説明

中央揃えタブ、カットアウトのセットを有するパッキングケース、及びそのようなケースを作成するための方法

第1のカットアウトから得られるハーフケース(41)を形成する底と、第2のカットアウトから形成される蓋とを含み、底の下側はくぼみ(19、85、108、109、110、111)を備え、蓋はその上面に接着させ、相補的な形状のくぼみと縦に整列した少なくとも2つのタブ(33、43、54、55、56、57、73、74、75、88)を含む、パッキングケース(40)、カットアウトのセット及びケースを得るための方法である。蓋は、側辺に、うち2つ(21、23)がエンドフラップ(27、28、29、30)を備える4つの横パネル(21、22、23、24;77、79、81)を備え、タブはそれぞれ1つのエンドフラップと接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーフケース及び蓋を形成する底部を含むケースに関し、底部の下面はくぼみを備え、蓋はその上面にくぼみに沿って、相補的な形状であるタブを含む。
【0002】
さらに、そのようなケースを組み立てるためのカットアウトのセットと、当該セットを用いた製造方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
非限定的な用途であるが、箱の分野では、パレット上に積み重ねることができ、取り扱われている間又は輸送中に、互いに対して滑る傾向を有しているかもしれないことが特に重要であることがわかる。
【0004】
箱の滑りを回避する箱センタリングシステムが周知であり、これらは、端部の角に、又はその近くに位置付けられたオリフィスと協働する横つまみを使用する。
【0005】
そのようなシステムは弱く、繰り返し取り扱うことに耐えることができない。
【0006】
蓋を形成するフラップのいくつかが、フラップと同様の形状をなす底に作られたノッチの形状を補う形状であって、入れ子にすることによって横方向の固定化を提供することができるパッケージが周知である(FR−A−2 311 717)。
【0007】
そのような実施態様は、2セットのフラップを有するカットアウトされたブランク形状を必要とすることに加え、低い基本重量に適さず、十分な縦方向の積み上げがいつでも可能とはならないが、これは、箱が作り上げられるときに存在する場合がある不一致に起因する。
【0008】
上面に取り付けられる、タブを備える蓋を有する箱が周知である。タブはカットアウトされ、後方に折りたたまれることによって、二重の折り曲げ線を呈する。
【0009】
そのような箱は、良好な中央揃え及び優れた固定化を提供するが、タブを後ろ向きにすることに関連するこの特殊な機能に起因して、いつでも容易に作り上げられるわけではない。
【0010】
本発明の目的は、既に周知であるものよりも良好に実用上の要求を満たすことができ、特に、一方で互いに中央揃えされて、箱が完全に積み重ねられることを可能にし、他方でケースが簡易かつ安価な方法で形成されることを可能にするために、ケース、カットアウトのセット及び作成方法を提供することである。
【0011】
したがって、本発明により、パッケージがパレット上に置かれたときに互いの上面に積み重ねられた場合、滑りを回避できるため、低基本重量のボードを用いることが可能になり、これにより、費用がかかり、余分な手間を要するパレット用アクセサリの使用が回避される。
【0012】
この目的のために、本発明は特に、第1のカットアウトと、第2のカットアウトによって形成される蓋とから得られるハーフケースを形成する、下側にくぼみを備える底を含み、蓋がくぼみの補完的な形状に一致して上面に取り付けられる少なくとも2つのタブを含むパッキングケースであって、蓋がその側辺に、うち2つがエンドフラップを備える4つの横パネルを備える中央パネルを含み、タブがエンドフラップのうち1つに接続されるパッキングケースを提案する。
【0013】
いくつかの有利な実施形態では、以下の1つ及び/又は別の構成が、手段としてさらに用いられる。
− 中央パネルは矩形であり、横パネルは、第1の折り曲げ線によって、各端に、第3の折り曲げ線によって第1のパネルに接続された補強された角を形成するエンドフラップを有する中央パネルに接続される、2つの第1の対向する横パネルであって、タブは、4つの折り曲げ線によってそれぞれ上記対応するフラップの上縁に各自接続される横パネルと、第2の折り曲げ線によって、フラップのない中央パネルに接続される2つの第2の対向する横パネルとを含む。
− 中央パネルは、中央パネルと第2の横パネルとの間の第2の折り曲げ線に、タブを通過させることができるスロットを含み、第1の横パネルは、折り曲げられて、ハーフケースに対向する横面と協働し、フラップは、対応する角上に折り下げられ、タブは、スロットを通過して折り下げられ、フラップの外面上に取り付けられる第2の横パネルを有する中央パネルの上面上に取り付けられる。
