説明

乳液

【課題】 電解還元水に油分を乳化させる機能がある点に着目し、油分を乳化させた乳液を提供する。
【解決手段】 一般に乳化には、本来必要とする成分以外の乳化剤を用いて油を乳化させているので、この乳化した油を肌などに塗布するとき、乳化剤によってアレルギーを起すことがあるが、本発明では、水を電解還元した電解還元水を用いているので、本発明で乳化された油分を塗布しても、アレルギーを引き起こすことがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解還元水で油を乳化させた乳液に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明では、電解還元水に油分を乳化させる機能がある点に着目し、油分を乳化させた乳液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0003】
上述した発明である請求項1に記載の乳液は、PH10.5〜PH14に安定化した電解還元水で油を乳化させたことを特徴とする。
一般に乳化には、本来必要とする成分以外の乳化剤を用いて油を乳化させているので、この乳化した油を肌などに塗布するとき、乳化剤によってアレルギーを起すことがあるが、本発明では、水を電解還元した電解還元水を用いているので、本発明で乳化された油分を塗布しても、アレルギーを引き起こすことがない。
【0004】
尚、電解還元水のPH(水素イオン濃度指数)は、11.5〜12.5がより好ましく、12がもっとも好ましい。
また、この電解還元水は、29〜60dyn/cmのものであることが好ましく、55〜58dyn/cmがより好ましく、さらに約56.1dyn/cmであることが因り好ましい。
【0005】
尚、乳化させる油分としては、請求項2に記載したようにホホバ油、スクワラン油、あるいは、オリーブ油をなどがあるが、これに限られるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。
[ 1.電解還元水について ]
本実施形態で用いる電解還元性水(以下、電解水と略す)は、自然水を電気分解で処理し、通電・加圧させて得られた物理的に電子過剰な水であり、特殊なアルカリ性質とマイナスイオンにより、匂いの元となる汚れや細菌の剥離作用によって除去するため、洗浄効果や消臭効果、除菌効果や防塵効果を示すことが知られている(商品名S−100:株式会社エー・アイ・システムプロダクト製造)。また、酸化を防止するため防錆および防腐効果も有している。
【0007】
電解水は、具体的には、脱酸素処理を行って純水の溶存酸素を1ppm以下にする脱酸素工程と、この脱酸素工程により脱酸素処理を行った前記純水を電気分解する電気分解工程と、この電気分解工程により電気分解された前記水のうち、陰極室側の前記水を密閉された安定化槽内で4kg/cm2 以上の圧力をかけて安定化させる安定化工程とを経て、前記水を処理することによって製造する。
【0008】
化学的な性質としては、電解水は、水素イオン濃度指数がPH10.5〜PH14で安定化しており、特に好ましくは、PH11.5〜PH12.5で安定していること、さらに言えばPH12で安定しているものがより好ましい。
【0009】
また、他の化学的な性質としては、この電解水は、表面張力が29〜60dyn/cmのものであることが好ましく、55〜58dyn/cmがより好ましく、さらに約56.1dyn/cmであることがより好ましい。
[ 2.乳液の調製 ]
本実施形態では、電解水中に、ホホバ油、スクワラン油、オリーブ油をそれぞれ攪拌しながら投入した。
【0010】
具体的には、電解水に対し、CMCを0.5wt%〜2wt%、ホホバ油、スクワラン油、オリーブ油を1wt%〜5wt%混入し、この混入液を真空ホモジナイザーで、10分〜30分攪拌して乳液とした。
【0011】
尚、本実施形態では、ローション状の乳液を製造したため、CMCを混入した。CMCとは、透明で粘度があり、それ自体には薬理作用がないカルボキシメチルセルロースナトリウムである。
[ 3.効果 ]
一般に乳化には、本来必要とする成分以外の乳化剤を用いて油を乳化させているので、この乳化した油を肌などに塗布するとき、乳化剤によってアレルギーを起すことがあるが、本実施形態では、水を電解還元した電解還元水を用いているので、本実施形態で乳化された油分を塗布しても、アレルギーを引き起こすことがない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PH10.5〜PH14に安定化した電解還元水で油を乳化させたことを特徴とする乳液。
【請求項2】
前記油は、ホホバ油、スクワラン油、あるいは、オリーブ油のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の乳液。

【公開番号】特開2010−77060(P2010−77060A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−245978(P2008−245978)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(598086316)株式会社エー・アイ・システムプロダクト (11)
【Fターム(参考)】