説明

乗客コンベアの踏段

【課題】 部品点数を抑えつつ踏段に要求される強度剛性を達成し、軽量化された一体鋳造タイプの乗客コンベアの踏段を得る。
【解決手段】 踏段は、幅方向に3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材1a〜1cで構成され、左側踏段構成部材は、踏板構成部2a、ライザー構成部3a、ブラケット5a、連結部11a、12aから構成され、中央踏段構成部材は、踏板構成部2b、ライザー構成部3b、連結部11b、12bから構成され、右側踏段構成部材は、踏板構成部2c、ライザー構成部3c、ブラケット5c、連結部11c、12cから構成され、各踏段構成部材に設けられた連結部で3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材を互いに連結することで一体構成された幅広の踏段を得るとともに、左側及び右側の踏段構成部材を互いに連結することで一体構成された幅狭の踏段を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアの踏段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にエスカレータの踏段は、通常アルミ合金ダイカスト等により成形された踏板、ライザー、ブラケットを締結部品により互いに結合し構成するタイプのものが存在するが、部品点数が増え、重量も増大するため、この課題を解決するために踏板、ライザー、ブラケットを一体で鋳造したタイプの踏段が考えられ、現在も広く普及されている。
【0003】
図7〜図10は従来の一体鋳造タイプのエスカレータの踏段を示し、図7は踏段がエスカレータに取り付けられた状態を示す正面図、図8は踏段をライザー側から見た正面図、図9は踏段の裏面を示す背面図、図10は踏段の側面から見た側面図である。
図において、エスカレータ踏段1は、踏板2と、ライザー3と、下端部に追従ローラ4を取り付け固定され踏段自身を支持するための左右一対のブラケット5とから構成されている。エスカレータ内には、追従レール6、駆動レール7が所定の位置に左右それぞれ配置され、踏段軸8の両端に取り付けられた駆動ローラ9が駆動レール7上を移動し、踏段軸8の両端に取り付け固定された踏段1の追従ローラ4が追従レール6上を移動する。踏段軸8は左右両端に存在する踏段チェーン10に一定のピッチで連結されており、駆動機(図示せず)からの動力により踏段チェーン10が周回し、これにより無端状に取り付けられた踏段1が上下方向に移動し、エスカレータの動きが得られる。しかし、このタイプの踏段は、鋳造用金型が非常に大型化して鋳造のための段取りなど取り扱いに手間を要し、広い保管スペースも必要となる。また鋳造機も大型のものが必要となり、製造条件が制約を受ける。また金型費も高価となる他、踏段の幅によって異なる種類の金型が必要になるため運用効率が確保しづらいものである。
【0004】
また、他の従来技術として、踏段の横幅を各々異なる寸法とし、形状を左右非対称形の分割踏段体あるいは踏板体で構成し、分割踏段体あるいは踏板体を継ぎ合わせて一個の踏段を構成した乗客コンベアの踏段が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−36048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の一体鋳造タイプの踏段は、鋳造用金型が非常に大型化して鋳造のための段取りなど取り扱いに手間を要し、広い保管スペースも必要となる。また鋳造機も大型のものが必要となり、製造条件が制約を受ける。また金型費も高価となる他、踏段の幅によって異なる種類の金型が必要になるため運用効率が確保しづらい、という種々の問題点があった。例えば、最も生産数量の多い二人乗用踏段(幅1000mmのS1000形と呼ばれる踏段)に比べ、一人乗用踏段(幅600mmのS600形と呼ばれる踏段)は生産数量が少なく、また近年はエスカレータの仕様についても、客先の要求が多様化していることから、様々な幅のエスカレータが設計されており、これに合わせて踏段自体の幅についても、多種少量生産は避けられない傾向になりつつある。このような中で、踏板、ライザー、ブラケットを一体鋳造し1部品で1踏段を構成するタイプの踏段では、様々な幅寸法の踏段に対応するために大型で高価な鋳造用金型の種類を数多く準備せざるを得ないため、効率的とは言えなかった。
【0007】
