説明

乗客コンベアの欄干照明装置

【課題】乗客コンベアの踏み面に乗り込む際の安全性の確保を可能にする乗客コンベアの欄干照明装置の提供。
【解決手段】上記課題は、無端状に連結されて移動する踏み面2Aと、この踏み面2Aの両側に沿って立設された一対の欄干3と、この欄干3の長手方向に沿ってその欄干3に配設させた複数個の欄干照明灯4A、4Bとを備え、この複数個の欄干照明灯4A、4Bの明暗を制御するようにした乗客コンベアの欄干照明装置において、踏み面2Aに乗客Wが乗った後、その乗客Wの乗った踏み面2Aの移動に同期して複数個の欄干照明灯4A、4Bの明暗を順次変化させることによって、達成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベアの欄干照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の乗客コンベアの欄干照明装置としては、無端状に連結されて移動する踏段と、この踏段の両側に沿って立設された一対の欄干と、この欄干の長手方向に沿って複数列に配設された複数個の欄干照明灯とを備え、それら欄干照明灯を列毎に点灯若しくは消灯させる(入り切りされる)ことを可能にした構造のものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
さらに、従来の乗客コンベアの欄干照明装置としては、無端状に連結されて移動する踏段と、この踏段の両側に沿って立設された一対の欄干と、前記踏段への乗り口に設けられて前記踏段へ乗り込む乗客を感知する乗客検出手段と、この欄干の長手方向に沿って配設させた複数個の欄干照明灯と、これら欄干照明灯の調光を制御する制御手段とを備えた乗客コンベアにおいて、前記踏段への乗り口側に配設された前記欄干照明灯に接続される第1の切り替え接点と、前記踏段への降り口側に配設された前記欄干照明灯に接続される第2の切り替え接点を設けて、前記乗り口を通過して前記踏段に乗り込む乗客を前記乗客検出手段が検知する時間及びこの乗客の検知動作が終了した後の所定時間に、前記制御手段から出力される制御指令に応じて前記第1の切り替え接点及び前記第2の切り替え接点をそれぞれ動作させることで前記複数個の欄干照明灯を全て点灯させ、しかも、前記所定時間が経過してから前記乗客検出手段が再び乗客を検出するまでの間は、前記制御手段から出力される制御指令に応じて前記第1の切り替え接点及び前記第2の切り替え接点をそれぞれ動作させることで、前記乗り口の付近に設置された前記欄干照明灯を点灯し、かつ、前記乗り口の付近以外に設置された前記欄干照明灯を消灯若しくは減光させるようにしたものが知られていた(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】実開平1−9975号全文明細書(4頁10行目〜6頁13行目、図1〜図3)
【特許文献2】特開2004−338896号公報(段落番号0016〜段落番号0022、図1〜図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実開平1−9975号全文明細書に記載に記載されている乗客コンベアの欄干照明装置では、ある列の欄干照明灯を点灯し、かつ、他の列の欄干照明灯を消灯した状態で使用して、点灯している列の欄干照明灯の一部が切れた際に、この列の欄干照明灯を消灯させるとともに、他の列の欄干照明灯を点灯させることにより、乗客コンベアの運転中でもほとんど途切れることなく、流麗なライン状の装飾照明を行うことができるという利点がえられるが、乗客の踏段への乗り込み時の安全対策についての考慮がなされておらず、動作や視力が衰えてきた高齢者に対しても安全性を十分に確保できる乗客コンベアを提供することができないという問題があった。
【0005】