− エンドフラップは、第2の横パネルに取り付けられ、タブが、折り曲げられて中央パネルの上面に取り付けられる。
− 蓋は着脱可能である。
− 第1及び/又は第2の横パネルは、ハーフケースの隣接する横面に取り付けられる。そのような場合、当該製造物は、蓋が取り付けられる前にハーフケースに置かれる。
− 第1のカットアウトは、固定タブで終了する第1の接合線によってともに接合され、一つの側辺で第2の接合線によって、底の下側を形成する一連のフラップに接続される一連の少なくとも4つの主壁を含み、フラップのうち2つが、くぼみを形成することができるノッチを備える少なくとも1つの側縁をそれぞれ含む。
− 第1のカットアウトは、第4及び第5の接合線をそれぞれ介して、各側に備えられた第3の接合線によって、第1及び第2の一連のフラップとともに接合された、一連の3つの壁を含み、一連の壁の中央壁が、少なくとも2つのくぼみを備える。
− くぼみのそれぞれは、中央壁に隣接するフラップとの接合線の縁に位置する。
− くぼみは、中央壁に隣接する壁のそれぞれとの第1の接合線の縁又は付近に位置する。
− 底の下側は、ケースの4つの角に実質的に配置された4つのくぼみを含み、蓋が、その上面に、対応する4つのタブを含む。
【0014】
また、本発明は、そのようなケースを得るために用いられることができるカットアウトのセットを提案する。
【0015】
また、段ボールシート材料又は等価物、すなわち、ケースの底を形成することができ、くぼみを含む第1のカットアウトと、ケースの蓋を形成することができ、各側に矩形の横パネル、すなわち第1の折り曲げ線によって中央パネルに接続された2つの第1の対向する横パネルと、第2の折り曲げ線によって中央パネルに接続された2つの第2の対向する横パネルとに備えられた矩形の中央パネルを含む第2のカットアウトとから作られる2つのカットアウトを含む、ケースを形成することが意図されるカットアウトのセットであって、2つの第1の対向する横パネルが、それらの側縁に沿って、第3の折り曲げ線によってエンドフラップにそれぞれ接続されて、補強された角を形成し、少なくとも2つのエンドフラップが、対応するフラップの第3の折り曲げ線に垂直な第4の折り曲げ線によって、第2のカットアウトが平らに配置されたときに第2の横パネルに向けられ、相補的な形状のくぼみに一致して蓋が作り上げられたときに蓋の上面に取り付けられることができる取り付けタブに接続されるカットアウトのセットを特に提案する。
【0016】
有利には、中央パネルは、中央パネルと第2の横パネルとの間に配置された第2の折り曲げ線に、タブを通過させることができるスロットを含み、タブは、スロットを通過させて折り曲げ、中央パネルの上面に取り付けることができる。
【0017】
別の有利な実施形態では、第2の横パネルの側縁は、ノッチを有する。
【0018】
さらに有利には、ノッチは、タブの形状を補う形状である。
【0019】
第2のカットアウトは、4つのタブを有する。
【0020】
別の有利な実施形態では、第1のカットアウトは、固定タブで終了する第1の接合線によってともに接合され、一方の側辺で第2の接合線によって、底の下側を形成し、うち2つが、くぼみを形成することができるノッチを備える少なくとも1つの側縁をそれぞれ含む一連のフラップに接続されている、一連の少なくとも4つの主壁を含む。
【0021】
また、本発明は、前述のような2つのシート状のボール紙又は段ボールのカットアウトのセットからパッキングケースを作成する方法であって、蓋は、ホットメルト接着剤で予めコーティングされたタブを、上面に押し下げることによって形成される方法を提案する。
【0022】
1つの有利な実施形態では、横パネルと接する接合線にスロットを備える中央パネルでは、フラップを備える横パネルが予め折りたたまれ、パネルのフラップが予め折りたたまれ、垂直に向けられたタブがその後スロット内に差し込まれた後、フラップのない横パネルが押し下げられて、タブが接着剤でコーティングされて上面に押し下げられる。
【0023】
別の有利な実施形態では、第1及び第2の横パネルが折りたたまれ、いったんフラップの内面が接着剤でコーティングされると、フラップが押し下げられ、さらにタブが上面に押し下げられる。
【0024】
有利には、いったんパネル、フラップ及びタブが接着剤でコーティングされると、フラップ及びタブが蓋の上面上に押し下げられる前に、横パネルがハーフケースの側面上に押し下げられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の実施形態の第1のカットアウトの、上からの平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の第2のカットアウトの、上からの平面図である。