また、従来技術の乗客コンベアの踏段では、横幅Wを増やす場合(二人乗用踏段の場合)は、分割踏段体21Aの横幅Waを基準におき、分割踏段体21Bの横幅Wb(但し、Wa>Wb)に所望の増分幅を加えた別の幅の分割踏段体をボルトで結合して幅広の踏段を得る。反対に、横幅Wを減じる場合(一人乗用踏段の場合)は、分割踏段体21Aの横幅Waを基準におき、分割踏段体21Bの横幅Wbから所望の幅を減じた別の幅狭の分割踏段体をボルトで結合して幅狭の踏段を得るものであるが、このものでは踏段全体が左右非対称の構成となるため、左右の強度的アンバランスは避けることができないという問題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、部品点数を抑えつつ踏段に要求される強度剛性を達成し、軽量化された一体鋳造タイプの乗客コンベアの踏段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る乗客コンベアの踏段においては、踏板、ライザー及びブラケットを一体に鋳造成形したものにおいて、踏段は、幅方向に3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材で構成され、左側の踏段構成部材は、左側の踏板構成部、左側のライザー構成部、左側のブラケット、右側端部に設けられた連結部から構成され、中央の踏段構成部材は、中央の踏板構成部、中央のライザー構成部、左右両側端部にそれぞれ設けられた連結部から構成され、右側の踏段構成部材は、右側の踏板構成部、右側のライザー構成部、右側のブラケット、左側端部に設けられた連結部から構成され、各踏段構成部材に設けられた連結部で3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材を互いに連結することにより、一体構成された幅広の踏段を得るとともに、左側及び右側の踏段構成部材を互いに連結することにより、一体構成された幅狭の踏段を得るものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、部品点数を抑えつつ踏段に要求される強度剛性を達成することができる。すなわち、軽量化となる等の一体鋳造タイプの踏段の長所を残しつつ、金型のサイズダウン、金型費用の削減、鋳造の容易化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段を示す分解斜視図、図2はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段をライザー側から見た正面図、図3は乗客コンベアの踏段をボルトにより連結した状態を一部切欠いて示す正面図である。
【0012】
図中、1a、1b、1cは幅方向に3分割された左側、中央、右側の踏段構成部材である。左側の踏段構成部材1aは、上面に多数の踏板クリートを有する左側の踏板構成部2a、正面に多数のライザークリートを有する左側のライザー構成部3a、下端部に追従ローラ4を取り付け固定され踏段自身を支持するための左側のブラケット5a、左側踏板構成部2aの右側端部の反ライザー側端に設けられた左側の第1連結部11a、左側ライザー構成部3aの右側端部の下端部に設けられた左側の第2連結部12a、及び左側踏板構成部2aの反ライザー側端の下面に左側の第1連結部11aと一体に設けられた左側の補強リブ13aから構成されており、これらはアルミ合金ダイカスト等により一体鋳造される。また、中央の踏段構成部材1bは、上面に多数の踏板クリートを有する中央の踏板構成部2b、正面に多数のライザークリートを有する中央のライザー構成部3b、中央踏板構成部2bの左右両側端部の反ライザー側端にそれぞれ設けられた左右一対の中央第1連結部11b、中央ライザー構成部3bの左右両側端部の下端部に設けられた左右一対の中央第2連結部12b、及び中央踏板構成部2bの反ライザー側端の下面に設けられた補強リブ13bから構成されており、これらはアルミ合金ダイカスト等により一体鋳造される。更に、右側の踏段構成部材1cは、上面に多数の踏板クリートを有する右側の踏板構成部2c、正面に多数のライザークリートを有する右側のライザー構成部3c、下端部に追従ローラ4を取り付け固定され踏段自身を支持するための右側のブラケット5c、右側踏板構成部2cの左側端部の反ライザー側端に設けられた右側の第1連結部11c、右側ライザー構成部3cの左側端部の下端部に設けられた右側の第2連結部12c、及び右側踏板構成部2cの反ライザー側端の下面に左右一対の中央第1連結部11bと一体に設けられた右側の補強リブ13cから構成されており、これらはアルミ合金ダイカスト等により一体鋳造される。なお、14は各連結部11aと11bの間、11bと11cの間、12aと12bの間、及び12bと12cの間をそれぞれ連結するM8程度の固定ボルトである。
【0013】
上記構成において、3分割された左側の踏段構成部材1a、中央の踏段構成部材1b、右側の踏段構成部材1cの互いに隣接する各ライザー構成部3a〜3c同士を位置決めし、連結部12a〜12cにおいて固定ボルト14にて締結する。また、互いに隣接する各踏板構成部2a〜2c同士を位置決めし、連結部11a〜11cにおいて固定ボルト14にて締結する。これにより、部品点数を抑えつつ踏段に要求される強度剛性を達成し、軽量化された一体鋳造タイプの乗客コンベアの踏段が構成される。
また、位置合わせのために、位置決めピンを用いても良い。また固定ボルト14には、緩み止めのためのネジロックを塗布することにより、ボルト緩みを回避することができる。
【0014】
したがって、実施の形態1のような構成にすることにより、部品点数を抑えつつ踏段に要求される強度剛性を達成することができる。すなわち、軽量化となる等の一体鋳造タイプの踏段の長所を残しつつ、金型のサイズダウン、金型費用の削減、鋳造の容易化を実現することができる。
【0015】
実施の形態2.