さらに、上記特開2004−338896号公報に記載されている乗客コンベアの欄干照明装置では、乗客がいない時には、乗り口付近以外に設けられている欄干照明灯を消灯若しくは減光させることで、照明用電力の消費を低減させることができるとともに、乗り口付近に設けられた欄干照明装置を点灯若しくは点滅させることで、乗客コンベアに乗り込もうとする乗客に対して乗客コンベア運転方向を視覚的に指示できるという利点がえられるが、欄干照明装置を点灯及び消灯を繰り返すことで、その欄干照明装置の寿命が短くなるとともに、乗客の踏段への乗り込み時の安全対策についての考慮が十分になされておらず、前記実開平1−9975号全文明細書に記載に記載された乗客コンベアの欄干照明装置と同様に、動作や視力が衰えてきた高齢者に対しても安全性を十分に確保できる乗客コンベアを提供することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点にかんがみなされたものであって、動作や視力が衰えてきた高齢者に対しても安全性を確保することのできる乗客コンベアの出現を可能にする構造簡単な乗客コンベアの欄干照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、無端状に連結されて移動する踏み面と、この踏み面の両側に沿って立設された一対の欄干と、この欄干の長手方向に沿ってその欄干に配設させた複数個の欄干照明灯とを、少なくとも備えた乗客コンベアであって、前記複数個の欄干照明灯の明暗を制御するようにした乗客コンベアの欄干照明装置において、前記踏み面に乗客が乗った後、その乗客が乗った踏み面の移動に同期して前記複数個の欄干照明灯の明暗を順次変化させるように構成にしたことを特徴としている。
【0008】
さらに、本発明は、前記欄干照明灯の明暗を、全点灯の明るさと全点灯以下の明るさに切り替えることで行われるようにしたことを特徴としている。
【0009】
さらに、本発明は、前記移動する踏み面に乗った乗客を、その踏み面の移動に同期して前記複数個の欄干照明灯を順次点灯させることで、その点灯した欄干照明灯によって前記移動する乗客を照射するようにしたことを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明は、前記乗客コンベアに乗り込む乗客を検知する乗客検知手段を設けて、この乗客検知手段により乗客が検知されない場合には、複数個の欄干照明灯の全部を、全点灯以下の明るさとし、かつ、前記乗客検知手段により乗客が検知された場合には、乗客が乗った踏み面の移動に同期して前記複数個の欄干照明灯を順次全点灯させたことを特徴としている。
【0011】
さらに、本発明は、前記欄干照明灯の長手方向の長さを、前記踏み面の移動方向の長さよりも小さく若しくは踏み面の移動方向の長さと同一に設定してなることを特徴としている。
【0012】
さらに、本発明は、前記欄干照明灯を、発光ダイオードから構成したことを特徴としている。
【0013】
さらに、本発明は、前記乗客コンベアに乗り込む乗客を検知する乗客検知手段と、前記踏段のうち、乗客が乗った踏段の踏み面を検知する踏み面検知手段とを、前記乗客コンベアの乗り口近傍のスカードガードに隣接して設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、乗客コンベアの踏み面に乗り込む乗客が、踏み面の移動を視覚的に確認することができるので、乗客コンベアの踏み面に乗り込む際及び乗り込み後の移動時の安全性の確保を可能にする乗客コンベアの欄干照明装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る乗客コンベアの欄干照明装置の実施形態例を、図面に、基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの欄干照明装置の概略説明図である。図2は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの欄干照明装置に用いられる乗客検知手段及び踏み面検知手段の概略説明図である。図3は、本発明の一実施形態に係り、乗客コンベアに乗り込む乗客が検知された場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。図4は、本発明の一実施形態に係り、踏み面に乗客が乗った場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。図5は、本発明の一実施形態に係り、乗客が乗った踏み面が移動した場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。図6は、本発明の一実施形態に係り、乗客が乗った踏み面が図5よりもさらに移動した場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。図7は、本発明の他実施形態に係る乗客コンベアの欄干照明装置の概略説明図である。
