説明

乳癌のリスクアセスメントのための遺伝的変異

本発明は、乳癌の感受性変異体であると判定されたある遺伝的変異体に関する。乳癌に対する増加した感受性を診断することを含む疾病管理の方法、治療に対する反応の予測方法、およびこのような変異体を使用した予後診断の予測方法が記載されている。本発明はさらに、本発明の方法において有用なキットに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト個体における乳癌に対する感受性の判定方法であって、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子が前記個体から入手した核酸試料の中にまたは前記個体由来の遺伝子型のデータセットの中に存在するかどうかを判定することを含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)およびそれらと連鎖不平衡のマーカーからなる群から選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在の判定は、前記個体についての乳癌に対する感受性を示す、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表4に記載されるマーカーから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)から選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記個体における少なくとも1つのハプロタイプの頻度を評価することをさらに含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在により与えられる感受性は増加した感受性である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
rs2005154における対立遺伝子T、rs2184380における対立遺伝子G、rs2224696における対立遺伝子T、rs2242503における対立遺伝子C、rs12291026における対立遺伝子G、rs999737における対立遺伝子C、rs9956546における対立遺伝子A、rs11912922における対立遺伝子T、rs6001954における対立遺伝子Gの存在は、前記個体における乳癌に対する増加した感受性を示す、請求項6に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、少なくとも1.08の相対リスク(RR)またはオッズ比(OR)で乳癌に対する増加した感受性を示す、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、少なくとも1.09(少なくとも1.10、少なくとも1.11、少なくとも1.12、少なくとも1.13、少なくとも1.14、少なくとも1.15、少なくとも1.16、および少なくとも1.17を含む)の相対リスク(RR)またはオッズ比(OR)で、増加した感受性を示す、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在によって与えられる感受性は減少した感受性である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
表4に記載されるマーカーのうちのいずれか1つと連鎖不平衡ではない乳癌についての少なくとも1つのリスクのある変異体の少なくとも1つのリスクのある対立遺伝子が、ヒト個体から得たゲノムDNAを含む試料またはヒト個体に由来する遺伝子型のデータセットの中に存在するかどうかを判定することをさらに含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも2つの多型マーカーのそれぞれの少なくとも1つの対立遺伝子が、ヒト個体から得たゲノムDNAを含む試料、またはヒト個体由来の遺伝子型のデータセットの中に存在するかどうかについての判定を含み、前記少なくとも2つの多型マーカーの前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は、乳癌に対する増加した感受性を示す、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記個体から入手した核酸試料の、または前記個体由来の遺伝子型のデータセットの中の乳癌についての少なくとも1つの高い浸透性の遺伝要因の存在または不存在を判定する工程をさらに含む、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記高い浸透性の遺伝要因は、BRCA1、BRCA2、TP53および/またはPTENの中の変異である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記個体のリスクアセスメント、診断、または予後診断を行うために、非遺伝的情報を分析することをさらに含む、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記非遺伝的情報は、年齢、性別、民族性、社会経済的状況、以前の疾病診断、患者の病歴、乳癌の家族歴、生化学的測定結果、および臨床的測定結果から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
合わせたリスクを算出することをさらに含む、請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
以前に乳癌と診断された個体の少なくとも続発性原発腫瘍の発生リスクの判定方法であって、前記方法は、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子が前記個体から入手した核酸試料または前記個体由来の遺伝子型のデータセットの中に存在するかどうかについての判定を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は、少なくとも続発性原発腫瘍の発生のリスクを示す、方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表4に記載されるマーカーから選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ヒト個体において乳癌に対する感受性を評価するためのキットであって、前記キットは、
前記個体のゲノムにおいて少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を選択的に検出するための試薬であって、前記多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーからなる群から選択される、試薬、ならびに
前記少なくとも1つの多型性と乳癌に対する感受性との間の相関データを含むデータの収集物、
を含むキット。
【請求項20】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表4に記載されるマーカーから選択される、請求項19に記載のキット。
【請求項21】
前記試薬は、前記少なくとも1つの多型マーカーを含む前記個体のゲノムの断片とハイブリダイズする少なくとも1つの近接するオリゴヌクレオチド、バッファーおよび検出可能な標識を含む、請求項19または請求項20に記載のキット。
【請求項22】
前記試薬は、被験者から入手したゲノム核酸分節の逆ストランドとハイブリダイズする少なくとも1つのオリゴヌクレオチド対を含み、各オリゴヌクレオチドプライマー対は、1つの多型マーカーを含む前記個体のゲノム断片を選択的に増幅するように設計され、前記断片は、大きさが少なくとも30塩基対である、請求項19から請求項21のいずれか1項に記載のキット。
【請求項23】
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、前記個体の前記ゲノムに対して完全に相補的である、請求項21または請求項22に記載のキット。
【請求項24】
