた場合でも、該固定金具92を介して脚部40に取り付けられた支持部材80は、前記挿通穴99に差し込まれた固定具の軸部を中心として回動しながら、脚部40に取り付けられた状態と地面に固定された状態とを維持するため、支持部材80の三脚支持機能を良好に維持することができる。したがって、所定方向からの風等の作用によりいずれかの脚部40が浮き上がった状態で更に別方向からの突風や衝突物等の作用が生じても、この別方向の作用による三脚10の傾きを支持部材80により確実に抑制することができる。よって、三脚10の転倒、及び該三脚10の天板12に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止することができる。
【0053】
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0054】
10:三脚、12:天板、40:脚部、56:脚、80:支持部材、92:固定部材、95:固定部材の穴(支持部材取付部)、98:支持部材の被固定部、99:被固定部の挿通穴、104:被固定部の底面。
【技術分野】
【0001】
本発明は、三脚支持装置、三脚装置、三脚用支持部材および三脚支持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
三脚は、測量機器(水準器、測量用ターゲット、トランシット又はトータルステーション等)、望遠鏡、カメラ又は照明機器等といった種々の機器を支持する天板(テーブル)と、この天板に揺動自在に連結された3つの伸縮可能な脚部を有する。各脚部の下端には尖端部が取り付けてあり、地盤等へ位置決めが容易にできるようにしてある。
【0003】
ところが、アスファルトやコンクリートで舗装された場所や建築物内(室内)において三脚を使用する場合、尖端部を地盤に差し込むことができないことが多いため、横方向の突風や移動体(例えば、運搬中の資材)の接触によって三脚が転倒することがある。例えば、三脚を用いて測量を行う場合、三脚と共に測量機器が転倒し、高価な測量機器を損傷する事故が多発していた。特に、トータルステーションなどの測量機器は極めて精密な光学装置であって、その修理には相当な費用を要する。実際、転倒に起因する測量機器の損害額については正確な数字は公表されていないが、経験的には、一台の測量機器が2〜3年に一回は転倒して修理を必要としているものと考えられる。具体的に、水準器については約10,000台、ターゲットについては20,000台が転倒によって損傷しているものと推定される。
【0004】
この問題に鑑みて、本願発明者は、三脚または該三脚に取り付けられる別部材に、穴または溝からなる支持部材取付部を形成し、該支持部材取付部に棒状の支持部材を挿通させて、該支持部材を前記支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置することで、三脚を支持する技術を提案している(特許文献1及び特許文献2参照)。この技術によれば、突風や衝突物等の作用により三脚のいずれかの脚が浮き上がったとしても、残りの脚に取り付けられた支持部材が三脚の傾きを抑制するように三脚を支持することで、三脚の転倒を確実に防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4344003号公報
【特許文献2】特許第4344009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の特許文献1及び特許文献2の技術を用いて三脚を支持する場合であっても、所定の方向からの風等の作用により三脚のいずれか1つの脚が浮き上がるとともに該脚に取り付けられた支持部材が前記脚と共に浮き上がるか又は三脚の傾きを十分に抑制できない位置へ移動した状態で、更に別の方向から突風や衝突物等が作用すると、この別方向の作用による三脚の傾きを支持部材により抑制できず、三脚の転倒を防止できないことがある。
【0007】
そこで、本発明は、三脚の転倒、及び該三脚の天板に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る三脚支持装置は、
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための三脚支持装置であって、
前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)のいずれか一方の部材と、
該一方の部材(40,92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る三脚装置は、
機器を載せる天板(12)と、
該天板(12)に連結された3つの脚部(40)と、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において前記支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る三脚用支持部材は、
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための支持部材(80)であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に挿通された状態において、該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置されるように棒状に形成され、
下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする。
【0011】
またさらに、本発明に係る三脚支持方法は、