【0016】
図1〜図6に示す一実施形態の乗客コンベア1は、エスカレーターであって、無端状に連結されて移動する複数個の踏段2と、これら踏段2の両側に沿って立設された一対の欄干3と、この欄干3の長手方向に沿ってその欄干3に配設させた欄干照明装置4とを、少なくとも具備している。欄干3の上端には、踏段2の移動に同期して踏段2と同方向に移動する移動手摺5が設けられている。欄干3の下端は、デッキカバー6で覆われている。デッキカバー6と踏段2との間は、スカードガード7で仕切られている。なお、ここで、踏段2は、フレームに踏み面(踏み板)2Aとライザーを取り付けた構造であって、ローラーからなる前輪2個及び後輪2個によって滑らかに移動できるようにしたものをいう。
【0017】
欄干照明装置4は、図1〜図6示すように、欄干2の長手方向に沿ってその欄干2に配設させた複数個の欄干照明灯4A、4Bと、これら欄干照明灯4A、4Bの明暗を制御する照明制御装置(図示せず)を含む構成としてある。ここで、欄干照明灯4Aは、100%の明るさ(照度)で点灯(以下、全点灯と称する)した状態のものを示し、かつ、欄干照明灯4Bは、50%以下の明るさ(照度)で点灯(以下、50%以下点灯と称する)した状態のものを示している。欄干照明灯4A、4Bの長手方向の長さL2は、踏み面L2の移動方向の長さL1よりも小さく若しくは踏み面L2の移動方向の長さL1と同一に設定されている。欄干照明灯4A、4Bは、発光ダイオード(LED)から構成されており、点光源若しくは短円筒光源とすることが好ましい。
【0018】
スカードガード7には、乗客コンベア1に乗り込む乗客を検知する乗客検知手段8と、踏段2のうち、乗客が乗った踏段2の踏み面2Aを検知する踏み面検知手段9とが、隣接して設けられている。乗客検知手段8は、変位センサーなどからなり、乗客コンベア1の乗り口付近の乗降板10に向けて設置して、乗客Wの有無を検出できるようにしてある。踏み面検知手段9は、変位センサーなどからなり、踏段2が乗降板10から出てくる水平部において踏段2の踏み面2Aに向けて設置して、踏段2間の隙間Gを検知することで、乗客が乗った踏段2の踏み面2Aを検知できるようにしてある。乗客検知手段8は、踏段2間の隙間Gを検知すると、検出信号を、欄干照明灯4A、4Bの明暗を制御する照明制御装置(図示せず)に送信するようにしてある。
【0019】
欄干照明装置4は、乗客検知手段8により乗客Wが検知されない場合には、複数個の欄干照明灯4A、4Bの全部を、50%以下点灯とし、かつ、乗客検知手段8により乗客Wが検知された場合には、乗客Wが乗った踏み面2Aの移動に同期して複数個の欄干照明灯4A、4Bを順次全点灯させるようにしてある。
【0020】
さらに、欄干照明装置4は、前記移動する踏み面2Aに乗った乗客Wを、その踏み面2Aの移動に同期して前記複数個の欄干照明灯4A、4Bを順次点灯させることで、その点灯した欄干照明灯4A、4Bによって移動する乗客Wの周囲のみが照らされるようにしてある。
【0021】
次に、図3〜図6を用いて、乗客コンベア1の欄干照明装置4の動作を具体的に説明する。
【0022】
まず、通常は、乗客コンベア1の乗り口側に近づく乗客Wがいない場合には、欄干照明装置4の複数個の欄干照明灯4Bの全部が50%以下点灯している。そして、図3に示すように、乗客コンベア1の乗り口側の乗降板10上に乗客Wが移動して踏段2の踏み面2Aに近づき、乗客検知手段8によって乗客Wが検知される。この状態では、まだ、欄干照明装置4の複数個の欄干照明灯4Bの全部が50%以下点灯している。
【0023】
次に、乗客Wがさらに移動して、図4に示すように、踏段2の踏み面2Aに乗客Wが乗り込むと、その乗客Wの乗った踏段2の踏み面2Aが踏み面検知手段9によって検出される。そして、踏み面検知手段9によって乗客Wの乗った踏段2の踏み面2Aを検出されると、その踏み面検知手段9から照明制御装置(図示せず)に検出信号が送信され、乗客コンベア1の乗り口に最も近い欄干照明灯4Aのみを、全点灯させる。残りの欄干照明灯4Bは、全て、50%以下点灯している。したがって、踏段2の踏み面2Aに乗った乗客Wの周囲を、全点灯した欄干照明灯4Aによって、明るく照らすことができる。