前記キットは、前記個体の前記ゲノムにおいて100以下の対立遺伝子を検出するための試薬を含む、請求項19から請求項22のいずれか1項に記載のキット。
【請求項25】
ヒト個体における乳癌に対する感受性を判定するためのコンピューターが実行可能な命令を有するコンピューター可読媒体であって、前記コンピューター可読媒体は、
少なくとも1つの多型マーカーを示すデータ;
前記コンピューター可読媒体に保存され、かつ前記少なくとも1つの多型マーカーについて乳癌の発生のリスクを判定するためにプロセッサによって実行されるように適合されたルーチン;
を含み、
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択される、コンピューター可読媒体。
【請求項26】
前記コンピューター可読媒体は、少なくとも2つの多型マーカーを示すデータを含む、請求項25に記載のコンピューター可読媒体。
【請求項27】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表4に記載されるマーカーから選択される、請求項25または請求項26に記載のコンピューター可読媒体。
【請求項28】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカーrs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs999737(配列番号:6)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、およびrs6001954(配列番号:9)から選択される、請求項25から請求項27のいずれか1項に記載のコンピューター可読媒体。
【請求項29】
2以上の多型マーカーを含む少なくとも1つのハプロタイプを示すデータをさらに含む、請求項25から請求項28のいずれか1項に記載のコンピューター可読媒体。
【請求項30】
ヒト個体において乳癌についての遺伝的指標を判定するための装置であって、
プロセッサ、
コンピューター可読メモリであって、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択される少なくとも1つの多型マーカーに関して少なくとも1人のヒト個体についてのマーカーおよび/またはハプロタイプ情報を分析し、前記マーカーまたはハプロタイプの情報に基づいて結果を生じるために前記プロセッサ上で実行されるように適合されたコンピューターが実行可能な命令を有し、前記結果は、前記ヒト個体についての乳癌の遺伝的指標として、前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプのリスク判定基準を含む、コンピューター可読メモリ
を含む、装置。
【請求項31】
前記コンピューター可読メモリは、前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプに関連する乳癌の発生のリスクを示すデータをさらに含み、前記ヒト個体についてのリスク判定基準は、前記ヒト個体についての遺伝子型の状態と、前記少なくとも1つの対立遺伝子または前記少なくとも1つのハプロタイプに関連する乳癌の発生のリスクとの比較に基づく、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記コンピューター可読メモリは、乳癌と診断された複数の個体における前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または前記少なくとも1つのハプロタイプの頻度を示すデータ、および複数の参照個体における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプの頻度を示すデータをさらに含み、前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプに関連する乳癌の発生のリスクは、乳癌と診断された個体および参照個体における前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの頻度の比較に基づく、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプは表4に記載されるマーカーから選択される少なくとも1つのマーカーを含む、請求項30から請求項32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)からなる群から選択される、請求項30から請求項33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記リスク判定基準は、オッズ比(OR)または相対リスク(RR)によって特徴付けられる、請求項30から請求項34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
乳癌に対する感受性を評価する際に使用するためのマーカーの同定方法であって、前記方法は、
a)rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)およびrs6001954(配列番号:9)からなる群から選択される少なくとも1つのマーカーと連鎖不平衡の少なくとも1つの多型マーカーを同定すること;
b)前記少なくとも1つの多型マーカーについて、乳癌と診断された個体または乳癌に対する感受性を有する個体の試料の遺伝子型状態を判定すること;ならびに
c)前記少なくとも1つの多型マーカーについての対照個体の試料の遺伝子型状態を判定すること;
を含み、前記対照試料中の少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、乳癌と診断された個体または乳癌に対する感受性を有する個体における少なくとも1つの多型性の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の有意差は、前記少なくとも1つの多型性が、乳癌に対する感受性の評価に有用であることを示す、方法。
【請求項37】
前記対照試料の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、乳癌と診断された個体または乳癌に対する感受性を有する個体における前記少なくとも1つの多型性における、前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の増加は、前記少なくとも1つの多型性が、乳癌に対する増加した感受性の評価に有用であることを示す、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記対照試料中の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、乳癌と診断された個体または乳癌に対する感受性を有する個体における前記少なくとも1つの多型性における前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の減少は、前記少なくとも1つの多型性が、乳癌に対する減少した感受性、または乳癌に対する保護の評価に有用であることを示す、請求項36または請求項37に記載の方法。
【請求項39】
少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子が個体試料由来の核酸試料の中に存在するかどうかを判定することを含む、ヒト個体から入手した核酸試料の遺伝子型を同定する方法であって、前記少なくとも1つのマーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記試料中の前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在の判定は、前記個体における乳癌に対する感受性を示す、方法。
【請求項40】