【図3A】図2の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図3B】図2の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図3C】図2の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図3D】図2の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図4】本発明の実施形態の第1及び第2のカットアウトから得られる2つのケースの連結を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の第2のカットアウトの、上からの平面図である。
【図6A】図5の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図6B】図5の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図6C】図5の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図6D】図5の第2のカットアウトから蓋のハーフケースを作成する斜視図である。
【図7A】4つのタブを有する本発明のさらなるカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図7B】4つのタブを有する本発明のさらなるカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図8A】4つのタブを有する本発明のさらなるカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図8B】4つのタブを有する本発明のさらなるカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図9】2つのタブを有する本発明の第2のカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図10A】2つのタブを有する本発明の第2のカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図10B】2つのタブを有する本発明の第2のカットアウトの他の実施形態の、上からの平面図である。
【図11】2つの対応する第1のカットアウトタブと協働するように配置された、2つのくぼみを有する第1のカットアウトの1つの実施形態の平面図である。
【図12】ボードの使用を最適化する本発明の1つの実施形態の、互いに重なり合う第2のカットアウトの配列の平面図である
【図13】3つの壁を有する本発明の第1のカットアウトの実施形態を示す。
【図14】3つの壁を有する本発明の第1のカットアウトの実施形態を示す。
【図15】3つの壁を有する本発明の第1のカットアウトの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、非限定的な例示を目的として本明細書で挙げられた、以下に続くいくつかの実施形態の記載を読むことから、よりよく理解される
【0027】
図1及び2は、たとえば厚さ2〜3mmの段ボールの包装ケースを組み立てるためのカットアウトのセットを示し、2つのカットアウトを含む。
【0028】
第1のカットアウト1は、ケースの底部を形成することができ、第2のカットアウト2は、ケースの蓋を形成するためのものである。
【0029】
第1のカットアウトは、第1の接合線7によって一緒になるように接合された一連の4つの矩形主壁3、4、5、6を含み、接合線は互いに平行であり、ハーフケースが形成されるときに対向する壁の外縁9にタブを取り付けるための、同様に矩形の固定タブ8で終了する。
【0030】
一連の壁は、一つの側に沿って、線7に対して垂直な第2の接合線10によって、実質的に矩形のフラップ11、12、13、14に接続され、2つの対向するフラップ12及び14は、各々の側縁15、16、17、18にノッチ19を有し、ハーフケースの底部が形成されたときにくぼみを形成することができる。
【0031】
より具体的には、これらのノッチは、たとえば実質的に台形であるか、円形又は楕円形の一部である形状の外形を有し、たとえばフラップ上の、フラップの高さの3分の1にわたる中間点に位置する、以下に説明するタブの形状を補う。
【0032】
その他2つのフラップ11、13は、側辺にノッチがない。
【0033】
さらに、一連の壁のその他の側辺は、フラップを有していない。
【0034】
一方、図2は、ケースの蓋を形成するために用いられる第2のカットアウトを示す。
【0035】