【0024】
次に、乗客Wの乗った踏段2の踏み面2Aが、踏段2の1個分移動するとこの移動に同期して、全点灯する欄干照明灯4Aが移動する。すなわち、いままで全点灯した欄干照明灯4Aは、図5に示すように、50%以下点灯の欄干照明灯4Bとなり、かつ、全点灯した欄干照明灯4Aの隣でいままで50%以下点灯していた欄干照明灯4Bが全点灯の欄干照明灯4Aとなる。
【0025】
さらに、図5の状態から、乗客Wの乗った踏段2の踏み面2Aが、踏段2の1個分移動すると、いままで全点灯した乗客Wの乗った踏段2の踏み面2Aは、図6に示すように、50%以下点灯の欄干照明灯4Bとなり、かつ、全点灯した欄干照明灯4Aの隣でいままで50%以下点灯していた欄干照明灯4Bが全点灯の欄干照明灯4Aとなる。そして、図6に示すように、乗客Wの乗った踏段2が通り過ぎてしまった欄干照明灯4Bは、全て、50%以下点灯となる。
【0026】
以上のようにして、乗客Wの移動、すなわち、乗客Wの乗った踏段2の踏み面2Aと同期して、全点灯している欄干照明灯4Aを、乗客コンベア1の降り口側の近傍まで移動させることで、踏段2の踏み面2Aに乗った乗客Wが、全点灯した欄干照明灯4Aによって照らされながら乗客コンベア1の乗り口から降り口まで移動させられる。
【0027】
上記一実施形態の乗客コンベア1の欄干照明装置4によれば、移動する踏み面2Aに乗った乗客を、その踏み面2Aの移動に同期して複数個の欄干照明灯4Bを順次、全点灯させることで、その全点灯した欄干照明灯4Aによって乗客Wを照らすようにしたので、移動する踏み面2Aに乗った乗客が、踏段2の移動を視覚的に確認することができ、安全安心である。
【0028】
さらに、上記一実施形態の乗客コンベア1の欄干照明装置4によれば、乗客コンベア1に乗り込む乗客Wを検知する乗客検知手段8を設けて、この乗客検知手段8により乗客Wが検知されない場合には、複数個の欄干照明灯4A、4Bの全部を、全点灯以下の明るさとし、かつ、乗客検知手段8により乗客Wが検知された場合には、乗客Wが乗った踏み面2Aの移動に同期して複数個の欄干照明灯4Bを順次全点灯させるようにしたので、消費電力を節約することができるとともに、欄干照明装置4の複数個の欄干照明灯4A、4Bを入り切り(オンオフ)させる必要がなく、欄干照明灯4A、4Bの寿命が長くなり、しかも、全点灯以下と全点灯とによる明暗によって、乗客コンベア1の意匠性が向上させられる。
【0029】
さらに、上記一実施形態の乗客コンベア1の欄干照明装置4によれば、欄干照明灯4A、4Bは、LEDから構成してあるので、欄干照明装置4の寿命をながくすることができる。また。欄干照明灯4A、4Bの長手方向の長さL2を、踏み面2Aの移動方向の長さL1よりも小さく若しくは踏み面2Aの移動方向の長さL1と同一に設定したので、効果的に移動する乗客Wを、全点灯した欄干照明灯4Aにより照らすことができる。また、乗客検知手段8と踏み面検知手段9とを、乗客コンベア1の乗り口近傍のスカードガード7に隣接して設けるようにしたので、簡単な構成によって乗客Wの乗った踏み面2Aを確実に検出することができる。
【0030】
図7は、本発明に係る他実施形態の乗客コンベア11を示す。他実施形態の乗客コンベア11は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベア1の乗客検知手段8に替えて自動運転用乗客検知装置12を乗降板10に設けるようにしたものであり、他の点は、一実施形態に係る乗客コンベア1と同一である。なお、図7において、図1〜図6と同一符号は、同一内容を表している。
【0031】