rs2005154における対立遺伝子T、rs2184380における対立遺伝子G、rs2224696における対立遺伝子T、rs2242503における対立遺伝子C、rs12291026における対立遺伝子G、rs999737における対立遺伝子C、rs9956546における対立遺伝子A、rs11912922における対立遺伝子T、またはrs6001954における対立遺伝子Gの存在の判定は、前記個体における乳癌の増加した感受性を示す、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
乳癌治療薬に対する反応可能性について個体を評価する方法であって、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子が、前記個体から入手した核酸試料または前記個体由来の遺伝子型のデータセット中に存在しているかどうかを判定する工程を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つのマーカーの前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は、前記治療薬に対する陽性反応の可能性を示す、方法。
【請求項42】
乳癌と診断された個体の予後診断を予測する方法であって、前記方法は、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子が前記個体から入手した核酸試料または前記個体由来の遺伝子型データセットの中に存在するかどうかを判定することを含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は、前記個体における前記乳癌の悪化した予後診断を示す、方法。
【請求項43】
乳癌の治療を受けている個体の治療の進行をモニターする方法であって、前記方法は、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子が前記個体から入手した核酸試料または前記個体由来の遺伝子型データセットの中に存在するかどうかを判定することを含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は前記個体の治療成績を示す、方法。
【請求項44】
前記少なくとも1つの多型マーカーは表4に記載されるマーカーから選択される、請求項41から請求項43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
ヒト個体における乳癌に対する感受性の診断および/または評価のための試薬の製造におけるオリゴヌクレオチドプローブの使用であって、前記プローブは、配列番号:1〜562のいずれか1つに記載されるヌクレオチド配列を有する核酸分節とハイブリダイズし、前記プローブは長さが15〜500ヌクレオチドである、使用。
【請求項46】
ヒト個体における乳癌に対する感受性の判定方法であって、前記方法は、
rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択される少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を同定するヒト個体についての核酸配列データ入手することであって、前記少なくとも1つの多型マーカーの異なる対立遺伝子は、ヒトにおける乳癌に対する異なる感受性に関連すること、および
前記核酸配列データから乳癌に対する感受性を判定すること
を含む、方法。
【請求項47】
rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)およびそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択される少なくとも2つの多型マーカーについての核酸配列データを入手することを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
感受性の判定は、前記核酸配列データを、前記少なくとも1つの多型マーカーと乳癌に対する感受性との間の相関データを含むデータベースと比較することを含む、請求項46または請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記データベースは前記少なくとも1つの多型マーカーについての、乳癌に対する感受性の少なくとも1つのリスク判定基準を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記データベースは、前記少なくとも1つの多型マーカーについての少なくとも1つの状態の少なくとも1つのリスク判定基準を含む検査表を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
核酸配列データを入手することは、前記ヒト個体から生物学的試料を入手すること、および前記試料において核酸中の前記少なくとも1つの多型マーカーの配列を分析することを含む、請求項46から請求項50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記少なくとも1つの多型マーカーの配列を分析することは、前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記核酸配列データを入手することは、既存の記録から核酸配列情報を入手することを含む、請求項46から請求項50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記個体、前記個体の保護者、遺伝医療提供者、医師、医療機関、および医療保険会社からなる群から選択される少なくとも1つの実体に前記感受性を報告することをさらに含む、請求項46から請求項53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記少なくとも1つの多型マーカーは表4に列挙されるマーカーからなる群から選択される、請求項46から請求項54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs999737(配列番号:6)、rs2005154(配列番号:1)、rs2184380(配列番号:2)、rs2224696(配列番号:3)、rs2242503(配列番号:4)、rs12291026(配列番号:5)、rs9956546(配列番号:7)、rs11912922(配列番号:8)、rs6001954(配列番号:9)からなる群から選択される、請求項46から請求項55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
乳癌対立遺伝子についての少なくとも1つのリスク対立遺伝子の存在の判定は、エストロゲン受容体陽性の乳癌またはプロゲステロン受容体陽性の乳癌の前兆となる、請求項1から請求項56のいずれか1項に記載の方法、キット、使用、媒体または装置。
【請求項58】
マーカー間の連鎖不平衡は、前記連鎖不平衡の基準rおよび/または|D’|の特定の数値によって特徴付けられる、請求項1から請求項57のいずれか1項に記載の方法、キット、使用、媒体または装置。
【請求項59】
マーカー間の連鎖不平衡は少なくとも0.2のrの値によって特徴付けられる、請求項1から請求項58のいずれか1項に記載の方法、キット、使用、媒体または装置。
【請求項60】
前記ヒト個体は、ヨーロッパ人の系統を含む系統の個体である、請求項1から請求項59のいずれか1項に記載の方法、キット、使用、媒体または装置。

【図1】
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【公表番号】特表2011−527565(P2011−527565A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517318(P2011−517318)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【国際出願番号】PCT/IS2009/000008
【国際公開番号】WO2010/004591
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(509268233)
【Fターム(参考)】