第2のカットアウトは、矩形の横パネル21、22、23、24、すなわち第1の折り曲げ線25によって中央パネルに接続された2つの第1の対向する横パネル21、23と、第1の折り曲げ線に対して垂直な第2の折り曲げ線26によって中央パネルに接続された2つの対向する第2の横パネル22、24とを各側辺に備える矩形の中央パネル20を含む。
【0036】
2つの第1の対向する横パネル21及び23は、それらの側辺に沿って、第2の折り曲げ線26と連続する第3の折り曲げ線31によって、各矩形エンドフラップ27、28及び29、30にそれぞれ接続され、強化された角を形成する。
【0037】
これら4つのエンドフラップ27、28、29、30はそれぞれその側縁32に、第2のカットアウトが平らに配置されたときに、対応するフラップの第3の折り曲げ線31に対して垂直な4つの折り曲げ線34を介して隣接するフラップに向けられる取り付けタブ33を含む。
【0038】
タブ33は、蓋が形成されたときに、くぼみに合わせ、くぼみの形状を補う形状で蓋の上面に取り付けることができ、カットアウト1を参照して説明されたように、一方が他方に適合することを可能にする。
【0039】
中央パネル20は、中央パネル20と第2の横パネル21、23との間の第2の折り曲げ線26上に、タブを通すことができるスロット35を含み、これらは中央パネルの角36から距離dに位置する。タブはそれら自体が同じ距離dに位置決めされ、スロットのものよりもわずかに小さな幅及び厚さであり、後者を通過して折りたたまれ、中央パネルの上面上に取り付けられることができる。
【0040】
これを行うために、及び折りたたむことをより容易にする実施形態では、折り曲げ線34は、タブの外側に向かってわずかに、たとえば段ボールの厚さの半分だけ、又はその厚さ分だけずらされる。
【0041】
一方、第2の対向するパネル22及び24は、横フラップがなく、タブ33に面する側辺37形状を有し、この形状は、たとえば長方台形であり、フラップは、第2の折り曲げ線26からパッケージの内側に向かって傾けられた第1の部分38と、たとえば第4の折り曲げ線34に平行であり、カットアウトブランク又はカットアウトが平らに配置された場合に、対応するタブに良好な間隔を提供するスペース37´が存在する第2の部分39とを含む。
【0042】
スロット35は、第2のパネルに対応する第2の折り曲げ線上に、上記で示された数、たとえば4つ(線ごとに2つ)位置し、それぞれが実質的に、線に沿ってその各端に、線上4分の1に位置付けられる。
【0043】
ここで、図1及び2を参照して説明されたカットアウトからのパッキングケース40の作成を、図3A〜3Dを参照して説明する。以下の記載では、同様の参照番号を用いて、同様の構成要素を示す。
【0044】
図3Aでは、中央パネルは、すでに形成されたハーフケース41に面するように平らにされ、たとえば第1のカットアウト1の壁を折り曲げて、ハーフケースの底を組み立てるようにフラップを位置付けて閉じることによって、ハーフケースを取り囲む。
【0045】
そして、くぼみ(図では目視できない)を含むフラップは、くぼみを有していないフラップ上に取り付けられ、箱の底にノッチまたはくぼみを形成し、これらはタブと協働するようになっている。
【0046】
図3Bを参照すると、フラップ27、28、29、30を備える横パネル21及び23は予め折りたたまれ、それからフラップが予め折りたたまれる。フラップの平面の延長線上で垂直に立ち上がるタブ23は、スロット35内に差し込まれた後、フラップを有さず、予め接着剤でコーティングされている横パネル22、24が、フラップ28上に押し下げられ、タブの内面は接着剤でコーティングされ、中央パネルの上面に押し下げられて蓋を、そして図3Dに見られるようなケース40を形成する。
【0047】
図4は、本明細書で上述したような2つのケース40が重ね合わされて図示され、タブ33が、上述のケースの一部である対向するくぼみ19にどのようにして適合するかを示している。
【0048】
そのような二者の適合は、箱の間の優れた安定性、簡易な方法で行うことを提供する。
【0049】
図5は、本発明の第2のカットアウト42の別の実施形態を図示する。
【0050】
これは、両側に横パネル21、22、23、24を備える中央パネル20からなるカットアウトであり、2つの横パネル21及び23は、フラップ27、28、29、30を有し、それら自体がタブ43を備え、たとえば、隣接する横壁22、24の側縁44の形状を、周囲にたとえば幅2mmの寸法で小スロット45を残したまま採用して、隣接するボートに関するタブの良好な間隔を可能にするように設計される。
【0051】
ここで、そのような蓋は、異なる実施形態を可能にし、その構造は図6A〜6Dを参照して説明される。
【0052】