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための方法であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に棒状の支持部材(80)を挿通させて、該支持部材を前記支持部材取付部(95)から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置し、
前記支持部材取付部(95)に前記支持部材(80)を挿通させた状態において、前記支持部材(80)の下端部に形成された挿通穴(99)に、固定具(120)を上方から差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、前記支持部材(80)の下端部を地面に固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、三脚を支持する棒状の支持部材の下端部に形成された挿通穴に固定具を差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、支持部材の下端が浮き上がったり三脚の支持に不適当な位置へ移動したりすることを確実に防止できる。そのため、風等の作用により三脚のいずれかの脚部が浮き上がり該脚部の支持部材取付部が動いた場合でも、該支持部材取付部に取り付けられた支持部材は、前記挿通穴に差し込まれた固定具の軸部を中心として回動しながら、脚部に取り付けられた状態と地面に固定された状態とを維持するため、支持部材の三脚支持機能を良好に維持することができる。したがって、所定方向からの風等の作用によりいずれかの脚部が浮き上がった状態で更に別方向からの突風や衝突物等の作用が生じても、この別方向の作用による三脚の傾きを支持部材により確実に抑制することができる。よって、三脚の転倒、及び該三脚の天板に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る三脚を示す斜視図である。
【図2】図1に示す三脚を示す平面図である。
【図3】図1に示す三脚の下端部を示す分解斜視図である。
【図4】固定金具を示す斜視図である。
【図5】図4に示す固定金具を示す正面図である。
【図6】図3に示す部分の組立状態を示す斜視図である。
【図7】支持部材を示す斜視図である。
【図8】支持部材の抜け止め機能について説明するための図である。
【図9】三脚の脚部に沿って支持部材を保持した状態を示す平面図である。
【図10】固定金具の穴に支持部材を差し込んだ状態を示す斜視図である。
【図11】支持部材の取付け状態を示す斜視図である。
【図12】「三脚の転倒に弱い方向」について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明する実施形態で共通する部材又は部位には同一又は類似の符号を付して説明は省略する。また、以下の説明では、特定の方向を示す用語(例えば、「上」、「下」、およびそれらを含む別の用語)を使用しているが、その方向は三脚の使用状態における方向を指す。さらに、以下の実施形態においては、測量用の三脚について説明するが、本発明は、測量機器以外の種々の機器(例えば、望遠鏡、カメラ又は照明機器等)を載せるために用いる三脚にも等しく適用できる。
【0015】
図1と図2は、本発明の一実施形態に係る三脚10を示す。三脚10は、比較的平坦なアスファルト面やコンクリート床に測量機器を据え付ける際に好適に利用できるもので、水準器、測量用ターゲット、トランシット、トータルステーションなどの測量機器を支持する天板(テーブル)12を有する。天板12は、例えば概ね正三角形の平面形状を有する。
【0016】
図2に示すように、天板12は、中央に円形の開口(孔)18を有する。開口18の下には、天板12上に設置される測量機器を固定する固定機構20が設けてある。例えば、固定機構20は、天板12の下面に設けた軸22と、軸22を中心として水平面に沿って固定可能なガイド24と、ガイド24に形成されたスロット26に沿って水平方向に移動可能なねじ28を備えている。天板12の周縁部には、天板12の概略形状である正三角形の各辺に平行な3つの支軸34が設けられている。これら3つの支軸34の軸方向を示す一点鎖線36a〜36cで囲まれた領域が正三角形を形成し、その三角形領域の中心が天板12の中心38に一致している。
【0017】
天板12の支軸34には、脚部40(40a〜40c)が連結されている。脚部40は、脚上部42と脚下部44を有し、これらの脚上部42と脚下部44とにより脚部本体41が構成されている。脚上部42は、平行に配置された2つの脚46を有する。2つの脚46は、上部連結部48と下部連結部50によって互いに連結されており、それらの間に所定の横断面を有する案内部のガイドスロット52が形成されている。
【0018】
上部連結部48は、支軸34に連結されている。したがって、脚上部42及び脚部40は、支軸34を中心として、天板12の中心38を通る垂直面に沿って、天板12からほぼ垂直下方に延びる収納位置と、この収納位置から外側に開かれた開放位置の間を揺動できる。
【0019】
上部連結部48と下部連結部50とにはベルト取付部104,106が設けられており、これらのベルト取付部104,106に、三脚10を持ち運びする際に運搬者の肩に掛けるためのベルト110を取付け可能となっている。
【0020】
図1に示すように、下部連結部50には、ガイドスロット52に沿って延びる挿通孔54が形成されており、この挿通孔54を通じて後述する脚下部44がガイドスロット52に収納できるようにしてある。
【0021】