図4及び図5はこの発明の実施の形態2における乗客コンベアの踏段をライザー側から見た正面図であり、図4は幅1000mmの二人乗用踏段の構成例を示し、図5は幅600mmの一人乗用踏段の構成例を示している。
この実施の形態2では、踏段を構成する幅方向に3分割された左側の踏段構成部材1aの幅寸法を約300mm、中央の踏段構成部材1bの幅寸法を約400mm、右側の踏段構成部材1cの幅寸法を約300mmとし、図4に示すように、3つの踏段構成部材1a〜1cを連結した後の幅寸法が約1000mmの二人乗用踏段となるように設定したものである。また、幅寸法が約300mmの左側の踏段構成部材1aと右側の踏段構成部材1cを、図5に示すように、連結することにより、幅寸法が約600mmの一人乗用踏段となる。なお、この時、踏板構成部及びライザー構成部が同位相で連続的につながるように各構成体の分割位置は左右の分割位置でそれぞれ同じ位置関係となるように図2に示すように設定する。
【0016】
したがって、実施の形態2によれば、幅寸法1000mmの二人乗用踏段の生産量が、幅寸法600mmの一人乗用踏段の生産量に比べて多いため、一人乗用踏段専用の鋳造金型を保管・使用しなくても済むので、金型維持・管理の効率化やコスト削減を実現することができる。これにより、鋳造メーカーにおける造り貯めによる効率化が実現でき、計画的生産が可能となる。また、不使用の金型を長時間眠らせずに済むため、型の寿命(ショット数)延長、鋳造品質の安定化等の効果も期待できる。更には、一体鋳造タイプと比較して構成体がコンパクトになるため、加工・組立て時の取り扱いが容易となり、輸送コスト、管理コスト等の物流コストの削減にもつながる。
【0017】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3における乗客コンベアの踏段を示す分解斜視図である。
図中、1a、1b、1cは幅方向に3分割された左側、中央、右側の踏段構成部材である。左側の踏段構成部材1aは、上面に多数の踏板クリートを有する左側の踏板構成部2a、正面に多数のライザークリートを有する左側のライザー構成部3a、下端部に追従ローラ4を取り付け固定され踏段自身を支持するための左側のブラケット5a、左側踏板構成部2aの反ライザー側端の左右両側部に設けられた左右一対のボルト固定用ボス15a、及び左側ライザー構成部3aの右側端部の下端部に設けられた左側の第2連結部12aから構成されており、これらはアルミ合金ダイカスト等により一体鋳造される。また、中央の踏段構成部材1bは、上面に多数の踏板クリートを有する中央の踏板構成部2b、正面に多数のライザークリートを有する中央のライザー構成部3b、中央踏板構成部2bの左右両側端部の反ライザー側端にそれぞれ設けられた左右一対のボルト固定用ボス15b、及び中央ライザー構成部3bの左右両側端部の下端部に設けられた左右一対の中央第2連結部12bから構成されており、これらはアルミ合金ダイカスト等により一体鋳造される。更に、右側の踏段構成部材1cは、上面に多数の踏板クリートを有する右側の踏板構成部2c、正面に多数のライザークリートを有する右側のライザー構成部3c、下端部に追従ローラ4を取り付け固定され踏段自身を支持するための右側のブラケット5c、右側踏板構成部2cの反ライザー側端の左右両側部に設けられた左右一対のボルト固定用ボス15c、及び右側ライザー構成部3cの左側端部の下端部に設けられた右側の第2連結部12cから構成されており、これらはアルミ合金ダイカスト等により一体鋳造される。なお、図示しないが、各連結部12aと12bの間、及び12bと12cの間はM8程度の固定ボルトにより締結固定される。また、各ボルト固定用ボス15a〜15cには予め所定の精度でネジを切っておく。16は踏段とは別部品で構成された幅寸法が約1000mmのL字型補強リブである。この補強リブ16は踏段構成部材1a〜1cの連結部品として各踏板構成部2a〜2cの反ライザー側端の裏面に配置され、補強リブ16に加工された複数のボルト貫通穴17にM8程度の固定ボルトを挿通させて、しっかりと結合する。
なお、図6は幅1000mmの二人乗用踏段の構成例を示したが、幅600mmの一人乗用踏段の場合は、幅寸法が約300mmの左側の踏段構成部材1aと右側の踏段構成部材1cを連結する。この時は、幅寸法が約600mmのL字型補強リブ16を用意して、連結する。
【0018】
したがって、実施の形態3によれば、乗客コンベアの踏段が強度・剛性に対して非常に影響度の高い部品であることから、補強リブを頑丈な別部品とし、踏段構成部材とボルトでしっかり固定することにより、全体として効率的に踏段の強度・剛性を確保することができ、踏段の軽量化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1における乗客コンベアの踏段をライザー側から見た正面図である。
【図3】乗客コンベアの踏段をボルトにより連結した状態を一部切欠いて示す正面図である。
【図4】この発明の実施の形態2における乗客コンベアの踏段をライザー側から見た正面図で、幅1000mmの二人乗用踏段の構成例を示す。