ここでの目的は、スロットを通してタブ43を差し込むことではなく、単に、いったんフラップ27、28、29、20の内面とタブ43とが重ね合わされると、図6Aに示されるように、第2のカットアウト42に、図5を参照して説明されたハーフケース41上の蓋形状を与えることである。
【0053】
これを行うために、第2のパネル22及び24はたとえば、第1の横パネル21及び23が、今度は折り曲げられて対面する隣接側に押し下げられる前に、折り曲げられて(図6B)ハーフケース41の対面する横面に押し下げられ、その後、接着剤コーティングされたタブ43が、ケースのパネル20の上面に押し下げられる前にフラップ27、28、29、30が折り曲げられて押し下げられ(図6C参照)、図6Dに示される蓋と、結果としてパッケージ44とを得る。
【0054】
図7A及び7B、そして8A及び8Bは、本発明の第2のカットアウト51、51、52、53の実施形態を示し、各カットアウトは、フラップに取り付けられ、対向するノッチ58、59を有する小パネル22、24に向けられた、異なるタイプの4つのタブ、すなわちタブ54、55、56、57(図7A及び7B)を含み、タブの形状に対応する(図7Aのノッチ58)か、あるいは対向タブを自由なままに維持する半台形に対応する(図7Bのノッチ59)を備える。
【0055】
ここで、図8A、8Bに対応するカットアウトの第2の実施形態は、小パネルにフラップ60、61、62、63を有する代表的な実施形態を示し、小パネルは、第2のパネルの高さに対して同じか又は異なる(フラップ60)、より低い(フラップ62)又はより高い(フラップ61、63)外縁の高さを有し、後者の場合、矩形形状に戻る前に、フラップが取り付けられたパネルの外側周辺に対して、たとえばカットアウトの外側64又は内側65に向かって傾けられた外縁を有するくの字型を有する。
【0056】
図9、10A及び10Bは、2つの外フラップに、対角するタブを2つのみ有する第2のカットアウト70、71、72の別の実施形態を示し、外フラップは、タブを取り囲む隣接したパネル77のノッチ76か、隣接したパネル79の半台形形状のノッチ78か、あるいは外側に開口し、横パネル81のタブの形状を補うノッチ80かを備える。
【0057】
また、パネル77、79又は81は、タブを有していないフラップに直面している別の側縁を有する。
【0058】
対応する第1のカットアウト82(図11参照)は、図1を参照して説明されたカットアウトと同様に、ここでは、2つの対向フラップ84の場合、側縁に、パッケージが形成されたときにタブと協働するノッチ85を1つのみ備える底を形成するフラップ83、84を含む。
【0059】
図12は、パネル86を図示し、すなわち第2のカットアウト87用のボードの使用を最適化する段ボールの幅、ここでは対角線上に対向する2つのタブ88によって本発明の蓋を得るために、相補的な形状で設計される。
【0060】
これらの実施形態では、第2の横パネル89は、その上端にくの字型部90を含む。
【0061】
さらに、図13、14及び15は、本発明の第1のカットアウト91、92、93の別の実施形態を示す。
【0062】
ここで、各第1のカットアウトは、平行な第3の接合線によってともに接合された一連の3枚の壁94、95、96を含み、それぞれ第4の及び第5の互いに平行な接合線98及び99を介して各端に、第1及び第2の一連の実質的に矩形のフラップ100及び101、すなわち3つのフラップ102、103、104及び105、106、107が備えられる。
【0063】
図13の実施形態では、中央壁95は、その第4及び第5の線98、99上に、接合のためのフラップ103及び106とともに、各端の2つの矩形又は実質的に矩形である互いに面する要素108、すなわち合計4つのくぼみを含む。
【0064】
図14の実施形態では、くぼみはここで、端109上に、又は隣接するフラップ94、95をそれぞれ接合するための第1の接合線97の近傍110に対をなして位置し、またここではタブに対応して実質的に矩形である。
【0065】
さらに、図15は、本発明の第1のカットアウト93の別の実施形態を図示し、中央壁95の下側は、くぼみ108と同一か又はそのタイプの、ちょうど2つのくぼみ110を有し、接合線98において中央壁上に対角に配置され、ここでは、図9、10A、10B及び12を参照して説明された第2のカットアウトのタイプのタブと協働することが可能である。
【0066】
言うまでもなく、またいかなる場合にも前述から明白であるが、本発明はより詳細に記載された実施形態に限定されない。それどころか、すべての変形物、特にタブの形状が異なるものを包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のカットアウトと、第2のカットアウトによって形成される蓋とから得られるハーフケース(41)を形成する、下側にくぼみ(19、85、108、109、110、111)を備える底を含み、蓋がくぼみの補完的な形状に一致して上面に取り付けられる少なくとも2つのタブ(33、43、54、55、56、57、73、74、75、88)を含むパッキングケースであって、