脚下部44は一つの脚56を有する。本実施形態では、脚56は、ガイドスロット52及び挿通孔54とほぼ同一の横断面を有し、挿通孔54を介してガイドスロット52に挿入されている。したがって、脚上部42に対する脚下部44(具体的には、脚56)の伸出量は自由に調節できる。脚上部42に対する脚下部44の伸出量を調節するとともに脚上部42に対して脚下部44を固定するために、脚上部42の下部連結部50はねじ58を備えている。
【0022】
脚56の上端部には、挿通孔54の横断面よりも大きな形状のストッパ60が設けてあり、脚上部42から脚下部44が抜け落ちることが防止されている。
【0023】
図3に示すように、脚56は、三脚10の中心側(内側)に位置する後面部73と、後面部73に対向する前面部74と、後面部73と前面部74とに跨る一対の側面部75,76とを備えた角筒状の部材である。脚56の下端部には、上下一対のボルト挿通穴78,79が設けられている。具体的に、ボルト挿通穴78,79は、脚56の後面部73と前面部74とに設けられている。ボルト挿通穴78,79には、接地部材62を脚56に固定するためのボルト100,101が挿通される。
【0024】
なお、本実施形態では、一方のボルト101が後述の固定部材92に一体的に設けられ、他方のボルト100が固定部材92とは別体となっているが、両方のボルト100,101を固定部材92と一体に設けたり、両方のボルト100,101を固定部材92とは別体としたりしてもよい。
【0025】
脚部本体41の下端、すなわち、脚56の下端にはボルト100により接地部材62が固定されている。
【0026】
接地部材62は、水平又は略水平な方向に沿って配置される水平プレート63と、水平プレート63から立ち上がる一対の立ち上がりプレート67,68と、水平プレート63から垂下する接地部材本体64と、接地部材本体64の下端から下方に突出した尖端部65と、接地部材本体64と水平プレート63とに跨るリブプレート66とを備えている。尖端部65は、先端(下端)に向かって次第に断面が小さくなる円錐、円錐台、角錐、角錐台の形状を有する。また、接地部材62は、一対の立ち上がりプレート67,68間に跨る連結プレート69と、一対の立ち上がりプレート67,68間に跨る上下一対の円筒部70,71とを備えている。一対の円筒部70,71にはボルト100,101の挿通が可能であり、円筒部70,71間の間隔は、脚56のボルト挿通穴78,79間の間隔に等しくしてある。
【0027】
接地部材62を脚56に取り付ける際は、先ず、一対の立ち上がりプレート67,68を、脚56の下方から脚56の下端部に嵌め込む。次に、脚56のボルト挿通穴78,79と接地部材62の円筒部70,71とを位置合わせした状態で、ボルト挿通穴78,79及び円筒部70,71にボルト100,101を差し込む。続いて、ボルト100,101の先端にナット102を螺合し、ナット102を締めつけることで、脚56の下端に接地部材62が固定される。このとき、接地部材62と共に後述の固定部材92が脚56に固定されるが、その具体的な構成は後に説明する。
【0028】
図1に示すように、脚部40の下端部には、三脚10を支持するための支持部材80が取付け可能となっている。なお、図1においては、全ての脚部40に支持部材80が取り付けられた状態が示されているが、支持部材80は、1本又は2本の脚部40のみに取り付けて使用してもよい。
【0029】
図3に示すように、本実施形態において、支持部材80は、脚部40の脚56に着脱可能な固定部材92を介して脚部40に取付け可能である。
【0030】
固定部材92は、脚56に取り付けられる取付プレート81と、該取付プレート81の表面に突設された突出部86とを備えている。
【0031】
図4に示すように、取付プレート81は、脚56の後面部73に固定される例えば矩形のベース部82と、後面部73の短手方向に関してベース部82の両端からそれぞれ裏面側へ直角に延びる一対の延長部83,84とを有する。ベース部82の裏面には、脚56の一方のボルト挿通穴78に挿通されるボルト101が突設されている。また、ベース部82には、脚56の他方のボルト挿通穴79に対応するボルト挿通穴85がボルト101よりも例えば下側に形成されている。
【0032】
脚56に固定部材92を固定する際は、先ず、固定部材92の一対の延長部83,84により脚56を挟み込みながら、脚56の一方のボルト挿通穴78に取付プレート81のボルト101を差し込む。これにより、脚56の他方のボルト挿通穴79に、取付プレート81のボルト挿通穴85が位置合わせされる。このように位置合わせされたボルト挿通穴79,85にボルト100を差し込んで後、2つのボルト100,101にそれぞれナット102を螺合して締め付けることで、脚56に固定部材92が固定される(図6参照)。
【0033】
なお、本実施形態において、固定部材92は脚56の後面部73に固定されるが、脚56の前面部74に固定部材92を固定してもよい。
【0034】
突出部86は、例えば溶接により取付プレート81のベース部82に固定されている。突出部86は、取付プレート81のベース部82に対向配置される対向部87と、該対向部87の上端とベース部82とに跨る上面部88と、対向部87の下端とベース部82とに跨る下面部89とを有する。突出部86は、ベース部82における対向部87との対向部分と共に概略筒状部分を形成しており、該筒状部分の穴95は、支持部材80を取り付けるための支持部材取付部となっている。
【0035】
なお、本実施形態では、支持部材取付部が穴95により構成されているが、支持部材取付部は溝で構成するようにしてもよい。また、本実施形態では、支持部材取付部が固定金具92に形成されているが、支持部材取付部を脚56に形成することで支持部材80を脚部40に直接取付け可能としてもよい。
【0036】