【図5】この発明の実施の形態2における乗客コンベアの踏段をライザー側から見た正面図で、幅600mmの一人乗用踏段の構成例を示す。
【図6】この発明の実施の形態3における乗客コンベアの踏段を示す分解斜視図である。
【図7】従来の乗客コンベアの踏段がエスカレータに取り付けられた状態を示す正面図である。
【図8】従来の乗客コンベアの踏段をライザー側から見た正面図である。
【図9】従来の乗客コンベアの踏段の裏面を示す背面図である。
【図10】従来の乗客コンベアの踏段の側面から見た側面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 踏段
1a〜1c 踏段構成部材
2 踏板
2a〜2c 踏板構成部
3 ライザー
3a〜3c ライザー構成部
4 追従ローラ
5、5a、5c ブラケット
6 追従レール
7 駆動レール
8 踏段軸
9 駆動ローラ
10 踏段チェーン
11a〜11c 第1連結部
12a〜12c 第2連結部
13a〜13c 補強リブ
14 固定ボルト
15a〜15c ボルト固定用ボス
16 L字型補強リブ
17 ボルト貫通穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
踏板、ライザー及びブラケットを一体に鋳造成形した乗客コンベアの踏段において、
前記踏段は、幅方向に3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材で構成され、
前記左側の踏段構成部材は、左側の踏板構成部、左側のライザー構成部、左側のブラケット、右側端部に設けられた連結部から構成され、
前記中央の踏段構成部材は、中央の踏板構成部、中央のライザー構成部、左右両側端部にそれぞれ設けられた連結部から構成され、
前記右側の踏段構成部材は、右側の踏板構成部、右側のライザー構成部、右側のブラケット、左側端部に設けられた連結部から構成され、
前記各踏段構成部材に設けられた連結部で3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材を互いに連結することにより、一体構成された幅広の踏段を得るとともに、左側及び右側の踏段構成部材を互いに連結することにより、一体構成された幅狭の踏段を得ることを特徴とする乗客コンベアの踏段。
【請求項2】
ブラケットを有する左右両側の踏段構成体の幅寸法を300mmとし、ブラケットを有しない中央の踏段構成体の幅寸法を400mmとし、左右両側の踏段構成体及び中央の踏段構成体の3部品を連結して二人乗用踏段を構成し、左右両側の踏段構成体を連結して一人乗用踏段を構成することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項3】
各踏段構成部材に設けられる連結部は、各踏板構成部の反ライザー側下面の補強リブと一体に設けられた第1連結部と、各ライザー構成部の下端部に設けられた第2連結部とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗客コンベアの踏段。
【請求項4】
踏板、ライザー及びブラケットを一体に鋳造成形した乗客コンベアの踏段において、
前記踏段は、幅方向に3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材で構成され、
前記踏段とは別部品で構成された補強リブを有し、
前記左側の踏段構成部材は、左側の踏板構成部、左側のライザー構成部、左側のブラケット、左側の踏板構成部の反ライザー側端の下面に設けられたボルト固定用ボス、左側のライザー構成部の右側端部に設けられた連結部から構成され、
前記中央の踏段構成部材は、中央の踏板構成部、中央のライザー構成部、中央の踏板構成部の反ライザー側端の下面に設けられたボルト固定用ボス、中央のライザー構成部の左右両側端部にそれぞれ設けられた連結部から構成され、
前記右側の踏段構成部材は、右側の踏板構成部、右側のライザー構成部、右側のブラケット、右側の踏板構成部の反ライザー側端の下面に設けられたボルト固定用ボス、右側のライザー構成部の左側端部に設けられた連結部から構成され、
前記各踏段構成部材に設けられた連結部、及び前記別部品の補強リブと前記各ボルト固定用ボスにより、3分割された左側、中央及び右側の踏段構成部材を互いに連結し、一体構成された幅広の踏段を得るとともに、左側及び右側の踏段構成部材を互いに連結することにより、一体構成された幅狭の踏段を得ることを特徴とする乗客コンベアの踏段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−290495(P2006−290495A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−110842(P2005−110842)
【出願日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】