蓋がその側辺に、うち2つ(21、32)がエンドフラップ(27、28、29、30)を備える4つの横パネル(21、22、23、24;77、79、81)を備える中央パネル(20、87)を含み、前記タブが前記エンドフラップのうち1つに接続されるパッキングケース(40)。
【請求項2】
中央パネル(20、87)が矩形であり、
横パネルが、第1の折り曲げ線(25)によって、各端に、第3の折り曲げ線(31)によって前記第1のパネルに接続された補強された角を形成する前記エンドフラップを有する前記中央パネルに接続される、2つの第1の対向する横パネル(21、23)であって、
タブ(33)が、4つの折り曲げ線(34)によってそれぞれ上記対応するフラップの上縁に各自接続される横パネルと、第2の折り曲げ線(26)によって、フラップのない前記中央パネルに接続される2つの第2の対向する横パネル(22、24)とを含む、請求項1記載のケース。
【請求項3】
中央パネルが(20)が、中央パネルと第2の横パネルとの間の第2の折り曲げ線(26)に、タブ(33)を通過させることができるスロット(35)を含み、
前記第1の横パネル(21、23)が、折り曲げられて、ハーフケースに対向する横面と協働し、
前記フラップ(27、28、29、30)が、対応する角上に折り下げられ、
前記タブ(33)が、前記スロット(35)を通過して折り下げられ、前記フラップの外面上に取り付けられる第2の横パネル(22、24)を有する中央パネル(20)の上面上に取り付けられる、請求項2記載のケース。
【請求項4】
エンドフラップ(27、28、29、30)が、第2の横パネル(22、24)に取り付けられ、
タブ(33)が、折り曲げられて中央パネル(20)の上面に取り付けられる、請求項2記載のケース。
【請求項5】
蓋が着脱可能である、請求項1〜4のいずれか一項記載のケース。
【請求項6】
第1及び/又は第2の横パネル(21、22、23、24)が、ハーフケースの隣接する横面に取り付けられる、請求項1〜4のいずれか一項記載のケース。
【請求項7】
第1のカットアウト(1、82)が、固定タブ(8)で終了する第1の接合線(7)によってともに接合され、一つの側辺で第2の接合線(10)によって、前記底の下側を形成する一連のフラップ(11、12、13、14)に接続される一連の少なくとも4つの主壁(3、4、5、6)を含み、
前記フラップのうち2つ(12、14)が、前記くぼみを形成することができるノッチ(19)を備える少なくとも1つの側縁(15)をそれぞれ含む、請求項1〜6のいずれか一項記載のケース。
【請求項8】
第1のカットアウトが、第4及び第5の接合線(98、99)をそれぞれ介して、各側に備えられた第3の接合線(97)によって、第1及び第2の一連のフラップとともに接合された、一連の3つの壁(94、95、96)を含み、
前記一連の壁の中央壁が、少なくとも2つのくぼみ(105、107、108)を備える、請求項1〜6のいずれか一項記載のケース。
【請求項9】
前記くぼみ(105)のそれぞれが、前記中央壁に隣接するフラップとの接合線(105)の縁に位置する、請求項8記載のケース。
【請求項10】
くぼみ(108)が、中央壁(95)に隣接する壁(94、96)のそれぞれとの第1の接合線(97)の縁又は付近に位置する、請求項8記載のケース。
【請求項11】
底の下側が、ケースの4つの角に実質的に配置された4つのくぼみ(19、108、109、110)を含み、
蓋が、その上面に、対応する4つのタブ(33、43、54、55、56、57)を含む、請求項1〜10のいずれか一項記載のケース。
【請求項12】
段ボールシート材料、すなわち、ケースの底を形成することができ、くぼみ(19、85、108、109、110、111)を含む第1のカットアウト(1、91、92、93)と、
前記ケースの蓋を形成することができ、各側に矩形の横パネル(21、22、23、24)、すなわち第1の折り曲げ線(25)によって前記中央パネルに接続された2つの第1の対向する横パネル(21、23)と、第2の折り曲げ線(26)によって前記中央パネルに接続された2つの第2の対向する横パネル(22、24)とに備えられた矩形の中央パネル(20)を含む第2のカットアウト(2、42、50、51、52、53、70、71、72、87)とから作られる2つのカットアウトを含む、パッキングケースを組み立てるためのカットアウトのセットであって、
2つの第1の対向する横パネルが、それらの側縁に沿って、第3の折り曲げ線(31)によってエンドフラップ(27、28、29、30)にそれぞれ接続されて、補強された角を形成し、