図5に示すように、突出部86を構成する対向部87,上面部88及び下面部89は、いずれも正面視において水平方向に対して傾斜して設けられている。上面部88の上端部と下面部89の下端部にはそれぞれ切り欠き90,91が形成されており、これにより、支持部材80を穴95に差し込みやすくなっている。
【0037】
固定部材92には、例えば金属が用いられるが、固定部材92の材料は特に限定されるものではなく、例えば樹脂を用いることもできる。
【0038】
本実施形態において、支持部材80は直線状の棒材からなる。ただし、支持部材80は、必ずしも直線状に形成する必要はなく、所定部分で屈曲した形状であってもよい。
【0039】
支持部材80は、該支持部材80が固定金具92の穴95から抜けるのを防止するために支持部材80の上端に設けられたストッパ部96と、地面に固定するために支持部材80の下端に設けられた被固定部98と、ストッパ部96と被固定部98とに跨る中間部97とを有する。
【0040】
中間部97は全長に亘って同一の断面形状を有する。本実施形態において、中間部97の断面形状は円形であるが、円形以外の形状であってもよい。中間部97の直径は、固定金具92におけるベース部82と対向部87との間隔よりも僅かに小さい。そのため、固定金具92の穴95に支持部材80を差し込んだ状態において、穴95に対して中間部97を長さ方向に容易にスライドさせることができる。
【0041】
ストッパ部96は、中間部97の直径よりも大きな幅を有するように扁平に形成されている。具体的に、図11に示す支持部材80の取付状態におけるストッパ部96の上面および下面が平らな面になっている。ストッパ部96の幅は、固定金具92におけるベース部82と対向部87との間隔よりも大きくなっている。そのため、図11に示す支持部材80の取付状態において、ストッパ部96が固定金具92の穴95を通り抜けることがないため、支持部材80が固定金具92から脱落することを防止できる。
【0042】
ストッパ部96の上面には突出片102が設けられている。そのため、例えば図8に示すように支持部材80が傾いたときでも、固定部材92の対向部97に突出片102が引っ掛かることで、支持部材80が固定金具92から脱落することを一層確実に防止できる。また、図9に示すように、支持部材80を使用しないときに、突出片102を脚部40の上側のベルト取付部104に係止することで、支持部材80を脚部40に沿った状態で保持することができる。
【0043】
図7に戻って、被固定部98は、中間部97の直径よりも大きな幅を有するように扁平に形成されている。被固定部98の幅は、固定金具92におけるベース部82と対向部87との間隔よりも大きい。図11に示す支持部材80の取付状態において、被固定部98の上面と下面とは、互いに平行で且つ中間部97の長さ方向に対して傾斜した平面となっている。被固定部98は平らな底面104を有するため、被固定部98を安定して地面に載置することができる。
【0044】
被固定部98には、ピン120等の固定具を差し込むための挿通穴99が形成されている。図11に示す支持部材80の取付状態において、挿通穴99は、被固定部98を上下方向に沿って貫通するように配置される。そのため、該挿通穴99に上方から差し込んだピン120等の固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、被固定部98を地面に容易に固定することが可能となっている。また、ピン120等の固定具により被固定部98を地面に固定した状態において、支持部材80は、前記固定具の軸部を中心として回動可能である。そのため、仮に風等の作用により三脚10が傾き固定金具92が脚部40と共に移動した場合でも、支持部材80は、挿通穴99に差し込まれた固定具の軸部を中心として回動しながら、固定金具92を介して脚部40に取り付けられた状態と地面に固定された状態とを維持することができる。このようにして支持部材80は回動するため、支持部材80の被固定部98の浮き上がりを防止できる。よって、挿通穴99に差し込まれた固定具の頭部に対して被固定部98からの上方向の力が加えられることを抑制できるため、固定具が抜けることを防止できる。
【0045】
支持部材80には、例えば金属が用いられるが、支持部材80の材料は特に限定されるものではなく、例えば樹脂を用いることもできる。
【0046】
図10に示すように、固定部材92に支持部材80を取り付ける際は、先ず、支持部材80の下端部を上方から固定部材92の穴95へ上側の切り欠き90を通して差し込む。このとき、比較的大きな幅を有する支持部材80の被固定部98が穴95を通過できるように、被固定部98を適宜傾斜させた状態で支持部材80を穴95に差し込む。
【0047】
支持部材80の被固定部98が穴95を通過した後、引き続き支持部材80を下側から順に穴95に差し込み、支持部材80の下端部を接地させる。これにより、支持部材80は、中間部97の上端部が穴95に差し込まれた状態で固定金具92を介して脚部40に取り付けられる。
【0048】
続いて、支持部材80の被固定部98の底面104を地面に載置した状態で、被固定部98の挿通穴99にピン120等の固定具を差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことにより、被固定部98を地面に固定する。
【0049】
このようにして固定部材92を介して脚部40に取り付けられた支持部材80は、固定部材92への取付け部分から地面に向かって三脚10の転倒に弱い方向へ延びるように配置される。
【0050】