上記一実施形態の乗客コンベアでは、エスカレーターの踏段2に係る踏み面2Aとしているが、これに限定されない。踏み面2Aとしては、動く歩道(移動通路)などに用いられるゴムベルトやパレットなどであってもよい。上記実施形態欄干照明装置4では、欄干照明灯4Bを50%以下点灯に設定しているが、これに限定されない。欄干照明灯4Bの明るさは、顧客の好みなどによって、全点灯以下の明るさであれば、いずれの明るさに設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの欄干照明装置の概略説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの欄干照明装置に用いられる乗客検知手段及び踏み面検知手段の概略説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係り、乗客コンベアに乗り込む乗客が検知された場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係り、踏み面に乗客が乗った場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係り、乗客の乗った踏み面が移動した場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係り、乗客の乗った踏み面が図5よりもさらに移動した場合における乗客コンベアの欄干照明装置の動作説明図である。
【図7】本発明の他実施形態に係る乗客コンベアの欄干照明装置の概略説明図である。
【符号の説明】
【0033】
1 乗客コンベア(一実施形態)
2 踏段
3 欄干
4 欄干照明装置
4A 欄干照明灯(全点灯)
4B 欄干照明灯(全点灯以下)
5 移動手摺
6 デッキカバー
7 スカードガード
8 乗客検知手段
9 踏み面検知手段
10 乗降板
11 乗客コンベア(他実施形態)
12 自動運転用乗客検知装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無端状に連結されて移動する踏み面と、この踏み面の両側に沿って立設された一対の欄干と、この欄干の長手方向に沿ってその欄干に配設させた複数個の欄干照明灯とを備えた乗客コンベアであって、前記複数個の欄干照明灯の明暗を制御するようにした乗客コンベアの欄干照明装置において、前記踏み面に乗客が乗った後、その乗客が乗った踏み面の移動に同期して前記複数個の欄干照明灯の明暗を順次変化させるように構成にしたことを特徴とする乗客コンベアの欄干照明装置。
【請求項2】
前記欄干照明灯の明暗を、全点灯の明るさと全点灯以下の明るさに切り替えることで行われるようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの欄干照明装置。
【請求項3】
前記移動する踏み面に乗った乗客を、その踏み面の移動に同期して前記複数個の欄干照明灯を順次点灯させることで、その点灯した欄干照明灯によって前記乗客を照らすようにしたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の乗客コンベアの欄干照明装置。
【請求項4】
前記乗客コンベアに乗り込む乗客を検知する乗客検知手段を設けて、この乗客検知手段により乗客が検知されない場合には、複数個の欄干照明灯の全部を、全点灯以下の明るさとし、かつ、前記乗客検知手段により乗客が検知された場合には、乗客が乗った踏み面の移動に同期して前記複数個の欄干照明灯を順次全点灯させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の乗客コンベアの欄干照明装置。
【請求項5】
前記欄干照明灯の長手方向の長さを、前記踏み面の移動方向の長さよりも小さく若しくは踏み面の移動方向の長さと同一に設定してなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の乗客コンベアの欄干照明装置。
【請求項6】
前記欄干照明灯を、発光ダイオードから構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の乗客コンベアの欄干照明装置。
【請求項7】
前記乗客コンベアに乗り込む乗客を検知する乗客検知手段と、前記踏段のうち、乗客が乗った踏段の踏み面を検知する踏み面検知手段とを、前記乗客コンベアの乗り口近傍のスカードガードに隣接して設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載乗客コンベアの欄干照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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