少なくとも2つのエンドフラップ(27、28、29、30)が、対応するフラップの第3の折り曲げ線に垂直な第4の折り曲げ線によって、第2のカットアウトが平らに配置されたときに前記第2の横パネル(22、24)に向けられ、相補的な形状のくぼみに一致して蓋が作り上げられたときに蓋の上面に取り付けられることができる取り付けタブ(33、43、54、55、56、57、73、74、75、88)に接続される、カットアウトのセット。
【請求項13】
中央パネル(20)が、中央パネルと第2の横パネルとの間に配置された第2の折り曲げ線(26)に、タブ(33)を通過させることができるスロット(35)を含み、
前記タブ(33)が、前記スロット(35)を通過させて折り曲げ、中央パネルの上面に取り付けることができる、請求項12記載のカットアウトのセット。
【請求項14】
第2の横パネル(22、24)の側縁が、ノッチ(37´、44、58、59、76、78、80)を有する、請求項12又は13記載のセット。
【請求項15】
ノッチが、タブの形状を補う形状である、請求項14記載のセット。
【請求項16】
第2のカットアウトが、4つのタブを有する、請求項12〜15のいずれか一項記載のセット。
【請求項17】
第1のカットアウト(1)が、固定タブ(8)で終了する第1の接合線(7)によってともに接合され、一方の側辺で第2の接合線(10)によって、前記底の下側を形成し、うち2つが、前記くぼみを形成することができるノッチ(19)を備える少なくとも1つの側縁(15)をそれぞれ含む一連のフラップ(11、12、13、14)に接続されている、一連の少なくとも4つの主壁(3、4、5、6)を含む、請求項12〜16のいずれか一項記載のセット。
【請求項18】
第1のカットアウトが、各側辺に備えられた第3の接合線(97)によってともに接合され、第4及び第5の接合線(98、99)をそれぞれ介して、第1及び第2の一連のフラップを備える一連の3つの壁(94、95、96)を含み、
前記一連の壁の中央壁が、少なくとも2つのくぼみ(105、107、108)を備える、請求項12〜16のいずれか一項記載のセット。
【請求項19】
前記くぼみ(105)がそれぞれ、前記中央壁に隣接したフラップを有する接合線(98、99)の縁に位置する、請求項18記載のセット。
【請求項20】
くぼみ(108)が、中央壁(95)に隣接する壁(94、96)のそれぞれを有する第1の接合線の縁又はその付近に位置する、請求項18記載のセット。
【請求項21】
底の下側が、実質的に前記下面の4つの角に配置された4つのくぼみ(19、108、109、110)を含む、請求項12〜20のいずれか一項記載のセット。
【請求項22】
請求項12〜21記載の、少なくとも2つのシート状のボール紙又は段ボールのカットアウト(1、2)からパッキングケースを作成する方法であって、
蓋が、ホットメルト接着剤で予めコーティングされたタブを、上面に押し下げることによって形成される方法。
【請求項23】
横パネルと接する接合線にスロット(35)を備える中央パネル(20)では、フラップ(27、28、29、30)を備える横パネル(21、23)が予め折りたたまれ、パネルのフラップが予め折りたたまれ、垂直に向けられたタブがその後スロット内に差し込まれた後、フラップのない横パネルが押し下げられて、タブが接着剤でコーティングされて上面に押し下げられる、請求項21記載の方法。
【請求項24】
第1及び第2の横パネルが折りたたまれ、
いったんフラップの内面が接着剤でコーティングされると、フラップが押し下げられ、
さらにタブが上面に押し下げられる、請求項22記載の方法。
【請求項25】
いったんフラップ及びタブが接着剤でコーティングされると、フラップ及びタブが蓋の上面上に押し下げられる前に、横パネルがハーフケースの側面上に押し下げられる、請求項24記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A−3D】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2011−507774(P2011−507774A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540157(P2010−540157)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【国際出願番号】PCT/FR2008/001813
【国際公開番号】WO2009/106740
【国際公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(591046799)オトール (8)
【氏名又は名称原語表記】OTOR
【Fターム(参考)】