ここで、図12を参照しながら、「三脚10の転倒に弱い方向」について説明する。図12は、地面に設置した三脚10を模式的に示す平面図である。図12において、脚40aの下端の位置(接地部分)を地点A、脚40bの下端の位置(接地部分)を地点B、脚40cの下端の位置(接地部分)を地点Cでそれぞれ表す。3つの脚部40(40a〜40c)に取り付けられた支持部材80を代表して、脚部40cに取り付けられた支持部材80について検討する。例えば、三脚10が符号700で示す方向の力を受けたとき、この方向が「三脚10の転倒に弱い方向」となるため、支持部材80の先端を図中の地点aに接地させることで、符号700で示す方向の力に対して最も確実に三脚10を支持することができる。しかし、地点aからある程度ずれた地点に支持部材80の先端を接地させた場合であっても、支持部材80によりある程度の強度で三脚10を支持することができる。また、例えば、三脚10が符号701で示す方向の力を受けたときは、この方向が「三脚10の転倒に弱い方向」となるため、支持部材80の先端を図中の地点bに接地させることで、符号701で示す方向の力に対して最も確実に三脚10を支持することができる。しかし、地点bからある程度ずれた地点に支持部材80の先端を接地させた場合であっても、支持部材80によりある程度の強度で三脚10を支持することができる。このように、三脚10を支持可能とする支持部材80先端の接地点の領域はある程度広範であり、支持部材80の先端を、図12において地点A、地点B及び地点Cを一点鎖線で結んで得られる三角形Tの外側の領域R内において支持部材80の取付け部分近傍の地点に接地させることで、種々の方向の力に対して三脚10を支持することができる。そこで、本明細書において、「三脚10の転倒に弱い方向」とは、支持部材80の取付け部分から領域R内の地点に向かう方向を指すものとする。
【0051】
以上の実施形態によれば、突風や衝突物等の作用により三脚10が傾いたときでも、支持部材80により三脚10を良好に支持することができ、これにより、三脚10及び三脚10の天板12に載せられた測量機器の転倒を確実に防止することができる。
【0052】
しかも、支持部材80の被固定部98が、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれるピン120等の固定具により固定されるため、支持部材80の下端が浮き上がったり三脚の支持に不適当な位置へ移動したりすることを確実に防止できる。そのため、風等の作用により三脚10のいずれかの脚部40が浮き上がり該脚部40の固定金具92が動いた場合でも、該固定金具92を介して脚部40に取り付けられた支持部材80は、前記挿通穴99に差し込まれた固定具の軸部を中心として回動しながら、脚部40に取り付けられた状態と地面に固定された状態とを維持するため、支持部材80の三脚支持機能を良好に維持することができる。したがって、所定方向からの風等の作用によりいずれかの脚部40が浮き上がった状態で更に別方向からの突風や衝突物等の作用が生じても、この別方向の作用による三脚10の傾きを支持部材80により確実に抑制することができる。よって、三脚10の転倒、及び該三脚10の天板12に載せられた測量機器等の種々の機器の転倒を一層確実に防止することができる。
【0053】
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0054】
10:三脚、12:天板、40:脚部、56:脚、80:支持部材、92:固定部材、95:固定部材の穴(支持部材取付部)、98:支持部材の被固定部、99:被固定部の挿通穴、104:被固定部の底面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための三脚支持装置であって、
前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)のいずれか一方の部材と、
該一方の部材(40,92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする三脚支持装置。
【請求項2】
前記支持部材(80)の下端部に、平らな底面(104)を有する被固定部(98)が設けられ、該被固定部に前記挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の三脚支持装置。
【請求項3】
機器を載せる天板(12)と、
該天板(12)に連結された3つの脚部(40)と、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において前記支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする三脚装置。
【請求項4】
前記支持部材(80)の下端部に、平らな底面(104)を有する被固定部(98)が設けられ、該被固定部に前記挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の三脚装置。
【請求項5】
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための支持部材(80)であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に挿通された状態において、該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置されるように棒状に形成され、
下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする三脚用支持部材。
【請求項6】
下端部に、平らな底面(104)を有する被固定部(98)が設けられ、該被固定部に前記挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の三脚用支持部材。
【請求項7】
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための方法であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に棒状の支持部材(80)を挿通させて、該支持部材を前記支持部材取付部(95)から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置し、
前記支持部材取付部(95)に前記支持部材(80)を挿通させた状態において、前記支持部材(80)の下端部に形成された挿通穴(99)に、固定具(120)を上方から差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、前記支持部材(80)の下端部を地面に固定することを特徴とする三脚支持方法。
【請求項1】
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための三脚支持装置であって、
前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)のいずれか一方の部材と、
該一方の部材(40,92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする三脚支持装置。
【請求項2】
前記支持部材(80)の下端部に、平らな底面(104)を有する被固定部(98)が設けられ、該被固定部に前記挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の三脚支持装置。
【請求項3】
機器を載せる天板(12)と、
該天板(12)に連結された3つの脚部(40)と、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴または溝からなる支持部材取付部(95)に挿通可能であり、該支持部材取付部に挿通された状態において前記支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置される棒状の支持部材(80)と、を備え、
該支持部材(80)の下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする三脚装置。
【請求項4】
前記支持部材(80)の下端部に、平らな底面(104)を有する被固定部(98)が設けられ、該被固定部に前記挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の三脚装置。
【請求項5】
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための支持部材(80)であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に挿通された状態において、該支持部材取付部から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置されるように棒状に形成され、
下端部に、地面に打ち込まれるか又はねじ込まれる固定具(120)を差し込むための挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする三脚用支持部材。
【請求項6】
下端部に、平らな底面(104)を有する被固定部(98)が設けられ、該被固定部に前記挿通穴(99)が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の三脚用支持部材。
【請求項7】
機器を載せる天板(12)と、該天板(12)に連結された3つの脚部(40)とを備えた三脚(10)を支持するための方法であって、
少なくとも1つの前記脚部(40)又は該脚部に取り付けられた別部材(92)に形成された穴又は溝からなる支持部材取付部(95)に棒状の支持部材(80)を挿通させて、該支持部材を前記支持部材取付部(95)から地面に向かって三脚の転倒に弱い方向に延びるように配置し、
前記支持部材取付部(95)に前記支持部材(80)を挿通させた状態において、前記支持部材(80)の下端部に形成された挿通穴(99)に、固定具(120)を上方から差し込み、該固定具を地面に打ち込むか又はねじ込むことで、前記支持部材(80)の下端部を地面に固定することを特徴とする三脚支持方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−145261(P2011−145261A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8322(P2010−8322)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【特許番号】特許第4541448号(P4541448)
【特許公報発行日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(599157284)関西工事測量株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【特許番号】特許第4541448号(P4541448)
【特許公報発行日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(599157284)関西工事測量株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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